JP4487477B2 - ノイズ抑圧装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全画素読み出し方式の固体撮像素子を用いたとき、ノイズの発生した画素信号に対し、信号処理によってノイズを除去するノイズ抑圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に用いられているインターライン方式固体撮像素子は、構造的に垂直方向の2画素を混合するCCD方式である。また、輝度信号を生成するには垂直混合されたCCD信号をさらに水平方向に2画素ずつ混合する。
【0003】
通常、固体撮像素子の各画素毎の特性のバラツキによる固定パターンノイズ成分等には画素間の相関が無いため、インターライン方式固体撮像素子(以下、IT−CCDと記す)においては、2画素を混合することである程度のノイズの抑圧が可能になっている。
【0004】
また、同じくCCD固有の固定パターンノイズを抑圧する技術として、例えば特開平7−15632号公報には、フレームメモリに各画素毎にノイズ成分を蓄積し、CCDの各画素から得られた画像情報からその画素に対応するノイズ成分を減算して画像信号を得るようにした固定パターンノイズ除去回路が開示されている。
【0005】
具体的には、例えば図6に示すように、フレームメモリを用いた巡回型のフィルタ構成とすることでノイズ成分を抽出し、ノイズを抑圧している。図6に示すノイズリデューサ回路では、入力端子1を介して入力された画像信号xが減算器3,4に被減数信号として与えられる。このうち減算器3に与えられた画像信号xは帰還係数回路5からの信号Kεによって減算され、出力端子2から信号yとして出力されると共に、フレームメモリ6に保存される。また、減算器4に与えられた画像信号xはフレームメモリ6からの信号x′により減算されて信号εとなり、帰還係数回路5に入力する。この帰還係数回路5は、差分の小さい信号εに対しては帰還係数が大きくなり、逆に、差分の大きい信号εに対しては帰還係数が小さくなるような入出力特性を有している。
【0006】
公開されている技術文献としては特許文献1、2等がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−59799
【0008】
【特許文献2】
特開平5−115045
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、CCD等の固体撮像素子を使用した最近のビデオカメラでは、更なる高画質化が進められると共に、偶数フィールドと奇数フィールドよりなる動画像信号よりもぶれの無い1枚の静止画像信号を得ようというニーズが高まりつつある。このようなビデオカメラでは、インターラインで画素信号が読み出されるIT−CCDではなく、全画素読み出し方式のプログレッシブスキャンCCD(以下PS−CCDと記す)が用いられることが望まれている。
【0010】
しかしながら、PS−CCDにおいて、前述のIT−CCDのように、垂直2画素を信号処理によって混合して平均化を行えば、ノイズ成分の抑制効果は得られるが、同時に画像のもつ細かい情報も失われるという課題があった。
【0011】
つまり、平均化でノイズ抑圧を行った場合、解像度の低下を招いてしまい、全画素を読み出すことによる高解像度であるPS−CCD本来の特性を生かすことが出来なくなってしまう。
【0012】
また、IT−CCDでは、CCD読み出し方式の構造上、混合読み出しが行われ、結果としてノイズ抑圧が行なわれるが、また全画素読み出し方式のPS−CCDでは、IT−CCDのようにノイズ抑圧のために信号処理で混合すると解像度の高い信号が得られなくなるという課題があった。
【0013】
また、混合することにより動きのある画像に関しては尾を引く現象(色の滲み)等が起こり、画質が低下するという課題があった。
【0014】
また、フレームメモリ等を用いる回路においては、抽出したノイズ成分を保持するためだけにメモリが必要となるため、コストの増加が避けられないという課題があった。
【0015】
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、PS−CCDを用いても低コストでノイズ成分のみを抑制できるノイズ抑圧装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のノイズ抑圧装置は、入射された光を光電変換して全画素の画素情報を読み出す固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの画素情報を複数ライン分蓄積し、1画素の情報が複数の色成分のうちいずれか1つの色成分を示してなる画素信号列から、水平方向に複数画素、垂直方向に複数画素を含む所定範囲にわたる、複数の色成分を含む複数の画素情報よりなる注目画素の画素情報と、前記注目画素に隣接する複数の色成分を含む複数の画素情報よりなる近傍画素の画素情報とを抽出する画素情報抽出手段と、前記画素情報抽出手段にて抽出した前記注目画素の画素情報におけるそれぞれの色成分に対して、前記近傍画素の画素情報内の、前記注目画素の画素情報の色成分と同一色成分の画素情報の信号レベルの平均値を求め、前記注目画素それぞれの色成分の画素情報の信号レベルから前記近傍画素の前記同一色成分の画素情報の平均値を減算し、求めた差分をノイズ成分として抽出するノイズ抽出手段と、前記ノイズ抽出手段にて抽出した前記ノイズ成分と閾値とを比較し、前記ノイズ成分が前記閾値以下である場合は前記ノイズ抽出手段にて抽出した前記ノイズ成分をそのまま出力し、前記ノイズ成分が前記閾値より大きい場合は、前記ノイズ成分の出力を停止する判定手段と、前記判定手段より出力されたノイズ成分及び前記画素情報抽出手段にて抽出した注目画素の画素情報が入力され、前記注目画素の画素情報から前記ノイズ成分を減算して減算値を後段に出力するノイズ除去手段とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明第1の実施形態に係るノイズ抑圧装置の信号処理を説明するためのブロック図である。図2はPS−CCDにおけるCCDフィルタ(色成分透過フィルタ)配列を示す説明図である。図3は注目画素と近傍画素とを説明する説明図である。
【0018】
本発明第1の実施の形態のノイズ抑圧装置は、図1に示すように、全画素読み出し撮像素子であるPS−CCD10と、CDS/AGCとA/Dでノイズの除去、ゲイン調整を行ったCCDデータを得る前処理部12と、前処理部12でディジタル信号に変換されたPS−CCDからのCCD信号を蓄積し、ノイズ抽出範囲の注目画素値信号と近傍画素値信号とに分けるラインメモリ部13とを備えている。
【0019】
また、ノイズ抑圧装置は、補正回路11と減算器14とを備えている。この補正回路11は、ラインメモリ部13からの近傍画素値信号の平均値を求めることで、近傍画素値信号を使ったノイズ成分信号を出力し、このノイズ成分信号と閾値を比較し、閾値が大きい場合はノイズ成分を減算器14に出力し、閾値の方が小さければ「0」を減算器14に出力する。
【0020】
減算器14は、ラインメモリ13からの注目画素信号(ノイズ成分を含む)から補正回路11からの出力信号を減算した画素信号を信号処理部15に出力する。
【0021】
つまり、閾値が大きい場合は注目画素信号のノイズ成分が除去されて信号処理部に入力する。
【0022】
前述の補正回路11は、図1に示すように、補間平均化処理部16と、判定部18等を備えている。
【0023】
補間平均化処理部16は、ラインメモリ部13からの近傍画素値信号の合計値を足した数で除して平均値を求めて近傍画素値信号を使ったノイズ成分信号を出力する。
【0024】
判定部18は、補間平均化処理部16からのノイズ成分信号と閾値を比較し、閾値が大きい場合はノイズ成分の画素値信号を減算器14に出力し、閾値の方が小さければ「0」を減算器14に出力する。
【0025】
信号処理部15はノイズ抑圧が完了した信号に対して輝度、色処理を行う。
【0026】
上記のように構成されたノイズ抑圧装置について以下に動作を説明する。
【0027】
PS−CCD10は、1フィールド期間内に全画素の信号電荷を独立に読み出し、混合せずに出力する。つまり、PS−CCD10は、動きの速い被写体であっても、高い垂直および水平解像度が得られる、いわゆる全画素読み出し方式である。
【0028】
このPS−CCD10は、図2に示すような色成分透過フィルタ配列を構成しており、A、B,C,Dはそれぞれホワイト、グリーン、シアン、イエローの各色成分を意味している。
【0029】
なお、色成分透過フィルタの配列はこれに限ったものではなく、これ以外でも可である。また、図2に示すように色成分Aのための色成分透過フィルタと色成分Bのための色成分透過フィルタとが配置されるラインでは、垂直方向1ラインおきにそれぞれの色成分透過フィルタの位置が逆になるように配置されている。このA,B,C,Dの水平2画素、垂直2画素の4画素を基本単位とする
次に、前処理部12は、PS−CCD10からのCCD信号(1フィールド期間内の全画素)を入力し、CDS(相関二重サンプリング回路)で、ランダム雑音(信号と暗電流のショット雑音)を除去し(相関二重サンプリング処理)、AGC(自動利得制御回路)で、CDSを通ったPS−CCD10からのCCD信号を所定のレベルに調整する。そして、A/Dでディジタル信号に変換して、ラインメモリ部13に出力する。
【0030】
前述の調整は、後段のA/Dにおける量子化を効果的にするために適正なレベルのCCD信号を送るためである。CDS/AGCを通ったPS−CCDからのCCD信号はA/Dでディジタル信号に入力される。A/Dは入力されたCCD信号をサンプルホールドして、所定のサンプリング周波数でサンプリングし、量子化を行ってCCD信号をディジタルのCCD信号に変換する。
【0031】
A/Dでディジタル信号に変換されたCCD信号はラインメモリ部13に蓄積される。ラインメモリ部13では図3に示す如く、水平3画素、垂直5画素のマトリクスよりなる合計15画素のCCD信号を用いて、中央の水平ラインの画素B0、画素D0、画素A2、画素C2、画素B3を抽出する。この抽出された中央のラインの画素が注目画素信号となり、中央のラインの両側の2つの垂直ラインの画素が近傍画素となる。例えば、B0に対しては、B1、B2が近傍画素となる。
【0032】
なお、この補正範囲は垂直5ラインの信号処理フィルタ構成を利用したもので、垂直nライン構成時はn×3の範囲でもよい。また必要に応じて任意の補正範囲でもよい。
【0033】
次に、画素B0のノイズ抑圧について説明する。注目画素となる画素B0の近傍に存在し、画素B0と同じ色成分である画素B1、画素B2を近傍画素として抽出したとすると、この近傍画素が補正回路11の補間平均化処理部16によって読み出される。
【0034】
次に、補間平均化処理部16は、近傍画素信号の画素B1と画素B2の信号レベルを加算し、「2」で除算することによって、画素B1と画素B2の信号レベルの平均値を算出する。この処理は図1の補間平均化処理部16で行われる。次いで注目画素B0の信号レベルから、算出した画素B1と画素B2の信号レベルの平均値を減算し、求めた差分を画素B0のノイズ成分NB0とする。つまり、計算式は数1で表現される。
【0035】
【数1】
しかしながら、画素間で信号レベルの差が大きい場合(画像のエッジ部分など)は、近傍画素の信号レベルの平均値が、注目画素の信号レベルと大幅に異なるため、誤動作を起こす。このため、求めたノイズ成分NB0がある一定値(閾値Ns)よりも大きい場合には、ノイズ抑圧を行わないようにする必要がある。
【0036】
そこで、閾値Nsを設定し、求めたノイズ成分NB0と閾値Nsを比較して出力を制御する補正回路11を設けている。すなわち、求めたノイズ成分NB0が閾値Nsよりも大きい場合には0を出力し、ノイズ成分NB0が閾値Ns以下の場合には、求めたノイズ成分NB0を出力する。この処理は図1の判定部18で実現される。
【0037】
このようにすることによって、画像のエッジ部分などの画素間で信号レベルの差が大きい場合では補正を行わないようにすることができ、誤作動を起こすことが無い。
【0038】
最終的に注目画素B0の信号レベルから、上述した判定手段からの出力(ノイズ成分NB0)の信号レベルを減算(減算器14)して、ノイズ抑圧処理を完了したCCD信号B0’を得て、後段の信号処理部15へ出力する。つまり、数3に示すように、ノイズ成分を含んだ注目画素(B0、D0、A2、C2、B3)からノイズ成分(NB0、ND0、NA2、NC2、NB3)が除かれるので鮮明な画素信号が信号処理部に出力されることになる。
【0039】
ここまで画素B0のノイズ抑圧処理を説明したが、画素D0、画素C2、画素B3についても同様にして処理する。
【0040】
つまり、注目画素D0に対して近傍画素となるは画素D1と画素D2であり、注目画素C2に対して近傍画素となるは画素C0と画素C1であり、注目画素B3に対して近傍画素となるは画素B1と画素B2であるから、それぞれ近傍画素の信号レベルの平均値を求め、それを注目画素の信号レベルから減算してノイズ成分を求め、それを閾値処理でノイズかどうか判定し、注目画素の信号レベルから減算して出力するという、一連のノイズ抑圧処理を行えばよい。
【0041】
次に、画素A2のノイズ抑圧処理について説明する。注目画素となる画素A2の近傍に存在し、画素A2と同じ色成分である画素は、画素A0、画素A1、画素A3、画素A4の4つである。よって画素A0、画素A1、画素A3、画素A4の4つの信号レベルの平均値を求めて、ノイズ成分を算出する。すなわち、数2に示すように、画素A0、画素A1、画素A3、画素A4の4つの信号レベルを全て加算し、「4」で除算することで画素A0、画素A1、画素A3、画素A4の4つの信号レベルの平均値を求め、注目画素である画素A2の信号レベルより減算することで、画素A2のノイズ成分NA2を得る。
【0042】
【数2】
次に、求めたノイズ成分NA2を判定部18で閾値Nsと比較して、求めたノイズ成分NA2が閾値Nsよりも大きい場合には0を出力し、ノイズ成分NA2が閾値Ns以下であれば求めたノイズ成分NA2を出力する。
【0043】
そして注目画素A2の信号レベルから、上述した判定手段からの出力(ノイズ成分NA2)の信号レベルを減算して、ノイズ抑圧処理を完了したCCD信号A2’を得て、後段の信号処理部へ出力する。
【0044】
【数3】
これらのノイズ抑圧処理は、通常の被写体においては、隣接する画素の輝度等が急激に連続して変化することが少なく、隣接する画素間には相関がある(注目画素の信号レベルは近傍画素の信号レベルの平均値に近い)という知見に基づいているものである。
【0045】
なお、以上に示す実施の形態では、5つの注目画素、画素B0、画素D0、画素C2、画素A2、画素B3それぞれについて別々にノイズ成分を求めているが、ノイズ成分を抽出する画素を画素A2のみとし、他の4つの画素も画素A2のノイズ成分NA2にて減算し、ノイズ抑圧を行ってもよい。画素A2のノイズ成分の算出には4つの画素を用いるので、このような構成にした場合には、計算負荷を大幅に減少させることができ、ノイズ抑圧回路も一つで済む。
【0046】
(第2の実施の形態)
図4は本発明第2の実施の形態に係るノイズ抑制装置の信号処理を説明するためのブロック図である。図において、10〜18は上記実施の形態1と同様なものである。
【0047】
以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0048】
第2の実施の形態は、補正回路(本実施の形態では補正回路20という)に閾値設定手段19を設けた点において異なる。この第2の実施の形態では、閾値Nsの設定において、低照明時などのAGCゲインを上げる場合と連動して、AGCゲインが上がるときには閾値を高く、それ以外は低くしてフレキシブルに閾値Nsを設定する。
【0049】
つまり、閾値設定手段19が前処理部12の状況を監視し、AGCゲインのレベルを検出する。そして、AGCゲインが上がったときには閾値を高くさせる命令を判定部18に出力し、それ以外は低くする命令を判定部18に出力する。
【0050】
このような構成をとるのは、AGCのゲインが上がったときは、CCD信号は増幅されるが、同時にノイズも増幅されてしまい、注目画素に対して算出されたノイズ成分が大きな値になるためである。
【0051】
例えば、閾値Nsが固定して設定してあると、判定部18においてノイズ成分と判断されず、ノイズ抑圧を行わずに出力されてしまう可能性があるからである。このような誤作動を防ぐために、AGCゲインを監視し、AGCゲインが上がった場合には閾値Nsを大きくすることでノイズ成分を見逃さないようにし、それ以外の場合には閾値を低くして、画像のエッジ部分などの画素間で信号レベルの差が大きい場合では補正を行わないようにする。このようにAGCゲインに連動して閾値Nsを設定することでフレキシブルなノイズ抑圧処理が行えることとなる。このようにAGCゲインと連動して、閾値を調整する機能を持たせた閾値設定手段19を負荷する。
【0052】
(第3の実施の形態)
図5は本発明第2の実施の形態に係るノイズ抑圧回路の信号処理を説明するためのブロック図である。以下、図面を参照しながら、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0053】
第3の実施の形態は、補正回路(本実施の形態では補正回路21という)に、ノイズ成分ゲイン手段22を設けた点において異なる。
【0054】
つまり、ノイズ成分ゲイン手段22が前処理部12の状況を監視し、AGCゲインのレベルを検出する。そして、ノイズ成分ゲイン手段22が算出した注目画素に対するノイズ成分にゲインをかける事でノイズ抑圧精度を調節するようにする。このときのゲインの調節は、AGCゲインと連動して行うことが望ましい。これは、AGCゲインが上がると、ノイズ成分ゲインも上がり、それ以外のときはノイズ成分ゲインを小さくするような構成である(また、このときノイズ成分ゲインは0.0から2.0までの間の値を取る。)。むろん。ノイズ成分のゲインは0.0〜1.0若しくは0.0〜2.0等の値をとってもよい。
【0055】
このような構成では、AGCゲインが小さいときに、大きなノイズ成分が抽出された場合は、AGCゲインが小さいのでノイズ成分ゲインも小さく、ノイズ成分は弱められて出力されるので、画像のエッジ部分などの画素間で信号レベルの差が大きい場合では補正を行わないようにすることができる。また、AGCゲインが大きいときは、ノイズ成分ゲインも大きくなり、抽出されたノイズ成分は弱められずに出力されるので、AGCのゲインが上がったときに、CCD信号と同時にノイズも増幅されてしまい、注目画素に対して算出されたノイズ成分が大きな値になる場合にも、効果的にノイズを抑圧することができる。
【0056】
また、ノイズ成分にゲインをかけることは、判定手段のように出力が0かノイズ成分か、つまりオンかオフか、というような2値的な出力ではなく、その中間の値もとることができるので、非常にきめ細かくフレキシブルなノイズ抑圧ができることとなる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、全画素取込方式の個体撮像素子を用いても、注目画素の近傍の近傍画素のノイズ成分を抽出し、このノイズ成分と閾値との比較で注目画素からノイズ成分を除去するので、元信号を損なうことなくノイズ抑圧が可能であり、被写体に動きのあるものに関してもぼけるような現象もないという効果を奏する。
【0058】
また、信号処理における前段処理部で用いられるラインメモリを活用しており、従来よく使用されるフィールドメモリを必要としないのでコストを低減できるという効果が得られている。
【0059】
さらに、輝度、色処理の前段階でノイズ抑圧をするため、輝度と色に同時にノイズ抑圧の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のノイズ抑圧装置のブロック図である。
【図2】PS−CCDのCCDフィルタ(色成分透過フィルタ)の配列を示す説明図である。
【図3】注目画素と近傍画素とを説明する説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のノイズ抑圧装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のノイズ抑圧装置のブロック図である。
【図6】従来のノイズ抑制の概略構成図である。
【符号の説明】
10 PS−CCD
11 補正回路
12 前処理部
13 ラインメモリ部
14 減算器
16 補間平均化処理部
18 判定部
Claims (2)
- 入射された光を光電変換して全画素の画素情報を読み出す固体撮像素子と、
前記固体撮像素子からの画素情報を複数ライン分蓄積し、1画素の情報が複数の色成分のうちいずれか1つの色成分を示してなる画素信号列から、水平方向に複数画素、垂直方向に複数画素を含む所定範囲にわたる、複数の色成分を含む複数の画素情報よりなる注目画素の画素情報と、前記注目画素に隣接する複数の色成分を含む複数の画素情報よりなる近傍画素の画素情報とを抽出する画素情報抽出手段と、
前記画素情報抽出手段にて抽出した前記注目画素の画素情報におけるそれぞれの色成分に対して、前記近傍画素の画素情報内の、前記注目画素の画素情報の色成分と同一色成分の画素情報の信号レベルの平均値を求め、前記注目画素それぞれの色成分の画素情報の信号レベルから前記近傍画素の前記同一色成分の画素情報の平均値を減算し、求めた差分をノイズ成分として抽出するノイズ抽出手段と、
前記ノイズ抽出手段にて抽出した前記ノイズ成分と閾値とを比較し、前記ノイズ成分が前記閾値以下である場合は前記ノイズ抽出手段にて抽出した前記ノイズ成分をそのまま出力し、前記ノイズ成分が前記閾値より大きい場合は、前記ノイズ成分の出力を停止する判定手段と、
前記判定手段より出力されたノイズ成分及び前記画素情報抽出手段にて抽出した注目画素の画素情報が入力され、前記注目画素の画素情報から前記ノイズ成分を減算して減算値を後段に出力するノイズ除去手段と
を有することを特徴とするノイズ抑圧装置。 - 前記閾値を、前記固体撮像素子からの画素情報の信号レベルを自動調整する自動利得制御回路の利得と連動して調整する閾値設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載のノイズ抑圧装置。
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