JP4493376B2 - バイオセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、液体試料と試薬との反応により液体試料中の特定成分を分析可能な、小型で使い捨て式のバイオセンサに関する。
バイオセンサは、微生物、酵素、抗体、DNA、RNA等の生物材料の分子認識能を利用し、生物材料を分子識別素子として応用したセンサである。即ち、固定化された生物材料が目的の気質を認識したときに起こる反応、微生物の呼吸による酵素の消費、酵素反応、発光などを利用したものである。バイオセンサの中でも酵素センサの実用化は進んでおり、例えば、グルコース、乳酸、尿素、アミノ酸用の酵素センサは医療計測や食品工業に利用されている。
例えば、酵素センサは、検体試料液に含まれる基質と酵素などとの反応により生成する電子によって電子受容体を還元し、測定装置がその電子受容体の還元量を電気化学的に計測することにより、検体の定量分析を行う(例えば、特許文献1参照)。
以下、図4及び図5を用いて、従来のバイオセンサについて説明する。図4(a)はバイオセンサの構成を示す分解斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示したバイオセンサの平面図である。
図4(a),(b)において、バイオセンサ400は、ポリエチレンテレフタレート等からなる第1の絶縁性基板(以下、「第1の基板」と称す。)41と、試薬層45と、検体供給路47を形成するための切欠部を有するスペーサ46と、空気孔49が設けられた第2の絶縁性基板(以下、「第2の基板」と称す。)48とを備え、前記第1の基板41と第2の基板48との間に、前記スペーサ46と前記試薬層45とが挟み込まれて一体に配置される。
前記第1の基板41の表面には、例えば金やパラジウムなどの貴金属やカーボン等の電気伝導性物質からなる導体層410が、スクリーン印刷法やスパッタリング蒸着法によって形成され、該第1の基板41上の導体層410は、複数のスリットによって分割されて、測定電極(以下作用極ともいう)42、対電極43、検知電極44、及び略円弧状のスリット414,415が形成されている。なお、411,412,413は、それぞれ測定電極42、対電極43、検知電極44の端子である。
そして、前記電極42,43,44上には、試料液中の特定成分と特異的に反応する酵素や電子伝達体及び水溶性高分子などを含有する試薬を塗布することで試薬層45が形成され、前記対電極43に形成された前記略円弧状のスリット414,415により、該電極42,43,44上に塗布された試薬の拡がりが規制される。
さらに、その上にスペーサ46が積層され、該スペーサ46の前縁部中央に設けられた長方形の切欠部により検体供給路47が形成される。
そして、前記スペーサ46の切欠部の一端が、前記第2の基板48に設けられた空気孔49に通じるように、該スペーサ46の上に第2の基板48が積層され、接着される。
このように構成された従来のバイオセンサ400を用いて、検体試料液中の気質の含有量を測定する流れを、以下に説明する。
まず、前記バイオセンサ400に図示していない測定装置(図示せず)を接続し、該測定装置によって、前記バイオセンサ400の対電極43もしくは測定電極42と、検知電極44との間に一定電圧を印加する。そして、前述のバイオセンサ400の2電極間に電圧を印加した状態で、試料液を検体供給路47の入口に供給する。供給された試料液は、毛細管現象により検体供給路47の内部に吸引され、対電極43ならびに測定電極42上を通過して検知電極44に到達し、該検知電極44に到達した試料液は、試薬層45を溶解していく。測定装置側では、前記対電極43もしくは測定電極42と、検知電極44との間に生じる電気的変化を検知して、測定動作を開始する。
国際公開第01/36953号パンフレット
前述したような、少なくとも2枚の第1,第2の基板41,48の貼り合わせにより、該基板間に検体試料が吸引される検体供給路47を形成し、該検体供給路47内に、前記吸引された検体試料中の成分を分析するための試薬を配置するとともに、前記基板の少なくとも一方に前記検体供給路47より外部に通じる空気孔49を形成してなるバイオセンサにおいて、該空気孔49を形成するとき、従来では、前記第2の基板48の一部をプレス加工により打ち抜いて、図5(a)、(b)に示すような、その開口部の周辺が平坦な孔を開けることで対応してきた。
しかし、前述のような従来構成を有する従来のバイオセンサ400に、著しく粘性の低い検体試料や、コントロール液などを供給して、検体供給路47内に吸引させた場合、前記空気孔49から、溶解した試薬とともに該供給した検体試料等があふれ出てしまって、前記測定装置にて検出する測定値が低下し、高精度な測定値が得られないという問題があった。
この問題を解決する方法として、例えば、第2の基板48の表面に撥水性を有する樹脂、例えばシリコン等をコーティングして、空気孔49から液体試料のあふれを防ぐようにすることが考えられる。
しかし、上記方法で、空気孔49からの液体試料のあふれを防止するようにすると、撥水性材料を第2の基板48上に塗布するための手間や、コストがかかるという課題がある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、第2の基板表面に化学的処理を施すことなく、検体供給路からの検体試料等の溢れ出しを防止することのできるバイオセンサを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のバイオセンサは、少なくとも第1と第2の基板の貼り合わせにより、供給された検体試料が前記基板間に吸引される検体供給路を形成し、該検体供給路内に前記検体試料中の成分と反応する試薬を配置するとともに、前記第2の基板に、前記検体供給路より外部に通じる空気孔が設けられてなるバイオセンサであって、前記空気孔は、前記第2の基板の前記検体供給路に面する一方面の開口部の周辺部分、及び該第2の基板のもう一方面の開口部の周辺部分に、突出部を有するものである。
これにより、当該バイオセンサに供給される検体試料が、低粘度の検体試料やコントロール液であっても、第2の基板表面に撥水性材料を塗布するなどのコストの高い化学的処理を施すことなく、前記検体供給路から前記検体試料が溢れ出すのを防止することができる。そして、この結果、低コストのバイオセンサを提供することが可能となる。
また、本発明のバイオセンサは、前記空気孔は、前記第2の基板にレーザーを照射して穿孔されるものである。
これにより、第2の基板の両面の開口部周辺に突出部を形成して、該突出部によって検体供給路から前記検体試料が溢れ出すのを防止するバイオセンサを実現できる。
また、本発明のバイオセンサは、前記第2の基板の厚さが、0.01mm〜0.5mmで、該第2の基板のもう一方面における開口部の面積が、1.96×10-3〜7.85×10-3mm2であるとき、前記開口部の周辺部分に形成された突出部の高さが、0.005〜0.04mmであるものである。
これにより、第2の基板の両面の開口部周辺に形成された突出部によって、検体供給路から粘性の低い検体試料が溢れ出すのを防止可能なバイオセンサを実現できる。
また、本発明のバイオセンサは、前記第2の基板のもう一方面の開口部の周辺部分に形成された突出部の高さが、前記第2の基板の検体供給路に面する一方面の開口部の周辺部分に形成された突出部の高さより高いものである。
これにより、当該バイオセンサの検体供給路内の空気の抜けを促進することが可能となり、該検体供給路に供給される検体試料の粘性にかかわらず、検体供給路内において気泡が発生することを防ぐことができ、高精度な測定結果を得ることが可能となる。
また、本発明のバイオセンサは、前記空気孔の開口部の形状が、円形、楕円形、極細幅を有する線形、三角形、正方形、長方形、多角形のいずれかの形状であるものである。
本発明のバイオセンサによれば、少なくとも第1と第2の基板の貼り合わせにより、供給された検体試料が前記基板間に吸引される検体供給路を形成し、該検体供給路内に前記検体試料中の成分と反応する試薬を配置するとともに、前記第2の基板に、前記検体供給路より外部に通じる空気孔が設けられてなるバイオセンサであって、前記空気孔は、前記第2の基板の前記検体供給路に面する一方面の開口部の周辺部分、及び該第2の基板のもう一方面の開口部の周辺部分に、突出部を有するようにしたので、該第2の基板表面に撥水性材料を塗布するなどのコストの高い化学的処理を施すことなく、前記検体試料が低粘度の検体やコントロール液であっても、前記検体供給路からの検体試料の溢れ出しを防止することができる。
また、本発明のバイオセンサによれば、前記第2の基板のもう一方面の開口部の周辺部分に形成された突出部の高さが、前記第2の基板の検体供給路に面する一方面の開口部の周辺部分に形成された突出部の高さより高いようにしたので、前記検体供給路に検体試料を吸収した際、該検体供給路内に気泡が残存しにくくでき、この結果、精度の高い測定結果を得ることができる。
また、本発明のバイオセンサによれば、前記空気孔をレーザーにより穿孔するようにしたので、プレス加工で形成される孔よりも微小の孔をあけることができ、さらに、プレス加工で空気孔を形成していた際に生じていた抜きカスも発生しないという効果がある。
以下、本発明の実施の形態1のバイオセンサ100を、図面とともに詳細に説明する。
図1(a)はバイオセンサの分解斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す本バイオセンサの平面図である。
図1(a),(b)において、1はポリエチレンテレフタレート等からなる第1の絶縁性基板1(以下、「第1の基板」と称す。)であって、該第1の基板1の表面には、例えば金やパラジウムなどの貴金属やカーボン等の電気伝導性物質からなる導電性層10が、スクリーン印刷法やスパッタリング蒸着法によって形成されている。なお、前記導電性層10は、第1の基板1の全面または少なくとも一部に形成されていればよい。
そして、前記第1の基板1上には、複数のスリットによって導電性層10が分割され、対電極3、測定電極2、検知電極4、及び試薬溢れ出し防止ライン14、15が形成されている。
8は中央部にほぼ円形の空気孔9がSUNX製CO2レーザーマーカLP−211にて穿孔された第2の絶縁性基板8(以下、「第2の基板」と称す。)であって、その基板材料としては、プラスチックフィルムが好ましく、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。また、前記第2の基板8には、これらの共重合体やブレンド物、さらに架橋したものが使用でき、その厚さとしては0.01mm〜0.5mmのものが使用できる。なお、空気孔9の大きさは、レーザー条件、あるいは照射条件を変化させることで可能であり、例えば、レーザー照射光の径を大きくしたり、レーザーパワーを大きくしたり、レーザー照射時間を長くすることで実現できる。
そして、前記第2の基板8は、当該バイオセンサ100中に検体試薬を供給する検体試薬供給路7を形成するための切欠部を有するスペーサ6と、試薬が含浸された試薬層5とを、前記第1の基板1との間に挟み込み、該第1の基板1と一体に配置される。
前記スペーサ6は、前記第1の基板1上の対電極3、測定電極2、及び検知電極4を覆うように配置され、スペーサ6の前縁部分中央に設けられた長方形の切欠部によって検体供給路7が形成されるものであり、前記試薬層5は、スペーサ6の切欠部から露出している対電極3、測定電極2、及び検知電極4に、酵素、電子受容体、アミノ酸及び糖アルコール等を含有する試薬を塗布することで形成されるものである。なお、図1中の11、12、13はそれぞれ、測定電極2、対電極3、検知電極4の各端子である。
ここで、図2及び図3を用いて、前記第2の基板8に形成される空気孔9の形状について詳細に説明する。図2は、本実施の形態1にかかる、CO2レーザー加工によって第2の基板に穿孔された空気孔の形状を示す図であり、図2(a)はCO2レーザー照射面側から見た空気孔の斜視図であり、図2(b)はCO2レーザー非照射面側から見た空気孔の斜視図であり、図2(c)はCO2レーザー加工によって形成された空気孔の断面図である。
図2(c)における開口部9bはCO2レーザー照射面8b側の開口部を指し、開口部9aはCO2レーザー非照射面8a側の開口部を指し、xは該開口部9aの口径の直径を、またya,ybは、前記第2の基板8の両面の開口部9a,9bの周辺部分に形成される突出部の高さを示す。
図2に示すように、本実施の形態1における空気孔9は、前記第2の基板の両面に、ほぼ円形状の開口部9a,9bを有する。そして、前記空気孔9は、前記第2の基板8をレーザー照射し、該第2の基板8を加熱溶融して穿孔するものであるため、該開口部9b,9aの周辺部分に、前記第2の基板8の溶融した樹脂が盛り上がって突出部が形成される。
図3は、厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートの材料からなる第2の基板に、SUNX製CO2レーザマーカLP−211にて、様々な口径の空気孔を穿孔した場合に形成される、第2の基板の両表面の開口周辺の突出部の高さya,ybの推移を示したものである。なお、以下の説明で、「空気孔径」とは、第2の基板8を貫通した空気孔9のレーザー非照射面8a側に形成される開口部9aの口径xを指す。
図3のグラフから明らかなように、レーザー照射面8b側の開口部9b周辺に形成される突出部の高さybは、空気孔径xが0.05〜0.5mmの間で変化しても、ほぼ同じ高さを保つ。一方、レーザー非照射面8a側の開口部9a周辺に形成される突出部の高さyaは、空気孔径xが0.05〜0.3mmの間で急激に変化し、空気孔径xが0.3mm以上になるとほぼ同じ高さを保つ。具体的には、第2の基板8の厚みが1.0mmの場合、レーザー照射面8b側の開口部9b周辺に形成される突出部の高さybは0.015〜0.025mmであり、レーザー非照射面8a側の開口部9a周辺に形成される突出部の高さyaは0.005〜0.040mmである。
以下、このような空気孔9が穿孔された第2の基板8を備えた本実施の形態1のバイオセンサ100に検体試料液を供給して検体供給路7中に吸引させたときの、該検体供給路7からの検体試料液の漏れ出しについて検証した検証結果を、下記の表1に示す。
なお、ここでは、図1(a)に示すように、第2の基板8のレーザー照射面8b側を前記検体供給路7に面するように配置するものとする。
表1は、厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートの材料からなる第2の基板8に、様々な口径(0.05〜0.5mm)の空気孔をSUNX製CO2レーザーマーカLP−211にて穿孔し、1.5mm×3.4mm×0.155mmの検体供給路7内に25mPasである粘性の小さいコントロール液を吸引させたときの、該空気孔周辺部、ここでは開口部9aからの漏れ出しの検証結果を示したものである。表1においては、空気孔9を、従来方法であるプレス加工により穿孔した場合と、本実施の形態1のようにレーザー加工により穿孔した場合、さらに、前記2つの穿孔方法で穿孔した空気孔9の周辺部分に対し、撥水処理が施されている場合と、施されていない場合、の4ケースについて、検証を行っている。
Figure 0004493376
表1に示されるように、プレス加工により空気孔9を穿孔した場合、該空気孔9の周辺部分に撥水処理がされているときは、検体供給路7から検体試料は漏れ出ないが、空気孔9の周辺部分に撥水処理がされていないときは、前記検体供給路7から検体試料が漏れ出てしまう。これは、図5(a),(b)に示すように、従来のプレス加工により穿孔された空気孔49では、第2の基板48に形成される開口部の周辺が平坦になるためである。
一方、本実施の形態1のようにレーザー加工により空気孔9を穿孔した場合には、該空気孔周辺部に対する撥水処理が施されているか、施されていないかに関わらず、また、該空気孔径xの大きさ、あるいは突出部の高さに関係なく、空気孔9から検体試料は漏れ出ない。
このことから、第2の基板8として上述した材料や厚みのものを使用する場合、該第2の基板8に穿孔する空気孔9の空気孔径xが0.05〜0.5mm(面積でいうと1.96×10-3〜7.07×10-2mm2)で、該開口部9aの周辺部分の突出部の高さyaが0.005〜0.04mmであれば、当該バイオセンサ100の検体供給路7に著しく粘性の低い検体試料を吸引した際、前記第2の基板8の表面に撥水処理を施さなくても、開口部9aの周辺部分に形成された突出部によって、検体試料が溢れ出すのを防止することができることがわかる。
以上のように、本実施の形態1によれば、バイオセンサ100の第2の基板8の一表面側から他表面に向かって、CO2レーザーを照射して第2の基板8を加熱溶融することで空気孔9を穿孔し、該第2の基板8の両表面8a,8bの開口部9a,9b周辺に突出部を形成するようにしたので、これまで必要とされてきた第2の基板8の表面撥水処理を当該バイオセンサの作成工程から除去しても、該検体供給路7から検体試料が溢れ出すのを防止することができ、この結果、より低コストのバイオセンサを提供することができる。
また、前記第2の基板8の、レーザー照射面8b面側を検体供給路7に面するように配置するようにすれば、該検体供給路7側の開口部周辺に形成される突出部の高さybが低いので、該突出部が検体試料の流れ及び該検体試料に含まれる気泡の進路を妨害することがなく、当該バイオセンサ100の検体供給路7内の空気の抜けを促進することが可能となり、該検体供給路7に供給される検体試料の粘性にかかわらず、検体供給路7内において気泡が発生することを防いで、高い精度の測定結果を得ることができるという効果もある。
さらに、本実施の形態1によれば、バイオセンサ100の第2の基板8に対して、CO2レーザーを照射することで、空気孔9を穿孔するようにしたので、従来のプレス加工とは違って、打ち抜きカスの発生が無く、産業上の廃棄物を削減することが可能となる。
また、本実施の形態1においては、空気孔9の開口部9a,9bの形状が、ほぼ円形状である場合を例に挙げたが、これに限るものではなく、例えば、楕円形、極細幅を有する線形、三角形、正方形、長方形、多角形等であってもよい。
本発明にかかるバイオセンサは、バイオセンサの作成工程から表面撥水処理工程を除去することが可能となり、血液など粘性に個人差のある検体を分析するバイオセンサを低コストで提供するものとして有用である。また、本発明にかかるバイオセンサは、レーザを用いて融解することで空気孔を加工しているため、従来のプレス加工とは異なり打ち抜きカスの発生が無く、産業上の廃棄物を削減するものとしても有用である。
本発明の実施の形態1にかかるバイオセンサの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかるバイオセンサの平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる空気孔の、レーザー照射面側の開口部の形状を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる空気孔の、レーザー非照射面側の開口部の形状を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる空気孔の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかるバイオセンサにおいて、第2の基板にCO 2レーザーにて様々な口径の空気孔を穿孔した場合に形成される、第2の基板の両表面の開口周辺の突出部の高さya,ybの推移を示すグラフである。 従来のバイオセンサの分解斜視図である。 従来のバイオセンサの平面図である。 従来のプレス加工による空気孔の形状を示す斜視図である。 従来のプレス加工による空気孔の断面図である。
符号の説明
1,41 第1の絶縁体基板
2,42 測定電極
3,43 対電極
4,44 検知電極
5,45 試薬層
6,46 スペーサ
7,47 検体供給路
8,48 第2の絶縁体基板
8a レーザー非照射面
8b レーザー照射面
9,49 空気孔
9a,9b 開口部
10,410 導体層
11,12,13,411,412,413 端子
14,15,414,415 スリット
100,400 バイオセンサ
x 空気孔径
ya レーザー非照射面側の開口部周辺に形成される突出部の高さ
yb レーザー照射面側の開口部周辺に形成される突出部の高さ

Claims (3)

  1. 少なくとも第1と第2の基板の貼り合わせにより、供給された検体試料が前記基板間に吸引される検体供給路を形成し、該検体供給路内に前記検体試料中の成分と反応する試薬を配置するとともに、前記第2の基板に、前記検体供給路より外部に通じる空気孔が設けられてなるバイオセンサであって、
    前記空気孔は、前記第2の基板にレーザを照射して開口部が形成されたものであり、前記第2の基板の前記検体供給路に面する一方面の開口部の周辺部分、及び該第2の基板のもう一方面の開口部の周辺部分に、突出部を有し、
    前記第2の基板は、レーザの照射面側が前記検体供給路に面するように配置し、レーザの照射によって、レーザ照射面側の開口部周辺に比べて、その開口部周辺により大なる突出部が形成された前記レーザの非照射面側が、センサの外表面側に位置するよう、前記第1の基板に貼り合わせられたことを特徴とするバイオセンサ。
  2. 請求項1に記載のバイオセンサにおいて、
    前記第2の基板の厚さが、0.01mm〜0.5mmで、該第2の基板のレーザ非照射面側における開口部の面積が、1.96×10-3〜7.85×10-3mm2であるとき、
    前記開口部の周辺部分に形成された突出部の高さが、0.005〜0.04mmである、ことを特徴とするバイオセンサ。
  3. 請求項1に記載のバイオセンサにおいて、
    前記空気孔の開口部の形状が、円形、楕円形、極細幅を有する線形、三角形、正方形、長方形、多角形のいずれかの形状である、
    ことを特徴とするバイオセンサ。
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