JP4487992B2 - Ptc素子および電池保護システム - Google Patents

Ptc素子および電池保護システム Download PDF

Info

Publication number
JP4487992B2
JP4487992B2 JP2006239629A JP2006239629A JP4487992B2 JP 4487992 B2 JP4487992 B2 JP 4487992B2 JP 2006239629 A JP2006239629 A JP 2006239629A JP 2006239629 A JP2006239629 A JP 2006239629A JP 4487992 B2 JP4487992 B2 JP 4487992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
ptc element
protective film
element body
ptc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006239629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008066346A (ja
Inventor
久直 戸坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006239629A priority Critical patent/JP4487992B2/ja
Publication of JP2008066346A publication Critical patent/JP2008066346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4487992B2 publication Critical patent/JP4487992B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、電池や電子回路を過電流から保護すること等を目的として使用されるPTC素子と、そのPTC素子を有する電池保護システムとに関する。
PTC(positive temperature coefficient)素子は、所定の温度領域において、素子の温度が上昇すると、素子の抵抗値が増加する特性を有する。特に、PTC素子の温度がポリマーの融解温度に達すると、PTC素子の抵抗が急激に増加する。このような性質はPTC特性と呼ばれる。
PTC素子は、電子機器等の電気回路に組み込まれる。電子機器の使用中に、何らかの理由によって回路に過剰電流が流れた場合、電子機器の温度が上昇し、それに伴いPTC素子自体の温度も上昇する。そして、PTC素子の温度がポリマーの融解温度に達すると、PTC素子の抵抗値が急激に増加する。その結果、電気回路において、PTC素子が過剰電流を遮断する。よって、電気機器が過剰電流によって故障することを未然に防止できる。
このように、PTC素子は、過熱、過剰電流に対する安全保護装置として使用される。具体的には、PTC素子は、携帯電話などの携帯機器の電源である2次電池を過電流から保護するための回路(保護回路)に組み込まれたりする。2次電池の充電中または放電中に過剰電流が流れた場合、PTC素子は電流を遮断して2次電池を保護する。
このようなPTC素子の一例としては、ポリマー材料(結晶性重合体)に導電性粒子を分散させた素子本体(重合体正温度係数抵抗体)を、電極板(あるいは金属箔)で挟んだ構造を有するポリマーPTC素子が知られている(特許文献1参照)。
ポリマーPTC素子は、従来、以下のような方法によって製造される。まず、金属粒子、カーボンブラック等の導電性フィラーを含む高分子(高密度ポリエチレン等)を押出成形し、素子本体を形成する。次に、素子本体の表裏面に、電極板を熱圧着することによって、ポリマーPTC素子が完成する。
このポリマーPTC素子を所定の保護回路に組み込む際は、その電極板を、保護回路と電気的に接続された端子板へ接合する。この接合は、従来、ハンダ付け、溶接等により実施される。
上述の組み込まれたポリマーPTC素子は、大気中の酸素により徐々に劣化してしまう。ポリマーPTC素子が劣化すると、室温での抵抗値(室温抵抗値)が増加してしまう問題があった。
このような問題に対しては、ポリマーPTC素子の外部に露出している面に保護膜を形成することで、酸素による影響を低減している。しかしながら、この保護膜を形成する際には、保護膜形成用のコーティング材が回り込んでしまい、PTC素子の外部露出面だけでなく、ポリマーPTC素子に接合されている電極板と、電池や回路等の端子とを接合する部分までもが被覆されてしまう場合があった。このような場合には、電極板と、電池や回路等の端子との接合が不十分となり、信頼性の低下を招くこともあった。
さらには、保護膜の厚みが厚くなり、PTC素子としての設計上の寸法許容幅を超えてしまうと、ポリマーPTC素子としての寸法不良が発生し、保護回路への実装が不可能となることもあった。
国際公開第2004/023499号パンフレット
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、PTC素子の外部露出面の保護膜形成用のコーティング材が、本来、コーティング材が保持されてはならない部分にまで回り込むことを有効に防止することができるPTC素子を提供することである。また、本発明の別の目的は、上記のPTC素子を組み込むことで、信頼性に優れた電池保護システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るPTC素子は、
所定の温度領域において温度上昇に伴い抵抗値が増加する素子本体と、
前記素子本体の表裏面に接合された一対の第1および第2電極板と、
前記第1および第2電極板で覆われていない前記素子本体の露出部を覆う保護膜と、を有するPTC素子であって、
前記第1電極板が、前記第1電極板と前記素子本体とが直接接触している素子接合面と、前記素子接合面の延長面上に前記第1電極板と前記素子本体とが接合されていない素子非接合面と、を有し、
前記素子非接合面は、前記素子本体を挟んで互いに対向して形成され、前記保護膜を受ける保護膜受面を有している。
好ましくは、前記素子本体が、正の温度係数を持つ導電性ポリマーである。
本発明に係るPTC素子は、第1電極板と素子本体とが直接接触している素子接合面と、素子接合面の延長面上に第1電極板と素子本体とが接合されていない素子非接合面と、を有しており、この素子非接合面は、前記素子本体を挟んで互いに対向して形成され、前記保護膜を受ける保護膜受面を有している。このような保護膜受面を有することで、保護膜を形成するコーティング材が、電池、回路等の端子と、電極板との接合部に回り込む現象を防止することができる。その結果、他の端子と電極板との接着を低下させず、電池保護システム全体としての信頼性を維持することができる。
また、本発明では、形成された保護膜の厚みが厚くなりすぎず、PTC素子としての設計上の寸法許容幅を超えることがなく、電池保護システムに実装できない寸法不良も防止することができる。さらには、保護膜が極端に薄くなることもないため、酸素による素子本体の劣化を抑制することができる。
好ましくは、前記保護膜受面が、前記素子接合面の全外周に形成してある。保護膜受面が、素子接合面の全外周に形成してあることで、上記の効果をさらに大きくすることができる。
好ましくは、前記第1電極板における前記素子非接合面が、さらに、他の端子との接合部を有している。素子非接合面が、他の端子との接合部を有しているため、スポット溶接等の接合時に生じる熱が、素子本体に伝わりにくいため、素子本体の熱劣化を有効に防止することができる。
好ましくは、前記第1電極板が、二種類以上の材質の板材が積層してあるクラッド板からなる。第1電極板が、上記のクラッド板からなることで、第1電極板を、直接、電池用の電極端子に接合することができるため、製造工程の効率化やシステム全体としての薄型化・軽量化を実現することができる。
好ましくは、前記素子本体が、前記第1電極板の長手方向の一方の端部側に配置されている。上記のような構成となっていることで、第1電極板と電池用電極端子との接合時に発生する熱が、素子本体にさらに伝わりにくくすることができる。
好ましくは、前記第1電極板における前記素子接合面には凹凸が形成してあり、前記凹凸が、前記素子接合面から前記素子接合面の外周部にまで連続して形成されている。素子接合面に凹凸が形成されていることで、素子本体と、第1電極板との接着をより強固にすることができる。さらには、素子接合面の外周部、すなわち、保護膜受面にも凹凸が形成されている。そのため、保護膜と第1電極版との密着性を向上させることができる。
本発明では、前記第1電極板の表面に、前記保護膜形成用のコーティング材が保持されるように凹部が形成されていてもよい。第1電極板の表面に凹部が形成されていることにより、コーティング材が過剰に供給された場合であっても、コーティング材の回り込みを有効に防止することができる。
また、本発明では、前記第1電極板の表面に、前記素子本体の位置決め用の凹部または凸部が形成されていてもよい。位置決め用の凹部または凸部が形成されていることで、素子本体と第1電極板との接合時における位置ズレを防止することができる。
さらに、本発明では、前記素子本体の表裏面には、金属箔が積層してあり、各金属箔に対して、前記第1および第2電極板が接合してあってもよい。
本発明に係る電池保護システムは、
上記のいずれかに記載のPTC素子と、
前記PTC素子の第1電極板に電気的に接続される電池と、
前記PTC素子の第2電極板に電気的に接続される保護回路とを有する。
本発明に係る電池保護システムでは、上記のPTC素子を組み込むことで、信頼性に優れた電池保護システムを実現できる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るPTC素子の使用状態を示す要部断面図、
図2(A)は、図1に示すポリマーPTC素子の平面図、図2(B)は、図1に示すポリマーPTC素子の断面図、
図3(A)は、本発明の第1実施形態に係るポリマーPTC素子に接合された第1電極板(クラッド板)における素子接合面に形成された凹凸(節瘤)を、第1電極板表面に対して垂直上方から観察した電子顕微鏡写真、
図3(B)は、本発明の第1実施形態に係るポリマーPTC素子に接合された第1電極板(クラッド板)における素子接合面に形成された凹凸(節瘤)を、第1電極板表面に対して水平方向から観察した電子顕微鏡写真、
図4(A)は、本発明の第2実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における凸部位置決め部を示す要部断面図、
図4(B)は、本発明の第2実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における凹部位置決め部を示す要部断面図、
図5は、本発明の第3実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における、保護膜形成用のコーティング材を保持する凹部を示す要部断面図、
図6は、本発明の第4実施形態に係るポリマーPTC素子の要部断面図、
図7は、本発明の他の実施形態に係るポリマーPTC素子の平面図である。
(第1実施形態)
ポリマーPTC素子の全体構成
まず、本発明に係るPTC素子の一実施形態として、携帯電話などの携帯機器の電源として用いられる2次電池セルを保護するためのポリマーPTC素子について説明する。
図1に示すポリマーPTC素子2は、携帯電話の電源である2次電池セル32と、その2次電池セル32を過電流から保護するための保護回路30との間に組み込まれる。ポリマーPTC素子2は、保護回路30によっても制御しきれない過電流が2次電池セル32の充電中または放電中に流れた場合、保護回路30と2次電池セル32との間の電流を遮断して2次電池セル32を保護する。
以下では、まず、ポリマーPTC素子の全体構成について説明する。
図1および図2に示すポリマーPTC素子2は、正の抵抗温度特性(PTC特性)を有する導電性ポリマーで構成してある素子本体4を備えている。この素子本体4は、表裏面(互いに対向する第1面6および第2面8)を有する。第1面6および第2面8には、それぞれ第1電極板10と、第2電極板12とが接合されている。その結果、素子本体4は、第1電極板10と第2電極板12との間に挟まれるように配置される。
第1電極板10と第2電極板12とで覆われていない素子本体4の露出部は、保護膜3により覆われている。保護膜3を形成することで、大気中の酸素による素子本体4の酸化を防止し、素子本体4の劣化を防止することができる。その結果、ポリマーPTC素子2の室温抵抗値の上昇を防止することができる。また、保護膜3によって、素子本体4の機械的強度も向上させることができる。
保護膜3の種類としては、酸素を遮蔽する機能を有するものであれば特に限定されないが、エポキシ樹脂、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)、PVA(ポリビニルアルコール)等が例示される。
本実施形態では、第1電極板10は、ニッケル層20とアルミニウム層22との2種類の板材が積層してあるクラッド板で構成してある。クラッド板の厚さは、特に限定されないが、通常、100〜300μm程度である。クラッド板の長さは、特に限定されず、用途に応じて自由に設計される。
図1に示すように、第1電極板10は、電池用電極端子34に対し接合される。具体的には、第1電極板10はクラッド板で構成されているため、クラッド板におけるアルミニウム層22と電極端子34とがスポット溶接により接合される。2次電池セル32の電極端子34は、一般的には、アルミニウム材で構成してあり、クラッド板におけるアルミニウム層22に対して接合されやすい。
なお、第1電極板10がクラッド板で構成されていない場合、たとえば、第1電極板10がニッケルまたはニッケル合金のみから構成されている場合には、第1電極板10の厚みは、好ましくは100〜500μm、さらに好ましくは150〜300μmである。
また、第1電極板10は、ニッケル層20と素子本体4の第1面6とが直接接触している素子接合面100と、素子接合面100の延長面上においてニッケル層20と素子本体4の第1面6とが直接接触していない素子非接合面101とを有している。したがって、素子本体4の第1面6の面積は、少なくともニッケル層20の面積よりも小さい構成となっている。
素子非接合面101は、保護膜受面102を有する。保護膜受面102は、図2(A)に示すように、第1電極板10の短手方向に素子本体4を挟んで互いに対向して形成されている保護膜受面102aおよび保護膜受面102bと、第1電極板10の長手方向に素子本体4を挟んで互いに対向して形成されている保護膜受面102cおよび保護膜受面102dと、を有している。
保護膜受面102a、102b、102c、102dは、少なくとも、互いに対向して形成された1組(102a、102bあるいは102c、102d)が形成されていればよいが、素子接合面100の全外周部に保護膜受面102が形成されていることが好ましい。このような保護膜受面102が形成されていることで、保護膜3を形成するコーティング材が、保護膜受面102により受け止められ、コーティング材の回り込みを防止することができる。
また、保護膜受面102dの延長面上には、図1および図2に示すように、端子接合部103が形成されており、2次電池用電極端子34と接合されている。なお、端子接合部103は、保護膜受面102dに対して幅が狭く形成されていてもよい。端子接合部103と2次電池用電極端子34との接合を、素子本体4から離れて行うことができるため、接合をスポット溶接等で行った際に生じる熱は、素子本体4に伝わりにくく、素子本体4の熱劣化を防止することができる。
保護膜受面102a、102b、102c、102dの幅は、それぞれ、異なっていてもよいが、ポリマーPTC素子2の設計上の寸法許容幅が、第1電極板10の幅W0である場合には、保護膜受面102aおよび102bの幅は、保護膜受面102cおよび102dの幅よりも大きいことが好ましく、保護膜受面102a、102b、102c、102dの幅は同じ値(W1)であることが特に好ましい。保護膜受面102の幅W1は、好ましくは、20〜500μm、より好ましくは、30〜100μmである。
一方、保護膜3の厚みT1は、保護膜受面102の幅W1よりも小さいことが要求され、好ましくは、50〜200μm程度である。厚みT1が薄過ぎると、保護膜3が、素子本体4の酸化を充分に防止することができない。
本実施形態では、保護膜3の厚みが多少ばらついたとしても、保護膜3の外周が第1電極板10の外縁から外側にはみ出すことはない。そのため、ポリマーPTC素子2の設計上の寸法許容幅を超えることがなく、ポリマーPTC素子2の寸法不良を防止することができる。
本実施形態では、図1および図2に示すように、第1電極板10における素子接合面100には凹凸が形成され、さらに、この凹凸は、素子接合面100から、素子接合面100の外周部、つまり、保護膜受面102a〜102dにまで連続して形成されている。
素子接合面100に形成してある凹凸は、素子本体4との熱圧着を強固にするためのものであり、保護膜受面102に形成してある凹凸は、保護膜3との密着性を強固にするためのものである。その形成方法は、特に限定されないが、たとえばメッキ膜形成による粗面化処理が好ましい。メッキ膜形成による粗面化処理により、第1電極板10の素子接合面100および保護膜受面102には、節瘤状の突起が多数形成される。
