JP4465778B2 - 回転体支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えば縦型フライホイールロータのような鉛直方向に回転軸を有する回転体を支持する回転体支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば,電気自動車や電車などの移動体においては,慣性の大きなフライホイールロータの回転により,例えば減速時のエネルギーを蓄えておくフライホイール蓄電装置が搭載されているものが知られている。このようなフライホイール蓄電装置における一般的な縦型フライホイールロータの支持装置Z0を図4に示す。
図4に示す支持装置Z0では,フライホイールロータ51は,その回転軸52の上端部及び下端部近傍に設けられたラジアル荷重用軸受53,54によりラジアル方向に,また上記回転軸52の下端部に設けられたスラスト荷重用軸受55によりスラスト方向にそれぞれ支持されている。上記ラジアル荷重用軸受53,54としては,例えば一般的なボールベアリングや動圧式のすべり軸受などが用いられる。また,上記スラスト荷重用軸受55としては,例えばピボット式軸受,スラスト式玉軸受などが用いられる。
更に,上記スラスト荷重用軸受55にかかるスラスト荷重を軽減して軸受55の高寿命化を図るため,上記フライホイールロータ51の上面側に対向して設置され,上記フライホイールロータ51を上方向に付勢する永久磁石等の非接触支持手段56等を搭載している(例えば特開平10−184529号公報)。上記公報には,上記スラスト荷重用軸受55には予圧のみがかかるように,上記非接触支持手段56による支持荷重を上記フライホイールロータ51の自重とほぼ等しくすることによって,軸受55の長寿命化を図ることが可能であるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記のように非接触支持手段56による支持荷重を上記フライホイールロータ51の自重とほぼ等しくし,スラスト荷重用軸受55に予圧のみがかかるようにした場合,例えば搭載車両が上下に振動して支持装置Z0に下向きの加速度が生じると,上記フライホイールロータ51には上記予圧に抗して上記スラスト荷重用軸受55から離れる方向に力が働くため,上記スラスト荷重用軸受55によるスラスト方向支持が正しく行えないという問題点があった。
このような問題点を解決するためには,上記非接触支持手段56による支持荷重を十分に小さくし,上記スラスト荷重用軸受55にかかる初期荷重を十分に大きくしておけばよいが,これでは支持装置Z0に上向きの加速度が生じた場合に上記スラスト荷重用軸受55に過大な荷重が作用し,軸受の寿命を極端に短くしてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,上下方向の加速度が加わるような環境においても,広い加速度変動範囲内において回転体のスラスト方向支持を正しく行うことができ,且つスラスト荷重用軸受の長寿命化を図ることが可能な回転体支持装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は,鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,上記非接触支持手段の支持荷重が,上記回転体の自重の略1/2に設定されてなることを特徴とする回転体支持装置として構成されている。
また,第2の発明は,鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,上記スラスト荷重軸受に作用する荷重を検出する検出手段と,上記検出手段で得られた荷重に基づいて上記非接触支持手段の支持荷重を制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする回転体支持装置として構成されている。
ここで,上記制御手段は,上記スラスト荷重軸受にかかる力が一定となるように,或いは上記回転体の上下方向の振動速度が0となるように上記非接触支持手段の支持荷重を制御するように構成できる。
尚,上記検出手段としては,上記スラスト荷重軸受に取り付けられる荷重センサや,上記回転体の上下方向の変位に基づいて上記スラスト荷重軸受に作用する荷重を検出する手段を用いることが可能である。
【0005】
【作用】
第1の発明に係る回転体支持装置によれば,下方向を+として+0.5Gの加速度がかかったときに上記スラスト荷重軸受に作用する力Fが0となるから,上下どちらの方向にも同じ大きさの加速度を生じるとすると加速度の許容変動幅は±0.5Gとなる。従って,加速度変動の下限値は−0.5Gとなり,このときに上記スラスト荷重軸受に作用する力Fは上記回転体の自重に等しくなる。最大荷重が回転体の自重に等しい大きさであれば,殆どの場合,軸受の寿命は十分に満足できるものになると考えられる。ここで,上記非接触支持手段の支持荷重を回転体の自重の1/2よりも小さくしていくと,加速度の許容変動幅は拡大するが,スラスト荷重軸受に作用する力Fの最大値は大きくなり,摩擦によるエネルギー損失が増大すると共に,軸受の寿命を著しく縮める結果となる。逆に,上記非接触支持手段の支持荷重を回転体の自重の1/2よりも大きくしていくと,スラスト荷重軸受に作用する力Fの最大値が小さくなって軸受の寿命を過剰なほどに長くすることができる反面,加速度変動に対する許容幅が小さくなり,適用範囲が狭くなってしまう。即ち,第1の発明に係る回転体支持装置では,上記非接触支持手段の支持荷重を回転体の自重の略1/2とすることにより,上下方向の加速度に対する許容幅を広く保ちつつ,軸受の十分な長寿命化を実現することが可能となった。
また,上記第2の発明に係る回転体支持装置によれば,上記スラスト荷重軸受に作用する上下方向荷重Fに対するネガティブフィードバックを行うことにより,上下方向の加速度が生じた場合でも,上記スラスト荷重軸受に作用する上下方向荷重Fを一定に保つことができるため,振動加速度の許容変動幅が大幅に拡大すると共に,軸受の寿命を飛躍的に伸ばすことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る回転体支持装置Z1の概略構成を示す断面模式図,図2は本発明の第1の実施例に係る回転体支持装置Z2の概略構成を示す断面模式図,図3は本発明の第2の実施例に係る回転体支持装置Z3及びZ3′の概略構成を示す断面模式図である。
【0007】
本実施の形態に係る回転体支持装置Z1は,上記第1の発明を具現化したものであり,図1に示すような概略構成を有する。上記回転体支持装置Z1は,上下方向の振動が生じ得る車両上に搭載されており,鉛直方向に回転軸2を有する縦型フライホイールロータ1(回転体の一例)を具備し,上記回転軸2の上端部近傍及び下端部近傍に,それぞれアンギュラ式軸受3(上部軸受の一例),アンギュラ式軸受4(下部軸受,及びスラスト荷重軸受の一例)が取り付けられている。上記アンギュラ式軸受3は接触角が半径方向斜め上向きとなるように,上記アンギュラ式軸受4は接触角が半径方向斜め下向きとなるように,それぞれ取り付けられている。また,上記アンギュラ式軸受4は,その外輪側において壁面0に固定されており,上記フライホイールロータ1をスラスト方向及びラジアル方向に支持している。一方,上記アンギュラ式軸受3は壁面0に対して鉛直方向に摺動自在であり,上記フライホイールロータ1をラジアル方向にのみ支持する構成となっている。尚,上記アンギュラ式軸受3の外輪側は,壁面0との間に取り付けられたバネ5により下向きに弾性付勢されており,これによって上記アンギュラ式軸受3にはラジアル方向の荷重に対して必要最低限の剛性を確保するための予圧を与える力F0が常時与えられている。
また,上記フライホイールロータ1の上面に対向する壁面0上には,永久磁石6(非接触支持手段の一例)が設置されている。上記永久磁石6には,上記フライホイールロータ1の重量mの略1/2の力で上記フライホイールロータ1を上向きに支持するだけの磁力が与えられている。これにより,静止状態で上記アンギュラ式軸受4にかかる力Fは,
F = m/2 + F0 …(1)
である。ここで,多くの場合F0≪(m/2)であるから,上記(1)式はF0を無視して次のように書き直すことができる。
F = m/2 …(2)
【0008】
ここで,当該回転体支持装置Z1を搭載した車両に上下方向の振動が発生した場合を考える。
上記アンギュラ式軸受4に作用する力Fがマイナスになると,上記アンギュラ式軸受4はスラスト方向及びラジアル方向の支持力を失い,フライホイールロータ1を安定的に支持できなくなる。上記回転体支持装置Z1では,上記(2)式より,下方向を+として+0.5Gの加速度がかかったときに上記アンギュラ式軸受4に作用する力Fが0となるから,加速度変動の上限値は+0.5Gとなる。
ここで,車両に生じる上下振動では,通常上下どちらの方向にも同じ大きさの加速度を生じるから,加速度変動の上限値が+0.5Gであれば,加速度の許容変動幅は±0.5Gと考える必要がある。従って,加速度変動の下限値は−0.5Gとなり,このときに上記アンギュラ式軸受4に作用する力Fはmとなる。即ち,回転体支持装置Z1の加速度許容範囲内で上記アンギュラ式軸受4に作用する力Fの最大値は,上記フライホイールロータ1の自重に等しくなる。最大荷重がフライホイールロータ1の自重に等しい大きさであれば,殆どの場合,軸受の寿命は十分に満足できるものになると考えられる。
ちなみに,上記永久磁石6の支持荷重を(1/2)mよりも小さくしていくと,加速度の許容変動幅は最終的に±1.0G(永久磁石6の支持荷重が0のとき)まで拡大する。しかしながらこの時,アンギュラ式軸受4に作用する力Fの最大値は2m,即ちフライホイールロータ1の自重の2倍にもなり,摩擦によるエネルギー損失が増大すると共に,軸受の寿命を著しく縮める結果となる。
逆に,上記永久磁石6の支持荷重を(1/2)mよりも大きくしていくと,アンギュラ式軸受4に作用する力Fの最大値が小さくなって軸受の寿命を過剰なほどに長くすることができる反面,加速度変動に対する許容幅が小さくなり,適用範囲が狭くなってしまう。
本実施の形態に係る回転体支持装置Z1は,上記永久磁石6の支持荷重をフライホイールロータ1の重量mの略1/2とすることにより,上下方向の加速度に対する許容幅を広く保ちつつ,軸受の十分な長寿命化を実現したものである。
【0009】
【実施例】
図2に示す回転体支持装置Z2は,上記実施の形態に係る回転体支持装置Z1の上下の軸受構成を入れ換えたものであるが,このような構成においても上記実施の形態と全く同様の効果を得ることができる。
上記回転体支持装置Z2では,縦型フライホイールロータ1′(回転体の一例)の回転軸2′の上端部近傍及び下端部近傍に,それぞれアンギュラ式軸受3′(上部軸受,及びスラスト荷重軸受の一例),アンギュラ式軸受4′(下部軸受の一例)が取り付けられている。上記アンギュラ式軸受3′は接触角が半径方向斜め下向きとなるように,上記アンギュラ式軸受4′は接触角が半径方向斜め上向きとなるように,それぞれ取り付けられている。また,上記アンギュラ式軸受3′は,その外輪側において壁面0に固定されており,上記フライホイールロータ1をスラスト方向及びラジアル方向に支持している。一方,上記アンギュラ式軸受4′は壁面0に対して鉛直方向に摺動自在であり,上記フライホイールロータ1′をラジアル方向にのみ支持する構成となっている。尚,上記アンギュラ式軸受4′の外輪側は,壁面0との間に取り付けられたバネ5′により下向きに弾性付勢されており,これによって上記アンギュラ式軸受4′にはラジアル方向の荷重に対して必要最低限の剛性を確保するための予圧を与える力F0が常時与えられている。
また,上記フライホイールロータ1′の上面に対向する壁面0上には,永久磁石6(非接触支持手段の一例)が設置されている。上記永久磁石6には,上記フライホイールロータ1′の重量mの略1/2の力で上記フライホイールロータ1′を上向きに支持するだけの磁力が与えられている。これにより,静止状態で上記アンギュラ式軸受3′にかかる力Fは,上記実施の形態に係る回転体支持装置Z1と同様,ほぼm/2となっている。
このように,上記回転体支持装置Z2は,上記実施の形態に係る回転体支持装置Z1の上下の軸受構成を入れ換えただけであり,上下方向への加速度の許容幅や上記アンギュラ式軸受3′の寿命等については上記回転体支持装置Z1と変わるところはない。従って,上記回転体支持装置Z1と同様,上下方向の加速度に対する許容幅を広く保ちつつ,軸受の十分な長寿命化を実現することが可能である。
【0010】
続いて,上記第2の発明を具現化した例を図3を用いて説明する。
図3(a)に示す回転体支持装置Z3は,図1に示す回転支持装置Z1を基本として一部改良を加えたものであり,上記回転支持装置Z1と共通する要素については同符号を付してそれらについての説明は省略する。
上記回転体支持装置Z3では,非接触支持手段が永久磁石ではなく電磁石6′により構成されている。また,アンギュラ式軸受4の外輪側と壁面0との間には,上記アンギュラ式軸受4に作用する上下方向荷重Fを測定する荷重センサ4(検出手段の一例)が取り付けられている。上記荷重センサ4で測定された荷重Fは,予め設定された所定の指令値F0 との偏差がとられ,制御器12(制御手段に相当)に入力される。制御器12では,上記偏差を0とするような上記電磁石6′の制御値を計算し,出力する。上記制御器12から出力された制御信号は,電流増幅器13を介して電磁石6′に与えられ,上記電磁石6′は上記制御信号に応じた磁力を発生する。以上のように,上記アンギュラ式軸受4に作用する上下方向荷重Fに対するネガティブフィードバックを行うことにより,上下方向の加速度が生じた場合でも,上記アンギュラ式軸受4に作用する上下方向荷重Fを一定に保つことができるため,振動加速度の許容変動幅が大幅に拡大すると共に,軸受の寿命を飛躍的に伸ばすことが可能となる。
尚,図3(b)に示す回転体支持装置Z3′は,上記荷重センサ4に代えて,フライホイールロータ1の上下方向変位を検出する変位センサ14と微分器15を用い,フライホイールロータ1の上下方向の加速度に基づいて上記アンギュラ式軸受4に作用する上下方向荷重Fを測定するようにしたものである。
また,上記図3の例では,アンギュラ式軸受4に作用する上下方向荷重Fを一定にする制御を行っうようにしたが,フライホイールロータ1の上下方向の振動速度を0に保つような制御を行うようにしても同様の効果を得ることが可能である。
【0011】
以上の例では,回転軸の上端部近傍及び下端部近傍の軸受として共にアンギュラ式軸受を用いたが,これに限られるものではない。例えば図1における軸受3はラジアル方向のみを支持できればよいため,一般的なボールベアリングやころ軸受,すべり軸受などを用いることも可能である。尚,ボールベアリング等を用いる場合には,予圧F0を与えるバネ5は不要となる。
また,図1における軸受4についても,ラジアル方向とスラスト方向とを同時に支持できるアンギュラ式軸受に代えて,例えば図4に示したようにラジアル方向を支持するボールベアリングとスラスト方向を支持するピボット式軸受等を併用することも可能である。
また,図1,図2では非接触支持手段として永久磁石を用いたが,非接触でフライホイールロータ1を支持できるものであればどのようなものでもよい。
更に,スラスト方向を支持する上記軸受4,4′には最大加速度が生じた時にはかなり大きな荷重が作用するが,例えば複数のベアリングを並列に組み合わせて用いることにより負荷を分散させ,寿命を延ばすことが可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように,第1の発明は,鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,上記非接触支持手段の支持荷重が,上記回転体の自重の略1/2に設定されてなることを特徴とする回転体支持装置として構成されているため,上下方向の加速度に対する許容幅を広く保ちつつ,軸受の十分な長寿命化を実現することが可能となる。
また,第2の発明は,鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,上記スラスト荷重軸受に作用する荷重を検出する検出手段と,上記検出手段で得られた荷重に基づいて上記非接触支持手段の支持荷重を制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする回転体支持装置として構成されているため,上記スラスト荷重軸受に作用する上下方向荷重Fに対するネガティブフィードバックを行うことにより,上下方向の加速度が生じた場合でも,上記スラスト荷重軸受に作用する上下方向荷重Fを一定に保つことができ,振動加速度の許容変動幅が大幅に拡大すると共に,軸受の寿命を飛躍的に伸ばすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る回転体支持装置Z1の概略構成を示す断面模式図。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る回転体支持装置Z2の概略構成を示す断面模式図。
【図3】 本発明の第2の実施例に係る回転体支持装置Z3及びZ3′の概略構成を示す断面模式図。
【図4】 従来技術に係る回転体支持装置Z0の概略構成を示す断面模式図。
【符号の説明】
0…壁面
1…フライホイールロータ(回転体の一例)
2…回転軸
3…アンギュラ式軸受(上部軸受の一例)
3′…アンギュラ式軸受(上部軸受,及びスラスト荷重軸受の一例)
4…アンギュラ式軸受(下部軸受,及びスラスト荷重軸受の一例)
4′…アンギュラ式軸受(下部軸受の一例)
5,5′…バネ
6…永久磁石(非接触支持手段の一例)
6′…電磁石(非接触支持手段の一例)
11…荷重センサ(検出手段の一例)
12…制御器(制御手段に相当)
14…変位センサ
15…微分器(上記変位センサ14と共に検出手段の一例を構成)

Claims (6)

  1. 鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,
    上記非接触支持手段の支持荷重が,上記回転体の自重の略1/2に設定されてなることを特徴とする回転体支持装置。
  2. 鉛直方向に回転軸を有する回転体と,上記回転軸の下端部近傍をラジアル方向に支持する下部軸受と,上記回転軸の上端部近傍をラジアル方向に支持する上部軸受と,上記回転軸の上端部若しくは下端部近傍をスラスト方向に支持するスラスト荷重軸受と,上記回転体を非接触で鉛直上向きに支持する非接触支持手段とを具備してなる回転体支持装置において,
    上記スラスト荷重軸受に作用する荷重を検出する検出手段と,
    上記検出手段で得られた荷重に基づいて上記非接触支持手段の支持荷重を制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする回転体支持装置。
  3. 上記制御手段は,上記スラスト荷重軸受にかかる力が一定となるように上記非接触支持手段の支持荷重を制御する請求項2記載の回転体支持装置。
  4. 上記制御手段は,上記回転体の上下方向の振動速度が0となるように上記非接触支持手段の支持荷重を制御する請求項2記載の回転体支持装置。
  5. 上記検出手段が,上記スラスト荷重軸受に取り付けられる荷重センサである請求項2〜4のいずれかに記載の回転体支持装置。
  6. 上記検出手段が,上記回転体の上下方向の変位に基づいて上記スラスト荷重軸受に作用する荷重を検出する請求項2〜4のいずれかに記載の回転体支持装置。
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