JP4513358B2 - 新規ビスマス化合物、その製造方法、および膜の製造方法 - Google Patents

新規ビスマス化合物、その製造方法、および膜の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、化学気相成長法(CVD法)等によるビスマス含有薄膜の形成に有用な、安定に供給可能なビスマス化合物、その製造方法、および膜の製造方法に関する。
現在、半導体メモリー素子として、DRAMが主に使用されている。DRAMは、記憶情報を電気的に保持するため、電源を切断すると記憶情報が失われてしまう。そこで、電源の切断後も、記憶情報を保持することの可能なFeRAMの使用が検討されている。また、FeRAMは、ICカード等への利用も期待されている。
FeRAMでは、キャパシターとして強誘電体材料を使用する。強誘電体材料として、ビスマス系材料(SBT(SrBiTa)、BIT(BiTi12)、BLT(Bi4−XLaTi12))、BNT(Bi4−XNdTi12))、及びPZT(PbZrTi1−x)が優れた強誘電性特性を示すため、候補材料としてよく検討されている。このうちPZTは鉛を有することから、環境上好ましくなく、ビスマス系材料が有力視されている。
高集積化したメモリー素子におけるこれら強誘電体薄膜の形成方法としては段差被覆性、組成制御性に優れるといった点からCVD法が最適である。
従来、CVD法で検討されているビスマス化合物は主にトリフェニルビスマスである。トリフェニルビスマスは、空気中で安定なため取扱いが容易であり、かつ十分な気化特性を示すため、CVD法によるビスマス含有膜の成膜検討開始当初より使用されてきた。また、トリアリールビスマス化合物のトリ(2−トリル)ビスマス、トリ(3−トリル)ビスマス、アルコキシド系ビスマス化合物のトリ(tert−ブトキシ)ビスマス、トリ(tert−アミロキシ)ビスマス、β−ジケトネート系ビスマス化合物のトリ(ビスピバロイルメタナート)ビスマス Bi(DPM)等も検討されている(例えば特許文献1〜3参照)が、水に対する反応性の面や気化特性に問題がある。また、トリメチルビスマスは良好な気化特性を有しており、CVD法に適した特性を持つビスマス化合物であるが、加熱や衝撃によって爆発する危険性があるため、取扱いが非常に難しい。
ジアリール(2−(N,N−ジメチルアミノアルキル)フェニル)ビスマスは、キラルなビスマス化合物の中間原料として、反応系中で合成されているが、単離されておらず、物性は明らかにされていない(例えば非特許文献1参照)。
CVD法では薄膜の原料となる化合物をガスとして供給する必要があるため、原料化合物を入れた容器を加熱し、ガス化する方法がよく検討されている。しかし、トリフェニルビスマスは十分な熱安定性を有しておらず、容器中において熱分解するため、原料ガス濃度に変化が生じ安定な供給量が得られないという問題がある。この問題に対し、トリフェニルビスマスよりも、容易にガス化し、熱分解することなく供給可能なビスマス化合物、もしくは、トリフェニルビスマスよりも熱安定性に優れ、かつ十分な気化特性を持つビスマス化合物が望まれている。
気化特性に優れたビスマス化合物として、トリメチルビスマスが知られている。しかし、トリメチルビスマスには、上述のように熱によって爆発する危険性があるため、好ましい材料とはいえない。一方、熱安定性の改善を試みたビスマス化合物として、トリ(2−トリル)ビスマスが公知である(例えば特許文献1、非特許文献2参照)。しかし、トリ(2−トリル)ビスマスは、気化温度、熱分解温度に顕著な差がなく、成膜の際の温度コントロールが困難になる問題がある。
CVD法における材料のガス化の方法には、不活性ガスを液体原料中にバブリングしてガス化させる方法(バブリング法)、又は原料を溶媒に溶解させた溶液を不活性ガス気流中にインジェクトしてガス化させる方法(インジェクション法)がよく用いられている。バブリング法では、材料を液体状態で使用するため、固体材料は一度融解させなければならなく、取扱いにくい。室温において液体の材料が好まれている。一方、インジェクション法に用いる場合、材料を溶媒に均一に溶解させなければならないため、液体材料が好まれている。
特開平5−271940号公報
特開平8−330304号公報 特開平8−339716号公報 J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,2969(1993) 日本化学会誌,No1,45(1999)
本発明は、CVD法による成膜において、気化特性に優れる新規なビスマス化合物、その製造方法、および膜の製造方法を提供することを目的とする。また、十分な気化特性を持ち、熱安定性に優れる新規なビスマス化合物、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上述のような現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本願第1の発明及び第2の発明として、低分子量のアルキル基と配位能のある置換基を有するアリール基を含有するビスマス化合物により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。また、本願第3の発明として、低分子量のアリール基と配位能のある置換基を有するアリール基を含有するビスマス化合物により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本願第1の発明は、式1
Figure 0004513358
[式1中、Rは低級アルキル基を、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜Rは水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物である。
また本発明は、式2
Figure 0004513358
[式2中、R、n、R〜Rは前記と同様を示し、Zはハロゲンを示す]で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬(Rは前記と同様を示す)とを反応させることを特徴とする、式1で表されるビスマス化合物の製造方法である。
さらに本発明は、式3
Figure 0004513358
[式3中、R、Zは前記と同様を示す]で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式4
Figure 0004513358
[式4中、R、n、R〜Rは前記と同様を示し、Qはリチウム、ナトリウム、カリウム、MgCl、MgBr、MgIのいずれかを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、式1で表されるビスマス化合物の製造方法である。
また本発明は、式1で表されるビスマス化合物を原料とし、基板上に、ビスマス含有膜を化学気相成長させることを特徴とする、ビスマス含有膜の製造方法である。
また本願第2の発明は、式5
Figure 0004513358
[式5中、Rは低級アルキル基を、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜R11は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物である。
また本発明は、式6
Figure 0004513358
[式6中、R、n、R〜R11は前記と同様を示し、Zはハロゲンを示す]で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬(Rは前記と同様を示す)とを反応させることを特徴とする、式5で表されるビスマス化合物の製造方法である。
さらに本発明は、式7
Figure 0004513358
[式7中、R、Zは前記と同様を示す]で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式8
Figure 0004513358
[式8中、R、n、R〜R11は前記と同様を示し、Qはリチウム、ナトリウム、カリウム、MgCl、MgBr、MgIのいずれかを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、式5で表されるビスマス化合物の製造方法である。
また本発明は、式5で表されるビスマス化合物を原料とし、基板上に、ビスマス含有膜を化学気相成長させることを特徴とする、ビスマス含有膜の製造方法である。
さらに、本願第3の発明は、式9
Figure 0004513358
[式9中、R12およびR13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、mは置換基R12の数0〜5を、nは置換基R13の数0〜4を、R14およびR15は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Xは式10又は式11
Figure 0004513358
Figure 0004513358
[式10及び式11中、R16〜R18は、水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表される置換基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)である。
また本発明は、式12
Figure 0004513358
[式中、R12、mは前記と同様を示し、Zはハロゲンを示す]で表されるジアリールモノハロゲン化ビスマスと、式13
Figure 0004513358
[式中、R13、R14、R15、n、Xは前記と同様を示し、Qはアルカリ金属、MgCl、MgBr、又はMgIを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、式9で表されるビスマス化合物の製造方法である(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本明細書中に記述の「低級」なる用語は特に断らない限り、この語が付与された基に於いて、炭素数1個以上6個以下の直鎖状、分岐状、または環状の炭化水素基を含有するものであることを示す。
初めに、本願第1の発明及び第2の発明について説明する。
本発明においてRは低級アルキル基、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜Rは水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。
また、Rは低級アルキル基、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜R11は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。
が3以下の場合、その芳香環には(4−n)個の水素が結合していることを示す。式1の化合物について例示すると、n=0、RおよびRが水素、RおよびRがメチル基の場合ビスマスには2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル基が結合していることを、n=1、Rがメチル基、R〜Rが前述の場合ビスマスには2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−3−トリル基、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−トリル基、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−5−トリル基、又は2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−6−トリル基のいずれかが結合していることを示す。また、nについても同様であり、式5の化合物について例示すると、n=0、RおよびR10が水素、R11がメチル基の場合ビスマスには2−メトキシメチルフェニル基が結合していることを、n=1、Rがメチル基、R〜R11が前述の場合ビスマスには2−メトキシメチル−3−トリル基、2−メトキシメチル−4−トリル基、2−メトキシメチル−5−トリル基、又は2−メトキシメチル−6−トリル基のいずれかが結合していることを示す。
上述のようなRおよびRには、低級アルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基等があげられる。
また、RおよびRの低級アルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基等があげられる。
またRおよびRの低級アルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、1−メチルブチルオキシ基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチルオキシ基、1,2−ジメチルプロピルオキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、1−エチルプロピルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,2−ジメチルブチルオキシ基、1,3−ジメチルブチルオキシ基、2,3−ジメチルブチルオキシ基、1,1−ジメチルブチルオキシ基、2,2−ジメチルブチルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基等があげられる。
またRおよびRの低級アシル基として、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、1−メチルプロピルカルボニル基、イソバレリル基、ペンチルカルボニル基、1−メチルブチルカルボニル基、2−メチルブチルカルボニル基、3−メチルブチルカルボニル基、1−エチルプロピルカルボニル基、2−エチルプロピルカルボニル基等が、低級アルコキシカルボニル基として、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、シクロプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が、低級ハロゲン化アルキル基として、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が、ハロゲンとして、フッ素などが挙げられる。
また、R〜RおよびR〜R11には水素、低級アルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基等が、低級ハロゲン化アルキルとして、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。
このようなR〜RまたはR〜R11を組み合わせた本発明のビスマス化合物としては特に限定されないが、具体的な例として、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジイソプロピル(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−メトシキフェニル)ビスマス、ジイソプロピル(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メトキシフェニル)ビスマス、ジメチル(2−メトキシメチル−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジイソプロピル(2−メトキシメチル−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジメチル(2−メトキシメチル−4−メトキシフェニル)ビスマス、ジイソプロピル(2−メトキシメチル−4−メトキシフェニル)ビスマスなどが挙げられる。
ビスマス化合物の気化温度を下げる点で、Rがメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが水素または炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが炭素数1〜2のアルキル基であることが好ましい。また、Rがメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびR10が水素、または炭素数1〜2のアルキル基、R11が炭素数1〜2のアルキル基であることが好ましい。Rがメチル基、Rは炭素数1〜2のアルキル基、R及びRは水素又は炭素数1〜2のアルキル基、R及びRは炭素数1〜2のアルキル基、nは0〜2が、Rがメチル基、Rは炭素数1〜2のアルキル基、R及びR10は水素又は炭素数1〜2のアルキル基、R11は炭素数1〜2のアルキル基、nは0〜2が更に好ましい。
このようなビスマス化合物としては特に限定されるものではないが、例えばジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)−1−メチルエチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)−1−メチルエチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−(N,N−ジメチルアミノ)−1−メチルエチル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−3−トリル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−トリル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−5−トリル)ビスマス、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−6−トリル)ビスマス等があげられる。
また、ジメチル(2−メトキシメチルフェニル)ビスマス、ジメチル(2−エトキシメチルフェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−メトキシエチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−エトキシエチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−(1−メトキシ−1−メチルエチル)フェニル)ビスマス、ジメチル(2−メトシキメチル−3−トリル)ビスマス、ジメチル(2−メトシキメチル−4−トリル)ビスマス、ジメチル(2−メトシキメチル−5−トリル)ビスマス、ジメチル(2−メトシキメチル−6−トリル)ビスマス、ジメチル(2−エトキシメチル−3−トリル)ビスマス、ジメチル(2−エトキシメチル−4−トリル)ビスマス、ジメチル(2−エトキシメチル−5−トリル)ビスマス、ジメチル(2−エトキシメチル−6−トリル)ビスマス等があげられる。
より好ましくは、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスおよびジメチル(2−メトシキメチルフェニル)ビスマスである。
本発明の式1で表されるビスマス化合物は、式2で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬とを、溶媒中で混合・反応させること、あるいは、式3で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式4で表されるアリール化試薬とを溶媒中で混合・反応させること、により製造することができる。
また、本発明の式5で表されるビスマス化合物は、式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬とを、溶媒中で混合・反応させること、あるいは、式7で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式8で表されるアリール化試薬とを溶媒中で混合・反応させること、により製造することができる。
式2または式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスは、例えばトリアリールビスマスとトリハロゲン化ビスマスとを溶媒中で1:2(モル)の割合で混合することにより合成できる(Inorg.Chem.,107,2770(1997))。式2または式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスにおいて、Z,Zはハロゲンを表し、例えば塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
式4または式8で表されるアリール化試薬において、Q、Qはリチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、又はMgBr、MgCl、MgI等が挙げられる。
〜R、R〜R11およびn,nについては前述の通りであるが、特にRが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが水素または炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが炭素数1〜2のアルキル基が、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびR10が水素または炭素数1〜2のアルキル基、R11が炭素数1〜2のアルキル基が好ましい。中でもRおよびRが水素、RおよびRがメチル基、RおよびR10が水素、R11がメチル基、Z,Zが塩素、n,nは0がさらに好ましい。
また使用されるR化試薬、R化試薬(RおよびRは低級アルキル基を示す)としては、式2、式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスをそれぞれR化、R化、即ち低級アルキル化できるものであれば特に限定されないが、例えば、低級アルキルリチウム、低級アルキルナトリウム、低級アルキルカリウム,低級アルキルMgCl,低級アルキルMgBr,低級アルキルMgI等が挙げられる。特にRおよびRとしてはメチル基が好ましく、R化試薬およびR化試薬としてはとりわけメチルMgBrが好ましい。
式2で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスとR化試薬を用いた合成の際、R化試薬が過剰すぎる状態になるとトリアルキルビスマスが生成して収率が低下する恐れがあるため、モノアリールジハロゲン化ビスマスに対し1.8〜2.2倍モル量のR化試薬を用いることが好ましい。また、これらを混合する際、モノアリールジハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液にR化試薬を滴下しても、R化試薬にモノアリールジハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液を滴下してもよい。また、式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスとR化試薬を用いた合成の際も、同様であり、モノアリールジハロゲン化ビスマスに対し1.8〜2.2倍モル量のR化試薬を用いることが好ましく、モノアリールジハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液にR化試薬を滴下しても、R化試薬にモノアリールジハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液を滴下してもよい。
溶媒は−80℃で液体であるものが好ましく特に限定されないが、ジエチルエーテル、THF、トルエン、ヘキサン等が好ましい。また、使用する溶媒は1種類のみでなく、数種類の混合でもよい。モノアリールジハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液に用いる溶媒と、R化試薬またはR化試薬に用いる溶媒とは、同一である必要はなく異なっていても良い。反応温度は低温では反応速度が遅く、高温ではトリアルキルビスマスが生成する恐れがあるため、−80〜30℃で滴下・混合し、反応温度を滴下温度以上になるようにゆっくりと0℃〜溶媒が還流する温度まで昇温するのが好ましい。反応後、水等によりクエンチした後、油層から生成した目的の本発明のビスマス化合物を回収できる。油層中には目的のビスマス化合物以外に反応やクエンチで生成した副生成物も含まれるため、クロマトグラフィー、蒸留等により精製し、目的の本発明のビスマス化合物が得られる。
また本発明のビスマス化合物を原料として用いて、ビスマス含有膜を製造することができる。本発明のビスマス化合物を原料として基板上にCVD法によりビスマス含有膜を製造する場合、本発明のビスマス化合物をガス化して基板上に供給する。ガス化する方法としては、例えば加熱したビスマス化合物中に不活性なキャリアガスを導入し、キャリアガスに同伴させて基板の置かれた反応槽に導く方法、又はビスマス化合物をそのままあるいは有機溶媒に溶かして溶液とし、これらを気化器内に送って気化器内でガス化して基板の置かれた反応槽に導く方法などがある。
ビスマス化合物を溶解させる有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類、グライム、ジグライム、トリグライム、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルブチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン等の炭化水素類が挙げられるが特に限定されるものではない。
