JP4476899B2 - 金属ナノ微粒子複合体およびその製造方法、金属ナノ微粒子複合体凝集物およびその製造方法 - Google Patents

金属ナノ微粒子複合体およびその製造方法、金属ナノ微粒子複合体凝集物およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ナノ化学技術に関するものであり、金属ナノロッドなどの金属ナノ微粒子が化学修飾された金属ナノ微粒子複合体およびその製造方法、金属ナノ微粒子複合体凝集物およびその製造方法に関する。
金属ナノ微粒子は、入射光の振動電場と金属ナノ微粒子内の自由電子とが共鳴的に振動することにより、表面近傍に、紫外領域から可視領域にかけて局在表面プラズモン吸収が発現するという性質を有する。例えば、金ナノ微粒子の場合、520nm付近に単一な吸収ピークを示し、赤色に着色することから、古くから色材として利用されてきた。
また、金属ナノ微粒子の一種である金属ナノロッドは、アスペクト比(長軸/短軸の長さ比)を調節することにより、可視光線から近赤外光線までの任意の波長での局在表面プラズモン吸収特性を変化させることができる。しかも、長軸方向と短軸方向とでプラズモン共鳴周波数が異なるため、それぞれの軸方向に対応する2つの吸収ピークが現れる。具体的には、長軸方向の吸収帯が長波長側、短軸方向が短波長側に観測される(非特許文献1参照)。近年、この吸収特性を持つ金属ナノロッドに樹脂を混合し、これを薄膜化することにより、可視光から近赤外光線領域までの任意の特定波長をカットする光吸収フィルター、着色剤、電磁波シールド材などの製品が開発されている(例えば特許文献1参照)。
さらに、金属ナノ微粒子においては、組織化することにより、各種分光スペクトルを増強する効果を発揮することが知られている。
金属ナノロッドの組織化方法としては、いくつかの手法が提案されている。例えば、金ナノロッドの短軸側表面に、3−メルカプトプロピオン酸や11−メルカプトウンデカン酸など、一端にチオール基、他端にカルボキシル基を有する有機分子を選択的に結合させたものが提案されている(非特許文献2参照)。この方法によれば、カルボン酸同士の水素結合を介して、金ナノロッドを縦列に配列できるとされている。
また、別の組織化方法として、金ナノロッドの短軸側表面に、スルフィド化したビオチン誘導体を固定化させ、ビオチンを吸着するアビジンタンパクを介して、選択的に金ナノロッドを自己組織化させる方法が提案されている(非特許文献3参照)。
また、金属ナノロッドの溶媒への分散性を高めるために付着させた界面活性剤とジカルボン酸置換基を有する有機分子とを静電的に結合させ、水素イオン濃度を変化させることにより金ナノロッドの配列を制御した例も報告されている(非特許文献4参照)。
特開2003−315531号公報 エス・リンク(S.Link)ら、「ジャーナルオブフィジカルケミストリービー(Journal of Physical Chemistry B)」、第103巻、1999年、p.3073 ケー・ジー・トーマス (K.G.Thomas)ら、「ジャーナルオブフィジカルケミストリービー(Journal of Physical Chemistry B)」、第108巻、2004年、p13066 ケイ・ケイ・キャスウェル(K.K.Caswell)ら、「ジャーナルオブアメリカンケミカルソサイエティ(Journal of American Chemical Society)、第125巻、2003年、p.13914 シー・ジェイ・オレンドルフ(C.J.Orendorff)ら、「ラングミュラー(Langmuir)」、第21巻、2005年、p.2022
近年、上記のような金属ナノ微粒子またはその凝集物の性質を利用して、金属ナノ微粒子またはその凝集物を、センシングの分野に応用することが提案されており、さらなる応用展開も期待されている。特に、特異的な吸収特性を持つ金属ナノロッドをセンシングに利用することが期待されているが、これまで具体的な手法が提案されていなかった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、選択的かつ高感度なイオン認識性を有し、センシングに適用できる金属ナノ微粒子複合体およびその製造方法、金属ナノ微粒子複合体凝集物およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の金属ナノ微粒子複合体は、アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドの表面に、クラウンエーテル分子が化学修飾されていることを特徴とする。
本発明の金属ナノ微粒子複合体においては、クラウンエーテル分子が、末端に含硫黄有機置換基を有していることが好ましい。
その場合、含硫黄有機置換基が、チオール基、チオアセチル基、スルフィド基、ジスルフィド基から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明の金属ナノ微粒子複合体においては、金属ナノロッドが金ナノロッドであることが好ましい。
本発明の金属ナノ微粒子複合体凝集物は、上述した金属ナノ微粒子複合体が凝集していることを特徴とする。
本発明の金属ナノ微粒子複合体の製造方法は、上記金属ナノ微粒子複合体の製造方法であって、アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドを含む液にクラウンエーテル分子を添加することを特徴とする。
本発明の金属ナノ微粒子複合体凝集物の製造方法は、アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドの表面にクラウンエーテル分子が化学修飾された金属ナノ微粒子複合体に、陽イオンを添加することを特徴とする。
本発明の金属ナノ微粒子複合体および金属ナノ微粒子複合体凝集物は、選択的かつ高感度な陽イオン認識性を有し、センシングに適用できる。
本発明の金属ナノ微粒子複合体の製造方法によれば、選択的かつ高感度な陽イオン認識性を有し、センシングに適用できる金属ナノ微粒子複合体を製造できる。
本発明の金属ナノ微粒子複合体凝集物の製造方法によれば、選択的かつ高感度な陽イオン認識性を有し、センシングに適用できる金属ナノ微粒子複合体凝集物を製造できる。
(金属ナノ微粒子複合体)
本発明の金属ナノ微粒子複合体の一実施形態例について説明する。本実施形態例は、金属ナノ微粒子を構成する金属が金であり、金属ナノ微粒子が、アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドの例である。すなわち、図1に示すように、本実施形態例の金属ナノ微粒子複合体10は、金ナノロッド11の表面に、クラウンエーテル分子12,12・・・が化学修飾されているものである(図示例では、クラウンエーテル分子が12−crown−4であり、含硫黄有機置換基の硫黄原子が金ナノロッドに共有結合している)。
なお、本発明における金属ナノロッドの「ナノ」とは、直径が数nm〜数十nm、長さが数nm〜数百nmのことである。
また、化学修飾とは、化学吸着または直接的な結合(共有結合、イオン結合)を意味する。
[金ナノロッド]
金ナノロッド11は、例えば、非特許文献5に記載されているような化学還元と光反応を組み合わせた方法により合成することができる。この方法によれば、極めて短時間で、均一な形状の金ナノロッドが合成でき、しかも、アスペクト比の異なる金ナノロッド11が容易に得られ、また同一な合成条件では極めて高い再現性が得られる。以下、図2に示すような、化学還元と光反応を組み合わせた方法について詳細に説明する。
(非特許文献5) ワイ・ニイドメ(Y.Niidome)ら、「ケミカルコミュニケーション(Chemical Communication)、2003年、p.2376
化学還元と光反応を組み合わせた方法では、まず、金塩溶液を化学還元する。出発原料である金塩溶液としては、例えば、ハロゲン化金水溶液やシアン化金水溶液などが挙げられる。金塩溶液の濃度は、1〜10mM程度が好ましい。
金塩溶液には、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドなどの界面活性剤を含有させることが好ましい。界面活性剤の添加により、界面活性剤を含有させれば、金ナノロッド11の表面に界面活性剤が吸着し、金ナノロッドの凝集を防ぎ、安定して水溶液中に分散させることができる。界面活性剤の濃度は、20〜100mMであることが好ましい。界面活性剤濃度が20mM未満であると、金ナノロッド11の分散安定性が不足して、凝集しやすくなる傾向にある。また、100mMを超えると、得られる溶液の粘性が高くなり、金ナノロッド成長反応速度の低下、成長粒子の不均一化、取り扱い性低下などが生じるおそれがある。
また、金塩溶液には、アセトンおよび/またはシクロヘキサンが含まれることが好ましい。アセトンは、光反応の開始剤の役割を担ってロッド成長反応を促進するとともに、光照射による金ナノロッド成長速度を調節できる。また、アセトンの添加量を適宜選択することにより、所望のアスペクト比を有する金ナノロッド11の収量を変化させることができる。
金塩溶液がシクロヘキサンを含む場合には、金ナノロッド11の収率を高め、アスペクト比を均一化することができる。
上記金塩溶液に、還元剤を添加して金塩を化学還元する。還元剤としては、金クラスター(ナノ粒子の成長核)の生成割合が低いものが好ましく、具体的には、アスコルビン酸、クエン酸およびその塩などが好ましい。還元剤の添加量は、金塩が還元されるのに充分な量であればよい。
上記化学還元後、光反応を行う。光反応は、還元剤を添加した金塩溶液に紫外線などの光を照射し、金ナノロッド11を得る反応である。
ここで、光照射においては、金微粒子の成長反応が特定の結晶面に偏る現象を誘起する物質、すなわち金ナノロッド11の長軸方向の成長を促進する物質(以下、成長促進物質という。)を添加することが好ましい。成長促進物質としては、硝酸銀、塩化銀、臭化銀などの銀塩が好ましい。前記銀塩の添加濃度が高いほど長軸の長い金ナノロッド11が得られるが、過剰の銀塩の添加は反応速度を低下させる傾向にある。このことから、銀塩の添加濃度は、1μM〜1mM程度であることが好ましい。
光反応においては、光照射時間、光照射強度、照射光波長を適宜選択して金ナノロッド11の生成量と形状を制御することができる。照射光の波長は、金ナノロッド成長に効果的であることから、300nm以下の紫外線であることが好ましく、254nm付近の紫外線であることがより好ましい。光源としては、例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプなどを利用できる。さらに、所望の波長帯の光(例えば254nm)のみを選択的に透過させるバンドパスフィルターを光源と試料の間に配置してもよい。バンドパスフィルターを光源と試料の間に配置して光照射すれば、金ナノロッド成長反応をより促進させることができる。
光反応後には、精製を行ってもよい。金塩溶液に界面活性剤を含有させた場合、上記の工程を経て得られた金ナノロッド11は、過剰の界面活性剤を含んでおり、金ナノロッド1表面が界面活性剤で完全に被覆されているため、金ナノロッド複合体10の形成を阻害することがある。したがって、精製によって過剰な界面活性剤を取り除けば、金ナノロッド複合体形成阻害を防止できる。
精製としては、遠心分離、上澄み除去、純水洗浄の操作を繰り返すことが好ましい。さらに、遠心分離操作は、5℃以上15℃未満、1分間当たり5000回転以上、10分間以上の条件で行うことが好ましい。このような条件では、遠心分離後、上澄み溶液中への金ナノロッド11の浮遊量が抑えられ、金ナノロッド11の回収量を高めることができる。ただし、この精製過程を3回以上繰り返し行うと、金ナノロッド11表面にある界面活性剤が完全に剥がれ落ちて、金ナノロッド11が水溶液中に安定に分散できなくなる傾向を示す。
金ナノロッド11は、上記化学還元と光反応を組み合わせた方法以外の方法、例えば、電気化学的合成法、化学合成法、光合成法などによっても合成できる。
[クラウンエーテル分子]
クラウンエーテル分子12としては、金ナノロッド11に容易に化学修飾できることから、末端に置換基を有しているものが好ましく、末端に含硫黄有機置換基を有していることがより好ましい。ここで、含硫黄有機置換基としては、金ナノロッド11に容易に化学修飾できることから、チオール基、チオアセチル基、スルフィド基、ジスルフィド基から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
末端に含硫黄有機置換基を有するクラウンエーテル分子の合成方法の一例について示す。この例では、含硫黄有機置換基がチオール基である場合について説明する。
まず、出発物質であるヒドロキシメチル化クラウンエーテルを、ジメチルフォルムアミド中、水素化ナトリウムの存在下で、ジブロモヘキサンとカップリング反応させる。その後、末端に存在する臭素にチオ尿素を反応させ、酸性化させることにより、末端にチオールを有するクラウンエーテル分子を得ることができる。
上記合成方法で用いるヒドロキシメチル化クラウンエーテルのクラウンエーテル部位としては、例えば、12−クラウンエーテル−4(12−crown−4)、15−クラウンエーテル−5(15−crown−5)、18−クラウンエーテル−6(18−crown−6)、21−クラウンエーテル−7(21−crown−7)、24−クラウンエーテル−8(24−crown−8)などが挙げられる。
なお、含硫黄有機置換基を有するクラウンエーテルの合成方法は上記方法に限定されない。例えば、溶媒はジメチルフォルムアミドに限定されず、他の溶媒を用いることもできる。また、ジブロモヘキサン以外のジハロゲン化アルキル(Br(CHBr,Cl(CHCl、nは1以上18未満が好ましい。)を用いることができる。また、ジハロゲン化アルキルの代わりに、ジハロゲン化エチレングリコール(例えば、Br(CHO)Br)をカップリングさせることで、水溶性のチオール化クラウンエーテル分子を得ることもできる。
金ナノロッド複合体は、上記金ナノロッドを含む液にクラウンエーテル分子を添加することにより得られる。この際、クラウンエーテル分子の種類によって、クラウンエーテル分子が金ナノロッドに化学吸着するか、直接結合するかが決まる。
以上説明した金ナノロッド複合体では、クラウンエーテル分子のクラウンエーテル部位の空孔径サイズによって、選択的に陽イオンを認識することができる。そして、このクラウンエーテル分子によるイオン認識性と、金ナノロッドが持つ局在表面プラズモン吸収とを組み合わせることによって、陽イオンのセンシングが可能になる。
この金ナノロッド複合体により認識できる陽イオンとしては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのアルカリ金属類、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属類、アンモニウムイオンなどが挙げられる。
(金属ナノロッド複合体凝集物)
本実施形態例の金属ナノロッド複合体凝集物(金属ナノ微粒子複合体凝集物)は、上記金ナノロッド複合体(金属ナノ微粒子複合体)10が凝集しているものである。
金ナノロッド複合体凝集物を形成するためには、2つ以上の金ナノロッド複合体10が分散している液に、例えば、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのアルカリ金属類の陽イオン、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属類の陽イオン、アンモニウムイオンなどを添加すればよい。これら陽イオンを添加した上で、クラウンエーテル部位の空孔径が陽イオン直径より小さい場合には、2つ以上の金ナノロッド複合体のクラウンエーテル部位が、陽イオンを挟持してサンドイッチ錯体を形成する。したがって、陽イオンを介して、2つ以上の金ナノロッド複合体10が連結し、凝集状態を形成する。
なお、クラウンエーテル部位の空孔径が陽イオン直径より大きい場合には、金ナノロッド複合体凝集体の形成は困難である。
金ナノロッド複合体凝集物は、金ナノロッド複合体10,10・・・が縦列に配列して凝集したもの(図3参照)、横列に配列して凝集したもの(図4参照)に区分される。
金ナノロッド複合体が縦列に配列して凝集したものは、金ナノロッド複合体10の短軸側表面に修飾されたクラウンエーテル分子12a,12a同士で陽イオン20が挟持されて形成されている(図5参照)。なお、ここでいう縦列とは、図示例のように、金ナノロッド複合体の短軸側表面同士で連結していることであり、必ずしも直線状でなくてもよい。
金ナノロッド複合体が横列に配列して凝集したものは、金ナノロッド複合体10の長軸側表面に修飾されたクラウンエーテル分子12b,12b同士で陽イオン20が挟持されて形成されている(図6参照)。
上記金ナノロッド複合体凝集物では、金ナノロッド複合体と同様に、陽イオンのセンシングに適用できる。しかも、金ナノロッド複合体凝集物は組織化されているため、各種分光スペクトルを増強する効果を発揮する。
なお、本発明は、上述した実施形態例に限定されない。例えば、金属ナノ微粒子を構成する金属としては、金以外に、例えば、銀、銅および金、銀、銅のうちの2種以上を含む合金などが利用できる。また、金属ナノ微粒子の形状としては、ロッド状に限定されず、略球状などであっても構わない。金ナノロッド以外の金属ナノ微粒子を用いた場合でも、上記実施形態例と同様の効果を発揮する。ただし、金属ナノ微粒子としては、金属ナノロッドが好ましい。また、アスペクト比に応じて吸収特性が変化するため、波長選択性が発現する。したがって、金属ナノロッドの形状を変えることによって測定波長を選択することができる。さらに、ロッドの長軸・短軸の吸収波長の違いを利用した偏光特性を発揮させることもできる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
<合成例1>金ナノロッド(A−1)の合成
塩化金(III)酸(2mM)、界面活性剤であるヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(80mM)を溶解させた3mLの水溶液中に、アセトン(65μL)、シクロヘキサン(45μL)、及び成長促進物質である硝酸銀を5μL滴下した。さらに塩化金酸の還元剤であるアスコルビン酸(40mM水溶液)を200μL添加し、10分間室温で攪拌して透明な金塩溶液を得た。
次いで、この金塩溶液を、1cm石英セルに移し、撹拌しながらUV光源(UVLIGHTSOURCE,HOYA−SCHOTT,HLS100UM)を用い、10分間光照射した。その際、紫外透過フィルター(シグマ光機、UTVAF−50S−33U)を用いて可視領域の光をカットし、254nm付近の特定波長のみ照射して、金ナノロッド(A−1)を合成した。
なお、合成した金ナノロッド表面には界面活性剤(ヘキサメチルアンモニウムブロミド)で被覆されているため、数日経過後も凝集することなく安定に水に分散していた。
<合成例2〜7>金ナノロッド(A−2〜7)の合成
硝酸銀の滴下量を10μL(A−2),20μL(A−3),30μL(A−4),50μL(A−5),100μL(A−6),200μL(A−7)のいずれかとしたこと以外は合成例1と同様にして金ナノロッドを合成した。
得られた金ナノロッドは、硝酸銀の滴下量に応じて、粒子形状に顕著な差が見られた。すなわち、硝酸銀滴下量が5μLの試料では、平均直径28.6nmの球状に近い金ナノ微粒子のみが生成した。それに対し、硝酸銀滴下量100μL以上ではロッド径10nm程度、ロッド長40nm程度(平均アスペクト比;4.0)で均一な形状の金ナノロッドが得られた。また、金ナノロッドのアスペクト比増大に伴って、吸収スペクトル特性が顕著に変化した。具体的には、上記条件により合成した金ナノロッドでは、吸収帯が525nmから704nmまで変化した(図7および表1参照)。なお、表1は図7における吸収極大波長を具体的数値で示したものである。また、図7における吸光度は、ピークトップの値で規格化した値である。
Figure 0004476899
<合成例8>末端チオール化クラウンエーテル誘導体(B−1)の合成
末端チオール化12−クラウンエーテル−4誘導体を、化学式(1)に基づいて合成した。以下、具体的に説明する。
Figure 0004476899
まず、反応フラスコ容器内を充分に脱水脱気し、アルゴンガス置換した後、フラスコ内に2−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4を1g(4.85mmol)、水素化ナトリウム(NaH、60%分散溶液、オイル中)を0.5g(NaH量0.3g,12.5mmol)、ジメチルフォルムアミド(DMF)を10mL導入した。次いで、室温で30分間攪拌反応したところ、黄白色の沈殿が生成した。その後、1,6−ジブロモヘキサン5.92g(24.3mmol)を反応溶液内に滴下し、終夜、室温で攪拌反応を継続した。そして、メタノールで反応を停止し、溶媒を除去後、反応溶液にジクロロメタン100mL及び純水100mLを添加し、分液ろうとを用いて洗浄した。その洗浄操作を3回繰り返した後、溶媒を除去し、シリカゲルカラム(溶離剤;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)を用いて反応生成物を精製した。これにより、中間生成物である無色透明なオイル状のブロモ化クラウンエーテル(12−crown−4−Br)を収量1.5g、収率83.7%で得た。
次に、撹拌子、還流冷却機を備えた100mLの四つロフラスコ内に、得られた中間生成物12−crown−4−Brを1g(2.71mmol)、チオ尿素を1g(13.8mmol)、エタノールを62.5mL添加し、油浴温度85℃で終夜、撹拌しながら還流反応を行った。その後、溶媒を除去し、純水に溶解した水酸化カリウムを1g(17.5mmol)反応溶液内に滴下し、引き続き2時間、還流反応を継続した。次いで、1mol/Lの塩酸溶液を15〜20mL滴下し、反応溶液をpH7以下にした後、ジクロロメタン100mL及び純水100mLを添加し、分液ろうとを用いて洗浄した。この洗浄操作を3度繰り返した後、溶媒を除去し、シリカゲルカラム(溶離剤;ヘキサン:酢酸エチル=1:3)を用いて反応生成物を精製した。これにより、最終生成物である無色透明なオイル状のチオール化クラウンエーテル(12−crown−4−SH)を収量351.5mg、収率40.2%で得た。得られた生成物について、ガスクロマトグラフィ、質量分析、赤外線吸収分析により所望の化合物であることを確認した。
<合成例9>末端チオール化クラウンエーテル誘導体(B−2)の合成
2−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4を、2−ヒドロキシメチル−15−クラウン−5に変更したこと以外は合成例8と同様にして、15−crown−5−SHを合成した。
<合成例10>末端チオール化クラウンエーテル誘導体(B−3)の合成
2−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4を、2−ヒドロキシメチル−18−クラウン−6に変更したこと以外は合成例8と同様にして、18−crown−6−SHを合成した。
<合成例11>末端チオール化クラウンエーテル誘導体(B−4)の合成
2−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4を、2−ヒドロキシメチル−21−クラウン−7に変更したこと以外は合成例8と同様にして、21−crown−7−SHを合成した。
<合成例12>末端チオール化クラウンエーテル誘導体(B−5)の合成
2−ヒドロキシメチル−12−クラウン−4を、2−ヒドロキシメチル−24−クラウン−8に変更したこと以外は合成例8と同様にして、24−crown−8−SHを合成した。
<実施例1>金属ナノロッド複合体(C−1)の合成
(B−1)により合成した12−crown−4−SHを塩化ナトリウム溶液(イオン濃度;1mM)に溶解し、1mM溶液を調製した。この溶液を、金ナノロッド含有液200μL中に20μL滴下し、数分間室温で撹拌して、金ナノロッド複合体(C−1)を得た。なお、ここで使用した金ナノロッド含有液は、金表面を極力露出させて複合化反応の効率を高めるため、あらかじめ遠心分離(10000回転/分、10分、100℃)、上澄み液除去、純水中への再分散の処理を2度繰り返し行い、過剰な界面活性剤を除去・精製したものである。
<実施例2>金属ナノロッド複合体(C−2)の合成
12−crown−4−SHを、15−crown−5−SHに変更したこと以外は実施例1と同様にして金ナノロッド複合体およびその凝集物(C−2)を得た。
<実施例3>金属ナノロッド複合体(C−3)の合成
塩化ナトリウム溶液を塩化カリウム溶液に変更したこと以外は実施例1と同様にして金ナノロッド複合体(C−3)を得た。
<実施例4>金属ナノロッド複合体(C−4)の合成
塩化ナトリウム溶液を塩化カリウム溶液に変更したこと以外は実施例2と同様にして金ナノロッド複合体(C−4)を得た。
上記金ナノロッド複合体(C−1)〜(C−4)の吸収スペクトルを測定した。その結果、図8に示すように、ナトリウムイオンが存在する金属ナノロッド複合体(C−1)では、金ナノロッド側面の局在表面プラズモン吸収に対応する700nm付近の吸光度が減少した。これは、12−crown−4部位の空孔径はナトリウムイオンのイオン径よりも小さいため、隣接する金ナノロッド側面のそれぞれのクラウンエーテル同士がナトリウムイオンを挟持し、2:1型(クラウンエーテル2分子で1つのナトリウムイオンを捕捉)のサンドイッチ錯体を形成して、凝集物を形成したためであると考えられる。
また、ナトリウムイオンより大きなイオン径を有するカリウムイオンが存在する金属ナノロッド複合体(C−3)では、沈殿形成あるいは非常に大きな凝集体粒子形成の際に見られるスペクトル形状が観測された。すなわち、巨大な粒子形成による光散乱の影響を受け、長波長領域のピークが上昇した。これは、クラウンエーテル2分子以上で1つのカリウムイオンを挟持するサンドイッチ錯体を形成したため、多くの金属ナノロッド複合体が集合して、巨大な凝集粒子を形成したためであると考えられる。
なお、図8および後述の図9における吸光度は、波長520nmの吸光度で規格化した値である。
また、金ナノロッド複合体(C−2)では、図9に示すように、金ナノロッド原液とほぼ同形状の吸収スペクトルが観測された。これは、15−crown−5では、1:1型(クラウンエーテル1分子で1つのナトリウムイオンを捕捉)でナトリウムイオンを包含する空孔径を有するため、ナトリウムイオンが存在しても、凝集体が形成しなかったためと思われる。なお、図9において、強度の減少は、クラウンエーテル水溶液添加のための濃度減少によると思われる。
一方、カリウムイオンが存在する金属ナノロッド複合体(C−4)では、700nm付近のピーク強度が減少した。これは、15−crown−5は、カリウムイオンを包含する空孔径を有していないため、金ナノロッド複合体(C−1)と同様に、2:1型(クラウンエーテル2分子で1つのナトリウムイオンを捕捉)のサンドイッチ錯体を形成して、凝集物を構成したためであると考えられる。
さらに、クラウンエーテル誘導体が溶解した塩化ナトリウム水溶液、塩化カリウム水溶液の滴下量を1,3,5,7,10,15,20,25,30μLの間で変化させたこと以外は実施例1〜4と同様にして金ナノロッド複合体を得た。そして、それぞれ、吸収スペクトルを測定したところ、滴下量に応じて吸収スペクトルに変化が見られた(図10〜13参照、図10,12は塩化ナトリウム水溶液滴下、図11,13は塩化カリウム滴下)。具体的には、滴下量が多くなるほど700nm付近のピークが小さくなった。
以上のように、(1)金ナノロッド表面のクラウンエーテル部位の空孔径、(2)添加イオンサイズ、(3)添加イオン濃度に応じて吸収特性が異なる。このような性質を利用することにより、イオンを選択的かつ敏感に認識することができ、しかも定量検出することができる。
<実施例5>金属ナノロッド複合体凝集物(C−5)の合成
金ナノロッド含有液200μL中に12−crown−4−SHの塩化ナトリウム1mM溶液を20μL滴下する代わりに5μL滴下したこと以外は実施例1と同様にして金ナノロッド複合体凝集物(C−5)を得た。
この金ナノロッド複合体凝集物(C−5)を含む溶液1μLをシリコン基板上にキャストし、80℃で真空乾燥処理を施して溶媒を除去した。そして、シリコン基板上の、金ナノロッド複合体およびその凝集物(C−5)の走査型電子顕微鏡写真を撮影した(図14参照)。この走査型電子顕微鏡像の結果から、金ナノロッド複合体の短軸側表面同士で連結して縦列に配列して凝集した金ナノロッド凝集物を形成していることが確認された。このような縦列凝集は、クラウンエーテルが金ナノロッドの短軸側表面のみに結合しており、隣接する2つの金ナノロッド複合体の各クラウンエーテルでナトリウムイオンを挟むことにより形成されると推測される。
<実施例6>金属ナノロッド複合体凝集物(C−6)の合成
12−crown−4−SHの塩化ナトリウム1mM溶液を、金ナノロッド含有液200μL中に20μL滴下する代わりに50μL滴下したこと以外は実施例1と同様にして金ナノロッド複合体凝集物(C−6)を得た。
この金ナノロッド複合体凝集物(C−6)を含む溶液1μLをシリコン基板上にキャストし、80℃で真空乾燥処理を施して溶媒を除去した。そして、シリコン基板上の、金ナノロッド複合体凝集物(C−6)の走査型電子顕微鏡写真を撮影した(図15参照)。この走査型電子顕微鏡像の結果から、金ナノロッド複合体の長軸側表面同士で連結して横列に配列して凝集した金ナノロッド凝集物を形成していることが確認された。このような横列凝集は、クラウンエーテルが金ナノロッドの長軸側表面に結合しており、隣接する2つの金ナノロッド複合体の長軸側表面の各クラウンエーテルでナトリウムイオンを挟むことにより形成されると推測される。
本発明の金属ナノ微粒子複合体または金属ナノ微粒子複合体凝集物を細胞内に導入することにより、生体内での情報伝達イオンのダイナミクスを追跡するタグ材料(生体マーカー)として利用できる。また、本発明の金属ナノ微粒子複合体または金属ナノ微粒子複合体凝集物の性質を利用すれば、本発明の金属ナノ微粒子複合体または金属ナノ微粒子複合体凝集物を、生体の特定部位に吸着させることができ、非破壊的に染色できる。しかも、本発明の金属ナノ微粒子複合体または金属ナノ微粒子複合体凝集物は安定なナノ微粒子であるから、耐久性に優れ、また、レーザ照射後の退色が抑制されている。したがって、生体分子を長時間観察することが可能になり、高感度バイオイメージングの形成が可能になる。
さらに、金属ナノ粒子複合体凝集物を、ガラスやシリコンなどの基板上に規則的に配列させたり、高分子ゲルなどのソフトマトリックス中に混在させたりすることにより、生体検査チップとしての応用が期待できる。また、イオン捕捉機能を利用すれば、水中の不純物イオンを除去するフィルターとしての利用も考えられる。
本発明の金属ナノ微粒子複合体の一実施形態例を示す模式図である。 本発明の金属ナノ微粒子複合体の一実施形態例を製造するための製造方法を示すフローチャートである。 本発明の金属ナノ微粒子複合体凝集物の一実施形態例であって、金ナノロッドが縦列に配列して凝集した例を示す模式図である。 本発明の金属ナノ微粒子複合体凝集物の他の実施形態例であって、金ナノロッドが横列に配列して凝集した例を示す模式図である。 金属ナノロッドが縦列に配列して凝集する際の様子を示す模式図である。 金属ナノロッドが横列に配列して凝集する際の様子を示す模式図である。 合成の際の硝酸銀添加量が各々異なる金ナノロッドの吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例1および実施例3の金属ナノロッド複合体の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例2および実施例4の金属ナノロッド複合体の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例1の金属ナノロッド複合体において、塩化ナトリウム水溶液滴下量を変えた際の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例2の金属ナノロッド複合体において、塩化カリウム水溶液滴下量を変えた際の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例3の金属ナノロッド複合体において、塩化ナトリウム水溶液滴下量を変えた際の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例4の金属ナノロッド複合体において、塩化カリウム水溶液滴下量を変えた際の吸収スペクトルを示すグラフである。 実施例5の金属ナノロッド複合体凝集物を示す走査型電子顕微鏡写真である。 実施例6の金属ナノロッド複合体凝集物を示す走査型電子顕微鏡写真である。
符号の説明
10 金ナノロッド複合体(金属ナノ微粒子複合体)
11 金ナノロッド(金属ナノ微粒子)
12,12a,12b クラウンエーテル分子
20 陽イオン

Claims (7)

  1. アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドの表面に、クラウンエーテル分子が化学修飾されていることを特徴とする金属ナノ微粒子複合体。
  2. クラウンエーテル分子が、末端に含硫黄有機置換基を有していることを特徴とする請求項1に記載の金属ナノ微粒子複合体。
  3. 含硫黄有機置換基が、チオール基、チオアセチル基、スルフィド基、ジスルフィド基から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2に記載の金属ナノ微粒子複合体。
  4. 金属ナノロッドが金ナノロッドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属ナノ微粒子複合体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の金属ナノ微粒子複合体が凝集していることを特徴とする金属ナノ微粒子複合体凝集物。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の金属ナノ微粒子複合体の製造方法であって、アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドを含む液にクラウンエーテル分子を添加することを特徴とする金属ナノ微粒子複合体の製造方法。
  7. アスペクト比が1より大きい金属ナノロッドの表面にクラウンエーテル分子が化学修飾された金属ナノ微粒子複合体に、陽イオンを添加することを特徴とする金属ナノ微粒子複合体凝集物の製造方法。
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