JP4484154B2 - 餅搗機 - Google Patents
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Description
また、この餅搗機によって搗かれた餅は、古来から行われてきた蒸した餅米を杵で搗く方式のため、食感(ノビ、コシ等)が優れたものとすることができる。
この餅搗機は、図1〜図2に示すように、本体フレームF1、杵支持部F2、杵昇降機構部F3、臼Mo、臼台B及び錘Wからなる。
本体フレームF1には、餅搗機を移動できるようにキャスターC1を装備する。そして、餅搗機の使用時には、餅搗機が移動しないように、前方側(臼Mo及び臼台Bの取り付け側)のキャスターC1にブレーキをかけるとともに、後方側のキャスターC1を上昇させ、さらに、ゴム製脚部材C2を接地させるようする。
この場合、連結部Jを、例えば、臼Mo及び臼台Bと、本体フレームF1とをねじ等の適宜の固定手段を用いて一体化するように構成することにより、臼Mo及び臼台Bの重量が本体フレームF1にかかるようにすることができ、これにより、餅搗機の安定性を高めることができる。
また、臼台Bには、餅搗機の電源スイッチSを設けるようにしているが、必要に応じて、餅搗機の適宜位置に、非常停止スイッチを設けることができる。
これにより、杵部1から杵支持部F2を介して本体フレームF1に伝わる衝撃を吸収し、本体フレームF1の動揺を抑止することができる。
なお、支軸13を直接杵支持部F2に取り付けるようにすることもできる。
なお、本実施例においては、絵板Gを人形とし、人形の上半身G1を取付部16に取り付け、下半身G2を本体フレームF1に取り付けるようにしたが、絵板Gのデザイン及び取付方法は、本実施例に記載のものに限定されず、絵板Gには、各種キャラクターや動物等を採用することができる。
そして、杵杆12の基端部に絵板Gを取り付けるようにすることにより、杵杆12の揺動に合わせて絵板Gが動くため、餅搗機の意匠性を向上し、餅搗きに趣を持たせることができる。
これにより、ワイヤ2が弛むことを防止することができる。
モータMは、常に一方向に回転するようにするが、モータの正逆転の繰り返しや電磁クラッチ等を設ける必要がないため、モータMに負担がかからず、電気的故障の少ない機構となる。
また、プーリ3は、モータMによって回転駆動される駆動軸41に軸受部32を介して回転自由に軸支するようにする。
プーリ駆動爪42には、支軸42bを中心に揺動可能に軸支した爪部42aを設け、駆動軸41と共にプーリ駆動爪42が回転するとき、爪部42aがプーリ3の側面に設けたカムローラ33に当接し、駆動軸41の回転駆動力をプーリ3に伝達してプーリ3に巻き上げ動作をさせるようにする。
これにより、図6(a)に示すように、爪部42aがカムローラ33に当接し、プーリ3が巻き上げ動作をしている状態から、さらに、プーリ駆動爪42及びプーリ3が回転して、カムローラ42dがプーリ駆動爪解除用部材51の解除片51aの位置に来て解除片51aに当接すると、ばね42bの付勢力に抗して爪部42aが支軸42bを中心に揺動して爪部42aとカムローラ33との当接が解除され、杵部1の重量の作用でプーリ3は自由回転動作により逆回転して杵体11は自重で落下して、餅を搗くことができる。
そして、自由回転動作により逆回転したプーリ3が巻き上げ動作を開始する位置に円滑に復帰し、再度、爪部42aがカムローラ33に大きな衝撃を受けることなく当接するように、杵昇降機構部F3のプーリ3が巻き上げ動作を開始する位置にショックアブソーバ43及びストッパ44を設け、プーリ3の側面に設けた停止片35が、ショックアブソーバ43及びストッパ44に順に当接するようにする。
これにより、自由回転動作により逆回転したプーリ3は、巻き上げ動作を開始する位置で停止し、巻き上げ動作の待機状態となり、再度、爪部42aがカムローラ33に当接することにより、巻き上げ動作が開始される。
これにより、自由回転動作により逆回転したプーリ3からワイヤ2が外れることを防止できる。
そして、誤作動により爪部42aとカムローラ33との当接の解除が万一行われないと、プーリ3の巻き上げ動作が継続して、ワイヤ2の切断等の不測の事故を引き起こすおそれがあることから、プーリ3の外側面に設けた突起部34がプーリ駆動爪解除用部材51の係止片51bに当接して、プーリ3の回転を強制的に停止するようにしている。なお、この場合は、モータMが焼損しないように、餅搗機の電源スイッチSを直ちに切るようにする。
このため、動力係脱機構5のプーリ駆動爪解除用部材51は、駆動軸41に軸受部51cを介して回転自由に軸支するようにする。
そして、プーリ駆動爪解除用部材51は、軸受部51cに設けたチェーンホイル51d、チェーン52及び駆動用チェーンホイル53を介して操作レバー54により揺動操作するようにしている。
また、操作レバー54は、駆動用チェーンホイル53に形成した複数個の孔53aに、操作レバー54の設けた把持操作片54aによって出没操作される係止ピン54bを挿通することにより、所定の揺動角度で固定できるようにしている。
なお、本実施例においては、駆動用チェーンホイル53に6個の孔53aを形成することにより、杵体11の上下動のストロークの変更、すなわち、餅米の搗き方(強弱)を、手動で6段階に調節できるようにした(より具体的には、杵体11の上下動のストロークを、杵体11の落下時の高さ(地上高)が645mm〜1425mmの間で6段階に変更できるようにした)が、構造上無段で調節できるようにしたり、プーリ駆動爪解除用部材51をモータ等により機械的又は電機的に駆動制御して杵体11の上下動のストロークを変更することもできる。
また、本実施例においては、チェーンホイル51dの径を、駆動用チェーンホイル53の径の略1/2に形成することによって、プーリ駆動爪解除用部材51を直接操作レバーにより揺動操作する場合と比較して、半分の操作レバー54の揺動量で操作を行えるようにしたが、プーリ駆動爪解除用部材51を直接操作レバーにより揺動操作するようにすることもできる。
具体的には、餅搗機(臼Mo及び臼台Bを除く)の総重量が約207kgの場合、本体フレームF1の重量約58kg、杵支持部F2(杵部1を含む)の重量約45kg、杵昇降装置部F3の重量約48kg、臼Moの重量約55kg、臼台Bの重量約20kg、錘Wの重量約14kg×4個となる。
これにより、餅搗機をユニット毎に分解して大人二人で持ち運べるため、軽トラック等にチェンブロック等の道具を使用することなく積み込め、餅搗機の搬送を容易に行うことができる。
なお、この餅搗機は、組み立てた状態でも、キャスターC1を装備しているので、短距離であれば移動可能である。
また、この餅搗機によって搗かれた餅は、古来から行われてきた蒸した餅米を杵で搗く方式のため、食感(ノビ、コシ等)が優れたものとすることができる。
この餅搗機は、本体フレームF1、杵支持部F2、杵昇降機構部F3、臼Mo及び臼台Bからなる。
これにより、臼Mo及び臼台Bの重量を本体フレームF1にかけて、安定性を高めることができるようにしている。
また、この餅搗機によって搗かれた餅は、古来から行われてきた蒸した餅米を杵で搗く方式のため、食感(ノビ、コシ等)が優れたものとすることができる。
11 杵体
12 杵杆
2 ワイヤ
3 プーリ
33 カムローラ
34 突起部
35 停止片
36 ワイヤガイド
4 昇降機構
41 駆動軸
42 プーリ駆動爪
42a 爪部
42d カムローラ
43 ショックアブソーバ
44 ストッパ
5 動力係脱機構
51 プーリ駆動爪解除用部材
51a 解除片
51b 係止片
52 チェーン
53 駆動用チェーンホイル
53a 孔
54 操作レバー
54a 把持操作片
54b 係止ピン
B 臼台
F1 本体フレーム
F2 杵支持部
F3 杵昇降機構部
G 絵板
GR ガイドロッド
M モータ
Mo 臼
W 錘
Claims (5)
- 基端側を揺動可能に軸支した杵杆の先端に杵体を取り付けた杵部と、該杵部の適宜位置に一端を取り付けたワイヤを介してプーリの巻き上げ動作により杵体を持ち上げ、プーリの巻き上げ動作と逆方向の自由回転動作により杵体を自重で落下させる杵体の昇降機構と、モータによって回転駆動される駆動軸の回転駆動力をプーリに伝達してプーリに巻き上げ動作をさせるとともに、回転駆動力のプーリへの伝達を周期的に解除してプーリに巻き上げ動作と逆方向の自由回転動作をさせる動力係脱機構とからなる餅搗機であって、前記動力係脱機構が、駆動軸と共に回転してプーリに設けたカムローラに当接して駆動軸の回転駆動力をプーリに伝達してプーリに巻き上げ動作をさせるプーリ駆動爪とカムローラとの当接及び当接の解除を駆動軸の1回転に付き1回行うようにする駆動軸に軸支したプーリ駆動爪解除用部材と、該プーリ駆動爪解除用部材を揺動操作することによってプーリ駆動爪解除用部材によるプーリ駆動爪とカムローラとの当接の解除位置を変更する操作レバーとからなること特徴とする餅搗機。
- 杵杆を揺動可能に軸支した支軸を、板ばねを介して本体フレームに取り付けたことを特徴とする請求項1記載の餅搗機。
- 杵杆の基端部に絵板を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の餅搗機。
- 基端側を上下方向に移動可能に支持した杵杆の先端に杵体を取り付けた杵部と、該杵部の適宜位置に一端を取り付けたワイヤを介してプーリの巻き上げ動作により杵体を持ち上げ、プーリの巻き上げ動作と逆方向の自由回転動作により杵体を自重で落下させる杵体の昇降機構と、モータによって回転駆動される駆動軸の回転駆動力をプーリに伝達してプーリに巻き上げ動作をさせるとともに、回転駆動力のプーリへの伝達を周期的に解除してプーリに巻き上げ動作と逆方向の自由回転動作をさせる動力係脱機構とからなる餅搗機であって、前記動力係脱機構が、駆動軸と共に回転してプーリに設けたカムローラに当接して駆動軸の回転駆動力をプーリに伝達してプーリに巻き上げ動作をさせるプーリ駆動爪とカムローラとの当接及び当接の解除を駆動軸の1回転に付き1回行うようにする駆動軸に軸支したプーリ駆動爪解除用部材と、該プーリ駆動爪解除用部材を揺動操作することによってプーリ駆動爪解除用部材によるプーリ駆動爪とカムローラとの当接の解除位置を変更する操作レバーとからなること特徴とする餅搗機。
- 1個のユニットが60kg以下となるように複数のユニットに分離可能に構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の餅搗機。
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