ビスマス含有膜としては、例えば、本発明のビスマス化合物を単独で用いた場合は金属ビスマス膜やビスマス酸化物膜などが得られ、また他の金属原料と組み合わせて用いた場合、ビスマス含有複合膜が得られる。例えば、Ti原料と組み合わせて用いればBIT膜が、Ti原料およびLa原料と組み合わせて用いればBLT膜が、Ti原料およびNd原料と組み合わせて用いればBNT膜が、Sr原料およびTa原料と組み合わせて用いればSBT膜が、得られるが、これらに限定されるものではない。Ti原料、La原料、Nd原料、Sr原料、Ta原料としては、例えば、Ti(O−iso−C、Ti(O−iso−C(DPM)、La(DPM)、Nd(DPM)、Sr[Ta(OEt)、Sr[Ta(OEt)(OCOCH)]、Sr(DPM)、Ta(O−Et)、Ta(O−iso−C等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なおDPMは、ビスピバロイルメタナートを示す。また他の金属原料と組み合わせて用いる際、それぞれの原料を別々に供給しても、混合してから供給してもよい。また本発明のビスマス含有膜の製造に用いられるCVD法は、熱CVD、プラズマCVD、光CVD等、一般的に使用されるCVD法であれば特に限定されない。
次に本願第3の発明について説明する。
上記式9〜11中R12およびR13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、mは置換基R12の数0〜5を、nは置換基R13の数0〜4を、R14〜R18は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。
mが4以下、又はnが3以下の場合、その芳香環には水素が結合していることを示す。例示すると、m=0の場合ビスマスにはフェニル基が2個結合していることを、m=1、R12がメチル基の場合ビスマスにはトリル基が2個結合していることを示す。
上述のようなR12およびR13には、低級アルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプルピルエチル基、シクロブチルメチル基等があげられる。
またR12及びR13の低級アルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、1−メチルブチルオキシ基、2−メチルブチルオキシ基、3−メチルブチルオキシ基、1,2−ジメチルプロピルオキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、1−エチルプロピルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,2−ジメチルブチルオキシ基、1,3−ジメチルブチルオキシ基、2,3−ジメチルブチルオキシ基、1,1−ジメチルブチルオキシ基、2,2−ジメチルブチルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基等があげられる。
またR12及びR13の低級アシル基として、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、1−メチルプロピルカルボニル基、イソバレリル基、ペンチルカルボニル基、1−メチルブチルカルボニル基、2−メチルブチルカルボニル基、3−メチルブチルカルボニル基、1−エチルプロピルカルボニル基、2−エチルプロピルカルボニル基等が、低級アルコキシカルボニル基として、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、シクロプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が、低級ハロゲン化アルキル基として、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が、ハロゲンとして、フッ素等が挙げられる。
また、R14〜R18には水素、低級アルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロプルピルエチル基、シクロブチルメチル基等が、低級ハロゲン化アルキルとして、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。
このようなR12〜R18を組み合わせた本発明のビスマス化合物としては特に限定はないが、具体的な例として、ジ(4−プロピルフェニル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジ(4−アセチルフェニル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジ(4−プロピルフェニル)(2−メトキシメチル−4−プロピルフェニル)ビスマス、ジ(4−アセチルフェニル)(2−メトキシメチル−4−プロピルフェニル)ビスマス等が挙げられる
ビスマス化合物の気化温度を下げる点で、R12およびR13が炭素数1〜2のアルキル基、R14およびR15が水素又は炭素数1〜2のアルキル基、R16〜R18が炭素数1〜2のアルキル基であることが好ましい。またR12およびR13は炭素数1〜2のアルキル基、R14及びR15は水素又は炭素数1〜2のアルキル基、R16〜R18は炭素数1〜2のアルキル基、mおよびnが0〜2が更に好ましい。
このようなビスマス化合物としては、例えばジ(2−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)4−メチルフェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)フェニル)ビスマス等があげられる。
またジ(2−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)フェニル)ビスマス等があげられる。
またジ(2−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(N−エチル−N−メチルアミノメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス等が挙げられる。
また、ジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマスなどがあげられる。
またジ(2−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(メトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)フェニル)ビスマス等があげられる。
またジフェニル(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−トリル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−トリル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−トリル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(2−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(3−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス、ジ(4−エチルフェニル)(2−(エトキシメチル)−4−メチルフェニル)ビスマス等が挙げられる。
より好ましくは、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス、ジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスである。
本発明の式9で表されるビスマス化合物は、式12で表されるジアリールモノハロゲン化ビスマスと、式13で表されるアリール化試薬とを、溶媒中で混合・反応させることにより製造することができる。この時、アリール化試薬が過剰の状態になるとトリアリールビスマスが生成して収率が低下するため、ジアリールモノハロゲン化ビスマスに対し1倍モル量のアリール化試薬を用いることが好ましい。また、これらを混合する際、ジアリールモノハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液にアリール化試薬の溶液または懸濁液を滴下しても、アリール化試薬の溶液または懸濁液にジアリールモノハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液を滴下してもよい。この際、低温(約−80℃〜−40℃)で滴下すると目的とする本発明のビスマス化合物を高収率で得ることができるため好ましい。
使用されるジアリールモノハロゲン化ビスマスは、例えばトリアリールビスマスとトリハロゲン化ビスマスとを溶媒中で2:1(モル)の割合で混合することにより合成できる(J.Chem.Soc.,107,16(1915))。式12で表されるジアリールモノハロゲン化ビスマスにおいて、Zはハロゲンを表し、例えば塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。また式13で表されるアリール化試薬において、Qはリチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、又はMgBr、MgCl、MgI等が挙げられる。
溶媒は−80℃で液体であるものが好ましく特に限定されないが、ジエチルエーテル、THF、トルエン、ヘキサン等が好ましい。また、使用する溶媒は1種類のみでなく、数種類の混合でもよい。ジアリールモノハロゲン化ビスマスの溶液または懸濁液に用いる溶媒と、アリール化試薬の溶液または懸濁液に用いる溶媒は同一である必要はなく異なっていても良い。反応温度は低温では反応速度が遅く、高温ではトリアリールビスマスが生成する恐れがあるため、低温(−80〜−40℃)で滴下・混合し、反応温度をゆっくりと−10〜30℃まで昇温するのが好ましい。反応後、水等によりクエンチした後、油層から生成した目的の本発明のビスマス化合物を回収できる。油層中には目的のビスマス化合物以外に反応で生成したジアリール体等も含まれるため、クロマトグラフィー、蒸留、昇華、再結晶等により精製し、目的の本発明のビスマス化合物が得られる。
本願第1の発明及び第2の発明によるビスマス化合物は、100%気化可能であり、気化温度よりも分解温度の方が十分に高いことから、CVD法におけるビスマス原料に適している。特に本発明のビスマス化合物は、CVD法による成膜において公知のトリフェニルビスマスと比較して、
(1)気化特性に優れている。
(2)気化温度と分解温度の差が大きく、CVD法に使用した場合に安定した原料供給を行なうことが可能である。
(3)室温で液体であり、原料供給を容易に行うことが可能である。
といった効果を有するものである。
また本願第3の発明によるビスマス化合物は、100%気化可能であり、気化温度よりも熱分解温度の方が高いことから、CVD法への使用が十分に期待できる。本発明のビスマス化合物は、CVD法による成膜において従来使用されているトリフェニルビスマスよりも熱安定性に優れており、安定した原料供給を行なうことが可能である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、実施例により詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
50mlの3つ口フラスコにジクロロ(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス3.30g(8.0mmol)を入れ、滴下ロート、温度計を取り付け、フラスコ内をアルゴンで置換した。ジエチルエーテル40mlを加えて攪拌してジクロロ(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスを分散させた後、−80℃以下に保ちながら滴下ロートより0.6mol/lメチルMgBr/ジエチルエーテル溶液25ml(15.0mmol)を30分で滴下した。滴下終了後、−80℃で2時間攪拌した後、室温で22時間攪拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、分層した。水層をジエチルエーテル10mlで3回抽出した後、先に分層したジエチルエーテル層および抽出液を合わせ、飽和食塩水20mlで3回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液から溶媒を除去し、白濁オイルを2.53g得た。白濁オイル0.96gを減圧蒸留し、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスを無色透明液体として0.54g(収率48%)得た。
H−NMR(CDCl)δ7.95(d,1H,J=7.0Hz),7.22(m,2H),7.15(d,1H,J=7.0Hz),3.45(s,2H),2.17(s,6H),1.06(s,6H)
13C−NMR(CDCl)δ177.53(C),144.53(C),137.07(CH),128.60(CH),128.57(CH),126.90(CH),67.66(CH),44.80(CH),3.08(CH
MS:m/z=374(M+H),358(M−CH),343(M−2CH),239(M−C12N),224(M−C12N−CH
元素分析:C(35.6%),H(5.0%),N(3.7%),Bi(53.5%);理論値:C(35.4%),H(4.9%),N(3.8%),Bi(56.0%)。
(実施例2)
50mlの3つ口フラスコにジクロロ(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス0.98g(2.4mmol)を入れ、滴下ロート、温度計を取り付け、フラスコ内をアルゴンで置換した。ジエチルエーテル10mlを加えて攪拌してジクロロ(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスを分散させた後、−80℃以下に保ちながら滴下ロートより0.75mol/lメチルMgBr/ジエチルエーテル溶液6.5ml(4.9mmol)を10分で滴下した。滴下終了後、−80℃で2時間攪拌した後、室温で20時間攪拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、分層した。水層をジエチルエーテル10mlで2回抽出した後、先に分層したジエチルエーテル層および抽出液を合わせ、飽和食塩水10mlで3回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液から溶媒を除去し、白濁オイルを0.54g得た。得られた白濁オイルを減圧蒸留し、ジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスを無色透明液体として0.18g(収率20%)得た。
H−NMR(CDCl)δ7.95(d,1H,J=7.0Hz),7.28(m,3H),4.51(s,2H),3.35(s,3H),1.21(s,6H)
13C−NMR(CDCl)δ143.29(C),141.79(C),137.36(CH),129.72(CH),128.57(CH),127.52(CH),78.39(CH),57.92(CH),2.79(CH)。
(実施例3)
50mlの3つ口フラスコにジ(3−トリル)モノクロロビスマス0.200gを入れ、滴下ロート、温度計を取り付け、フラスコ内をアルゴンで置換した。ジエチルエーテル2mlを加えて攪拌してジ(3−トリル)モノクロロビスマスを分散させた後、−50℃以下に保ちながら滴下ロートよりN,N−ジメチルベンジルアミンとn−ブチルリチウムより合成した2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルリチウム塩0.068gをジエチルエーテル2mlに懸濁させたものを30分で滴下した。滴下終了後、10℃まで除々に昇温しながら3時間攪拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、分層した。水層をジエチルエーテル10mlで3回抽出した後、先に分層したジエチルエーテル層および抽出液を合わせ、飽和食塩水20mlで2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液から溶媒を除去し、白色粉末を0.169g得た。ジエチルエーテル/ヘキサンで再結晶を行い、ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスを白色結晶として0.088g(収率36%)得た。
H−NMR(CDCl)δ7.81(d,1H,J=7.5Hz),7.59(s,2H),7.53(d,2H,J=7.5Hz),7.24(m,4H),7.08(d,2H,J=8.0Hz),3.41(s,2H),2.28(s,6H),1.98(s,6H)。
また得られたジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスの単結晶X線構造を図13に示す。図からも明らかなように、目的物が合成されたことが確認できた。
(実施例4)
滴下ロート、温度計を取り付けた100mlの3つ口フラスコ内をアルゴンで置換した後、2−ブロモベンジルメチルエ−テル0.260g(1.29mmol)、THF4mlを入れた。−80℃に保ちながら滴下ロートよりn−ブチルリチウム(1.25mmol)/ヘキサン溶液を滴下した後、1時間攪拌した。続いて、−80℃に保ちながら滴下ロートよりジフェニルモノクロロビスマス0.502g(1.26mmol)をTHF8mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−80℃にて2時間攪拌後、室温にて40時間攪拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした後、分層した。水層をジエチルエーテル10mlで3回抽出した後、先に分層したジエチルエーテル層および抽出液を合わせ、飽和食塩水20mlで2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過した。ろ液から溶媒を除去し、白色粉末を0.552g得た。得られた白色粉末0.397gを、アルミナを充填剤、ヘキサン/酢酸エチル(50:1)を溶媒としたカラムクロマトグラフィーにより精製し、溶媒除去後、ジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスを白色粉末として0.246g得た。ジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスの収率は56%と算出された。
H−NMR(CDCl)δ7.80(d,1H,J=7.5Hz),7.73(d,4H,J=8.0Hz),7.37(m,5H),7.31(m,3H),7.22(t,1H,J=7.5Hz),4.47(s,2H),3.17(s,3H)。
(実施例5)
実施例1で得られたジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス22.1mg(0.059mmol)をアルミニウム製パンに入れた。このサンプルを酸化アルミニウム6.7mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で熱重量測定装置(TG)により加熱時の重量変化を測定した。結果を図1に示す。図からも明らかなように、本発明のジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスは、130℃付近より重量減少が見られ、ほぼ100%の気化することが確認された。
(実施例6)
実施例1で得られたジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス3.5mgをステンレス製パンに取り、ステンレス製のふたで密封した。このサンプルを酸化アルミニウム2.0mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で示差走査熱量測定装置(DSC)により加熱時の熱量変化を測定した。結果を図2に示す。図からも明らかなように、230℃付近より発熱反応が見られ錯体の分解が確認された。発熱反応が穏やかに進行しており、穏やかな分解が進行していることがわかる。
(実施例7)
実施例2で得られたジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス10.4mg(0.029mmol)をアルミニウム製パンに入れた。このサンプルを酸化アルミニウム14.9mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で熱重量測定装置(TG)により加熱時の重量変化を測定した。結果を図3に示す。図からも明らかなように、本発明のジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスは、130℃付近より重量減少が見られ、ほぼ100%気化することが確認された。
(実施例8)
実施例2で得られたジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス4.2mgをステンレス製パンに取り、ステンレス製のふたで密封した。このサンプルを酸化アルミニウム2.0mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で示差走査熱量測定装置(DSC)により加熱時の熱量変化を測定した。結果を図4に示す。図からも明らかなように、230℃付近より発熱反応が見られ錯体の分解が確認された。発熱反応が穏やかに進行しており、穏やかな分解が進行していることがわかる。
(実施例9)
実施例3で得られたジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス5.9mg(0.011mmol)をアルミニウム製パンに入れた。このサンプルを酸化アルミニウム8.9mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で熱重量測定装置(TG)により加熱時の重量変化を測定した。230℃付近より重量減少が見られ、ほぼ100%の気化することが確認された。結果を図5に示す。
(実施例10)
実施例3で得られたジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマス1.9mgをステンレス製パンに取り、ステンレス製のふたで密封した。このサンプルを酸化アルミニウム2.0mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で示差走査熱量測定装置(DSC)により加熱時の熱量変化を測定した。290℃付近より発熱反応が見られ錯体の分解が確認された。結果を図6に示す。
(実施例11)
実施例4で得られたジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス5.5mg(0.011mmol)をアルミニウム製パンに入れた。このサンプルを酸化アルミニウム7.7mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で熱重量測定装置(TG)により加熱時の重量変化を測定した。225℃付近より重量減少が見られ、ほぼ100%の気化することが確認された。結果を図7に示す。
(実施例12)
実施例4で得られたジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマス1.8mgをステンレス製パンに取り、ステンレス製のふたで密封した。このサンプルを酸化アルミニウム2.0mgをリファレンスとして1分間に10℃の昇温速度で示差走査熱量測定装置(DSC)により加熱時の熱量変化を測定した。290℃付近より発熱反応が見られ錯体の分解が確認された。結果を図8に示す。
(実施例13)
実施例1で得られたジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスを原料として、図12の装置を用いて、原料温度55℃、キャリアガス(Ar)流量50sccm、原料圧力100Torr、希釈ガス(Ar)流量100sccm、反応ガス(O)流量300sccm、基板温度500℃、反応槽内圧力10Torrで、CVD法によりSiO/Si基板上に1時間成膜を行った。膜組成をX線回折で確認したところBiであり、膜厚をSEMにより確認したところ200nmであった。
(実施例14)
実施例2で得られたジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスを原料として、図12の装置を用いて、原料温度55℃、キャリアガス(Ar)流量50sccm、原料圧力100Torr、希釈ガス(Ar)流量100sccm、反応ガス(O)流量300sccm、基板温度500℃、反応槽内圧力10Torrで、CVD法によりSiO/Si基板上に1時間成膜を行った。膜組成をX線回折で確認したところBiであり、膜厚をSEMにより確認したところ150nmであった。
(実施例15)
実施例1で得られたジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスおよびTi(O−iso−Cを原料として、図14の装置を用いて、ビスマス原料温度67℃、ビスマス原料キャリアガス(Ar)流量20sccm、ビスマス原料圧力300Torr、チタン原料温度31℃、チタン原料キャリアガス(Ar)流量30sccm、チタン原料圧力300Torr、希釈ガス(Ar)流量150sccm、反応ガス(O)流量200sccm、基板温度500℃、反応槽内圧力4Torrで、CVD法によりPt/TiO/SiO/Si基板上に1時間成膜を行った。膜組成をX線回折で確認したところBITであり、膜厚をSEMにより確認したところ300nmであった。
(比較例1)
実施例5と同様の方法によりトリフェニルビスマス25.7mg(0.058mmol)の加熱時の重量変化を酸化アルミニウム17.7gをリファレンスとして測定した。結果を図9に示す。図からも明らかなように、230℃付近より重量減少が見られ、トリフェニルビスマスの気化温度はジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスより約100℃高いことがわかる。
(比較例2)
実施例6と同様の方法によりトリフェニルビスマス2.6mgの加熱時の熱量変化を酸化アルミニウム7.2gをリファレンスとして測定した。結果を図10に示す。図からも明らかなように、270℃付近より発熱反応が見られ、トリフェニルビスマスの熱分解温度は、ジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスおよびジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスより約40℃高く、またジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスより約25℃、ジフェニル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスより約20℃低かった。
(比較例3)
実施例7と同様の方法によりトリフェニルビスマス13.0mg(0.030mmol)の加熱時の重量変化を酸化アルミニウム14.9gをリファレンスとして測定した。結果を図11に示す。図からも明らかなように、230℃付近より重量減少が見られ、トリフェニルビスマスの気化温度はジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスおよびジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスより約100℃高いことがわかる。
以上の実施例及び比較例から以下のことが理解できる。即ち、
1)気化温度について:実施例5と比較例1との比較から、本発明のジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスは公知のトリフェニルビスマスよりも気化温度が約100℃低く、気化特性に優れていることがわかる。
2)気化温度と分解温度との差について:1)で述べたように、本発明のジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスは、公知のトリフェニルビスマスよりも気化温度が約100℃低い。一方、実施例6と比較例2との比較から、本発明のジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスは、公知のトリフェニルビスマスよりも分解温度が約40℃低い。これらの結果から両化合物の気化温度と分解温度との差を算出すると、本発明のジメチル(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスは気化温度と分解温度との差が非常に大きく、その差は公知のトリフェニルビスマスと比較して約60℃も拡大していることがわかる。
3)気化温度について:実施例7と比較例3との比較から、本発明のジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスは公知のトリフェニルビスマスよりも気化温度が約100℃低く、気化特性に優れていることがわかる。
4)気化温度と分解温度との差について:3)で述べたように、本発明のジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスは、公知のトリフェニルビスマスよりも気化温度が約100℃低い。一方、実施例8と比較例2との比較から、本発明のジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスは、公知のトリフェニルビスマスよりも分解温度が約40℃低い。これらの結果から両化合物の気化温度と分解温度との差を算出すると、本発明のジメチル(2−(メトキシメチル)フェニル)ビスマスは気化温度と分解温度との差が非常に大きく、その差は公知のトリフェニルビスマスと比較して約60℃も拡大していることがわかる。
実施例5のTG曲線を示す図である。 実施例6のDSC曲線を示す図である。 実施例7のTG曲線を示す図である。 実施例8のDSC曲線を示す図である。 実施例9のTG曲線を示す図である。 実施例10のDSC曲線を示す図である。 実施例11のTG曲線を示す図である。 実施例12のDSC曲線を示す図である。 比較例1のTG曲線を示す図である。 比較例2のDSC曲線を示す図である。 比較例3のTG曲線を示す図である。 実施例13,14で用いたCVD装置を示す図である。 ジ(3−トリル)(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスの単結晶X線構造を示す図である。 実施例15で用いたCVD装置を示す図である。
符号の説明
1.原料容器
2.恒温槽
3.反応槽
4.基板
5.反応ガス
6.希釈ガス
7.キャリアガス
8.マスフローコントローラー
9.マスフローコントローラー
10.マスフローコントローラー
11.真空ポンプ
12.排気
13.ビスマス原料容器
14.チタン原料容器
15.恒温槽
16.恒温槽
17.反応槽
18.基板
19.反応ガス
20.希釈ガス
21.キャリアガス
22.キャリアガス
23.マスフローコントローラー
24.マスフローコントローラー
25.マスフローコントローラー
26.マスフローコントローラー
27.真空ポンプ
28.排気

Claims (25)

  1. 式1
    Figure 0004513358
    [式1中、Rは低級アルキル基を、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜Rは水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物。
  2. がメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが水素または炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項1に記載のビスマス化合物。
  3. がメチル基、R及びRが水素、RおよびRがメチル基、n=0であることを特徴とする、請求項2に記載のビスマス化合物。
  4. 式2
    Figure 0004513358
    [式2中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜Rは水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Zはハロゲンを示す]で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬(Rは低級アルキル基を示す)とを反応させることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  5. 式3
    Figure 0004513358
    [式3中、Rは低級アルキル基を、Zはハロゲンを示す]で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式4
    Figure 0004513358
    [式4中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜Rは水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Qはリチウム、ナトリウム、カリウム、MgCl、MgBr、MgIのいずれかを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  6. がメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが水素または炭素数1〜2のアルキル基、RおよびRが炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項4又は5に記載のビスマス化合物の製造方法。
  7. 式2で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスが、ジクロロ(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル)ビスマスであることを特徴とする、請求項4又は6に記載のビスマス化合物の製造方法。
  8. 化試薬が、メチルMgBrであることを特徴とする、請求項4、6、7のいずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  9. 請求項1、2または3に記載のビスマス化合物を原料とし、基板上に、ビスマス含有膜を化学気相成長させることを特徴とする、ビスマス含有膜の製造方法。
  10. 式5
    Figure 0004513358
    [式5中、Rは低級アルキル基を、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜R11は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物。
  11. がメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびR10が水素または炭素数1〜2のアルキル基、R11が炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項10に記載のビスマス化合物。
  12. がメチル基、R及びR10が水素、R11がメチル基、n=0であることを特徴とする、請求項11に記載のビスマス化合物。
  13. 式6
    Figure 0004513358
    [式6中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜R11は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Zはハロゲンを示す]で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスと、R化試薬(Rは低級アルキル基を示す)とを反応させることを特徴とする、請求項10〜12いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  14. 式7
    Figure 0004513358
    [式7中、Rは低級アルキル基を、Zはハロゲンを示す]で表されるジアルキルモノハロゲン化ビスマスと、式8
    Figure 0004513358
    [式8中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、nは置換基Rの数0〜4を、R〜R11は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Qはリチウム、ナトリウム、カリウム、MgCl、MgBr、MgIのいずれかを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、請求項10〜12いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  15. がメチル基、Rが炭素数1〜2のアルキル基、RおよびR10が水素または炭素数1〜2のアルキル基、R11が炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項13又は14に記載のビスマス化合物の製造方法。
  16. 式6で表されるモノアリールジハロゲン化ビスマスが、ジクロロ(2−メトキシメチルフェニル)ビスマスであることを特徴とする、請求項13又は15に記載のビスマス化合物の製造方法。
  17. 化試薬が、メチルMgBrであることを特徴とする、請求項13、15、16のいずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
  18. 請求項10、11または12に記載のビスマス化合物を原料とし、基板上に、ビスマス含有膜を化学気相成長させることを特徴とする、ビスマス含有膜の製造方法。
  19. 式9
    Figure 0004513358
    [式9中、R12およびR13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、mは置換基R12の数0〜5を、nは置換基R13の数0〜4を、R14およびR15は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、Xは式10
    Figure 0004513358
    [式10中、R16 、R 17 は、水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す。]で表される置換基を示す。]で表されることを特徴とする、ビスマス化合物(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)。
  20. 12およびR13が炭素数1〜2のアルキル基または炭素数1〜2のハロゲン化アルキル基、R14およびR15が水素、炭素数1〜2のアルキル基、又は炭素数1〜2のハロゲン化アルキル基、R16 、R 17 が炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項19に記載のビスマス化合物(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)。
  21. 12が3−メチル基、R14及びR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であることを特徴とする、請求項19に記載のビスマス化合物。
  22. 式12
    Figure 0004513358
    [式中、R12は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、mは置換基R12の数0〜5を、Zはハロゲンを示す]で表されるジアリールモノハロゲン化ビスマスと、式13
    Figure 0004513358
    [式中、R13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ハロゲン化アルキル基、又はハロゲンを、R14及びR15は水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を、nは置換基R13の数0〜4を、Xは式10
    Figure 0004513358
    [式10中、R16 、R 17 は、水素、低級アルキル基、又は低級ハロゲン化アルキル基を示す]を、Qはアルカリ金属、MgCl、MgBr、又はMgIを示す]で表されるアリール化試薬とを反応させることを特徴とする、請求項19〜21いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)。
  23. 12およびR13が炭素数1〜2のアルキル基または炭素数1〜2のハロゲン化アルキル基、R14およびR15が水素、炭素数1〜2のアルキル基、又は炭素数1〜2のハロゲン化アルキル基、R16 、R 17 が炭素数1〜2のアルキル基であることを特徴とする、請求項22に記載のビスマス化合物の製造方法(ただし、(i)Xが式10、R14およびR15が水素、R16およびR17がメチル基、m=1、n=0であり、かつR12が4−メチル基、4−メトキシ基、又は4−クロロの場合、および(ii)Xが式10、m=n=0、R15が水素、R16およびR17がメチル基であり、かつR14が水素又はメチル基の場合を除く)。
  24. アリール化試薬が2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルリチウムであることを特徴とする、請求項22又は23に記載のビスマス化合物の製造方法。
  25. ジアリールモノハロゲン化ビスマスがジ(3−トリル)モノクロロビスマス、アリール化試薬が2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルリチウムであることを特徴とする、請求項22〜24いずれかに記載のビスマス化合物の製造方法。
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