JP4483039B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体ウェハに生じる欠陥の検査を行う検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微細なデバイスパターンを形成することにより作製される。このようなデバイスパターンを形成するときに、半導体ウェハ上に塵埃等が付着したり、傷が付いたりして、欠陥が生じることがある。このような欠陥が生じた半導体デバイスは、不良デバイスとなり、歩留まりを低下させる。
【0003】
したがって、製造ラインの歩留まりを高い水準で安定させるためには、塵埃や傷等によって発生する欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造設備や製造プロセスに対して有効な対策を講じることが好ましい。
【0004】
そこで、近年、半導体ウェハ表面を撮像し、撮像した画像に基づき画像処理を行い、半導体ウェハに生じている欠陥の種類を自動判別する検査装置が提案されている。
【0005】
この検査装置は、欠陥が検出された場合には、その欠陥が何であるかを調べて分類分けを行い、その欠陥の原因となった設備やプロセスを特定するようにしている。また、上記検査装置は、いわば光学顕微鏡を用いた装置であり、欠陥を拡大して見ることで、この欠陥が何であるかを識別するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような検査装置を用いて半導体ウェハを検査する場合は、半導体ウェハ上に生成された膜の厚みやオートフォーカスのばらつきが被写界深度に収まらないような場合において、画像にぼけが生じる。この検査装置は、極端な場合において、画像のぼけにより欠陥を誤検出するといった課題を抱えている。これは、画像のぼけを欠陥として検出してしまうためである。
【0007】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、半導体ウェハ等の検査対象の欠陥をより正確に検出することができる検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る検査装置は、検査対象の画像をもとに検査対象に生じた欠陥を検査する検査装置であり、検査対象の画像を撮像し、画像データを生成する画像撮像手段と、画像撮像手段により撮像されて生成された検査対象の画像データを処理する画像処理手段とを備える。また、この検査装置の検査対象の画像データは、検査対象に生じた欠陥がある領域を撮像した欠陥画像データと、欠陥のない領域を撮像した参照画像データからなる。そして、この検査装置は、画像処理手段が画像撮像手段により撮像されて生成された検査対象の画像データから欠陥を検出する前処理として、欠陥画像データ及び参照画像データのデータ量と、画像処理手段の処理能力とを比較し、処理能力に対してデータ量が大きい場合、画像の特徴を損なわずに、欠陥画像データ及び参照画像データのデータ量が処理能力以下となるように、欠陥画像データ及び参照画像データの縦横を所定の間隔をおいてデータを取り出し、取り出されたデータを再び画像化するサンプリング処理を行い、次いで、サンプリング処理が行われた欠陥画像データ及び参照画像データのぼけの度合いを判断し、ぼけの度合いが小さい方の画像データのぼけの度合いを、ぼけの度合いが大きい方の画像データのぼけの度合いに合わせるように画像をぼかす処理を行い、処理能力に対してデータ量が小さい場合、サンプリング処理を施すことなく、欠陥画像データ及び参照画像データのぼけの度合いを判断し、ぼけの度合いが小さい方の画像データのぼけの度合いを、ぼけの度合いが大きい方の画像データのぼけの度合いに合わせるように画像をぼかす処理を行う
【0009】
以上のように構成された本発明に係る検査装置は、画像のぼけを補正する処理を行うことにより、誤検出を減少させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を半導体ウェハの検査を行う検査装置に適用した例について具体的に説明するが、本発明は、この例に限定されるものではなく、微細形状を有する検査対象の検査を行う検査装置に広く適用することが可能である。
【0011】
