JP4460199B2 - Metal detector and method for adjusting balance of metal detector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査体に混入した金属物を検出する金属検出機に関し、特に磁束のバランスを調整する調整機構を備えた金属検出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属検出機は、被検査体に混入された金属が検査磁界に与える変化を検出することによって、被検査体に金属が混入しているか否かを判別している。
図4は、金属検出機における検出ヘッドの検出原理を示す図である。図4に示すように、従来では、例えば中央の送信コイル31の前後に受信コイル32,33を配置して、被検査体Wの通過方向(図4中A方向)に対して平行な磁力線を生成するヘッドコイル配置をした同軸型の検出ヘッド30が用いられている。
【0003】
上記検出ヘッド30では、各コイル31,32,33の内側に連続する検査空間S内において、中央の送信コイル31の交番磁界による磁束に交わる受信コイル32,33にそれぞれ位相が逆の誘起電圧V1,V2を発生させる。各受信コイル32,33は、送信コイル31に対して等しい距離に配置され、検査空間Sから被検査体Wが遠い位置にある非検出状態では誘起電圧V1,V2の大きさが等しく差が0となる。
【0004】
例えば、金属Mが混入した被検査体Wが、図4中A方向に進行して手前の受信コイル32内に移動すると、受信コイル32内の磁束密度が増し、逆に受信コイル33内の磁束密度が減少する。このため、受信コイル32の誘起電圧V1は、受信コイル33の誘起電圧V2よりも大きくなる。次いで、進行した被検査体Wが受信コイル33内まで移動すると、受信コイル32内よりも受信コイル33内の磁束密度の方が大きくなるため、誘起電圧V1より誘起電圧V2の方が大きくなる。このようにして、検出ヘッド30から出力される誘起電圧V1,V2の差の変化(磁界の揺らぎ)に基づいて、検査空間S内を通過した被検査体Wに金属Mが混入しているか否かを判定することができる。
【0005】
一般に、上記検出ヘッド30は、検査空間S内に搬送コンベア(不図示)が貫通するように配置されており、図5に示す略ロ字型の筐体35内部に収容されている。筐体35は、金属(例えばアルミ合金やステンレス鋼)などの磁気シールドの材質で形成されている。そして、搬送コンベアによって被検査体Wを搬送して検査空間S内を通過させる。
【0006】
上記の構成において、製造・組立時の誤差などにより、非検出状態にて受信コイル32,33における各誘起電圧V1,V2の差が0とならず、誘起電圧の平衡が狂うことがある。このため、金属Mの検出が正確に行えなくなってしまう。そこで、バランス調整が必要となる。従来でのバランス調整は、図5に示すように、筐体35の検査空間Sの部位に磁性体および非磁性体である金属板36を貼ったり、外側部に磁性体および非磁性体である金属棒37(例えばネジ)を差し込むことでバランス調整を行っていた。金属板36での調整は、筐体35に対する貼り付け位置を変化させて誘起電圧が平衡した位置にて固定する。金属棒37での調整は、筐体35に対する差し込み深さを変化させて誘起電圧が平衡した位置にて固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の金属検出機で用いられている同軸型の検出ヘッド30では、例えば針形状や薄板形状の金属Mについて、上記形状の金属Mである磁性体が磁束に略直交する配置、あるいは上記形状の金属Mである非磁性体が磁束に平行な配置で被検査体Wに混入していた場合では、磁束の変化が少ないため誘起電圧V1,V2の差が小さく検出感度が落ちてしまう。すなわち、被検査体Wに混入している金属Mを検出できないおそれがある。
【0008】
そこで、図6に示すように、検出ヘッド30とは磁束の方向が直交する検出ヘッド40を検出ヘッド30と共に用いた二軸二組の金属検出機が考えられる。検出ヘッド40は、図6に示すように、例えば検出ヘッド30の上方に送信コイル41を配置し、送信コイル41に対向する検出ヘッド30の下方に、併設した受信コイル42,43を配置して、被検査体Wの通過方向(図4中A方向)に対して直交する磁力線を生成するヘッドコイル配置をした対向型とされている。検出ヘッド40は、検査空間S内において送信コイル41の交番磁界による磁束に交わる各送信コイル42,43にそれぞれ位相が逆の誘起電圧V3,V4を発生させる。各受信コイル42,43は、送信コイル41に対して等しい距離に配置され、非検出状態では誘起電圧V3,V4の大きさが等しく差が0となる。
【0009】
