JP4507242B2 - 流体振動装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、洗浄装置、溶解装置、化学反応装置、ヒートパイプ、またはホビー用途に用いることができる流体振動装置に関する。
水などの流体を加振させて各種用途に用いることは、例えば超音波洗浄機が市販されているように、超音波を用いて行うことは枚挙にいとまがない。
さらに、特定の用途に用いるために機械的なアクチュエーションにより流体に振動を加えための流体振動装置も種々の検討が為されている(例えば、特許文献1)。
特開平9−166228号公報
しかし、上記の流体振動装置は、装置構成が複雑であり、小型化が難しく、また金属部品を多量に用いるために、軽量化が難しい。また、モーターを用いた流体振動装置は、音が大きくて、室内用途や医療用の用途には適していない。
例えば、セラミックス材料からなる圧電素子を駆動用素子として駆動させる流体振動装置を用いることも可能である。しかし、セラミックス製の圧電素子は、小型化が可能であるが、100Vもの高電圧で駆動するために、低電圧の電源を用いるには電圧変換装置が必要で、装置構成が複雑になる。高電圧で駆動する流体振動装置は、該流体振動装置が組み込まれる装置の構成上若しくは用途上、使用が限定され、産業上の利用性に劣る。
本発明の目的は、小型化が可能であり、軽量化が可能な流体振動装置を提供することである。また、数V程度以下の低電圧で駆動し、しかも無音で駆動することができる流体振動装置を提供することでもある。
そこで、本発明者らは、鋭意検討の結果、以下の発明により上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、流体室を2以上備えた流体振動装置であって、各流体室の少なくとも一部を構成するダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムが導電性高分子膜を含み、2以上のダイヤフラムが面する閉空間に電解液が満たされ、各ダイヤフラムがダイヤフラムを挟んで該閉空間の反対側に流体室をそれぞれ備え、各ダイヤフラムが導電性高分子膜を該電解液に接するようにそれぞれ含む流体振動装置である。
本発明の流体振動装置は、上記のような構造であり、導電性高分子が化学的なメカニズムにより駆動するので、流体振動装置の駆動が低電圧で駆動が可能である。しかも、前記流体振動装置は、無音であって、さらに、装置構成も簡単で小型化も容易である。しかも、前記流体振動装置は、金属部品をほとんど使用していないので、軽量化も容易である。
以下、図を用いて説明するが、本願発明はこれらの実施態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の流体振動装置の第一の実施態様例の断面図である。本発明の流体振動装置である流体振動装置1は、内部空間を有するコイン状の筐体2の内側に、導電性高分子からなるダイヤフラム3、4を備えた流体振動装置である。ダイヤフラム3とダイヤフラム4とは、円盤状の導電性高分子膜であり、その円周部が壁面5に固定され、中央部分において接続部材6を介して互いに接続されている。2つのダイヤフラム3、4は、それぞれ膜面方向に張力がかかる状態で設置され、略円錐状を形成している。ダイヤフラム3は筐体2と第1流体室7を形成し、ダイヤフラム4は、筐体2と第2流体室8を形成している。流体振動装置1の内部にある空間部9は、膜状の導電性高分子膜により形成されたダイヤフラム3とダイヤフラム4並びに筐体2により仕切られて、形成されている。空間部9に電解液を満たすことにより、ダイヤフラム3、4は電解液と接する。ダイヤフラム3の導電性高分子膜とダイヤフラム4の導電性高分子膜とにそれぞれリード10、10’を介して電源に接続される。例えば、前記電解液の支持塩にアニオンを含み、ダイヤフラム4の導電性高分子膜にマイナスの電圧を印加し、ダイヤフラム3の導電性高分子膜にプラスの電圧を印加することで、ダイヤフラム4が収縮し、ダイヤフラム3が伸張し、流体室9が広くなり、流体室8が狭くなる。逆に、ダイヤフラム4の導電性高分子膜にプラスの電圧を印加し、ダイヤフラム3の導電性高分子膜にマイナスの電圧を印加すると、ダイヤフラム3が収縮してダイヤフラム4が伸張し、流体室7が狭くなり、流体室8が広くなる。つまり、ダイヤフラムである二つの導電性高分子膜は、一方の導電性高分子膜が作用極となり、他方が対極となって、伸縮運動をする。このようなダイヤフラムの運動により、一のダイヤフラムが収縮して一のダイヤフラムが構成する流体室内の流体を吐出すると同時に、一のダイヤフラムが収縮する力で他のダイヤフラムが伸張して、他のダイヤフラムが構成する流体室の容積が拡張し、流体振動装置1はツインの流体振動装置として機能する。
図1の流体振動装置1は、ポート11を備えている。また、流体振動装置1は、ポート11’を備えている。図1においては、各流体室にはポートが一つずつ付いているが、複数付いていてもよい。各流体室にポートが複数付いている場合には、同一ポンプ室に付いているポートのそれぞれは、吸入と吐出とが同じ周期となる。
図1においては、ダイヤフラム4が収縮することで、流体室8内の流体は、ポート11’を通り、外部へ吐出される。流体室8内の流体が吐出されるのと同時に、ダイヤフラム4の収縮によってダイヤフラム3が伸張され、流体がポート11を通って流体室7内に吸入される。また、ポートの付近に、吸入用管や吐出用管等を装着するための部材を適宜取付けても良い。
図2は、本発明の流体振動装置の第二の実施態様例において、図1の流体振動装置について接続部材を用いない場合における断面図である。流体振動装置1’は、流体室の少なくとも一部を構成するダイヤフラム3’、4’を備え、該ダイヤフラムが導電性高分子膜からなり、ダイヤフラム3’、4’が面する閉空間である空間部9’に電解液が満たされている。各ダイヤフラムがダイヤフラムを挟んで該閉空間の反対側にそれぞれ流体室7’、8’を備えている。各ダイヤフラムは、導電性高分子膜であることから、空間部9’の電解液に接している。前記の各ダイヤフラムは、導電性高分子膜からなるが、図1の流体振動装置と同様に、導電性高分子の電解伸縮作用によりダイヤフラムが駆動するのであれば、導電性高分子膜がダイヤフラムの一部として含まれていてもよく、導電性高分子膜を1の層とする積層体であっても良い。前記導電性高分子膜は、膜状の導電性高分子成型品を用いることができる。
図2において、流体振動装置1’は、2つの流体室を備え、導電性高分子膜からなるダイヤフラム3’、4’に電圧を印加して、流体振動装置として駆動させている状態である。一方のダイヤフラムであるダイヤフラム3’に電圧を印加し、他方のダイヤフラムであるダイヤフラム4’に対してダイヤフラム3’と逆電圧を印加することにより、ダイヤフラム4’が収縮して、ダイヤフラム3’が伸張する。ダイヤフラム4’が収縮することにより流体室8’の容積が縮小して該流体室内の流体が吐出される。また、ダイヤフラム3’が伸張することで流体室7’の容積が増大して、該流体室内に流体が吸引される。一方の導電性高分子膜を作用極とした場合に他方の導電性高分子膜が対極となることで、一方のダイヤフラムの駆動と他方のダイヤフラムの駆動とが吸入−吐出周期における逆位相となる。それぞれの導電性高分子膜の印加電圧の極性を正負交互に印加することで、ダイヤフラムの伸張と収縮とが交互に行われて、各流体室で吸入と吐出とが交互に行われる。流体振動装置1’を連続的に駆動することは、図1の流体振動装置1についても同様であるが、各導電性高分子膜に対する印加電圧の極性を正負交互に印加することにより、各導電性高分子膜に対する印加電圧の極性を周期的に正負交互に印加することで、行うことができる。
図2の流体振動装置1’は、図1の流体振動装置1と比べて、2つのダイヤフラムを接続するための接続部材を備えておらず、2つのダイヤフラムが接続されていない。導電性高分子膜であるダイヤフラム4’に電圧を印加することで、ダイヤフラム4’は、収縮運動をする。前記収縮運動により流体室8’の容積は縮小する。また、ダイヤフラム4’を挟んで流体室8’の反対側に設けられた空間部9’が閉じた空間であることから、前記収縮運動は、空間部9’に満たされた電解液を介して、伸張するダイヤフラム3’を引張って、流体室7’の容積を増大させることができる。
図2における流体振動装置は、流体室を2つの場合であるが、本発明の流体振動装置は2以上の流体室を備えたものであってもよい。流体室の一部を構成するダイヤフラムがそれぞれ導電性高分子膜を備え、各導電性高分子膜が電圧が印加されることにより、各導電性高分子膜は電極として作用して、電解伸縮を生じる。一の流体室を構成するダイヤフラムに含まれる導電性高分子膜が、電圧印加により、他の流体室に含まれる導電性高分子膜を、前記閉空間内の電解液を介して対極とすることができれば、ダイヤフラム間の位置関係は、特に限定されるものではない。例えば、多数のダイヤフラムが多面体を形成するように前記閉空間を形成し、該閉空間に電解液を満たして、1以上のダイヤフラムに含まれる導電性高分子膜が他のダイヤフラムに含まれる導電性高分子膜の対極となるようにすることもできる。特に、前記流体振動装置は、一方のダイヤフラムと他方のダイヤフラムとの位置関係が、前記ダイヤフラムが電解液を介して対向するように配置され、この対を1対以上有することが、エネルギーロスが少なく、駆動もスムースであることから、好ましい。対の一方のダイヤフラムと他方のダイヤフラムとが互いに吸入−吐出周期における逆位相となるように連続的に駆動させることで、収縮するダイヤフラムが同一の対の伸張するダイヤフラムを引張ることが、容易となる。
図2の実施態様例においては、対のダイヤフラム同士が接続されていない。ダイヤフラム間で接続がされている場合には、図1のように、吸入時におけるダイヤフラムの断面が略三角錐状となり、吐出時におけるダイヤフラムの断面が円弧状となる。従って、ダイヤフラム間で接続がされている場合には、吸入と吐出が切り替わる瞬間に、ダイヤフラムの形状が大きく変化して、切り替え時にタイムラグが生じてしまう。このタイムラグを防止するためには、ダイヤフラム間で接続がされていないことが好ましい。ダイヤフラム間で接続がされていないことは、図2のように、吸引におけるダイヤフラム形状と吐出におけるダイヤフラム形状とが同様となり、吸入と吐出と切り替え時のタイムラグを防止できる。さらに、ダイヤフラム間で接続がされていない前記流体振動装置は、接続部材が無いので、ダイヤフラム外径10φの円形である流体振動装置等の小型流体振動装置を製造することが容易となり、駆動用素子として機能する導電性高分子膜が伸縮することができる部分も増大するために、好ましい。
本発明の流体振動装置は、各流体室において流体の吸入及び吐出が行われて、流体が振動すれば、その振動の周波数が特に限定されるものではない。前記流体振動装置による流体の振動周波数は、例えば、1000Hzから0.001Hzまでとすることができるが、好ましくは100Hzから0.01Hzであり、より好ましくは10Hzから0.1Hzである。
本発明の流体振動装置は、各流体室から流体に与えられる力が特に限定されるものではないが、各流体室における流体の吐出圧が200kPa以下となることが好ましく、前記流体振動装置が小型の用途に用いられる場合には前記吐出圧が5〜100kPaであり、特に10〜40kPaであることがより好ましい。また、各流体室における流体の吐出量は、1周期における吐出、すなわち1回の吐出における吐出量は、2000mLであることが好ましく、50〜100mmであることがより好ましい。
本発明の流体振動装置は、用いられる流体が特に限定されるものではなく、液体または気体を用いることができる。前記液体は、水でも良く、有機の液体であってもよく、水とアルコールとの混合物のような混合溶媒であってもよい。前記気体は、空気であってもよく、不活性ガスであっても良い。前記流体は、加振により急激な体積膨張を生じるなどのない、爆発性が低い流体であることが容易に安全性を確保することができるので好ましい。
図1における流体振動装置は、導電性高分子膜のみからなるダイヤフラムの場合を示している。しかし、本発明の流体振動装置は、導電性高分子膜のみからなるダイヤフラムに限定されるものではなく、積層構造を有することもできる。例えば、前記ダイヤフラムは、導電性高分子膜上に保護層として機能しうる不織布を備えた構造とすることもできる。また、前記ダイヤフラムは、電解液が通過することのない導電性高分子膜上に、孔を有することにより電解液が通過することのできる導電性高分子膜を積層させても良く、導電性高分子膜間に更に不織布のような電解液が浸透することができる伸縮性を有する層や伸縮性の固体電解質層を備えていても良い。
前記導電性高分子膜は、導電性高分子の組成が特に限定されるものではなく公知の導電性高分子を用いることができ、吐出圧や吐出量等のダイヤフラムの性能に応じて、導電性高分子の組成を適宜選択することができる。より具体的には、導電性高分子の単量体としては、ポリピロールを用いることが、ドーパントとして、ドーパントイオンとしては公知のアニオンを用いることができる。また、前記流体振動装置を駆動するための電解液中の支持電解質も、公知の支持電解質を用いることができる。
上述の導電性高分子膜については、例えば、導電性高分子膜に1V、200mAで電圧印加することで、導電性高分子膜の膜面方向に5Mpaの力を発生することができるポリピロール膜をダイヤフラムに用いた流体振動装置は、1つの流体室について20kPaの吐出圧を発生することができる。また、図1の実施態様例の流体振動装置では、各ダイヤフラムとして直径40mm、厚さ40μmの円形導電性高分子膜を用い、膜面方向に0.5秒当たり0.9%の伸縮を行うことにより、1秒当たりの吐出量72ml/sを発生することができる。また、導電性高分子膜の積層により所望の吐出圧を得ることができる。
特に、前記導電性高分子膜としては、0.5秒あたりの電解伸縮による伸び率が1Vの電圧印加で0.5%以上である導電性高分子膜が、膜面方向に0.5秒当たり0.9%以上の伸縮を行うことでき、大きな吐出量を容易に得ることができるので好ましい。0.5秒あたりの電解伸縮による伸び率が0.5%以上である導電性高分子膜は、電気化学的酸化還元による伸縮性を有する導電性高分子を電解重合法により製造する導電性高分子の製造方法であって、前記電解重合法が、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合あるいは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液中にトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含む導電性高分子の製造方法により容易に得ることができる。また、前記導電性高分子膜としては、電解重合法を用いた導電性高分子の製造方法であって、該電解重合法が、アニオンとして、上記のトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンの替りに、化学式(1)
(C(2n+1)SO)(C(2m+1)SO)N- (1)
(ここで、n及びmは任意の整数。)
で表されるパーフルオロアルキルスルホニルイミドイオンを含む電解液を用いた導電性高分子の製造方法により容易に得ることができる。
前記電解重合法における溶媒として含まれる前記有機化合物としては、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン(以上、エーテル結合を含む有機化合物)、γ−ブチロラクトン、酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酢酸-t-ブチル、1,2−ジアセトキシエタン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、フタル酸ジエチル(以上、エステル結合を含む有機化合物)、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート(以上、カーボネート結合を含む有機化合物)、エチレングリコール、ブタノール、1−ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−オクタノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−オクタデカノール(以上、ヒドロキシル基を含む有機化合物)、ニトロメタン、ニトロベンゼン(以上、ニトロ基を含む有機化合物)、スルホラン、ジメチルスルホン(以上、スルホン基を含む有機化合物)、及びアセトニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリル(以上、ニトリル基を含む有機化合物)を例示することができる。なお、ヒドロキシル基を含む有機化合物は、特に限定されるものではないが、多価アルコール及び炭素数4以上の1価アルコールであることが、伸縮率が良いために好ましい。なお、前記有機化合物は、前記の例示以外にも、分子中にエーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち、2つ以上の結合あるいは官能基を任意の組合わせで含む有機化合物であってもよい。
前記有機化合物は、前記有機化合物を2種以上混合して電解液の溶媒に用いる場合には、エーテル結合を含む有機化合物、エステル結合を含む有機化合物、カーボネート結合を含む有機化合物、ヒドロキシル基を含む有機化合物、ニトロ基を含む有機化合物、スルホン基を含む有機化合物、及びニトリル基を含む有機化合物のうち、伸張に優れた有機化合物と収縮に優れた有機化合物とを組合わせて、電解重合により得られた導電性高分子の1酸化還元サイクル当たりの伸縮率の向上を図ることもできる。
また、前記の導電性高分子の製造方法において電解液に溶媒として含まれるハロゲン化炭化水素は、炭化水素中の水素が少なくとも1つ以上ハロゲン原子に置換されたもので、電解重合条件で液体として安定に存在することができるものであれば、特に限定されるものではない。
前記ハロゲン化炭化水素としては、例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタンを挙げることができる。前記ハロゲン化炭化水素は、1種類のみを前記電解液中の溶媒として用いることもできるが、2種以上併用することもできる。また、前記ハロゲン化炭化水素は、上記の有機化合物との混合して用いてもよく、該有機溶媒との混合溶媒を前記電解液中の溶媒として用いることもできる。
前記の導電性高分子の製造方法において、電解重合法に用いられる電解液には、電解重合される有機化合物(例えば、ピロール)およびトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含む。この電解液を用いて電解重合を行うことにより、電解伸縮において1酸化還元サイクル当たりの伸縮率及び/または特定時間あたりの変位率が優れた導電性高分子を得ることができる。上記電解重合により、トリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンが導電性高分子に取り込まれることになる。
前記トリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンは、電解液中の含有量が特に限定されるものではないが、電解液中に0.1〜30重量%含まれるのが好ましく、1〜15重量%含まれるのがより好ましい。
トリフルオロメタンスルホン酸イオンは、化学式CFSO で表される化合物である。また、中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンは、ホウ素、リン、アンチモン及びヒ素等の中心原子に複数のフッ素原子が結合をした構造を有し、アニオンの分子中に中心原子に対して結合するフッ素原子を複数含む。中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンとしては、特に限定されるものではないが、テトラフルオロホウ酸イオン(BF )、ヘキサフルオロリン酸イオン(PF )、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン(SbF )、及びヘキサフルオロヒ酸イオン(AsF )を例示することができる。なかでも、CFSO 、BF 及びPF が人体等に対する安全性を考慮すると好ましく、CFSO 及びBF がより好ましい。前記の中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンは、1種類のアニオンを用いても良く、複数種のアニオンを同時に電解液中に用いても良く、さらには、トリフルオロメタンスルホン酸イオンと複数種の中心原子に対しフッ素原子を複数含むアニオンとを同時に電解液中に用いても良い。
また、アニオンとして含まれる前記パーフルオロアルキルスルホニルイミドイオンは、アニオン中心である窒素原子にスルホニル基が結合し、さらに、置換基である2つのパーフルオロアルキル基を有している。このパーフルオロアルキルスルホニルはC(2n+1)SOで表され、他のパーフルオロアルキルスルホニル基は、C(2m+1)SOで表される。前記のnおよびmは、それぞれ1以上の任意の整数であり、nとmとが同じ整数であってもよく、nとmとが異なる整数であっても良い。例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、ウンデカフルオロペンチル基、トリデカフルオロヘキシル基、ペンタデカフルオロヘプチル基、ヘプタデカフルオロオクチル基などを挙げることができる。前記パーフルオロアルキルスルホニルイミド塩としては、例えば、ビストリフルオロメチルスルホニルアミド塩、ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド塩、ビス(ヘプタデカフルオロオクチルスルホニル)イミド塩を用いることができる。
上記化学式(1)のパーフルオロアルキルスルホニルイミドイオンは、カチオンと塩を形成することができ、パーフルオロアルキルスルホニルイミド塩として電解重合法における電解液中に加えられていても良い。パーフルオロアルキルスルホニルイミドと塩を形成するカチオンは、Liの様に1つの元素から構成されていてもよく、複数の元素より構成されていても良い。前記カチオンは、1価の陽イオンとしてパーフルオロアルキルスルホニルイミドイオンを形成することができ、電解液中で解離することができるものであれば、特に限定されるものではない。
また、ダイヤフラムが複層構造を有する場合において、ダイヤフラムの全面に導電性高分子膜の層と他の層との積層構造を有している必要が無く、流体室内の流体を透過することのない層を有していれば、形状の中心付近に空間部を備えた導電性高分子膜でも良い。
また、本発明の流体振動装置は、ダイヤフラムを同一面上に並列で複数設けても良い。また前記流体振動装置は、ダイヤフラムを流体振動装置内に積み重ね状に設置しても良い。前記のようにダイヤフラムを流体振動装置内に複数設ける際には、ダイヤフラムを同一面上に並列で複数備えたダイヤフラムユニットを形成しても良い。また、本発明の流体振動装置においては、前記ダイヤフラムユニットを並列に複数備えること、または前記ダイヤフラムユニットを積み重ね状に複数備えても良い。
図3は、前記ダイヤフラムユニットの一実施態様例の正面図である。ダイヤフラムユニット31は、円形孔の開口部に形成された導電性高分子膜33を多数備えた金属枠体32を備えている。また、金属枠体32の裏側にも同一形状の32’を備えている。金属枠体32には電圧印加用のタブ部34が形成されている。金属枠体32’も、同様にタブ部が形成されている。また、孔33には、導電性高分子膜が孔33の開口部を覆うように形成されている。図4は、図3のダイヤフラムユニットのA−A断面図である。図5は、図4の断面図における部分拡大図である。
図5において、金属枠体32の円形孔の開口部に形成された導電性高分子膜332は、金属枠体32’の円形孔の開口部に形成された導電性高分子膜332’と絶縁体35を介して、凸部が向かい合うように対面している。上述した図1または図2のダイヤフラムの様に伸縮駆動することができる。また、金属枠体32と金属枠体32’との間に多孔質体36を配置することにより、金属枠体間に間隔を形成することが可能となり、導電性高分子膜332、332’を断面円弧状に維持することができる。また、前記金属枠体32、32’に電圧を印加することにより、各金属枠体における各ダイヤフラムに電圧を印加することができるので、複数のダイヤフラムの駆動を容易に制御することができる。なお、導電性高分子膜332と導電性高分子膜332’との間には電解液が封入されていることが好ましい。前記電解液が導電性高分子膜間に存在することにより、導電性高分子膜332、332’が作用電極と対極との関係となり、図1または図2に示したような伸縮駆動を容易にすることができる。また、前記絶縁体は、導電性高分子膜332と導電性高分子膜332’とが直接に接することを防止するために、各孔にそれぞれ配置されているが、導電性高分子膜332と導電性高分子膜332’とが接しなければ、配置されてなくても良い。
金属枠体32,32’に形成された導電性高分子膜は、特に形成方法が限定されるものではない。例えば、金属枠体を作用電極とし、該金属枠体に背板を当てて、該金属枠体の孔を該背板で塞いだ状態で電解重合をすることにより、該金属枠体の孔を覆う導電性高分子膜は、容易に形成することができる。このような電解重合方法により形成された導電性高分子膜は、前記金属枠体を一面に覆う膜となるが、孔においては、ダイヤフラムとしての導電性高分子膜は円形となる。同一のスペース内に多数の小さなダイヤフラムを形成できるので、各孔に形成された導電性高分子膜が伸縮駆動することにより、大きな吐出圧を得ることができ、しかも、複数の流体振動装置が並列に形成されるので、前記ダイヤフラムユニットを用いたダイヤフラムは、大きな流量を吐出することもできる。
図6は、前記ダイヤフラムユニットを用いた流体振動装置の一実施態様例における斜視図である。図7は、図6の流体振動装置におけるB−B断面図である。図8は、図7の断面図におけるポート64付近における部分拡大断面図である。図9は図7の断面図におけるポート65付近の部分拡大断面図である。
図6において、流体振動装置61は、蓋体62と底体63により筐体が形成されている。その筐体内部に、前記ダイヤフラムユニットが収納されている。前記蓋体には、ポート64とポート65とがそれぞれ2つ設けられている。また、電圧印加用の端子66、66’も、外部電源と接続できるように、流体振動装置61に備えている。流体振動装置61においては、ポート64から流体振動装置内に吸入された流体が、ポート64から吐出されるように、流体振動装置61が構成されている。また、流体振動装置61においては、ポート65から流体振動装置内に吸入された流体がポート65から吐出されるように、流体振動装置61が構成されている。
図7のB−B断面図に示すように、流体振動装置61には、3つのダイヤフラムユニットが備えられている。図8に示すように、3つのダイヤフラムユニット67、68、69は、間隔が設けられ、流路70、71、72、73が形成されている。流路70と流路72は、ポート64側の端部にシール体74、75が設けられて、流路70と流路72の流体がポート64から流れないようにされている。また、図9に示すように、流路71と流路73は、ポート65側の端部にシール体76、77が設けられて、流路71と流路73の流体がポート65から流れないようにされている。流路71と流路73とは、2つのポート64と通じている。同様に、流路70と流路72とは、2つのポート65と通じている。