本発明を適用した検査装置を、図1に示す。この検査装置1は、所定のデバイスパターンが形成されてなる半導体ウェハ5の検査を行うものであり、この半導体ウェハ5のデバイスパターンを撮像し、撮像された半導体ウェハ5のデバイスパターンの画像データを必要に応じて補正処理することにより画像データを補正し、画像データを補正した後に欠陥抽出処理をし、半導体ウェハ5に欠陥が発見された場合に、この欠陥が何であるかを調べて分類分けを行う。また、この検査装置1は、半導体ウェハ5上で欠陥がある領域と欠陥のない領域とをそれぞれ撮像し、これらの画像をそれぞれ欠陥画像及び参照画像と呼ぶ。
【0012】
上記検査装置1は、画像撮像手段である画像撮像部2と、画像処理手段である画像処理部3と、欠陥検出分類手段である欠陥検出分類部4とを備える。以下において、それぞれの部位について詳細に説明する。
【0013】
画像撮像部2は、所定のデバイスパターンが形成されてなる半導体ウェハ5を支持する検査用ステージ6を備える。この半導体ウェハ5は、検査用ステージ6の上部に吸着されることになる。そして、検査用ステージ6は、画像撮像部2を制御する制御部7に接続されており、制御部7からの制御に応じて、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対し水平面内で適切な位置へと移動させる。さらに、検査用ステージ6は、制御部7からの制御に応じて、半導体ウェハ5の欠陥画像及び参照画像をより正確に撮像するために、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対して垂直方向に移動させる。制御部7は、検査用ステージ6を制御し、欠陥画像及び参照画像を撮像するための光学系である光学ユニット9に対して適切な距離となるように自動調整をするオートフォーカス処理をする。
【0014】
また、画像撮像部2は、半導体ウェハ5を照らすための照明光を出射する照明光源8を備え、この照明光源8は、半導体ウェハ5を照らすための照明光を出射する。上記照明光源8は、画像撮像部2を制御する制御部7に接続され、制御部7からの制御により、出射する出力を調整する。なお、照明光源8には、例えば、波長が266nmの深紫外レーザ光線を連続発振することが可能な光源を用いる。
【0015】
さらに、画像撮像部2は、半導体ウェハ5のデバイスパターンを撮像する光学ユニット9を備え、この光学ユニット9は、図2に示すように、いわゆる電荷結合素子であるCCD(charge copuled device)カメラ11と、レンズ12,13,14,15と、ハーフミラー16とを備えて構成される。上記CCDカメラ11は、照明光源8からの照明光により照明された半導体ウェハ5のデバイスパターンを拡大した欠陥画像及び参照画像を撮像する。また、CCDカメラ11は、画像処理部3と接続され、撮像したデバイスパターンを拡大した欠陥画像及び参照画像をデータとして画像処理部3に転送する。
【0016】
上記照明光源8と光学ユニット9とは、照明光を伝達するための光ファイバ10により接続される。照明光源8は、光ファイバ10を通して照明光を光学ユニット9へ伝達し、光学ユニット9内部を通して半導体ウェハ5に照射する。
【0017】
ここで、上述した、光学ユニット9内部での照明光の進行経路の概略は、図2に示す。まず、照明光源8から光ファイバ10を通して照明光が照射される。光ファイバ10を通り光学ユニット9内部に進入した照明光は、レンズ12を透過し、次にレンズ13を透過する。次に、照明光は、ハーフミラー16で反射し、対物レンズであるレンズ14を透過して半導体ウェハ5に照射される。半導体ウェハ5で反射された反射光は、レンズ14を透過し、ハーフミラー16を透過する。さらに、反射光は、レンズ15により、CCDカメラ11のチップ面に半導体ウェハ5のデバイスパターンを結像する。
【0018】
また、画像撮像部2は、図1に示すように、制御部7を備え、この制御部7は、検査用ステージ6と、照明光源8とに接続されており、検査用ステージ6と、照明光源8とを制御する。この制御部7は、検査用ステージ6と、照明光源8とに制御信号を送信し、上述したようにそれぞれの制御を行う。
【0019】
なお、画像撮像部2には、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等からなる入力装置(図示せず。)が接続されており、この入力装置により、検査用ステージ6,照明光源8の各種機器等を制御するために必要な指示を、制御部7に対して入力できるようになっている。
【0020】
