JP4491546B2 - 空間多重通信システム及び空間多重通信方法 - Google Patents

空間多重通信システム及び空間多重通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を用いた空間多重通信方式に関する。
一般に、無線通信システムは、異なる周波数を用いた周波数多重方式や、時間的に情報を分割する時間多重方式を用いることにより、複数の情報を同時に送受信することを可能にしている。このような周波数多重方式や時間多重方式を用いた無線通信システムでは、使用可能な周波数帯域が法規制により定められていることから、送受信可能な情報数や通信チャンネル数に制限があった。一方、周波数多重方式及び時分割多重方式以外の通信方式として、MIMO技術を用いた空間多重方式が注目されている。MIMO技術は、複数の送信機及び受信機を用いて空間的にチャンネルを多重化させ、同一の周波数で複数の情報を同時に送受信する技術である。
図7は、MIMO技術を用いた空間多重方式を説明する概略図である。図7(1)を参照して、この空間多重システムは、送信アンテナ51−1を備えた送信機50−1と、送信アンテナ51−2を備えた送信機50−2と、受信アンテナ61−1,61−2、受信部62−1,62−1及び分離部63を備えた受信機60とから構成されている。送信機50−1は送信信号S1を送信し、送信機50−2は送信信号S2を送信する。受信機60の受信部62−1は受信信号R1を受信し、受信部62−2は受信信号R2を受信する。ここで、受信信号R1は、送信信号S1及びS2が混信した信号であり、受信信号R2も送信信号S1及びS2の混信信号である。また、C11は、送信機50−1が送信信号S1を受信機60の受信アンテナ61−1へ送信する場合の空間伝播係数である。C12は、送信機50−2が送信信号S2を受信機60の受信アンテナ61−2へ送信する場合の空間伝播係数である。同様にC21及びC22も空間伝播係数である。この空間伝播係数は、壁の材質や物体の形状等の、無線通信がなされる空間の負荷に依存して決定される係数であり、送信機50−1の送信アンテナ51−1、送信機50−2の送信アンテナ51−2及び受信機60の受信アンテナ61−1,61−2の配置場所によって変化する係数である。すなわち、送信信号S1,S2である電磁波が空間を伝播して誘電率の異なる物体に反射する場合、その振幅が減少し位相が変化することがある。空間伝播係数は、電磁波が受けるこのような影響を数値化したものである。尚、ここでは、2チャンネルの例を挙げて説明するが、それ以上のチャンネルのシステムにおいても当然に適用される。
図7(1)に示した空間多重システムにおける送信信号S1,S2、受信信号R1,R2及び空間伝播係数C11〜C22の関係を、図7(2)の式に示す。受信信号Rは、送信信号Sと空間伝播係数Cとの積で表される。また、図7(2)に示した式を(3)の式に変換することができる。つまり、送信信号Sは、受信信号Rと空間伝播係数Cとにより算出することができる。従って、受信機60の分離部63は、受信信号R1,R2、及び予め設定された空間伝播係数C11〜C22を用いて、送信機50−1,50−2により送信された送信信号S1,S2を抽出することが可能となる。現在、このようなMIMO技術を用いた空間多重方式の実用化を図るために、様々な分野で研究開発が進められている。
このようなMIMO技術を用いた空間多重方式を、セルラー方式通信システムやホットスポット通信システムに適用した例が開示されている。具体的には、通信端末装置がMIMO受信機能を搭載することにより、同一の周波数の信号を同時に受信し、この受信した混信信号を分離して元の送信信号に再現するものである(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−7279号公報(段落〔0008〕〜〔0010〕)
ところで、従来の周波数多重方式や時間多重方式を用いた無線通信システムは、防犯、ガス漏れ、火事、環境等の要因を検知するセンサを用いたセンサネットワーク等の様々な用途に用いられている。例えば、住宅の環境状態や防犯状態等の各種要素を監視するシステムでは、窓やドアの施錠を検知するセンサ、室内温度を検知するセンサ、ガス漏れを検知するセンサ等からの情報を送信機から受信機へ無線送信し、受信機において復調する。そして、このようにして得られた施錠状態や温度等の各種情報は、インターネットを介して中央監視センタへそれぞれ送信され、中央監視センタがこれらの情報に基づいて住宅の環境状態等を監視するものである。
