JP4474934B2 - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)のように複数の無線局間で相互に通信を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、家庭内などの通信環境下で広帯域の無線伝送を実現する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となって、空間分割多重を利用した通信(MIMO通信)により伝送容量の拡大を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、送受信の各アンテナ対に対応するチャネルを要素としたチャネル情報行列の特異値分解(SVD)を利用したMIMO伝送を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
LANを始めとするコンピュータ・ネットワーキングにより、情報資源の共有や機器資源の共有を効率的に実現することができる。ここで、旧来の有線方式によるLAN配線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが注目されている。無線LANによれば、オフィスなどの作業空間において、有線ケーブルの大半を省略することができるので、パーソナル・コンピュータ(PC)などの通信端末を比較的容易に移動させることができる。
近年では、無線LANシステムの高速化、低価格化に伴い、その需要が著しく増加してきている。特に、人の身の回りに存在する複数の電子機器間で小規模な無線ネットワークを構築して情報通信を行なうために、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)の導入が検討されている。例えば、2.4GHz帯や、5GHz帯など、監督官庁の免許が不要な周波数帯域を利用して、異なった無線通信システム並びに無線通信装置が規定されている。
無線ネットワークに関する標準的な規格の1つにIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(例えば、非特許文献1を参照のこと)や、HiperLAN/2(例えば、非特許文献2又は非特許文献3を参照のこと)やIEEE302.15.3、Bluetooth通信などを挙げることができる。IEEE802.11規格については、無線通信方式や使用する周波数帯域の違いなどにより、IEEE802.11a(例えば、非特許文献4を参照のこと),b,gといった拡張規格が存在する。
IEEE802.11aの規格では、最大で、54Mbpsの通信速度を達成する変調方式をサポートしている。しかし、通信速度として、さらなる高ビットレートを実現できる無線規格が求められている。そこで、近年、注目を集めている技術がMIMO(Multi−Input Multi−Output)通信である。これは、送信器側と受信器側の双方において、複数のアンテナ素子を備えて、空間分割多重すなわち複数の論理的に独立した伝送路(以下、「MIMOチャネル」とも呼ぶ)を実現することにより、伝送容量の拡大を図り、通信速度向上を達成する技術である。MIMO通信は、空間分割多重を利用するので、周波数利用効率はよい。
図7には、MIMO通信システムを概念的に示している。同図に示すように、送受信機各々に複数のアンテナが装備されている。送信側では、複数の送信データを空間/時間符号して多重化しM本のアンテナに分配して、複数のMIMOチャネルに送出し、受信側では、チャネル経由でN本のアンテナにより受信した受信信号を空間/時間復号して受信データを得るものであり、MIMO通信は単なる送受信アダプティブ・アレーとは相違する。この場合のチャネル・モデルは、送信機周りの電波環境(伝達関数)と、チャネル空間の構造(伝達関数)と、受信機周りの電波環境(伝達関数)で構成される。各アンテナから伝送される信号を多重する際、クロストーク(Crosstalk)が発生するが、受信側の信号処理により多重化された各信号をクロストーク無しに正しく取り出すことができる。
要するに、MIMO通信方式は、送信機において複数アンテナに送信データを分配して送出し、複数の仮想的なMIMOチャネルを利用して伝送し、受信機では複数アンテナにより受信した信号から信号処理によって受信データを得るものであり、チャネルの特性を利用した通信方式である。MIMO伝送の構成方法としてはさまざまな方式が存在しているが、理想的な形態の1つとして、伝播路関数の特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)を利用したSVD−MIMO方式が知られている(例えば、非特許文献5を参照のこと)。
図8には、SVD−MIMO伝送システムを概念的に示している。SVD−MIMO伝送では、各アンテナ対に対応するチャネル情報を要素とした数値行列すなわちチャネル情報行列Hを特異値分解してUDVHを求め、送信側のアンテナ重み係数行列としてVを与えるとともに、受信側のアンテナ重み係数行列としてUHを与える。これによって、それぞれのMIMOチャネルは、各固有値λiの平方根を対角要素に持つ対角行列Dとして表され、全くクロストーク無しに信号を多重化して伝送することができる。
