JP4490504B1 - 車両用シートパッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クッション材3を被包した繊維シートからなる被成形品を載置した金型4を型締めし、ヒータ5により加熱する。加熱された金型4の温度が低融点繊維材料の融点まで達すると、被成形品の外周部分にあるポリエステル繊維が徐々に融着し始める。所定期間経過後、加熱工程を終了し、金型4を冷却することで溶融していたポリエステル繊維が凝固することでクッション材3が損傷することを防ぐ。クッション材3を被包したまま加熱し、車両用シートパッドを成形することで、製造工程が簡素化され、製造コストを削減することができる。
【選択図】 図4
Description
請求項2記載の車両用シートパッドの製造方法は、請求項1記載の車両用シートパッドの製造方法において、前記金型は、前記金型の押圧方向における前記綿状体の厚み寸法が厚い部分ほど薄く、前記金型の押圧方向における前記綿状体の厚み寸法が薄い部分ほど厚くなっている。
請求項3記載の車両用シートパッドの製造方法は、請求項1又は2に記載の車両用シートパッドの製造方法において、前記加熱工程は、遠赤外線を照射する複数のヒータが、前記金型内に載置された前記綿状体が比較的厚い部分と、比較的薄い部分とにそれぞれ配置され、前記綿状体が前記金型の押圧方向において厚く載置されている部分に配設されている前記ヒータによる加熱を先に行い、所定時間経過後、前記綿状体が前記金型の押圧方向において薄く載置された部分に配設されたヒータによる加熱を行う。
さらに、クッション材は複数のコイルスプリング又は繊維構造体と綿状体および複数のコイルスプリング又は繊維構造体を隔て互いに連結された複数のコイルスプリング又は繊維構造体を被包するコイルスプリングケースとを備えているので、金型の内面からの伝熱により、綿状体の外周面からその内部へ向けて伝わる熱がコイルスプリング又は繊維構造体に過剰に伝わることを回避し易くすることができるという効果がある。また、ポリプロピレン製またはPET製の不織布から構成されるコイルスプリングケースにより、綿状体とコイルスプリング又は繊維構造体とが直接接触することを回避できるので、コイルスプリング又は繊維構造体の伸縮時に、綿状体がコイルスプリング又は繊維構造体に絡まることを防止でき、その結果、コイルスプリング又は繊維構造体の伸縮が阻害されることを防止できるという効果がある。
さらに、複数のコイルスプリング又は繊維構造体が互いに連結されているので、車両用シートパッドの使用時にも各々のコイルスプリング又は繊維構造体がコイルスプリングケース内で移動することを防止できるという効果がある。
請求項2記載の車両用シートパッドの製造方法によれば、請求項1記載の車両用シートパッドの製造方法の奏する効果に加え、金型は、金型の押圧方向における綿状体の厚み寸法が厚い部分ほど薄く、金型の押圧方向における綿状体の厚み寸法が薄い部分ほど厚くなっているので、綿状体の厚み寸法が厚い部分ほど、早く金型内部からの熱を伝えることができる。よって、綿状体の厚み寸法が厚い部分ほど熱が早く伝わり、より広い部分の低融点繊維材料を溶融し、綿状体同士を融着することができるという効果がある。
請求項3記載の車両用シートパッドの製造方法によれば、請求項1又は2に記載の車両用シートパッドの製造方法の奏する効果に加え、加熱工程は、遠赤外線を照射する複数のヒータが、金型内に載置された綿状体が比較的厚い部分と、比較的薄い部分とにそれぞれ配置され、綿状体が厚く積層されている部分に配設されているヒータによる加熱を先に行い、所定時間経過後、綿状体が薄く積層された部分に配設されたヒータによる加熱を行うので、綿状体の厚さに応じた加熱調整がしやすく、綿状体の薄い部分の加熱過多によるクッション材の損傷をより容易に防止することができるという効果がある。
さらに、繊維シートは、繊維シートの外周面は低融点繊維材料の混合の割合を多くする一方、繊維シートの中央部分の低融点繊維材料の混合の割合を少なくしているので、繊維シートを形成する際、外周面は低融点繊維材料の混合の割合を多くすることで繊維材料間の隙間を少なくし、剛性を高めつつ、成形時には繊維シート同士を融着しやすくすることができるという効果がある。一方で、繊維シートの中央部分の低融点繊維材料の混合の割合を少なくすることで、繊維材料間の隙間を多く確保できるので、繊維シートのクッション性を高めることができるという効果がある。
2 繊維集合体
3 クッション材
4 金型
41 雌型部(金型の一部)
42 雄型部(金型の一部)
5,105,251〜254 ヒータ
21 繊維シート
31 コイルスプリング
32 コイルスプリングケース
