JP4495125B2 - 真の眼内圧力を決定する方法および装置 - Google Patents

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Description

この発明は、眼科学の分野に関するものであり、特に、実質上角膜の作用から独立した眼内圧力(IOP)測定をなし、測定されたIOP値が真のIOPに近づくようにする方法および装置に関するものである。
IOPを測定する眼圧計が“接触”式装置として開発され、これは測定のとき装置の一部が角膜に接触することを意味する。この形式の知られている装置は、1950年代に開発されたゴルドマン圧平眼圧計(GAT)である。GATは角膜の知られている領域を偏平化(圧平)する力を測定するもので、現在他の形式の眼圧計を評価するスタンダードとして知られている。
GATなどの接触眼圧計による患者の不快感が、“非接触”眼圧計(NCTs)の開発を招き、これはエアパルスを患者の角膜に導き、圧平状態を生じさせる。角膜が流体パルスで変形すると、光学システムが角膜に斜めに入射するビームからの反射光を検出することによって角膜をモニタし、角膜の反射面が平坦である場合、圧平状態のとき、ピーク検出信号が生じる。
従来のNCTsでは、パルスが充満圧力信号を生じさせると、圧力変換器がポンプ充満圧力を測定し、瞬間的圧平状態のとき(圧平信号の鋭利なピークによって示される)、圧平圧力を決定することができる。その後、圧平状態の充満圧力がレファレンスとしてのGATに対する装置臨床校正で記憶された直線回帰方程式を使用して、ミリメートル水銀柱(mmHg)の単位のIOP値に変換される。NCTの信頼性の主な指標は、整合対のNCTとGATの臨床知識の差のS の標準的偏差である。
現在のNCTsは相当信頼性のあるIOP測定値を提供するが、最近の研究は角膜の結果が通常のNCTの知識に対する大きいインパクトをもち得ることを示す。圧力測定プロセスのとき、角膜が作用し、エアパルスが角膜の組織自体を曲げる幾らかのエネルギを消費するとすると、これは驚くべきことではない。したがって、IOPリーディングは厚さ、水分および内因性組織特性などの測定の時点の患者の角膜の身体的特性によって患者と患者で変化する。真のIOPは角膜の特性から独立したものである。
非接触IOP測定のとき、角膜はそのもとの凸状態から第1圧平状態を経てわずかに凹状態に変形し、エアパルスが減衰すると、凹状態から第2圧平状態を経て凸状態に戻る。実際に、第2圧平状態に対応する第2ピークが圧平信号で生じることが知られている。米国特許第6,419,631号に第1充満圧力P1および第2充満圧力P2の両方が、IOPの算出に使用される非接触眼圧測定方法が記載されている。その実施例では、P1を個体数の目のP1測定値に対する多数の臨床GAT測定値から得られる記憶された回帰方程式に入力することによって第1IOP値(IOP)が算出され、P2を個体数の目のP2測定値に対する多数の臨床GAT測定値から得られる他の記憶された回帰方程式に入力することによって第2IOP値(IOP)が算出され、2つのIOP値(IOP,IOP)が平均化され、最終結果が得られる。他の実施例では、圧力P1、P2が平均化され、その結果が個体数の目で測定されたP1およびP2の平均値に対する多数の臨床GAT測定値から得られる単一の記憶された回帰方程式に入力される。LASIK前および後の目の最近の研究は、IOPがこの方法で算出されるとき、LASIK手術後のIOPの予期されない大きい変化を示し、角膜の作用が測定に影響し続けることは明らかである。
米国特許第6,817,981号に前述した通常の眼内圧力をもつ目を確認する測定方法が記載されている。この方法では、IOPの標準NCT測定がなされ、IOP測定に関連する角膜ヒステリシスが内向き圧平圧力P1と外向き圧平圧力P2間の圧力差の算出によって見出される。標準IOP測定値および角膜ヒステリシスによって二次元スペースのポイントが決定される。その後、ポイントの位置が統計的重要個体数の目からのデータのポイントによって決定される二次元スペースの通常の線または曲線と比較され、与えられた角膜ヒステリシス値のための測定されたIOPと予想されたIOPの差を認識することができる。
SMT スイス マイクロテクノロジー社で開発されたPASCAL(登録商標)動的輪郭眼圧計は、真のIOPを測定するよう設計された接触眼圧計である。PASCAL(登録商標)眼圧計は、角膜の凸状輪郭にマッチする凹状センサチップを有する。センサチップは、スプリング付勢され、角膜に対する一定の付加力を提供し、IOPを連続的に測定するためのソリッドステート圧電抵抗圧力センサを含む。
