JP4465517B2 - 食料製品をスライスする方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の技術分野】
本発明は、請求項１の前文に従って、不均一な内部構造を有する食料製品をスライスする方法に関する。
【０００２】
【従来技術】
食料製品をスライスする際には、可能な限り一定重量で、重ねられた又は積み上げられたスライスから成る部分を得ることが重要なだけでなく、個々の部分内における該食料製品スライスの内部構造、例えばソーセージ・スライスまたはハム・スライスの脂肪部分及び赤身部分、が可能な限り等しくなることを確実にすることも、しばしば望まれる。同種の内部構造を有する部分は最適の外観を生じはしないが、明確な価値を生じ、即ち、異なる価格付けを可能とし、より高価値の部分とより低価値との部分の間における差別化を可能にする。
【０００３】
このいわゆる部分の等級付けは、製品のスライシングにおいて生産される部分の手動分類によって、以前は行われていた。そして、等級付け又は分類は部分形成の速度の故に、且つ、完成して積み上げられた部分については一番上のスライスのみが見えて、重ねられた部分についてはスライスの領域だけが見えるという事実の故に、人間によって非常に粗く実行されることが可能なだけであった。こうして必要とされる労働力は、望ましくなく、且つ、不経済である。
請求項１の前文の特徴を有する方法は、ＥＰ−Ａ−０ ４４９ ５１２により公知である。
【０００４】
本発明の目的は、自動分類または自動等級付けが達成可能で、且つ、それが十分な高切断速度においても保証され、部分の個々のスライスの内部構造における誤差は常に明確な予め設定可能な許容限度範囲にあり、従って非常に差別化された分類が確実にされ得る食料製品のスライス方法を提供することである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
この目的は、請求項１の特徴付け部分に記載された特徴による本発明によって満たされる。
【０００６】
表面に関する異なるコンポーネントのそれぞれの部分は、該製品の内部構造に関して検知され、例えば、赤身部分及び脂肪部分等の肉部分がコンポーネントとして選択可能である。
異なるコンポーネントの割合は、それぞれの製品の品質または価値において異なる効果をも有し得るので、本発明によって、異なる許容限度も異なるコンポーネントに対して予め設定され、重み係数も異なったコンポーネントに対して付与され得る。
【０００７】
それぞれのスライス厚も重み係数について考慮され得る。何となれば、一定重量部分の達成に関し、多くのスライス手順において、スライス厚が当該部分内で変化せしめられる故である。
個々に形成された部分が特定等級に関連する場合、不規則な順序において任意に連続して形成されるこれらの等級付けされた部分は、電子的にマークされ得る。そうすることにより、対応するマーキングまたは特徴付けは、各々の部分のパッケージングにおいて単純な方法にてなされ得る。
【０００８】
一般に、少なくとも一つの特定等級の部分が、ある製品から形成されて、予め設定された許容限度範囲外の製品スライスは、選別され送り出される。そして、それは製品生産領域に配置された運搬手段の対応する制御によりなされ得る。例えば、形成されたスライスの流路中にコンベア・ユニットを旋回させることによってなされ得る。
【０００９】
それぞれの製品スライスの表面が最小限の大きさに達しない時、これは、形成されたスライスの更なる分類基準としても使用され得る。
コンベアシステムは、当該切断ステーションに設けられた当該部分形成領域に関連するのが好ましく、これによって特定等級に属する製品スライス群またはこれらの製品スライスから群から形成される区分された部分が、製品形成領域と個々のパーキング位置との間を順に移動して、各々の部分が完成した後に運び出される。かかる移動動作のための十分な時間を得るために断続的な切断をなすことが出来ると共に、高速スライス処理も可能である。

Claims (10)

1. 異なるコンポーネントを含み不均一な内部構造を有するソーセージ、ハム等の食料製品をスライスする方法であって、
   前記食料製品を切断して、得られるスライス群が重ねられて積み上げられた部分をコンベア・システムによってスライシング領域から搬出し、
   前記スライス群の各々の切断面を光電子ユニットにより検知して前記切断面を表す信号を得、
   前記異なるコンポーネントの各々に対して重み係数を付与して前記切断面を表す信号の評価を前記製品の前記内部構造に関して行い、所定許容限度内にある同一内部構造を有する製品スライス群を特定等級の部分として集めることを特徴とする方法。
2. 表面に関する前記異なるコンポーネントの各部分を、前記製品の内部構造に関して検知して評価することを特徴とする請求項１記載の方法。
3. 肉部分、すなわち、赤身部分及び脂肪部分を、前記異なるコンポーネントとして検知することを特徴とする請求項２記載の方法。
4. 色分布を、前記製品内部構造に関して検出することを特徴とする請求項２記載の方法。
5. 異なる許容限度を、前記異なるコンポーネントについて予め設定することを特徴とする請求項１から４のいずれか１つに記載の方法。
6. 前記重み係数を、前記各々のスライスの厚さに基づいて提供することを特徴とする請求項１から５のいずれか１つに記載の方法。
7. 前記特定等級の部分の各々に、電子的にマーキングすることを特徴とする請求項１から６のいずれか１つに記載の方法。
8. 前記コンベア手段は、切断ステーションに設けられた部分形成領域に関連し、前記特定等級に属する製品スライス群、またはこれら製品スライス群から形成されて区分された部分が、製品生産領域とパーキング位置との間を順に移動せしめられ、各々の部分の処理終了後に搬送され得ることを特徴とする請求項１から７のいずれか１つに記載の方法。
9. 少なくとも一つの特定等級の部分を、製品から形成し、前記予め設定された許容限度範囲外の前記製品スライスを、選別し送り出すことを特徴とする請求項１から８のいずれか１つに記載の方法。
10. 前記製品スライスの各々の表面が最小限の大きさに達しない時には、そのことを更なる分類基準としても使用することを特徴とする請求項９記載の方法。