JP4476514B2 - Air conditioner - Google Patents

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JP4476514B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内ユニット内の雑菌やかびの繁殖を防止するようにした空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、室外ユニットと室内ユニットとを設けて構成される空気調和機では、その室内ユニットの内部に設けられた室内熱交換器と室内空気との間での熱交換を促進させるために室内ファンを設け、室内ファンにより室内空気を室内ユニット内に吸い込み、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器に送り込んで熱交換させ、熱交換後の空気を再び室内に吹き出すようにしている。
【0003】
このため、室内ユニット内には室内空気といっしょに吸い込まれ、室内ユニット内部壁面や内部に設けられた室内ファンや室内熱交換器等にごみや埃が付着し易く、こうした付着したごみや埃に含まれる雑菌やかびが繁殖するという問題がある。特に、冷房運転停止後には、室内熱交換器で凝縮した凝縮水が室内ユニット内で蒸発し、室内ユニット内部の湿度が高くなるため、雑菌やかびの繁殖がより多くなるという問題がある。
【0004】
そして、これらの雑菌やかびが繁殖すると、空気調和機の運転時に悪臭を発生させたり、室内にこれら雑菌やかびの胞子が吹き出される可能性もあり、衛生上好ましくない。また、室内熱交換器や室内ファンに付着したかびが繁殖すると、通風経路の抵抗となったり、室内ファンの風量が低下し、空気調和機の性能の低下を招く虞もある。
【0005】
このような雑菌やかびの繁殖は、冷房運転停止後において、室内ユニット内が高温多湿状態になることが主原因である。そこで、冷房運転終了直後に、暖房運転や送風運転からなる乾燥運転を実行して室内ユニット内の水分を蒸発させて湿度を低下させ、雑菌やかびの繁殖を防止する方法が知られている。
【0006】
しかしながら、暖房運転による乾燥運転では、冷房終了後に空気調和している室内に高温多湿空気が吹き出し、居住者に不快感を与えるという問題がある。また、送風運転による乾燥運転では、室内ユニット内が乾燥するまでに長時間を要するという問題がある。さらに、どちらの乾燥運転でも、室内ユニット内の水分を蒸発させて空気調和している室内に吹き出す運転であるため、室内の湿度を上昇させ、居住者の快適感を損ねるという問題がある。
【0007】
一方、室内ユニット内にオゾン発生装置を設けて室内ユニット内のオゾン濃度を高め、これによって雑菌やかびの繁殖を防止するよう構成した空気調和機が考えられている。しかし、一般的な空気調和機の室内ユニット内にオゾン発生装置を設けてオゾンを発生させただけでは、発生したオゾンは、オゾン発生装置の近傍に止まるだけで室内ユニットの内部に充満せず、全体に行き渡らないという問題が見出された。
【0008】
室内ユニット内の雑菌やかびは、室内熱交換器やドレンパン、室内ファン等の機器等に付着して繁殖するため、オゾン発生装置の近傍に止まったままでは、オゾン発生装置近くの機器部分だけしか雑菌やかびの繁殖を防止することができず、室内ユニット内部全体を滅菌、殺菌等して雑菌やかびの繁殖を防止するには不十分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、空気調和している室内に多湿空気を吹き出すことによって居住者の快適感を損ねることもなく、冷房運転停止後における室内ユニット内の高温多湿状態を比較的短時間のうちに解消して雑菌やかびの繁殖を低減させ、さらに、室内ユニット内に設けたオゾン発生装置からのオゾンを、室内ユニットの内部に行き渡らせるようにして、内部の各機器部分に付着した雑菌やかびを確実に滅菌、殺菌等して雑菌やかびの繁殖を低減するようにした空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機は、室内に空気を吹き出す吹出口、この吹出口を開閉する吹出口開閉機構、室内空気を吸い込む吸込口、室内ファン、第1室内熱交換器、第2室内熱交換器、及びこの第2室内熱交換器と前記第1室内熱交換器の間に介装された減圧装置と、吸込口から吹出口に向かって形成された空気の通流路内に収容されたオゾン発生装置とを収納した室内ユニットと、室外熱交換器、インバータで運転周波数が可変の圧縮機が設けられた室外ユニットとを備えた空気調和機において、前記吹出口開閉機構を閉状態とし、前記減圧装置を絞り大として前記第1室内熱交換器を凝縮器、前記第2室内熱交換器を蒸発器として作用させ、前記オゾン発生装置からオゾンを発生させると共に前記室内ファンを停止させて前記圧縮機の運転周波数を低速に制御する乾燥クリーン運転を行う制御装置を備えたことを特徴とするものであり、
さらに、前記空気調和機は、さらにリモコン装置を備え、このリモコン装置によって、冷房運転終了後、自動的に前記乾燥クリーン運転を実施するか、実施しないかの選択を可能としたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を、図1乃至図8を参照して説明する。図1は室内ユニットの縦断面図であり、図2は乾燥クリーン運転時の室内ユニット内における空気の流れを説明するために示す断面図であり、図3は制御回路図であり、図4はリモートコントローラを示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)はメニュー釦による切換え内容を示す図であり、図5は基本制御のフローチャートであり、図6は乾燥クリーン運転処理時のフローチャートであり、図7は各運転モードにおける各部の動作状態を一覧にして示す図であり、図8は乾燥クリーン運転処理時の運転制御の変形形態を示すフローチャートである。
【0012】
図3において、空気調和機1は、屋外Oに設置された室外ユニット2と、空気調和を行う部屋R内の壁面上部に設置された室内ユニット3とで構成され、室外ユニット2に設けられた圧縮機4と四方弁5、室外熱交換器6、開度が細かく制御可能な電動膨張弁でなる室外膨張弁7、さらに室内ユニット3に設けられた室内熱交換器8とが冷凍サイクルを形成するように接続され、四方弁5により冷媒の流通方向を切替えることで室内ユニット3が設置された部屋Rの冷房と暖房を行えるようになっている。また、室外ユニット2には室外熱交換器6の熱交換を促進する速度可変の室外ファン9が、室内ユニット3には室内熱交換器8の熱交換を促進する速度可変の横流ファンでなる室内ファン10が設けられている。
【0013】
さらに、11は圧縮機4の運転周波数を可変とするよう接続されたインバータで、交流電源12にメインスイッチ13を介して接続されている。そして、冷房及び暖房運転を行なっている時には、インバータ11は室内温度負荷(部屋Rの室温と設定温度の差)に応じて制御され、電動膨張弁でなる室外膨張弁7は、その開度が冷凍サイクル状態に応じて制御されるようになっている。なお、図示しないが室外ユニット2と室内ユニット3の各部に交流電源12からの所要の給電が行なえるようになっている。
【0014】
また、室内熱交換器8は、図1に示すように後側熱交換部8aと前側熱交換部8bとに分かれており、後側熱交換部8aと前側熱交換部8bとが絞付き二方弁でなる室内絞り弁14を介して接続されていて、両部間の冷媒の流れを制御することが可能となっている。そして、ここで用いる室内絞り弁14の絞付き二方弁は、電気的制御によって開度操作が可能な弁で、開状態(OFF時:絞りなし)には全開した状態となり、通常の冷房運転や暖房運転の際は、この全開した状態に制御でき、また閉状態(ON時:絞り有り)、例えば後述する乾燥クリーン運転や除湿運転の際には、適正な絞り面積を有する状態に制御できるようになっている。
【0015】
なお、後側熱交換部8a、前側熱交換部8bは、いずれも複数枚のアルミニウム製のフィンとこのフィンを蛇行状に貫通した銅パイプから構成された、いわゆるフィンチューブ熱交換器である。そして、後側熱交換部8aの面積(空気吸込側の面積)は、前側熱交換部8bの面積(空気吸込側の面積)よりも小さく形成されている。
【0016】
このため、乾燥クリーン運転や除湿運転の時には、室内絞り弁14を絞りの有る閉状態にして、室外熱交換器6と前側熱交換部8bの間の室外膨張弁7を全開することで、前側熱交換部8bを凝縮器(再熱器)となし、後側熱交換部8aを蒸発器として作用させることができ、室内ユニット3内に吸込まれる空気は、前側熱交換器8bで暖められ、後側熱交換器8aで冷却されることになるので、低温となっている後側熱交換器は8aにおいて除湿が可能となる。なお、除湿運転の際の室内絞り弁14の開度(絞り量)設定と、室外ファン9の送風量や圧縮機4の回転数を適切に制御することで、室内ユニット3からの吹出し空気の温度を細かく調節することができる。
【0017】
また、両ユニット2,3には、図3に示す基本制御フローチャートに沿った冷凍サイクルの運転を行なうために、それぞれに室外制御部15と室内制御部16とが設けられており、両制御部15,16は接続線17によって接続されている。そして、接続線17を介して所要の制御信号、データのやり取りが両制御部15,16間で行なわれ、両制御部15,16に接続された両ユニット2,3内各部の運転が行われるようになっている。
【0018】
また室内制御部16には、室内ユニット3外に設けられたワイヤレスのリモートコントローラ(以下、リモコンと称す)18から送信される赤外線信号による運転開始や運転終了の指令、使用者が設定した室温や風量、風向、さらにその他の運転に関わる設定内容等を受信する送受信部19と、サーミスタからなる空気調和する部屋Rの室温を検知する第1の温度センサ20、後側熱交換器8aの温度を検知する第2の温度センサ21が接続されている。なお、リモコン18には、送受信部18から室温や運転状況等が送信され、その内容が表示されるようになっている。
【0019】
一方、室内ユニット3は、図1、2に示すように空気調和を行なう部屋Rの天井N近くの壁Qに設置され、室外ユニット2とは壁Qに形成された壁開口Pを介し、接続線17を併設する冷媒配管22により接続されている。また室内ユニット3は、前面パネル23によって開閉可能な前側開口24を有すると共に、上部に上向きに開口する上吸込口23、下部に下向きに開口する吹出口26が形成された横長状筐体の本体ケース27内に、軸方向を長手方向とした横長の横流翼28を室内モータ29により回転駆動する室内ファン10が設けられている。室内モータ29は、複数段の速度切換が可能で、効率が高く、低速でも安定性の高い直流モータを用いているが、交流モータでもよい。
【0020】
さらに、室内ユニット3の本体ケース27内部には、室内ユニット3の部屋R内空気の吸込口となる前側開口24及び上吸込口25から吹出口26に向かって、室内ファン10による空気の主通流路30が形成されている。そして、主通流路30には、室内ファン10の上流側に室内熱交換器8が、前側熱交換部8bを前側開口24に対向させるように、また後側熱交換部8aを前側熱交換部8bの上部に連接するようにして本体ケース27上後部に対向させるようにして配置されている。さらに前側開口24、上吸込口25と前側熱交換器8bの間の主通流路30内には、第1の温度センサ20が配設されている。
【0021】
また、弧状に形成されている前側熱交換部8bは、凸側を前方向にして下端辺縁が主通流路30の下前部壁部分を構成する隔壁部材31に設けられた前ドレンパン32内に位置するように、また後側熱交換部8aは、下端辺縁が主通流路30の後部壁部分を構成する背板33に設けられた後ドレンパン34内に位置するように設けられている。なお、本体ケース27の長手方向に延在するよう設けられた隔壁部材31は、室内熱交換器8の上流側と下流側、すなわち前側開口24及び上吸込口25の吸込口部分と吹出口26の吹出口部分とを隔てるものである。
【0022】
また、前側開口24を開閉する前面パネル23は、パネル用モータ35により、例えばラックとピニオンの歯車部材36を有するパネル駆動機構37によって前後方向に進退して開閉動作を行なうようになっている。そして冷房、暖房運転や除湿運転の時には前面パネル23を前進させ、この前進させた状態では、前側開口24が開放されて吸込口が形成され、室内空気が室内ユニット3内に吸い込まれる。また後述する乾燥クリーン運転や停止時には前面パネル23を後退させ、この後退させた状態では、前側開口24は閉塞されてごみや埃が室内ユニット3内に侵入するのを防止するようになっている。
【0023】
また上吸込口25には、上吸込ルーバ38が上ルーバ用モータ39によって回動するように設けられていて、上吸込ルーバ38を回動させることで、上吸込口25が開閉可能となっている。そして上吸込ルーバ38は、冷房、暖房運転や除湿運転の時に開回動して、上吸込口25から室内空気が室内ユニット3内に吸い込まれ、また乾燥クリーン運転や停止時には閉回動して上吸込口25は閉じられ、ごみや埃が室内ユニット3内に侵入するのを防止するようになっている。
【0024】
一方、吹出口26にも、左右方向に細長く形成され、左右端が軸支された後吹出ルーバ40aと前吹出ルーバ40bとが、後ルーバ用モータ41aと前ルーバ用モータ41bとによってそれぞれ上下方向に回動するように設けられていて、後吹出ルーバ40aと前吹出ルーバ40bを回動させることで、吹出口26が開閉可能となっている。また各モータ41a,41bは個々に動作させることが可能となっており、各吹出ルーバ40a,40bを空気調和機1の運転モードに合わせて独立に回動させ、開閉動作させることで、部屋R内への空調空気の吹出し方向が上下方向に変えられる。そして、両吹出ルーバ40a,40bを共に閉回動させることで、吹出口26は閉塞される。
【0025】
なお、吹出口26を閉塞する閉塞位置Xa,Xbにあった両吹出ルーバ40a,40bを、空気調和機1の運転モードに合わせ、例えば後吹出ルーバ40aでは斜め下向き位置Ya、真下向き位置Zaに、前吹出ルーバ40bでは水平位置Yb、斜め下向き位置Zbに開き角度が変えられると共に、さらにそれらの中間位置にも変えられるようになっている。そして、両吹出ルーバ40a,40bの開き角度を運転モードによって変えることで、室内ユニット3から部屋R内への空調空気の吹出し方向を所望の方向とすることができる。
【0026】
さらに、吹出口26には、両吹出ルーバ40a,40bの上流側近傍に、左右ルーバ42が上縁を支持部材43に軸支され、左右ルーバ用モータ44によって左右方向に回動するように設けられていて、左右ルーバ42を回動させることで、部屋R内への空調空気の吹出し方向が変えられる。
【0027】
また、室内ユニット3には、室内熱交換器8の前側熱交換部8bの前面上部位置に、前側熱交換部8bの約半分の横幅寸法を有する電気集塵機45が取り付けられている。この電気集塵機45は、内部に放電電極46aと、アース電位とした集塵電極46bを有し、比較的高い正の第1の高電圧VH1と、これよりも低い正の第2の高電圧VH2を発生する第1の高電圧電源47から放電電極46aと集塵電極46bとの間に、2つの正の高電圧VH1,VH2をそれぞれ切替えて印加できるようになっている。
【0028】
また電気集塵機45は、オゾン発生装置48を兼ねるもので、オゾン発生装置48として動作させる場合には放電電極46aに第1の高電圧VH1を印加して放電させ、オゾンを発生させる。また集塵動作させる場合には、放電電極46aと集塵電極46bとの間に第2の高電圧VH2を印加するようになっている。すなわち、放電電極46aと集塵電極46bとの間の電位差は、オゾン発生時の方が集塵時よりも大きなものとなるようになっている。なお、電気集塵機45として機能させる時と、オゾン発生装置48として機能させる時とで放電電極46aに印加する電圧を同じとしてもよい。
【0029】
さらに、室内ユニット3には、主通流路30の下前部壁部分を構成する隔壁部材31の主通流路30に面する壁面に、マイナスイオン発生器49が取り付けられている。このマイナスイオン発生器49は、両端が尖った金属製の針50と、この針50に負の所定の高電圧Vを印加する第2の高電圧電源51を備えて構成され、針50は、一方の針先が吹出口26から部屋R内方向に、また他方の針先が室内ユニット3内部の室内ファン10方向に指向するように設置されている。
【0030】
そして、針50に第2の高電圧電源51から負の所定の高電圧Vを印加することで、針50の先端部分からマイナスイオンを指向する方向に放射するようになっている。このため、通常の冷房、暖房運転時、除湿運転時には、室内ファン10によって送り出される調和された空気と共に、吹出口25側の針50の先端からマイナスイオンが部屋Rに向けて放射される。また乾燥クリーン運転時には、室内ファン10側の針50の先端からマイナスイオンが室内ユニット3内方向に向けて放射され、室内ユニット3内部のかびや雑菌を殺菌、滅菌するようになっている。
【0031】
また一方、室外ユニット2と室内ユニット3に設けられた室外制御部15と室内制御部16には、それぞれ図示しないマイクロコンピュータ(C.P.U)が備えられており、それぞれC.P.Uに予めプログラムされた内容、あるいは運転に先立って設定された内容に基づき、以下に説明する運転制御が実行されるようになっている。
【0032】
すなわち、室外制御部15及び室内制御部16で行われる運転の基本制御は、図5のフローチャート及び図7の各部の動作状態を示す図に沿って、先ず第1ステップSで、図4(a)のリモコン18の本体18aの一部を覆う蓋18bを開け、冷房、暖房、除湿あるいは自動運転の別を選択する運転切換釦52、除湿釦53、また室温設定する温度釦54等を液晶等による表示部18cに表示された内容を見ながら操作して、公知の空気調和機と同様に、所望の運転モードの選択を行なう。
【0033】
さらに、メニュー釦55を操作し、図4(b)に示すように釦操作をする毎にサイクリックに切り替わる冷房運転、除湿運転後に行なう後述する乾燥クリーン運転モードの選択するか否かの設定を行なう。ここでの設定では、自動乾燥クリーンモードと、選択モードなしのいずれのモードを選択するか、表示部18cに表示された内容を見ながら所望の選択を行なう。なお、この運転モード切換を行なった際には、選定した運転モードが表示部18cに所定時間、例えば10秒間表示され続け、使用者による確認を容易にしている。
【0034】
そして、空気調和機1の運転開始、停止を行なう運転釦56を操作し、メインスイッチ13を閉動作させて電源投入し運転を開始する。なお、通常の冷房、暖房運転時にマイナスイオン発生器49を動作させる場合には空気清浄釦57を随時に操作する。
【0035】
続いて第2ステップSでは、設定された運転モードが何かを判別し、冷房モードであれば第3ステップSの冷房運転制御を、また暖房モードであれば第4ステップSの暖房運転制御を、除湿モードであれば第5ステップSの除湿運転制御を、それぞれ説明を省略するが公知の空気調和機と同様に、各部を図7に示す動作状態のようにして行ない、第6ステップSでの運転終了したか否かの判断で、運転終了の確認なされるまで行なう。そして、第6ステップSで運転終了が確認されたら第7ステップSに進む。
【0036】
続いて第7ステップSでは、直前の運転モードが冷房または除湿運転のモードであったか否かの判断が行われ、冷房および除湿運転ではなかったと判断された場合には、第8ステップSに進み、運転終了処理を行ない、各部を図7に示す停止状態に制御する。また第7ステップSで、冷房または除湿運転であったと判断された場合には、第9ステップSに進む。
【0037】
そして第9ステップSでは、運転開始時に先立って設定された冷房運転、除湿運転後の運転モード設定が、自動乾燥クリーンモードと選択モードなしのどちらであるかの判断が行われる。そして自動乾燥クリーンモードである場合には、第10ステップS10で乾燥クリーン運転処理を実行し、終了後に第8ステップSに進み、運転終了処理を行なう。また選択モードなしである場合には、そのまま第8ステップSに進み、運転終了処理を行なう。
【0038】
以上の通りの基本制御を行なうようにしているので、空気調和機1は通常の冷房運転や暖房運転、除湿運転を行なうことができるほか、冷房運転または除湿運転後に、以下に記すような乾燥クリーン運転処理が、予め運転モードを選択、設定することによって自動的に行なえる。なお、こうした運転モードの選択、設定と共に選択なしともすることができるので、運転を停止させたにもかかわらず、継続して乾燥クリーン運転処理の運転が行なわれ続けることに不安がある場合に対応し、これら処理が行なわれないよう選択することができる。
【0039】
そして、運転モードとして冷房運転あるいは除湿運転後に自動乾燥クリーンモードを設定した場合、乾燥運転処理後に行なわれるクリーン運転処理の運転モードでの制御は、図6のフローチャート及び図7の各部の動作状態を示す図に沿って行われる。先ず第1ステップUで、各部を図7に示す乾燥クリーン運転における動作状態となるように設定する。すなわち、圧縮機4は低速に固定、あるいは低速と停止の切換運転とした冷凍能力を低下させた状態にし、室外ファン9と室内ファン10は運転を停止し、室内絞り弁14は絞りの有る閉状態に、室外膨張弁7は絞りのない開状態に、四方弁5は冷房を行なう位置にしておく。
【0040】
また室内ユニット3の上吸込ルーバ38は閉回動し、前面パネル23も閉状態にし、さらに後吹出ルーバ40aと前吹出ルーバ40bをそれぞれ閉位置Xa,Xbにし、室内ユニット3内の空気が部屋Rに漏れでない極力密閉した閉塞状態にする。そして、電気集塵機45ついては、ON状態にして放電電極46aに第1の高電圧VH1を印加しオゾン発生装置48として運転するようにし、マイナスイオン発生器49もON状態にする。
【0041】
次に第2ステップUで、乾燥クリーン運転処理の図示しない時間制限タイマの30分間の運転時間設定を行ない、第3ステップUでタイマをスタートさせる。そして、第4ステップUで所定時間経過したか否かの判断を行ない、所定時間が経過した時点で第5ステップUに進み乾燥クリーン運転を終了し、図5の基本制御フローチャートにおける第8ステップSの運転終了処理の制御内容に移行し、各部を図7に示す停止状態に制御する。
【0042】
なお、こうした乾燥クリーン運転処理は、一種の除湿運転による乾燥機能と、オゾン発生装置48とマイナスイオン発生器49によりかびや雑菌を低減するクリーン機能とを同時に行なうものである。すなわち、乾燥機能では冷房または除湿運転によって室内ユニッ卜3内部に発生した大量のドレン水が、多くは図示しないドレンホースを経由して室外に排出されるが、一部が冷房や除湿運転終了後にも前ドレンパン32や後ドレンパン34に残ったり、室内熱交換器8等に付着して残り、冷房や除湿運転終了後、室内ユニット3内は侵入した室内空気で温度が上昇し、ドレン水が一気に蒸発を始め、そのままでは室内ユニット3内部の湿度は100%近くに達することになるので、これを解消するために行なうもので、かびや雑菌にとって絶好の高温多湿の繁殖環境となるのを防止するものである。
【0043】
また室内ユニット3内部の高温多湿状態を早急に解消するよう、また高温多湿空気が使用者に届かないよう、上記の乾燥機能は実行されるようになっている。すなわち、図7に示すように通常の除湿運転と異なり、前面パネル23と上吸込ルーバ38を閉じ、また後吹出ルーバ40aと前吹出ルーバ40bを閉じて室内ユニット3を極力密閉した閉塞状態にし、さらに室内ファン10を停止状態にし、また圧縮機4の回転数を低速固定、あるいは低速と停止の切換運転として冷凍能力を低下させ、室外ファン9を停止状態にしての運転となる。
【0044】
こうした運転により、室内熱交換器8の凝縮器とした前側熱交換部8bの温度が上昇し、蒸発器とした後側熱交換部8aの温度が下降する。これにより室内ユニット3内には、図2に示すように前側熱交換部8bによって暖められた前側熱交換部8b近傍の空気が、実線矢印Aで示すように前側熱交換部8bから室内ユニット3内の前側部分を上昇するように流れ、また後側熱交換部8aで冷やされた空気が、実線矢印Bで示すように後側熱交換部8aから室内ユニット3内の後側部分を下降するように流れ、室内ユニット3内に自然対流が生じる。
【0045】
そして、前側熱交換部8bの温度が上昇することで前側熱交換部8bに保水されている水分は蒸発し、また室内ユニット3内を流れる空気温度が上がることで、室内ユニット3内部のドレン水の蒸発が早まり、さらに室内ファン10、吹出口26及び吹出口26近辺にある各種ルーバ40a,40b,42などの温度が上がって結露を防止する。この結果、室内ユニット内の水分は急速に蒸発し、蒸発した室内ユニット3内の水分は、自然対流する空気と共に移動して後側熱交換部8aで凝縮し、ドレン水として回収するようにしている。
【0046】
すなわち、冷房運転においては、室内絞り弁14が開状態であるため、後側熱交換器部8a、前側熱交換器部8bは、いずれも蒸発器として作用し、両方の熱交換部8a,8bのフィン表面で室内空気中の水分が凝縮する。凝縮水が多くなるとフィン表面を下方に流れ落ちて両熱交換部8a,8bの下方にある各ドレンパン32,34に落下し、室外に排出される。しかしながら、冷房運転終了時には、両熱交換部8a,8bにはある程度の凝縮水が残った状態になる。
【0047】
ここで乾燥クリーン運転処理に移り、室内絞り弁14を絞りの有る閉状態にすると後側熱交換部8aのみが蒸発器となり、前側熱交換部8bは凝縮器となって、前側熱交換部8bに保水されている凝縮水が蒸発を始める。そして、蒸発した水分は後側熱交換部8aで再度凝縮する。後側熱交換部8aは、その面積が小さいため、凝縮水の密度が高くなり、円滑に後ドレンパン34へと落下し、室外に排出される。この結果、乾燥クリーン運転処理終了時には少なくとも前側熱交換部8bに保水されていた凝縮水分だけは室内ユニット3内の水分量を減少させることができる。
【0048】
上記の通り、乾燥機能は、室内熱交換器8を2つに分け、一方の後側熱交換部8aを蒸発器に、他方の前側熱交換部8bを凝縮器に作用させ、室内ファン10を停止して自然対流のみで室内ユニット3内の空気を循環させ、新な室内空気を室内ユニット3内部に吸い込まないように構成することで、室内ユニット3内部の水分を蒸発させ、これを蒸発器によって取り除き、室外に排水することで室内ユニット3内部の湿度を効率良く、短時間で低減することができるものである。さらに、この運転においては、室内ユニット3を極力密閉した閉塞状態にして運転するので、部屋R内には空気の吹き出しがなく、部屋R内の湿度を高める虞がない。
【0049】
一方、上述の乾燥機能と同時に行なうクリーン機能は、後側熱交換部8aと前側熱交換部8bの温度差によって自然対流する空気により、極力密閉して閉塞状態にした室内ユニット3内に、電気集塵機45を放電電極46aに第1の高電圧VH1を印加してオゾン発生装置48として発生させたオゾン、またマイナスイオン発生器49をON状態にして発生させたマイナスイオンを行き渡らせ、室内ユニット3内の各部に付着したかびや雑菌の殺菌、減菌を良好に行なわせるものである。そして、オゾンとマイナスイオンを同時に存在させることで、単独で存在させた場合よりもより効果的に、これらを低減させることができる。また、この際においても、吹出口26や吸込口の前面開口24や上吸込口25を閉状態とするため、オゾンが部屋R内に漏れ出ず、部屋R内にオゾン臭を発生させることがない。同時に、部屋R内へのオゾン漏れを防止することができるために、室内ユニット3内のオゾン濃度を高めることができる効果がある。
【0050】
なお、上記の実施形態においては、乾燥クリーン運転処理の際に、圧縮機4の回転数を低速固定、あるいは低速と停止の切換運転としているが、蒸発器としている後側熱交換部8aに設けた第2の温度センサ21の検知温度に基づき、図8にフローチャートに示すような制御を行なうようにしてもよい。すなわち、第1ステップWで、後側熱交換部8aの温度を第2の温度センサ21で検知し、その検知温度Teが0℃より低いか否かの判断を行ない、温度Teが0℃より低い場合には、次の第2ステップWに進む。そして、第2ステップWにおいて低速運転している圧縮機4の運転を停止し、さらに第3ステップWにおいて、乾燥クリーン運転処理の時間制限タイマのカウントを停止する。
【0051】
続く第4ステップWで再び第2の温度センサ21での検知温度Teが8℃より低いか否かの判断を行なう。検知温度Teが8℃以下である場合には、第2ステップW以降の圧縮機4の運転停止状態、タイマのカウント停止状態を継続する。また、検知温度Teが8℃を超える場合には、次の第5ステップWに進み、タイマのカウントを再開する。そして、第6ステップWに進み、圧縮機4の低速運転を再開する。また第1ステップWで、第2の温度センサ21による検知温度Teが0℃以上である場合には、第6ステップWに進んで圧縮機4の低速運転を継続する。
【0052】
このような圧縮機4の運転制御を行なうことで、蒸発器としている後側熱交換部8aの凍結が防止でき、またタイマのカウント停止を行なうことで乾燥クリーン運転処理の時間と圧縮機4の運転時間とが一致するため、蒸発器とした後側熱交換部8aが凍結するような条件であっても、室内ユニット3内を乾燥する時間が確保でき、内部の湿度を確実に低減することができる。
【0053】
また後側熱交換部8aに第2の温度センサ21を設けない場合においては、圧縮機4の運転を蒸発器とした後側熱交換部8aが極端に凍結しないだけの時間、例えば5分間行なった後、凍結した氷が解けてドレン水として排出される時間、例えば3分間停止することを繰り返すよう設定することで、簡易的に後側熱交換部8aが凍結するような条件であっても、室内ユニット3内部の湿度を低減することが可能である。
【0054】
なおまた、上記の実施形態においては電気集塵機45を放電電極46aに印加する電圧を変えることでオゾン発生装置48として機能させるようにしたが、オゾン発生装置48を独立して設けるようにしてもよい。また乾燥クリーン運転処理の際に、前面パネル23を開閉可能に設けて前側開口24を閉状態となるようにしたり、上吸込ルーバ38を開閉可能に設けて上吸込口25を閉状態となるようにしているが、前面パネル23や上吸込ルーバ38に開閉機構を設けず、前側開口24や上吸込口25を開放状態のままとすることでも、前側熱交換部8bによって暖められた前側熱交換部8b近傍の空気が、前側熱交換部8b上方の上吸込口25から、図1に点線矢印Cで示すように上方に流れ出、また流れ出た空気が、室内ユニット3が壁Q上部に取付けられていることから天井Nとの間の室内ユニット3近傍に滞留し、再び、後側熱交換部8aで冷やされた空気が下方に流れることにより、点線矢印Dで示すように後側熱交換部8a上方の上吸込口25から流れ込み、上吸込口25を介し室内ユニット3内外に自然対流が生じるので、この場合には若干劣るものの、室内ユニット3内の乾燥効果、かびや雑菌の殺菌、減菌効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、空気調和している室内に多湿空気を吹き出すことで居住者の快適感を損ねる虞もなく、冷房運転停止後における室内ユニット内の高温多湿状態を比較的短時間のうちに解消し、雑菌やかびの繁殖を低減させことができ、かびや雑菌の増殖による異臭発生の防止し、衛生的に良好な調和空気の吹き出しが行なえる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の室内ユニットを示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態における乾燥クリーン運転時の室内ユニット内空気の流れを説明するために示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の制御回路図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るリモートコントローラを示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)はメニュー釦による切換え内容を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態における基本制御のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における乾燥クリーン運転処理時のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における各運転モードでの各部の動作状態を一覧にして示す図である。
【図8】本発明の一実施形態における乾燥クリーン運転処理時の運転制御の変形形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3…室内ユニット
8…室内熱交換器
8a…後側熱交換部
8b…前側熱交換部
10…室内ファン
14…室内絞り弁
16…室内制御装置
18…リモートコントローラ
23…前面パネル
24…前面開口
25…上吸込口
26…吹出口
35…パネル用モータ
37…パネル駆動機構
38…上吸込ルーバ
40a…後吹出ルーバ
40b…前吹出ルーバ
41a…後ルーバ用モータ
41b…前ルーバ用モータ
42…左右ルーバ
45…電気集塵機
46a…放電電極
48…オゾン発生装置
49…マイナスイオン発生器
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air conditioner that prevents propagation of germs and fungi in an indoor unit.
[0002]
[Prior art]
As is well known, in an air conditioner configured by providing an outdoor unit and an indoor unit, in order to promote heat exchange between the indoor heat exchanger provided in the indoor unit and the indoor air, A fan is provided, and indoor air is sucked into the indoor unit by the indoor fan, and the sucked indoor air is sent to the indoor heat exchanger for heat exchange, and the air after heat exchange is blown out again into the room.
[0003]
For this reason, the indoor unit is sucked together with the indoor air, and dust and dust easily adhere to the interior wall surface of the indoor unit and the indoor fan and indoor heat exchanger provided in the interior unit. There is a problem that various germs and molds contained in it propagate. In particular, after the cooling operation is stopped, the condensed water condensed in the indoor heat exchanger evaporates in the indoor unit, and the humidity inside the indoor unit becomes high, so that there is a problem that propagation of germs and fungi increases.
[0004]
And if these germs and molds propagate, there is a possibility that malodors are generated during the operation of the air conditioner, and spores of these germs and molds are blown out indoors, which is not preferable in terms of hygiene. In addition, if mold attached to the indoor heat exchanger or the indoor fan propagates, it may cause resistance of the ventilation path, or the air volume of the indoor fan may decrease, leading to a decrease in performance of the air conditioner.
[0005]
The propagation of such germs and molds is mainly caused by the indoor unit becoming hot and humid after the cooling operation is stopped. Therefore, a method is known in which immediately after the cooling operation is completed, a drying operation including a heating operation and a blowing operation is performed to evaporate water in the indoor unit to reduce humidity, thereby preventing propagation of germs and fungi.
[0006]
However, in the drying operation by the heating operation, there is a problem that hot and humid air is blown out into the air-conditioned room after the cooling is finished, and the resident is uncomfortable. Further, in the drying operation by the air blowing operation, there is a problem that it takes a long time to dry the inside of the indoor unit. Furthermore, since both the drying operations are operations that evaporate the water in the indoor unit and blow it out into the air-conditioned room, there is a problem that the humidity in the room is increased and the comfort of the resident is impaired.
[0007]
On the other hand, an air conditioner configured to provide an ozone generator in the indoor unit to increase the ozone concentration in the indoor unit and thereby prevent the proliferation of germs and fungi has been considered. However, simply by providing an ozone generator in the indoor unit of a general air conditioner and generating ozone, the generated ozone does not fill the interior of the indoor unit just by stopping in the vicinity of the ozone generator, The problem of not reaching the whole was found.
[0008]
As germs and mold in the indoor unit grow on the equipment such as indoor heat exchangers, drain pans and indoor fans, and so on, only the equipment near the ozone generator can be used if it stays near the ozone generator. Propagation of germs and fungi could not be prevented, and it was insufficient to prevent the propagation of germs and fungi by sterilizing and sterilizing the entire interior of the indoor unit.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above situation, and the purpose of the present invention is to stop the cooling operation without impairing the occupant's comfort by blowing out humid air into the air-conditioned room. Later, the hot and humid state in the indoor unit is eliminated in a relatively short time to reduce the growth of germs and mold, and the ozone from the ozone generator installed in the indoor unit is further introduced into the indoor unit. An object of the present invention is to provide an air conditioner that spreads and reliably sterilizes and sterilizes germs and molds adhering to each internal device part to reduce propagation of germs and molds.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The air conditioner of the present invention includes an air outlet for blowing air into a room, an air outlet opening and closing mechanism for opening and closing the air outlet, an air inlet for sucking room air, an indoor fan, a first indoor heat exchanger, Second indoor heat exchanger , And a decompression device interposed between the second indoor heat exchanger and the first indoor heat exchanger, and ozone accommodated in an air flow path formed from the suction port toward the outlet. In an air conditioner comprising an indoor unit housing a generator, an outdoor heat exchanger, and an outdoor unit provided with a compressor having a variable operating frequency by an inverter, the outlet opening / closing mechanism is closed, The decompression device is made large and the first indoor heat exchanger acts as a condenser, and the second indoor heat exchanger acts as an evaporator to generate ozone from the ozone generator and stop the indoor fan to compress the compression. It is characterized by having a control device that performs dry clean operation that controls the operation frequency of the machine at low speed,
Furthermore, the air conditioner further includes a remote control device, and after the cooling operation is completed, the remote control device can automatically select whether or not to perform the dry clean operation. Is.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is a longitudinal sectional view of the indoor unit, FIG. 2 is a sectional view for explaining the air flow in the indoor unit during the dry clean operation, FIG. 3 is a control circuit diagram, and FIG. FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a diagram showing switching contents by a menu button, FIG. 5 is a basic control flowchart, and FIG. 6 is a dry clean operation process. FIG. 7 is a diagram showing a list of operation states of each part in each operation mode, and FIG. 8 is a flowchart showing a modified form of operation control during the dry clean operation process.
[0012]
In FIG. 3, the air conditioner 1 includes an outdoor unit 2 installed in the outdoor O and an indoor unit 3 installed in the upper part of the wall surface in the room R that performs air conditioning, and is provided in the outdoor unit 2. The compressor 4, the four-way valve 5, the outdoor heat exchanger 6, the outdoor expansion valve 7 which is an electric expansion valve whose opening degree can be finely controlled, and the indoor heat exchanger 8 provided in the indoor unit 3 form a refrigeration cycle. The four-way valve 5 switches the refrigerant flow direction so that the room R in which the indoor unit 3 is installed can be cooled and heated. The outdoor unit 2 has a variable speed outdoor fan 9 that promotes heat exchange of the outdoor heat exchanger 6, and the indoor unit 3 has a variable speed cross flow fan that promotes heat exchange of the indoor heat exchanger 8. A fan 10 is provided.
[0013]
Further, 11 is an inverter connected so as to make the operating frequency of the compressor 4 variable, and is connected to the AC power source 12 via the main switch 13. During the cooling and heating operation, the inverter 11 is controlled according to the indoor temperature load (difference between the room temperature of the room R and the set temperature), and the outdoor expansion valve 7 that is an electric expansion valve has an opening degree. It is controlled according to the refrigeration cycle state. In addition, although not shown in figure, the required electric power supply from AC power supply 12 can be performed to each part of the outdoor unit 2 and the indoor unit 3. FIG.
[0014]
As shown in FIG. 1, the indoor heat exchanger 8 is divided into a rear heat exchanging portion 8a and a front heat exchanging portion 8b, and the rear heat exchanging portion 8a and the front heat exchanging portion 8b are narrowed. It is connected via an indoor throttle valve 14 which is a way valve, and it is possible to control the flow of refrigerant between the two parts. The two-way valve with throttle of the indoor throttle valve 14 used here is a valve that can be manipulated by electrical control, and is fully opened in the open state (OFF: no throttle), so that the normal cooling operation is performed. It can be controlled to be in the fully open state during heating and heating operation, and can be controlled in a closed state (when ON: with throttle), for example, in a dry clean operation and dehumidifying operation described later, with a proper throttle area. It is like that.
[0015]
Each of the rear heat exchange unit 8a and the front heat exchange unit 8b is a so-called fin tube heat exchanger composed of a plurality of aluminum fins and a copper pipe that meanders through the fins. The area of the rear heat exchange part 8a (the area on the air suction side) is formed smaller than the area of the front heat exchange part 8b (the area on the air suction side).
[0016]
For this reason, at the time of dry clean operation or dehumidifying operation, the indoor throttle valve 14 is closed with a throttle, and the outdoor expansion valve 7 between the outdoor heat exchanger 6 and the front heat exchanging portion 8b is fully opened. The heat exchanger 8b can be a condenser (reheater), and the rear heat exchanger 8a can act as an evaporator. The air sucked into the indoor unit 3 is warmed by the front heat exchanger 8b. Since it is cooled by the rear heat exchanger 8a, the rear heat exchanger having a low temperature can be dehumidified at 8a. In addition, by appropriately controlling the opening degree (throttle amount) of the indoor throttle valve 14 during the dehumidifying operation and the air flow rate of the outdoor fan 9 and the rotation speed of the compressor 4, the air blown out from the indoor unit 3 is controlled. The temperature can be finely adjusted.
[0017]
Further, both units 2 and 3 are respectively provided with an outdoor control unit 15 and an indoor control unit 16 in order to operate the refrigeration cycle according to the basic control flowchart shown in FIG. 15 and 16 are connected by a connection line 17. Then, necessary control signals and data are exchanged between the control units 15 and 16 via the connection line 17, and each unit in the units 2 and 3 connected to the control units 15 and 16 is operated. It is like that.
[0018]
In addition, the indoor control unit 16 includes an operation start and operation end instruction by an infrared signal transmitted from a wireless remote controller (hereinafter referred to as a remote controller) 18 provided outside the indoor unit 3, a room temperature set by the user, The temperature of the rear side heat exchanger 8a, the transmission / reception unit 19 that receives the air flow, the wind direction, and other settings related to the operation, the first temperature sensor 20 that detects the room temperature of the air-conditioned room R that is a thermistor, and the like. A second temperature sensor 21 to be detected is connected. Note that the remote controller 18 receives room temperature, operating conditions, and the like from the transmitter / receiver 18 and displays the contents thereof.
[0019]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 2, the indoor unit 3 is installed on the wall Q near the ceiling N of the room R that performs air conditioning, and is connected to the outdoor unit 2 through a wall opening P formed on the wall Q. The line 17 is connected by a refrigerant pipe 22 provided side by side. The indoor unit 3 has a front-side opening 24 that can be opened and closed by a front panel 23, a main body of a horizontally long casing in which an upper suction opening 23 opening upward and an air outlet 26 opening downward are formed in the lower part. In the case 27, an indoor fan 10 is provided in which a horizontally long lateral flow blade 28 whose longitudinal direction is the axial direction is rotationally driven by an indoor motor 29. The indoor motor 29 is a DC motor that can switch speeds in a plurality of stages, has high efficiency, and is highly stable even at low speeds, but may be an AC motor.
[0020]
Further, inside the main body case 27 of the indoor unit 3, the main air flow by the indoor fan 10 is directed from the front opening 24 serving as the air inlet of the room R of the indoor unit 3 and the upper inlet 25 toward the outlet 26. A flow path 30 is formed. In the main passage 30, the indoor heat exchanger 8 is arranged upstream of the indoor fan 10 so that the front heat exchange part 8 b faces the front opening 24, and the rear heat exchange part 8 a is exchanged with the front heat. It is arranged so as to be connected to the upper part of the part 8b and to be opposed to the upper rear part of the main body case 27. Further, a first temperature sensor 20 is disposed in the main passage 30 between the front opening 24, the upper suction port 25, and the front heat exchanger 8b.
[0021]
Further, the front heat exchange part 8b formed in an arc shape has a front drain pan 32 provided on a partition wall member 31 having a lower end edge constituting a lower front wall part of the main passage 30 with the convex side in the front direction. The rear heat exchanging portion 8a is provided so that the lower end edge is located in the rear drain pan 34 provided on the back plate 33 constituting the rear wall portion of the main passage 30. ing. The partition wall member 31 provided so as to extend in the longitudinal direction of the main body case 27 is provided on the upstream side and the downstream side of the indoor heat exchanger 8, that is, the front opening 24 and the suction port portion of the upper suction port 25 and the outlet 26. Is separated from the air outlet portion.
[0022]
The front panel 23 that opens and closes the front opening 24 is opened and closed by a panel motor 35, for example, by a panel drive mechanism 37 having a rack and pinion gear member 36 to open and close. The front panel 23 is moved forward during cooling, heating operation, and dehumidifying operation. In this advanced state, the front opening 24 is opened to form a suction port, and indoor air is sucked into the indoor unit 3. Further, the front panel 23 is retracted during dry clean operation or stop, which will be described later, and in this retracted state, the front opening 24 is closed to prevent dust and dust from entering the indoor unit 3. .
[0023]
The upper suction port 25 is provided with an upper suction louver 38 that is rotated by an upper louver motor 39, and the upper suction port 25 can be opened and closed by rotating the upper suction louver 38. Yes. The upper suction louver 38 is opened and rotated during cooling, heating operation and dehumidifying operation, and indoor air is sucked into the indoor unit 3 from the upper suction port 25, and closed and rotated during dry clean operation and stop. The upper suction port 25 is closed to prevent dust and dust from entering the indoor unit 3.
[0024]
On the other hand, the rear outlet louver 40a and the front outlet louver 40b, which are also elongated at the outlet 26 in the left-right direction and are pivotally supported at the left and right ends, are vertically moved by the rear louver motor 41a and the front louver motor 41b, respectively. The outlet 26 can be opened and closed by rotating the rear outlet louver 40a and the front outlet louver 40b. The motors 41a and 41b can be individually operated, and the blowout louvers 40a and 40b are independently rotated in accordance with the operation mode of the air conditioner 1, and are opened and closed, thereby the room R. The blowing direction of the conditioned air into the inside can be changed in the vertical direction. And the blower outlet 26 is obstruct | occluded by carrying out the closing rotation of both the blowing louvers 40a and 40b.
[0025]
It should be noted that both the blowout louvers 40a and 40b at the closed positions Xa and Xb for closing the blowout opening 26 are matched to the operation mode of the air conditioner 1, for example, at the rear blowout louver 40a at the diagonally downward position Ya and the direct downward position Za. In the front blowing louver 40b, the opening angle can be changed to the horizontal position Yb and the obliquely downward position Zb, and further to the intermediate position thereof. And the blowing direction of the air-conditioning air from the indoor unit 3 into the room R can be made into a desired direction by changing the opening angle of both the blowing louvers 40a and 40b according to the operation mode.
[0026]
Further, the left and right louvers 42 are provided at the outlet 26 in the vicinity of the upstream side of the outlet louvers 40 a and 40 b so that the upper edge is pivotally supported by the support member 43 and rotated in the left and right directions by the left and right louver motor 44. The direction in which the conditioned air is blown into the room R can be changed by rotating the left and right louvers 42.
[0027]
In the indoor unit 3, an electric dust collector 45 having a width dimension approximately half that of the front heat exchange portion 8 b is attached to the front upper position of the front heat exchange portion 8 b of the indoor heat exchanger 8. The electrostatic precipitator 45 includes a discharge electrode 46a and a dust collection electrode 46b having a ground potential inside, and a relatively high positive first high voltage V H1 And a positive second high voltage V lower than this H2 Between the discharge electrode 46a and the dust collection electrode 46b from the first high-voltage power supply 47 that generates H1 , V H2 Can be switched and applied.
[0028]
The electrostatic precipitator 45 also serves as the ozone generator 48. When the electrostatic precipitator 45 is operated as the ozone generator 48, the first high voltage V is applied to the discharge electrode 46a. H1 Is applied and discharged to generate ozone. When the dust collection operation is performed, the second high voltage V is applied between the discharge electrode 46a and the dust collection electrode 46b. H2 Is applied. That is, the potential difference between the discharge electrode 46a and the dust collection electrode 46b is larger when ozone is generated than when dust is collected. The voltage applied to the discharge electrode 46 a may be the same when functioning as the electric dust collector 45 and when functioning as the ozone generator 48.
[0029]
Further, in the indoor unit 3, a negative ion generator 49 is attached to a wall surface facing the main passage 30 of the partition wall member 31 constituting the lower front wall portion of the main passage 30. The negative ion generator 49 includes a metal needle 50 with sharp ends, and a negative predetermined high voltage V applied to the needle 50. H The needle 50 has one needle tip in the direction of the room R from the outlet 26 and the other needle tip in the direction of the indoor fan 10 in the indoor unit 3. It is installed so as to be oriented.
[0030]
Then, a negative predetermined high voltage V is supplied to the needle 50 from the second high voltage power source 51. H Is applied to radiate negative ions from the tip of the needle 50 in the direction of directing negative ions. Therefore, during normal cooling, heating operation, and dehumidifying operation, negative ions are emitted toward the room R from the tip of the needle 50 on the outlet 25 side, along with the conditioned air sent out by the indoor fan 10. Further, during dry clean operation, negative ions are emitted from the tip of the needle 50 on the indoor fan 10 side toward the inside of the indoor unit 3 so as to sterilize and sterilize mold and germs inside the indoor unit 3.
[0031]
On the other hand, each of the outdoor control unit 15 and the indoor control unit 16 provided in the outdoor unit 2 and the indoor unit 3 is provided with a microcomputer (CPU) (not shown). P. The operation control described below is executed based on the contents programmed in advance in U or the contents set prior to the operation.
[0032]
That is, the basic control of the operation performed by the outdoor control unit 15 and the indoor control unit 16 is first performed according to the flowchart of FIG. 5 and the operation state of each unit of FIG. 1 Then, the lid 18b covering a part of the main body 18a of the remote control 18 in FIG. 4A is opened, and the operation switching button 52, the dehumidifying button 53 for selecting the cooling, heating, dehumidification or automatic operation, and the temperature for setting the room temperature. The desired operation mode is selected in the same manner as a known air conditioner by operating the buttons 54 and the like while viewing the content displayed on the display unit 18c made of liquid crystal or the like.
[0033]
Further, by operating the menu button 55, as shown in FIG. 4 (b), it is set whether or not to select a dry clean operation mode (to be described later) performed after the cooling operation and the dehumidifying operation which are switched cyclically every time the button is operated. Do. In this setting, a desired selection is made while observing the content displayed on the display unit 18c, which mode is selected between the automatic dry clean mode and the selection mode not selected. When the operation mode is switched, the selected operation mode is continuously displayed on the display unit 18c for a predetermined time, for example, 10 seconds, thereby facilitating confirmation by the user.
[0034]
Then, the operation button 56 for starting and stopping the operation of the air conditioner 1 is operated, the main switch 13 is closed, the power is turned on, and the operation is started. When the negative ion generator 49 is operated during normal cooling or heating operation, the air cleaning button 57 is operated as needed.
[0035]
Then the second step S 2 Then, it is determined what the set operation mode is, and if it is the cooling mode, the third step S 3 If the cooling operation control is in the heating mode, the fourth step S 4 If the heating operation control is in the dehumidifying mode, the fifth step S 5 The dehumidifying operation control is performed in the same manner as in a known air conditioner, but each part is operated as shown in FIG. 6 This is repeated until it is confirmed that the operation has been completed. And the sixth step S 6 After confirming the end of operation in step 7 S 7 Proceed to
[0036]
7th step S 7 Then, it is determined whether or not the previous operation mode is a cooling or dehumidifying operation mode. If it is determined that the operation mode is not a cooling or dehumidifying operation, the eighth step S is performed. 8 Then, the operation end process is performed, and each part is controlled to the stop state shown in FIG. 7th step S 7 If it is determined that the operation is cooling or dehumidifying, the ninth step S 9 Proceed to
[0037]
And 9th step S 9 Then, it is determined whether the operation mode setting after the cooling operation or the dehumidifying operation set at the start of the operation is the automatic dry clean mode or no selection mode. If the automatic dry clean mode is selected, the tenth step S 10 The dry clean operation process is executed in step 8, and after completion, the eighth step S 8 Proceed to, and the operation end processing is performed. If there is no selection mode, the eighth step S is continued. 8 Proceed to, and the operation end processing is performed.
[0038]
Since the basic control as described above is performed, the air conditioner 1 can perform normal cooling operation, heating operation, and dehumidification operation, and after the cooling operation or dehumidification operation, the dry clean as described below. The operation process can be automatically performed by selecting and setting the operation mode in advance. In addition, since it is possible to select and set these operation modes, it is possible to handle when there is anxiety that the operation of the dry clean operation process will continue even though the operation is stopped. However, it is possible to select not to perform these processes.
[0039]
When the automatic dry clean mode is set as the operation mode after the cooling operation or the dehumidifying operation, the control in the operation mode of the clean operation processing performed after the drying operation processing is performed by changing the operation state of the flowchart in FIG. This is done in accordance with the figure shown. First step U 1 Thus, each part is set to be in an operation state in the dry clean operation shown in FIG. That is, the compressor 4 is fixed at a low speed or the refrigeration capacity is lowered by switching operation between a low speed and a stop, the outdoor fan 9 and the indoor fan 10 are stopped, and the indoor throttle valve 14 is closed with a throttle. In this state, the outdoor expansion valve 7 is set in an open state without restriction, and the four-way valve 5 is set in a position for cooling.
[0040]
Further, the upper suction louver 38 of the indoor unit 3 is turned and closed, the front panel 23 is also closed, and the rear blowing louver 40a and the front blowing louver 40b are set to the closed positions Xa and Xb, respectively. The closed state is sealed as much as possible without leaking to R. Then, the electric dust collector 45 is turned on and the first high voltage V is applied to the discharge electrode 46a. H1 And the ozone generator 48 is operated, and the negative ion generator 49 is also turned on.
[0041]
Next, the second step U 2 Then, set the operation time of 30 minutes for a time limit timer (not shown) of the dry clean operation process, and the third step U 3 To start the timer. And the fourth step U 4 At the time when the predetermined time has passed and the fifth step U 5 The dry clean operation is finished and the eighth step S in the basic control flowchart of FIG. 8 The control content of the operation end process is shifted to control each part to the stop state shown in FIG.
[0042]
Such a dry clean operation process simultaneously performs a dry function by a kind of dehumidifying operation and a clean function for reducing mold and bacteria by the ozone generator 48 and the negative ion generator 49. That is, in the drying function, a large amount of drain water generated inside the indoor unit 3 due to cooling or dehumidifying operation is mostly discharged outside the room via a drain hose (not shown), but part of it is after the cooling or dehumidifying operation is finished. However, it remains on the front drain pan 32 and the rear drain pan 34, or remains attached to the indoor heat exchanger 8 or the like, and after the cooling or dehumidifying operation is finished, the temperature in the indoor unit 3 rises due to the invading room air, and the drain water is blown at once. Since the humidity inside the indoor unit 3 will reach nearly 100% as it starts to evaporate, this is done to eliminate this, and it prevents a high-temperature and high-humidity breeding environment that is perfect for fungi and bacteria. Is.
[0043]
In addition, the above drying function is executed so that the hot and humid state inside the indoor unit 3 can be quickly eliminated and the hot and humid air does not reach the user. That is, as shown in FIG. 7, unlike the normal dehumidifying operation, the front panel 23 and the upper suction louver 38 are closed, and the rear blowing louver 40a and the front blowing louver 40b are closed to make the indoor unit 3 sealed as much as possible. Furthermore, the indoor fan 10 is stopped and the rotation speed of the compressor 4 is fixed at a low speed, or the refrigerating capacity is lowered as a switching operation between the low speed and the stop, and the outdoor fan 9 is stopped.
[0044]
By such an operation, the temperature of the front heat exchange unit 8b serving as a condenser of the indoor heat exchanger 8 is increased, and the temperature of the rear heat exchange unit 8a serving as an evaporator is decreased. As a result, air in the vicinity of the front heat exchanging portion 8b heated by the front heat exchanging portion 8b as shown in FIG. 2 enters the indoor unit 3 from the front heat exchanging portion 8b as indicated by the solid line arrow A. The air that flows so as to rise in the front side portion of the inside, and the air cooled in the rear side heat exchange portion 8a descends the rear side portion in the indoor unit 3 from the rear side heat exchange portion 8a as shown by the solid arrow B. Thus, natural convection occurs in the indoor unit 3.
[0045]
And the water | moisture content hold | maintained at the front side heat exchange part 8b evaporates by the temperature of the front side heat exchange part 8b rising, and the drain water inside the indoor unit 3 is raised by the temperature of the air which flows through the inside unit 3 rising. The temperature of the indoor fan 10, the air outlet 26, and the various louvers 40a, 40b, and 42 in the vicinity of the air outlet 26 is increased to prevent dew condensation. As a result, the moisture in the indoor unit rapidly evaporates, and the evaporated moisture in the indoor unit 3 moves with the natural convection air, condenses in the rear heat exchange section 8a, and is recovered as drain water. Yes.
[0046]
That is, in the cooling operation, since the indoor throttle valve 14 is in the open state, the rear heat exchanger unit 8a and the front heat exchanger unit 8b both function as evaporators, and both the heat exchange units 8a and 8b. The moisture in the room air condenses on the fin surface. When the amount of condensed water increases, it flows down the fin surface downward, falls to the drain pans 32 and 34 below the heat exchange portions 8a and 8b, and is discharged outside the room. However, at the end of the cooling operation, a certain amount of condensed water remains in the heat exchange sections 8a and 8b.
[0047]
Here, the process proceeds to the dry clean operation process, and when the indoor throttle valve 14 is closed with a throttle, only the rear heat exchange section 8a becomes an evaporator, the front heat exchange section 8b becomes a condenser, and the front heat exchange section 8b. The condensed water retained in the water begins to evaporate. Then, the evaporated moisture is condensed again in the rear heat exchange section 8a. Since the rear heat exchanging portion 8a has a small area, the density of condensed water increases, and it smoothly falls to the rear drain pan 34 and is discharged outside the room. As a result, the amount of moisture in the indoor unit 3 can be reduced only by the condensed moisture retained in the front heat exchange unit 8b at the end of the dry clean operation process.
[0048]
As described above, the drying function divides the indoor heat exchanger 8 into two parts, one rear heat exchange part 8a acts on the evaporator, and the other front heat exchange part 8b acts on the condenser, By stopping and circulating the air in the indoor unit 3 only by natural convection and not sucking new indoor air into the indoor unit 3, the water in the indoor unit 3 is evaporated, Thus, the humidity inside the indoor unit 3 can be reduced efficiently and in a short time by draining to the outside. Further, in this operation, since the indoor unit 3 is operated in a closed state that is sealed as much as possible, no air is blown into the room R, and there is no possibility of increasing the humidity in the room R.
[0049]
On the other hand, the clean function performed at the same time as the drying function described above is performed in the indoor unit 3 that is sealed and closed as much as possible by the air that is naturally convected by the temperature difference between the rear heat exchange unit 8a and the front heat exchange unit 8b. The dust collector 45 is connected to the discharge electrode 46a by the first high voltage V. H1 The ozone generated by the ozone generator 48 and the negative ions generated when the negative ion generator 49 is turned on are disseminated to sterilize and reduce mold and germs adhering to each part in the indoor unit 3. It makes fungi better. And by making ozone and an anion exist simultaneously, these can be reduced more effectively than the case where it makes it exist independently. Also in this case, since the air outlet 26, the front opening 24 of the suction port and the upper suction port 25 are closed, ozone does not leak into the room R, and an ozone odor may be generated in the room R. Absent. At the same time, since ozone leakage into the room R can be prevented, the ozone concentration in the indoor unit 3 can be increased.
[0050]
In the above embodiment, during the dry clean operation process, the rotation speed of the compressor 4 is fixed at a low speed or is switched between a low speed and a stop, but provided in the rear heat exchange section 8a serving as an evaporator. Further, based on the temperature detected by the second temperature sensor 21, control as shown in the flowchart of FIG. 8 may be performed. That is, the first step W 1 Then, the temperature of the rear heat exchange unit 8a is detected by the second temperature sensor 21, and it is determined whether or not the detected temperature Te is lower than 0 ° C. If the temperature Te is lower than 0 ° C, 2nd step W 2 Proceed to And the second step W 2 In step 3, the operation of the compressor 4 operating at low speed is stopped, and the third step W 3 The count of the time limit timer for the dry clean operation process is stopped.
[0051]
Continued 4th step W 4 Then, it is determined again whether the detected temperature Te detected by the second temperature sensor 21 is lower than 8 ° C. When the detected temperature Te is 8 ° C. or lower, the second step W 2 Thereafter, the operation stop state of the compressor 4 and the timer count stop state are continued. When the detected temperature Te exceeds 8 ° C., the next fifth step W 5 Proceed to and restart the timer count. And the sixth step W 6 Then, the low-speed operation of the compressor 4 is resumed. The first step W 1 In the case where the detected temperature Te by the second temperature sensor 21 is 0 ° C. or higher, the sixth step W 6 Proceed to step S4 to continue the low speed operation of the compressor 4.
[0052]
By controlling the operation of the compressor 4 as described above, it is possible to prevent the rear heat exchange unit 8a serving as an evaporator from freezing, and by stopping the timer counting, the time of the dry clean operation process and the compressor 4 Since the operation time matches, even when the rear heat exchange section 8a as an evaporator is frozen, it is possible to secure time for drying the interior of the indoor unit 3 and to reliably reduce the internal humidity. Can do.
[0053]
In the case where the second temperature sensor 21 is not provided in the rear heat exchange section 8a, the rear heat exchange section 8a using the operation of the compressor 4 as an evaporator is performed for a time that does not extremely freeze, for example, 5 minutes. After that, by setting so that the frozen ice is melted and discharged as drain water, for example, stopping for 3 minutes is repeated, even if the conditions are such that the rear heat exchange section 8a is simply frozen. It is possible to reduce the humidity inside the indoor unit 3.
[0054]
In the above embodiment, the electric dust collector 45 is made to function as the ozone generator 48 by changing the voltage applied to the discharge electrode 46a. However, the ozone generator 48 may be provided independently. . Further, during the dry clean operation process, the front panel 23 can be opened and closed so that the front opening 24 is closed, or the upper suction louver 38 can be opened and closed so that the upper suction port 25 is closed. However, the front-side heat exchange heated by the front-side heat exchanging portion 8b can be achieved even if the front-side opening 24 and the upper-side suction port 25 are left open without providing an opening / closing mechanism in the front panel 23 and the upper suction louver 38. The air in the vicinity of the portion 8b flows upward from the upper suction port 25 above the front heat exchange portion 8b as shown by the dotted arrow C in FIG. 1, and the air that has flowed out is attached to the upper portion of the wall Q of the indoor unit 3. Therefore, the air stays in the vicinity of the indoor unit 3 between the ceiling N and the air cooled by the rear heat exchange unit 8a flows downward again. As shown by the dotted arrow D, the rear heat exchange unit Upper suction port above 8a 5, and natural convection is generated inside and outside the indoor unit 3 through the upper suction port 25. In this case, although it is slightly inferior, the drying effect in the indoor unit 3, sterilization of fungi and bacteria, and the sterilization effect can be obtained. it can.
[0055]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, there is no risk of impairing the occupant's comfort by blowing humid air into the air-conditioned room, and the high temperature and humidity in the indoor unit after the cooling operation is stopped. The condition can be eliminated in a relatively short time, the propagation of germs and fungi can be reduced, the generation of off-flavors due to the growth of fungi and germs, and the hygienic good conditioned air can be blown out. There is an effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an indoor unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining the flow of air in the indoor unit during the dry clean operation in one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a control circuit diagram of one embodiment of the present invention.
4A and 4B are diagrams showing a remote controller according to an embodiment of the present invention, in which FIG. 4A is a plan view and FIG. 4B is a diagram showing switching contents by a menu button.
FIG. 5 is a flowchart of basic control in an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart at the time of a dry clean operation process in an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a list of operation states of each unit in each operation mode according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a modified form of operation control during dry clean operation processing in one embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
3 ... Indoor unit
8 ... Indoor heat exchanger
8a: Rear heat exchange section
8b ... Front heat exchange section
10 ... Indoor fans
14 ... Indoor throttle valve
16 ... Indoor control device
18 ... Remote controller
23 ... Front panel
24 ... Front opening
25 ... Upper suction port
26 ... Air outlet
35 ... Panel motor
37 ... Panel drive mechanism
38 ... Upper suction louver
40a ... Rear blowout louver
40b ... Front blowout louver
41a ... Motor for rear louver
41b ... Front louver motor
42 ... Left and right louvers
45 ... Electric dust collector
46a ... discharge electrode
48 ... Ozone generator
49 ... Negative ion generator

Claims (2)

室内に空気を吹き出す吹出口、この吹出口を開閉する吹出口開閉機構、室内空気を吸い込む吸込口、室内ファン、第1室内熱交換器、第2室内熱交換器、及びこの第2室内熱交換器と前記第1室内熱交換器の間に介装された減圧装置と、吸込口から吹出口に向かって形成された空気の通流路内に収容されたオゾン発生装置とを収納した室内ユニットと、室外熱交換器、インバータで運転周波数が可変の圧縮機が設けられた室外ユニットとを備えた空気調和機において、前記吹出口開閉機構を閉状態とし、前記減圧装置を絞り大として前記第1室内熱交換器を凝縮器、前記第2室内熱交換器を蒸発器として作用させ、前記オゾン発生装置からオゾンを発生させると共に前記室内ファンを停止させて前記圧縮機の運転周波数を低速に制御する乾燥クリーン運転を行う制御装置を備えたことを特徴とする空気調和機。Air outlet for blowing air into the room, air outlet opening / closing mechanism for opening and closing the air outlet, air inlet for sucking room air, indoor fan, first indoor heat exchanger, second indoor heat exchanger , and second indoor heat exchange An indoor unit that houses a decompression device interposed between a heat exchanger and the first indoor heat exchanger, and an ozone generator housed in an air passage formed from the suction port toward the blowout port And an outdoor unit provided with an outdoor heat exchanger and an inverter provided with an inverter having a variable operating frequency, the air outlet opening / closing mechanism is closed, the decompression device is squeezed and the first is reduced. One indoor heat exchanger acts as a condenser and the second indoor heat exchanger acts as an evaporator to generate ozone from the ozone generator and stop the indoor fan to control the operating frequency of the compressor at a low speed. Dry An air conditioner characterized by comprising a control device for performing lean operation. 前記空気調和機は、さらにリモコン装置を備え、このリモコン装置によって、冷房運転終了後、自動的に前記乾燥クリーン運転を実施するか、実施しないかの選択を可能としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。  The air conditioner further includes a remote control device, and by this remote control device, it is possible to select whether or not the dry clean operation is automatically performed after the cooling operation is completed. 1. The air conditioner according to 1.
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