但し、特異値分解の演算をリアルタイムで行なうのは容易では無いし、導出されたV若しくはUHをあらかじめ相手方に伝えておくというセットアップ手順が必要であるという点に留意されたい。
SVD−MIMO伝送方式によれば、理論的には最大の通信容量を達成することができ、例えば送受信機がアンテナを2本ずつ持てば、最大2倍の伝送容量が得られる。
ここで、SVD−MIMO伝送方式の仕組みについて詳細説明する。送信機のアンテナ本数をMとすると送信信号xはM×1のベクトルで表され、また、受信機のアンテナ本数をNとすると受信信号yはN×1のベクトルで表される。この場合、チャネル特性はN×Mの数値行列Hとして表される。チャネル情報行列Hの要素hijは、j番目の送信アンテナからi番目の受信アンテナへの伝達関数である。そして、受信信号ベクトルyは、下式(1)のように、送信信号ベクトルにチャネル情報行列を掛け算し、さらに雑音ベクトルnを加算して表される。
Figure 0004474934
上述したように、チャネル情報行列Hを特異値分解すると、下式(2)のようになる。
Figure 0004474934
ここで、送信側のアンテナ重み係数行列Vと受信側のアンテナ重み行列Uは、それぞれ下式(3)、(4)を満たすユニタリ行列である。
Figure 0004474934
すなわち、HHHの正規化された固有ベクトルを並べたものが受信側のアンテナ重み行列UHであり、HHHの正規化された固有ベクトルを並べたものが送信側のアンテナ重み行列Vである。また、Dは対角行列でありHHH又はHHHの固有値の平方根を対角成分に持つ。大きさは、送信アンテナ数Mと受信アンテナ数Nのうち小さい数であり、min[M,N]の大きさの正方行列であり対角行列となる。
Figure 0004474934
上述では、実数での特異値分解について説明したが、虚数にまで拡張した場合の特異値分解には注意点がある。UとVは固有ベクトルで構成される行列であるが、固有ベクトルをノルムが1になるようにする操作すなわち正規化を行なった場合でも、単一のものにはならず、位相が異なる固有ベクトルが無数に存在する。UとVの位相関係によっては、上式(2)が成り立たない場合がある。つまり、UとVはそれぞれ正しいが、位相だけそれぞれ任意に回転しているからである。位相を完全一致させるためには、Vは通常通りHHHの固有ベクトルとして求める、そして、Uは、上式(2)の両辺に右からVを掛け、下式のようにして求めるようにする。
Figure 0004474934
送信側ではアンテナ重み係数行列Vを用いて重み付けをするとともに、受信側ではアンテナ重み係数行列UHで重みを付けて受信すると、UとVがユニタリ行列であることから(UはN×min[M,N]、VはM×min[M,N])、下式の通りとなる。
Figure 0004474934
ここで、受信信号yと送信信号xは、送信アンテナと受信アンテナの数で決まるベクトルではなく、(min[M,N]×1)ベクトルである。
Dは対角行列なので、各送信信号がクロストークすることなしに受信することができる。そして、独立した各MIMOチャネルの振幅は固有値λの平方根に比例するので、各MIMOチャネルの電力の大きさはλに比例する。
雑音成分nも、Uの列はノルムが1に正規化された固有ベクトルなので、UHnはその雑音電力を変えるものではない。サイズとしては、UHnは(min[M,N])ベクトルとなり、y及びxと同じサイズである。
このようにSVD−MIMO伝送では、同一の周波数及び同一の時間でありながら、クロストークのない複数の論理的に独立なMIMOチャネルを得ることができる。つまり、同時刻に同一周波数を使用して、複数のデータを無線通信で伝送することが可能となり、伝送速度の向上を実現することができる。
なお、SVD−MIMO通信システムにおいて得られるMIMOチャネル数は、一般に、送信アンテナ本数Mと受信アンテナ本数Nのうち少ない方min[M,N]に相当する。また、送信側におけるアンテナ重み係数行列Vは、MIMOチャネル数分の送信ベクトルviで構成される(V=[v1,v2,…,vmin[M,N])。また、各送信ベクトルviの要素数は送信アンテナ本数Mである。
International Standard ISO/IEC 8802−11:1999(E) ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Edition, Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) Specifications ETSI Standard ETSI TS 101 761−1 V1.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part1: Basic Data Transport Functions ETSI TS 101 761−2 V1.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part2: Radio Link Control(RLC) sublayer Supplement to IEEE Standard for Information technology−Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements−Part 11: Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) specifications: High−speed Physical Layer in the 5GHZ Band http://radio3.ee.uec.ac.jp/MIMO(IEICE_TS).pdf(平成15年10月24日現在)
SVD−MIMO方式では、受信側でチャネル情報行列Hを取得し、そのHを特異値分解し、その分解された、UDVHのうちVHを送信側へ伝える必要がある。実際に送信側で使用するのはVであるので、Vを送信側へ伝える必要がある。
ここで、SVD−MIMO伝送の適用対象となるLANシステムの1つであるIEEE802.11aすなわち5GHz対のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式を例にとって、送信側アンテナ係数行列Vの情報量について考察してみる。
送受信アンテナ素子数を3本ずつとすると、送信側のアンテナ係数行列Vは3×3行列になり、その要素数は9である。1要素当たり10ビット精度の実数と複素数で表されているとし、それが52キャリヤ分必要となると、9360ビット(=9(行列の要素数)×2(複素数の実部、虚部)×10(ビット)×52(OFDMサブキャリヤ数))を受信機から送信機へフィードバックしなければならない。
このようにフィードバックが必要なMIMOをクローズドループ型MIMOと呼ぶ(反意語はオープンループ型MIMO)。クローズドループ型のSVD−MIMO方式は、通信を始めるに際し、9360ビットもの情報を送信側へフィードバックしなければならない。仮にIEEE802.11aで用意されている変調方式の中で最も信頼性の高いBPSK(Binary Phase Shift Keying)でコードレートが1/2の変調方式のOFDMでフィードバックしようとした場合、1OFDMシンボルで24ビットしか送信できないので、390OFDMシンボルもの時間が必要になり現実的ではない。
また、受信側から送信側へ最初にアンテナ重み係数行列Vを伝えると通信を開始できるものの、経時変化によりチャネル行列Hの各要素(すなわち伝達関数)が変化してくる。このようなチャネル行列Hの経時変化の主な原因は、屋内での人や物の移動に伴う反射路の変化や、温度の変動である。
このようにチャネル特性が時間的に変化した場合、受信側では、再度チャネル行列Hを取得し、新しいHを特異値分解し、新しい送信側重み係数行列Vを送信側にフィードバックして、新しいVで重み付して送信してもらう(すなわちVの再学習)とともに、受信側でも受信信号を新しいUHでデコードする必要がある。
そこで、本発明者らは、SVD−MIMO伝送を行なうに際し、受信機側から送信機側へフィードバックする情報量を圧縮することが必要であると思料する。
本発明は、上述した技術的課題を勘案したものであり、その主な目的は、家庭内などの通信環境下で広帯域の無線伝送を実現することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となって、空間分割多重を利用した通信(MIMO通信)により伝送容量の拡大を行なうことができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、送受信の各アンテナ対に対応するチャネルを要素としたチャネル情報行列の特異値分解(SVD)を利用したMIMO伝送を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、SVD−MIMO伝送を行なうに際し、受信機側から送信機側へフィードバックする情報量を圧縮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、送受信機間では伝送するデータを(振幅,位相)で表す表現形式を共有し、
データ送信側において送信データをデータ値に対応した信号空間上の信号点に割り当ててデータ送信し、
データ受信側において受信した信号点における振幅と位相の組み合わせから、元のデータ値を取り出す、
ことを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
例えば、送信機から受信機へのダウンリンクにおいてSVD−MIMO伝送を行なう場合には、受信機から送信機へ送信重み係数行列Vに関する情報をフィードバックする必要がある。本発明では、受信機から送信機へVのデータを伝送する手段として、伝送すべきデータ値に対して振幅並びに位相の変調を施し、BPSK(Binary Phase Shift Keying)信号を用いる。
通常のBPSK変調方式では、キャリヤの位相を0、キャリヤとは逆の位相(180度ずれた位相)を1に割り当て、信号空間上の2点(1,0)及び(−1,0)にデータが配置される。そして、受信側では、このキャリヤからの位相のずれを検出することで、送られた信号が0なのか1なのかを識別する。
これに対し、本発明では、送受信機間では、伝送するデータを(振幅,位相)で表す表現形式、すなわち実データを複素データに変換する形式を共有している。言い換えれば、送信データはデータ値に対応した信号空間上の信号点に割り当てられ、データ送信される。そして、データ受信側では、受信した信号点における振幅と位相の組み合わせから、元のデータ値を取り出すことができ、伝送データの情報量を圧縮することができる。
ここで言う伝送するデータとは、具体的には送信側重み係数行列Vを構成する送信ベクトルvである。すなわち、SVD−MIMO伝送における受信側では、特異値分解により得られたベクトルvに対応した振幅と位相を与えて送信する。
ここで、例えば、VをV=[0.8+0.1j,−0.5+0.5j]Tとする。これは、送信アンテナが2本の場合の例であり、ベクトルvの要素が2個になっている。ベクトルvは各サブキャリヤ分だけ存在し、これは、ある1つのサブキャリヤ用のvとする。このvの各要素を振幅と位相を変化させて送信する。例えば、この0.8+0.1jという値は図1のようにして、また、−0.5+0.5jは図2のように信号配置して送信する。この場合では、2OFDMシンボルのベクトルv用の振幅及び位相変調信号を用いて送信する。そして、このベクトルv用の伝送信号の前段でリファレンス信号を送信する。これを受信する送信機側では、リファレンス信号を使用して、受信したベクトルv用の振幅及び位相変調信号から伝搬路の変動を取り除き、望みのベクトルvを復元する。
IEEE802.11aなどの規格では、物理層にOFDM変調方式を用いている。OFDM変調方式では、サブキャリヤ毎にベクトルvが得られる。このため、OFDMサブキャリヤ毎に、送信アンテナ数×MIMOチャネル数分のベクトルvを送る必要がある。
例えば、送信機側のアンテナ本数が2で受信機側のアンテナ本数が3、すなわち2×3の送受信アンテナで構成されるSVD−MIMO通信システムの場合には、1つのサブキャリヤ用のベクトルvとして、2×1のベクトルvが2個得られる。この2個とは、送信する独立のストリームの数、すなわち独立なMIMOチャネル数であり、送信アンテナと受信アンテナの少ない方の数以下である。この2×1のベクトル2個が1つのサブキャリヤ用に生成され、802.11aの場合は、52キャリヤ分生成されることになる。
ベクトル用の振幅及び位相変調信号を1OFDMシンボル送信すると、52キャリヤ分のベクトルvを1個ずつ送信することができる。したがって、2×3のSVD−MIMO通信システムの場合には、リファレンス信号の後に続いて、ベクトルv用振幅及び位相変調信号を2OFDMシンボルだけ送信すればよいことになる。
また、本発明の第2の側面は、複数のアンテナを持つ送信機からの多重化された信号を複数のアンテナを用いて受信するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
送信機から送られたリファレンス信号からチャネル行列Hを求めるチャネル推定ステップと、
チャネル行列HをUDVHに特異値分解して受信用重み行列Uと対角行列Dと送信用重み行列Vを取得する特異値分解ステップと、
送信アンテナ重み行列Vを構成する各要素ベクトルを信号空間上の信号点に割り当てて符号化する符号化ステップと、
該符号化された信号を前記送信機へフィードバックする送信アンテナ重み行列フィードバック・ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによってコンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、無線通信装置として動作する。このような無線通信装置を複数起動して無線ネットワークを構築することによって、本発明の第1の側面に係る無線通信システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、送受信の各アンテナ対に対応するチャネルを要素としたチャネル情報行列の特異値分解(SVD)を利用したMIMO伝送を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、SVD−MIMO伝送を行なうに際し、受信機側から送信機側へフィードバックする情報量を圧縮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図3には、本発明の一実施形態に係る無線通信装置1の構成を模式的に示している。同図に示す無線通信装置1は、2本の送受信アンテナ11a及び11bを備え、SVD−MIMO方式によるデータ伝送を行なうことができる。すなわち、送信時は、多重化する各送信信号に送信アンテナ重み係数を与え空間/時間符号して2本のアンテナ11a及び11bに分配してチャネルに送出し、受信側では、チャネル経由で2本のアンテナ11a及び11bにより受信した多重化信号に受信アンテナ重み係数を与え空間/時間復号して受信データを得る。但し、本発明の要旨はアンテナ2本に限定されるものではなく、3本以上であってもよい。
各送受信アンテナ11a及び11bには、スイッチ12a及び12bを介して、それぞれ送信系統並びに受信系統が並列的に接続され、他の無線通信装置宛に信号を所定の周波数チャネル上で無線送信し、あるいは他の無線通信装置から送られる信号を収集する。但し、スイッチ12a及び12bは送受信アンテナ11a及び11bを送信系統又は受信系統の一方と排他的に接続し、送受信をともに並行しては行なえないものとする。
各送信系統は、符号器21と、送信用重み乗算部22と、IFFT23と、ブリアンブル/リファレンス付与部24と、D/A変換器25と、送信用アナログ処理部26を備えている。
符号器21は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化する。この時点で、パイロット・シンボル挿入パターン並びにタイミングに従って、既知のデータ系列をパイロット・シンボルとして変調シンボル系列に挿入するようにしてもよい。サブキャリヤ毎あるいはサブキャリヤ数本の間隔で、既知パターンからなるパイロット信号が挿入される。
送信用重み乗算部22は、送信先から送られてくるアンテナ本数分のリファレンス・シンボルを受信しチャネル推定して得られるチャネル行列Hを特異値分解して得られた送信用重み行列Vを保持しており、符号化後の送信信号をこの重み行列Vで乗算する。この送信用重み行列Vは、通信相手となる無線通信装置(図示しない)から送られた情報を基に構築され、送信用重み乗算部22に設定される。
IFFT(逆フーリエ変換部)23では、変調されたシリアル形式の信号を、並列キャリヤ数並びにタイミングに従って、並列キャリヤ数分のパラレル・データに変換してまとめた後、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。ここで、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設けるようにしてもよい。ガード・インターバルの時間幅は、伝搬路の状況、すなわち復調に影響を及ぼす遅延波の最大遅延時間によって決定される。そして、直列の信号に直し、周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換して、送信信号とする。
この送信信号は、D/A変換器25によりアナログのベースバンド信号に変換され、さらに送信用アナログ処理部26によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、アンテナ11よりチャネルへ送出される。
一方、各受信系統は、受信用アナログ処理部31と、A/D変換器32と、同期獲得部33と、FFT34と、受信用重み乗算部35と、復号器36と、チャネル特性取得部37で構成される。
アンテナ11より受信した信号を、受信用アナログ処理部31でRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換器32により、デジタル信号に変換する。
次いで、同期獲得部33により検出された同期タイミングに従って、シリアル・データとしての受信信号をパラレル・データに変換してまとめ(ここでは、ガード・インターバルまでを含む1OFDMシンボル分の信号がまとめられる)、FFT(フーリエ変換部)34によって有効シンボル長分の信号をフーリエ変換し、各サブキャリヤの信号を取り出すことにより、時間軸の信号を周波数軸の信号に変換する。
チャネル特性取得部37は、通信相手が多重化送信する信号毎に重みが与えられたリファレンス信号を用いてチャネル行列Hを得る。さらにこのチャネル行列を特異値分解して、送信用重み行列Vと、受信用重み行列UHと、対角行列Dを得ておく。通信相手からは、所定の間隔でリファレンス信号が送られ、チャネル特性取得部37はその都度新しいチャネル行列に更新し、これを特異値分解する。
チャネル行列を特異値分解して得られた受信用重み行列UHは、自装置1の受信用重み乗算部35に設定され、送信用重み行列Vは通信相手にフィードバックされる。
そして、パラレル・シリアル変換器207によって受信用重み乗算部35は、チャネル行列Hを特異値分解して得られた受信用重み行列UHを受信信号に乗算する。
重み付けされた受信信号は、さらに復号器208によって誤り訂正並びに復号され、受信データとなり、通信プロトコルの上位レイヤに渡される。
既に述べたように、SVD−MIMO伝送を行なう場合には、受信機から送信機へ送信重み係数行列Vに関する情報をフィードバックする必要がある。ここで、送信側アンテナ係数行列Vは、MIMOチャネル数分の送信ベクトルviで構成され(V=[v1,v2,…,vmin[M,N])、その情報量が大きいことから、フィードバックする情報量を圧縮することが好ましい。
本実施形態では、受信機から送信機へVのデータを伝送する手段として、伝送すべきデータ値に対して振幅並びに位相の変調を施し、BPSK(Binary Phase Shift Keying)信号を用いる。
無線通信装置1は、SVD−MIMO伝送を行なう通信相手との間で、伝送するデータを(振幅,位相)で表す表現形式、すなわち実データを複素データに変換する形式を共有している。送信データはデータ値に対応した信号空間上の信号点に割り当てられ、データ送信される。そして、データ受信側では、受信した信号点における振幅と位相の組み合わせから、元のデータ値を取り出す。
伝送データとして、送信アンテナ重み係数行列Vを構成する送信ベクトルviを考える。送信ベクトルviの要素数は送信アンテナ本数である。この場合、アンテナ本数は2本であることから、ベクトルvi=(vi(1),vi(2))とおく。例えば、vi(1)を送る場合、信号空間上の既知の点Aeを用いて変調した場合、受信側では受信信号に1/A・e−jθを乗算することにより、振幅と位相を取り出し、vi(1)を得ることができる。
したがって、ベクトル用の振幅及び位相変調信号を1OFDMシンボル送信すると、52キャリヤ分のベクトルvを1個ずつ送信することができる。したがって、2×3のSVD−MIMO通信システムの場合には、リファレンス信号の後に続いて、ベクトルv用振幅及び位相変調信号を2OFDMシンボルだけ送信すればよいことになる。
送信重み係数行列Vをフィードバックする手順について、以下に説明する。但し、送信アンテナが2本、受信アンテナが3本で、独立なMIMOチャネル数は2本とする。
ステップ1:
送信機は、受信機に対して、チャネル行列Hを取得するためのH取得用リファレンス信号を送信する。図4には、リファレンス信号の送信に使用されるフレーム構成例を示している。図示の例では、伝送フレームは、同期獲得並びに自動利得制御のためのブリアンブル信号に続いて、2個のH取得用リファレンス信号と、制御データが付加されている。例えばRTS/CTC方式でメディア・アクセス制御が行なわれる場合には、図4に示す伝送フレームはRTSフレームとして構成することができる。
ステップ2:
受信機側では、H取得用リファレンス信号を受信すると、リファレンス信号からチャネル推定によりチャネル行列Hを計算し、保存する。このチャネル行列Hは、送信機のアンテナが2本、受信器のアンテナが3本なので、3×2の行列になる。この3×2の行列をOFDMサブキャリヤ分に相当する52個取得できて、これを保存する。
ステップ3:
さらに、受信機は、取得したチャネル行列Hに対し特異値分解を行なって、H=UDVHと分解する。これも52キャリヤ分だけ行なう。そして、受信機用の受信重み係数行列UHと、送信器用の送信重み係数行列Vを、独立なMIMOチャネルの本数分、すなわち2個×52キャリヤ分だけ得る。送信重み係数行列を構成する送信ベクトルvは2×1ベクトルである。
ステップ4:
次いで、受信機から送信機へ、送信ベクトルvを送信する。チャネル行列H推定用のリファレンス信号を1OFDMシンボル、ベクトルV用のBPSK信号を2OFDMシンボル送信する。送信ベクトルvを送信するために使用される伝送フレームの構成例を図5に示している。例えば、RTS/CTC方式でメディア・アクセス制御が行なわれる場合には、図5に示す伝送フレームはCTSフレームとして構成することができる。
ステップ5:
送信機側では、受信機から送信されたリファレンス信号及び送信ベクトルv用の振幅及び位相変調信号から、リファレンス信号を用いて伝送路のフェージングなどの影響を除去した後、送信用の重みベクトルvを受信し、これから送信重み係数行列Vを構築し、送信重み乗算部22に設定する。
ステップ6:
送信機では、送信用の重みVを用いて送信する。これに対し、受信機では、受信用の重みUHを用いて受信することにより(図6)、独立な2つのストリームを同一周波数、及び同一時刻で送受信可能なSVD−MIMOの通信を行なうことができる。
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
図1は、伝送データが信号空間上にマッピングされた様子を示した図である。 図2は、伝送データが信号空間上にマッピングされた様子を示した図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置1の構成を模式的に示した図である。 図4は、リファレンス信号の送信に使用されるフレーム構成例を示した図である。 図5は、送信ベクトルvを送信するために使用される伝送フレームの構成例を示した図である。 図6は、送信用の重みVを用いて送信されるデータ・フレームの構成例を示した図である。 図7は、MIMO通信システム(従来例)を概念的に示した図である。 図8は、SVD−MIMO伝送システム(従来例)を概念的に示した図である。
符号の説明
1…無線通信装置
11…アンテナ
12…スイッチ
21…符号器
22…送信用重み乗算部
23…IFFT
24…ブリアンブル/リファレンス付与部
25…D/A変換器
26…送信用アナログ処理部
31…受信用アナログ処理部
32…A/D変換器
33…同期獲得部
34…FFT
35…受信用重み乗算部
36…復号器
37…チャネル特性取得部

Claims (6)

  1. 複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となり、送受信機間で伝送するデータを信号空間上の既知の信号点で表す表現形式を共有し、信号を多重化して通信する空間分割多重通信方式を採用し、
    空間分割多重通信の送信機から受信機へ向かうチャネル行列Hを取得し、該チャネル行列をUDVHに特異値分解して、それぞれ送信アンテナ本数分の要素からなる空間分割多重チャネル毎の送信ベクトルを要素とする送信アンテナ重み行列Vを求める特異値分解手段と、
    複素数で表わされる送信ベクトルの各要素を基に前記既知の信号点の振幅及び位相を変化させて振幅及び位相変調信号に変調し送信ベクトル用の振幅及び位相変調信号を用いて送信アンテナ重み行列Vを前記受信機から前記送信機へフィードバックする送信アンテナ重み行列フィードバック手段と、
    前記送信機において、受信した各振幅及び位相変調信号を前記既知の信号点を基に送信ベクトルを復調し、送信アンテナ重み行列Vを復元する重み行列受信手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送信アンテナ重み行列フィードバック手段はリファレンス信号を符号化信号に付加して送信し、
    前記重み行列受信手段は、該リファレンス信号を基に伝送路による変動分を除去して送信アンテナ重み行列Vの受信処理を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 複数のアンテナと、
    複数のアンテナを持つ送信機からの多重化された信号を受信する受信手段と、
    送信機から送られたリファレンス信号からチャネル行列Hを求めるチャネル推定手段と、
    チャネル行列HをUDVHに特異値分解して、受信用重み行列Uと、対角行列Dと、それぞれ送信アンテナ本数分の要素からなる空間分割多重チャネル毎の送信ベクトルを要素とする送信用重み行列Vを取得する特異値分解手段と、
    複素数で表わされる送信ベクトルの各要素を基に信号空間上の既知の信号点の振幅及び位相を変化させて振幅及び位相変調信号に変調する変調手段と、
    送信ベクトル用の振幅及び位相変調信号を用いて送信アンテナ重み行列Vを前記送信機へフィードバックする送信アンテナ重み行列フィードバック手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記送信アンテナ重み行列フィードバック手段はリファレンス信号を符号化信号に付加して送信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 複数のアンテナを持つ送信機からの多重化された信号を複数のアンテナを用いて受信するための無線通信方法であって、
    送信機から送られたリファレンス信号からチャネル行列Hを求めるチャネル推定ステップと、
    チャネル行列HをUDVHに特異値分解して、受信用重み行列Uと、対角行列Dと、それぞれ送信アンテナ本数分の要素からなる空間分割多重チャネル毎の送信ベクトルを要素とする送信用重み行列Vを取得する特異値分解ステップと、
    複素数で表わされる送信ベクトルの各要素を基に信号空間上の既知の信号点の振幅及び位相を変化させて振幅及び位相変調信号に変調する変調ステップと、
    送信ベクトル用の振幅及び位相変調信号を用いて送信アンテナ重み行列Vを前記送信機へフィードバックする送信アンテナ重み行列フィードバック・ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  6. 複数のアンテナを持つ送信機からの多重化された信号を複数のアンテナを用いて受信するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    複数のアンテナを持つ送信機からの多重化された信号を受信する受信手段と、
    送信機から送られたリファレンス信号からチャネル行列Hを求めるチャネル推定手段と、
    チャネル行列HをUDVHに特異値分解して、受信用重み行列Uと、対角行列Dと、それぞれ送信アンテナ本数分の要素からなる空間分割多重チャネル毎の送信ベクトルを要素とする送信用重み行列Vを取得する特異値分解手段と、
    複素数で表わされる送信ベクトルの各要素を基に信号空間上の既知の信号点の振幅及び位相を変化させて振幅及び位相変調信号に変調する変調手段、
    送信ベクトル用の振幅及び位相変調信号を用いて送信アンテナ重み行列Vを前記送信機へフィードバックする送信アンテナ重み行列フィードバック手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
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