JP4512052B2 - Pde7インヒビターの新規用途 - Google Patents

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本発明は神経障害性疼痛の治療用医薬の製造におけるホスホジエステラーゼ7(PDE7)インヒビターの使用、及びPDE7インヒビターを使用する神経障害性疼痛の治療方法に関する。
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、二次メッセンジャー分子cAMP及びcGMPを加水分解して対応する不活性の5'-一リン酸ヌクレオチドとし、それによってその生理レベルを調節するプロセスにより種々の細胞性シグナル伝達プロセスに影響を与える酵素のファミリーである。二次メッセンジャーcAMP及びcGMPは多くの細胞間プロセスの調節に役割を有する。PDEには少なくとも11のファミリーが存在し、その一部(PDE3、4、7、8)はcAMPに特異的であり、他はcGMPに特異的である(PDE5、6、及び9)。
PDE7はPDEファミリーの1員であり、2つのサブクラスメンバーのPDE7A及びBを含んでなる。PDE7のmRNAは、T細胞関連障害、自己免疫疾患[L. Li, C. Yee and J.A. Beavo. Science 283 (1999), pp.848-851]、及び呼吸器疾患[Smith SJ, et al Am. J. Physiol. Lung. Cell. Mol. Physiol 2003, 284, L279-L289]など数種の疾患の病因において重要であることが知られた種々の組織と細胞型で発現される;特にPDE7A及びそのスプライス変異体は、活性化T細胞[L. Li, C. Yee and J.A. Beavo, Science 283 (1999), pp.848-851]及びB-リンパ球[R. Lee, S. Wolda, E. Moon, J. Esselstyn, C. Hertel and A. Lerner, Cell. Signal 14 (2002), pp.277-284]において上方制御される。結果として、PDE7の選択的インヒビターは呼吸器症状、例えば、慢性閉塞性肺疾患及び喘息に対する免疫抑制剤及び治療剤として広範に適用し得ると期待される[N.A. Glavas, C. Ostenson, J.B. Schaefer, V. Vasta and J.A. Beavo. PNAS 98 (2001), pp.6319-6324]。
PDE7AのmRNAはラット脳のニューロン性及び非ニューロン性細胞集団両方に広く分布することが見出される、とラットでの研究が示している。最高のレベルは嗅球、嗅結節、海馬、小脳、内側手綱核、松果体、最後野、及び脈絡叢で観察される。PDE7A・mRNAはまた他の非脳組織においても広く検出される。これらの結果は、PDE7Aが多くの脳機能におけるcAMPシグナル伝達の調節に関与することと矛盾せず、またPDE7Aが記憶、うつ状態、及び嘔吐に影響を与え得ることを示唆する[X. Miro, S. Perez-Torres, J.M. Palacios, P. Puigdomenech, G. Mengod Synapse 40:201-214, 2001]。アルツハイマー病との繋がりも示唆される[S. Perez Torres R, Cortes M, Tolnay A., Probst J.M., Palaciosand G. Mengod, Experimental Neurology, 182.2, August 2003, Pages 322-334]。さらに、PDE7はまた受精障害[WO0183772]及び白血病[Leer et al., Cell Signaling 2002, 14, 277-284]に関係している。
PDE7Aは酵母[Michaeli, T., et al. J. Biol. Chem. 268 1993 12925-12932]、ヒト[Han, P., Xiaoyan, Z., Tamar, M., Journ. Biol. Chem. 272 26 1997 16152-16157]、マウス[Bloom, T., Beavo, JA., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93 1996 14188-14192]及びマウスから単離されており、PDE7Aレベルの上方制御はヒトTリンパ球に認められる[Ichimura, M., Kase, H. Biochem. Biophys. Res. Commun 193, 1993 985-990]。PDE7ファミリーの第二のメンバーであるPDE7Bは、C末端触媒ドメインにおいてPDE7Aと70%のアミノ酸相同性を共有する(N末端ドメインはリン酸化部位を含む調節ドメインであり、PDEファミリー全般に保存されている)。PDE7BはcAMP特異的であり、マウス[受託番号-AJ251858]及びヒト[受託番号-AJ251860]起源からクローン化されている[C. Gardner, N. Robas, D. Cawkill and M. Fidock, Biochem. Biophys. Res. Commun. 272 (2000), pp.186-192]。これは多様な組織:脳の尾状核、被殻と後頭葉、及び末梢では心臓、卵巣と下垂体、腎臓と肝臓、小腸及び胸腺に、さらに骨格筋、結腸、膀胱、子宮、前立腺、胃、副腎及び甲状腺などで発現することが示されている。PDE7Bは数種の一般的PDEインヒビターを識別することが示されている[J.M. Hetman, S.H. Soderling, N.A. Glavas and J.A. Beavo, PNAS 97 (2000), pp.472-476];多くの標準的PDEインヒビター、ザプリナスト(zaprinast)、ロリプラム(rolipram)、ミルリノン(milrinone)はPDE7Bを特異的に阻害しない。
種々の種のPDE7をコードするアミノ酸配列及びヌクレオチド配列は当業者に既知であり、ジェンバンクに、受託番号AB057409、U77880、AB038040、L12052、AK035385、AY007702として見出すことができる。
PDE7のインヒビターは種々のPDE7関連疾患の治療に使用されることが既知である。特許出願EP1348701A1(公開:01/10/03)はホスホジエステラーゼ7インヒビターを含有する医薬組成物を開示している。EP1348701A1は、かかる組成物を用いて内蔵疼痛を軽減する手段を提供する課題を扱っている。内臓疼痛は特定の狭い分類の侵害受容性疼痛であることが知られている。2つの基本的に異なるタイプの疼痛の存在することが知られている:すなわち、侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛である。さらに侵害受容性及び神経障害性疼痛は、臨床的に、また機構的に互いに全く異なることも知られている。
侵害受容性疼痛の臨床的特徴は、特定の感覚ニューロンAδ及びC線維の過剰な及び/又は長期の活性化により判定される。これらは機械的、化学的、又は熱刺激により活性化され得るものであり、慢性の炎症症状において敏感になる。
しかし、神経障害性疼痛は神経系への損傷又はその機能不全の結果として生じる疼痛と定義される。神経障害性疼痛の臨床的特徴は、従って、神経病理学的プロセスそれ自体のメカニズム、位置、及び重篤度により主として判定され、ニューロンそれ自体が損傷を受けたことから生じる。神経障害性疼痛は通常痛みを伝達しない感覚神経、Aβニューロンの活性を介して仲介される重要な構成部分をもつ。
さらに、侵害受容性疼痛と対照的に、神経障害性疼痛は周知のように治療が難しい;非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンなどの侵害受容性疼痛の治療に有効な標準的鎮痛剤療法には殆ど、又は全く反応しない;また、オピオイドに対する応答は侵害受容性疼痛症状に対するよりも予測性がなく、また確実でもない。侵害受容性疼痛に対する有効な治療は、神経障害性疼痛にまで拡張することを期待されていない。さらに、神経障害性疼痛をある程度軽減するガバペンチン(gabapentin)、プレガバリン(pregabalin)及びアミトリピリン(amitripiline)などの医薬品は、しばしば侵害受容性疼痛の治療に有効ではない。従って、これらの理由:臨床的特長の差、メカニズムの差、及び治療に対する反応性の差などの理由で、神経障害性疼痛は侵害受容性疼痛と異なるものとして明確に区別し得る。
本発明はPDE7インヒビターの新規な治療用途を提供する課題を扱い、活性成分としてホスホジエステラーゼ7インヒビターを含有してなる医薬組成物が、神経障害性疼痛の軽減に有効であるという驚くべき、また有利な知見を提供する;本出願は本発明組成物の驚くべき技術的効果と、神経障害性疼痛の治療に対するその取分け有利な鎮痛作用を証明するものである。
神経障害性疼痛は、末梢神経又はCNSに対する疾患又は損傷から生じる症状である。国際疼痛研究会はこの症状を神経系の一次病変又は機能不全が引き金となるか、又は原因となる疼痛と定義している。従って、この種の疼痛は広範囲の不快感をもつ多くの患者に影響を与える。共通の原因は代謝(例えば、疼痛性糖尿病性神経障害)、傷害(例えば、幻肢痛)、感染(ヘルペス後神経痛及びHIV)及び神経圧迫(例えば、癌、背痛)である。この症状は人口の約1%に影響していると推計されている。神経障害性疼痛の患者は多数の疼痛症候、例えば、痛覚過敏(有害刺激に対する誇張された痛み)、アロディニア(以前には無害であった刺激からの痛み)ならびに進行性疼痛をしばしば示す。神経障害性疼痛は防御的役割をもたないので病的である。この痛みは当初の原因が消失した後にもしばしば存在し、一般的に何年も続いて、患者の生活の質を有意に低下させる(Woolf and Mannion 1999 Lancet 353: 1959-1964)。神経障害性疼痛は異なる疼痛経路を介して作用し、いずれかの1つの特定鎮痛性化合物により治療可能であるとは限らない上記の複数の疼痛症候によるため、臨床的に治療することが困難である。多くの鎮痛性化合物、例えば、オピオイド及び非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、神経障害性疼痛に対して鎮痛効果のレベルが低いか又は効果がないことがすでに示されている。
従って、これらの痛みの症候に寄与する神経障害性疼痛プロセスの重要なステップに干渉する医薬的に活性な化合物を同定する重大な医学上の必要性がある。また、組合わせによって神経障害性疼痛を回避するように相乗的に作用するか、又は組合わせによって神経障害性疼痛の異なる症候を治療する鎮痛性化合物の新しい組合わせを開発する医学的な必要性がある。
さらに、中枢神経系(CNS)にて主に発現される疼痛経路に関与する標的酵素を同定すること、またCNSとそれに関連する組織において主に作用することにより鎮痛効果を発揮する医薬的に活性な化合物を同定することが有利である。PDE7はCNS組織、例えば、必ずしも限定されるものではないが、ヒト脳の尾状核、被殻及び後頭葉で主として発現され、同様に多くの末梢組織でも発現されることが示されている[C. Gardner, N. Robas, D. Cawkill and M. Fidock, Biochem. Biophys. Res. Commun. 272 (2000), pp.186-192]。
PDE7は、かかるインヒビターが炎症性及び免疫学的疾患、特にT細胞関連疾患の治療の方針を代表すると考えられるので、インヒビター開発の標的であった。PDE7の数種のインヒビターが製造されているが、これらはマイクロモルレベルの結合親和性を示し、例えば、2,1,3-ベンゾ[3,2-a]チアジアジン2,2-ジオキシド及び2,1,3-ベンゾチエノ[3,2-a]チアジアジン2,2-ジオキシドのベンジル誘導体である[A. Castro, M.I. Abasolo, C. Gil, V. Segarra and A. Martinez, Eur. J. Med. Chem. 36 (2001), pp.333-338]。一連のグアニン類似体も知られているが、これらはPDE7に対し低マイクロモルのインヒビター活性を有すること、また他のPDEファミリーメンバー(8-ブロモ-9-置換化合物が最も強力である)を超える選択性を示すことがインビトロで評価されている。Barnes Mj, Cooper N, Davenport RJ, Biorg. Med. Chem. Lett. (2001) 23(8): 1081-1083。サブマイクロモルの効力を有する2種の関連シリーズのPDE7インヒビターがWO0198274(セルテック・キロサイエンス(CellTech Chiroscience Ltd.))に記載されている。これらはm-置換フェニル-N-フェニルスルホンアミド、特に、N-フェニル-3-ベンゾキサゾール-2-イルフェニルスルホンアミド及びN-フェニル-3-ベンゾイミダゾール-2-イルフェニルスルホンアミド誘導体であり、それらはT細胞機能のモジュレーションを介して、喘息及びアレルギー疾患の治療に有用と記載された一連のPDE7インヒビターの代表である。
一連のプリンに基づくPDE7インヒビターが文献[Pitts, WJ., et al Biorg. Med. Chem. Lett 14 2004 2955-2958]に記載されているが、これらは良好なPDE7選択性とマイクロモルインヒビター活性を示す。さらに一群の強力な選択的PDE7インヒビター、スピロキナゾリノン類[Iorthiois, E., et al Biorg. Med. Chem. Lett. 14 2004 4623-4626]及び5,8-ジ置換スピロシクロヘキサン-キナゾリノン、特に、5-置換8-クロロ-スピロシクロヘキサン-キナゾリノン誘導体、例えば、5-アルコキシ-8-クロロ-キナゾリノン[Bernardelli, P., et al Bioorg. Med. Chem. Lett. 14 2004 4627-4631]が調製されており、インビボ薬物動態学モデルにより、有効な選択的PDE7インヒビターであることが示されている。WO0174786(ダーウイン・ディスカバリー(Darwin Discovery Ltd))は一連のヘテロビアリールスルホンアミドにつき記載し、またWO0068230(ダーウイン・ディスカバリー)は9-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,9-ジヒドロプリン-6-オン誘導体及びそのPDE7インヒビターとしての使用について記載している。メルクは多様な選択性のヘテロ環状PDE7インヒビターを製造し、その詳細を以下の出願に提示している:イミダゾール誘導体-WO0129049及びWO0136425;イソキサゾール誘導体-WO0132175;ピロール誘導体-WO0132618;イミダゾピリジン誘導体-WO0134601。さらに一群のPDE7インヒビターが文献[Vergne, F., et al Bioorg. Med. Chem. Lett, 2004, 14, 4607-461; Vergne, F., et al Bioorg. Med. Chem. Lett, 2004, 14, 4615-4621]に提示されており、それらはナノモルの選択的PDE7阻害活性を示す一群のチアゾールからなる。
本発明は神経障害性疼痛治療用の医薬の製造のためにPDE7インヒビターを使用することを目的とする。
本発明はさらに哺乳動物対象における神経障害性疼痛の治療方法であって、治療有効量のPDE7インヒビターを対象に投与することを特徴とする方法を提供する。
好適な態様において、PDE7インヒビターは、公開特許出願WO02/074754(ワーナー・ランバート(Warner Lambert))に全般的に、又は具体的に開示されている化合物から選択される;該特許出願は、PDE7インヒビターであり、かつ神経障害性疼痛治療用の医薬製造及び神経障害性疼痛の治療に有用なキナゾリノン類を開示している。
この態様によると、PDE7インヒビターは以下の式(I)、(II)又は(III):
Figure 0004512052
[式中、
a) X1、X2、X3及びX4は、同じであるか又は異なっていて、そして以下の:
- N(但し、該基X1、X2、X3及びX4の2を超える基が窒素原子を同時に表すことはない。)、又は、
- C-R1{基中、R1は、以下の:
- Q1、
- 低級アルキル、低級アルケニル、又は低級アルキニル、ここでこれらの基は、未置換であるか又は1若しくは数個のQ2基で置換されており、又は
- X5-R5基(基中、X5は:
- 単結合、
- O、S、S(=O)、SO2又はNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断された、低級アルキレン、低級アルケニレン又は低級アルキニレンであって、これら基の炭素原子が、未置換であるか、又はSR6、OR6、NR67、=O、=S若しくは=N-R6(基中、R6及びR7は、同じであるか又は異なっていて、そして水素又は低級アルキルから選ばれる。)から選ばれる同一か異なっている1又は数個の基で置換されている低級アルキレン、低級アルケニレン又は低級アルキニレン
から選択され、そして、R5は:
- アリール;ヘテロアリール;C(=O)で又はO、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1、2又は3個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;C(=O)で又はO、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1、2又は3個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;又は二環式基(当該基は、未置換であるか、又はQ3、ヘテロアリール、若しくは場合によってQ3で置換された低級アルキルから選択される1又は数個の基で置換されている)から選択される。)から選択される。}
から選択され、
ここで、Q1、Q2、Q3は、同じであるか又は異なっていて:
- 水素、ハロゲン、CN、NO2、SO3H、P(=O)(OH)2
- OR2、OC(=O)R2、C(=O)OR2、SR2、S(=O)R2、C(=O)-NH-SO2-CH3、NR34、Q-R2、Q-NR34、NR2-Q-NR34、又はNR3-Q-R2
から選択され、ここで、Qは、C(=NR)、C(=O)、C(=S)又はSO2から選択され、Rは、水素、CN、SO2NH2又は低級アルキルから選択され、そして、R2、R3及びR4は、同じであるか又は異なっていて、以下の:
- 水素、
- C(=O)で場合によって分断された低級アルキル;Q4-アリール;Q4-ヘテロアリール;C(=O)で又はO、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたQ4-シクロアルキル;又は、C(=O)で、若しくはO、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたQ4-シクロアルケニル(ここでQ4は、(CH2)n;O、S又はNから選択される1個のヘテロ原子で分断された低級アルキル;低級アルケニル;又は低級アルキニルから選ばれ、当該基が、低級アルキル、OR'又はNR'R”で場合によって置換され、ここで、R'及びR”は、同じであるか又は異なっていて、水素又は低級アルキルから選択され、nは、0、1、2、3又は4から選択される整数である。)から選択される基であり、
ここで当該基は、未置換であるか、又は、低級アルキル、ハロゲン、CN、CH3、SO3H、SO2CH3、C(=O)-NH-SO2-CH3、CF3、OR6、COOR6、C(=O)R6、NR67、NR6C(=O)R7、C(=O)NR67若しくはSO2NR67から選択される1又は数個の基で置換されており、ここで、R6及びR7は、同じであるか又は異なっていて、水素か、又は、OR、COOR若しくはNRR8から選択される1又は2個の基で場合によって置換された低級アルキルから選択され、ここで、R及びR8は、水素又は低級アルキルであり、そして、
6とR7、及び/又は、R3とR4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって4〜8員ヘテロ環を形成することができ、当該環は、O、S、S(=O)、SO2又はNから選択される1又は2個のヘテロ原子を含有することもあり、そして、当該環は以下の:
- (CH2)n-Q5(ここで、nは、0、1、2及び3から選択される整数であり、そして、Q5は、O、S又はNから選択される1又は2個のヘテロ原子を含有することがあり、そして低級アルキルで置換されることもある4〜8員ヘテロ環である。)、又は、
- OR'、NR'R”、C(=O)NR'R”又はCOOR'で場合によって置換された低級アルキル{R'及びR”は、同じであるか又は異なっていて:そして以下の:
- H、又は
- OR又はCOOR(Rは水素又は低級アルキルである。)で場合によって置換された低級アルキル
から選択され、そして、R'とR”は、それらがそれに連結される窒素原子と一緒になって、O、S又はNから選択される1又は2個のヘテロ原子を含有することがある4〜8員ヘテロ環を形成することができる。}で置換されることができ;又は、
- X1及びX2の両方がC-R1を表すときは、その2つの置換基R1は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、窒素原子を含み、そしてO、S又はNから選択される第2のヘテロ原子を場合によって含む、5員複素環を形成することができ;
b) Xは、O又はNR9であり、ここで、R9は:
- 水素、CN、OH、NH2
- 低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであって、未置換であるか、又は、O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;アリール;ヘテロアリール;OR10;COOR10若しくはNR1011(R10及びR11は、同じであるか又は異なっていて、水素又は低級アルキルから選択される。)で置換されている低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニル
から選択され;
c) Yは、O、S又はN-R12から選択され、ここで、R12は以下の:
- 水素、CN、OH、NH2
- 低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニルであって、未置換であるか、又は、O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;アリール;ヘテロアリール;OR10;COOR10若しくはNR1011(R10及びR11は、同じであるか又は異なっていて、水素又は低級アルキルから選択される。)で置換されている低級アルキル、低級アルケニル又は低級アルキニル
から選択され;
d) Zは、CH-NO2、O、S又はNR13から選ばれ、ここで、R13は以下の:
- 水素;CN;OH;NH2;アリール;ヘテロアリール;O、S、S(=O)、SO2又はNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2又はNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;C(=O)R14;C(=O)NR1415;OR14;又は、
- 低級アルキルであって、未置換であるか、又はOR14、COOR10若しくはNR1415から選択される同じであるか又は異なっている1又は数個の基で置換された低級アルキル
から選択され;
14及びR15は、独立して水素又は低級アルキルから選択され、又は、R14とR15は、それらが連結する窒素原子と一緒になって、O、S又はNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含有することがありかつ低級アルキルで置換されることがある4〜8員複素環を形成することができ、或いは、
- YがN-R12で、かつZがN-R13であるときは、一緒になって-CH=N-基又は-C=C-基を形成することがあり、
- XがN-R9で、かつZがN-R13であるときは、R9とR13は、一緒になって-CH=N-基又は-C=C-基を形成することがあり;
e) Z1は、H、CH3又はNR1617から選ばれ、ここで、R16及びR17は、同じであるか又は異なっていて、そして以下の:
- 水素;CN;アリール;ヘテロアリール;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;C(=O)R14;C(=O)NR1415;OR14;又は、
- 低級アルキルであって、未置換であるか、又はOR14、COOR14若しくはNR1415から選択される1又は数個の基で置換された低級アルキル
から選択され、
14及びR15は、水素又は低級アルキルから選ばれ、そして、
14とR15、及び/又は、R16とR17は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、O、S又はNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含有することがありかつ低級アルキルで置換されることがある4〜8員複素環を形成することができ;
f) Aは:
Figure 0004512052
から選ばれる環であって、ここで、
- A1、A2、A4、A5及びA6は、同じであるか又は異なっていて、そしてO、S、C、C(=O)、SO、SO2又はN-R18から選択され、ここで、R18は以下の:
- 水素;アリール;ヘテロアリール;O、S、S(=O)、SO2又はNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2又はNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル、
- 低級アルキルであって、未置換であるか、又は、アリール;ヘテロアリール;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルキル;O、S、S(=O)、SO2若しくはNから選ばれる1又は数個のヘテロ原子で場合によって分断されたシクロアルケニル;CN;NR1920;C(=O)NR1920;OR19;C(=O)R19若しくはC(=O)OR19(R19及びR20は、同一であるか又は異なっていて、そして水素又は低級アルキルから選択される。)で置換された低級アルキル
から選択され;
- A3は、O、S、C、C(=O)、SO若しくはSO2から、又は、A1及び/又はA2がC(=O)であるとき若しくはYがO若しくはSであるときは、N-R18(R18は上で定義された通りである。)から選択され;
- *は、環Aと、X及び/又はYを含有する主環との間で共有される炭素原子を表し;
- 環Aの各々の炭素原子は、未置換であるか、又は、OR21、NR2122、COOR21若しくはCONR2122で場合によって置換された低級アルキル;低級ハロアルキル;CN;F;=O;SO2NR1920;OR19;SR19;C(=O)OR19;C(=O)NR1920若しくはNR1920から選択される同一か異なっている1又は2個の基で置換され、ここで、R19及びR20は同一か又は異なっていて、水素か、又はOR21、NR2122、COOR21若しくはCONR2122で場合によって置換された低級アルキルから選択され、ここで、R21及びR22は、同一か異なっていて、水素又は低級アルキルから選択され、そして、
19とR20、及び/又は、R21とR22は、それらがそれに連結される窒素原子と一緒になって4〜8員ヘテロ環を形成することができ;
- 環Aの隣接しない2原子は、O、S又はNから選ばれる1個のヘテロ原子で分断されることがある2、3又は4炭素原子鎖によって結合されることもある、
ただし、
基A1、A2、A3、A4、A5及びA6の内の2個を超えない基が同時にヘテロ原子を表す]
で示される化合物又はその互変異性体、ラセミ体又はその異性体及びその医薬として許容される誘導体、又は医薬として許容されるその塩もしくは溶媒和物である。
WO02/074754に開示された特に好適なPDE7インヒビターは、5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オン又はその医薬として許容される塩もしくは溶媒和物である。
あるいは、該PDE7インヒビターは抗体、抗体リガンド結合ドメイン又はポリヌクレオチドである。
あるいは、該PDE7インヒビターは、米国仮特許出願60/741854に開示された以下の式(IV):
Figure 0004512052
[式中、
mは0、1又は2である;
XはO、S又はN-CNである;
RはF、Cl又はCNである;
AはC1-4アルキル基で任意に置換されるC3-6シクロアルキレン基である;また、
Bは単結合又はC1-2アルキレン基である]
で示される化合物、又はその医薬として許容される塩、溶媒和物若しくはプロドラッグである。
式(IV)で示される化合物において、好ましくは、mは1又は2であり、より好ましくは1である。
式(IV)で示される化合物において、好ましくは、XはO又はN-CNであり、より好ましくは、Oである。
式(IV)で示される化合物において、好ましくは、RはF又はClであり、より好ましくはClである。
式(IV)で示される化合物において、好ましくは、Aはメチル基で任意に置換されるシクロブチレン又はシクロヘキシレン基である。より好ましくは、Aはシクロブチレン基である。さらに好ましくは、式(IV)で示される化合物において、Aは1,3-シクロブチレン基、取分け、トランス-1,3-シクロブチレン基である。
式(IV)で示される化合物において、好ましくは、Bは単結合又はメチレン基である。より好ましくは、Bは単結合である。
式(IV)で示される特に好適な化合物は、式(IV)の各可変部が各可変部について適切な及び/又は好適な基から選択された化合物である。さらにより好適な式(IV)の化合物は、式(IV)の各可変部が各可変部についてより好適な又は最も好適な基から選択された化合物である。
あるいは、該PDE7インヒビターは、PCT公開特許出願WO04/026818に開示された以下の式(V):
Figure 0004512052
[式中、
mは、1、2又は3であり、そして、
1は、CH3、Cl、Br及びFから選ばれ、そして、
2は、以下の:
・Q1-Q2-Q3-Q4(式中、
1は、単結合又は直鎖もしくは分枝鎖の(C1-C6)アルキレン基であり;
2は、O又はNから選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含む、飽和の4〜6員の複素環であり;
3は、直鎖又は分枝鎖の(C1-C6)アルキレン基であり;
4は、O、S、S(=O)、SO2及びNから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む、4〜8員の芳香族又は非芳香族の複素環であって、当該複素環はOR、NRR'、CN及び(C1-C6)アルキル(基中、R及びR'は、同一又は異なるものであって、そしてH及び(C1-C6)アルキルから選ばれる)から選ばれる1つ又はいくつかの基で場合により置換され、
1に結合するQ2の原子は炭素原子であり、そして、
3に結合するQ4の原子は炭素原子である)
・(C1-C6)アルキル、
当該アルキル基は、OR4、COOR4、NR45、NRC(=O)R4、C(=O)NR45及びSO2NR45(基中、
Rは、H又は(C1-C6)アルキルであり;
4は、(C1-C6)アルキルであって、F、CN、S(=O)R6、SO3H、SO26、SR7、C(=O)-NH-SO2-CH3、C(=O)R7、NR'C(=O)R7、NR'SO26、C(=O)NR78、O-C(=O)NR78及びSO2NR78{ここで、R'はH又は(C1-C6)アルキルであり、R6は(C1-C6)アルキルであって1又は2個のOR”基(基中、R”は、H及び(C1-C6)アルキルから選ばれる)で場合により置換され、そしてR7及びR8は、同一又は異なるものであって、そしてH及びR6から選ばれる}から選ばれる1又はいくつかの、好ましくは1〜3の基で置換され;
5は、R4、H及び(C1-C6)アルキルから選ばれる)
から選ばれる1〜3の、好ましくは1つの基で置換されるか;又は、
当該アルキル基は、
1)OC(=O)R4、SR4、S(=O)R3、C(=NR9)R4、C(=NR9)-NR45、NR-C(=NR9)-NR45、NRCOOR4、NR-C(=O)-NR45、NR-SO2-NR45、NR-C(=NR9)-R4及びNR-SO2-R3から選ばれる、1〜3の、好ましくは1個の基で置換され、そして、
2)OR4、COOR4、C(=O)-R4、NR45、NRC(=O)R4、C(=O)NR45及びSO2NR45から選ばれる1又は2個の基で場合により置換され;
ここで、
Rは、H及び(C1-C6)アルキルから選ばれ;
9は、H、CN、OH、OCH3、SO2CH3、SO2NH2及び(C1-C6)アルキルから選ばれ、そして、
3は、(C1-C6)アルキルであって、非置換であるか、又はF、CN、S(=O)R6、SO3H、SO26、C(=O)-NH-SO2-CH3、OR7、SR7、COOR7、C(=O)R7、O-C(=O)NR78、NR78、NR'C(=O)R7、NR'SO26、C(=O)NR78及びSO2NR78(式中、R'はH又は(C1-C6)アルキルであり、R6は(C1-C6)アルキルであって1つ又は2つの基OR”(基中、当該R”はH及び(C1-C6)アルキルから選ばれる)で場合により置換され、そしてR7及びR8は、同一又は異なるものであって、そしてH及びR6から選ばれる)から選ばれる、1つ又はいくつかの、好ましくは1〜3の基で置換され;
4及びR5は、同一又は異なるものであって、そしてH及びR3から選ばれる]
で表される化合物又はそのラセミ体、その異性体及びその医薬として許容される誘導体である。
