JP4496339B2 - 画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4496339B2
JP4496339B2 JP2004220653A JP2004220653A JP4496339B2 JP 4496339 B2 JP4496339 B2 JP 4496339B2 JP 2004220653 A JP2004220653 A JP 2004220653A JP 2004220653 A JP2004220653 A JP 2004220653A JP 4496339 B2 JP4496339 B2 JP 4496339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smoke
computer
virtual space
particles
texture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004220653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006040057A (ja
Inventor
浩史 小野
小太郎 平手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Todai TLO Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Todai TLO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Todai TLO Ltd filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2004220653A priority Critical patent/JP4496339B2/ja
Publication of JP2006040057A publication Critical patent/JP2006040057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4496339B2 publication Critical patent/JP4496339B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Description

本発明は、仮想空間内における煙の流れを視覚的に表現する画像処理方法及びプログラムに関する。
近年、コンピュータハードウェア技術の発達に伴って、よりリアリティのあるCG(Computer Graphics)画像の表現が盛んに行われている。このような最先端のCG技術を用いることで、従来はその表現が困難であった煙のようなオブジェクトを高品位で表現することが可能になってきている。例えば、煙の流れをCG映像で表現するに際して、従来はポリゴン等の多数のオブジェクトを作成してそれをランダムに動かし、それぞれのオブジェクトに煙のテクスチャをマッピングすることで高品位な煙の描画が可能であった(例えば、特許文献1参照。)。
一方で、従来から煙の移流のような空気環境を分かりやすく表現するために流体解析を用いたパーティクル表現が活用されてきた。
特開2004−127323号公報
しかしながら、従来の流体解析手法で得られた煙の濃度分布からは、その物理的意味を正確に伝えることは可能であるものの、VR(Virtual Reality)映像のように視覚的に表現する場合には必ずしも適しているとはいえない。この理由として、煙は視覚的には移流の影響を強く受ける現象ではあるが、その濃度分布はそれぞれの時点における移流・拡散結果のスカラ分布であるため、煙が移流する過程を正確に表現することができないためである。
従って、従来の技術では、上述したような最先端のCG技術を用いた場合であっても、それだけでは煙が移流する状況について、よりリアリティを持たせて描画することができなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、仮想空間内で設定された気流分布に基づく煙の移流する様子を任意の視点から見た煙テクスチャ画像として好適に表現することができる画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理方法は、
コンピュータが実行する画像処理方法であって、
前記コンピュータの発生手段が、前記コンピュータ内に形成された仮想空間内に所定のパーティクルを発生させる発生工程と、
前記コンピュータの算出手段が、前記仮想空間内の気流分布に基づいて移流する前記パーティクルの位置を時系列的に算出する算出工程と、
前記コンピュータの濃度分布解析手段が、前記算出工程により前記パーティクルの位置が算出された各時点における前記仮想空間内の煙の濃度分布を解析する濃度分布解析工程と、
前記コンピュータの削除手段が、前記濃度分布解析工程により解析された前記煙の濃度分布に基づいて、煙の濃度が所定濃度に満たない部分のパーティクルを削除する削除工程と、
前記コンピュータのマッピング手段が、前記仮想空間内に残存するパーティクルに対して、仮想視点から見て直交するように煙テクスチャをマッピングするマッピング工程と、
前記コンピュータの画像生成手段が、前記煙テクスチャがマッピングされた後の前記仮想空間を前記仮想視点から見た煙テクスチャ画像を生成する画像生成工程と
を有することを特徴とする。
また、本発明に係る上記画像処理方法は、
前記発生工程が、前記コンピュータ内に形成された、複数の開放部を有する3次元閉空間モデル内に温熱気流解析用のパーティクルを均一に発生させ、
前記算出工程が、第1の開放部から流入し、第2の開放部から流出する気流分布に基づいて移流する前記パーティクルの位置を時系列的に算出する
ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る上記画像処理方法は、
前記煙テクスチャが、煙を表現する白色の非透過部分とそれ以外の無色の透過部分とから構成された平面テクスチャであって、
前記削除工程が、前記平面内に占める煙部分の割合に基づいて前記濃度分布に対するしきい値を定め、前記仮想空間内において前記しきい値に満たない濃度の部分のパーティクルを削除することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理方法は、
前記発生工程が、前記仮想空間の大きさと前記煙テクスチャの大きさとに基づいて定められた個数の前記パーティクルを該仮想空間内に均一に発生させ、
前記算出工程が、前記発生工程により発生したパーティクルの個数と前記仮想空間内の気流分布とに基づいて前記濃度分布解析を行う時間間隔を定め、該時間間隔で前記パーティクルの位置を算出することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理方法は、
前記コンピュータの記憶手段が、前記画像生成工程によって生成されたそれぞれの時点における煙テクスチャ画像を時系列順に記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記コンピュータの再生手段が、前記記憶装置に時系列順に記憶された煙テクスチャ画像を連続再生する再生工程と
をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、仮想空間内で設定された気流分布に基づく煙の移流する様子を任意の視点から見た煙テクスチャ画像として好適に表現することができる。また、任意の視点から見た煙テクスチャ画像を生成する際に使用する煙テクスチャの大きさに応じて煙テクスチャ画像を好適に描画する際に不要となるパーティクルを削除するための濃度分布を適切に決定することができ、さらに煙の移流状況を動画像として好適に描画するための煙テクスチャ画像の生成間隔を好適に決定することができる。
以下、図面を参照して、コンピュータ内に仮想空間を構築し、その仮想空間内における煙の移流状況をVR表現するための画像処理方法について詳細に説明する。本実施形態では、仮想空間内で移流効果を組み込んだ煙表現を好適に行うために、濃度分布と時系列パーティクルデータを用いた煙表現方法について説明する。尚、本実施形態に係る画像処理を行う装置(デバイス)としては、3次元CAD、パーソナルコンピュータ、或いはワークステーション等の汎用のコンピュータを用いて実現することが可能である。
図1は、本実施形態に係る煙の移流を描画するための画像処理を実行するコンピュータの構成を示すブロック図である。図1において、操作部120は、例えばマウス、キーボード、ボタン等から構成され、オペレータが操作データを入力して画像処理部110に対して各種指示を行うことができる。一時記憶部130は、RAM等のハードウェアから構成され、後述する画像処理プログラム等のアプリケーションプログラムが展開され、画像処理部110のワークエリアとなる。記憶部140は、固定式又は着脱可能なハードディスクやROM、或いはDVD、MO等の可搬可能な記憶媒体(記録媒体)から構成され、本実施形態に係る各種情報処理に関するプログラムや煙を発生させる環境の仮想空間である3次元室内空間モデルを含む各種データ等を格納する。
画像処理部110は、記憶部140に記憶されている画像処理プログラム等に基づいて任意の気流分布を有する3次元室内空間モデル内における煙の分布を時系列的に算出して、仮想視点から見た煙テクスチャ画像を各時点について生成する。尚、生成された煙テクスチャ画像は時系列順に記憶部140に記憶され、静止画データとして、或いは動画データとして表示部150で再生することが可能である。表示部150は、例えばCRTや液晶モニタ等で実現され、画像処理部110による処理によって生成された画像を出力(再生)する。
また、通信部160は、他のコンピュータやCADシステム等と直接或いはインターネット、LAN等のネットワークを介して接続し、それらの外部装置との間で各種データ通信を行うためのものである。尚、本実施形態においては、煙の移流をシミュレーションするための仮想空間である3次元室内空間モデルは、前述したように記憶部140に記憶するようにしているが、当該3次元室内空間モデルは本コンピュータの画像処理部110によって構築されたものでも、通信部160を介して外部装置で構築されたものをダウンロードして、或いはデータ通信しながら使用するようにしてもよい。
画像処理部110には、仮想空間である3次元室内空間モデル内に初期状態として煙表現のためのパーティクルを発生させるパーティクル発生部111と、時系列的に任意に定めることができる気流分布に従って変化するパーティクルの位置を演算するパーティクル位置演算部112と、それぞれの時点で濃度を解析する濃度解析部113と、所定濃度に満たない部分のパーティクルを削除するパーティクル削除部114と、残存するパーティクルの位置上に任意の視点に対して直交するように配置される煙テクスチャの貼り合わせ面上に煙テクスチャを貼り合わせるマッピング部115と、当該任意の視点から見た仮想空間(3次元室内空間モデル)をレンダリングして煙テクスチャ画像を生成するレンダリング部116と、生成されて記憶部140に記憶された煙テクスチャ画像を再生する再生部117が含まれる。
図2は、本実施形態に係る煙の移流を描画するための画像処理を実行するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、CPU201は、図1の画像処理部101を実現するものであり、OSに基づいて各種アプリケーションを実行するための制御を行う。RAM202は、CPU201で実行されるアプリケーションプログラムが展開されるとともに、作業データを一時的に格納するものであり、図1の一時記憶部130を実現するものである。
また、ROM203には、本コンピュータに接続されている各種デバイスを制御するためのプログラムである基本入出力システム(BIOS)等が格納されている。尚、格納されているBIOS等は電気的に書き換えが可能であって、アップグレードが可能である。ネットワークインタフェース204は本コンピュータをLANやインターネット等のネットワーク205上に接続された外部装置とアクセスを行うためのものであり、図1の通信部160を実現するものである。
さらに、206は操作部インタフェースであり、キーボードやマウス等の操作デバイス207を用いてオペレータが指示した情報をコンピュータ内部に取り込むためのものである。ディスプレイコントローラ208は、CPU201による画像描画命令を処理するためのコントローラであり、生成された画像をディスプレイ209上に出力(再生)する。
さらにまた、記憶部インタフェース210は、ハードディスクドライブ(HDD)211やDVD、MO等の可搬可能な記憶媒体213用のメディアドライブ212といった外部記憶装置をコンピュータに接続するためのインタフェースである。尚、ハードディスクドライブ211には、CPU201が実行するOSのプログラム、各種アプリケーションプログラム、各種デバイスのデバイスドライバ等が格納されている。また、ハードディスクドライブ211、或いは記憶媒体213には、本実施形態によって生成された煙テクスチャ画像が動画像として再生可能なように時系列的に格納される。尚、上述したCPU201、RAM202、ROM203、ネットワークインタフェース204、操作部インタフェース206、ディスプレイコントローラ208及び記憶部インタフェース210は、バス214を介して互いに接続されている。
図3は、本発明の一実施形態に係る仮想空間における煙の移流する様子を時系列的に煙テクスチャ画像で表現するための画像処理手順を説明するためのフローチャートである。すなわち、以下では、図1及び図2を用いて説明したコンピュータを用いて、図3に示す画像処理手順に従って行われる煙テクスチャ画像の生成処理について詳細に説明する。尚、本実施形態では、煙表現を行う仮想空間として、戸建住宅の通風を想定し、そこに充満している煙がその部屋の窓を開放することによって生じる気流分布に従って移流し、室内に充満していた煙が無くなっていく現象をCG画像で視覚的に表現する例について説明する。
まず、煙を充満させる建物の3次元室内空間モデルをモデリングしてコンピュータ内に記憶する(ステップS11)。以下で説明する実施形態では、シミュレーションに用いられる3次元室内空間モデルは図1及び図2に示すコンピュータ内に記憶されていることとするが、その構築は当該コンピュータを用いてモデリングしてもよいし、3次元CAD等の他装置で生成した3次元モデルをネットワーク等を介して取得して格納したもの、或いはネットワーク等を介して接続されたそれらの他装置に格納されているモデルを通信しながら用いるようにしてもよい。
図4は、本実施形態で仮想空間として使用される3次元室内空間モデルのある高さにおける平面図である。図4において斜線で示す部分は、閉空間である室内空間を示しており、初期状態として当該閉空間内に煙が一様に充満されている状態を想定する。そして、開放部W1(窓)、W2(玄関扉)を開放したときに生じる通風によって煙が移流する様子をCG表現する。尚、本実施形態では、図4に示すように開放部W1が風上、開放部W2が風下であるとする。
ここで、煙の流れを表現するための前提となる温熱気流解析用のデータを作成して、以下で行われるシミュレーションの初期状態とする(ステップS12)。すなわち、本実施形態では煙表現に使用するパーティクルのモデルとして、温熱気流解析の結果を用いることとし、温熱気流解析用のパーティクルを図4に示す室内空間内に均一に分布させ、これを初期状態とする。尚、本実施形態では初期状態として煙は均一に充満していることとするが、煙のパーティクルは均一ではなく、任意の密度で配置するようにしてもよい。
その後、所定の時間間隔で温熱気流分布に基づくパーティクルデータの位置の計算を行い(ステップS13)、濃度分布を解析する(ステップS14)。そして、それぞれの時点でパーティクルデータと濃度分布とを照合する(ステップS15)。
図5は、時系列パーティクルデータの一定時間経過後の変化の様子及びパーティクルデータと濃度分布との関係を説明するための図である。図5において、51は、図4に示すような煙が部屋内に均一に充満している初期状態から2か所の窓W1、W2を開放した直後の状態を示す図である。また、52は、窓W1、W2を開放して2分が経過したときの状態を示す図である。
尚、本実施形態では、ステップS11で構築された仮想空間である3次元室内空間モデルにおける通風状態に基づいて濃度分布しきい値を決定するようにした。ここで、本実施形態では、濃度分布は無次元化(0から1までの値をとる)で表現するものとし、その中間値である0.5を濃度分布のしきい値として採用する。以下、本実施形態においてこのしきい値を採用した根拠について説明する。
本実施形態における仮想空間は、図4及び図5に示す3次元室内空間モデルとして500(cm)×500(cm)×500(cm)のスケールとした。また、煙表現テクスチャを50(cm)×50(cm)の平面テクスチャとする。図6は、本実施形態で使用する煙テクスチャの一例を示す図である。図6に示す煙テクスチャは、50(cm)×50(cm)のサイズの矩形形状の平面中に図6に示すような煙を表現する白色の非透過部分と、それ以外の無色の透過部分とから構成されて、その部分にはより遠い位置の煙テクスチャへのオクルージョンは発生せずに重畳した煙の表現が可能となるため、より自然なCG画像を生成することができる。すなわち、図6で黒色部分がマッピングの際には透明となってマッピングされる。
また、本実施形態では、一例として図6に示す矩形部分に示る煙部分(白色部分)のサイズを25(cm)×25(cm)とし、煙背景アルファ値が50パーセントのものを使用する。従って、煙テクスチャの矩形において煙部分は25cm×25cmに相当することから、上記3次元室内空間モデル内に配置されるパーティクル数は、合計20×20×20=8000個になる。尚、本実施形態における通風状態においては、新たに空間内にパーティクルが発生することはないこととする。
また、ステップS14の濃度分布の解析処理によって、3次元室内空間内におけるパーティクルの濃度分布が既知となり、例えば図5のラインL11〜L14、L21〜L23で示されるように、それぞれの状態における等濃度分布線を求めることが可能となる。そして、図5において、ラインL14及びラインL23が濃度分布0.5を示す境界線となる。
次に、煙のレンダリングを視覚的により適切になるようにするために、任意の濃度しきい値によるパーティクルの削除を行う(ステップS16)。ここで本実施形態では、仮想空間内においてしきい値0.5に満たない濃度分布になっている部分に存在するパーティクルをレンダリングの対象から外すために削除する。すなわち、図5においてラインL14の左側、ラインL23の左側に位置するパーティクルは濃度分布がしきい値0.5に満たない部分であるとしてレンダリングの対象から外す。尚、本実施形態では濃度分布が0.5以下の部分に存在するパーティクルを削除することとしたが、この値は任意に設定してもよい。
尚、ステップS16でのパーティクルの削除処理はレンダリングを適切にするために削除するものであり、所定時間間隔経過後に行うパーティクルの移動計算においては全パーティクル(すなわち、ステップS16で削除されたパーティクル及び削除されていないパーティクル)を用いて行うようにする。これは、煙の移流では、一旦濃度分布が0.5に満たない部分に位置するようになったパーティクルであっても、彩度濃度分布が0.5以上の部分に戻ってくることがあるためである。
次に、本実施形態では、図6に示す煙表現用のテクスチャを空間内に適切にマッピングすることによって、より好適に煙を表現する(ステップS17)。そこで、本実施形態では、図6に示すようなテクスチャをマッピングするための面を仮想空間内のパーティクルの位置に配置し、その面がある仮想視点からVR体験者が仮想空間を見る視線に対して常に直交させる。すなわち、図6に示すような煙テクスチャをマッピングするための平面を仮想空間内のパーティクルの位置に上記視線に対して直交するように配置し、その平面に対してそれぞれ煙テクスチャをマッピングする。尚、テクスチャを貼り合わせるための面を空間内に視線に直交させて配置する方法については、例えば特開2001−283260号公報に記載の方法を使用する。
そして、VR体験者の視線から見た(すなわち、仮想視点からの上記視線の)仮想空間をレンダリングすることによって煙テクスチャ画像を生成し、それをハードディスクや記憶媒体等に記憶する(ステップS18)。上述した処理によって、初期状態における煙テクスチャ画像を生成することができる。そして、以降は、所定時間経過後の室内の様子を上述した手順と同様の手順で算出して、煙テクスチャ画像を生成する。尚、本実施形態では、生成された煙テクスチャ画像は汎用のVRソフトウェアを用いてハードディスクや記憶媒体等に記憶することにより、VR体験者等は任意のタイミングでそれを再生することが可能である(ステップS20)。
本実施形態では、上述したように窓W1、W2を開放して屋外の新鮮な空気(すなわち、煙の濃度が0)が空間内に流入することで時間が経過すると仮想空間内のパーティクル濃度に変化が発生する。そこで、本実施形態では、パーティクルの移動量を計算する場合の時間スケールを通風の代表的な速度である25(cm/s)とした。また、初期段階における各パーティクル間の距離は、前述したようにパーティクルを貼り付けるテクスチャ平面の一辺の1/2の距離である25(cm)とした。従って、濃度計算の時間間隔を25(cm)/25(cm/s)=1(s)とした。
そこで、次に1秒経過後の3次元室内空間モデルにおける煙表現を同様にして行う。尚、空間内にしきい値0.5以上の濃度分布が消滅した段階で、仮想空間(VR空間)に煙は存在しなくなる煙テクスチャ画像が生成される。このように、しきい値0.5の根拠は、濃度分布の中間値と煙背景アルファ値0が50パーセントに規定したことによる。
図7は、本実施形態における処理方法で生成した煙テクスチャ画像の一例を示す図である。図7において煙テクスチャ画像71は、図5の窓開放直後の状態51であッて、室内空間には煙が充満している状態が描画されている。また、図7において煙テクスチャ画像72は、窓開放2分後の状態52における任意の視点からのレンダリング結果を示しており、煙テクスチャ画像71に示すように当初は煙が室内に充満していたが、窓を開放することにより煙が減少している様子が適切に描画されている。また、2分経過後であっても、部屋の奥ではまだ煙が除去されていないことが視覚的に理解することができる。このように本実施形態では、濃度分布のしきい値を0.5としてレンダリングを行って煙テクスチャ画像を生成するとともに、任意のタイミングにおける静止画を再生したり、新鮮な空気の流入に伴う煙の移流を動画として表現(連続再生)することができる。
尚、通風以外の機械換気(例えば、換気扇で煙を排出するような場合)を想定したような場合も同様の考え方をすればよい。逆に、煙が発生する場合は、初期状態が煙がない状態であって、最終イメージが空間内に煙が充満する状態であるようにすればよい。また、通風の状態を途中で変化させたり、停滞させたりするようにしても、その時点での状態に基づいてパーティクルの位置を算出することで同様に適切な煙テクスチャ画像を得ることが可能となる。また、3次元モデルも図4に示したものだけには限定されず、任意のモデルを使用することが可能である。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムを上記システム内のコンピュータ等が読み出して実行するようにしてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬記録媒体、システム又はコンピュータに内蔵されているハードディスク、揮発性メモリ(RAM)等の記憶装置(記録装置)を含む。また、上記プログラムは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介して上記システムやコンピュータ等にダウンロードするようにしてもよい。そして、上記システムやコンピュータにおいて、読み出されたプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されることとなる。この場合、上記記録媒体等は、前述したフローチャートに対応するプログラムを格納している。
本実施形態に係る煙の移流を描画するための画像処理を実行するコンピュータの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る煙の移流を描画するための画像処理を実行するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る仮想空間における煙の移流する様子を時系列的に煙テクスチャ画像で表現するための画像処理手順を説明するためのフローチャートである。 本実施形態で仮想空間として使用される3次元室内空間モデルのある高さにおける平面図である。 時系列パーティクルデータの一定時間経過後の変化の様子及びパーティクルデータと濃度分布との関係を説明するための図である。 本実施形態で使用する煙テクスチャの一例を示す図である。 本実施形態における処理方法で生成した煙テクスチャ画像の一例を示す図である。

Claims (6)

  1. コンピュータが実行する画像処理方法であって、
    前記コンピュータの発生手段が、前記コンピュータ内に形成された仮想空間内に所定のパーティクルを発生させる発生工程と、
    前記コンピュータの算出手段が、前記仮想空間内の気流分布に基づいて移流する前記パーティクルの位置を時系列的に算出する算出工程と、
    前記コンピュータの濃度分布解析手段が、前記算出工程により前記パーティクルの位置が算出された各時点における前記仮想空間内の煙の濃度分布を解析する濃度分布解析工程と、
    前記コンピュータの削除手段が、前記濃度分布解析工程により解析された前記煙の濃度分布に基づいて、煙の濃度が所定濃度に満たない部分のパーティクルを削除する削除工程と、
    前記コンピュータのマッピング手段が、前記仮想空間内に残存するパーティクルに対して、仮想視点から見て直交するように煙テクスチャをマッピングするマッピング工程と、
    前記コンピュータの画像生成手段が、前記煙テクスチャがマッピングされた後の前記仮想空間を前記仮想視点から見た煙テクスチャ画像を生成する画像生成工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記発生工程が、前記コンピュータ内に形成された、複数の開放部を有する3次元閉空間モデル内に温熱気流解析用のパーティクルを均一に発生させ、
    前記算出工程が、第1の開放部から流入し、第2の開放部から流出する気流分布に基づいて移流する前記パーティクルの位置を時系列的に算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記煙テクスチャが、煙を表現する白色の非透過部分とそれ以外の無色の透過部分とから構成された平面テクスチャであって、
    前記削除工程が、前記平面内に占める煙部分の割合に基づいて前記濃度分布に対するしきい値を定め、前記仮想空間内において前記しきい値に満たない濃度の部分のパーティクルを削除することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記発生工程が、前記仮想空間の大きさと前記煙テクスチャの大きさとに基づいて定められた個数の前記パーティクルを該仮想空間内に均一に発生させ、
    前記算出工程が、前記発生工程により発生したパーティクルの個数と前記仮想空間内の気流分布とに基づいて前記濃度分布解析を行う時間間隔を定め、該時間間隔で前記パーティクルの位置を算出することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記コンピュータの記憶手段が、前記画像生成工程によって生成されたそれぞれの時点における煙テクスチャ画像を時系列順に記憶装置に記憶する記憶工程と、
    前記コンピュータの再生手段が、前記記憶装置に時系列順に記憶された煙テクスチャ画像を連続再生する再生工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 所定の仮想空間が内部に形成されたコンピュータに、
    前記コンピュータの発生手段が、前記仮想空間内に所定のパーティクルを発生させる発生手順と、
    前記コンピュータの算出手段が、前記仮想空間内の気流分布に基づいて移流する前記パーティクルの位置を時系列的に算出する算出手順と、
    前記コンピュータの濃度分布解析手段が、前記算出手順により前記パーティクルの位置が算出された各時点における前記仮想空間内の煙の濃度分布を解析する濃度分布解析手順と、
    前記コンピュータの削除手段が、前記濃度分布解析手順により解析された前記煙の濃度分布に基づいて、煙の濃度が所定濃度に満たない部分のパーティクルを削除する削除手順と、
    前記コンピュータのマッピング手段が、前記仮想空間内に残存するパーティクルに対して、仮想視点から見て直交するように煙テクスチャをマッピングするマッピング手順と、
    前記コンピュータの画像生成手段が、前記煙テクスチャがマッピングされた後の前記仮想空間を前記仮想視点から見た煙テクスチャ画像を生成する画像生成手順と
    を実行させるためのプログラム。
JP2004220653A 2004-07-28 2004-07-28 画像処理方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4496339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004220653A JP4496339B2 (ja) 2004-07-28 2004-07-28 画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004220653A JP4496339B2 (ja) 2004-07-28 2004-07-28 画像処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006040057A JP2006040057A (ja) 2006-02-09
JP4496339B2 true JP4496339B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=35904970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004220653A Expired - Fee Related JP4496339B2 (ja) 2004-07-28 2004-07-28 画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4496339B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5060377B2 (ja) * 2008-04-23 2012-10-31 鹿島建設株式会社 煙層降下時間の計算方法及び計算システム
CN114404953A (zh) * 2021-12-28 2022-04-29 网易(杭州)网络有限公司 虚拟模型的处理方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2024120688A (ja) * 2023-02-24 2024-09-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱流体解析システム及び熱流体解析方法
CN116384207B (zh) * 2023-05-17 2023-12-05 核工业航测遥感中心 基于风场流动轨迹和流动纹理的属性值融合渲染方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006040057A (ja) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10078325B2 (en) Systems and methods for designing programmable parts for models and optimizing 3D printing
Forney et al. User's Guide for Smokeview Version 4: A Tool for Visualizing Fire Dynamics Simulation Data
US7468730B2 (en) Volumetric hair simulation
US8221237B2 (en) Game sound output device, game sound control method, information recording medium, and program
CN103258338A (zh) 利用真实数据来驱动仿真的虚拟环境的方法和系统
CN104077797A (zh) 三维游戏动画系统
CN102663799A (zh) 利用创作系统创建可播放场景
US20140100839A1 (en) Method for controlling properties of simulated environments
JP4719155B2 (ja) リグ・ベーキング
JP4496339B2 (ja) 画像処理方法及びプログラム
Nebeling XR tools and where they are taking us: characterizing the evolving research on augmented, virtual, and mixed reality prototyping and development tools
Jung et al. Using X3D for medical training simulations
Kim et al. ASAP: auto-generating storyboard and previz with virtual humans
Lopez et al. A playback tool for reviewing VR experiences
KR100779993B1 (ko) 압력장에 제어값을 적용하는 유체 시뮬레이션 방법, 그기록 매체 및 그 장치
Zhou et al. A model for physics-based fire simulation and analysis
Fox et al. A Collaborative Augmented Reality Decision Support System for Crowdsourcing Urban Designs
Pizarro Urban design and the cinematic arts
Chenney et al. Efficient dynamics modeling for VRML and java
Thorn Mastering Unity 2017 Game Development with C#: Create professional games with solid gameplay features and professional-grade workflow
Hestman The potential of utilizing bim models with the webgl technology for building virtual environments-a web-based prototype within the virtual hospital field
Shiratuddin et al. Virtual architecture: Modeling and creation of real-time 3D interactive worlds
Booth et al. A framework for designing sustainable real estate developments using Quadruple Net Value Analysis and Building Information Modelling'
JP3811604B2 (ja) 画像描画方法、画像描画装置及び記録媒体
Cannavò Interfaces for human-centered production and use of computer graphics assets.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100305

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4496339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees