JP4494946B2 - 石炭ガス化プラントおよびその運転方法 - Google Patents
石炭ガス化プラントおよびその運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4494946B2 JP4494946B2 JP2004342759A JP2004342759A JP4494946B2 JP 4494946 B2 JP4494946 B2 JP 4494946B2 JP 2004342759 A JP2004342759 A JP 2004342759A JP 2004342759 A JP2004342759 A JP 2004342759A JP 4494946 B2 JP4494946 B2 JP 4494946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- line
- gas
- bypass
- branch
- coal gasification
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
- Y02E20/18—Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
- Industrial Gases (AREA)
Description
このような腐食対策を施した石炭ガス化プラントとして、例えば特許文献1に示されるものが提案されている。
これは、バイパスラインに配置されたその開閉を行うバイパス弁の上流側に、ラインを加熱するヒータを設け、バイパス弁の上流側を加熱して燃料ガスが凝縮するのを防止するものである。また、これに加えてバイパス弁の上流側に水分の少ないガスを注入して、バイパスラインへの燃料ガスの流入を防止するものである。
運転時、石炭ガス化プラントに不具合が発生した場合、燃料ガスをバイパスラインに流し、プラント内を減圧してプラントを停止する必要がある。この時、緊急に処理するためには、バイパスラインの圧力をプラント内と略同一圧力としておく必要がある。そうしないと、約3MPaの燃料ガスが大気圧下のバイパスラインに流入すると、流入速度が音速にまでなり、バイパス弁およびバイパスラインが急速に磨耗して損傷を生じることになる。このため、従来のものでは、通常運転時にバイパス弁を開いて燃料ガスをバイパスラインに流入させ、滞留させて圧力を均衡させざるを得なかった。バイパスラインの腐食を防止するには、燃料ガスが凝縮するのを防止するため加熱する、または、バイパスラインを高価な耐腐食性材料で形成していた。
ガス処理設備は、プラント近傍に配置できない場合が多く、バイパスラインが長くなり製造コストが増加するという問題があった。
すなわち、本発明にかかる石炭ガス化プラントは、石炭をガス化して燃料ガスを生成する石炭ガス化炉と、前記燃料ガス中の固形分を除去する除塵装置と、前記燃料ガス中の硫化物等を取り除いて燃料としてガスタービンへ供給するガス精製装置と、前記石炭ガス化炉、前記除塵装置、前記ガス精製装置および前記ガスタービン等を連結する主系統ラインと、前記主系統ラインにおける前記石炭ガス化炉の出口側とガス処理設備とを連結するバイパスラインと、を備える石炭ガス化プラントにおいて、前記バイパスラインの上流部に設けられ、前記バイパスラインの開閉を行うバイパス弁と、前記バイパスラインの下流部に設けられ、流量調節を行う処理ガス調節弁と、前記バイパス弁の下流側に設けられ、前記バイパスラインへ不活性ガスを供給する第一不活性ガス投入ラインと、が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、石炭ガス化炉の昇温昇圧が完了され、バイパス弁が閉じられた後、第一不活性ガス投入ラインからバイパス弁の下流側に不活性ガスを供給し、バイパスラインに残留した燃料ガスをガス処理設備へ排出する。残留した燃焼ガスの排出後も、第一不活性ガス投入ラインから不活性ガスを供給し、バイパス弁から洩れる燃料ガスをガス処理装置へ排出するとともに処理ガス調節弁によってバイパスラインの圧力を主系統ラインと略同等になるように調節される。
また、バイパスラインの腐食対策として、結露しないようにバイパスラインを加熱するあるいはバイパスラインを高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
なお、不活性ガスとしては、入手し易さおよび価格等からみて窒素ガスが好適である。
本発明によれば、除塵装置の起動処理が完了され、第一分岐バイパス弁が閉じられた後、第二不活性ガス投入ラインから第一分岐バイパス弁の下流側に不活性ガスを供給し、第一分岐ラインに残留した燃料ガスをガス処理設備へ排出する。残留した燃焼ガスの排出後も、第二不活性ガス投入ラインから不活性ガスを供給し、第一分岐バイパス弁から洩れる燃料ガスをガス処理装置へ排出するとともに処理ガス調節弁によってバイパスラインの圧力を主系統ラインと略同等になるように調節される。
このため、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがなくなるので、第一分岐ラインおよびバイパスラインでの腐食発生を効果的に防止できる。
また、第一分岐ラインおよびバイパスラインの腐食対策として、結露しないようにこれらを加熱するあるいはこれらを高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
本発明によれば、ガス精製装置の起動処理が完了され、第二分岐バイパス弁が閉じられた後、第三不活性ガス投入ラインから第二分岐バイパス弁の下流側に不活性ガスを供給し、第二分岐ラインに残留した燃料ガスをガス処理設備へ排出する。残留した燃焼ガスの排出後も、第三不活性ガス投入ラインから不活性ガスを供給し、第二分岐バイパス弁から洩れる燃料ガスをガス処理装置へ排出するとともに処理ガス調節弁によってバイパスラインの圧力を主系統ラインと略同等になるように調節する。
このため、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがなくなるので、第一分岐ライン、第二分岐ラインおよびバイパスラインでの腐食発生を効果的に防止できる。
また、第二分岐ラインおよびバイパスラインの腐食対策として、結露しないようにこれらを加熱するあるいはこれらを高価な耐腐食性材料で形成するといった手段を行う必要がなくなるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
なお、第一不活性ガス投入ラインから供給される不活性ガスによって例えば第一分岐ラインの第一分岐バイパス弁よりも下流側の部分に残留している燃料ガスを排出できる場合には、第二不活性ガス投入ラインを省略することができる。
起動時、前記石炭ガス化炉の出口部から分岐してガス処理設備に接続されるバイパスラインに流入される前記燃料ガスを、前記バイパスラインに設けられたバイパス弁を閉じた後、該バイパス弁の下流側に供給される不活性ガスによって前記バイパスラインから排出するとともに、通常運転時、常時供給される前記不活性ガスによって前記バイパスライン内の圧力を前記燃料ガスの圧力と略同水準に維持することを特徴とする。
このように、燃料ガスがバイパスラインに滞留しないので、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがない。したがって、バイパスラインでの腐食発生を効果的に防止できる。
また、バイパスラインの腐食対策として、結露しないようにバイパスラインを加熱するあるいはバイパスラインを高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
さらに、通常運転時、バイパスライン内の圧力は燃料ガスの圧力と略同水準に維持されているので、緊急時に燃料ガスをバイパスラインの損傷を考慮することなく即座にバイパスラインへ流入させ、プラント内を減圧させることができる。
このように、燃料ガスが第一分岐ラインおよびバイパスラインに滞留しないので、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがない。したがって、第一分岐ラインおよびバイパスラインでの腐食発生を効果的に防止できる。
また、バイパスライン等の腐食対策として、結露しないようにバイパスライン等を加熱するあるいはバイパスライン等を高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
さらに、通常運転時、第一分岐ラインおよびバイパスライン内の圧力は燃料ガスの圧力と略同水準に維持されているので、緊急時に燃料ガスを第一分岐ラインおよびバイパスラインの損傷を考慮することなく即座にそれらへ流入させ、プラント内を減圧させることができる。
このように、燃料ガスが少なくとも第二分岐ラインおよびバイパスラインに滞留しないので、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがない。したがって、第二分岐ラインおよびバイパスラインでの腐食発生を効果的に防止できる。
また、バイパスライン等の腐食対策として、結露しないようにバイパスライン等を加熱するあるいはバイパスライン等を高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
さらに、通常運転時、少なくとも第二分岐ラインおよびバイパスライン内の圧力は燃料ガスの圧力と略同水準に維持されているので、緊急時に燃料ガスを第二分岐ラインおよびバイパスラインの損傷を考慮することなく即座にそれらへ流入させ、プラント内を減圧させることができる。
また、バイパスラインの腐食対策として、結露しないようにバイパスラインを加熱するあるいはバイパスラインを高価な耐腐食性材料で形成する等が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
さらに、通常運転中、バイパスラインの圧力は、主系統ラインの圧力と略同等に維持されているので、緊急時あるいは停止時に即座にバイパス弁を開放し、主系統ライン中の機器の減圧を行うことができる。
また、バイパスライン等の腐食対策として、結露しないようにバイパスライン等を加熱するあるいはバイパスライン等を高価な耐腐食性材料で形成するといった手段が不要となるので、石炭ガス化プラントを安価に製造できる。
さらに、通常運転時、バイパスライン内の圧力は燃料ガスの圧力と略同水準に維持されているので、緊急時に燃料ガスをバイパスライン等の損傷を考慮することなく即座にバイパスライン等へ流入させ、プラント内を減圧させることができる。
図1は石炭ガス化複合発電装置1の概略構成を示すブロック図である。
石炭ガス化複合発電装置1には、石炭ガス化炉3と、除塵装置5と、ガス精製装置7と、ガスタービン燃焼器9と、ガスタービン11と、排熱回収ボイラ13と、が備えられている。
これらの各機器は、主系統ライン15によって連結されている。
石炭ガス化炉3では、これらの微粉炭17、ガス化剤19およびチャー21を燃焼することにより、微粉炭17およびチャー21中の炭素が高温ガス中のCO2およびH2Oと反応してCOやH2を生成する吸熱反応が行われる。このCOやH2がガスタービンの燃料ガスとされるものである。
主系統ライン15における除塵装置5の上流側には、除塵装置入口弁23が設けられている。
ガス精製装置7では、例えば燃料ガスから硫化物が取り除かれる。ガス精製装置7は、通常湿式のものであり、燃料ガス中のCOSを触媒によってH2Sに変換するCOS変換器、ガス冷却塔、ガス洗浄塔、H2S吸収液が満たされたH2S吸収塔および冷却された燃料ガスを昇温する熱交換器等で構成されている。
ガス精製装置7で脱硫等がなされた燃料ガスは、主系統ライン15によってガスタービン燃焼器9へと導かれる。
主系統ライン15におけるガスタービン燃焼器9の上流側には、流量調節弁25が設けられている。
空気圧縮機27は、ガスタービン燃焼器9へ圧縮空気を送り出すように構成されている。ガスタービン燃焼器9では、ガス精製装置7から送られる燃料ガスが空気圧縮機27からの高圧空気によって燃焼され、燃焼ガスとしてガスタービン11へ供給される。
ガスタービン11によって駆動される回転軸に接続された発電機29が、ガスタービン11を挟んで空気圧縮機27の反対側に設けられている。
排熱回収ボイラ13は、生成した蒸気によって例えば、発電機29へ接続された蒸気タービン(図示省略)を駆動するように構成されている。なお、蒸気タービンは発電機29とは別な発電機を駆動するようにしてもよい。
ガス処理設備では、ガスを焼却処理するのが通常であり、本実施形態のように煙突の上部で焼却するフレアスタック以外に、地上に覆いを作りその中で焼却するグランドフレアであってもよい。
フレアスタック39は、焼却処理するため、安全性や配置面の配慮から本体から離れて(例えば数百メートル離れて)設置されることが多い。
バイパスライン33における除塵装置バイパス弁35の直ぐ下流側に窒素ガスを供給する第一窒素投入ライン(第一不活性ガス投入ライン)37が接続されている。
バイパスライン33の下流部(フレアスタック39に近い位置)には、バイパスライン33を通過するガス流量を調節する処理ガス調節弁41が設けられている。
バイパスライン33の処理ガス調節弁41の上流側には、バイパスライン33内の圧力を測定する圧力センサ43が設けられている。処理ガス調節弁41は、圧力センサ43の計測値に応じて開度を調節されるように制御される。
第一分岐ライン45におけるガス精製バイパス弁47の直ぐ下流側に窒素ガスを供給する第二窒素投入ライン(第二不活性ガス投入ライン)49が接続されている。
第二分岐ライン51におけるガスタービンバイパス弁53の直ぐ下流側に窒素ガスを供給する第三窒素投入ライン(第三不活性ガス投入ライン)55が接続されている。
なお、本実施形態では、不活性ガスとして入手し易さおよび価格等からみて窒素ガスとしているが、これは二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、燃焼排ガス等の燃えないガスであればよい。
また、供給される不活性ガスとしては、水分の少ないものが好適である。
まず、石炭ガス化複合発電装置1の起動時の手順について説明する。
本実施形態においては、石炭ガス化複合発電装置1のガス通気は、石炭ガス化炉3、除塵装置、ガス精製装置7およびガスタービン11以降の順序で行われる。
この状態で、石炭ガス化炉3を起動する。石炭ガス化炉3で生成される起動時の燃料ガスは、除塵装置バイパス弁35からバイパスライン33を通ってフレアスタック39へ送られる。そして、フレアスタック39で燃焼処理され大気中に放出される。
この状態で、第一窒素投入ライン37からバイパスライン33へ窒素ガスが供給され、バイパスライン33に残留した燃料ガスをフレアスタック39へ導き、焼却処理して排出する。
除塵装置5の起動運転が完了すると、ガス精製バイパス弁47が閉じられ、燃料ガスはガス精製装置7に送られる。同時に、除塵装置バイパス弁35が閉じられ、石炭ガス化炉3からバイパスライン33へ燃料ガスが供給されなくなる。
なお、ガス精製バイパス弁47の位置をバイパスライン33に近づければ、第一分岐ライン45のガス精製バイパス弁47から下流側の距離が短くなるので、第一窒素投入ライン37から供給される窒素ガスによってこの部分の残留燃焼ガスを排出することができる。
この場合には、第二窒素ガス投入ライン49を省略することができる。
ガス精製装置7の起動運転が完了すると、調節弁25が開かれて燃料ガスはタービン燃焼装置9に送られる。同時に、ガスタービンバイパス弁53が閉じられ、第二分岐ライン51およびバイパスライン33へ燃料ガスが供給されなくなる。
