JP4469270B2 - オゾン発生装置およびその運転方法 - Google Patents
オゾン発生装置およびその運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4469270B2 JP4469270B2 JP2004372479A JP2004372479A JP4469270B2 JP 4469270 B2 JP4469270 B2 JP 4469270B2 JP 2004372479 A JP2004372479 A JP 2004372479A JP 2004372479 A JP2004372479 A JP 2004372479A JP 4469270 B2 JP4469270 B2 JP 4469270B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ozone generator
- output current
- inverter
- fuse
- glass tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
オゾン発生器には、前記定格に対応して複数のオゾン発生部にヒューズ、ガラス管、接地電極管が設けられ、これら主要構成品によってオゾンを生成しているが、電源につながるヒューズに直列接続されたガラス管が何らかの理由によって破損すると、このヒューズを溶断して破損したガラス管を切り離すまでにガラス管と対する接地電極管との間に電流が集中して流れ、接地電極管の一部が発熱により溶触し、穴が形成されるという現象が散見されるようになってきた。
上記のようなガラス管破損による接地電極管短絡事故が発生した場合に、ヒューズを溶断してインバータの再始動を容易に行う技術が示されている(例えば、特許文献1参照)。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであって、オゾン発生器のガラス管が何らかの理由によって破損したとき、接地電極管に損傷が生じることなくガラス管に直列接続されたヒューズを溶断することにより、ガラス管を電源から切り離し、オゾン発生器を保護することを目的としている。
この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1によるオゾン発生装置100を示すブロック構成図である。図1において、オゾン発生器1にはヒューズ1a、ガラス管1b、および接地電極管1cよりなるオゾン発生部50が複数設けられている。このオゾン発生器1には、トランス3を介してインバータ2が接続されている。オゾン発生部の異常検知器4はオゾン発生部50に設けられたガラス管1bが破損したとき、オゾン発生器1に印加される電圧Vozの低下を検知するものである。インバータ出力電流調整器5は、インバータ2の出力電流を任意の値に設定するものであり、この実施の形態1ではマニュアル操作される。
前記異常検知器4の出力にはリレー6が設けられ、そのa接点6a、b接点6bがインバータ2につながっている。スイッチ7は前記a接点6aに直列接続され、また正常運転スイッチ8は前記b接点6bに直列接続されている。電力計9は有効電力を指示する。
図1に示すように、3φ200V、50Hzまたは、60Hzの電源をインバータ2に入力し、インバータ2で、1φ1kHzの電流を出力する。オゾン発生器1がコンデンサ負荷であるため、トランス3を介して、高電圧がオゾン発生器1に印加される。
オゾン発生器1に高電圧が印加されると、誘電体を介した電極間に交流電圧が印加され、無声放電が生じる。この放電空間の酸素に、電気エネルギーを与え、活性化させると、解離または励起された酸素の一部がオゾンに変化し、オゾン発生器1で酸素を原料として、オゾンを生成する。
ヒューズ1の溶断により破損したガラス管1bを切離した後は、オゾン発生器1の電圧Voz(図1)が正常値に復帰するため、オゾン発生器1は、有効電力を発生する。電力計9が、正常値を指示する(2−15)ため、ヒューズlが溶断したかどうかを判別出来る。
Vozが正常値を示すと異常検知器4は異常検知動作を停止し、つながるリレー6のコイル励磁がされなくなり、正常運転スイッチ8の投入によりインバータ2は定格運転を行う。
なお、前記ヒューズ1aを溶断するための通電はオゾン発生器1に設置されている複数のオゾン発生部50に設けられた10%以下のガラス管1bの破損に対して適用できる。
図3は、実施の形態2によるオゾン発生装置100を示す。図において、インバータ2の第1の出力電流調整器5aと第2の出力電流調整器5bおよびリレー6のコイルと連動して動作するリレー6のc接点、6c以外の構成は、図1で示した実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
ここで前記第1の出力電流調整器5aは、前記インバータ2の定格運転を行うに必要な出力電流をマニュアルで任意に調整するものであり、前記第2の出力電流調整器5bは、前記ヒューズ1aを溶断するために必要な出力電流をマニュアルで調整、出力するものである。
万一、ガラス管1bが破損すると接地電極管1cに集中電流が流れ、オゾン発生器1の電圧Voz(図3)が規定値以下となり異常検知器4の出力に接続されたリレー6のコイル部が励磁し、このリレー6のコイル部に連動したリレー6のc接点6cによりインバータ出力電流調整信号が、第一のインバータ出力電流調整器5aの出力側から第二のインバータ出力電流調整器5bの出力側に切り替わり、インバータ2が運転した状態で、インバータ2の出力電流が正常運転時より小さい値となり、オゾン発生器1の電流も正常運転時よりも小さい電流となる。これにより、破損したガラス管1bと対になる接地電極管1cでの通電電流による発熱が少なくなり、該接地電極管1cが溶けて損傷することがなく、ヒューズ1aの溶断によって破損したガラス1b管を切離す。オゾン発生器1の電圧Voz(図3)は正常に復帰するため、該異常検知器4は、異常検知を解除し、リレー6が非励磁となる。
図4に動作タイムチャートを示す。図4の(4−1)で、ガラス管1bが破損するとオゾン発生器1に印加される電圧Voz(図3)が規定値以下(4−2)となると異常検知器4が動作(異常検知)し(4−3)、リレー6が励磁し(4−4)、このリレー6のc接点6cが第一のインバータ出力電流調整器5aの出力側から第二のインバータ出力電流調整器5bの出力側に切り替わり(4−5)、インバータ2は運転を継続しながら(4−6)、インバータ出力電流調整信号が、インバータ出力正常運転時の設定値(第一のインバータ出力電流調整器5a)より低い設定値(第二のインバータ出力電流調整器5b)に切り替わる(4−7)。この動作によりインバータ2の出力電流が正常運転時より小さい値となり(4−8)、オゾン発生器1の電流も正常運転時より小さい値となる(4−9)。
図5は、実施の形態3によるオゾン発生装置100を示す。
図において、異常検知器4の出力にはタイマー11が設けられており、このタイマー11のコイルと連動して動作するタイマー11のa接点11a、このタイマー11のa接点11aと直列接続した表示灯12以外の構成は、前述した実施の形態2の図3と同様であるので、説明を省略する。
万一、ガラス管1bが破損すると接地電極管1cに集中電流が流れ、オゾン発生器1の電圧Voz(図5)が規定値以下となり、異常検知器4の出力に接続されたリレー6のコイル部が励磁し、このリレー6に連動したリレー6のc接点6cによりインバータ出力電流調整信号が、第一のインバータ出力電流調整器5aの出力側から第二のインバータ出力電流調整器5bの出力側に切り替わり、インバータ2が運転した状態で、インバータ2の出力電流が正常運転時より小さい値となり、オゾン発生器1の電流も正常運転時よりも小さい電流となる。
図6にガラス管1bの破損から表示灯12が点灯するまでの動作タイムチャートを示す。図6の(6−1)で、ガラス管1bが破損するとオゾン発生器1の電圧Voz(図5)が規定値以下となり(6−2)、異常検知器4が動作(異常検知)する(6−3)。タイマー11は設定時間T以上継続した時点(6−4)でタイムアップとなり、タイマーのa接点11aがON(6−5)となり、表示灯12が点灯する(6−6)。
図7は、実施の形態4によるオゾン発生装置100を示す。
図において、タイマー11のコイルと連動して動作するタイマー11のa接点11a、このタイマー11のa接点11aにより送出される「ヒューズ溶断不可」の信号13以外の構成は、前述した実施の形態3の図5と同様であるので説明を省略する。
万一、ガラス管1bが破損すると接地電極管1cに集中電流が流れ、オゾン発生器1の電圧Voz(図7)が規定値以下となり該異常検知器4の出力に接続されたリレー6のコイル部が励磁し、リレー6に連動したリレー6のc接点6cによりインバータ出力電流調整信号が、第一のインバータ出力電流調整器5aの出力側から第二のインバータ出力電流調整器5bの出力側に切り替わり、インバータ2が運転した状態で、インバータ2の出力電流が正常運転時より小さい値となり、オゾン発生器1の電流も正常運転時よりも小さい電流となる。
図8にガラス管1bの破損から表示灯12が点灯するまでの動作タイムチャートを示す。図8の(8−1)で、ガラス管1bが破損するとオゾン発生器1の電圧Voz(図7)が規定値以下となり(8−2)、異常検知器4が動作(異常検知)する(8−3)。タイマー11は設定時間T以上継続した時点(8−4)でタイムアップとなり、タイマーのa接点11aがON(8−5)となり、外部へ「ヒューズ溶断不可」の信号13を送出する(8−6)。
2 インバータ、4 異常検知器、5 インバータ出力電流調整器、
5a 第1のインバータ出力電流調整器、5b 第2のインバータ出力電流調整器、
6 リレー、11 タイマー、12 表示灯、13 ヒューズ溶断不可の信号、
50 オゾン発生部、100 オゾン発生装置。
Claims (4)
- オゾン発生器とインバータとが設けられ、前記オゾン発生器には前記インバータにつながるヒューズ、ガラス管および接地電極管よりなるオゾン発生部が複数設けられているとともに、さらに前記オゾン発生器の異常を検知する異常検知器と、該異常検知器に設けられたリレーと、前記インバータの定格運転を行うに必要な出力電流の調整を行う第1の出力電流調整器および、前記ヒューズを溶断するのに必要な出力電流の調整を行う第2の出力電流調整器とが備えられたオゾン発生装置において、
前記インバータの定格運転時に前記ガラス管に異常が発生し、前記オゾン発生器に印加される電圧が規定値以下となったことを検知する前記異常検知器が出力する信号で、前記リレーが動作し前記第2の出力電流調整器側に切り替わるとともに、前記ヒューズが溶断して前記電圧が規定値に復帰したことを検知する前記異常検出器が出力する信号で、前記リレーが動作して前記第1の出力電流調整器側に切り替わることを特徴とするオゾン発生装置。 - オゾン発生器とインバータとが設けられ、前記オゾン発生器には前記インバータにつながるヒューズ、ガラス管および接地電極管よりなるオゾン発生部が複数設けられているとともに、さらに前記オゾン発生器の異常を検知する異常検知器と、該異常検知器に設けられたリレーと、およびタイマならびに該タイマにつながる表示灯と、前記インバータの定格運転を行うに必要な出力電流の調整を行う第1の出力電流調整器および、前記ヒューズを溶断するのに必要な出力電流の調整を行う第2の出力電流調整器とが備えられたオゾン発生装置において、
前記インバータの定格運転時に前記ガラス管に異常が発生し、前記オゾン発生器に印加される電圧が規定値以下となったことを検知する前記異常検知器が出力する信号で、前記リレーが動作し前記第2の出力電流調整器側に切り替わるとともに、前記ヒューズが溶断して前記電圧が規定値に復帰したことを検知する前記異常検出器が出力する信号で、前記リレーが動作して前記第1の出力電流調整器側に切り替わり、前記異常検知器の異常動作継続時間が、前記タイマに設定された所定の時間以上に達した場合、前記タイマは前記表示灯点灯の信号を出力することを特徴とするオゾン発生装置。 - 前記ヒューズが前記タイマーに設定された所定の時間に達しても溶断しないとき、前記タイマーは該オゾン発生装置の外部に設置されたプラント監視盤に信号を発することを特徴とする請求項2に記載のオゾン発生装置。
- 前記ガラス管の破損は、前記複数のオゾン発生部の10%以下のガラス管に破損が発生したものであることを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004372479A JP4469270B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | オゾン発生装置およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004372479A JP4469270B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | オゾン発生装置およびその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006176372A JP2006176372A (ja) | 2006-07-06 |
JP4469270B2 true JP4469270B2 (ja) | 2010-05-26 |
Family
ID=36730836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004372479A Expired - Fee Related JP4469270B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | オゾン発生装置およびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4469270B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5086282B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2012-11-28 | 三菱電機株式会社 | オゾン発生装置 |
JP6068668B2 (ja) * | 2013-10-04 | 2017-01-25 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電源装置 |
KR20160047575A (ko) * | 2013-10-04 | 2016-05-02 | 도시바 미쓰비시덴키 산교시스템 가부시키가이샤 | 전원 장치 |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004372479A patent/JP4469270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006176372A (ja) | 2006-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8115339B2 (en) | Isolation control high speed transfer switch for uninterruptible power supply, power supply system using the switch and isolation control high speed transfer switching method | |
JP6378900B2 (ja) | 給電システム、給電システムにおける給電制御方法、及びプログラム | |
CA2240104C (en) | Apparatus for controlling an ozone generator | |
JP4469270B2 (ja) | オゾン発生装置およびその運転方法 | |
JP5615470B1 (ja) | 電力供給制御装置、及びプログラマブルロジックコントローラ | |
JP2013158236A (ja) | ヒューズ保護システム内のアーク制御 | |
JP5086282B2 (ja) | オゾン発生装置 | |
JP4845529B2 (ja) | オゾン発生装置 | |
JP4935679B2 (ja) | 溶接装置 | |
JP2009207331A (ja) | 電源保護制御回路 | |
JP2009065807A (ja) | スイッチング電源装置 | |
WO2023054511A1 (ja) | レーザ加工装置 | |
JP2002243787A (ja) | 絶縁監視装置 | |
JP2008160897A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2005085706A (ja) | 光源用電源の遠隔操作装置と遠隔操作方法 | |
CN118043159A (en) | Laser processing device | |
KR890000824Y1 (ko) | 고전압 회로의 전원 차단 및 표시 안정 장치 회로 | |
CN117405995A (zh) | 变压器过载预警装置及半导体机台 | |
JP2006269158A (ja) | 高圧放電ランプ点灯装置および高圧放電ランプ点灯システム | |
KR100939889B1 (ko) | 전기로 연소실용 펌프 구동 감지 장치 및 그 방법 | |
JP2007059174A (ja) | マグネトロン駆動用電源装置の保護回路 | |
KR101415814B1 (ko) | 중성선 복구 기능이 구비된 분배전반 및 그 제어방법 | |
JPH0545991U (ja) | 信号灯駆動装置 | |
JP4564274B2 (ja) | 無停電電源装置およびその制御方法 | |
JP2010104153A (ja) | 電源部と機器本体とを有した機器を複数有したシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070330 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100223 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |