JP4496990B2 - 電子機器、および、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器、および、プログラムに関し、特に、移動体通信端末などの電子機器における電子メールなどの情報の利便性向上に好適な電子機器、および、プログラムに関する。
インターネットをはじめとする情報通信の普及により、電子メールが広く利用されている。近時では、携帯電話機などの移動体通信端末を用いての電子メール送受信も広くおこなわれている。すなわち、このような移動体通信端末やパーソナルコンピュータなどといった種々の電子機器を用いて、電子メールの送受信がおこなわれている。
電子情報である電子メールは、コンピュータで電子的に処理することができるので、例えば、受信した電子メールの開封状態(未読・既読の別)などがユーザに認識できるよう分類して表示することができる。このように電子的な処理をおこなうことが可能であるため、例えば、受信者が開封したか否かを送信者が確認できる手法(例えば、特許文献1)などに応用することができる。
しかしながら、従来、処理される内容は、電子メールの開封有無などにとどまっていた。したがって、処理内容を改良することで、ユーザにとってより利便性の高い機能を提供できる可能性がある。
例えば、受信した電子メールの内容がどの程度ユーザによって認知されているかを示すことができれば、特に、移動体通信端末で電子メールを利用する際に有用であると考えられる。これは、移動体通信端末の普及により、場所や時間の制限を受けることなく電子メールの送受信が可能となった反面、受信した電子メールの確認が不確実となる場合も多くなっているためである。
すなわち、移動体通信端末を用いることにより、例えば、ユーザが移動中でも電子メールを受信することができるが、移動中では、受信した電子メールの全文を読むだけの時間が確保できないこともある。つまり、そのときのユーザの状況により、電子メールの内容を完全に認知する前に表示を終了しなければならない場合などが発生する。このような場合であっても、一度開封した電子メールは一律に「開封済み(既読)」と分類されてしまうため、後で読み直さなくてはならない電子メールがいずれであるかをユーザが認識することができない。このため、例えば、重要な情報を認知し損ねるなどといった不都合が生じることも考えられる。
特願平10−293732号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、受信した電子メールなどの情報の認知度を示すことができる電子機器等を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の観点にかかる電子機器は、
電子メールを受信する電子機器であって、
受信した電子メールを表示出力する出力手段と、
前記出力手段により表示出力された電子メールの画面スクロール操作に関する表示出力状態を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段が検出した表示出力状態に基づいて、前記表示出力された電子メールユーザへどの程度表示されたかの指標となる行数比率を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段が算出した行数比率に基づいて、前記表示出力された電子メールがユーザへどの程度表示されたかを示す提供度を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した提供度に基づき、前記電子メールを、識別して表示出力する識別表示手段と、
を備えることを特徴とする。
上記電子機器において、
前記第1の検出手段は、画面スクロール操作によって画面上に表示された最終行を示す暫定最大行番号を検出し、
前記第1の算出手段は、前記第1の検出手段が検出した暫定最大行番号の最大値と、前記電子メールの全文行数とに基づいて、行数比率を算出する、
ことが望ましい。
また、前記識別表示手段は、前記第1の算出手段によって算出された行数比率を明示的に識別して表示する、
ようにしてもよい。
また、前記電子メールが実際に表示された表示時間を検出する第2の検出手段と、
前記電子メールの本文全体の適正表示時間に対する前記検出手段が検出した時間の比率であるタイマ比率を算出する第2の算出手段と、を更に備え、
前記判別手段は、前記第1の算出手段が算出した行数比率とともに前記第2の算出手段が算出したタイマ比率に基づいて、前記提供度を判別する、
ようにしてもよい。
さらに、前記識別表示手段は、前記第2の算出手段によって算出されたタイマ比率を明示的に識別して表示する、
ようにしてもよい。
上記の課題を解決するために、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、
受信した電子メールを表示出力する機能と、
表示出力した電子メールの画面スクロール操作に関する表示出力状態を検出する機能と、
検出した表示出力状態に基づいて、前記表示出力した電子メールユーザへどの程度表示されたかの指標となる行数比率を算出する機能と、
算出した行数比率に基づいて、前記表示出力した電子メールがユーザへどの程度表示されたかを示す提供度を判別する機能と、
判別された提供度に基づいて、前記電子メールを、識別して表示出力する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、受信メールの全文を読むことができなかった場合などに、あとで読み直すべき受信メールがいずれであるかを容易に認識することができ、重要な情報を認知し損なうなどの不都合を防止することができる。
以下、本発明にかかる実施形態を図面を参照して説明する。ここでは、本発明にかかる電子機器を移動体通信端末に適用した場合を例に以下説明する。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、基本機能である音声通話機能の他に、少なくとも、電子メールの送受信機能(電子メールの作成や編集等に関する機能を含む)を備えているものとする。図面を参照して、移動体通信端末100の構成を以下説明する。
図1は、本実施形態にかかる移動体通信端末100の外観を示す模式図である。移動体通信端末100の外観上の構成には、図1に示すような、アンテナ121、操作部131、スピーカ141、表示部142、などが含まれる。このような移動体通信端末100の内部構成を図2を参照して説明する。
図2は、移動体通信端末100の内部構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末100は、制御部110、通信制御部120、入力制御部130、出力制御部140、記憶部150、電子メール処理部160、などから構成される。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などから構成され、移動体通信端末100の各部を制御する。
通信制御部120は、データ通信部122、受信部123、および、送信部124などを含み、移動体通信端末100の通信動作を実現するための構成である。ここで、移動体通信端末100によりおこなわれるデータ通信および音声通話で送受信される情報は、アンテナ121を介して入出力される。
データ通信部122は、所定の通信ネットワーク(例えば、インターネットなど)を介して他の装置とのデータ通信をおこなう。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部160で処理される電子メールの送受信をおこなう。
受信部123と送信部124は、所定の送受信回路などから構成され、移動体通信網を介して他の電話機との音声通話をおこなう。
入力制御部130は、操作部131などを含み、これらを制御することで、ユーザからの入力を受け付け、制御部110に入力する。
操作部131は、例えば、カーソルキーや、数字や文字を入力するための英数字キー、機能などを指定するためのボタンなどから構成され、ユーザによって操作されることで、種々の選択指示や文字入力などをおこなう。
出力制御部140は、スピーカ141や表示部142、および、音声処理部143などを含み、これらを制御することで種々の情報を出力する。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部160によって処理される電子メールの出力制御をおこなう。また、入力制御部130との協働により、ユーザの操作に応じた出力制御をおこなう。例えば、電子メールの本文全体(全文)が1画面で表示しきれない場合は、操作部131の操作に対応したスクロール表示をおこなう。
ここで、スピーカ141は、例えば、音声通話における着話音声や着信音などの音声を出力する。本実施形態では、特に、後述する音声処理部143による電子メールの音声読み上げ時に音声を出力する。
表示部142は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などから構成され、移動体通信端末100による種々の動作を実行するための画像等を表示する。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部160によって処理される電子メールの表示出力をおこなう。
音声処理部143は、例えば、所定の文章認識機能や音声合成機能などを含み、文字情報などを音声出力する。本実施形態では、電子メールの本文を音声出力する(いわゆる、音声読み上げ)。すなわち、音声処理部143が、電子メール本文の文章を解析し、音声合成することで、電子メールの内容を音声に変換して出力する。
記憶部150は、例えば、所定の半導体記憶装置(例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、など)から構成され、種々の情報を記憶する。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部160で処理される電子メールに関連する情報を記憶する。すなわち、送受信された電子メールやアドレス帳情報などの他、電子メールの処理に必要なデータや処理結果を示す情報などが記憶部150に格納される。また、記憶部150には、制御部110や電子メール処理部160などが実行する動作プログラムなども格納される。
本実施形態では、記憶部150に複数の記憶領域が用意され、例えば、送受信された電子メールが所定の記憶領域に格納される。ここで、受信した電子メール(受信メール)を格納する領域を受信メール格納領域151とし、この受信メール格納領域151に格納されるデータの例を、図3(a)を参照して説明する。図3(a)は、記憶部150の受信メール格納領域151に格納されているデータの例を示す図である。
図示するように、受信メール格納領域151には、受信メール毎に一意に割り当てられた識別情報(受信メールID)を主キーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該受信メールIDが示す受信メールを構成する情報が記録されている。すなわち、移動体通信端末100が電子メールを受信する毎に、受信メール格納領域151に新たなレコードが作成され、受信した電子メールが格納される。各レコードには、「状態フラグ」、「ヘッダ情報」、「本文情報」、「付加情報」、などの項目が用意され、各項目に対応する情報が記録される。
項目「状態フラグ」には、当該受信メールの状態を示すフラグ値が記録される。本実施形態では、受信メールの状態として、開封・未開封(既読・未読)の別の他、開封された受信メールについて、その内容がユーザにどの程度提供されているかを示す「提供度」が含まれるものとする。この提供度は、例えば、複数のレベル分けがされているものとし、これらのうちのいずれのレベルであるかをフラグ値によって示すこととする。このレベルは、提供度の低い順に、例えば、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4の4段階であるものとし、それぞれのレベルを示している数値がフラグ値として付与されることとする。すなわち、フラグ値が「1」であれば、当該受信メールの提供度が「レベル1」であることを示し、フラグ値が「4」であれば、「レベル4」であることを示す。また、フラグ値「0」は、当該受信メールが未開封であることを示すものとし、受信メール格納領域151に格納された時点では、「未開封」を示すフラグ値「0」が付与されるものとする。
本実施形態では、このような提供度のレベルと、ユーザが当該受信メールの内容をどの程度認知したかを示す所定の認知度レベルとを予め対応づけておくものとする。受信メールを表示出力する場合においては、認知度レベルとして、例えば、「開封」、「半読」、「完読」、「熟読」などを用意する。ここでは、少なくとも、ユーザが受信メールの本文全文を読んだ可能性の高い状態を「完読」とする。そして「開封」は、開封はしたもののほとんど未読と同様の状態であることを示し、「半読」は、全文までは読んでいない状態を示すこととする。さらに、「熟読」は、完読以上のレベルで十分に認知されている状態を示すものとする。
すなわち、これらの認知度レベルは、各受信メールについて、現在ユーザがどの程度本文を読んだ状態であるかを示すためのステータス情報であり、任意に設定されるものとする。そして、これらの認知度レベルのそれぞれと、提供度とが予め対応づけられて記憶部150に記憶される。すなわち、図3(b)に示すような「提供度−認知度レベル対応表」が予め作成され、記憶部150に格納されている。ここで、提供度と認知度レベルとの対応関係は、それぞれのレベルの高低に合わせて対応づけられるものとする。本実施形態では、図3(b)に示すように、提供度の「レベル1」と認知度レベル「開封」とが対応づけられ、提供度の「レベル2」と認知度レベル「半読」とが対応づけられ、提供度の「レベル3」と認知度レベル「完読」とが対応づけられ、提供度の「レベル4」と認知度レベル「熟読」とが対応づけられているものとする。
項目「ヘッダ情報」には、当該受信メールのヘッダに含まれている情報が記録される。すなわち、送信者の電子メールアドレスや送信先の電子メールアドレスなどが記録される。
項目「本文情報」には、当該受信メールの本文を構成する情報が記録される。すなわち、当該受信メールの本文を構成している文字情報などが記録される。
項目「付加情報」には、例えば、添付ファイルなどといった、当該受信メールに付加されている情報が記録される。
電子メール処理部160は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などといった専用回路等によって構成され、上述した移動体通信端末100の他の構成との協働により、移動体通信端末100の電子メール機能に関する処理をおこなう。本実施形態にかかる電子メール処理部160は、電子メールの送受信に関する一般的な処理をおこなう他、図4に示すような機能構成を有する。すなわち、電子メール処理部160は、出力状態検出部161、提供度判別部162、電子メール分類部163、として機能する。
出力状態検出部161は、制御部110および出力制御部140との協働により、出力された電子メールの出力状態を検出する。本実施形態では、特に、移動体通信端末100が受信した電子メール(受信メール)についての出力状態を検出する。また、入力制御部130や出力制御部140との協働により、電子メールが出力されている間のユーザの操作を検出する。例えば、表示出力されている電子メールに対するスクロール操作や、電子メールの出力を終了させるための操作などを検出する。
提供度判別部162は、出力状態検出部161が検出した電子メールの出力状態に基づいて、当該電子メールの内容がどの程度ユーザに対して提供されたかを判別する。
電子メール分類部163は、制御部110、出力制御部140、記憶部150などとの協働により、提供度判別部162の判別結果に応じて、記憶部150に記憶されている受信メールを分類する。ここでは、提供度判別部162が判別した提供度に基づいて、当該受信メールの内容がどの程度ユーザに認知されているかが識別できるよう、受信メールを分類する。受信メールを分類する際、電子メール分類部163は、記憶部150の受信メール格納領域151にアクセスし、当該受信メールのフラグ値を変更するとともに、出力制御部140との協働により、フラグ値に応じた分類となるような出力処理をおこなう。
このような機能を有する電子メール処理部160は、上述したように、ASICなどの専用回路によるハードウェア処理によって実現可能であることはもとより、例えば、制御部110がプログラムを実行することで実現されるソフトウェア処理により実現されてもよい。この場合、上述した電子メール処理部160の各機能を実現するためのプログラムを記憶部150に格納しておき、これらのプログラムを実行することにより、制御部110が電子メール処理部160として機能することになる。
上記各構成は、移動体通信端末100によって本発明を実現するために必要な構成であり、その他の構成についての詳細な説明は省略する。すなわち、移動体通信端末100は、上記各構成以外にも、移動体通信端末としての基本的な機能や、付加的な機能を実現するための構成を必要に応じて備えているものとする。
本実施形態では、以上のような構成を有する移動体通信端末100により、受信した電子メールの内容がどの程度ユーザに認知されているかを識別可能に提示する。そのための処理の詳細を以下説明する。
(実施形態1)
ここでは、受信した電子メールを表示出力する場合の例を説明する。本実施形態では、表示出力された受信メールの出力状態に基づいて、当該受信メールの内容がどの程度ユーザに提供されたかを判別し、この判別結果に応じて、どの程度認知されているかをユーザが識別できるようにする。この場合の移動体通信端末100の動作である「電子メール処理(1)」を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
この「電子メール処理(1)」は、移動体通信端末100が受信した電子メールのうちのいずれかをユーザが選択されたことを契機に開始されるものとする。より詳細には、ユーザによる操作部131の操作に応じて、出力制御部140が、受信メール格納領域151に格納されている受信メールの一覧を表示部142に表示させる。ユーザは、さらに操作部131を操作することで、表示された一覧のうちのいずれかの受信メールを選択する。この選択動作を契機に「電子メール処理(1)」が開始される。
処理が開始されると、電子メール処理部160の電子メール分類部163が、記憶部150の受信メール格納領域151にアクセスし、選択された受信メールの状態フラグを判別する。ここでは、選択された受信メールの状態フラグのフラグ値が「0」であるか否かを判別する(ステップS101)。すなわち、選択された受信メールが未開封であるか否かが判別される。
選択された受信メールの状態フラグが「0」を示している場合(ステップS101:Yes)、電子メール分類部163は、当該受信メールの状態フラグにフラグ値「1」を設定する(ステップS102)。すなわち、ユーザの認知度レベル「開封」に対応する提供度レベルに更新される。
一方、選択された受信メールの状態フラグが「0」以外を示している場合(ステップS101:No)は、状態フラグを更新しない。
次に、電子メール処理部160は、出力制御部140と協働し、選択された受信メールを表示部142に出力(表示)する(ステップS103)。ここでは、少なくとも、選択された受信メールの本文部分が表示出力されるものとする。
受信メールの本文部分が表示部142に表示されると同時に、電子メール処理部160の出力状態検出部161により、計時が開始される(ステップS104)。ここでは、例えば、制御部110により実現されるタイマ機能などを用いて計時をおこなう。あるいは、電子メール処理部160にタイマ回路を構成し、このタイマ回路の動作により計時をおこなってもよい。すなわち、表示出力されている時間を計測できるのであれば、任意の機能や構成を用いてもよい。このようにして、選択された(開封された)電子メールの本文が表示された時点を始点として計時が開始される。
選択された電子メールの本文が表示されている間、出力状態検出部161は、随時ユーザによる操作の有無を検出する(ステップS105:No)。操作部131の操作などが検出された場合(ステップS105:Yes)、出力状態検出部161は、当該操作が終了操作であるか否かを判別する(ステップS106)。
終了操作ではない場合(ステップS106:No)、当該操作に応じた処理をおこなうために本処理を終了する。一方、ユーザ操作が終了操作である場合(ステップS106:Yes)、出力状態検出部161は、ステップS101で開始した計時を終了する(ステップS107)。これにより、選択された電子メールの本文が表示されていた時間が計測されたことになる。
次に、提供度判別部162が、当該電子メールの内容がどの程度ユーザに提供(提示)されているかを示す提供度を判別する(ステップS108)。ここでは、表示時間と提供度とを予め対応づけて設定しておき、計測された表示時間に基づいて提供度を判別する。したがって、本実施形態では、図6に示すような「表示時間−提供度対応表」を予め記憶部150に記憶させておくこととする。
図示するように、表示時間−提供度対応表には、予め設定された複数の表示時間範囲と、提供度とが対応づけられている。上述したように、本実施形態では、提供度が4段階にレベル分けされているので、各レベルに対応する表示時間範囲が設定されている。なお、提供度のレベルはユーザの認知度レベルとも対応しているので、表示時間−提供度対応表では、ユーザの認知度レベルに応じて表示時間範囲が設定されているともいえる。例えば、受信メール本文の全文を読む(すなわち「完読」)ためには、平均して10秒以上の表示時間を要することが想定される場合には、認知度レベルの「完読」に対応する提供度レベルである「レベル3」が、10秒以上を含む表示時間範囲に対応づけられる。同様にして、その他の表示時間範囲についても、例えば、一般的な(平均的な)読解速度などに基づいて、対応する提供度レベルが設定される。
このような表示時間と提供度(認知度)との対応関係は、任意に設定されるものとする。また、例えば、移動体通信端末100が電子メールを表示する際の文字サイズが複数ある場合には、各文字サイズに応じた対応表を作成しておくものとする。
このようにして、出力している受信メールの提供度を判別すると、提供度判別部162は、記憶部150の受信メール格納領域151にアクセスし、判別された提供度に応じて、当該受信メールの状態フラグを更新し(ステップS109)、処理を終了する。ここでは、当該受信メールのフラグ値を、判別した提供度を示す値に変更する。
このようにして、受信メールが出力される毎に提供度が判別され、状態フラグが更新される。電子メール処理部160の電子メール分類部163は、このような状態フラグに基づいて、受信メールを分類する。例えば、受信メールを一覧表示する際などに、各受信メールの認知度が識別可能となるよう分類して表示(出力)する。すなわち、各受信メールのステータス表示に、判別された提供度に基づく認知度が加味されることになる。
認知度を識別可能に出力する形態は任意である。例えば、図7に示すように、それぞれの認知度レベルを示す異なるアイコンを用意し、判別された提供度、すなわち、状態フラグのフラグ値に応じて、対応するアイコンを表示する。図7の例では、一覧の最上段に示されているアイコンが「熟読」を示し、上から2段目に示されているアイコンが「完読」を示し、上から3段目に示されているアイコンが「半読」を示し、上から4段目に示されているアイコンが「開封」を示し、最下段に示されているアイコンが「未開封」を示している。
あるいは、「開封」を示すアイコンを、図8に示すように、異なる大きさで表示させることで、認知度レベルを示すようにしてもよい。この場合、アイコンの大きさに限らず、例えば、アイコンの表示色を異ならせたり、表示方法を異ならせたり(例えば、点滅表示やアニメーション表示など)することによって、認知度レベルを識別可能に分類表示してもよい。
また、アイコンに限られず、例えば、図9に示すように、一覧表示の行単位で、認知度レベルに対応した表示としてもよい。図9に示す例の場合、例えば、行単位で表示色を異ならせたり、ハッチング(影付)をしたり、明度や彩度を異ならせたりすることによって認知度レベルを識別可能に分類表示することができる。また、行自体の幅や高さを異ならせたり、受信メールのタイトルなどを示すテキストの表示形態を異ならせたりする(例えば、文字色を異ならせたり、文字サイズや修飾形態(太字やイタリック、アンダーラインなど)を異ならせる)ことで、識別可能な分類表示としてもよい。
あるいは、各認知度レベルに応じた複数のフォルダを用意し、各受信メールを対応するフォルダに格納することで分類し、これらのフォルダを表示することで分類表示してもよい。
また、受信メールを分類表示する際には、認知度レベルが低いほどより目立つような表示方法とすることが望ましい。これにより、例えば、読み直しが必要な受信メールがいずれであるかを、ユーザがより容易に認識することができる。この場合、例えば、提供度レベルで受信メールをソートして表示することで、認知度レベルの高低を容易に認識できるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明にかかる電子機器(移動体通信端末100)が、実施形態1で示した処理をおこなうことにより、受信した電子メールについて、開封・未開封(既読・未読)の別だけでなく、開封した受信メールをユーザがどの程度まで読んだか(認知したか)を識別可能に示すことができる。よって、ユーザは、例えば、全文を読む時間がないために途中で閲覧終了した電子メールなどを容易に認識することができ、読み直しなどを確実におこなうことができる。
実施形態1に示した処理では、表示時間を計測し、計測した表示時間に基づいて提供度を判別しているので、極めて簡易な処理によって本発明を実現することができる。したがって、例えば、いわゆるショートメッセージサービス(SMS)などのように本文の文字数が少なく、全文を読むために必要な時間が短時間で、かつ、そのバラツキが小さいことが想定される電子メールを対象とする場合や、処理能力の比較的低い電子機器で本発明を実現する場合などに好適である。
(実施形態2)
上記実施形態1で示した処理では、簡易に本発明を実現することができるが、表示時間の長短のみでは、ユーザの認知度を正確に反映できない場合もある。すなわち、一般的な電子メールでは、受信した電子メール毎に本文の長さにバラツキがあるため、ユーザが電子メールの本文を完読可能な時間も受信メール毎に異なるからである。この場合には、提供度を判別する際に本文の長さ(情報量)を考慮する必要がある。本実施形態では、表示された電子メール本文の長さも考慮して提供度を判別するための処理(「電子メール処理(2)」)を図10に示すフローチャートを参照して以下説明する。この「電子メール処理(2)」も、受信メールのいずれかが選択されたことを契機に開始されるものとする。また、本実施形態では、受信メールの本文の行数を、当該本文の情報量として用いるものとする。
処理が開始されると、電子メール処理部160の電子メール分類部163が、記憶部150の受信メール格納領域151にアクセスし、選択された受信メールの状態フラグのフラグ値が「0」であるか否かを判別する(ステップS201)。すなわち、選択された受信メールが未開封であるか否かが判別される。
選択された受信メールの状態フラグが「0」を示している場合(ステップS201:Yes)、電子メール分類部163は、当該受信メールの状態フラグにフラグ値「1」を設定する(ステップS202)。すなわち、ユーザの認知度レベル「開封」に対応する提供度レベルに更新される。
次に、電子メール処理部160は、出力制御部140と協働し、選択された受信メールを表示部142に出力(表示)する(ステップS203)。ここでは、少なくとも、選択された受信メールの本文部分が表示出力されるものとする。
次に、出力状態検出部161が、選択された受信メールの本文全体の行数を、当該本文全体の情報量(以下、「全文行数」とする)として検出する(ステップS204)。ここで「全文行数」は、当該受信メールの本文全体を表示部142に表示させるために必要な行数をいうものとする。このため、例えば、表示部142の表示解像度が変更可能であったり、表示文字サイズが変更可能であったりする場合には、これらの条件に応じて、全文行数も変化することになる。したがって、出力状態検出部161は、制御部110や出力制御部140と協働することにより、全文行数の特定に影響するパラメータを取得し、現在の設定における全文行数を算出し、各行に行番号を付与する。なお、例えば、受信メールのヘッダ情報などに、本文の文字数を示す情報などが含まれている場合には、これらの情報に基づいて、全文行数を算出してもよい。
このようにして全文行数を検出すると、出力状態検出部161は、全文行数に対応する所定の適正表示時間を検出する(ステップS205)。本実施形態では、全文行数と所定の適正表示時間とを予め対応づけた情報を記憶部150に用意しておくものとする。すなわち、記憶部150には、図11に示すような「全文行数−適正表示時間対応表」が予め用意されているものとする。ここで「適正表示時間」とは、本文の全体を読むために必要な時間を示すものであり、全文行数−適正表示時間対応表には、予め設定された複数の全文行数範囲と、適正表示時間とが対応づけられている。
出力状態検出部161はまた、本処理の開始と同時に、すなわち、選択された受信メールの本文が表示出力されたと同時に、表示時間の計時を開始するとともに(ステップS206)、出力制御部140との協働により、表示部142に表示された本文の最終位置を随時検出する(ステップS207)。
ここでは、表示部142の表示解像度や画面サイズ、および、設定されている文字サイズなどに基づいて、1画面で表示可能な行数(文字数)が定まるので、出力状態検出部161は、ステップS204で検出した全体行数のうちの何行目までが表示部142に表示されたかを随時検出する。すなわち、その時点で画面上に表示されている最終行を示す行番号(以下、「暫定最大行番号」とする)を随時検出し、記憶部150のワークエリアなどに一時的に保持する。
すなわち、受信メールの本文が表示部142に表示されている間、出力状態検出部161は、随時ユーザによる操作の有無を検出し(ステップS208:No)、ユーザの操作が検出された場合には(ステップS208:Yes)、当該操作が、現在表示している受信メールの表示を終了させる操作(終了操作)であるか否かを判別する(ステップS209)。
ここで、ユーザによる操作がスクロール操作である場合(ステップS209:No、S210:Yes)は、ステップS207に戻り、スクロール動作に応じた暫定最大行番号を随時検出する。
一方、ユーザによる操作が終了操作でもスクロール操作でもない場合(ステップS209:No、S210:No)は、本処理を終了し、操作内容に応じた処理を実行する。
また、ユーザによる操作が終了操作である場合(ステップS209:Yes)、出力状態検出部161は、ステップS206で開始した計時を終了し、タイマ計時の結果(タイマ値)から当該受信メールの本文が表示部142に表示出力されていた時間を検出する(ステップS211)。
出力状態検出部161は、ステップS205で取得した適正表示時間と、ステップS211で検出した実際の表示時間とに基づいて「タイマ比率」を算出する(ステップS212)。このタイマ比率は、数1を演算することで求められる。
(数1)
タイマ比率=タイマ値(実表示時間)/適正表示時間
このタイマ比率は、表示出力した本文について、時間的観点から、ユーザが視認(認知)可能な情報量を、本文全体に対する割合(パーセンテージ)で示すものである。上述したように、適正表示時間は、当該受信メールの本文全体を読むために必要な表示時間であるため、実表示時間が適正表示時間以上(すなわち、タイマ比率が1以上)であれば、時間的には、ユーザが全文を認知し得る条件を充足していたことになる。すなわち、タイマ比率は、選択された受信メールの本文について、時間的な提供度の指標となる。
ここで、出力状態検出部161は、算出値に応じてタイマ比率を設定する。例えば、算出値が1以上2未満であれば、「1」をタイマ比率として設定し、算出値が2以上であれば、「2」をタイマ比率として設定する。また、算出値が1未満である場合には、算出値をタイマ比率として設定する。
このようなタイマ比率は、表示した本文全体が1画面内に表示できたのであれば、ユーザへの提供度を示す数値とすることができるが、本文全体を1画面で表示できない場合は、正確な提供度とすることができない。つまり、本来はスクロールしなければ全文を表示できない場合に、例えば、スクロールさせずに長時間表示させた場合であっても、タイマ比率は1以上を示すことになる。このような場合、タイマ比率のみを提供度の判別要件としてしまうと、本文全体が表示されていないにもかかわらず、完読できるだけの提供度であったと判別されてしまうことになる。したがって、実際にユーザが視認(認知)可能であった情報量も考慮する必要がある。
この場合、出力状態検出部161は、ステップS207で随時検出した暫定最大行番号のうち、最大値となる行番号を特定することで、ユーザに視認(認知)可能に表示出力された行数(以下、「認知可能行数」とする)を検出する(ステップS213)。すなわち、この認知可能行数は、表示した本文の全体のうち、ユーザが読むことができた部分の情報量を示す。
次に出力状態検出部161は、ステップS213で求めた認知可能行数と、ステップS204で検出した全文行数とに基づいて、「行数比率」を算出する(ステップS214)。この行数比率は、数2を演算することで算出される。
(数2)
行数比率=認知可能行数/全文行数
この行数比率は、表示出力した本文について、表示量の観点から、ユーザが視認(認知)可能な情報量を、本文全体に対する割合(パーセンテージ)で示すものである。上述したように、認知可能行数は、ユーザが視認可能であった行数を示すので、本文全体が視認可能に表示された場合、行数比率は1(最大値)となる。つまり、本文全体を1画面で表示できない場合に、例えば、スクロールにより全文表示された場合には行数比率が1となるが、全くスクロールさせなかった、もしくは、本文の最終行が表示されるまでスクロールさせなかった場合、行数比率は1未満となる。すなわち、この行数比率は、開封された受信メールの本文について、表示量に基づいた提供度を示す指標となる。
このようにして、出力状態検出部161がタイマ比率および行数比率を算出すると、提供度判別部162が、タイマ比率と行数比率とに基づいて、表示した受信メールの本文の提供度を判別し、判別結果に応じた状態フラグに更新して(ステップS215)、処理を終了する。
ここで、提供度判別部162は、行数比率が1、かつ、タイマ比率が1である場合には、認知度レベル「完読」に対応する提供度レベル3を設定する。これは、時間的にも、表示量的にも、ユーザが本文全体を読めるだけの条件を充足していたことになるためである。
さらに、行数比率が1、かつ、タイマ比率が2である場合、提供度判別部162は、認知度レベル「熟読」に対応する提供度レベル4を設定する。
また、行数比率が1で、タイマ比率が1未満である場合には、提供度判別部162は、認知度レベル「半読」に対応する提供度レベル2を設定する。
一方、行数比率が1未満である場合には、「半読」以下の認知度レベルに対応する提供度レベルを適宜設定する。行数比率が1未満である場合は、本文全体が表示されていなかったことになるので、例えば、一律に、認知度レベル「開封」に対応する提供度レベル1を設定してもよい。
あるいは、行数比率が示す数値に応じて、提供度レベルを設定してもよい。この場合、例えば、行数比率が0.75以上である場合には、認知度レベル「半読」に対応する提供度レベル2を設定し、0.75未満の場合には、認知度レベル「開封」に対応する提供度レベル1を設定する。
また、例えば、行数比率が0.5以上1未満、かつ、タイマ比率が0.5.以上1未満である場合に、認知度レベル「半読」に対応する提供度レベル2を設定するようにしてもよい。
このようにして、提供度判別部162によって提供度が判別され、判別された提供度レベルに応じた状態フラグが設定されると、実施形態1の場合と同様に、電子メール分類部163が受信メールを分類する(図7〜9参照)。本実施形態では、提供度を示す指標として、タイマ比率や行数比率を算出しているので、これらに基づいた分類をおこなってもよい。例えば、「半読」以下の認知度レベルに対応する提供度レベルが設定されている受信メールについては、タイマ比率と行数比率のうち、数値の低い方をパーセンテージに換算して、明示的に表示するようにしてもよい。例えば、提供度を示すパーセンテージに基づいて、実施形態1で例示した表示形態で分類表示することができる他、図12に示すように、パーセンテージを示す数値情報を付加して表示してもよい。なお、「完読」以上の認知度レベルの受信メールに対しても、同様にパーセンテージを求めて提示してもよい。
これにより、「半読」以下の認知度レベルとなった受信メールについて、より詳細な認知度レベルの高低をユーザが識別することができるので、例えば、読み直しの優先順位などを決める際の判断材料として利用でき、ユーザの利便性をより向上させることができる。
以上説明したように、本発明にかかる電子機器(移動体通信端末100)が、実施形態2で示した処理をおこなうことにより、開封した受信メールをユーザがどの程度まで読んだか(認知したか)を識別可能に示すことができる。実施形態2においては、表示時間と表示量とに基づいて提供度を判別しているので、表示した受信メールの分量に応じた提供度を判別でき、より正確な分類をおこなうことができる。
ここで、実施形態2では、行数比率を算出するため、暫定最大行番号を随時検出し、暫定最大行番号の最大値に基づいて認知可能行数を求めた。この時に特定された、暫定最大行番号の最大値、すなわち、表示された行のうちの最終行を示す情報を、記憶部150などに保持しておくことが望ましい。
例えば、「半読」以下の認知度レベルに対応する提供度である受信メールについて、表示された最終行を示す情報を保持しておけば、当該受信メールが次回開封された際に、前回どこまで表示されたかをユーザに示すことができる。例えば、前回表示された最終行の次の行が先頭となるように本文を表示することで、ユーザは、スクロール操作などをすることなく、続きから読むことができる。あるいは、前回表示した最終行がどこであるかを、例えば、ポインタやマーカを表示させて示したり、当該行の表示形態を異ならせる(例えば、他の部分と異なる文字色にしたり、反転表示や強調表示にするなど)ことで識別可能に表示させてもよい。
(実施形態3)
上記実施形態1および2においては、表示時間や表示量に基づいて提供度を判別したが、他の条件に基づいて提供度を判別するようにしてもよい。例えば、開封した受信メールからの返信や転送があった場合、これらの動作に基づいて提供度を判別してもよい。ここで、「返信」は、開封した受信メールの本文の一部または全部を本文として含んだ新たな電子メールを当該受信メールの送信者に対して送信することをいい、「転送」は、同様の新たな電子メールを当該送信者以外の者に対して送信することをいう。すなわち、受信メールに基づいた新たな電子メールが出力(送信)される動作である。
ここでは、実施形態1で示した電子メール処理(1)のステップS106(図5参照)、もしくは、実施形態2で示した電子メール処理(2)のステップS209(図10参照)において、開封した受信メールの本文を表示している間になされたユーザの操作が終了操作でないと判別された場合に、当該操作が、返信・転送操作であるか否かを出力状態検出部161が判別する。この場合、出力状態検出部161は、制御部110や入力制御部130との協働により、表示している受信メールに基づいて、返信や転送をするための操作がされたか否かを判別する。
そして、返信・転送操作であった場合、提供度判別部162は、例えば、認知度レベル「完読」に対応する提供度レベル3と判別し、状態フラグを更新する。これは、返信や転送をする場合、その基となる受信メールの内容を認知していなければ、返信や転送の要否をユーザが判断できないからである。よって、返信・転送操作があったことをもって、その基となる受信メールの内容の全体をユーザが認知していると想定することができる。したがって、このような操作が検出された場合には、全文を認知していることを示す認知度レベル「完読」に対応する提供度であると判別する。
このように、ユーザの認知度を示し得る提供度を判別することができるのであれば、提供度判別部162が提供度を判別するための条件は任意である。例えば、一の受信メールについての開封回数などを提供度判別の要件に加えてもよい。この場合、例えば、受信メール格納領域151に、各受信メールの前回開封時の表示時間を記録しておく。そして、開封回数が2回目以降の場合には、計時した表示時間に前回開封時の表示時間を加算し、加算後の表示時間に基づいて提供度を判別することで、開封回数に応じた適切な提供度を判別することができる。
(実施形態4)
上記実施形態1〜3においては、受信した電子メールの本文を表示部142に表示出力した場合を例示したが、他の出力形態であっても、本発明を適用して、ユーザの認知度を識別可能にすることができる。
例えば、表示出力に代えて、開封した受信メールの本文を音声出力する(いわゆる、音声読み上げ)場合であっても、本発明を適用することができる。この場合、例えば、出力制御部140が、既知の文章解析機能や音声合成機能を備えているものとし、開封された受信メールの本文の構成を解析し、音声を合成して出力する。
この場合において、本文の文章解析をおこなうことで、当該本文を構成する文章単位で認識可能となる。ここで、例えば、認識された文章毎に、先頭から順次番号付けしておく。そして、出力制御部140の音声合成機能が音声出力している間、出力された文章の番号を出力状態検出部161が随時検出する。そして、提供度判別部162は、出力状態検出部161が検出した文章番号と、本文全体における最終文章の文章番号とを照合することで、全文が音声出力されたか否かを判別することができる。
そして、本文全体が音声出力されたと判別した場合、提供度判別部162は、認知度レベル「完読」に対応する提供度レベル3を設定する。一方、ユーザによる終了操作などによって、本文全体の音声出力が完了しなかった場合、提供度判別部162は、「半読」以下の認知度レベルに対応する提供度レベルを適宜設定する。この場合、音声出力された文章量と、当該本文全体の文章量とに基づいて、実施形態2の場合と同様に、出力された部分の割合を求めてもよい。
このように、出力形態にかかわらず、提供度判別部162により提供度を判別することができるので、電子メール分類部163により提供度に基づく分類も可能であり、受信メールの認知度をユーザが識別することができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、本発明を適用した電子機器として、移動体通信端末を例示したが、これに限られず、電子メールを処理可能な種々の電子機器に本発明を適用することができる。例えば、電子メール処理が可能なPDA(Personal Data Assistance:携帯情報端末)やパーソナルコンピュータなどといった電子機器に本発明を適用してもよい。
なお、各実施形態で例示したような移動体通信端末では、固定的な表示画面であることが一般的であるが、例えば、パーソナルコンピュータなどの表示画面では、ウィンドウサイズを任意に変更できる場合がある。このような場合には、本文全体の表示可能行数や、実際に表示された行数を検出する際に、その時のウィンドウサイズなどもパラメータとして取り込んで検出することで、上記各実施形態と同様に、本発明を適用することができる。
また、出力した情報量の単位として、実施形態2では「行数」を用い、実施形態3では「文章」を用いたが、情報量の単位は任意であり、例えば、文字数や段落数などを表示量単位としてもよく、音節数や音素数などを音声出力単位として用いてもよい。また、実施形態3で示した音声出力の場合に、実施形態1で示した場合と同様に、本文を音声出力している時間に基づいた提供度判別をおこなってもよい。
また、上記各実施形態では、電子メールの提供度を求めたが、ユーザへの提供度を求めることができるのであれば、電子メールに限られず、種々の情報を対象とすることもできる。例えば、文字情報で構成される種々の文書データなどは、上記各実施形態における電子メールの場合と同様に処理することができる。その他に、例えば、画像情報などを対象としてもよい。この場合、例えば、画像を構成するドット数などに基づいて、当該画像がどの程度ユーザに提示されたか(提供度)を判別することができる。これにより、例えば、上記各実施形態で示した、電子メール本文の認知度を識別可能に示すことに加え、例えば、受信メールに付加されている添付ファイルについての認知度を併せて示すこともできる。
また、本発明を適用可能な電子機器は、専用装置によって構成可能であることはもとより、例えば、汎用のコンピュータ装置などによって構成することもできる。この場合、上述した各処理を実現するためのプログラムを汎用コンピュータ装置に適用(インストール)し、当該コンピュータ装置がこれらのプログラムを実行することで、本発明にかかる電子機器として機能させることができる。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供可能である他、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM、DVD、メモリカード、など)にプログラムを格納して配布してもよい。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末の外観を模式的に示す図である。 図1に示す移動体通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図2に示す「記憶部」に格納される情報の例を示す図であり、(a)は「受信メール格納領域」に格納される情報の例を示し、(b)は「提供度−認知度レベル対応表」の例を示す。 図2に示す「電子メール処理部」の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1にかかる「電子メール処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 図5に示す処理で参照される「表示時間−提供度対応表」の例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる分類表示の例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる分類表示の他の例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる分類表示の他の例を示す図である。 本発明の実施形態2にかかる「電子メール処理(2)」を説明するためのフローチャートである。 図10に示す処理で参照される「全文行数−適正表示時間対応表」の例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる分類表示の他の例を示す図である。
符号の説明
100…移動体通信端末、110…制御部、120…通信制御部、130…入力制御部、140…出力制御部、150…記憶部、160…電子メール処理部、161…出力形態検出部、162…提供度判別部、163…電子メール分類部

Claims (6)

  1. 電子メールを受信する電子機器であって、
    受信した電子メールを表示出力する出力手段と、
    前記出力手段により表示出力された電子メールの画面スクロール操作に関する表示出力状態を検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段が検出した表示出力状態に基づいて、前記表示出力された電子メールユーザへどの程度表示されたかの指標となる行数比率を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段が算出した行数比率に基づいて、前記表示出力された電子メールがユーザへどの程度表示されたかを示す提供度を判別する判別手段と、
    前記判別手段が判別した提供度に基づき、前記電子メールを、識別して表示出力する識別表示手段と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の検出手段は、画面スクロール操作によって画面上に表示された最終行を示す暫定最大行番号を検出し、
    前記第1の算出手段は、前記第1の検出手段が検出した暫定最大行番号の最大値と、前記電子メールの全文行数とに基づいて、行数比率を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記識別表示手段は、前記第1の算出手段によって算出された行数比率を明示的に識別して表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記電子メールが実際に表示された表示時間を検出する第2の検出手段と、
    前記電子メールの本文全体の適正表示時間に対する前記検出手段が検出した時間の比率であるタイマ比率を算出する第2の算出手段と、を更に備え、
    前記判別手段は、前記第1の算出手段が算出した行数比率とともに前記第2の算出手段が算出したタイマ比率に基づいて、前記提供度を判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記識別表示手段は、前記第2の算出手段によって算出されたタイマ比率を明示的に識別して表示する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. コンピュータに、
    受信した電子メールを表示出力する機能と、
    表示出力した電子メールの画面スクロール操作に関する表示出力状態を検出する機能と、
    検出した表示出力状態に基づいて、前記表示出力した電子メールユーザへどの程度表示されたかの指標となる行数比率を算出する機能と、
    算出した行数比率に基づいて、前記表示出力した電子メールがユーザへどの程度表示されたかを示す提供度を判別する機能と、
    判別された提供度に基づいて、前記電子メールを、識別して表示出力する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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