米国特許第6,419,631号 米国特許第6,817,981号
したがって、この発明の目的は、真のIOPを測定することができる非接触眼圧計を提供することにある。関連する目的は、現在のNCT技術を新規の方法で使用し、得られた測定結果を求めることによって真のIOPを測定することにある。
これらの目的および他の目的は、A)流体パルスを角膜に導き、もとの凸状態から第1圧平状態を介して凹状態に至り、第2圧平状態を介して凸状態に戻る角膜の復元変形を生じさせる工程と、B)第1圧平状態の時点の流体パルスに関連する第1圧力値(P1)および第2圧平状態の時点の流体パルスに関連する第2圧力値(P2)を得る工程と、C)第1圧力値(P1)および第2圧力値(P2)の予め設定された関数を使用し、眼内圧力値を算出する工程とからなり、前記関数は経験的に得られたもので、眼内圧力に対する算出された角膜抵抗係数(CRF)の影響を最小化するもので、眼内圧力値に対する角膜に関連する影響を最小化するものである、眼内圧力を測定する方法によって達成される。この発明の実施例によれば、経験的に得られる関数は、
IOP=K (FP1+P2)+K
で表すことができ、ここで、F≒−0.43であり、KおよびKは定数である。
また、この発明は、装置のメモリーに記憶することができる経験的に得られた関数を使用する方法を実施するようプログラムされた非接触眼圧計を提供する。
さらに、この発明は、眼内圧力を算出する関数を得る方法を提供し、この方法は、A)複数の目から得られた経験的データを参照し、経験的データは角膜の復元変形のときの角膜の第1圧平状態に関連する第1圧力値P1および復元変形のときの角膜の第2圧平状態に関連する第2圧力値P2を測定し、第1および第2圧力値P1、P2が複数の目の角膜の手術前および手術後の両方で得られる工程と、B)第1圧力値P1および第2圧力値P2が独立して測量される変数である関数を選定する工程と、C)第1および第2圧力値P1、P2の相対的重量を決定し、角膜の手術前の測定と角膜の手術後の測定間の眼内圧力値の変化を最小化する工程とからなる。
以下、この発明の実施例を説明する。
図1は非接触眼圧計10を示す。NCT10のテスト部分はノーズピース12を含み、それに流体排出チューブ14が固定されている。流体排出チューブ14はテスト軸TAを有し、測定のときテスト軸TAは角膜Cの頂点に整合する。NCT10のテスト部分は流体排出チューブ14の入口端に連通する充満チャンバ17をもつポンプ機構16、充満チャンバ17内の流体を圧縮するよう移動するピストン18およびピストンに連結された駆動モータ20を有する。非接触眼圧計の分野の当業者に知られているように、ポンプ機構16は充満チャンバ17の流体圧力を迅速に増大させ、流体パルスを生じさせ、これが排出チューブ14の出口端から角膜Cの方向に排出され、角膜の変形を生じさせる。この実施例では、マイクロコントローラ24のコマンド信号に応答し、電源22によってモータ20が駆動される。ここに使用されている用語“マイクロコントローラ”は、少なくとも中央処理装置(CPU)メモリーを含む、何らかの集積回路を意味する。メモリーは電力が遮断されても、記憶された情報を保持することができる不揮発性メモリーを有することが好ましい。この発明の実施に適当な非接触眼圧計は、出願人であるレイチャート インコーポレーテッドで製造されているAT−555非接触眼圧計および目応答分析器(ORA)であるが、それに限定されるものではない。
図2A〜Eは、流体パルスによって生じる角膜変形サイクルを示す。図2Aはもとの自然の凸状態の角膜Cを示す。図2Bは角膜が流体パルスによって内向きに押された第1圧平状態の角膜Cを示す。図2Cはエアパルスが角膜組織を図2Bの平坦状態よりも押した凹状態の角膜Cを示す。その後、エアパルスが減衰され、角膜が外向きに変形し、図2Eに示されているもとの自然の凸状態に戻るとき、角膜は図2Dに示されている第2圧平状態を通る。
図1に示されている光電モニタシステムによって角膜の変形をモニタすることができ、電源26が角膜に斜めに向けられ、光学デテクタ28がテスト軸TAの両側に配置され、角膜で反射した光を受ける。理解されるように、角膜Cが凸状態(図2A、2E)または凹状態(図2C)のとき、反射後、湾曲した角膜表面によって光源26からのビームが拡散され、光学デテクタ28によって生じる信号が比較的弱くなる。しかしながら、角膜Cが圧平状態(図2Bおよび2D)のとき、反射後、平坦化された角膜表面によって光源26からの光ビームが保たれ、多くの光が光学デテクタ28に達し、デテクタによってピーク信号が生じる。角膜変形サイクルのとき、光学デテクタ28によって生じる信号の情報がフィルタ30によって処理され、ここではそれを“圧平信号”と呼び、ADコンバータ32によってデジタル形式に変換され、マイクロコントローラ24に入力され、メモリー34に記憶される。代表的NCT測定からの圧平信号が図3に示されており、それは角膜Cの内向き変形状態の第1圧平状態に対応する一対の信号ピークA1およびA2(図2B参照)、および角膜Cの外向き変形状態の第2圧平状態(図2D参照)を含む。
角膜変形サイクルのとき、充満チャンバ17の圧力もモニタされる。この実施例では、圧力センサ36が流体排出チューブ14の入口端付近の充満チャンバ17に配置され、流体パルスに関連する充満圧力を表す信号情報を生じさせる。圧力センサ36によって生じる信号情報がフィルタ38によって処理され、AD変換器40によってデジタル形式に変換され、マイクロコントローラ24に入力され、メモリー34に記憶される。この発明のNCT測定からの圧力信号が図3に示されており、それはガウスベルカーブ形状の特徴をもつ。ポンプ機構16のパラメータを調節し、少なくとも一時的に対称である適宜の広がりをもつ圧力信号を提供することが好ましく、それによって、第1圧平状態A1に対応する第1圧力P1および第2圧平状態A2に対応する第2圧力P2を圧平および圧力信号の評価によって正確に決定することができる。たとえば、時間の関数としての圧力信号の形状を最適化するよう調節することができるパラメータは、ピストン18の重量および電源22からモータ20に送られる電流を付勢する時間プロフィールを含む。圧平信号および圧力信号はマイクロコントローラ24によって評価される。
したがって、単一の角膜変形サイクルにおいて、内向き圧平(図2B)の時点および外向き圧平(図2D)の時点の検出される充満圧力に対応する2つのデジタル圧力値が得られる。これを明らかにする目的で、第1、すなわち内向き圧力値がP1で示され、第2、すなわち外向き圧力値がP2で示されている。圧力値P1、P2は圧力センサ36によって生じる圧力信号の大きさに比例するデジタルカウントとして原形式で表されている。
種々の臨床試験のデータの分析に基づき、圧力値P1、P2は中央角膜厚さ、角膜の外科変質およびIPOの臨床的誘導変化などの種々のファクタに独立して対応することが確認されている。したがって、この発明によれば、2つの独立したパラメータP1、P2の“最適組合わせ”によって測定システムの角膜抵抗を表す最もよい数値、ここで“角膜抵抗ファクタ”または“CRF”と呼ぶ量が生じると考えられている。
特に、圧力値P1、P2からIOPを算出する関数が臨床データから経験的に得られ、その関数は算出されたIOP値に対する角膜に関連する影響を最小化するよう最適化された。この実施例では、複数の目から角膜の手術変化前、および手術変化後に測定された充満圧力値P1、P2からなる臨床データが使用された。臨床データはLASIK(生体内レーザー屈折矯正術)手術前、および手術後の測定値を含み、表1に示されている通りである。
表1に示されたデータに加え、P1、P2を与える臨床データ、および種々の個体数の目の中央角膜厚さ(CCT)が使用された。
IOPを算出する関数は圧力値P1、P2の直線的組合わせであると仮定され、i)理論上角膜の変化は真のIOPに本質的に影響しないため、角膜の手術変化前に測定されたレポートされたIOPと角膜の手術変化後に測定されたレポートされたIO間の差を最小化し、ii)真のIOPは中央角膜厚さとは独立するため、レポートされたIOPと中央角膜厚さ間の統計的相関関係を最小化することによって最適化がなされた。ここに使用されている用語“最小化”およびそれに代わる表現は、パラメータを減少させることを含む広い意味で使用されている。
一般性を補うことなく、IOPを算出する直線的関数は、
IOP=K (FP1+P2)+K ・・・(1)
で書くことができ、ここで、“K”は勾配であり、“K”は圧力信号に影響するNCT測定装置の特性によって決定されるオフセットであり、“F”はP2に対するP1を計量する尺度係数である。
したがって、前述したIOP関数を最適化するタスクは、関数によって算出される手術前および手術後IOP間の差の絶対値を最小化する尺度係数Fの値を見つめることを含む。Fの値はΔIOPの図表によって概算され、尺度係数Fに対し、
ΔIOP=|(FP1aft+P2aft)−(FP1bef+P2bef)| ・・・(2)
と記載され、最小値が示され、ここで、P1aft は表1からLASIK後に測定された平均第1圧力P1であり、P2aftは表1からLASIK後に測定された平均第2圧力P2であり、P1befは表1からLASIK前に測定された平均第1圧力P1であり、P2befは表1からLASIK前に測定された平均第2圧力P2である。表2を参照すると、ΔIOPがFの増分値で算出され、表2に対応するものが図4に示されている。
曲線の比較的明らかな最小値がF=−0.45の近くで生じることは図4から明らかである。
等式(1)のIOP関数を最適化するタスクは、算出されたIOPと中央角膜厚さの相関関係が本質的に除去されるようFを調節することを含むものであってもよい。この調節に使用される臨床データは、個体数の184個の通常の目、個体数の319個の緑内障の目、およびその自然の状態およびイオピディンを目に施すことによって誘導される低下したIOPの状態で測定された個体数の310個の目の圧力および中央角膜厚さを含んでいた。統計的相関関係(R)を尺度係数Fの関数として示すことによって、尺度係数F=−0.43が本質的に個体数のイオピディンの目(R=0)、および個体数の通常の目(R=0.0006)のIOPと中央角膜の厚さのすべての統計的相関関係を除去することがわかった。個体数の緑内障の目については、尺度係数F=−0.43によってIOPと中央角膜厚さ(R=0.1139)のわずかの統計的相関関係が得られた。前述した3つの個体数の算出されたIOPと中央角膜厚さの統計的相関関係がないことを示すものが図5、図6、図7に現れている。したがって、尺度係数Fは−0.43であるよう経験的に最適化され、
IOP=K (P2−0.43P1)+K ・・・(3)
である。誤差があらゆる測定値に生じ、したがって、軽量係数Fの経験的に得られる値は許容範囲とともにあらわされる。たとえば、軽量係数F=−0.43±0.1である。
前述したように、KおよびKの値は与えられたNCTに固有のものであり、NTCは正確な校正結果が得られるよう校正せねばならない。校正の1つの理論的実現性は、GATに直接または間接的に関連する各装置を校正することによって特定の装置のKおよびKを決定することである。これは複数の目をGATで測定し、その目を校正される装置で測定し、その目のためのP1およびP2の原カウント値を得ることによってなされる。この発明の実施例では、その後、二つの回帰ステップによってデータが評価される。第1ステップはGAT値に対する平均充満圧力(P1+P2)/2の通常の直線的回帰であり、ミリメートル水銀柱の相当圧力に対する任意のデジタル“カウント”の尺度係数関連圧力を見出し、圧力P1およびP2からGAT相当IOPを見出す(ここでは、“IOPG”という)。図8は、ボルティモアのジョン ホプキンス ホスピタルのウィルマー アイ インスティテュートでなされた臨床的研究のデータを使用した(P1+P2)/2とGATの図表を示す。研究は出願人であるレイチャート インコーポレーテッドで製造されたGATおよびNCTを使用してなされた。データは3.0mmHgから57.3mmHgまでのGAT IOPの範囲の339個の目で集められた。任意の右目と左目の選定および任意のGAT−NCTの順序で目毎に2つのNCT測定値が得られ、目毎に3つのGAT測定値が得られた。そのデータが発明の詳細な説明の末尾の表3に示されている。数学的には、
(P1+P2)/2=6.69GAT+97.845 ・・・(4)
である。定義により、IOPG=GATである。GATの等式(4)によってP1およびP2の項のIOPGが得られ、
IOPG=GAT=0.149((P1+P2)/2)−15 ・・・(5)
である。
第2ステップはIOPGに対する(P2−0.43 P1)の直角直線的回帰である。尺度係数Kを勾配が1になるよう選定し、0を通るy軸切片を求めることにより、KおよびKは算出されたIOPがIOPGに関連し、最終的にGATに関連するよう決定される。直角直線回帰によってP1およびP2の関数としてのミリメートル水銀柱のIOPが生じ、
IOP=0.225(P2−0.43P1)+5.16 ・・・(6)
であり、ここで、5.16はベースライン修正オフセットであり、P1およびP2はベースライン修正圧力カウント値である。等式(6)は臨床的研究に使用される特定のNCTに適合する。
他の研究をGATに直接関連する(P2−0.43P1)の直線的回帰に基づいて使用してもよく、それはわずかに異なるが、許容される結果を提供するであろう。
もちろん、市販の尺度の各NCTをこの方法で校正することは、極めて非現実的である。これに代えて、市販のNCTを校正するため、前述したように、“マスター”NCTが校正され、校正されたマスターNCTが消費者に市販される製造NCTsを校正する標準として使用される。米国特許第6,679.842号明細書に記載されているように、この眼圧計校正ツールおよび校正方法論によって、この工程を達成することが好ましい。眼圧計校正ツールは、眼圧計校正ツールの3つの異なった校正圧力セッティングA(低)、B(中間)およびC(高)のマスターNCTによって得られるP1の平均値(ベースライン修正カウント)を決定することに使用される。マスターNCTに関連するこれらの充満圧力校正値がP1A、P1BおよびP1Cで表されている。その後、眼圧計校正ツールの3つの異なる校正圧力セッティングA(低)、B(中間)およびC(高)のための製造NCTによって得られるP1の平均値(ベースライン修正カウント)を決定する必要がある。製造NCTに関連するこれらの充満圧力校正値がP1A、P1BおよびP1Cで示されている。そして、製造NCT圧力値とマスターNCT圧力値の直線回帰がなされ、
(P1A,P1B,P1C)≒mABC (P1A,P1B,P1C)+bABC (7)
であり、mABCおよびbABC は製造NCTの校正定数である。校正定数mABCおよびbABC が与えられた製造NCTによって測定される原圧力値をマスターNCTの相当圧力値に変換することに使用され、マスターNCTのCRFを算出する等式(6)は、製造NCTのCRFの算出に有効である。したがって、製造NCTによって測定される原充満圧力値がP1およびP2である場合、新しい校正変換充満圧力P1 およびP2 は次のように計測される。
P1 =(1/mABC(P1−bABC)・・・(8a)
P2 =(1/mABC(P2−bABC)・・・(8b)
その後、変換された圧力値P1 およびP2 を等式(6)に入力し、IOPを算出することができる。
IOP=0.225P2 −0.43 P1 )−5.16 ・・・(9)
したがって、経験データに基づいてマスターNCTのIOPを算出するパラメータK 、K、原圧力値を変換する校正パラメータmABCおよびbABC が各製造装置のメモリー34に等式(8a)、(8b)および(9)の算出を達成するためのプログラミングコードとともに記憶される。
図9はこの発明に従って校正され、プログラミングされたNCTによってなされる測定プロセスを示すフローチャートである。NCTのテスト軸TAがステップ100で患者の目に整合され、流体パルス、たとえば、エアの一拭きがステップ102で角膜に導かれる。ブロック104、106は、図3で記載された圧力信号および圧平信号の発生を示す。ステップ108において、圧力および圧平信号がデジタル化され、デジタル化された信号が圧力値P1、P2を決定するよう処理される。圧力値P1,P2が前述した装置の校正に基づいてステップ110で調節され、校正修正圧力値P1およびP2が生じる。ステップ112において校正修正圧力値P1およびP2がミリメートル水銀柱のIOPを算出する予め設定された関数に入力され、装置の校正のとき、その関数が装置のメモリーに記憶され、不揮発性メモリーに記憶されることが好ましい。最後に、算出されたIOPがステップ114でレポートされ、たとえば、IOP値がディスプレイされるか、プリントされるか、または音声でレポートされる。
図10は表1のデータに対するこの発明の有効性を示す。この発明の最適化された関数を使用すると、個体数の目のLASIK手術前およびLASIK手術後のmmHgの単位のIOP測定値の関連が強化された(R=0.95)。前述したように、各目が角膜形状またはその他の角膜特性に関係のない本質的に一定のIOPをもつため、そうすべきである。
この発明を具体化したNCTの説明図である。 A〜Eはこの発明の方法に従ってIOPを測定するときの角膜の変形の段階を示す説明図である。 この発明に従ってNCTを測定するときの圧平信号および充満圧力信号を示すグラフである。 LASIK IOP前および後の算出の絶対差がIOPを算出する関数の第2充満圧力値に対する第1充満圧力値を計量する尺度係数の関数として表されたグラフである。 IOPがこの発明の最適化された関数に従って算出された個体数の通常の目の中央角膜厚さとIOPのグラフである。 IOPがこの発明の最適化された関数に従って算出された個体数の円錐角膜の目の中央角膜厚さとIOPのグラフである。 IOPがこの発明の最適化された関数に従って算出されたイオピディン誘導IOP低下を伴った、そして伴わない個体数の目のIOPと中央角膜厚さのグラフである。 個体数の目の平均充満圧力とGAT測定値のグラフである。 この発明の実施例の測定プロセスを示すフローチャートである。 この発明に従ってなされたLASIK IOP前の測定値に対するこの発明に従ってなされたLASIK IOP後の測定値を示すグラフである。
