JP4492841B2 - 眼鏡レンズ加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡レンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】
未加工の眼鏡レンズ(被加工レンズ)をレンズ回転軸で挟持し、その挟持したレンズを回転させながら砥石に押し当ててレンズの周縁を加工する眼鏡レンズ加工装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−333684号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の装置では、特にプラスチックレンズの加工の際に大きな加工騒音が発生する場合があり、店頭での大きな加工騒音はできるだけ抑えることが好ましい。加工騒音は装置の遮断特性を良くすることによりある程度低減できるが、これには限界がある。加工騒音が発生する理由には、大きく分けてレンズの振動による振動音と粗砥石に付着した加工粕によってレンズが滑ることに起因する滑り音とがある。振動音は粗砥石の粒度を細かくすることが効果的であるが、その反面、粗砥石に付着した加工粕によって滑り音が発生しやすくなる。また、加工性能も落ちて加工時間が長くなる問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来装置の問題点に鑑み、加工性能を落とすこと無く、加工騒音を抑制することが可能な眼鏡レンズ加工装置を提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 被加工レンズを保持するレンズ回転軸を回転するレンズ回転手段と、レンズの周縁を加工する砥石が備えられた砥石回転軸を回転する砥石回転手段と、前記砥石回転軸とレンズ回転軸との軸間距離を変動させ、砥石に対するレンズの加工圧を変える軸間距離変動手段と、を備える眼鏡レンズ加工装置において、前記砥石による被加工レンズの加工時に発生する加工騒音の大小を検知する騒音検知手段と、前記騒音検知手段により検知される滑り音発生周波数帯である500〜1000HZの周波数についての騒音レベルの大小に基づいて前記軸間距離変動手段又は前記レンズ回転手段を制御する制御手段であって、騒音レベルが上限の所定レベルD0(D0は装置の設置環境で許容される上限騒音レベルとして定められる)より大きいときは加工圧を下げるように前記軸間距離変動手段を制御するか又はレンズの回転速度を下げるように前記レンズ回転手段を制御し、騒音レベルが前記所定レベルD0より低く設定された所定レベルD1より小さいときは加工圧を上げるように前記軸間距離変動手段を制御するか又はレンズの回転速度を上げるように前記レンズ回転手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る眼鏡レンズ加工装置の外観構成図である。本体1の上部右奥には、眼鏡枠形状測定装置2が内蔵されている。眼鏡形状測定装置2としては、本出願人による特開平4−93164号公報、特開平5−212661号公報等に記載のものが使用できる。眼鏡形状測定装置2の前方には、眼鏡形状測定装置2を操作するためのスイッチパネル部410、加工情報を表示するディスプレイ415が配置されている。また、420は加工条件等の入力や加工のための指示を行う各種のスイッチを持つスイッチパネル部であり、402は加工室用の開閉窓である。
【0009】
図2は装置本体1の側方断面の概略図である。4は加工室カバーであり、加工時に生じる加工粕や研削水が外部に漏れないように開閉窓402と共に加工室全体を覆っている。加工粕は研削水と共に加工室カバー4の下の排水口から排水される。加工室カバー4の内部には、後述するモータ606により回転される砥石群602が設けられている。装置本体1の筐体内で、加工室カバー4の外側には、被加工レンズLEの加工の際に生じる加工騒音をモニタするマイクロフォン3が設けられている。
【0010】
図3は装置本体1の筐体内に配置される加工機構部の構成を説明する斜視図である。ベース10上にはキャリッジ部700が搭載され、キャリッジ701が持つ2つのレンズ回転軸702L、702Rに保持された被加工レンズLEは、砥石回転軸601に取付けられた砥石群602により研削加工される。砥石群602はプラスチック用粗砥石602a、ガラス用粗砥石602b、ヤゲン及び平加工用の仕上げ砥石602cからなる。回転軸601の端部にはプーリ604が取付けられており、プーリ604はベルト605を介して砥石回転用モータ606の回転軸に取付けられたプーリ607と連結されている。キャリッジ701の後方には、レンズ形状測定部500が設けられている。
【0011】
キャリッジ部700の構成を、図3〜図5に基づいて説明する。図4はキャリッジ部700の概略構成図であり、図5は図3におけるキャリッジ部700をE方向から見たときの図である。
【0012】
キャリッジ701は、レンズLEを2つのレンズ回転軸702L、702Rにチャッキングして回転させることができ、また、ベース10に固定され、且つ砥石回転軸601と平行に延びるキャリッジシャフト703に対して回転摺動自在になっている。以下では、キャリッジ701を砥石回転軸601と平行に移動させる方向をX軸、キャリッジ701の回転によりレンズ回転軸(702L、703R)と砥石回転軸601との軸間距離を変化させる方向をY軸として、レンズチャック機構及びレンズ回転機構、キャリッジ701のX軸移動機構及びY軸移動機構を説明する。
【0013】
<レンズチャック機構及びレンズ回転機構>
キャリッジ701の左腕701Lにレンズ回転軸702Lが、右腕701Rにレンズ回転軸702Rがそれぞれ回転可能に同一軸線上で保持されている。回転軸702Lの端部にはカップ受け303が取り付けられている。一方、回転軸702Rの端部にはレンズ押え304が取り付けられている。右腕701Rの中央上面にはチャック用モータ710が固定されており、モータ710の回転軸に付いているプーリ711の回転がベルト712を介して、右腕701Rの内部で回転可能に保持されている送りネジ713を回転させる。送りネジ713の回転により送りナット714が軸方向に移動される。これにより、送りナット714に連結した回転軸702Rが軸方向に移動することができる。加工に際しては、図6に示すように、レンズLEの前面屈折面には固定治具であるカップ50を取付けておき、そのカップ50の基部を回転軸702L側のカップ受け303に装着する。カップ50としては、吸着タイプと粘着テープを介在させて取り付けるタイプがある。モータ710を回転駆動することにより回転軸702Rが回転軸702L側に移動され、レンズLEが回転軸702L、702Rによって挟持される。
【0014】
左腕701Lの左側端部にはモータ取付用ブロック720が取り付けられており、回転軸702Lはブロック720を通ってその左端にはギヤ721が固着されている。ブロック720にはレンズ回転用のモータ722が固定されている。モータ722の回転はギヤ724、721を介して回転軸702Lに伝達される。モータ722にはサーボモータを使用しており、その回転軸には回転速度を検出できるエンコーダ722aが備えられている。サーボモータ722は、その回転軸に負荷が加わるとトルクが発生する。
【0015】
左腕701Lの内部では回転軸702Lにプーリ726が取り付けられている。プーリ726はキャリッジ701の後方で回転可能に保持されている回転軸728の左端に固着されたプーリ703aとタイミングベルト731aにより繋がっている。また、回転軸728の右端に固着されたプーリ703bは、キャリッジ右腕701R内で回転軸702Rの軸方向に摺動可能に取付けられたプーリ733と、タイミングベルト731bにより繋がっている。この構成により回転軸702Lと回転軸702Rとは同期して回転する。
【0016】
<キャリッジのX軸移動機構、Y軸移動機構>
キャリッジシャフト703にはその軸方向に摺動可能な移動アーム740が設けられており、移動アーム740はキャリッジ701と共にX軸方向(シャフト703の軸方向)に移動するように取り付けられている。また、移動アーム740の前方は、シャフト703と平行な位置関係でベース10に固定されたガイドシャフト741上を摺動可能にされている。移動アーム740の後部には、シャフト703と平行に延びるラック743が取り付けられており、このラック743にはキャリッジX軸移動用モータ745の回転軸に取り付けられたピニオン746が噛み合っている。モータ745はベース10に固定されており、モータ745の回転駆動により移動アーム740と共にキャリッジ701をX方向に移動させることができる。
【0017】
移動アーム740には揺動ブロック750が、図4(b)のように、砥石回転軸601の回転中心と一致する軸線Laを中心に回動可能に取り付けられている。また、シャフト703の中心からこの軸線Laまでの距離と、シャフト703の中心からレンズ回転軸702L,702Rの回転中心までの距離とは同じになるように設定されている。揺動ブロック750にはY軸モータ751が取り付けられている。このモータ751にはサーボモータを使用しており、その回転軸には回転角度を検出できるエンコーダ751aが備えられている。モータ751の回転はプーリ752とベルト753を介して、揺動ブロック750に回転可能に保持された雌ネジ755に伝達される。雌ネジ755内のネジ部には送りネジ756が噛み合わされて挿通されており、雌ネジ755の回転により送りネジ756が上下移動する。
【0018】
送りネジ756の上端はモータ取付用ブロック720に固定されている。モータ751の回転により送りネジ756が上下移動することにより、ブロック720に取付けられたキャリッジ701もその上下位置を変化させることができる。すなわち、キャリッジ701はシャフト703を回転中心に回旋し、レンズ回転軸702L、702Rと砥石回転軸601との軸間距離Lを変化させることができる。レンズLEの加工圧(砥石に対する押し当て圧力)はモータ751の回転トルクの制御により発生される。モータ751の回転トルクはモータ751によ付与する電圧により調整され、加工圧も調整される。なお、キャリッジ701の下への荷重を軽減するように、例えば、左腕701Lと移動アーム740との間に圧縮バネ等を設けることが好ましい。加工圧の調整機構としては、キャリッジ701を砥石側に引っ張るバネとそのバネ力を変える機構で構成することもできる。
【0019】
次に、図7の制御系ブロック図を使用して本装置の動作を説明する。枠入れする眼鏡枠の玉型形状を眼鏡枠形状測定装置2により測定した後、パネル部420のデータ入力スイッチを押すと、玉型形状データがメモリ120に記憶される。ディスプレイ415には玉型形状が図形表示されるので、操作者はパネル部420のスイッチ操作により、装用者のレイアウトデータを入力する。必要な入力ができたら、レンズLEを回転軸702L、702Rによりチャッキングして加工を行う。
【0020】
パネル部420の加工スタートスイッチを押すと、制御部100は入力されたレイアウトデータを基にレンズLEのチャッキング中心を加工中心とした玉型形状データの動径情報(rδn,rθn)を求める。rδnは動径長、rθnは動径角である。その後、動径情報(rδn,rθn)(n=1,2,3,…,N)を以下の式に代入して、Lの最大値を求める。Rは砥石の半径、Lはレンズ回転軸702L、702Rと砥石回転軸601との軸間距離である。
【0021】
【数1】
【0022】
次に動径情報(rδn,rθn)を微小な任意の単位角度だけ加工中心を中心に回転させ、前述と同様にその時のLの最大値を求める。この回転角をξi(i=1,2,……,N)とし、全周に亘ってこの計算を行うことにより、ぞれぞれのξiにおけるLの最大値をLi、その時のrθnをΘiとする。このときの(ξi,Li,Θi)(i=1,2,……,N)を、軸間距離Lに関連させた加工補正データとしてメモリ102に記憶する。
【0023】
この計算ができたら、この加工補正データに基づいて制御部100はレンズ形状測定部500を作動させ、レンズ前面及び後面のレンズ形状の測定を実行する。その後、制御部100は加工補正データを基に所定のプログラムに従って粗加工データ及び仕上げ加工データを求める。ヤゲン加工を行う場合は、測定部500により得られたレンズ形状を基にヤゲン位置の軌跡データを求める。ヤゲン軌跡は、例えば、コバ厚をある比率で分割する方法、前面カーブ及び後面カーブからカーブ値を求める方法、これらを組み合わせる方法がある。その後、制御部100はモータ606により砥石602を高速回転させ、粗加工と仕上げ加工を順に実行する。
【0024】
レンズLEがプラスチックの場合、制御部100は粗砥石602aの上に来るようにドライバ111を介してモータ745を駆動し、キャリジ701を移動する。次に、粗加工データに従って、モータ722の駆動によりレンズLEを回転させると共に、モータ751を駆動してキャリッジ701をY軸方向に移動し、回転する粗砥石602aにレンズLEを押し当てて粗加工を行う。制御部100は、加工補正データ(ξi,Li,Θi)の内の(ξi,Li)に基づき、ドライバ115及び117を介してモータ722及びモータ751を駆動制御する。レンズLEの回転角は、モータ722に備えられたエンコーダ722aにより検出される。キャリッジ701のY軸方向の移動位置となる軸間距離Liは、モータ751に備えられたエンコーダ751aにより検出される。なお、粗加工データ用の加工補正データは仕上げ加工代を加味して求められている。
【0025】
粗砥石602aによりレンズLEを押し当てて加工すると、加工騒音が発生する。この加工騒音はマイクロフォン3により検知され、その出力信号は制御部100に入力される。図8はマイクロフォン3にて検知された加工騒音レベルの時間推移を模式的に表した図である。騒音レベルは総和として算出されている。加工時には、モータ751によりキャリッジ701を加工移動する力、すなわち、粗砥石602aに対するレンズLEの押し当て圧力である加工圧が掛けられる。例えば、加工圧が7段階で変えられるとすると、粗加工開始時には低い方から4段階目に当たる中間の加工圧が掛けられる。加工騒音レベルは加工開始から粗砥石602aによるレンズLEの切り込みが増大するにつれて徐々に大きくなる。マイクロフォン3にて検知された加工騒音レベルが、予め設定された上限の騒音レベルD0に達した場合、制御部100はモータ751の回転トルクを減少させるように(回転を停止する場合も含む)、加工圧を下げる。モータ751の回転トルクは、ドライバ117が持つ電流検出回路により検出されるモータ負荷電流から検知できる。加工圧が下がることにより、加工騒音レベルも徐々に低くなる。なお、騒音レベルD0は実験により予め定められているものであり、メモリ120に記憶されている。
【0026】
加工騒音レベルが抑えられた後、騒音レベルが騒音レベルD0より低く設定された加工圧アップ許可の騒音レベルD1(この値も実験により定められたものであり、メモリ120に記憶されている)まで下がったら、制御部100はモータ751のトルクアップを許可し、レンズLEの加工圧を再び上げて研削加工する。こうしてマイクロフォン3による騒音レベルの検知結果を基にレンズLEの加工圧の調整制御することにより、加工性能をさほど落とすこと無く、加工騒音を抑制した加工が行える。レンズLEの加工が進行してその加工量が減れば、騒音レベルも徐々に低くなる。
【0027】
図8において、実線Aは上記の騒音検知に基づく加工圧制御を行った場合を示し、点線Bが加工圧制御を行わなかった場合を示す。この例においては、加工開始から騒音レベルD0に達した時刻t1にて加工圧を1段階下げ、再び騒音レベルD0に達した時刻t2にて加工圧をさらに1段階下げる。時刻t3にて、騒音レベルが加工圧アップ許可の騒音レベルD1を下回ったら加工圧を1段階上げる。その後、時刻t4にて騒音レベルが騒音レベルD1を下回ったら、さらに加工圧を1段階上げる。
【0028】
なお、加工圧の調整制御は、加工時にレンズLEに掛かる過負荷を防止するために、砥石群602を回転するモータ606の回転トルクを監視結果に基づいて合わせて行う。モータ606の回転トルクは、ドライバ112が持つ電流検出回路によるモータ負荷電流の検出によって行われる。制御部100は、モータ606の回転トルクが所定の上限トルクに達した場合には、モータ751による加工圧を下げ、トルクアップ許可のトルクまで下がればトルクアップを許可して加工圧を上げる。このとき、前述の加工騒音に基づく加工圧の制御条件が加えられる。図8の例では、時刻t1、t2にて加工圧がトルクアップ許可のトルクまで下がっていても、加工騒音の制御を優先して加工圧を下げる。一方、時刻t4以降においては、上限トルクまで加工圧を上げることが可能である。
【0029】
上記ではモータ751の制御により加工圧を調整して騒音レベルを抑えるものとしたが、モータ722を制御してレンズLEの回転速度を下げることによっても加工騒音レベルを抑えることができる。加工圧とレンズLEの回転速度の両者を、検知された騒音レベルを基に制御すると効果的であるが、何れか一方でも良い。
【0030】
また、レンズLEの加工時に発生する騒音は低い音から比較的高い音が混ざっているので、周波数の騒音レベルに応じて加工騒音を抑える方法でも良い。図9は通常の加工時と滑り音が発生したときの加工騒音実験の周波数分析を示した図である。図中、グラフC1は通常加工時の騒音周波数を示し、グラフC2は滑り音発生時の騒音周波数を示す。この実験によれば、滑り音が発生したときには、特に500〜1000Hzの周波数帯において騒音レベルが高くなっていることが分かる。滑り音を抑えたい場合は、この500〜1000Hzの周波数帯について、前述のように上限の騒音レベルと加工圧アップ許可の騒音レベルを定めておき(これらも実験により定める)、加工騒音が一定以下となるように加工圧(又はレンズの回転速度)を下げ、加工圧アップ許可の騒音レベルになったら加工圧を上げる。
【0031】
騒音の周波数を特定して制御する場合には、レンズの厚さや材質等によって発生する音質が異なるので、あらかじめ実験によりそれぞれの上限レベル等を設定することが好ましい。また、騒音のモニタリングの際、マイクロフォン3から制御部100の間に検知音を選別するフィルタ回路を設置してもよい。
【0032】
粗加工が終了したら、制御部100はキャリッジ701の移動制御によりレンズLEを仕上げ砥石602cに移動した後、仕上げ加工データに従って、レンズLEの回転とキャリッジ701のX軸方向及びY軸方向とを制御し、レンズLEの仕上げ加工を実行する。制御部100は、仕上げ加工時にもマイクロフォン3により加工騒音をモニタし、その騒音レベルに応じて加工圧等を制御する。また、粗加工や仕上げ加工において、異常な騒音が検知された場合や、加工圧を下げても騒音が上限レベルからなかなか下がらない場合には、ディスプレイ415に異常のメッセージを表示し、レンズ加工を中断する。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工騒音を抑制しつつ、効率良く加工が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼鏡レンズ加工装置の外観構成図である。
【図2】装置本体の側方断面の概略図である。
【図3】加工機構部の構成を説明する斜視図である。
【図4】キャリッジ部700の概略構成図である。
【図5】図3におけるキャリッジ部をE方向から見たときの図である。
【図6】レンズ回転軸によるレンズLEのチャッキングを説明する図である。
【図7】本装置の制御系ブロック図である。
【図8】騒音検知に基づく加工圧制御を行った時と行わなかった時の騒音レベルの時間的推移を表した図である。
【図9】通常の加工時と滑り音が発生したときの加工騒音実験の周波数分析を示した図である。
【符号の説明】
1 本体
3 マイクロフォン
4 加工室カバー
100 制御部
117 ドライバ
601 砥石回転軸
602 砥石群
606 モータ
701 キャリッジ
702L,702R レンズ回転軸
722 モータ
751 モータ
Claims (1)
- 被加工レンズを保持するレンズ回転軸を回転するレンズ回転手段と、レンズの周縁を加工する砥石が備えられた砥石回転軸を回転する砥石回転手段と、前記砥石回転軸とレンズ回転軸との軸間距離を変動させ、砥石に対するレンズの加工圧を変える軸間距離変動手段と、を備える眼鏡レンズ加工装置において、前記砥石による被加工レンズの加工時に発生する加工騒音の大小を検知する騒音検知手段と、前記騒音検知手段により検知される滑り音発生周波数帯である500〜1000HZの周波数についての騒音レベルの大小に基づいて前記軸間距離変動手段又は前記レンズ回転手段を制御する制御手段であって、騒音レベルが上限の所定レベルD0(D0は装置の設置環境で許容される上限騒音レベルとして定められる)より大きいときは加工圧を下げるように前記軸間距離変動手段を制御するか又はレンズの回転速度を下げるように前記レンズ回転手段を制御し、騒音レベルが前記所定レベルD0より低く設定された所定レベルD1より小さいときは加工圧を上げるように前記軸間距離変動手段を制御するか又はレンズの回転速度を上げるように前記レンズ回転手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
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