WO02/074754に開示されている式(I)、(II)及び(III)で示される化合物の内、特に好ましいのは、場合により適切な担体との組合せにおける以下の化合物:
スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
スピロ[シクロヘプタン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
7’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-フェニルスピロ[シクロヘプタン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
7’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ブロモスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-フルオロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’,8’-ジクロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’,7’-ジクロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’,6’-ジクロロスピロ[シクロヘキサン-1’4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-フェニルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ヨードスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ブロモスピロ[シクロブタン-1-4’-(3,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ブロモスピロ[シクロヘプタン-1-4’-(3,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ブロモ-4-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)ク(1’H)-オン(8’-bromo-4-methylspiro[cyclohexane-1-4’-(3’,4’-dihydro)qu(l’H)-one、
8’-ブロモスピロ[ビシクロ[3,2,1]オクタン-2-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’,8’-ジクロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-ヨードスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-フェニルスピロ[シクロヘプタン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-フェニルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1’4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(3-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6-(4-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)オン、
6’-(4-カルボキシフェニル)-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’(3’,4’-ジヒドロ)-キナゾリン2’(1’H)-オン、
6’-(3-カルボキシフェニル)-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’(3’,4’-ジヒドロ)-キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(1H-インドール-5イル)スピロシクロヘキサン-1’4’(3’,4’-ジヒドロ)-キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(2-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)オン、
8’-クロロ-6’-(3-ジメチルアミノ-プロパ-1-イニル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)-キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(3-メチルアミノ-プロパ-1-イニル
)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン.8’-クロロ-6’-[4-(3-N-ジメチルアミノ-プロピルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’[4-(2-N-ジメチルアミノ-エチルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン[-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(3-N-ジメチルアミノ-プロピルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-カルボニル)-フェニル]スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(2-N-ジメチルアミノ-エチルカルボキサミド)フェニル]スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン-2’(1’H)-オン、
8’-クロロスピロfシクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-チオン、
8’-クロロ-2’-シアノイミノスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン、
8’-クロロ-2’-メトキシイミノスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン,8’-クロロ-2’-ジメチルアミノスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]、
8’-クロロ-1’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-1’-(エトキシカルボニルメチル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4-ジヒドロ)-キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-3’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[-シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-モルフォリン-4-イル-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル)-フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-モルフォリン-4-イル-2-オキソ-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル)-フェニル]スピロ[-シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル)-フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
9’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-5’-(5’,10’-ジヒドロ)]-イミダゾ[2,1-b]キナゾリン9’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-5’-(5’,10’-ジヒドロ)]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-b]キナゾリン、
9’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-5’-(4’,5’-ジヒドロ)]-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]キナゾリン、
スピロ[シクロヘキサン-1-9’-(8’,9’-ジヒドロ)-ピラゾロ[4’,3’-f]キナゾリン]-7’(6’H)-オン、
8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’,8’-ジフルオロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’{1’H)-オン、
8’-クロロ-6 ’-(モルフォリン-4-イル)メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4)ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-ヒドロキシ-6’-ヨード-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,-4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-ヨード-5’-メトキシ-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-シアノ-5’-メトキシ-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’HJ-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(4-モルフォリノ)エトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)
キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-ジメチルアミノエトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’(2-アミノエトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(メチルアミノ)エトキシ]-スピロ[シクロヘキサン-1’-4’{3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8-’クロロ-5’-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-ジメチルアミノプロポキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-エトキシカルボニルメトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’-カルボキシメトキシ-8’-クロロ-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン、
5’-カルボキシプロポキシ-8’-クロロ-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(3-スルホノプロポキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-エトキシ]-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(5-エトキシカルボニル-フラン-2-イルメトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(5-カルボキシ-フラン-2-イルメトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-シアノメトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(I’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(1H-テトラゾール-5-イルメトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4-(3’,4’ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(5-ヒドロキシ-[1,2,4]オキサジアゾール-3-イルメトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-ヨード-5-’[2-ジメチルアミノ-エトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(4-カルボキシフェニル)-8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(3-カルボキシフェニル)-8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[2-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[2-メチル-4-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-カルバモイルフェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-メトキシ-6’-[4-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8-クロロ-5-メトキシスピロ[4H-ベンゾ[d][1,3]オキサジン-2-イルアミノ-4-4’-(テトラヒドロピラン4’-イル)]、
8’-トリフルオロメチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-シアノメチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシ-プロポキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(3-メチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(エトキシカルボニルメチル-アミノ)-エトキシ]-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(カルボキシメチルアミノ)エトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン塩酸塩、
8’-クロロ-5’-(2-メタンスルホニルアミノ-2-オキソ-エトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(2-[(5-メチル-イソキサゾール-3-イルメチル)アミノ]エトキシ)スピロ[シクロヘキサン1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン。
8’-ブロモスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’,8’-ジクロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-ブロモスピロ[シクロへプタン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-フェニルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(3-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(4-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(4-カルボキシフェニル)-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(3-カルボキシフェニル)-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(1H-インドール-5-イル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(2-ピリジル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(3-ジメチルアミノ-プロパ-1-イニル)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-(3-メチルアミノ-プロパ-1-イニル)スピロ[シクロヘキサン-1-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(3-N-ジメチルアミノ-プロピルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(2-N-ジメチルアミノエチルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(3-N-ジメチルアミノ-プロピルカルボキサミド)フェニル]-スピロ-[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[3-(2-N-ジメチルアミノ-エチルカルボキサミド)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-ピリミジン-2-イルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-モルホリン-4-イルエチル)ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-モルホリン-4-イル-2-オキソ-エチル)ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(4-(2-ヒドロキシ-エトキシ)エチル)ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-メチルスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-シアノ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(4-モルホリノ)エトキシ]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
5’-カルボキシメトキシ-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン2’(1’H)-オン、
5’-カルボキシプロポキシ-8’-クロロスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(3-スルホプロポキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(2-ヒドロキシ-エトキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5-(5-エトキシカルボニル-フラン-2-イルメトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(5-カルボキシ-フラン-2-イルメトキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-シアノメトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(1H-テトラゾール-5-イルメトキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(5-ヒドロキシ[1,2,4]オキサジアゾール-3-イルメトキシ)スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(4-カルボキシフェニル)-8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
6’-(3-カルボキシフェニル)-8’-クロロ-5’-メトキシスピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[2-メチル-4-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-(ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-カルバモイルフェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-6’-[4-カルバモイル-フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]2’(1’H)-オン
8’-クロロ-6’-[4-((1-メチルピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボニル)フェニル]スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-[2-(カルボキシメチル-アミノ)-エトキシ]-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン塩酸塩、
8’-クロロ-5’-(2-メタンスルホニルアミノ-2-オキソ-エトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オン、
8’-クロロ-5’-(2-[(5-メチル-イソキサゾール-3-イルメチル)-アミノ]エトキシ)-スピロ[シクロヘキサン-1-4’-(3’,4’-ジヒドロ)キナゾリン]-2’(1’H)-オンである。
以下の式(IV)の化合物:
シス-3-[(8’-クロロ-2’-オキソ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-5’-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;
トランス-3-[(8’-クロロ-2’-オキソ-2’,3’-ジヒドロ-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-5’-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;及び医薬として許容されるその塩、溶媒和物、及びプロドラッグ
が最も好ましい。
WO04/026818に開示される式(V)の化合物の中で特に好ましいものは、以下:
5’-(2-[(2-アミノ-2-オキソエチル)アミノ]エトキシ)-8’-クロロ-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン;
8’-クロロ-5’-([メチルスルフィニル]メトキシ)-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン;
5’-(2-{[2-(アセチルアミノ)エチル]アミノ}エトキシ)-8’-クロロ-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン;
8’-フルオロ-5’-[3-(メチルスルフィニル)プロポキシ]-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン;
8’-フルオロ-5’-([メチルスルフィニル]メトキシ)-1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン、及び
8’-フルオロ-5’-(2-{[1-(1H-ピラゾール-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]オキシ}1’H-スピロ[シクロヘキサン-1,4’-キナゾリン]-2’(3’H)-オン
である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、PCT公開特許出願WO02/28847(ワーナー・ランバート)に全般的に又は具体的に開示されている化合物であり、当該出願は以下の式(VI):
Figure 0004512052
[式中、
Yは、O又はSであり;
R1は:
4-C10アルキル、
2-C10アルケニル、
2-C10アルキニル、
シクロアルキル、
シクロアルケニル、
ヘテロ環、
アリール、 又は
二環式基であって;
各々は、同じか又は異なっている1又は幾つかのX1-R4 基で場合により置換されており、ここで
1は、
単結合、低級アルキレン、C2-C6アルケニレン、シクロアルキレン、アリーレン、又は二価のヘテロ環であり、そして、
4は、
1)H、=O、NO2、CN、ハロゲン、低級ハロアルキル、低級アルキル、カルボン酸生物学的等価体、
2)COOR5、C(=O)R5、C(=S)R5、SO25、SOR5、SO35、SR5、OR5
3)C(=O)NR78、C(=S)NR78、C(=CH-NO2)NR78、C(=N-CN)NR78、C(=N-SO2NH2)NR78、C(=NR7)NHR8、C(=NR7)R8、C(=NR9)NHR8、C(=NR9)R8、SO2NR78又はNR78(R7及びR8は同じか又は異なっていて、OH、R5、R6、C(=O)NR56、C(=O)R5、SO25、C(=NR9)NHR10、C(=NR9)R10、C(=CH-NO2)NR910、C(=N-SO2NH2)NR910、C(=N-CN)NR910又はC(=S)NR910から選択される)であり;
R2は、以下の:
低級アルキル、
2-C10アルケニル、
4-C10アルキニル、
シクロアルキル、
シクロアルケニル、
複素環、
アリールであって;
各々は、同じか又は異なっている1又は幾つかの基であって、
1)H、カルボン酸生物学的等価体、低級ハロアルキル、ハロゲン、
2)COOR5、OR5、SO25
3)SO2NR1112、C(=O)NR1112又はNR1112(R11及びR12は同じか又は異なっていて、OH、R5、R6、C(=O)NR56、C(=O)R5、SO25、C(=S)NR910、C(=CH-NO2)NR910、C(=N-CN)NR910、C(=N-SO2NH2)NR910、C(=NR9)NHR10又はC(=NR9)R10から選択される)
から選択される基で場合により置換されており;
R3は、X2-R'3であって:
2は、単結合であるか、又は
1-C4アルキレン、C2-C6アルケニレン、C2-C6アルキニレンから選択される基であって、各々は、同じか又は異なっている1又は幾つかの基であって、以下の:
1)H、C1-C3アルキル、C3-C4シクロアルキル、アリール、ヘテロ環、=O、CN、
2)OR5、=NR5又は、
3)NR1314(式中、R13及びR14は、同じか又は異なっており、R5、R6、C(=O)NR56、C(=O)R5、SO25、C(=S)NR910、C(=CH-NO2)NR910、C(=NR9)NHR10又はC(=NR9)R10から選択される)
から選択される基で場合により置換されており;
R'3は、
シクロアルキル、
シクロアルケニル、
アリール、
ヘテロ環、又は
多環性基であって、
各々は、同じか又は異なっている1又は幾つかのX3-R17基で場合により置換されており、ここで
3は、単結合、低級アルキレン、C2-C6アルケニレン、C2-C6アルキニレン、シクロアルキレン、アリーレン、二価の複素環、又は二価の多環性基であり、そして、
17は、
1)H、=O、NO2、CN、低級ハロアルキル、ハロゲン、シクロアルキル、
2)COOR5、C(=O)R5、C(=S)R5、SO25、SOR5、SO35、SR5、OR5
3)C(=O)NR1516、C(=S)NR1516、C(=N-CN)NR1516、C(=N-SO2NH2)NR1516、C(=CH-NO2)NR1516、SO2NR1516、C(=NR15)NHR16、C(=NR15)R16、C(=NR9)NHR16、C(=NR9)R16又はNR1516(R15及びR16は同じか又は異なっており、OH、R5、R6、C(=O)NR56、C(=O)R5、SO25、C(=S)NR910、C(=CH-NO2)NR910、C(=N-CN)NR910、C(=N-SO2NH2)NR910、C(=NR9)NHR10又はC(=NR9)R10から選択される)、
4) 場合により1又は幾つかの基R5で置換されている複素環
であり;
5及びR6は同じか又は異なっており、以下の:
H、
低級アルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル;
4-シクロアルキル、X4-シクロアルケニル、X4-アリール、X4-複素環、又はX4-多環性基(X4は単結合、低級アルキレン、又はC2-C6アルケニレンである)、
各々は、同じか又は異なっている1又は幾つかの基であって、
ハロゲン、=O、COOR20、CN、OR20、OR20で場合により置換されている低級アルキル、OR20で場合により置換されているO-低級アルキル、C(=O)-低級アルキル、低級ハロアルキル、
Figure 0004512052
(基中、X5は、単結合か又は低級アルキレンであり、そしてR18、R19及びR20は、同じか又は異なっており、H又は低級アルキルから選択される)から選択される基で場合により置換されている;
6-複素環、X6-アリール、X6-シクロアルキル、X6-シクロアルケニル、X6-多環性基(X6は、単結合又は低級アルキレンから選択され、これら基は、同じか又は異なっている1又は幾つかの基であって、ハロゲン、COOR21、OR21、又は(CH2)nNR2122(nは0、1又は2であり、そしてR21及びR22は同じか又は異なっており、H又は低級アルキルから選択される)から選択される基で場合により置換されている)
から選択され;
9は、H、CN、OH、低級アルキル、O-低級アルキル、アリール、複素環、SO2NH2又は
Figure 0004512052
(基中、X5は、単結合又は低級アルキレンであり、そしてR18及びR19は、同じか又は異なっており、H又は低級アルキルから選択される)から選択され;
10は、水素、低級アルキル、シクロプロピル又はヘテロ環から選択される。]
で表される式(VI)の化合物、又は医薬として許容されるその塩を開示する。
ただし、R1がフェニルである場合、それは少なくとも1つのH以外の置換基を担持する;X2が単結合であり、R1及びR'3の両方がフェニルである場合、R1及びR'3のそれぞれが少なくとも1つのH以外の置換基を担持する;X2が単結合であり、R'3がフェニルである場合、R'3のオルト位置にはエステル又はカルボン酸が置換しない;チアジアゾールに結合するR3の原子は炭素原子であり;
ただし、以下の化合物:
1-フェニル-1-[4-フェニル-5-(5-トリフルオロメチル-2H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-メタノン、
1-[4-フェニル-5-(5-トリフルオロメチル-2H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-1-チオフェン-2-イル-メタノン、
1-フェニル-1-(4-フェニル-5-p-トリルイミノ-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-メタノン、
シクロヘキシル-[3-(2,4,6-トリクロロ-フェニル)-5-(2,3,3-トリメチル-シクロペンタ-1-エニルメチル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
2-(3,5-ジフェニル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ)-1,4-ジフェニル-ブタ-2-エン-1,4-ジオン、
2-[3-フェニル-5-(1-フェニル-メタノイル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ブタ-2-エン二酸ジメチル・エステル、
2-[5-(1-フェニル-メタノイル)-3-p-トリル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ブタ-2-エン二酸ジメチル・エステル、及び
2-[3-(4-クロロ-フェニル)-5-(1-フェニル-メタノイル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ブタ-2-エン二酸ジメチル・エステル
を例外とする。
WO02/28847に開示される式(VI)の化合物のなかで特に好ましいものは、以下の:
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
(1R*,2R*)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサンカルボン酸、
(S)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-フェニルエタノール、
2-{2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェニル}-エタノール、
{1-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロペンチル}-メタノール、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサンカルボン酸、
5-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-フルオロ安息香酸、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2,5,6-トリフルオロ安息香酸、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-プロピル-アミン、
(S)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ブタン-1-オール、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロブチル-アミン、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-アゼパン-2-オン、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロペンチル-アミン、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘプチル-アミン、
(S)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-3-メチルブタン-1-オール、
2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-メチルプロパン-1-オール、
tert-ブチル-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-イソプロピル-アミン、
4-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-(1-エチル-プロピル)-アミン、
4-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェノール、
N-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキサン-1,2-ジアミン、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-(4-フルオロ-フェニル)-アミン、
N-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキサン-1,4-ジアミン、
(1R*,2S*)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサノール、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-アミン、
3-[5-(4-メタンスルホニルフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェノール、
5-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-ヒドロキシ-安息香酸、
(1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イル)-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェノール、
(R)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ブタン-1-オール、
[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-(3-フルオロフェニル)-アミン、
(3-クロロ-フェニル)-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
{3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェニル}-酢酸、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ベンズアミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
(1R*,2R*)-2-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサノール、
5-(5-シクロヘキシル-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ)-2-メトキシ-フェノール
3-(5-シクロヘキシル-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ)-安息香酸、
3-[5-(4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-4-ヒドロキシ安息香酸、
(5-シクロヘキシル-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-(3-メタンスルホニルフェニル)-アミン、
(1R*,2R*)-2-[5-(4-メタンスルホニルフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサノール、
シクロヘキシル-[5-(2,4-ジクロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[5-(2-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシル-アミン、
シクロヘキシル-[3-メチル-5-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-ピリジン-4-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[5-(3-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾニトリル、
シクロヘキシル-[5-(4-メタンスルホニル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-ジメチルアミン、
シクロヘキシル-[5-(3-メトキシ-4-ニトロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
2,4-ジクロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-チオフェン-3-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
シクロヘキシル-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
シクロヘキシル-[5-(2-エチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[5-(3-クロロ-2,6-ジメトキシフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
シクロヘキシル-(5-イソキサゾール-5-イル-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
シクロヘキシル-[3-メチル-5-(5-ピリジン-2-イル-チオフェン-2-イル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシベンゼン-1,3-ジオール;
トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノール;
トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
5-[4-クロロ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
2-クロロ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-6-メトキシフェノール;
1,1,1-トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N,N-ジエチルベンゼンスルホンアミド、
{5-[4-クロロ-3-(4-メチル-ピペラジン-1-スルホニル)-フェニル]-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン}-シクロヘキシルアミン、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-4-イルメチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチルベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-イソプロピル-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-[2-(2-メトキシ-エトキシ)-エチル]-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシ-プロピル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-ピロリジン-1-イル-プロピル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ジエチルアミノ-エチル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ジメチルアミノ-プロピル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
[5-(4-クロロ-フェニル)-2-シクロヘキシルイミノ-[1,3,4]チアジアゾール-3-イル]-酢酸メチル・エステル、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチル・エステル、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ヒドロキシ-エチル)-ベンズアミド、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-メチル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼン-1,2-ジオール、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノール、
6-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ピリジン-2-オール、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼン-1,2,3-トリオール、
2-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-キノリン-8-オール、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-ピラジン-2-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
5-[(E)-2-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ビニル]-2-メトキシフェノール、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシフェノール、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-キノリン-8-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-ジメチルアミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
[5-(5-クロロ-1H-インドール-2-イル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシル-アミン;
トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
2-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェノール;
1,1,1-トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシフェノール;
1,1,1-トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェノール;
1,1,1-トリフルオロ-メタンスルホン酸を伴う化合物、
シクロヘキシル-[5-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
[5-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
シクロヘキシル-[5-(4-メトキシフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-フェニル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェノール、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ヒドロキシ-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2H-テトラゾール-5-イル)-ベンズアミド塩酸塩、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-キノリン-8-イル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-イソプロピル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-ベンズアミド、
シクロヘキシル-{5-[4-(1-エチル-1H-テトラゾール-5-イル)-フェニル]-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン}アミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-4-イルメチル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-メチル-N-(1-メチル-ピペリジン-4-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-イソブチル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-メチル-ベンズアミド、
4-(シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-N-メチル-ベンズアミド、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-1-(3-ヒドロキシメチル-ピペリジン-1-イル)-メタノン、
2-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾイルアミノ]-3-(4-ヒドロキシフェニル)-プロピオン酸tert-ブチル・エステル、
2-({1-[4-(5-シクロへキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-メタノイル}-アミノ)-3-(4-ヒドロキシ-フェニル)-プロピオン酸、
2,2,2-トリフルオロ酢酸を伴う化合物、
(S)-2-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾイルアミノ]-プロピオン酸tert-ブチル・エステル、
(S)-2-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾイルアミノ]-プロピオン酸;
2,2,2-トリフルオロ酢酸を伴う化合物、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-メタノン、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-[4-(4-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-メタノン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(3,4,5-トリメトキシ-ベンジル)-ベンズアミド、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-メタノン、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-メタノン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-プロピル]-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(1-エチル-ピロリジン-2-イルメチル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-3-イルメチル-ベンゼンアミド、
N-ベンジル-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
N-(1-ベンジル-ピペリジン-4-イル)-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-エチル-2H-ピラゾール-3-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンズアミド、
[5-(4-((N-シアノ-N'-エチルモルホリン)-カルボンイミダミド)-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ピロリジン-1-イル-エチル)-ベンズアミド、
シクロヘキシル-(3-メチル-5-ピリジン-3-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
(5-ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-シクロヘキシル-アミン、
シクロヘキシル-[3-メチル-5-(3,4,5-トリメトキシフェニル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン)-アミン、
4-(5-シクロペンチルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾニトリル、
4-(5-シクロペンチルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾニトリル、
4-[5-(4-フルオロ-フェニルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-(3-ヒドロキシ-フェニルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
5-[5-(4-シアノ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-フルオロ安息香酸、
4-[4-メチル-5-(シス-4-メチル-シクロヘキシルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[4-メチル-5-(トランス-4-メチル-シクロヘキシルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-(トランス-4-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルアミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-((1R*,2R*)-2-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-((1R*,2S*)-2-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
4-[5-((1R*,3S*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾニトリル、
(1R*,3R*)-3-[5-(4-メタンスルホニル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサノール、
4-[5-(1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-安息香酸、
4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンズアミド、
4-[5-(トランス-4-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-安息香酸、
4-[5-(トランス-4-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-N-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチル-エチル)-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-N-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチル-エチル)-ベンズアミド、
N-tert-ブチル-4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
N-(1,1-ジメチル-3-オキソブチル)-4-[5-(1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
N-(2-シアノ-1,2,2-トリメチル-エチル)-4-[5-(1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
1-{4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンゾイルアミノ}-シクロプロパンカルボン酸メチルエステル、
4-(5-シクロペンチルミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘプチルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-[5-(4-フルオロ-フェニルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-[5-(3-ヒドロキシ-フェニルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
5-[5-(4-カルバモイル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-フルオロ安息香酸、
4-[4-メチル-5-(4-メチル-シクロヘキシルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-(4-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,2R*)-2-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,2S*)-2-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,3S*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[4-メチル-5-(3-オキソ-シクロヘキシルイミノ)-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-(3,3-ジフルオロ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-((1R*,3R*)-3-フルオロ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
4-[5-(シクロヘキサ-3-エニルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ベンズアミド、
(1R*,3R*)-3-{3-メチル-5-[4-(1H-テトラゾール-5-イル)-フェニル]-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ}-シクロヘキサノール
3-[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-2-ヒドロキシ安息香酸、
3-[5-(4-シアノ-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
3-[5-(4-カルバモイル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
2-フルオロ-5-[5-(4-メタンスルホニル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
3-[5-(4-メタンスルホニル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-シクロヘキサンカルボン酸、
[5-(4-メタンスルホニル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-ピペリジン-1-イルアミン、
[5-(4-メタンスルホニルフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-アミン
3-[5-(4-アセチルアミノフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
N-{4-[5-(トランス-4-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-フェニル}-アセトアミド、
N-{4-[5-((1R*,3S*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-フェニル}-アセトアミド、
N-{4-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-フェニル}-アセトアミド、
N-{5-[5-((1R*,3R*)-3-ヒドロキシ-シクロヘキシルイミノ)-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-ピリジン-2-イル}-アセトアミド、
3-[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-ベンゾニトリル、
[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)-フェニル]-アミン、
3-[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-N-ヒドロキシベンズアミジン、
3-{3-[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-フェニル}-[1,2,4]オキサジアール-5-オール、
[5-(4-ブロモ-3-メチル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メチルベンゾニトリル、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メチル-ベンズアミド、
[5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-メチル-2,3-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル]-シクロヘキシルアミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-ヒドロキシベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-ニトロ安息香酸メチルエステル、
2-アミノ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、
2-アセチルアミノ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、
2-アミノ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
7-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-3H-キナゾリン-4-オン、
7-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-キナゾリン-4-イルアミン、
7-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-1H-キナゾリン-2,4-ジオン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシベンゼンスルホンアミド、
3-[5-(3-シアノフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸メチルエステル、
3-[5-(3-シアノフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
3-[3-メチル-5-ピリジン-2-イル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
3-[5-(4-クロロ-3-スルファモイルフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾニトリル、
シクロヘキシル-{3-メチル-5-[4-(1H-テトラゾール-5-イル)-フェニル]-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン}アミン、
シクロヘキシル-[3-メチル-5-(4-ニトロ-フェニル)-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-アミン、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニルアミン、
[5-(4-(N-シアノ-N'-(2-ジメチルアミノエチル)-カルボンイミダミド)-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
N-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-アセトアミド、
[5-(4-(ビス-エチルスルホニルアミノ)-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
[5-(4-(1-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-2-ニトロ-ビニルアミノ)-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
(E)-N1-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-2-ニトロエテン-1,1-ジアミン、
[5-(N-シアノ-N'-メチル-4-カルボンイミダミドフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
[5-(4-(N-シアノ-N'-アミノ-カルボンイミダミド)-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-シクロヘキシルアミン、
エタンスルホン酸[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-アミド、
[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-尿素
1-[4-(シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-3-(2-ジメチルアミノエチル)-尿素、
2-クロロ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、
2-クロロ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、及び
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ベンズアミド
からなる群から選ばれる化合物である。
WO02/28847に開示される式(VI)の化合物のうち、さらに好ましい化合物は、以下の:
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2-メトキシベンゼン-1,3-ジオール; トリフルオロメタンスルホン酸との化合物、
5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノール; トリフルオロメタンスルホン酸との化合物、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N,N-ジエチルベンゼンスルホンアミド、
{5-[4-クロロ-3-(4-メチル-ピペラジン-1-スルホニル)-フェニル]-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン}-シクロヘキシルアミン、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-4-イルメチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチルベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-イソプロピル-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-[2-(2-メトキシエトキシ)-エチル]-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシプロピル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、
2-クロロ-5-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3- ピロリジン-1-イル-プロピル)-ベンゼンスルホンアミド、
3-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-キノリン-8-イル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-イソプロピル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-エチル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-4-イルメチル-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(1-メチル-ピリジン-4-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-メチル-ベンズアミド、
2-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾイルアミノ]-3-(4-ヒドロキシ-フェニル)-プロピオン酸 tert-ブチルエステル、
(S)-2-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンゾイルアミノ]-3-(4-ヒドロキシ-フェニル)-プロピオン酸; 2,2,2-トリフルオロ酢酸との化合物、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(3,4,5-トリメトキシ-ベンジル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-[3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-プロピル]-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-ピリジン-3-イルメチル-ベンゼンアミド、
N-(1-ベンジル-ピペリジン-4-イル)-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-エチル-2H-ピラゾール-3-イル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-ベンズアミド、
4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-N-(2-ピロリジン-1-イル-エチル)-ベンズアミド、
3-[5-(4-カルバモイル-フェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデンアミノ]-安息香酸、
[5-(4-クロロフェニル)-3-メチル-3H-[1,3,4]チアジアゾール-2-イリデン]-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)-フェニル]-アミン、
2-アミノ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル、
2-アミノ-4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-ベンズアミド、
7-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-3H-キナゾリン-4-オン、
7-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-キナゾリン-4-イルアミン、
N-[4-(5-シクロヘキシルイミノ-4-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-アセトアミド、及び
1-[4-(シクロヘキシルイミノ-メチル-4,5-ジヒドロ-[1,3,4]チアジアゾール-2-イル)-フェニル]-3-(2-ジメチルアミノエチル)-尿素
からなる群から選ばれる化合物である。
本発明において使用するための適切なPDE7阻害剤のさらなる例は、特許出願公開WO03/082277に全般的に又は具体的に開示される化合物を含む。特に好ましいものは、N-{4-[(2Z)-2-(シクロへキシルイミノ)-3-メチル-2,3-ジヒドロ-1,3-チアゾール-5-イル]フェニル}アセトアミド、N-{4[(2Z)-2-[(3-ヒドロキシシクロへキシル)イミノ]−3−メチル-2,3-ジヒドロ-1,3-チアゾール-5-イル]フェニル}アセトアミド、7-[(2Z)-2-(シクロへキシルイミノ)-3-メチル-2,3-ジヒドロ-1,3-チアゾール-5-イル]キナゾリン-4-アミン、及び7-{(2Z)-2-[(3-ヒドロキシシクロへキシル)イミノ]-3-メチル-2,3-ジヒドロ-1,3-チアゾール-5-イル]キナゾリン-4-アミン、場合によりそのラセミ体、その異性体、及びその医薬として許容される酸又は塩基塩である。
本発明において使用するための適切なPDE7阻害剤のさらなる例は、特許出願公開WO03/082839に一般的に又は具体的に開示される化合物を含む。特に好ましいものは、N-{4-[5-(シクロへキシルアミノ)-4-メチル-1,3-チアゾール-2-イル]フェニル}アセトアミド、N-{4-[5-[(3-ヒドロキシしクロへキシル)アミノ]-4-メチル-1,3-チアゾール-2-イル]フェニル}アセトアミド、7-[5-(シクロへキシルアミノ)-4-メチル-1,3-チアゾール-2-イル]キナゾリン-4-アミン、及び7-{5-[(3-ヒドロキシシクロへキシル)アミノ]-4-メチル-1,3-チアゾール-2-イル}キナゾリン-4-アミンであり、場合によりそのラセミ体、その異性体、及びその医薬として許容される酸又は塩基塩である。
本発明で使用するためのPDE7インヒビターの例は、公開文献(A. Castro, M.I. Abasolo, C. Gil. V. Segarra and A. Martinez, Eur. J. Med. Chem. 36 (2001), pp.333-338)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、2,1,3-ベンゾ[3,2-a]チアジアジン・2,2-ジオキシド及び2,1,3-ベンゾチエノ[3,2-a]チアジアジン・2,2-ジオキシド、及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するためのPDE7インヒビターのさらなる例は、公開文献(Barnes Mj, Cooper N, Davenport RJ, Biorg. Med. Chem. Lett. (2001) 23 (8): 1081-1083)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、グアニン類似体である化合物、最も好ましいのは8-ブロモ-9-置換化合物及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、公開文献(Pitts, WJ., et al Biorg. Med. Chem. Lett 14 2004 2955-2958)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、プリンをベースとする化合物及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、公開文献(Iorthiois, E., et al., Biorg. Med. Chem. Lett. 14 2004 4623-4626)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、スピロキナゾリノン及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、公開文献(Bernardelli, P., et al Bioorg. Med. Chem. Lett. 14 2004 4627-4631)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、5,8-二置換スピロシクロヘキサン-キナゾリノン、特に5置換8-クロロ-スピロシクロヘキサン-キナゾリノン誘導体、例えば、5-アルコキシ-8-クロロ-キナゾリノン及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、公開文献(Vergne, F., et al Bioorg. Med. Chem. Lett, 2004, 14, 4607-461 & Vergne, F., et al Bioorg. Med. Chem. Lett, 2004, 14, 4615-4621)に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、チアゾール及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物である。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、特許出願WO0198274(セルテック・キロサイエンス(CellTech Chiroscience Ltd))に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。化合物としては特に、M-置換フェニル-N-フェニルスルホンアミド、取分け、N-フェニル-3-ベンゾオキサゾール-2-イルフェニルフルホンアミド及びN-フェニル-3-ベンズイミダゾール-2-イルフェニルスルホンアミド誘導体である。
特許出願WO0198274(セルテック・キロサイエンス)は、スルホンアミドである本発明での使用に適した適切なPDE7インヒビターのさらなる例を開示している。
さらに、特許出願WO0174786(ダーウイン・ディスカバリー)は、本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例を開示しているが、該開示例は一連のヘテロビアリールスルホンアミドであり、特に適切なのは、N-アリール-3-ベンズイミダゾリルベンゼンスフホンアミドである。特許出願WO0068230(ダーウイン・ディスカバリー)は、さらに適切なPDE7インヒビター、9-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,9-ジヒドロプリン-6-オン誘導体を開示している;このものは文献(Bioorganic and Medicinl Chemistry Letters 2001, 1081-1083)にも公開されている。
特許出願WO0129049(メルク)、WO0136425(メルク)及びDE19954707(メルク)は、イミダゾール誘導体を開示し、WO0132175(メルク)及びDE19953024(メルク)は、イソキサゾール誘導体を開示し、WO0132618(メルク)及びDE1993025(メルク)は、ピロール誘導体を開示し、DE19953414(メルク)はイミダゾ[4,5-c]ピリジン誘導体を開示しているが、これらはすべて本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例示である。
適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、PDE7に対する抗体又は抗体サブドメイン、特に抗PDE7モノクローナル抗体又は抗体サブドメイン、例えば、PDE7に特異的な抗体又は抗体サブドメイン、又はcAMP又はAMPが一部提供するエピトープに対し特異的な抗体又は抗体サブドメインである。
本発明で使用するための適切なPDE7インヒビターのさらなる例は、以下の特許出願に全般的に又は具体的に開示されている化合物である。
WO2004111054はPDE7インヒビターとして(ピリジニル)ピラゾロピリミジノン類(第一サントリー)を開示する。
WO03053975はPDE7インヒビターとしてピラゾロピリミジノン類(第一サントリー)を開示する。
WO2004111053はPDE7インヒビターとしてイミダゾトリアジノン類(第一サントリー)を開示する。
WO02102314はPDE7インヒビターとして、プリンインヒビター類(ブリストル-マイヤー-スクイブ)を開示するが、このものは参照文献(Biorganic and Medicinal Chemistry Letters 2004, 14, 2955-2958)にも開示されている。
WO02102315はPDE7インヒビターとして、キナゾリン類及びピリド[2,3-d]ピリミジン類(ブリストル-マイヤー-スクイブ)を開示する。
WO02102313はPDE7インヒビターとして、ピリミジン類(ブリストル-マイヤー-スクイブ)を開示する。
WO02088079及びWO02088080は、混合PDE4/7インヒビターとして記載された関連構造を開示する。
US2002-683897はPDE7インヒビターとしてBRL50481(スミスクライン・ビーチャム)を開示するが、このものは公開文献(Molecular Pharmacology (2004), 66(6), 1679-1689)にも開示されている。
WO2004065391はPDE7インヒビターとして、4-アミノチエノ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル誘導体(アルミラル・プロデスファーマ(Almirall Prodesfarma S.A))を開示する。
WO03064389はPDE7インヒビターとしてイソキノリン類(小野薬品)を開示する。
WO03057149はPDE7インヒビターとして融合ピリミジン類(バイエル)を開示する。
US2003119829は、PDE7B仲介疾患の治療又は予防において、PDE7インヒビターとして使用する4-アミノ-5,6-置換チオフェノ[2,3-d]ピリミジン類(バイエル)を開示する。
WO02085906はPDE7インヒビターとしてのPDE4/7インヒビターとしてフタラジノン類(アルタナ・ファーマ(Altana Pharma))を開示する。
WO02085894はPDE7インヒビターとしてアリールインデノピリジン類(オルソ-マックネイル・ファーマシューティカル(Ortho-McNeil Pharmaceuticals))を開示する。
WO0240450はPDE7インヒビターとしてのホスホジエステラーゼインヒビターとして(ジヒドロ)イソキノリン類(BYKグルデン・ロンベルグ・ケミッシェ・ファブリック(BYK Gulden Lomberg Chemische Fabrik))を開示する。
好ましくは、本発明によるPDE7インヒビターは中枢作用性である。中枢性に作用させるためには、かかる化合物が血液脳関門を通過するようにせねばならない。
定義
WO02/074754に開示された式(I)、(II)及び(III)で示される化合物において、基は以下のように定義する。
ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを含む。好適なハロゲンはFとClである。
低級アルキルは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝の炭素鎖を含む。かかるアルキル基の例は、メチル、エチル、イソプロピル、tert-ブチルなどである。
低級アルケニルは、2〜6個の炭素原子及び少なくとも1つの二重結合を有する直鎖及び分枝の炭化水素基を含む。かかるアルケニル基の例は、エテニル、3-ブテン-1-イル、2-エテニルブチル、3-ヘキセン-1-イルなどである。
低級アルキニルは、2〜6個の炭素原子及び少なくとも1つの三重結合を有する直鎖及び分枝の炭化水素基を含む。かかるアルキニル基の例は、エチニル、3-ブチン-1-イル、プロピニル、2-ブチン-1-イル、3-ペンチン-1-イルなどである。
低級ハロアルキルは、1個ないし数個のハロゲンで置換される上記定義の低級アルキルを含む。好適なハロアルキルはトリフルオロメチルである。
アリールは、6ないし10個の、好ましくは6個の炭素原子を含む芳香族炭素環をいうものと理解される。好適なアリール基はフェニルである。
ヘテロアリールは、5〜10個の環原子を有し、その1個ないし4個がO、S、及びNからなる群より独立して選択される芳香環を含む。好適なヘテロアリール基は5員又は6員の芳香環に、1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する。かかる基の例は、テトラゾール、ピリジル、チエニルなどである。
好適なシクロアルキルは3個ないし8個の炭素原子を含む。かかる基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。
「中断される」という用語は、骨格となる鎖において、1つの炭素原子が本明細書に定義したヘテロ原子又は基と置き換わることを意味する。例えば、「C(=O)により、又はO、S、S(=O)、SO2又はNから選択される1個のヘテロ原子により任意に中断されるシクロアルキル又はシクロアルケニル」において、用語「中断される」とは、C(=O)又はヘテロ原子が環の1つの炭素原子に置換わり得ることを意味する。かかる基の例はモルホリン又はピペラジンである。
シクロアルケニルは少なくとも1つの二重結合を含む3員ないし10員のシクロアルキルを含む。
ヘテロ環状環は、上記定義のヘテロアリール、及びO、S、S(=O)、SO2又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子により中断される上記定義のシクロアルキル又はシクロアルケニルを含む。
二環性置換基とは、同一又は異なって、アリール、ヘテロ環状環、シクロアルキル又はシクロアルケニルから選択される2つの環が共に融合して、当該二環性置換基を形成するものをいう。好適な二環性置換基はインドリルである。
Sp2混成状態:sp2混成状態にある炭素原子が四方向の代わりに三方向状態にある。これはsp2混成状態にある炭素原子が3個の原子に結合し、これら3個の原子の1つと二重結合を形成することを意味する。
アリールは環状構造中に炭素原子のみを含んでなる不飽和炭素環をいうものと理解され、その炭素数は5個ないし10個であり、フェニル、ナフチル又はテトラヒドロナフチルを含む。
ヘテロ環とは環状構造中に1個ないし7個の炭素原子、及び環状構造中に窒素、酸素又はイオウなどの少なくとも1個のへテロ原子、好ましくは同一又は異なって、窒素、イオウ及び酸素原子から選択される1個ないし4個のヘテロ原子を含む不飽和もしくは飽和の単環をいうものと理解される。適切なヘテロ環は、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピリミジニル、2-及び3-フラニル、2-及び3-チエニル、2-ピリジル、2-及び3-ピラニル、ヒドロキシピリジル、ピラゾリル、イソキサゾリル、テトラゾール、イミダゾール、トリアゾールなどである。
多環状基は、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、シクロアルケニル基から選ばれる
同一又は異なる少なくとも2個の環であって、互いに融合して、当該多環状基を形成する基をいい、例えば、2-及び3-ベンゾチエニル、2-及び3-ベンゾフラニル、2-インドリル、2-及び3-キノリニル、アクリジニル、キナゾリニル、インドリルベンゾ[1,3]ジオキソリル及び9-チオキサンタニルである。好適な多環状基は上記定義の2又は3環である。より好ましい多環状環は上記定義の2環(二環性置換基)である;二環性基とは同一又は異なって、アリール、へテロ環、シクロアルキル又はシクロアルケニルから選択される2つの環が共に融合して、当該二環性基を形成するものをいう。
US60/741854に開示される式(IV)の化合物において、該基は以下のように定義される。
用語「アルキレン」は1又は2個の炭素原子を有する二価の飽和炭化水素鎖を意味する。アルキレン基の例は、メチレン、エチレン及びメチルメチレンであり、好ましくはメチレンである。
用語「シクロアルキレン」は3ないし6個の炭素原子を有する二価の飽和炭素環状環を意味する。シクロアルキレン基の例は、シクロプロピレン(例えば、1,1-シクロプロピレン及びシス-及びトランス-1,2-シクロプロピレン)、シクロブチレン(例えば、1,1-シクロブチレン、シス-及びトランス-1,2-シクロブチレン、及びシス-及びトランス-1,3-シクロブチレン)、シクロペンチレン(例えば、1,1-シクロペンチレン、シス-及びトランス-1,2-シクロペンチレン、及びシス-及びトランス-1,3-シクロペンチレン)及びシクロへキシレン(例えば、1,1-シクロヘキシレン、シス-及びトランス-1,2-シクロヘキシレン、シス-及びトランス-1,3-シクロヘキシレン)及びシス-及びトランス-1,4-シクロヘキシレン)である。好適な例は、シクロブチレン及びシクロヘキシレン、より好ましくはシクロブチレン、さらにより好ましくは1,3-シクロブチレン、そして最も好ましくはトランス-1,3-シクロブチレンである。
用語「アルキル」は1ないし4個の炭素原子を含む一価直鎖又は分枝の飽和炭化水素鎖を意味する。アルキル基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル及びtert-ブチルである。好適な例はメチル及びエチル、取分けメチルである。
シクロアルキレン基は、C1-4アルキル基で任意に置換される。好ましくは、アルキル置換基は、もし存在するなら、メチル又はエチル基、より好ましくはメチル基である。該アルキル置換基は、もし存在するなら、環上のいずれの位置にも存在し得るが、好ましくは1位に存在する(すなわち、カルボン酸基と同じ位置)。
WO04/026818に開示されている式(V)の化合物において、該基は以下のように定義される。
用語「直鎖又は分枝(C1-C6)アルキレン基」は、1ないし6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝の炭素原子鎖を表す。かかる(C1-C6)アルキレンの例は、メチレン、エチレン、イソプロピレン、tert-ブチレンなどである。
用語「(C1-C6)アルキル」は1ないし6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝の炭素原子鎖を表す。「(C1-C6)アルキル」の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert-ブチルなどである。
「窒素又は酸素から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含んでなる飽和の4員ないし6員へテロ環」は、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン及びピペラジンである。
好適な「窒素原子又は酸素原子を含んでなる飽和の4員ないし6員へテロ環」は、アゼチジンである。
「O、S、S(=O)、SO2又はNから選択される1個ないし4個のヘテロ原子を含んでなる4員ないし8員の芳香族又は非芳香族へテロ環」の例は、イソキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン及びピペラジンである。好ましくは、当該へテロ環は5員又は6員の芳香族であり1個又は2個の窒素原子を含んでなる。かかる基の例はピリジル、ピラゾリル及びイミダゾリルである。
WO02/28847に開示されている式(VI)の化合物において、該基は以下のように定義される。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素をいうと理解される。
低級アルキルは、該アルキル基が直鎖又は分枝であり、1ないし6個の炭素原子を含むことを意味すると理解される;低級アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert-ブチル、イソブチル、n-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含む。
アルケニルは直鎖又は分枝の不飽和炭素原子鎖であって、1つないし数個の二重結合、好ましくは1つ又は2つの二重結合を含んでなるものをいうと理解される。好適なアルケニルは3個ないし6個の炭素原子と1つの二重結合を含んでなる。
アルキニルは直鎖又は分枝の不飽和炭素原子鎖であって、1つないし数個の三重結合、好ましくは1つ又は2つの三重結合を含んでなるものをいうと理解される。好適なアルキニルは3ないし6個の炭素原子と1つの三重結合を含んでなる。
低級ハロアルキルは1個ないし数個のハロゲンが置換する低級アルキル基をいうと理解される;好適な低級ハロアルキル基は、CF3などのペルハロアルキル基を含む。
シクロアルキルは3ないし10個の炭素原子を含む飽和モノ炭素環をいうと理解される;好適なシクロアルキル基はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを含む。
シクロアルケニルは3個ないし10個の炭素原子を含む不飽和モノ炭素環をいうと理解される。好適なシクロアルケニル基は1つ又は2つの二重結合を含む。適切なシクロアルケニルの例は3-シクロヘキセン、3-シクロヘプテンなどである。
カルボン酸生物学的等価物とは古典的な意味をもつ;共通のカルボン酸生物学的等価物は、テトラゾール、ヒドロキサム酸、イソキサゾール、ヒドロキシチアジアゾール、スルホンアミド、スルホニルカルボキサミド、ホスホネート、ホスホンアミド、ホスフィネート、スルホネート、アシルスルホンアミド、メルカプトアゾール、アシル・シアナミドである。
PDE7リガンド及びインヒビター
用語「PDE7リガンド」とはPDE7酵素に結合する化合物を意味する。かかる化合物は有機もしくは無機化合物類似体又はその立体異性体、又は他の化学的もしくは生物学的化合物、天然物又は合成品、例えば、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、例えば、抗体及び抗体リガンド結合ドメイン、ホルモン、ヌクレオチド、DNA又はRNAなどの核酸などでもよく、さらに該化合物又は立体異性体の医薬として許容される塩、該化合物又は立体異性体のプロドラッグ、又は該プロドラッグの医薬として許容される塩である。PDE7リガンドはPDE7インヒビターでもよい。
「PDE7インヒビター」という用語は、本明細書にて使用する場合、PDE7の酵素活性を遮断するように作用する化合物を指す。PDEは、cAMPなどの環状ヌクレオチドをモノエステル型に変換する酵素である。数種のプリン及び特にそのメチル化誘導体(テオフィリン、テオブロミン、カフェイン)は、強力なcAMPホスホジエステラーゼインヒビターである。適切なインヒビターの例は、天然プリンなどの有機化合物、又はそのアナログ、又は他の化合物、有機もしくは無機分子、ペプチド、タンパク質、例えば、抗体及び抗体のリガンド結合ドメイン、DNA又はRNAなどの核酸である。PDE7インヒビターの適切な例は、例えば、有機化合物、又はペプチドもしくはタンパク質、抗体及びそのフラグメント、例えば、PDE7の触媒的又は調節ドメインに結合し、天然のリガンド基質cAMP又はその産物AMPが引き金を引く活性を阻害するペプチド模倣有機化合物であってもよい。インヒビターという用語は、ペプチド及び可溶性ペプチド、例えば、限定されるものではないが、ランダムペプチドライブラリー(参照例:Lam et al., 1991, Nature 354:82-84; Houghten et al., 1991, Nature 354:84-86)、及びコンビナトリアル化学由来の分子ライブラリーのメンバーであって、D-及び/又はL-配位アミノ酸、ホスホペプチド(例えば、限定されるものではないが、ランダムもしくは部分的変性定方向ホスホペプチドライブラリーのメンバー;参照例:Songyang et al., 1993, Cell 72:767-778)、抗体(例えば、限定されるものではないが、ポリクローナル、モノクローナル、ヒト化、抗イディオタイプ、キメラ又は一本鎖抗体、FAb、F(ab')2及びFAb発現ライブラリーフラグメント、及びそのエピトープ結合フラグメント)、及び小型の有機もしくは無機分子である。
適切なインヒビターはランダム又はコンビナトリアルペプチド又は非ペプチドなどの多様なライブラリーから導き得る;使用し得るいずれのライブラリーも技術上既知であり、例えば、化学的合成ライブラリー、組換え(例えば、ファージディスプレイライブラリー)、及びインビトロ翻訳ベースのライブラリーなどである。化学的合成ライブラリーの例は文献に記載がある(Fodor et al., 1991, Science 251:767-773; Houghen et al., 1991, Nature 354:84-86; Lam et al., 1991, Nature 354:82-84; Medynski, 1994, Bio/Technology 12:709-710; Gallop et al., 1994, J. Medicinal Chemistry 37(9): 1233-1251; Ohlmeyer et al., 1993, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:10922-10926; Erb et al., 1994, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:11422-11426; Houghten et al., 1992, Biotechniques 13:412; Jayawickreme at al., 1994, Proc. Nat. Acd. Sci. USA 91:1614-1618; Salmon et al., 1993, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:11708-11712; PCT公開番号WO93/20242;and Brenner and Lerner, 1992, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:5381-5383)。
ファージディスプレイライブラリーの例は文献に記載がある(Scott & Smith, 1990, Science 249:386-390; Devlin et al., 1990, Science, 249:404-406; Christian, et al., 1992, J. Mol. Biol. 227:711-718; Lenstra, 1992, J. Immunol. Meth. 152:149-157; Kay et al., 1993, Gene 128:59-65; and PCT公開番号WO94/18318(1994年8月18日付)。
非ペプチドライブラリーの例として、ベンゾジアゼピンライブラリー(参照例:Bunin et al., 1994, Proc. Natl. Acad. Sci, USA 91:4708-4712)が使用に適合する。ペプトイドライブラリー(Simon et al., 1992, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:9367-9371)も使用し得る。使用し得るライブラリーのもう一つの例は、ペプチドのアミド官能基を完全メチル化して化学的に転換したコンビナトリアルライブラリーとしたものであって、文献に記載されている(Ostresh et al., 1994, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:11138-11142)。
ライブラリーのスクリーニングは様々な一般的に既知のいずれかの方法により実施し得る。参照例:以下の文献がペプチドライブラリーのスクリーニングを開示する:Pamley & Smith, 1989, Adv. Exp. Med. Biol. 251:215-218; Scott & Smith, 1990, Science 249:386-390; Fowlkes et al., 1992; Bio Techniques 13:422-427; Oldenburg et al., 1992, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:5393-5397; Yu et al., 1994, Cell 76:933-945; Staudt et al., 1988, Science 241:577-580; Bock et al., 1992, Nature 355:564-566; Tuerk et al., 1992, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:6988-6992; Ellington et al., 1992, Nature 355:850-852; 米国特許第5,096,815号、米国特許第5,223,409号及び米国特許第5,198,346号(すべてラドナー(Ladner at al)らに);Rebar & Pabo, 1993, Science 263:671-673; 及びPCT出願番号WO94/18318。
PDE7インヒビターである化合物は、cAMP結合部位から離れたPDE7上の部位で作用し得るが、cAMPが通常結合するPDE7上の同じ部位に結合し、作用を示し得る。PDE7インヒビターは適切な手段によりPDE7活性化を遮断するように作用し得る;例えば、PDE7に、又はcAMPもしくはAMPもしくは何らかの他の基質もしくは産物のリガンドに結合し、それによってcAMP又は基質がPDE7と結合するのを阻害することによる。かかるインヒビターは、cAMPの代わりにPDE7に作用するか、又はcAMPと相互作用又は組合わさるか、又はcAMPを修飾し、それによってPDE7での作用の仕方に影響を及ぼし得る。あるいは、該インヒビターはPDE7遺伝子発現に影響を及ぼすことによりPDE7活性を遮断するように作用し得る;かかるインヒビターは、例えば、転写に影響を与えるか、又はスプライシング事象に干渉して、PDE7の全長又は短小化形状の発現が影響され得るようにする分子、タンパク質もしくは小型有機分子又はDNAもしくはRNA、siRNAなどである。従って、かかるPDE7インヒビターは、アンチセンスRNA及びsRNA産物(サイレンス阻害RNA)も包含する。
用語「選択的」とは、リガンド又はインヒビターが特定の酵素に対し、他の酵素に対する該リガンド又はインヒビターの結合親和性と比較した場合、より大きな親和性で結合することを意味する。好ましくは、第一の酵素に対するインヒビターの結合親和性が、第二の酵素に対する結合親和性よりも約50%以上大きい。より好ましくは、第一の酵素に対するインヒビターの結合親和性が、第二の酵素に対する結合親和性よりも約75%以上大きい。最も好ましくは、第一の酵素に対するインヒビターの結合親和性が、第二の酵素に対する結合親和性よりも約90%以上大きい。本発明の好適な態様において、該インヒビターはPDE7に対してより強い結合親和性を示す。取分け好適なインヒビターは、PDE1、3、4、5など、他のPDE酵素に対する結合と比較した場合、PDE7酵素に対しより大きな親和性で結合するものである。好適なインヒビターはマイクロモル以上の親和性でPDE7に結合すると予測される。より好適なインヒビターはナノモル以上の親和性でPDE7に結合する。本発明の好適なPDE7インヒビターはPDE7の選択的インヒビターである化合物又はリガンドである。選択性は異なるPDEに対するインヒビターの比較動力学阻害アッセイに基づき決定し得る[Pitt, WJ, et al., Biorg. Med. Chem. Lett. 14, 2004 2955-2958]。
PDE7リガンドは、例えば、化合物ライブラリーをスクリーニングすることにより同定し得る。酵素インヒビターの同定方法は当業者周知である[Pitt, WJ, et al., Biorg. Med. Chem. Lett. 14, 2004 2955-2958;特に、2958ページの引用文献13]。PDE7リガンドを同定するために使用し得る特異的手法を以下に提示する。
本発明によると、PDE7インヒビターは、神経障害性疼痛及び神経障害性疼痛の症候、例えば、痛覚過敏、異痛症及び進行性疼痛などの治療に使用し得る。
生理的な疼痛は、外部環境からの危険性ないし潜在的に有害な刺激に対し警告するように設計された重要な防御機構である。神経障害性疼痛は特にそれ自体が傷害を受けたニューロンから生じ、通常は痛みを伝達しない感覚神経、Aβニューロンの活性を介して仲介される重要な構成部分をもつ。
神経障害性疼痛は神経系における一次病変又は機能不全により始まり、又はそれを原因とする疼痛と定義される(IASP定義)。神経傷害は外傷と疾患により引き起こされ、従って、「神経障害性疼痛」という用語は多様な病因をもつ多くの障害を包含する。これらは限定されるものではないが、糖尿病性神経障害、疱疹後神経痛、背痛、癌神経障害、HIV神経障害、幻肢痛、手根管症候群、慢性アルコール依存症、甲状腺機能低下症、三叉神経痛、尿毒症、又はビタミン欠乏症などである。神経障害性疼痛は防御的役割をもたないため、病理的である。この痛みは起原となる原因が消滅した後も、一般に何年もの間持続し、患者の生活の質を有意に低下させる(Woolf and Mannion 1999 Lancet 353:1959-1964)。神経障害性疼痛の症状は治療が難しい;その理由は、同じ疾患の患者間でさえ、多くの場合、不均質であるためである(Woolf & Decosterd 1999 Pain Supp. 6: S141-S147; Woolf and Mannion 1999 Lancet 353: 1959-1964)。これらは自発性疼痛であり、継続的であるか、又は痛覚過敏(有害刺激に対し感受性増大)及び異痛症(通常無害な刺激に感受性)など発作的、かつ異常発生する痛みである。
用語「治療有効量」とは、疾患を処理し;特定疾患の1つ以上の症状を改善し、減弱し、又は除去し;又は神経障害性疼痛の1つ以上の症状の発症を予防又は遅延させる化合物もしくは化合物の組合わせの量を意味する。
用語「患者」とは、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ガチョウ、及びヒトなどの動物を意味する。特に好適な患者は両方の性別のヒトを含む哺乳動物である。
用語「医薬として許容される」とは、該物質又は組成物が製剤の他の成分と適合しなければならず、また患者に有害ではないことを意味する。
用語「治療すること」、「治療する」又は「治療」とは、防御又は予防、及び軽減する治療を含む。
一次結合アッセイ
サイクリックグアノシン3',5'-モノリン酸(cGMP)及びサイクリックアデノシン3',5'-モノリン酸(cAMP)ホスホジエステラーゼに対するインビトロPDE阻害活性は、そのIC50値(酵素活性を50%阻害するために要する化合物の濃度)を測定することにより決定し得る。
必要なPDE酵素は種々の起原、例えば、ヒト海綿体、ヒトとウサギの血小板、ヒト心室、ヒト骨格筋及びウシ網膜から、実質上、バラードらが記載する(Ballard SA et al.; J. Urology 159(6), 2164-2171, 1998)トンプソンとアップルマンの方法(Thompson WJ and Appleman MM; Biochemistry 10(2), 311-316, 1971)により単離し得る。特に、cGMP特異PDE5及びcGMP阻害cAMP PDE3がヒト海綿体組織、ヒト血小板又はウサギ血小板から得られる;cGMP刺激PDE2はヒト海綿体から得られた;カルシウム/カルモジュリン(Ca/CAM)依存性PDE1はヒト心室から得た;cAMP特異PDE4はヒト骨格筋から得た;また光受容体PDE6はウシ網膜から得た。ホスホジエステラーゼ7-11は、SF9細胞にトランスフェクションした全長ヒト組換えクローンから生成させ得る。
アッセイはトンプソンの「バッチ」法(Thompson, WJ et al., Biochemistry 18(23), 5228-5237, 1979)を改変したものを用い、実質上、バラードら(Ballard SA et al., J. Urology 159(6), 2164-2171, 1998)が記載しているように実施するか、又は[3H]-標識AMP/GMPの直接検出用シンチレーション・プロキシミティ・アッセイ法を用い、製品コードTRKQ7090/7100としてアマシャムplcが記載しているプロトコールの変法により実施し得る。要約すると、シンチレーション・プロキシミティ・アッセイの場合、PDEインヒビターの作用は、IC50≒Kiとなるようにした、様々な濃度のインヒビターと低濃度基質の存在下(〜1/3Km以下の濃度で3:1の比の非標識と[3H]-標識したcGMP又はcAMP)に、一定量の酵素をアッセイすることにより検討した。最終アッセイ容量は、アッセイバッファー[20mMトリス-HCl、pH7.4、5mM-MgCl2、1mg/mlウシ血清アルブミン]により100μlとした。反応は酵素で開始し、30℃で30〜60分間インキュベートして30%未満の基質代謝回転とし、50μlのケイ酸イットリウムSPAビーズ(PDE9及び11についてそれぞれ非標識サイクリックヌクレオチド3mMを含む)により終了させた。プレートを再封印し、20分間振盪した後、ビーズを30分間暗所に静置し、次いでトップカウント・プレートリーダー(パッカード、メリデン、コネチカット)上で計測した。放射活性単位は、非阻害対照(100%)の%活性に変換し、インヒビター濃度に対してプロットし、インヒビターIC50値を「フィット曲線」マイクロソフト・エクセル拡張子により得た。
PDE7リガンド及びインヒビターは、例えば、化合物ライブラリーをスクリーニングすることにより、またPDE7に対する種々スクリーニング技法を採用することにより同定し得る。酵素のリンガンド及びインヒビターを同定する方法は既知であり、それらの例を以下に提示する:
PDE7のリガンドとしてのテスト化合物の同定、及びテスト化合物がPDE7に結合するその親和性は、標識リガンド結合アッセイ、例えば、標準放射リガンド結合アッセイの使用により決定し得るが、他のモードの標識も利用し得る;この場合、テスト化合物は、例えば、放射標識により結合の検出のために標識し、標的PDE7酵素の調製物とインキューベートする。かかる酵素調製物は組換えPDE7酵素を発現するように形質移入した細胞から得るか、又は自然にPDE7を発現することの知られた細胞株の細胞溶解液から選択し得る。
直接結合アッセイにおいては、テスト化合物がPDE7に結合するのを可能とする条件下で、PDE7をテスト化合物と接触させる。結合は溶液中で、又は固体表面上で起こる。好ましくは、テスト化合物をあらかじめ検出のために標識する。検出可能な基はいずれも標識に使用し得るが、例えば、限定されるものではないが、発光、蛍光、又は放射活性同位体もしくはそれを含む基、又は酵素もしくは色素などの非同位体標識などである。結合が生じるために十分なインキュベーションの時間経過後に、反応物は過剰の又は非特異的に結合したテスト化合物を除去する条件及び操作に付す。一般に、この操作は適切なバッファーでの洗浄である。最後に、PDE7-テスト化合物複合体の存在を検出する。あるいは、結合相互作用は、テスト化合物の存在下の酵素溶液中、酵素からのリガンド置換による蛍光の変化、タンパク質蛍光又は分子回転速度又は分子沈降における変化を測定することにより検出し得る。
直接結合アッセイの好適な態様においては、複合体の形成と検出を容易にするために、固体表面に固定した1種以上の成分で実施する。種々の態様において、固体支持体は、限定されるものではないが、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス、ニトロセルロース、デキストラン、ナイロン、ポリアクリルアミド及びアガロースでありうる。支持体の形状は、ビーズ、膜、微粒子、反応容器内面(例えば、マイクロタイタープレート、試験管又はその他の容器)などである。PDE7又は他の成分の固定化は、共有結合又は非共有結合の付着により達成し得る。一態様において、該付着は間接的であってもよい、すなわち、付着させた抗体を介してもよい。もう一つの態様において、PDE7はエピトープ、例えば、グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)によりタグ標識し、固体表面への付着が市販品として入手し得る抗GST(サンタ・クルツ・バイオテクノロジー)などの抗体の仲介によるようにする。例えば、かかるアフィニティ結合アッセイは、固体支持体に固定化されるPDE7を用いて実施し得る。一般に、結合反応の非固定化成分(この場合、テスト化合物)は、検出可能なように標識される。多様な標識法が利用可能であり、発光、発色、蛍光又は放射活性同位体又は基の検出など、又は酵素又は色素などの非同位体標識の検出などが利用できる。好適な一態様において、テスト化合物はイソチオシアン酸フルオレセイン(FITC、シグマケミカル(セントルイス)から入手可能)などの発蛍光団で標識する。標識したテスト化合物は次いで、特異的な結合の起こり得る条件下で、固定化したPDE7を有する固体支持体と接触させる。結合反応が起こった後、結合しなかった、また非特異的に結合したテスト化合物は表面を洗浄することにより分離される。固相に対する結合パートナーの付着は、当業者既知の種々の方法で実施し得る;限定されるものではないが、例えば、プラスティック表面への化学的架橋非特異的接着、固相に付着した抗体との相互作用、結合パートナーに付着したリガンド(ビオチンなど)と固相に付着したリガンド結合タンパク質(アビジン又はストレプトアビジンなど)との相互作用などである。最後に、固体表面上に残る標識は、技術上既知の検出方法により検出し得る。例えば、もしテスト化合物が発蛍光団により標識されるなら、複合体を検出するために蛍光光度計を使用し得る。
別法として、結合反応は溶液中で実施し得る。このアッセイ法において、標識した成分は溶液中でその結合パートナーと相互作用させる。もし標識した成分とその結合パートナーとのサイズの差がかかる分離を可能とするなら、分離は結合反応の産物を限外ろ過膜に通すことにより達成し得る;ろ過膜の細孔は非結合標識成分を通過させるが、その結合パートナーは通過させない、又は結合リガンド対遊離リガンドのレベルを決定するための結合パートナーに結合した標識成分は通過させないものである。分離はまた標識成分の結合パートナーを溶液から捕捉し得る試薬、例えば、結合パートナーに対する抗体、結合パートナーに予め付着させたリガンドと相互作用し得るリガンド-結合タンパク質などを用いて達成し得る。
PDE7の触媒活性に対するテスト化合物の影響は、酵素活性についてPDEインヒビターとcAMP間の標準的競合結合実験により最も容易に決定し得る;そのために、既知量のcAMP基質と一定量の酵素を種々量のインヒビター物質と共に一定時間インキュベートし、その後、反応を停止させ、残量の未加水分解cAMPを測定する。これはいずれのテストサンプルについても、試験サンプル中のcAMPと放射性標識された既知量のcAMPとの間のシンチラント・ビーズに付着されたcAMP特異的抗体に対する結合の競合を計測するように設計されたシンチレーション・プロキシミティ・プロキシミティに基づくアッセイ(SPA)を使用することにより実施し得る(Hancock, A.A., Vodenlich, A.D., Maldonado, C., Janis, R. (1995)マイクロタイターに基づくシンチレーション・プロキシミティ・アッセイによる形質移入細胞株におけるサイクリックAMP形成のa2-アドレナリン作動性アゴニスト誘発阻害;J. of Receptor and Signal Transduction research 15:557-579)。アッセイはシンチレーションカウンタで読み取る;この場合、サンプル当りのカウントはテストサンプル中に存在するcAMPの量と逆の関係にある。cAMPの測定用SPAキットはアマシャム・ファルマシア・バイオテック(アマシャム、英国)から入手し得る。
インヒビター活性の同定は、PDE7酵素による標準的SPA(シンチレーション・プロキシミティ・アッセイ)アッセイを用いて判定することができる。PDE7酵素は、例えば、組換えマウス、ヒト又は酵母のものであるか、又はピッツらの方法(Pitts, WJ., et al Biorg. Med. Chem. Lett 14 2004 2955-2958)に従い、組換えPDE7Aを使用するための代替物として、Hut78T細胞株の全細胞溶解物に由来することもある。インヒビター存在下<1マイクロモルのIC50は、良好な阻害であることを指し示す。
好適な態様において、結合アッセイは以下のように実施し得る:
PDE7のホスホジエステラーゼ活性は、ホスホジエステラーゼ・シンチレーション・プロキシミティ・アッセイ(SPA)(アマシャム)を用い、製造業者のプロトコールに従い測定しうる;便宜上、アッセイは96穴フォーマットで三重測定により実施し得る。反応時間及び酵素希釈は、直線性を確保するために、最低の基質濃度で基質から生成物への変換比が30%を超えないように最適化する。反応は、例えば、25μlの適切に希釈した酵素、25μlのバッファー(20mMトリス、5mM-MgCL2.6H2O、pH7.4、プラス2mg/mlのBSAを含有)を含み、50μlのcAMP又はcGMPを添加することにより開始させ、合計反応容量は100μlとする。[3H]-cAMP(アマシャムカタログ番号TRK304B70、24.Ci/mmol)又は[3H]-cGMP(アマシャムカタログ番号TRK392B37、10.7Ci/mmol)を対応する冷サイクリックヌクレオチドと混合し、最終濃度範囲を1μM〜0.002μMとする。これは96穴プレート全般について倍加希釈を実施することにより達成する。30℃で40分間インキュベーションした後、プレートを直ちに2000rpmで5分間遠心分離し、次いでトップカウント(TopCount)上で計測する。各cAMP濃度についてのバックグランドはシンチレーションカウンタにより決定した。各アッセイについて三重測定結果の平均カウントを決定し、対応するバックグランドを差し引いた。各アッセイについて、1分あたりのカウントは、酵素1ml当り1分間に加水分解されるcAMPのpmolに変換し、cAMP濃度(μM)に対しプロットする。インヒビターのプロファイリングのために、各インヒビターについて、1%ジメチルスルホキシド中、0.5〜300μMの濃度範囲を用い、cAMP濃度を1/3Kmの一定値に維持する。アッセイブランクはすべての試薬から酵素を引いたものを含む。Km及びIC50の値はコンピュータパッケージ・グラフィット4(GraFit4)を用いて決定した。
別の好適な態様によると、結合アッセイは以下のように実施し得る:
PDE活性の阻害は、Hut78細胞溶解液(Hut78はPDE7を発現するT細胞株である)及びcAMP特異SPA(アマシャム・ファルマシア・バイオテック、バッキンガムシャー、英国)を用い、製造業者の説明書に従い、わずかな変更を加えて決定し得る。酵素アッセイは、8.3mM-MgCl2、1.7mM-EGTA、及び0.5mg/mLのBSAを含有する50mMトリス-HCl(pH7.5)の存在下に室温で実施する。各アッセイは、上記のバッファー、PDE3とPDE4を阻害するために2μMザルダベリン(Zardaverine)で処理したHut78細胞溶解液0.3μL、0.05μCiの[5',8-3H]アデノシン3',5'-サイクリックリン酸(アンモニウム塩として)を容れた96穴マイクロタイタープレート中で、反応容量100μLとして20分間実施する。インヒビターは使用する各インヒビターについて0.5〜300μMの濃度範囲で含め、また、cAMP濃度は一定として、アッセイブランクは全試薬から酵素を差し引いたものとする。反応は10mMコールドcAMP(シグマ、セントルイス、ミズーリ)を含む50μLのPDE SPAビーズ(1mg)水を添加することにより終了させた。反応混合物を20分間静置し、次いで、トップカウント-NXTシンチレーションカウンタ(パッカード・バイオサイエンス、メリデン、コネチカット)で計測する。選択性試験については、3H-サイクリックGMPをPDE1、PDE5及びPDE6の基質として使用する以外、本質的にアッセイを変更しない。以下のPDE/活性化剤と酵素供給源を使用する:PDE1、ウシ(シグマ、セントルイス)、カルモデュリン;PDE2、ラット腎臓、cGMP;PDE3,ヒト血小板;PDE4、ラット腎臓、PDE5、ヒト血小板;及びPDE6、ウシ網膜。
インヒビターの選択性
本発明の化合物はPDE7インヒビターであり、好ましくは強力なPDE7インヒビターである。これらの化合物はPDE7に対し低いIC50値、典型的には100nM未満、好ましくは10nM未満、より好ましくは1nM未満を有する。
本発明の化合物はPDE7インヒビターであり、好ましくは選択的PDE7インヒビターである。PDE7インヒビターの選択性は、他のPDEに対してよりもPDE7に対して少なくとも10倍選択的であり、好ましくは少なくとも100倍選択的であり、さらに好ましくは少なくとも1000倍選択的であるべきである。選択性は、一般に、適切なリガンドに対する、又は対象の酵素のインヒビターに対する2種の酵素のサブタイプ間の化合物の相対的強度を表す。
PDE7リガンド又はインヒビターは、別のPDE、例えば、PDE4などと比較してPDE7に対する選択性を試験することができる。アッセイにおいては、標識-cAMPの結合と競合する各テスト化合物の能力を、PDE7とPDE4双方の酵素で測定し、IC50値(μM)を決定する。上記結合アッセイ手法のいずれもが使用し得る。例えば、阻害アッセイにおいては、テスト化合物をPDE7がcAMPの結合と加水分解を中断する能力についてアッセイする。標識cAMPはPDE7又はそのフラグメントもしくは誘導体と混合し、試験化合物の添加によって、又は添加せずに、それらの相互作用が正常に起こる条件下に置く。PDE7又はPDE4に結合し、加水分解される標識cAMPの量を、テスト化合物の存在下又は不存在下に結合し、加水分解を受ける量と比較し得る;従って、この過程の阻害レベルは、どちらかのPDEにいずれかのテスト化合物を加えることについて決定し、比較することができる。
PDE7インヒビターの効力(下記機能的アッセイにおける機能的酵素活性の半値を与えるインヒビター濃度と定義されうるIC50効力に基づく)は、好ましくはヒト酵素(組換え及び/又は天然)で少なくとも100nMのIC50、より好ましくは10nM未満、さらに好ましくは1nM未満である。例えば、機能的細胞に基づくアッセイにおいて、IC50は、例えば、cAMPに応答するヒトPDE7の最大活性を50%阻害するインヒビターのモル濃度である。結合アッセイにおいて、IC50は標識したcAMPもしくは他の適切なリガンドの特異的結合の50%を置き換えるインヒビターのモル濃度であるか、又はテスト化合物が利用可能なPDE7結合部位の半分を占拠するモル濃度である。
機能的アッセイ
機能的アッセイ方法は、PDE7インヒビターである化合物を同定するために知られている。該方法は一般に以下のステップからなる:a)cAMP又は他のPDE7基質リガンドの存在下、PDE7-発現細胞とテスト化合物とを任意に接触させるステップ;及びb)得られるPDE7活性レベル、又は細胞中PDE7の発現レベルを測定し、測定した当該活性レベル又は発現レベルがテスト化合物の不存在下に測定したものと異なる場合に、PDE7-cAMP仲介プロセスを変調する化合物が同定される。測定されるPDE7活性は、cAMPと相互作用する能力であるか、又は細胞におけるcAMP/AMPレベルの変化によるか、又は例えば、遺伝子転写又はタンパク質活性の変化によるcAMPに対する細胞の応答であり得る。機能的アッセイの例示プロトコールは以下のとおりである。
機能的細胞に基づくアッセイの重要な利点は、ハイスループット定量による化合物についての早期の直接的薬理学的特性化を容易なものとし、PDEの結合部位で作用するか、又は結合部位とは位置的に異なるPDE上の変調結合部位で作用する化合物について、その同定を可能とすることである。
機能的細胞に基づくアッセイの最も一般的なシステムは、サイクリックAMPの検出に基づくものであり、文献に概説されている(Williams, C., Nature Reviews Drug Discovery 3 2004 125-135)。HTSにおける細胞に基づくアッセイは、インヒビター化合物を同定する能力と、該化合物の作用様式について追加の情報を得る能力を有するという利点を提供する。
cAMP測定のためのHTS-適合蓄積アッセイは、一般的な原理に従っており、抗cAMP隔離抗体への結合又は直接PDEへの結合についての細胞内のcAMPとcAMPの標識形態との間の競合によって検出される細胞内cAMPの変化を伴う。これらアッセイのプロトコールは顕著に異なっており、以下のものを含む:放射アッセイ、蛍光偏光cAMPアッセイ、時間分解蛍光アッセイ、遺伝子転写又はタンパク質活性の変化を検出するアッセイ(例えば、標的酵素と転写因子を調節するリン酸化事象の開始を経由する)、酵素アッセイ、細胞内でタンパク質キナーゼに対する結合を決定するアッセイ。
均一系放射性アッセイ、例えば、シンチレーション・プロキシミティ・アッセイ(SPA、アマシャム・バイオサイエンス)及びフラッシュプレート法(NEN/パーキン・エルマー)では、ひとたび[125I]標識cAMPが固体シンチラント表面に近接すると、その直接的な検出が可能となる[アマシャム・ライフ・サイエンス。シンチレーション・プロキシミティ放射免疫アッセイによるcAMP形成に対するハイスループットスクリーニング。Proximity News Issue No. 23. (1996) & NEN Life Science Products。フラッシュプレート上の新規アデニリルシクラーゼ活性化アッセイ(フラッシュプレート・ファイル#1、アプリケーションノート)。(NENライフサイエンス・プロダクツ・インク、ボストン、マサチューセッツ、1998)。18。Kariv. I.I. et al.7種の膜貫通ドメイン受容体の活性化により仲介されるcAMP生産のハイスループット定量。J. Biomol. Screen. 4, 27-32 (1999)]。
蛍光偏光cAMPアッセイ(パーキン・エルマー及びアマシャム・バイオサイエンスなどの企業からキットの形状で入手可能)では、偏光光源での励起により蛍光標識したcAMP分子から発せられる光をモニターする;このアッセイは、蛍光標識したcAMPがより大きな抗-cAMP抗体に結合したことで起こる標識cAMPの分子回転の程度の低下に基づくものである。別法として、ボデイピイ(Bodipy)-TMR、MR121、アレキサ(Alexa)、Cy3及びCy5などの色素がFP結合アッセイに使用されている。
HTRF(均一系時間分解蛍光)法では、ユーロピウム・クリプテートで標識した抗-cAMP抗体及び修飾アロフィオシアニン(CISバイオインターナショナルHTRFウェッブサイト参照)で標識したcAMPを使用する。細胞性cAMPが存在しない場合、これら2つの蛍光分子は非常に接近しており、FRETが起こり、長寿命の蛍光が2つの異なる波長で放出される。2つの分子が細胞性cAMPとの競合により離れた場合、FRETは起こらず、ユーロピウムからの発光のみが検出される。この技法は小型化したフォーマットで、全細胞でのハイスループットスクリーニングに成功裏に適用されている[Claret E, Roux P, Ouled-Diaf J, Preaudat C. Drexler C, Grepin C, Sequin P. Phosphodiesterase assays with HTRF(R) 10th SBS annual conference, September 2004, Orlando, US. Cisbio]。
さらに、cAMPの細胞内レベルの変化は、遺伝子転写又はタンパク質活性に変化をもたらし、観察されるような細胞の機能応答を生じる;これらの事象はNFAT(T細胞において活性化された核因子)又はCREB(cAMP応答要素結合タンパク質)などの転写因子及び適切な上流エレメントの制御下のレポーター遺伝子を介して測定し得る[Hill, S.J. et al.G-タンパク質結合受容体研究のためのレポーター遺伝子システム。Curr. Opin. Pharmacol. 1, 526-532 (2001).29. Wood, K.V.遺伝子発現用マーカータンパク質。Curr. Opin. Biotechnol. 6, 50-58 (1995).30. Southward, C.M. & Surett, M.G.動力学的微生物:グリーンフルオレセイン。
cAMP検出レポーター遺伝子アッセイのためのレポーター遺伝子アッセイは、一般的な原理に従う;この場合、細胞内cAMP濃度における受容体仲介の変化が、特定遺伝子(レポーター)の発現レベル変化を介して検出される;その転写は上流cAMP応答エレメント(CRE)に結合する転写因子であるAMP応答-エレメント結合タンパク質(CREB)により調節される。種々のレポーター遺伝子がインビトロ及びインビボでの研究、例えば、β-ガラクトシダーゼ、グリーン蛍光タンパク質(GFP)、ルシフェラーゼ及びβ-ラクタマーゼ28-31などの研究に使用されている。レポーター遺伝子法は生細胞での活性をスクリーニングすること、又はトランスフェクションされた細胞集団を可能にすることと適合性をもつ。レポーター遺伝子アッセイに共通に使用される細胞系列は、例えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)及びヒト胎児腎臓細胞である。
最近、cAMP蓄積の非放射性高感度アッセイ法を提供することを目的とする3つの革新的方法が出現した。その第一、ALPHAスクリーン(増幅発光プロキシミティ均一系アッセイ;パッカードバイオサイエンス/パーキンエルマー)は、化学発光読み取りによる均一系アッセイフォーマットである。第二のシステム、酵素相補法(ディスカバーRx、フレモント、カリフォルニア)では、不活性なβ-ガラクトシダーゼ成分で標識したcAMPを使用し、蛍光又は発光の読み取りを使用する。第三のシステムでは電解化学発光検出を使用し、メソスケールディスカバリー(ゲーサーズバーグ、メリーランド)から利用できる方法である。この場合、cAMPはルテニウム誘導体で標識される;結果として標識されたcAMPから光が発生する(メソスケールディスカバリーウェッブサイト参照)。
インビボ手法
PDE7インヒビターの鎮痛作用は、選択した痛みの症状の動物モデルを用いて、インビボで決定し得る。痛みの症状の数種のモデルは既知であり、PDE7インヒビターの鎮痛作用を決定するために使用し得る特別の手法を以下に提示する。
代わりとなる疼痛モデルはラットにおけるストレプトゾシン誘発糖尿病モデルの神経障害性疼痛である。この手技はチャールスリバー・スプラーグドウリーラット(225〜250g)などの動物に、単回投与で、ストレプトゾシン(50mg/kg、腹腔)を投与し、糖尿病を誘発することに関する。動物は静的及び動的アロディニア試験を用いて、投与2週間後に評価し、もし神経障害性疼痛が確認されるなら、それら動物を用いてさらに神経障害性疼痛に対する作用につき化合物を評価する(S.R. Chen and H.L. Pan. J. Neurophysiol. (2002), 87, 2726-2733)。
ラットにおける神経障害性疼痛の慢性収縮性傷害(CCI)モデルは、麻酔チャンバーに容れ、2%イソフルオラン-O2混合物で麻酔したチャールスリバー・オス・スプラーグドウリーラット(175〜200g)の坐骨神経の周囲をゆるく結紮し締めることに関する。右後肢大腿の毛を剃り、1%ヨウ素を塗布する。次いで、この操作の期間、動物を定温性毛布に移し、手術の間、ノーズコーンを介して麻酔を維持する。大腿骨の線に沿って皮膚をカットする。共通の坐骨神経を大腿の真ん中で大腿二頭筋を通して平滑離断することで露出する。坐骨神経三分岐に隣接して、約7mmの神経を、神経下部にピンセットを挿入して解放し、神経を大腿からゆるやかに持ち上げる。ピンセットを数回ゆるやかに開閉して、筋膜を除去する。ピンセットで縫合糸を神経の下に通し、軽く抵抗を感じるまで締めて単一の結び目とし、次いで二重に結ぶ。この操作を繰り返して4本の紐(4-0絹糸)で神経の周りをゆるく締め、約1mmの空隙をとる。切り口を重ねて閉じる。術後14日目に、動物を静的アロディニア、動的アロディニア又は体重負荷欠失について評価する(G.J. Bennett and Y.K. Xie, Pain (1988) 33, 87-107)。
・ 神経障害性疼痛症状の代わりとなる動物モデルは、坐骨神経を一部強く結紮したセルツアー(Seltzer)モデル(Seltzer, Z. (1995), Sem. Neurosci. 8: pp.34-39)又は坐骨神経の2本の脊髄神経の一方をきつく結紮したチャング(Chung)のモデル(Kim SH, Chung JM. Pain (1992); 50: pp. 355-63)又は慢性収縮性傷害(CCI)モデルである(Bennett GJ. Xie Y-K. Pain (1988); 33: pp. 87-107)。
神経障害性疼痛症状の代わりとなる動物モデルは、本来、HIV又はヘルペス又は癌又は糖尿病などの神経障害性疼痛及びその症候を与える疼痛性疾患症状を有する動物を選択することを含む。あるいは、該動物は、関節炎又はHIV又はヘルペス又は癌又は糖尿病などの病状を含む疼痛を有する動物に改変することにより、疼痛症状を経験するように計らうことが可能である。動物は種々の方法で、例えば、ストレプトゾシンを投与し、糖尿病性神経障害を誘発させる(Courteix, C., Eschalier, A., Lavarenne, J., Pain, 53 (1993) pp. 81-88)か、又はHIV関連神経障害性疼痛を引き起こすウイルスタンパク質を投与する(Herzberg U. Sagen J., Journal of Neuroimmunology, (2001 May 1), 116(1): pp. 29-39)か、又はヘルペス及びヘルペス後神経痛を引き起こす帯状疱疹ウイルスを投与する(Fleetwood-Walker SM. Quinn JP. Wallace C. Blackburn-Munro G. Kelly BG. Fiskerstrand CE. Nash AA. Dalziel RG., Journal of General Virology, 80 (Pt9): 2433-6, 1999 Sep.)か、又は癌を引き起こす発癌物質又は癌細胞を動物に投与する(Shimoyama M. Tanaka K. Hasue F. Shimoyama N. Pain. 99(1-2): pp. 167-74, 2002 Sep)ことにより、疾患による疼痛症状を有する動物に改変することが可能である。
動的アロディニアは該動物の後肢足の足底面を綿棒で軽く叩くことにより評価し得る。活発ではない完全に馴化したラットにおいて、この方法を実行するには注意が必要であり、一般的な運動活性度の記録は避ける。各時点で少なくとも2つの測定値を採り、その平均が足の引き込み潜時(PWL)を表す。もし15秒以内に反応を示さないなら、この操作を終了し、動物にはこの引き込み時間を割り振る。従って、15秒は引き込みのないことを有効に表す。引き込み応答は、しばしば後ずさりするか、又は足をなめることで遂行される。動的アロディニアは、叩き開始の8秒以内に綿棒刺激に応答した場合に存在すると考えられる。
ベースラインの評価に続き、動物には以下の一つの経路で鎮痛評価のための化合物を投与し得る:経口投与、皮下、腹腔内、静脈内、又は鞘内。PWLは以下の時点のある時点又はすべての時点で再評価する:30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、24時間。動物はそのベースライン値に従い、各化合物群にランダムに割り振る。平均及び標準誤差平均は各化合物群について各時点で計算する。動的アロディニアの測定は1元-ANOVAを用いて、そのそれぞれの対照に比較し、次いで、各時点で媒体と化合物を比較するDunnettのt-検定を行う。1群あたりの動物の最少数は6匹である(M.J. Field et al. Pain (1999), 83, 303-11)。
静的アロディニアは後肢の足底面に昇順の力(0.6、1、1.4、2、4、6、8、10、15及び26グラム)を加えるホン・フレイ(von Frey)ヘア(Stoelting, Wood Dale, Illinois, USA)を適用することにより評価し得る。動物はアロディニア評価の前に、金網底の試験ケージに馴化させる。各ホン・フレイ・ヘアは最大6秒間、又は引き込み応答が起こるまで足蹠に適用する。ホン・フレイ・ヘアに対する引き込み応答が確立された段階で、足を再テストし、足の引き込みを生じるものを下回るフィラメントで始めて、引き続き残りのフィラメントで降順の力順で、引き込みが起こらなくなるまでテストする。最高の力26gでは足を上昇させ、同時に応答を引き出す;従って、これをカットオフ値とする。各動物はその両方の後肢足についてこの方法でテストした。応答を引き出すために必要な最低量の力は、足引き込み閾値(PWT)としてグラムで記録する。静的アロディニアは、もし動物が正常のラットでは無害である4g以下の刺激に応答したならば、存在すると定義される。
ベースラインの評価に続き、動物には以下の一つの経路で鎮痛評価のための化合物を投与する:経口、皮下、腹腔内、静脈内又は鞘内。また、PWLは以下の時点のある時点又はすべての時点で再評価する:30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、24時間。静的アロディニア測定値はクルスカル-ワリス(Kruskall-Wallis)の検定により、非パラメトリック結果について分析し、次いで、Mann WhitneyU検定対媒体群により分析する。1群あたりの動物の最少数は6匹である(M.J. Field et al. Pain (1999), 83, 303-11)。
熱痛覚過敏はハルグリーブらの改変方法(Hargreaves et al., (1988) Pain 32: 77-88)に従い、ラット足底テスト(ウゴバシル、イタリア)により評価する。ラットは上昇ガラステーブル上の3つの個々の風防ガラス箱からなる装置に馴化する。可動式放射型熱源をテーブルの下に置き、後肢足に焦点を当て、足引き込み潜時(PWL)を記録する。組織損傷を防止するために、22.5秒の自動的切断点がある。PWLは各動物の両後肢足について2〜3回採り、その平均を左右後肢足の基線とする。装置は約10秒のPWLを与えるように較正する。PWLはカラギーナン投与2時間後に再評価する。鎮痛評価用化合物の投与後、6時間までの毎時、PWLを再評価する。化合物群のPWLはワンウエイ・アノバ(ANOVA)を用いて、そのそれぞれの対照に比較し、次いで、ダンネットのt-検定を行う。1群あたりの動物の最少数は6匹とする。
体重負荷欠失はボーブ(Bove SE)らの方法に従って測定し得る。Bove SE et al.,ヨード酢酸モノナトリウム誘発骨関節症のモデルにおける疾患進行及び抗炎症性化合物有効性の指標としての体重負荷。Osteoarthritis Cartilage, 2003 Nov; 11(11): 821-30。オープン・フィールド試験はプルート(Prut)らの方法に従って実施し得る;Prut L and Belzung, C.不安症様挙動に対する化合物の作用を測定するための模範としてのオープン・フィールド;総説:Eur J Pharmacol. 2003: 463::3-33。運動試験はサルミ(Salmi)らの方法に従って実施し得る;Salmi P and Ahlenius S-ラットのオープン・フィールド挙動に対するドーパミンD1酵素アゴニストA68930の鎮静作用。Neuroreport, 2000 Apr 27:11(6): 1269-72。
組合わせ
神経障害性疼痛の治療において、PDE7インヒビターはもう一つの薬理学的に活性な化合物と、又は2種類以上の他の薬理活性化合物との有用な組み合わせが可能である。例えば、PDE7インヒビター、特に上記定義の一般式で示される化合物、又はその医薬として許容される塩もしくは溶媒和物は、以下から選択される1種以上の試薬と組合わせて、同時に、連続して、又は別個に投与することができる:
・オピオイド鎮痛剤、例えば、モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、レボルファノール、レバロルファン、メタドン、メペリジン、フェンタニル、コカイン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、プロポキシフェン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィン又はペンタゾシン;
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルシナール、エトドラック、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサール、フルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、ニトロフルルビプロフェン、オルサラジン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スルファサラジン、スリンダク、トルメチン又はゾメピラック;
・バルビツール酸系鎮静剤、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタビタール、メフォバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、タルブタール、テアミラール又はチオペンタール;
・鎮静作用を有するベンゾジアゼピン、例えば、クロルジアゼポキシド、クロラゼペート、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、テマゼパム又はトリアゾラム;
・鎮静作用を有するH1アンタゴニスト、例えば、ジフェンヒドラミン、ピリラミン、プロメタジン、クロルフェニラミン又はクロルシクリジン;
・グルテチミド、メプロバメート、メタカロン又はジクロルアルフェナゾンなどの鎮静剤;
・骨格筋弛緩剤、例えば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモール又はオルフレナジン;
・NMDA受容体アンタゴニスト、例えば、デキストロメトルファン((+)-3-ヒドロキシ-N-メチルモルフィナン)又はその代謝産物デキストロルファン((+)-3-ヒドロキシ-N-メチルモルフィナン)、ケタミン、メマンチン、ピロロキノリンキニーネ、シス-4-(ホスホノメチル)-2-ピペリジンカルボン酸、ブジピン、EN-3231(モルヒデックス(MorphiDex)(商標);モルヒネとデキストロメトルファンとの組合わせ製剤)、トピラメート、ネラメキサン又はペルジンフォテル;NR2Bアンタゴニストを含む、例えば、イフェンプロジル、トラキソプロジル又は(-)-(R)-6-{2-[4-(3-フルオロフェニル)-4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル]-1-ヒドロキシエチル-3,4-ジヒドロ-2(1H)-キノリノン;
・アルファ-アドレナリン作動薬、例えば、ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジン、グアンファシン、デクスメタトミジン、モダフィニル、又は4-アミノ-6,7-ジメトキシ-2-(5-メタンスルホンアミド-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノール-2-イル)-5-(2-ピリジル)キナゾリン;
・三環性抗うつ剤、例えば、デシプラミン、イミプラミン、アミトリプチリン又はノルトリプチリン;
・抗痙攣剤、例えば、カルバマゼピン、ラモトリジン、トピラトメート又はバルプロ酸;
・タキキニン(NK)アンタゴニスト、特に、NK-3、NK-2又はNK-1アンタゴニスト、例えば、(αR,9R)-7-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]-8,9,10,11-テトラヒドロ-9-メチル-5-(4-メチルフェニル)-7H-[1,4]ジアゾシノ[2,1-g][1,7]ナフチリジン-6,13-ジオン(TAK-637)、5-[[(2R,3S)-2-[(1R)-1-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ-3-(4-フルオロフェニル)-4-モルホリニル]-メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-オン(MK-869)、アプレピタント、ラネピタント、ダピタント又は3-[[2-メトキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-メチルアミノ]-2-フェニルピペリジン(2S,3S);
・ムスカリンアンタゴニスト、例えば、オキシブチニン、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロプシウム、ダリフェナシン、ソリフェナシン、テミベリン及びイプラトロピウム;
・COX-2選択的インヒビター、例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ、デラコキシブ、エトリコキシブ、又はルミラコキシブ;
・コールタール鎮痛剤、特にパラセタモール;
・神経遮断薬、例えば、ドロペリドール、クロルプロマジン、ハロペリドール、ペルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、トリフルロペラジン、フルフェナジン、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、ジプラシドン、クエチアピン、セルチンドール、アリピプラゾール、ソネピプラゾール、ブロナンセリン、イロペリドン、ペロスピロン、ラクロピリド、ゾテピン、ビフェプルノックス、アセナピン、ルラシドン、アミスルプリド、バラペリドン、パリンドア(parindore)、エプリバンセリン、オサネタント、リモナバント、メクリネルタント、ミラキシオン(Miraxion)(商標)又はサリゾタン;
・バニロイド受容体アゴニスト(例えば、レジンフェラトキシン)又はアンタゴニスト(例えば、カプサゼピン);
・ベータ-アドレナリン作動薬、例えば、プロプラノロール;
・局所麻酔剤、例えば、メキシレチン;
・コルチコステロイド、例えば、デキサメサゾン;
・5-HT受容体アゴニスト又はアンタゴニスト、特に、5-HT1B/1Dアゴニスト、例えば、エレトリプタン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン又はリザトリプタン;
・5-HT2A受容体アンタゴニスト、例えば、R(+)-(2,3-ジメトキシ-フェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニルエチル)]-4-ピペリジンメタノール(MDL-100907);
・コリン作動性(ニコチン性)鎮痛剤、例えば、イスプロニクリン(TC-1734)、(E)-N-メチル-4-(3-ピリジニル)-3-ブテン-1-アミン(RJR-2403)、(R)-5-(2-アゼチジニルメトキシ)-2-クロロピリジン(ABT-594)又はニコチン;
・トラマドール(Tramadol)(商標);
・PDEVインヒビター、例えば、5-[2-エトキシ-5-(4-メチル-1-ピペラジニル-スルホニル)フェニル]-1-メチル-3-n-プロピル-1,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン(シルデナフィル)、(6R,12aR)-2,3,6,7,12,12a-ヘキサヒドロ-2-メチル-6-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-ピラジノ[2',1':6,1]-ピリド[3,4-b]インドール-1,4-ジオン(IC-351又はタダラフィル)、2-[2-エトキシ-5-(4-エチル-ピペラジン-1-イル-1-スルホニル)-フェニル]-5-メチル-7-プロピル-3H-イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オン(バルデナフィル)、5-(5-アセチル-2-ブトキシ-3-ピリジニル)-3-エチル-2-(1-エチル-3-アゼチジニル)-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、5-(5-アセチル-2-プロポキシ-3-ピリジニル)-3-エチル-2-(1-イソプロピル-3-アゼチジニル)-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、5-[2-エトキシ-5-(4-エチルピペラジン-1-イルスルホニル)ピリジン-3-イル]-3-エチル-2-[2-メトキシエチル]-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、4-[(3-クロロ-4-メトキシベンジル)アミノ]-2-[(2S)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]-N-(ピリミジン-2-イルメチル)ピリミジン-5-カルボキサミド、3-(1-メチル-7-オキソ-3-プロピル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル)-N-[2-(1-メチルピロリジン-2-イル)エチル]-4-プロポキシベンゼンスルホンアミド;
・カンナビノイド;
・代謝調節型グルタメート・サブタイプ1受容体(mGluR1)アンタゴニスト;
・セロトニン再吸収インヒビター、例えば、セルトラリン、セルトラリン代謝物デメチルセルトラリン、フルオキセチン、ノルフルオキセチン(フルオキセチン・デスメチル代謝物)、フルボキサミン、パロキセチン、シタロプラム、シタロプラム代謝物デスメチルシタロプラム、エスシタロプラム、d,l-フェンフルラミン、フェモキセチン、イフォキセチン、シアノドチエピン、リトキセチン、ダポキセチン、ネファゾドン、セリクラミン及びトラゾドン;
・ノルアドレナリン(ノルエピネフィリン)再吸収インヒビター、例えば、マプロチリン、ロフェプラミン、ミルタゼピン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン、ブプロプリオン、ブプロプリオン代謝物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシン及びビロキサジン(ヴィヴァラン(Vivalan)(商標))、取分け、選択的ノルアドレナリン再吸収インヒビター、例えば、レボキセチン、特に、(S,S)-レボキセチン;
・二重セロトニン-ノルアドレナリン再吸収インヒビター、例えば、ベンラファキシン、ベンラファキシン代謝物O-デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン、クロミプラミン代謝物デスメチルクロミプラミン、デュロキセチン、ミルナシプラン及びイミプラミン;
・誘発性一酸化窒素シンターゼ(iNOS)インヒビター、例えば、S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-L-ホモシステイン、S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-4,4-ジオキソ-L-システイン、S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-2-メチル-L-システイン、(2S,5Z)-2-アミノ-2-メチル-7-[(1-イミノエチル)アミノ]-5-ヘプテン酸、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)-ブチル]チオ]-5-クロロ-3-ピリジンカルボニトリル;2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-4-クロロベンゾニトリル、(2S,4R)-2-アミノ-4-[[2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]チオ]-5-チアゾールブタノール、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジンカルボニトリル、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-5-クロロベンゾニトリル、N-[4-[2-(3-クロロベンジルアミノ)エチル]フェニル]チオフェン-2-カルボキサミジン、又はグアニジノエチルジスルフィド;
・アセチルコリンエステラーゼ・インヒビター、例えば、ドネペジル;
・プロスタグランジンE2サブタイプ4(EP4)アンタゴニスト、例えば、N-[({2-[4-(2-エチル-4,6-ジメチル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-1-イル)フェニル]エチル}アミノ)-カルボニル]-4-メチルベンゼンスルホンアミド又は4-[(1S)-1-({[5-クロロ-2-(3-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸;
・ロイコトリエンB4アンタゴニスト;例えば、1-(3-ビフェニル-4-イルメチル-4-ヒドロキシ-クロマン-7-イル)-シクロペンタンカルボン酸(PC-105696)、5-[2-(2-カルボキシエチル)-3-[6-(4-メトキシフェニル)-5E-ヘキセニル)オキシフェノキシ]吉草酸(ONO-4057)又はDPC-11870;
・5-リポキシゲナーゼ・インヒビター、例えば、ジレウトン(zileuton)、6-[(3-フルオロ-5-[4-メトキシ-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル])フェノキシ-メチル]-1-メチル-2-キノロン(ZD-2138)、又は2,3,5-トリメチル-6-(3-ピリジルメチル)-1,4-ベンゾキノン(CV-6504);
・ナトリウム・チャンネル遮断剤、例えば、リドカイン;
・5-HT3アンタゴニスト、例えば、オンダンセトロン;
及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物。
PDE7インヒビターはその治療有効量を患者に投与する。PDE7インヒビターは、神経障害性疼痛の治療において、単独で又は医薬として許容される組成物の一部として投与し得る。
医薬物質
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は製薬上許容しうる塩、例えば酸付加塩又は塩基塩の形態で投与できる。
適当な酸付加塩は非毒性の塩を形成する酸から形成する。その例は、酢酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カムシレート、クエン酸塩、エジシレート、エシレート、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプテート、グルセプテート、グルコン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンゼート、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル硫酸塩、ナフチレート、2-ナプシレート、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、サッカレート、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トシレート及びトリフルオロ酢酸塩を包含する。
適当な塩基塩は非毒性の塩を形成する塩基から形成される。その例はアルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン及び亜鉛の塩を包含する。
酸及び塩基の半塩、例えばヘミサルフェート及びヘミカルシウム塩も形成してよい。
適当な塩については、Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use, Stahl and Wermuth (Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2002)を参照できる。
製薬上許容しうる塩は以下の3種の方法の1つ以上により製造してよい。
(i)所望の酸又は塩基と化合物を反応させることによる;
(ii)酸又は塩基に対して不安定な保護基を化合物の適当な前駆体から除去することによるか、又は、所望の酸又は塩基を用いた適当な環状前駆体、例えばラクトン又はラクタムの開環による;
(iii)化合物の1つの塩を適切な酸又は塩基との反応により、又は、適当なイオン交換カラムを用いることにより、別のものに変換することによる。
3反応は全て典型的にも溶液中において行われる。得られる塩は析出させて濾取するか溶媒の除去により回収してよい。得られる塩のイオン化の程度は完全イオン化〜ほぼ非イオン化に渡り変動してよい。
本発明の化合物は未溶媒和及び溶媒和の両方の形態で存在してよい。「溶媒和」という用語は本明細書においては、本発明の化合物及び化学量論的な量の1つ以上の製薬上許容しうる溶媒分子、例えばエタノールを含む分子複合体を指す。「水和物」という用語は該溶媒が水である場合に用いる。
本発明に包含されるものは、クラスレートのような複合体、上記溶媒とは対照的に薬剤と宿主が化学量論的又は非化学量論的な量で存在する薬剤宿主封入複合体である。更にまた化学量論的又は非化学量論的な量の有機及び/又は無機の化合物2種以上を含有する薬剤の複合体も包含される。得られる複合体はイオン化、部分イオン化又は非イオン化のものであってよい。このような複合体についてはJ Pharm Sci. 64(8), 1269-1288, Haleblian (August 1975)を参照できる。
以降、本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物に言及する場合は全て、その塩、溶媒和物及び複合体、並びにその塩の溶媒和物及び複合体を指すものとする。
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物はプロドラッグとして投与してよい。プロドラッグはそれ自体薬理学的活性は殆ど、又は全く有さないが、身体内又は身体上に投与されると、例えば加水分解により所望の活性を有する化合物に変換される化合物である。プロドラッグの使用に関する詳細はProdrugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14, ACS Symposium Series (T. Higuchi and W. Stella)及びBioreversible Carriers in Drug Design, Pergamon Press, 1987(ed. E.B.Roche, American Pharmaceutical Association)を参照できる。
プロドラッグは、例えばDesign of Prodrugs, H. Bundgaard(Elsevier, 1985)に記載の例えば「プロ部分」として当業者の知る特定の部分で化合物中に存在する適切な官能基を置き換えることにより製造できる。
プロドラッグの一部の例は以下のものを包含する。
(i)化合物がカルボン酸官能基(-COOH)を含有する場合、そのエステル、例えば一般式の化合物のカルボン酸官能基の水素が(C1-C8)アルキルで置き換えられた化合物;
(ii)化合物がアルコール官能基(-OH)を含有する場合、そのエーテル、例えば化合物のアルコール官能基の水素が(C1-C6)アルカノイルオキシメチルで置き換えられた化合物;及び、
(iii)化合物が第1又は第2アミノ官能基(-NH2又はNHR、ここでR≠H)を含有する場合、そのアミド、例えば適宜、化合物のアミノ官能基の一方又は両方の水素が(C1-C10)アルカノイルで置き換えられている化合物。
上記した例及び他のプロドラッグ型の例に従った置換基の別の例は上記参考文献に記載されている。
更にまた、特定の化合物はそれ自体他の化合物のプロドラッグとして作用する。
本発明の範囲に同じく包含されるものは、本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物の代謝産物、即ち、薬剤の投与によりインビボで形成される化合物である。本発明による代謝産物の一部の例は以下のものを包含する。
(i)化合物がメチル基を含有する場合は、そのヒドロキシメチル誘導体(-CH3->-CH2OH):
(ii)化合物がアルコキシ基を含有する場合は、そのヒドロキシ誘導体(-OR->-OH);
(iii)化合物が三級アミノ基を含有する場合は、その二級アミノ誘導体(-NR12->-NHR1又はNHR2)
(iv)化合物が二級アミノ基を含有する場合は、その一級アミノ誘導体(-NHR1->-NH2);
(v)化合物がフェニル基を含有する場合は、そのフェノール誘導体(-Ph->-PhOH);及び、
(vi)化合物がアミド基を有する場合は、そのカルボン酸誘導体(-CONH2->COOH)。
不斉炭素原子1つ以上を含有する本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は立体異性体2種以上として存在できる。化合物がアルケニル又はアルケニレン基を含有する場合は、幾何異性体のシス/トランス(又はZ/E)異性体がありえる。構造異性体が低エネルギー障壁を介して相互変換可能な場合は、互変異体(互変異性)が生じる。これは例えばイミノ、ケト又はオキシムを含有する一般式の化合物におけるプロトン互変異性、又は、芳香族部分を含有する化合物におけるいわゆる原子価互変異性の形態を取ることができる。即ち単一の化合物は1型より多い異性を示す場合がある。
シス/トランス異性体は当該分野でよく知られた従来の技術、例えばクロマトグラフィー及び分別結晶により分離してよい。
個々のエナンチオマーの製造/単離のための従来の技術は適当な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、又は、例えばキラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いたラセミ混合物(又は塩又は誘導体のラセミ混合物)の分割を包含する。
或いは、ラセミ混合物(又はラセミ前駆体)を適当な光学活性化合物、例えばアルコール、又は、一般式の化合物が酸性又は塩基性の部分を含有する場合は1-フェニルエチルアミン又は酒石酸のような塩基又は酸と反応させてよい。得られたジアステレオマー混合物はクロマトグラフィー及び/又は分別結晶により分離してよく、そして、ジアステレオマーの一方又は両方を当該分野でよく知られた手段により相当する純粋なエナンチオマーに変換してよい。
キラル化合物(及びそのキラル前駆体)はイソプロパノールー0〜50容量%、典型的には2%〜20%、そしてアルキルアミン0〜5容量%、典型的には0.1%ジエチルアミンを含有する炭化水素、典型的にはヘプタン又はヘキサンよりなる移動層を用いた不斉樹脂上のクロマトグラフィー、典型的にはHPLCにより、エナンチオマー的に濃縮された形態で得てよい。溶出液を濃縮することにより濃縮された混合物が得られる。
立体異性体の集合体は当該分野で知られた従来の主要で分離してよく、例えばStereochemistry of Organic Compounds, E.L. Eliel and S.H. Wilen(Wiley, New York, 1994)を参照できる。
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は、1種以上の同位体形態で存在してよく、この場合、原子1つ以上が、同じ原子番号を有するが自然界に優勢に存在する原子量又は質量数とは異なる原子量又は質量数を有する原子で置き換えられている。
同位体の例は水素、例えば2H及び3H、炭素、例えば11C、13C及び14C、塩素、例えば36Cl、フッ素、例えば18F、ヨウ素、例えば123I及び125I、窒素、例えば13N及び15N、酸素、例えば15O、17O及び18O、リン、例えば32P及びイオウ、例えば35S等の同位体を包含する。
特定の同位体標識化合物、例えば放射性同位体を取り込んだものは薬剤及び/又は基質の組織分布の試験において有用である。放射性同位体トリチウム、即ち3H、及び炭素-14、即ち14Cはそれらが容易に取り込まれ、検出手段が容易であることから、この目的のために特に有用である。
より重い同位体、例えば重水素、即ち2Hによる置換はより大きい代謝安定性、例えば延長されたインビボの半減期又は低減された用量必要性に由来する特定の治療利点を与える場合があり、従って一部の状況においては好ましい。
陽電子放出の同位体、例えば11C、18F、15O及び13Nによる置換は基質酵素の占有度を検査するための陽電子発射断層撮影(PET)試験に有用である。
同位体標識化合物は概ね従来の技術により製造できる。
本発明による製薬上許容しうる溶媒には結晶化の溶媒が同位体置換されているもの、例えばD2O、d6-アセトン、d6-DMSOが包含される。
薬剤製品
医薬品用途を意図する本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は、結晶又は非結晶の製品として投与してよい。これは沈殿、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥又は蒸発乾燥のような方法により、例えば固体プラグ、粉末又はフィルムとして得てよい。マイクロウエーブ又は無線周波数による乾燥もこの目的のために使用してよい。
単独、又は本発明の他の化合物1つ以上と組み合わせて、又は他の薬剤1つ以上と組み合わせて(又はその何れかの組み合わせとして)投与してよい。一般的に製薬上許容しうる賦形剤1つ以上と共に製剤として投与する。「賦形剤」という用語は本明細書においては、本発明の化合物以外の何れかの成分を指すために使用する。賦形剤の選択は大部分が特定の投与様式、溶解度及び安定性に対する賦形剤の作用、及び剤型の性質のような要因により変動する。
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物の送達に適する医薬組成物及びその製造方法は当業者の知る通りである。このような組成物及びその製造方法は例えばRemingtons's Pharmaceutical Science, 19th Edition (Mack Publishing Company, 1995)に記載されている。
経口投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は経口投与してよい。経口投与は化合物が胃腸管に進入する嚥下を伴うものであってよく、或いは、口内又は舌下投与を行うことにより化合物を口腔から直接血流中に進入させてよい。
経口投与に適する製剤は固体製剤、例えば錠剤、粒子、液体又は粉末を含むカプセル、ロゼンジ(液体充填物を含む)、咀嚼剤、マルチ-又はナノ粒子、ゲル、固溶液、リポソーム、フィルム、嚢胞剤、スプレー及び液体の製剤を包含する。
液体製剤は懸濁液、溶液、シロップ及びエリキシルを包含する。このような製剤はソフト又はハードカプセル中の充填剤として使用してよく、そして典型的には担体、例えば水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルロース又は適当な油脂、及び1つ以上の乳化剤及び/又は懸濁剤を含む。液体製剤はまた例えば袋入りの固体の希釈再調製により製造してよい。
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は即時溶解、即時崩壊の剤型、例えばExpert Opinion in Therapeutic Patents, 11(6), 981-986, Liang and Chen (2001)に記載のものにおいて使用してよい。
錠剤の剤型のためには、用量に応じて、薬剤は剤型の1重量%〜80重量%、より典型的には剤型の5重量%〜60重量%を構成してよい。薬剤以外に、錠剤は一般的に錠剤崩壊剤を含有する。錠剤崩壊剤の例は、ナトリウム澱粉グリコレート、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶セルロース、低級アルキル置換ヒドロキシプロピルセルロース、澱粉、プレゼラチン化澱粉及びアルギン酸ナトリウムを包含する。一般的に錠剤崩壊剤は剤型の1〜25重量%、好ましくは5〜20重量%を構成する。
結合剤は錠剤製剤に粘着性の性質を付与するために一般的に使用される。適当な結合剤は微結晶セルロース、ゼラチン、糖類、ポリエチレングリコール、天然及び合成のガム類、ポリビニルピロリドン、プレゼラチン化澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを包含する。錠剤はまた、希釈剤、例えばラクトース(1水和物、スプレー乾燥1水和物、無水物等)、マンニトール、ザイリトール(xylitol)、デキストロース、スクロース、ソルビトール、微結晶セルロース、澱粉及び2塩基性カルシウムホスフェート2水和物も含有してよい。
錠剤はまた場合により界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム及びポリソルベート80及び滑剤、例えば二酸化ケイ素及びタルクを含んでよい。存在する場合は、界面活性剤は錠剤の0.2重量%〜5重量%を構成し、滑剤は錠剤の0.2重量%〜1重量%を構成する。
錠剤はまた一般的に潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリルフマル酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムとラウリル硫酸ナトリウムの混合物を含有する。潤滑剤は一般的に錠剤の0.25重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%〜3重量%を構成する。
他の可能な成分は抗酸化剤、着色料、フレーバー剤、保存料及び矯味剤を包含する。
例示される錠剤は薬剤約80%まで、結合剤約10重量%〜約90重量%、希釈剤約0重量%〜約85重量%、錠剤崩壊剤約2重量%〜約10重量%、及び、潤滑剤約0.25重量%〜約10重量%を含有する。
錠剤混合物は直接圧縮成型するか、又はローラーにより錠剤を形成してよい。或いは、錠剤混合物又は混合物の部分は湿潤-、乾燥-又は溶融-顆粒化、溶融凝結又は押し出しを行った後に錠剤化してよい。最終製剤は1以上の層を含んでよく、そしてコーティングされても又はされなくても よく;更にはカプセル化されていてもよい。
錠剤の製剤はPharmaceutical Dosage Forms: Tablets, Vol. 1, H. Lieberman and L. Lachman(Marcel Dekker, New York, 1980)に記載されている。
人間又は家畜用途の消費可能な口腔用フィルムは典型的には柔軟な水溶性又は水膨潤製の薄膜剤型であり、これは急速に溶解又は粘膜付着し、そして典型的には一般式の化合物、薄膜形成重合体、結合剤、溶媒、湿潤剤、可塑剤、安定化剤又は乳化剤、粘度調節剤及び溶媒を含む。製剤の一部の成分は1つより多い機能を果たす場合がある。
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は水溶性又は不溶性であってよい。水溶性化合物は典型的には溶質1重量%〜80重量%、より典型的には20重量%〜50重量%を含む。より低溶解性の化合物は組成物のより高い比率を構成し、典型的には88重量%までを構成する。或いは、本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は多粒子状ビーズの形態であってよい。
膜形成重合体は天然の多糖類、タンパク質又は合成の親水性コロイドから選択してよく、そして、典型的には0.01〜99重量%の範囲、より典型的には30〜80重量%の範囲で存在する。
他の可能な成分は抗酸化剤、着色剤、フレーバー剤及びフレーバー増強剤、保存料、唾液促進剤、冷却剤、共溶媒(油脂を包含する)、皮膚柔軟剤、増量剤、消泡剤、界面活性剤及び矯味剤を包含する。
本発明の膜は典型的には剥離可能な裏材の支持体又は紙材上にコーティングされた水性の薄膜の蒸発乾燥により製造される。これは乾燥オーブン又はトンネル乾燥機中、典型的には複合コータードライヤー中、又は、凍結乾燥又は真空処理により行ってよい。
経口投与用の固体製剤は即時及び/又は調節放出となるように剤形してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。
本発明の目的のための適当な調節放出製剤は米国特許第6,106,864号に記載されている。他の適当な放出技術、例えば高エネルギー分散及び浸透圧及びコーティング粒子に関する詳細はPharmaceutical Technology On-line, 25(2), 1-14, Verma et al (2001)に記載されている。制御放出を達成するためのチューインガムの使用はWO00/35298に記載されている。
非経口投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物はまた血中内、筋肉内、又は、内部臓器内に直接投与してよい。非経口投与のための適当な手段は静脈内、動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、脳質内、尿管内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内及び皮下を包含する。非経口投与のための適当な装置は針(マイクロ針を含む)注射器、無針注射器及び注入法を包含する。
非経口製剤は典型的には賦形剤、例えば塩、炭水化物及び緩衝剤(好ましくはpH3〜9)のような賦形剤を含有してよい水溶液であるが、一部の用途のためには、それらは滅菌非水性溶液として、又は、適当な溶媒、例えば滅菌発熱物質非含有水と共に使用するべき乾燥形態として製剤されるのがより適当である場合がある。
例えば凍結乾燥による滅菌条件下の非経口製剤の製造は当業者のよく知る標準的な製薬技術を用いて容易に行える。
非経口溶液の製造において使用される本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物の溶解度は適切な製剤技術の使用、例えば溶解度増強剤の配合によるなどして増大させてよい。
非経口投与のための製剤は即時及び/又は調節放出となるように剤形してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。即ち、本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は活性化合物の調節された放出をもたらす移植されたデポ剤として投与するための固体、半固体又はチキソトロピー性の液体に剤形してよい。このような製剤の例は薬剤コーティングステント及びポリ(ジ-乳酸コグリコール)酸(PGLA)マイクロスフィアを包含する。
局所投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物はまた皮膚又は粘膜に局所的に、即ち皮膚投与又は経皮投与してよい。この目的のための典型的な製剤はゲル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏、散粉剤、ドレシング、フォーム、フィルム、皮膚パッチ、ウエハース、インプラント、スポンジ、ファイバー、バンデージ及びミクロエマルジョンを包含する。リポソームもまた使用してよい。典型的な担体はアルコール、水、鉱物油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールを包含する。浸透増強剤も配合してよく、例えばJ Pharm Sci, 88(10), 955-958, Finnin and Morgan (October 1999)を参照できる。
局所投与のための他の手段はエレクトロポレーション、イオントフォレシス、フォノフォレシス、ソノフォレシス及びマイクロ針又は無針(例えばPowderject(商標)、Bioject(商標)等)注射による送達を包含する。
局所投与のための製剤は即時及び/又は調節放出となるように製剤してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。
吸入/鼻内投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物はまた、乾燥粉末吸入器からの典型的には乾燥粉末(単独で、又は、例えばラクトースとの乾燥混合物中で、又は混合された成分粒子として、例えばホスファチジルコリンのようなリン脂質と混合したもの)の形態で、又は、適当な高圧ガス、例えば1,1,1,2-テトラフルオロエタン又は1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンを用いるか、用いることなく、加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは微細ミストを形成する電気流体力学を用いたアトマイザー)又はネブライザーからのエアロゾルスプレーとして、鼻内投与又は吸入により投与することもできる。鼻内使用の場合は、粉末は生体接着剤、例えばキトサン又はシクロデキストリンを含んでよい。
加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー又はネブライザーは、例えばエタノール、水性エタノール又は活性成分の分散、可溶化又は延長放出のための適当な代替物質、溶媒としての高圧ガス及び任意の界面活性剤、例えばソルビタントリオレエート、オレイン酸又はオリゴ乳酸を含む本発明の化合物の溶液又は懸濁液を含有する。
乾燥粉末又は懸濁液製剤を使用する前に、薬剤製品を微紛化して吸入に適する適当なサイズとする(典型的には5ミクロン未満)。これはナノ粒子を形成するためのスパイラルジェットミリング、流動床ジェットミリング、超臨海流体プロセシングなどのような何れかの適切な粉砕方法、高圧ホモゲナイズ又は噴霧乾燥により行ってよい。
吸入器又は注入器ないで使用するためのカプセル(例えばゼラチン又はヒドロキシプロピルメチルセルロースより形成されたもの)、ブリスタ及びカートリッジは本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物、適当な粉末基剤、例えばラクトース又は澱粉及び性能モディファイアー、例えばl-ロイシン、マンニトール又はステアリン酸マグネシウムの粉末混合物を含有するように剤形してよい。ラクトースは無水又は1水和物の形態、好ましくは後者である。他の適当な賦形剤はデキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フラクトース、スクロース及びトレハロースを包含する。
微細微小球を形成するための電気流体力学を用いたアトマイザーで使用するための適当な溶液の製剤は作動当たり本発明の化合物1μg〜20mgを含有してよく、作動容量は1μl〜100μlの範囲であってよい。典型的な製剤は本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物、プロピレングリコール、滅菌水、エタノール及び塩化ナトリウムを含んでよい。プロピレングリコールの代わりに使用してよい代替の溶媒はグリセロール及びポリエチレングリコールを包含する。
適当なフレーバー、例えばメントール及びレボメントール又は甘味料、例えばサッカリン又はサッカリンナトリウムを吸入/鼻内投与を意図する本発明の製剤に添加してよい。
吸入/鼻内投与のための製剤は例えばPGLAを使用しながら即時及び/又は調節放出となるように剤形してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。
乾燥粉末吸入器及びエアロゾルの場合は、一定量を分配する弁により投与単位を決定する。全体的な一日当たり用量は単回用量において、又は、より通常には1日に渡り分割用量において投与してよい。
直腸/膣内投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は例えば座剤、ペサリー剤又は浣腸剤の形態で直腸内又は膣内に投与してよい。カカオ脂が伝統的な座剤基剤であるが、種々の代替物を適宜使用してよい。
直腸/膣内投与のための製剤は、即時及び/又は調節放出となるように製剤してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。
眼内/耳内投与
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物はまた典型的には等張性のpH調節された滅菌食塩水中の微紛化懸濁液又は溶液の液滴の形態で眼又は耳に直接投与してよい。眼内及び耳内投与に適する他の製剤は軟膏、生体分解性(例えば吸収性ゲル・スポンジ、コラーゲン)及び非生体分解性(例えばシリコーン)のインプラント、ウエハース、レンズ及び粒状又はベシクル状の系、例えばニオソーム又はリポソームを包含する。重合体、例えば交差結合ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロース性重合体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース又はメチルセルロース、又はヘテロ多糖類重合体、例えばゲランガムは塩化ベンザルコニウムのような保存料と共に配合してよい。このような製剤はイオントフォレシスにより送達してもよい。
眼内/耳内投与のための製剤は即時及び/又は調節放出となるように製剤してよい。調節放出製剤は遅延-、徐放-、パルス-、制御-、ターゲティング及びプログラミングされた放出を包含する。
他の技術
本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物は、上記した投与様式の何れかにおいて使用するために、溶解度、溶解速度、味マスキング、生体利用性及び/又は安定性を向上させるために溶解性の巨大分子、例えばシクロデキストリン及びその適当な誘導体又はポリエチレングリコール含有重合体と組み合わせてよい。
薬剤シクロデキストリン複合体は大部分の剤型及び投与経路に対して全般的に有用であることが解っている。封入及び非封入複合体の両方を用いてよい。薬剤との直接の複合体化の代替として、シクロデキストリンを補助添加剤として、即ち、担体、希釈剤又は可溶化剤として使用してよい。この目的のために最も一般的に使用されているものは、アルファ、ベータ及びガンマシクロデキストリンであり、その例は国際特許出願WO91/11172、WO94/02518及びWO98/55148に記載されている。
キットオブパーツ
例えば特定の疾患又は状態を治療する目的で活性化合物の組み合わせを投与することが望ましい限りにおいて、少なくとも1種が本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物を含有する医薬組成物2種以上を組成物の同時投与のために適するキットの形態において好都合に組み合わせることも本発明の範囲内である。
即ち、本発明のキットは、少なくとも1種が本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物を含有する2種以上の個別の医薬組成物、及び、該組成物を個別に保持するための手段、例えば容器、分割ビン又は分割ホイルパックを含む。このようなキットの例は錠剤、カプセル等のパッケージのために使用されているよく知られたブリスタパックである。
本発明のキットは異なる投薬間隔で個別の組成物を投与するため、又は個別の組成物を相互に滴定するための、異なる剤型、例えば経口及び非経口の投与のために特に適している。コンプライアンスを支援するために、キットは典型的には投与のための説明書を含んでおり、所謂記憶補助と共に提供してよい。
投薬
ヒトの患者に投与する場合は、本発明のPDE7阻害剤、例えば一般式の化合物の1日当たり総用量は、当然ながら投与の様式により異なるが、典型的には0.1mg〜1gの範囲である。医薬品製剤の要素は好ましくは単位用量形態にある。このような形態において、製剤は活性化合物適量を含有する単位用量に細分される。単位用量形態はパッケージされた製剤、製剤の個別の量を含むパッケージ、例えばパック入り錠剤、カプセル及びバイアル又はアンプル中の粉末であることができる。更にまた、単位用量形態はカプセル、錠剤、カシェ剤又はロゼンジ剤そのものであることができ、或いは、パッケージされた形態におけるこれらの何れかの適切な数量であることができる。単位用量の製剤中の活性化合物の量は活性化合物の特定の用途及び力価に応じて0.1mg〜1gの範囲とする。医療用途の場合は、薬剤は例えば100又は300mgのカプセルとして1日1〜3回投与してよい。治療用途の場合は、本発明の薬学的方法において利用される化合物は一日当たり約0.01mg〜約100mg/kgの初期用量で投与する。約0.01mg〜約100mg/kgの一日当たり用量範囲が好ましい。一日当たり総用量は単回又は分割用量において投与してよく、そして医師の判断により本明細書に記載した典型的な範囲から外れる場合がある。
これらの用量は体重約60kg〜70kgの平均的なヒト対象に基づいている。小児や高齢者のようなこの範囲から外れる体重を有する対象の用量は医師により容易に決定される。
疑問を回避するために、本明細書において「治療」に言及する場合は、治癒、苦痛緩和及び予防としての治療に言及したものとする。
以下の実施例は本発明の実施形態及び原理を説明するものである。
式(IV)の化合物に関する一般的方法
式(IV)の化合物は全て、以下に記載した一般的方法に記載した操作法により、又は、実施例のセクション及び製造の配列番号書に記載した特定の方法により、又は、その日常的変法により製造できる。本発明はまた式(IV)の化合物の製造のためのこれらの方法のいずれか1つ以上を、そこで使用される何れかの新しい中間体に加えて包含するものとする。
以下の略記を用いる。
DMF=ジメチルホルムミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
TEMPO=2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-N-オキシド
THF=テトラヒドロフラン
式(IV)の化合物は以下のスキーム1に示すとおり製造してよい。
Figure 0004512052
スキーム1において、Pはヒドロキシ保護基を示し、その適当な例はProtective Groups in Organic Synthesis, T.W. Greene and P. Wuts, Wiley and Sons, 1991に記載されており、そしてLGは適当な脱離基、例えばハロゲン又はスルホネート(例えばメタンスルホネート、p-トルエンスルホネート又はトリフルオロメタンスルホネート)を示す。好ましくはPはベンジルであり、そしてLGはp-トルエンスルホネートである。
工程(a):式(III')の化合物は15分〜24時間、0℃〜室温において、適当な溶媒(例えばピリジン又はジクロロメタン)中、塩基(例えばトリエチルアミン又はピリジン)の存在下、化合物(II)及びヒドロキシ基を変換できる適切な薬剤、典型的にはスルホニル化剤(例えばメタンスルホニルクロリド又はp-トルエンスルホニルクロリド)から製造してよい。好ましい条件は、ジクロロメタン中化合物(II')1当量、p-トルエンスルホニルクロリド1.2当量、ピリジン2当量、室温18時間である。
工程(b):式(IV')の化合物は一晩50〜120℃において場合によりクラウンエーテル(例えば18-クラウン-6)の存在下適当な塩基(例えばCs2CO3、K2CO3)の存在下、適当な溶媒(例えばDMF、DMSO)中、化合物(III')及び式(VI')のヒドロキシ化合物から製造してよい。好ましい条件は24時間80℃でDMF中化合物(VI')1当量、化合物(III')1.1当量、Cs2CO31.2当量である。
式(VI')の化合物はWO02/074754に一般的に記載されている式(I)、(II)及び(III)の化合物の好ましい実施形態である。XがOであり、mが1であり、そしてRがClである式(VI')の特定の化合物はBioorg. Med. Chem. Lett., (2004), 14(18), 4627-32に記載されている通り製造してよい。
工程(c):式(IV')の化合物は適当な溶媒中脱保護剤と反応させることにより脱保護し、式(V')の化合物としてよい。適当な試薬及び方法は上記Protective Groups in Organic Synthesisに記載されている(前記)。Pがベンジルである場合は、適当な試薬の例は3塩化ホウ素又は塩化鉄(III')を包含する。好ましい条件はジクロロメタン中化合物(IV')1当量、BCl34当量、室温18時間である。
工程(d):式(IV)の化合物は適当な溶媒中酸化剤を用いて式(V')の化合物を酸化することにより製造してよい。典型的な試薬及び条件は、18〜36時間、室温〜50℃においてアセトニトリルのような溶媒中、触媒量の三酸化クロム及び過ヨウ素酸(H5IO6)を使用するか、又は、18〜36時間0℃〜室温でアセトニトリルのような溶媒中触媒量のTEMPOの存在下NaOClとNaClO2を使用する。
好ましい条件は40℃24時間0.75%水性アセトニトリル中化合物(V')1当量、過ヨウ素酸2.5当量、CrO30.02当量である。
或いは、式(IV)の化合物は、スキーム2に示すとおり式(VII')のアルデヒドを介して2工程の操作法において式(V')の化合物を酸化することにより製造してよい。
Figure 0004512052
工程(a):アルコール(V')からアルデヒド(VII')への酸化は典型的には2〜18時間0℃〜室温で適当な溶媒、例えばアセトニトリル、アセトン中、触媒量のTEMPOと共にNaOClを使用しながら、又は、2〜18時間0℃〜室温で、THFのような適当な溶媒中DMSOと共に三酸化イオウ-ピリジン複合体を用いて行う。
工程(b):アルデヒド(VII')から酸(IV)に更に酸化させるためには、典型的には、2〜18時間0℃〜室温で水性t-ブタノールのような溶媒中、リン酸カリウムの存在下NaClO2を用いるか、又は、2〜18時間0℃〜室温で適当な溶媒中、例えばアセトン又はアセトニトリル中、触媒量のTEMPOと共にトリクロロイソシアヌール酸を用いる。
式(II')の化合物は文献既知である。例えば、Aがシス-1,3-シクロブチレン基でありBが単結合である式(II')の化合物はJ. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, (1995), 18, 2281-7に記載されている。
或いは、Aがシス又はトランス-1,3-シクロブチレン基であり、Bが単結合である式(IV)の化合物である式(Ib)の化合物は、スキーム3に示すように、標準的な方法により化合物(VII')又は化合物(IX')から製造してよい。
トランス化合物(II')及び(X')はSynthesis,(1981),1に記載のものと同様のミツノブ化学反応を用いた転換によりそれぞれシス化合物(II')及び(X')から得てよい。
Figure 0004512052
スキーム3においては、Raはエステル残基であり、その適当な例はProtective Groups in Organic Synthesis(前記)に記載されているもの(例えば(C1-6)アルキル、ベンジル又は(+)又は(-)-メンチル)であり、そしてLGはハロゲン又はスルホネート(例えばメタンスルホネート、p-トルエンスルホネート又はトリフルオロメタンスルホネート)のような脱離基である。
工程(a):式(IX')の化合物は種々の条件下に式RaOHの適当なアルコール(例えばメタノール、t-ブタノール、(-)メントール)との化合物(VIII')の反応により製造してよく、その適当な例はProtective Groups in Organic Synthesis(前記)に記載されている。好ましい条件は1時間還流下に酢酸エチル中化合物(VIII')1当量、1,1'-カルボニルジイミダゾール1.1当量、次いで4時間室温でRaOH1当量を使用する。
工程(b):化合物(IX')からアルコール(X')への換言はTHFのような適当な溶媒中適当な還元剤、例えばナトリウムボロハイドライド又はL-Selectride(商標)を用いて行ってよい。好ましい条件は20分間0℃で20:1THF:メタノール中化合物(IX')1当量、NaBH4を0.5当量使用する。
工程(c):式(XI')の化合物はスキーム1の工程(a)に記載したものと同様の試薬及び条件を使用しながら化合物(X')から製造してよい。好ましい条件は0℃〜室温においてピリジン中p-トルエンスルホニルクロリド1.05当量を使用する。
工程(d):式(Ia)の化合物はスキーム1の工程(b)に記載したものと同様の試薬及び条件を使用しながら化合物(XI')及び式(VI')のヒドロキシ化合物から製造してよい。好ましい条件は18時間80℃においてDMF中化合物(X')1当量、Cs2CO31.5当量を使用する。
工程(e):式(Ia)の化合物を加水分解して式(Ib)の化合物としてよい。この反応は種々の条件下に行ってよく、その適当な例はProtective Groups in Organic Synthesis(前記)に記載されている。好ましい条件は2時間60℃で1:1エタノール:水中、化合物(Ia)、NaOH2当量を使用する。
化合物(VIII')はJ. Org. Chem., (1981), 53, 3841-43に記載されており、化合物(IX')はJ. Org. Chem., (1994), 59, 2132-34に記載されている。
Figure 0004512052
1H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは全ての場合において提案された構造と合致していた。特徴的な化学シフト(δ)は主要ピークの表示に関する従来の略記法、例えばs、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、ブロードを使用しながら、テトラメチルシランの低磁場側の百万分の一部(ppm)で表示する。質量スペクトル(m/z)は電子スプレーイオン化法(ESI)又は大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかを用いて記録した。以下の略記法、即ち、CDCl3、重水素クロロホルム;D6-DMSO、ヘキサ重水素ジメチルスルホキシド、を共通の溶媒について使用した。
実施例1
シス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 0004512052
99.25:0.75アセトニトリル:水(2ml)中の製造例8のアルコール(50mg、0.14mmol)の溶液に5℃未満の反応温度を維持しながら99.25:0.75アセトニトリル:水(2ml)中の過ヨウ素酸(82mg、0.359mmol)及び酸化クロム(VI)(1.6mg、0.016mmol)の溶液を添加した。反応混合物を18時間室温で攪拌した。反応混合物を濾過し残存物を99.25:0.75アセトニトリル:水、2N塩酸:メタノール(5:1)、水、及びメタノールで洗浄した。残存物を真空下で乾燥し、白色固体として表題化合物を得た(28mg、0.077mmol、55%)。
Figure 0004512052
実施例2
トランス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 0004512052
0.75%水含有アセトニトリル(50ml)中の調製例11のアルコール(2.05g、5.84mmol)の溶液に酸化クロム(VI)(12mg、0.11mmol)及び過ヨウ素酸(3.33g、14.6mmol)の溶液を添加し、反応混合物を96時間40℃で攪拌した。水(100ml)を添加し、懸濁液を2時間攪拌した。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、真空下で乾燥して表題化合物を得た(1.90g、5.2mmol、89%)。
Figure 0004512052
製造例
製造例1
3-[(ベンジルオキシ)メチル]-2,2-ジクロロシクロブタノン
Figure 0004512052
亜鉛粉(6.54g、0.1モル)を水(30ml)中に懸濁し、15分間懸濁液にアルゴンをバブリングし、その後、硫酸銅(II)(780mg、3.1mmol)を添加した。反応混合物を30分間アルゴン下室温で攪拌した。混合物をアルゴン気流下で濾過し、固体を水(100ml)、アセトン(100ml)で洗浄し、4時間約真空下で乾燥した。得られた亜鉛/銅複合体をアルゴン下ジエチルエーテル:1,2-ジメトキシエタン(70ml:10ml)中に懸濁し、アリルベンジルエーテル(4.6ml、30mmol)を添加した。ジエチルエーテル:1,2-ジメトキシエタン(58ml:7ml)中のトリクロロアセチルクロリド(9ml、81mmol)の溶液を45分間かけて滴加し、反応混合物を48時間還流下に加熱した。反応混合物をセライト(Celite)(商標)で濾過し、塩をジエチルエーテル(3×70ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、残存物をヘキサン(150ml)中に再溶解した。残存する固体を濾去し、濾液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2×100ml)、塩類溶液(80ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。粗製の物質を10〜25%ヘキサン:ジエチルエーテルを溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。表題化合物は黄色油状物として得られた(7.03g、27.3mmol、91%)。
Figure 0004512052
製造例2
3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブタノン
Figure 0004512052
塩化アンモニウムを飽和させたメタノール(90ml)中の製造例1のジクロロシクロブタノン(5.98g、23.08mmol)の溶液に、亜鉛粉(9.25g、142mmol)を添加し、反応混合物を2時間室温で攪拌した。塩化アンモニウムを添加し、反応混合物を更に6時間室温で攪拌した。混合物をセライト(商標)で濾過し、塩をジエチルエーテル(50ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、残存物をジエチルエーテル(200ml)及び水(100ml)に分配した。混合物を濾過し、有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。表題化合物を黄色油状物として得た(3.7g、19.5mmol、84%)。
Figure 0004512052
製造例3
シス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブタノール
Figure 0004512052
-70℃で攪拌したテトラヒドロフラン中の製造例2のシクロブタノン(1.166g、6.13mmol)の溶液に、反応温度を-65℃未満に維持しながらテトラヒドロフラン中のリチウムトリsec-ブチルボロハイドライドの1M溶液(40ml)を滴加した。反応混合物を18時間かけて室温に戻した。反応混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(25ml)で反応を止め、次に5℃に冷却した。反応温度を10℃未満に維持しながら30%過酸化水素水(4ml)を滴加した。混合物を水から酢酸エチル(50ml)に抽出し、合わせた有機層を塩類溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。粗製物質を25〜50%酢酸エチル:ペンタンを溶離剤とするカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油状物(1.05g、5.5mmol、89%)を得た。1H-NMRは15:1比のシス:トランス異性体が得られたことを示していた。
Figure 0004512052
製造例4
トランス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブチル4-ニトロベンゾエート
Figure 0004512052
テトラヒドロフラン(5ml)中のジエチルアゾジカルボキシレート(2g、11.5mmol)の溶液を0℃のテトラヒドロフラン(20ml)中の製造例3のシクロブチルアルコール(1.05g、5.47mmol)、4-ニトロ安息香酸(1.82g、10.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.016g、11.5mmol)の攪拌溶液に滴下した。反応混合物を18時間室温で攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残存物をジエチルエーテル(30ml)に再溶解した。残存する固体を濾去し、濾液を真空下で蒸発させた。粗製の物質を1:10〜1:3酢酸エチル:ペンタンを溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油状物を得た(1.64g、4.8mmol、88%)。1H-NMRは15:1比のシス:トランス異性体が得られたことを示していた。
Figure 0004512052
製造例5
トランス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブタノール
Figure 0004512052
1,4-ジオキサン(35ml)中の製造例4のp-ニトロエステル(1.64g、4.8mmol)の溶液に、水(25ml)中の水酸化ナトリウム(385mg、9.6mmol)の溶液を添加し、反応混合物を30分間室温で攪拌した。酢酸(0.4ml、7mmol)を添加し、混合物を真空下で濃縮した、残存物を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液から酢酸エチル(20ml)に抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。表題化合物は黄色油状物として得られた(850mg、4.4mmol、92%)。
1H-NMR(CDCl3, 400MHz) : δ2.08(m, 2H), 2.20(m, 2H), 2.47(m, 1H), 3.47(d, 2H), 4.39(q, 1H), 4.52(s, 2H), 7.34(m, 5H).
製造例6
トランス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブチルp-トルエンスルホネート
Figure 0004512052
p-トルエンスルホニルクロリド(1.18g、6.2mmol)を0℃のピリジン(5ml)中の製造例5のシクロブタノール(850mg、4.42mmol)の攪拌溶液に少しずつ添加し、反応混合物を18時間室温で攪拌した。溶媒を真空下で濃縮し、残存物を酢酸エチル(30ml)に再溶解し、2N塩酸(30ml)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(30ml)、塩類溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗製の物質をジクロロメタンを溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製した。表題化合物は無色油状物として得られた(1.53g、4.4mmol)。
Figure 0004512052
製造例7
5'-({シス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブチル}オキシ)-8'-クロロ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン
Figure 0004512052
8'-クロロ-5'-ヒドロキシ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン(Bioorg. Med. Chem. Lett, (2004), 14(18), 4627-4632)(640mg、2.4mmol)、炭酸カリウム(400mg、2.9mmol)及び18-クラウン-6(767mg、2.9mmol)をジメチルホルムミド(8ml)中であわせ、反応混合物を80℃に加熱した。ジメチルホルムミド中の製造例6のトシレート(1g、2.9mmol)の溶液を3回に分けて添加し、混合物を更に18時間80℃で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)及び水(150ml)に分配し、固体を濾取した。層を分離させ、水相を酢酸エチルで再抽出し、塩類溶液で希釈し、そして、再度酢酸エチルに抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮し、残存物を水及びメタノールで倍散した。合わせた粗生成物をジクロロメタン〜ジクロロメタン:酢酸エチル(1:1)を溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製し、灰白色の固体として表題化合物を得た(685mg、1.156mmol、64%)。
Figure 0004512052
製造例8
8'-クロロ-5'-{[シス-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]オキシ}-1H'-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン
Figure 0004512052
ジクロロメタン中の三塩化ホウ素-ジメチルスルホキシド複合体の2M溶液(1.8ml、3.6mmol)をジクロロメタン(10ml)中の製造例7のベンジルアルコール(400mg、0.9mmol)の懸濁液に添加し、反応混合物を一晩室温で攪拌した。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(10ml)を添加し、混合物を5分間攪拌した。ジクロロメタン及び水を添加し、形成した固体を濾取した。表題化合物は白色固体として得られた(230mg、0.657mmol、73%)。
Figure 0004512052
製造例9
シス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブチルp-トルエンスルホネート
Figure 0004512052
ピリジン(14.3ml、176mmol)及びp-トルエンスルホニルクロリド(20.2g、105.9mmol)を5℃で攪拌したジクロロメタン(90ml)中の製造例3のアルコール(17g、88.4mmol)の溶液に添加し、反応混合物を18時間室温で攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(50ml)で希釈し、2N塩酸(50ml)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し真空下で蒸発させた。粗製の物質をペンタン:酢酸エチル(19:1、9:1、4:1)を溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。表題化合物は無色油状物として得られた(24.8g、71.6mmol、81%)。
Figure 0004512052
製造例10
5'-({トランス-3-[(ベンジルオキシ)メチル]シクロブチル}オキシ)-8'-クロロ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン
Figure 0004512052
方法A
炭酸セシウム(730mg、2.24mmol)をジメチルホルムミド(2ml)中の8'-クロロ-5'-ヒドロキシ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン(500mg、1.87mmol)の攪拌懸濁液に添加し、反応混合物を80℃に加熱した。5分後、ジメチルホルムミド(1ml)中の製造例9のトシレート(710mg、2.05mmol)の溶液を添加し、反応混合物を18時間80℃に加熱した。混合物を塩類溶液(60ml)から酢酸エチル(1×80ml、2×30ml)に抽出し、塩類溶液(3×100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。表題化合物は僅かに不純物を含んだクリーム色の固体として得られた(800mg、0.96mmol、96%)。
方法B
80℃で攪拌したジメチルホルムミド(12ml)中の8'-クロロ-5'-ヒドロキシ-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン(950mg、3.56mmol)の溶液に、炭酸カリウム(590mg、4.27mmol)及び18-クラウン-6(1.1g、4.27mmol)を添加した。反応混合物を10分間攪拌した後、ジメチルホルムミド(3ml)中の製造例9のトシレート(1.48g、4.27mmol)の溶液を添加した。反応混合物を24時間80℃で加熱した。混合物を水:メタノール(75ml:25ml)に注ぎ込み、10分間攪拌し、形成した沈殿を濾取し、メタノールで洗浄した。固体をジクロロメタンに溶解し、セライト(商標)で濾過し、得られた濾液を真空下で蒸発させ、トランス:シス異性体の9:1混合物として表題化合物を得た(887mg、2.0mmol、56%)。
Figure 0004512052
製造例11
8'-クロロ-5'-{[トランス-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]オキシ}-1'H-スピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(3'H)-オン
Figure 0004512052
ジクロロメタン中の3塩化ホウ素-ジメチルスルホキシド複合体の2M溶液(15ml)をジクロロメタン(80ml)中の製造例10のベンジルエーテル(3.5g、7.9mmol)の溶液に滴下し、反応混合物を18時間室温で攪拌した。混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(200ml)に注ぎ込み、発泡が停止するため攪拌した。混合物をジクロロメタン(1×200ml、2×100ml)に抽出し、塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下で蒸発させた。粗製の物質をアセトニトリルから再結晶し、トランス:シス生成物の91:9比として表題化合物を得た(2.33g、6.65mmol、84%)。
Figure 0004512052
実施例1及び2の試験
式(IV)の化合物がPDE7を阻害する能力は以下の試験プロトコルを用いて測定してよい。
PDE7A及びPDE7B酵素は3',5'-環状アデノシンモノホスフェート(cAMP)から5'アデノシンモノホスフェート、5'AMPへの加水分解を触媒する。マルチウェルプレート中、PDE酵素、[3H]-cAMP及び被験化合物を室温でインキュベートする。インキュベーションは市販の硫酸亜鉛含有イットリウムシリケートシンチレーションプロキシミティー試験(SPA)ビーズを添加することにより終了する。イットリウムシリケートビーズは優先的に直鎖ヌクレオチドに結合するため、酵素反応の産物である[3H]-5'AMPがビーズに結合して光シグナルを発生し、これをシンチレーションカウンターで検出する。発生したシグナルの量は形成された生成物の量、即ち、酵素の活性に直接相関している。最大シグナルは酵素及び基質が単独でインキュベートされる場合に得られる。バックグラウンドシグナルは酵素を全く含有しないウェル、又は、既知PDE7A/B阻害剤の最高濃度超を含有するウェルから測定される。酵素の各精製バッチは品質管理され、そして、そのKm、Vmax及び特異的活性を動態試験から測定した後に化合物阻害試験において用いる。被験化合物による酵素の阻害は最大値及びバックグラウンド応答に相対させて計算する。これらのデータを用いながら、%阻害値を得られた最大及び最小の値に相対させて計算する。
ワーキング溶液の製造
バッファー1000ml保存液を以下の成分から製造した。
Figure 0004512052
ストック・バッファーは室温でpH7.4に調節し、その後0.2μmフィルターで濾過した。ストック・バッファーは製造日から1ヶ月4℃で安定である。実験日にはウシ血清アルブミン(BSA、Sigmaより入手)をバッファーの所要量に添加して0.00625%BSAの最終溶液を作成した。これは以下の通り保存用の10%BSAを製造することにより行った。
保存用10%BSA溶液の製造
1gBSAを10ml精製水に溶解し、反転させながら混合することにより均質性を確保し、そして適切に標示された試験管に100μlずつ分注した。10%BSA溶液は-20℃で6ヶ月まで安定である。
保存用10%BSA溶液の一定量を保存分から取り出し、室温で解凍した後に以下の通りBSAワーキング溶液の作成のために用いた。
10mlワーキングBSA試験バッファーの製造
Figure 0004512052
標準化合物及び対照の製造
WO02/074754の実施例75の化合物、5'-カルボキシプロポキシ-8'-クロロ-スピロ[シクロヘキサン-1-4'-(3',4'-ジヒドロ)キナゾリン]-2'(1'H)-オン(以後「化合物A」と称する)を標準物質として使用した。
100%DMSO中に製造した4mMのストックは4℃で保存できる。DMSOの容量は以下の通り計算できる。
Figure 0004512052
30×Max対照は100%DMSO溶液とする。30×Min対照は100%DMSO中化合物Aの30μMを用いて酵素活性ゼロとすることにより得る。化合物Aの30μM溶液5mlは4mM化合物A37.5μlに100%DMSO4.962mlを添加することにより製造できる。
方法
試験当日、1×最終試験バッファーを前述したとおり製造し、必要とするまで氷上に保持した。
動態試験
酵素の各新バッチにつき、Km及び45分以内に〜1000cpmのシグナルを得るために要した酵素の量を求め、同時に反応進行曲線の直線部分に残った分を評価した。理想的には<10%の利用可能な[3H]-cAMPが試験の過程において加水分解される。
酵素溶液
この試験の最適化は完全長PDE7A及びPDE7B酵素を含有する細胞溶解物を用いて実施されている。この細胞溶解物試料中の酵素の濃度は未知であり、従って細胞溶解物の比活性は、濃度/活性のバッチごとの変動があっても関わりなくウェル当たり同じ活性が使用されることを確保するための尺度として使用される。
PDE7A/B酵素の製造
PDE7保存酵素を製造し、は凍結/解凍のサイクル数を低減するために適切なサイズとされた小分量として-20℃に維持した。以下の表はPDE7A/B酵素溶液9mlを製造するために必要な容量を示す。PDE7Aを1/8000、PDE7Bを1/10000に希釈する。
Figure 0004512052
酵素溶液を製造した後は使用前まで氷上に保持した。
50nMアデノシン3',5'環状ホスフェート(cAMP)基質溶液の製造
基質は未標識cAMP及びトリチウムで放射標識されたcAMP([3H]-cAMP)の混合物から構成される。[3H]-cAMPのストックの規格により使用される容量が決定される。
1mCi/ml及び24Ci/mmolである[3H]-cAMPストック(すなわち41.66μM)を使用して、9mlの基質溶液を製造は、以下に記載される。
当日の酵素バッチについてのKmは以下:
PDE7A-20nM PDE7B-100nM
である。
試験では基質溶液15μlを総試験容量30μlとなるように分注することが必要であり、即ち試験プレート中で2倍希釈を行うことになる。
〜25nMの最終試験[cAMP]が必要であり、従って〜50nM[3H]-cAMPを製造した。
9mlの基質溶液を、10.8μlの[3H]-cAMP(Amershamから市販されている)を8975μlのバッファーと混合することにより製造した。
cAMPの厳密な濃度はシンチレーションバイアル内に15μlの3つの試料を取ることにより求めた。次に4mlのStarscint(商標)(シンチレーションカクテル、Perkin Elmerから市販されている)を添加し、dpmプログラム上でベータカウンターにより試験管を計数した。
放射性リガンドの濃度を以下の式により求める。
Figure 0004512052
次に濃度を2で割って試験プレート中における2倍希釈が得られるようにする。
6.6mg/mlイットリウムシリケートPDE SPAビーズの製造
ホスホジエステラーゼSPAビーズ(イットリウムシリケート)はAmershamから市販されている。
製造元の推奨に従い、ビーズのバイアルを蒸留水又は脱イオン水28mlを用いて希釈再調製する(〜20mg/ml)。希釈再調製したビーズは2〜8℃で保存すれば1ヶ月安定である。試験用のビーズを製造するために、希釈再調製したビーズを滅菌二重蒸留水中3倍希釈した(〜6.6mg/ml)。ビーズは沈殿する場合があるため、分注時は常にて攪拌/攪乱した。
〜6.6mg/mlビーズ30μlを30μlの試験液に添加し、最終ビーズ濃度を〜0.2mg/ウェルとした。
化合物の希釈及び「バックグラウンド」ウェルは試験プレートにおいて必要とされるよりも30倍の強度とすることにより1μlの化合物を他の試験成分29μlで希釈されるようにした(14μl酵素及び15μl放射性リガンド)。即ち、10μMの最終試験濃度のためには、化合物は化合物添加プレート中300μMでなければならない。化合物の4mMストックは100%DMSO中に供給される(又は粉末品から4mMとする)。このためには、DMSOの中での1/13.33希釈が必要である。
試験プロトコル
1μlの被験化合物を適当なマルチウェルの試験プレートに移した直後に試薬試験添加を行い、次に14μlの酵素溶液を試験プレートに添加し、その後15μlの基質溶液を添加した(即ち最終試験容量は30μlであり、最終スクリーニング化合物濃度は1μMである)。次にプレートをプレートシーラーで密封しプレート振とう器上で45分間室温でインキュベートした。
次に30μlのイットリウムシリケートPDE4 SPAビーズを添加し、その間ビーズを一定に攪拌することにより試験プレート中の均一な分布を確保した。次にプレートをプレートシーラーで密封しプレート振とう器上で30分間室温でインキュベートした。次にビーズを30分間沈降させ、その後200gで1分間プレートを遠心分離した。
次にプレートを適当な放射能カウンター、例えばNXT-TopCount(商標)(Perkin Elmerより入手)上で、該当するプロトコル(ウェル当たり30秒の読み取り時間)を用いて読み取った。
データは最小自乗法のアルゴリズムを用いてジグモイド曲線に当てはめた。
IC50値は以下のCheng-Prussof式を用いてKi値に変換した。
Figure 0004512052
本発明の化合物のPDE7阻害活性を上記プロトコルに従って試験した。得られたKi値は以下の通りである。
Figure 0004512052
実施例3
以下の実施例は本発明の実施形態及び原理を説明するものであり、PDE7の強力で選択的な阻害剤、5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オンの使用を含む。阻害剤5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オンの構造は以下の通りである。
Figure 0004512052
実施例3の試験
インビボモデルのための動物
Charles River (Manston, Kent, UK)から入手した体重150〜400gの雄性Sprague Dawleyラットを4群で飼育した。全ラットとも12時間の明暗サイクル(照明開始7時00分)の下に、自由摂餌摂水とした。全実験ともオブザーバーは投与に関して盲検とし、Home Office Animals (Scientific Procedures)Act1986に準じて行った。
神経障害疼痛の慢性収縮傷害(CCI)
坐骨神経のCCIをBennett and Xie(Bennett GJ, Xie YK. A peripheral mononeuropathy in rat that produces disorders of pain sensation like those seen in man. Pain: 33: 87-107, 1988)に記載の通り実施した。動物を2%イソフルオラン/O2混合物で麻酔した。右側後肢大腿部を剃毛し、1%ヨウ素を適用した。次に操作の間は動物を恒温ブランケットに移し、麻酔はノーズコーンを用いて術中維持した。皮膚を大腿骨に沿って切開した。大腿二頭筋を通過する鈍的剥離により大腿部中央において総坐骨神経を曝露させた。神経下部にピンセットを挿入することにより坐骨の3分岐部の近位で神経約7mmを分離し、神経を穏やかに大腿部から持ち上げた。ピンセットを用いて縫合糸を神経下部に通し、僅かな抵抗が感じられるまで単純な結び目で縛り、次に二重に縛った。約1mmの間隔で神経周囲に4結紮(4-0絹糸)が緩くに締められるまで操作を反復した。切開部は層状に閉鎖した。
ラットにおける静的及び動的なアロディニアの評価
静的アロディニア
動物を金網床ケージに馴化させた後にアロディニアの評価を行った。静的アロディニアは後肢足底表面に漸増的な力(0.6、1、1.4、2、4、6、8、10、15及び26グラム)のフォン・フレイ・ヘア (Stoelting, Wood Dale, Illinois, USA)を適用することにより評価した。各フォン・フレイ・ヘアを最長6秒間、又は引き込み応答が生じるまで足に適用する。フォン・フレイ・ヘアに対する引き込み応答が明確になった後、足を再度試験するが、その際には、引き込みを与えたフィラメントより1段下のものから開始し、そしてその後、引き込みが起こらなくなるまで漸減する力の順序で残りのフィラメントを用いる。26gの最大力は足を上昇させ、応答を誘発したため、カットオフ値とした。各動物はこの方法で左右の後足に付き試験した。応答を誘発するために要する最小の力を足引込め閾値(PWT)としてグラム単位で記録した。静的アロディニアは未実験のラットにおいて無害である4g以下の刺激に対して動物が応答した場合に存在するものと定義した(Field MJ, Bramwell S, Hughes J, Singh L. Detection of static and dynamic components of mechanical allodynia in rat models of neuropathic pain: are they signalled by distinct primary sensory neurones? Pain, 1999;83:303-11)。
動的アロディニア
動的アロディニアは綿棒を用いて後肢足底表面を軽く叩くことにより評価した。一般的な運動活動を記録することを回避するために、この操作は活動的でない十分馴化したラットにおいて実施するように留意した。各時点において少なくとも2回測定し、その平均が足引込み潜時(PWL)を示すものとした。反応が15秒以内に無かった場合は操作を終了し、動物をその引込み時間に割り付けた。疼痛引込み応答は反復する後ずさり又は足を舐める挙動を伴う場合が多かった。動的アロディニアは叩き始めから8秒以内に綿棒刺激に動物が応答した場合に存在するものとみなした(Field et al, 1999)。
データ分析
全ての実験は盲検にて実施した。実験を1日より多く実施し、そして技術的に可能な場合は、全ての群を等しい重複度でそれぞれの日に存在するようにした。静的アロディニアは中央値[LQ;UQ]で表示し、Mann WhitneyのU検定で分析した。動的アロディニアは算術平均±SEMで表示し、ANOVAで分析した。
CCI誘発静的及び動的アロディニアに対する5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オンの作用
未実験のラットはvon Freyの適用に対して約10gの足引きこみ閾値を示し、綿棒刺激の適用は完全に無害であることがわかる。以下の神経傷害ラットはこれらの刺激の両方に対して増大した感受性を示し、静的及び動的アロディニアの発生を示している。術後14日から動物は典型的な静的及び動的アロディニア応答を示し、試験前のベースライン記録は全動物においてそれぞれ<4g及び<4秒であった。これらのアロディニア応答は溶媒投与群における実験中を通じて一貫して継続した。経口(PO)投与の後、5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オン(0.3、1、及び3mg/kg)は用量依存的にCCI誘発静的及び動的アロディニアの存続を後退させた(図1A及び図1B)。静的及び動的アロディニアのMEDはそれぞれ1mg/kg及び3mg/kgであり、両方のエンドポイントは投与後1時間で作用ピーク値をもたらした。最高用量は投与後30分の両方の挙動試験において抗アロディニア作用を示した(溶媒投与群に対してp<0.01)。ガバペンチン(100mg/kg、PO)に匹敵する曲線プロファイルで静的アロディニアを後退させる一方、動的アロディニアにおけるその作用強度は低値ではあったが溶媒投与CCIラットとは有意に異なっていた(投与後1時間で10.2±1.4対3.7±0.7)。
図1:CCI誘発(a)静的及び(b)動的アロディニアに対する経口投与後の5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ)-8'-クロロスピロ[シクロヘキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オン及びガバペンチンの作用。フォン・フレイ・ヘアに対するベースライン(BL)足引き込み閾値(PWT)又は綿棒刺激に対する足引き込み潜時(PWL)を評価した。化合物の投与後、PWL及びPWLは共に4時間まで評価した。データは群当たり6動物から得た。静的アロディニアのデータは中央値(力、g)[UQ;LQ]で標示し、Mann WhitneyのU検定で分析した。動的アロディニアは算術平均±SEMで標示し、一元ANOVAとDunnettのt検定で分析した。各時点に付き溶媒投与群に対して*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001。

Claims (8)

  1. 神経障害性疼痛治療用の医薬を製造するためのPDE7インヒビターの使用であって、前記PDE7インヒビターが、5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ-8'-クロロスピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オン又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である使用。
  2. 神経障害性疼痛治療用の医薬を製造するためのPDE7インヒビターの使用であって、前記PDE7インヒビターが、以下の式(IV):
    Figure 0004512052
    [式中、
    mは0、1又は2であり;
    XはO、S又はN-CNであり;
    RはF、Cl又はCNであり;
    AはC1-4アルキル基で任意に置換されるC3-6シクロアルキレン基であり;そして、
    Bは単結合又はC1-2アルキレン基である]
    で示される化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である、使用。
  3. 前記PDE7インヒビターが、以下の:
    シス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;
    から選択される化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項2に記載の使用。
  4. 前記PDE7インヒビターが、第二の薬理学的に活性な化合物と組合わせて別個に、連続的に、又は同時に使用する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 前記組合わせにおける第二の薬理学的に活性な化合物が、以下の:
    ・モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、レボルファノール、レバロルファン、メタドン、メペリジン、フェンタニル、コカイン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、プロポキシフェン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィン又はペンタゾシンから選択されるオピオイド鎮痛剤;
    ・アスピリン、ジクロフェナク、ジフルシナール、エトドラック、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサール、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、ニトロフルルビプロフェン、オルサラジン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スルファサラジン、スリンダック、トルメチン又はゾメピラックから選択される非ステロイド性抗炎症薬(NSAID);
    ・アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタビタール、メフォバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、タルブタール、テアミラール又はチオペンタールから選択されるバルビツール酸系鎮静剤;
    ・クロルジアゼポキシド、クロラゼプ酸、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、テマゼパム又はトリアゾラムから選択される鎮静作用を有するベンゾジアゼピン;
    ・ジフェンヒドラミン、ピリラミン、プロメタジン、クロルフェニラミン又はクロルシクリジンから選択される鎮静作用を有するH1アンタゴニスト;
    ・グルテチミド、メプロバメート、メタカロン又はジクロルアルフェナゾンから選択される鎮静剤;
    ・バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモール又はオルフレナジンから選択される骨格筋弛緩剤;
    ・イフェンプロジル、トラキソプロジル又は(-)-(R)-6-{2-[4-(3-フルオロフェニル)-4-ヒドロキシ-1-ピペリジニル]-1-ヒドロキシエチル-3,4-ジヒドロ-2(1H)-キノリノンから選択されるNR2Bアンタゴニストを含む、デキストロメトルファン((+)-3-ヒドロキシ-N-メチルモルフィナン)又はその代謝産物デキストロルファン((+)-3-ヒドロキシ-N-メチルモルフィナン)、ケタミン、メマンチン、ピロロキノリン・キニーネ、シス-4-(ホスホノメチル)-2-ピペリジンカルボン酸、ブジピン、EN-3231(モルヒネとデキストロメトルファンとの併用製剤)、トピラメート、ネラメキサン又はペルジンフォテルから選択されるNMDA受容体アンタゴニスト;
    ・ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジン、グアンファシン、デクスメタトミジン、モダフィニル、又は4-アミノ-6,7-ジメトキシ-2-(5-メタンスルホンアミド-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノール-2-イル)-5-(2-ピリジル)キナゾリンから選択されるアルファ-アドレナリン作動薬;
    ・デシプラミン、イミプラミン、アミトリプチリン又はノルトリプチリンから選択される三環性抗うつ剤;
    ・カルバマゼピン、ラモトリジン、トピラトメート又はバルプロ酸から選択される抗痙攣剤;
    ・ (αR,9R)-7-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]-8,9,10,11-テトラヒドロ-9-メチル-5-(4-メチルフェニル)-7H-[1,4]ジアゾシノ[2,1-g][1,7]ナフチリジン-6,13-ジオン(TAK-637)、5-[[(2R,3S)-2-[(1R)-1-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ-3-(4-フルオロフェニル)-4-モルホリニル]-メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-オン(MK-869)、アプレピタント、ラネピタント、ダピタント又は3-[[2-メトキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-メチルアミノ]-2-フェニルピペリジン(2S,3S)から選択されるタキキニン(NK)アンタゴニスト;
    ・オキシブチニン、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロプシウム、ダリフェナシン、ソリフェナシン、テミベリン及びイプラトロピウムから選択されるムスカリンアンタゴニスト;
    ・セレコキシブ、ロフェコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ、デラコキシブ、エトリコキシブ、又はルミラコキシブから選択されるCOX-2選択的インヒビター;
    ・パラセタモール;
    ・ドロペリドール、クロルプロマジン、ハロペリドール、ペルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、トリフルオペラジン、フルフェナジン、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、ジプラシドン、クエチアピン、セルチンドール、アリピプラゾール、ソネピプラゾール、ブロナンセリン、イロペリドン、ペロスピロン、ラクロピリド、ゾテピン、ビフェプルノックス、アセナピン、ルラシドン、アミスルプリド、バラペリドン、パリンドア、エプリバンセリン、オサネタント、リモナバント、メクリネルタント又はサリゾタンから選択される神経遮断薬;
    ・レジンフェラトキシン;
    ・カプサゼピン;
    ・プロプラノロール;
    ・メキシレチン;
    ・デキサメタゾン;
    ・エレトリプタン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン又はリザトリプタンから選択される5-HT1B/1Dアゴニスト;
    ・R(+)-(2,3-ジメトキシ-フェニル)-1-[2-(4-フルオロフェニルエチル)]-4-ピペリジンメタノール(MDL-100907)から選択される5-HT2A受容体アンタゴニスト;
    ・イスプロニクリン(TC-1734)、(E)-N-メチル-4-(3-ピリジニル)-3-ブテン-1-アミン(RJR-2403)、(R)-5-(2-アゼチジニルメトキシ)-2-クロロピリジン(ABT-594)又はニコチンから選択されるコリン作動性(ニコチン性)鎮痛剤;
    ・5-[2-エトキシ-5-(4-メチル-1-ピペラジニル-スルホニル)フェニル]-1-メチル-3-n-プロピル-1,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン(シルデナフィル)、(6R,12aR)-2,3,6,7,12,12a-ヘキサヒドロ-2-メチル-6-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-ピラジノ[2',1':6,1]-ピリド[3,4-b]インドール-1,4-ジオン(IC-351又はタダラフィル)、2-[2-エトキシ-5-(4-エチル-ピペラジン-1-イル-1-スルホニル)-フェニル]-5-メチル-7-プロピル-3H-イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オン(バルデナフィル)、5-(5-アセチル-2-ブトキシ-3-ピリジニル)-3-エチル-2-(1-エチル-3-アゼチジニル)-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、5-(5-アセチル-2-プロポキシ-3-ピリジニル)-3-エチル-2-(1-イソプロピル-3-アゼチジニル)-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、5-[2-エトキシ-5-(4-エチルピペラジン-1-イルスルホニル)ピリジン-3-イル]-3-エチル-2-[2-メトキシエチル]-2,6-ジヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-オン、4-[(3-クロロ-4-メトキシベンジル)アミノ]-2-[(2S)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]-N-(ピリミジン-2-イルメチル)ピリミジン-5-カルボキサミド、3-(1-メチル-7-オキソ-3-プロピル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル)-N-[2-(1-メチルピロリジン-2-イル)エチル]-4-プロポキシベンゼンスルホンアミドから選択されるPDEVインヒビター;
    ・カンナビノイド;
    ・代謝調節型グルタメート・サブタイプ1受容体(mGluR1)アンタゴニスト;
    ・セルトラリン、セルトラリン代謝物デメチルセルトラリン、フルオキセチン、ノルフルオキセチン(フルオキセチン・デスメチル代謝物)、フルボキサミン、パロキセチン、シタロプラム、シタロプラム代謝物デスメチルシタロプラム、エスシタロプラム、d,l-フェンフルラミン、フェモキセチン、イホキセチン、シアノドチエピン、リトキセチン、ダポキセチン、ネファゾドン、セリクラミン及びトラゾドンから選択されるセロトニン再吸収インヒビター;
    ・マプロチリン、ロフェプラミン、ミルタゼピン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン、ブプロプリオン、ブプロプリオン代謝物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシン及びビロキサジンレボキセチン、(S,S)-レボキセチンから選択されるノルアドレナリン(ノルエピネフリン)再吸収インヒビター;
    ・ベンラファキシン、ベンラファキシン代謝物O-デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン、クロミプラミン代謝物デスメチルクロミプラミン、デュロキセチン、ミルナシプラン及びイミプラミンから選択される二重セロトニン-ノルアドレナリン再吸収インヒビター;
    ・S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-L-ホモシステイン、S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-4,4-ジオキソ-L-システイン、S-[2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-2-メチル-L-システイン、(2S,5Z)-2-アミノ-2-メチル-7-[(1-イミノエチル)アミノ]-5-ヘプテン酸、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)-ブチル]チオ]-5-クロロ-3-ピリジンカルボニトリル;2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-4-クロロベンゾニトリル、(2S,4R)-2-アミノ-4-[[2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]チオ]-5-チアゾールブタノール、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジンカルボニトリル、2-[[(1R,3S)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-1-(5-チアゾリル)ブチル]チオ]-5-クロロベンゾニトリル、N-[4-[2-(3-クロロベンジルアミノ)エチル]フェニル]チオフェン-2-カルボキサミジン、又はグアニジノエチルジスルフィドから選択される誘発性一酸化窒素シンターゼ(iNOS)インヒビター;
    ・ドネペジル;
    ・N-[({2-[4-(2-エチル-4,6-ジメチル-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-1-イル)フェニル]エチル}アミノ)-カルボニル]-4-メチルベンゼンスルホンアミド又は4-[(1S)-1-({[5-クロロ-2-(3-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸から選択されるプロスタグランジンE2サブタイプ4(EP4)アンタゴニスト;
    ・1-(3-ビフェニル-4-イルメチル-4-ヒドロキシ-クロマン-7-イル)-シクロペンタンカルボン酸(CP-105696)、5-[2-(2-カルボキシエチル)-3-[6-(4-メトキシフェニル)-5E-ヘキセニル)オキシフェノキシ]吉草酸(ONO-4057)又はDPC-11870ら選択されるロイコトリエンB4アンタゴニスト;
    ・ジロートン、6-[(3-フルオロ-5-[4-メトキシ-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル])フェノキシ-メチル]-1-メチル-2-キノロン(ZD-2138)、又は2,3,5-トリメチル-6-(3-ピリジルメチル)-1,4-ベンゾキノン(CV-6504)から選択される5-リポキシゲナーゼ・インヒビター;
    ・リドカイン;
    ・オンダンセトロン;
    及びその医薬として許容される塩及び溶媒和物から選択される、請求項4に記載の使用。
  6. 5'-(3-(カルボキシ)プロポキシ-8'-クロロスピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-2'(1'H)-オン又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む神経障害性疼痛治療用の医薬組成物。
  7. 治療有効量のPDE7インヒビターを含む神経障害性疼痛の治療用医薬組成物であって、前記PDE7インヒビターが、以下の式(IV):
    Figure 0004512052
    [式中、
    mは0、1又は2であり;
    XはO、S又はN-CNであり;
    RはF、Cl又はCNであり;
    AはC1-4アルキル基で任意に置換されるC3-6シクロアルキレン基であり;そして、
    Bは単結合又はC1-2アルキレン基である]
    で示される化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である、医薬組成物。
  8. 前記PDE7インヒビターが、以下の:
    シス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[(8'-クロロ-2'-オキソ-2',3'-ジヒドロ-1'H-スピロ[シクロへキサン-1,4'-キナゾリン]-5'-イル)オキシ]シクロブタンカルボン酸;
    から選択される化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である、請求項7に記載の医薬組成物。
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