JP4459944B2 - 新規蛍光タンパク質 - Google Patents

新規蛍光タンパク質 Download PDF

Info

Publication number
JP4459944B2
JP4459944B2 JP2006304095A JP2006304095A JP4459944B2 JP 4459944 B2 JP4459944 B2 JP 4459944B2 JP 2006304095 A JP2006304095 A JP 2006304095A JP 2006304095 A JP2006304095 A JP 2006304095A JP 4459944 B2 JP4459944 B2 JP 4459944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gfp
cells
excitation
cell
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006304095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007075122A (ja
Inventor
サラ・ペ・ビヨルン
レン・パグリアロ
オレ・タストルップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fisher BioImage ApS
Original Assignee
Fisher BioImage ApS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fisher BioImage ApS filed Critical Fisher BioImage ApS
Publication of JP2007075122A publication Critical patent/JP2007075122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4459944B2 publication Critical patent/JP4459944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/43504Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from invertebrates
    • C07K14/43595Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from invertebrates from coelenteratae, e.g. medusae
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2319/00Fusion polypeptide

Description

本発明は、改善された蛍光特性を有する蛍光タンパク質GFPの新規変異体に関する。
クラゲA. victoria由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)は、異種細胞中で発現すると蛍光性を有するという発見は、生物学の研究分野に、新規で特徴的で強力なツールを提供することとなった(Chalfie et al (1994) Science 263: 802; Prasher (1995) Trends in Genetics 11: 320; WO 95/07463)。細胞機能の研究で、組換え体蛍光タンパク質を用いることの重要な特徴は、アッセイの非侵襲性である。これにより、未処理、生存細胞において細胞性イベントの検出が可能となった。
本発明は、親タンパク質(すなわち、GFP)と比較して、はるかに優れた細胞蛍光性を生ずる新規蛍光タンパク質および青色変異体を提供しようとするものである。
そのために、F64L−E222G−GFPのような新規蛍光タンパク質および青色変異体Y66H−GFP、S65T−GFP変異体およびF64L−GFPを提供する。
これは、生存細胞中の細胞性機能を研究する上で蛍光タンパク質の有用性を著しく改善する。
Aequorea victoria由来の緑色蛍光タンパク質の励起スペクトルには、2つのピークが見られる:396nmの大きなピーク(UV範囲であり、強力に細胞を損傷する)および475nmの小さなピーク(細胞にとってあまり危険でない励起範囲である)。
野生型GFPを改良するため、変異の範囲が述べられている。Heim(GFP (Heim et al. (1994). Proc. Natl. Acad. Sci. 91: 12501)は、種々の励起および放射スペクトルを有するプローブの有用性により1を超える方法の同時モニタリングが可能となるため、細胞性イベントまたは機能をモニターする蛍光性組換え体プローブを用いる応用の可能性が非常に増大する、青色蛍光変異体の発見を述べている。しかし、Heim et al,により述べられている青色蛍光変異体、Y66H−GFPは、特定の制限を受ける:青色蛍光性は弱く(最大放射(emission maximum)448nm)、そのため、検出が困難となり、細胞発現性Y66H−GFPの励起を長引かせる必要がある。そのうえ、長期間に渡る励起は、特に、励起波長がUV範囲、360nm−390nmにあるため、細胞が損傷する。
Heim et al. (1995), Nature, Vol. 373, p. 663-4は、野生型GFPよりも長い波長の励起および放射、490nmおよび510nmを有するGFPのSer65Thr変異(S65T)を開示し、この場合、フルオロホア形成は野生型GFPよりも約4倍早く進む。
Ehrig et al.(1995) FEBS Letters 367, 163-166は、Aequorea緑色蛍光タンパク質のE222G変異を開示する。この変異は、最大励起(excitation maximum)481nmおよび最大放射(emission maximum)506nmを有する。
生存細胞中のGFPまたはその蛍光変異体の発現は、細胞性イベントを研究するための価値あるツールを提供し、哺乳類細胞を含む多くの細胞は、最適および/または生理学的関連増殖を確保するため、約37℃でインキュベートされる。種々の生体または組織を起源とする細胞系は、繊維芽細胞の約35℃からマウスβ細胞の約38℃−39℃の範囲の種々の関連温度を有し得る。しかし、細胞発現性GFPの蛍光性シグナルは、細胞が室温よりも高い温度でインキュベートされると、弱くなるかまたは喪失することが、経験からわかる。Webb, C.D. et al., Journal of Bacteriology, Oct. 1995, p. 5906-5911参照。Ogawa H. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol. 92, pp. 11899-11903, December 1995、およびLim et al. J. Biochem. 118, 13-17 (1995)参照。上記、Heim et al. (1995)で述べられた、改善された蛍光変異体S65Tは、通常の培養温度(37℃)よりも下でインキュベーションすると、非常に低い蛍光性を示す。Kaether and Gerdes FEBS Letters 369 (1995) pp.267-271参照。細胞代謝の研究を含む多くの実験は、生理学的関連温度、すなわち約37℃での細胞培養の可能性に依存する。
