JP4468227B2 - 等倍結像光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、等倍結像光学系に関し、特に、立体的な物体を等倍率で結像させる光学系に適用して有効な技術に関するものである。
従来、物体を等倍率で結像させる等倍レンズとして、対称型テレセントリック光学系と呼ばれるものがある(たとえば、特許文献1を参照)。
前記特許文献1に記載された対称型テレセントリック光学系は、両側テレセントリック性を保ちつつ、良好な結像性能を有する光学系であり、開口絞りに関して対称に配置された前群GFと後群GRとからなり、前記前群GFは、物体側から順に、開口絞り側に曲率半径の絶対値の小さい方の面を向けた正レンズL1と、開口絞り側に曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正レンズL2と、開口絞り側に凹面を向けた負レンズL3とを備え、前記後群GRは、前記開口絞り側から順に、開口絞り側に凹面を向けた負レンズL4と、開口絞り側に曲率半径の絶対値の大きい方の面を向けた正レンズL5と、開口絞り側に曲率半径の絶対値の小さい方の面を向けた正レンズL6とを備え、前記前群GFの焦点距離をFとし、前記前群GFの正レンズLlの物体側の面と前記開口絞りとの間の光軸に沿った距離をDとし、前記正レンズLlと前記正レンズL2との間の軸上空気間隔をd2とし、前記正レンズL2と前記負レンズL3との間の軸上空気間隔をd4とし、前記負レンズL3と前記開口絞りとの間の軸上空気間隔をd7としたときに、1<D/F、d4<d7<d2の条件を満足する光学系である。
特開平09−080306号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された対称型テレセントリック光学系に限らず、複数のレンズを積層させた光学系でなる等倍レンズの場合、一般に、ある狭い奥行き範囲のみで、極めて収差の少ない良好な結像特性を示す。そのため、たとえば、奥行き方向の変化が大きい立体的な物体の像を結像させることが難しいという問題がある。
また、前記特許文献1に記載された対称型テレセントリック光学系などの等倍レンズでは、複数の形状が異なるレンズを、前記条件を満たすように配置しなければならず、構成が複雑になる、前記条件を満たす配置位置を求めるのが難しいという問題があると本発明の発明者らは考える。
また、前記特許文献1に記載された対称型テレセントリック光学系などの等倍レンズの場合、たとえば、積層する各レンズの形状や材質が異なる、非球面等の加工が困難なレンズを多用する、各レンズの配置に敏感であり高い組み立て精度が要求されるといった点から、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明の目的は、物体を等倍率で結像させることのできる奥行き範囲が広く、かつ、構成が簡素な等倍結像光学系を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明の概略を説明すれば、以下の通りである。
(1) 複数個の結像素子を備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、前記複数個の結像素子は、焦点距離が全て同一であり、前記複数個の結像素子は、等間隔であり、かつ、前記光学系に入射した光が前記光学系から出射するまでに結像素子をn回(nは2以上の整数)通過するように配置されており、前記結像素子の間隔は、当該間隔をd、前記結像素子の焦点距離をf、k個の前記結像素子を通過した光の結像の倍率をMkとしたときに下記数式(1)乃至数式(4)で表される漸化式、Mk=n=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが前記複数個の結像素子のうちの前記物体から最も近い位置に配置される結像素子と前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められている等倍結像光学系である。
Figure 0004468227
(2) 複数個の結像素子と、平面鏡と、光の入射方向に応じて前記光の出射方向を切り替える光学部品とを備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、前記複数個の結像素子は、焦点距離が全て同一であり、前記複数個の結像素子、前記平面鏡、および前記光学部品は、前記結像素子が等間隔であり、かつ、前記光学系に入射した光が前記光学系から出射するまでに結像素子をn回(nは2以上の整数)通過するように配置されており、前記結像素子の間隔は、当該間隔をd、前記結像素子の焦点距離をf、k個の前記結像素子を通過した光の結像の倍率をMkとしたときに前記数式(1)乃至数式(4)で表される漸化式、Mk=n=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが前記複数個の結像素子のうちの前記物体から最も近い位置に配置される結像素子と前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められている等倍結像光学系である。
(3) 複数個の結像素子を備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、前記複数個の結像素子は、n+1枚(nは1以上の整数)の焦点距離がf1のレンズと、n枚の焦点距離がf2のレンズからなり、前記焦点距離がf1のレンズと前記焦点距離がf2のレンズとが交互に配置され、かつ、前記焦点距離がf1のレンズが等間隔で配置されており、前記焦点距離f1のレンズの間隔は、当該間隔をd、kの前記レンズを通過した光の結像の倍率をMkとしたときに下記数式(5)乃至数式(8)で表される漸化式、Mk=2n+1=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが2n+1枚の前記レンズのうちの前記物体から最も近い位置に配置されるレンズと前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められている等倍結像光学系である。
Figure 0004468227
本発明の等倍結像光学系は、たとえば、前記手段(1)のように、焦点距離が同一である複数個の結像素子を等間隔で配置するという非常に単純な構成である。またこのとき、前記各結像素子は、前記手段(1)に記載したような条件を満たす間隔dで配置すればよいだけである。そのため、従来の等倍レンズに比べ、簡素な構成の等倍レンズを容易に実現することができる。
また、前記手段(1)におけるL0は、前記物体と、前記物体側から入射した光が最初に通過する結像素子との距離に相当する。そのため、前記L0に依存しない値とすることで、あらゆる奥行き位置に存在する物体を等倍率で結像させることができる。また、立体的な物体の像を結像させるときに、前記物体の全域を等倍率で結像させることができるので、たとえば、立体表示装置(3次元表示装置)と組み合わせることでさまざまな用途に適用することができるようになると考えられる。
なお、前記手段(1)において、前記複数個の結像素子は、たとえば、n個のレンズ、またはn個の曲面鏡であればよい。
また、前記手段(1)において、前記複数個の結像素子は焦点距離が同一であればよいので、前記レンズのみまたは前記曲面鏡のみに限らず、前記レンズおよび前記曲面鏡を組み合わせてもよい。このとき、前記レンズおよび曲面鏡の総数がn個であれば、前記レンズのみまたは前記曲面鏡のみの場合と同じ効果が得られる。
また、前記光学系に入射した光を、前記光学系から出射するまでに前記結像素子をn回通過させる場合、前記手段(2)のように、前記平面鏡および前記光学部品を用いれば、前記結像素子をn個未満にすることができる。前記結像素子がn個未満であっても、たとえば、ある結像素子を通過した光を前記平面鏡で反射させて前記ある結像素子を再度通過させることで、結像素子をn回通過させることができる。そのため、前記手段(2)の光学系は、前記手段(1)の光学系に比べて小型化できる。
また、前記等倍結像光学系を、前記手段(2)のような構成にする場合、たとえば、前記複数個の結像素子はn個未満のレンズとし、前記光学部品はハーフミラーとすればよい。
また、前記等倍結像光学系を、前記手段(2)のような構成にする場合、前記光学部品は、前記ハーフミラーに限らず、たとえば、偏光ビームスプリッタおよび1/4波長板の組み合わせ、または前記偏光ビームスプリッタおよび1/4波長板ならびに偏光板の組み合わせからなる部品であってもよい。
また、前記手段(1)または手段(2)では、前記複数個の結像素子は、焦点距離が全て同一、言い換えると焦点距離が1種類であるが、これに限らず、たとえば、前記手段(3)のように、焦点距離がf1のレンズと焦点距離がf2のレンズの、2種類のレンズを組み合わせた光学系であってもよい。前記手段(3)の構成で、たとえば、前記焦点距離f1のレンズをm枚積層させるときのレンズの間隔は、前記手段(1)の構成で前記焦点距離がf1のレンズをm枚積層させるときの間隔よりも狭くすることができる。
また、前記手段(3)のような構成の場合、前記焦点距離f1と焦点距離f2を変化させることにより、前記物体と等倍率の像の結像位置を変化させることができる。そのため、前記レンズとして可変焦点レンズを用いれば、3次元表示装置で表示可能な奥行き表示範囲が狭い場合でも、広い奥行き範囲を表現することができる。
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の等倍結像光学系では、焦点距離が同一の2個以上の結像素子をあらかじめ定められた条件を満たすように等間隔で配置することで、物体を等倍率で結像させるとともに、等倍率で結像させることができる奥行き範囲を広くする。またこのとき、n個未満の結像素子と、平面鏡およびハーフミラー等の光学部品を組み合わせることで、前記光学系に入射した光が前記光学系から出射するまでに結像素子をn回通過するようにし、前記光学系をコンパクトにする。
また、n+1枚の焦点距離がf1のレンズとn枚の焦点距離がf2のレンズを交互に積層することで、前記焦点距離f1のレンズをm枚積層させるときの間隔を、前記焦点距離がf1のレンズのみをm枚積層させるときの間隔に比べて狭くし前記光学系を小型化する。またこのとき、前記焦点距離fと焦点距離fを変化させることにより、前記物体と等倍率の像の結像位置を変化させる。
図1および図2は、本発明による実施例1の等倍結像光学系の概略構成を示す模式図であり、図1は等倍率の正立像を結像させる場合の構成例を示す図、図2は等倍率の正立像を結像させる場合の構成例を示す図である。
図1において、1Aは物体、1Bは物体と等倍率の正立像、1Cは物体と等倍率の倒立像、2は等倍結像光学系、201h(h=1,2,…,n)は焦点距離がfのレンズである。
本実施例1の等倍結像光学系は、たとえば、図1に示すように、物体1Aの等倍率の正立像1Bを結像させる等倍レンズであり、n枚(nは2以上の整数)の焦点距離が同一のレンズ201h(h=1,2,…,n)を間隔d1で等間隔に配置した光学系である。このとき、前記各レンズ201h(h=1,2,…,n)の間隔d1は以下で説明するような漸化式から求められる。
また、物体1Aを等倍率で結像させる場合、図1に示したような正立像1B、すなわち物体の向きと結像1Bの向きが同じになるように結像させるだけでなく、図2に示すように、物体1Aの等倍率の倒立像1C、すなわち物体1Aの向きと結像1Cの向きが反対になるように結像させることもできる。この場合、n枚の焦点距離が同一のレンズ201h(h=1,2,…,n)の間隔d2は、正立像1Bを結像させる場合の間隔d1と異なる値となるが、前記正立像1Bを結像させる場合の間隔d1を求める漸化式と同じ漸化式から求めることができる。
本実施例1の等倍結像光学系のように、n枚の焦点距離が同一のレンズ201h(h=1,2,…,n)を等間隔で配置した場合、前記レンズの焦点距離をf、レンズの間隔をdとすると、k枚のレンズを通過した光の結像の倍率Mkは、下記数式(1)から数式(4)のような漸化式で表される。
Figure 0004468227
前記数式(1)において、等倍率の正立像1Bを結像させる場合は、Mk=n=1である。そのため、前記数式(1)から数式(4)を用いてMn=1を満たすdを求めることで、前記各レンズ201h(h=1,2,…,n)の間隔d1が求まる。また、等倍率の倒立像1Cを結像させる場合は、Mk=n=−1である。そのため、前記数式(1)から数式(4)を用いてMn=−1を満たすdを求めることで、前記各レンズ201k(h=1,2,…,n)の間隔d2が求まる。
ここで、各レンズ201h(h=1,2,…,n)の間隔d1,d2の求め方の一例として、焦点距離がfのレンズを2枚積層した光学系の場合を挙げ、漸化式の解き方を簡単に説明する。
図3は、本実施例1の等倍結像光学系におけるレンズの間隔の求め方を説明するための模式図である。
まず、2枚の焦点距離がfのレンズ2011,2012が、図3に示すように間隔d1で配置されているとする。このとき、1枚目のレンズ2011から物体までの距離を−L0、1枚目のレンズ2011から1枚目のレンズ2011での倍率M1の結像1Dまでの距離をL1、2枚目のレンズ2012から倍率M2の結像(正立像1B)までの距離をL2とする。このとき、前記L2は前記数式(3)および数式(4)から下記数式(9)で表され、前記M2は前記数式(1)および数式(9)から下記数式(10)で表される。
Figure 0004468227
また、前記数式(9)および数式(10)において、前記L1は前記数式(3)および数式(4)から下記数式(11)で表され、前記M1は前記数式(1)および数式(11)から下記数式(12)で表される。
Figure 0004468227
そして、前記数式(11)で表されるL1および前記数式(12)で表されるM1を前記数式(10)に代入すると、M2は下記数式(13)で表される。
Figure 0004468227
こうして得られた前記数式(13)を、M2=1としてdについて解くと、dは、下記数式(14)のようになる。
Figure 0004468227
しかしながら、この場合、前記数式(14)に示したように、前記dの値は1枚目のレンズ2011から物体1Aまでの距離L0に依存する。そのため、たとえば、前記物体1Aが平面的で、前記物体の各点における距離L0がほぼ一定であれば、その距離L0に基づく間隔dでレンズを積層することで、前記物体1Aの正立像を結像させることができる。しかしながら、前記物体1Aが、たとえば、立体的な物体の場合、前記物体の各点における距離L0が異なるため、前記数式(14)に基づいてレンズの間隔d1=dを決定することができない。そのため、前記数式(14)で得られるdは、解としてはふさわしくない。
一方、前記数式(1)を、M2=−1としてdについて解くと、dは、下記数式(15)のようになる。
Figure 0004468227
この場合、前記dの値は1枚目のレンズ2011から物体1Aまでの距離L0に依存しないので、2枚のレンズの間隔d2=2fとすれば、前記1枚目のレンズ2011から任意の距離L0にある物体を等倍率の倒立像として結像させることができる。また、前記物体が立体的であっても、前記物体の全域を等倍率で結像させることができる。
また、n=3以上、すなわち3枚以上のレンズを積層する場合は、同様の手順で前記漸化式を解いて1枚目のレンズ2011から物体までの距離L0に依存しないdが求まれば、その値の間隔でレンズを配置することで、等倍率の正立像1Bまたは倒立像1Cを結像させることができる。このとき、詳細な計算手順は省略するが、前記漸化式を用いてn=2から8までの場合について、等倍率の正立像1Bを結像させる場合のレンズの間隔d1と等倍率の倒立像1Cを結像させる場合のレンズの間隔d2の値を求めると、下記表1のようになる。
Figure 0004468227
図4は、本実施例1の等倍結像光学系の適用例を示す図であり、4枚のレンズを積層して等倍率の倒立像を結像させる場合の例を示す図である。
本実施例1の等倍結像光学系は、たとえば、タッチパネル表示装置において、図4に示すように、DFDの各表示画面301A,302Aに表示された画像をタッチパネル4の周辺に表示させる場合などに適用することができる。
このとき、前記等倍結像光学系2は、図1に示したような正立像1Bを結像させる光学系であってもよいし、図2に示したような倒立像1Cを結像させる光学系であってもよいが、前記表1に示したように、同じ枚数のレンズを積層する場合、倒立像を結像させるほうがレンズの間隔を狭くでき、光学系を薄型化できる。そこで、たとえば、図4に示したように、4枚のレンズを積層して、前記タッチパネル4の近傍に等倍率の倒立像301C,302Cを結像させるとすると、前記表1から、前記各レンズ201h(h=1,2,3,4)の間隔d2は0.6fとすればよい。このとき、前記各レンズ201h(h=1,2,3,4)の焦点距離fが77mmとすると、各レンズ201h(h=1,2,3,4)の間隔は図4に示したように約46mmとなる。
また、前記表示装置として、たとえば、図4に示したように、2枚の表示画面301A,302Aを5mm間隔で積層したDFDを用いた場合、前記焦点距離が77mmの4枚のレンズ201h(h=1,2,3,4)を46mm間隔で配置した等倍結像光学系2を、前面の表示画面301Aにほぼ密着させるように配置したところ、前記DFDから最も遠いレンズ(紙面右端のレンズ)2014から約20mmの位置に前面の表示画面301Aの倒立像301Cが結像し、約15mmの位置に後面の表示画面302Aの倒立像302Cが結像することを、本発明の発明者らは実験により確かめた。そのため、前記前面および後面の表示画面の倒立像301C,302Cが結像した位置の近傍にタッチパネル4を設けることにより、タッチパネル4の近傍に結像した画像(倒立像301C,302C)を見ながら前記タッチパネル4の操作をすることができる。
また、図4に示した例では、2つの表示画面301A,302Aを利用して物体を3次元的に表示するDFDを用いている例を示しているが、前記DFDのような3次元表示装置に限らず、2次元表示装置でも3次元表示装置でも構わない。
また、積層するレンズの枚数は、図4に示したような4枚に限らず、たとえば、表1に示したように2枚以上であれば構わない。しかしながら、レンズの枚数が少ないと視野角が狭くなる。また、レンズの枚数が多いと視野角は広がるが、レンズの吸収損失や散乱などの原因により画像が劣化する。これらのことから、前記レンズの積層枚数は4枚から8枚程度とすることが好ましい。
また、レンズはバルクレンズ、フレネルレンズ、液晶レンズのような可変焦点レンズなどの種々のレンズを用いることが可能であるが、薄型化の観点からフレネルレンズを用いることが好ましい。
また、前記レンズの材料には、アクリル、ポリカーボネート、ガラスなどの種々の光学材料を用いることができるが、加工の容易さ、透明度の高さなどの観点からアクリルを用いることが好ましい。
以上説明したように、本実施例1の等倍結像光学系によれば、n枚の焦点距離が同一のレンズを、前記数式(1)から数式(4)で表される漸化式において、Mk=n=1または−1を満たし、かつ、L0に依存しない間隔dで積層することにより、簡素な構成で等倍の正立像または倒立像を結像させることができる。
また、前記L0は、前記物体と、前記物体側から入射した光が最初に通過するレンズとの距離に相当する。そのため、前記L0に依存しない値とすることで、あらゆる奥行き位置に存在する物体を等倍率で結像させることができる。また、立体的な物体の像を結像させるときに、前記物体の全域を等倍率で結像させることができるので、たとえば、立体表示装置(3次元表示装置)と組み合わせることでさまざまな用途に適用することができるようになると考えられる。
図5乃至図8は、前記実施例1の応用例を説明するための模式図であり、図5は前記実施例1の原理を示す図、図6は図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第1の構成例を示す図、図7は図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第2の構成例を示す図、図8は図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第3の構成例を示す図である。
前記実施例1の等倍結像光学系は、たとえば、図5に示すように、焦点距離が同一(f)の4枚のレンズ201h(h=1,2,3,4)を間隔d2で等間隔に積層している。このとき、前記レンズ201h(h=1,2,3,4)の間隔d2を、前記表1に示したように0.6fとすれば、図5に示したように、物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができる。これは、別の言い方をすれば、図5に示したような構成、配置でなくとも、前記物体1A側から前記光学系に入射した光が、間隔d2=0.6fで配置されたレンズ(結像素子)を4回通過した後、前記光学系から出射すれば、前記物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができるということである。そこで、図5に示した光学系と光学的に等価であり、前記物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができる光学系の構成例を以下に説明する。
図5に示した光学系と光学的に等価な光学系としては、たとえば、図6に示すように、焦点距離が同一の3枚のレンズ201h(h=1,2,4)と、平面鏡202と、ハーフミラー203からなる光学系が考えられる。このとき、物体1A側から入射した光が最初に通過する1枚目のレンズ2011と2回目に通過する2枚目のレンズ2012は間隔d2(=0.6f)で配置する。また、前記ハーフミラー203は、前記1枚目のレンズ2011と前記2枚目のレンズ2012の間に配置する。またこのとき、前記ハーフミラー203は、たとえば、前記1枚目のレンズ2011から2枚目のレンズ2012に向かう光は直進し、前記2枚目のレンズ2012から1枚目のレンズ2011に向かう光は直交する方向に進路が変わるように配置する。そして、前記ハーフミラー203で進路が変わった光の進行方向に3枚目のレンズ2014を配置する。このとき、前記2枚目のレンズ2012と3枚目のレンズ2014は、図6に1点差線で示した光軸上での間隔がd2になるように配置する。
また、前記平面鏡202は、前記2枚目のレンズ2012を通過した光が再び2枚目のレンズ2012を通過するように配置する。このとき、前記平面鏡202は前記2枚目のレンズ2012から距離d2/2の位置に配置する。
このような構成の光学系の場合、前記物体1A側から入射した光は、前記1枚目のレンズ2011、前記ハーフミラー203、前記2枚目のレンズ2012を通過した後、前記平面鏡202で反射され、再び2枚目のレンズ2012を通過する。そして、前記2枚目のレンズ2012を再度通過した光は、前記ハーフミラー203で進路が変更され、前記3枚目のレンズ2014を通過した後、前記光学系から出射する。
このとき、前記物体1A側から入射した光は、出射するまでに合計4回、焦点距離がfのレンズを通過する。そのため、前記各レンズ201h(h=1,2,4)の間隔および前記2枚目のレンズ2012と前記平面鏡202の間隔を前述のようにすると、図5に示した光学系と光学的に等価になり、前記物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができる。
また、図6に示した光学系では、前記ハーフミラー203を用いて光の進路を変えたが、これに限らず、たとえば、偏光ビームスプリッタ204および1/4波長板205ならびに偏光板206を組み合わせて光の進路を変えることもできる。この場合、たとえば、図7に示すように、前記ハーフミラー203の代わりに前記偏光ビームスプリッタ204を前記1枚目のレンズ2011と2枚目のレンズ2012の間に配置し、前記2枚目のレンズ2012と前記平面鏡202の間に前記1/4波長板205を配置する。また、前記偏光板206は、たとえば、図7に示したように、前記1枚目のレンズ2011よりも光学的に手前の位置に、前記物体1A側から入射する光がp偏光になるように配置する。またこのとき、前記各レンズ201h(h=1,2,4)の間隔および前記2枚目のレンズ2012と前記平面鏡202の間隔は、図6に示した光学系の場合と同じとする。
このような構成の光学系の場合、前記物体1A側から入射した光は、p偏光の状態で前記1枚目のレンズ2011、前記偏光ビームスプリッタ204、前記2枚目のレンズ2012を通過した後、前記1/4波長板205、前記平面鏡202、前記1/4波長板205の順に通過することで前記2枚目のレンズ2012を再度通過するときにはs偏光になっている。そのため、前記2枚目のレンズ2012を再度通過した光は、前記偏光ビームスプリッタ204で進路が変更され、前記3枚目のレンズ2014を通過した後、前記光学系から出射する。
この場合も、前記物体1A側から入射した光は、出射するまでに合計4回、焦点距離がfのレンズを通過する。そのため、前記各レンズ201h(h=1,2,4)の間隔および前記2枚目のレンズ2012と前記平面鏡202の間隔を前述のようにすると、図5に示した光学系と光学的に等価になり、前記物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができる。
なお、図7に示した例では、前記光学系に前記偏光板206を設けているが、たとえば、前記物体1Aが液晶ディスプレイ等に表示された物体であり、前記液晶ディスプレイが備える偏光板であらかじめp偏光の状態になっている場合などには前記偏光板206は不要である。
このように、前記平面鏡202と、前記ハーフミラー203や偏光ビームスプリッタ204などの光学部品を用いると、3枚のレンズ201h(h=1,2,4)で図5に示した光学系と光学的に等価な等倍結像光学系を構成することができる。そのため、前記実施例1で説明した光学系よりもコンパクトにすることができる。
また、図5に示した光学系は、4枚のレンズ201h(h=1,2,3,4)を積層しているが、前記レンズの代わりに、前記レンズと同等の結像効果が得られる結像素子、たとえば、焦点距離がfの曲面鏡を用いることもできる。
前記曲面鏡を用いた光学系としては、たとえば、図8に示すように、3枚目のレンズ2013の代わりに焦点距離がfの曲面鏡207を配置した光学系が挙げられる。この場合、1枚目のレンズ2011と2枚目のレンズ2012の間隔、図6に一点鎖線で示した光軸上での前記2枚目のレンズ2012と前記曲面鏡207の距離および前記曲面鏡207と4枚目のレンズ2014の距離がそれぞれd2=0.6fとなるように配置すれば、図5に示した光学系と光学的に等価になり、前記物体1Aと等倍率の倒立像1Cを結像させることができる。
なお、図8では、3枚目のレンズ2013の代わりに前記曲面鏡207を用いた例を示しているが、これに限らず、他のレンズの代わりに前記曲面鏡を用いてもよい。また、1枚のレンズだけでなく、複数枚のレンズ、あるいは全てのレンズの代わりに前記曲面鏡を用いてもよい。
また、図6乃至図8に示した光学系は、図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の一例であり、これらの構成や配置に限らず、図5に示した光学系と光学的に等価であれば他の構成や配置であってもよい。また、図6乃至図8では、レンズが4枚の場合について説明したが、4枚以外の場合も、同様に、光学的に等価であればどのような構成や配置であってもよい。
図9は、本発明による実施例2の等倍結像光学系の概略構成を示す模式図である。
図9において、201h(h=1,2,…,n+1)は焦点距離がf1のレンズ、208j(j=1,2,…,n)は焦点距離がf2のレンズである。
本実施例2の等倍結像光学系は、たとえば、図9に示すように、n+1枚の焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)と、n枚の焦点距離がf2のレンズ208j(j=1,2,…,n)を交互に積層し、かつ、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)を間隔d3で等間隔に配置した光学系である。このとき、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)の間隔d3は、以下で説明するような漸化式から求められる。
本実施例2の等倍結像光学系のように、n+1枚の焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)と、m枚の焦点距離がf2のレンズ208j(j=1,2,…,n)を交互に積層した場合、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)の間隔をdとすると、k枚のレンズを通過した光の結像の倍率Mkは、下記数式(5)乃至数式(8)のような漸化式で表される。
Figure 0004468227
前記数式(5)において、等倍率の正立像を結像させる場合は、Mk=2n+1=1である。そのため、前記数式(5)乃至数式(8)を用いてM2n+1=1を満たすdを求めることで、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)の間隔d3が求まる。また、等倍率の倒立像を結像させる場合は、Mk=2n+1=−1である。そのため、前記数式(5)乃至数式(8)を用いてMk=2n+1=−1を満たすdを求めることで、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,…,n+1)の間隔d3が求まる。なお、前記数式(5)乃至数式(8)を用いてM2n+1=1または−1を満たすdを求める手順は、前記実施例1で説明したのと同じ手順であるので、詳細な説明は省略する。
また、本実施例2の等倍結像光学系において、前記数式(5)乃至数式(8)で表される漸化式を用いてn=1まで、すなわち焦点距離がf1のレンズが2枚の場合について、たとえば、f2=−2f1として、等倍の倒立像を結像させるときのレンズの間隔d3を求めると、d3=1.6fとなる。前記実施例1のような構成で焦点距離がf1のレンズが2枚の場合、前記表1に示したようにレンズの間隔d2は2fである。つまり、焦点距離がf1の2枚のレンズの間に、焦点距離がf2のレンズを挟むことで、前記焦点距離がf1のレンズの間隔を狭くすることができる。また、説明は省略するが、他の枚数の場合も、焦点距離がf2のレンズを挟むことで、前記焦点距離がf1のレンズの間隔を狭くすることができる。
つまり、本実施例2のような等倍結像光学系にすると、焦点距離がf1のレンズをm枚積層させるときの間隔d3は、前記実施例1のように焦点距離がf1のレンズのみをm枚積層させるときに比べて狭くすることが可能である。そのため、等倍結像光学系を薄くすることができる。
また、本実施例2の等倍結像光学系では、焦点距離f1と焦点距離f2が独立変数なので、前記数式(5)においてM2n+1=1または−1を満たすような条件下で焦点距離f1と焦点距離f2を変化させることで、結像位置L2n+1を自由に変化させることができる。この点についての最も典型的な例として、n=2、すなわちレンズの総数が5枚の場合について考える。このとき、たとえば、前記数式(5)においてM5=−1を解くと、解の1つとして、下記数式(16)が得られる。
Figure 0004468227
このとき、前記数式(16)を満たすようにf1とf2を変えることにより、等倍関係を維持したまま結像位置L5を制御することができる。
また、本実施例2のような構成の等倍結像光学系の場合、前記レンズ201h,208jとして可変焦点レンズ、すなわち焦点距離を変えられるレンズを用いることが好ましい。前記可変焦点レンズとしては、たとえば、液晶レンズが挙げられる。
前記レンズ201h,208jとして可変焦点レンズを用いると、たとえば、1組の光学系で、前記数式(5)においてM2n+1=1または−1を満たすような条件下で焦点距離f1と焦点距離f2を変化させることができる。言い換えると、たとえば、前記レンズの総数が5枚の場合、前記焦点距離がf1のレンズ201h(h=1,2,3)をある間隔d3で配置しているときには、前記各レンズ201h,208jの焦点距離f1,f2は、前記数式(16)を満たしていれば、どのような組み合わせであってもよい。そして、前記各レンズ201h,208jの焦点距離f1,f2の組み合わせを変えた場合、前記数式(7)から、物体の結像位置L5が変わる。そのため、たとえば、3次元表示装置で表示可能な奥行き表示範囲が狭い場合でも、前記各レンズ201h,208jの焦点距離f1,f2を変化させることで、広い奥行き範囲を表現することができる。
以上説明したように、本実施例2の等倍結像光学系によれば、n+1枚の焦点距離がf1のレンズとn枚の焦点距離がf2のレンズを交互に積層し、前記焦点距離がf1のレンズの間隔を前記数式(5)からから数式(8)で表される漸化式において、Mk=2n+1=1または−1を満たし、かつ、L0に依存しない間隔dで積層することにより、簡素な構成で等倍の正立像または倒立像を結像させることができる。
また、焦点距離がf1のレンズの間に焦点距離がf2のレンズを配置することで、焦点距離がf1のレンズをm枚積層させたときのレンズの間隔d3は、前記実施例1のように焦点距離がf1のレンズのみをm枚積層させた場合に比べて狭くすることが可能である。そのため、等倍結像光学系を薄くすることができる。
また、本実施例2の等倍結像光学系では、焦点距離f1と焦点距離f2が独立変数なので、前記数式(5)においてM2n+1=1または−1を満たすような条件下で焦点距離f1と焦点距離f2を変化させることで、結像位置L2n+1を自由に変化させることができる。またこのとき、前記レンズとして可変焦点レンズを用いれば、3次元表示装置で表示可能な奥行き表示範囲が狭い場合でも、広い奥行き範囲を表現することができる。
また、本実施例2の等倍結像光学系の場合も、積層する前記焦点距離f1のレンズの枚数は前記条件を満たせば何枚でもよい。しかしながら、前記焦点距離f1のレンズの枚数が少ないと視野角が狭くなる。また、前記焦点距離f1のレンズの枚数が多いと視野角は広がるが、レンズの吸収損失や散乱などの原因により画像が劣化する。これらのことから、前記焦点距離f1のレンズの枚数は4枚から8枚程度とすることが好ましい。
また、前記焦点距離f1のレンズおよび前記焦点距離f2のレンズはバルクレンズ、フレネルレンズ、液晶レンズのような可変焦点レンズなどの種々のレンズを用いることが可能である。このとき、前記光学系を薄型化するには、フレネルレンズを用いることが好ましい。
また、前記焦点距離f1のレンズおよび前記焦点距離f2のレンズの材料は、たとえば、前記レンズの加工の容易さ、透明度の高さなどからアクリルを用いることが好ましいが、前記アクリルに限らず、ポリカーボネート、ガラスなどの種々の光学材料を用いることができる。
また、本実施例2の等倍結像光学系では、前記焦点距離がf2のレンズとして凹レンズを用いているが、これに限らず、凸レンズを用いてもよい。
また、詳細な説明は省略するが、前記実施例2のような構成の等倍結像光学系の場合も、図9に示したような構成や配置に限らず、図9に示したような光学系と光学的に等価であれば、どのような構成、配置の光学系であってもよい。
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
前記等倍結像光学系は、焦点距離が同一のレンズを複数枚積層することで、物体を等倍率で結像させることができる。そのため、前記実施例1で説明したようなタッチパネル表示装置の他、たとえば、銅像,花瓶,彫刻などのインテリア(オブジェ)の表示や、屋外や公共施設等に設置された表示装置で表示する広告を空間に浮遊させて表示する表示システムなどに適用することもできる。
本発明による実施例1の等倍結像光学系の概略構成を示す模式図であり、等倍率の正立像を結像させる場合の構成例を示す図である。 本発明による実施例1の等倍結像光学系の概略構成を示す模式図であり、等倍率の倒立像を結像させる場合の構成例を示す図である。 本実施例1の等倍結像光学系におけるレンズの間隔の求め方を説明するための模式図である。 本実施例1の等倍結像光学系の適用例を示す図であり、4枚のレンズを積層して等倍の倒立像を結像させる場合の例を示す図である。 前記実施例1の応用例を説明するための模式図であり、前記実施例1の原理を示す図である。 前記実施例1の応用例を説明するための模式図であり、図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第1の構成例を示す図である。 前記実施例1の応用例を説明するための模式図であり、図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第2の構成例を示す図である。 前記実施例1の応用例を説明するための模式図であり、図5に示した光学系と光学的に等価な光学系の第3の構成例を示す図である。 本発明による実施例2の等倍結像光学系の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1A…物体
1B…等倍率の正立像
1C…等倍率の倒立像
2011,2012,2013,201n,201n+1…焦点距離がf(f1)のレンズ
202…平面鏡
203…ハーフミラー
204…偏光ビームスプリッタ
205…1/4波長板
206…偏光板
207…曲面鏡
2081,2082,2083,208n…焦点距離がf2のレンズ
301A…DFDの前面の表示画面
302A…DFDの後面の表示画面
301C…DFDの前面の表示画面の倒立像
302C…DFDの後面の表示画面の倒立像
4…タッチパネル

Claims (8)

  1. 複数個の結像素子を備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、
    前記複数個の結像素子は、焦点距離が全て同一であり、
    前記複数個の結像素子は、等間隔であり、かつ、前記光学系に入射した光が前記光学系から出射するまでに結像素子をn回(nは2以上の整数)通過するように配置されており、
    前記結像素子の間隔は、当該間隔をd、前記結像素子の焦点距離をf、k個の前記結像素子を通過した光の結像の倍率をMkとしたときに下記数式(1)乃至数式(4)で表される漸化式、Mk=n=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが前記複数個の結像素子のうちの前記物体から最も近い位置に配置される結像素子と前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められていることを特徴とする等倍結像光学系。
    Figure 0004468227
  2. 前記複数個の結像素子は、n個のレンズ、またはn個の曲面鏡からなることを特徴とする請求項1に記載の等倍結像光学系。
  3. 前記複数個の結像素子は、レンズおよび曲面鏡からなり、前記レンズおよび曲面鏡の総数がn個であることを特徴とする請求項1に記載の等倍結像光学系。
  4. 複数個の結像素子と、平面鏡と、光の入射方向に応じて前記光の出射方向を切り替える光学部品とを備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、
    前記複数個の結像素子は、焦点距離が全て同一であり、
    前記複数個の結像素子、前記平面鏡、および前記光学部品は、前記結像素子が等間隔であり、かつ、前記光学系に入射した光が前記光学系から出射するまでに結像素子をn回(nは2以上の整数)通過するように配置されており、
    前記結像素子の間隔は、当該間隔をd、前記結像素子の焦点距離をf、k個の前記結像素子を通過した光の結像の倍率をMkとしたときに下記数式(1)乃至数式(4)で表される漸化式、Mk=n=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが前記複数個の結像素子のうちの前記物体から最も近い位置に配置される結像素子と前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められていることを特徴とする等倍結像光学系。
    Figure 0004468227
  5. 前記複数個の結像素子はn個未満のレンズからなり、
    前記光学部品はハーフミラーからなることを特徴とする請求項4に記載の等倍結像光学系。
  6. 前記複数個の結像素子はn個未満のレンズからなり、
    前記光学部品は、偏光ビームスプリッタおよび1/4波長板の組み合わせ、または前記偏光ビームスプリッタおよび1/4波長板ならびに偏光板の組み合わせからなることを特徴とする請求項4に記載の等倍結像光学系。
  7. 複数個の結像素子を備え、物体を等倍率で結像させる等倍結像光学系であって、
    前記複数個の結像素子は、n+1枚(nは1以上の整数)の焦点距離がf1のレンズと、n枚の焦点距離がf2のレンズからなり、
    前記焦点距離がf1のレンズと前記焦点距離がf2のレンズとが交互に配置され、かつ、前記焦点距離がf1のレンズが等間隔で配置されており、
    前記焦点距離f1のレンズの間隔は、当該間隔をd、kの前記レンズを通過した光の結像の倍率をMkとしたときに下記数式(5)乃至数式(8)で表される漸化式、Mk=2n+1=1または−1として前記間隔dについて解くことで得られる数式のうちの、当該間隔dが2n+1枚の前記レンズのうちの前記物体から最も近い位置に配置されるレンズと前記物体との距離0に依存しない数式に基づいて定められていることを特徴とする等倍結像光学系。
    Figure 0004468227
  8. 前記焦点距離がf1のレンズまたは前記焦点距離がf2のレンズのいずれか一方、または両方が、可変焦点レンズであることを特徴とする請求項7に記載の等倍結像光学系。
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