JP4462865B2 - 光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びvegf産生促進剤 - Google Patents

光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びvegf産生促進剤 Download PDF

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Description

本発明は、光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤に関する。さらに詳しくは、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤に関する。
皮膚は体の中で最大の臓器といわれ、日常の様々なストレスから生体を防御するために重要な役割を担っている。しかし、加齢や紫外線といったストレスによる皮膚へのダメージは、しわ,しみ,肌の色のくすみ,たるみ,薄毛等の皮膚の老化症状として外観に現れ、人々の外見に対する悩みの原因となっている。このような皮膚の老化症状の予防や改善のために、これまでにも様々な研究や取り組みがなされている。しかし、従来用いられている有効成分は、老化症状の一部にしか作用せず、高い効果を期待できない場合や安定性や副作用などの点から、使用を制限される場合もあり、より優れた有効成分の開発が期待されている。
一方、本発明に係るサフランは、アヤメ科クロッカス属の植物であり、この雌しべを乾燥させたものが、香辛料として使用されており、鎮痛,鎮静,健胃などの効果を有する薬用植物として知られている。また、保湿作用(特許文献1参照),酸化防止作用(特許文献2参照),脳機能改善作用(特許文献3参照),末梢血流改善作用(特許文献4参照),チロシナーゼ活性促進作用(特許文献5参照),耐日焼け作用(特許文献6参照)についても開示されている。しかし、これらの先行技術において、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物に着目してなされたものはなく、光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤としての利用についての記載も認められない。
特開平4−305519号公報 特開平7−61906号公報 特開平7−69908号公報 特開平10−287576号公報 特開平11−79950号公報 特開平11−349468号公報
紫外線や加齢によって生じる細胞の機能低下や毛細血管の退縮は、新陳代謝の低下,NMF成分・真皮マトリックス成分の減少,皮膚への栄養供給の減少などを惹き起こし、しわ,しみ,たるみ,肌の色のくすみ,薄毛等の皮膚の老化症状として外観に現れる。このような皮膚の老化症状を本質的に予防・改善するためには、老化を惹き起こす大きな要因である紫外線の光毒性作用を抑制すること、細胞賦活作用によって細胞の機能低下を改善すること、血管内皮細胞増殖因子(Vascular endothelial growth factor,以下VEGFと略す)の産生促進作用によって血管新生を促進し、細胞に十分な栄養供給を行うことが有効であると考えられた。そこで、本発明においては、光毒性抑制作用、細胞賦活作用、及びVEGF産生促進作用を有する有効成分を見出し、光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤として提供することを目的とした。
前記課題を解決するために、光毒性抑制作用、細胞賦活作用、及びVEGF産生促進作用に基づき研究を重ねた結果、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物が優れた光毒性抑制作用、細胞賦活作用、及びVEGF産生促進作用を有することを見出し、さらに検討を加え、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤に関するものである。
本発明は、従来利用されていないサフランの花弁と雄しべを利用するものであり、本発明によれば、優れた効果を有する光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤を提供することができ、これらの光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤を皮膚に適用することにより、しわ,しみ,たるみ,肌の色のくすみ,薄毛等の老化症状に優れた効果を発揮する。
本発明に係るサフラン(Crocus sativa)は、アヤメ科クロッカス属の植物であり、この雌しべを乾燥させたものが、香辛料として使用されており、鎮痛,鎮静,健胃などの効果を有する薬用植物としても知られている。しかし、雌しべを収獲した後に残る花弁や雄しべは通常廃棄されており、あまり有効な利用はされていない。本発明は、このように有効利用されていないサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を用いるものである。
サフランの花弁と雄しべの混合物から抽出物を製造する際の花弁と雄しべの混合割合は、1つの花弁(6枚)と雄しべ(3本)から採取できる範囲内であれば特に限定されないが、花弁1〜60枚に対し、雄しべ1〜15本程度が好ましい。抽出物を製造する際の製法は、特に限定されず、常法によって行うことができる。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、乾燥,細切,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが抽出効率を考えると好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬する方法や超臨界流体,亜臨界流体を用いた超(亜)臨界抽出方法で行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度は、特に限定はされないが、抽出溶媒に浸漬する方法を用いる場合は、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましく、超(亜)臨界抽出方法を用いる場合は、圧力や抽出溶媒の種類によって調整することができる。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが好ましい。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル,酢酸エチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。超(亜)臨界抽出方法を用いる場合には、水や二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノール,メタノール,アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いることができる。
サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる前記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮,乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはこれらの生理作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。
本発明におけるサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物は、光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤として利用することができる。
まず、光毒性抑制剤について詳述する。サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする光毒性抑制剤は、種々の光毒性に対し優れた抑制作用を発揮するが、特にUV−A(320〜400nm)領域の紫外線による光毒性に対して優れた抑制作用を発揮する。UV−Aは、メラノサイトの活性化を促すだけでなく、皮膚浸透性が高く真皮マトリックス構造の損傷や皮膚弾性の低下も惹き起こすことが知られている。したがって、光毒性抑制剤は、しわ,しみ,肌の色のくすみ,たるみ,薄毛等の皮膚老化症状の予防に非常に有用であると考えられる。
次に、細胞賦活剤について詳述する。サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする細胞賦活剤は、種々の細胞に対し優れた賦活作用を発揮するが、特に真皮線維芽細胞と毛乳頭細胞に対して優れた効果を発揮する。真皮線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンなどの真皮マトリックス成分の産生細胞であり、毛乳頭細胞は、毛包上皮系細胞に働きかけてその増殖を促し、毛の伸長を促進することが知られている。したがって、細胞賦活剤は、しわ,しみ,たるみ,薄毛等の皮膚老化症状の改善や予防に非常に有用であると考えられる。
さらに、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)産生促進剤について詳述する。サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とするVEGF産生促進剤は、VEGFの産生を促進する。VEGFは、血管のない表皮のために真皮での血管の増加と栄養供給を導いている成分であり、血管新生だけでなく、毛髪の成長にも大きく関与している。VEGFの産生促進は、血管新生を促し、細胞への栄養供給が促進され、加齢や外的要因による細胞の機能低下や毛髪の脱毛・薄毛といった症状の防止や改善を行うことができる。したがって、VEGF産生促進剤は、しわ,しみ,たるみ,薄毛等の皮膚老化症状の改善や予防に非常に有用であると考えられる。
本発明のサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤は、単独でも使用することができるが、種々の組成物に配合することにより、光毒性抑制作用、細胞賦活作用、及びVEGF産生促進作用を有する組成物を得ることができる。得られた組成物は、光毒性抑制作用、細胞賦活作用、及びVEGF産生促進作用といった有効性の点から、医薬品,医薬部外品,化粧品,食品として利用することが好ましい。これらの医薬品,医薬部外品,化粧品,食品は、光毒性抑制用、あるいは細胞賦活用、又はVEGF産生促進用の医薬品,医薬部外品,化粧品,食品として利用することができる。
前記のサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とする光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤を配合する組成物には、必要に応じて、通常医薬品,医薬部外品,化粧品,食品などに配合される、薬剤,油性成分,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,香料,樹脂,アルコール類,栄養強化物質,調味料などを適宜配合することができ、さらに他の光毒性抑制剤、細胞賦活剤、及びVEGF産生促進剤との併用も可能である。
さらに実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。まず、本発明のサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物の製造例について示す。
[製造例1]
サフランの花弁と雄しべの混合物の乾燥粉砕物1kgに50重量%エタノール水溶液を40リットル加え、室温にて攪拌しながら2時間抽出を行った。その後、抽出液をろ過して濾液を回収した。一方、残存した不溶分を再度回収し、同様の抽出操作を行い、濾液を回収した。一回目の濾液と二回目の濾液を合わせて、溶媒を除去し、サフランの花弁と雄しべの混合物の抽出物を得た。
[製造例2]
サフランの花弁と雄しべの混合物の乾燥粉砕物1kgに水を20リットル加え、90℃にて20分間抽出した。その後、抽出液をろ過して濾液を回収した。一方、残存した不溶分を再度回収し、同様の抽出操作を行い、濾液を回収した。一回目の濾液と二回目の濾液を合わせて、溶媒を除去し、サフランの花弁と雄しべの混合物の抽出物を得た。
[製造例3]
サフランの花弁と雄しべの混合物の乾燥粉砕物1kgにメタノールを9リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液を濾液して回収し、溶媒を除去した後、サフランの花弁と雄しべの混合物の抽出物を得た。
[製造例4]
超臨界抽出装置にサフランの花弁と雄しべ混合物の乾燥粉砕物を投入し、40℃において25MPaの圧力下で二酸化炭素の超臨界流体を用いて抽出した。4時間後に抽出物を回収し、サフランの花弁と雄しべの混合物の抽出物を得た。
次に、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物の真皮線維芽細胞における光毒性抑制作用について示す。試料には、サフランの花弁と雄しべの混合物より製造例4を用いて抽出した抽出物を試料1として用いた。
光毒性抑制作用の評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5重量%のウシ胎児血清を添加したものを用いた。37℃で24時間培養後、任意の濃度の試料を添加した試験培地に交換し、さらに1時間培養した。培養後、Hanks(+)溶液に交換し、UVA(5J/cm)を照射した後、再びDMEM培地に交換し、37℃で2時間培養した。その後、20μg/mLニュートルラルレッド含有DMEM培地に交換し、37℃で2時間培養後、1N塩酸を含有する30重量%エタノール水溶液にて抽出した。抽出液の550nmの吸光度を測定し、光毒性抑制作用を評価した。評価結果を、試料無添加のブランクにおけるUVA照射時の細胞生存率を100とした相対値にて表1に示す。なお、表中の*及び**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率5%未満(P<0.05)を*で、有意確率1%未満(P<0.01)を**で表したものである(以下の表においても同様)。
Figure 0004462865
表1より明らかなように、試料1を添加した培地では、UVAを照射した際に試料無添加のブランクと比較して有意な細胞生存率の増加が認められた。特に、試料を0.125〜0.5mg/mL添加した場合に、有意な細胞生存率の増加が認められた。このことから、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物は、優れた光毒性抑制作用を有することが明らかとなった。
次に、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物の真皮線維芽細胞の賦活作用について示す。試料には、サフランの花弁と雄しべの混合物より製造例1,2及び4を用いて抽出したサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物をそれぞれ試料2,3,4として用いた。
真皮線維芽細胞賦活作用の評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1重量%のウシ胎児血清を添加したものを用いた。24時間培養後、任意の濃度の試料を添加した試験培地に交換し、さらに48時間培養した。次いで3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を400μg/mL含有する培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにて抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。評価結果を、試料無添加のブランクにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表2〜4に示す。
Figure 0004462865
Figure 0004462865
Figure 0004462865
表2〜4より明らかなように、試料を添加した培地では、有意な真皮線維芽細胞賦活作用が認められた。特に、試料2を0.13〜1.0mg/mL、試料3を0.13〜1.0mg/mL、試料4を0.013〜0.05mg/mL添加した場合に、ブランクと比較して、有意な真皮線維芽細胞賦活作用が認められた。このことから、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物は、優れた真皮線維芽細胞賦活作用を有することが明らかとなった。
次に、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物の毛乳頭細胞の賦活作用について示す。試料には、サフランの花弁と雄しべの混合物より製造例4を用いて抽出した抽出物を試料5として用いた。
毛乳頭細胞賦活作用の評価は、以下の手順で行った。ヒト毛乳頭細胞を1ウェル当たり1.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1重量%のウシ胎児血清を添加したものを用いた。24時間培養後、任意の濃度の試料を添加した試験培地に交換し、さらに48時間培養した。次いで3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を400μg/mL含有する培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにて抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。評価結果を、試料無添加のブランクにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表5に示す。
Figure 0004462865
表5より明らかなように、試料を添加した培地では、有意な毛乳頭細胞賦活作用が認められた。特に、試料5を0.063〜0.5mg/mL添加した場合に、ブランクと比較して、有意な毛乳頭細胞賦活作用が認められた。このことから、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物は、優れた毛乳頭細胞賦活作用を有することが明らかとなった。
次に、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物のVEGF産生促進作用を示す。試料には、サフランの花弁と雄しべの混合物より製造例1,2及び4を用いて抽出したサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物をそれぞれ試料6,7,8として用いた。
VEGF産生促進作用の評価は、以下の手順で行った。正常ヒト表皮細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、市販のクラボウ社製Humedia−KG2を用いた。37℃にて24時間培養後、試料を任意の濃度で添加した試験培地に交換し、さらに24時間培養し、培養上清中に分泌されたVEGF量をELISA法(Enzyme−linked immunosorbent assay)により定量した。評価結果を、ブランクのVEGF量を100とした場合の相対値にて表6〜8に示す。
Figure 0004462865
Figure 0004462865
Figure 0004462865
表6〜8より明らかなように、試料を添加した培地では、有意なVEGF産生促進作用が認められた。特に、試料6を0.13〜1.0mg/mL、試料7を0.5〜1.0mg/mL、試料8を0.05〜0.1mg/mL添加した場合に、ブランクと比較して、有意なVEGF産生促進作用が認められた。このことから、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物は、優れたVEGF産生促進作用を有することが明らかとなった。
続いて、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合した処方例を示すが、各処方例におけるサフラン抽出物とは、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を示している。これらの処方例で示される組成物は、光毒性抑制用、あるいは細胞賦活用、又はVEGF産生促進用の医薬品,医薬部外品,化粧品,食品として利用することができる。
[処方例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 50.85
(11)アルギニン(1重量%水溶液) 20.0
(12)サフラン抽出物[製造例1] 8.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[処方例2]ローション
(1)エタノール 15.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 78.38
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)サフラン抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
[処方例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20重量%水溶液) 15.0
(10)精製水 40.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 15.0
(12)サフラン抽出物[製造例1] 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例4]美容液
(1)精製水 27.45(重量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1重量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10重量%水溶液) 2.0
(16)サフラン抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、前記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
[処方例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%)
(2)精製水 86.7
(3)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)サフラン抽出物[製造例4] 2.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後,(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
[処方例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(重量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)サフラン抽出物[製造例4] 1.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
[処方例7]洗顔料
(1)ステアリン酸 16.0(重量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 36.5
(8)サフラン抽出物[製造例3] 1.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[処方例8]油中水型クリーム
(1)流動パラフィン 30.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)サフラン抽出物[製造例1] 1.0
(11)精製水 47.4
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例9]パック
(1)精製水 58.9(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 10.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)サフラン抽出物[製造例2] 12.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
[処方例10]入浴剤
(1)香料 0.3(重量%)
(2)サフラン抽出物[製造例1] 1.0
(3)炭酸水素ナトリウム 50.0
(4)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
[処方例11]ヘアーローション
(1)エタノール 50.0(重量%)
(2)精製水 44.9
(3)サフラン抽出物[製造例4] 5.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の成分を混合,均一化する。
[処方例12]飲料
(1)サフラン抽出物[製造例1] 5.0(重量%)
(2)エリスリトール 1.0
(3)クエン酸 0.1
(4)ステビア 0.01
(5)精製水 93.89
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
[処方例13]飴
(1)白糖 50.0(重量部)
(2)水飴 24.9
(3)サフラン抽出物[製造例1] 25.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(2)を加熱混合均一化した後冷却し、70℃で(3)〜(4)の成分を添加し、混合均一化した後成型する。
[処方例14]錠剤
(1)サフラン抽出物[製造例1] 0.05(重量部)
(2)ステアリン酸マグネシウム 0.005
(3)乳糖 0.2
製法:(1)〜(3)を打錠機にて打錠し、直径10mm、重量300mgの錠剤とした。
次に、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合した処方を用いて使用試験を行い、しわ,たるみ,はり,しみ,くすみについて改善効果を評価した。その際、処方例1に示した乳液の処方に表9に記載するそれぞれの製造例によって製造したサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合し、実施例1〜4として使用試験を行った。また、サフラン抽出物を精製水に代替し、比較例1として同時に使用試験を行った。
Figure 0004462865
各試料について、しわ,たるみ,はり,しみ,くすみといった症状が顕著に認められる40〜60才代の男女パネラー各20名をそれぞれ一群とし、ブラインドにて2カ月間使用させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。皮膚症状の指標として、シワ,タルミ,肌のハリ,シミ,クスミについて、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の三段階で評価し、表10に各評価を得たパネラー数にて示した。
Figure 0004462865
表10より、しわ,たるみ,はり,しみ,くすみについて、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を含有しない比較例使用群においては、6割以上のパネラーに改善は認められなかったが、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラーに明確な改善が認められた。
以上のように、本発明の実施例においては、従来の比較例よりも、しわ,たるみ,肌のはり,しみ,くすみの改善に優れた効果を有していた。
続いて、本発明の処方例11に示したヘアーローションの処方に表11に記載するそれぞれの製造例によって製造したサフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合し、実施例5〜8として使用試験を行った。また、サフラン抽出物を精製水に代替し、比較例2として同時に使用試験を行った。
Figure 0004462865
各試料について、脱毛や薄毛といった症状が顕著に認められる30〜50才代の男性パネラー20名を一群とし、ブラインドにて1日2回、3カ月間連続して使用させ、使用前後の毛髪状態の変化を観察して評価した。症状改善の指標として、髪の密度と毛髪の太さについて、マイクロスコープにて観察を行い、使用前後の状態を比較し、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の三段階で評価し、表12に各評価を得たパネラー数にて示した。
Figure 0004462865
表12より明らかなように、髪の密度と毛髪の太さについて、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を含有しない比較例使用群においては、半数以上のパネラーに改善が認められなかったが、サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を配合した実施例使用群においては、7割以上のパネラーに明確な改善が認められた。
以上のことから、本発明の実施例においては、従来の比較例よりも、薄毛や脱毛などに優れた効果を有することが示された。

Claims (1)

  1. サフランの花弁と雄しべの混合物より得られる抽出物を有効成分とするVEGF産生促進剤。
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