JP4482371B2 - 臨床検体処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、臨床検体処理システムに関し、特に、ネットワークを介してメンテナンス用管理装置およびユーザ用管理装置に接続可能な臨床検体処理システムに関する。
従来、臨床検体処理装置として、血液検体に対して、血球数、ヘマトクリットまたはヘモグロビンなどを分析する血球分析装置(血液分析装置)や、血液検体に対して塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置などが知られている。これらの装置は、正確かつ迅速に分析結果や塗抹の良否などの検体処理情報を提供する必要があるので、装置に異常が発生して装置が停止した場合には、その異常を装置のユーザ(利用者)やメンテナンス会社に早急に知らせる必要がある。このため、従来では、装置に異常が発生した場合に、直ちにユーザなどに知らせる技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、通常測定時に、装置の測定経過や測定結果を電子メールで所定のタイミングで、分析装置の利用者(ユーザ)のパソコンなどの所定の宛先へ送信する一方、装置の異常発生時には、装置の異常内容を示すデータを、電子メールで所定のタイミングを待たずに速やかに、上記したユーザのパソコンなどの所定の宛先へ送信する自動分析装置が開示されている。これにより、特許文献1では、自動分析装置のユーザは、自動分析装置に異常が発生した場合に、その異常を速やかに知ることが可能である。
特開平10−308737号公報
しかしながら、上記特許文献1では、自動分析装置の異常が発生した場合に、自動分析装置のユーザのパソコンなどの所定の宛先に異常の内容を示すデータが送信されるので、ユーザがその異常情報を装置のメンテナンス会社に連絡する必要があるという不都合がある。このため、異常発生時のユーザの負担が大きくなるという問題点がある。
なお、上記特許文献1に開示された自動分析装置において、異常情報を送信する所定の宛先を、ユーザではなくメンテナンス会社にすることも考えられる。しかし、この場合には、個人情報を含む測定結果などの検体処理情報も所定のタイミングでメンテナンス会社に送信されるので、患者の個人情報が外部のメンテナンス会社に流出するという問題点が新たに発生する。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、この発明の一つの目的は、ユーザが装置の異常情報をメンテナンス会社に連絡する必要がないとともに、個人情報である検体の測定データが外部に流出するのを防止することが可能な臨床検体処理システムを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による臨床検体処理システムは、ユーザ側に設置されたユーザ用管理装置と、外部に設置されたメンテナンス用管理装置とに、ネットワークを介して、接続可能な臨床検体処理システムであって、第1検体処理装置と、第2検体処理装置と、第1及び第2検体処理装置に接続されたコンピュータと、を備え、コンピュータは、第1及び第2検体処理装置の履歴情報を、所定のタイミングで、ネットワークを介してメンテナンス用管理装置に送信するとともに、履歴情報の中の緊急を要する緊急情報を、所定のタイミングを待たずに、ネットワークを介してメンテナンス用管理装置に送信する履歴情報送信手段と、第1及び第2検体処理装置の検体処理情報を、メンテナンス用管理装置に送信せずに、ネットワークを介して、ユーザ用管理装置に送信する検体処理情報送信手段とを含み、検体処理情報が個人情報を含む。
このの局面による臨床検体処理システムでは、上記のように、第1検体処理装置の履歴情報を、ネットワークを介して外部に設置されたメンテナンス用管理装置に送信する履歴情報送信手段と、第1検体処理装置の検体処理情報を、ネットワークを介してユーザ用管理装置に送信する検体処理情報送信手段とを設けることによって、履歴情報送信手段により、第1検体処理装置の履歴情報を外部に設置されたメンテナンス会社のメンテナンス用管理装置に送信することができるとともに、検体処理情報送信手段により、個人情報を含む第1検体処理装置の検体処理情報をユーザ側のユーザ用管理装置に送信することができるので、ユーザが第1検体処理装置の異常情報をメンテナンス会社に連絡する必要がないとともに、個人情報を含む検体処理情報が外部のメンテナンス会社に流出するのを防止することができる。また、第1検体処理装置の履歴情報の中の緊急を要する緊急情報を、所定のタイミングを待たずに、ネットワークを介してメンテナンス用管理装置に送信することによって、ユーザ側で復帰するのが困難な異常が発生した場合に、メンテナンス用管理装置が設置されるメンテナンス会社が第1検体処理装置の異常を直ちに知ることができるので、迅速なメンテナンスを行うことができる。また、第1検体処理装置およびコンピュータを用いて、容易に、第1検体処理装置の履歴情報を外部のメンテナンス会社のメンテナンス用管理装置に送信することができるとともに、個人情報を含む検体処理情報をユーザ側に設置されたユーザ用管理装置に送信することができる。また、1台のコンピュータを用いて、第1検体処理装置の履歴情報および第2検体処理装置の履歴情報をメンテナンス用管理装置に送信することができる。また、第1検体処理装置の緊急情報のみならず、第2検体処理装置の緊急情報をも直ちにメンテナンス用管理装置に送信することができるので、第1検体処理装置のみならず、第2検体処理装置に対しても、ユーザ側で復帰するのが困難な異常が発生した場合に、メンテナンス用管理装置が設置されるメンテナンス会社がその異常を直ちに知ることができる。これにより、第1検体処理装置のみならず、第2検体処理装置に対しても、迅速なメンテナンスを行うことができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、履歴情報送信手段は、電子メールを用いて、履歴情報および緊急情報をメンテナンス用管理装置に送信し、検体処理情報送信手段は、電子メールを用いずに、検体処理情報をユーザ用管理装置に送信する。このように構成すれば、外部のメンテナンス用管理装置に対する情報の送信を、電子メールにより行うことができるとともに、内部のユーザ用管理装置に対する情報の送信を、電子メールを用いない通常のデータ通信により行うことができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、履歴情報送信手段は、第1及び第2検体処理装置の履歴情報を複数の種類に分けるとともに、複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して、1つの電子メールにその複数の添付ファイルを添付してメンテナンス用管理装置に送信する。このように構成すれば、第1及び第2検体処理装置の複数種類の履歴情報に対して1つの電子メールを送信するだけでよいので、第1及び第2検体処理装置の履歴情報の送信動作を簡略化することができる。また、第1及び第2検体処理装置の履歴情報を複数の種類に分けるとともに、その複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して送信することによって、メンテナンス用管理装置側で第1及び第2検体処理装置の履歴情報を複数の種類毎に分類して管理することができるので、メンテナンス用管理装置側での管理を容易に行うことができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、履歴情報送信手段は、履歴情報を電子メールの添付ファイルとしてメンテナンス用管理装置に送信するとともに、緊急情報を電子メールの本文としてメンテナンス用管理装置に送信する。このように構成すれば、緊急を要する緊急情報は、電子メールの本文を読むだけで情報の内容を理解することができるので、メンテナンス用管理装置の管理者は迅速に対応することができる。また、緊急を要しない履歴情報は、添付ファイルを開くことにより情報の内容を理解することができる
上記一の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、第2検体処理装置は、所定の血液検体に対して分析を行う血液分析装置を含み、第1検体処理装置は、血液分析装置により分析された血液検体のうち、塗抹標本の作製が必要な血液検体について塗抹標本の作製を行う塗抹標本作製装置を含む。このように構成すれば、容易に、1台のコンピュータを用いて、血液分析装置の履歴情報および塗抹標本作製装置の履歴情報をメンテナンス用管理装置に送信することができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、履歴情報送信手段は、第1及び第2検体処理装置の起動時またはシャットダウン時に、第1及び第2検体処理装置の履歴情報をメンテナンス用管理装置に送信するとともに、第1及び第2検体処理装置の緊急情報の発生時に緊急情報をメンテナンス用管理装置に送信する。このように構成すれば、第1及び第2検体処理装置の履歴情報を定期的にメンテナンス用管理装置に送信することができるとともに、緊急情報を緊急情報の発生時にリアルタイムでメンテナンス用管理装置に送信することができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、好ましくは、緊急情報は、履歴情報のうちユーザ側で復帰するのが困難な異常情報を含む。このように構成すれば、ユーザ側で復帰するのが困難な異常の場合に、メンテナンス会社がその異常情報を直ちに知ることができるので、メンテナンス会社は、迅速に復帰処理を行うことができる。
上記の局面による臨床検体処理システムにおいて、検体処理情報は、検体処理結果を含んでいてもよい。このように構成すれば、個人情報である検体処理結果がユーザ用管理装置に送信されるので、個人情報である検体処理結果がメンテナンス会社などの外部に流出するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1参考例
図1は、本発明の第1参考例による血液分析装置および塗抹標本作製装置を含む臨床検体処理装置の全体構成を示した平面図である。図2は、図1に示した臨床検体処理装置に用いるサンプルラックを示した斜視図である。
まず、図1および図2を参照して、第1参考例による臨床検体処理装置1の全体構成について説明する。第1参考例による臨床検体処理装置1は、図1に示すように、血液分析装置2と、塗抹標本作製装置3と、パーソナルコンピュータ(パソコン)4と、サンプルラック100が載置されるローダー5と、サンプルラック100を搬送するためのコンベヤー6と、処理済みのサンプルラック100を収容するアンローダー7と、ローダー5、コンベヤー6およびアンローダー7を駆動制御するための搬送コントローラ8とを備えている。また、血液分析装置2および塗抹標本作製装置3は、コンベヤー6に沿って配列されている。なお、血液分析装置2は、本発明の「第2検体処理装置」の一例であり、塗抹標本作製装置3は、本発明の「第1検体処理装置」の一例である。また、パソコン4は、本発明の「コンピュータ」の一例である。
ここで、第1参考例では、パソコン4は、ネットワークを介して、ユーザ側に設置されたホストコンピュータ(ユーザ用管理装置)40と、外部のメンテナンス会社に設置されたメンテナンス用管理装置(サーバ)50とに接続されている。このホストコンピュータ(ユーザ用管理装置)40と、メンテナンス用管理装置(サーバ)50と、臨床検体処理装置1とによって、臨床検体処理システムが構成されている。なお、ネットワークとしては、電話回線などの専用のネットワーク、インターネット、イントラネット、LANなどのネットワークを用いることが可能である。また、塗抹標本作製装置3および搬送コントローラ8も、ネットワークを介して、ホストコンピュータ40に接続されている。このホストコンピュータ40は、塗抹標本作製装置3、パソコン4および搬送コントローラ8に対して情報の交換や指令を行うために設けられている。
また、第1参考例による臨床検体処理装置1では、複数のサンプルラック100が用いられる。各サンプルラック100には、図2に示すように、それぞれ血液検体を収容した複数のサンプル容器101が収納されている。また、各サンプル容器101には、検体の識別情報(ID)を示すバーコードラベル200が貼付されている。サンプルラック100の側面には、サンプル容器101に貼付されたバーコードラベル200のバーコードを読み取るための窓100aが設けられている。
血液分析装置2は、サンプル容器101内の検体を採取して分析を行うために設置されている。この第1参考例では、血液分析装置2は、図1に示すように、パソコン4に接続されている。そして、血液分析装置2は、血液分析装置2の分析結果および履歴情報をパソコン4に送信する機能を有する制御部2aと、サンプル容器101のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ2bとを含んでいる。この血液分析装置2の制御部2aは、CPU、ROM、RAMなどからなる。
また、塗抹標本作製装置3は、血液分析装置2の分析結果に基づいて、塗抹標本の作製が必要な検体について塗抹標本を作製するために設置されている。この塗抹標本作製装置3は、パソコン4およびホストコンピュータ40と接続されている。塗抹標本作製装置3は、塗抹の良否などの検体処理結果をホストコンピュータ40に送信するとともに、塗抹標本作製装置3の履歴情報をパソコン4に送信する機能を有する制御部3aと、サンプル容器101のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ3bとを含んでいる。この塗抹標本作製装置3の制御部3aは、CPU、ROM、RAMなどからなる。
また、パソコン4は、血液分析装置2の履歴情報および塗抹標本作製装置3の履歴情報をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信するとともに、血液分析装置2の分析結果データをホストコンピュータ40に送信するための制御部4aと、血液分析装置2の分析結果データ、履歴情報および塗抹標本作製装置3の履歴情報などを保存するためのメモリ4bとを含んでいる。このパソコン4の制御部4aは、CPU、ROM、RAMなどからなる。また、パソコン4の制御部4aには、電子メールの送受信および加工を行うプログラムが格納されている
次に、図1〜図5を参照して、第1参考例による臨床検体処理装置1の動作について説明する。まず、検体の提供者(患者)のカルテ情報が、たとえば、病院内データベース(図示せず)から図1に示すホストコンピュータ40へ送信される。そして、臨床検体処理装置1の稼動時に、サンプル容器101を載せたサンプルラック100がローダー5に配置されると、臨床検体処理装置1が始動される。そして、サンプルラック100は、ローダー5に隣接するコンベヤー6の搬入端まで矢印A方向に搬送された後、ローダー5からコンベヤー6に移動される。最初のサンプルラック100がコンベヤー6により矢印B方向に搬送されて、血液分析装置2の前で止まる。そして、1番目のサンプル容器101のバーコードが、血液分析装置2のバーコードリーダ2aによって読み取られる。そして、血液分析装置2は、サンプル容器101内の検体を採取して分析を行うとともに、バーコードおよび分析結果データ(各項目の分析数値と、その数値から判定された異常メッセージ)をパソコン4に送信する。パソコン4は、そのバーコードおよび分析結果をホストコンピュータ40に送信する。分析の終了したサンプル容器101は、サンプル容器101間のピッチ分だけ矢印B方向に移動されて、次のサンプル容器101内の検体の分析が行われる。このようにして、順次、検体の分析が行われる。
ここで、図3を参照して、血液分析装置2側のホストコンピュータ40およびメンテナンス用管理装置50に対する情報送信動作について詳細に説明する。まず、血液分析装置2の情報送信動作について説明する。ステップS1において、血液分析装置2のエラー情報などの履歴情報が発生したか否かが判断される。そして、ステップS1において、血液分析装置2のエラー情報などの履歴情報が発生していると判断された場合には、ステップS2において、血液分析装置2の制御部2aにより、履歴情報が血液分析装置2からパソコン4に送信される。この後、ステップS3において、血液分析装置2のシャットダウンが開始されたか否かが判断される。ステップS1において、履歴情報が発生していないと判断された場合にも、ステップS3に進み、上記判断がなされる。そして、ステップS3においてシャットダウンが開始された場合には、ステップS4において、血液分析装置2の制御部2aにより、シャットダウン開始情報が血液分析装置2からパソコン4に送信され、そのまま終了する。ステップS3においてシャットダウンが開始されていないと判断された場合には、ステップS5において、分析を開始するか否かが判断される。そして、ステップS5において、分析を開始すると判断された場合には、ステップS6において、分析結果データ(検体処理情報)が発生したか否かが判断される。この後、分析結果データ(検体処理情報)が発生していると判断された場合には、ステップS7において、血液分析装置2の制御部2aにより、分析結果データが血液分析装置2からパソコン4に送信される。ステップS5において、分析を開始しないと判断された場合には、ステップS1に戻り、ステップS6において、分析結果データ(検体処理情報)が発生していないと判断された場合にも、ステップS1に戻る。
次に、図3を参照して、血液分析装置2側の情報送信動作のうち、パソコン4の情報送信動作について説明する。ステップS11において、血液分析装置2のエラー情報などの履歴情報を受信したか否かが判断される。そして、ステップS11において、血液分析装置2のエラー情報などの履歴情報を受信していると判断された場合には、ステップS12において、その履歴情報がパソコン4のメモリ4bに保存される。この後、ステップS13において、血液分析装置2の分析結果データを受信したか否かが判断される。ステップS11において、履歴情報を受信していないと判断された場合にも、ステップS13に進み、上記判断がなされる。そして、ステップS13において、血液分析装置2の分析結果データを受信していると判断される場合には、ステップS14において、パソコン4の制御部4aにより、その分析結果データがネットワークを介して、パソコン4からホストコンピュータ40に送信される。この後、ステップS15において、シャットダウン開始情報を受信したか否かが判断される。ステップS13において、分析結果データを受信していないと判断された場合にも、ステップS15に進み、上記判断がなされる。そして、ステップS15において、シャットダウン開始情報を受信していると判断された場合には、ステップS16において、パソコン4のメモリ4bに保存された血液分析装置2の履歴情報が、パソコン4の制御部4aにより、ネットワークを介して、外部のメンテナンス会社に設置されたメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信され、そのまま終了する。ステップS15において、シャットダウン開始情報を受信していないと判断された場合には、ステップS11に戻る。第1参考例では、分析結果データのパソコン4からホストコンピュータ40への送信は、電子メールを用いずに、通常のデータ通信により行う。血液分析装置2およびパソコン4は、サンプルラック100のすべてのサンプル容器101の検体の分析が完了するまで、上記S5〜S7およびS13〜14の処理を繰り返す。
ここで、第1参考例では、ステップS16において、パソコン4から血液分析装置2の履歴情報をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する際には、電子メールを用いる。具体的には、パソコン4の制御部4aは、血液分析装置2の履歴情報を複数の種類に分けるとともに、複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して、1つの電子メールにその複数の添付ファイルを添付してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。血液分析装置2の履歴情報の種類としては、たとえば、血液分析装置2の異常情報の履歴を示すエラーログ、血液分析装置2の動作回数を示す動作カウント、および、保守部品や消耗品の交換した履歴を示す保守部品・消耗品交換ログなどがある。血液分析装置2の異常情報の履歴を示すエラーログの場合の添付ファイルには、各異常情報毎に、装置ID、日付・時刻、エラーコードなどの情報が含まれる。また、動作カウントの履歴情報の添付ファイルには、日付・時刻、動作区分、動作回数などの情報が含まれる。上記のようにして、血液分析装置2側のホストコンピュータ40およびメンテナンス用管理装置50に対する情報送信動作が行われる。
また、ホストコンピュータ40は、上記ステップS14の処理によりパソコン4から送信されてきた血液分析装置2の分析結果データに基づいて、塗抹標本の作製が必要な検体であるか否かを判断する。塗抹標本の作製が必要な場合としては、たとえば、血液分析装置2で分析された検体の分析結果が異常メッセージを含む場合などである。また、塗抹標本作製が不要な場合としては、たとえば、血液分析装置2で分析された検体の分析結果が異常メッセージを含まない場合などである。ホストコンピュータ40により塗抹標本の作製が必要でないと判断された検体のみが搭載されたサンプルラック100は、塗抹標本作製装置3を通過し、アンローダー7へ移動する。この場合のサンプルラック100の搬送制御は、ホストコンピュータ40の指令に基づいて、搬送コントローラ8がコンベヤー6を駆動制御することにより行う。これにより、サンプルラック100は、コンベヤー6の搬出端6aに達する。そして、コンベヤー6の搬出端6aに隣接するアンローダー7がサンプルラック100を矢印C方向に搬送して収容する。
その一方、ホストコンピュータ40により塗抹標本の作製が必要であると判断された検体が搭載されたサンプルラック100は、塗抹標本作製装置3へ移動される。この場合のサンプルラック100の搬送制御も、ホストコンピュータ40の指令に基づいて、搬送コントローラ8がコンベヤー6を駆動制御することにより行う。そして、各サンプル容器101のバーコードは、塗抹標本作製装置3のバーコードリーダ3bによって読み取られる。そして、塗抹標本作製装置3の制御部3aは、そのバーコードをホストコンピュータ40に送信するとともに、そのバーコードの検体について塗抹標本の作製が必要か否かをホストコンピュータ40に問い合わせる。ホストコンピュータ40が、そのバーコードの検体について塗抹標本の作製が必要と判断した場合、塗抹標本作製装置3は、塗抹標本の作製が必要なサンプル容器101から検体を採取して血液塗抹標本を作製する。
ここで、図4を参照して、塗抹標本作製装置3側のホストコンピュータ40およびメンテナンス用管理装置50に対する情報送信動作について詳細に説明する。まず、塗抹標本作製装置3の情報送信動作について説明する。図4のステップS21において、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報が発生したか否かが判断される。そして、ステップS21において、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報が発生していると判断された場合には、ステップS22において、塗抹標本作製装置3の制御部3aにより、履歴情報が塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信される。この後、ステップS23において、シャットダウンが開始されたか否かが判断される。ステップS21において、履歴情報が発生していないと判断された場合にも、ステップS23に進み、上記判断がなされる。そして、ステップS23においてシャットダウンが開始された場合には、ステップS24において、塗抹標本作製装置3の制御部3aにより、シャットダウン開始情報が塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信され、そのまま終了する。ステップS23においてシャットダウンが開始されなかった場合には、ステップS25において、塗抹を開始するか否かが判断される。そして、ステップS25において、塗抹を開始すると判断された場合には、ステップS26において、塗抹の良否データ(検体処理情報)が発生したか否かが判断される。この後、塗抹の良否データ(検体処理情報)が発生していると判断された場合には、ステップS27において、塗抹標本作製装置3の制御部3aにより、塗抹の良否データが塗抹標本作製装置3からホストコンピュータ40に送信される。ステップS25において、塗抹を開始しないと判断された場合には、ステップS21に戻り、ステップS26において、塗抹の良否データ(検体処理情報)が発生していないと判断された場合にも、ステップS21に戻る。第1参考例では、この塗抹の良否データの塗抹標本作製装置3からホストコンピュータ40への送信は、電子メールを用いないで通常のデータ通信により行う。
次に、図4を参照して、塗沫標本作製装置3側の情報送信動作のうち、パソコン4の情報送信動作について説明する。ステップS31において、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報を受信したか否かが判断される。そして、ステップS31において、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報を受信していると判断された場合には、ステップS32において、その履歴情報がパソコン4のメモリ4bに保存される。この後、ステップS33において、パソコン4のメモリ4bに保存された塗抹標本作製装置3の履歴情報が、緊急を要する履歴情報(緊急情報)か否かが判断される。ここで、緊急を要する履歴情報(緊急情報)とは、ユーザ側では対処することが困難で、メンテナンス会社のサービスマンがいないと復帰できないようなエラー情報(異常情報)などを意味する。
この緊急情報の種類(エラーコード)は、予めパソコン4に設定されている。そして、ステップS33において、緊急情報であると判断された場合には、その緊急情報を、ステップS34において、シャットダウンを待たずに直ちに、パソコン4の制御部4aにより、パソコン4からネットワークを介してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。第1参考例では、この塗抹標本作製装置3の緊急情報は、電子メールにより送信するとともに、添付ファイルを作成せずに、電子メールのメール本文に情報を記載して送信する。この場合のメール本文には、たとえば、装置ID、日付・時刻、エラーコードなどの情報が含まれる。
なお、ステップS31において、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報を受信していないと判断された場合と、ステップS33において、緊急を要する履歴情報(緊急情報)ではないと判断された場合とには、ステップS35において、塗抹標本作製装置3のシャットダウン開始情報を受信したか否かが判断され、シャットダウン開始情報が受信されていない場合には、ステップS31に戻る。また、ステップS35において、シャットダウン開始情報が受信されたと判断された場合には、ステップS36において、シャットダウン開始情報を受信したパソコン4は、パソコン4のメモリ4bに保存された塗抹標本作製装置3の履歴情報を、パソコン4の制御部4aにより、ネットワークを介して、メンテナンス用管理装置(サーバ)50に電子メールを用いて送信する。
このシャットダウン時の履歴情報の送信処理では、緊急を要する履歴情報(緊急情報)を含む塗抹標本作製装置3のすべての履歴情報を、パソコン4からネットワークを介して、メンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。また、塗抹標本作製装置3の履歴情報は、履歴情報の種類毎に添付ファイルを作成してその添付ファイルを電子メールに添付して送信する。塗抹標本作製装置3の履歴情報の種類としては、たとえば、塗抹標本作製装置3の異常情報の履歴を示すエラーログ、塗抹回数や染色回数などの動作回数を示す動作カウント、および、保守部品や消耗品の交換した履歴を示す保守部品・消耗品交換ログなどがある。塗抹標本作製装置3の異常情報の履歴を示すエラーログの場合の添付ファイルには、各異常情報毎に、装置ID、日付・時刻、エラーコードなどの情報が含まれる。また、動作カウントの場合の添付ファイルには、日付・時刻、塗抹や染色などの動作区分、動作回数などの情報が含まれる。上記のようにして、塗抹標本作製装置3側のホストコンピュータ40およびメンテナンス用管理装置(サーバ)50に対する情報送信動作が行われる。
次に、図5を参照して、塗抹標本作製装置3にエラー(異常)およびシャットダウン動作が発生した場合の塗抹標本作製装置3、パソコン4およびメンテナンス用管理装置(サーバ)50の各装置の動作を説明する。なお、図5に示したステップS22a、S24a、S32a〜S34aおよびS36aの処理は、それぞれ、図4に示したステップS22、S24、S32〜S34およびS36の処理に対応する。まず、塗抹標本作製装置3においてエラー(異常)が発生した場合には、ステップS22aに示すように、塗抹標本作製装置3の制御部3aにより、エラー情報を塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信する。なお、このエラー情報は、本発明の「履歴情報」の一例である。パソコン4では、ステップS32aに示すように、エラー情報をメモリ4bに保存する。そして、ステップS33aにおいて、保存されたエラー情報が、緊急エラーかどうかが判断される。ここで、緊急エラーとは、ユーザ側では対処することが困難でメンテナンス会社のサービスマンがいないと復帰困難なエラーのことを意味する。この緊急エラーは、本発明の「緊急を要する履歴情報」の一例である。この緊急エラーの種類(エラーコード)は、予めパソコン4に設定されている。なお、ユーザ側で復帰可能な軽微なエラーは、緊急エラーには該当しない。そして、パソコン4では、ステップS33aにおいて、保存されたエラー情報が、予め設定された緊急エラーのエラーコードに該当するか否かが判断される。
ステップS33aにおいて、パソコン4により緊急エラーと判断された場合には、ステップS34aにおいて、緊急エラーメール(電子メール)が、パソコン4からメンテナンス会社に設置されたメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信される。この場合、緊急エラーの内容は、電子メールのメール本文に記載され、添付ファイルを添付せずに、送信される。なお、ステップS33aにおいて、緊急エラーでないと判断された場合には、そのまま処理を終了する。
一方、緊急エラーメールを受信したメンテナンス用管理装置(サーバ)50は、ステップS41において、緊急サービス処理を行う。具体的には、メンテナンスを行うサービスマンがユーザに電話などにより連絡するとともに、直ちにユーザに出向いて塗抹標本作製装置3の復帰処理を行う。
また、塗抹標本作製装置3において、シャットダウンが開始された場合には、ステップS24aに示すように、塗抹標本作製装置3の制御部3aにより、シャットダウン開始情報が塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信される。そして、シャットダウン開始情報を受信したパソコン4は、ステップS36aにおいて、パソコン4のメモリ4bに保存されたエラー履歴をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。メンテナンス用管理装置(サーバ)50側では、ステップS42において、通常サービス処理を行う。この通常サービス処理では、シャットダウンされた日の翌日などに、履歴情報を調査して、メンテナンスが必要か否かなどを判断し、必要に応じてユーザに出向くなどの処理を行う。
第1参考例では、上記のように、塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報を、パソコン4から、ネットワークを介して、外部のメンテナンス会社のメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信するとともに、塗抹標本作製装置3の塗抹良否データ(検体処理情報)を、塗抹標本作製装置3からネットワークを介してユーザのホストコンピュータ(ユーザ用管理装置)40に送信することによって、ユーザは塗抹標本作製装置3のエラー情報などの履歴情報をメンテナンス会社に連絡する必要がないとともに、患者IDなどの個人情報を含む塗抹良否データ(検体処理情報)が外部のメンテナンス会社に流出するのを防止することができる。
また、第1参考例では、塗抹標本作製装置3の履歴情報のうち、ユーザ側で復帰するのが困難な緊急を要する緊急情報(緊急エラー情報)を、所定のタイミングを待たずに、直ちにネットワークを介してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、ユーザ側で復帰するのが困難な異常(エラー)が発生した場合に、メンテナンス用管理装置(サーバ)50が設置されるメンテナンス会社がその異常を直ちに知ることができるので、迅速なメンテナンスを行うことができる。また、塗抹標本作製装置3のシャットダウン時に、履歴情報をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、履歴情報を定期的にメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することができる。
また、第1参考例では、電子メールを用いて、パソコン4から履歴情報および緊急情報をメンテナンス用管理装置50に送信する一方、電子メールを用いない通常のデータ通信によりパソコン4から検体処理情報をホストコンピュータ40に送信することによって、外部のメンテナンス用管理装置50に対する情報の送信を、電子メールにより行うことができるとともに、内部のホストコンピュータ40に対する情報の送信を、電子メールを用いない通常のデータ通信により行うことができる。
また、第1参考例では、パソコン4の制御部4aにより、履歴情報を添付ファイルとして電子メールでメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信するとともに、緊急情報を電子メールの本文としてメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、緊急情報の場合は、電子メールの本文を読むだけで情報の内容を理解することができるので、メンテナンス用管理装置(サーバ)50の管理者は迅速に対応することができる。また、緊急を要しない履歴情報は、添付ファイルを開くことにより情報の内容を理解することができる。
また、第1参考例では、パソコン4の制御部4aにより、履歴情報を複数の種類に分けるとともに、複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して、1つの電子メールに複数の添付ファイルを添付してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、複数種類の履歴情報に対して1つの電子メールを送信するだけでよいので、パソコン4側の履歴情報の送信動作を簡略化することができる。また、履歴情報を複数の種類に分けるとともに、複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して送信することによって、メンテナンス用管理装置(サーバ)50側で履歴情報を複数の種類毎に分類して管理することができるので、メンテナンス用管理装置(サーバ)50側での管理を容易に行うことができる。
また、第1参考例では、パソコン4の制御部4aにより、塗抹標本作製装置3の履歴情報のみならず、血液分析装置2の履歴情報も、ネットワークを介して、メンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、1台のパソコン4を用いて、塗抹標本作製装置3および血液分析装置2の両方の履歴情報をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することができる。
第2参考例
図6は、本発明の第2参考例による血液分析装置側の情報送信動作を説明するためのフローチャートである。図6を参照して、この第2参考例では、上記第1参考例と異なり、塗抹標本作製装置3の緊急情報のみならず、血液分析装置2の緊急情報も、シャットダウンを待たずに直ちにパソコン4からメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する場合について説明する。なお、この第2参考例の臨床検体処理装置の装置構成は、図1に示した第1参考例の臨床検体処理装置1の装置構成と同様である。
この第2参考例では、塗抹標本作製装置3については、上記第1参考例と同様、図4および図5に示したような情報送信動作が行われる。すなわち、ユーザ側で復帰するのが困難な緊急を要する緊急情報(緊急エラー情報)を、所定のタイミングを待たずに直ちに、ネットワークを介して、メンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信するとともに、塗抹標本作製装置3のシャットダウン時に、塗抹標本作製装置3の履歴情報をメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。
その一方、この第2参考例では、上記第1参考例と異なり、血液分析装置2について、図6に示すような情報送信動作が行われる。図6に示したフローチャートのうち、ステップS1〜S7、ステップS11〜S12、および、ステップS13〜S16の処理は、図3に示した第1参考例の血液分析装置側の情報送信動作と同じである。そして、この第2参考例では、ステップS37において、パソコン4のメモリ4bに保存された血液分析装置2の履歴情報が、緊急を要する履歴情報(緊急情報)か否かが判断される。ここで、緊急を要する履歴情報(緊急情報)とは、ユーザ側では対処することが困難で、かつ、メンテナンス会社のサービスマンがいないと復帰できないようなエラー情報などを意味する。
この血液分析装置2の緊急を要する履歴情報(緊急情報)の種類(エラーコード)は、予めパソコン4に設定されている。そして、ステップS37において、緊急情報であると判断された場合には、血液分析装置2の緊急情報を、ステップS38において、シャットダウンを待たずに直ちに、パソコン4の制御部4aにより、パソコン4からネットワークを介してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に電子メールで送信する。この場合、緊急情報は、添付ファイルを作成せずに、メール本文に緊急情報の内容を記載して送信する。この場合のメール本文としては、たとえば、装置ID、日付・時刻、エラーコードを含むようにする。
なお、ステップS37において、緊急を要する履歴情報(緊急情報)ではないと判断された場合には、ステップS13〜S14を経て(図3と同じステップ)、ステップS15において、血液検査装置2のシャットダウン開始情報が受信されたか否かが判断され、シャットダウン開始情報が受信されていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。また、ステップS15において、シャットダウン開始情報が受信されたと判断された場合には、ステップS16において、シャットダウン開始情報が受信したパソコン4は、パソコン4のメモリ4bに保存された血液分析装置2の履歴情報を、パソコン4の制御部4aにより、ネットワークを介してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に電子メールで送信する。この場合の電子メールの送信処理としては、図3のステップS16で説明した送信処理と同様、パソコン4の制御部4aは、履歴情報を複数の種類に分けるとともに、複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して、1つの電子メールにその複数の添付ファイルを添付してメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信する。
第2参考例では、上記のように、塗抹標本作製装置3の緊急情報のみならず、血液分析装置2の緊急情報も、シャットダウンを待たずに直ちにパソコン4からメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することによって、塗抹標本作製装置3の緊急情報のみならず、血液分析装置2の緊急情報をもリアルタイムでメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することができる。これにより、塗抹標本作製装置3のみならず、血液分析装置2に対しても、ユーザ側で復帰するのが困難な異常が発生した場合に、メンテナンス用管理装置(サーバ)50が設置されるメンテナンス会社がその異常を直ちに知ることができる。その結果、塗抹標本作製装置3のみならず、血液分析装置2に対しても、迅速なメンテナンスを行うことができる。
一実施形態
図7は、本発明の一実施形態による臨床検体処理装置の全体構成を示した平面図である。図7を参照して、この一実施形態では、上記第1および第2参考例と異なり、塗抹標本作製装置3の履歴情報のみならず、塗抹の良否データ(検体処理データ)も塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信する場合について説明する。
この一実施形態による臨床検体処理装置61では、図7に示すように、塗抹標本作製装置3の履歴情報および塗抹の良否データ(検体処理データ)が、塗抹標本作製装置3の制御部13aにより、塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信される。そして、パソコン4の制御部14aにより、塗抹の良否データ(検体処理データ)がパソコン4からホストコンピュータ40に送信されるとともに、塗抹標本作製装置3の履歴情報がメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信される。この場合のパソコン4の制御部14aは、本発明の「履歴情報送信手段」および「検体情報送信手段」の一例である。
なお、塗抹標本作製装置3のバーコードリーダ3bにより読み取ったバーコードの送信および塗抹標本を作製するかどうかの問い合わせも、塗抹標本作製装置3からパソコン4を介してホストコンピュータ40に対して行われる。一実施形態のその他の装置構成および動作は、上記第1参考例と同様である。
一実施形態では、上記のように、塗抹標本作製装置3の履歴情報および塗抹の良否データ(検体処理データ)を、塗抹標本作製装置3からパソコン4に送信することによって、パソコン4を用いて、容易に、履歴情報をメンテナンス会社のメンテナンス用管理装置(サーバ)50に送信することができるとともに、患者IDなどの個人情報を含む塗抹の良否データの検体処理情報をユーザのホストコンピュータ40に送信することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、本発明を、塗抹標本作製装置および血液分析装置を含む臨床検体処理装置に適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、他の臨床検体処理装置にも適用可能である。たとえば、感染症や癌マーカーの抗原または抗体の濃度を求める免疫測定装置、血清や血漿検体に対して、凝固機能を検査する血液凝固測定装置、血清総蛋白量や臓器機能の指標である酵素活性を測定する生化学分析装置、尿検体に対して、蛋白質、糖、赤血球の有無を判定する尿定性装置、または、赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、細菌を定量する尿沈渣検査装置などの臨床検体処理装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、装置のシャットダウン時に、履歴情報をパソコンからメンテナンス用管理装置に送信する例を示したが、本発明はこれに限らず、装置の起動時に、履歴情報をパソコンからメンテナンス用管理装置に送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、緊急を要する履歴情報(緊急エラーメール)をメンテナンス会社のメンテナンス用管理装置(サーバ)に送信するようにしたが、本発明はこれに限らず、緊急を要する履歴情報(緊急エラーメール)をメンテナンス会社のサービスマンの携帯電話やノートパソコンなどに送信するようにしてもよい。この場合は、メンテナンス会社のサービスマンの携帯電話やノートパソコンが、本発明の「メンテナンス用管理装置」に相当する。
また、上記実施形態では、電子メールを用いて、履歴情報および緊急を要する履歴情報(緊急情報)をメンテナンス用管理装置(サーバ)に送信するようにしたが、本発明はこれに限らず、電子メール以外のデータ通信手法により、履歴情報および緊急を要する履歴情報(緊急情報)をメンテナンス用管理装置(サーバ)に送信するようにしてもよい。
本発明の第1参考例による臨床検体処理装置の全体構成を示した平面図である。 図1に示した第1参考例による臨床検体処理装置に用いるサンプルラックを示した斜視図である。 図1に示した第1参考例による血液分析装置側の情報送信動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した第1参考例による塗抹標本作製装置側の情報送信動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した第1参考例による塗抹標本作製装置のエラー発生時およびシャットダウン開始時における塗抹標本作製装置、パソコンおよびメンテナンス用管理装置の各装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2参考例による血液分析装置側の情報送信動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態による臨床検体処理装置の全体構成を示した平面図である。
1、61 臨床検体処理装置
2 血液分析装置(第2検体処理装置)
2a 制御部
3 塗抹標本作製装置(第1検体処理装置)
3a 制御
4 パソコン(コンピュータ)
4a 制御
4b メモリ
13a 制御部
14a 制御部(履歴情報送信手段、検体情報送信手段)
40 ホストコンピュータ(ユーザ用管理装置)
50 メンテナンス用管理装置(サーバ)

Claims (8)

  1. ユーザ側に設置されたユーザ用管理装置と、外部に設置されたメンテナンス用管理装置とに、ネットワークを介して、接続可能な臨床検体処理システムであって、
    第1検体処理装置と、
    第2検体処理装置と、
    前記第1及び第2検体処理装置に接続されたコンピュータと、を備え、
    前記コンピュータは、前記第1及び第2検体処理装置の履歴情報を、所定のタイミングで、前記ネットワークを介して前記メンテナンス用管理装置に送信するとともに、前記履歴情報の中の緊急を要する緊急情報を、前記所定のタイミングを待たずに、前記ネットワークを介して前記メンテナンス用管理装置に送信する履歴情報送信手段と、前記第1及び第2検体処理装置の検体処理情報を、前記メンテナンス用管理装置に送信せずに、前記ネットワークを介して、前記ユーザ用管理装置に送信する検体処理情報送信手段とを含み、
    前記検体処理情報が個人情報を含む、臨床検体処理システム。
  2. 前記履歴情報送信手段は、電子メールを用いて、前記履歴情報および前記緊急情報を前記メンテナンス用管理装置に送信し、
    前記検体処理情報送信手段は、電子メールを用いずに、前記検体処理情報を前記ユーザ用管理装置に送信する、請求項1に記載の臨床検体処理システム。
  3. 前記履歴情報送信手段は、前記第1及び第2検体処理装置の前記履歴情報を複数の種類に分けるとともに、前記複数の種類にそれぞれ対応する複数の添付ファイルを作成して、1つの電子メールに前記複数の添付ファイルを添付して前記メンテナンス用管理装置に送信する、請求項1または2に記載の臨床検体処理システム。
  4. 前記履歴情報送信手段は、前記履歴情報を電子メールの添付ファイルとして前記メンテナンス用管理装置に送信するとともに、前記緊急情報を前記電子メールの本文として前記メンテナンス用管理装置に送信する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の臨床検体処理システム。
  5. 前記第2検体処理装置は、所定の血液検体に対して分析を行う血液分析装置を含み、
    前記第1検体処理装置は、前記血液分析装置により分析された前記血液検体のうち、塗抹標本の作製が必要な前記血液検体について前記塗抹標本の作製を行う塗抹標本作製装置を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の臨床検体処理システム。
  6. 前記履歴情報送信手段は、前記第1及び第2検体処理装置の起動時またはシャットダウン時に、前記第1及び第2検体処理装置の履歴情報を前記メンテナンス用管理装置に送信するとともに、前記第1及び第2検体処理装置の緊急情報の発生時に前記緊急情報を前記メンテナンス用管理装置に送信する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の臨床検体処理システム。
  7. 前記緊急情報は、前記履歴情報のうちユーザ側で復帰するのが困難な異常情報を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の臨床検体処理システム。
  8. 前記検体処理情報は、検体処理結果を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の臨床検体処理システム
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