Thastrup et al. (1997) EP0851874は、蛍光タンパク質を発現する細胞において、当該細胞が30℃またはそれを超える温度でインキュベートされると、高い蛍光性を示す当該蛍光タンパク質について述べている。これは、クロモホア前の1位のアミノ酸を変異させると得られる。その変異の例は、F64L、F64I、F64V、F64AおよびF64Gである。
様々な筆者が、変異の組合せについて実験している。ある組合せは、F64L、S65T GFP(EGFP)である。EGFPは、30℃またはそれを超える温度で発現すると高い蛍光性を示し、最大励起488nmである。
本発明の要旨
本発明は、親タンパク質(すなわち、GFP)と比較して、37℃で発現するとき、および450から500nmで励起するとき、細胞蛍光性をはるかに超える細胞蛍光性を生ずる、F64L−E222G−GFPのような新規蛍光タンパク質、青色変異体Y66H−GFP、S65T−GFP変異体およびF64L−GFPを提供する。これは、生存細胞中の細胞性機能を研究する上で蛍光タンパク質の有用性を相当改善する。
64位でFからLへ変異したGFP(F64L)および222位でEからGへ変異したGFP(E222G)は顕著な特性を有することが示されている。第一に、F64L、E222G−GFPは、F64L、S65T−GFPとは全く異なるスペクトルを有することが示されている(実施例2)。対照的に、フォールディング特性には実質的な相違はない(蛍光が、その2つのGFPで観察されるとき、同時に測定した。実施例3)。同様に、その2つのGFPにはpH感受性に相違はない(実施例4)。E222G対S65T変異F64L−GFPの光度は、試験条件に依存する(実施例5)。
本発明の詳細な説明
本発明の1つの態様は、緑色蛍光タンパク質(GFP)または任意の機能性GFP類似体から得られる蛍光タンパク質に関連する。この場合、クロモホア前の1位のアミノ酸が変異し、222位のグルタミン酸が変異し、当該変異GFPがF64L−GFPと比べてより高い波長で最大励起を有し、当該蛍光は、変異したGFPが30℃または野生型GFPと比較して高い温度でインキュベートされる細胞中で発現するときに増大する。
F64L、E222G−GFPの励起および放射特性は、野生型GFPおよびEGFPとは有意な差がある。今ある蛍光タンパク質は、定量性蛍光顕微鏡のような研究応用のための有用性について解説されている(Patterson, G.H., et al (1997). Biophysical J. 73: 2782-2790; Piston, D.W., et al (1999) Meth. Cell Biol. 58: 31-48)。しかし、薬物発見におけるハイスループットスクリーニング(HTS)応用についての最適蛍光タンパク質特性が、研究応用のためのものとは幾分異なることが、今日明らかとなっている(Kain, S.R. (1999) Drug Discovery Tody 4:304-312)。例えば、最適およびシグナル/ノイズのような因子が、薬物発見のHTS応用では、蛍光タンパク質のようなプローブの確実な(absolute)光度よりも重要となる。本特許出願で記載するF64L、E222G−GFPは、EGFPの最大励起490nmおよび最大放射510nmのそれぞれに対して、最大励起470nmおよび最大放射505nmを有する(図3参照)。これは、EGFPの20nmに対して、F64L−E222G−GFPのストークスシフト35nmを生ずる。これは、ハイスループットスクリーニングにおけるF64L、E222G−GFPの使用と幾分密接に関わる、EGFP関連F64L、E222G−GFPの励起−放射バンド分離に有意な増加を生ずる。これらの幾つかを以下に列挙する。
1.F64L、E222G−GFPの増加ストークスシフトは、その励起および放射ピークのスペクトル分離を増加する。これは、通常の二色性光線−スプリッターを用い、より完全なバンド分離を可能とし、EGFPに基づくアッセイに相関するF64L、E222G−GFPを組み込むアッセイに関するバックグラウンドシグナルを減少する。
2.F64L、E222G−GFP蛍光性は、細いバンドフィルターを用いる通常の光源、または472nmの商業上利用可能なレーザー発生線(laser producing line)により励起され得る。何れの場合でも、F64L、E222G−GFPの大きなストークスシフトが、励起光から放射スペクトルの先端までのクロストーク(cross-talk)を低くする。
3.F64L、E222G−GFPの最大励起は、シアン蛍光タンパク質変異体(ECFP、最大励起〜433nm)のものと、黄色蛍光タンパク質変異体(EYFP、最大励起〜513nm)のものとの間に生じる(fall)。このため、プローブと共に使用するときバンド分離がきれいになり、幾つかのGFP標識コンポーネントが複合となるアッセイ応用に最適となる。
多くのGFP源が存在する。例として、Aequorea victoria由来GFPおよびRenilla由来GFPがある。種々のGFPが、Renillaから単離され、その例はreniformisおよびmulleriである。実施例および配列番号3および4に記載されるように、Aequorea victoriaのクロモホアは、GFPの予想一次アミノ酸配列の65−67位である。そのため、好ましい実施態様では、GFPは、Aequorea victoria由来である。
F64の変異は、脂肪族アミノ酸への変異が好ましい。例は、F64L、F64I、F64V、F64A、およびF64Gであり、この場合、F64L置換が最も好ましい。しかし、クロモホア直前の他の変異、例えば、欠失、挿入、または翻訳後修飾が本発明に含まれ、それにより、種々の蛍光タンパク質の蛍光特性が改善する。広範囲の欠失が、GFPの蛍光特性の喪失を生ずることに注意すべきである。
E222G、E222A、E222V、E222L、E222I、E222F、E222S、E222T、E222N、E222Q置換が好ましく、E222G置換(グリシンへの置換)が最も好ましい。
Aequorea victoria由来GFPをコードする遺伝子の好ましい配列は、配列番号3(促進された)および配列番号7(クラゲ)に開示されている。配列番号1は、ヒトに適応させたコドンを有するF64L−GFPのヌクレオチド配列を示す。配列番号5は、クラゲのコドンを有するF64L−GFPのヌクレオチド配列を示す。加えて、新規蛍光タンパク質はまた、上記のような他の蛍光タンパク質から得ることができる。
ここで、アミノ酸に使用する略語は、J. Biol. Chem. 243 (1968), 3558に記載されたものである。
本発明の1態様は、蛍光タンパク質F64L−E222G−GFPをコードするヌクレオチド配列に関連する。そのF64L−E222G−GFPの例を表2に示す。好ましい態様では、ヌクレオチド配列はDNA配列の形式である。
新規蛍光タンパク質をコードする本発明のDNA構成物は、確立された標準方法、例えば、Beaucage and Caruthers, Tetrahedron Letters 22 (1981), 1859-1869に記載されているホスホアミダイト法、またはMatthes et al., EMBO Jornal 3 (1984), 801-805に記載されている方法により、合成的に調製され得る。ホスホアミダイト法により、オリゴヌクレオチドは、例えば自動DNAシンセサイザーで合成し、精製し、アニールし、ライゲートし、適当なベクターにクローニングする。
DNA構成物はまた、特異的プライマー、例えば、US4,683,202またはSaiki et al., Science 239 (1988), 487-491に記載されているようなプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により調製され得る。PCR法のより近年のレビューには、PCR Protocols, 1990, Academic Press, San Diego, California, USAがある。
本発明のDNA構成物を、組換えDNA手順に通常供することができる任意のベクターである組換え体ベクターに挿入し得る。ベクターの選択は、しばしば、導入される宿主細胞に依存する。そのため、ベクターは自己複製ベクター、すなわち、染色体外存在物(extrachromosomal entity)として存在し、その複製は、染色体複製とは独立しているベクターであり得、例えば、プラスミドである。他に、ベクターは、宿主細胞中に導入されると、宿主細胞ゲノムに組み込まれ、その組み込まれた染色体と共に複製されるものであり得る。
ベクターは、本発明の蛍光タンパク質をコードするDNA配列をDNAの転写に必要な付加セグメントに作動可能なように連結されている発現ベクターである。一般的に、発現ベクターはプラスミドまたはウイルスDNAから得られるか、または両方のエレメントを含み得る。「作動可能なように連結」という語は、目的、例えばプロモーターにおける転写開始のため一斉に機能し、本発明の蛍光タンパク質をコードするDNA配列を介して続行するように、セグメントが配列されることを意味する。
プロモーターは、選択の宿主細胞における転写活性を示す任意のDNA配列であり得、天然Aequorea GFP遺伝子を含む宿主細胞と相同的または異種的、いずれかのタンパク質をコードする遺伝子から得ることができる。
哺乳類細胞における本発明の蛍光タンパク質をコードするDNA配列の転写を目的とする適当なプロモーターの例は、SV40プロモーター(Subramani et al., Mol. Cell Biol. 1 (1981), 854-864)、MT−1(メタロチオネイン遺伝子)プロモーター(Palmiter et al., Science 222(1983), 809-814)またはアデノウイルス2メジャーレイトプロモーターである。
昆虫細胞中で使用する適当なプロモーターの例は、ポリヘドリンプロモーター(US4,745,051; Vasuvedan et al., FEBS Lett. 311, (1992) 7-11)、P10プロモーター(J.M. Vlak et al., J. Gen. Virology 69, 1988, pp. 765-776)、Autographa californica ポリヘドロシスウイルスベーシックタンパク質プロモーター(EP397485)、バキュロウイルス最初期遺伝子1プロモーター(US5,155,037; US5,162,222)、またはバキュロウイルス39K遅延−初期遺伝子プロモーター(US5,155,037; US5,162,222)である。
酵母宿主細胞に使用の適当なプロモーターの例は、酵母糖分解遺伝子(Hitzeman et al., J. Biol. Chem. 255 (1980), 12073-12080; Alber and Kawasaki, J. Mol. Appl. Gen. 1(1982), 419-434)またはアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子(Young et al., in Genetic Engineering of Microorganisms for Chemicals(Hollaender et al., eds.), Plenum Press, New York, 1982)由来のプロモーター、またはTPI1(US4,599,311)もしくはADH2−4c(Russell et al., Nature 304(1983), 652-654)プロモーターを含む。
繊維状真菌宿主細胞に使用の適当なプロモーターの例は、例えば、ADH3プロモーター(McKnight et al., The EMBO J. 4(1985), 2093-2099)またはtpiAプロモーターである。他の有用なプロモーターの例は、A. oryzae TAKAアミラーゼ、Rhizomucor mieheiアスパラギンプロテイナーゼ、A. niger 天然α−アミラーゼ、A. niger 酸安定性α−アミラーゼ、A. nigerもしくはA. awamoriグルコアミラーゼ(gluA)、Rhizomucor mieheiリパーゼ、A. oryzaeアルカリプロテアーゼ、A. oryzaeトリオースホスフェートイソメラーゼまたはA. nidulansアセタミダーゼをコードする遺伝子由来のものである。好ましくは、TAKA-アミラーゼおよびgluAプロモーターである。
細菌性宿主細胞に使用に適当なプロモーターの例は、Bacillus stearothermophilusマルトース生成性(maltogenic)アミラーゼ遺伝子、Bacillus licheniformis α−アミラーゼ遺伝子、Bacillus amyloliquefaciens BANアミラーゼ遺伝子、Bacillus subtilisアルカリプロテアーゼ遺伝子、またはBacillus pumilusキシロシダーゼ遺伝子のプロモーター、またはラムダファージPまたはPプロ−モーターまたはE. coli lac、trpまたはtacプロモーターを含む。
本発明の新規蛍光タンパク質をコードするDNA配列はまた、必要ならば、ヒト成長ホルモンターミネーター(Palmiter et al., op. cit.)または(真菌宿主の場合)TPI1(Alber and Kawasaki, op. cit.)またはADH3(McKnight et al., op. cit.)ターミネーターのような適当なターミネーターに作動可能なように連結し得る。ベクターは、ポリアデニル化シグナル(例えばSV40またはアデノウイルス5EIb領域由来)、転写エンハンサー配列(例えば、SV40エンハンサー)および翻訳エンハンサー配列(例えば、アデノウイルスVA RNAをコードするもの)のようなエレメントを更に含み得る。
組換え体ベクターは、更に、目的の宿主細胞中でベクターが複製可能なDNA配列を含み得る。その配列の例(宿主細胞が哺乳類細胞のとき)は、SV40複製オリジンである。
宿主細胞が酵母細胞であるとき、ベクターの複製を可能にする適当な配列は、酵母プラスミド2μ複製遺伝子REP1−3および複製オリジンである。
当該ベクターはまた、選択マーカー、例えば、ジヒドロフォレートレダクターゼ(DHFR)をコードする遺伝子またはSchizosaccharomyces pombe TPI遺伝子(P.R. Russell, Gene 40, 1985, pp. 125-130)、または薬剤、例えばアンピシリン、カナマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシンまたはヒグロマイシンに対する耐性を供与するもののような、宿主細胞の欠如を補う遺伝子産物を含み得る。繊維状真菌の場合、選択マーカーはamdS、pyrG、argB、niaD、sCを含む。
本発明の蛍光タンパク質をコードするDNA配列のライゲーションに使用する手順、プロモーターおよび所望によりターミネーターおよび/または分泌シグナル配列、それぞれおよび複製に必要な情報を含む適当なベクターにそれらの配列を挿入することは、当業者に既知である(例えば、Sambrook et al., op.cit.)。
本発明のDNA構成物または組換え体ベクターが導入される宿主細胞は、本DNA構成物を発現し得る任意の細胞であり得、細菌、酵母、真菌およびより高等な細胞を含む。
培養において、本発明のDNA構成物を発現することができる細菌性宿主細胞の例は、グラム陽性細菌、例えば、B. subtilis、B. licheniformis、B. lenfus、B. brevis、B. stearothermophilus、B. alkalophilus、B. amyloliquefaciens、B. coagulans、B. circulans、B. lautus、B. megatheriumまたはB. thuringiensisのようなBacillus株、またはS. lividansまたはS. murinusのようなStreptomyces株またはE. coliのようなグラム陰性細菌である。細菌の形質転換は、プロトプラスト形質転換により、または既知の手法のコンピテント細胞を用いることにより、行い得る。
適当な哺乳類細胞系の例は、HEK293およびHeLa細胞系、初代細胞、およびCOS(例えば、ATCC CRL1650)、BHK(例えば、ATCC CRL 1632、ATCC CCL10)、CHL(例えば、ATCC CCL39)またはCHO(例えば、ATCC CCL 61)細胞系である。哺乳類細胞をトランスフェクトする方法および細胞に導入されたDNA配列を発現する方法は、Kaufman and Sharp, J. Mol. Biol. 159 (1982), 601-621; Southern and Berg, J. Mol. Appl. Genet. 1 (1982), 327-341; Loyter et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 79(1982), 422-426; Wigler et al., Cell 14 (1978), 725; Corsaro and Pearson, Somatic Cell Genetics 7 (1981), 603, Graham and van der EB, Virology 52(1973), 456; およびNeumann et al., EMBO J. 1(1982), 841-845に記載されている。
適当な酵母細胞の例は、Saccharomyces ssp.またはSchizosaccharomyces ssp.特にSaccharomyces cerevisiaeまたはSaccharomyces kluyveriの細胞を含む。異種性DNAを酵母細胞に形質転換する方法およびそれから異種性ポリペプチドを産生する方法が、US4,599,311、US4,931,373、US4,870,008、5,037,743、およびUS4,845,075に記載されており、それらはすべて引用により本明細書に含める。形質転換細胞は、選択マーカー、通常薬物耐性により決定される表現型または特定養分、例えばロイシンの非存在下で増殖する能力により選択される。酵母に使用のための好ましいベクターはUS4,931,373に開示のPOT1ベクターである。本発明の蛍光タンパク質をコードするDNA配列は、シグナル配列および所望によりリーダー配列、例えば上記のようなものを目的とし得る。適当な酵母細胞の更なる例は、K. lactisのようなKluyveromyces株、Hansenula、例えばH. polymorpha、またはPichia、例えばP. pastorisである(Gleeson et al., J. Gen. Microbiol. 132, 1986, pp.3459-3465; US4,882,279)。
他の真菌細胞の例は、繊維状真菌、例えば、Aspergillus spp.、Neurospora spp.、Fusarium spp.またはTrichoderma spp.、特にA. oryzae、A. nidulansまたはA. niger株の細胞である。タンパク質の発現のためのAspergillus spp.の使用は、例えば、EP272277、EP230023、EP184438に記載されている。
繊維状真菌を宿主細胞として使用すると、本発明のDNA構成物を、通常DNA構成物を宿主染色体に組み込むことにより形質転換し組換え体宿主細胞を得ることができる。この組み込みは、通常、DNA配列が細胞中により安定に維持されるようであるため、利点となると考えられる。DNA構成物を宿主染色体へ組み込むことは、通常の方法、例えば相同性または異種性の組換えにより行うことができる。
昆虫細胞の形質転換およびその異種性ポリペプチドの産生は、US4,745,051; US4,879,236; US5,155,037; 5,162,222; EP397,485)に記載されており、それらの文献は、引用により本明細書にすべて加える。宿主として使用する昆虫細胞系は、Spodoptera frugiperda細胞またはTrichoplusia ni細胞のようなLepidoptera細胞系が適当となり得る(US5,077,214参照)。培養条件は、例えばWO89/01029またはWO89/01028、または任意の前記文献に記載されたものが適当となり得る。
本発明の1の態様は、任意の前記態様によりDNA構成物で形質転換した宿主に関する。次いで、上記形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞は、本DNA構成物を発現し得る条件下の適当な養分培地中で培養され、その後、その細胞は、本発明のスクリーニング法に使用され得る。他に細胞は破壊され、その後、細胞抽出物および/または上清を蛍光性について分析し得る。
細胞培養に使用する培地は、適当な補助養分(supplements)を含む最小または複合培地のような、宿主細胞の増殖に適当な任意の通常培地であり得る。適当な培地は、商業上の供給者から利用可能であるか、または開示の方法に従い調製され得る(例えば、American Type Culture Collectionのカタログ)。
本発明の方法では、本発明のDNAで形質転換またはトランスフェクトした細胞の蛍光は、スペクトロメーターまたは蛍光顕微鏡で適当に測定され、この場合、液体培地の細胞のスペクトル特性は、光励起および放射のスキャンとして決定され得る。
本発明の1つの態様は、蛍光タンパク質(F64L−E222G−GFP)からなる融合化合物に関し、この場合、(F64L−E222G−GFP)はポリペプチドに連結する。そのポリペプチドの例は、キナーゼ、好ましくは、プロテインキナーゼAの触媒サブユニットまたはプロテインキナーゼC、またはErk1、細胞骨格エレメントである。
本発明は、更に、前述の任意の態様により宿主を培養すること、およびヌクレオチド配列により発現するポリペプチドを得ること、を含むポリペプチドを調製する方法に関する。
本発明の種々の態様には、多数(plethora)の使用がある。これら幾つかを以下に記載する。
プロテインキナーゼ活性、または脱リン酸化活性を測定するための、またはタンパク質再分布を測定するためのインビトロアッセイにおけるF64L−E222G−GFPの使用。
生存および固定化細胞におけるタンパク質タグとしてのF64L−E222G−GFPの使用。強力な蛍光性のため、新規タンパク質は、低濃度で存在するタンパク質に適当なタグである。基質を必要とせず、細胞の視覚化により細胞を損傷しないため、動力学的分析が行われ得る。
オルガネラタグとしての使用。1を超えるオルガネラ、例えば小胞体および細胞骨格をタグ化し、生存細胞で同時に視覚化し得る。
分泌マーカーとしての使用。シグナルペプチドまたは分泌したペプチドにF64L−E222G−GFPを融合することにより、分泌は、生存細胞に直結する。そのための前提条件は、検出可能数の新規蛍光タンパク質分子の成熟が、分泌よりも早いことである。
トランスジェニック動物における遺伝学的レポーターまたはタンパク質タグとしての使用。新規タンパク質の強力な蛍光性のため、それは、タンパク質および遺伝子発現のタグとして適当である。ノイズに対するシグナルの比が、野生型GFPのような従来タンパク質よりも有意に超えて改善されるからである。
細胞またはオルガネラ完全性(integrity)マーカーとしての使用。2つの新規タンパク質(オルガネラを標的とする1つのタンパク質とサイトソル中で発現する他のタンパク質)を共発現することにより、サイトソルタンパク質の相対的な漏れの算出が可能であり、細胞完全性の測定として使用することが可能である。
細胞形態的変化のマーカーとしての使用。細胞における新規タンパク質の発現は、細胞毒性剤またはアポトーシスにより生ずる細胞形態的変化、例えば小疱形成を容易に検出し得る。その形態的変化を、蛍光性プローブを使用することなく、未処理細胞を視覚化することは困難である。
トランスフェクションマーカーとして、およびFACSソーティングと組合せて使用するマーカーとしての使用。新規タンパク質の光度の増加により、細胞検出およびソーティングの質は、有意に改善され得る。
生理学的濃度に近い濃度で機能する(working)リアルタイムプローブとしての使用。約37℃の細胞中で発現し約490nmの光で励起するときの野生型GFPおよびF64L−GFPよりもF64L−E222G−GFPは有意に明るいため、視覚化に必要な濃度が低下し得る。そのため、新規タンパク質、例えばF64L−E222G−GFP中に作製された酵素の標的部位は、生存細胞において低濃度で細胞中に存在し得る。これは、2つの理由により重要である:1)プローブは、研究されている細胞内プロセスへの妨害が可能な限り小さくなければならない;2)翻訳および転写機構へのストレスを最小限とすること。
新規タンパク質は、真菌のような生体の生存/死滅バイオマスをモニターするレポーターとして使用され得る。真菌におけるF64L−E222G−GFPの構造的発現により、生存可能なバイオマスは明るくなる。
トランスポゾンベクター変異は、転写および翻訳融合においてマーカーとして新規タンパク質を使用し行うことができる。
新規タンパク質をコードする微生物において使用されるトランスポゾン。トランスポゾンは、翻訳および転写融合として構成され得る。プロモーターとしてスクリーニングに使用されため。
F64L−E222G−GFPのような新規タンパク質をコードするトランスポゾンベクターは、プラスミドおよび染色体をタグ化するため使用され得る。
新規タンパク質をバクテリオファージのゲノム中へ導入することによる、細菌性検出のためのレポーターとしての使用。
ファージのゲノム中に新規タンパク質、例えばF64L−E222G−GFPを作製することにより、診断ツールが設計し得る。F64L−E222G−GFPは、生存宿主中へのゲノムのトランスフェクションにおいてのみ発現する。宿主特異性は、バクテリオファージにより定義される。
本発明を、更に、添付の配列表を参照して、以下の実施例において解説する。
表1配列のリスト
Figure 0004459944
図の説明
PSコードは表2に解説している。
図1
PS1189(最大励起492nm)、PS1191(最大励起468nm)、PS1185(最大励起490nm)およびPS1186(最大励起473nm)の励起スペクトル。放射は560nmで記録した。PS1189およびPS1191のサンプルは2倍希釈し、PS1185およびPS1186のサンプルは10倍希釈した。
図2
PS1189(最大放射509nm)、PS1191(最大放射505nm)、PS1185(最大放射510nm)およびPS1186(最大放射506nm)の放射スペクトル。励起は430nmであった。PS1189、PS1191、およびPS1185のサンプルは2倍希釈し、PS1186のサンプルは10倍希釈した。PS1189およびPS1191のカーブは、第一のy軸に関連し、その一方、PS1185およびPS1186のカーブは、第二のy軸に関連する。
図3
PS1189(パネルA)、PS1191(パネルB)、PS1185(パネルC)、およびPS1186(パネルD)の励起(Ex)および放射(Em)スペクトルのオーバーラッピング。左側の励起カーブおよび右側の励起カーブは、それぞれ、第一のおよび第二のy軸に関連する。
図4
この図は、リポフェクタミン2000トランスフェクション後に回収したイメージを示す。eF64L、E222G(PS699)は、E222Gとして称する右側カラムの上である。eF64L、S65T−GFP(PS279)は、EGFPとして称する左側カラムの上である。
図5
EGFP(PS279)とeF64L、E222G−GFP(PS699)とのpH感受性の比較。
実施例1:GFPプラスミドの構成
プラスミドpEGFP−N1(GenBnak accession number U55762)およびpEGFP−C1(GenBank accession number U55763)、両方は、GFPの誘導体を含み、その誘導体には、2位に別のアミノ酸が付加されて、よりよい翻訳開始配列が提供され(Kozak配列)、アミノ酸の総計は、野生型GFPの238から239に1増える。そのため、これらプラスミドのGFP中の変異の決定は、例えば、F64LよりもF65Lのように称するべきである。しかし、混乱を避けるため、およびGFPコミュニティーが、そのコミュニケーションに野生型GFPのナンバリングシステムを採用しているため、ここで使用するナンバーは、野生型GFP中の変異の通常の命名に合わせている。この点の関連変異は、F64L、S65TおよびE222Gである。
プラスミドpEGFP−N1およびpEGFP−C1は、クロモホア中に以下の変異を含む:F64LおよびS65T。GFP DNA配列のコドン利用は、哺乳類細胞中での発現に最適化されている。N1およびC1は、GFP配列に関連するマルチクローニングサイトの位置に言及している。
F64LおよびE222Gを組合せるプラスミドを構成するため、以下に述べるように、pEGFP−N1およびpEGFP−C1に、プライマー9859および9860を用いPCRを行った。当該プライマーは、クロモホア領域周辺のDNA配列に相補的であり、65位のスレオニンをセリンに変化する点変異を導入する。加えて、当該プライマーは、サイレント変異により特有のSpe1制限酵素部位を導入する。4.7kbPCR産物をSpe1で消化し、ライゲーションし、E. coliに形質転換した。生じたプラスミドをPS399(N1コンテクスト)およびPS401(C1コンテクスト)と称する。これらのプラスミドは、クロモホア配列64−LSYG−67を含む。プラスミドPS399およびPS401に、以下に述べるように、プライマー0225および0226と共にPCRを用いるQuick−Change変異誘発(Stratagene)をさせる。これらのプライマーは、GFPのC−末端近傍の配列に相補的であり、222位のグルタミン酸をグリシンに変え、加えて、サイレント変異によりAvr2制限酵素部位が導入される。得られたプラスミドをPS699(N1コンテクスト)およびPS701(C1コンテクスト)と称する。それらは、LSYGクロモホアを、ヒトに適用したコドンであるE222Gと合わせ、eF64L、E222Gと称する(配列番号2)。
Figure 0004459944
F64LのクラゲからGFPを直接誘導されるGFPをコードするプラスミド(WO97/11094の図4で開示)を、以下に記載したようにプライマー9840および9841を用いPCRした。PCR産物を制限酵素Age1およびAcc65で消化し、Age1およびBsrG1で消化したpEGFP−N1にライゲーションした。これにより、EGFPをF64L−GFPで置換し、C末端近傍のアミノ酸変化L236Gを導入し、その結果、Acc65およびBsrG1部位に結合する。このプラスミドをPS350と称する。
F64L、S65Tのクラゲから直接誘導されるGFPをコードするプラスミド(WO97/11094の図5で開示)を、以下に記載したようにプライマー9840および9841を用いPCRした。PCR産物を制限酵素Age1およびAcc65で消化し、Age1およびBsrG1で消化したpEGFP−N1にライゲーションした。これにより、EGFPをF64L、S65T−GFPで置換し、C末端近傍のアミノ酸変化L236Gを導入し、その結果、Acc65およびBsrG1部位に結合する。このプラスミドをPS351と称する。
プラスミドPS350を、以下に記載したように、プライマー0317および0318と共にQuickChange PCR(Stratagene)した。これにより、変異によるE222Gが導入され、サイレント変異によるAvr2制限酵素部位が導入された。このプラスミドをPS832と称する。
プラスミドPS832を、以下に記載したように、プライマー0325および0326と共にQuickChange PCR(Stratagene)した。これにより、変異によるL64Fが導入され、サイレント変異によるPsp1406制限酵素部位が導入された。このプラスミドをPS845と称する。
クラゲから直接誘導されるGFPをコードするプラスミド(WO97/11094の図2aで開示)を、以下に記載したようにプライマー9840および9841を用いPCRした。PCR産物を制限酵素Age1およびAcc65で消化し、Age1およびBsrG1で消化したpEGFP−N1にライゲーションした。これにより、EGFPを野生型GFPで置換し、C末端近傍のアミノ酸変化L236Gを導入し、その結果、Acc65およびBsrG1部位に結合する。このプラスミドをPS854と称する。
プラスミドPS399を、以下に記載したように、プライマー0327および0328と共にQuickChange PCR(Stratagene)した。これにより、変異によるL64Fが導入され、サイレント変異によるPsp1406制限酵素部位が導入された。このプラスミドをPS844と称する。
プラスミドPS699を、以下に記載したように、プライマー0327および0328と共にQuickChange PCR(Stratagene)した。これにより、変異によるL64Fが導入され、サイレント変異によるPsp1406制限酵素部位が導入された。このプラスミドをPS846と称する。
Figure 0004459944
クラゲコドンコンテクストにGFPをコードするプラスミド(PS350、PS351、PS832、PS845、PS854)を、以下に記載したように、プライマー1259および1260と共にPCRした。約0.8kb PCR産物を制限酵素BspH1およびBamHIで切断し、NcoIおよびBamHIで切断したE. coli発現ベクターpTrcHis(Invitrogenより)中にライゲーションした。これにより、GFPは、ベクター中のIPTG誘導性プロモーターの調節下に位置する。ボトムプライマー1260はまた、236位のグリシンが変化し、ロイシンに戻る。得られたプラスミドをPS1184(jf−F64L−GFP)、PS1185(jf−F64L、S65T−GFP)、PS1186(jf−F64L、E222G−GFP)、PS1187(jf−E222G−GFP)およびPS(jf−GFP)と称する。
ヒトに適応させ促進させたコドンコンテクストにGFPをコードするプラスミド(PS279=pEGFP−N1(Clontech)、PS399、PS699、PS844、PS846)を、以下に記載したように、プライマー1261および1262と共にPCRした。約0.8kb PCR産物を制限酵素NcoIおよびBamHIで切断し、NcoIおよびBamHIで切断したE. coli発現ベクターpTrcHis(Invitrogenより)中にライゲーションした。これにより、GFPは、ベクター中のIPTG誘導性プロモーターの調節下に位置する。得られたプラスミドをPS1189(e−F64L、S65T−GFP=EGFP)、PS1190(e−F64L−GFP)、PS1191(e−F64L、E222G−GFP)、PS1192(e−GFP)およびPS1193(e−E222G−GFP)と称する。
Figure 0004459944
上記プラスミドをE. coli株DH5α(Life Technologies)に形質転換した。シングルコロニーをピックし、1mM IPTGを含むLB培地中で37℃で一夜増殖させた。0.5ml細胞をペレットとし、分析するまで−20℃で保存した。
Figure 0004459944
実施例2:タンパク質EGFPおよびeF64L、E222Gのスペクトル特性の決定
プラスミドpEGFP−N1(またPS279とも称する)由来のEGFPを発現するプラスミド、およびプラスミドPS699由来のeF64L、E222Gを発現するプラスミドを、製造者推奨に従い、リポフェクタミン2000(Life Technologiesより)を用い、E. coliTOP10細胞(Invitrogen)にトランスフェクトした。5日後、細胞を回収し、1mM DTTを有する抽出緩衝液
50mM TRIS(pH8.0)中に再懸濁した。3回、凍結−融解を繰り返し、細胞を溶解させた。細胞の残骸を、冷却遠心分離で10000gで遠心分離した。NaClを100mMとなるまで加えた。
細胞ペレットをHO1000μlにそれぞれ懸濁し(ペレット培養液の体積に対し2倍希釈)、1.0×0.5cmプラスチックキュベットに移し、その後、励起および放射スペクトルをPerkin Elmer LS50Bルミネセンススペクトロメーターで記録した。
励起スペクトル:
励起350−525nm(スリット幅5nm) 放射560nm(スリット幅10nm)
図1にデータを示した。
放射スペクトル:
励起430nm(スリット幅10nm) 放射450−550nm(スリット幅5nm)
図2にデータを示した。
同じセッティングを使用し、10倍(水800μlと混合した2倍希釈細胞200μl)希釈細胞の励起および放射スペクトルを、クラゲバックボーン(PS1185およびPS1186)のcDNAから発現する強力な蛍光サンプルについて記録した。
発現レベルとは対照的に、プローブの蛍光特性は、コドン利用とは独立していた。Thr65:E222を有するプローブ(PS1185およびPS1189)について記録したスペクトルは、非常に似ており(最大励起および最大放射はそれぞれ490−492nmおよび509−510nm)、17−20nmのストークスシフトを有していた。同様に、Ser65:G222を有するプローブ(PS1186およびPS1191)について測定したスペクトルは、非常に似ており(最大励起および最大放射はそれぞれ468−473nmおよび505−506nm)、33−37nmのストークスシフトを有していた。
実施例3:CHO細胞中のEGFPおよびeF64L、E222Gの蛍光時間の決定
CHOhIR細胞を有する3つの2ウェルチャンバーを、リポフェクタミントランスフェクション法を用い、EGFPを発現するプラスミドPS279およびeF64L、E222Gを発現するプラスミドPS699でトランスフェクトした。
細胞の蛍光性を、トランスフェクション後、一定のインターバルで測定した。
リポフェクタミン2000トランスフェクション法を用い、EGFPおよびeF64L、E222Gを、CHOhIR細胞を有する1つの8ウェルチャンバー中にトランスフェクトした。細胞由来の蛍光を、上記のようにトランスフェクション後、一定インターバルで測定した。各インターバルで同じ細胞視野からイメージをとった。3種の視野を各プラスミドに関し観察した。顕微鏡およびカメラセッティングは各イメージで同じであった。最適露光時間を、完全EGFPを発現する細胞(24時間前にトランスフェクトした)のチャンバーから採用し、確実に露光を飽和(saturate)させなかった。最初のイメージを、トランスフェクション後45分から1時間取得し、その後、トランスフェクション後、最初の7.5時間は30分毎に取得し、イメージはトランスフェクション後26.5時間回収した。5つの視野を、各プラスミドについて観察した。eF64L、E222Gの蛍光は、トランスフェクション後2.5時間の1視野で検出された。残りの視野では、蛍光は、トランスフェクション後、4時間よりも後では検出されなかった(図4)。
実施例4:pH4.0からpH12.0の範囲におけるEGFPとeF64L、E222Gとの間のpH感受性の比較
COS7細胞発現で産生する、幾分精製した(semi-purified)、PS279由来EGFPタンパク質およびPS699由来eF64L、E222Gタンパク質のサンプルを、0.5ポイントインターバルで、pH4.0からpH12.5の範囲においてpH感受性を試験した。励起および放射スキャンを、pH4.0、8.0および12.5で各タンパク質で行った。そのスキャン結果から、EGFPは最大励起490nmおよび最大放射は510nmであり、eF64L、E222Gの最大励起は475nmおよび最大放射は504nmであることがわかった。pH値の相違は、最大励起または最大放射に影響を与えなかった。シングルリードは、励起470nmおよび放射510nmで生じ、10nmスリットで生じる。結果では、pH感受性に関してEGFPとeF64L、E222Gとの間に明白な相違はない。但し、ランダムな変動の原因となるものは除かれる(図5)。この実験は、繰り返しても実質的に同じ結果を生ずる。
実施例5:GFPの相対的光度の比較
10プラスミドを、以下の特徴のうちの幾つかを組合せるように構成した:
64位でのFまたはL
65位でのSまたはT
222位でのEまたはG
「クラゲ」または「ヒトに適応させ、促進させた」GFPバックボーン。
プラスミドをCHO細胞中にトランスフェクトした。1、2および4日後、当該細胞を、二人により蛍光顕微鏡で視覚的に観察した。励起は475/40=青色光および放射510−560=緑色光であった。細胞は、実質的に黒色から極度の光輝(extremely bright)までの範囲で「緑色」のスケールで評価した(表3)。結果は、時間ではほとんど変わらなかった。
Figure 0004459944
プラスミドをHeLa細胞中にまたトランスフェクトした。トランスフェクト24時間後、当該細胞を、全体の細胞蛍光性の特性解析のために、530/30nm(515−545nm)にセットした蛍光フィルターで調べる放射および励起488nmを用いたFACS Caliburフローサイトメーターにかけた。10000のイベントを各トランスフェクションについて回収し、2つへの複製を各構成物について行った。FACS分析からの平均蛍光密度を、幾何平均として得(logスケールにおける平均蛍光)、結果を表4に示す。
Figure 0004459944
哺乳類HeLa細胞で発現させるとき、ヒトに適応させたコドンを有するGFPは、クラゲコドンを有するGFPよりもはるかに明るいことが上記の表からわかる。EGFPおよびe−BioE222Gがもっとも明るい。これらの条件下でEGFPがE−BioE222Gの約2倍の明るさを有することは驚くべきことではない。FACSの励起は488nmであり、EGFPの最大励起490nmに近い。以下の表5に解説するように、EGFPの放射97%が捕捉され、その一方、e−BioE222Gでは86%のみとなる。更に、e−bioE222Gの最大励起470nmで励起したときの、EGFPとe−bioE222Gとの強度の相違は、検知できない。
Figure 0004459944
促進された哺乳類細胞では、GFPは、クラゲGFPよりも明るかった。E. coliでは、クラゲGFPは、促進されたGFPよりも明るかった。そのため、GFPバックボーンを選択するときには、その後の宿主によって相当に注意が必要となる。
図1は、PS1189(最大励起492nm)、PS1191(最大励起468nm)、PS1185(最大励起490nm)およびPS1186(最大励起473nm)の励起スペクトルを示す。 図2は、PS1189(最大放射509nm)、PS1191(最大放射505nm)、PS1185(最大放射510nm)およびPS1186(最大放射506nm)の放射スペクトルを示す。 図3Aは、PS1189(パネルA)の励起(Ex)および放射(Em)スペクトルのオーバーラッピングを示す。 図3Bは、PS1191(パネルB)の励起(Ex)および放射(Em)スペクトルのオーバーラッピングを示す。 図3Cは、PS1185(パネルC)の励起(Ex)および放射(Em)スペクトルのオーバーラッピングを示す。 図3Dは、PS1186(パネルD)の励起(Ex)および放射(Em)スペクトルのオーバーラッピングを示す。 図4は、リポフェクタミン2000トランスフェクション後に回収したイメージを示す。 図5は、EGFP(PS279)とeF64L、E222G−GFP(PS699)とのpH感受性の比較を示す。

Claims (6)

  1. 緑色蛍光タンパク質(GFP)から得られ、配列番号4で示される蛍光タンパク質であって、クロモホア前の1位のアミノ酸で置換されており、GFPの223位のグルタミン酸がGで置換されている、蛍光タンパク質。
  2. 配列番号4に開示のアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の蛍光タンパク質。
  3. 請求項1または2の何れかの蛍光タンパク質をコードするヌクレオチド。
  4. 配列番号3で示される、請求項3に記載のヌクレオチド。
  5. 請求項3または4の何れかに記載のヌクレオチドを含むベクター。
  6. 請求項3または4の何れかに記載のヌクレオチドを含むDNA構築体または請求項5に記載のベクターで形質転換された宿主細胞。
JP2006304095A 2000-06-19 2006-11-09 新規蛍光タンパク質 Expired - Lifetime JP4459944B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DKPA200000953 2000-06-19
US21268100P 2000-06-20 2000-06-20
US29017001P 2001-05-10 2001-05-10
DKPA200100739 2001-05-10

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002504293A Division JP2005518180A (ja) 2000-06-19 2001-06-18 新規蛍光タンパク質

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007075122A JP2007075122A (ja) 2007-03-29
JP4459944B2 true JP4459944B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=27439814

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002504293A Withdrawn JP2005518180A (ja) 2000-06-19 2001-06-18 新規蛍光タンパク質
JP2006304095A Expired - Lifetime JP4459944B2 (ja) 2000-06-19 2006-11-09 新規蛍光タンパク質

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002504293A Withdrawn JP2005518180A (ja) 2000-06-19 2001-06-18 新規蛍光タンパク質

Country Status (11)

Country Link
US (2) US7001986B2 (ja)
EP (1) EP1299414B1 (ja)
JP (2) JP2005518180A (ja)
AT (1) ATE439373T1 (ja)
AU (2) AU2001279669B2 (ja)
CA (1) CA2410413C (ja)
DE (1) DE60139556D1 (ja)
DK (1) DK1299414T3 (ja)
ES (1) ES2331109T3 (ja)
IL (1) IL153113A0 (ja)
WO (1) WO2001098338A2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998021355A1 (en) 1996-11-15 1998-05-22 Life Technologies, Inc. Mutants of green fluorescent protein
GB0109858D0 (en) * 2001-04-23 2001-06-13 Amersham Pharm Biotech Uk Ltd Fluorscent proteins
JP3829252B2 (ja) 2001-06-08 2006-10-04 独立行政法人理化学研究所 蛍光蛋白質
US7271241B2 (en) * 2002-04-24 2007-09-18 Los Alamos National Security, Llc Directed evolution methods for improving polypeptide folding and solubility and superfolder fluorescent proteins generated thereby
AU2003285844A1 (en) * 2002-11-12 2004-06-03 Zakrytoe Aktsionernoe Obschestvo "Evrogen" Fluorescent proteins and chromoproteins from non-aequorea hydrozoa species and methods for using same
CA2585231C (en) 2003-10-24 2014-09-09 The Regents Of The University Of California Self-assembling split-fluorescent protein systems
EP1877425A4 (en) * 2005-05-03 2009-04-29 Univ Georgia State Res Found FLUORESCENT PROTEINS AND ITS USE
EP1785434A1 (en) 2005-11-11 2007-05-16 Ludwig-Maximilians-Universität München Targeting and tracing of antigens in living cells
WO2008019123A2 (en) 2006-08-04 2008-02-14 Georgia State University Research Foundation, Inc. Enzyme sensors, methods for preparing and using such sensors, and methods of detecting protease activity
CN101809152A (zh) * 2007-08-03 2010-08-18 国立大学法人北海道大学 深蓝色荧光蛋白质
EP2078750B1 (en) 2008-01-09 2016-09-28 Ludwig-Maximilians-Universität München A fluorescent two-hybrid (F2H) assay for direct visualization of protein interactions in living cells
EP2275442A1 (en) 2009-07-06 2011-01-19 Ludwig-Maximilians-Universität München Detection and vizualization of the cell cycle in living cells
CN101974554A (zh) * 2010-09-26 2011-02-16 武汉大学 一种突变型载体pEGFP-N1m的构建方法及应用
EP2685260A1 (en) 2012-07-09 2014-01-15 Ludwig-Maximilians-Universität München Direct and quantitative detection of targets in living cells

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5491084A (en) 1993-09-10 1996-02-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Uses of green-fluorescent protein
AU694745B2 (en) 1993-09-10 1998-07-30 Trustees Of Columbia University In The City Of New York, The Uses of green fluorescent protein
US5610031A (en) 1993-10-27 1997-03-11 The General Hospital Corporation B1k chain of laminin and methods of use
WO1995021191A1 (en) 1994-02-04 1995-08-10 William Ward Bioluminescent indicator based upon the expression of a gene for a modified green-fluorescent protein
US5625048A (en) 1994-11-10 1997-04-29 The Regents Of The University Of California Modified green fluorescent proteins
ATE184613T1 (de) * 1995-09-22 1999-10-15 Novo Nordisk As Varianten des grünen fluoreszenzproteins, gfp
US5804387A (en) 1996-02-01 1998-09-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University FACS-optimized mutants of the green fluorescent protein (GFP)
US6124128A (en) 1996-08-16 2000-09-26 The Regents Of The University Of California Long wavelength engineered fluorescent proteins
US6090919A (en) 1997-01-31 2000-07-18 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University FACS-optimized mutants of the green fluorescent protein (GFP)
GB0109858D0 (en) 2001-04-23 2001-06-13 Amersham Pharm Biotech Uk Ltd Fluorscent proteins

Also Published As

Publication number Publication date
ES2331109T3 (es) 2009-12-22
EP1299414B1 (en) 2009-08-12
DK1299414T3 (da) 2009-11-30
AU2001279669B2 (en) 2006-02-02
JP2005518180A (ja) 2005-06-23
IL153113A0 (en) 2003-06-24
US20020177189A1 (en) 2002-11-28
JP2007075122A (ja) 2007-03-29
US7001986B2 (en) 2006-02-21
WO2001098338A3 (en) 2002-05-10
CA2410413C (en) 2010-05-18
AU7966901A (en) 2002-01-02
EP1299414A2 (en) 2003-04-09
US7476518B2 (en) 2009-01-13
ATE439373T1 (de) 2009-08-15
DE60139556D1 (de) 2009-09-24
CA2410413A1 (en) 2001-12-27
US20060051843A1 (en) 2006-03-09
WO2001098338A2 (en) 2001-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4459944B2 (ja) 新規蛍光タンパク質
EP0851874B1 (en) Novel variants of green fluorescent protein, gfp
US6566083B1 (en) Method of detecting biologically active substances
CA2217700C (en) A method of detecting biologically active substances
US7300762B2 (en) Fluorescent proteins and methods of using same
AU2001279669A1 (en) Fluorescent proteins
US20040072995A1 (en) Novel fluorescent proteins
JP2005511027A (ja) 蛍光タンパク質
EP1143011B1 (en) A method of detecting biologically active substances
AU2002326047A1 (en) Fluorescent proteins

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081029

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4459944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term