この無線通信システムを集合住宅に設置した場合には、例えば、集合住宅内の住宅A内に、複数の送信機、受信機、及び施錠状態等を中央監視センタに送信するネットワーク機器が設置され、住宅Aに隣接する住宅B内に、同様の送信機、受信機及びネットワーク機器が設置されることになる。この場合、住宅A内のシステムと住宅B内のシステムとは独立して構成される。このようなシステム構成において、住宅Aと住宅Bとの間で同じ周波数を用いた場合に住宅間で送信機から受信機への電波が混信すると、受信機は正確な情報に復調することができず、中央監視センタは正確な情報を受信することができないという問題があった。また、住宅A内の送信機が送信した信号を住宅B内の受信機が受信した場合には、中央監視センタは、住宅Aの情報であるにもかかわらず、住宅Bの情報として誤って処理してしまうという問題があった。これは、それぞれの住宅間で、信号が混信し漏洩することに起因するものである。さらに、集合住宅と中央監視センタとの間のインターネットの通信ネットワークにおいて、情報漏洩を防ぎ安全性を確保するには、例えば、住宅側で各種情報を暗号化する等の特定の処理が必要になる。このため、特定の処理を施すことなく簡易な手段により、インターネット上の安全性を確保できることが要望されていた。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な手段により情報の機密性を確保すると共に、セキュリティを実現することが可能な空間多重通信システム及び空間多重通信方法を提供することにある。
本発明に係る請求項1の空間多重通信システムは、複数のデータを同一周波数の無線通信により送出し、MIMO技術を用いて、前記送出されて混信した信号から元の複数のデータを抽出する空間多重通信システムにおいて、
外部から入力したデータを無線信号として送出する機能を有する複数の送信機と、
当該複数の送信機によりそれぞれ送出された無線信号が混信した信号を受信する機能、当該混信信号にAD変換を施し混信データを生成する機能、及び所定の時間符号を付加して当該混信データを通信ネットワークに送信する機能を有する複数の受信機と
前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を格納する機能、前記複数の受信機によりそれぞれ送信された混信データを通信ネットワークを介して受信する機能、及び前記空間伝播係数を用いたMIMO技術の演算により、それぞれの混信データから元の複数のデータを抽出する機能を有する通信装置とを備え、
前記通信装置は、
それぞれの混信データを、該混信データに付加された時間符号に基づいて同期処理を行って各混信データを特定し、予め格納された前記空間伝播係数に基づいて前記特定した混信データから元の複数のデータを抽出することを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信システムは、前記送信機及び受信機は、外部から入力した複数のデータを、当該送信機及び受信機の配置を鍵データとして暗号化し、混信データをそれぞれ生成
前記通信装置は前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を鍵データとして、通信ネットワークを介してそれぞれ受信した混信データを復号し、元の複数のデータを抽出すことを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信システムは、請求項1または2に記載の空間多重通信システムにおいて、前記複数の送信機及び受信機を、管理単位毎の複数のエリアに分割して配置し、前記通信装置は、複数のエリアをそれぞれ独立して管理することを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信システムは、請求項1からのいずれか一項に記載の空間多重通信システムにおいて、
前記送信機の台数と受信機の台数を等しくする、または受信機の台数を送信機の台数よりも多くすることを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信方法は、外部から入力したデータを無線信号として送出する機能を有する複数の送信機と、当該複数の送信機によりそれぞれ送出された無線信号が混信した信号を受信する機能、当該混信信号にAD変換を施し混信データを生成する機能、及び所定の時間符号を付加して当該混信データを通信ネットワークに送信する機能を有する複数の受信機と、前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を格納する機能、前記複数の受信機によりそれぞれ送信された混信データを通信ネットワークを介して受信する機能、及び前記空間伝播係数を用いたMIMO技術の演算により、それぞれの混信データから元の複数のデータを抽出する機能を有する通信装置とを備える空間多重通信システムにて、複数のデータを同一周波数の無線通信により送出し、MIMO技術を用いて、前記送出されて混信した信号から元の複数のデータを抽出する空間多重通信方法において、
前記通信装置によって、
それぞれの混信データを、該混信データに付加された時間符号に基づいて同期処理を行って各混信データを特定し、予め格納された前記空間伝播係数に基づいて前記特定した混信データから元の複数のデータを抽出することを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信方法は、請求項に記載の空間多重通信方法において、
前記送信機及び受信機によって、外部から入力した複数のデータを、当該送信機及び受信機の配置を鍵データとして暗号化し、混信データをそれぞれ生成し、