符号の説明
10 非接触眼圧計
12 ノーズピース
14 液体排出チューブ
16 ポンプ機構
17 充満チャンバ
18 ピストン
20 駆動モータ
22、26 電源
24 マイクロコントローラ
28 光学デテクタ
30、38 フィルタ
32、40 ADコンバータ
34 メモリー
36 圧力センサ
C 角膜
TA テスト軸

Claims (11)

  1. 目の眼内圧力を測定する方法であって、
    (A)流体パルスを角膜に導き、もとの凸状態から第1圧平状態を介して凹状態に至り、第2圧平状態を介して凸状態に戻る角膜の復元変形を生じさせる工程と、
    (B)第1圧平状態の時点の流体パルスに関連する第1圧力値(P1)および第2圧平状態の時点の流体パルスに関連する第2圧力値(P2)を得る工程と、
    (C)第1圧力値(P1)および第2圧力値(P2)の予め設定された関数を使用し、眼内圧力値を算出する工程とからなり、
    前記関数は、臨床データから経験的に得られたもので、眼内圧力値に対する角膜に関連する影響を最小化するものであり、
    前記臨床データは、複数の目から角膜の手術変化前、および手術変化後に測定された第1および第2圧力値P1、P2からなることを特徴とする方法。
  2. 前記関数が少なくとも部分的に、角膜の手術変化前の測定と角膜の手術変化後の測定間の算出された眼内圧力の変化を最小化するよう最適化されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記関数が少なくとも部分的に、算出された眼内圧力値と中央角膜厚さ間の統計的相関関係を最小化するよう最適化されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記関数が直線的関数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記関数を、
    IOP=K (F P1+P2)+K
    として表すことができ、ここで、F≒−0.43であり、K 、K は定数であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 充満チャンバを有する流体ポンプと、
    前記ポンプに連通し、流体パルスを患者の角膜に導き、もとの凸状態から第1圧平状態を介して凹状態に至り、第2圧平状態を介して凸状態に戻る角膜の復元変形を生じさせる流体排出チューブと、
    第1圧平状態の時点および第2圧平状態の時点を指示する圧平信号を生じさせる圧平デテクタと、
    充満流体圧力を時間の関数として指示する圧力信号を生じさせる圧力センサと、
    前記圧平デテクタおよび圧力センサに接続され、圧平信号および圧力信号を評価し、第1圧平状態に対応する第1圧力値(P1)および第2圧平状態に対応する第2圧力値を提供し、第1圧力値(P1)および第2圧力値(P2)の予め設定された関数を使用し、眼内圧力値を算出するプロセッサとからなり、
    前記関数は、臨床データから経験的に得られたものであり、眼内圧力値に対する角膜に関連する影響を最小化するものであり、
    前記臨床データは、複数の目から角膜の手術変化前、および手術変化後に測定された第1および第2圧力値P1、P2からなることを特徴とする非接触眼圧計。
  7. さらに、前記プロセッサに接続されたメモリーを備え、前記メモリーが経験的に得られる関数を記憶するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の非接触眼圧計。
  8. 前記関数が少なくとも部分的に、角膜の手術変化前の測定と角膜の手術変化後の測定間の算出された眼内圧力値の変化を最小化するよう最適化されていることを特徴とする請求項7に記載の非接触眼圧計。
  9. 前記関数が少なくとも部分的に、算出された眼内圧力値と中央角膜厚さの統計的相関関係を最小化するよう最適化されていることを特徴とする請求項7に記載の非接触眼圧計。
  10. 前記関数が直線的関数であることを特徴とする請求項7に記載の非接触眼圧計。
  11. 前記関数を、
    IOP=K (F P1+P2)+K
    として表すことができ、ここで、F≒−0.43であり、K およびK は定数であることを特徴とする請求項10に記載の非接触眼圧計。
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