JP4459976B2 - ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法 - Google Patents

ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4459976B2
JP4459976B2 JP2007103106A JP2007103106A JP4459976B2 JP 4459976 B2 JP4459976 B2 JP 4459976B2 JP 2007103106 A JP2007103106 A JP 2007103106A JP 2007103106 A JP2007103106 A JP 2007103106A JP 4459976 B2 JP4459976 B2 JP 4459976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roaming
mobile terminal
network
control
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007103106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008263304A (ja
Inventor
正臣 金内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2007103106A priority Critical patent/JP4459976B2/ja
Publication of JP2008263304A publication Critical patent/JP2008263304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4459976B2 publication Critical patent/JP4459976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、バンドサーチを行うことが可能な移動端末がローミング接続を行う場合における、ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法に関する。
携帯電話機などの移動端末を用いた移動体通信サービスを提供する通信事業者は、ローミングを可能にするために、一般的に、他の通信事業者とローミング契約を締結している。この通信事業者が有する通信事業用装置(ネットワークオペレータ。以下、オペレータと呼ぶ)間の関係を、図1を用いて説明する。携帯電話機1のユーザが直接契約している通信事業者のオペレータをホームオペレータ2とする。また、携帯電話機1とホームオペレータ2との間の通信接続のローミング中継網であるオペレータを中継オペレータ3とする。ホームオペレータ2は、移動通信網であるホーム通信網2aを含んで構成されている。同様に、中継オペレータ3は、携帯電話機1が在圏可能な中継通信網3aを含んで構成されている。携帯電話機1は、中継オペレータ3を介して、ホームオペレータ2と通信接続することができる。
携帯電話機1といった移動端末を用いたローミング契約においては、ホームオペレータ2を稼動する通信事業者が、中継オペレータ3を稼動する通信事業者に支払う通信料金が、一般的に規定されている。ここで、同じ中継オペレータ3を経由する通信量が多くなるほど、この中継オペレータ3を稼動する通信事業者に支払う通信料金の割引率が高くなるように設定されて、通信料金が割安になることがある(いわゆる、バリュー・ディスカウント特典)。
このような特典の恩恵を受けることが可能な通信事業者は、中継オペレータ3を稼動する通信事業者に支払う通信料金が割安になれば、この通信事業者がユーザに請求する利用料金を割安にすることもできる。このため、この通信事業者にとっては、ローミングアウト(即ち、在圏していたホームオペレータ2のホーム通信網2aの範囲外に出て、中継オペレータ3の中継通信網3aに入ること)したユーザの移動端末が、特定の中継オペレータに接続するのが好ましい。また、電波状況などの通信状況が安定している中継オペレータに接続することにより、ユーザに対して、より良い通信環境を提供することができる。
現在、ローミングアウトする移動先で中継オペレータを検出するためのローミング情報を、オペレータを稼動する通信事業者のウェブページなどから予めユーザが選択して入手し、利用する技術が検討されている。例えば、下記の特許文献1には、ユーザが入手したこのようなローミング情報を記憶しておき、ローミングアウトした移動先でこのローミング情報を用いて中継オペレータを検出する移動端末装置が開示されている。これにより、ローミングアウトした移動先で全バンドサーチすることなく中継オペレータを検出して、移動端末装置が使用できない時間を短縮している。
特開2007−28479号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された技術では、ユーザがローミング情報を選択して入手しており、ローミングアウトしたユーザの移動端末が、なるべく特定の移動体通信網であるローミング網に接続するように制御することは十分に検討されていない。
また、ユーザは上記のローミング情報を移動開始前に予め入手する必要があるが、例えば移動先が変更となった場合は、適切なローミング情報を入手できていない。この場合、移動先でローミングアウトするためにまず上記のローミング情報を入手することが必要となってしまうことから、移動先でローミングアウトするまでの時間がかかり過ぎてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、特定のローミング網に接続する確実性を向上させるとともに、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができるローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るローミング制御システムは、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末と、バンドサーチのサーチ結果に基づいて移動端末がローミング接続を行う場合に当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網と、複数のローミング網のうちいずれかを経由した移動端末との通信接続を制御する制御装置と、を備えるローミング制御システムにおいて、移動端末は、サーチ結果に基づく在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を制御装置に送信する端末送信部を有し、制御装置は、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御記憶部と、移動端末から受信した在圏網情報に示されたローミング網のリストから、制御記憶部に記憶された優先順位情報に基づいて、通信接続を中継させるローミング網を選択する制御選択部と、制御選択部が選択したローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るローミング制御システムでは、移動端末が、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
また、移動端末から受信した在圏網情報にローミング網が示されていない場合に、制御送信部は、バンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信するのも好ましい。これにより、移動端末が在圏するのに適切なローミング網がない場合に、ローミング網をバンドサーチによりサーチすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る制御装置は、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続を制御する制御装置において、制御装置は、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御記憶部と、サーチ結果に基づく移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を移動端末から受信する制御受信部と、制御受信部が受信した在圏網情報に示されたローミング網のリストから、制御記憶部に記憶された優先順位情報に基づいて、通信接続を中継させるローミング網を選択する制御選択部と、制御選択部が選択したローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る制御装置では、移動端末が、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
また、在圏網情報が、移動端末の在圏が制限されるローミング網を示す在圏制限情報を含む場合に、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、当該在圏制限情報に示されるローミング網を除外するか、又は、優先順位情報における、当該在圏制限情報に示されるローミング網の優先順位を下げるか、を行う制御抑制部を更に有するのも好ましい。これにより、移動端末が在圏するのに適切でないローミング網に対する移動端末の在圏を、防止又は抑制することができる。
また、制御選択部は、制御受信部に受信された在圏網情報が経由したローミング網の制御記憶部に記憶された優先順位が他のローミング網よりも高い場合に、通信接続を中継させるローミング網として、当該在圏網情報が経由したローミング網を選択するのも好ましい。これにより、特定のローミング網に接続する確実性を更に向上させることができる。
また、制御送信部は、移動端末から受信した在圏網情報にローミング網が示されていない場合に、移動端末にバンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信するのも好ましい。これにより、移動端末が在圏するのに適切なローミング網がない場合に、ローミング網をバンドサーチによりサーチすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るローミング先中継装置は、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続の制御が制御装置により行われるローミング網を構成するローミング先中継装置において、ローミング先中継装置は、サーチ結果に基づく、移動端末の在圏が可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を移動端末から受信すると、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御装置に、当該在圏網情報を送信する在圏要求部と、在圏網情報を受信した制御装置によって優先順位情報に基づいて選択されたローミング網を示す網選択情報を制御装置から受信すると、当該網選択情報が示すローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信し、又、移動端末にバンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を制御装置から受信すると、当該バンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信する在圏指示部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るローミング先中継装置では、移動端末が、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。また、上記のバンドサーチ指示情報を受信すると、移動端末にバンドサーチを再度行うよう指示することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る移動端末は、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能であり、バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかに在圏して、在圏したローミング網を経由した通信接続の制御が制御装置により行われる移動端末において、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御装置に、サーチ結果に基づく在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を、送信する端末送信部と、在圏網情報を受信した制御装置によって優先順位情報に基づいて選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を制御装置から受信する端末受信部と、端末受信部が受信した在圏指示情報に示されたローミング網に対する在圏処理を行う端末処理部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る移動端末では、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るローミング制御方法は、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続を制御装置が制御するローミング制御方法において、ローミング制御方法は、サーチ結果に基づく移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を移動端末から制御装置が受信する制御受信ステップと、制御受信ステップにより受信された在圏網情報に示されたローミング網から、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報に基づいて、通信接続を中継させるローミング網を制御装置が選択する制御選択ステップと、制御選択ステップにより選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係るローミング制御方法では、移動端末が、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るローミング制御方法は、在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末を用いたローミング制御方法であって、バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかに在圏して、在圏したローミング網を経由した通信接続の制御が制御装置により行われる移動端末を用いたローミング制御方法において、ローミング制御方法は、通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御装置に、サーチ結果に基づく移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を、移動端末が送信する端末送信ステップと、在圏網情報を受信した制御装置によって優先順位情報に基づいて選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を制御装置から移動端末が受信する端末受信ステップと、端末受信ステップにより受信された在圏指示情報に示されたローミング網に対する在圏処理を移動端末が行う端末処理ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係るローミング制御方法では、移動端末が、上記の在圏網情報を制御装置に送信し、制御装置が、在圏網情報に示されたローミング網のリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させるローミング網を選択し、このローミング網に在圏するよう移動端末に指示して在圏させる。これにより、優先順位情報に基づいてローミング網が選択され、このローミング網に移動端末を在圏させることができる。この結果、特定のローミング網に接続する確実性を向上させることができる。また、ローミング網は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
本発明によれば、特定のローミング網に接続する確実性を向上させるとともに、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができるローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(1)ローミング制御システムの構成
まず、本実施形態であるローミング制御システムについて、図2を用いて説明する。図2は、携帯端末のローミングを制御するローミング制御システム100およびローミング制御の流れを説明するための説明図である。ローミング制御システム100は、携帯端末10(移動端末)と、ホームオペレータ20(制御装置)と、複数の中継オペレータ30,40,50(後述のローミング先中継装置を含んで構成されるローミング網)と、を含んで構成されている。ホームオペレータ20および中継オペレータ30,40,50のそれぞれは、移動通信網を含んで構成されている。例えば、ホームオペレータ20は、ホーム通信網20aを含んでおり、中継オペレータ30は、中継通信網30aを含んでいる。
ここでは、中継オペレータは3つあるとして説明するが、中継オペレータの数は特に限定されない。また、中継オペレータ30,40,50のそれぞれが提供する中継通信網30a,40a,50aのカバー領域は、3つとも重なっているとして説明するが、カバー領域の重なりの数は特に限定されない。中継通信網30a,40a,50aのそれぞれは、ホームオペレータ20が提供するホーム通信網20aとローミング提携された網であり、携帯端末10は、ローミングのために中継通信網30a,40a,50aのそれぞれに在圏することができる。
また、ここでは、携帯端末10は上記したカバー領域の重なった領域に在圏しているとして説明する。即ち、携帯端末10は、中継通信網30a,40a,50aのうちいずれかの移動体通信網に接続して通信をおこなうことができる。以下では、中継オペレータ30,40,50のうち中継オペレータ30に代表させて説明する。
なお、中継通信網30aは、中継オペレータ30の管轄下にある。このため、携帯端末10は、ローミング接続をするために、中継通信網30aを介して中継オペレータ30に対して位置登録を行う。中継オペレータ30を介した携帯端末10とホームオペレータ20との間の通信接続を、ホームオペレータ20が制御する。ホームオペレータ20による通信接続の制御により、携帯端末10は、中継オペレータ30を介してホームオペレータ20と通信接続を行うことができる。
携帯端末10は、例えば携帯電話機やPDAなどといった移動可能な端末であるとともに、バンドサーチを行うことが可能な通信端末である。バンドサーチを行うことにより、携帯端末10の現在地において利用可能なオペレータを検出することができる。携帯端末10の物理的構成および機能的構成については、後述する。
ホームオペレータ20は、携帯端末10のユーザが直接契約している通信事業者が稼動する装置である。ホームオペレータ20は、中継オペレータ30,40,50のうちいずれかを経由した、携帯端末10と自装置(即ちホームオペレータ20)とのローミングによる通信接続を制御する。ホームオペレータ20の物理的構成および機能的構成については、後述する。
中継オペレータ30は、携帯端末10とホームオペレータ20との通信接続を中継するローミング先中継装置を含んで構成されている通信装置網である。言い換えれば、中継オペレータ30は、携帯端末10が行うバンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、携帯端末10が在圏することができる移動体通信網である。携帯端末10がローミングアウト(即ち、在圏していたホーム通信網20aのエリア外に出て、中継オペレータ30の中継通信網30aに入ること)する場合に、携帯端末10は、ホームオペレータ20と通信接続を行うために中継オペレータに位置登録する。なお、「位置登録」とは、オペレータに対する携帯端末10の在圏処理を完了させるために、中継オペレータ30やホームオペレータ20などのオペレータに対して行う処理のことをいう。中継オペレータ30の物理的構成および機能的構成については、後述する。
(2)ホームオペレータの構成
次に、本実施形態であるホームオペレータ20の構成について、図3及び図8を用いて説明する。図3は、ホームオペレータ20、中継オペレータ30、及び携帯端末10のそれぞれの機能構成を示す構成図である。また、図8は、ホームオペレータ20および中継オペレータ30のハードウェア構成を示す構成図である。図8に示すように、ホームオペレータ20は、CPU(Central Processing Unit)201、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)202及びROM(Read Only Memory)203、通信を行うための通信モジュール204、並びにハードディスク等の補助記憶装置205等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、ホームオペレータ20の機能が発揮される。
また、図3に示すように、ホームオペレータ20は、機能的な構成要素として、制御記憶部21と、制御受信部22と、制御選択部23と、制御送信部24と、制御抑制部25と、を有している。制御記憶部21は、優先順位情報を予め記憶しておく記憶装置である。優先順位情報は、携帯端末10とホームオペレータ20との通信接続を中継させる中継オペレータの優先順位を示す情報である。優先順位情報には、例えば、「優先順位1位=中継オペレータ30、優先順位2位=中継オペレータ40、優先順位3位=中継オペレータ50」などと記載されている。この優先順位は、例えば、ローミング通信を行うために必要となる通信料金の割安度合いや、電波状況の良さなどに基づいて決定されている。
制御受信部22は、中継オペレータ30を経由して携帯端末10から在圏網情報を受信する通信装置である。在圏網情報は、携帯端末10によるサーチ結果に基づく、携帯端末10の在圏が可能な中継オペレータを示すリストである。即ち、在圏網情報は、通信接続を中継させる中継オペレータを上記のリストから選択するよう要求する情報である。
制御選択部23は、制御受信部22により受信された在圏網情報に示された中継オペレータのリストから、制御記憶部21に記憶された優先順位情報に基づいて、通信接続を中継させる中継オペレータを選択する演算処理装置である。制御選択部23は、在圏網情報を送信してきた中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)の優先順位が他のローミング網(例えば中継オペレータ50)よりも高い場合に、通信接続を中継させる中継オペレータとして当該中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)を選択する。
なお、制御選択部23は、在圏網情報に示された中継オペレータの中に、携帯端末10との通信接続の中継を優先させたい中継オペレータが含まれていない場合に、制御送信部24に後述のバンドサーチ指示情報を携帯端末10に送信させて、バンドサーチを実施させてもよく、又は、在圏網情報を送信してきた中継オペレータに対する携帯端末10の位置登録を許容してもよい。
制御送信部24は、中継オペレータのうちいずれか(例えば中継オペレータ30)を経由させて、在圏指示情報を携帯端末10に送信する通信装置である。在圏指示情報は、制御選択部23により選択された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に在圏するよう指示する情報である。制御送信部24が在圏指示情報を携帯端末10に送信することによって、携帯端末10は、この在圏指示情報に示された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に対して位置登録の要求を行う。
なお、制御送信部24は、制御受信部22が中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)から受信した在圏網情報に、中継オペレータが1つも示されていない場合に、バンドサーチ指示情報を、当該中継オペレータのうちいずれか(例えば中継オペレータ30)を経由させて携帯端末10に送信する。バンドサーチ指示情報は、携帯端末10にバンドサーチを再度行うよう指示する情報である。バンドサーチ指示情報を受信した携帯端末10は、バンドサーチを再度行う。
制御抑制部25は、在圏網情報が在圏制限情報を含む場合に、在圏網情報に示される中継オペレータのリストから、この在圏制限情報に示される中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)を除外するか、又は、制御記憶部21が記憶する優先順位情報における、この在圏制限情報に示される中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)の優先順位を下げるか、を行う演算処理装置である。在圏制限情報は、携帯端末10の在圏が制限される中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)を示す情報である。即ち、在圏制限情報は、携帯端末10が在圏する対象でない中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)を示す情報である。
(3)中継オペレータの構成
次に、本実施形態である中継オペレータ30の構成について、図3及び図8を用いて説明する。図8に示すように、中継オペレータ30の物理的な構成要素は、上記したホームオペレータ20と同様の構成要素である。図3に示すように、中継オペレータ30は、機能的な構成要素として、在圏要求部31および在圏指示部32を有している。
在圏要求部31は、中継オペレータのリスト示す在圏網情報を携帯端末10から受信すると、この在圏網情報をホームオペレータ20に送信する通信装置である。上記したように、在圏網情報は、携帯端末10によるバンドサーチのサーチ結果に基づく、位置登録の受け付けが可能な中継オペレータのリストを示す。即ち、在圏網情報は、このリストに示された中継オペレータから、通信接続を中継させる中継オペレータを選択するよう要求する情報である。
在圏指示部32は、網選択情報をホームオペレータ20から受信すると、在圏指示情報を携帯端末10に送信する通信装置である。網選択情報は、上記の在圏網情報を受信したホームオペレータ20によって優先順位情報に基づいて選択された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)を示す情報である。また、在圏指示情報は、網選択情報が示す中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に対する位置登録および在圏を指示する情報である。また、在圏指示部32は、上記のバンドサーチ指示情報をホームオペレータ20から受信すると、このバンドサーチ指示情報を携帯端末10に送信する。
(4)携帯端末の構成
次に、本実施形態である携帯端末10の構成について、図3及び図9を用いて説明する。図9は、携帯端末10のハードウェア構成を示す構成図である。図9に示すように、携帯端末10は、CPU101、RAM102、ROM103、操作部104、無線通信部105、ディスプレイ106及びアンテナ107等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する各機能が発揮される。
また、図3に示すように、携帯端末10は、機能的な構成要素として、端末送信部11と、端末受信部12と、端末処理部13と、バンドサーチ制御部14と、報知情報取得部15と、報知情報解析部16と、PLMN(Public Land Mobile Network:公衆陸上移動網)リスト格納部17と、を有している。端末送信部11は、ホームオペレータ20に在圏網情報を、中継オペレータのうちいずれか(例えば中継オペレータ30)を経由させて送信する通信装置である。在圏網情報は、後述のバンドサーチ制御部14によるバンドサーチによるサーチ結果に基づく、位置登録の受け付け即ち在圏が可能な中継オペレータのリストを示す情報である。
また、端末送信部11は、在圏制限情報を、中継オペレータのうちいずれか(例えば中継オペレータ30)を経由させてホームオペレータ20に送信する。在圏制限情報は、携帯端末10が位置登録を行う対象でない中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)を示す情報である。在圏制限情報は、ユーザによって携帯端末10に対して入力される。
端末受信部12は、在圏指示情報を、ホームオペレータ20から中継オペレータのうちいずれか(例えば中継オペレータ30)を経由して受信する通信装置である。在圏指示情報は、上記の在圏網情報を受信したホームオペレータ20によって選択された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に在圏するよう指示する情報である。
また、端末受信部12は、在圏網情報を受信したホームオペレータ20から、中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)を経由してバンドサーチ指示情報を受信する。バンドサーチ指示情報は、携帯端末10にバンドサーチを再度行うよう指示する情報である。
端末処理部13は、端末受信部12により受信された在圏指示情報に示された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に対する在圏処理を行う装置である。即ち、端末処理部13は、在圏指示情報に示された中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)に対して位置登録を要求する信号を送信する。
バンドサーチ制御部14は、バンドサーチを実施する部分である。ユーザが携帯端末10の電源を投入してオンにすると、バンドサーチ制御部14がバンドサーチを実施する。また、在圏網情報を受信したホームオペレータ20から中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)を経由して、端末受信部12がバンドサーチ指示情報を受信すると、バンドサーチ制御部14がバンドサーチを再度行う。バンドサーチ指示情報は、携帯端末10にバンドサーチを再度行うよう指示する情報である。また、ローミングアウト(即ち、在圏していたオペレータの通信網の範囲外に出て、中継オペレータの通信網に入ること)した場合や、携帯端末10が圏外復帰時にセルを選択する場合などにも、バンドサーチ制御部14は、バンドサーチを実施する。
なお、バンドサーチ制御部14は、位置登録を行う対象でない(即ち在圏する対象でない)中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)を、バンドサーチの対象から予め除外しておくことができる。これは、携帯端末10のユーザがバンドサーチを行う際に、「選択可能な電波レベルを有しているが、何らかの障害や原因により位置登録は拒否される中継オペレータ」(例えば中継オペレータ50)を事前に知っている場合に可能な処理である。また、この処理は、中継オペレータ(例えば中継オペレータ50)が位置登録できない状況になっていることを、ホームオペレータ20が検出できていない場合に有効である。この処理により、ホームオペレータ20から「位置登録できない中継オペレータ」(例えば中継オペレータ50)が指定されるリスクを減らすことができるので、位置登録可能な(即ち在圏可能な)中継オペレータを選択する際の確実性を向上させることができる。この結果、バンドサーチ時間を短縮することができるため、携帯端末10の電力消費量を削減できるという効果もある。
ここで、ホームオペレータ20において「位置登録(即ち在圏)できない中継オペレータ」(例えば中継オペレータ50)が既に検出されている状態で、この位置登録(即ち在圏)不可能な中継オペレータ(ここでは中継オペレータ50)に対して携帯端末10が位置登録をしようとした場合、この位置登録の成功の可否に関わらず、この位置登録の要求の応答(即ち位置登録を拒否する信号)には「位置登録できない中継オペレータ」(ここでは中継オペレータ50)の情報が含められて、中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)を介してホームオペレータ20から携帯端末10に送信される。携帯端末10がこの応答信号を受信すると、バンドサーチ制御部14は、「位置登録できない中継オペレータ」(ここでは中継オペレータ50)を記憶するとともに、バンドサーチの対象から予め除外する処理を行う。
報知情報取得部15は、バンドサーチが実施されると、取得可能な全ての報知情報の取得を指示する部分である。報知情報は、中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)が、基地局を介して携帯端末10に向けて報知している情報である。この報知情報には、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)の特定が可能な情報や、携帯端末10がセル選択する際に用いるパラメータ情報など、携帯端末10が通信接続するのに必要な情報が含まれている。報知情報取得部15は、取得した報知情報を報知情報解析部16へ送信する。
報知情報解析部16は、受信した報知情報と、バンドサーチ制御部14によるバンドサーチのサーチ結果とから、PLMNリストを抽出して取得する演算処理装置である。PLMNリストは、位置登録の受け付け(即ち移動端末の在圏)が可能な中継オペレータを示すリスト(即ち在圏網情報)である。報知情報解析部16は、PLMNリスト格納部17へのリストの格納が終わると、端末処理部13に対して位置登録の実行を要求する。
PLMNリスト格納部17は、抽出されたPLMNリストを格納する記憶装置である。ここでは、中継オペレータ30,40,50が検出されたとし、PLMNリストには、中継オペレータ30,40,50が記録されているとする。
(5)ローミング制御の流れ
次に、ローミング制御の流れについて、図2を用いて説明する。
まず、段階1として、携帯端末10においてバンドサーチが実施されて、選択可能なPLMNリスト、即ち位置登録の受け付け(即ち移動端末の在圏)が可能な中継オペレータを示すリストが収集される。このバンドサーチによって、現時点で検索可能な全ての周波数帯域がサーチされる。ただし、頻繁にバンドサーチが実施されると、携帯端末10が在圏する処理(即ち、どの中継オペレータの、どのセルを選択するかを決定する処理)が遅延してしまい、結果として、後続の処理が遅延してしまう。このことから、極力、上記の在圏処理の遅延を抑制するためにも、バンドサーチの実施タイミングを限定する必要がある。
ここで、好ましいバンドサーチの実施タイミングの1つ目は、携帯端末10のユーザによってバンドサーチが指示されたときである。ユーザ自らが中継オペレータを選択しようとする場合に、バンドサーチが実施されれば、現時点で選択可能な中継オペレータのリストを収集できる。好ましいバンドサーチの実施タイミングの2つ目は、携帯端末10の電源が投入されてオンになるか、又は、携帯端末10が通信圏外の状態から通信圏内の状態になってセルの選択処理が動作可能となったときである。
次に、段階2として、携帯端末10が中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)に対して位置登録を行う(即ち在圏する)際に、段階1で収集されたPLMNリストを含む位置登録要求信号が、携帯端末10から中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)に送信される。この位置登録要求信号は、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)に対する位置登録を要求する信号である。
次に、段階3として、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)が、このPLMNリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号を、ホームオペレータ20に送信する。この認証要求信号は、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)がホームオペレータ20に対して認証を要求する信号であり、PLMNリストを含んでいる。
次に、段階4として、ホームオペレータ20が、認証要求信号が含むPLMNリストから、中継オペレータの優先順位に基づいて中継オペレータを選択する。ここで、PLMNリストにおいて、「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」(例えば中継オペレータ40)が存在し、且つ、この優先させたい中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)が、位置登録の要求を行ってきた中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)よりも優先度が高い場合は、現時点での携帯端末10の位置登録は拒否されることとなる。
次に、段階5として、選択された中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に位置登録(即ち在圏)するよう指示する在圏指示情報を、ホームオペレータ20が中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)に送信する。より詳しくは、上記の接続を優先させたい中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)を示すとともに、携帯端末10の中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)に対する位置登録の拒否を通知する在圏指示情報である認証拒否信号を、ホームオペレータ20が中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)に対して送信する。
次に、段階6として、中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)が、ホームオペレータ20から示された「中継を優先させたい中継オペレータ」(ここでは中継オペレータ40)を示す在圏指示情報である位置登録拒否信号を、携帯端末10に送信する。
段階7として、携帯端末10が、位置登録拒否信号(在圏指示情報)に示された中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に対する位置登録を行うことにより、在圏することができる。
(6)ローミング制御システムおよび携帯端末で実行される処理
次に、本実施形態に係るローミング制御システム100で実行される処理(ローミング制御方法)および携帯端末10で実行される処理(ローミング制御方法)について、図4〜図6を用いて説明する。図4は、携帯端末10の電源をオンにした場合であり、且つ、PLMNリスト中に「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」(例えば中継オペレータ40)がある場合のフローチャートである。また、図5は、携帯端末10の電源をオンにした場合であり、且つ、PLMNリスト中に「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」(例えば中継オペレータ40)がない場合のフローチャートである。また、図6は、携帯端末10がPLMNリストを有していない状態で位置登録を行おうとする場合のフローチャートである。
これらの処理のそれぞれは、例えば、携帯端末10の電源がオンされた時(図4及び図5)や携帯端末10が現時点で在圏している移動体通信網が圏外検出して移行される時(図6)等に行われる。言い換えれば、携帯端末10がローミングアウトする可能性がある際に、これらの処理が行われる。
(6−1)処理の第1例
まず、携帯端末10の電源をオンにした場合であり、且つ、PLMNリスト中に「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」(ここでは中継オペレータ40)がある場合について、図4を用いて説明する。
携帯端末10では、電源がオンされる(S01)と、バンドサーチ制御部14がバンドサーチを行う(S02)。これにより、現時点で検索可能な全ての周波数帯域がサーチされ、選択可能なPLMNリスト(即ち、位置登録の受け付けが可能な中継オペレータを示すリスト)が収集される(S03)。ここでは、中継オペレータ30,40,50の3つが検出されたとする。次に、中継オペレータ30,40,50の中から、ユーザによって中継オペレータ30のセルが選択されて、携帯端末10に入力される(S04)。この結果、PLMNリストには、残りの中継オペレータである中継オペレータ40,50が示される。
次に、携帯端末10が中継オペレータ30に対して位置登録を行う(即ち在圏する)際に、ステップS03で収集されたPLMNリストを含む位置登録要求信号が、端末送信部11から中継オペレータ30に送信される(S05、端末送信ステップ)。この位置登録要求信号は、中継オペレータ30に対する位置登録を要求する信号であり、Attachでもよい。この位置登録要求信号に含まれるPLMNリストには、中継オペレータ40,50が示されている。
次に、位置登録要求信号を受信した在圏要求部31が、PLMNリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号を、ホームオペレータ20に送信する(S06、制御受信ステップ)。この認証要求信号は、ホームオペレータ20に対して認証を要求する信号である。
次に、制御選択部23が、認証要求信号が含むPLMNリストから、中継オペレータの優先順位情報に基づいて、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)を選択する(S07、制御選択ステップ)。中継オペレータの優先順位を示す情報は、制御記憶部21に記憶されている。なお、認証要求信号を送ってきた中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)の方が、PLMNリスト内の中継オペレータよりも優先度が高い場合には、認証要求信号を送ってきた中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)に対する携帯端末10の位置登録を許容する。
次に、選択された中継オペレータ40に在圏するよう指示する在圏指示情報を、制御送信部24が中継オペレータ30に送信する(S08、制御送信ステップ)。より詳しくは、上記の接続の中継を優先させたい中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)を示すとともに、現時点での携帯端末10の中継オペレータ30に対する位置登録の拒否を通知する認証拒否信号を、制御送信部24が中継オペレータ30に対して送信する。在圏指示部32は、ホームオペレータ20から送信された「中継を優先させたいのは中継オペレータ40」を示す在圏指示情報であるAttach又は位置登録拒否信号を携帯端末10に送信する(S09、端末受信ステップ)。
次に、上記の在圏指示情報を受信した携帯端末10の端末処理部13が、在圏指示情報に示された中継オペレータ40のセルを選択する(S10)。そして、端末処理部13が、中継オペレータ40に対する在圏処理を行う。言い換えれば、中継オペレータ40に対する位置登録を行うために、中継オペレータ40にAttach又は位置登録要求信号を送信する(S11、端末登録ステップ)。
これにより、優先順位情報に基づいて中継オペレータ40が選択され、中継オペレータ40に携帯端末10を在圏させることができる。この結果、特定の中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に接続する確実性を向上させることができる。言い換えれば、なるべく特定の中継オペレータをユーザに利用してもらう確実性を、向上させることができる。また、中継オペレータ40は優先順位情報に基づいて適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先でローミング網を検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
(6−2)処理の第2例
次に、携帯端末10の電源をオンにした場合であり、且つ、PLMNリスト中に「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」がない場合について、図5を用いて説明する。
携帯端末10では、電源がオンされる(S21)と、バンドサーチ制御部14がバンドサーチを行う(S22)。これにより、現時点で検索可能な全ての周波数帯域がサーチされ、選択可能なPLMNリストが収集される(S23)。ここでは、中継オペレータ30のみが検出されたとする。次に、ユーザによって中継オペレータ30のセルが選択されて、携帯端末10に入力される(S24)。なお、ここでは一例として、ユーザによって中継オペレータ30のセルが選択されているが、例えば3GPPシステムでは、manual PLMN selection(ユーザによる選択)とする場合とautomatic PLMN selection(携帯端末10に予め設定された端末設定による選択)とする場合の2種類があり、manual PLMN selectionの代わりにautomatic PLMN selectionとしてもよい。中継オペレータ30のセルが選択された結果、PLMNリストには、内容が無いリストが示される。
次に、携帯端末10が中継オペレータ30に対して位置登録を行う(即ち在圏する)際に、ステップS23で収集された、内容が無いPLMNリストを含む位置登録要求信号を、端末送信部11が中継オペレータ30に送信する(S25、端末送信ステップ)。この位置登録要求信号は、中継オペレータ30に対する位置登録を要求する信号であり、Attachでもよい。この位置登録要求信号に含まれるPLMNリストには、内容が無いリストが示されている。
次に、位置登録要求信号を受信した在圏要求部31が、PLMNリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号を、ホームオペレータ20に送信する(S26、制御受信ステップ)。この認証要求信号は、ホームオペレータ20に対して認証を要求する信号である。
次に、制御選択部23が、認証要求信号が含むPLMNリストから、中継オペレータを選択しようとする。しかしながら、PLMNリストには、内容が無いために空白であるリストが示されている。このため、制御選択部23は、この認証要求信号を送信してきた中継オペレータ30を、上記の通信接続を中継させる中継オペレータとして選択する(S27、制御選択ステップ)。なお、PLMNリスト自体が存在していなかった場合にも、制御選択部23は、この認証要求信号を送信してきた中継オペレータ30を、上記の通信接続を中継させる中継オペレータとして選択してもよい。
次に、選択された中継オペレータ30に在圏するよう指示する在圏指示情報を、制御送信部24が中継オペレータ30に送信する(S28、制御送信ステップ)。この在圏指示情報は、ステップS26の認証要求信号に対して認証の成功を通知する応答信号(認証成功応答信号)である。在圏指示部32は、ホームオペレータ20から示された「通信接続を中継させる中継オペレータとして選択されたのは中継オペレータ30」を示す在圏指示情報であるAttach又は位置登録応答信号を携帯端末10に送信する(S29)。この結果、携帯端末10において、ローミング接続による通信接続を行うことが可能となる。
このように、ホームオペレータ20が受信したPLMNリスト内に優先したい中継オペレータが無いか、又は、PLMNリスト自体が無い場合には、認証要求信号を送ってきた中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)以外に中継オペレータは無いものと判断して、認証要求信号を送ってきた中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)に対する携帯端末10の位置登録を許容する。
(6−3)処理の第3例
次に、携帯端末10がPLMNリストを有していない状態で位置登録を行おうとする場合について、図6を用いて説明する。
携帯端末10では、中継オペレータ30に対して位置登録を行う(即ち在圏する)際に、PLMNリストを含まない位置登録要求信号が、端末送信部11から中継オペレータ30に送信される(S41)。この位置登録要求信号は、中継オペレータ30に対する位置登録を要求する信号であり、Attachでもよい。
次に、位置登録要求信号を受信した在圏要求部31が、PLMNリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号を、ホームオペレータ20に送信する(S42、制御受信ステップ)。この認証要求信号は、ホームオペレータ20に対して認証を要求する信号である。
次に、PLMNリストは存在しないことがホームオペレータ20の制御選択部23において判断される(S43)。そして、PLMNリストの収集を指示するとともに、現時点での携帯端末10の位置登録の拒否を通知する認証拒否信号を、制御選択部23が中継オペレータ30に対して送信する(S44)。
次に、在圏指示部32は、PLMNリストの収集を指示するとともに、現時点での携帯端末10の位置登録の拒否を通知するバンドサーチ指示情報であるAttach又は位置登録拒否信号を携帯端末10に送信する(S45)。
次に、バンドサーチ指示情報を受信した携帯端末10では、バンドサーチ制御部14がバンドサーチを行う(S46)。これにより、現時点で選択可能なPLMNリスト(即ち在圏網情報)が収集される(S47)。ここでは、中継オペレータ30,40,50が検出されたとする。次に、中継オペレータ30,40,50の中から、ユーザによって中継オペレータ30のセルが選択され、携帯端末10に入力される。この結果、PLMNリストには、残りの中継オペレータである中継オペレータ40,50が示される。
次に、携帯端末10が再度、中継オペレータ30に対して位置登録を行う(即ち在圏する)ために、ステップS47で収集されたPLMNリストを含む位置登録要求信号が、端末送信部11から中継オペレータ30に送信される(S48、端末送信ステップ)。この位置登録要求信号は、中継オペレータ30に対する位置登録を要求する信号であり、Attachでもよい。この位置登録要求信号に含まれるPLMNリストには、中継オペレータ40,50が示されている。
次に、位置登録要求信号を受信した在圏要求部31が、PLMNリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号を、ホームオペレータ20に送信する(S49、制御受信ステップ)。この認証要求信号は、ホームオペレータ20に対して認証を要求する信号である。この認証要求信号に含まれるPLMNリストには、中継オペレータ40,50が示されている。
次に、制御選択部23が、認証要求信号が含むPLMNリストから、中継オペレータの優先順位に基づいて中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)を選択する(S50、制御選択ステップ)。中継オペレータの優先順位を示す情報は、制御記憶部21に記憶されている。
次に、選択された中継オペレータ40に在圏するよう指示する在圏指示情報を、制御送信部24が中継オペレータ30に送信する(S51、制御送信ステップ)。より詳しくは、上記の接続を優先させたい中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)を示すとともに、現時点での携帯端末10の位置登録の拒否を通知する認証拒否信号を、制御送信部24が中継オペレータ30に対して送信する。在圏指示部32は、ホームオペレータ20から示された「中継を優先させたいのは中継オペレータ40」を示す在圏指示情報であるAttach又は位置登録要求信号を携帯端末10に送信する(S52、端末受信ステップ)。
次に、上記の在圏指示情報を受信した携帯端末10の端末処理部13が、在圏指示情報に示された中継オペレータ40のセルを選択する(S53)。そして、端末処理部13が、中継オペレータ40に対する在圏処理を行う。言い換えれば、中継オペレータ40に対する位置登録を行うために、中継オペレータ40にAttach又は位置登録要求信号を送信する(S54、端末登録ステップ)。この結果、携帯端末10において、ローミング接続による通信接続を行うことが可能となる。
これにより、PLMNリストが無い場合(S43)や、優先したい中継オペレータが無い場合に、携帯端末10に対してPLMNリスト(即ち在圏網情報)の収集を指示することができる。PLMNリストの収集を指示する場合に、ホームオペレータ20は、「PLMNリストの収集指示」を含む認証拒否信号を、位置登録を要求してきた中継オペレータ30に送信する(S44)。認証拒否信号を受信した中継オペレータ30は、PLMNリストの収集指示を含めたAttach又は位置登録拒否信号を携帯端末10に送信する(S45)。これにより、PLMNリストが収集され、このPLMNリストから、上記の通信接続を中継させる中継オペレータが選択できるようになる。
以上のように、本発明に係るローミング制御システム、ホームオペレータ20、中継オペレータ30,40,50、携帯端末10、及びローミング制御方法では、まず、携帯端末10が、在圏網情報(即ちPLMNリスト)を中継オペレータ(例えば中継オペレータ30)に送信し、これを受信した中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)が、在圏網情報に示された中継オペレータのリストから中継オペレータを選択するよう要求する認証要求信号をホームオペレータ20に送信する。次に、このホームオペレータ20が、認証要求信号に示された中継オペレータのリストから、上記の優先順位情報に基づいて、上記の通信接続を中継させる中継オペレータ(例えば中継オペレータ40)を選択する。そして、ホームオペレータ20は、この選択された中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に在圏するよう指示する在圏指示情報を、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)を経由させて携帯端末10に送信して、在圏指示情報に示された中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に対する位置登録を携帯端末10に行わせる。
これにより、優先順位情報に基づいて中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)が選択され、この中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に対する位置登録(即ち在圏)を携帯端末10に行わせることができる。この結果、特定の中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)に接続する確実性を向上させることができる。言い換えれば、なるべく特定の中継オペレータをユーザに利用してもらう確実性を向上させることができる。また、中継オペレータ(ここでは中継オペレータ40)は優先順位情報に基づいて1回の判断制御で適切に選択されるため、ユーザはローミングアウトする移動先で中継オペレータを検出するためのローミング情報を入手する必要がなく、ローミングアウトするまでの時間を短縮することができる。
また、上記したように、携帯端末10が位置登録を行う(即ち在圏する)のに適切な中継オペレータがない場合には、位置登録を行う(即ち在圏する)のに適切な中継オペレータをバンドサーチにより再度サーチさせることができる。また、上記したように、在圏制限情報を用いることにより、携帯端末10が位置登録を行う(即ち在圏する)のに適切でない中継オペレータに対する位置登録を、防止又は抑制することができる。また、上記したように、優先順位の高い中継オペレータを選択することにより、携帯端末10が位置登録を行う(即ち在圏する)のに適切な中継オペレータに対する位置登録を、より確実に行わせることができる。
次に、本発明の実施例について、図3及び図7を用いて説明する。図7は、携帯端末10の電源をオンにした場合であり、且つ、PLMNリスト中に「携帯端末10との接続の中継を優先させたい中継オペレータ」(ここでは中継オペレータ30)がある場合のフローチャートである。ホームオペレータ20(PLMN A)を有する通信事業者と直接契約している携帯端末10のユーザが、ホームオペレータ20が提供する移動体通信網のエリアでない場所にて、携帯端末10の電源をオンにして、他の中継オペレータ30,40,50(PLMN B,C,D)に対する位置登録を要求する場合の、例として3GPPシステムにおける処理の実施例を以下に説明する。
本実施例に於いて、ホームオペレータ20はローミング制御装置でもあるHLR(Home Location Register)である。また、それ以外のオペレータである中継オペレータ30,40,50は移動交換装置でもあるMSC/VLR(Mobile Switching Center / Visitor LocationRegister)である。ホームオペレータ20も、中継オペレータ30,40,50も、CPU、メモリ、ストレージ、通信装置などから構成される。
3GPPシステムでは、ユーザの携帯端末10のUSIMに、「ユーザが選択したPLMNの優先度(User selected PLMN List:UPLMN List。以下、ユーザ選択優先度リスト)」と「ホームオペレータ20によって事前に記録されたPLMNの優先度(Operator selected PLMN List:OPLMN List。以下、ホーム選択優先度リスト)」が記録されている。なお、ユーザ選択優先度リストの優先度の方が、ホーム選択優先度リストよりも高い。
ステップS61〜S63は、図4のステップS01〜S03と同様のステップであるため、説明を割愛する。端末処理部13は、選択可能なPLMNリスト(即ちselectable PLMN List)をPLMNリスト格納部17から抽出し、携帯端末10が有するUSIM内のユーザ選択優先度リストおよびホーム選択優先度リストと照らし合わせて、位置登録の要求(Attach)をするためのPLMNとなる中継オペレータ(ここでは中継オペレータ50)およびそのセルを決定する(S64、S65)。
ここで、中継オペレータ30,40,50が提供する移動体通信網は、いずれも、選択可能なレベルの電波強度を有しているとする。また、ユーザ選択優先度リストには、中継オペレータ50が記録されており、ホーム選択優先度リストには中継オペレータ30,40が記録されており、中継オペレータ30の優先度が高く設定されているとする。この場合、端末処理部13は、ユーザ選択優先度リストの中継オペレータ50を選択して、この中継オペレータ50のセルを選択する(S65)。本実施例では、端末処理部13は、RRCのセル選択制御も行う。
中継オペレータ50のセルを選択した端末処理部13は、端末送信部11に対して、中継オペレータ50へ位置登録要求信号(即ちAttach Request)を送信するよう要求する。この位置登録要求信号には、上記で収集されたPLMNリストが含まれている。
端末送信部11は、3GPPシステムにおける通常の手段(即ち、RRC/RLC/MACレイヤを用いた無線通信手段)で、中継オペレータ50に対して、位置登録要求信号(即ちAttach Request)を送信する(S66、端末送信ステップ)。
中継オペレータ50の在圏要求部は、受信した位置登録要求信号が、中継オペレータ50のユーザからの位置登録要求信号ではなく、ホームオペレータ20のユーザからの位置登録要求信号であることを検出する。また、中継オペレータ50の在圏要求部は、位置登録要求信号内にPLMNリストがあることを検出する。そして、中継オペレータ50の在圏要求部は、ホームオペレータ20に対する認証要求を行うべく、在圏要求部からホームオペレータ20に、PLMNリストを含む認証要求信号を送信する(S67)。
認証要求信号を受信したホームオペレータ20の制御受信部22は、受信した認証要求信号は中継オペレータ50から送信されたことを検出する。そして、制御受信部22は、認証要求信号を制御選択部23に送信する。
ここでは、認証要求信号を送ってきた中継オペレータ50よりも、ホーム選択優先度リストに記録された中継オペレータ30に通信接続の中継を優先させようとする場合を考える。この場合、ホームオペレータ20の制御選択部23は、現時点での位置在圏網を拒否し、通信接続の中継を優先させたい中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)を示す情報を含む認証拒否信号を制御送信部24に送信する(S68)。制御送信部24は、通信接続の中継を優先させようとする中継オペレータ(ここでは中継オペレータ30)を示す情報を含む認証拒否信号を、中継オペレータ50に送信する(S69)。なお、制御選択部23は、中継オペレータ50からの認証要求を受け入れる場合に、加入者情報(即ち、ユーザが現時点でどの中継オペレータに在圏しているかなどの情報)を制御記憶部21に書き込む。
上記の認証拒否信号を受信した中継オペレータ50は、中継オペレータ30に対する位置登録を要求する位置登録要求信号(Attach Reject)を、在圏指示部32から携帯端末10に送信する(S70、端末受信ステップ)。位置登録要求信号(Attach Reject)を受信した携帯端末10は、中継オペレータ30のセルを選択しなおして(S71)、端末送信部11から中継オペレータ30に対して位置登録要求信号(即ちAttach Request)を送信する(S72、端末登録ステップ)。この結果、携帯端末10において、ローミング接続による通信接続を行うことが可能となる。
なお、上記の実施例では、位置登録要求信号としてAttach Requestを例示したが、その他の位置登録要求信号(3GPPシステムで言えば、Location Updating Requestや、Routing Area Update Requestなど)を用いた場合でも、手順は変わらない。
従来のオペレータ間の関係を説明する図である。 本発明の実施形態におけるローミング制御システムおよびローミング制御の流れを説明するための説明図である。 実施形態におけるホームオペレータ、中継オペレータ、及び携帯端末のそれぞれの機能構成を示す構成図である。 実施形態におけるローミング制御システムで実行される処理の第1例について説明するための説明図である。 実施形態におけるローミング制御システムで実行される処理の第2例について説明するための説明図である。 実施形態におけるローミング制御システムで実行される処理の第3例について説明するための説明図である。 実施形態におけるローミング制御システムで実行される処理の実施例について説明するための説明図である。 実施形態におけるホームオペレータおよび中継オペレータのハードウェア構成を示す構成図である。 実施形態における携帯端末のハードウェア構成を示す構成図である。
符号の説明
1…携帯電話機、2…ホームオペレータ、2a…ホーム通信網、3…中継オペレータ、3a…中継通信網、10…携帯端末、11…端末送信部、12…端末受信部、13…端末処理部、14…バンドサーチ制御部、15…報知情報取得部、16…報知情報解析部、17…リスト格納部、20…ホームオペレータ、20a…ホーム通信網、21…制御記憶部、22…制御受信部、23…制御選択部、24…制御送信部、25…制御抑制部、30,40,50…中継オペレータ、30a,40a,50a…中継通信網、31…在圏要求部、32…在圏指示部、100…ローミング制御システム、101,201…CPU、102,202…RAM、103,203…ROM、104…操作部、105…無線通信部、106…ディスプレイ、107…アンテナ、204…通信モジュール、205…補助記憶装置。

Claims (10)

  1. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末と、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいて前記移動端末がローミング接続を行う場合に当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網と、前記複数のローミング網のうちいずれかを経由した前記移動端末との通信接続を制御する制御装置と、を備えるローミング制御システムにおいて、
    前記移動端末は、
    前記サーチ結果に基づく在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を前記制御装置に送信する端末送信部を有し、
    前記制御装置は、
    前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御記憶部と、
    前記移動端末から受信した前記在圏網情報に示されたローミング網のリストから、前記制御記憶部に記憶された前記優先順位情報に基づいて、前記通信接続を中継させるローミング網を選択する制御選択部と、
    前記制御選択部が選択したローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信部と、
    を有する、ことを特徴とするローミング制御システム。
  2. 前記移動端末から受信した前記在圏網情報にローミング網が示されていない場合に、前記制御送信部は、バンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のローミング制御システム。
  3. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続を制御する制御装置において、
    前記制御装置は、
    前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する制御記憶部と、
    前記サーチ結果に基づく前記移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を前記移動端末から受信する制御受信部と、
    前記制御受信部が受信した前記在圏網情報に示されたローミング網のリストから、前記制御記憶部に記憶された前記優先順位情報に基づいて、前記通信接続を中継させるローミング網を選択する制御選択部と、
    前記制御選択部が選択したローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信部と、
    を有する、ことを特徴とする制御装置。
  4. 前記在圏網情報が、前記移動端末の在圏が制限されるローミング網を示す在圏制限情報を含む場合に、前記在圏網情報に示されたローミング網のリストから、当該在圏制限情報に示されるローミング網を除外するか、又は、前記優先順位情報における、当該在圏制限情報に示されるローミング網の優先順位を下げるか、を行う制御抑制部を更に有する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御選択部は、
    前記制御受信部に受信された前記在圏網情報が経由したローミング網の前記制御記憶部に記憶された前記優先順位が他のローミング網よりも高い場合に、前記通信接続を中継させるローミング網として、当該在圏網情報が経由したローミング網を選択する、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の制御装置。
  6. 前記制御送信部は、
    前記移動端末から受信した前記在圏網情報にローミング網が示されていない場合に、前記移動端末にバンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信する、
    ことを特徴とする、請求項3〜5のいずれかに記載の制御装置。
  7. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続の制御が制御装置により行われる前記ローミング網を構成するローミング先中継装置において、
    前記ローミング先中継装置は、
    前記サーチ結果に基づく、前記移動端末の在圏が可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を前記移動端末から受信すると、前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する前記制御装置に、当該在圏網情報を送信する在圏要求部と、
    前記在圏網情報を受信した前記制御装置によって前記優先順位情報に基づいて選択されたローミング網を示す網選択情報を前記制御装置から受信すると、当該網選択情報が示すローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信し、又、前記移動端末にバンドサーチを再度行うよう指示するバンドサーチ指示情報を前記制御装置から受信すると、当該バンドサーチ指示情報を当該移動端末に送信する在圏指示部と、
    を有する、ことを特徴とするローミング先中継装置。
  8. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能であり、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかに在圏して、在圏したローミング網を経由した通信接続の制御が制御装置により行われる移動端末において、
    前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する前記制御装置に、前記サーチ結果に基づく在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を、送信する端末送信部と、
    前記在圏網情報を受信した前記制御装置によって前記優先順位情報に基づいて選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を前記制御装置から受信する端末受信部と、
    前記端末受信部が受信した前記在圏指示情報に示されたローミング網に対する在圏処理を行う端末処理部と、
    を有する、ことを特徴とする移動端末。
  9. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末が、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、当該移動端末が在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかを経由した当該移動端末との通信接続を制御装置が制御するローミング制御方法において、
    前記ローミング制御方法は、
    前記サーチ結果に基づく前記移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を前記移動端末から前記制御装置が受信する制御受信ステップと、
    前記制御受信ステップにより受信された前記在圏網情報に示されたローミング網から、前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報に基づいて、前記通信接続を中継させるローミング網を前記制御装置が選択する制御選択ステップと、
    前記制御選択ステップにより選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を当該移動端末に送信する制御送信ステップと、
    を有する、
    ことを特徴とするローミング制御方法。
  10. 在圏可能な移動体通信網を検出するためのバンドサーチを行うことが可能な移動端末を用いたローミング制御方法であって、前記バンドサーチのサーチ結果に基づいてローミング接続を行う場合に、在圏可能な移動体通信網である複数のローミング網のうちいずれかに在圏して、在圏したローミング網を経由した通信接続の制御が制御装置により行われる移動端末を用いたローミング制御方法において、
    前記ローミング制御方法は、
    前記通信接続を中継させるローミング網の優先順位を示す優先順位情報を予め記憶する前記制御装置に、前記サーチ結果に基づく前記移動端末が在圏可能なローミング網のリストを示す在圏網情報を、前記移動端末が送信する端末送信ステップと、
    前記在圏網情報を受信した前記制御装置によって前記優先順位情報に基づいて選択されたローミング網に在圏するよう指示する在圏指示情報を前記制御装置から前記移動端末が受信する端末受信ステップと、
    前記端末受信ステップにより受信された前記在圏指示情報に示されたローミング網に対する在圏処理を前記移動端末が行う端末処理ステップと、
    を有する、ことを特徴とするローミング制御方法。
JP2007103106A 2007-04-10 2007-04-10 ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法 Active JP4459976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007103106A JP4459976B2 (ja) 2007-04-10 2007-04-10 ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007103106A JP4459976B2 (ja) 2007-04-10 2007-04-10 ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008263304A JP2008263304A (ja) 2008-10-30
JP4459976B2 true JP4459976B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=39985491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007103106A Active JP4459976B2 (ja) 2007-04-10 2007-04-10 ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4459976B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2457652A (en) 2008-01-30 2009-08-26 Nec Corp PLMN selection in multi-network environment
US8848660B2 (en) * 2011-03-22 2014-09-30 Amazon Technologies, Inc. Preferred PLMN list for faster service acquisition
JP6389319B2 (ja) * 2014-03-28 2018-09-12 華為終端(東莞)有限公司 ローミングネットワークアクセスの方法および装置
JP6996959B2 (ja) * 2017-12-11 2022-01-17 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 通信正常性確認装置、通信正常性確認方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008263304A (ja) 2008-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4527733B2 (ja) 情報処理装置、携帯端末装置及びそのローミング情報処理方法
US20230397093A1 (en) Network entity, user equipment and method for the control and use of network slices
US9398493B2 (en) Method, apparatus, and system providing operator controlled mobility for user equipment
JP6823207B2 (ja) Pduセッションのハンドオーバを決定する方法及びセル
EP2387279A1 (en) Cell (re)selection in a heterogeneous mobile communication system
US20040102195A1 (en) Broadcasting in a communication system
JP5680183B2 (ja) コグニティブ無線ネットワークにおけるスペクトル検知リソースの動的割当
WO2011082833A1 (en) Network selection mechanisms
JP4283818B2 (ja) ローミング制御装置、移動通信端末、移動通信システム及びローミング制御方法
CN104067664A (zh) 接入控制方法、基站、用户设备和移动管理实体
EP1276343B1 (en) Seamless mobile services using mobility prediction
KR20130035346A (ko) 무선통신 시스템에서 시스템 과부하 제어 방법 및 장치
CN103444228A (zh) 使用gn/gp的最大允许服务质量过程
JP4459976B2 (ja) ローミング制御システム、制御装置、ローミング先中継装置、移動端末、及びローミング制御方法
CN109076638A (zh) 用于数据通信机制的增强应用特定拥塞控制方法
CN114503678A (zh) 基于用户设备的地理位置的plmn选择
EP2207383A1 (en) Method and apparatus for use in performing a handover function in a cellular wireless network
KR20180119309A (ko) 무선 통신 시스템에서 트래픽 제어 장치 및 방법
JP5577540B2 (ja) ハンドオーバ制御方法、移動局装置、及び基地局装置
EP3739964B1 (en) Method and mobile network for dynamic network steering
CN108449767B (zh) 一种应用于WiFi漫游区域中的网络负载均衡方法
EP1959697B1 (en) A method of providing information about radio access possibilities
JP2020096218A (ja) 移動通信ネットワークの制御装置、近接情報サーバ、移動通信ネットワーク、およびプログラム
WO2024047174A1 (en) Radio frequency devices
CN108476459A (zh) 一种拥塞控制方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4459976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250