Claims (4)
- 複数のコイルスプリング又は捲縮処理されたポリエステル繊維および熱可塑性エラストマー並びに非弾性ポリマーで形成され、バインダーとして機能する弾性複合繊維を三次元的に混合して成形された繊維構造体と、それら複数のコイルスプリング又は繊維構造体を被包する繊維集合体とを備えた車両用シートパッドを製造する車両用シートパッドの製造方法において、
高融点繊維材料およびその高融点繊維材料より融点が低い低融点繊維材料を所定の割合で混合した綿状体と、互いに連結された前記複数のコイルスプリング又は前記繊維構造体および前記綿状体ならびに前記複数のコイルスプリング又は前記繊維構造体を隔て互いに連結された前記複数のコイルスプリング又は前記繊維構造体を被包すると共にポリプロピレン製またはPET製の不織布から構成されるコイルスプリングケースを有する前記クッション材とを金型内へ載置し、前記綿状体によって前記クッション材が被包された被成型品を金型内に配設する配設工程と、
その配設工程により前記被成型品が内部に配設された金型を、前記低融点繊維材料の融点以上の温度に加熱して、前記金型の内面からの伝熱により前記低融点繊維材料を溶融させて前記繊維集合体とする加熱工程と、を備えることを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。 - 前記金型は、前記金型の押圧方向における前記綿状体の厚み寸法が厚い部分ほど薄く、前記金型の押圧方向における前記綿状体の厚み寸法が薄い部分ほど厚くなっていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートパッドの製造方法。
- 前記加熱工程は、遠赤外線を照射する複数のヒータが、前記金型内に載置された前記綿状体が比較的厚い部分と、比較的薄い部分とにそれぞれ配置され、前記綿状体が前記金型の押圧方向において厚く載置されている部分に配設されている前記ヒータによる加熱を先に行い、所定時間経過後、前記綿状体が前記金型の押圧方向において薄く載置された部分に配設されたヒータによる加熱を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シートパッドの製造方法。
- 前記配設工程は、シート状に形成された前記綿状体の少なくとも片面を前記低融点繊維材料の融点以上で加熱した繊維シートを、前記クッション材を挟みつつ、前記金型内に複数積層して、前記繊維シートにより前記クッション材が被包された被成型品を前記金型内に配設するものであり、
前記繊維シートは、前記繊維シートの外周面は前記低融点繊維材料の混合の割合が多くされる一方、前記繊維シートの中央部分の前記低融点繊維材料の混合の割合が少なくされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用シートパッドの製造方法。
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JP2009038667A JP4490504B1 (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | 車両用シートパッドの製造方法 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05176830A (ja) * | 1991-06-18 | 1993-07-20 | Toyo Kutsushiyon Kk | クッション材及びその製造方法 |
JP2001054690A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-27 | Teijin Ltd | 繊維集合体から成るクッション材 |
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2009
- 2009-02-20 JP JP2009038667A patent/JP4490504B1/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH05176830A (ja) * | 1991-06-18 | 1993-07-20 | Toyo Kutsushiyon Kk | クッション材及びその製造方法 |
JP2001054690A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-27 | Teijin Ltd | 繊維集合体から成るクッション材 |
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