JP4461577B2 - 磁気センサおよび磁気センサ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサおよび磁気センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転角度変化を磁気センサ装置により非接触で検出する場合、図21および図22に示すように、非検出体にギア1を用い、磁気センサ2で擬似正弦波(図23参照)を発生させ、そのパルス数をカウントして位置を求めたり、擬似正弦波を逓倍回路処理してパルスの分解能を上げて位置精度を上げたりするのが一般的であった。通常、磁気センサ2は、1信号当たり二つの感磁部3a,3bを有している。感磁部3a,3bは、ギア1の回転方向に並んで配置されており、そのピッチ間隔はギア1の歯ピッチの1/2に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の磁気センサ装置は、検出精度がパルスの分解能に制限され、微小な回転角度変化を精度良く検出するには限界があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、回転角度の変化が微小でも精度良く検出できるとともに、構成の簡素な非接触タイプの磁気センサおよび磁気センサ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】
以上の目的を達成するため、本発明に係る磁気センサは、複数の感磁部を、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、前記磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置して前記磁性体に臨ませ、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る磁気センサは、複数の感磁部を回転対称の位置に配置して、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、前記磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置して前記磁性体に臨ませ、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたことを特徴とする。より具体的には、磁性体の回転方向に対して平行な方向において、感磁部のずれ量が感磁部の中心間で1mm以下に設定することが好ましい。
【0007】
また、本発明に係る磁気センサは、複数の感磁部を、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置して前記磁性体に臨ませ、該磁性体の両端部が、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置されるとともに、磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置されており、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたことを特徴とする。磁性体の両端部の間隔は、磁性体の回転方向に対して平行な方向に1mm以下に設定することが好ましい。
【0008】
さらに、本発明に係る磁気センサ装置は、
(a)回転体の表面に、該回転体の回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体と、
(b)前述の特徴を有して、前記回転体の回転による前記磁性体の位置変化を検出する磁気センサと、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
磁気センサを、回転体に固定された磁性体に臨ませて配置することにより、該磁気センサは回転体に対して機械的に独立した状態で、回転体の回転による磁性体の位置変化を非接触検出する。そして、磁気センサからの出力信号は擬似のこぎり波となり、直線領域の広い波形が得られる。さらに、複数の感磁部や磁性体の両端部を、それぞれ磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置することにより、感磁部の抵抗変化のタイミングが最適化される。
【0010】
さらに、磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けることにより、磁性体が感磁部に接近したときの感磁部の抵抗変化を大きくすることができ、磁気センサからの擬似のこぎり波の直線領域が拡大する。
【0011】
さらに、本発明に係る磁気センサ装置は、回転体に磁気センサを二つ以上設け、該磁気センサからのそれぞれの出力信号が互いに位相差を有するようにしたことを特徴とする。これにより、一方の出力信号が電圧値を検出することが困難である場合には、他方の出力信号を用いて電圧値を検出することができる。これにより、全ての角度領域にてより正確な角度検出が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る磁気センサおよび磁気センサ装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。各実施形態において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付した。
【0013】
[第1実施形態、図1〜図9]
本発明に係る磁気センサ装置の一つの実施形態を図1〜図3に示す。図1は磁気センサ装置11の正面図を示し、図2は平面図を示し、図3は一部側面図を示す。磁気センサ装置11は、概略、回転体12と磁気センサ20にて構成されている。
【0014】
円筒形状の回転体12の外周面12aには、被検出体としての磁性体13が、回転体12の回転方向に対して略直線的に傾斜しながら回転体12の外周面12aを一周するように配置されている。磁性体13の両端部13a,13bの位置は、回転体12の径方向において略一致している。回転体12は、金属やプラスチックなどで形成されている。また、磁性体13は強磁性体が望ましく、例えば鉄やニッケルなどが含有された金属やフェライトや着磁された永久磁石などで形成されている。また、回転体12と磁性体13は一体で形成されていてもよい。
【0015】
一方、磁気センサ20は、概略、磁気抵抗素子21,22と、磁気抵抗素子21,22にバイアス磁界を印加する磁石M1とを備えている。磁気抵抗素子21,22は、図3に示すように、磁性体13の回転方向に対して垂直な方向(言い換えると回転体12の軸方向)に間隔を設けて配置されるとともに、磁性体13の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置され、磁性体13に対向している。これにより、磁性体13の端部13a,13bが磁気抵抗素子21,22に接近したとき、磁気抵抗素子21,22が端部13a,13bに対向しないタイミングを発生させることができる。
【0016】
図4に示すように、磁気抵抗素子21,22は、基板23とこの基板23の上面23a(以下、検知面23aとする)に設けられた磁気抵抗パターン27及び端子電極24a,24bとからなる(ただし図4は、磁気抵抗素子21を代表例として示している)。磁気抵抗素子21,22は、例えばInSb,InAs,GaAs,InGaAs,InGaSb,InSb−NiSb等のキャリア移動度の高い化合物半導体を、バルク法や真空蒸着法やスパッタリング法やMBE法やCVD法等で基板23上に薄膜状に設けた後、この化合物半導体薄膜の表面にA1,Au,Ni,Cr,Ti,Cu,Pt,Pd等のメタル膜を蒸着法やスパッタリング法、あるいはリフトオフ法等の方法で所定のピッチにて形成したものである。キャリア移動度の高い化合物半導体を用いることで、磁気センサ20の出力感度を大きくすることができる。
【0017】
磁気抵抗素子21,22の基板23としては、ガラス、サファイア、アルミナ、フェライトや単結晶のシリコン、GaAsなどの基板、あるいは、SOI、SOSなどの複合基板が用いられる。これらの基板23上に半導体薄膜を直接形成したり、別に成膜した半導体薄膜や単結晶半導体基板を基板23上に接着剤で貼り付けたもの等が用いられる。特に、サファイアやシリコンの基板23上に直接、化合物半導体をヘテロエピタキシャル成長により成膜した場合、耐高温性が要求される自動車のトルクセンサに適したものが得られる。
【0018】
磁気抵抗素子21,22は、磁界が強くなるにつれて抵抗値が大きくなる。磁気抵抗パターン27は所定の磁気抵抗値を得るため蛇行形状とされ、磁気抵抗パターン27のセグメントの幅Wと長さLの比W/Lを大きくして高感度なものにしている。このように、磁気抵抗素子21,22として、半導体磁気抵抗素子を用いると、磁性体13と磁気抵抗素子21,22とのギャップGを、他の磁電変換素子と比較して広く設定することが可能となる。
【0019】
磁気抵抗素子21,22は、図5に示すように、電気的に接続される。つまり、磁気抵抗素子21と22を直列接続した後、電源用端子V(IN)とグランド用端子GNDとの間に接続する。そして、電源用端子V(IN)に定電圧Vdを印加し、磁気抵抗素子21と22の中間に接続された出力用端子V(OUT)の電圧変動を出力信号S1として得る。
【0020】
次に、以上の構成の磁気センサ装置11の作用効果について説明する。
図2に示すように、回転体12を矢印K1で示す方向に一回転させると、回転体12に固定された磁性体13も略直線的に傾斜した状態で回転体12を中心に一回転する。このとき、磁性体13の外周表面13cの位置は磁気抵抗素子21,22に対して矢印K2(図1参照)で示す方向に変位する。従って、例えば、磁気抵抗素子21に外周表面13cが対向しているとき、磁石M1によるバイアス磁場は磁気抵抗素子21へ集中するので、磁気抵抗素子21の抵抗値は高い。逆に、磁気抵抗素子22は、磁石M1によるバイアス磁場が緩和されるので、抵抗値は低くなり、出力信号S1の電圧値も低くなる。
【0021】
磁性体13が回転すると、外周表面13cは磁気抵抗素子21から離反し、磁気抵抗素子22に接近する。外周表面13cが磁気抵抗素子22に対向すると、磁石M1によるバイアス磁場は磁気抵抗素子22へ集中するので、磁気抵抗素子22の抵抗値は高い。逆に、磁気抵抗素子21は、磁石M1によるバイアス磁場が緩和されるので、抵抗値は低くなり、出力信号S1の電圧値も高くなる。
【0022】
この間、磁性体13の連続して略直線的に傾斜している部分が、磁気抵抗素子21,22に対向しているので、磁気抵抗素子21,22の抵抗値は緩やかに略直線的に変化する。従って、出力信号S1の電圧値も緩やかに略直線的に変化する。
【0023】
ところが、磁性体13が回転して、磁性体13の端部13a,13b(すなわち、磁性体13の不連続部分)が磁気抵抗素子21,22に接近すると、磁気抵抗素子21,22に対する外周表面13cは、端部13bから端部13aに不連続的に移動する。従って、磁気抵抗素子21の抵抗値は急激に上昇するとともに、磁気抵抗素子22の抵抗値は急激に下降し、出力信号S1の電圧値も急激に低くなる。
【0024】
このとき、図3に示すように、磁気抵抗素子21,22は、磁性体13の回転方向に対して平行な方向に位置がずれている。従って、磁性体13の端部13a,13bが磁気抵抗素子21,22に接近したとき、磁気抵抗素子21,22が端部13a,13bに対向しないタイミングを発生させることができる。この結果、磁性体13の端部13a,13bが磁気抵抗素子21,22に同時期に対向せず、磁気抵抗素子21,22のそれぞれの抵抗値が大きくなるタイミングが重ならない。そして、一方の磁気抵抗素子の抵抗値が略最大のときに、他方の磁気抵抗素子の抵抗値が略最小になり、その差動で出力される出力信号S1のピーク値を大きく急峻なものにすることができる。
【0025】
磁性体13がさらに回転すると、外周表面13cは磁気抵抗素子21に接近する。磁性体13が360度回転して元の位置に戻ると、外周表面13cは再び磁気抵抗素子21に対向する。従って、磁気抵抗素子21の抵抗値は元の高い値となり、磁気抵抗素子22の抵抗値は元の低い値となる。
【0026】
こうして、出力用端子V(OUT)には、回転体12が1回転する毎に、つまり、磁性体13が1回転する毎に、それぞれ図6に示すような1周期の擬似のこぎり波の出力信号S1が出力される。出力信号S1の波形は、立ち上がり領域が立ち下がり領域より多く、しかも、立ち上がり領域は略リニアに変化している。この結果、略リニアな立ち上がり領域の出力信号S1の電圧を測定することにより、微小な回転角度変化を精度良く検出可能な非接触タイプの磁気センサ装置11を得ることができる。
【0027】
ここで、磁性体13の回転方向に対して平行な方向における、磁気抵抗素子21と22のずれ量Dを種々設定し、出力信号S1の波形を評価した。この結果、表1に示すように、ずれ量Dが磁気抵抗素子21と22の中心間で1mm以下の場合に、リニアリティ偏差が1%以下の直線領域を広い回転角度範囲で得られた(表1中において*マークは比較例を表示している)。表1から、磁気抵抗素子21と22の位置がずれるにつれて直線領域の範囲が広くなり(実施例1参照)、ずれ量D=0.50mmの付近で回転角度で約240度と最大となることがわかる(実施例2参照)。さらに、ずれが大きくなると、直線領域の範囲は逆に狭くなり(実施例3参照)、ずれ量D=1.0mmで直線領域は、磁気抵抗素子21と22の位置がずれていない場合と同様の値となる(実施例4および比較例1参照)。
【0028】
【表1】
Figure 0004461577
【0029】
なお、本第1実施形態の場合、表1の比較例2に示すように、ずれ量D=―0.75mmに設定する(言い換えると、図3において、磁気抵抗素子21,22を逆方向にずらせて、一点鎖線で表示した位置21’,22’に配置する)と、磁性体13の端部13a,13bが磁気抵抗素子21,22に同時期に対向する時間が長くなる。従って、磁気抵抗素子21,22のそれぞれの抵抗値が大きくなるタイミングが重なり、一方の磁気抵抗素子の抵抗値が最大のときに他方の磁気抵抗素子が抵抗値変化の途中となるため、その差動で出力される出力信号S1のピーク値は小さく、波形はなまったものとなる。この結果、リニアリティ偏差が1%以下の直線領域は回転角度で約190度と悪化した。
【0030】
図7および図8は、磁気抵抗素子21と22の位置のずれ量Dを変えたときの出力信号波形を示すグラフである。図7および図8において、実線31はずれ量D=0.50mmの場合の出力信号波形を示し、点線32はずれ量D=0mmの場合の出力信号波形を示し、実線33はずれ量D=1.0mmの場合の出力信号波形を示し、一点鎖線34はずれ量D=−0.75mmの場合の出力信号波形を示している。
【0031】
また、回転体12を矢印K1で示す方向とは逆の方向に一回転させると、出力信号S1の波形は立ち上がり領域が立ち下がり領域より少ない擬似のこぎり波となる。また、図9に示すように、磁性体13の傾斜方向を逆にしても、出力信号S1の波形の立ち上がり、立ち下がりが逆になる以外は、略同等の効果が得られる(以下、各実施形態において同様である)。
【0032】
さらに、図1に示すように、本第1実施形態は、磁性体13の回転方向に対して垂直な方向において、磁気抵抗素子21,22の位置が、磁性体13の両端部13a,13bの位置Aの範囲内にある。しかしながら、磁気抵抗素子21,22と磁性体13の位置関係は任意であって、例えば図9(a)に示すように、回転体12の軸方向に対して平行な方向において、磁気抵抗素子21,22の一部分の位置が、磁性体13の両端部13a,13bの位置Aにそれぞれオーバラップしていてもよい。また、図9(b)に示すように、磁性体13の両端部13a,13bが繋がっていても、磁気抵抗素子21,22のずれ量Dを種々設定することで同様の効果を得ることができる。
【0033】
[第2実施形態、図10]
図10に示すように、第2実施形態の磁気センサ装置41は、前記第1実施形態の磁気センサ装置11の磁気センサ20の代わりに、磁気センサ42を使用したものである。磁気センサ42の磁気抵抗素子43,44は、回転体12の軸方向に平行な方向に略一直線状に間隔を設けて配置され、その間隔の中点Pを基準にして磁気抵抗素子43,44または磁気センサ42本体を角度θ(θは例えば5°〜10°)だけ回転させた位置にある。つまり、磁気抵抗素子43,44は、回転対称の位置に配置され、磁性体13の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置されるとともに、磁性体13の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして(ずれ量Dは1mm以下に設定するのが好ましい)配置されて磁性体13に臨んでいる。これにより、磁性体13の端部13a,13bは、磁気抵抗素子43,44に同時期に対向しないようになる。
【0034】
以上の構成からなる磁気センサ装置41は、前記第1実施形態の磁気センサ装置11と同様の作用効果を奏する。しかも、磁気抵抗素子43,44を略一直線状に配置することができるため、磁気抵抗素子チップの面積を小さくすることができる。従って、1ウェハに搭載できる磁気抵抗素子チップ数が増え、製造コストを低減できる。
【0035】
[第3実施形態、図11〜図14]
本発明に係る磁気センサ装置の第3実施形態を図11〜図13に示す。図11は磁気センサ装置51の正面図を示し、図12は平面図を示し、図13は一部側面図を示す。磁気センサ装置51は、概略、回転体52と磁気センサ60にて構成されている。
【0036】
円筒形状の回転体52の外周面52aには、被検出体としての磁性体53が、回転体52の回転方向に対して略直線的に傾斜しながら回転体52の外周面52aを略一周するように配置されている。磁性体53の両端部53a,53bは、回転体52の外周方向に間隔D1を設けている。磁性体53の両端部53a,53bが間隔D1を有しているため、磁性体53を加工し易くなる。
【0037】
さらに、磁性体53の両端部53a,53bには、それぞれ磁性体53の回転方向に対して垂直な方向でかつ内側に延在している凸部54を設けている。これにより、磁性体53の端部53a,53bが磁気センサ60の磁気抵抗素子61,62に接近したときの、磁気抵抗素子61,62の抵抗値変化が更に急激になる。
【0038】
一方、磁気センサ60は、概略、磁気抵抗素子61,62と、磁気抵抗素子61,62にバイアス磁界を印加する磁石M1とを備えている。磁気抵抗素子61,62は、図13に示すように、回転体52の軸方向に間隔を設けて配置されるとともに、磁性体53に対向するように配置されている。
【0039】
これにより、磁性体53の端部53a,53bが磁気抵抗素子61,62に接近したとき、磁気抵抗素子61,62が端部53a,53bに対向しないタイミングを発生させることができる。この結果、磁性体53の端部53a,53bが磁気抵抗素子61,62に同時期に対向せず、磁気抵抗素子61,62のそれぞれの抵抗値が大きくなるタイミングが重ならない。そして、一方の磁気抵抗素子の抵抗値が略最大のときに、他方の磁気抵抗素子の抵抗値が略最小になり、その差動で出力される出力信号S1のピーク値を大きく急峻なものにすることができる。
【0040】
こうして、回転体52が1回転する毎に、磁気センサ60から図6に示すような1周期の擬似のこぎり波の出力信号S1が出力される。この結果、略リニアな立ち上がり領域の出力信号S1の電圧を測定することにより、微小な回転角度変化を精度良く検出可能な非接触タイプの磁気センサ装置51を得ることができる。
【0041】
ここで、磁性体53の回転方向に対して平行な方向における、磁性体53の両端部53aと53bの間隔D1を種々設定し、出力信号S1の波形を評価した。この結果、間隔D1が1mm以下の場合に、リニアリティ偏差が1%以下の直線領域を広い回転角度範囲で得られた。そして、間隔D1と直線領域との関係は、前記第1実施形態の磁気センサ装置11の磁気抵抗素子21,22のずれ量Dと直線領域との関係と略同様であった。
【0042】
なお、図14に示すように、磁気センサ60の磁気抵抗素子61と62を、前記第1実施形態のように、磁性体53の回転方向に対して平行な方向にずれ量Dだけずらし、さらに、その磁気抵抗素子61,62の位置に合わせて、磁性体53の両端部53a,53bを磁性体53の回転方向に対して平行な方向に間隔D1だけ離すように設定してもよい。また、磁性体53の両端部53a,53bに設けられている凸部54は、回転体52の軸方向に平行でかつ外側に延在するものであってもよい。
【0043】
[第4実施形態、図15および図16]
図15は第4実施形態の磁気センサ装置71の正面図を示し、図16はその平面図を示す。円筒形状の回転体72の外周面72aには、複数の被検出体としての磁性体73が、回転体72の回転方向(図16に矢印K1にて表示)に対して略直線的に傾斜しながら配置されている。隣り合う磁性体73は互いに平行に配置される。磁性体73の両端部73a,73bのそれぞれの位置は、回転体72の径方向において、隣り合う磁性体73の端部73bおよび端部73aの位置に略一致している。
【0044】
一方、磁気センサ80は、概略、磁気抵抗素子81,82と磁石M1とを備えている。磁気抵抗素子81,82は、回転体72の軸方向に平行な方向に間隔を設けて並置されるとともに、磁性体73の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置され(ずれ量D)、磁性体73に対向している。これにより、磁性体73の端部73a,73bが磁気抵抗素子81,82に接近したとき、磁気抵抗素子81,82が端部73a,73bに対向しないタイミングを発生させることができる。
【0045】
以上の構成からなる磁気センサ装置71は、回転体72の外周面72aに複数の磁性体73を配設しているので、回転体72が1回転する毎に、磁性体73の個数分だけの擬似のこぎり波を出力する。つまり、本第4実施形態の場合、回転体72が1回転すると、12周期分の擬似のこぎり波の出力信号S1が出力される。このように、回転体72の外周面72aに磁性体を複数個設けることによって、磁性体を1個設けた場合と比較して、単位角度変化に対する出力信号S1の電圧変化量を大きくすることができる。この結果、回転角度の変化を精度良くかつ安定して検出することができる磁気センサ装置71を得ることができる。
【0046】
[第5実施形態、図17〜図20]
本発明に係る磁気センサ装置のさらに別の実施形態を図17および図18に示す。該磁気センサ装置101は、前記第4実施形態で説明した磁気センサ装置71において磁気センサを二つ設けたものと同様の構造を有している。
【0047】
磁気センサ120Aは、概略、磁気抵抗素子121,122と磁石M1を備えている。同様に、磁気センサ120Bも、磁気抵抗素子123,124と磁石M1を備えている。なお、各磁気センサは、一体的にモジュール化して配置してもよい。
【0048】
磁気抵抗素子121,122および123,124は、それぞれ回転体72の軸方向に間隔を設けて並置されるとともに、磁気抵抗素子121〜124は磁性体73に対向するように配置されている。さらに、磁気抵抗素子121と122、並びに、磁気抵抗素子123と124は、磁性体73の回転方向に対して平行な方向にずれ量Dだけ位置をずらして配置されている。
【0049】
これにより、磁性体73の端部73a,73bが磁気抵抗素子121と122に接近したとき、磁気抵抗素子121と122が端部73a,73bに対向しないタイミングを発生させることができる。磁気抵抗素子123と124が磁性体73の端部73a,73bに接近したときも同様である。これらの磁気抵抗素子121〜124は、図19に示すように電気的に接続される。
【0050】
さらに、磁気センサ120Aと磁気センサ120Bは、一方の磁気センサ120Aの磁気抵抗素子121,122が磁性体73の中央部に対向したときに、他方の磁気センサ120Bの磁気抵抗素子123,124が磁性体73の不連続部分に対向するように配置される。
【0051】
次に、以上の構成の磁気センサ装置101の作用効果について説明する。
回転体72が1回転する毎に、出力用端子V1(OUT),V2(OUT)には、それぞれ図20に示すような12周期分の擬似のこぎり波の出力信号S1,S2が出力される。出力信号S1と出力信号S2とは、位相差が略180度である。
【0052】
ここに、出力信号S1が擬似のこぎり波の直線領域から外れているときには、出力信号S1の電圧値で角度を正確に検出することが困難となる。これに対して、出力信号S2は擬似のこぎり波の直線領域に位置しており、高感度を得られる位置にある。そこで、このような場合には、出力信号S2で角度を検出する。こうして、全ての角度領域にて角度をより正確に検出する磁気センサ装置101を得ることができる。
【0053】
さらに、本第5実施形態では、磁気センサ120A,120Bからの出力信号S1とS2の位相差が、図20に示すように、それぞれ略180度になるように、磁気抵抗素子121〜124が配置されている。つまり、磁気抵抗素子121,122と磁気抵抗素子123,124との間隔が、回転体72側から見て以下の(1)式を満足する寸法Pになるようにする。
【0054】
P≒(Sπ/2)×(W/360)+(Sπ)×(W/360)×n…(1)
ただし、S:磁性体73を設けた回転体72の直径(mm)
W:磁性体73のピッチ間隔(度)
n=0,1,2,3,…
【0055】
なお、磁気センサからの出力信号の位相差は180度に限るものではなく、任意である。例えば、6個の磁気抵抗素子と3個の磁石を備えた、三つの磁気センサを内蔵した磁気センサユニットを使うことにより、120度の位相差の出力信号を出力することができる。このとき、磁気抵抗素子相互の間隔は、回転体72側から見て以下の(2)式を満足する寸法Pになるようにする。
P≒(Sπ/3)×(W/360)+(Sπ)×(W/360)×n…(2)
【0056】
[他の実施形態]
なお、本発明に係る磁気センサおよび磁気センサ装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。前記実施形態では、磁気センサの感磁部として磁気抵抗素子を使用したが、必ずしもこれに限るものではなく、ホール素子、ホールIC、NiFeやNiCoなどからなる強磁性体薄膜素子等を使用してもよい。
【0057】
また、被検出体としての磁性体は、必ずしも円筒形状の回転体外周面に設ける必要はなく、円板のような回転板の主面に磁性体を設けるものであってもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、回転体に固定された磁性体に臨ませて配置しているので、磁気センサは回転体に対して機械的に独立した状態で、磁性体の位置変化を非接触検出することができる。機構部も接触部分を有さないので、完全非接触での検出が可能である。また、機械加工部品も少なく、構成も簡素であるため低コストの磁気センサ装置を得ることができる。そして、磁気センサからは、直線領域の広い擬似のこぎり波の出力信号を発生させることができ、微小な回転角度変化を精度良く検出することができる。
【0059】
また、複数の感磁部や磁性体の両端部を、それぞれ磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置することにより、感磁部の抵抗変化のタイミングを最適化することができる。これにより、磁気センサからの出力信号のピーク値をさらに大きく急峻なものにすることができ、擬似のこぎり波の直線領域をさらに広くすることができ、感磁部の感度も大きくできる。
【0060】
さらに、磁性体を回転方向に複数個配列することにより、回転体が一回転する毎に、磁気センサから2周期以上の出力信号を出力することができる。この結果、微小角度変位に対する出力信号の感度を大きくすることができる。
【0061】
また、磁気センサからのそれぞれの出力信号が互いに位相差を有するように、回転体に二つ以上の磁気センサを配置することにより、一方の出力信号が電圧値を検出することが困難である場合には、他方の出力信号を用いて電圧値を検出することができる。これにより、全ての角度領域にてより正確な角度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気センサ装置の一実施形態を示す正面図。
【図2】図1に示した磁気センサ装置の平面図。
【図3】図1に示した磁気センサ装置の一部側面図。
【図4】図1に示した磁気センサ装置に使用される磁気抵抗素子の斜視図。
【図5】図1に示した磁気センサ装置の電気回路図。
【図6】図1に示した磁気センサ装置の出力信号波形を示すグラフ。
【図7】磁気抵抗素子のずれ量を変えたときの出力信号波形を示すグラフ。
【図8】磁気抵抗素子のずれ量を変えたときの出力信号波形を示すグラフ。
【図9】図1に示した磁気センサ装置の変形例を示す一部側面図。
【図10】本発明に係る磁気センサ装置の別の実施形態を示す一部側面図。
【図11】本発明に係る磁気センサ装置のさらに別の実施形態を示す正面図。
【図12】図11に示した磁気センサ装置の平面図。
【図13】図11に示した磁気センサ装置の一部側面図。
【図14】図11に示した磁気センサ装置の変形例を示す一部側面図。
【図15】本発明に係る磁気センサ装置のさらに別の実施形態を示す正面図。
【図16】図15に示した磁気センサ装置の平面図。
【図17】本発明に係る磁気センサ装置のさらに別の実施形態を示す正面図。
【図18】図17に示した磁気センサ装置の平面図。
【図19】図17に示した磁気センサ装置の電気回路図。
【図20】図17に示した磁気センサ装置の出力信号波形を示すグラフ。
【図21】従来の磁気センサ装置を示す正面図。
【図22】図21に示した磁気センサ装置の平面図。
【図23】図21に示した磁気センサ装置の出力信号波形を示すグラフ。
【符号の説明】
11,41,51,71,101…磁気センサ装置
12,52,72…回転体
13,53,73…磁性体
13a,13b,53a,53b,73a,73b…端部
20,42,60,80,120A,120B…磁気センサ
21,22,43,44,61,62,81,82,121〜124…磁気抵抗素子(感磁部)
D…ずれ量
D1…間隔

Claims (7)

  1. 複数の感磁部を、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、前記磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置して前記磁性体に臨ませ、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、
    前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたこと、
    を特徴とする磁気センサ。
  2. 複数の感磁部を回転対称の位置に配置して、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置するとともに、前記磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置して前記磁性体に臨ませ、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、
    前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたこと、
    を特徴とする磁気センサ。
  3. 前記磁性体の回転方向に対して平行な方向において、前記感磁部のずれ量が感磁部の中心間で1mm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気センサ。
  4. 複数の感磁部を、回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置して前記磁性体に臨ませ、該磁性体の両端部が、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に間隔を設けて配置されるとともに、磁性体の回転方向に対して平行な方向に位置をずらして配置されており、回転による前記磁性体の位置変化を検出し、
    前記磁性体の少なくとも一端部に、磁性体の回転方向に対して垂直な方向に延在する凸部を設けたこと、
    を特徴とする磁気センサ。
  5. 前記磁性体の両端部の間隔が、磁性体の回転方向に対して平行な方向に1mm以下であることを特徴とする請求項4記載の磁気センサ。
  6. 回転体の表面に、該回転体の回転方向に対して略直線的に傾斜するように配置されている磁性体と、
    前記回転体の回転による前記磁性体の位置変化を検出する請求項1ないし請求項のいずれか一つに記載の磁気センサと、
    を備えたことを特徴とする磁気センサ装置。
  7. 前記回転体に磁気センサを二つ以上設け、該磁気センサからのそれぞれの出力信号が互いに位相差を有していることを特徴とする請求項記載の磁気センサ装置。
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