JP4461774B2 - 水処理装置及び水処理設備 - Google Patents

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本発明は、水処理装置及び水処理設備に関する。
水処理装置には目的に応じて処理水に種々の処理を行うものがある。例えば水中の有害な細菌を殺菌する水処理装置においては、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理を行う構造が採用されており、特に、雨水処理を行う水処理装置においては、ろ過後薬液処理を行うものが採用されている。
また、水処理装置として、一対の電極間に高周波電界を発生させる液中放電装置が提案されている。従来の液中放電装置としては、例えば、パルス電源からセル内に配設された複数の放電電極へ高電圧を印加すると、放電電極の周囲を取巻いている絶縁物に開けられた微小穴から放電が行われ、その近傍で電離が起こってストリーマを発生させるものがある(特許文献1参照)。
特開昭63−278549号公報(第2頁、第1図)
一方、水処理装置として処理水を可溶化するものがある。このような水処理装置では、超音波や加圧破砕等を用いた機械式処理、オゾン、酸化剤あるいはアルカリ等を用いた化学的処理、水熱処理等を用いた高温高圧処理、微生物を用いた生物学的処理がある。
上記殺菌目的の水処理装置においては、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理を行う場合あるいはろ過後薬液処理を行う場合、それらの処理を行う設備が大型化するため、その設備に莫大な費用がかかってしまうとともに、その設備のメンテナンスにも莫大な費用がかかってしまうという問題があった。また、一対の電極間に高周波電界を発生させる場合、その高周波電界を生じさせることで消費電力が大きくなってしまうという問題があった。さらに、一対の電極間に高周波電界を発生させる場合、高エネルギー放電が起こり、その放電経路が全経路に対して割合が小さいため、放電経路の分布が均一でなくなることで、処理効率が悪くなるという問題があった。
一方、可溶化目的の水処理装置においては、高温高圧処理は設備が大掛かりになりイニシャルコストが高くなるという問題点があり、化学的処理は設備費用及びメンテナンス費用が大きいばかりか耐環境性に問題があり、機械式処理は消費エネルギーが大きいという問題があり、さらに生物学的処理は処理時間を要するという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、設備が小型化し、その設備にかかる費用及びエネルギーが削減され、処理効率が高い水処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
第1の手段は、処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、パルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させることにより処理水に所定の処理を施すことを特徴とする。
また、第2の手段は、処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、パルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させて処理水に含まれる細菌を殺菌することを特徴とする。
また、第3の手段は、処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、パルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させることにより処理水を可溶化することを特徴とする。
また、第4の手段は、前記平面を処理水の流れ方向に垂直となるように配置され、前記流れ方向に対して上流側に位置する電極には下流方向に向いた複数の針状部、あるいは/及び、下流側に位置する電極には上流方向に向いた複数の針状部が形成されていることを特徴とする。
また、第5の手段は、一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が球体電極の中心に位置する棒状電極であることを特徴とする。
また、第6の手段は、処理水が流れる処理水槽と、処理水槽内に設けられた一対の電極及び一対の電極に接続されたパルス電源が設けられパルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させて処理水に所定の処理を施す水処理装置とを備え、水処理装置が処理水槽内で複数直列に配置されていることを特徴とする。
また、第7の手段は、処理水が流れる処理水管に接続された処理水槽と、処理水槽内に設けられた一対の電極及び一対の電極に接続されたパルス電源が設けられパルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させて処理水に含まれる細菌を殺菌する水処理装置とを備え、水処理装置が処理水槽内で複数直列に配置されていることを特徴とする。
また、第8の手段は、処理水が流れる処理水管に接続された処理水槽と、処理水槽内に設けられた一対の電極及び一対の電極に接続されたパルス電源が設けられパルス電源によって一対の電極間にパルス電圧を印加させて処理水を可溶化する水処理装置とを備え、水処理装置が処理水槽内で複数直列に配置されていることを特徴とする。
さらに、第9の手段は、処理水槽が上流側に配置された処理水管より下方に配置されていることを特徴とする。
上記第1の手段によれば、簡単な装置かつ低コストで処理水に所定の処理を施すことができる。また、処理水に何らかの薬剤を添加する必要がないので、耐環境性の問題も生じない。
上記第2の手段によれば、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理あるいはろ過後の薬液処理を行う必要がないため、装置の大型化が回避されることとなる。また、一対の電極間に高周波電界を発生させる必要がないため、消費電力が最小限に抑えられることとなる。さらに、処理水に何らかの薬剤を添加する必要がないので、耐環境性の問題も生じない。
上記第3の手段によれば、簡単な装置かつ低コストで処理水を可溶化することができる。また、処理水に何らかの薬剤を添加する必要がないので、耐環境性の問題も生じない。
上記第4の手段によれば、一対の電極が、メッシュ状に構成された平面を有し、該平面を処理水の流れ方向に垂直となるように配置され、この流れ方向に対して上流側に位置する電極には下流方向に向いた複数の針状部、あるいは/及び、下流側に位置する電極には上流方向に向いた複数の針状部が形成されているので、処理水が流れる際に一対の電極にパルス電源からパルス電圧を印加するだけで殺菌処理されるため、殺菌処理を連続的に行うこととなる。
また、電極が複数の針状部を有していることにより、低エネルギー放電(ストリーマ放電)によるパルス電圧の印加が可能となる。
上記第5の手段によれば、棒状電極の先端が球体電極の中心に位置するので、低エネルギー放電が棒状電極の先端と球体電極の各部位との間で均一に発生する。したがって、処理水を均等に可溶化することが可能である。
上記第6の手段によれば、各々の水処理装置における所定の処理によって、当該所定の処理が処理水に確実に施される。
上記第7の手段によれば、各々の水処理装置における殺菌処理によって、処理水が確実に殺菌処理される。
上記第8の手段によれば、各々の水処理装置における可溶化処理によって、処理水が確実に可溶化処理される。
上記第9の手段によれば、上流側に配置された処理水管から処理水が流れてくると、一対の電極が処理水槽内で水没するようになるため、処理水槽内を通過する処理水が、パルス電圧を印加された一対の電極によって常に所定の処理、殺菌処理あるいは可溶化処理される。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明における第1の実施の形態を示す図であって、本発明を適用した水処理装置を示す図である。図1において符号10は、本発明を適用した水処理設備である。この水処理設備10は、降雨によって地中に溜まった雨水を処理する設備として用いられるものであり、処理水槽11と、空間部12と、複数例えば3個の水処理装置20とを備え、地盤1内に埋設されている。
処理水槽11は、例えば円筒状に形成され、処理水槽11と同径の処理水管2,3にその両側を接続されている。上流側の処理水管2から処理水槽11の内部に流れる処理水4が、処理水槽11の内部を通過して、下流側の処理水管3に流れ出るようになっている。この処理水槽11は、上流側の処理水管2より下方、すなわち地盤1内において処理水管2より深い位置に配置されている。
空間部12は、水処理設備10を作動させる作業者が出入りあるいは滞在可能となるように、地上に直結する通路12aを有して地盤1内の処理水槽11上に設けられている。水処理装置20は、図2に示すように、処理水槽11の内部に3個直列に配置され、それぞれ一対の電極21,22と、パルス電源23とを備えている。
一対の電極21,22は、処理水槽11内に設けられ、処理水4が通過しやすいようにメッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水管11の長手方向に垂直となるように配置されている。なお、処理水4の流れ方向において上流側に位置する電極21には下流方向に向いた複数の針状部が形成されているが、これに代えてあるいはこれに加えて、下流側に位置する電極22に上流方向に向いた複数の針状部を形成しても良い。
この一対の電極21,22は、上流側の処理水管2から処理水4が流れてくると、処理水槽11内が処理水4で満たされることによって、処理水槽11内で水没するようになっている。パルス電源23は、一対の電極21,22に接続されており、その一対の電極21,22間にパルス電圧を印加させるようになっている。
次に、上記の構成からなる水処理装置の機能および作用について説明する。
上流側から処理水管2を通過して処理水槽11に流れた処理水4は、処理水槽11内で水処理装置20を用いて殺菌処理されて、処理水管3を通過して下流側へ排出される。
すなわち、上流側から矢印の方向に流れてきた雨水等の処理水4は、処理水管2を通過して処理水槽11に流れる。このとき、処理水槽11が処理水管2より地盤1の下方に配置されているため、上流側から矢印の方向に流れてきた処理水4が下流側の矢印の方向に流れ出るまでに、処理水槽11内に設けられた一対の電極21,22が水没するまで処理水4が満たされた後、下流側の処理水管3から処理水4が排出される。
この処理水4が処理水槽11を通過する際、処理水4が一対の電極21,22を通過することとなるが、この一対の電極21,22が、処理水4が通過しやすいようにメッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水管11の長手方向に垂直となるように配置され、かつ一対の電極21,22に接続されたパルス電源23によって一対の電極21,22間にパルス電圧が印加されているため、処理水4に混在している有害な大腸菌等の細菌を殺菌して、その殺菌済の処理水4が下流側の処理水管3から排出されることとなる。
この場合、一対の電極21,22と、その一対の電極21,22に接続されたパルス電源23とを備え、パルス電源23によって一対の電極21,22間にパルス電圧を印加させて処理水4に含まれる細菌を処理水槽11内で殺菌することにより、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理あるいはろ過後の薬液処理を行う必要がないため、装置の大型化が回避されることとなる。また、一対の電極間に高周波電界を発生させる必要がないため、消費電力が最小限に抑えられることとなる。
また、一対の電極21,22が、メッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水管11の長手方向に垂直となるように配置されていることにより、処理水4の流路中に一対の電極21,22が配置され、処理水4が流れる際に一対の電極21,22にパルス電源23からパルス電圧を印加するだけで殺菌処理されるため、殺菌処理を連続的に行うこととなる。また、電極21の平面の下流側に下流方向に向いた複数の針状部を有していることにより、低エネルギー放電(ストリーマ放電)によるパルス電圧の印加が可能となる。
また、水処理装置20が処理水槽11内で3個直列に配置されていることにより、それぞれの水処理装置20における殺菌処理によって、最終的に確実に殺菌処理されて排水されることとなる。また、処理水槽11が、上流側に配置された処理水管2より下方に配置されていることにより、上流側に配置された処理水管2から処理水4が流れてくると、一対の電極21,22が処理水槽11内で水没するため、処理水槽11内を通過する処理水4が、パルス電圧を印加された一対の電極21,22によって常に殺菌処理されることとなる。
上記の構成によれば、水処理設備10に備えられたそれぞれの水処理装置20における殺菌処理によって、最終的に確実に殺菌処理されて排水されることとなるので、処理水4の殺菌処理が連続的になされ、水処理設備10の処理効率を向上させることができる。 また、処理水槽11が、上流側に配置された処理水管2より下方に配置されていることにより、処理水槽11内を通過する処理水4が、パルス電圧を印加された一対の電極21,22によって常に殺菌処理されることとなるので、処理水4の殺菌処理が連続的になされ、水処理設備10及び水処置装置20の処理効率を向上させることができる。
また、一対の電極21,22と、その一対の電極21,22に接続されたパルス電源23とを備え、パルス電源23によって一対の電極21,22間にパルス電圧を印加させて処理水4に含まれる細菌を処理水槽11内で殺菌することにより、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理あるいはろ過後の薬液処理を行う必要がないため、装置の大型化が回避されることとなるので、水処理装置11さらには水処理設備10を小型化することができる。
また、一対の電極間に高周波電界を発生させる必要がないため、消費電力が最小限に抑えられることとなるので、水処理設備10が消費する電力を削減することができる。また、一対の電極21,22が、メッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水管11の長手方向に垂直となるように配置され、電極21の平面の下流側に下流方向に向いた複数の針状部を有していることにより、処理水4の流路中に一対の電極21,22が配置され、処理水4が流れる際に一対の電極21,22にパルス電源23から低エネルギー放電によってパルス電圧を印加するだけで殺菌処理されるため、殺菌処理を連続的に行うこととなるので、殺菌処理の効率を向上させることができる。
図3は、本発明における第2の実施の形態を示す図であって、本発明を適用した水処理設備を示す図である。 図3においては、上記第1の実施の形態における図1と同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
海面上に浮かんだ浮体構造物5が設置され、その浮体構造物5上に水処理設備10が設置されている。この水処理設備10は、処理水槽11と、空間部12と、複数例えば3個の水処理装置20とを備えている。 岸壁6には、その岸壁6内を貫通する処理水管7が設けられ、S字型に形成され処理水槽11の上流側に接続された処理水管8に接続されている。
また、処理水槽11の下流側には、処理水管9が接続されており、その処理水管9にはポンプ9aが設けられている。この処理水管9は、その下流側が海面下に配置されるようにS字型に形成されている。 地上から送られた雨水等の処理水4が、処理水管7,8内を通過して、処理水槽11を通過した後、処理水管9内を通過して海面下に排水されるようになっている。
次に、上記の構成からなる水処理装置の機能および作用について説明する。
上流側から処理水管7,8を通過して処理水槽11に流れた処理水4は、処理水槽11内で水処理装置20を用いて殺菌処理されて、処理水管9を通過して下流側へ排出される。すなわち、上流側から矢印の方向に流れてきた雨水等の処理水4は、処理水管7,8を通過して処理水槽11に流れ、さらに処理水管9に流れる。
このとき、処理水管9に設けられたポンプ9aを停止させ、上流側から流れる処理水4によって処理水槽11に設けられた一対の電極21,22が水没するまで処理水管9の下流側からの排水を停止させておく。一対の電極21,22が水没した後、ポンプ9aを稼動させて徐々に処理水4を処理水管9の下流側に排水する。
この処理水4が処理水槽11を通過する際、処理水4が一対の電極21,22を通過することとなるが、この一対の電極21,22が、処理水4が通過しやすいようにメッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水管11の長手方向に垂直となるように配置され、電極21の平面の下流側に下流方向に向いた複数の針状部を有し、かつ一対の電極21,22に接続されたパルス電源23によって一対の電極21,22間に低エネルギー放電によるパルス電圧が印加されているため、処理水4に混在している有害な大腸菌等の細菌を殺菌して、その殺菌済の処理水4が下流側の処理水管3から排出されることとなる。
このように、第2の実施の形態においても、一対の電極21,22と、その一対の電極21,22に接続されたパルス電源23とを備え、パルス電源23によって一対の電極21,22間にパルス電圧を印加させて処理水4に含まれる細菌を処理水槽11内で殺菌することにより、熱処理あるいは圧力処理等のバッチ処理あるいはろ過後の薬液処理を行う必要がないため、装置の大型化が回避されることとなり、また、一対の電極間に高周波電界を発生させる必要がないため、消費電力が最小限に抑えられることとなるので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、一対の電極21,22が、メッシュ状に構成された平面を有し、その平面を処理水槽11の長手方向に垂直となるように配置され、電極21の平面の下流側に下流方向に向いた複数の針状部を有していることにより、処理水4の流路中に一対の電極21,22が配置され、処理水4が流れる際に一対の電極21,22にパルス電源23から低エネルギー放電によるパルス電圧を印加するだけで殺菌処理されるため、殺菌処理を連続的に行うこととなるので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、水処理装置20が処理水槽11内で3個直列に配置されていることにより、それぞれの水処理装置20における殺菌処理によって、最終的に確実に殺菌処理されて排水されることとなるので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、処理水槽11が、上流側に配置された処理水管2より下方に配置されていることにより、上流側に配置された処理水管2から処理水4が流れてくると、一対の電極21,22が処理水槽11内で水没するため、処理水槽11内を通過する処理水4が、パルス電圧を印加された一対の電極21,22によって常に殺菌処理されることとなるので、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態においては、水処理設備10に設けられた水処理装置20について、3個直列に配置されているが、3個に限らず、必要に応じてその個数を増減させてもよい。また、複数の水処理装置20の一部あるいは全部を並列に配置してもよい。また、上記第1の実施の形態において水処理設備10を地盤1内に設け、上記第2の実施の形態において水処理設備10を海面上に浮かんだ浮体構造物5上に設けているが、これらは地中あるいは海上に設置した一例であり、これらに限らず、水処理設備10が設置可能であれば、海上あるいは海中、陸上あるいは陸中のいずれに水処理設備10を設けてもよい。
〔追加実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について、図4を参照して説明する。
上記各実施形態は、高電圧のパルス電圧によって処理水4に殺菌処理を施すものであるが、本第3実施形態は処理水に可溶化処理を施すものである。この処理水は、例えば下水汚泥であり、微生物が形成するフロック(集合体)が多量に含まれたものである。フロックを多く含む下水汚泥は可溶性が低く処理性が悪い。
図4は、本第3実施形態における水処理装置の構成を示す斜視図であり、処理水槽11A、処理水管2A、一対の電極21A,22A及びパルス電源23Aから構成されている。処理水槽11Aは、中空円筒状の容器(リアクター)であり、上端面と下端面とに処理水管2Aがそれぞれ連接されている。処理水は、上端面の処理水管2Aから処理水槽11A内に流れ込み、当該処理水槽11Aを経由して下端面の処理水管2Aから流れ出す。そして、処理水槽11A内には、パルス電源23Aに各々接続された一対の電極21A,22Aが収容されている。
本第3実施形態における一対の電極21A,22Aのうち、一方の電極21Aはメッシュ状に形成された球体電極であり、その中心が処理水槽11Aの中心に略一致するように処理水槽11A内に支持されている。また、他方の電極22Aは、被覆を有する棒状電極であり、上方から一方の電極21Aの内部に挿入されている。他方の電極22Aの先端部は一方の電極21Aの中心に位置すると共に、被覆が削除されて芯線が露出状態になっている。すなわち、他方の電極22Aの先端部は、一方の電極21Aの何れの部位からも等距離に位置している。
このように構成された本水処理装置では、露出状態にある他方の電極22Aの先端部と一方の電極21Aとの間で、パルス電源23Aから供給された高電圧のパルス電圧による放電が生じることにより、処理水のフロック及び当該フロックを構成する微生物の細胞膜が破壊されて可溶化される。
一方の電極21Aと他方の電極22Aの先端部との間で発生する放電は低エネルギー放電であり、したがってパルス電源23Aの消費電力は最小限に抑えられる。また、他方の電極22Aの先端部は、一方の電極21Aの何れの部位からも等距離に位置しているので、上記低エネルギー放電は、一方の電極21Aの各部位と他方の電極22Aの先端部との間で均一に発生する。したがって、処理水槽11Aの上端面の処理水管2Aから内処理水槽11A内に流入した処理水は、一方の電極21Aの内側に位置する領域において均等に可溶化されて下端面の処理水管2Aから排出される。
このような第3実施形態によれば、簡単な装置構成かつ低コストで処理水の可溶化を実現することができばかりか、従来の生物学的処理よりの短時間で耐環境性にも優れた可溶化を実現することができる。すなわち、本実施形態によれば、従来の各種可溶化技術の問題点を全て解決することができる。
なお、可溶化における電極構造は、上記一対の電極21A,22Aの構造に限定されるものではなく、第1及び第2実施形態で用いた電極を用いても良い。また、例えば一対の並行平板電極、あるいはメッシュ状の中空円筒電極と当該中空円筒電極の中心軸線上に位置すると共に当該中心軸線に沿って突起が多数形成された棒状電極との組み合わせであっても良い。また、本第3実施形態の一対の電極21A,22Aを第1及び第2実施形態で用いても良い。
さらに、上記一対の電極21A,22Aを処理水槽11A内に複数直列に配置することによって、あるいは処理水槽11Aを複数直列に配置することによって、処理水をより確実に可溶化するようにしても良い。
本発明の第1実施形態に係る水処理設備の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る水処理装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る水処理設備の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る水処理設備の一部断面を含む斜視図である。
符号の説明
10 水処理設備
20 水処理装置
21,22 一対の電極
23 パルス電源

Claims (7)

  1. 処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、前記一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させることにより前記処理水に所定の処理を施すことを特徴とする水処理装置。
  2. 処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、前記一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させることにより前記処理水に含まれる細菌を殺菌することを特徴とする水処理装置。
  3. 微生物のフロックが含まれた処理水が流れる処理水槽内に設けられた一対の電極と、前記一対の電極に接続されたパルス電源とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させることにより前記フロックを可溶化することを特徴とする水処理装置。
  4. 処理水が流れる処理水槽と、前記処理水槽内に設けられた一対の電極及び前記一対の電極に接続されたパルス電源が設けられ前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させて前記処理水に所定の処理を施す水処理装置とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記水処理装置が前記処理水槽内で複数直列に配置されていることを特徴とする水処理設備。
  5. 処理水が流れる処理水管に接続された処理水槽と、前記処理水槽内に設けられた一対の電極及び前記一対の電極に接続されたパルス電源が設けられ前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させて前記処理水に含まれる細菌を殺菌する水処理装置とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記水処理装置が前記処理水槽内で複数直列に配置されている水処理設備。
  6. 微生物のフロックが含まれた処理水が流れる処理水管に接続された処理水槽と、前記処理水槽内に設けられた一対の電極及び前記一対の電極に接続されたパルス電源が設けられ前記パルス電源によって前記一対の電極間にパルス電圧を印加させて前記フロックを可溶化する水処理装置とを備え、
    前記一対の電極は、メッシュ状に形成された球体電極と、先端が前記球体電極の中心に位置する棒状電極であり、
    前記水処理装置が前記処理水槽内で複数直列に配置されていることを特徴とする水処理設備。
  7. 前記処理水槽は、上流側に配置された前記処理水管より下方に配置されていることを特徴とする請求項4〜6いずれかに記載の水処理設備。
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