JP4470763B2 - 陥没・扁平乳頭矯正具 - Google Patents

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Description

本発明は、陥没・扁平乳頭矯正具に関する。
陥没・扁平乳頭矯正具の一形式として、実公昭40−1267号公報にはカップと、カップの口を覆蓋するパッドから成り、パッドの略中心部に乳頭用貫通穴を形成した陥没・扁平乳頭矯正具が開示されている。
実公昭40−1267公報
上記した従来の陥没・扁平乳頭矯正具を用いて陥没・扁平した乳頭を矯正するには、乳頭用貫通穴が乳頭に合致するようにパッドを乳房に被せて密着し、カップを手で押してパッドを乳房に押圧し、乳頭貫通穴の周縁部で乳輪部分を圧迫する。こうすることにより、乳頭が押し出されて貫通穴からカップ内に突出する。
しかし、かかる構造の矯正具では、深く陥没した乳頭を矯正するには何回も繰り返しカップを乳房に押しつけなければならず、甚だ使い勝手が悪い。
本発明はかかる問題点に鑑み、数回カップを乳房に押しつけるだけの簡単な操作で陥没・扁平乳頭の矯正が可能な、使い勝手の良い陥没・扁平乳頭矯正具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、硬質プラスチック成型品からなるカップと、カップの口を覆蓋する軟質プラスチック成型品からなるパッドから成り、パッドの略中心部に乳頭用貫通穴を形成した陥没・扁平乳頭矯正具であって、前記カップの中心部にその内外を連通する通孔を形成するとともに、カップの内側から外側への空気の流れを許容し、外側から内側への空気の流れを阻止するように前記通孔を開閉する逆止弁を設け、
前記乳頭用貫通穴が乳頭に合致するように前記パッドを乳房に被せて密着し、前記カップを手で押してパッドを乳房に押圧したとき前記逆止弁が開いてカップ内部が負圧になり、該負圧が前記乳頭に作用するように構成し、
前記カップの中心部に環状溝を形成し、環状溝の内部に弁座を設け、弁座の中心に前記通孔を形成し、
有底筒形を有する軟質プラスチック製弾性体の底部に略半円形のスリットを形成して略半円形の前記逆止弁を形成し、
前記逆止弁の有底筒形における開口端部を前記環状溝に気密に嵌合して前記逆止弁を前記弁座に取り付けたことを特徴とする
本発明によれば、陥没・扁平乳頭を矯正すべく、乳頭用貫通穴が乳頭に合致させするようにパッドを乳房に被せて密着し、カップを手で押してパッドを乳房に押圧すると、パッドがカップ内側へ撓んでカップ内の空気が加圧されので、逆止弁が開いて、空気が通孔からカップ外部へ流出し、カップ内部が負圧になる。そのため、陥没・扁平乳頭はパッドによる押し出し効果と負圧による吸引効果の相乗効果によって乳頭貫通穴からカップ内に突出する。
このように、本発明によれば、カップに逆止弁を設けたので、パッドの押圧とそれに伴って生ずる負圧によって陥没・扁平乳頭を矯正できる。このため、深く陥没した乳頭を矯正する場合でもパッドの押圧操作回数が可及的に少なくて済み、陥没・扁平乳頭矯正具の使い勝手が向上する。
また、逆止弁をダイアフラム弁で構成することにより、構造を簡素化でき、低コストで製造が可能となる。
陥没・扁平乳頭矯正具をカップと、カップの中心部外側に取り付けたダイアフラム式逆止弁及びカップ20の口を覆蓋するパッドから構成する。カップには硬質プラスチックの成型品を用い、中心部の外側に環状溝を成形し、環状溝の内部に弁座を外向きに凸設する。弁座の中心にカップの内外を連通する通孔を形成する。ダイアフラム式逆止弁30はシリコンゴム等の軟質プラスチック製弾性体の成型品を用いる。逆止弁30は有底筒形を有し、開口端部を弁座周囲の環状溝に気密に嵌合することにより逆止弁底部で通孔を塞ぐように、弁座に取り付ける。逆止弁の底部に略半円形のスリットを形成して底部にダイアフラムの機能を付与する。パッドにはシリコンゴム等の軟質プラスチック成型品を用い、カップにパッドを取付けて、カップの口を覆蓋する。パッドの中心部には乳頭用貫通穴を形成する。
以下に本発明の実施例に係る陥没・扁平乳頭矯正具を説明する。図1は同矯正具を示す正面図、図2は同矯正具を示す背面図、図3は図1の3−3線から切断した断面図である。
陥没・扁平乳頭矯正具10はカップ20と、カップ20の中心部外側に取り付けたダイアフラム式逆止弁30及びカップ20の口を覆蓋するパッド40を備えている。
カップ20は硬質プラスチックの成型品が用いられ、中心部の外側に環状溝21が成形され、環状溝21の内部に弁座22が外向きに凸設され、かつ弁座22の中心にカップの内外を連通する通孔23が形成されている。また、カップ20の口部周縁にフランジ部24が形成されている。
ダイアフラム式逆止弁30はシリコンゴム等の軟質プラスチック製弾性体の成型品が用いられている。この逆止弁30は有底筒形を有し、開口端部を環状溝21に気密に嵌合することにより底部31で通孔23を塞ぐように、弁座22に取り付けられている。逆止弁30の底部31には略半円形のスリット32を形成して、略半円形のダイアフラム弁が成形されている。このダイアフラム式逆止弁30は通孔23を通って空気がカップ20の内側から外側へ流れるのを許容し、カップ外側から内側へ流れるのを阻止する。
パッド40はシリコンゴム等の軟質プラスチック成型品が用いられている。パッド40は円形の外形を有し、外周部に環状溝41が成形されている。この環状溝41にカップ20のフランジ部24を嵌合することによりカップ20にパッド40が取付られて、カップ20の口を覆蓋している。パッド40の中心部には乳頭用貫通穴42が形成され、貫通穴42の周囲には肉厚部43が設けられている。この肉厚部43の内側と外側にそれぞれ互いに対向する1本の環状溝44,45を形成して肉薄部46が形成されている。
本実施例に係る陥没・扁平乳頭矯正具10の構造は以上の通りであって、以下にその使用方法を説明する。乳頭用貫通穴42が乳頭50に合致させするようにパッド40を乳房51に被せて密着し、カップ20を手で押してパッド40を乳房51に押圧する。パッド40がカップ20内側へ撓んでカップ20内の空気が加圧されので、逆止弁30の底部31がカップ20外側へ開いて、空気が通孔23からカップ20外部へ流出し、カップ20内部が負圧になる。そのため陥没・扁平乳頭はパッド40の押圧による押し出し効果とカップ20内の負圧による吸引効果によって乳頭貫通穴42からカップ20内に突出する。
乳頭50が大きくて貫通穴42に入り難い場合、貫通穴42の周囲に形成した肉薄部46から先端側を切除して、貫通穴42の内径を大きくする。
なお、本実施例では貫通穴42の周縁の内外に1本の環状溝44,45を形成することにより一箇所に円形の肉薄部44を形成したが、径の異なる環状溝を複数本形成することにより、径の異なる肉薄部を複数箇所に形成し、個々人に合わせて切除する肉薄部を選択することで乳頭貫通穴のサイズを調整できる。
本発明の実施例に係る矯正具を示す正面図である。 同矯正具を示す背面図である。 図1の3−3線から切断した断面図である。
符号の説明
10…陥没・扁平乳頭矯正具
20…カップ
21…環状溝
22…弁座
23…通孔
30…ダイアフラム式逆止弁
31…底部
40…パッド
41…環状溝
42…乳頭貫通穴
43…肉厚部
44…環状溝
45…環状溝
46…肉薄部
50…乳頭
51…乳房

Claims (1)

  1. 硬質プラスチック成型品からなるカップと、カップの口を覆蓋する軟質プラスチック成型品からなるパッドから成り、パッドの略中心部に乳頭用貫通穴を形成した陥没・扁平乳頭矯正具であって、前記カップの中心部にその内外を連通する通孔を形成するとともに、カップの内側から外側への空気の流れを許容し、外側から内側への空気の流れを阻止するように前記通孔を開閉する逆止弁を設け、
    前記乳頭用貫通穴が乳頭に合致するように前記パッドを乳房に被せて密着し、前記カップを手で押してパッドを乳房に押圧したとき前記逆止弁が開いてカップ内部が負圧になり、該負圧が前記乳頭に作用するように構成し、
    前記カップの中心部に環状溝を形成し、環状溝の内部に弁座を設け、弁座の中心に前記通孔を形成し、
    有底筒形を有する軟質プラスチック製弾性体の底部に略半円形のスリットを形成して略半円形の前記逆止弁を形成し、
    前記逆止弁の有底筒形における開口端部を前記環状溝に気密に嵌合して前記逆止弁を前記弁座に取り付けたことを特徴とする陥没・扁平乳頭矯正具。
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