また、画像撮像部2には、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる表示装置(図示せず。)が接続されており、この表示装置に、半導体ウェハ5のデバイスパターンの撮像時の各種条件等を表示できるようになっている。
【0021】
画像処理部3は、図3に示すように、中央処理装置であるCPU(central processing unit)31と、CCDカメラ11により撮像された半導体ウェハ5のデバイスパターンを拡大した欠陥画像及び参照画像のデータを記憶する画像データ記憶部32と、これら欠陥画像及び参照画像のデータのぼけの度合いを計算しぼけの度合いが小さい方の画像に対しぼけの度合いが大きい方の画像と同程度のぼけの度合いとする補正をするためのプログラムが格納された補正用プログラム記憶部33と、上記の補正後の欠陥画像及び参照画像のデータを記憶する補正画像データ記憶部34と、入力を制御する入力インターフェイス35と、出力を制御する出力インターフェイス36とを備えている。
【0022】
画像処理部3は、CCDカメラ11により撮像された半導体ウェハ5のデバイスパターンを拡大した欠陥画像及び参照画像のデータから欠陥を検出分類する前処理として、これら欠陥画像及び参照画像のぼけの度合いを計算し、欠陥画像及び参照画像のぼけの度合いを比較し、ぼけの度合いが小さい方の画像をぼけの度合いが大きい方の画像と同程度のぼけの度合いとする補正をする。ここで、欠陥画像及び参照画像のデータのどちらか一方がぼけの補正をされるが、補正をされた画像データと補正をされなかったもう一方の画像データとを合せて補正後の画像データとしている。
【0023】
CPU31は、画像データ記憶部32と、補正用プログラム記憶部33と、補正画像データ記憶部34と、入力インターフェイス35と、出力インターフェイス36とに接続されている。
【0024】
また、CPU31は、CCDカメラ11により撮像された半導体ウェハ5のデバイスパターンの欠陥画像及び参照画像のデータを、入力インターフェイス35を介して取得し画像データ記憶部32に記憶させる。さらに、CPU31は、補正用プログラム記憶部33より、補正用プログラムを呼び出し、欠陥画像及び参照画像のデータのぼけの度合いを計算し、欠陥画像及び参照画像のぼけの度合いを比較し、ぼけの度合いが小さい方の画像をぼけの度合いが大きい方の画像と同程度のぼけの度合いとする補正をするために画像処理の演算をし、上記の補正後の欠陥画像及び参照画像のデータを補正画像データ記憶部34に記憶させ、画像データや情報の出力を出力インターフェイス36を介して行う。
【0025】
画像データ記憶部32は、CCDカメラ11で撮像された半導体ウェハ5のデバイスパターンの欠陥画像及び参照画像のデータを記憶する。なお、画像データ記憶部32は、例えば、書き換え可能であるRAM(random access memory)を用いる。
【0026】
補正用プログラム記憶部33は、欠陥画像及び参照画像のデータのぼけの度合いを計算し、欠陥画像及び参照画像のぼけの度合いを比較し、ぼけの度合いが小さい方の画像をぼけの度合いが大きい方の画像と同程度のぼけの度合いとする補正をするための補正用プログラムを記憶している。この補正用プログラムは、CPU31の命令に従い呼び出される。なお、補正用プログラム記憶部33は、例えば、書き換え可能であるRAMや、書き換え不可能であるROM(read only memory)を用いる。
【0027】
補正画像データ記憶部34は、上述した補正用プログラムの実行によりぼけの度合いを補正された欠陥画像及び参照画像のデータを記憶する。
【0028】
なお、システム構成によっては、画像データ記憶部32と、補正用プログラム記憶部33と、補正画像データ記憶部34とを統合し、一つの記憶部を使用してもよい。
【0029】
ここで、上述した欠陥画像及び参照画像のデータのぼけの度合いを計算しぼけの度合を補正する画像処理の方法について、以下で詳しく説明する。
【0030】
この画像処理は、補正用プログラムに基づいてCPU31により実行される。まず、上記画像処理部3は、画像データ記憶部32に記憶された画像データのぼけの度合いを示す値であるぼけ評価値をCPU31を用いて計算する。ここで、ぼけ評価値とは、コントラスト等を用いて表されるものであり、例えば、欠陥画像及び参照画像のデータから各画素と上下左右に隣り合う画素との明るさの差を求めこの差の最大値とする。また、他の簡単な方法を用いてもよい。
【0031】
ここで、画像処理部3は、CPU31により計算した結果に基づき、欠陥画像及び参照画像のデータのぼけ評価値を計算し、例えば、以下のような計算処理をCPU31が実行することで欠陥画像及び参照画像のぼけ評価値を同程度とする補正をする。
【0032】
まず、検査を行う検査対象の欠陥画像及び参照画像のデータの各画素ごとの明るさと、この画素と上下左右に隣り合う画素の明るさとを比較しこの差を求める。これは、図4に示すように、ある中心画素をE0とし、この画素を中心に上下左右に隣り合う画素E1,E2,E3,E4として、画素E0の明るさと各画素E1,E2,E3,E4との明るさの差を計算するのである。
【0033】
次に、この計算処理を画像データの全画素に対して行い、その最大値を求める。ただし、画像データの端や四隅では、上下左右の全てに対し隣り合う画素があるわけではないので、隣り合う画素とだけ明るさを比較しこの差を求める。そして、この差の最大値を、各欠陥画像及び参照画像ごとに求め、この最大値をぼけ評価値とする。
【0034】
次に、欠陥画像及び参照画像のデータのぼけ評価値の大小を比較する。そして、ぼけの度合いが小さい、すなわちぼけ評価値が大きい方の画像データに対して、ぼけの度合いの大きい、すなわちぼけ評価値が小さい方の画像データとぼけの度合いを同程度とする補正をする。言い換えると、ぼけの度合いの小さい方の画像を画像処理によりわざとぼかし、欠陥画像及び参照画像のぼけの度合いを同程度にするのである。
【0035】
この画像処理は、例えば図5に示すように、画像処理を施す欠陥画像又は参照画像のデータのある中心画素R0の明るさを、この中心画素R0を中心として周囲5×5画素R1の明るさの平均値とし、欠陥画像又は参照画像のデータの全画素に対してこの計算をすることにより、画像全体をぼかす補正ををする。
【0036】
具体的には、補正後の画素の明るさをPn2とし、補正前の画素の明るさをPnとすると、〔Pn2=Pnの周囲5×5画素の平均〕とする計算をする。ここでnは画素ナンバーであり、この画素ナンバーとは、2次元配列の数値である欠陥画像及び参照画像のデータの各画素ごとに番号を付したものである。
【0037】
なお、上記の補正において、平均を計算する領域を周囲5×5画素としているが、m×m画素としてもよい。ここで、mは、自然数であり、補正をする度合いにより値を変えることができるようになっている。本発明に係る検査装置1は、平均を計算する領域をmの調整により変化させることで、効果的な補正を行うことができる。
【0038】
なお、本発明にかかる検査装置においては、上述した画像処理に限定されるものではなく、平均を算出する中心画素と周辺画素の重み付けを変更した画像処理により補正するようにしてもよい。
【0039】
そして、CPU31は、欠陥画像及び参照画像のデータのぼけ評価値を同程度となるような補正後で、欠陥画像及び参照画像のデータを補正画像データ記憶部34に記憶させる。
【0040】
なお、画像処理部3には、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等からなる入力装置(図示せず。)が接続されており、この入力装置は、CCDカメラ11から取り込んだ欠陥画像及び参照画像のデータのぼけの度合いの補正に必要な指示を、画像処理部3に対して入力できるようになっている。
【0041】
また、画像処理部3には、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる表示装置(図示せず。)が接続されており、この表示装置に、CCDカメラ11から転送された画像の処理結果等を表示できるようになっている。
【0042】
上述したような画像処理部3は、CPU31による画像処理の結果である補正された欠陥画像及び参照画像のデータを、補正画像データ記憶部34から呼び出し、出力インターフェイス36を介して、欠陥検出分類部4に転送する。
【0043】
欠陥検出分類部4は、欠陥パターンデータベース(図示せず。)と接続され、画像処理部3で処理された欠陥画像及び参照画像のデータを演算し、欠陥を抽出する。ここで、欠陥パターンデータベースは、過去の知見において得られた欠陥パターンのデータベースである。
【0044】
上記欠陥検出分類部4は、例えば、画像処理部3で処理された欠陥があるデバイスパターンの画像である欠陥画像のデータと、正しいデバイスパターンの画像である参照画像のデータとを比較し、これらの差分をとることにより欠陥を抽出する。
【0045】
次に、欠陥検出分類部4は、欠陥パターンデータベースから欠陥パターンを呼び出し、上記の処理で抽出された欠陥パターンと特徴の合うものを検索する。また、欠陥検出分類部4は、検索の結果、欠陥パターンデータベースと特徴が合致したものにおいて、何による欠陥かが分類され出力される。
【0046】
なお、欠陥検出分類部4には、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等からなる入力装置(図示せず。)が接続されており、この入力装置により、欠陥検出分類部4を制御するために必要な指示を、欠陥検出分類部4に対して入力できるようになっている。
【0047】
また、欠陥検出分類部4には、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる表示装置(図示せず。)が接続されており、この表示装置に、欠陥検出分類部4が検出分類した結果等を表示できるようになっている。
【0048】
ここで、例えば、画像撮像部2と画像処理部3と欠陥検出分類部4とにそれぞれ接続された入力装置及び/又は表示装置のうち共有できるものは、統合して一つのものを使用してもよい。
【0049】
本発明に係る検査装置1は、上述した画像の補正処理により、欠陥の誤検出を減少させ、半導体ウェハ5等の検査対象の欠陥をより正確に検出することができる。また、検査装置1は、この処理により、機械的なステージ6を操作するオートフォーカス機能による補正ではなく、画像処理部3内のCPU31上で計算処理するために、ステージ6の移動を調整するより早く、個別に調整することができる。
【0050】
なお、本発明に係る検査装置1において、上記ぼけ評価値を計算する際にCPU31の処理能力に対して画像データの大きさが大きすぎる場合には、このCPU31の処理能力において十分な速さで処理できる程度の画像データの大きさにサンプリングしてもよい。このサンプリングは、画像データの縦横を所定の間隔をおいてデータを取り出し、取り出したデータを再び画像とする方法である。
【0051】
上記検査装置1において、上述したサンプリング処理をすることにより、画像処理部3内のCPU31は、所定の時間内でぼけ評価値を計算することができるようになり、サンプリング処理をしない場合と比較して、ぼけ評価値を計算する時間の短縮ができ、検査装置1の性能を総合的に向上することができる。
【0052】
さらに、本発明に係る検査装置1において、上述した画像処理部3におけるぼけの度合いの補正処理を常に施しても、欠陥の検出自体には問題がないが、処理時間が増大する。このため、詳細を後述するように、処理前の欠陥画像及び参照画像のデータのぼけ評価値の差が、所定の基準値Kを超えない範囲である場合は、処理を施さないほうが検査装置1の総合的な性能の向上が期待できる。なお、基準値Kは、あらかじめ定めておく値で、検査装置1の諸条件によって決まる。
【0053】
ここで、上述した検査装置1の動作の流れを、フローチャートとして図6及至図8に示す。以下において、図6及至図8のフローチャートを参照して、さらに詳細に説明する。
【0054】
まず、ステップS1では、画像撮像部2内の制御部7からの制御により、検査用ステージ6を移動し、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対して水平面内で欠陥画像を撮像するために適切な位置に配置する。
【0055】
次に、ステップS2では、制御部7からの制御により、検査用ステージ6を移動し、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対して垂直方向に移動させ、オートフォーカス機能を調整する。
【0056】
次に、ステップS3では、光学ユニット9内のCCDカメラ11により、検査用ステージ6上の半導体ウェハ5のデバイスパターンを撮像する。なお、このときに、制御部7からの制御により、照明光源8から照明光が照射されており、半導体ウェハ5は、照明光により照らされている。
【0057】
次に、ステップS4において、CCDカメラ11により撮像された欠陥画像は、2次元配列のデータとして、CCDカメラ11から画像処理部3に転送される。
【0058】
次に、ステップS5において、画像処理部3は、CCDカメラ11から入力インターフェイス35を介して転送された欠陥画像のデータを、画像処理部3内の画像データ記憶部32に記憶する。
【0059】
次に、ステップS6では、画像撮像部2内の制御部7からの制御により、検査用ステージ6を移動し、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対して水平面内で参照画像を撮像するために適切な位置に配置する。
【0060】
次に、ステップS7では、制御部7からの制御により、検査用ステージ6を移動し、半導体ウェハ5を半導体ウェハ5表面に対して垂直方向に移動させ、オートフォーカス機能を調整する。
【0061】
次に、ステップS8では、光学ユニット9内のCCDカメラ11により、検査用ステージ6上の半導体ウェハ5のデバイスパターンを撮像する。なお、このときに、制御部7からの制御により、照明光源8から照明光が照射されており、半導体ウェハ5は、照明光により照らされている。
【0062】
次に、ステップS9において、CCDカメラ11により撮像された参照画像は、2次元配列のデータとして、CCDカメラ11から画像処理部3に転送される。
【0063】
次に、ステップS10において、画像処理部3は、CCDカメラ11から入力インターフェイス35を介して転送された参照画像のデータを、画像処理部3内の画像データ記憶部32に記憶する。
【0064】
次に、ステップS11では、画像処理部3内の補正用プログラム記憶部33から、すでに記憶されている画像補正用プログラムをCPU31の命令により呼び出す。次に、図7のステップS12に進む。
【0065】
ステップS12では、画像補正用プログラムの実行により、画像データのデータ量と、画像処理部3内のCPU31の処理能力とを比較し、このCPU31を使用して十分な速さで画像処理できるかを計算する。ここで、CPU31の処理能力が十分でない場合すなわちCPU31の処理能力に対し画像サイズが大きい場合は、ステップS13に進む。一方、CPU31の処理能力が十分である場合すなわちCPU31の処理能力に対し画像サイズが小さい場合は、ステップS16に進む。
【0066】
ステップS13では、画像の特徴を損なわない程度に間引いて計算するサンプリング処理をCPU31において実行し、画像データのデータ量を少なくする。サンプリング方法としては、例えば、画像データの縦横を所定の間隔をおいてデータを取り出し、取り出したデータを再び画像化する方法である。次に、ステップS14に進む。
【0067】
ステップS14では、サンプリングされた欠陥画像のデータのぼけ評価値Fdを計算する。次に、ステップS15に進む。
【0068】
ステップS15では、サンプリングされた参照画像のデータのぼけ評価値Frを計算する。次に、ステップS18に進む
ステップS16では、欠陥画像のデータのぼけ評価値Fdを計算する。次に、ステップS17に進む。
【0069】
ステップS17では、参照画像のデータのぼけ評価値Frを計算する。次に、ステップS18に進む。
【0070】
ステップS18では、欠陥画像と参照画像のぼけ評価値を比較し、基準値をKとして、Fd>Fr+Kである場合はステップS19へ進む。Fd≦Fr+Kである場合はステップS20へ進む。
【0071】
ステップS19では、欠陥画像の全ての画素データに対して、〔Pn2=Pnの周囲5×5画素の平均値〕とする計算を行い欠陥画像をぼかす。次に、図8のステップS22に進む。
【0072】
ステップS20では、欠陥画像と参照画像のぼけ評価値を比較し、基準値をKとして、Fr>Fd+Kである場合はステップS21へ進む。Fr≦Fd+Kである場合は、図8のステップS22へ進む。
【0073】
ステップS21では、参照画像の全ての画素データに対して、〔Pn2=Pnの周囲5×5画素の平均値〕とする計算を行い参照画像をぼかす。次に、図8のステップS22に進む。
【0074】
ステップS22では、CPU31による補正後の欠陥画像及び参照画像のデータを補正画像データ記憶部34に記憶し、ステップS23へ進む。
【0075】
次に、ステップS23では、画像処理による補正後の欠陥画像及び参照画像のデータは、CPU31により出力インターフェイス36を通し欠陥検出分類部4に送信される。
【0076】
次に、ステップS24では、欠陥検出分類部4にて画像処理部3から画像データを受け取り、欠陥画像及び参照画像の差をとることにより欠陥を抽出し、欠陥検出を行う。
【0077】
次に、ステップS25では、検出された欠陥パターンを欠陥検出分類部4が、欠陥データベース内のパターンと比較する。
【0078】
次に、ステップS26では、欠陥検出分類部4により、比較された欠陥パターンは、どの種類の欠陥であるかを分類する。
【0079】
次に、ステップS27では、欠陥検出分類部4により、分類された結果を表示装置に出力する。
【0080】
以上のような流れにより、本発明を適用した検査装置1は、画像データのぼけの度合いを補正し欠陥の誤検出を減少させることにより、欠陥検出分類処理の精度と速度を向上させることができる。
【0081】
なお、カラー画像を検査に用いる場合においては、赤,緑,青各色のぼけ方があまり変わらないので、各色ごとの補正ではなく、一定の補正で十分な効果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明に係る検査装置は、撮像した画像がぼけているために欠陥を適切に検出できないような場合、本発明によって、画像のぼけの度合いを補正する。この補正により、ぼけによる誤検出を減少させ、検査装置の性能を総合的に向上する事ができる。また、画像処理による補正は、処理用コンピュータの中で行われることにより、機械的に検査用ステージを動かしオートフォーカスを行う時間が省略でき、処理速度を向上できる。また、必要とされる補正量の大きさで、処理の可否を判断するので、処理時間を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の構成略図である。
【図2】本発明を適用した画像撮像部内の光学ユニットを示す概略図である。
【図3】本発明を適用した画像処理部内の構成を示す概略図である。
【図4】本発明を適用した画像データのぼけ度合いを計算する処理の概略図である。
【図5】本発明を適用した画像データをぼかす処理の概略図である。
【図6】本発明を適用した処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用した処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明を適用した処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 画像撮像部、3 画像処理部、4 欠陥検出分類部、31 CPU、32画像データ記憶部、33 補正用プログラム記憶部、34 補正画像データ記憶部、35 入力インターフェイス、36 出力インターフェイス

Claims (2)

  1. 検査対象の画像をもとに上記検査対象に生じた欠陥を検査する検査装置において、
    上記検査対象の画像を撮像し、画像データを生成する画像撮像手段と、
    上記画像撮像手段により撮像されて生成された検査対象の画像データを処理する画像処理手段とを備え、
    上記検査対象の画像データは、上記検査対象に生じた欠陥がある領域を撮像した欠陥画像データと、欠陥のない領域を撮像した参照画像データからなり、
    上記画像処理手段は、上記画像撮像手段により撮像されて生成された検査対象の画像データから欠陥を検出する前処理として、上記欠陥画像データ及び上記参照画像データのデータ量と、該画像処理手段の処理能力とを比較し、
    該処理能力に対して該データ量が大きい場合、該画像の特徴を損なわずに、上記欠陥画像データ及び上記参照画像データのデータ量が該処理能力以下となるように、上記欠陥画像データ及び上記参照画像データの縦横を所定の間隔をおいてデータを取り出し、該取り出されたデータを再び画像化するサンプリング処理を行い、次いで、サンプリング処理が行われた該欠陥画像データ及び該参照画像データのぼけの度合いを判断し、該ぼけの度合いが小さい方の画像データのぼけの度合いを、該ぼけの度合いが大きい方の画像データのぼけの度合いに合わせるように画像をぼかす処理を行い、
    該処理能力に対して該データ量が小さい場合、該サンプリング処理を施すことなく、上記欠陥画像データ及び上記参照画像データのぼけの度合いを判断し、該ぼけの度合いが小さい方の画像データのぼけの度合いを、該ぼけの度合いが大きい方の画像データのぼけの度合いに合わせるように画像をぼかす処理を行う検査装置。
  2. 更に、欠陥パターンが格納された欠陥データベースに接続された欠陥検出分類手段を備え、
    上記欠陥検出分類手段は、上記欠陥画像データと上記参照画像データとを比較し、該欠陥画像データと該参照画像データとの差分をとることにより欠陥パターンを抽出して、該欠陥パターンの検出を行い、該検出された欠陥パターンを、上記欠陥データベース内の欠陥パターンと比較し、該欠陥パターンの種類を分類し、分類された結果を表示装置に出力する請求項1記載の検査装置。
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