この金属検出機では、図6に示すように、検出ヘッド30では左右方向の磁束を生じ、検出ヘッド40では上下方向の磁束を生じる。そして、検出ヘッド30の磁束に対して針形状や薄板形状の金属Mである磁性体が磁束に略直交する配置であっても、検出ヘッド40側では、その磁束に対して平行な配置となるので、磁束の変化が多くなって誘起電圧V3,V4の差が大きく検出感度が良好となる。また、検出ヘッド30の磁束に対して針形状や薄板形状の金属Mである非磁性体が磁束に平行な配置であっても、検出ヘッド40側では、その磁束に対して直交する配置となるので、磁束の変化が多くなって誘起電圧V3,V4の差が大きく検出感度が良好となる。このように、検出ヘッド40は検出ヘッド30で検出し難い金属Mを良好に検出し、逆に検出ヘッド30は検出ヘッド40で検出し難い金属Mを良好に検出する。
【0010】
しかしながら、上述した二軸二組の金属検出機は、上記バランス調整によって検出ヘッド30の誘起電圧の平衡を得ようとしても、その影響で検出ヘッド40での誘起電圧の平衡が得られなくなってしまう。逆に、上記バランス調整によって検出ヘッド40の誘起電圧の平衡を得ようとした場合には、その影響で検出ヘッド30での誘起電圧の平衡が得られなくなってしまう。このように、二軸二組の金属検出機では、双方の検出ヘッド30,40の誘起電圧の平衡を得ることが困難であるという問題が生じる。
【0011】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、二軸二組の各検出ヘッドをなす金属検出機にて、各検出ヘッドの誘起電圧の平衡の調整を容易に行うことができる金属検出機および金属検出機のバランス調整方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の金属検出機は、
被検査体Wが搬送される検査空間S内に直交する二軸の磁界を生成する各検出ヘッド30,40を共に有した金属検出機であって、
前記一方の検出ヘッド30と前記他方の検出ヘッド40のそれぞれの生成磁界が交わる共有領域L1(L1’)と、
前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れかの生成磁界が前記共有領域外L1(L1’)まで延びていて前記共有領域L1(L1’)と隣接している独立領域L2(L2’)と、
前記共有領域L1(L1’)に配されて前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れか一方の各受信コイル32,33(42,43)の誘起電圧の平衡を得る調整部51(52’)と、
前記独立領域L2(L2’)に配されて前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れか他方の各受信コイル42,43(32,33)の誘起電圧の平衡を得る調整部52(51’)と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の金属検出機は、請求項1記載の金属検出機において、
前記各調整部51,52(51’,52’)が、前記検査空間Sに関与しない部位に配置され、前記各調整部51,52(51’,52’)にかかる部位の前記共有領域L1(L1’)と前記独立領域L2(L2’)との磁界の間を遮蔽するシールド部材55を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明による請求項3記載の金属検出機のバランス調整方法は、
被検査体Wが搬送される検査空間S内に直交する二軸の磁界を生成する各検出ヘッド30,40を共に有した金属検出機のバランス調整方法であって、
前記一方の検出ヘッド30と前記他方の検出ヘッド40のそれぞれの生成磁界が交わる共有領域L1(L1’)にて前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れか一方の各受信コイル32,33(42,43)の誘起電圧の平衡を得た後、前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れか一方の生成磁界が前記共有領域L1(L1’)外まで延びていて前記共有領域L1,L1’と隣接している独立領域L2(L2’)にて前記一方の検出ヘッド30あるいは前記他方の検出ヘッド40の何れか一方の各受信コイル42,43(32,33)の誘起電圧の平衡を得ることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の金属検出機の検出ヘッドを示す概略図である。
なお、以下に説明する実施の形態において、上述した従来の技術と同一または同等部分には同一符号を付して説明する。
