JP4486573B2 - 連続エリクセン溶接試験機 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接缶胴部の溶接部のような円筒形胴部の溶接状況を評価するに適した連続エリクセン溶接試験機に関するものである。
従来、例えば溶接缶の胴部のような円筒形胴部のシーム溶接部の評価は、図1に示すように作業者がシーム溶接部の端をペンチ等で挟んで一定角度で引張り、シーム溶接部をきれいにちぎれ取ることができれば合格という判断で実施されていた。しかしこのような方法では作業者の癖によって評価にバラツキが生じるうえ、作業の自動化ができないという問題があった。
そこで本発明者は、シーム溶接部を既存のエリクセン試験機により正確に評価することを検討したが、特定の試験ポイントのエリクセン強度は測定できるものの、長い溶接線全体の評価はできなかった。なお過去の特許文献を検索したが、連続エリクセン溶接試験機に関する公報は発見されなかった。
本発明は上記した従来の問題点を解決し、溶接部の溶接状況を自動的に試験することができ、作業者によるバラツキのない正確な評価を可能とした連続エリクセン溶接試験機を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、被試験体の溶接部をポンチでしごいて溶接部を評価する連続エリクセン溶接試験機であって、被試験体の溶接部に沿って配置されたガイドレールと、このガイドレール上を駆動手段により移動するポンチを備え、このガイドレールはポンチが溶接部端部に差し掛かる部分まで溶接部端部に向けて傾斜させたことを特徴とするものである。
なお、ポンチを移動させる駆動手段が、ロッドの先端に自在継手を介してポンチヘッドを接続した構造を備えたものであることが好ましく、ポンチヘッドが、楔型のポンチ突出量調整手段を備えたものであることが好ましい。また、被試験体の溶接ラップ代をL、ポンチの曲率半径をrとするとき、Lとrとが下記(1)式を満足するようにrを設定することが好ましい。
0.85×4.8L≦r≦1.15×4.8L・・・・(1)
本発明の連続エリクセン溶接試験機は、被試験体の溶接部に沿って配置されたガイドレール上で駆動手段によりポンチを移動させ、被試験体の溶接部をしごきながら溶接部が破断するか否かを自動的に試験することができる。このため作業者によるバラツキを生じることなく、溶接部を正確に評価することができる。しかもガイドレールをポンチが溶接部端部に差し掛かる部分まで溶接部端部に向けて傾斜させた構造としたので、ポンチが溶接部端部に円滑に潜り込み、図2に示すように溶接部が破れたり、かじり込んでポンチが動かなくなったりするトラブルもなく、順調に評価を継続することが可能となった。
また請求項2のように、牽引ロッドの先端に自在継手を介してポンチヘッドを接続した構造を採用すれば、ポンチがガイドレールへ乗り上げるときのみならず、ポンチが溶接部とかじりを起こしそうになった時でも、自在継手であることでポンチが適度に首振りを行い、かじりを回避することが可能となる。また請求項3のように、ポンチヘッドを楔型のポンチ突出量調整手段を備えた構造としておけば、ポンチによるしごき荷重を自由に設定することが可能となる。さらに請求項4のように、被試験体の溶接ラップ代をLとポンチの曲率半径をrとの間に(1)式の関係を持たせておけば、溶接部全体のエリクセン試験を正確に行うことができる。
以下に本発明を溶接缶の胴部のシーム溶接部の試験機に適用した実施形態を示す。
図3と図4は本発明の実施形態を示す全体図で、図3は試験開始前の状態を示し、図4は試験終了時の状態を示す。また図5は要部の平面図である。これらの図において1はベースであり、その上面に被試験体Wである溶接缶の保持部2が立設されている。図5に示すように、この保持部2は被試験体Wより僅かに小径の円柱を半割りした形状のもので、右側が固定部3、左側が可動部4となっている。可動部4は軸5によりベース1上に枢着されている。
この保持部2の上端面には開閉用ハンドル6が設けられており、固定部3と可動部4との間に設けられたリンク機構7を操作して、可動部4を軸5の回りに開閉できるようになっている。このため、可動部4を閉じた状態で被試験体Wを保持部2の上から装着し、開閉用ハンドル6を操作して可動部4を外側に動かすことによって、被試験体Wである溶接缶を強固に保持することができる。
図5に示すように、固定部3の一側面は大きく内側に切り込まれて縦溝が形成されており、その内部にガイドレール8が設けられている。このガイドレール8は被試験体Wの溶接部に沿うように保持部2のほぼ全長にわたり形成されている。(このガイドレール8に溶接部が対向するように、被試験体Wを保持部2に嵌め込む。)後述するように、ガイドレール8の上端部には傾斜面20が形成されている。
このガイドレール8上には、ポンチヘッド9が搭載されている。ポンチヘッド9は駆動手段によってガイドレール8上を移動されるもので、この実施形態ではシリンダ10のロッド11の先端に自在継手12を介して取り付けられている。ポンチヘッド9は図6に示すように楔型のポンチ突出量調整手段13を備え、ポンチ14の突出量を設定できるようになっている。このポンチ突出量調整手段13は固定側楔15と可動側楔16とからなり、ポンチ14はボールネジ17の頭部に形成されている。押し込み調節ネジ18により可動側楔16の位置を調節し、その端面に当たるまでボールネジ17をねじ込んでロックボルト19で固定することにより、ポンチ14の突出量を正確に設定することができる。
なお、溶接ラップ代とポンチ曲率の関係について、溶接ラップ代に対しポンチ曲率半径が小さ過ぎると溶接部のみを強度試験をしていることとなり、溶接熱影響部の強度試験がされないため溶接全体のエリクセン試験とならず好ましくない。逆に大き過ぎると金属缶母材をエリクセン試験して伸ばすこととなるため好ましくない。そこで数々の溶接ラップ代とポンチ曲率を組み合わせて試験した結果、溶接ラップ代Lに対するポンチ曲率半径rの好ましい範囲は、図9よりr=4.8Lの±15%、即ち(1)式の範囲とすることが好ましいことが判明した。図9中の○は溶接部のエリクセン試験が適切に行われたことを示し、×は不適切であったことを示す。
0.85×4.8L≦r≦1.15×4.8L・・・(1)
尚、さらに好ましいrの範囲は、下記(2)式の範囲である。
0.9×4.8L≦r≦1.1×4.8L・・・(2)
さて図1、図7に示すように、ポンチヘッド9は試験開始時にはガイドレール8の上端にあり、被試験体Wの溶接部上端の内面とガイドレール8との間に潜り込んでポンチ14で内側から溶接部をしごきながら移動する。このとき、図2に示したように被試験体Wの溶接部端部にポンチ14が引っ掛かると、エリクセン試験が行えなくなる。そこで本発明では図7に示すように、ガイドレール8の端部をポンチ14が溶接部端部に差し掛かる部分まで溶接部端部に向けて傾斜させ、ポンチヘッド9の潜り込みを補助する傾斜面20としてある。このような傾斜面20を設けることにより、ポンチヘッド9は溶接部端部に引っ掛かることなく溶接部の内面に潜り込むことができる。
なお、傾斜面20は平面であっても曲面であっても構わないが、少なくとも傾斜面20が終了してポンチヘッド9が乗り上げるときに、ポンチ14が溶接部端部にかかっていることが好ましい。また傾斜面20の終了部は曲率をつけてポンチヘッド9が滑らかにガイドレール8上に乗り上げるようにすることがより好ましい。さらに傾斜面20でのポンチヘッド9の動きを滑らかにするために、傾斜面20をメッキ、樹脂などで表面処理することも好ましく、該傾斜面20に微小なコロやベアリング類を配置することもできる。
前記したように、ポンチヘッド9はロッド11の先端に自在継手12を介して取り付けられている。これによりポンチヘッド14の動きを円滑にすることができる。ポンチヘッド9が傾斜面20から乗り上げるためには、少なくとも1自由度の継手が必要であるが、この継手を自在継手12とすることで、ガイドレール8への乗り上げのみならず、ポンチ14が溶接部とかじりを起こしそうになった時でも、ポンチヘッド9が図8に示すように適度に首振りを行い、かじりを回避することが可能となる。
このように構成された本発明の連続エリクセン溶接試験機を用いれば、被試験体Wである溶接缶を保持部2の外周に保持させたうえ、ガイドレール8上を駆動手段によりポンチヘッド9を移動させ、ポンチ14で内側から溶接部をしごきながらエリクセン試験を行うことができる。溶接部の評価は溶接部が破断するか否かにより行うことができるが、従来法のように作業者によるバラツキを生じることなく、自動的に正確な試験を行うことができる。
なお、溶接部に作用する最大張力はポンチ14の押し込み量によって変化し、板厚0.5mm、降伏点30kgf/mm2の鋼缶の場合、押し込み量が5mmであると最大張力は約585kgf、6mmであると最大張力は約680kgf、7mmであると最大張力は約835kgfとなる。このためポンチ突出量調整手段13を用いて押し込み量を調整すれば、溶接部に作用する最大張力を変えたエリクセン試験が可能となる。
本発明では、ガイドレール8をポンチ14が溶接部端部に差し掛かる部分まで溶接部端部に向けて傾斜させた構造としたので、ポンチ14を溶接部端部に円滑に潜り込ませることができ、溶接部が破れたり、かじり込むこともなく、順調に評価を継続することが可能となる。
従来の溶接部の試験方法を示す斜視図である。 ポンチが溶接部端部にかじり込んだ状態の説明図である。 本発明の実施形態を示す全体図であり、試験開始前の状態を示す。 本発明の実施形態を示す全体図であり、試験終了時の状態を示す。 要部の平面図である。 ポンチヘッドの断面図である。 ガイドレール端部の拡大断面図である。 ポンチヘッドの首振り動作の説明図である。 溶接ラップ代とポンチ曲率半径との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ベース
2 保持部
3 固定部
4 可動部
5 軸
6 開閉用ハンドル
7 リンク機構
8 ガイドレール
9 ポンチヘッド
10 シリンダ
11 ロッド
12 自在継手
13 ポンチ突出量調整手段
14 ポンチ
15 固定側楔
16 可動側楔
17 ボールネジ
18 押し込み調節ネジ
19 ロックボルト
20 傾斜面

Claims (4)

  1. 被試験体の溶接部をポンチでしごいて溶接部を評価する連続エリクセン溶接試験機であって、被試験体の溶接部に沿って配置されたガイドレールと、このガイドレール上を駆動手段により移動するポンチを備え、このガイドレールはポンチが溶接部端部に差し掛かる部分まで溶接部端部に向けて傾斜させたことを特徴とする連続エリクセン溶接試験機。
  2. ポンチを移動させる駆動手段が、ロッドの先端に自在継手を介してポンチヘッドを接続した構造を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の連続エリクセン溶接試験機。
  3. ポンチヘッドが、楔型のポンチ突出量調整手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の連続エリクセン溶接試験機。
  4. 被試験体の溶接ラップ代をL、ポンチの曲率半径をrとするとき、Lとrとが下記(1)式を満足することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の連続エリクセン溶接試験機。
    0.85×4.8L≦r≦1.15×4.8L・・・・(1)
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