図8及び図9において、ダイヤフラムユニット67及び69の図下側のダイヤフラム並びにダイヤフラムユニット68の図上側のダイヤフラムが伸張して、流体は、ポート64から吸入されて、一部が流路71を通ってダイヤフラムユニット67とダイヤフラムユニット68との間の空間に流入し、残りが流路73を通って底体63とダイヤフラムユニット69との間の空間に流入することができる。また、この流入と同時に、ダイヤフラムユニット67及び69の図上側のダイヤフラム、並びにダイヤフラムユニット68の図下側のダイヤフラムが収縮することにより、蓋体62とダイヤフラムユニット67との間の空間、並びにダイヤフラムユニット68と69との間の空間に存在する流体が70、72を通り、2つのポート65から吐出することができる。同様にして、ダイヤフラムユニット67及び69の図上側のダイヤフラム、並びにダイヤフラムユニット68の図下側のダイヤフラムが伸張して、流体は、2つのポート65から吸入されて、一部が流路70を通って蓋体62とダイヤフラムユニット67との間の空間に流入し、残りが72を通ってダイヤフラムユニット68と69との間の空間に流入することができる。また、ポート65からの吸入と同時に、ダイヤフラムユニット67とダイヤフラムユニット68との間の空間、並びに底体63とダイヤフラムユニット69との間の空間に存在する流体が71、73を通り、2つのポート64から吐出することができる。
つまり、図7〜9に例示した流体振動装置の実施態様例では、ダイヤフラムユニット67とダイヤフラムユニット68とにおいて、互いに対面する導電性高分子膜は、伸張と収縮とが、逆位相となるように駆動される。同様に、ダイヤフラムユニット68とダイヤフラムユニット69とにおいても。互いに対面する導電性高分子膜は、伸張と収縮とが、逆位相となるように駆動される。このような導電性高分子膜の駆動により、ポート64及びポート65は、それぞれ吸入と吐出とを1サイクルとし、周期的に吸入と吐出とが繰り返されて、流体振動装置61が流体を加振することができる。なお、各ダイヤフラムユニットの導電性高分子膜の伸張と収縮とは、各ダイヤフラムユニットの金属枠体に電圧を印加することにより、上述のように生じることができる。また、前記実施態様例では、ポート64及びポート65をそれぞれ2つ備えていたが、本発明の流体振動装置は、それぞれ1つずつ備えていても良く、それぞれ2つ以上備えていても良い。
上述のように、本発明の流体振動装置は、流体室の一部を形成するダイヤフラムに含まれる導電性高分子膜について、電圧印加を調節することにより各流体室の導電性高分子膜を周期的に伸縮運動をさせることで、流体に周期的な力を与えることができる。これにより、本発明の流体振動装置は、振動を振動させることができる。なお、本願における振動とは、周期的に振れ動くことであり、小刻みな振動のみならず大きな振れの運動をも含むものである。
本発明の流体振動装置は、各流体室における導電性高分子膜に電圧印加によって流体を高速若しくは低速の往復運動をさせることで流体を加振させて、その加振流体により、前記流体振動装置が取付けられる装置の目的とする効果を発揮することができる。例えば図10は、図2の流体振動装置を用いた応用用途装置の一実施態様例の概念図である。図10においては、流体室7’で流体の吸入及び吐出が行われることで流路81内の流体が加振され、流体室8’で流体の吸入及び吐出が行われることで流路82内の流体が加振され、加振された流体により被加振体83に振動が与えられる。
本発明の流体振動装置は、例えば上記のようにして、用いることができるのであるが、加振流体により被加振体を振動させるだけではなく、加振流体によってその他の熱的や力学的な効果を与えることができる。本発明の前記流体振動装置は、例えば、洗浄装置に用いる流体振動装置、溶解装置に用いる流体振動装置、化学反応装置における反応を生じるために振動若しくは熱エネルギーを与えるための流体振動装置、ヒートパイプの流体の供給に用いる流体振動装置、またはホビー用途として用いる流体振動装置として用いることができる。
本発明の流体振動装置の第一の実施態様例の断面図。 本発明の流体振動装置の第二の実施態様例の断面図。 ダイヤフラムユニットの一実施態様例の正面図。 図3のダイヤフラムユニットのA−A断面図。 図4のダイヤフラムユニットのA−A断面図における部分拡大図。 ダイヤフラムユニットを用いた流体振動装置の一実施態様例における斜視図。 図6の流体振動装置におけるB−B断面図。 図7の断面図における吸入口付近における部分拡大断面図。 図7の断面図における吸入口付近における部分拡大断面図。 本発明の流体振動装置を用いた応用用途装置の一実施態様例の概念図。
符号の説明
1、1’ 流体振動装置
2、2’ 筐体
3、3’ ダイヤフラム
4、4’ ダイヤフラム
5、5’ 壁面
6 接続部材
7、7’ 第1流体室
8、8’ 第2流体室
9、9’ 空間部
10、10’ リード
11、11’ 吸入口
31 ダイヤフラムユニット
32、32’ 金属枠体
33 孔
332、332 導電性高分子膜
34 多孔質体
61 流体振動装置
62 蓋体
63 底体
64、64’ ポート
65、65’ ポート
66、66’ 端子
67、68、69 ダイヤフラムユニット
70、71 流路
72、73 流路
74、75 シール体
76、77 シール体
81 流路
82 流路
83 被加振体



Claims (9)

  1. 流体室を2以上備えた流体振動装置であって、
    各流体室の少なくとも一部を構成するダイヤフラムを備え、
    該ダイヤフラムが導電性高分子膜を含み、
    2以上のダイヤフラムが面する閉空間に電解液が満たされ、
    各ダイヤフラムがダイヤフラムを挟んで該閉空間の反対側に流体室をそれぞれ備え、各ダイヤフラムが導電性高分子膜を該電解液に接するようにそれぞれ含む流体振動装置。
  2. 互いに対向するように配置した対のダイヤフラムを1以上備え、対のダイヤフラム同士が接続されていない請求項1に記載の流体振動装置。
  3. 前記導電性高分子膜が1Vの電圧印加により、0.5秒当たりの伸び率が0.5%以上の導電性高分子を含む請求項1または請求項2に記載の流体振動装置。
  4. 前記導電性高分子膜が、電解重合法による導電性高分子の製造方法により得られた導電性高分子を含み、前記電解重合法が、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ヒドロキシル基、ニトロ基、スルホン基及びニトリル基のうち少なくとも1つ以上の結合あるいは官能基を含む有機化合物及び/又はハロゲン化炭化水素を溶媒として含む電解液を用い、前記電解液中にトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンを含む導電性高分子の製造方法により得られた前記導電性高分子を含む請求項1または請求項2に記載の流体振動装置。
  5. 前記導電性高分子膜が、電解重合法を用いた導電性高分子の製造方法であって、該電解重合法が、アニオンとして、上記のトリフルオロメタンスルホン酸イオン及び/または中心原子に対してフッ素原子を複数含むアニオンの替りに、化学式(1)
    (C(2n+1)SO)(C(2m+1)SO)N- (1)
    (ここで、n及びmは任意の整数。)
    で表されるパーフルオロアルキルスルホニルイミドイオンを含む電解液を用いた導電性高分子の製造方法により得られた前記導電性高分子を含む請求項1または請求項2に記載の流体振動装置。
  6. 各流体室に、流体の吸入及び吐出をするためのポートを備えた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流体振動装置。
  7. 流体振動装置の駆動方法であって、
    前記流体振動装置は、
    流体室が2以上設けられ、
    各流体室の少なくとも一部がダイヤフラムで構成され、
    該ダイヤフラムが導電性高分子膜を含み、
    2以上のダイヤフラムが面する閉空間に電解液が満たされ、
    各ダイヤフラムがダイヤフラムを挟んで該閉空間の反対側に流体室をそれぞれ備え、
    各ダイヤフラムが導電性高分子膜を該電解液に接するようにそれぞれ含む流体振動装置であり、
    一方のダイヤフラムの駆動と他方のダイヤフラムの駆動とが吸入−吐出周期における逆位相となるように、一方の導電性高分子膜に印加される電圧の逆電圧が他方の導電性高分子膜に印加されるように電圧を印加し、
    それぞれの印加電圧の極性を正負交互に印加することで連続的に駆動させる
    流体振動装置の駆動方法。
  8. 電圧を印加することにより前記導電性高分子膜が収縮運動をして一方の流体室の容積を縮小し、該収縮運動が該電圧と逆極性の電圧を印加することにより伸張する導電性高分子膜を、電解液を介して、引張ることにより、他方の流体室の容積を増大させる請求項7に記載の流体振動装置の駆動方法。
  9. 前記ダイヤフラムが電解液を介して対向するように配置された対を一対以上有し、対の一方のダイヤフラムと他方のダイヤフラムとが吸入−吐出周期における逆位相となるように連続的に駆動させる請求項7または8に記載の流体振動装置の駆動方法。
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