【0016】
図1に示すように、金属検出機は、被検査体Wが搬送される検査空間S内に直交する二軸の磁界を生成する二組の各検出ヘッド30,40を共に有している。本実施の形態では、一方の検出ヘッド30が同軸型検出ヘッド30として構成され、他方の検出ヘッド40が対向型検出ヘッド40として構成されている。
【0017】
同軸型検出ヘッド30は、中央に送信コイル31の前後の同軸上に、それぞれ逆巻きの各受信コイル32,33を配置して、被検査体Wの通過方向(図1中A方向)に対して平行な磁力線を生成するヘッドコイル配置をなす。同軸型検出ヘッド30は、各コイル31,32,33の内側に連続する検査空間Sをなしている。同軸型検出ヘッド30は、検査空間S内において送信コイル31の交番磁界により図1中左右方向(図6参照)の磁束を発生させることにより、この磁束に交わる各送信コイル32,33にそれぞれ位相が逆の誘起電圧V1,V2を発生させる。各受信コイル32,33は、送信コイル31に対して等しい距離に配置され、非検出状態では誘起電圧V1,V2の大きさが等しく差が0となる。
【0018】
対向型検出ヘッド40は、同軸型検出ヘッド30の一側(上側)に送信コイル41を配置し、この送信コイル41に対向するように同軸型検出ヘッド30の他側(下側)に各受信コイル42,43を併設して配置して、被検査体Wの通過方向(図3中A方向)に対して直交する磁力線を生成するヘッドコイル配置をなす。対向型検出ヘッド40は、送信コイル41と各受信コイル42,43との間に前記検査空間Sをなしている。対向型検出ヘッド40は、検査空間S内において送信コイル41の交番磁界により図1中上下方向(図6参照)の磁束を発生させるとにより、この磁束に交わる各送信コイル42,43にそれぞれ位相が逆の誘起電圧V3,V4を発生させる。各受信コイル42,43は、送信コイル41に対して等しい距離に配置され、非検出状態では誘起電圧V3,V4の大きさが等しく差が0となる。この対向型検出ヘッド40は、検査空間Sにおいて、同軸型検出ヘッド30の磁束と直交する磁束を生じる。
【0019】
上記各検出ヘッド30,40は、検査空間S内に搬送コンベア(不図示)などの搬送手段が貫通するように配置され、図1に示す略ロ字型の筐体35内部に収容される。筐体35は、金属(例えばアルミ合金やステンレス鋼)などの磁気シールドの材質で形成されている。そして、搬送コンベアによって被検査体Wを搬送して検査空間S内を通過させる。
【0020】
上記構成の金属検出機では、同軸型検出ヘッド30において、金属Mが混入した被検査体Wが搬送手段によって図1中A方向に進行して手前の受信コイル32内に移動すると、受信コイル32内の磁束密度が増し、逆に受信コイル33内の磁束密度が減少する。このため、受信コイル32の誘起電圧V1は、受信コイル33の誘起電圧V2よりも大きくなる。次いで、進行した被検査体Wが受信コイル33内まで移動すると、受信コイル32内よりも受信コイル33内の磁束密度の方が大きくなるため、誘起電圧V1より誘起電圧V2の方が大きくなる。このようにして、同軸型検出ヘッド30から出力される誘起電圧V1,V2の差の変化(磁界の揺らぎ)に基づいて、検査空間S内を通過した被検査体Wに金属Mが混入しているか否かを判定することができる。
【0021】
また、対向型検出ヘッド40において、金属Mが混入した被検査体Wが搬送手段によって図1中A方向に進行して送信コイル41と手前の受信コイル42との間に移動すると、送信コイル41・受信コイル42間の磁束密度が増し、逆に送信コイル41・受信コイル43間の磁束密度が減少する。このため、受信コイル42の誘起電圧V3は、受信コイル43の誘起電圧V4よりも大きくなる。次いで、進行した被検査体Wが送信コイル41と受信コイル43との間に移動すると、送信コイル41・受信コイル42間よりも、送信コイル41・受信コイル43間の磁束密度の方が大きくなるため、誘起電圧V3より誘起電圧V4の方が大きくなる。このようにして、同軸型検出ヘッド40から出力される誘起電圧V3,V4の差の変化(磁界の揺らぎ)に基づいて、検査空間S内を通過した被検査体Wに金属Mが混入しているか否かを判定することができる。
【0022】
すなわち、本実施の形態の金属検出機では、被検査体Wに混入した金属Mが針形状や薄板形状で、且つ、磁性体の場合、同軸型検出ヘッド30で生じる磁束に対して略直交する配置である時、対向型検出ヘッド40で生じる磁束に対して平行な配置となる。これにより、同軸型検出ヘッド30では磁束の変化が少なく誘起電圧V1,V2の差が小さいので金属Mの検出感度が落ちるが、対向型検出ヘッド40では磁束の変化が多く誘起電圧V3,V4の差が大きいので金属Mの検出感度が良好となる。逆に、同じく針形状や薄板形状で、且つ、磁性体の金属Mが同軸型検出ヘッド30で生じる磁束に対して平行な配置である時、対向型検出ヘッド40で生じる磁束に対して略直交する配置となる。これにより、対向型検出ヘッド40では磁束の変化が少なく誘起電圧V3,V4の差が小さいので金属Mの検出感度が落ちるが、同軸型検出ヘッド30では磁束の変化が多く誘起電圧V1,V2の差が大きいので金属Mの検出感度が良好となる。
【0023】
さらに、本実施の形態の金属検出機では、被検査体Wに混入した金属Mが針形状や薄板形状で、且つ、非磁性体の場合、同軸型検出ヘッド30で生じる磁束に対して平行な配置である時、対向型検出ヘッド40で生じる磁束に対して略直交する配置となる。これにより、同軸型検出ヘッド30では磁束の変化が少なく誘起電圧V1,V2の差が小さいので金属Mの検出感度が落ちるが、対向型検出ヘッド40では磁束の変化が多く誘起電圧V3,V4の差が大きいので金属Mの検出感度が良好となる。逆に、同じく針形状や薄板形状で、且つ、非磁性体の金属Mが同軸型検出ヘッド30で生じる磁束に対して略直交する配置である時、対向型検出ヘッド40で生じる磁束に対して平行な配置となる。これにより、対向型検出ヘッド40では磁束の変化が少なく誘起電圧V3,V4の差が小さいので金属Mの検出感度が落ちるが、同軸型検出ヘッド30では磁束の変化が多く誘起電圧V1,V2の差が大きいので金属Mの検出感度が良好となる。
【0024】
このように、上述した金属検出機は、互いに磁束が直交する同軸型検出ヘッド30および対向型検出ヘッド40を共に用いることで、一方の検出ヘッドで検出し難い配置にある金属M(磁性体あるいは非磁性体)であっても、他方の検出ヘッドで検出し、被検査体Wに混入した金属Mをもれなく検出する。
【0025】
上記構成の金属検出機において、製造・組立時の誤差などによって非検出状態にて、同軸型検出ヘッド30では受信コイル32,33における各誘起電圧V1,V2の差が0とならず、対向型検出ヘッド40では受信コイル42,43における各誘起電圧V3,V4の差が0とならず、それぞれ誘起電圧の平衡が狂うことがある。これにより、金属Mの検出が正確に行えなくなるでバランス調整が必要となる。
【0026】
本実施の形態の金属検出機では、下記のバランス調整機構を備えている。
図2はバランス調整機構を示す斜視図である。
【0027】
図2に示すように、上述の金属検出機において、同軸型検出ヘッド30の生成磁界(図2中二点鎖線で示す)が、対向型検出ヘッド40の生成磁界(図2中一点鎖線で示す)内に交わるように配されている。これにより、同軸型検出ヘッド30の生成磁界が、同軸型検出ヘッド30と対向型検出ヘッド40のそれぞれの生成磁界が交わる共有領域L1をなす。
【0028】
また、対向型検出ヘッド40は、各コイル41,42,43が図2中右側に延長されている。これにより、対向型検出ヘッド40の生成磁界(図2中一点鎖線で示す)において同軸型検出ヘッド30の生成磁界の影響しない領域まで延びた部分が共有領域L1と隣接している独立領域L2をなす。
【0029】
上記構成において、筐体35には、調整部51,52が設けられている。調整部は、磁性金属体(例えば鉄)あるいは非磁性金属体(例えばアルミ合金やステンレス鋼など)からなる金属棒であり、好ましくは図2に示すネジとして構成されている。調整部には、同軸側調整部(第一調整部)51と対向側調整部(第二調整部)52とがある。
【0030】
同軸側調整部51は、同軸型検出ヘッド30の生成磁界である共有領域L1内に至るように対向型検出ヘッド40の生成磁界を通過して筐体35に形成された凹部35a内にて、共有領域L1内を移動可能にして取り付けられている。同軸側調整部51がネジとして構成されている場合では、その回転によって共有領域L1内を進退移動する。
【0031】
対向側調整部52は、対向型検出ヘッド40の生成磁界であって同軸型検出ヘッド30の生成磁界から延長された独立領域L2内のみに至るように筐体35に形成された凹部35b内にて、独立領域L2内を移動可能にして取り付けられている。対向側調整部52がネジとして構成されている場合では、その回転によって独立領域L2内を進退移動する。
【0032】
バランス調整に際しては、最初に共有領域L1をなす同軸型検出ヘッド30にかかり、同軸側調整部51を移動させる。同軸側調整部51は、その移動により同軸型検出ヘッド30が生じる磁束に変化を与えて各受信コイル32,33の間の誘起電圧の平衡を得る。次いで、独立領域L2をなす対向型検出ヘッド40にかかり、対向側調整部52を移動させる。対向側調整部52は、その移動により対向型検出ヘッド40が生じる磁束に変化を与えて各受信コイル42,43の間の誘起電圧の平衡を得る。
【0033】
上記バランス調整にかかり、共有領域L1(同軸型検出ヘッド30)における誘起電圧の平衡を得る際、同軸側調整部51が対向型検出ヘッド40の生成磁界を通過しているために、対向型検出ヘッド40の磁束に影響を与える。ところが、次に独立領域L2(対向型検出ヘッド40)における誘起電圧の平衡を得る際には、独立領域L2が共有領域L1と独立しているため同軸型検出ヘッド30の磁束に影響を与えることがない。これにより、同軸型検出ヘッド30および対向型検出ヘッド40それぞれの誘起電圧の平衡を得ることが可能である。このように、上述したバランス調整機構によれば、各検出ヘッド30,40の誘起電圧の平衡の調整を容易に行うことが可能となる。
【0034】
ところで、共有領域L1(同軸型検出ヘッド30側)の磁束に変化を与えて誘起電圧の平衡を得る同軸側調整部51と、独立領域L2(対向型検出ヘッド40側)の磁束に変化を与えて誘起電圧の平衡を得る対向側調整部52とは、共に独立領域L2側に設けられている。また、独立領域L2は、被検査体Wを通過させる検査空間Sに関与しない部位に延長されている。この構成にかかり、共有領域L1と独立領域L2との磁界の間には、各調整部51,52にかかる部位の共有領域L1と独立領域L2との磁界の間を遮蔽するシールド部材55が設けられている。シールド部材55は、筐体35と同様に、金属(例えばアルミ合金やステンレス鋼)などの磁気シールドの材質で板状に形成されている。そして筐体35内にて各領域L1,L2を分割する如く設けられている。
【0035】
このように、シールド部材55を設ければ、独立領域L2が共有領域L1と磁気的に分けられるので、各領域L1,L2のバランス調整する際に、互いの影響が少なくなって、より容易に調整を行うことが可能となる。また、シールド部材55により、独立領域L2が狭い範囲であっても上記の効果を得ることが可能であり、上記構成とした金属検出機の小型化を図ることができる。
【0036】
以下、別のバランス調整機構について説明する。
図3は別のバランス調整機構を示す斜視図である。
【0037】
図3に示すように、上述の金属検出機において、対向型検出ヘッド40の生成磁界(図3中一点鎖線で示す)が、同軸型検出ヘッド30の生成磁界(図3中二点鎖線で示す)内に交わるように配されている。これにより、対向型検出ヘッド40の生成磁界において、同軸型検出ヘッド30の生成磁界と交わる部分が、同軸型検出ヘッド30と対向型検出ヘッド40のそれぞれの生成磁界が交わる共有領域L1’をなす。
【0038】
また、同軸型検出ヘッド30は、各コイル31,32,33が図3中右側に延長されている。これにより、同軸型検出ヘッド30の生成磁界(図3中二点鎖線で示す)において対向型検出ヘッド40の生成磁界の影響しない領域まで延びた部分が共有領域L1’と隣接している独立領域L2’をなす。
【0039】
上記構成において、筐体35には、調整部51’,52’が設けられている。調整部は、磁性金属体(例えば鉄)あるいは非磁性金属体(例えばアルミ合金やステンレス鋼など)からなる金属棒であり、好ましくは図3に示すネジとして構成されている。調整部には、同軸側調整部(第一調整部)51’と対向側調整部(第二調整部)52’とがある。
【0040】
対向側調整部52’は、対向型検出ヘッド40の生成磁界である共有領域L1’内に至るように延長された同軸型検出ヘッド30の生成磁界を通過して筐体35に形成された凹部35a内にて、共有領域L1’内を移動可能にして取り付けられている。対向側調整部52’がネジとして構成されている場合では、その回転によって共有領域L1’内を進退移動する。
【0041】
同軸側調整部51’は、同軸型検出ヘッド30の生成磁界である独立領域L2’内のみに至るように筐体35に形成された凹部35b内にて、独立領域L2’内を移動可能にして取り付けられている。同軸側調整部51’がネジとして構成されている場合では、その回転によって独立領域L2’内を進退移動する。
【0042】
バランス調整に際しては、最初に共有領域L1’をなす対向型検出ヘッド40にかかり、対向側調整部52’を移動させる。対向側調整部52’は、その移動により対向型検出ヘッド40が生じる磁束に変化を与えて各受信コイル42,43の間の誘起電圧の平衡を得る。次いで、独立領域L2’をなす同軸型検出ヘッド30にかかり、同軸側調整部51’を移動させる。同軸側調整部51’は、その移動により同軸型検出ヘッド30が生じる磁束に変化を与えて各受信コイル32,33の間の誘起電圧の平衡を得る。
【0043】
上記バランス調整にかかり、共有領域L1’(対向型検出ヘッド40)における誘起電圧の平衡を得る際、対向側調整部52’が同軸型検出ヘッド30の生成磁界を通過しているために、同軸型検出ヘッド30の磁束に影響を与える。ところが、次に独立領域L2’(同軸型検出ヘッド30)における誘起電圧の平衡を得る際には、独立領域L2’が共有領域L1’と独立しているため対向型検出ヘッド40の磁束に影響を与えることがない。これにより、同軸型検出ヘッド30および対向型検出ヘッド40それぞれの誘起電圧の平衡を得ることが可能である。このように、上述したバランス調整機構によれば、各検出ヘッド30,40の誘起電圧の平衡の調整を容易に行うことが可能となる。
【0044】
ところで、共有領域L1’(対向型検出ヘッド40側)の磁束に変化を与えて誘起電圧の平衡を得る対向側調整部52’と、独立領域L2(同軸型検出ヘッド30側)の磁束に変化を与えて誘起電圧の平衡を得る同軸側調整部51’とは、共に独立領域L2’側に設けられている。また、独立領域L2’は、被検査体Wを通過させる検査空間Sに関与しない部位に延長されている。この構成にかかり、共有領域L1’と独立領域L2’との磁界の間には、各調整部51’,52’にかかる部位の共有領域L1’と独立領域L2’との磁界の間を遮蔽するシールド部材55が設けられている。シールド部材55は、筐体35と同様に、金属(例えばアルミ合金やステンレス鋼)などの磁気シールドの材質で板状に形成されている。そして筐体35内にて各領域L1’,L2’を分割する如く設けられている。
【0045】
このように、シールド部材55を設ければ、独立領域L2’が共有領域L1’と磁気的に分けられるので、各領域L1’,L2’のバランス調整する際に、互いの影響が少なくなって、より容易に調整を行うことが可能となる。また、シールド部材55により、独立領域L2’が狭い範囲であっても上記の効果を得ることが可能であり、上記構成とした金属検出機の小型化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による金属検出機は、一方の検出ヘッドの生成磁界と他方の検出ヘッドの生成磁界が交わる共有領域と、上記何れかの生成磁界が共有領域外まで延ばされて共有領域と隣接している独立領域とを得て、それぞれの領域を各調整部にて個々にバランス調整する。これにより、最初に共有領域における検出ヘッドのバランス調整を行う際には独立領域における検出ヘッドの磁束に影響を与えるが、その後独立領域における検出ヘッドのバランス調整では共有領域の検出ヘッドの磁束に影響を与えずバランス調整が行えるので、二軸二組の各検出ヘッドの誘起電圧の平衡の調整を容易に行うことができる。
【0047】
また、共有領域と独立領域との磁界の間を遮蔽するシールド部材を設けることにより、独立領域が共有領域と磁気的に分けられるので、各領域のバランス調整する際に、互いの影響が少なくなって、より容易に調整を行うことが可能となる。さらに、シールド部材により、独立領域が狭い範囲であっても上記の効果が得られるので、上記構成とした金属検出機の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属検出機の検出ヘッドを示す概略図。
【図2】バランス調整機構を示す斜視図。
【図3】別のバランス調整機構を示す斜視図。
【図4】従来の金属検出機の検出ヘッドを示す概略図。
【図5】従来のバランス調整機構を示す斜視図。
【図6】二軸二組の検出ヘッドを示す概略図。
【符号の説明】
30…同軸型検出ヘッド(一方の検出ヘッド)、32…受信コイル、33…受信コイル、40…対向型検出ヘッド(他方の検出ヘッド)、42…受信コイル、43…受信コイル、51…同軸側調整部(第一調整部)、51’…同軸側調整部(第一調整部)、52…対向側調整部(第二調整部)、52’…対向側調整部(第二調整部)、55…シールド部材、L1…共有領域、L1’…共有領域、L2…独立領域、L2’…独立領域。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a metal detector that detects a metal object mixed in an object to be inspected, and more particularly to a metal detector that includes an adjustment mechanism that adjusts the balance of magnetic flux.
[0002]
[Prior art]
The metal detector determines whether or not metal is mixed in the inspection object by detecting a change that the metal mixed in the inspection object gives to the inspection magnetic field.
FIG. 4 is a diagram showing the detection principle of the detection head in the metal detector. As shown in FIG. 4, conventionally, for example, receiving
[0003]
In the
[0004]
For example, when the inspected object W mixed with the metal M travels in the direction A in FIG. 4 and moves into the
[0005]
In general, the
[0006]
In the above configuration, the difference between the induced voltages V1 and V2 in the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0008]
Therefore, as shown in FIG. 6, a two-axis two-set metal detector using a
[0009]
In this metal detector, as shown in FIG. 6, the
[0010]
However, even if the above-described two-axis two-piece metal detector attempts to obtain the balance of the induced voltage of the
[0011]
Therefore, in order to solve the above-described problems, the present invention provides a metal detector that can easily adjust the balance of the induced voltage of each detection head in the metal detector that forms each of the two-axis and two-set detection heads, and It aims at providing the balance adjustment method of a metal detector.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a metal detector according to claim 1 of the present invention comprises:
A metal detector having both
A shared region L1 (L1 ′) where the generated magnetic fields of the one
The generated magnetic field of either the one
An adjustment unit arranged in the shared region L1 (L1 ′) to obtain a balance of induced voltages of the receiving coils 32 and 33 (42 and 43) of either the one
An adjustment unit arranged in the independent region L2 (L2 ′) to obtain a balance of induced voltages of the other receiving coils 42, 43 (32, 33) of either the one
It is provided with.
[0013]
The metal detector according to claim 2 is the metal detector according to claim 1,
The
[0014]
According to the third aspect of the present invention, there is provided a metal detector balance adjustment method according to the present invention.
A method for adjusting the balance of a metal detector having both detection heads 30 and 40 that generate two perpendicular magnetic fields in an inspection space S in which an object to be inspected W is conveyed,
Each receiving coil of either the one
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic view showing a detection head of a metal detector of the present invention.
In the embodiments described below, the same or equivalent parts as those in the conventional technique described above are denoted by the same reference numerals.
[0016]
As shown in FIG. 1, the metal detector has two sets of detection heads 30 and 40 that generate biaxial magnetic fields orthogonal to each other in the inspection space S in which the inspection object W is conveyed. In the present embodiment, one
[0017]
The coaxial
[0018]
In the
[0019]
Each of the detection heads 30 and 40 is disposed so that a conveying means such as a conveyor (not shown) passes through the inspection space S, and is accommodated in a substantially square-shaped
[0020]
In the metal detector having the above configuration, in the
[0021]
Further, in the
[0022]
That is, in the metal detector according to the present embodiment, when the metal M mixed in the object to be inspected W has a needle shape or a thin plate shape and is a magnetic body, it is substantially orthogonal to the magnetic flux generated in the
[0023]
Furthermore, in the metal detector according to the present embodiment, when the metal M mixed in the object to be inspected W has a needle shape or a thin plate shape and is a non-magnetic material, it is parallel to the magnetic flux generated in the
[0024]
In this way, the above-described metal detector uses the
[0025]
In the metal detector having the above-described configuration, the difference between the induced voltages V1 and V2 in the receiving coils 32 and 33 does not become zero in the
[0026]
The metal detector of the present embodiment includes the following balance adjustment mechanism.
FIG. 2 is a perspective view showing the balance adjusting mechanism.
[0027]
As shown in FIG. 2, in the metal detector described above, the magnetic field generated by the coaxial detection head 30 (indicated by a two-dot chain line in FIG. 2) is generated by the counter-type detection head 40 (indicated by a one-dot chain line in FIG. 2). ) Thereby, the generated magnetic field of the
[0028]
In the
[0029]
In the above configuration, the
[0030]
The
[0031]
The facing
[0032]
When adjusting the balance, first, the
[0033]
When the balance adjustment is performed and the balance of the induced voltages in the shared region L1 (coaxial detection head 30) is obtained, the
[0034]
By the way, a change is given to the magnetic flux in the common area L1 (
[0035]
Thus, if the
[0036]
Hereinafter, another balance adjustment mechanism will be described.
FIG. 3 is a perspective view showing another balance adjustment mechanism.
[0037]
As shown in FIG. 3, in the above-described metal detector, the generated magnetic field of the opposing detection head 40 (indicated by a one-dot chain line in FIG. 3) is the generated magnetic field of the coaxial detection head 30 (indicated by a two-dot chain line in FIG. 3). ) As a result, in the generated magnetic field of the
[0038]
In the
[0039]
In the above configuration, the
[0040]
The facing
[0041]
The
[0042]
In adjusting the balance, first, the
[0043]
When the balance adjustment is performed and the balance of the induced voltages in the shared region L1 ′ (opposing detection head 40) is obtained, the opposing
[0044]
By the way, it changes to the magnetic flux of the opposing side adjustment part 52 'which gives the change of the magnetic flux of shared area | region L1' (opposite type |
[0045]
As described above, when the
[0046]
【The invention's effect】
As described above, the metal detector according to the present invention is shared by the shared area where the generated magnetic field of one detection head and the generated magnetic field of the other detection head intersect, and any of the generated magnetic fields is extended outside the shared area. Each region and an independent region adjacent to each other are obtained, and the balance of each region is individually adjusted by each adjustment unit. As a result, when the balance adjustment of the detection head in the common area is first performed, the magnetic flux of the detection head in the independent area is affected. However, in the balance adjustment of the detection head in the independent area, the magnetic flux of the detection head in the common area is affected. Therefore, the balance adjustment can be easily performed without adjusting the balance of the induced voltages of the two-axis and two-set detection heads.
[0047]
In addition, by providing a shield member that shields the magnetic field between the shared area and the independent area, the independent area is magnetically separated from the shared area, so that the mutual influence is reduced when adjusting the balance of each area. Thus, the adjustment can be performed more easily. Furthermore, since the above effect can be obtained by the shield member even if the independent region is a narrow range, the metal detector having the above configuration can be downsized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a detection head of a metal detector of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a balance adjustment mechanism.
FIG. 3 is a perspective view showing another balance adjustment mechanism.
FIG. 4 is a schematic view showing a detection head of a conventional metal detector.
FIG. 5 is a perspective view showing a conventional balance adjustment mechanism.
FIG. 6 is a schematic view showing two pairs of detection heads;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記一方の検出ヘッドと前記他方の検出ヘッドのそれぞれの生成磁界が交わる共有領域(L1(L1’))と、
前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れかの生成磁界が前記共有領域外まで延びていて前記共有領域と隣接している独立領域(L2(L2’))と、
前記共有領域に配されて前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れか一方の各受信コイル(32,33(42,43))の誘起電圧の平衡を得る調整部(51(52’))と、
前記独立領域に配されて前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れか他方の各受信コイル(42,43(32,33))の誘起電圧の平衡を得る調整部(52(51’))と、
を備えたことを特徴とする金属検出機。A metal detector having both detection heads (30, 40) that generate two perpendicular magnetic fields in an inspection space (S) in which an object to be inspected (W) is conveyed,
A common region (L1 (L1 ′)) where the generated magnetic fields of the one detection head and the other detection head intersect;
An independent region (L2 (L2 ′)) in which the generated magnetic field of either the one detection head or the other detection head extends outside the common region and is adjacent to the common region;
An adjustment unit (51 (52 ′) arranged in the shared area to balance the induced voltage of each of the receiving coils (32, 33 (42, 43)) of either one of the one detection head or the other detection head. ))When,
An adjustment unit (52 (51 ′) arranged in the independent region to balance the induced voltage of each of the other reception coils (42, 43 (32, 33)) of the one detection head or the other detection head ))When,
A metal detector characterized by comprising:
前記一方の検出ヘッドと前記他方の検出ヘッドのそれぞれの生成磁界が交わる共有領域(L1(L1’))にて前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れか一方の各受信コイル(32,33(42,43))の誘起電圧の平衡を得た後、前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れか一方の生成磁界が前記共有領域外まで延びていて前記共有領域と隣接している独立領域(L2(L2’))にて前記一方の検出ヘッドあるいは前記他方の検出ヘッドの何れか一方の各受信コイル(42,43(32,33))の誘起電圧の平衡を得ることを特徴とする金属検出機のバランス調整方法。A method for adjusting a balance of a metal detector having both detection heads (30, 40) that generate biaxial magnetic fields orthogonal to each other in an inspection space (S) in which an object to be inspected (W) is conveyed,
Each receiving coil (32) of either the one detection head or the other detection head in a common region (L1 (L1 ′)) where the generated magnetic fields of the one detection head and the other detection head intersect. , 33 (42, 43)), the generated magnetic field of either one of the one detection head or the other detection head extends to the outside of the shared area and is adjacent to the shared area. In the independent region (L2 (L2 ′)), the balance of the induced voltages of the receiving coils (42, 43 (32, 33)) of either the one detection head or the other detection head is obtained. A method for adjusting the balance of a metal detector.
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