JP4488575B2 - Elastic crawler - Google Patents
Elastic crawler Download PDFInfo
- Publication number
- JP4488575B2 JP4488575B2 JP2000035492A JP2000035492A JP4488575B2 JP 4488575 B2 JP4488575 B2 JP 4488575B2 JP 2000035492 A JP2000035492 A JP 2000035492A JP 2000035492 A JP2000035492 A JP 2000035492A JP 4488575 B2 JP4488575 B2 JP 4488575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- overlap
- crawler
- circumferential direction
- elastic
- tensile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、土木用、建設用、又は農業用等の無限軌道車において用いられる弾性クローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾性クローラは、ゴム等の弾性材で形成されたエンドレス帯状をしたクローラ本体に対し、その外周面に互いに所定間隔をおいて複数のラグが突設(隆起)されて成るものであって、スプロケットによる噛合伝動方式又はドラムホイールによる摩擦伝動方式等により、循環走行されるようになっている。
【0003】
この種の弾性クローラでは、クローラ本体の補強のため、このクローラ本体内の周方向に沿ってスチールコード等より成る抗張体が埋設されているのが普通である。この抗張体は、その両側の素材端が所定長さ分だけオーバラップ状態で結合されることにより、エンドレスを形成するようになっている(実開昭54−178324号公報、実開昭55−139983号公報、実開昭58−90887号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように抗張体に設けられたオーバラップ結合部では、当然に、その他の部分(オーバラップしていない部分)に比して屈曲剛性が高くなっている。そのため、このオーバラップ結合部が駆動輪に巻きつくとき等に走行振動が起こりやすく、場合によっては脱輪をはじめ、クローラ本体内での剥離損傷の原因になったりするおそれもあった。
【0005】
また、オーバラップ結合部が駆動輪の周部に位置しているときに、この駆動輪まわりで石等の噛み込みが起こると、これを原因とした張力上昇がオーバラップ結合部に集中して、このオーバラップ結合部での破断に繋がるということもあった。
これらの不具合は、低速走行時(又は低速走行車)よりも高速走行時(又は高速走行車)の場合に起こりやすいという傾向にあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、抗張体に設けられるオーバラップ結合部を原因として、走行振動や脱輪、剥離損傷、破断等が起こるのを少なくした(抑制した)弾性クローラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係る弾性クローラは、エンドレス帯状に形成され外周面に周方向所定間隔でラグが隆起された弾性材製のクローラ本体を有し、両端部がオーバラップ結合されることでエンドレス帯状に形成される3つ以上の抗張体が上記クローラ本体内の全周にわたって埋設されている弾性クローラであって、前記抗張体は幅方向に分散されて配置され、前記抗張体それぞれにおける前記両端部が重ね合わされて形成されたオーバラップ結合部は、幅方向に隣接するもの同士が周方向において重ならず、かつ幅方向に隣接しないもの同士が周方向においてラグ間隔の1ピッチ分を超えて重ねられて配置されている。
【0008】
このように構成された弾性クローラは、個々のオーバラップ結合部に起因して生じる屈曲剛性の高い部分が、クローラ本体の全体としてその幅方向及び周方向の双方で拡散され、且つ個々のオーバラップ結合部での屈曲剛性が、程度の低いものに抑えられる。
このため、これらのオーバラップ結合部が駆動輪に巻きつくとき等において、走行振動は低減乃至解消されるものとなり、脱輪や剥離損傷、破断等も防止されるものとなる。
【0009】
各抗張体において、オーバラップ結合部は、言うまでもなく抗張体としての両側の素材端をクローラ本体の肉厚方向で重ね合わせることによって形成したものであり、従って一方の素材端はクローラ本体の接地面側へ向けられ(即ち、エンドレスの外側配置となり)、他方の素材端はエンドレスの内側配置となる。
好ましくは、少なくとも一つの前記オーバラップ結合部の接地面側における素材端が、当該オーバラップ結合部と他の前記オーバラップ結合部とを含みこれらにより区画されたオーバラップ分布域(即ち、各オーバラップ結合部をクローラ本体の周方向で位置ズレさせた全体長さ領域)の周方向両側の域端を除く内方に配される。
【0010】
このようにすると、このオーバラップ分布域の一部又は全部が、駆動輪に巻きついているとき又は駆動輪の周部に位置しているとき等にあっても、クローラ本体の接地面側へ向けられる上記素材端に対して屈曲剛性が集中するといったことは起こり難くなり(即ち、応力緩和されることになり)、この部分での剥離損傷や破断等が防止されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて弾性クローラの形態を説明する。
