JP4482181B2 - 手動式ドライバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネジの締め付け作業等を行なう際に使用するドライバーに関し、更に詳しくは把手を把持し、手動で回転させる形式の手動式ドライバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のドライバーは、ネジ頭の溝に先端を係合させる軸が把手に同心状に設けられ、把手はその周面に滑り止め用の突条等を有してなるのが通例であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種のドライバーは、ネジ頭の溝形状(プラス型、マイナス型)や、ネジの大きさ等により、又トルクドライバーの場合は締め付けトルクの設定能力等に応じて多種多様な型式がある。
【0004】
従って多種類のネジを使用する現場では、種類の異なるこの種ドライバーを多数揃え、作業者はその中から最適なものを選定しネジ締め作業等を行なうものであるから、この種のドライバーは、ネジに対応したものを作業者が直ぐに選定できるよう、形成されているのが望ましい。
【0005】
しかるに従来品は、上記の通り、把手の滑り止め加工等、主としてネジ締め作業それ自体の容易化や、ネジ締め作業に伴う労力上の負担の軽減化等を図ることに主眼がおかれていた。
【0006】
従って従来、多種類のネジの締付け作業等を行なう現場では、ドライバーの選定に手間どることが多かったから、従来品によると、ネジ締め作業の能率の低下を招き易かったものである。
【0007】
又従来は、ドライバーを種類ごと整理、整頓するための、例えば仕分けケースや懸吊用ボードなどが必要になっただけではなく、過って仕分けられる惧れがあったから、選定時に混乱を招き易いものであった。
【0008】
本発明は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の技術的課題は、ネジの種類等に応じ、対応するドライバーを迅速に且つ容易に選定、特定できるようにし、ネジ締め作業等の容易化、迅速化、能率の向上、並びに整理、整頓を特別の手段、器具を伴うことなく容易にできるよう形成した、使い勝手の良い手動式ドライバーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。
【0010】
即ち本発明は、図1に示されるように、把手1の基端に、回転操作用のバー2が把手1の軸方向と交叉する方向に突き出され、このバー2が、周面にローレット目4aと周方向に延びる溝4bとを有する金属製の本体部4と、この本体部4の周面に密着された着色樹脂5とで形成されて着色されてなることを特徴とする(請求項1)。
【0011】
ここで、把手1の基端とは、ネジ頭の溝に差し込む嵌合部1a1を下向きに配置したとき、把手1の上端や上面の位置を意味する。又回転操作用のバー2が、把手1の軸方向と交叉する方向に突き出され、とは、回転操作用のバー2が把手1の軸方向と直交する状態には限られない、ということを意味する。具体的には、バー2が図8に示されるように、把手1の両側からV字状に突き出されたり、図9に示されるように、一方のバー2は水平状に、他方のバー2が把手1に例えば昇り傾斜状に設けられる場合がある。
【0012】
又ここで、ローレット目4aとは、ローレットでつけられた模様状の溝を意味し、この模様としては例えば網目、平目、右斜目、左斜目等がある。又本発明の場合、周方向に延びる溝4bは、連続した環状には限られず、本体部4の周面に断続的に形成されるのでも良い。なおこの溝4bの個数は、任意である。
【0013】
又本体部4の周面に密着された着色樹脂5とは、本体部4に、例えばカラーのゴムサックを被せて着色するのではなく、本体部4の周面に着色樹脂5が被膜状に形成される、ということを意味する。バー2の着色は、具体的には図11に示されるように、本体部4を、例えば着色塩化ビニル樹脂溶液6に浸漬し、その後引き上げ、乾燥することで達成される。
【0014】
本発明の場合、着色樹脂5は、ローレット目4aに食い込み、このローレット目4aにより本体部4の周方向への位置ずれが防止され、又周方向に延びる溝4bによって軸方向への位置ずれが防止される。この場合、色は、ドライバーを一目で判別できるよう、例えば赤色、緑色、黄色等の原色が選定されるのが好ましい。
【0015】
なお本発明の場合、バー2の個数は単数でも良いが、図1等に示されるように、バー2が複数設けられる場合は、把手1の回転操作が容易になるだけではなく、ドライバーの種類が増加したとき、一方のバー2と他方のバー2とを色分けできるから、仕分けの組み合わせを増加できる、という利点がある。
【0016】
又本発明は、金属製の本体部4の周面にローレット目4aが形成されるのに代え、図6、図7に示されるように、本体部4の周面に軸方向に延びる溝4cが形成されてなるのでも良い(請求項2)。
【0017】
この場合、上記の溝4cは、本体部4の軸方向に連続状に形成されるのでも、断続的に形成されるのでも良く、又本体部4に螺旋状に形成されるのでも良い。又この溝4cは、図示されるように本体部4の周面に、周方向に一定の間隔をあけて複数形成されるのが好ましいが、これに限られるものではない。着色樹脂5は、この実施形態の場合、溝4cに食い込み、本体部4の周方向への樹脂5の移動が防止される。
【0018】
又本発明は、図1、図5に示されるように、回転操作用のバー2が、把手1の反対位置に線対称に設けられるのが好ましい(請求項3)。
【0019】
この場合は、親指と小指とがバー2にバランス良く当接するため、手指をバー2にかけ易くなり、把手1の回転操作を楽にできるだけではなく、棚などから本発明品を吊るしたり、テーブル状に載置したとき、面的に配置できるから、保管場所等の省スペース化が可能になる。なお本発明の場合、バー2の取り付け位置は、例えば図10に示されるように、平面視で所定角度を隔てて設けられるのでも良いことは勿論である。
【0020】
而して本発明は、回転操作用のバー2が、図1、図5等に示されるように、把手1の軸方向と直交する方向に突き出されると共に、把手1に着脱自在に設けられるのが好ましい(請求項4)。
【0021】
この場合は、把手1の回転操作が容易になるだけではなく、バー2の変更、交換が可能になるから、使い勝手が一層良くなる、という利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
【0023】
図1等において、1は把手であり、2は回転操作用のバーである。把手1は、この実施形態ではトルク設定機構3(図2参照)を備え、任意のトルク値でネジを締め着けることができるよう形成されている。なお1aは軸であり、この軸1aの先端には、ネジ頭の溝に差し込むための嵌合部1a1が形成されている。
【0024】
回転操作用のバー2は、金属製の本体部4と、この本体部4の周面に密着された着色樹脂5とで形成され、例えば赤色に着色されている。又このバー2は、把手1の基端に、この実施形態では把手1の軸方向と直交する方向に突き出され、把手1の反対位置に線対称に設けられている。又このバー2は、一端2aが雄ネジ状に形成され、把手1の基端の雌ネジ1bに螺合され、これにより着脱自在に形成されている。
【0025】
上記金属製の本体部4は、周面にローレット目4aと、周方向に延びる溝4bとが形成されている。ローレット目4aは、この実施形態では網目状に形成されている。
【0026】
又周方向に延びる溝4bは、この実施形態では本体部4のほぼ中央位置に環状に一個形成されている。着色樹脂5は、図11に示されるように、着色塩化ビニル樹脂溶液6に本体部4を浸漬し、その後引き上げ、乾燥することで本体部4の周面に密着されている。
【0027】
本発明の場合、着色樹脂5は、ローレット目4aに食い込み、本体部4の周面を覆って被膜状に形成されている。従って着色樹脂5は、ローレット目4aにより、本体部4の周方向への位置ずれが防止され、又周方向に延びる溝4bによって本体部4の軸方向への位置ずれが防止される。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、把手の基端に、回転操作用のバーが把手の軸方向と交叉する方向に突き出され、このバーが、周面にローレット目と周方向に延びる溝とを有する金属製の本体部と、この本体部の周面に密着された着色樹脂とで形成されて着色されてなるものである。
【0029】
従って本発明の場合は、バーを介してドライバーを、その種類や用途などに応じて色分けできるから、外観から一目で必要とするドライバーを選定、特定できる。それ故これによれば、ネジ締め作業を容易化、迅速化でき、この種作業の能率の向上を図ることができると共に、整理、整頓も容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ドライバーの好適な一実施形態を示す一部を切欠した正面図である。
【図2】 同上ドライバーの一部を切欠した要部分解正面図である。
【図3】 図2のIII−III線における拡大断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線における拡大断面図である。
【図5】 同上ドライバーの平面図である。
【図6】 回転操作用のバーの他の実施形態を示す正面図である。
【図7】 図6のVII−VII線における断面図である。
【図8】 同上ドライバーの他の実施形態を示す要部正面図である。
【図9】 同上ドライバーの他の実施形態を示す要部正面図である。
【図10】 同上ドライバーの他の実施形態を示す要部平面図である。
【図11】 回転操作用のバーの製造状態を説明するための構成図である。
【符号の説明】
1 把手
2 回転操作用のバー
3 トルク設定機構
4 本体部
4a ローレット目
4b 周方向に延びる溝
5 着色樹脂
6 着色塩化ビニル樹脂溶液
Claims (4)
- 把手の基端に、回転操作用のバーが把手の軸方向と交叉する方向に突き出され、このバーが、周面にローレット目と周方向に延びる溝とを有する金属製の本体部と、この本体部の周面に密着された着色樹脂とで形成されて着色されてなることを特徴とする手動式ドライバー。
- 請求項1記載の手動式ドライバーであって、金属製の本体部の周面にローレット目が形成されるのに代え、本体部の周面に軸方向に延びる溝が形成されてなることを特徴とする手動式ドライバー。
- 請求項1又は2記載の手動式ドライバーであって、回転操作用のバーが、把手の反対位置に線対称に設けられたことを特徴とする手動式ドライバー。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の手動式ドライバーであって、回転操作用のバーが、把手の軸方向と直交する方向に突き出されると共に、把手に着脱自在に設けられたことを特徴とする手動式ドライバー。
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