この状態で、第三窒素投入ライン55から第二分岐ライン51へ窒素ガスが供給され、第二分岐ライン51のガスタービンバイパス弁53ガス精製バイパス弁47が閉じられ、より下流に残留した燃料ガスをフレアスタック39へ導き、焼却処理して排出する。
石炭ガス化炉3では、圧力をかけて供給された微粉炭17、ガス化剤19およびチャー21を燃焼することにより、微粉炭17およびチャー21中の炭素が高温ガス中のCO2およびH2Oと反応してCOやH2を成分とする燃料ガスが生成される。
石炭ガス化炉3で生成された燃料ガスは、主系統ライン15を通って除塵装置5へと導かれ、除塵装置5によって、混在するチャー21が回収される。そして、回収されたチャー21は、石炭ガス化炉3へ返送されてリサイクルされる。
ガス精製装置7で脱硫等がなされた燃料ガスは、主系統ライン15によってガスタービン燃焼器9へと導かれ、空気圧縮機27から送られる圧縮空気とともに燃焼される。
ガスタービン燃焼器9では、ガス精製装置7から送られる燃料ガスが空気圧縮機27からの高圧空気によって燃焼され、燃焼ガスとしてガスタービン11へ供給される。
この燃焼ガスによってガスタービン11が回転駆動され、その回転軸に接続された発電機29が回転駆動力を電力に変換する。
排熱回収ボイラ13を通過した燃焼排ガスは、煙突31に導かれ、煙突31から大気中に放出される。
一方、第一窒素投入ライン37、第二窒素投入ライン49および第三窒素投入ライン55からは、引き続き常時窒素ガスが供給されている。そして、まず、処理ガス調節弁41を閉じてバイパスライン33内の圧力を主系統ライン15内の約3MPaの圧力になるまで昇圧する。その後、処理ガス調節弁41は、バイパスライン33内の圧力を計測する圧力センサ43により開閉量を制御されて、主系統ライン15の圧力と略均等となるように常時調節される。すなわち、窒素ガスは、処理ガス調節弁41からほぼ常時フレアスタック39へ流れていることになる。
このため、燃料ガスが冷えて結露し硫酸等の腐食物質が発生することがなくなるので、除塵装置バイパス弁35、ガス精製バイパス弁47およびガスタービンバイパス弁53の下流側のバイパスライン33、第一分岐ライン45および第二分岐ライン51での腐食発生を効果的に防止できる。
これにより、主系統ライン15が減圧され、各機器を停止することができる。
なお、ここでは、ガスタービンバイパス弁53のみを開くこととしたが、除塵装置バイパス弁35あるいはガス精製バイパス弁47を開放してもよいし、これらの複数を同時に開放してもよい。
これにより、石炭ガス化炉3が減圧されるので、石炭ガス化炉3停止して、点検することができる。
なお、除塵装置5に異常が発生した場合には、ガス精製バイパス弁47を開いて、除塵装置5を減圧し、ガス精製装置7に異常が発生した場合には、ガスタービンバイパス弁53を開く等、異常の発生した場所により最適の弁を開くようにすればよい。
このため、緊急時あるいは運転停止時に、即座に除塵装置バイパス弁35、ガス精製バイパス弁47およびガスタービンバイパス弁53を開放し、主系統ライン中の機器の減圧を行うことができる。
3 石炭ガス化炉
5 除塵装置
7 ガス精製装置
11 ガスタービン
15 主系統ライン
33 バイパスライン
35 除塵装置バイパス弁
37 第一窒素投入ライン
39 フレアスタック
41 処理ガス調節弁
45 第一分岐ライン
47 ガス精製バイパス弁
49 第二窒素投入ライン
51 第二分岐ライン
53 ガスタービンバイパス弁
55 第三窒素投入ライン
Claims (6)
- 石炭をガス化して燃料ガスを生成する石炭ガス化炉と、
前記燃料ガス中の固形分を除去する除塵装置と、
前記燃料ガス中の硫化物等を取り除いて燃料としてガスタービンへ供給するガス精製装置と、
前記石炭ガス化炉、前記除塵装置、前記ガス精製装置および前記ガスタービン等を連結する主系統ラインと、
前記主系統ラインにおける前記石炭ガス化炉の出口側とガス処理設備とを連結するバイパスラインと、を備える石炭ガス化プラントにおいて、
前記バイパスラインの上流部に設けられ、前記バイパスラインの開閉を行うバイパス弁と、
前記バイパスラインの下流部に設けられ、流量調節を行う処理ガス調節弁と、
前記バイパス弁の下流側に設けられ、前記バイパスラインへ不活性ガスを供給する第一不活性ガス投入ラインと、
が備えられていることを特徴とする石炭ガス化プラント。 - 前記主系統ラインにおける前記除塵装置と前記ガス精製装置との間と、前記バイパスラインとを連結する第一分岐ラインと、
該第一分岐ラインに設けられた第一分岐バイパス弁と、
該第一分岐バイパス弁の下流側に設けられた第二不活性ガス投入ラインと、
が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の石炭ガス化プラント。 - 前記主系統ラインにおける前記ガス精製装置の出口部と、前記バイパスラインとを連結する第二分岐ラインと、
該第二分岐ラインに設けられた第二分岐バイパス弁と、
該第二分岐バイパス弁の下流側に設けられた第三不活性ガス投入ラインと、
が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の石炭ガス化プラント。 - 石炭ガス化炉によって石炭から燃料ガスを生成し、除塵装置によって該燃料ガスから固形分を除去し、次いでガス精製装置によって脱硫等をしてガスタービンに燃料として供給する石炭ガス化プラントの運転方法において、
起動時、前記石炭ガス化炉の出口部から分岐してガス処理設備に接続されるバイパスラインに流入される前記燃料ガスを、前記バイパスラインに設けられた前記バイパス弁を閉じた後、バイパス弁の下流側に供給される不活性ガスによって前記バイパスラインから排出するとともに、通常運転時、前記不活性ガスによって前記バイパスライン内の圧力を前記燃料ガスの圧力と略同水準に維持することを特徴とする石炭ガス化プラントの運転方法。 - 起動時、前記除塵装置の出口部から分岐して前記バイパスラインに接続される第一分岐ラインに流入される前記燃料ガスを、前記第一分岐ラインに設けられた第一分岐弁を閉じた後、前記第一分岐弁の下流側に不活性ガスによって前記第一分岐ラインおよび前記バイパスラインから排出するとともに、通常運転時、前記不活性ガスによって前記第一分岐ライン内および前記バイパスライン内の圧力を前記燃料ガスの圧力と略同水準に維持することを特徴とする請求項4に記載の石炭ガス化プラントの運転方法。
- 起動時、前記ガス精製装置の出口部から分岐して前記バイパスラインに接続される第二分岐ラインに流入される前記燃料ガスを、前記第二分岐ラインに設けられた第二分岐弁を閉じた後、前記第二分岐弁の下流側に供給される不活性ガスによって前記第二分岐ラインおよび前記バイパスラインから排出するとともに、通常運転時、前記不活性ガスによって前記第二分岐ライン内および前記バイパスライン内の圧力を前記燃料ガスの圧力と略同水準に維持することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の石炭ガス化プラントの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004342759A JP4494946B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 石炭ガス化プラントおよびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004342759A JP4494946B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 石炭ガス化プラントおよびその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006152081A JP2006152081A (ja) | 2006-06-15 |
JP4494946B2 true JP4494946B2 (ja) | 2010-06-30 |
Family
ID=36630757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004342759A Active JP4494946B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 石炭ガス化プラントおよびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4494946B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5256807B2 (ja) * | 2008-03-21 | 2013-08-07 | 株式会社Ihi | ガス化設備の運転方法 |
JP2011006576A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | ガス化施設の緊急停止装置 |
JP5603126B2 (ja) * | 2010-04-16 | 2014-10-08 | ヤンマー株式会社 | ガス化発電システム |
JP5461299B2 (ja) * | 2010-05-20 | 2014-04-02 | 三菱重工業株式会社 | ガス化発電プラント |
JP5960069B2 (ja) * | 2013-01-17 | 2016-08-02 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ガス化炉、ガス化複合発電設備及びガス化炉の起動方法 |
JP5627724B2 (ja) | 2013-02-13 | 2014-11-19 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ガス化炉の起動方法、ガス化炉及びガス化複合発電設備 |
JP6422689B2 (ja) | 2014-07-09 | 2018-11-14 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ガス化炉設備、ガス化複合発電設備、およびガス化炉設備の起動方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62182443A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-10 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 石炭ガス化複合発電システムにおける起動時ウオ−ミングアツプガス排出防止システム |
JP2002250206A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Electric Power Dev Co Ltd | 石炭ガス化発電システム |
-
2004
- 2004-11-26 JP JP2004342759A patent/JP4494946B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62182443A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-10 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 石炭ガス化複合発電システムにおける起動時ウオ−ミングアツプガス排出防止システム |
JP2002250206A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-09-06 | Electric Power Dev Co Ltd | 石炭ガス化発電システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006152081A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7827776B2 (en) | System and method for separation and control of entrained gas mixture | |
JP4981771B2 (ja) | 石炭ガス化複合発電設備 | |
US20100077767A1 (en) | Emission free integrated gasification combined cycle | |
JP4745812B2 (ja) | 複合発電システム及び複合発電システムの運転方法 | |
JP5840024B2 (ja) | 湿潤燃料を用いて複合発電を行うプラント及びその燃料乾燥方法 | |
US20110120012A1 (en) | Minimal sour gas emission for an integrated gasification combined cycle complex | |
EP2587007A2 (en) | System and method for operating heat recovery steam generators | |
JP4494946B2 (ja) | 石炭ガス化プラントおよびその運転方法 | |
US20140223820A1 (en) | Gasifier start-up method, gasifier, and integrated gasification combined cycle facility | |
US20080307704A1 (en) | Coal gasification plant and method for operating the same | |
JP3786759B2 (ja) | ガス発生装置 | |
JP4335758B2 (ja) | 石炭ガス化複合発電設備 | |
JP3988008B2 (ja) | 石炭ガス化システム及び該システムの運用方法 | |
US9138708B2 (en) | System and method for removing residual gas from a gasification system | |
JPH11165033A (ja) | 石炭ガス化複合発電プラント及びその異常時の生成ガス処理方法 | |
JPS61233083A (ja) | 石炭ガス化複合発電装置 | |
JP3952236B2 (ja) | 化石燃料ガス化発電プラントおよびその機器の予熱方法 | |
JP5465028B2 (ja) | 石炭ガス化システム | |
JP2000240467A (ja) | 危急時用シンガスホルダーを備えたガス化複合発電システム | |
JP4685644B2 (ja) | 重質油改質装置、重質油改質装置の停止方法及び重質油改質装置を備えたガスタービン | |
JPH11197627A (ja) | 廃棄物処理システム | |
KR20160141026A (ko) | 폐열회수 보일러 | |
JP2001090550A (ja) | ガス化複合サイクル発電プラント | |
JP2011174454A (ja) | ガス化発電プラント | |
JP2000345174A (ja) | 石炭ガス化発電プラント及びその運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100316 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100408 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4494946 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |