JP4514092B2 - プラスチック製オーバーキャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料缶詰等において缶容器の上端の開口容易缶蓋(イージーオープンエンド)の付近をカバーするために使用されるプラスチック製のオーバーキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料缶詰では、缶容器の上端板として、タブを引き起こすだけで飲み口や注ぎ口となる開口部を開口できるような開口容易缶蓋(イージーオープンエンド)が一般的に使用されており、それによって、缶切り等の用具を必要とすることなく、タブの操作により簡単に開缶して中身の飲料を飲むことができるものの、一度開缶した後で飲料を缶内に残した場合には、開口部が開いたままの状態になっているため、缶容器の取り扱いを慎重に行わないと、中身の飲料をこぼして周囲に散乱させてしまう虞がある。一方、飲料缶詰の商品を一個ずつ露出した状態で保管したり販売したりする場合には、消費者が缶詰を購入するまでの流通段階で缶蓋に埃や汚れが付着するような虞がある。そこで、それらの問題に対処するために、飲料缶詰等のような開口容易缶蓋を備えた缶容器に対して、缶容器の上端の開口容易缶蓋の付近をカバーするために使用されるプラスチック製のオーバーキャップが、既に提案されて従来公知となっている(特許文献1〜4等参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平7−19148号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3089684号公報
【特許文献3】
特開2000−109107号公報
【特許文献4】
特開2003−95295号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来公知のプラスチック製オーバーキャップについて、特許文献1〜3に記載されたものでは、射出成形等により成形されて壁厚が比較的厚くなっており、また、特許文献4に記載されたものでは、材料コストを削減するために、プラスチックシートから真空成形等により成形されて壁厚が比較的薄くなっているが、何れにしても、それらのオーバーキャップでは、缶蓋の巻締部に対して全周的にオーバーキャップが接触していると共に、オーバーキャップの天板部の外縁部から下方に円筒状に延びるスカート部が、缶蓋の巻締部よりも少し下方にまで延びているだけで、缶容器のネック部(缶胴上部の縮径加工された部分)の下端付近にまでは延びておらず、スカート部の縦幅が比較的短いものとなっている。
【0005】
そのように、缶蓋の巻締部に全周的に接触して、しかも、スカート部の縦幅が短いオーバーキャップでは、スカート部を手で掴んだだけではオーバーキャップは殆ど変形せず、缶容器からオーバーキャップを取り外し難いことから、射出成形等により成形されて壁厚が比較的厚いオーバーキャップの場合には、例えば、上記の特許文献1に記載されたオーバーキャップでは「摘み4」を設けたり、上記の特許文献3に記載されたオーバーキャップでは「拡径部13」を設けたりしている。一方、上記の特許文献4に記載されたオーバーキャップの場合には、摘み等を設けず壁厚を比較的薄くしていることで材料コストを削減できるものの、埃等の混入防止や内容物のこぼれ防止を確実にするために缶蓋の巻締部の裏側の部分でのオーバーキャップの接触面積を増やしていることから、オーバーキャップが一層取り外し難いものになっている。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、具体的には、缶容器の開口容易缶蓋の付近をカバーするために使用されるプラスチック製のオーバーキャップについて、缶蓋への埃等の付着を防止でき、開缶後の内容物のこぼれを防止できて、しかも、摘み等を設けることなく、オーバーキャップのスカート部を掴んでオーバーキャップを容易に取り外しできるようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、缶胴の上部で縮径加工されたネック部の上端に開口容易缶蓋が二重巻締めにより固着された缶容器に対して、該缶容器の開口容易缶蓋の付近をカバーするために使用されるプラスチック製のオーバーキャップにおいて、オーバーキャップの天板部では、外縁部よりも下方に中央パネル部が陥没しており、中央パネル部と外縁部の間に、中央パネル部よりも下方に突出する環状凸部が形成されていて、オーバーキャップを缶容器に冠着した状態で、オーバーキャップの外縁部が、缶蓋の巻締部上端と接触することなく缶蓋の巻締部上端から上方に突出して、オーバーキャップの環状凸部が、缶蓋のパネル部の周辺部分とだけ環状に接触していると共に、オーバーキャップの天板部の外縁部から下方に延びるスカート部が、ネック部の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成され、このスカート部の円周方向で所定の間隔を置いた複数の箇所に、内方に突出する係止部が形成されていて、缶容器のネック部が複数段に縮径加工されているのに対して、スカート部の係止部の下方の部分が、ネック部の段形状と略対応するように、内方に突出する複数段の段部に形成されており、オーバーキャップの天板部の環状凸部を缶蓋のパネル部に当接させた状態で、スカート部に形成された複数の係止部が、缶蓋の巻締部を乗り越えて該巻締部と係合し、スカート部の下端がネック部の下端付近にまで到達するように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成によれば、オーバーキャップを缶容器に冠着した状態で、オーバーキャップのスカート部の下端がネック部の下端付近にまで到達していることにより、外部の埃等が缶蓋にまでに侵入するのを効果的に防止することができ、また、オーバーキャップの天板部から下方に環状凸部が突出していることにより、開缶後に開口部から内容物が流出しても、それが缶蓋から外側にこぼれ出るのを環状凸部によって防止することができる。また、スカート部の係止部の下方の部分に、ネック部の段形状と略対応するように、複数段の段部を形成していることで、オバーキャップを逆さに置いてコースターとして使用する場合に、上蓋と底蓋の巻締部の径が異なる缶容器にも対応することができる。
【0009】
また、オーバーキャップのスカート部は、上方に行くほど縮径されているネック部の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成されていることから、スカート部に形成された複数の係止部以外の部分で缶蓋の巻締部にスカート部が接触することはなく、ネック部とスカート部との間には空間部が形成されており、また、オーバーキャップの天板部は、環状凸部で缶蓋のパネル部の周辺部分とだけ接触することもあって、缶蓋(及びネック部)とオーバーキャップとの接触面積は極めて小さくなっている。しかも、オーバーキャップのスカート部の縦幅が比較的大きいことから、オーバーキャップを取り外すときには、スカート部を手で掴んでオーバーキャップを容易に撓ませることができ、それによって、オーバーキャップの係止部と缶蓋の巻締部との係合を容易に解除することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプラスチック製オーバーキャップの実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明のプラスチック製オーバーキャップの一実施形態について、図1は、(A)側方から見た形状と、(B)缶容器に冠着された状態とをそれぞれ示し、図2は、上方から見た形状を示し、図3は、図2のA−A線に沿った断面形状を示し、図4は、(A)缶蓋の巻締部に係合している部分と、(B)缶蓋の巻締部に係合していない部分とでの缶容器への冠着状態をそれぞれ示すものである。また、図5は、本発明のプラスチック製オーバーキャップの他の実施形態について、(A)側方から見た形状と、(B)下方から見た形状とをそれぞれ示すものである。
【0011】
本発明の一実施形態に係るプラスチック製オーバーキャップは、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,塩化ビニル,ポリスチレン,ポリカーボネート等の何れかの合成樹脂からなる板厚が0.1〜1.0mm程度(好ましくは、0.2〜0.8mm)のプラスチックシートを材料として、真空成形等による型圧と熱成形によって製造されるものであり、全体的に壁厚が比較的薄く形成されていて、適度の剛性と保形性を有し、且つ、適度の弾力性を有するようなものとなっている。
【0012】
そのような本実施形態のプラスチック製オーバーキャップでは、図3に示すように、オーバーキャップ1の天板部11において、外縁部15から下方に陥没するように、中央パネル部12が外縁部15よりも下方に位置しており、中央パネル部12と外縁15の間には、中央パネル部12よりも下方に突出する凸部13が環状に形成されていて、この環状凸部13の外周端は、外縁部15の内側の摺鉢状の傾斜面14の下端と連続的につながっている。(なお、薄いプラスチックシートから製造されたオーバーキャップ1では、下方に突出する環状凸部13は、上方から見ると逆に環状凹部(環状溝)とも言えるが、本明細書中では環状凸部と言う。)
【0013】
そのようなオーバーキャップ1の天板部11の外縁部15から下方に延びるように、円筒状のスカート部16が天板部11と一体的に形成されており、このスカート部16には、スカート部16の円周方向で所定の間隔を置いた複数の箇所に、スカート部16の円筒面から内方に突出するように、横幅の狭い係止部17が形成されていると共に、それぞれの係止部17の下方の部分には、複数段で内方に突出するような段部18が形成されている。なお、本実施形態では、係止部17は、図2に示すように、スカート部16の円周方向で所定の間隔を置いて3箇所に形成されている。
【0014】
また、それぞれの係止部17の上方の部分について、本実施形態では、スカート部16の円筒面よりも内方に突出する(円筒面から凹んでいる)ように形成されており、係止部17からスカート部16の上端まで連続的に内方に突出していることで、天板部11の環状の外縁部15の一部(係止部17の上方の部分)が部分的に下方に切り欠かれるように凹んでいる。そのように係止部17からスカート部16の上端まで連続的に内方に突出させていることで、プラスチックシートを金型により型圧してオーバーキャップを成形する際に、成形時のシートの変形が容易で、成形後の金型の抜きも容易なものとなる。
【0015】
なお、オーバーキャップの保持性や落下強度や着脱性の観点からすると、係止部17の個数については、3個以上とする(好ましくは、3箇所又は4箇所に係止部を形成する)のが適当であり、また、係止部17の横幅(スカート部16の円周方向に沿った長さ)については、(1個の係止部の横幅の長さ×係止部の個数)÷スカート部の円周方向の長さ×100=20〜80%となるようにするのが適当である。
【0016】
すなわち、横幅の狭い(円周方向の長さが短い)係止部を2箇所にしか形成しない場合には、オーバーキャップが冠着された缶容器を自動販売機(ベンダー)に流した際に、オーバーキャップが缶容器から外れてしまうような虞があり、また、スカート部の円周方向において係止部の部分の占める割合が80%以上となるように大きい場合には、オーバーキャップを手により容器に対して着脱させるときに、オーバーキャップの着脱がやり難くなると共に、オーバーキャップが冠着された缶容器を自動販売機(ベンダー)に流した際に、オーバーキャップが缶容器に完全に固着された状態となって自由変形の許容度合いが小さくなることで、オーバーキャップに復元不能な変形が起きてしまうような虞がある。
【0017】
上記のようなオーバーキャップ1は、図1(B)に示すように、缶胴21の上部で縮径加工されたネック部22の上端に缶蓋23が二重巻締めにより固着された缶容器2に対して、その缶蓋23の付近をカバーするために使用されるものであって、オーバーキャップ1の天板部11で下方に突出する環状凸部13は、缶蓋23のパネル部24の周辺部分にだけ環状に接触するように形成されており、また、オーバーキャップ1の天板部11の外縁部15から下方に延びるスカート部16は、ネック部22の下端付近の外径と略同じ内径の円筒状に形成されている。
【0018】
そして、缶容器2に上方からオーバーキャップ1を被せて、オーバーキャップ1の天板部11の環状凸部13を缶蓋23のパネル部24に当接させた状態で、スカート部16に形成された係止部17は、缶蓋23の巻締部25を乗り越え該巻締部25と係合して、オーバーキャップ1は缶容器2に冠着される。そのようにオーバーキャップ1が缶容器2に冠着された状態で、オーバーキャップ1のスカート部16は、その下端がネック部22の下端付近にまで到達するように形成されている。
【0019】
また、オーバーキャップ1のスカート部16の係止部17の下方の部分に形成されている複数段の段部18については、缶容器2のネック部22が複数段に縮径加工されているのに対して、このネック部22の段形状と略対応するような形状に形成されているものであって、オーバーキャップ1を缶容器2に冠着する際に、オーバーキャップ1の環状凸部13を缶蓋23のパネル部24に当接させた状態で、段部18がネック部22に当接するようになっている。
【0020】
なお、缶蓋23は、開口容易缶蓋(イージーオープンエンド)であり、缶蓋23のパネル部24の中央部分(環状凸部13が接触する周辺部分よりも内側の領域)には、図示していないが、スコア線で囲まれた開口予定部(開缶後は開口部となる)が形成され、この開口予定部の近傍に、缶蓋に形成されたリベット部により別体のタブが一体的に取り付けられていて、オーバーキャップ1が缶容器2に冠着された状態で、タブと開口予定部は、オーバーキャップ1の天板部11の中央パネル部12の下方で環状凸部13の内側に位置することになる。
【0021】
上記のような本実施形態のプラスチック製オーバーキャップによれば、オーバーキャップ1を缶容器2に冠着したときに、オーバーキャップ1のスカート部16の下端が缶容器2のネック部22の下端付近にまで到達していることで、外部の埃等が缶蓋23にまでに侵入するのを効果的に防止することができ、また、オーバーキャップ1の天板部11に下方に突出する環状凸部13を形成していることで、開缶後に、缶蓋23のパネル部24の中央部分にある開口部から内容物が流出しても、それが缶蓋23から外側にこぼれ出るのを環状凸部13によって防止することができる。
【0022】
また、オーバーキャップ1のスカート部16は、上方に行くほど縮径されているネック部22の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成されていることから、図4(A)に示すように、係止部17の部分では缶蓋23の巻締部25に狭い横幅で接触するが、それ以外の部分では,図4(B)に示すように、スカート部16が缶蓋23の巻締部25と接触することはなく、ネック部22とスカート部16との間には空間部が形成されることとなり、また、オーバーキャップ1の天板部11は、環状凸部13で缶蓋23のパネル部24の周辺部分とだけ接触することもあって、オーバーキャップ1と缶容器2(ネック部22と缶蓋23)とが接触する面積は極めて小さくなっている。
【0023】
そのようにオーバーキャップ1と缶容器2との接触面積が極めて小さく、しかも、オーバーキャップ1のスカート部16の縦幅が比較的大きいことから、オーバーキャップ1を取り外すときには、スカート部16を手で掴んでオーバーキャップ1を容易に撓ませることができ、それにより、オーバーキャップ1の係止部17と缶蓋23の巻締部24との係合を容易に解除することができて、缶容器2からオーバーキャップ1を容易に取り外すことができる。
【0024】
さらに、缶容器2のネック部22の下端付近にまで到達するようにオーバーキャップ1のスカート部16の縦幅を比較的大きくしていることから、面積を広いスカート部16の外面に何らかの印刷デザイン等を施すことで、意匠的な効果を得ることができる。
【0025】
なお、本実施形態では、オーバーキャップ1の天板部11において、外縁部15よりも下方に中央パネル部12を陥没させ、中央パネル部12よりも下方に環状凸部13を突出させており、そうすることで、天板部11の外縁部15(即ち、スカート部16の上端)を、缶蓋23の巻締部25の上端位置よりも所望の高さ(外縁部15の内側の傾斜面14の高さ)だけ上方に位置させて、中央パネル部12に対して外縁部15を環状に突出させるようにしている。
【0026】
そのようにオーバーキャップ1の天板部11の外縁部15を環状に突出させていることにより、突出させた分だけスカート部16の縦幅が一層大きくなり、スカート部16の面積が一層広くなることから、スカート部16を手で掴んでオーバーキャップ1を取り外すときには一層取り外しが容易なものとなり、また、オーバーキャップのスカート部16の外面に何らかの印刷デザイン等を施すような場合にも、その意匠的な効果を一層高めることができる。
【0027】
また、オーバーキャップ1の天板部11の外縁部15を環状に突出させていることにより、オーバーキャップ1が冠着された缶容器2を倒立状態で置いたときに、環状に突出した外縁部15だけが接地面に当接することとなり、缶容器2を接地面から上方に離れた位置に保持できることから、例えば、加熱された缶詰をテーブルの上に置くような場合に、オーバーキャップ1を冠着した状態で倒立状態に置くことで、加熱された缶詰の熱をテーブルに殆ど伝えることはない。
【0028】
さらに、本実施形態では、オーバーキャップ1のスカート部16の係止部17の下方の部分を段部18に形成していることから、缶容器2に冠着されたオーバーキャップ1に上方から過大な力が加えられたときに、その力が、環状凸部13の部分により缶蓋23のパネル部24で受け止められるだけではなく、段部18の部分によりネック部22でも受け止められるため、オーバーキャップ1にかかる力がそれだけ分散された状態で缶容器2に受け止められることとなり、その結果、オーバーキャップ1が薄いプラスチックシートから製造されて壁厚が全体的に薄いようなものであっても、オーバーキャップ1が変形したり破損したりするようなことはない。
【0029】
また、オーバーキャップ1のスカート部16の係止部17の下方の部分が複数段の段部18に形成されていることで、オーバーキャップ1を開缶後の缶容器のコースター(下敷き)として使用するために、逆さに置いたオーバーキャップ1の上に缶容器を底蓋を下にして乗せるような場合に、例えば、缶容器が3ピース缶であって上蓋(開口容易缶蓋)の巻締部の径よりも底蓋の巻締部の径の方が少し大きいような場合でも、底蓋の巻締部を複数段の段部18の何れかの段によって安定的に支持することができる、というように異なる径の缶蓋巻締部にも対応させることができる。
【0030】
以上、本発明のプラスチック製オーバーキャップの一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、オーバーキャップ1のスカート部16の係止部17から上方の部分について、本実施形態ではスカート部16の上端まで内方に突出させるようにしているが、図5(A)に示すように、スカート部16の係止部17より上方の部分を、全周的に連続した円筒状に形成して、天板部11の外縁部15が全周的に同じ高さとなるようにしても良く、また、オーバーキャップ1のスカート部16に設ける係止部17の個数について、上記の実施形態では円周方向に所定の間隔を置いて3箇所に係止部17を設けているが、図5(B)に示すように、円周方向に所定の間隔を置いて係止部17を4箇所に設けるようにしても良い等、適宜に設計変更可能なものであることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したような本発明のプラスチック製オーバーキャップによれば、埃等が缶蓋にまでに侵入して付着するのを防止することができ、また、開缶後に缶蓋の開口部から内容物が流出しても、それが缶蓋から外側にこぼれ出るのを防止することができると共に、缶容器からオーバーキャップを取り外すときには、オーバーキャップに摘み等を設けることなく、オーバーキャップのスカート部を手で掴んでキャップを容易に取り外すことができる。また、オバーキャップを逆さに置いてコースターとして使用する場合に、上蓋と底蓋の巻締部の径が異なる缶容器にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック製オーバーキャップの一実施形態について、(A)側方から見た形状を示す正面図、および(B)缶容器に冠着された状態を示す部分断面正面図。
【図2】図1(A)に示したオーバーキャップの上方から見た形状を示す上面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】図1(B)に示したオーバーキャップの缶容器への冠着状態について、(A)缶蓋の巻締部に係合している部分を示す断面図、および(B)缶蓋の巻締部に係合していない部分を示す断面図。
【図5】本発明のプラスチック製オーバーキャップの他の実施形態について、(A)側方から見た形状を示す正面図、および(B)下方から見た形状を示す底面図。
【符号の説明】
1 オーバーキャップ
2 缶容器
11 (オーバーキャップの)天板部
12 (天板部の)中央パネル部
13 (天板部の)環状凸部
15 (天板部の)外縁部
16 (オーバーキャップの)スカート部
17 (スカート部の)係止部
18 (スカート部の)段部
21 缶胴
22 ネック部
23 缶蓋(開口容易缶蓋)
24 (缶蓋の)パネル部
25 (缶蓋の)巻締部

Claims (2)

  1. 缶胴の上部で縮径加工されたネック部の上端に開口容易缶蓋が二重巻締めにより固着された缶容器に対して、該缶容器の開口容易缶蓋の付近をカバーするために使用されるプラスチック製のオーバーキャップにおいて、オーバーキャップの天板部では、外縁部よりも下方に中央パネル部が陥没しており、中央パネル部と外縁部の間に、中央パネル部よりも下方に突出する環状凸部が形成されていて、オーバーキャップを缶容器に冠着した状態で、オーバーキャップの外縁部が、缶蓋の巻締部上端と接触することなく缶蓋の巻締部上端から上方に突出して、オーバーキャップの環状凸部が、缶蓋のパネル部の周辺部分とだけ環状に接触していると共に、オーバーキャップの天板部の外縁部から下方に延びるスカート部が、ネック部の下端付近の外径と略同じ内径の略円筒状に形成され、このスカート部の円周方向で所定の間隔を置いた複数の箇所に、内方に突出する係止部が形成されていて、缶容器のネック部が複数段に縮径加工されているのに対して、スカート部の係止部の下方の部分が、ネック部の段形状と略対応するように、内方に突出する複数段の段部に形成されており、オーバーキャップの天板部の環状凸部を缶蓋のパネル部に当接させた状態で、スカート部に形成された複数の係止部が、缶蓋の巻締部を乗り越えて該巻締部と係合し、スカート部の下端がネック部の下端付近にまで到達するように構成されていることを特徴とするプラスチック製オーバーキャップ。
  2. 係止部が3箇所以上に形成されており、スカート部の円周方向に沿った各係止部の横幅の長さの合計が、スカート部の円周方向の長さの20〜80%となるように形成されていることを特徴とする請求項に記載のプラスチック製オーバーキャップ。
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