JP4489664B2 - メモリーカード用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ICカードなどのメモリーカードに対して所定のデータを書き込み若しくは読み出す為に、挿入されたメモリーカードと電気接続するメモリーカード用コネクタに関し、更に詳しくは、挿入されたメモリーカードを排出する機構が設けられたメモリーカード用コネクタに関する。
従来、複数のコンタクトが取り付けられた絶縁ケースと、メモリーカードを挿入し、メモリーカードの挿入方向に沿って進退自在となるように絶縁ケース内に遊嵌されたガイドケースとを備えたメモリーカード用コネクタであって、ガイドケースと絶縁ケースのいずれか一方にハート型溝カムが凹設され、他方にこの溝カム内に先端が付勢されるロックピンが取り付けられることにより、メモリーカードを押し込む毎に、メモリーカードをコンタクトと接触する接続位置と、排出される排出位置との間で交互に移動させるいわゆるプッシュ/プッシュ方式のカード排出機構が知られている(特許文献1)。
特許第3083778号公報(第6頁11欄21行乃至12欄47行、図1、図6、図12)
図14は、このプッシュ/プッシュ方式のカード排出機構が設けられた従来のメモリーカード用コネクタ100を示す分解斜視図であり、図中101は、メモリーカード102の挿入方向である前後方向に沿って複数のコンタクト103が取り付けられた絶縁ケースである。絶縁ケース101のコンタクト103の接触部が露出する平面側には、ガイドケース104を遊嵌させるガイドケース収容室105が凹設され、また、その一方の側壁101A内に、板バネ106によりその一端がガイドケース収容室105の方向に付勢されるコの字状ロックピン107が揺動自在に取り付けられている。
ガイドケース104は、水平としたメモリーカード102を前方から挿入する扁平枠状に形成され、前方から挿入するメモリーカード102は、ガイドケース104の後壁に当接してガイドケース104内に収容される。ガイドケース104の底壁には、絶縁ケース101の平面に露出するコンタクト103を挿通し、メモリーカード102の底面に露出する電極部へ接触させるスリットが穿設されている。
ガイドケース104の全体は、後壁と絶縁ケース101の間に配置された圧縮バネ108により前方に付勢され、絶縁ケース101の前端にねじ止め固定されるストッパー109に当接して、ガイドケース収容室105内に前後方向に進退自在に収容される。
また、ロックピン107が取り付けられた側壁101Aと対抗するガイドケース104の外側面には、ロックピン107の先端が係合するハート型溝カム110が凹設されている。ハート型溝カム110は、図15に示すように、中央の島107Aを中心に図中反時計回りで上昇する傾斜面f、jと、階段状に下降する内底面g、h、i、eとからなり、これによりロックピン107の先端は島107A回りに反時計回りでその内底面に沿って摺動するようになっている。
このように構成されたメモリーカード用コネクタ100の動作を図16で説明する。メモリーカード102を挿入していない待機状態で、図16(a)に示すように、ガイドケース104は、圧縮バネ108により前方に付勢されストッパー109に当接している。この状態で、ロックピン107の先端は、ハート型溝カム110のe内に位置している。
このコネクタ100にメモリーカード102を前方(図中右方)からガイドケース104内に挿入すると、メモリーカード102に後方へ押圧されるガイドケース104は、圧縮バネ108を圧縮しながら後方に移動し、ロックピン107の先端が、ハート型溝カム110のeからfを経由してg内に至る(同図(b))。
この状態で、メモリーカード102への後方へ押圧を解くと、ガイドケース104は、圧縮バネ108により再び前方に付勢され、ロックピン107の先端は、相対的にハート型溝カム110のgとfの境界の段部に沿ってhに落ち込み、島107Aに当接してガイドケース104が同図(c)の接続位置で停止する。この接続位置で、絶縁ケース101からスリットを介してガイドケース104内に挿通する各コンタクト103は、メモリーカード102の底面に露出する電極部へそれぞれ接触し、電気接続される。
メモリーカード102を排出する場合には、接続位置からメモリーカード102を再び前方へ押圧し、ロックピン107の先端を、ハート型溝カム110のhから、gとhの境界の段部に沿ってiへ落ち込ませる。その後、メモリーカード102への押圧を解くと、ガイドケース104は、圧縮バネ108により前方へ押し出され、ロックピン107の先端は、iから傾斜面jを経由してeへ戻る。これにより、ガイドケース104はストッパー109に当接する待機位置へ復帰し(同図(d))、メモリーカード102をガイドケース104から抜き出すことができる。
しかしながら、この従来のプッシュ/プッシュ方式のカード排出機構を備えたメモリーカード用コネクタ100は、ロックピン107とハート型溝カム110からなるロック機構やガイドケース104を前方に付勢する圧縮バネ108を設ける必要があるので、構成部品数が多く、また、これらの部品を設けるスペースからコネクタ全体が大型化する問題があった。
また、カード排出機構が複雑であるため、メモリーカード102を接続位置から押し込んでもガイドケース104が待機位置に復帰しない作動エラーが生じたり、ロックピン107と島107Aとの係合が外れ、突然ガイドケース104が待機位置まで復帰して、メモリーカード102が不用意に飛び出る危険があった。
更に、ガイドケース104は、スリットに挿通させるコンタクト103とショートしないように合成樹脂などの絶縁物で成形するので、機械的な強度に限界があり、メモリーカード102を前後の挿抜方向と異なる方向に挿抜させると、ガイドケース104が変形し、ガイドケース収容室105内で円滑に摺動しなくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、簡単な構成で、確実に接続位置に挿入されたメモリーカードを引き出すことができるメモリーカード用コネクタを提供することを目的とする。
また、メモリーカードに予期しない方向の力を加えても、機械的な強度に優れ、故障のないメモリーカード用コネクタを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のメモリーカード用コネクタは、メモリーカードの電極部と接触する複数のコンタクトと、複数のコンタクトを平面上に露出させて支持する絶縁プレートを有する絶縁ケースと、絶縁プレートとともにメモリーカードを遊嵌するカード収容室が形成されるように絶縁ケース上に配設され、絶縁ケースの前方から挿入されるメモリーカードを後方のカード収容室へ案内するカバーと、カバー上を前後方向に進退自在に移動し、イジェクト爪がカバーの後方に垂設されたスライダとを備え、カード収容室に収容された状態で、カバーの後方に露出するメモリーカードの後端にイジェクト爪を当接させ、前方へ摺動操作するスライダによってメモリーカードを連動させて、カード収容室から前方へ排出することを特徴とする。
絶縁プレートとカバーで形成されるカード収容室の前方から挿入するメモリーカードは、後方のカード収容室に遊嵌され、絶縁プレートの平面側に露出するコンタクトが電極部に接触する。
スライダをカバーの上方で前方へ移動操作すると、メモリーカードの後端にイジェクト爪が当接し、メモリーカードがカード収容室から前方に排出される。
請求項2のメモリーカード用コネクタは、カバーは、絶縁プレートとメモリーカードを収容する隙間を隔てて絶縁プレート上に平行に配置されるカバープレートと、カバープレートの左右両側から下方に直角に折り曲げられ、プリント配線基板に固着される脚部とからなり、カバープレートと脚部は、金属板から一体に形成されてなることを特徴とする。
金属板で形成されるカバーは、カバー収容室内に収容されるメモリーカードの電極部が露出する底面とは対向しないので、コンタクトやメモリーカードの電極部間がカバーによりショートすることがない。
請求項3のメモリーカード用コネクタは、カバーの脚部が、プリント配線基板のグランドパターンに半田付けされることを特徴とする。
メモリーカード及びコンタクトの周囲を覆う金属板から形成されるカバーが接地されるので、メモリーカード及びコンタクトに外部からノイズが侵入しづらい。
請求項4のメモリーカード用コネクタは、スライダが、カバープレートに平行に積層される金属製のスライダプレートを有し、スライダプレートがカバープレートの平面に沿って摺動することを特徴とする。
スライダプレートとカバープレート間の摺動面は、それぞれ金属板の表面であるので、がたつきなくスライダプレートが摺動する。
また、スライダプレートとカバープレートを薄肉の金属板で形成できるので、コネクタを薄型化できる。
請求項5のメモリーカード用コネクタは、スライダプレートの左右両側に沿って形成される第1ガイド部と、カバープレートの左右両側に沿って形成される第2ガイド部が係合し、スライダプレートが前後方向に案内されることを特徴とする。
第1ガイド部と第2ガイド部は、金属板から形成されるので、変形しづらく、スライダプレートが円滑に前後方向に案内される。
請求項6のメモリーカード用コネクタは、スライダを後方へ付勢する付勢手段が設けられ、後方へ付勢されるスライダは、カード収容室に収容されたメモリーカードの後端より少なくとも後方にイジェクト爪が待機する位置で、カバー若しくは絶縁ケースに設けられたストッパー部に当接して位置決めされることを特徴とする。
イジェクト爪によりメモリーカードを前方へ排出した後、スライダへの操作力を解くと、付勢手段によりスライダはストッパー部に当接する位置まで後退し、イジェクト爪が待機する位置まで自動復帰する。
請求項1の発明によれば、絶縁ケースとカバーとイジェクト爪を有するスライダのみの簡単な構成で、メモリーカードの排出機構が得られる。特に、絶縁ケースの絶縁プレートとカバーとスライダは、メモリーカードの厚さを隔てて積層することによって構成できるので、メモリーカード用コネクタを薄型化できる。
更に、スライダとメモリーカードとは直接摺動接触しないので、後方へ移動するスライダに連動してメモリーカードがカード収容室内に戻ることがない。
更に、メモリーカードは、スライダのイジェクト爪を当接させて、排出用のバネを用いずに手動で排出するので、排出機構が単純で排出エラーが生じたり、メモリーカードが不用意にカード収容室から飛び出ることがない。
請求項2の発明によれば、カバーを強度に優れた金属板で構成するので、メモリーカードから予期しない方向の力を受けても、メモリーカードの排出機構が変形せず、故障しない。
また、絶縁ケースがカバープレートによって覆われるので、コネクタに加わる予期しない衝撃荷重や外力は、プリント配線基板に脚部が固着されるカバーに加わり、絶縁ケースに支持されるコンタクトのプリント配線基板との接続部には伝達されないので、コンタクトの接続部にパターン剥離などの接続不良が発生しない。
請求項3の発明によれば、カード収容室を形成するカバー全体が接地されるので、カード収容室に収容されるメモリーカードとコンタクトを、外方からシールドすることができる。
請求項4の発明によれば、カバープレートに平行に積層されるスライダプレートも金属板で形成されるので、上方から衝撃荷重や不用意な外力を受けてもカバーが保護され、メモリーカードを遊嵌するカード収容室の形状が変形しない。
また、カバーが接地されている場合には、カバープレートに接触するスライダも接地され、メモリーカードとコンタクトの接続部が更に完全にシールドされる。
また、請求項5の発明によれば、金属板による強度に優れた第1ガイド部と第2ガイド部でスライダをメモリーカードの挿入方向に沿って案内できる。
第1ガイド部と第2ガイド部を係合させて、スライダをカバーへ組み立てる組み立て作業は、絶縁ケースとの組立と別に、容易に行うことができる。
また、請求項6の発明によれば、スライダを手動操作することなく、付勢手段により待機位置である後方まで自動的にスライドする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の一実施の形態に係るメモリーカード用コネクタ1は、いわゆる携帯電話機のプリント配線基板に実装されるメモリーカード用コネクタであって、このコネクタ1と接続するメモリーカード10は、携帯電話機のプログラムソフト、使用者データなどを記憶するSIMカードである。
本実施の形態に係るメモリーカード用コネクタ1は、図5に示すように、複数のコンタクト2を位置決め支持する絶縁ケース3と、カバー4と、スライダ5とを備えている。
絶縁ケース3は、図11に示すように、長方形状の絶縁プレート31と、絶縁プレート31の左右両側から後方(図中上方)にかけて立設した外枠部32、32とを、合成樹脂により一体に形成したものである。外枠部32は、接続するメモリーカード10の平面の輪郭よりわずかに大きく、また外枠部32の高さは、メモリーカード10の厚みよりわずかに高く、これにより外枠部により囲まれる内側は、絶縁ケース3上を覆うカバー4とにより、メモリーカード10を前方(図中下方)から収容するカード収容室11が構成される。
外枠部32の左右の外側面には、カバー4の後述する脚部44を挟持し前後方向に位置決めする位置決め枠部33と、位置決め枠部33の後方で、前後方向に対向する前方ストッパー段部34及び後方ストッパー段部35とが形成されている。
絶縁プレート31には、絶縁ケース3の成形の際にインサート成形により、前後各列に3本のコンタクト2が、絶縁プレート31と一体に取り付けられている。各コンタクト2の一側の接触片21は、メモリーカード10の底面に露出する電極部と対向する部位に、絶縁プレート31の平面から突出するように片持ち支持され、これによりカード収容室11に収容されるメモリーカード10の対応する電極部に、各コンタクト2の接触片21が弾性接触する。また各コンタクト2の他側は、絶縁プレート31の前後から絶縁プレート31の底面に沿って引き出され、メモリーカード用コネクタ1を実装する図示しないプリント配線基板の対応するランドパターンに半田接続されるようになっている。
カバー4は、図12に示すように、絶縁プレート31上にメモリーカード10を収容する隙間を隔てて平行に配置されるカバープレート41と、カバープレート41の後端から下方に向けて垂設された一組の係止爪42と、カバープレート41の左右両側に沿って、左右両側の中央部が下方に直角に折り曲げられたガイド片43と、ガイド片43の前後両側で、カバープレート41の左右両側が下方にクランク状に折り曲げられた脚部44とが、導電性の金属板をプレス成形して一体に形成されたものである。
カバープレート41には、後述するイジェクト爪52がカバープレート41と干渉せずに、カバープレート41上を前後に往復移動するように、後端から前方に向かって矩形の切り欠き部41aが切り欠かれている。また、中央には、絶縁ケース3上にカバー4を組み立てた状態で、コンタクト2の上方に位置する長方形状の窓孔41bが穿設され、組み立てた後に、目視したり、テスターを挿入して、コンタクト2への導通試験が可能となるようにしている。
図5に示すように、このカバー4は、ガイド片43の前方の脚部44を、位置決め枠部33内に、カバープレート41の後端に垂設された係止爪42を、外枠部32の後方に穿設された係止孔36内にそれぞれ圧入することにより、絶縁ケース3上に位置決め固定される。絶縁ケース3上に固定される状態で、後方の脚部44は、後方ストッパー段部35の前方で外枠部32の外側面に沿って配設され、また、ガイド片43は、前方ストッパー段部34と後方ストッパー段部35の間で、外枠部32の外側面とわずかな隙間を隔てて前後方向に沿って配設される。
クランク状に折り曲げられた前方及び後方の脚部44の先端は、絶縁プレート31の底面に沿って配置され、上述のプリント配線基板のグランドパターンに半田接続される。これによりカバー4の全体が接地電位に保たれる。
スライダ5は、図13に示すように、カバープレート41の平面に沿って摺動する長方形状のスライダプレート51と、スライダプレート51の後端から下方に向けて垂設された一組のイジェクト爪52と、スライダプレート51の左右両側の後方で、前後方向に沿って垂設された断面U字状のU字ガイド部53と、スライダプレート51の前方でメモリーカード10の両側を囲うように左右の両側を折り曲げた挿入口部54と、スライダプレート51の前端から上方に折り曲げられた取っ手55とが、導電性の金属板をプレス成形して一体に形成されたものである。
スライダ5は、上向きに開口するU字ガイド部53内にカバー4のガイド片43を係合させて、ガイド片43の方向、すなわちメモリーカード10の挿入方向に沿った前後方向に進退自在に案内される。
スライダプレート51の後方には、カバープレート41の平面に摺動接触する一組の切り起こし片56が後方に向かって下方に切り起こされている。切り起こし片56は、カバープレート41の平面側に弾性接触することによりガイド片43がU字ガイド部53から脱落することを防止すると共に、スライダプレート51をがたつきなくカバープレート41の平面上に摺動接触させるものである。更に、接地されたカバープレート41に接触することにより、スライダ5の全体も接地される。スライダプレート51には、また、図4に示すように、カバー4の切り欠き部41a若しくは窓孔41bを通してコンタクト2への導通試験を可能とするように、複数の窓孔51aが穿設されている。
このように構成されるメモリーカード用コネクタ1の組立は、始めにカバー4とスライダ5を組み立てる。図5に示すように、カバー4のガイド片43の後方延長線上にU字ガイド部53が位置するようにスライダ5を配置し、U字ガイド部53内にガイド片43を挿通させながら、スライダ5をカバー4の平面側で前方にスライドさせ、カバー4とスライダ5を組み立てる。この状態で、スライダ5のイジェクト爪52は、カバー4の切り欠き部41a内から下方に突出する。
続いて、スライダ5を組み付けたカバー4を、絶縁ケース3へ上方から組み付ける。上述のように、絶縁ケース3への取り付けは、カバー4の前方の脚部44と係止爪42を、絶縁ケース3の位置決め枠部33と係止孔36にそれぞれ上方から圧入することにより行われる。絶縁ケース3に取り付けた状態で、ガイド片43に係合するU字ガイド部53もガイド片43とともに、前方ストッパー段部34と後方ストッパー段部35の間に配置される。従って、図9、図10に示すように、U字ガイド部53は、前方ストッパー段部34と後方ストッパー段部35との間で前後方向にスライドし、スライダ5の前後方向の移動は、これらの段部34、35の間に規制される。
以下、このメモリーカード用コネクタ1へメモリーカード10を挿入し、また抜き出す動作を、図1乃至図10を用いて説明する。
メモリーカード10を接続する場合には、電極部の露出面を底面側として、図4に示すように、スライダ5の挿入口部54の前方からメモリーカード10を挿入する。挿入口部54から挿入されたメモリーカード10は、メモリーカード10を遊嵌する形状に形成されたカード収容室11の内壁面に沿って後方へ案内され、メモリーカード10の先端(後端)が外枠部32の後方壁に当接する位置で、カード収容室11内に収容される。
メモリーカード10を前後方向の挿入方向と異なる向きで強制的に挿入しようとしたり、異なる方向に力を加えても、カード収容室11を構成するカバー4が、機械的強度に優れた金属板で形成されているので、カード収容室11の形状が変形することがなく、メモリーカード10を円滑に挿抜することができる。
スライダ5は、メモリーカード10を挿入する前にいずれの位置にあってもよいが、カード収容室11へ挿入するメモリーカード10が、スライダ5のイジェクト爪52に当接する場合には、メモリーカード10の挿入と共にイジェクト爪52も後方へ移動し、図6に示すように、カード収容室11にメモリーカード10が収容される接続位置で、イジェクト爪52は、メモリーガード10の後端より少なくとも後方に位置している。
図6に示す接続位置では、カード収容室11内に突出する各コンタクト2の接触片21は、対向するメモリーカード10の電極部に弾性接触し、これによりメモリーカード10とメモリーカード用コネクタ1を実装したプリント配線基板との接続が行われる。
メモリーカード10を抜き出す場合には、図7に示すように、スライダ5の取っ手55を前方に引き出す。スライダ5のイジェクト爪52は接続位置にあるメモリーカード10の後方にあるので、メモリーカード10は、前方に移動するイジェクト爪52によりカード収容室11から引き出される。
U字ガイド部53が絶縁ケース3の前方ストッパー段部34に当接するまでスライダ5を引き出した後、図8に示すように、スライダ5を再び後方へ押し込む。後方へ移動するスライダ5は、カバープレート41が介在するので、メモリーカード10とは直接接触せず、メモリーカード10のみが前方に引き出された状態で残される。従って、コネクタ1から前方に引き出されたメモリーカード10を掴み、メモリーカード10を容易に抜き出すことができる。
このメモリーカード用コネクタ1によれば、バネ機構を用いずにメモリーカード10を排出するので、ロック機構などの故障によりメモリーカード10が突然飛び出るような事故がなく、また、複雑な機構を用いずに手動でスライダ5を前後方向に操作するだけで、メモリーカード10を排出できる。
上記実施の形態では、U字ガイド部53とガイド片43を係合させて、スライダ5をカバー4に組み付けたものであるが、カバー4の上方でメモリーカード10の挿入方向に沿ってスライダ5が移動し、イジェクト爪52でメモリーカード10を前方へ排出できるものであれば、必ずしもカバー4に対してスライダ5を組み付ける必要はない。
例えば、スライダ5を、絶縁ケース3やカバー4が収容される筐体に対して、カバー4の上方で前後方向にスライド自在に取り付け、イジェクト爪52をカード収容室11に収容されるメモリーカード10の後方に待機させるようにしてもよい。スライダ5のみを筐体に取り付けたこの実施の形態によれば、スライダ5を筐体の厚み内にスライド自在に収容することも可能となり、メモリーカード用コネクタの全体を更に薄型化することができる。
また、上述の実施の形態では、スライダ5を前後方向に手動操作して、メモリーカード10を排出したが、スライダ5と固定側の絶縁ケース3、カバー4、筐体などとの間にスライダ5を後方へ付勢する圧縮バネなどの付勢手段を設けて、前方に引き出したスライダ5を後方の待機位置まで自動復帰させるものであってもよい。
例えば、スライダ5とカバー4との間にスライダ5を後方へ付勢する圧縮バネを配置し、後方へ付勢されるスライダ5は、U字ガイド部53を後方ストッパー段部35へ当接させて待機位置に位置決めする。スライダ5を後方へ付勢する付勢手段が設けられたメモリーカード用コネクタによれば、メモリーカード10を排出する場合にスライダ5を前方へ引き出す一方向の操作のみで、メモリーカード10が手で掴み簡単に引き出し可能な前方位置に残される。尚、ここで用いられる付勢手段は、スライダ5を後方の待機位置へ付勢する方向に作用するものであるので、スライダ5等の可動部品が前方に飛び出る危険はない。
更に、カバー4の脚部44は、コンタクト2との接続部をシールドする必要がなければ、必ずしもグランドパターンに接続する必要はない。
更に、カバー4やスライダ5は、シールド効果や機械的な破損の恐れがない場合には、必ずしも金属板で形成する必要はない。
本発明は、携帯電話機などのポータブル機器に、ICカードなどのメモリーカードを接続するメモリーカード用コネクタに適している。
本発明の一実施の形態に係るメモリーカード用コネクタ1を斜め前方からみた斜視図である。 メモリーカード用コネクタ1を斜め後方からみた斜視図である。 メモリーカード用コネクタ1の平面図である。 メモリーカード用コネクタ1を前後方向に沿って切断した縦断面図である。 メモリーカード用コネクタ1の分解斜視図である。 メモリーカード10がカード収容室11に収容された接続位置にある状態を示す斜視図である。 メモリーカード10を排出するために、スライダ5を前方へスライドさせた状態を示す斜視図である。 スライダ5を後方へスライドし、メモリーカード10が前方に残された状態を示す斜視図である。 U字ガイド部53が後方ストッパー段部35に当接し、スライダ5が後方へ抜け止めされる状態を底面側前方からみたメモリーカード用コネクタ1の斜視図である。 U字ガイド部53が前方ストッパー段部34に当接し、スライダ5が前方へ抜け止めされる状態を底面側後方からみたメモリーカード用コネクタ1の斜視図である。 コンタクト2が取り付けられた絶縁ケース3の平面図である。 カバー4の(a)は、背面図、(b)は、平面図、(c)は、右側面図である。 スライダ5の(a)は、背面図、(b)は、平面図、(c)は、右側面図である。 従来のメモリーカード用コネクタ100を示す分解斜視図である。 ハート型溝カム110の(a)は、平面図、(b)は、ロックピン107の先端の移動軌跡に沿った断面図である。 ガイドケース104と絶縁ケース101の関係を示し、(a)は、ガイドケース104が待機位置にあるとき、(b)は、ガイドケース104がバネ受け部に当接したとき、(c)は、ガイドケース104が接続位置にあるとき、(d)は、ガイドケース104がわずかに後方に押し込まれたとき、の縦断面図である。
符号の説明
1 メモリーカード用コネクタ
2 コンタクト
3 絶縁ケース
4 カバー
5 スライダ
10 メモリーカード
11 カード収容室
31 絶縁プレート
35 ストッパー部(後方ストッパー段部)
41 カバープレート
43 第2ガイド部(ガイド片)
44 脚部
51 スライダプレート
52 イジェクト爪
53 第1ガイド部(U字ガイド部)

Claims (6)

  1. メモリーカード(10)の電極部と接触する複数のコンタクト(2)と、
    複数のコンタクト(2)を平面上に露出させて支持する絶縁プレート(31)を有する絶縁ケース(3)と、
    絶縁プレート(31)とともにメモリーカード(10)を遊嵌するカード収容室(11)が形成されるように絶縁ケース(3)上に配設され、絶縁ケース(3)の前方から挿入されるメモリーカード(10)を後方のカード収容室(11)へ案内するカバー(4)と、
    カバー(4)上を前後方向に進退自在に移動し、イジェクト爪(52)がカバー(4)の後方に垂設されたスライダ(5)とを備え、
    カード収容室(11)に収容された状態で、カバー(4)の後方に露出するメモリーカード(10)の後端にイジェクト爪(52)を当接させ、
    前方へ摺動操作するスライダ(5)によってメモリーカード(10)を連動させて、カード収容室(11)から前方へ排出することを特徴とするメモリーカード用コネクタ。
  2. カバー(4)は、絶縁プレート(31)とメモリーカード(10)を収容する隙間を隔てて絶縁プレート(31)上に平行に配置されるカバープレート(41)と、カバープレート(41)の左右両側から下方に直角に折り曲げられ、プリント配線基板に固着される脚部(44)とからなり、カバープレート(41)と脚部(44)は、金属板から一体に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
  3. カバー(4)の脚部(44)は、プリント配線基板のグランドパターンに半田付けされることを特徴とする請求項2に記載のメモリーカード用コネクタ。
  4. スライダ(5)は、カバープレート(41)に平行に積層される金属製のスライダプレート(51)を有し、スライダプレート(51)がカバープレート(41)の平面に沿って摺動することを特徴とする請求項2又は3に記載のメモリーカード用コネクタ。
  5. スライダプレート(51)の左右両側に沿って形成される第1ガイド部(53)と、カバープレート(41)の左右両側に沿って形成される第2ガイド部(43)が係合し、スライダプレート(51)が前後方向に案内されることを特徴とする請求項4に記載のメモリーカード用コネクタ。
  6. スライダ(5)を後方へ付勢する付勢手段が設けられ、後方へ付勢されるスライダ(5)は、カード収容室(11)に収容されたメモリーカード(10)の後端より少なくとも後方にイジェクト爪(52)が待機する位置で、カバー(4)若しくは絶縁ケース(3)に設けられたストッパー部(35)に当接して位置決めされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメモリーカード用コネクタ。
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