図1乃至図3は、弾性クローラ1の第1の参考形態を示している。
この弾性クローラ1は、ゴム等の弾性材を素材としてエンドレス帯状に形成されたクローラ本体2を主体とするもので、このクローラ本体2におけるエンドレスの外周面には、周方向に所定間隔をおいてラグ3が隆起して設けられている。図示したラグ3は、クローラ本体2に対してその幅方向を一文字状に横切る堤状をして突出したものとなっている。
【0012】
クローラ本体2には、その周方向に沿って所定間隔で、金属製又は樹脂製の横置補強体5が埋設される(図3参照)ことがあり(無いものもある)、このような横置補強体5では、多くの場合、クローラ本体2のエンドレス内方へ向けて突出する突起6が設けられることになる。この突起6は、装着対象となる機体8(土木用、建設用、又は農業用等の無限軌道車の走行装置)が具備する駆動輪9や遊動輪10又は転輪11等に対して走行踏面及び走行ガイドとしての作用を奏する。
【0013】
また、駆動輪9がスプロケット形である場合、上記横置補強体5は、それ自体に設けられた肉厚方向の貫通孔12又は横置補強体5の隣接間にできる隙間で、クローラ本体2の肉厚方向を貫通するピッチ送り孔13を形成させて、このピッチ送り孔13で駆動輪9と係合させるようになっている。
このようなクローラ本体2の内部には、その全周にわたり、エンドレス帯状に形成された抗張体15が埋設されている。
【0014】
本第1実施形態において、この抗張体15は、クローラ本体2の幅方向右半部と幅方向左半部とに各々対応するように、2本設けられたものとしてある。
横置補強体5が埋設されている場合、抗張体15はそれよりエンドレス外周側となるように位置付けられる。また、上記のようにクローラ本体2にピッチ送り孔13が設けられている場合、抗張体15はこのピッチ送り孔13を挟んだ左右両側へ振り分けられるように、相互間に隙間Wが保たれた配置となっている。
【0015】
この抗張体15は、1本又は並行状態で束ねた複数本のスチールコード等より成るもので、その両側の素材端を所定長さだけオーバラップさせたうえで、溶接や金具止め、接着等の適宜接合手段又はこれら積極策を伴わない状態で結合されることにより、全体としてクローラ本体2と同じエンドレスを呈するものとなっている。
【0016】
図例では、この抗張体15に設けられるオーバラップ結合部16の長さMを、丁度、ラグ間隔の4ピッチ分に相当させるように形成してあり、またこのオーバラップ結合部16の両端16a,16b(抗張体15としての両側の素材端)をそれぞれ、ラグ3の中心位置と一致させるように位置付けてある。
抗張体15が上記のようにクローラ本体2の幅方向で2本設けられていることに伴い、各抗張体15のオーバラップ結合部16は、このクローラ本体2に対して幅方向の2箇所に分散して設けられていることになる。そして、なお且つこれら2箇所のオーバラップ結合部16は、クローラ本体2の周方向で互いに位置ズレして配置されている。
【0017】
各オーバラップ結合部16間の周方向位置ズレは、ラグ間隔の1ピッチ分を超えたものとされている。
図例では、この周方向位置ズレをラグ間隔の5ピッチ分に相当させるように形成してあり、従って、2本の抗張体15のオーバラップ結合部16は、互いにオーバラップしない(両オーバラップ結合部16の間にいずれとも干渉しないラグ3が1本存在する)状態となっている。すなわち、双方のオーバラップ結合部16を含めたオーバラップ分布域としての全体長さLは、オーバラップ結合部16の長さMの2倍よりも長くなっている(L>2M)。
【0018】
このようなことから、次のような作用が得られる。
すなわち、個々のオーバラップ結合部16での屈曲剛性が各抗張体15におけるその他の部位の屈曲剛性よりも高くなるとしても、全てのオーバラップ結合部16での屈曲剛性の和は、クローラ本体2の全体としてオーバラップ結合部を1箇所しか設けなかった場合(即ち、従来の弾性クローラに相当)における当該オーバラップ結合部での屈曲剛性と同じであるから、結果として、本形態のようにオーバラップ結合部16を多く設ければ設ける程、その数に反比例して個々のオーバラップ結合部16での高剛性化の程度は、小さくなる。
【0019】
従って、これをクローラ本体2の全体として観察すれば、高剛性化された部位がその幅方向及び周方向の双方で拡散されている状態となる。
しかも、上記したように個々のオーバラップ結合部16での屈曲剛性は小さく抑えられたかたちになっているので、これらのことから、各オーバラップ結合部16が駆動輪9に巻きつくとき等において、走行振動は低減乃至解消されるものとなり、また脱輪や剥離損傷、破断等も防止されることになる。
【0020】
なお、各抗張体15において、オーバラップ結合部16は、言うまでもなく抗張体15としての両側の素材端をクローラ本体2の肉厚方向で重ね合わせたものである。従って、図1上側のオーバラップ結合部16で言えば、左方を向いた素材端16aは、その肉厚方向位置付けがクローラ本体2におけるエンドレスの内側配置となり、これに対して同、右方を向いた素材端16bは接地面側(即ち、エンドレスの外側配置)となっている。
【0021】
また同様に、図1下側のオーバラップ結合部16でも、左方を向いた素材端16aは、その肉厚方向位置付けがクローラ本体2におけるエンドレスの内側配置となり、これに対して同、右方を向いた素材端16dは接地面側(即ち、エンドレスの外側配置)となっている。
ここにおいて、図1上側のオーバラップ結合部16では、クローラ本体2の接地面側へ向けられる素材端16bが、オーバラップ分布域(長さL)の分布域内方へ位置付けられていることになる。そのため、少なくともこの素材端16bでは、オーバラップ分布域が駆動輪9に巻きついてゆく過程にあって屈曲剛性が集中し難い状態に保持され(応力緩和され)、従ってこの部分での剥離損傷や破断等が防止されることになる。
【0022】
なお、図1下側のオーバラップ結合部16でも、クローラ本体2の接地面側へ向けられる素材端16dを、オーバラップ分布域(長さL)の分布域内方へ位置付けるようにすれば(即ち、図1中で素材端16aと素材端16dとの左右配置を入れ換えれば)、なお好適なものとなる。
また、このようなオーバラップ分布域の長さLは、駆動輪9とこれに隣接する第1転輪11Aとの隣接間隔P(図2参照)に対して同等以上となるように形成しておくのが好適である。
【0023】
このようにすると、このオーバラップ分布域の一部又は全部が駆動輪9に巻きつくか又は駆動輪9の周部に位置している場合にあって、図2に示したように、例えば駆動輪9まわりでの石Xの噛み込み等が生じて、駆動輪9と第1転輪11Aとの間の張力が急激に上昇するようなことがあっても、少なくとも一方のオーバラップ結合部16は駆動輪9又は第1転輪11Aを超えた位置付けとされることになる。
【0024】
そのため、この部分で抗張体15とクローラ本体2との間の剥離損傷が起きたり、抗張体15に対してオーバラップ結合部16やその周辺で破断が起きたりすることはないものとされる。
図4は、弾性クローラ1の第2の参考形態を示している。
この第2の参考形態が第1の参考形態と最も異なるところは、各抗張体15のオーバラップ結合部16間において、それらを周方向に位置ズレさせる長さを、ラグ間隔の2ピッチ分に相当させるように形成した点にある。
【0025】
なお、各オーバラップ結合部16の長さMを、丁度、ラグ間隔の4ピッチ分に相当させるように形成してあり、また図4上側に示すオーバラップ結合部16の両側の素材端16b,16fや、図4下側に示すオーバラップ結合部16の両側の素材端16a,16eをそれぞれ、ラグ3の中心位置と一致するように位置付けてある点は、第1実施形態の場合と同じである。
【0026】
従って、2本の抗張体15のオーバラップ結合部16は、ラグ間隔の2ピッチ分に相当した長さNで互いにオーバラップする状態となっている。すなわち、双方のオーバラップ結合部16を含めたオーバラップ分布域としての全体長さLは、オーバラップ結合部16の長さMの2倍よりも短くなっている(L<2M)。
また、この第2実施形態では、図4下側のオーバラップ結合部16において、左方を向いた素材端16eは、肉厚方向位置付けがクローラ本体2の接地面側(即ち、エンドレスの外側配置)となり、これに対して同、右方を向いた素材端16fはエンドレスの内側配置となっている。なお、図4上側のオーバラップ結合部16のうち左方を向いた素材端16aがクローラ本体2におけるエンドレスの内側配置となり、これに対して同、右方を向いた素材端16bが接地面側(即ち、エンドレスの外側配置)となっていることは、第1実施形態と同じである。
【0027】
すなわち、双方のオーバラップ結合部16とも、クローラ本体2の接地面側へ向けられる素材端16b,16eが、オーバラップ分布域(長さL)の分布域内方へ位置付けられていることになる。そのため、これら両方の素材端16b,16eにおいて、オーバラップ分布域が駆動輪9に巻きついてゆく過程にあって屈曲剛性が集中し難い状態に保持され(応力緩和され)、この部分での剥離損傷や破断等が防止されるという利点が得られるものである。
【0028】
その他の細部構成や作用効果等に関しては、上記第1実施形態と略同じであり、ここでの詳説は省略する。
図5及び図6は、本発明に係る弾性クローラ1の実施形態を示している。
この実施形態の弾性クローラ1では、クローラ本体2の外周面に設けられるラグ3が、クローラ本体2の幅方向両側からそれぞれ対辺側へ斜めに突き出すような堤状をして突出したものとなっている。
【0029】
また、クローラ本体2に横置補強体は埋設されておらず、駆動輪9に対して係合するピッチ送り孔的なものも設けられていない代わりに、クローラ本体2自体に、エンドレス内方へ突出する係合用爪20がその周方向で互いに所定間隔をおいて設けられたものとなっている。
そして、クローラ本体2の内部に埋設される抗張体15は、クローラ本体2の幅方向中央部(15B)と、この左右両側(15A,15C)との合計3箇所に各々対応するように、3本設けられたものとしてある。従って、本実施形態では、各抗張体15ごとに設けられるオーバラップ結合部16も、このクローラ本体2に対して幅方向の3箇所(16A,16B,16C)に分散して設けられていることになる。
【0030】
図例では、クローラ本体2の幅方向中央部に位置付けられる抗張体15Bを幅広なものとし、これのオーバラップ結合部16Bの長さTを、丁度、ラグ間隔の4ピッチ分に相当させるように形成してある。これに対してクローラ本体2の幅方向左右両側に位置付けられる抗張体15A,15Cは幅狭なものとし、これらの各オーバラップ結合部16A,16Cの長さSを、ラグ間隔の3ピッチよりやや大きい程度とさせるように形成してある。
【0031】
また、これら3箇所のオーバラップ結合部16A,16B,16Cは、クローラ本体2の周方向で互いに位置ズレしたものとなっているが、このうち左右両側のオーバラップ結合部16A,16C相互間(即ち、互いに隣接しないもの同士)ではラグ間隔の1ピッチよりやや大きい程度でオーバラップする状態にしてあり、幅方向中央のオーバラップ結合部16Bは、他のオーバラップ結合部16A,16Cとは(即ち、互いに隣接するもの同士では)オーバラップしない状態にしてある。
【0032】
オーバラップ分布域の長さLが、駆動輪9とこれに隣接する第1転輪11Aとの隣接間隔Pに対して同等以上となるように形成してあることは、他の形態と同じである。
更に、この実施形態では、全てのオーバラップ結合部16A,16B,16Cにおいて、肉厚方向位置付けでクローラ本体2の接地面側(即ち、エンドレスの外側配置)となる素材端16g,16h,16jが、オーバラップ分布域(長さL)の分布域内方に位置付けられたものとなっている。
【0033】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、クローラ本体2の幅方向に設ける抗張体15の本数やオーバラップ結合部16を設ける数等は、限定されるものではなく、それぞれ4以上とすることも可能である。
なお、図2に示した機体6は、駆動輪9や遊動輪10が地盤より浮き上がって設けられるタイプとしてあり、これは主として農業用無限軌道車等で多用されるタイプであるが、図7に示すように、駆動輪9や遊動輪10が地盤に着地するような主として土木用や建設用の無限軌道車等で多用されるタイプにおいて、本発明を適用することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る弾性クローラでは、エンドレス帯状をしたクローラ本体の全周にエンドレス状態で抗張体を埋設するにあたり、この抗張体にできるオーバラップ結合部をクローラ本体の幅方向複数箇所に分散して設け、且つ個々のオーバラップ結合部を、クローラ本体の周方向においてラグ間隔の1ピッチ分を超えて位置ズレさせているので、クローラ本体としての屈曲剛性の高い部分がその幅方向及び周方向の双方で拡散されることになり、その結果、これらのオーバラップ結合部が駆動輪に巻きつくとき等において、走行振動は低減乃至解消されるものとなり、脱輪や剥離損傷、破断等も防止されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性クローラの第1の参考形態を示す平面断面図(図3のB−B線断面矢視に相当)である。
【図2】 第1の参考形態の弾性クローラの使用状態を示す概略側面図である。
【図3】 図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】 弾性クローラの第2の参考形態を示す平面断面図である。
【図5】 本発明に係る弾性クローラの実施形態を示す正面断面図(図3と比較し易く示した図)である。
【図6】 本発明に係る弾性クローラの実施形態を示す平面断面図(図5のC−C線断面矢視に相当)である。
【図7】 本発明を適用可能とされる弾性クローラの別タイプ例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 弾性クローラ
2 クローラ本体
3 ラグ
8 機体
9 駆動輪
11A 第1転輪
15 抗張体
16 オーバラップ結合部
16g オーバラップ結合部の接地面側における素材端
L オーバラップ分布域の長さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elastic crawler used in an endless track vehicle for civil engineering, construction, or agriculture.
[0002]
[Prior art]
The elastic crawler is formed by projecting (raising) a plurality of lugs on the outer peripheral surface of the crawler main body formed of an elastic material such as rubber at a predetermined interval from each other. It is designed to be circulated by the meshing transmission system by means of the above or the friction transmission system by the drum wheel.
[0003]
In this type of elastic crawler, in order to reinforce the crawler body, a tensile body made of a steel cord or the like is usually embedded along the circumferential direction in the crawler body. This tensile body is formed in an endless manner by joining the material ends on both sides in an overlapped state by a predetermined length (Japanese Utility Model Laid-Open Publication Nos. 54-178324 and 55). No. -139933, Japanese Utility Model Publication No. 58-90887, etc.).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the overlap coupling portion provided in the tensile body naturally has higher bending rigidity than other portions (non-overlap portions). For this reason, traveling vibration is likely to occur when the overlap coupling portion is wound around the driving wheel, and in some cases, there is a risk of causing wheel peeling and causing peeling damage in the crawler body.
[0005]
In addition, when the overlap coupling part is located on the periphery of the drive wheel, if a stone or the like is caught around the drive wheel, the tension increase caused by this is concentrated on the overlap connection part. In some cases, the overlap joint portion may be broken.
These problems tend to occur more easily during high-speed travel (or high-speed travel vehicles) than during low-speed travel (or low-speed travel vehicles).
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has reduced (suppressed) the occurrence of running vibration, derailment, peeling damage, breakage, and the like due to the overlap joint provided in the tensile body. ) To provide an elastic crawler.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to achieve the above object, the following technical means are taken.
That is, the elastic crawler according to the present invention has an endless belt-shaped elastic crawler body with lugs raised on the outer peripheral surface at predetermined intervals in the circumferential direction, and both ends are overlapped to form an endless belt-like shape. Three or more tensile bodies formed in the crawler body are embedded in the entire circumference of the crawler body, and the tensile bodies are arranged in a distributed manner in the width direction. In the overlap joint portion formed by overlapping the both end portions, those adjacent in the width direction do not overlap in the circumferential direction, and those not adjacent in the width direction form one pitch of the lug interval in the circumferential direction. It is placed so as to overlap.
[0008]
In the elastic crawler configured as described above, the portion having high bending rigidity caused by the individual overlap coupling portions is diffused in both the width direction and the circumferential direction as a whole of the crawler body, and the individual overlaps. Flexural rigidity at the joint is suppressed to a low degree.
For this reason, when these overlap coupling portions are wound around the driving wheel, the traveling vibration is reduced or eliminated, and the wheel is removed, the peeling damage, the breakage or the like is prevented.
[0009]
In each tensile body, the overlap joint is, of course, formed by superimposing the material ends on both sides as the tensile body in the thickness direction of the crawler body. It is directed toward the ground plane (ie, endless outer arrangement), and the other material end is endless inner arrangement.
Preferably, at least one of the overlap joints has a material end on the ground plane side that includes the overlap joint and the other overlap joints, and is defined by an overlap distribution region (that is, each overlap part). The wrap coupling portion is disposed inward excluding the region ends on both sides in the circumferential direction of the entire length region in which the lap coupling portion is displaced in the circumferential direction of the crawler body.
[0010]
In this way, even when a part or all of this overlap distribution area is wound around the drive wheel or is located on the periphery of the drive wheel, the overlap distribution area is directed toward the contact surface side of the crawler body. Concentration of the bending rigidity with respect to the material edge is less likely to occur (that is, stress is relaxed), and peeling damage and breakage at this portion are prevented.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the form of the elastic crawler will be described based on the drawings.
1 to 3 show a first reference form of the
The
[0012]
The crawler
[0013]
Further, when the
Inside the crawler
[0014]
In the first embodiment, two
When the horizontal reinforcement body 5 is embedded, the
[0015]
This
[0016]
In the illustrated example, the length M of the
As two
[0017]
The circumferential positional deviation between the
In the example shown in the figure, the circumferential positional deviation is formed so as to correspond to 5 pitches of the lag interval, and therefore, the
[0018]
From such a thing, the following effects are obtained.
That is, even if the flexural rigidity in each overlap coupling
[0019]
Therefore, when this is observed as the whole of the crawler
In addition, as described above, the flexural rigidity of each overlap coupling
[0020]
In each of the
[0021]
Similarly, in the
Here, in the
[0022]
In the
Further, the length L of such an overlap distribution region is formed to be equal to or greater than the adjacent interval P (see FIG. 2) between the
[0023]
In this case, when a part or all of the overlap distribution area is wound around the
[0024]
Therefore, peeling damage between the
FIG. 4 shows a second reference form of the
The second reference embodiment is most different from the first reference embodiment in that the length of the circumferential displacement of the
[0025]
The length M of each overlap coupling
[0026]
Accordingly, the
Further, in the second embodiment, in the
[0027]
That is, in both overlap
[0028]
Other details, functions, and the like are substantially the same as those in the first embodiment, and a detailed description thereof is omitted here.
5 and 6 show an embodiment of the
In the
[0029]
Further, the horizontal reinforcement body is not embedded in the crawler
The
[0030]
In the illustrated example, the tensile body 15B positioned at the center in the width direction of the
[0031]
The three
[0032]
The length L of the overlap distribution region is formed to be equal to or greater than the adjacent distance P between the
Further, in this embodiment, the material ends 16g, 16h, and 16j that are positioned on the
[0033]
The present invention is not limited to the above embodiment.
For example, the number of the
The
[0034]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, in the elastic crawler according to the present invention, when the tensile body is embedded in the endless state around the entire circumference of the endless belt-shaped crawler body, the overlap coupling portion that can be formed into the tensile body is provided as a crawler. The main body is distributed at a plurality of positions in the width direction, and each overlap coupling portion is displaced by more than one pitch of the lug interval in the circumferential direction of the crawler main body. The high part is diffused both in the width direction and in the circumferential direction. As a result, when these overlap coupling portions are wound around the drive wheels, the running vibration is reduced or eliminated, and Rings, peeling damage, breakage and the like are also prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan sectional view (corresponding to a sectional view taken along line BB in FIG. 3) showing a first reference embodiment of an elastic crawler.
FIG. 2 is a schematic side view showing a usage state of the elastic crawler of the first reference embodiment.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 4 is a plan sectional view showing a second reference embodiment of the elastic crawler.
FIG. 5 is a front cross-sectional view showing an embodiment of an elastic crawler according to the present invention (a view shown for easier comparison with FIG. 3).
6 is a plan cross-sectional view (corresponding to a cross-sectional view taken along line CC in FIG. 5) showing an embodiment of the elastic crawler according to the present invention.
FIG. 7 is a schematic side view showing another type of elastic crawler to which the present invention can be applied.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記抗張体(15)は幅方向に分散されて配置され、
前記抗張体(15)それぞれにおける前記両端部が重ね合わされて形成されたオーバラップ結合部(16)は、幅方向に隣接するもの同士が周方向において重ならず、かつ幅方向に隣接しないもの同士が周方向においてラグ間隔の1ピッチ分を超えて重ねられて配置された
ことを特徴とする弾性クローラ。The crawler body (2) made of an elastic material is formed in an endless belt shape and lugs (3) are raised on the outer peripheral surface at predetermined intervals in the circumferential direction, and both end portions are overlapped to form an endless belt shape. Three or more tensile bodies (15) are elastic crawlers embedded over the entire circumference in the crawler body (2),
The tensile bodies (15) are arranged in a distributed manner in the width direction,
The overlap joints (16) formed by overlapping the both ends of each of the tensile bodies (15) are not adjacent to each other in the circumferential direction and do not overlap in the circumferential direction. An elastic crawler characterized in that they are disposed so as to overlap each other in a circumferential direction exceeding one pitch of the lug interval.
請求項1に記載の弾性クローラ。The material end (16 g ) on the ground plane side of at least one of the overlap joints (16) includes the overlap joint (16) and the other overlap joint (16) and is partitioned by these. The elastic crawler according to claim 1, wherein the elastic crawler is disposed inward excluding the region ends on both sides in the circumferential direction of the overlap distribution region (L).
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000035492A JP4488575B2 (en) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | Elastic crawler |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000035492A JP4488575B2 (en) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | Elastic crawler |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001219878A JP2001219878A (en) | 2001-08-14 |
JP4488575B2 true JP4488575B2 (en) | 2010-06-23 |
Family
ID=18559682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000035492A Expired - Fee Related JP4488575B2 (en) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | Elastic crawler |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4488575B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5571319B2 (en) * | 2009-04-10 | 2014-08-13 | 住友ゴム工業株式会社 | Elastic crawler |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5890887U (en) * | 1981-12-15 | 1983-06-20 | オ−ツタイヤ株式会社 | Elastic tracks for crawlers |
JP2000033657A (en) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Bridgestone Corp | Endless molding method of rubber crawler |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS436817Y1 (en) * | 1964-09-24 | 1968-03-27 | ||
JPH08156851A (en) * | 1994-12-07 | 1996-06-18 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | Elastic crawler |
-
2000
- 2000-02-14 JP JP2000035492A patent/JP4488575B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5890887U (en) * | 1981-12-15 | 1983-06-20 | オ−ツタイヤ株式会社 | Elastic tracks for crawlers |
JP2000033657A (en) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Bridgestone Corp | Endless molding method of rubber crawler |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001219878A (en) | 2001-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7185958B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4944196B2 (en) | Rubber track core and rubber track | |
US7300119B2 (en) | Rubber crawler | |
US20020024256A1 (en) | Rubber crawler belt | |
JP4828059B2 (en) | Elastic crawler | |
JP3658536B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4776080B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4488575B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4722313B2 (en) | Protrusion-driven rubber crawler | |
JP4037715B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4146143B2 (en) | Elastic crawler | |
JP2002255066A (en) | Elastic crawler | |
JP4151943B2 (en) | Elastic crawler | |
JP4503138B2 (en) | Tensile body, manufacturing method thereof, elastic endless belt and elastic crawler | |
JP2001114144A (en) | Elastic crawler and its manufacturing method | |
JPH075031Y2 (en) | Crawler elastic track | |
JP2508820Y2 (en) | Rubber chroma label | |
JP3198245B2 (en) | Rubber wheel for preventing wheel removal and its core metal | |
JPH08156850A (en) | Elastic caterpillar band for crawler | |
JPH08244657A (en) | Inner circumference drive type rubber crawler and sprocket | |
JP2002240756A (en) | Elastic crawler | |
JPH03235768A (en) | Core for rubber crawler | |
JP4603866B2 (en) | Elastic crawler | |
JP3410953B2 (en) | Elastic crawler | |
JPH0640069Y2 (en) | Elastic track |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100330 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100330 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |