JP4499169B2 - 画像加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、壁紙、床材など建材、家具、建具等の表面化粧材、包装材料、衣服、繊維製品などで利用される絵柄画像をはじめとした各種画像データを印刷した印刷物に関する。また、建材などをはじめたとした各種デザイン制作で利用される絵柄画像の画像加工装置に関する。
例えば、壁紙、壁材、床材などの建材メーカー、にデザインを提案するデザイナーは、新商品開発のいずれかの段階では、それらの建材に使用されるデザインをクライアントに提案する。その際、幾つかのデザイン見本を作製してクライアントに提示してクライアントに選択させたりする。また受注後は、印刷の校正段階において顧客へ校正画像を提示するなどの必要がある。
デジタルデータが産業の様々な局面で活用される今日では、印刷物などのデザイン提案、または印刷物の製作において、さらには、画像データ自体の販売において、画像データ自体を提示する必要がある場合が多くなってきた。その際、不正にコピーされて盗用される危険性を考慮して、画像を加工して実際の印刷データあるいは商品である画像データが電子的または他の方法でコピーされないように工夫する必要がある。
例えば、デザイン提案の場合は、画像解像度を低くしたサンプル画像を提示するという方法がある。JPEGなどの非可逆圧縮を故意に高い圧縮率でかけて画像を劣化させて提示するということも一方法である。このような方法は、プレゼンテーションの際にデザインを評価するために必要な画像の質と、実際の製品で要求される品質とは同じでなくても良いことを利用したものである。見本画像データを複製したとしてもその画像は製品として使える品質ではないので複製する意味がないわけである。
他の方法は、透かしを利用する方法である。透かしには見える透かしである可視透かしと見えない透かしである不可視透かしがある。見える透かしを利用する場合には、それがどのように表示される透かしであれ、見える透かしを付加すること自体が原画像データの劣化要因となるため、そのような画像を複製して盗用しようとする者の不正利用意欲を抑制することができる。ここで「劣化」という語を、原画像の画質の劣化自体である場合と、原画像の持つ意匠性が損なわれる場合の両方を意味する語として用いる。尚、「原画像の持つ意匠性」とは、「原画像が適当に加工されて最終製品となった場合に、その最終製品が持つであろう意匠的特質のうちの原画像に由来する部分」のことである。ところで、可視透かしを用いる場合、データを加工して見える透かしだけを取り除くことができれば上記のような抑制効果はなくなる。従って通常、原データに影響を与えずに透かしだけを取り除くことが困難なやり方で可視透かしを原データに付加する方法がとられる。
一方、不可視透かしは透かし(例えばデザイナーのクレジットなど出所がわかる情報)を肉眼では見えない形で埋め込む方法である。従って原データを盗用する者が透かしが埋め込まれていることを知らずに、透かしを取り除く処理をせずにそのまま複製して利用した場合、不可視透かし抽出方法を知っている作成者はそのデータの出所を突き止めることができる。このように不可視透かしは、不正利用された後で、不正利用であることを証明・検証するには良い方法であるが、透かし自体は肉眼では認識できず、また透かしを埋め込むことによる画像の劣化は通常わずかなので、盗用しようとする者の最初の1回の不正利用(複製)を直接抑止することはできない。
本発明では、デザインした画像に適した可視透かしを表示した画像を提供することを課題とする。ここでデザインした画像(以下「デザイン画像」)とは、カーテン生地や壁材に印刷する模様を表す画像など、工業製品の意匠性を高めることを意図して創作される画像一般を指すものとする。但し、ここで言うデザイン画像としては、全くの人工的な幾何学模様、抽象模様のみでは無く、布目模様、或いは木目模様、石目模様、皮シボ模様、等の天然物の画像に意匠性を高める為に、エンドレス化処理、濃度階調修正、色調修正、欠点(木目の節穴等)の修正、模様の修正等の加工を多少なりとも施した画像をも包含する。デザイン画像に可視透かしを挿入する場合、可視透かしを挿入した画像に対して元のデザイン画像を原デザイン画像と呼ぶことにする。不可視透かしを採用せずに可視透かしを採用するのは、デザイン画像の場合には、最初の1回の盗用が致命的であるからである。この場合、不正利用しようとする意欲を失わせるに十分な画質劣化を生じさせると同時に、デザイン評価を行なう際に求められる画像品質を損なわないような可視透かし表示の方法が求められる。更に、印刷物(ハードコピー)を経由しての複製も防止する必要も有る。従って本発明は、原画像データに上記性質の可視透かしを挿入する画像加工装置を提供することを課題とする。
本発明の他の一つの課題は、原画像データに上記性質の可視透かしを挿入する画像加工装置を提供することである。
原デザイン画像データに可視透かしを挿入することで、その効果として画像データは劣化する。しかし、デザイン画像の性質と人間の視覚特性をうまく利用して、画像を離れた位置から観察したときは原デザイン画像と同等の印象を観察者に与えるようにすることができる。本発明では、デザイン画像の特徴として、自然画像と比較した場合に色調のダイナミックレンジが狭いこと(すなわち色の分布状態が特定の色域周辺に偏る傾向があり、絵柄全体にわたる画素毎の色調値の分散が小さいこと)。また、人がデザイン画像を評価する場合、形や構成などに基づく全体像と、質感やきめ細かさといった側面の二つの観点から評価し、しかも人間の視覚には解像度の限界があることから、質感やきめ細かさは至近距離から観察するため、観察者は微細な画像変化を感知するが、全体像は比較的遠方から観察するため、微細な部分に相違がある画像であっても、全体から受ける印象としては観察者が相違を感知できない場合があることを仮定する。
以上から、可視透かしを挿入することにより、至近距離から観察して得られる質感については、可視透かし部分は、明らかにオリジナル質感を妨げるように作用する。しかし、可視透かしパターンを、原デザイン画像の全体の画像情報、または、原デザイン画像上の透かしパターンを配置する特定の部分の画像情報に基づいて作成することにより、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、原デザイン画像との相違を識別しにくいような透かし画像挿入方法により画像データを作成する。
また、挿入する透かしパターンは、適当な間隔位置に原画像に繰り返し配置(挿入)することにより、原画像データの一定面積以上の部分を切り取る時、どのように切り取っても必ず透かしが入るようにすることが望ましい。切り取る部分をどのように選んでも必ず意匠性が損なわれている部分が含まれるならば、原画像データを盗用する意欲が抑制されるからである。
前記可視透かしパターンは、例えば、原デザイン画像全体、或いは原デザイン画像のうち前記透かしパターン以外の領域の平均色を前記透かしパターン内に一様に塗りつぶして作成したものであってもよい。この場合、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があっても、透かしパターン領域では一様の色となるので、模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色は、原デザイン画像全体の色の平均色に一致していること、デザイン画像の色調のダイナミックレンジが狭いため、デザイン画像全体の平均色で塗りつぶした透かしパターンと透かしパターンの周囲の色がさほど違わないこと、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにくいこと、から原デザイン画像との相違は識別しがたい。
前記可視透かしパターンは、例えば、原デザイン画像の前記透かしパターン配置領域の透かしパターン形状内部の平均色、または、前記透かしパターン配置領域における透かしパターン形状の外接長方形内部の平均色を透かしパターン内に一様に塗りつぶして作成したものであってもよい。この場合、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があっても、透かしパターン領域では一様の色となるので、模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色は、原デザイン画像の透かしパターンが配置される領域内、または透かしパターンの外接長方形の内部に存在する色の平均色に一致していること、デザイン画像の色調のダイナミックレンジが狭いため、透かしパターンと透かしパターンの周囲の色がさほど違わないこと、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにくいこと、から原デザイン画像との相違は識別しがたい。
前記可視透かしパターンは、例えば、原デザイン画像の前記透かしパターン配置領域の透かしパターン形状内部の画素からランダムに1画素が選択されて、または、前記透かしパターン配置領域における透かしパターン形状の外接長方形内部の画素からランダムに1画素が選択されて、別に選択された他の1画素の画素値に書き換えられるものであってもよい。この場合、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があっても、透かしパターン領域内部では、模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色の分布は、全体として原デザイン画像の透かしパターンが配置される領域内の色の分布に統計的に一致していること、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにくいことから原デザイン画像との相違は識別しがたい。
前記可視透かしパターンは、例えば、原デザイン画像の前記透かしパターン配置領域の透かしパターン形状内部の画素を、原デザイン画像よりも解像度を落としたモザイク処理したものであってもよい。この場合、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があっても、透かしパターン領域内部では、モザイクの効果により模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色の分布は、全体として原デザイン画像の透かしパターンが配置される領域内の色の分布に統計的に一致していること、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにくいことから原デザイン画像との相違は識別しがたい。
課題を解決するための第1の発明は、原画像データ、透かしパターンデータを保持する記憶手段と、透かしパターンの作成方法を指定するパラメータ入力手段と、前記パラメータ入力手段により指定されたパラメータおよび前記透かしパターンデータに基づいて前記原画像データに可視透かしパターンを挿入する透かし挿入手段を備え、前記透かしパターンの作成方法の指定は、1色による塗りつぶしか、パターン内に存在する画素をランダムに幾つか選択しそれらの画素の位置を互いに置き換えるノイズ化か、または、モザイク処理か、の選択を行う指定パラメータを含み、透かしパターンが配置される領域の色分布は、原画像データの相当する領域の色分布と統計的に一致させるようにして、画像出力手段を介して出力された前記可視透かしパターンが挿入された可視透かしを表示したデザイン画像を離れた位置から観察したときには、原デザイン画像と同等の印象を観察者に与えるように原画像データを加工することを特徴とする画像加工装置である。
第1の発明の画像加工装置は、前記パラメータ入力手段が透かしパターンの繰り返し配置方法をも指定するパラメータ入力手段であって、前記透かしパターンの繰り返し配置方法の指定は、配置間隔、基準配置位置からのランダムな位置ずらしを行うかどうか、および、ずらしの最大値、を指定するパラメータか、または、パターンのランダム回転を行うかどうか、ランダムなサイズ変化を行うかどうか、および、サイズ変化の倍率範囲、を指定するパラメータを含むものであるとより好ましい。繰り返し配置の仕方にランダム性を加えることによってプログラム処理により透かしを除去することを困難にする効果が期待できる。
本願発明に係る画像加工装置は、原デザイン画像データに可視透かしを挿入して、原デザイン画像のデザイン評価を行う際に求められる画像品質を損なわずに、同時に、原デザイン画像を採用して最終製品とした場合に要求される意匠性を適度に劣化させるため、画像を盗用される可能性を著しく低下させる効果を呈する印刷物のもととなる画像データを容易に作成する手段となる。
本発明の実施の形態を図面を使って具体的に説明する。本願の第1の発明は可視透かしを挿入したデザイン画像データを印刷した印刷物であるので、原デザイン画像データに実際にどのように透かしを入れるかについて幾つか具体例を説明することにする。
図1は、透かしパターンの配置のバリエーションを説明する図である。図1では透かしパターンとしてわかりやすいように単純な直角三角形図形を用いている。(実際には、直角三角形図形ではなく、著作権者等を表す署名やロゴを表す形状が用いられることになる。)図1(A)は規則的に配置する場合である。原画像データの図柄として意味のある最小面積よりも小さな間隔で繰り返し可視透かしパターンを挿入すれば、原画像の意匠性が損なわれ、不正盗用の抑止効果が期待できる。
図1(B)から(D)および図2(E)および(F)は、図1(A)に示した規則的配置のバリエーションである。規則的な配置では画像処理プログラムを作成して透かしを除去される可能性があるため、一定の範囲のランダム性を加えた変形例である。具体的には、透かし配置位置を規則的に配置する場合の位置から指定範囲内でランダムにずらす(図1(B))、パターンを上下左右にランダムに反転する(図1(C))、パターンを90度単位でランダムに回転させる(図1(D))、パターンのサイズを一定範囲内でランダムに変化させる(図2(E))、透かしの形状パターンを何種類か用意してランダムに選択する(図2(F))、などが考えられる。
図4は、1つの透かしパターンをどのように生成するかを説明する図である。図4(A)は、各パターンを1色で塗りつぶす場合(べた塗り)を示す。図4(B)は、各パターン内に位置する画素をランダムに選択し、選択された画素の画素値で対象画素を置き換える処理を透かしパターン内の各画素について行いパターンを作成する例(ノイズ処理)である。図4(C)では、原画像データ上の各パターンで規定される領域内に存在する画素を数画素×数画素の小区画単位で平均色または代表色を求め該小区画をその平均色または代表色で置き換える処理(モザイク処理、より一般にはピクセレート処理)により透かしパターンを形成する例を示している。
図3は、図4に示した塗りつぶしで透かしパターンを作成する場合の、その色をどのように選択するかを説明する図である。図3(A)では、原画像データ全体の平均色で各パターンを塗りつぶして作成させる場合を示す。図3(B)では、原画像データ上の各パターンの外接長方形で規定される領域内に存在する画素データの平均色で塗りつぶして作成させる場合を示す。図3(C)では、原画像データ上の各パターンで規定される領域内に存在する画素データの平均色で塗りつぶして作成させる場合を示す。これ以外に、全体の画素から透かしパターンを配置する領域に位置する画素を除いた画素の集合の持つ平均色を塗りつぶしの色としてもよい。前記したようにデザイン画像の特質として、色調のダイナミックレンジが狭いため、塗りつぶしの色は上記のどの基準で選択してもさほど変わらない色であることが多い。
この場合、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があっても、透かしパターン領域では一様の色となるので、模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置からこの透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色は、原デザイン画像全体(または原画像データ上の各パターンの外接長方形またはパターン自体で規定される領域内に存在する画素データ)の色の平均色に一致していること、デザイン画像の色調のダイナミックレンジが狭いため、これら平均色で塗りつぶした透かしパターンと透かしパターンの周囲の色がさほど違わないこと、また、もともと、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにくく、平均化された色及び模様が知覚されること、から原デザイン画像との相違は識別しがたい。又、質感やきめ細かさを評価する時は、至近距離から観察する為、透かしパターンが挿入されていることが認識できる一方、同時に、透かしパターンが配置されていない領域から原デザイン画像に表わされている質感やきめ細かさは原デザイン画像と同様に認識できる。
また、前記ノイズ処理、モザイク処理により透かしパターンを挿入する場合においても、透かしパターンの周辺に、例えば、木目のような微細な模様があった場合に、透かしパターン領域内部では、その微細な模様が消え、オリジナル質感は妨げられる。しかし、離れた位置から透かし入り画像を観察した場合には、透かしパターン領域の色の分布は、原デザイン画像の透かしパターンが配置される領域内の色の分布に統計的に一致していること、また、もともと、離れた位置から原デザイン画像を観察すれば微細な模様は見えにく、平均化された色及び模様が知覚されることから原デザイン画像との相違は識別しがたい。又、質感やきめ細かさを評価する時は、至近距離から観察する為、透かしパターンが挿入されていることが認識できる一方、同時に、透かしパターンが配置されていない領域から原デザイン画像に表わされている質感やきめ細かさは原デザイン画像と同様に認識できる。
図5は、本願の第2の発明に係るデザイン画像加工装置の全体構成図である。1はパラメータ入力部である。図1から図4に説明した透かしを生成するための各種パラメータを指定する。詳細は後述する。2は画像入力部である。原デザイン画像データをデジタルデータとして入力する。実際には原画を取り込むフラットベッドスキャナでもよい。あるいは、原デザイン画像データを記録した光磁気ディスク(MO)等の記録媒体の読取り装置でもよい。3はパターン入力部である。透かしパターンの形状を入力する。透かしパターンを2値画像として読込む。画像入力装置2がパターン入力装置3の機能を兼ねていても良い。10は、透かし挿入装置である。透かし挿入装置10には、パターン入力部3が読込んだ2値画像データをパターンデータとして記録し、ID番号をつけて管理蓄積するパターンデータベース13と、パラメータ入力を促す対話画面表示を含む装置の動作の流れを制御する制御部11と、透かしパターンを生成し原デザイン画像データに透かしパターンを挿入して処理済の画像データを作成する透かし挿入処理部12が備えられている。6は画像出力部である。実際にはカラープリンタあるいはカラーディスプレイである。透かしパターンが挿入されたデザイン画像データをプリント出力または画面表示する。また、6は、磁気ディスク等の外部記憶装置であってもよい。この場合は透かしが挿入された画像データはファイルとして保存され、別途記憶媒体で配布されたりネットワーク等を介して配信されたりする。
図5に示すデザイン画像加工装置は、例えば、パーソナルコンピュータに画像入力部2、パターン入力部3として動作するスキャナ、画像出力部6として動作するカラープリンタおよびカラーディスプレイまたはハードディスク装置、パラメータ入力部1として機能するキーボードなど必要な周辺機器を接続して構成することができる。透かし挿入装置10はパーソナルコンピュータ本体に制御部11として動作する制御プログラム、透かし挿入部12として動作する画像処理プログラムと、パターンデータベース13を実現するデータベース管理プログラムを備えて実現することができる。制御部11は、画像入力部2、パターン入力部3から入力された原デザイン画像データ、パターンデータを前記パーソナルコンピュータの所定の記憶領域に格納する処理、前記画像処理プログラムにより透かし挿入されて前記パーソナルコンピュータの所定の記憶領域に記憶された画像データを画像出力部へ転送する処理などの制御を行なう。
パラメータ入力部1は、各種パラメータを指定する装置である。入力するパラメータとしては、大項目として、(1)透かしパターンの配置方法、(2)透かしパターンの着色方法、(3)着色する色の決定方法、(4)色参照領域の選択、(5)モザイク処理の場合の手法とパラメータの指定 などがある。
上記(1)については、規則的な繰り返し配置を採用するかしないか、規則的な繰り返し配置を行なう場合、配置間隔、ランダムな位置ずらしを行なうかどうか、ランダムずらしの最大値、配置後ランダムに回転させるかどうか、配置後ランダムにサイズを変化させるかどうか、サイズ変化の変化幅、の各種パラメータを選択する(図1、図2参照)。また、上記(2)については、図4に示したように、塗りつぶし、ノイズ化、モザイク処理から選択する。上記(3)については、平均色と代表色から選択する。上記(4)については、(2)で塗りつぶしを選択した場合、画像全体か、パターンの外接長方形領域か、パターン領域か、を選択する。上記(5)については、(2)でモザイク処理を選択した場合、処理アルゴリズムとパラメータを幾つかの選択肢から選択する。
透かし挿入部12は、指定されたパターン形状、パターン配置方法、透かしパターンの着色方法、着色する色の決定方法、色参照領域の指定などに従って、与えられた原画像データに対して透かしパターンを生成し挿入してゆく画像処理プログラムである。尚、透かし挿入部12が処理対象とする原画像データは事前に透かし挿入装置10の所定の記憶領域に用意されている。この画像処理プログラムはソフトウエア開発に携わる当業者であれば具体的な動作仕様が定められれば通常の創作能力を発揮することにより作成可能であるので、その詳細な処理ステップについての説明は割愛する。
図6は、デザイン画像加工装置による1件の画像加工処理の処理フローを説明する流れ図である。図6に示す処理の流れは、制御部11として動作する制御プログラムが透かし挿入装置10に内蔵されるCPU(図示せず)に読込まれて動作することにより実現される。
まず作業者は、画像入力装置2を使用して原画像データを入力する。原画像データは透かし挿入装置10に内蔵される記憶装置(ハードディスクなど、図示せず)に記録される(S10)。次に作業者は、パターン入力装置3を利用して透かしパターンの入力を行なう(S12)。透かしパターンデータはパターンデータベース13に登録される。
次に作業者は、原画像データを選択する(S14)。次に透かしパターンの選択を行なう(S16)。さらに、透かしパターンの配置条件を決定する(S18)。そしてパターンの生成方法を選択する(S20)。以上で必要な条件設定が整うので、制御部11が透かし挿入部12を呼び出すことによりパターンの生成挿入処理が行なわれる。最後に作成された処理済み画像を記憶装置に記憶し、画像出力装置6に出力して1件の作業が終了する(S24)。
以上、原画像にどのように可視透かしパターンを挿入するかを説明することにより、本発明に係る可視透かしを表示したデザイン画像を説明した。また、このような可視透かしを表示したデザイン画像を作成するためのデザイン画像加工装置について説明した。
図7はデザイン画像に通常の可視透かしパターンを挿入して作成した画像の例である。「DNP」と読める可視透かしパターンにより原デザイン画像の意匠性は著しく損なわれていることがわかる。そしてその結果、離れた距離からこの画像を観察しても、観察者は原デザイン画像と異なる印象を感じることになる。一方、図8は、上記デザイン画像加工装置により同じ透かしパターンを挿入されたデザイン画像の例である。原デザイン画像全体の平均色を透かしパターン部分の色として透かしを挿入したものである。図8の画像では、離れた距離から観察しても観察者は原デザイン画像とほとんど同じ印象を感じることになる。画像全体の色の平均値など画像の持つ統計的特徴が一致しているからである。しかしながら至近距離から仔細に観察すれば、「DNP」と読める透かしパターンにより原デザイン画像の持つ木目の模様およびその模様によりもたらされる表面の質感といったものが確かに損なわれていることがわかる。
上記実施形態では、透かしパターンはパターンデータベース13に格納されるとして説明したが、必ずしも透かしパターンデータはデータベース化されていなくても良い。単純な形態では、透かしパターンを表すデータファイルに名前を付けて必要に応じてファイル名で呼び出させるように構成してもよい。
本発明は、建材製品の開発分野など、印刷または加工されて最終製品に一体化された場合に、その画像データによってその最終製品の意匠性を高める目的で作成される画像データを扱う産業分野において有用な技術である。また、画像データの見本を提示して、画像データ自体を製品とする産業分野においても有用な技術である。
透かしパターンの配置のバリエーションを説明する図である。 透かしパターンの配置のバリエーションを説明する図である。 塗りつぶしで透かしパターンを作成する場合の、その色をどのように選択するかを説明する図である。 1つの透かしパターンをどのように生成するかを説明する図である。 本願の第2の発明に係るデザイン画像加工装置の全体構成図である。 デザイン画像加工装置による1件の画像加工処理の処理フローを説明する流れ図である。 通常の透かしパターンを挿入したデザイン画像印刷物の例である。 本願の第2の発明に係るデザイン画像加工装置により透かしパターンを挿入したデザイン画像の例である。
符号の説明
1 パラメータ入力部
2 画像入力部
3 パターン入力部
6 画像出力部
10 透かし挿入装置
11 制御部
12 透かし処理部
13 パターンデータベース

Claims (2)

  1. 原画像データ、透かしパターンデータを保持する記憶手段と、
    透かしパターンの作成方法を指定するパラメータ入力手段と、
    前記パラメータ入力手段により指定されたパラメータおよび前記透かしパターンデータに基づいて前記原画像データに可視透かしパターンを挿入する透かし挿入手段を備え
    前記透かしパターンの作成方法の指定は、1色による塗りつぶしか、パターン内に存在する画素をランダムに幾つか選択しそれらの画素の位置を互いに置き換えるノイズ化か、または、モザイク処理か、の選択を行う指定パラメータを含み、
    透かしパターンが配置される領域の色分布は、原画像データの相当する領域の色分布と統計的に一致させるようにして、画像出力手段を介して出力された前記可視透かしパターンが挿入された可視透かしを表示したデザイン画像を離れた位置から観察したときには、原デザイン画像と同等の印象を観察者に与えるように原画像データを加工すること
    を特徴とする画像加工装置。
  2. 前記パラメータ入力手段がさらに、
    透かしパターンの繰り返し配置方法をも指定するパラメータ入力手段であって、
    前記透かしパターンの繰り返し配置方法の指定は、配置間隔、基準配置位置からのランダムな位置ずらしを行うかどうか、および、ずらしの最大値、を指定するパラメータか、または、パターンのランダム回転を行うかどうか、ランダムなサイズ変化を行うかどうか、および、サイズ変化の倍率範囲、を指定するパラメータを含むこと
    を特徴とする画像加工装置。
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