前記通信装置によって、前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を鍵データとして、通信ネットワークを介してそれぞれ受信した混信データを復号し、元の複数のデータを抽出することを特徴とする。
本発明に係る請求項の空間多重通信方法は、請求項5または6に記載の空間多重通信方法において、
前記複数の送信機及び受信機を、管理単位毎の複数のエリアに分割して配置し、前記通信装置が、複数のエリアをそれぞれ独立して管理することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク機能を有する受信機を分散配置させ、それぞれの受信機が混信データを通信ネットワークに送信するようにしたから、無線通信空間だけでなく通信ネットワークにおいても、簡単な手段により情報の機密性を確保すると共に、セキュリティを実現することができる。
図1は、本発明のMIMO技術を用いた空間多重通信システムの原理を説明するためのシステム構成図である。本空間多重通信システムは、3つの通信チャンネルを有し、無線通信空間1に配置された送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1,20−2,20−3と、通信ネットワーク40と、サーバ30とを備えている。送信機10−1,10−2,10−3と受信機20−1,20−2,20−3とは、無線通信空間1において送信アンテナ11−1,11−2,11−3及び受信アンテナ21−1,21−2,21−3を介してそれぞれ接続される。また、受信機20−1,1,20−2,20−3とサーバ30とは、通信ネットワーク40を介してそれぞれ接続される。送信機10−1,10−2,10−3の数と受信機20−1,20−2,20−3の数は同数であり、3チャンネルとも同一の周波数を用いる。
次に、図1に示した空間多重通信システムの動作について説明する。この空間多重通信システムは、3個のデータD1,D2,D3を入力し、無線通信空間1において混信させ、混信データM1,M2,M3を通信ネットワーク40に送信し、元のデータD1,D2,D3に復元するものである。まず、送信機10−1は、データD1を入力し、所定の変換処理を施し、各通信チャンネルにおいて同一の周波数となるように発振信号を供給し、送信アンテナ11−1を介して無線通信空間1に信号を送出する。同様に、送信機10−2,10−3は、データD2,D3を入力し、送信アンテナ11−2,11−3を介して同一の周波数の信号を送出する。
送信機10−1により送出された信号、送信機10−2により送出された信号、及び送信機10−3により送出された信号は、無線通信空間1において混信する。受信機20−1は、この混信信号を受信する。そして、受信機20−1は、受信した混信信号にAD変換を施して混信データM1を生成し、通信ネットワーク40を介してサーバ30に混信データM1を送信する。同様に、受信機20−2は、送信機10−1,10−2,10−3から受信した混信信号にAD変換を施して混信データM2を生成し、通信ネットワーク40を介してサーバ30に混信データM2を送信する。また、受信機20―3は、送信機10−1,10−2,10−3から受信した混信信号にAD変換を施して混信データM3を生成し、通信ネットワーク40を介してサーバ30に混信データM3を送信する。
サーバ30は、受信機20−1,20−2,20−3により送信された混信データM1,M2,M3をそれぞれ受信し、予め設定された空間伝播係数を用いて、混信データM1,M2,M3を元のデータD1,D2,D3に分離する。具体的には、サーバ30は、図7(3)に示した逆行列式を用いて、元のデータD1,D2,D3を算出する。
次に、図1に示した空間多重通信システムを構成する送信機10−1,10−2,10−3、受信機20−1,20−2,20−3及びサーバ30の機能について、詳細に説明する。
まず、送信機10−1,10−2,10−3の機能について説明する。図2は、送信機10−1の機能を説明するためのブロック図である。尚、送信機10−2,10−3も送信機10−1と同等の機能を有する。送信機10−1は、データ変換部12、周波数変換器13、発振器14及び送信アンテナ11−1を備えている。データ変換部12は、外部からデータD1を入力し、データの種類やレベルの正規化等を行う。例えば、OFDM(直交周波数分割多重)方式を用いる場合には、OFDM信号を生成する。周波数変換器13は、データ変換部12の出力信号を所定の無線周波数に変換する。発振器14は、全ての通信チャンネルにおいて同一の周波数で通信を行うための共通の発振信号を周波数変換器13に供給する。このように、送信機10−1は、データ変換部12,周波数変換器13及び発振器14により、外部から入力したデータD1から所定の無線周波数の信号を生成し、送信アンテナ11−1介して無線通信空間1に送出する。
次に、受信機20−1,20−2,20−3の機能について説明する。図3は、受信機20−1の機能を説明するためのブロック図である。尚、受信機20−2,20−3も受信機20−1と同等の機能を有する。受信機20−1は、受信アンテナ21−1、増幅器22、周波数変換器23、発振器24、AD変換器25、ネットワークインタフェース部26及び符号付加部27を備えている。受信機20−1は、送信機10−1,10−2,10−3により送出された信号の混信信号を受信アンテナ21−1を介して受信する。増幅器22は、受信した混信信号を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)である。周波数変換器23は、AD変換器25が高速に動作する必要がないように、増幅器22が出力する信号を低い周波数に変換する。周波数変換器23により変換される周波数は、発振器24が出力する発振信号の周波数によって決定される。AD変換器25は、周波数変換器23からの出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)である。ネットワークインタフェース部26は、通信ネットワーク40にデータを出力するための処理を行い、混信データM1を通信ネットワーク40を介してサーバ30へ送信する。符号付加部27は、時間的な符をネットワークインタフェース部26に出力するGPS(Grobal Positioning System)である。従って、ネットワークインタフェース部26は、符号付加部27からの時間符号を混信データM1に付加し、当該混信データM1と共に送信する。この時間符は、混信データM1,M2,M3の同期をとり、元のデータD1,D2,D3に分離するための情報である。
次に、サーバ30の機能について説明する。図3は、サーバ30の機能を説明するためのブロック図である。サーバ30は、ネットワークインタフェース部31、空間伝播係数算出部34と分離部35とを有する処理部32、及び空間伝播係数格納部33を備えている。ネットワークインタフェース部31は、受信機20−1,20−2,20−3により送信された混信データM1,M2,M4を時間符と共に通信ネットワーク40を介してそれぞれ受信する。そして、受信した時間符に基づいて、混信データM1,M2,M3の同期処理を行い、混信データM1,M2,M3を特定する。処理部32の分離部35は、ネットワークインタフェース部31から混信信号M1,M2,M3を入力し、後述する空間伝播係数格納部33から空間伝播係数を入力し、図7(3)に示した逆行列式に基づいて、元のデータD1,D2,D3を算出する。すなわち、分離部35は、MIMO技術の逆行列演算処理を用いて、混信信号M1,M2,M3を行列化し、空間伝播係数を乗算することにより、元のデータD1,D2,D3を抽出する。
また、サーバ30における処理部32の空間伝播係数算出部34は、予めまたは必要に応じて送信機10−1,10−2,10−3と受信機20−1,20−2,20−3との間の無線通信空間1における空間伝播係数を算出し、空間伝播係数格納部33に格納する。具体的には、空間伝播係数算出部34は、SISO(Single Input Single Output)の構成の下でテストパターンの信号により、送信機10−1と受信機20−1との間の空間伝播係数C11、送信機10−1と受信機20−2との間の空間伝播係数C12、送信機10−1と受信機20−3との間の空間伝播係数C13、送信機10−2と受信機20−1との間の空間伝播係数C21等の9個の空間伝播係数をそれぞれ算出する。例えば、送信機10−1と受信機20−1によるSISOを構成し、送信機10−1がテストパターンの信号を受信機20−1に送り、空間伝播係数算出部34がこのテストパターンのデータを受信し、空間伝播係数C11を算出する。このようにして、空間伝播係数格納部33には、空間伝搬係数C11〜C33が格納される。
このようなMIMO技術を用いた空間多重通信システムにおいて、図1に示した通信ネットワーク40には、データD1,D2,D3から生成された混信データM1,M2,M3が流れることになる。この混信データM1,M2,M3は、第三者が盗聴目的で通信ネットワーク40から取り出すことのできるデータであるが、第三者は、空間伝播係数を知らないから、元のデータD1,D2,D3を抽出することができない。つまり、図1に示したMIMO技術を用いた空間多重通信システムにより、高い暗号性を有する通信ネットワークを構成することが可能となる。
図5を参照して、図1に示したMIMO技術を用いた空間多重通信システムを、暗号通信システムに適用した場合について説明する。この暗号通信システムは、通信システム500、通信ネットワーク40及び通信装置600を備えている。通信システム500は、図1に示した無線通信空間1における送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1,20−2,20−3により構成され、通信装置600は、サーバ30により構成される。通信システム500と通信装置600とは通信ネットワーク40を介して接続される。通信システム500は、暗号化部501〜503及び鍵データ格納部504を備えている。また、通信装置600は、復号部601及び鍵データ格納部602を備えている。
通信システム500の暗号化部501は、図1に示した送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1により構成され、データD1,D2,D3を入力し、鍵データ格納部504に格納された鍵データを用いて混信データM1を生成し、通信ネットワーク40を介して通信装置600に送信する。同様に、暗号化部502は、図1に示した送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−2により構成され、データD1,D2,D3を入力し、鍵データ格納部504に格納された鍵データを用いて混信データM2を生成し、通信ネットワーク40を介して通信装置600に送信する。また、暗号化部503は、図1に示した送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−3により構成され、データD1,D2,D3を入力し、鍵データ格納部504に格納された鍵データを用いて混信データM3を生成し、通信ネットワーク40を介して通信装置600に送信する。すなわち、暗号化部501,502,503は、鍵データ(暗号鍵)を用いて、平文であるデータD1,D2,D3を暗号化し、暗号データである混信データM1,M2,M3をそれぞれ生成する。この場合、鍵データ格納部504に格納された鍵データは、実際にはデータとして存在せず、無線通信空間1における送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1,20−2,20−3の配置により決定される。図1に示した空間多重通信システムでは、これらの配置を暗号鍵とみなして、本暗号システムに適用することができる。
通信装置600の復号部601は、図4に示したサーバ30の分離部35に相当し、鍵データ格納部602は、空間伝播係数格納部33により構成される。復号部601は、通信システム500の各暗号化部501,502,503により送信された暗号文である混信データM1,M2,M3を受信し、鍵データ格納部602に格納された鍵データを用いて復号し、元のデータD1,D2,D3を生成する。この場合、鍵データ格納部602に格納された鍵データは、鍵データ格納部504に格納された鍵データと同一である。具体的には、無線通信空間1における送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1,20−2,20−3の配置により決定され、空間伝播係数算出部34により算出される空間伝播係数の復号鍵である。
このように、図1に示したMIMO技術を用いた空間多重通信システムについて、通信ネットワーク40に流れる混信データM1,M2,M3を暗号文とし、送信機10−1,10−2,10−3及び受信機20−1,20−2,20−3の無線通信空間1における配置を暗号鍵とし、空間伝播係数を復号鍵とすることにより、暗号通信システムに適用することができる。
以下、本発明の空間多重通信システムについて実施例を挙げて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムを、住宅の防犯安全システムに適用した例である。この防犯安全システムを実現する空間多重通信システムは、中央監視センタ300が、集合住宅400における住宅400−1,400−2の各種情報を受信し、住宅400−1,400−2の防犯等の状態をそれぞれ監視するものである。集合住宅400の住宅400−1には、窓やドアの開閉状態、施錠状態、温度、湿度、ガス漏れ、漏電、火災等を検知する各種センサ100−1〜100−mが取り付けられている。同様に、住宅400−2にも各種センサ200−1〜200−nが取り付けられている。
この空間多重通信システムは、住宅400−1において、センサ100−1〜100−mと、当該センサからの入力信号を送信アンテナ111−1〜111−mを介して送出する送信機110−1〜110−mと、送信機110−1〜110−m及び後述する送信機210−1〜210−nから混信信号を受信アンテナ121−1〜121−mを介して受信し、AD変換を施して混信データをそれぞれ生成する受信機120−1〜120−mと、通信ネットワーク40を介してサーバ30に混信データを送信する通信ネットワーク機器130とを備えている。さらに、空間多重通信システムは、住宅400−2において、センサ200−1〜200−nと、当該センサからの入力信号を送信アンテナ211−1〜211−nを介して送出する送信機210−1〜210−nと、送信機110−1〜110−m及び送信機210−1〜210−nから混信信号を受信アンテナ221−1〜221−nを介して受信し、AD変換を施して混信データをそれぞれ生成する受信機220−1〜220−nと、通信ネットワーク40を介してサーバ30に混信データを送信する通信ネットワーク機器230とを備えている。
さらに、空間多重通信システムは、中央監視センタ300において、受信機120−1〜120−m,220−1〜220−nにより送信された混信データを受信し、MIMO技術の逆行列演算により元の各種センサのデータを抽出する。尚、住宅400−1で使用するm個の通信チャンネル及び住宅400−2で使用するn個の通信チャンネルは、住宅400−1,400−2で共通の同一の周波数を用いる。この場合、サーバ30には、図4に示したように、予め(m+n)×(m+n)個の空間伝播係数が格納されており、これら全ての空間伝播係数を用いてMIMO技術の逆行列演算を施す。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムによれば、ネットワークインタフェース部26を備えた受信機120−1〜120m,220−1〜220−nを、住宅400−1,400−2の無線通信空間上及び通信ネットワーク40上に分散して配置し、送信機110−1〜110−m,210−1〜210−nからの同一周波数の混信信号を受信し、混信信号を復調することなく混信データに変換して通信ネットワーク40に送信するようにした。これにより、第三者は、無線通信空間における混信信号及び通信ネットワーク40における混信データを取り出すことが可能であるが、空間伝播係数を取得できないから、簡単な手段で情報の機密性を確保すると共に、セキュリティを実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムによれば、MIMO技術を用いた空間多重通信システムを暗号通信システムに適用し、送信機110−1〜110−m,210−1〜210−n及び受信機120−1〜120m,220−1〜220−nの配置を暗号鍵とし、またこれらの配置に依存する空間伝播係数を復号鍵として用いるようにした。これにより、通信ネットワーク40には暗号文が流れるから、高い暗号性を有する通信ネットワークを構成することができる。従って、暗号化及び復号のための特別な手段を用いることなく簡単な手段で情報の機密性を確保すると共に、セキュリティを実現することができる。また、暗号鍵を変更したい場合には、送信機110−1〜110−m,210−1〜210−n及び受信機120−1〜120m,220−1〜220−nの配置を変更するだけで済む。この場合、復号鍵は、受信機に備えた空間伝播係数算出部34により算出することができる。これにより、暗号鍵の変更に対して容易に対応することができる。
また、本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムによれば、受信機120−1〜120m,220−1〜220−nは、時間符号を付加して混信データを送信するようにした。これにより、サーバ30は、元のデータを抽出するための混信データを、確実に特定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムによれば、中央監視センタ300のサーバ30は、住宅400−1,400−2における(m+n)×(m+n)個の空間伝播係数の用いてMIMOの逆行列演算を施し、元のデータを算出するようにした。これにより、住宅400−1の送信機110−1〜110−mにより送出された信号が隣の住宅400−2に漏洩し、住宅400−2の受信機220−1〜220−nがその漏洩信号を受信したとしても、また、住宅400−2の信号が住宅400−1へ漏洩しても、サーバ30は、住宅間の空間伝播係数も含めて元のデータを抽出するようにしたから、住宅400−1のデータと住宅400−2のデータとを明確に区別し、それぞれの元のデータを正確に抽出することができる。従って、中央監視センタ300は、システムの誤動作がなくなり、防犯安全機能を確実に実現することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神及び意図を逸脱しない限り、種々変形が可能である。例えば、上記の実施の形態においては、図1の空間多重通信システムではそれぞれ3台の送受信機、図6の空間多重通信システムではそれぞれm+n台の送受信機としたが、台数に制限されるものではなく、MIMO技術が実現できる限り、これ以外の台数の空間多重通信システムにも適用がある。
また、上記の実施の形態においては、送信機と受信機の台数を同じとしたが、必ずしも同数である必要はなく、受信機の台数が送信機の台数よりも多くてもよい。
また、上記の実施の形態においては、防犯安全システムを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明のMIMO技術を用いた空間多重通信システムの原理が適用される限り、ユビキタス環境モニタシステム、下水の酸欠監視システム、インターネット形態電話、インターネットマイクシステム等の他のシステムにも適用することができる。
本発明の空間多重通信システムの原理を説明するためのシステム構成図である。 送信機の機能を説明するためのブロック図である。 受信機の機能を説明するためのブロック図である。 サーバの機能を説明するためのブロック図である。 本発明の空間多重通信システムを暗号システムに適用した場合について説明するためのシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係る空間多重通信システムを説明するためのシステム構成図である。 MIMO技術を用いた空間多重方式の説明図である。
符号の説明
1 無線通信空間
10−1,10−2,10−3,110−1〜110−m,210−1〜210−n 送信機
11−1,11−2,11−3,111−1〜111−m,211−1〜211−n 送信アンテナ
12 データ変換部
13,23 周波数変換器
14,24 発振器
20−1,20−2,20−3,120−1〜120−m,220−1〜220−n 受信機
21−1,21−2,21−3,121−1〜121−m,221−1〜221−n 受信アンテナ
22 増幅器
25 AD変換器
26,31 ネットワークインタフェース部
27 符号付加部
30 サーバ
32 処理部
33 空間伝播係数格納部
34 空間伝播係数算出部
35 分離部
40 通信ネットワーク
100−1〜100−m,200−1〜200−n センサ
130,230 ネットワーク機器
300 中央監視センタ
400 集合住宅
400−1,400−2 住宅
500 通信システム
501,502,503 暗号化部
504,602 鍵データ格納部
600 通信装置
601 復号部

Claims (7)

  1. 複数のデータを同一周波数の無線通信により送出し、MIMO技術を用いて、前記送出されて混信した信号から元の複数のデータを抽出する空間多重通信システムにおいて、
    外部から入力したデータを無線信号として送出する機能を有する複数の送信機と、
    当該複数の送信機によりそれぞれ送出された無線信号が混信した信号を受信する機能、当該混信信号にAD変換を施し混信データを生成する機能、及び所定の時間符号を付加して当該混信データを通信ネットワークに送信する機能を有する複数の受信機と
    前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を格納する機能、前記複数の受信機によりそれぞれ送信された混信データを通信ネットワークを介して受信する機能、及び前記空間伝播係数を用いたMIMO技術の演算により、それぞれの混信データから元の複数のデータを抽出する機能を有する通信装置とを備え、
    前記通信装置は、
    それぞれの混信データを、該混信データに付加された時間符号に基づいて同期処理を行って各混信データを特定し、予め格納された前記空間伝播係数に基づいて前記特定した混信データから元の複数のデータを抽出することを特徴とする空間多重通信システム。
  2. 請求項に記載の空間多重通信システムにおいて、
    前記送信機及び受信機は、外部から入力した複数のデータを、当該送信機及び受信機の配置を鍵データとして暗号化し、混信データをそれぞれ生成
    前記通信装置は前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を鍵データとして、通信ネットワークを介してそれぞれ受信した混信データを復号し、元の複数のデータを抽出すことを特徴とする空間多重通信システム。
  3. 請求項1または2に記載の空間多重通信システムにおいて、
    前記複数の送信機及び受信機を、管理単位毎の複数のエリアに分割して配置し、前記通信装置は、複数のエリアをそれぞれ独立して管理することを特徴とする空間多重通信システム。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の空間多重通信システムにおいて、
    前記送信機の台数と受信機の台数を等しくする、または受信機の台数を送信機の台数よりも多くすることを特徴とする空間多重通信システム。
  5. 外部から入力したデータを無線信号として送出する機能を有する複数の送信機と、当該複数の送信機によりそれぞれ送出された無線信号が混信した信号を受信する機能、当該混信信号にAD変換を施し混信データを生成する機能、及び所定の時間符号を付加して当該混信データを通信ネットワークに送信する機能を有する複数の受信機と、前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を格納する機能、前記複数の受信機によりそれぞれ送信された混信データを通信ネットワークを介して受信する機能、及び前記空間伝播係数を用いたMIMO技術の演算により、それぞれの混信データから元の複数のデータを抽出する機能を有する通信装置とを備える空間多重通信システムにて、複数のデータを同一周波数の無線通信により送出し、MIMO技術を用いて、前記送出されて混信した信号から元の複数のデータを抽出する空間多重通信方法において、
    前記通信装置によって、
    それぞれの混信データを、該混信データに付加された時間符号に基づいて同期処理を行って各混信データを特定し、予め格納された前記空間伝播係数に基づいて前記特定した混信データから元の複数のデータを抽出することを特徴とする空間多重通信方法。
  6. 請求項に記載の空間多重通信方法において、
    前記送信機及び受信機によって、外部から入力した複数のデータを、当該送信機及び受信機の配置を鍵データとして暗号化し、混信データをそれぞれ生成し、
    前記通信装置によって、前記送信機及び受信機の配置に依存して決定される空間伝播係数を鍵データとして、通信ネットワークを介してそれぞれ受信した混信データを復号し、元の複数のデータを抽出することを特徴とする空間多重通信方法。
  7. 請求項5または6に記載の空間多重通信方法において、
    前記複数の送信機及び受信機を、管理単位毎の複数のエリアに分割して配置し、前記通信装置が、複数のエリアをそれぞれ独立して管理することを特徴とする空間多重通信方法。
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