素子本体4と、素子接合面100とを熱圧着させる場合には、素子本体4の表面(第2面8)に、素子接合面100に形成された凹凸13が喰い込んで噛み合い、両者の接着を強固にすることができる。また、保護膜3形成用のコーティング材が、保護膜受面102に保持された場合には、コーティング材と保護膜受面102に形成された凹凸13とが噛み合い、密着性を向上させることができる。
図3(A)および図3(B)に示すように、凹凸13は、凹凸差が5〜15μm程度で、頭部に対して中間部または基部がくびれている節瘤であることが好ましい。
なお、素子接合面100および保護膜受面102に形成してある凹凸の形成方法としては、メッキ膜形成による粗面化処理以外に、酸による表面処理、エッチング処理、ブラスト処理、切削などの機械加工による粗面化処理、その他の処理が例示される。また、第1電極板10の片面全面に対して凹凸を形成した後に、第1電極板10の片面の一部をプレス加工などにより平坦化処理し、第1電極板10における端子接合部103を形成しても良い。あるいは、素子接合面100以外の部分をマスクして、素子接合面100のみに凹凸を形成しても良い。
第2電極板12は、特に限定されないが、本実施形態では、図1および図2に示すように、第2電極板12の面積と素子本体4の第2面8の面積とが同じである。したがって、第2電極板12と素子本体4の第2面とが直接接触している素子接合面120の面積も、第2電極板12および素子本体4の第2面8の面積と同じである。また、第2電極板12における素子接合面120には、第1電極板10の素子接合面100と同様に、凹凸が形成されている。第2電極板12において素子接合面120に凹凸を形成するための方法は、第1電極板10において凹凸を形成するための方法と同様である。
本実施形態では、第2電極板12は、ニッケルまたはニッケル合金で構成してあり、図1に示す端子板16に対してスポット溶接される。端子板16も、第2電極板12とスポット溶接により接合しやすいニッケル板で構成してあり、端子板16は、保護回路30に対して電気的に接続される。第2電極板12の厚みは、通常、100〜300μm程度であり、端子板16の厚みも、通常100〜300μm程度である。なお、第2電極板12における素子接合面120の延長面上に、端子板16との接合部を有していてもよい。
素子本体4の形状は、特に限定されず、直方体型、円柱型等が例示される。素子本体4の形状が直方体の場合、素子本体4の寸法は、縦3〜5mm×横2〜5mm×厚さ0.5〜1.0mm程度である。
ポリマーPTC素子2の製造方法
次に、ポリマーPTC素子2の製造方法について説明する。
(素子本体4)
素子本体4は、通常、主成分である重合体(熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の高分子化合物)および導電性粒子を含む樹脂組成物(導電性ポリマー)から構成される。なお、素子本体4は、重合体として、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との両方を含んでもよい。
まず、高分子化合物(熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等)、導電性粒子(金属粉、カーボンブラック等)、低分子有機化合物および、高分子化合物同士を架橋反応させるための反応開始剤等を秤量、混練し、PTC組成物を調整する。混練の方法としては、特に限定されないが、ニーダ、押出機、ミル等が例示される。また、PTC組成物に含有させる導電性粒子としては、ふるい機等によって所定の粒径をもつ導電性粒子のみを分級し、これを用いる。次に、このPTC組成物を成形し、素子本体4(図1)を得る。
熱硬化性樹脂としては、特に限定されないが、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂及びフェノール樹脂等が挙げられる。好ましくは、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いる。エポキシ樹脂を用いることによって、ポリマーPTC素子が、十分な抵抗変化量及び耐熱性を有することができる。熱硬化性樹脂の分子量は、通常、重量平均分子量Mwが300〜10000程度である。上記の熱硬化性樹脂は単独で用いてもよく、また複数種の樹脂を用いてもよい。また、異なる種類の熱硬化性樹脂同士が架橋された構造を有する化合物を用いてもよい。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、好ましくは、結晶性ポリマーを用いる。熱可塑性樹脂の融点は、特に限定されないが、好ましくは、70〜200℃程度である。融点がこの範囲にある樹脂を用いることによって、ポリマーPTC素子動作時における熱可塑性樹脂の融解、流動、素子本体の変形を防止することができる。
具体的な熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン等のポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニルコポリマ−等のコポリマ−、ポリビニルクロライド、ポリビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド等のハロゲン化ビニルおよびビニリデンポリマ−、12−ナイロン等のポリアミド、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、熱可塑性エラストマ−、ポリエチレンオキサイド、ポリアセタ−ル、熱可塑性変性セルロ−ス、ポリスルホン類、ポリメチル(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
熱可塑性樹脂の重量平均分子量Mwは、特に限定されないが、好ましくは、10000〜5000000である。これらの熱可塑性樹脂は単独で用いてもよく、また複数種の樹脂を用いてもよい。また、異なる種類の熱可塑性樹脂同士が架橋された構造を有する化合物を用いてもよい。
素子本体4に含まれる導電性粒子としては、特に限定されないが、金属粉、カーボンブラック等が例示される。好ましくは、導電性粒子として金属粉を用いる。この金属粉としては、好ましくは、ニッケルを主成分とするものを用いる。金属粉の平均粒径は、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5〜4.0μm程度である。
素子本体4において、樹脂組成物中の導電性粒子の含有量は、樹脂組成物全体に対して、好ましくは、20〜80質量%である。導電性粒子の含有量をこの範囲内とすることによって、非動作時の室温抵抗値を十分に低くすることができ、また、大きな抵抗変化量を得ることができる。さらには、素子抵抗のバラツキを十分に減少させることができる。
素子本体4を構成する樹脂組成物は、上記の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、および導電性粒子以外に、例えば、ワックス、油脂、脂肪酸、高級アルコ−ル等の低分子有機化合物を更に含んでもよい。その結果、素子本体4の温度上昇に伴う抵抗変化量を増大させることができる。
素子本体4は、内部に空隙を有し、この空隙に上記樹脂組成物を充填することが可能な基材を含んでもよい。このような基材としては、上記の役割を果たすことが可能なものであれば特に制限されず、織布、不織布、連続多孔質体等が例示される。
素子本体4には、必要に応じて、電子線照射を行う。この電子線照射によって、反応開始剤が機能し、高分子同士の架橋反応が促進される。架橋反応のエネルギー源としては、電子線に限定されず、ガンマ線、紫外線、熱等も用いられる。照射する電子線の加速電圧及び電子線照射量は、素子本体4に含まれる高分子化合物の種類、あるいは素子本体の寸法等に応じて、適宜調整すればよい。なお、電子線照射は、電極板10および12の接合後であっても良い。
(第1電極板10および第2電極板12の形成および熱圧着)
第1電極板10を構成するクラッド板の製造方法は、特に限定されないが、所定厚みのニッケル金属板あるいはニッケル合金板と、所定厚みのアルミニウム金属板あるいはアルミニウム合金板とを、圧延成形して形成される。また、第2電極板12は、所定厚みのニッケル金属板あるいはニッケル合金板を打ち抜き成型して形成される。第1電極板10におけるニッケル層20の素子接合面100および保護膜受面102と、第2電極板12における素子接合面120には、前述した方法により、素子本体4または保護膜3との接着を強固にするための凹凸が形成してある。
次に、素子本体4の表裏面(第1面6および第2面8)それぞれに、第1電極板10および第2電極板12を、熱プレス機等により、熱圧着する。熱圧着時の加熱温度は、素子本体4の材質にもよるが、好ましくは、130〜180°C程度である。また、熱圧着時の圧力は、好ましくは1×10〜3×10Pa程度である。
なお、熱圧着時には、圧力により素子本体4が厚み方向に多少潰れて、電極板10および12の側方に多少はみ出すこともあるが、不要部分は、容易に除去することができる。
(保護膜3の形成)
次に、素子本体4の表面のうち、電極板10および12で囲まれていない露出側面に保護膜3を形成する。保護膜3の形成方法としては、特に限定されないが、たとえば、前述したエポキシ樹脂等を塗布して乾燥させる方法が例示される。保護膜3の形成時に、余分なコーティング材が第1電極板10における保護膜受面102で保持される。そのため、第1電極板10における他の端子との接合面(本来、コーティング材が保持されてはならない面)に回り込むことを防止することができ、接合不良となることはない。さらには、保護膜3の厚みが多少ばらついたとしても、保護膜3の外周が第1電極板10の外縁から外側にはみ出すことはない。そのため、ポリマーPTC素子2の設計上の寸法許容幅を超えることがなく、ポリマーPTC素子2の寸法不良を防止することができる。
このようにして、図2に示すように、本実施形態に係るポリマーPTC素子2が完成する。
ポリマーPTC素子2の組み付け方法
ポリマーPTC素子2は、図1に示すように、2次電池セル32と、保護回路30との間に組み込まれる。ポリマーPTC素子2を、図1に示すように接続するために、たとえば、まず、素子2における第1電極板10(クラッド板)の端子接合面103のアルミニウム層22側を、2次電池セル32の電極端子34と接触してスポット溶接する。PTC素子2と2次電池セル32との間に隙間が形成される場合には、スペーサ36などを、PTC素子2と2次電池セル32との間に配置させる。
次に、あるいは、その前後に、第2電極板12に対して、保護回路30に接続してある端子板16をスポット溶接により接合する。
本実施形態に係るポリマーPTC素子2では、第1電極板10が端子接合面103を有しているため、端子接合面103と2次電池セル32の電極端子34とをスポット溶接する際の熱は、素子本体4にまで伝わりにくく、素子本体4の熱劣化を防止することができる。
素子本体4の熱劣化を防止することができるため、本実施形態に係るポリマーPTC素子2では、通常使用時においては、消費電力の低減を図ることができると共に、必要な場合には、電流を遮断して2次電池セル32を保護すると言う本来の機能を有効に発揮することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
(第2実施形態)
たとえば、図4(A)、図4(B)に示すように、本発明では、第1電極板10(クラッド板)における素子本体4の接合位置を固定するための位置決め部を有してもよい。以下では、第2実施形態と第1実施形態との相違点について述べ、両者の共通事項に関する説明は省略する。
図4(A)に示すポリマーPTC素子2においては、第1電極板10(クラッド板)のニッケル層20の側に、一組の凸状の位置決め部41aが形成されており、位置決め部41aの上面は、保護膜受面102となっている。素子本体4は、この一組の凸状の位置決め部41aの内側に設置、接合される。すなわち、位置決め部41aで区画された内側の面は、素子接合面100である。このようにすることで、素子本体4を設置することによって、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との接合の際の位置ズレを防止することができる。
また、位置決め部41aで区画された素子接合面100および位置決め部41aの上部には、凹凸13が形成してある。その結果、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との熱圧着時において、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との接合強度を向上させることができ、さらに、保護膜3と保護膜受面102との密着性をも向上させることができる。
図4(B)に示すポリマーPTC素子2においては、第1電極板10(クラッド板)のニッケル層20の側に凹状の位置決め部41bが形成されている。素子本体4は、この位置決め部41bの内部に設置、接合される。すなわち、位置決め部41bが形成されている面は、素子接合面100である。このようにすることで、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との接合の際の位置ズレを防止することができる。
また、位置決め部41bおよびその外周部には、凹凸13が形成してある。その結果、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との熱圧着時において、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との接合強度を向上させることができ、さらに、保護膜3と保護膜受面102との密着性をも向上させることができる。
(第3実施形態)
たとえば、図5に示すように、本発明では、保護膜3形成用のコーティング材を保持するための凹部を有してもよい。すなわち、その凹部が保護膜受面としての機能を有していてもよい。また、第2実施形態における位置決め用の凹部または凸部の形成と、本実施形態とを組み合わせてもよい。以下では、第3実施形態と第1実施形態との相違点について述べ、両者の共通事項に関する説明は省略する。
図5に示すポリマーPTC素子2においては、第1電極板10(クラッド板)のニッケル層20の側に、凹部51が形成されている。この凹部51の寸法は、素子本体4(第2面8)の寸法よりも大きい。そのため、素子本体4を凹部51内部に設置し、保護膜3形成用コーティング材を塗布した場合であっても、コーティング材を凹部51内部に保持することができる。その結果、第1電極板10(クラッド板)表面において保護膜3が形成されてはならない領域(スポット溶接部等)にまで、コーティング材が回り込むことを防止できる。
また、凹部51の底面には、凹凸13が形成してある。その結果、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との熱圧着時において、素子本体4と第1電極板10(クラッド板)との接合強度を向上させることができる。さらには、コーティング材の回り込みを防止する効果がさらに大きくすることができる。
(第4実施形態)
たとえば、図6に示すように、第1電極板10(クラッド板)に保護膜受面102が形成されているだけではなく、さらに、素子本体4の第2面8と、第2電極板12とが直接接触している素子接合面61から外方に飛び出している素子本体突出部63を有していてもよい。このようにすることで、上述した実施形態における効果に加え、第2電極板12へのコーティング材の回り込みを防止することができる。以下では、第4実施形態と第1実施形態との相違点について述べ、両者の共通事項に関する説明は省略する。
素子本体4が、図6に示す素子本体突出部63を有することによって、コーティング材が、素子本体4に塗布された場合、第2電極板12の表面と素子本体突出部63の表面との段差を乗り越えることができなくなる。その結果、コーティング材は、第2電極板12の表面上へは回り込めず、素子本体突出部63の表面にのみ保持される。すなわち、第2電極板12の表面(端子板16が接合される側)にコーティング材が回り込むことを防止できる。その結果、第2電極板12と端子板16とを、保護膜3に介在されることなく良好に密着、接合させることができる。
また、素子本体突出部63によって、第2電極板12の表面(端子板16が接合される側)に保護膜3が形成されることが防止されるため、第2電極板12と端子板16との接合位置(端子接合部の位置)の寸法精度を向上させることができる。さらに、ポリマーPTC素子2全体の幅や厚みの寸法不良を防止することができる。
さらには、上述した実施形態と同様に、本来、素子本体4の露出面のみに保持されるべきコーティング材が、第1電極板10における他の端子との接合面(本来、コーティング材が保持されてはならない面)に回り込むことを防止することができる。また、素子本体4の露出面における保護膜3の被覆厚さを充分なものとすることができるので、素子本体4の酸化を有効に防止することができる。
なお、素子本体突出部63は、素子本体4に第1電極板10(クラッド板)あるいは第2電極板12を熱圧着する際に、圧力により素子本体4が厚み方向に多少潰れて、第1電極板10あるいは第2電極板12の側方に多少はみ出すことによって、形成される。つまり、上述の実施形態においては、素子本体において不要部分として除去する部分が、本実施形態では除去されずに、素子本体突出部63として機能する。つまり、本実施形態では、素子本体から不要部分を除去する工程が省略される。その結果、ポリマーPTC素子2の製造工数および製造コストを削減することができる。
(その他の実施形態)
また、素子本体4を円柱状とすることで、第1電極板10および第2電極板12として図7に示す形状を採用することができる。この場合、保護膜受面102は、好ましくは、幅がR1のドーナツ状となる。このような構成とした場合であっても、上述の実施形態で述べた構成、あるいは、それらを組み合わせた構成を適用することができる。
さらに、別の実施形態として、素子本体4の表裏面には、ニッケルなどの金属箔が積層してあり、各金属箔に対して、第1金属板10および第2電極板12が、ハンダ層を介して接合してあっても良い。金属箔は、ニッケルなどの金属または合金で構成してあり、シート状の素子本体4の両面に金属箔を熱プレスした後に、これを所定の寸法に打ち抜くことによって、素子本体4と一体化することができる。金属箔の厚みは、電極板10および12の厚みよりも薄く、一般的には、25〜30μmである。この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本発明に係るポリマーPTC素子2は、2次電池セル32の過電流保護素子としてのみならず、自己制御型発熱体、温度センサー、限流素子、過電流保護素子等としても使用されることが可能である。
また、本発明では、ポリマーPTC素子2の製造方法は、特に限定されない。たとえば上述した実施形態のように、素子本体4、第1電極板、第2電極板を、それぞれ単独の状態で互いに接合することなく、以下のようにしてポリマーPTC素子2を製造しても良い。すなわち、切断後に素子本体4を構成するシート状素子本体と、切断後に第1電極板および第2電極板をそれぞれ構成することになる一対のシート状電極とを、熱圧着した後に、不要部分をプレスで打ち抜くことによって個別のポリマーPTC素子2を形成しても良い。その場合には、ポリマーPTC素子2を構成する部品の集合体同士を、一度に接合することによって、ポリマーPTC素子2の製造工程の効率を向上することできる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るポリマーPTC素子の使用状態を示す要部断面図である。 図2(A)は、図1に示すポリマーPTC素子の平面図、図2(B)は、図1に示すポリマーPTC素子の断面図である。 図3(A)は、本発明の第1実施形態に係るポリマーPTC素子に接合された第1電極板(クラッド板)における素子接合面に形成された凹凸(節瘤)を、第1電極板表面に対して垂直上方から観察した電子顕微鏡写真、図3(B)は、本発明の第1実施形態に係るポリマーPTC素子に接合された第1電極板(クラッド板)における素子接合面に形成された凹凸(節瘤)を、第1電極板表面に対して水平方向から観察した電子顕微鏡写真である。 図4(A)は、本発明の第2実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における凸部位置決め部を示す要部断面図、図4(B)は、本発明の第2実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における凹部位置決め部を示す要部断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係るポリマーPTC素子の第1電極板(クラッド板)における、保護膜形成用のコーティング材を保持する凹部を示す要部断面図である。 図6は、本発明の第4実施形態に係るポリマーPTC素子の要部断面図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るポリマーPTC素子の平面図である。
符号の説明
2… ポリマーPTC素子
3… 保護膜
4… 素子本体
6… 第1面
8… 第2面
10… 第1電極板
100… 素子接合面
101… 素子非接合面
102… 保護膜受面
103… 端子接合部
12… 第2電極板
120… 素子接合面
13… 凹凸
16… 端子板
20… ニッケル層
22… アルミニウム層
30… 保護回路
32… 2次電池セル
34… 電極端子

Claims (13)

  1. 所定の温度領域において温度上昇に伴い抵抗値が増加する素子本体と、
    前記素子本体の表裏面に接合された一対の第1および第2電極板と、
    前記第1および第2電極板で覆われていない前記素子本体の露出部を覆う保護膜と、を有するPTC素子であって、
    前記第1電極板が、前記第1電極板と前記素子本体とが直接接触している第1素子接合面と、前記第1素子接合面の延長面上に前記第1電極板と前記素子本体とが接合されていない第1素子非接合面と、を有し、
    前記第1素子非接合面は、前記素子本体を挟んで互いに対向して形成され、前記保護膜を受ける保護膜受面を有し
    前記第2電極板の面積が、前記第2電極板と前記素子本体とが直接接触している第2素子接合面の面積と同じであることを特徴とするPTC素子。
  2. 前記第2電極板の外周長さが、前記第1電極板の外周長さよりも小さい請求項1に記載のPTC素子。
  3. 前記素子本体が、前記第2素子接合面から外側に突出している素子本体突出部を有している請求項1または2に記載のPTC素子。
  4. 前記素子本体が、正の温度係数を持つ導電性ポリマーである請求項1〜3のいずれかに記載のPTC素子。
  5. 前記保護膜受面が、前記第1素子接合面の全外周に形成してある請求項1〜4のいずれかに記載のPTC素子。
  6. 前記第1電極板における前記第1素子非接合面が、さらに、他の端子との接合部を有している請求項1〜のいずれかに記載のPTC素子。
  7. 前記第1電極板が、二種類以上の材質の板材が積層してあるクラッド板からなる請求項1〜のいずれかに記載のPTC素子。
  8. 前記素子本体が、前記第1電極板の長手方向の一方の端部側に配置されている請求項1〜のいずれかに記載のPTC素子。
  9. 前記第1電極板における前記第1素子接合面には凹凸が形成してあり、前記凹凸が、前記第1素子接合面から前記第1素子接合面の外周部にまで連続して形成されている請求項1〜のいずれかに記載のPTC素子。
  10. 前記第1電極板の表面に、前記保護膜形成用のコーティング材を保持できるように凹部が形成されている請求項1〜のいずれかに記載のPTC素子。
  11. 前記第1電極板の表面に、前記素子本体の位置決め用の凹部または凸部が形成されている請求項1〜10のいずれかに記載のPTC素子。
  12. 前記素子本体の表裏面には、金属箔が積層してあり、各金属箔に対して、前記第1および第2電極板が接合してある請求項1〜11のいずれかに記載のPTC素子。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のPTC素子と、
    前記PTC素子の第1電極板に電気的に接続される電池と、
    前記PTC素子の第2電極板に電気的に接続される保護回路とを有する電池保護システム。
JP2006239629A 2006-09-04 2006-09-04 Ptc素子および電池保護システム Expired - Fee Related JP4487992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006239629A JP4487992B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 Ptc素子および電池保護システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006239629A JP4487992B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 Ptc素子および電池保護システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008066346A JP2008066346A (ja) 2008-03-21
JP4487992B2 true JP4487992B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=39288813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006239629A Expired - Fee Related JP4487992B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 Ptc素子および電池保護システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4487992B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5540738B2 (ja) * 2010-01-29 2014-07-02 凸版印刷株式会社 太陽電池用絶縁基板、太陽電池モジュール、及び太陽電池用絶縁基板の製造方法
KR101719861B1 (ko) * 2011-05-02 2017-03-24 타이코 일렉트로닉스 저팬 지.케이. Ptc 디바이스
JP6652003B2 (ja) * 2016-07-04 2020-02-19 株式会社デンソー 半導体チップおよび半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008066346A (ja) 2008-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4497142B2 (ja) Ptc素子および電池保護システム
KR102388921B1 (ko) 이차 전지 및 그 제조 방법
KR100879893B1 (ko) 실링부의 안전성이 향상된 이차전지
CN107534106B (zh) 通过使用双金属片而具有改善的安全性的锂二次电池
WO1993011572A1 (fr) Pile mince et pile mince monolitique
JPS62230001A (ja) Ptc素子の製造法
WO2013027306A1 (ja) 薄型二次電池
JP4487992B2 (ja) Ptc素子および電池保護システム
KR101306190B1 (ko) 절연성이 향상된 이차전지
KR102309416B1 (ko) 박판을 이용한 리드 단선을 개선하는 파우치형 이차전지 및 그 제조방법
JP2008071828A (ja) Ptc素子および電池保護システム
JP4497141B2 (ja) Ptc素子および電池保護システム
JP2008091505A (ja) Ptc素子および電池保護システム
WO2016093015A1 (ja) 電極
US20100015522A1 (en) Sealing piece and battery pack using the same
US10546700B2 (en) Laminate-type power storage element and method of implementing the same
KR102052589B1 (ko) 이차 전지용 전극, 이를 포함하는 이차 전지, 및 이차 전지용 전극의 제조 방법
JP4497143B2 (ja) Ptc素子および電池保護システム
KR102547457B1 (ko) 라미네이트 전지 및 그 제조 방법
JP2008066347A (ja) Ptc素子および電池保護システム
JP7299816B2 (ja) 積層型電池の製造方法、積層型電池の製造装置、及び積層型電池
JP2010092933A (ja) Ptc素子およびその製造方法
JP2009016880A (ja) Ptc素子および電池保護システム
JP6986347B2 (ja) ラミネート型蓄電素子およびラミネート型蓄電素子の実装方法
JP2008047681A (ja) Ptc素子および電池保護システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees