JP4479359B2 - 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムに関し、特に、画像の繰り返し周期が出現する位置を特定できるようにした画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
2次元フーリエ変換を画像に対して行った場合、ピーク値の検出により画像の繰り返し周期はある程度求めることができる。
また、特許文献1には、ディジタル化された画像データの画素差分の組み合わせにより、画像のエッジ抽出を行う技術が開示されている。
特開平9−167240号公報
しかしながら、2次元フーリエ変換を行う場合、その繰り返し周期が出現する画像内における位置を特定することは困難であるという課題があった。
また、特許文献1に記載の技術では、画像を特徴付けるエッジのみを抽出するのが困難であるという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像の繰り返し周期が出現する位置を特定できるようにするものである。
本発明の画像処理装置は、入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出手段と、エッジ抽出手段により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出手段と、最頻値算出手段により算出された最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出手段とを備えることを特徴とする。
この統計的な代表値は、画像上の間隔の最頻値、中央値または平均値とすることができる。
繰返し周期算出手段には、最頻値を中心とする、予め定められた所定の範囲の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出させることができる。
本発明の画像処理方法は、入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップと、最頻値算出ステップの処理により算出された最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップと、最頻値算出ステップの処理により算出された最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明においては、入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジが抽出され、その抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値が算出される。そして、その算出された最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖が検出され、さらに、各エッジ対の連鎖について、エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値が、エッジの抽出に関する繰返し周期として算出される。
本発明によれば、画像の繰り返し周期を抽出することができる。特に、本発明によれば、画像の主要なエッジの繰り返しに基づいて、画像の繰り返し周期を抽出することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が、本明細書に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
更に、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものでもない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の画像処理装置は、
画像を処理する画像処理装置(例えば、図3の繰り返し周期抽出装置11)において、
入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出手段(例えば、図3のエッジ抽出部52)と、
前記エッジ抽出手段により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出手段(例えば、図3のエッジ出現区間算出部53)と、
前記最頻値算出手段により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出手段(例えば、図3の繰り返し周期算出部54)と
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の画像処理方法は、
画像を処理する画像処理装置の画像処理方法において、
入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップ(例えば、図7のステップS33またはステップS34)と、
前記エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップ(例えば、図7のステップS36)と、
前記最頻値算出ステップの処理により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップ(例えば、図7のステップS37)と
を含むことを特徴とする。
請求項5に記載のプログラムは、
画像を処理するプログラムであって、
入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップ(例えば、図7のステップS33またはステップS34)と、
前記エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップ(例えば、図7のステップS36)と、
前記最頻値算出ステップの処理により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップ(例えば、図7のステップS37)と
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理システムの全体の構成例を示す図である。
この画像処理システム1には、繰り返し周期抽出装置11、ブロック化装置12、連続領域抽出装置13、テクスチャ作成装置14、および画像再現装置15が設けられている。
繰り返し周期抽出装置11は、繰り返し成分を含む画像(図4乃至図6を参照して後述する繰り返し成分を含む画像)の画像データに基づいて、画像の主要なエッジの出現に関する繰り返し周期を抽出し、これを繰り返し周期のデータ21として出力する。繰り返し周期のデータ21は、水平方向エッジの繰り返し周期のデータと垂直方向エッジの繰り返し周期のデータとを含む。ブロック化装置12は、画像の繰り返し成分に基づいて、画像を任意の大きさのブロックに分割し、これをブロック画像データ22として出力する。ブロック画像データ22は、任意のサイズのブロックに分割された複数のブロック画像からなる画像のデータを少なくとも含む。連続領域抽出装置13は、ブロック化された画像データに基づいて、画像を複数の領域に分割し、類似する領域をその代表値で置き換えるとともに、連続する領域を抽出し、これを連続領域データ23として出力する。連続領域データ23は、連続する領域のデータを少なくとも含む。テクスチャ作成装置14は、画像の繰り返し成分を抽出するとともにその繰り返し成分の位置を調整し、調整した結果の画像を補間してテクスチャデータ24として出力する。テクスチャデータ24は、画像の特徴を有するデータを含む。画像再現装置15は、テクスチャデータ24に基づいて、画像を再現する。
図2は、図1の画像処理システム1における画像処理を説明するフローチャートである。なお、この処理は、画像処理システム1の繰り返し周期抽出装置11に繰り返し成分(すなわち、繰り返し表われ、類似する画像の成分である繰り返し成分)を含む画像の画像データが入力されたとき開始される。
ステップS11において、繰り返し周期抽出装置11は、繰り返し周期抽出処理を実行する。例えば、繰り返し周期抽出装置11は、繰り返し成分を含む画像の画像データから画像の主要なエッジの繰り返し成分の周期を抽出し、繰り返し周期のデータ21として出力する。なお、この処理の詳細は、図7を参照して後述する。
ステップS12において、ブロック化装置12は、ブロック化処理を実行する。例えば、ブロック化装置12は、繰り返し周期抽出装置11から出力された繰り返し周期のデータ21に含まれる画像の繰り返し成分に基づいて、画像を任意の大きさのブロックに分割することでブロック化し(画像をブロックに分割し)、ブロック画像データ22として出力する。なお、この処理の詳細は、図13を参照して後述する。
ステップS13において、連続領域抽出装置13は、連続領域抽出処理を実行する。例えば、連続領域抽出装置13は、ブロック画像データ22に基づいて、画像を複数の領域に分割し、類似する領域をその代表値で置き換えるとともに、連続する領域を抽出し、これを連続領域データ23として出力する。なお、この処理の詳細は、図18を参照して後述する。
ステップS14において、テクスチャ生成装置14は、テクスチャ生成処理を実行する。例えば、テクスチャ生成装置14は、画像の繰り返し成分を抽出するとともにその繰り返し成分の位置を調整し、調整した結果の画像を補間してテクスチャデータ24として出力する。なお、この処理の詳細は、図36を参照して後述する。
ステップS15において、画像再現装置15は、画像再現処理を実行する。例えば、画像再現装置15は、テクスチャデータ24に基づいて、画像の繰り返しを再現し、画像を再現する。なお、この処理の詳細は、図46を参照して後述する。その後、処理は終了される。
図2の処理により、繰り返し成分を含む画像の画像データから、その主要なエッジの画像上の間隔に関する繰り返し周期が抽出され、これに基づいて画像が任意の大きさのブロックに分割され(ブロック化され)、ブロックに分割された画像に基づいて、画像が複数の領域に分割されるとともに連続する領域が連続領域として抽出され、画像の繰り返しが抽出されるとともに調整され、テクスチャデータ24が生成される。そして、このテクスチャデータ24に基づいて画像の繰り返しが再現され、画像が再現される。
これにより、画像の特徴(繰り返しという特徴)に基づいて、画像を処理することができる。また、画像を任意のサイズ(大きさ)にブロック化することができる。さらに、類似する領域の画像の位置を調整し、より、画像の特徴を生かして画像を処理することができる。また、画像の特徴を生かして画像を再現することができる。
次に、図1の繰り返し周期抽出装置11の構成と処理の流れについて説明する。
図3は、図1の繰り返し周期抽出装置11の機能的構成例を説明する図である。
繰り返し周期抽出装置11には、画像入力部51、エッジ抽出部52、エッジ出現区間算出部53、繰り返し周期算出部54、および出力部55が設けられている。
画像入力部51は、繰り返し成分を含む画像の画像データを取得し(読み込み)、画像を色の3原色であるR,G,Bのディジタル画像データに変換し、エッジ抽出部52に供給する。なお、本実施の形態では、R,G,Bのディジタルデータに変換するようにしたが、YCrCbなどの表色系に変換するようにしてもよい。
エッジ抽出部52は、供給されたRGBのディジタル画像データに基づいて、画像の水平方向と垂直方向のエッジを抽出する。例えば、エッジ抽出部52は、Hough変換法によりエッジを抽出する。なお、水平方向および垂直方向のうち少なくともいずれか一方向のエッジを抽出するようにしてもよい。また、水平方向と垂直方向は、略水平方向と略垂直方向であってもよい。
エッジ出現区間算出部53は、エッジ抽出部52により検出された画像の水平方向エッジと垂直方向エッジに基づいて、水平方向のエッジと垂直方向のエッジの出現間隔の最頻値を検出する。具体的には、エッジ出現区間算出部53は、水平方向のエッジと垂直方向のエッジから2本のエッジの組を全て選択し、2本のエッジの出現間隔(2本間の距離)の最頻の値(最頻間隔における値)を求めることで、水平方向のエッジと垂直方向のエッジの出現間隔の最頻値を検出する。
繰り返し周期算出部54は、エッジの出現区間の最頻値に該当する2本のエッジの組み合わせを全て検出し、検出したエッジの組の中から連鎖(2直線のうち1本が重なり合っている箇所)を検索し、連鎖の最頻値、中央値または平均値となる統計的な代表の長さを画像の主要なエッジの出現に関する繰り返し周期とする。ここで、連鎖とは、最頻値の出現間隔で出現する2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対群のことであり、連鎖の長さとは、上述したエッジの出現の繰り返し周期のことである。すなわち、連鎖となる最頻値、中央値または平均値(すなわち統計的代表値)が、エッジの出現の繰り返し周期となる。
出力部55は、繰り返し周期算出部54により検出された画像の主要なエッジの出現に関する繰り返し周期のデータを出力する。具体的には、出力部55は、「最頻の繰り返し連鎖の長さ」および「最頻の繰り返しを構成するエッジの位置」を、繰り返し周期のデータ21として出力する。ここで位置とは、垂直方向の場合、画像のx座標を指し、水平方向の場合、画像のy座標を指す。
ここで、繰り返し成分を含む画像について、図4乃至図6を参照して説明する。
図4は、デジタルスチルカメラ等により撮影された都市建築物(例えば、マンション)の正面画像から、カメラレンズのゆがみを取り除いたの画像例を示している。この画像71の領域72−1乃至72−10(図5)は、水平方向に外壁や影が繰り返している領域であり、領域73−1乃至73−4(図5)は、垂直方向に窓枠が繰り返している領域である。例えば、図4の画像71から図5の領域72−1乃至72−10、並びに領域73−1乃至73−4で示される窓枠、壁、外壁などの主要エッジを抽出した場合、図6に示されるような画像74となる。図6の例の場合、画像74は、領域72−1乃至72−10が水平方向に周期的に繰り返して出現しており、領域73−1乃至73−4が垂直方向に周期的に繰り返して出現している。このことは、図4の画像71が繰り返し成分を含む画像であることを示す。
このように、水平方向または垂直方向にエッジが周期的に繰り返して出現する画像が、繰り返し成分を含む画像である。換言すれば、繰り返し成分とは、画像に繰り返し表われ、類似する画像の成分を示す。
次に、図7のフローチャートを参照して、図2のステップS11の繰り返し周期抽出処理の詳細を説明する。なお、この処理は、図3の繰り返し周期抽出装置11が実行する処理である。
ステップS31において、画像入力部51は、繰り返し成分を含む画像の画像データの入力を受け付ける。具体的には、図4乃至図6を用いて上述したような繰り返し成分を含む画像(例えば、画像71)の画像データの入力が受け付けられる。
ステップS32において、画像入力部51は、画像を構成する各画素の色成分を抽出する。具体的には、画像入力部51は、画像を色の3原色であるR,G,Bのディジタル画像データに変換することで、各画素の色成分を抽出する。画像入力部51は、抽出したR,G,Bの色成分のディジタル画像データを、エッジ抽出部52に供給する。
ステップS33において、エッジ抽出部52は、R,G,Bの色成分のディジタル画像データに基づいて、画像の水平方向のエッジを検出する。例えば、エッジ抽出部52は、直線を検出する方法であるHough変換法を用いて水平方向エッジを抽出する。この具体的な例を、図8を用いて説明する。図8では、エッジ抽出部52により抽出された水平方向のエッジを、エッジ92−1乃至92−12で示している。すなわち、エッジ92−1乃至92−12は、それぞれ水平方向に外壁や影が繰り返している位置(直線)である。なお、実際には、図5に示されるように背景の画像が表示されるが、図8の例では、説明のために背景の画像を表示していない画像91となっている(以下の図においても同様)。エッジ抽出部52は、図8のエッジ92−1乃至92−12で示されるような、水平方向エッジのデータ(抽出したデータ)をエッジ出現区間算出部53に供給する。
ステップS34において、エッジ抽出部52は、R,G,Bの色成分のディジタル画像データに基づいて、画像の垂直方向のエッジを検出する。例えば、エッジ抽出部52は、直線を検出する方法であるHough変換法を用いて垂直方向エッジを抽出する。具体的には、エッジ抽出部52は、ステップS33の処理と同様に、垂直方向エッジを抽出する。エッジ抽出部52は、抽出した垂直方向エッジのデータをエッジ出現区間算出部53に供給する。
ステップS35において、エッジ出現区間算出部53は、水平方向のエッジと垂直方向のエッジに基づいて、水平方向と垂直方向のエッジの出現間隔を算出する。具体的には、エッジ出現区間算出部53は、水平方向のエッジと垂直方向のエッジのうち、任意の2本のエッジで構成されるすべてのエッジの組(エッジ対)について、各エッジ対を構成する2本のエッジの出現間隔(2本間の距離)を算出する。換言すれば、エッジ出現区間算出部53は、図8のエッジ92−1乃至92−12の中から2本のエッジの組み合わせの出現間隔を全て算出する。例えば、エッジ出現区間算出部53は、エッジ92−2乃至92−12のうちのいずれか1つのエッジと、エッジ92−1との組み合わせであるエッジ対を構成する2本のエッジの出現間隔を算出する。具体的な例を、図9を用いて説明する。
図9においては、エッジ92−1とエッジ92−2の2本のエッジの組の出現間隔(2本間の距離)が間隔101−1で示されている。また、エッジ92−1とエッジ92−3の出現間隔が間隔101−2で示され、エッジ92−1とエッジ92−4の出現間隔が間隔101−3で示され、エッジ92−1とエッジ92−5の出現間隔が間隔101−4で示され、エッジ92−1とエッジ92−6の出現間隔が間隔101−5で示され、エッジ92−1とエッジ92−7の出現間隔が間隔101−6で示され、同様にして、エッジ92−1とエッジ92−11の出現間隔が間隔101−10で示され、エッジ92−1とエッジ92−12の出現間隔が間隔101−11で示されている(間隔101−7乃至101−9の図示は省略している)。なお、図示は省略しているが、間隔101−1乃至101−11で表されるエッジ92−1と、その他のエッジ92−2乃至92−12との2本の組み合わせによる出現間隔だけでなく、全てのエッジについてそれぞれ組み合わせられる2本のエッジの組の出現間隔も検出される。換言すれば、エッジ出現区間算出部53は、検出された12本のエッジ92−1乃至92−12の中から、任意の2本のエッジの組み合わせを全て検出するとともに、検出した2本のエッジの間隔を(エッジの出現区間として)それぞれ算出する。
例えば、図9に示されるように、エッジ92−9とエッジ92−10の2本のエッジの組の出現間隔(2本間の距離)102−1が算出され、エッジ92−9とエッジ92−11の出現間隔102−2が算出され、エッジ92−9とエッジ92−12の出現間隔102−3が算出される。また、例えば、エッジ92−10に関しても、エッジ92−10とエッジ92−11の出現間隔103−1が算出され、エッジ92−10とエッジ92−12の出現間隔103−2が算出される。さらに、エッジ92−11に関しても、エッジ92−11とエッジ92−12の出現間隔104−1が算出される。なお、図9は、水平方向のエッジの出現間隔を説明する図であるが、エッジ出現区間算出部53は、同様にして垂直方向のエッジ出現間隔を算出する。
ステップS36において、エッジ出現区間算出部53は、最頻の出現間隔を算出する。具体的には、エッジ出現区間算出部53は、ステップS35で算出したエッジの出現間隔の中から最頻値を求める。例えば、エッジ出現区間算出部53は、抽出された複数のエッジのうち、任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対(2本のエッジの組み合わせ)について、各エッジ対を構成する2本のエッジの間隔を求め、求めた間隔の長さをヒストグラム化し、最も頻度の高い間隔のエッジ対を最頻のエッジ対とし、その間隔の長さを最頻値として求める。図9の例の場合、出現間隔の最頻値は、図10に示されるような間隔121乃至127となる。エッジ出現区間算出部53は、算出した最頻の出現間隔の情報を繰り返し周期算出部54に供給する。なお、最頻値として特定の値を用いる場合、該当するエッジ対(最頻のエッジ対)の数が少なすぎる場合も考えられ、実用上不都合が生じる恐れもある。従って、実際には、ヒストグラム上において、所定の幅に含まれる値(間隔の長さ)を全て最頻値(最頻値群)とし、それらの間隔のエッジ対を全て最頻のエッジ対としている。なお、最頻値を算出する方法の一例は、図47と図48を参照して後述する。
ステップS37において、繰り返し周期算出部54は、連鎖の長さ(統計的な代表値)を繰り返し周期として算出する。具体的には、繰り返し周期算出部54は、エッジの出現区間の最頻値に該当する2本のエッジの組み合わせを全て検出し、検出したエッジの組の中から連鎖(2直線のうち1本が重なり合っている箇所)を検索し、連鎖の平均値(中央値または最頻値)をエッジの出現の繰り返し周期とする。ここで、連鎖とは、最頻値の出現間隔で出現する2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対群のことであり、連鎖の長さとは、上述したエッジの出現の、繰り返し周期のことである。例えば、図10の間隔121乃至127が、エッジの出現区間の最頻値に該当する2本のエッジの全ての組み合わせである場合、繰り返し周期算出部54は、図11に示されるように、検出したエッジの組の中から連鎖として間隔(直線)141−1乃至141−4を算出するとともに、間隔142−1乃至142−3を算出する。なお、図11の間隔141−1乃至141−4は、それぞれ図10の間隔121、123、125、および127に対応しており、図11の間隔142−1乃至142−3は、それぞれ図10の間隔122、124、および126に対応している。繰り返し周期算出部54は、算出した連鎖の長さを、繰り返し周期として出力部55に供給する。図11の例の場合、間隔141−1乃至141−4の長さの平均値(中央値または最頻値)、または間隔142−1乃至142−3の長さの平均値(中央値または最頻値)が、連鎖の長さ(すなわち、繰り返し周期)として出力部55に供給される。すなわち、間隔141−1乃至141−3の長さの平均値、中央値または最頻値(統計的な代表値)が、連鎖の長さとなる。
ステップS38において、出力部55は、繰り返し周期のデータ(上述した繰り返し周期のデータ21)を出力する。具体的には、出力部55は、繰り返し周期算出部54により算出された繰り返し周期を、繰り返し周期のデータ21として出力する。その後、処理は終了され、処理は図2のステップS11に戻る。このとき、繰り返し周期のデータ21は、水平方向エッジの繰り返し周期のデータと垂直方向エッジの繰り返し周期のデータとを少なくとも含む。
図7の処理により、繰り返し周期抽出装置11は、繰り返し成分を含む画像データから、その画像に含まれるエッジを抽出するとともに、抽出したエッジから最頻のエッジ出現間隔を算出し、連鎖部分を検出し、さらに、連鎖となる2本のエッジの組み合わせの平均値(中央値または最頻値)をエッジの出現に関する繰り返し周期とするようにしたので、画像の主要なエッジ(最頻のエッジ)の繰り返しに基づいて、エッジの出現に関する繰り返し周期を求めることができる。また、繰り返し周期の位置を抽出することができる。さらに、画像の繰り返し成分を求めることができる。
また、画像の主要なエッジの出現に関する繰り返し周期を求めることができる。
この画像入力部51に入力される繰り返し成分を含む画像に対してDCT(Discrete Cosine Transform)方式を用いて演算した場合、周波数成分の検出を行うことができるが、図7の処理によれば、繰り返し成分の繰り返し周期に加え、さらに、繰り返し周期の位置を検出することができる。
以上の図3乃至図7で説明した繰り返し周期抽出装置11によれば、エッジ抽出部52が入力された画像から、水平方向および垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出し、エッジ出現区間算出部53が、抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻の値を算出し、繰り返し周期算出部54が、算出された最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値(平均値、中央値または最頻値)を、エッジの抽出に関する繰返し周期として算出するようにしたので、繰り返し成分を含む画像の繰り返し成分を抽出することができる。また、繰り返し周期の位置を抽出することができる。
次に、図1のブロック化装置12の構成と処理の流れについて説明する。
図12は、図1のブロック化装置12の機能的構成例を示すブロック図である。
ブロック化装置12には、画像入力部181、繰り返し周期延長部182、画像分割部183、類似色統合部184、および出力部185が設けられている。
画像入力部181は、供給されてきた画像データを取得し、後段の繰り返し周期延長部182に供給する。図1の例の場合、繰り返し周期抽出装置11から出力された繰り返し周期のデータ21がブロック化装置12に入力されるので、画像入力部181は、繰り返し周期のデータ21に含まれる、水平方向エッジと垂直方向エッジのそれぞれの繰り返し成分の周期を、後段の繰り返し周期延長部182に供給する。
繰り返し周期延長部182は、水平方向エッジの繰り返し成分の周期に基づいて、その繰り返し成分の長さを水平方向に画像の両端まで延長するとともに、垂直方向エッジの繰り返し成分の周期に基づいて、その繰り返し成分の長さを、垂直方向に画像の両端まで延長する。すなわち、繰り返し周期延長部182は、水平方向エッジと垂直方向エッジのそれぞれの繰り返し成分の周期(長さ)に基づいて、その間隔(長さ)を、それぞれ水平方向と垂直方向に画像の両端まで延長する。これにより、繰り返し成分の周期と同じ長さの補助線が追加される。
画像分割部183は、繰り返し周期のデータ21に含まれる(すなわち、繰り返し周期抽出装置11により抽出された)画像のエッジと、繰り返し周期延長部182により追加された補助線(延長された補助線)を用いて画像をブロック分割する。また、画像分割部183は、ブロック分割したブロック毎の代表色を決定し、塗りつぶす(代表色で統一する)。
類似色統合部184は、ブロック分割されたそれぞれのブロックのうち、隣接するブロックの色が類似する場合にはそのブロックを統合し、代表色に置き換える(すなわち、類似色を統合する)。具体的には、類似色統合部184は、ブロック分割されたそれぞれの画像のブロックを全走査し、隣接するブロック毎に色の比較を行い、隣接するブロックの色が類似している場合には2つのブロックを統合し、代表色に置き換える。
出力部185は、類似色統合部184により統合された画像のブロック(すなわち、ブロック画像)を出力する。
次に、図13のフローチャートを参照して、図2のステップS12のブロック化処理の詳細を説明する。なお、この処理は、図12のブロック化装置12が実行する処理である。
ステップS51において、画像入力部181は、画像の入力を受け付ける。この例の場合、図2のステップS11の処理により繰り返し周期抽出装置11から出力された繰り返し周期のデータ21の入力を受け付ける。そして、画像入力部181は、繰り返し周期のデータ21に含まれる、水平方向エッジと垂直方向エッジのそれぞれの繰り返し成分の周期を、繰り返し周期延長部182に供給する。
ステップS52において、繰り返し周期延長部182は、画像の繰り返し周期を延長する。具体的には、繰り返し周期延長部182は、水平方向エッジの繰り返し成分の周期に基づいて、水平方向に画像の両端まで延長するとともに、垂直方向エッジの繰り返し成分の周期に基づいて、その間隔(長さ)を、垂直方向に画像の両端まで延長する。この水平方向エッジに関する詳細を、図14と図15を用いて説明する。なお、間隔141−1乃至141−4はそれぞれ同じ長さであり、間隔142−1乃至142−3はそれぞれ同じ長さである。
例えば、ステップS51の処理で受け付けられた繰り返し周期のデータ21に基づく画像が、上述した図11に示されるような画像91である場合、図14に示されるように、間隔141−1乃至141−4の最頻の値(中央値または平均値)と同じ長さの間隔201−1乃至201−3が、画像91の両端まで延長される。また、図14に示されるように、間隔142−1乃至142−3から算出された最頻の値(中央値または平均値)と同じ長さの間隔202−1乃至202−4が、画像91の両端まで延長(追加)される。そして、その間隔201−1乃至201−3(図14)の追加の結果、追加された新しい補助線が図15の補助線211で示され、間隔202−1乃至202−4(図14)の追加の結果、追加された新しい補助線が図15の補助線212および補助線213で示される。すなわち、これらの補助線211乃至213が追加された新しいエッジである。換言すると、元々画像のエッジが抽出されていない箇所に、新しいエッジ(補助線)が抽出エッジとして追加される。これにより、繰り返し成分の周期と同じ長さの補助線が追加される。なお、垂直方向エッジについても同様であるので、その説明は省略する。
ステップS53において、画像分割部183は、補助線と抽出エッジで画像を分割する。具体的には、画像分割部183は、繰り返し周期のデータ21に含まれる画像のエッジと、繰り返し周期延長部182により追加された補助線(延長された補助線)を用いて画像をブロック分割する。例えば、図8を用いて説明したエッジ92−1乃至92−12(繰り返し周期のデータ21に含まれる画像のエッジ)と、図15の補助線(追加されたエッジ)211乃至213(繰り返し周期延長部182により追加された補助線)を用いて画像をブロック分割する。また、画像分割部183は、ブロック分割したブロック毎に代表色を決定し、塗りつぶす。この代表色は、最頻色、中央色、または平均色とされる。図16は、画像91が画像分割部183により分割された様子を示している。画像91は、水平方向のエッジ92−1乃至92−12と、補助線211乃至213の他、垂直方向のエッジ241−1乃至241−5(図2のステップS11の処理により抽出された垂直方向のエッジ)と、補助線242−1乃至242−9(ステップS52の処理で追加された垂直方向の補助線)によりブロック分割されている。このように、画像分割部183は、図16に示されるように、補助線211乃至213,242−1乃至242−9、並びに抽出エッジ92−1乃至92−12,241−1乃至241−5で画像91を分割する。
ステップS54において、類似色統合部184は、類似色の隣接ブロックを統合する。具体的には、ステップS53の処理によりブロック分割されたそれぞれのブロックのうち、隣接するブロックの色が類似する場合にはそのブロックを統合し(とりまとめ)、代表色に置き換える。また、類似色統合部184は、ブロック分割されたそれぞれの画像のブロックを全走査し、隣接するブロック毎に色の比較を行い、隣接するブロックの色が類似している場合には2つのブロックを統合し(1つのブロックにまとめ)、代表色に置き換える。代表色とは、例えば最頻色、中央色、または平均色のうちのいずれかである。すなわち、代表色とは、統計的代表色である。
ステップS55において、出力部185は、ブロック画像データ22を出力する。具体的には、出力部185は、最初に画像ブロックを上部から水平方向に走査し、ブロック毎に「ブロックサイズ(縦、横)、色(R,G,B)」を出力する。次に、出力部185は、隣接するブロックの「開始位置、ブロックサイズ(縦、横)、色(R,G,B)」を出力し、水平方向が終了した後、下部に向かって出力する。
図13の処理により、画像の特徴が考慮されてブロック分割することができる。特に、繰り返し成分を含む画像に対して図13の処理が施されることで、画像の特徴をより考慮したブロック分割を行うことができる。また、任意のサイズのブロックからなる画像を出力することができる。
具体的には、単一サイズに画像を分割した場合には、画像の特徴は考慮されないが、任意のサイズにブロック分割した場合、画像の特徴(画像の繰り返し周期の特徴)を考慮したブロック分割を行うことができる。また、画像を特徴に分けてブロック化することで、画像データの容量を小さくして保存することができる。
なお、図12のブロック化装置12に入力される画像データは、図3の繰り返し周期抽出装置11からの出力データを含まなくてもよい。例えば、図12のブロック化装置12に、モザイク状の低解像度化された画像のデータが入力された場合であっても、図12のブロック化装置12によれば、画像を、画像の特徴を考慮したブロック(ブロック画像)に分割することができる。なお、このモザイク状の低解像度化された画像のデータの詳細については、図57乃至図72を参照して後述する。
以上のように、図13乃至図16で説明したブロック化装置12によれば、画像分割部183が、水平方向または垂直方向のうちの同一方向(例えば、水平方向)の複数のエッジが所定の間隔で繰り返し出現する画像である入力画像を、エッジの出現の繰り返し方向に、エッジの出現の繰り返し周期で分割し、入力画像が分割された小領域である複数の第1のブロックを生成し、各第1のブロックの色に、第1のブロック内の統計的な代表色を設定し、類似色統合部184が、入力画像が分割されて生成された、内部領域の色が統一された複数の第1のブロックの内、互いに隣接し、互いの色の差が予め定められた所定の範囲内となる複数のブロックの各領域を結合して1つの新たな第2のブロックとするとともに、結合して得られた第2のブロック画像の色に、第2のブロックに含まれる結合した第1のブロックの色の統計的な代表色を設定することにより、複数の第1のブロックを統合して第2のブロックを生成するようにしたので、画像の繰り返し成分に基づいて画像をブロック分割することができる。また、画像を任意の大きさのブロックで分割することができる。
次に、図1の連続領域抽出装置13の構成と処理の流れについて説明する。
図17は、図1の連続領域抽出装置13の機能的構成例を示すブロック図である。
連続領域抽出装置13には、画像入力部301、領域生成部302、類似領域置き換え部303、連続領域抽出部304、連続領域統合部305、および出力部306が設けられている。
画像入力部301は、供給されてきた画像データを取得し、後段の領域生成部302に供給する。図1の例の場合、ブロック化装置12から出力されたブロック画像データ22が連続領域抽出装置13に入力されるので、画像入力部301は、ブロック画像データ22を読み込み、ブロック画像の情報(すなわち、開始位置、ブロックサイズ(縦、横)、および色(R,G,B)の情報)を展開する。そして、画像入力部301は、展開したブロック画像の情報(開始位置、ブロックサイズ(縦、横)、および色(R,G,B))を、領域生成部302に供給する。
領域生成部302は、画像ブロックを走査し、水平方向と垂直方向に画像を複数の領域に分割する(すなわち、画像中に複数の領域を生成する)。具体的には、領域生成部302は、最初に、水平方向と垂直方向のブロック画像の境界を検出し、その境界で画像を複数の領域に分割する。例えば、領域生成部302は、ブロック画像を右端または左端から水平方向に走査することで、各ブロックの垂直方向の開始位置(ブロック画像の境界)を検出し、検出したブロック開始位置のx座標の値をブロックの分割位置として、画像を垂直方向に分割する(図20を用いて後述する)。また、領域生成部302は、ブロック画像を上部または下部から垂直方向に走査することで、各ブロックの水平方向の開始位置を検出し、検出したブロック開始位置のy座標の値をブロックの分割位置として、画像を水平方向に分割する。なお、領域生成部302は、画像を複数の領域に分割する場合、分割位置でブロックが切れていないときには、左右または上下に新しい分割位置でブロックを分割する。このようにして、領域生成部302は、領域を生成する。領域生成部302は、生成した領域の情報を類似領域置き換え部303に供給する。
類似領域置き換え部303は、領域生成部302から供給された、全領域の色分布を比較し、色分布が類似している領域を置き換える。色分布の比較は、異なる要素数の物を比較する際に最小限の計算で比較するアルゴリズムであるDPマッチング(dynamic programing matching)等を用いて行うことができる。類似領域置き換え部303は、領域の色の情報を、その領域の長さの情報とともに配列に格納し、配列の類似度を比較する。そして、類似領域置き換え部303は、色分布を比較した結果、色分布のパターンが似ている(例えば、2つの領域の色分布の差分情報が予め定められた所定の閾値より小さい(異なる点が少ない))と判定された領域は、代表の色分布(領域)で置き換える(図25を用いて後述する)。その後、類似領域置き換え部303は、全ブロック(画像)を、水平方向と垂直方向に走査し、類似色の隣接する小ブロック(ブロック画像の境界と、領域生成時に領域とされた境界により分割されたブロックを、以下、小ブロックと称する)を統合する。類似領域置き換え部303は、処理の結果得られた画像の情報(すなわち、類似する領域を置き換え、類似色の隣接する小ブロックを統合した画像の情報)を連続領域抽出部304に供給する。
連続領域抽出部304は、類似する領域が置き換えられ、類似色の隣接する小ブロックが統合された画像の情報に基づいて、同じ色が連続している領域を連続領域として抽出する。具体的には、連続領域抽出部304は、類似する領域が置き換えられ、類似色の隣接する小ブロックが統合された画像(複数の小ブロックで構成される画像)の中から、垂直方向/水平方向にある一定以上の長さ(または幅)の領域があった場合に、その領域を連続領域として抽出する。
連続領域統合部305は、連続領域抽出部304により抽出された連続領域を統合し、その結果を出力部306に供給する。
出力部306は、連続領域が統合されたブロック画像のデータ(連続領域のデータ23を含むブロック画像のデータ)を出力する。また、出力部306は、連続領域抽出部304により抽出された連続領域の情報を、連続領域のデータ23として出力する。すなわち、連続領域抽出部13(の出力部306)からは、連続領域のデータ23が少なくとも出力される。
次に、図18のフローチャートを参照して、図2のステップS13の連続領域抽出処理の詳細を説明する。なお、この処理は、図17の連続領域抽出装置13が実行する処理である。
ステップS61において、画像入力部301は、画像の入力を受け付ける。具体的には、画像入力部301は、ブロック化装置12から供給されたブロック画像データ22の入力を受け付け、ブロック画像の情報(すなわち、開始位置、ブロックサイズ(縦、横)、および色(R,G,B)の情報)を展開する。そして、画像入力部301は、展開したブロック画像の情報(開始位置、ブロックサイズ(縦、横)、および色(R,G,B))を、領域生成部302に供給する。画像入力部301は、例えば、ブロック画像データ22として、図19に示されるような画像331のデータを受け付け、ブロック画像の情報を展開する。画像331は、上述したブロック化装置12における処理により複数のブロックに分割されている。
ステップS62において、領域生成部302は、水平方向走査により画像を垂直方向に分割する処理を実行することで、図19に示されるような複数のブロックに分割されている画像331を、垂直方向の複数の領域に分割することができる。この処理の詳細を図20のフローチャートを参照して説明する。
図20のステップS71において、領域生成部302は、図19の画像331を画像の右端または左端から水平方向に走査することで、図21に示されるような垂直方向のブロックの開始位置のx座標(ブロック画像の境界)341−1乃至341−10を検出する。
ステップS72において、領域生成部302は、ステップS71の処理で検出したブロック開始位置のx座標(分割位置341−1乃至341−10)を分割位置とし、垂直方向に画像を分割する。図21の例の場合、領域生成部302は、位置341−1乃至341−10のx座標の値を分割位置とし、この10個の分割位置で、画像を垂直方向に分割する。より具体的には、領域生成部302は、ブロック開始位置のx座標の値(位置341−1乃至341−10)で画像を垂直方向に分割する。これにより、図22に示されるように、垂直方向に画像が分割されて、領域351−1乃至351−11が生成される。領域351−1は、画像331の左端から分割位置341−1までの領域を示し、領域351−2は、分割位置341−1から341−2までの領域を示し、以下同様に、領域351−11は、分割位置341−10から画像331の右端までの領域を示す。なお、領域生成部302は、分割位置でブロックが切れていないときには、上下に新しい分割位置で画像を分割する。ここで、図22の領域351−1乃至351−11の境界(位置341−1乃至341−10)と、図19のブロック画像のブロックで区切られるさらに小さいブロックが、小ブロックである。
ステップS73において、領域生成部302は、分割した画像の情報を類似領域置き換え部303に供給し、処理は図18のステップS62に戻る。
この処理により、水平方向に画像が任意の領域で分割される。すなわち、「水平方向走査により画像を垂直方向に分割する」とは、水平方向に画像331を走査し、画像331において分割されている個々のブロックの開始位置(境界)のx座標で画像を垂直方向に分割することを示す。
図18に戻って、ステップS63において、領域生成部302は、垂直方向走査により画像を水平方向に分割する処理を実行することで、図19に示されるような複数のブロックに分割されている画像331を、水平方向の複数の領域に分割することができる。なお、この処理の詳細は、上述した図20の処理と同様である。ただし、この場合、図20のステップS71の処理では、画像が垂直方向に走査され、ステップS72の処理では、ブロック開始位置のy座標が分割位置とされ、水平方向に画像が分割される。すなわち、この場合、図20において水平方向が垂直方向に読み替えられ、x座標がy座標に読み替えられる。この処理により、垂直方向に画像が分割され、上述した図21および図22で説明したような領域351−1乃至351−11が水平方向のブロックについても生成される。すなわち、「垂直方向走査により画像を水平方向に分割する」とは、垂直方向に画像331を走査し、画像331において分割されている個々のブロックの開始位置(境界)のy座標で画像を水平方向に分割することを示す。
ステップS64において、類似領域置き換え部303は、水平方向走査により垂直方向の色分布が類似する領域を置き換える処理である、水平方向走査により垂直方向の類似領域置き換え処理を実行する。この処理の詳細を図23のフローチャートを参照して説明する。
図23のステップS81において、類似領域置き換え部303は、図18のステップS62の処理で複数の領域に分割された図22の画像において、水平方向走査により垂直方向の領域の色分布を比較し、色分布が類似する領域を検出する。例えば、類似領域置き換え部303は、DPマッチングにより、垂直方向の各領域において領域の配列の類似度が似ている領域を類似領域として検出する。類似領域置き換え部303は、例えば、図24に示されるように、水平方向の色分布が類似する領域を、領域351−1,351−3,351−8、および351−11として検出する。
ステップS82において、類似領域置き換え部303は、色分布が類似する領域を代表の色分布で置き換える。具体的には、類似領域置き換え部303は、ステップS81の処理で検出した類似する領域のそれぞれにおいて、色分布の代表色を求め、代表色を最も含む領域の色分布を、他の類似する領域に置き換える。例えば、図24において、領域351−8が、代表の色分布であった場合、類似領域置き換え部303は、図25に示されるように、他の類似する領域351−1,351−3、および351−11を、領域351−8の色分布に置き換える。すなわち、類似する複数の領域を、代表となる領域で置き換える。これにより、領域351−1,351−3、および351−11の色分布が、領域351−8の色分布と同じとなる。
このステップS82の処理を、図26および図27を参照してより詳細に説明する。
図26は、領域361−1乃至361−3の例を示す図である。これらの領域361−1乃至361−3は垂直方向の領域を示している。また、これらの領域361−1乃至361−3は、ステップS81の処理で、それぞれ(DPマッチング等により)類似する領域として検出された領域である。図26,図27においては、領域361−1乃至361−3のそれぞれ全体の比率を20として定義する。具体的には、図26,図27における比率(単位)は、1(単位)の大きさが等しいものとし、その単位の数は、領域361−1乃至361−3のそれぞれに対する比率である。
領域361−1は、上から比率5(単位)が黄色であり、8(単位)がオレンジであり、2(単位)が黄色であり、5(単位)がオレンジである。領域361−2は、上から5(単位)が黄色であり、9(単位)がオレンジであり、2(単位)が黄色であり、4(単位)がオレンジである。領域361−3は、上から3(単位)が黄色であり、9(単位)がオレンジであり、2(単位)が黄色であり、6(単位)がオレンジである。
このとき、領域361−1の黄色の比率は7(=5+2)(すなわち7/20)であり、オレンジの比率は13(=8+5)(すなわち13/20)である。領域361−2の黄色の比率は7(=5+2)(すなわち7/20)であり、オレンジの比率は13(=9+4)(すなわち13/20)である。領域361−3の黄色の比率は5(=3+2)(すなわち5/20)であり、オレンジの比率は15(=9+6)(すなわち15/20)である。
類似領域置き換え部303は、ステップS82において、類似するグループを構成する単位の各色に対する比率を求め、比率が最も多い色を代表色とする。図26の例の場合、類似領域置き換え部303は、類似する領域361−1乃至361−3のそれぞれの代表色をオレンジとする。
そして、類似領域置き換え部303は、代表色が同じ色(図26の例の場合、オレンジ色)である領域361−1乃至361−3のうち、代表の色を最も含むグループの色分布を検出する。図26の例の場合、オレンジ色を最も含む領域は、領域361−3である(オレンジの比率が他の色の比率より多く、15である)ので、領域361−3を代表の色分布とし、これを、他の類似する領域に置き換える。すなわち、領域361−3の色分布が、領域361−1および361−2に置き換えられ、図27に示されるように、領域361−1'乃至361−3'とされる。
図23に戻って、ステップS83において、類似領域置き換え部303は、全ブロック(画像、すなわち、複数の小ブロックからなる画像)を水平方向に走査し、ステップS84において、類似色の隣接ブロック(隣接する小ブロック)を統合する。例えば、類似領域置き換え部303は、ステップS82の処理で色分布が類似する領域が代表の色分布で置き換えられた結果、隣接する小ブロックが類似色となった小ブロックを統合する。
ステップS85において、類似領域置き換え部303は、処理の結果、得られた画像の情報(すなわち、類似する領域が置き換えられ、隣接する類似色の小ブロックが統合された画像)を連続領域抽出部304に出力し、処理は、図18のステップS64に戻る。
図23の処理により、水平方向走査により垂直方向の類似する領域を代表の色分布で置き換えるとともに、類似する色の隣接する小ブロックを統合することができる。なお、「水平方向走査により垂直方向の色分布が類似する領域を置き換える」とは、水平方向に画像331を走査し、画像331において分割されている領域が垂直方向に類似する場合に置き換えることを示す。
図18のステップS65において、類似領域置き換え部303は、垂直方向走査により水平方向の色分布が類似する領域を置き換える処理である、垂直方向走査により水平方向の類似領域置き換え処理を実行する。この処理の詳細は、上述した図23の処理と同様である。ただし、この場合、図23のステップS81の処理では、垂直方向の領域の色分布が比較され、ステップS83では、全ブロック(複数の小ブロックからなる画像)の走査が垂直方向に走査される。すなわち、この場合、図23において水平方向が垂直方向に読み替えられる。この処理により、垂直方向における、類似する領域が代表の色分布で置き換えられるとともに、類似する色の隣接する小ブロックが統合される。すなわち、上述した図26と図27で説明したような色分布の置き換えが、垂直方向についても行われる。このように、垂直方向の類似する領域が置き換えられ、隣接する類似色の小ブロックを統合することができる。なお、「垂直方向走査により水平方向の色分布が類似する領域を置き換える」とは、垂直方向に画像331を走査し、画像331において分割されている領域が水平方向に類似する場合に置き換えることを示す。この処理の結果得られた情報(すなわち、類似する領域が置き換えられ、隣接する類似色の小ブロックが統合された画像)は、後段の連続領域抽出部304に供給される。
ステップS66において、連続領域抽出部304は、ステップS64,ステップS65の処理により供給された情報(類似する領域が置き換えられ、隣接する類似色の小ブロックが統合された画像の情報)に基づいて、同じ色が連続している領域(1つのブロックの長さがある一定以上の長さである領域、例えば、図26,図27で説明した領域の色が連続する場合の領域)を、連続領域として抽出する。具体的には、連続領域抽出部304は、類似する領域が代表の色分布で置き換えられ、隣接する類似色の小ブロックが統合された画像の中から、水平方向、垂直方向にある一定以上の長さ(または幅)の領域があった場合に、その領域を連続領域として抽出する。
連続領域抽出の具体的な例をここで説明する。
例えば、上述した図1の画像処理システム1(繰り返し周期抽出部11)に図28に示されるような画像370のデータが入力された場合、繰り返し周期抽出部11による処理、ブロック化装置12による処理、および連続領域抽出装置13による図23のステップS63までの処理によって、その画像370は、図29に示されるような画像370となる。すなわち、図29の画像370は、繰り返し周期に基づいてブロック化された画像の色分布に基づいて、さらにブロック画像が複数の領域に分割されたものである。そして、図23の処理で、水平方向の走査により類似する領域が代表の色分布で置き換えられ、類似色の隣接する小ブロックが統合された結果(ステップS64の結果)が、図30の領域371−1乃至371−4で示され、垂直方向の走査により類似する領域が代表の色分布で置き換えられ、類似色の隣接する小ブロックが統合された結果(ステップS65の結果)が、図30の領域372−1乃至372−3で示される。
そして、連続領域抽出部304は、図30の垂直方向の連続領域371−1乃至371−4に対し、垂直方向にある一定以上の長さの領域を、図31に示されるように、連続領域373−1乃至373−4として抽出する。また、連続領域抽出部304は、図30の水平方向の連続領域372−1乃至372−3に対し、水平方向にある一定以上の長さの領域を、図32に示されるように、連続領域374−1乃至374−13として抽出する。これにより、垂直方向の連続領域(図31の連続領域373−1乃至373−4)、および水平方向の連続領域(図32の連続領域374−1乃至374−13)が抽出される。
図18に戻って、ステップS67において、連続領域統合部305は、ステップS66の処理で抽出された連続領域を統合する。具体的には、連続領域として抽出された複数個の領域を、1つの連続領域の情報とする。
ステップS68において、出力部306は、ステップS67の処理により統合された連続領域の情報(連続領域データ23を少なくとも含むデータ)を出力する。出力部306により出力される連続領域の情報に基づく画像は、図32に示されるようなブロック画像(例えば、ブロック化装置12によりブロック化された画像がさらに、画像の特徴を生かして大きなブロックにまとめられた画像)となる。なお、ステップS67の処理をスキップして、ステップS66の処理で抽出された連続領域のデータ(連続領域データ22)とともに、ステップS62乃至ステップS65の処理により算出された画像のデータを、出力部306が出力するようにしてもよい。
図18の処理により、繰り返し成分を含む画像の中の水平方向と垂直方向の連続領域を抽出することができる。また、ブロック化画像から水平方向と垂直方向の連続領域を抽出することができる。
さらに、画像の特徴を考慮して、ブロック分割された画像(例えば、複数の第1のブロックからなる画像)から連続領域を抽出し、連続領域を統合した画像(ブロック画像)(例えば、複数の第2のブロックからなる画像)を生成することができる。また、連続領域の対象となるブロックについては、画像データの容量を小さくして保存することができる。
図18乃至図32で説明した連続領域抽出装置13によれば、ブロック化装置12から出力されるブロック画像のデータに対し、領域生成部302が、複数の第1のブロックが統合されて生成された第2のブロックの水平方向または垂直方向の境界線により入力画像を分割して、色を置き換えるための領域を生成するようにし(例えば、図18のステップS62,ステップS63)、類似領域置き換え部303が、生成された複数の領域の内、各領域の予め定められた所定の統計的代表色(例えば、最頻値、中央値または平均値)の割合が最も大きい領域で、他の領域を置き換え(例えば、図18のステップS64,ステップS65)、連続領域抽出部304が、置き換えられた領域の内、予め定められた所定の大きさ以上の領域を抽出する(例えば、図18のステップS66)ようにしたので、繰り返し成分を含む画像の中の水平方向と垂直方向の連続領域を抽出することができる。また、ブロック画像の連続領域を抽出することができる。なお、連続領域抽出部304は、類似領域置き換え部303により置き換えられた領域の内でなくとも、単に、予め定められた所定の大きさ以上の領域を抽出するようにしてもよい。連続領域抽出装置13から出力される連続領域のデータ23とブロック画像データ22により、連続領域を考慮したブロック画像を生成することができる。
次に、図1のテクスチャ生成装置14と画像再現装置15の構成と処理の流れについて説明する。
図33は、テクスチャ処理システム380の構成例を示す図である。
このテクスチャ処理システム380には、テクスチャ生成装置14と画像再現装置15の他に、テクスチャデータ記憶部381が設けられている。
テクスチャ生成装置14は、画像の繰り返し成分を抽出するとともに調整して、テクスチャデータ24を生成し、テクスチャデータ記憶部381に供給する。テクスチャデータ記憶部381は、テクスチャデータ24(または、テクスチャデータ24に基づくファイル)を記憶する。画像再現装置15は、テクスチャデータ記憶部381に記憶されたテクスチャデータ24(または、テクスチャデータ24に基づくファイル)に基づいて、ブロック画像を再現する。以下の例では、テクスチャデータ24に基づくファイルを扱う場合について説明する。
次に、図33のテクスチャ生成装置14と画像再現装置15の構成について説明する。
図34は、図33のテクスチャ生成装置14の機能的構成例を示す図である。
テクスチャ生成装置14には、画像入力部401、繰り返し抽出部402、繰り返し調整部403、残り領域補間部404、ファイル生成部405、および出力部405が設けられている。
画像入力部401は、画像データを読み込み、画像のブロックの情報(ブロックの開始位置、縦と横のブロックサイズ、色(例えばR,G,B))を展開する。この画像のブロックの情報には、上述した図18の処理で出力された連続領域データ23が含まれている。すなわち、ブロック画像データ22の連続領域がまとめられた画像データである、連続領域データ23が、画像入力部401に入力される。
繰り返し抽出部402は、画像ブロックを、水平方向と垂直方向にグループ化し、色分布の類似するグループを抽出する。繰り返し抽出部402は、抽出した類似するグループを、後段の繰り返し調整部403に供給する。
繰り返し調整部403は、抽出された類似するグループから代表の高さと、代表の出現間隔(ブロックが離れている間隔)を求める。そして、求めた代表の高さと出現間隔に基づいて、グループの位置と長さを調整し、再配置する。
繰り返し抽出部402は、繰り返し数の多い繰り返しを優先的に抽出し、次に、繰り返し調整部403による処理に移る。繰り返し抽出部402は、画像の繰り返しがなくなるまで処理を実行するが、繰り返し調整部403は、繰り返し数が最も多い繰り返しの場合、その代表の高さと出現間隔をもとにグループの位置と長さを調整するとともに再配置をし、その他の繰り返しの場合、代表の高さと出現間隔とを、すでに配置されているグループとの位置関係(上下)に基づいて再配置する。
残り領域補間部404は、繰り返し調整部403によりグループが配置されなかった領域、すなわり、残り領域にグループを配置する。具体的には、残り領域補間部404は、まずグループが配置されていない領域の位置関係(上下を囲んでいるグループ)を検出する。そして、残り領域補間部404は、上下を囲んでいるグループと、グループが配置されなかった領域の高さに基づいて、ブロック画像から最適なグループ(画像の繰り返し成分を含まない領域の画像の代表値)を抽出し、配置する。なお、詳細は後述するが、残り領域には、繰り返す残り領域と、繰り返さない残り領域があり、以下の例では、残り領域補間部404は、その2種類の残り領域の両方を補間する。
ファイル生成部405は、繰り返し調整部403により調整されたグループのデータと、残り領域補間部404により補間され、配置された残り領域により生成されたグループのデータからなるテクスチャデータに基づいて、(テクスチャデータの)ファイルを生成し、出力部406に供給する。
出力部406は、ファイル生成部405から供給されたテクスチャデータのファイルをテクスチャデータ記憶部381に出力する。
これに対して、テクスチャデータ記憶部381は、供給されたテクスチャデータのファイルを記憶する。これにより、テクスチャデータ記憶部381には、テクスチャデータがファイルとして記憶されることになる。
なお、本実施の形態では、図34の画像入力部401に、連続領域抽出装置13から出力される連続領域データ23を含むデータを入力するようにしたが、連続領域データ23を含まないようにし、ブロック化装置12から出力されるブロック画像データ22のみを入力するようにしてもよい。
図35は、図33の画像再現装置15の機能的構成例を示す図である。
画像再現装置15には、入力部431、再現位置特定部432、テクスチャ展開部433、および画像出力部434が設けられている。
入力部431は、テクスチャデータのファイルを(例えば、図33のテクスチャデータ記憶部381から)読み込み、ファイルに書き込まれている情報を抽出する。また、入力部431は、抽出した情報を再現位置特定部432に供給する。再現位置特定部432は、抽出されたファイルに書き込まれている情報(グループの情報)が、繰り返しグループ(または繰り返す残り領域のグループ)の場合であって、まだグループがメモリに展開されて無いときは、繰り返し情報に基づいて再現位置を特定する。また、再現位置特定部432は、特定した再現位置のグループに対し、ブロック情報に基づいて、ブロックの再現位置を特定する。テクスチャ展開部433は、再現位置特定部432により特定されたそれぞれのグループの再現位置に基づいて、ブロックを展開することで、メモリ上にブロックのアドレスや色情報を展開する。また、抽出された情報(グループ)が繰り返しグループの場合であって、既に再現位置が特定されていたときは、テクスチャ展開部433は、メモリに展開されているグループ情報の開始位置のみを参照し、ブロックの情報を展開する。
グループのメモリへの展開は、グループの開始位置と高さをもとにグループの再現場所を特定し、その後、グループ内のブロックに関する情報を走査することで行われる。再現位置特定部432は、ブロックの開始位置と長さによりブロックの再現位置を特定し、テクスチャ展開部433は、特定された再現位置のアドレスと、ブロック情報に含まれる色情報をメモリ上に展開する。画像出力部434は、メモリに展開された情報に基づいて、表示する画像を生成し、このテクスチャに基づく画像を出力する。
次に、図36のフローチャートを参照して、図2のステップS14のテクスチャ生成処理の詳細を説明する。なお、この処理は、図34のテクスチャ生成装置14が実行する処理である。
ステップS91において、画像入力部401は、画像の入力を受け付ける。例えば、画像入力部401は、供給されてきた画像データを読み込み、画像のブロックの情報(ブロックの開始位置、縦と横のブロックサイズ、色(例えばR,G,B))を展開する。この画像のブロックの情報には、上述した図18の処理で出力された連続領域データ23が含まれている。すなわち、画像入力部401は、ブロック画像データ22の連続領域がまとめられた、連続領域データ23の入力を受け付け、画像のブロック情報を展開する。画像入力部401は、展開した画像のブロック情報を、繰り返し抽出部402に供給する。
ステップS92において、繰り返し抽出部402は、画像入力部401により展開された画像のブロック情報に基づいて、画像ブロックを、水平方向と垂直方向にグループ化し、繰り返しを抽出する。具体的には、繰り返し抽出部402は、画像のブロック情報から、繰り返し数が多い繰り返しを水平方向と垂直方向にグループ化し、優先的に抽出する。1回目のステップS92の処理では、1番繰り返し数が多い繰り返しをグループ化し、抽出する。例えば、繰り返し抽出部402は、展開された画像である図37に示されるような画像71において、繰り返し数が1番多い繰り返しである、領域74−1乃至74−13をグループ化し、抽出する。なお、以下において、領域74−1乃至74−13を個々に区別する必要がない場合、単に領域74と称する。
ステップS93において、繰り返し抽出部402は、ステップS92の処理により繰り返しを抽出したか否かを判定する。繰り返しを抽出したと判定された場合、処理はステップS94に進む。
ステップS94において、繰り返し調整部403は、抽出された画像の繰り返し間隔を算出する。例えば、繰り返し調整部403は、その代表の高さと出現間隔を算出する。1回目のステップS94の処理では、1回目のステップS92の処理で、1番繰り返し数が多い繰り返しが抽出されているので、繰り返し調整部403は、その抽出された繰り返しの代表の高さと出現間隔を算出する。代表の高さとは、例えば、図37の領域74−1乃至74−13のそれぞれの縦方向(垂直方向)の高さの平均値、中央値または最頻値(すなわち、統計的な代表値)であり、代表の出現間隔は、例えば、図37の領域74−1乃至74−13のそれぞれが出現する間隔の平均値、中央値または最頻値(すなわち、統計的な代表値)である。
ステップS95において、繰り返し調整部403は、繰り返しを再配置する。具体的には、ステップS94の処理で計算した繰り返しの代表の高さと出現間隔に基づいて、繰り返しを再配置する。これにより、図37の領域74−1乃至74−13が、図38の領域461−1乃至461−14に示されるように再配置される。図38に示される画像は、1番繰り返し数が多い領域(グループ)が、その代表の高さと出現間隔に基づいて、再配置された画像である。
その後、処理はステップS92に戻り、同様の処理が繰り返される。すなわち、2回目のステップS92の処理では、繰り返し抽出部402は、展開された図37の画像71から繰り返し数が2番目に多い領域72−1乃至72−11を抽出する。そして、ステップS93(2回目のステップS93)において、繰り返し抽出部402は繰り返しを抽出したと判定し、ステップS94において、繰り返し調整部403は、抽出された画像の繰り返し間隔を算出する。すなわち、図37の領域72−1乃至72−11の代表の高さと出現間隔を算出する。その後、ステップS95において、繰り返し調整部403は、繰り返しを再配置する。2回目のステップS95の処理では、ステップS94の処理で計算された代表の高さと出現間隔の他に、すでに1回目のステップS95の処理で再配置されたグループとの位置関係に基づいて調整し、再配置する。これにより、図39に示されるように、1回目の処理で再配置された領域461−1乃至461−14との位置が調整され、領域466−1乃至466−13が再配置される。画像465は、2番目に繰り返し数が多い領域(グループ)である領域466−1乃至466−13が、その代表の高さ、出現間隔、および再配置されたグループ(1番目に繰り返し数が多い領域(グループ)である領域461−1乃至461−14)との位置関係に基づいて再配置された画像である。その後、処理はステップS92に戻り、同様の処理が繰り返されるが、図37にはこれ以上繰り返しが存在しないため、ステップS93では、繰り返しを抽出していない(NO)と判定される。
ステップS93において、繰り返しを抽出してないと判定された場合、すなわち、これ以上画像に繰り返しが存在しないと判定された場合、ステップS96において、残り領域補間部404は、ステップS95の処理の処理により再配置されていない領域の位置関係を検出する。例えば、残り領域補間部404は、グループが配置されていない領域の、上下を囲んでいるグループを検出する。図40の例の場合、残り領域補間部404は、領域471−1乃至471−13を残り領域として検出するとともに、その残り領域が、1番繰り返し数が多い領域74のグループと、2番目に繰り返し数が多い領域72のグループとの間の位置(位置関係)であることを検出する。また、例えば、残り領域補間部404は、再配置されていない領域として、後述する図41の領域491と領域492と、その領域の位置関係をそれぞれ検出する。
ステップS97において、残り領域補間部404は、ステップS96の処理で検出した残り領域が、繰り返す残り領域であるか否かを判定する。具体的には、残り領域補間部404は、繰り返しでないとされた領域のうち、繰り返しと繰り返しの間の領域があるか否かを判定する。例えば、図37の例の場合、領域74−1乃至74−13と、領域72−1乃至72−11の間の領域が(すなわち、図41の領域471−1乃至471−13)、繰り返しと繰り返しの間の、繰り返す残り領域であると判定される。ステップS97において、繰り返す残り領域であると判定された場合、ステップS98において、残り領域補間部404は、繰り返す残り領域であると判定された領域(すなわち、図41の領域471−1乃至471−13)を、繰り返しとして再配置する。このとき、再配置される領域は、例えば、元の画像となる図37の画像71のうち、繰り返しと繰り返しの間の領域であって、幅(高さ)的に、近い領域となる。すなわち、この再配置されるグループ(領域)は1つとは限らない(例えば、2つのグループとされる)。ステップS98の処理の後、処理はステップS96に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、繰り返す残り領域が再配置し終わるまで処理は繰り返される。
ステップS97において、繰り返す残り領域でないと判定された場合、ステップS99において、残り領域補間部404は、ステップS96の処理で検出した、グループが再配置されなかった領域の位置関係に基づいて、ブロック画像(例えば、図37の画像71)から最適なグループを抽出し、配置する。図40の例の場合、グループが再配置された領域は、領域74のグループ、領域72のグループ、並びに領域471−1乃至471−13のグループ(繰り返す残り領域のグループ)である。残り領域補間部404は、上述したステップS96の処理で、図37の画像71と図40の画像470を比較し、画像470にはない領域のグループを図37から検出しているので、このステップS99の処理で、図41に示されるように領域491と領域492を配置する。これにより、図41に示されるように、領域491と領域492にグループが配置された、画像490が生成される。ここまでの処理により、画像の繰り返し成分とその配置の特徴を示す特徴の情報を含むテクスチャ(データ)が生成される。
ステップS100において、ファイル生成部405は、ファイル生成処理を実行する。これにより、テクスチャデータのファイルが生成される。なお、この処理の詳細は、図42のフローチャートを参照して後述する。ファイル生成部405により生成されたファイルは、出力部406に供給される。
ステップS101において、出力部406は、ステップS100の処理で生成されたファイルを出力し、処理を終了する。その後、処理は図2のステップS14に戻る。
図36の処理により、繰り返しに基づいて再配置された画像データ(テクスチャデータ24)のファイルが生成され、出力される。ステップS99までの処理で、繰り返し間隔に基づいて再配置されることで生成された画像(例えば、図41の画像490)を、以下においてはテクスチャとも称する。
なお、図36の処理では、繰り返す領域と、繰り返す残り領域とを区別して処理したが、ともに、繰り返す領域として区別せずに処理してもよい。具体的には、図36のステップS92で、「繰り返す残り領域」を抽出した場合、ステップS93で繰り返しを抽出したと判定するようにし、ステップS94,ステップS95の処理で再配置するようにしてもよい。この場合、ステップS97,ステップS98の処理はスキップされる。
次に、図42のフローチャートを参照して、図36のステップS100のファイル生成処理の詳細を説明する。なお、この処理は、図34のファイル生成部405が実行する処理であり、図36のステップS91乃至ステップS99の処理で生成されたテクスチャデータが入力されたとき開始される。
ステップS121において、ファイル生成部405は、グループを検出する。具体的には、ファイル生成部405は、テクスチャの画像(繰り返し調整部403により調整されたグループと、残り領域補間部404により補間され、配置された繰り返し残り領域および残り領域により生成されたグループからなる画像、例えば、図41の画像490)を垂直方向に走査し(例えば、上部より走査し)、水平方向のグループを検出する。図41の例の場合、領域461−1乃至461−14、領域466−1乃至466−13、領域471−1乃至471−13、領域491、並びに領域492のそれぞれが、グループとして検出される。具体的には、領域461−1は、複数のブロックからなる1つのグループとして定義される。
ステップS122において、ファイル生成部405は、ステップS121の処理で検出した複数の水平方向のグループ(領域461−1乃至461−14、領域466−1乃至466−13、領域471−1乃至471−13、領域491、並びに領域492のそれぞれのグループ)のうち、対象となるグループを決定する。ファイル生成部405は、例えば対象となるグループを図41の領域461−1とする。
ステップS123において、ファイル生成部405は、ステップS122の処理で決定した対象となる水平方向のグループに繰り返しがあるか否かを判定する。いまの例の場合、図41の領域461−1が対象となる水平方向のグループであるので、ファイル生成部405は、そのグループに繰り返しがあるか否かを判定する。図41の例の場合、領域461−1は、領域461−1乃至461−14に渡って繰り返しているので、繰り返しがあると判定される。
ステップS123において、対象となる水平方向のグループに繰り返しがあると判定された場合、ステップS124において、ファイル生成部405は、グループの開始位置、長さ、繰り返し回数、および繰り返し間隔をファイルに書き込む。例えば、図41の領域461−1乃至461−14の場合、グループの開始位置が領域461−1の開始位置(例えば、図41の領域461−1における左上部の位置)とされ、繰り返し回数が14回(例えば、領域461−1乃至461−14の個数)とされ、繰り返し間隔が領域461−1乃至461−14のそれぞれの間隔とされる。なお、繰り返し間隔は、上述した図36のステップS94で算出されたものを用いてもよい。
ステップS125において、ファイル生成部405は、対象となるグループ内のブロックを水平方向に走査し、ブロック毎に開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。例えば、ファイル生成部405は、図41の領域(グループ)461−1を水平方向に走査し、個々のブロック毎に開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。色は領域461−1のグループの色を、例えばR,G,Bにより表したものとされる。1つのグループ(例えば、領域461−1)は、複数のブロックにより構成されているので(上述した処理により複数のブロックとされているので)、ファイル生成部405は、検出したブロックのそれぞれについて、ブロックの開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。
ステップS124とステップS125の処理により、図41の領域461−1乃至461−14のテクスチャの情報がファイルとして書き込まれたことになる。すなわち、ステップS124の処理で、図41の領域461−1乃至461−14のそれぞれの配置や長さが書き込まれる。ここで、図41の領域461−1乃至461−14は、同じ繰り返しとして検出されたものであるので、それぞれのグループの内部のブロックの構成は同一である。そのため、図41の領域461−1乃至461−14のうちの代表として、いまの例の場合には、領域461−1(ステップS122の処理で対象とされたグループ)の内部のブロックの開始位置、長さ、および色がファイルに書き込まれる。これにより、図41の領域461−1乃至461−14の全てのテクスチャを再現するようなテクスチャ情報をファイルに書き込んだことになる。
ステップS125の処理の後、ステップS126において、ファイル生成部405は、全てのグループのテクスチャ情報が全てファイルに書き込まれたか否かを判定する。図41の例の場合、領域461−1乃至461−14のグループのテクスチャ情報を書き込み終えているが、まだ、領域491,領域492、領域466−1乃至466−13、並びに領域471−1乃至471−13のグループのテクスチャ情報を書き込んでいないので、ファイル生成部405は、全てのグループのテクスチャ情報を全てファイルに書き込んでいないと判定する。
ステップS126において、全てのグループのテクスチャ情報が全てファイルに書き込まれていないと判定された場合、すなわち、まだ書き込んでいないグループのテクスチャ情報があると判定された場合、ステップS127において、ファイル生成部405は、次の対象となる水平方向のグループを決定する。例えば、図41の領域466−1が次の対象となる水平方向のグループとして決定される。
その後、処理はステップS123に戻り、同様の処理が繰り返される。例えば、2回目のステップS123においては、対象となる図41の領域466−1のグループに、領域466−1乃至466−13の繰り返しがあると判定され、ステップS124およびステップS125の処理で、領域466−1乃至466−13の全てのテクスチャを再現するようなテクスチャ情報をファイルに書き込まれる。そして、2回目のステップS126で全てのグループのテクスチャ情報が全てファイルに書き込まれていないと判定され、ステップS127では、さらに次の(3回目の)対象となる水平方向のグループが、例えば、図41の領域471−1として決定される。
その後、処理はステップS123に戻り、対象となる水平方向のグループに繰り返しがあるか否かが判定される。ここでは、図41の領域471−1が図36のステップS97、ステップS98の処理で繰り返す残り領域として配置された領域であり、この処理によって、繰り返しとして再配置されたので、繰り返しがあると判定される。そして、3回目のステップS124およびステップS125の処理で、領域471−1乃至471−13の全てのテクスチャを再現するようなテクスチャ情報がファイルに書き込まれる。ここで、例えば、領域471−1乃至471−13がそれぞれ2つのグループにより構成されていた場合、代表となる領域471−1に関するグループ情報は2つとなる(後述する図43の繰り返す残り領域513が2つとなる)。そして、3回目のステップS126で全てのグループのテクスチャ情報が全てファイルに書き込まれていないと判定され、ステップS127では、さらに次の(4回目の)対象となる水平方向のグループが、例えば、図41の領域491として決定される。
その後、処理はステップ123に戻り、同様の処理が繰り返される。4回目のステップS123においては、対象となる図41の領域491のグループが繰り返しを含まないため(すなわち、領域491は、図36のステップS99の処理で残り領域として配置された領域であり、繰り返しではない領域であるので)、繰り返しがないと判定される。その後、処理はステップS128に進む。
ステップS128において、ファイル生成部405は、水平方向のグループの開始位置と長さをファイルに書き込む。例えば、領域491の水平方向グループの開始位置と長さが書き込まれる。
ステップS129において、ファイル生成部405は、対象となるグループ内のブロックを水平方向に走査し、ブロック毎に開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。例えば、ファイル生成部405は、図41の領域(グループ)491を水平方向に走査し、個々のブロック毎に開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。色は領域491のグループの色を、例えばR,G,Bにより表したものとされる。1つのグループ(例えば、領域491)は、複数のブロックにより構成されているので(上述した処理により複数のブロックとされているので)、ファイル生成部405は、検出したブロックのそれぞれについて、ブロックの開始位置、長さ、および色をファイルに書き込む。
ステップS128とステップS129の処理により、図41の領域491(残り領域)のテクスチャの情報がファイルとして書き込まれたことになる。すなわち、ステップS128の処理で、図41の領域491の配置や長さが書き込まれる。そして、ステップS129の処理で、領域491の内部のブロックの開始位置、長さ、および色がファイルに書き込まれる。これにより、図41の領域491のテクスチャを再現するようなテクスチャ情報をファイルに書き込んだことになる。すなわち、対象となる水平方向のグループに繰り返しがない場合、そのグループの繰り返し回数、繰り返し間隔は必要ないため、ファイルには書き込まれないことになる。
ステップS129の処理の後、処理はステップS126に進み、全てのグループのテクスチャ情報が全てファイルに書き込まれたか否かが判定される。いまの例の場合、まだ領域492のテクスチャ情報がファイルに書き込まれていないので、NOと判定される。その後、処理はステップS127に進み、次の対象となる水平方向のグループ(例えば、図41の領域492)が決定され、処理はステップS123に戻る。
水平方向のグループとして、図41の領域492が決定された後のステップS129までの処理は、基本的に領域491の場合の処理と同様であるので、その説明を省略する。この領域492に対するステップS129までの処理によって、全てのグループの情報がファイルに書き込まれたことになるので、次のステップS126の処理では、YESと判定され、処理はステップS130に進む。
ステップS130において、ファイル生成部405は、ステップS121乃至ステップS129の処理の繰り返しによりファイルに書き込まれたものを1つのファイルとして出力部406に供給する。その後、処理は図36のステップS100に戻る。
図42の処理により、テクスチャ情報を、繰り返しを含むグループ毎に分けてファイルを生成することができる。このファイルは、例えば、図43に示されるような構成となる。
図43に示されるファイル510には、繰り返し情報511−1および511−2(以下、個々に区別する必要がない場合、繰り返し情報511と称する)、繰り返し残り領域情報513−1および513−2(以下、個々に区別する必要がない場合、繰り返し残り領域情報513と称する)、並びに残り領域情報515−1および515−2(以下、個々に区別する必要がない場合、繰り返し情報515と称する)が書き込まれている。また、繰り返し情報511−1には、ブロック情報512−1−1乃至512−1−3が関連付けられて書き込まれており、繰り返し情報511−2には、ブロック情報512−2−1乃至512−2−4が関連付けられて書き込まれている。また、繰り返し残り領域情報513−1に、ブロック情報514−1−1乃至514−1−7が関連付けられて書き込まれており、繰り返し残り領域情報513−2に、ブロック情報514−2−1乃至514−2−4が関連付けられて書き込まれている。また、残り領域情報515−1に、ブロック情報516−1−1乃至516−1−5が関連付けられて書き込まれており、残り領域情報515−2に、ブロック情報516−2−1乃至516−2−3が関連付けられて書き込まれている。なお、以下において、ブロック情報512−1−1乃至512−1−3、並びに512−2−1乃至512−2−4を個々に区別する必要がない場合、ブロック情報512と称し、ブロック情報514−1−1乃至514−1−7、並びにブロック情報514−2−1乃至514−2−4を個々に区別する必要がない場合、ブロック情報514と称し、ブロック情報516−1−1乃至516−1−5、並びにブロック情報516−2−1乃至516−2−3を個々に区別する必要がない場合、ブロック情報516と称する。
これらのブロック情報512、514、並びに516には、図44に示されるように、開始位置情報、長さ情報、および色情報が含まれている。なお、以下においては、図44に示されるブロック情報が、図43のブロック情報512−1−1乃至512−1−3、512−2−1乃至512−2−4、514−1−1乃至514−1−7、514−2−1乃至514−2−4、516−1−1乃至516−1−5、並びに516−2−1乃至516−2−3のそれぞれに書き込まれているものとして説明する。
このファイル510は、図42の処理を、図41の画像490について実行した場合の例を示している。具体的には、上述した図42の1回目のステップS124の処理では、図41の領域461−1乃至461−14のグループの開始位置、長さ、繰り返し回数、および繰り返し間隔が、開始位置情報、長さ情報、および繰り返し情報として図43の繰り返し情報511−1に書き込まれる。そして、1回目のステップS125の処理で、例えば、領域461−1(グループ)に含まれるブロック毎の開始位置、長さ、および色が、開始位置情報、長さ情報、および色情報(図44)として、図43のブロック情報512−1−1乃至512−1−3に書き込まれる。ブロック情報512−1−1乃至512−1−3には、図44に示されるような開始位置情報、長さ情報、および色情報がそれぞれ書き込まれている。すなわち、領域461−1のグループには、垂直方向のブロックが3個あり、3個のブロックの情報が、それぞれブロック情報512−1−1乃至512−1−3として書き込まれる。上述したように、図41の領域461−1乃至461−14は、同じ繰り返しとして検出されたものであるので、それぞれのグループの内部のブロックの構成は同一である。そのため、繰り返し情報511−1に対応するブロック情報を関連付けて記憶させるだけで、図41の領域461−1乃至461−14のテクスチャを再現するようなテクスチャ情報がファイルに書き込まれたことになる。
同様にして、図42の2回目のステップS124の処理では、領域466−1乃至466−13の開始位置、長さ、繰り返し回数、および繰り返し間隔が、図43に示されるように繰り返し情報511−2として書き込まれ、2回目のステップS125の処理で、繰り返し情報511−2に関連付けられて、ブロックの開始位置、長さ、および色が、開始位置情報、長さ情報、および色情報として、ブロック情報512−2−1乃至512−2−4に書き込まれる。この場合、領域466−1乃至466−13には、垂直方向に4個のブロックが含まれている。
そして、図42の3回目のステップS124の処理では、図41の領域471−1乃至471−13の開始位置、長さ、繰り返し回数、および繰り返し間隔が、図43に示されるように、開始位置情報、長さ情報、繰り返し回数情報、および繰り返し間隔情報として繰り返し残り領域情報513−1,513−2に書き込まれ、その次の(3回目の)ステップS125の処理で、残り領域情報513−1,513−2にそれぞれ関連付けられて、ブロックの開始位置、長さ、および色が、開始位置情報、長さ情報、および色情報として、ブロック情報514−1−1乃至514−1−7,ブロック情報514−2−1乃至514−2−4が書き込まれる。この場合、領域471−1には、垂直方向に7個のブロックが含まれているグループ(繰り返し残り領域情報513−1)、および垂直方向に4個のブロックが含まれているグループ(繰り返し残り領域513−2)の2つのグループからなる。
その後、1回目のステップS128(3回のステップS124の処理の後の1回目のステップS128)およびステップS129の処理により、図41の領域491の情報が、残り領域情報515−1、ブロック情報516−1−1乃至516−1−5として書き込まれ、2回目のステップS128およびステップS129の処理により、図41の領域492の情報が、残り領域515−2、ブロック情報516−2−1乃至516−2−3として書き込まれる。その後、図42のステップS130の処理で、図43に示されるようなファイル510が、1つのファイルとして出力部406に供給される。
図42の処理により、繰り返しの要素を含むグループは、その開始位置情報、長さ情報、繰り返し回数情報、および繰り返し間隔情報を書き込むことで、1つのグループ(領域)に対応するブロック情報(例えば、ブロック情報512−1−1乃至512−1−3)だけを書き込めばテクスチャ画像を再現可能となるため、ファイル510に書き込む情報の量を減らすことができる。すなわち、全ての領域についてブロック情報をファイルに書き込んだ場合に比べて、繰り返しの領域のブロック情報はその代表となる領域のみのブロック情報をファイルに書き込めばよいため、書き込む情報量を減らすことができる。
なお、1つの領域が2つのグループにより構成されている場合、一度のステップS124とステップS125の処理、またはステップS128とステップS129の処理で、その領域に対応する情報をファイルに書き込むようにしたが、グループ毎に処理を繰り返して、ファイルに書き込むようにしてもよい。このようにした場合、例えば、1つの領域が5つのグループにより構成されていたとき、その領域に対応する情報をファイルに書き込むには、ステップS124とステップS125の処理、またはステップS128とステップS129の処理が5回繰り返される。
次に、図45のフローチャートを参照して、図33のテクスチャデータ記憶部381におけるファイル記憶処理について説明する。この処理は、テクスチャ生成装置14における図36の処理の後に実行される処理である。すなわち、テクスチャ生成装置14によりテクスチャ情報がファイルに書き込まれ、出力された後に実行される処理である。
ステップS141において、テクスチャデータ記憶部381は、テクスチャデータのファイルの入力を受け付ける。例えば、テクスチャデータ記憶部381は、図43を用いて上述したファイル510の入力を受け付ける。
ステップS142において、テクスチャデータ記憶部381は、テクスチャデータのファイルを記憶し、処理を終了する。
このように、テクスチャデータのファイルは、テクスチャデータ記憶部381に記憶される。
次に、図46のフローチャートを参照して、テクスチャデータ記憶部381に記憶されたテクスチャデータのファイルに基づいて、画像を再現する処理について説明する。なお、この処理は、図35の画像再現装置15により実行される処理であって、図45の処理の後(テクスチャデータ記憶部381にテクスチャデータが記憶された状態)に実行される処理である。
ステップS181において、入力部431は、ファイル(テクスチャデータのファイル)を読み込む。例えば、入力部431は、図43を用いて上述したファイル510を、テクスチャデータ記憶部381から読み込む(読み出す)。
ステップS182において、入力部431は、読み込んだファイルに書き込まれている情報を抽出する。例えば、図43のファイル510の繰り返し情報511−1と、それに関連付けられたブロック情報512−1−1乃至512−1−3とを抽出する。
ステップS183において、再現位置特定部432は、ステップ182の処理で抽出された情報が繰り返し情報であるか否かを判定する。例えば、再現位置特定部432は、図43のファイル510の繰り返し情報511−1と、それに関連付けられたブロック情報512−1−1乃至512−1−3とが抽出された場合や、ファイル510の繰り返し残り領域情報513−1と、それに関連付けられたブロック情報514−1−1乃至514−1−7とが抽出された場合には、その情報の中に、繰り返し回数情報と繰り返し間隔情報が設定されているので繰り返し情報であると判定する。また、例えば、残り領域情報515−1と、それに関連付けられたブロック情報516−1−1乃至516−1−5とが抽出された場合、その情報の中に、繰り返し回数情報と繰り返し間隔情報が設定されていないので、繰り返し情報でないと判定する。すなわち、ステップS182の処理で読み出される情報としては、繰り返しであるとされる、繰り返し情報および繰り返し残り領域情報と、繰り返し情報ではないとされる、残り領域情報とがある。
ステップS183において、抽出された情報が繰り返し情報であると判定された場合、処理はステップS184に進み、再現位置特定部432は、ステップS182の処理で抽出された情報、すなわち、繰り返し情報とそれに関連付けられたブロック情報とを読み出す。例えば、図43の繰り返し情報511−1と、それに関連付けられたブロック情報512−1−1乃至512−1−3とが読み出される。
ステップS185において、再現位置特定部432は、繰り返し情報に基づいて、グループの再現位置を特定する。図43の例の場合、繰り返し情報511−1に基づいて、複数のグループの再現位置を特定する。具体的には、繰り返し情報511−1の開始位置情報、長さ情報、繰り返し回数情報、および繰り返し間隔情報に基づいて、複数のグループの再現位置を特定する。これにより、例えば、図41の領域461−1乃至461−14の位置を特定することができる。
ステップS186において、再現位置特定部432は、ブロック情報に基づいて、ブロックの再現位置を特定する。図43の例の場合、ブロック情報512−1−1乃至512−1−3に基づいて、グループ(領域461−1乃至461−14)を構成するブロックの再現位置を特定する。具体的には、ブロック情報512−1−1乃至512−1−3のそれぞれに書き込まれている開始位置情報と長さ情報に基づいて、ブロックの再現位置を特定する。
ステップS187において、テクスチャ展開部433は、ステップS186およびステップS187の処理で特定されたグループの再現位置に、ブロック情報を展開する。図41の例の場合、領域461−1を構成する3個のブロック(図43の繰り返し情報511−1に対応するブロック情報が3個であるので、ここでは仮に3個と定義される)に、それぞれ色情報(ブロック情報512−1−1並びにブロック情報512−1−3に書き込まれている色情報)を、メモリに展開する。ここでいう展開は、再現するアドレスや色情報を指定することであり、実際画面上に表示させるような画像を作成する処理ではない。また、領域461−1乃至461−14についても、ステップS186の処理でグループの再現位置として特定されているので、テクスチャ展開部433は、同様にして色情報を展開する。これにより、図41の領域461−1乃至461−14が再現されたことになる。
ステップS188において、テクスチャ展開部433は、ファイルの中の全ての要素(情報)をメモリに展開したか否かを判定する。いまの例の場合、繰り返し情報511−2、繰り返し残り領域情報513−1および513−2、並びに、残り領域情報515−1および515−2がメモリに展開されていないので、NOと判定される。
ステップS188において、ファイルの中の全ての要素をメモリに展開していないと判定された場合、処理はステップS182に戻り、入力部431は、ファイルに書き込まれている情報を抽出する。入力部431はこのとき、まだ展開されていない情報を抽出するようにする。例えば、入力部431は、図43の繰り返し情報511−2と、それに関連付けられたブロック情報512−2−1乃至512−2−4を抽出する。図43の繰り返し情報511−2と、それに関連付けられたブロック情報512−2−1乃至512−2−4が抽出された場合、それ以降のステップS183乃至ステップS188の処理は、上述した1回目のステップS183乃至ステップS188の処理と同様であるので、その説明は省略する。2回目のステップS187までの処理により、図41の領域461−1乃至461−14の他に、さらに、領域466−1乃至466−13が再現されたことになる。
そして、ステップS188でファイルの中の全ての要素をまだメモリに展開していないと判定され、処理はステップS182に戻る。3回目のステップS182の処理では、まだメモリに展開されていない情報として、図43の繰り返し残り領域情報513−1と、それに関連付けられたブロック情報514−1−1乃至514−1−7とが抽出される。それ以降の処理は、上述した繰り返し情報511の処理と同様であるので、その説明は省略する。
そして、ステップS188でファイルの中の全ての要素をまだメモリに展開していないと判定され、処理はステップS182に戻る。4回目のステップS182の処理では、まだメモリに展開されていない情報として、図43の繰り返し残り領域情報513−2と、それに関連付けられたブロック情報514−2−1乃至514−2−4とが抽出される。それ以降の処理は、上述した繰り返し情報511の処理と同様であるので、その説明は省略する。3回目のステップS182乃至ステップS188の処理、並びに4回目のステップS182乃至ステップS187の処理により、領域461−1乃至461−14、並びに領域466−1乃至466−13の他に、領域471−1乃至471−13がさらに再現されたことになる。すなわち、領域471は、2つのグループ(すなわち、2つの繰り返し残り領域情報513−1と513−2)により構成されているため、ステップS182乃至ステップS188の処理を2回繰り返す(3回目と4回目)ことで、再現することができる。そして、ステップS188で、ファイルの中の全ての要素をまだメモリに展開していないと判定され、処理はステップS182に戻る。
5回目のステップS182の処理では、入力部431は、まだメモリに展開されていない情報として、例えば、図43の残り領域情報515−1と、それに関連付けられたブロック情報516−1−1乃至516−1−5とを抽出する。そして、ステップS183において、再現位置特定部432は、ステップS182の処理で抽出された情報、いまの例の場合、残り領域情報515−1とそれに関連付けられたブロック情報516−1−1乃至516−1−5とが、繰り返し情報であるか否かを判定する。この場合、残り領域情報515−1とそれに関連付けられたブロック情報516−1−1乃至516−1−5とは繰り返し情報でない(繰り返し回数情報と繰り返し間隔情報が設定されておらず、残り領域情報である)ので、NOと判定される。
ステップS183において、抽出された情報が繰り返し情報でない、すなわち、残り領域情報であると判定された場合、処理はステップS189に進み、再現位置特定部432は、ステップS182の処理で抽出された情報、すなわち、残り領域情報とそれに関連付けられたブロック情報とを読み出す。図43の例の場合、残り領域情報515−1と、それに関連付けられたブロック情報516−1−1乃至516−1−5とが読み出される。
ステップS190において、再現位置特定部432は、残り領域情報に基づいて、グループの再現位置を特定する。具体的には、残り領域情報515−1の開始位置情報、および長さ情報に基づいて、そのグループ(領域)の再現位置が特定される。これにより、例えば、図41の領域91の位置を特定することができる。
ステップS191において、再現位置特定部432は、ブロック情報に基づいて、ブロックの再現位置を特定する。図43の例の場合、再現位置特定部432は、ブロック情報516−1−1乃至516−1−5に基づいて、グループ(領域491)を構成するブロックの再現位置を特定する。具体的には、ブロック情報516−1−1乃至516−1−5のそれぞれに書き込まれている開始位置情報と長さ情報に基づいて、ブロックの再現位置を特定する。
ステップS192において、テクスチャ展開部433は、ステップS190およびステップS191の処理で特定されたグループの再現位置に、ブロック情報をメモリ展開する。図41の例の場合、領域491を構成する5個のブロック(図43の残り領域情報515−1に対応するブロック情報が5個であるので、ここでは仮に5個と定義される)に、それぞれ色情報(ブロック情報516−1−1乃至ブロック情報516−1−5に書き込まれている色情報)を、メモリに展開する。ここでいう展開は、再現するアドレスや色情報を指定することであり、実際画面上に表示させるような画像を作成する処理ではない。これにより、図41の領域491が再現されたことになる。
ステップS192の処理の後、ステップS188に進み、テクスチャ展開部433は、ファイルの中の全ての要素(情報)をメモリに展開したか否かを判定する。いまの例の場合、まだ残り領域情報515−2と、それに関連付けられたブロック情報516−2−1乃至516−2−3が展開されていないので、NOと判定される。そして、処理はステップS182に戻る。
そして、6回目のステップS182の処理で、まだメモリに展開していない情報として、図43の残り領域情報515−2と、それに関連付けられたブロック情報516−2−1乃至516−2−3とが抽出される。残り領域情報515−2と、それに関連付けられたブロック情報516−2−1乃至516−2−3とが抽出された場合、それ以降のステップS183、ステップS189乃至192、並びにステップS188の処理は、上述した残り領域情報515−1が抽出された場合における処理と同様であるので、その説明は省略する。この処理により、図41の領域492が再現される。ここまでの処理で、図43のファイル510の情報は全てメモリに展開されたことになるので、ステップS188において、テクスチャ展開部433は、ファイルの中の全ての要素をメモリに展開したと判定し、処理をステップS193に進める。
ステップS193において、画像出力部434は、テクスチャ展開部433によりメモリに展開されたテクスチャ(グループおよびブロックの情報)に基づく画像を出力する。すなわち、ここまでの処理によりメモリに展開された、再現するアドレスや色情報に基づいて、実際に、画面上に表示されるような表示画像のデータが生成され、出力される。この例の場合、図41に示されるような画像490(テクスチャ)が出力される。その後、処理は上述した図2のステップS15に戻る。
図46の処理により、テクスチャデータのファイルに基づいて、画像を再現することができる。
図33乃至図46によれば、繰り返し成分と対称成分によって、テクスチャの特徴を残してテクスチャを生成および加工することができる。また、繰り返しに基づいて構成されたテクスチャに基づくファイルを生成することで、メモリの節約、処理コストの削減を図ることができる。
図33乃至図46のテクスチャ生成装置14によれば、繰り返し抽出部402が画像に繰り返し表われ類似する画像の成分である繰り返し成分を画像から抽出し(例えば、図36のステップS92)、繰り返し調整部403が、抽出された繰り返し成分の画面上の距離を均等に配置することで、繰り返し成分の配置を調整し(例えば、図36のステップS94とステップS95)、残り領域補間部404が、画像のうちの一部の領域であって、繰り返し成分の配置が調整されていない他の領域の画像に、画像の繰り返し成分を含まない領域の画像の代表値を補間し(例えば、図36のステップS98、ステップS99)、ファイル生成部405が、補間された画像における繰り返し成分およびその配置の特徴を示す特徴情報を生成する(例えば、図36のステップS100)ようにしたので、テクスチャの特徴を残してテクスチャ(わかりやすい画像)を生成および加工することができる。
また、図33乃至図46の画像再現装置15によれば、画像における、画像に繰り返し表われ類似する画像の成分である繰り返し成分、およびその配置の特徴を示す特徴情報を取得し、取得した特徴情報に基づいて、画像を再現するようにしたので、繰り返し成分と対称成分によって、テクスチャの特徴を残してテクスチャを生成および加工することができる。また、繰り返しに基づいて構成されたテクスチャに基づくファイルを生成することで、メモリの節約、処理コストの削減を図ることができる。さらに、画像再現装置15によれば、繰り返し成分と対称成分によって、テクスチャの特徴から構成される、わかりやすい画像を再現することができる。
なお、図33のテクスチャ生成装置14がテクスチャデータのファイルを生成し、テクスチャデータ記憶部381が生成されたテクスチャデータのファイルを記憶するようにしたが、テクスチャデータ記憶部381に記憶させるものは、ファイルでなくとも、単に、テクスチャデータ(すなわち、図36のステップS99までの処理で生成された、画像の繰り返し成分とその配置の特徴を示す特徴情報を含むテクスチャデータ)でもよい。この場合、図36のステップS100の処理が省略され、図45の処理では、テクスチャデータのファイルではなく、テクスチャデータそのものが扱われる。また、図46のステップS181で読み込まれるものがファイルではなく、テクスチャデータ記憶部381に記憶されるテクスチャデータそのものとなる。
次に、最頻値の算出方法の例を、図47と図48を参照して説明する。図47は、最頻値算出処理を説明するフローチャートである。なお、ここでは具体例として、図7のステップS36の処理で算出される最頻値について説明する。
ステップS201において、エッジ出現区間算出部53は、データ総数aを算出する。図9の例の場合、エッジ出現区間算出部53は、複数のエッジのうち、任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対(2本のエッジの組み合わせ)の数を、データ総数aとして算出する。
ステップS202において、エッジ出現区間算出部53は、区間数bを決定する。具体的には、エッジ出現区間算出部53は、ツェラーの公式を用いて、分割数(区間数b)を決定する。例えば、図48で示されるようなヒストグラムを作成する場合、区間数b(分割数)は11として決定される。
ステップS203において、エッジ出現区間算出部53は、最小値c、最大値d、および区間幅eを決定する。例えば、図9の例の場合、間隔101−1が最小値cとされ、区間101−11が最大値dとされる。また、最小値cから最大値dまでの幅が、ステップS202の処理で決定された区間数bで割算されることで、区間幅eが決定される。
ステップS204において、エッジ出現区間算出部53は、データを区間に割り振る。これにより、図48に示されるように、図9の間隔(間隔101−1乃至101−11,102−1乃至102−3,103−1,103−2,並びに104−1)がそれぞれ割り振られる。
そして、ステップS205において、エッジ出現区間算出部53は、最頻区間を検出する。図48の例の場合、最もその区間に入っている間隔(エッジ対の長さ)が多い区間における間隔を、最頻区間fとされる。すなわち、この最頻区間fに入る間隔には、所定の幅が設けられており、その間隔は全て等しい訳ではない。
ステップS206において、エッジ出現区間算出部53は、最頻値を算出する。具体的には、エッジ出現区間算出部53は、最頻値=最小値c+2.5×区間幅e(最小値c+2×区間幅e<最頻値<最小値c+3×区間幅e)として算出する。その後、処理は終了される。
図47、図48の処理により、ヒストグラムにより最頻値を算出することができる。最頻値は、図48に示されるように、ヒストグラム上において、所定の幅に含まれる値(間隔の長さ)を全て最頻値(最頻値群)としているため、所定の幅で設定される。
以上の処理を、図1と図49を用いて説明する。
画像処理システム1の繰り返し周期抽出装置11には、図49の繰り返し領域を含む画像601の情報が入力される。繰り返し周期抽出装置11は、この繰り返し領域を含む画像601から、水平方向エッジの繰り返し周期のデータ611と垂直方向エッジの繰り返し周期のデータ612を抽出し、繰り返し周期のデータ602(図1の繰り返し周期のデータ21)としてブロック化装置12に出力する。ブロック化装置12は、水平方向エッジの繰り返し周期のデータ611と垂直方向エッジの繰り返し周期のデータ612を少なくとも含む繰り返し周期のデータ602(繰り返し周期のデータ21)に基づいて、画像をブロック化し、ブロック画像603のデータ(ブロック画像データ22)として、連続領域抽出装置13に出力する。連続領域抽出装置13は、ブロック画像603のデータ(ブロック画像データ22)に基づいて、ブロックを領域に分割するとともに類似する領域を統合し、連続領域をまとめた画像604のデータ(連続領域データ23)をテクスチャ生成装置14に出力する。
テクスチャ生成装置14は、連続領域の画像604のデータ(連続領域データ23)に基づいて、繰り返しを考慮したテクスチャデータの画像605のファイル(テクスチャデータ24)を生成する。なお、このとき、図33のテクスチャデータ記憶部381がテクスチャデータのファイルを記憶するようにしてもよい。そして、画像再現装置15は、テクスチャデータの画像605のファイル(テクスチャデータ24)に基づいて、画像を再現する。
このように、繰り返し周期抽出装置11では、画像の主要なエッジの繰り返しに基づいて繰り返し周期を抽出することができる。また、ブロック化装置12では、画像の繰り返しの成分の特徴を含んだ、任意のサイズのブロックからなるブロック画像画像を生成することができ、画像データの容量を小さくすることができる。さらに、連続領域抽出装置13では、画像中の連続領域を抽出することができ、もって、連続領域をまとめた画像を生成することができる。また、テクスチャ生成装置14では、繰り返しを考慮したテクスチャデータの画像のファイルを生成することができ、もって、メモリを節約することができる。また、処理コストを削減することができる。さらに、入力画像と比較し、テクスチャデータの画像のファイルのサイズを小さくすることができる。また、画像再現装置15では、テクスチャデータに基づいて画像を再現するので、テクスチャの特徴を生かした画像を作成することができる。画像の再現を迅速に行うことができる。
例えば、図50に示されるような、画像入力部661、フーリエ変換部662、およびピーク検出部663を備える繰り返し周期抽出装置651においては、図51の処理が実行されることで、繰り返し周期が抽出される。
具体的には、画像入力部661がステップS231において、画像データの入力を受け付け、ステップS232において、各画素の色成分を抽出する。フーリエ変換部662は、ステップS233において画像を2次元フーリエ変換する。ピーク検出部663は、ステップS234においてピークを取り出し、ステップS235において周期を計算する。
図50および図51によれば、主要なエッジ周期を1つ求めることはできるが、図3乃至図11を用いて説明した繰り返し周期抽出装置11によれば、主要な複数のエッジ周期を求めることができる。
また例えば、図52に示されるような、画像入力部691、分割数決定部692、画像分割部693、および色付け画像出力部694を備えるブロック化装置681においては、図53の処理が実行されることで、画像がブロック化される。
具体的には、図53のステップS261において、分割数決定部692は、画像入力部691に入力された画像に基づいて、水平方向と垂直方向の分割数を決定し、ステップS262において、画像分割部693は、分割数をもとに等間隔の分割位置を決定する。
図52および図53によれば、画像を等間隔に分割することはできるが、図12乃至図16を用いて説明したブロック化装置12によれば、画像の特徴を考慮してブロックに分割し、任意の大きさのブロックを出力することができる。また、図17乃至図32を用いて説明した連続領域抽出装置13によれば、画像の中の水平方向と垂直方向の連続領域を抽出することができる。また、連続領域に基づいて画像をブロック化することができる。さらに、これを建物の画像に適用した場合、窓や壁などのパーツに分解したり、再利用することができる。
また、例えば、図54に示されるような画像切り出し部721からテクスチャデータ722が出力され、テクスチャ展開部723に入力されるような構成においては、図55および図56の処理が行われることで、画像の切り出しとテクスチャの展開が行われる。
具体的には、画像切り出し部721がステップS291において、各画素の色成分を抽出し、ステップS292において、ユーザの指令に基づいてテクスチャを修正する。その後画像切り出し部721は、修正したテクスチャをテクスチャデータ722として出力する。
テクスチャ展開部723は、ステップS311において、このテクスチャデータ722を読み込み、ステップS312において、全画素をメモリ上に展開する。
図54と図55によれば、各画素について、ユーザからの指令に基づいてテクスチャの修正を行うことはできるが、図33乃至図46を用いて説明したテクスチャ生成装置14によれば、画像に含まれる繰り返しの成分に基づいてテクスチャデータを生成することができる。また、繰り返しをもとにテクスチャデータのファイルを生成するため、メモリの容量を節約することができる。さらに、図33乃至図46を用いて説明した画像再現装置15によれば、テクスチャデータに基づいて、画像を再現することができる。また、テクスチャ生成装置14および画像再現装置15によれば、例えば、画像に基づいて地図を作成する場合に、建物の雰囲気を損なうことなく、わかりやすい地図を作成することができる。さらに、繰り返しに基づいてテクスチャのファイルを生成することで、メモリの容量を節約するとともに、処理コストを削減することができる。また、入力画像を保存した場合に比べて、ファイルサイズを小さくすることができる。
また、テクスチャ生成装置14によれば、3次元地図を作成する場合に、デジタルスチルカメラにより撮影された画像の繰り返しに基づいてテクスチャデータを生成するため、画像に含まれる不要な情報(例えば、電線、木、または影)を除いたテクスチャデータを生成することができる。すなわち、ユーザが電線や木、影などを操作入力によって取り除く必要がなく3次元地図の作成に手間をかけることもなく、費用を抑えることができる。画像再現装置15においても、このテクスチャデータに基づいて、画像に含まれる不要な情報を除いた画像を再現できるので、わかりやすい地図を作成することができる。また、テクスチャ生成装置14は、繰り返しの特徴に基づいて生成したテクスチャデータのファイルを生成するようにし、そのファイルには、繰り返しの部分(グループ)については、そのデータを重複して書き込むこともないため、データベースのデータ量を抑えることができる。さらに、例えば、一般的な地図に用いる画像を作成する場合、地図上に文字情報やアイコン等を付加するとき、通常の画像に対して、特徴のみにより構成された画像の方が、ユーザにとって、わかりやすい画像とすることができる。よって、より、ユーザにわかりやすい地図を提供することができる。
なお、以上の例では、図1の画像処理システム1において、ブロック化装置12に繰り返し周期抽出装置11からの繰り返し周期のデータ21が供給され、ブロック化装置12が、繰り返し周期のデータ21に基づいて画像をブロック化するようにしたが、ブロック化装置12に、デジタルスチルカメラなどにより撮像されたモザイク画像などを入力し、ブロック化するようにしてもよい。このモザイク状画像のデータの具体的な例として、モザイク状の低解像度化された画像データを、図57乃至図72を参照して説明する。
図57は、画像を変換する画像変換装置の構成例を示すブロック図である。
この画像変換装置821は、入力画像を人の目で認識できる低解像度化画像に変換して出力する装置である。
画像入力部831は、入力画像を取得し、その画像サイズ(水平方向および垂直方向の画素数)を検出し、分割数決定部838に出力すると共に、入力画像をRGB(Red Green Blue)成分に分離して、輝度を求めてエッジ強調部832に出力する。さらに、画像入力部811は、取得した入力画像を画像分割部839に出力する。
エッジ強調部832は、入力画像にエッジ強調フィルタによる処理を施し、入力画像のエッジを強調し、エッジ抽出部833に出力する。このエッジ強調フィルタは、例えば、ラプラシアンフィルタなどであるが、これに限るものではなく、エッジが強調できればラプラシアンフィルタ以外のフィルタでもよい。尚、エッジ強調フィルタについては後述する。
エッジ抽出部833は、エッジ強調部832より入力された、エッジが強調された、画像に、エッジ抽出フィルタ処理を施し、エッジが強調された画像からエッジのみを抽出した画像(例えば、エッジ部の画素の画素値を1、それ以外の画素を0とした2値画像)を生成し、エッジ判定部834に出力する。エッジ抽出フィルタは、例えば、Robertsのエッジ検出フィルタ、Prewittのエッジ検出フィルタ、または、Sobelのエッジ検出フィルタなどであるが、エッジが抽出できるものであれば、それ以外のフィルタであってもよい。尚、エッジ抽出フィルタについては詳細を後述する。
エッジ判定部834は、エッジ抽出部833より入力された、エッジ抽出フィルタによりエッジが抽出されている画像の各画素についてエッジの可能性の高い画素(エッジが強調された後の入力画像の画素から抽出されたエッジを用いているので、エッジが強調される前の入力画像上におけるエッジの可能性が高い画素と言う意味で、ここでは、エッジの可能性の高い画素と称している)であるか否かを判定し、エッジの可能性が高い画素の情報をエッジカウント部835に出力する。より詳細には、エッジ部の画素の画素値を1、それ以外の画素を0とした2値画像とした場合、入力画像中においてエッジである可能性の高い画素の画素値は、エッジ強調部832、および、エッジ抽出部833の処理により画素値が1となっているはずなので、エッジ判定部834は、各画素の画素値が、1であるとき、その画素はエッジ部の可能性の高い画素であるとみなし、その情報をエッジカウント部835に出力する。
エッジカウント部835は、エッジ部である可能性の高い画素からなる画像の水平方向、および、垂直方向の各座標位置について、それぞれのエッジ部である可能性の高い画素数をカウントし、水平方向、および、垂直方向のそれぞれについて各座標位置毎のエッジである可能性の高い画素数のカウント結果をDFT(Descrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)部836に出力する。
DFT部836は、エッジカウント部835より入力される水平方向、および、垂直方向のそれぞれについて各座標位置毎のエッジである可能性の高い画素のカウント結果を、水平方向、および、垂直方向のそれぞれについて、離散フーリエ変換処理を施して、水平方向、および、垂直方向のそれぞれについて、エッジの周期(エッジの発生する空間的な周期(間隔))に対応する空間周波数((エッジの発生する空間的な周期(間隔)の逆数)の水平方向、および、垂直方向のそれぞれについてのパワースペクトル(フーリエ変換した際のフーリエ級数組(実部の係数と虚部の係数の組)のそれぞれの2乗の和)を生成し、ピーク抽出部837に出力する。
ピーク抽出部837は、DFT部836より入力された、水平方向、および、垂直方向のそれぞれについて、パワースペクトルから、そのピーク位置となる空間周波数を検出し、水平方向、および、垂直方向についてそれぞれ検出し、検出したピークとなる空間周波数の情報を分割数決定部838に出力する。
分割数決定部838は、画像入力部831より入力された画像サイズの情報と、ピークとなる空間周波数の情報から分割数を決定し、画像分割部839に出力する。すなわち、空間周波数は、エッジの発生する周期の逆数であるので、分割数決定部838は、発生するエッジに対応したモザイクのブロックを発生するように画像の分割数を決定する。より具体的には、分割数決定部838は、空間周波数の逆数を求めることにより周期(エッジの発生する間隔を示す画素数)を求め、画像サイズにおける水平方向と垂直方向の画素数を、その周期の画素数でそれぞれ割ることにより分割数を決定する。
画像分割部839は、分割数決定部838より入力された、水平方向、および、垂直方向の分割数で、入力画像を分割し、分割した画像を色付画像出力部840に出力する。すなわち、画像分割部839は、入力された水平方向、および、垂直方向の分割数で、入力画像をモザイク状のブロック単位の画像に分割する。
色付画像出力部840は、画像分割部839より入力された、モザイク状のブロックに分割されている各画像に含まれている全画素の画素値の、例えば、中央値、または、最頻値(最も頻度の高い画素値)を代表画素値として、そのブロックに含まれている全ての画素の画素値を代表画素値とし、これらの処理を、入力画像の全てのブロックについて実行することで、入力画像を低解像度化し、モザイク画像に変換して、出力する。
次に、図58のフローチャートを参照して、図57の画像変換装置821によるモザイク画像変換処理について説明する。
ステップS421において、画像入力部831は、入力画像を取得して、画像サイズを検出して、分割数決定部838に出力すると共に、入力画像を画像分割部839に出力する。
ステップS422において、画像入力部831は、入力画像を各画素の画素値をRGB成分に分離して、輝度を求めてエッジ強調部832に出力する。
ステップS423において、エッジ強調部832は、輝度値からなる入力画像の情報にエッジ強調フィルタによるエッジ強調処理を施し、入力画像のエッジを強調してエッジ抽出部833に出力する。
ここで、エッジ強調部832の処理に用いられるエッジ強調フィルタについて説明する。
エッジ強調フィルタは、例えば、上述のようにラプラシアンフィルタである。ラプラシアンフィルタの動作原理は、以下のようなものである。すなわち、例えば、図59Aで示されるように、入力画像の輝度値f(x)が空間方向xに対してエッジ部分を構成している場合(図59Aで示されるように段差が生じている場合)、このf(x)が1次微分されることにより、図59Bで示されるように1次微分値f(x)'は、上に凸の曲線が得られる。さらに、2次微分値f(x)''は、図59Cで示されるように、sin波形のような曲線となる。この2次微分値f(x)''を、元の輝度値f(x)から減算することにより、図59Dで示されるような波形が得られる。この結果、原画像のエッジ部分には存在しなかった、輝度値の変化が開始される部分に凹部と、変化が終了する部分に凸部がそれぞれ生じることとなる。この結果、エッジ部分の濃度変化が強調される。
さらに、ラプラシアンフィルタによるエッジ強調の処理の画素値の計算方法について説明する。
画像のディジタル処理においては、1次微分値は、画素間の輝度値の差分により求められる。すなわち、水平方向に図60Aで示されるように画素f(i,j),f(i+1,j)が配置され、垂直方向に図60Bで示されるように画素f(i,j),f(i,j+1)が配置されていた場合、水平方向の画素間の1次微分値をfx(i,j)とし、垂直方向の画素間の1次微分値をfy(i,j)とするとき、以下の式(1),式(2)のような関係から、1次微分値は演算される。
fx(i,j)=f(i+1,j)−f(i,j)
・・・(1)
fy(i,j)=f(i,j+1)−f(i,j)
・・・(2)
さらに、2次微分値は、この際、1次微分値の差分が用いられる。すなわち、水平方向に図60Cで示されるように画素f(i−1,j),f(i,j),f(i+1,j)が配置され、垂直方向に図60Dで示されるように画素f(i,j−1),f(i,j),f(i,j+1)が配置されていた場合、水平方向の画素間の2次微分値をfxxとし、垂直方向の画素間の2次微分値をfyyとするとき、以下の式(3),式(4)のような関係から、2次微分値は演算される。
fxx(i,j)=fx(i,j)−fx(i+1,j)
={f(i+1,j)−f(i,j)}−{f(i,j)−f(i−1,j)}
=f(i+1,j)−2×f(i,j)+f(i−1,j)
・・・(3)
fyy(i,j)=fy(i,j+1)−fy(i,j)
={f(i,j+1)−f(i,j)}−{f(i,j)−f(i,j−1)}
=f(i,j+1)−2×f(i,j)+f(i,j−1)
・・・(4)
ラプラシアン▽2f(i,j)は、以上の関係から以下の式(5)で示されるように定義される。
2f(i,j)=fxx(i,j)+fyy(i,j)
=f(i+1,j)−2×f(i,j)+f(i−1,j)+f(i,j+1)−2×f(i,j)+f(i,j−1)
=f(i+1,j)+f(i−1,j)+f(i,j+1)+f(i,j−1)−4×f(i,j)
・・・(5)
従って、原画像f(i,j)からラプラシアン▽2f(i,j)を差し引くことで、以下の式(6)よりエッジ強調された画像の画素値g(i,j)が導出されることになる。
g(i,j)=f(i,j)−▽2f(i,j)
=f(i,j)−(f(i+1,j)+f(i−1,j)+f(i,j+1)+f(i,j−1)−4×f(i,j))
=−f(i+1,j)−f(i−1,j)−f(i,j+1)−f(i,j−1)+5×f(i,j))
・・・(6)
上述の式(6)は、図61Aで示されるように、注目画素(図中中央の画素)について、上下左右に存在する合計4画素(注目画素を含めて5画素)についての2次微分値を用いたフィルタによる具体的な演算である。ここで、図61Aにおいては、上段から下段に向かって、かつ、左から右に向って0,−1,0,−1,5,−1,0,−1,0の3画素×3画素のフィルタ(ラプラシアンフィルタ)であるが、斜め方向は、全て0が配置されているため、実質的に注目画素と上下左右の5画素についてのフィルタとなっている。
そこで、斜め方向も考慮するような場合、図61Bで示されるように、上段から下段に向かって、かつ、左から右に向かって−1,−1,−1,−1,5,−1,−1,−1,−1の3画素×3画素の実質的に注目画素を含む9画素のフィルタとしてもよい。
尚、エッジ強調部832によるエッジ強調の処理は、以上のようにラプラシアンフィルタを用いた処理に限るものではなく、入力画像のエッジ部を強調する処理が実現できればよく、例えば、入力画像をFFT(Fast Fourier Transform)により変換し、空間周波数領域で高周波成分により強調した後、逆FFTにより空間領域に戻すことによりエッジを強調するようにしてもよい。
ここで、図58のフローチャートの説明に戻る。
ステップS424において、エッジ抽出部833は、エッジ強調部832より入力されたエッジが強調されている入力画像からエッジ抽出フィルタを用いて、エッジを抽出した画像(エッジ部のみから構成される画像)を生成し、エッジ判定部834に出力する。より詳細には、例えば、エッジ抽出部833は、エッジ部の画素を1として、それ以外の部分の画素を0としたエッジ部分のみを認識することができる2値画像を生成する。
ここで、エッジ抽出フィルタについて説明する。
エッジ部は、上述のように隣接する画素間の画素値(今の処理では、輝度値)が急激に変化している部分である。そこで、エッジ抽出部833は、隣接する画素間で求められる画素値の差分、すなわち微分値から以下の式(7)で定義される値を閾値と比較し、閾値以上であればエッジ部であると判定する。
|▽f(i,j)|=√(fx 2(i,j)+fy 2(i,j))
・・・(7)
ここで、式(7)において、fx(i,j)およびfy(i,j)は、上述の式(1),(2)と同様である。すなわち、水平方向の1次微分値fx(i,j)は、図62Aで示されるような隣接する画素の画素値(輝度値)に図中の値(各マス目は、画素を示し、左のマス目から−1,1)を乗じて加算したものであり、同様にして、垂直方向の1次微分値fy(i,j)は、図62Bで示されるような隣接する画素の画素値(輝度値)に図中の値(各マス目は、画素を示し、上のマス目から−1,1)を乗じて加算したものである。尚、注目画素は、図62A中の左右どちらでもよく、また、図62B中の上下のいずれであってもよい。
尚、式(7)で示した演算処理は、全画素について演算するには、処理時間がかなり必要となるため、処理の高速化を図るため、以下の式(8)、または、式(9)を近似式として代用するようにしてもよい。
|▽f(i,j)|≒|fx(i,j)|+|fy(i,j)|
・・・(8)
|▽f(i,j)|≒Max(|fx(i,j)|,|fy(i,j)|)
・・・(9)
ここで、Max(A,B)は、A,Bのうち、いずれか大きい方の値を示す。
以上においては、隣接画素として注目画素の左右のいずれか、および、上下のいずれかの画素を選択した場合のエッジ抽出方法であるが、例えば、図63で示すように、注目画素に対して斜め方向に隣接する画素との画素値の差分からエッジを抽出するようにしてもよい。図63Aにおいて、注目画素は、左下の画素、または、右上の画素のいずれかであり、図63Bにおいては、左上の画素、または、右下の画素である。また、各画素の画素値に対して乗じる係数は、図63Aの場合、上から下に、かつ、左から右に、0,1,0,−1であり、また、図63Bの場合、上から下に、かつ、左から右に、1,0,−1,0である。
この斜め方向に隣接する画素間の画素値の差分からエッジを抽出するフィルタをRobertsのエッジ検出フィルタ(以下、ロベルツフィルタとも称する)という。
このロベルツフィルタを用いた場合、上述の式(7)に対応する式は、以下の式(10)となる。
|▽f(i,j)|=√((f(i,j)−f(i+1,j+1))2+(f(i+1,j)−f(i,j+1))2)
・・・(10)
従って、ロベルツフィルタを使用する場合、上述の式(10)の関係を用いてエッジが検出されることになる。さらに、同様にして、上述の式(10)の演算をより高速化させるため、以下の式(11),式(12)で示されるような簡易式を用いるようにしてもよい。
|▽f(i,j)|≒|(f(i,j)−f(i+1,j+1)|+|f(i+1,j)−f(i,j+1)|
・・・(11)
|▽f(i,j)|≒Max(|(f(i,j)−f(i+1,j+1)|,|f(i+1,j)−f(i,j+1)|)
・・・(12)
さらに、以上の方法で、エッジを求めるようにしてもよいが、例えば、以上の式(1)におけるfx(i,j)は、厳密な意味において、(i,j)の座標上に存在する注目画素の1次微分値を求めているのではなく、fx(i+05,j)の1次微分値を求めていることに他ならない。そこで、図64Aで示されるように、注目画素(図64A中の中央の画素)に対して水平方向に隣接する左右の画素間、および、図64Bで示されるように、注目画素(図64B中の中央の画素)に対して垂直方向に隣接する上下の画素間の差分からそれぞれ注目画素位置の水平方向、および、垂直方向の1次微分値を求めるようにしてもよい。すなわち、図64Aにおいては、3画素×3画素の合計9画素に対してかけられるフィルタであるが、実質的には、注目画素の左右に隣接する画素間の差分が注目画素の水平方向の1次微分値として得られることになる。また、同様に、図64Bにおいても、3画素×3画素の合計9画素に対してかけられるフィルタであるが、実質的には、注目画素の上下に隣接する画素間の差分が注目画素の垂直方向の1次微分値として得られることになる。このフィルタによる処理により、差分を求める画素間の距離が大きくなる分、ノイズによる影響を小さくすることができる。
さらに、図65Aで示されるように、注目画素について、左上、左側、および左下に隣接する画素の画素値の和と、右上、右側、および右下に隣接する画素の画素値の和との差分を求めてもよく、この場合、平滑化された水平方向の1次微分値を求める事が可能となる。図65Aにおいては、各画素の画素値に係数として上から下に向かって、かつ、左から右に向かって、−1,0,1,−1,0,1,−1,0,1の係数を乗じて和を取る処理がなされる。
同様に、図65Bで示されるように、注目画素について、左上、上側、および右上に隣接する画素の画素値の和と、右下、下側、および左下に隣接する画素の画素値の和との差分を求めるようにしてもよく、この場合、平滑化された垂直方向の1次微分値を求めることが可能となる。図65Bにおいては、各画素の画素値に係数として上から下に向かって、かつ、左から右に向かって、−1,−1,−1,0,0,0,1,1,1の係数を乗じて和を取る処理がなされる。尚、図65A,Bで示されるようなフィルタは、一般に、Prewittのエッジ検出フィルタ(以下、プレウィットフィルタとも称する)と呼ばれる。
また、図66Aで示されるように、注目画素の水平方向に隣接する画素の画素値に対してのみ重みをつけて、係数を設定するようにしてもよい。すなわち、図66Aにおいては、各画素の画素値に係数として上から下に向かって、かつ、左から右に向かって、−1,0,1,−2,0,2,−1,0,1の係数を乗じて和を取る処理がなされる。
同様にして、図66Bで示されるように、注目画素の垂直方向に隣接する画素の画素値に対してのみ重みをつけて、係数を設定するようにしてもよい。すなわち、図66Bにおいては、各画素の画素値に係数として上から下に向かって、かつ、左から右に向かって、−1,−2,−1,0,0,0,1,2,1の係数を乗じて和を取る処理がなされる。
図66A,Bで示されるようなフィルタの処理により、最も近い位置に隣接する画素の画素値に対して大きな重み付けを施す処理が可能となり、より正確なエッジ検出が可能となる。尚、図66A,Bで示されるようなフィルタは、一般に、Sobelのエッジ検出フィルタ(以下、ソーベルフィルタとも称する)と呼ばれる。
以上のようなエッジ検出フィルタを用いた処理により、例えば、図67で示されるような建築物の画像が入力画像である場合、図68の右部で示されるようにエッジ部(画素値が変化する部分)のみが、図中「白色」で表示され、それ以外の部分が「黒色」で表示された画像が生成され、これにより、エッジ部のみが抽出された画像が生成される。
ここで、図58のフローチャートの説明に戻る。
ステップS425において、エッジ判定部834は、入力されたエッジ抽出フィルタにより処理された画像の各画素について、入力画像のエッジ上に存在する可能性の高い画素であるか否かを判定して、各画素毎の判定結果をエッジカウント部835に出力する。より具体的には、エッジ抽出された画像が、上述の2値画像である場合、エッジ部の画素値が1で、それ以外の部分の画素値が0であるとき、エッジ判定部834は、入力画像の各画素について、画素値が1であるか否かを判定し、判定結果をエッジカウント部835に出力する。
ステップS426において、エッジカウント部835は、エッジ判定部834より入力されたエッジの判定結果に基づいて、画像の水平方向、および、垂直方向のそれぞれの位置毎にエッジの可能性の高い画素の数をカウントし、カウント結果をDFT部836に出力する。すなわち、例えば、図68の右部に示されるエッジ抽出された画像の場合、図中、水平方向の右方向をx方向とし、また、垂直方向の下方向をy方向としたとき、図中右下部で示されるように、x方向の各座標位置と、その座標位置毎にエッジである可能性の高い画素(図中の白色の画素(画素値が1の画素))の数(図中の頻度)がカウントされ、そのカウント結果がDFT部836に出力される。
図68中の右下部で示されるように、エッジが存在するx方向の各座標位置(図中では、建物の窓枠のエッジ部が存在するx方向の座標位置)上でエッジが繰り返しているので、エッジの可能性の高い画素の頻度も繰り返している。また、同様にして、図68中の左部で示されるように、エッジが存在するy方向の各座標位置(図中では、建物の窓枠のエッジ部が存在するy方向の座標位置)上でエッジが繰り返しているので、エッジの可能性の高い画素の頻度も繰り返している。
結果として、水平方向と垂直方向のそれぞれの位置とエッジの発生頻度の関係が示されることになる。
ステップS427において、DFT部836は、エッジカウント部835より入力された水平方向と垂直方向のそれぞれの位置とエッジの可能性の高い画素の発生頻度の関係にDFT(離散フーリエ変換)処理を施して、その変換結果をピーク抽出部837に出力する。
例えば、図68の右下部に示されている水平方向のエッジの発生頻度の関係は、DFT処理が施されることにより、図69で示されるようなx方向の空間周波数とフーリエ係数との関係に変換される。すなわち、図69において、横軸Fxは、x方向の空間周波数である。また、縦軸Pは、フーリエ変換された際の各空間周波数に対応するフーリエ級数組(実部と虚部の係数の組)のそれぞれの2乗の和である。一般に、図69で示されるような関係はパワースペクトルと呼ばれており、DFT部836は、図68の右下部に示されている水平(x)方向のエッジの可能性の高い画素の発生頻度の関係を、x方向についてのパワースペクトルに変換する。
また、同様にして、例えば、図68の左部に示されている垂直方向のエッジの可能性の高い画素の発生頻度の関係は、DFT処理が施されることにより、図70で示されるようなy方向の空間周波数とフーリエ係数との関係に変換される。すなわち、図70において、横軸は、y方向の空間周波数である。また、縦軸は、フーリエ変換された際の各空間周波数に対応するフーリエ級数組(実部と虚部の係数の組)のそれぞれの2乗の和である。すなわち、DFT部836は、図68の左部に示されている垂直(y)方向のエッジの可能性の高い画素の発生頻度の関係を、y方向についてのパワースペクトルに変換する。
ステップS428において、ピーク抽出部837は、DFT部836より入力されたx方向およびy方向についてのそれぞれのパワースペクトルのそれぞれのピーク位置となるx方向、および、y方向の空間周波数を抽出し、抽出したピーク位置となるx方向、および、y方向の空間周波数の値を分割数決定部838に出力する。
すなわち、図69,図70で示されるようなx方向、および、y方向のパワースペクトルが検出された場合、ピーク抽出部837は、図69のx方向のパワースペクトルにおけるピーク値をとるx方向の空間周波数Fx-max、および、図70のy方向のパワースペクトルにおけるピーク値をとるy方向の空間周波数Fy-maxをそれぞれ抽出し、抽出した空間周波数Fx-max,Fy-maxを分割数決定部838に出力する。
ステップS429において、分割数決定部838は、ピーク抽出部837より入力されたx方向と、y方向のそれぞれのパワースペクトルのピーク値をとる空間周波数Fx-max,Fy-maxに基づいて、x方向とy方向のそれぞれについての画像上に発生するエッジの周期を求める。空間周波数が、x方向、または、y方向の単位長さ当たりのエッジの発生頻度であるから、エッジの発生する周期は、その逆数であり、エッジの発生するx方向、または、y方向の距離の間隔(距離の単位は画素数)である。そこで、分割数決定部838は、x方向と、y方向のそれぞれのパワースペクトルのピーク値をとる空間周波数Fx-max,Fy-maxのそれぞれの逆数を取って、x方向のエッジの発生する周期(1/Fx-max)(エッジの発生するx方向の間隔を示す画素数)、および、y方向のエッジの発生する周期(1/Fy-max)(エッジの発生するy方向の間隔を示す画素数)を求める。
ステップS430において、分割数決定部838は、エッジの発生周期に基づいて、入力画像のx方向とy方向の(水平方向、および、垂直方向の)それぞれの分割数を決定し、決定したx方向の分割数Dx、および、y方向の分割数Dyの情報を画像分割部839に出力する。すなわち、分割数決定部838は、画像入力部831より入力される画像サイズの情報である入力画像のx方向の画素数と、y方向の画素数を、それぞれx方向のエッジの発生周期(1/Fx-max)、および、y方向のエッジの発生周期(1/Fy-max)で割ることにより、x方向、および、y方向の入力画像の分割数Dx,Dyを決定する。
ステップS431において、画像分割部839は、分割数決定部838より入力された分割数Dx,Dyの情報に基づいて、画像入力部831より入力される入力画像を分割し、分割した複数の画像を色付画像出力部840に出力する。すなわち、画像分割部839は、図67で示されるような画像が入力画像である場合、図71で示されるように、x方向については、(1/Fx-max)の間隔(図中のx軸の真上に示されている実線の矢印の間隔)で、y方向については、(1/Fy-max)の間隔(図中のy軸の左横に示されている破線の矢印の間隔)で、画像をブロック状に分割して、分割したブロック状の画像を色付画像出力部840に出力する。従って、画像分割部839は、入力画像を、x方向に(1/Fx-max)×y方向に(1/Fy-max)のサイズからなる、総数(Dx×Dy)個のブロックに分割して出力する。
ステップS432において、色付画像出力部840は、画像分割部839より入力された、分割されているブロック状の画像毎に、そのブロック状の画像に含まれた全画素の画素値(輝度値)の平均画素値を代表画素値として求め、各ブロック状の画像毎に、そのブロック状の画像に属する全ての画素を、その代表画素値に設定して順次出力する。その結果、色付画像出力部840は、図67で示されるような入力画像が入力された場合、入力画像を図72で示されるようなモザイク状の画像に変換して出力する。すなわち、図67で示されたような入力画像は、総数(Dx×Dy)個のブロックからなるモザイク状の低解像度化された画像に変換される。
ステップS433において、画像入力部831は、次の画像が入力されたか否かを判定し、次の入力画像が入力されたと判定された場合、その処理は、ステップS421に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、入力画像が順次入力されている限り、ステップS421乃至S433の処理が繰り返される。
ステップS433において、次の画像が入力されてきていないと判定された場合、その処理は、終了する。
すなわち、図57の画像変換装置821は、入力画像上のエッジの周期に基づいて、水平方向と垂直方向の分割数を決定することができるので、画像を認識するために必要な情報を残せるようにモザイク状のブロックの大きさを設定し、そのブロックの大きさで、入力画像を低解像度化するように変換させることができる。その結果、変換された画像は、人の目で認識することができる状態で、低解像度化されることになる。
従って、高解像度画像として処理する必要のない画像(例えば、高解像度の画像として表示したり、保存したりする必要のない画像)については、上述の手法により、人の目で認識することができる状態で、低解像度化させることができるので、各種の処理(例えば、転送、表示、または、記録など)にかかる負荷を低減させることができ、さらに、低解像度化された状態で表示しても、人の目で何が表示されているかを認識することが可能となる。
なお、ステップS432の処理において、色付画像出力部840が、各ブロックの平均画素値を代表画素値として設定する例について説明してきたが、その他の方法で代表画素値を設定するようにしてもよく、例えば、各ブロックの最頻値、各ブロックの中央値、各ブロックの最大値と最小値の平均値、または、各ブロックの重心位置に存在する画素の画素値などを代表値として設定するようにしてもよい。
図57乃至図72の処理によれば、エッジ強調部832が、入力画像よりエッジを強調し(ステップS423の処理)、エッジ抽出部833が、入力画像のエッジを抽出し(ステップS424の処理)、エッジ判定部834によりエッジと判定された画素がエッジカウント部835により水平方向、および、垂直方向の位置毎にカウントされ(ステップS426の処理)、DFT部836が、カウントされた水平方向、および、垂直方向の位置毎の画素数の結果を離散フーリエ変換してパワースペクトルを生成し(ステップS427の処理)、ピーク抽出部837が、パワースペクトルのピークの空間周波数を抽出し(ステップS428の処理)、分割数決定部838が、ピーク抽出された空間周波数に基づいて、入力画像のエッジの周期を検出し(ステップS429)、さらに検出されたエッジの周期に基づいて、入力画像の分割数を決定し(ステップS430)、画像分割部839が、入力画像を決定された分割数で複数のブロックに分割し(ステップS431)、色付画像出力部840が、分割されたブロック(状の画像)毎に全ての画素の画素値を、所定の画素値(ブロックの全画素の平均画素値)に変換して出力するようにしたので、入力画像を人の目で認識することができる状態で、低解像度化させることが可能となる。
このようにして画像変換装置821から出力された、モザイク状の低解像度化された画像データを、図1のブロック化装置12に入力するようにしてもよい。この場合、図13のステップS54の処理により、類似色の隣接ブロックが統合されるので、画像を任意の大きさのブロックに分割することができる。すなわち、ブロック画像を生成することができる。
なお、以上の例では、テクスチャ生成装置14が、連続領域抽出装置13から供給された連続領域データ23に基づいて、テクスチャデータを生成するようにしたが、連続領域データ23に限らず、テクスチャ生成装置14にデジタルスチルカメラなどにより撮像されたモザイク画像などを入力し、テクスチャデータを生成するようにしてもよい。
さらに、図12乃至図16を用いて説明したブロック化装置12においては、ブロック化した画像データをそのまま出力するようにしたが、図34のファイル生成部405を、図12のブロック化装置の類似色統合部184の後段にさらに設けるようにして、ブロック化した画像データを、ファイルとして出力するようにしてもよい。この場合、ブロック化装置12に設けられたファイル生成部は、上述した図42を用いて説明した処理を実行することで、ブロック画像データの繰り返し成分に基づいてファイルを生成することができる。
また、図12乃至図16を用いて説明したブロック化装置12により生成されたブロック画像を、ブロックフォーマットとして扱うようにしてもよいし、図17乃至図32を用いて説明した連続領域抽出装置13により生成された連続領域がまとめられたブロック画像を、ブロックフォーマットとして扱うようにしてもよい。
なお、以上において、各部において最頻の値を求めている個所があるが、最頻の値に限らず、平均値や中央値であってもよい。また、逆に、平均値を求めている個所についても、平均値に限らず、最頻の値や中央値であってもよい。さらに、最頻値、中央値および平均値をまとめて統計的代表値としてもよい。
また、水平方向と垂直方向は、それぞれ略水平方向と略垂直方向と読み替えてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、上述した図2、図7、図13、図18、図20、図23、図36、図42、図45、および図46の処理は、図73に示されるようなパーソナルコンピュータ900により実行される。
図73において、CPU901は、ROM902に記憶されているプログラム、または、記憶部908からRAM903にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM903にはまた、CPU901が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU901、ROM902、およびRAM903は、内部バス904を介して相互に接続されている。この内部バス904にはまた、入出力インターフェース905も接続されている。
入出力インターフェース905には、キーボード、マウスなどよりなる入力部906、CRT,LCDなどよりなるディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部907、ハードディスクなどより構成される記憶部908、並びに、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部909が接続されている。通信部909は、電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インターフェース905にはまた、必要に応じてドライブ910が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア921が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部908にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図73に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア921よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM902や記憶部908が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである。
本発明を適用した画像処理システムの全体の構成例を示す図である。 図1の画像処理システムにおける画像処理を説明するフローチャートである。 図1の繰り返し周期抽出装置の機能的構成例を説明する図である。 処理の対象となる画像の例を説明する図である。 図4の画像の繰り返しの領域を説明する図である。 図5の画像から主要エッジを抽出した場合の画像を説明する図である。 図2のステップS11の繰り返し周期抽出処理の詳細を説明するフローチャートである。 抽出された水平方向のエッジを説明する図である。 2本のエッジの出現間隔を説明する図である。 エッジの出現間隔の最頻値を説明する図である。 連鎖と連鎖の長さを説明する図である。 図1のブロック化装置の機能的構成例を説明する図である。 図2のステップS12のブロック化処理の詳細を説明するフローチャートである。 繰り返し周期の延長を説明する図である。 追加する補助線を説明する図である。 分割された画像を説明する図である。 図1の連続領域抽出装置の機能的構成例を示す図である。 図2のステップS13の連続領域抽出処置の詳細を説明するフローチャートである。 図17の画像入力部が受け付けるブロック画像の例を説明する図である。 図18のステップS62の水平方向走査により画像を垂直方向に分割する処理の詳細を説明するフローチャートである。 垂直方向の画像の分割位置を説明する図である。 垂直方向に分割された領域を説明する図である。 図18のステップS64の水平方向走査により垂直方向の類似領域を置き換える処理の詳細を説明するフローチャートである。 色分布が類似する領域の検出を説明する図である。 代表の色分布で置き換えた領域を説明する図である。 代表の色を説明する図である。 代表の色分布で置き換える領域を説明する図である。 入力される画像の例を示す図である。 画像の色分布に基づいて複数の領域に分割されたブロックを説明する図である。 水平方向と垂直方向の類似するブロックの統合を説明する図である。 垂直方向の連続領域の統合を説明する図である。 水平方向の連続領域の統合を説明する図である。 本発明を適用したテクスチャ処理システムの構成例を示すブロック図である。 テクスチャ生成装置の機能的構成例を示すブロック図である。 画像再現装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図2のステップS14のテクスチャ生成処理の詳細を説明するフローチャートである。 抽出される画像の繰り返しを説明する図である。 再配置した繰り返し領域を説明する図である。 画像の繰り返し領域の再配置を説明する図である。 再配置される、繰り返す残り領域を説明する図である。 残り領域に配置される領域を説明する図である。 図36のステップS100のファイル生成処理の詳細を説明するフローチャートである。 ファイルの構成を説明する図である。 ブロック情報の構成を説明する図である。 テクスチャ記憶処理を説明するフローチャートである。 図2のステップS15の画像再現処理を説明するフローチャートである。 最頻値算出処理を説明するフローチャートである。 最頻値の算出について説明する図である。 本発明の処理の流れを説明する図である。 繰り返し周期抽出装置の機能的構成例を示すブロック図である。 繰り返し周期抽出処理を説明するフローチャートである。 ブロック化装置の機能的構成例を示すブロック図である。 ブロック化処理を説明するフローチャートである。 画像の切り出しとテクスチャの展開を説明する図である。 画像切り出し処理を説明するフローチャートである。 テクスチャ展開処理を説明するフローチャートである。 画像変換装置の構成例を示すブロック図である。 図57の画像変換装置による画像変換処理を説明するフローチャートである。 ラプラシアンフィルタを説明する図である。 1次微分値、および、2次微分値の求め方を説明する図である。 ラプラシアンフィルタを説明する図である。 エッジ検出フィルタを説明する図である。 エッジ検出フィルタを説明する図である。 エッジ検出フィルタを説明する図である。 エッジ検出フィルタを説明する図である。 エッジ検出フィルタを説明する図である。 入力画像の例を示す図である。 図67の入力画像のエッジ抽出フィルタによる処理例を示す図である。 水平方向のパワースペクトルを示す図である。 垂直方向のパワースペクトルを示す図である。 図67の入力画像を分割した例を示す図である。 図67の入力画像を低解像度化して変換した例を示す図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示す図である。
符号の説明
1 画像処理システム, 11 繰り返し周期抽出装置, 12 ブロック化装置, 13 連続領域抽出装置, 14 テクスチャ生成装置, 15 画像再現装置, 21 繰り返し周期のデータ, 22 ブロック画像データ, 23 連続領域データ, 24 テクスチャデータ, 52 エッジ抽出部, 53 エッジ出現区間算出部, 54 繰り返し周期算出部, 182 繰り返し周期延長部, 183 画像分割部, 184 類似色統合部, 302 領域生成部, 303 類似領域置き換え部, 304 連続領域抽出部, 305 連続領域統合部, 381 テクスチャデータ記憶部, 402 繰り返し抽出部, 403 繰り返し調整部, 404 残り領域補間部, 405 ファイル生成部, 432 再現位置特定部, 433 テクスチャ展開部, 434 画像出力部, 510 ファイル, 511−1,511−2 繰り返し情報, 512−1−1乃至512−1−3,512−2−1乃至512−2−4 ブロック情報, 513−1,513−2 繰り返し残り領域情報, 514−1−1乃至514−1−7,514−2−1乃至514−2−4 ブロック情報, 515−1,515−2 残り領域情報, 516−1−1乃至516−1−5,516−2−1乃至516−2−3 ブロック情報

Claims (5)

  1. 画像を処理する画像処理装置において、
    入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出手段と、
    前記エッジ抽出手段により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出手段と、
    前記最頻値算出手段により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記統計的な代表値は、前記画像上の間隔の最頻値、中央値または平均値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記繰返し周期算出手段は、前記最頻値を中心とする、予め定められた所定の範囲の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 画像を処理する画像処理装置の画像処理方法において、
    入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、
    前記エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップと、
    前記最頻値算出ステップの処理により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 画像を処理するプログラムであって、
    入力された画像から、略水平方向および略垂直方向のうち少なくとも一方向のエッジを抽出するエッジ抽出ステップと、
    前記エッジ抽出ステップの処理により抽出された複数のエッジのうち、同一方向の任意の2本のエッジで構成される全てのエッジ対について、各エッジ対を構成する2本のエッジの画像上の間隔の最頻値を算出する最頻値算出ステップと、
    前記最頻値算出ステップの処理により算出された前記最頻値の画像上の間隔で抽出された2本のエッジにより構成されるエッジ対からなり、前記2本のエッジで挟まれる領域が互いに連続するように隣接するエッジ対の集合により構成されるエッジ対の連鎖を検出し、さらに、各エッジ対の連鎖について、前記エッジ対を構成する2本のエッジの間隔の統計的な代表値を、前記エッジの抽出に関する繰返し周期として算出する繰返し周期算出ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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