JP4459851B2 - Frame structure of saddle riding type vehicle - Google Patents
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本発明は、鞍乗型車両のフレーム構造に関し、特に、不整地を走行する三輪或いは四輪車両に好適な鞍乗型車両のフレーム構造に関する。 The present invention relates to a frame structure of a straddle-type vehicle, and more particularly to a frame structure of a straddle-type vehicle suitable for a three-wheel or four-wheel vehicle traveling on rough terrain.
一般に、不整地を走行する鞍乗型車両は、パイプ状のフレーム材を溶接して組み立てた車体フレームを有しており、この車体フレームに、サスペンションアームを介して車輪を支持している。
近年では、構造の簡略化による組み立ての容易化、軽量化を図るべく、左右に分割した一対の分割フレーム同士をボルト・ナットによって締結固定して組み立てる、いわゆるボルトオンタイプのフレームが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
In recent years, a so-called bolt-on type frame in which a pair of divided frames divided into left and right parts are fastened and assembled with bolts and nuts has been adopted in order to facilitate assembly and reduce weight by simplifying the structure ( For example, see Patent Document 1).
ところで、特許文献1のフレーム構造では、分割フレームの外周側に、ボルトを挿通する孔部が形成される張り出し部を設け、これら張り出し部同士をボルト・ナットによって締結固定することにより一体化する構造としており、張り出し部によって外観を損ねるという課題があった。 By the way, in the frame structure of patent document 1, the overhang | projection part in which the hole part which penetrates a volt | bolt is formed in the outer peripheral side of a division | segmentation frame is provided, and these overhang parts are integrated by fastening and fixing with a volt | bolt nut. However, there is a problem that the appearance is damaged by the overhanging portion.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、良好な外観を得つつ一対の分割フレーム同士を容易に一体化させることが可能な鞍乗型車両のフレーム構造を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a frame structure of a straddle-type vehicle capable of easily integrating a pair of divided frames while obtaining a good appearance. It is in.
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、鞍乗型車両のフレーム構造であって、互いに突き合わせて結合される左右一対の分割フレームを備え、一対の分割フレームの外表面には、車輪を懸架するサスペンションアームを支持するサスペンションアーム支持部を複数個備えるとともに、一対の分割フレームを結合するための固定部を複数個備え、固定部は、サスペンションアーム支持部の近傍に設けられるとともに、ボルト及びナットによって結合され、ボルト及びナットは、左右一対の分割フレームの外周よりも内側で外表面から突出しないように、分割フレームの外面に形成されたざぐり部内に配置され、固定部の少なくとも一つは、サスペンションアーム支持部で覆われることを特徴とする。 To achieve the above object, a first aspect of the present invention, there is provided a frame structure of a straddle-type vehicle, comprising a pair of left and right divided frames that will be bonded against each other, the outer surface of the pair of divided frames A plurality of suspension arm support portions for supporting the suspension arm for suspending the wheels, and a plurality of fixing portions for coupling the pair of divided frames , the fixing portion being provided in the vicinity of the suspension arm support portion The bolts and nuts are arranged in a spot facing formed on the outer surface of the split frame so as not to protrude from the outer surface inside the outer periphery of the pair of left and right split frames, and at least the fixed portion One is characterized by being covered with a suspension arm support .
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、一対の分割フレーム間には、車輪へ駆動力を伝達するチェーンが配置され、固定部は、チェーンの軌道から外れた位置に配置されることを特徴とする。 In the invention according to claim 2 , in addition to the configuration of claim 1, a chain for transmitting driving force to the wheels is arranged between the pair of divided frames, and the fixing portion is arranged at a position off the track of the chain. It is characterized by being.
請求項3に係る発明は、請求項2の構成に加えて、一対の分割フレームの少なくとも一方は、車体内方に形成されるボス部を有することを特徴とする。 The invention according to claim 3, in addition to the second aspect, at least one of the pair of divided frames, and having a boss portion formed in the vehicle body inner side.
請求項4に係る発明は、請求項3の構成に加えて、ボス部は、一対の分割フレームを結合するための固定部の延長線上に設けられることを特徴とする。 The invention according to claim 4 is characterized in that, in addition to the configuration of claim 3 , the boss part is provided on an extension line of the fixing part for coupling the pair of divided frames.
請求項1の発明によれば、一対の分割フレームをボルト及びナットで結合する固定部が、サスペンションアーム支持部の近傍に設けられ、ボルト及びナットが、左右一対の分割フレームの外周よりも内側で固定されるので、一対の分割フレームを確実に固定することができ、また、ボルト及びナットは、分割フレームの外表面から突出しないため、鞍乗型車両の外観性を向上することができ、また、固定部の少なくとも一つは、サスペンションアーム支持部で覆われるので、鞍乗型車両の外観性をさらに向上することができ、また、近傍に設けられた固定部により、サスペンションアーム支持部の剛性を向上することができる。 According to the present invention, the fixed portion to couple the pair of frame segments with bolts and nuts are provided in the vicinity of the suspension arm support portions, bolt and nut, inside with than the outer periphery of the pair of left and right divided frames since fixed, it is possible to reliably fix the pair of divided frames, also bolts and nuts, because they do not protrude from the outer surface of the divided frames, it is possible to improve the appearance of the straddle-type vehicle, also Since at least one of the fixed parts is covered with the suspension arm support part, the appearance of the saddle riding type vehicle can be further improved , and the rigidity of the suspension arm support part can be improved by the fixed part provided in the vicinity. Can be improved.
請求項2の発明によれば、固定部は、車輪へ駆動力を伝達するチェーンの軌道から外れた位置に配置されるので、固定部がチェーンと干渉することを防止することができる。 According to the second aspect of the present invention, since the fixing portion is disposed at a position off the track of the chain that transmits the driving force to the wheels, it is possible to prevent the fixing portion from interfering with the chain.
請求項3の発明によれば、一対の分割フレームの少なくとも一方は、車体内方に形成されるボス部を有するので、チェーンの周囲を完全に覆うことがなく、メンテナンス性を向上でき、且つ、一対の分割フレームの剛性を確保することができる。 According to the invention of claim 3 , since at least one of the pair of divided frames has a boss portion formed inside the vehicle body, the periphery of the chain is not completely covered, the maintainability can be improved, and The rigidity of the pair of divided frames can be ensured.
請求項4の発明によれば、ボス部は、一対の分割フレームを結合するための固定部の延長線上に設けられるので、一対の分割フレームの内部構成が簡潔となり、チェーンの周囲を完全に覆うことがなく、メンテナンス性を向上でき、且つ、一対の分割フレームの剛性を確保することができる。 According to the invention of claim 4 , since the boss portion is provided on the extension line of the fixing portion for joining the pair of divided frames, the internal structure of the pair of divided frames is simplified and completely covers the periphery of the chain. Therefore, the maintainability can be improved, and the rigidity of the pair of divided frames can be ensured.
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、左右対称部分については、同一符号を付して説明を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, drawing shall be seen in the direction of a code | symbol, about the left-right symmetric part, the same code | symbol is attached | subjected and description is abbreviate | omitted.
図1は本発明に係る鞍乗型車両の左側面図であり、図2は車体フレームを示す上面図である。鞍乗型車両10は、不整地走行用の四輪車両であり、車体フレーム11の前部に左右の前輪12を操舵するためのステアリングシャフト13を取り付け、車体フレーム11の中央部にエンジン14及び変速機15からなるパワーユニット16を取り付け、車体フレーム11の後部に左右の後輪17へ駆動力を伝達するための駆動力伝達部18を設けた車両である。
FIG. 1 is a left side view of a saddle riding type vehicle according to the present invention, and FIG. 2 is a top view showing a body frame. The saddle
ここで、符号21はバッテリ、22はラジエー夕、23,24はラジエータ22とエンジン14とに接続されるラジエータホース、25はクランクケース、26はシリンダブロック、27はシリンダヘッド、28はヘッドカバー、29はクランクシャフト、30は変速機15に設けた減速機ユニット、31は変速操作用のシフトペダル、32は減速機ユニット30の出力軸、33は出力軸32に取り付けたドライブスプロケット、34はドライブスプロケット33に掛けたチェーン、35はシリンダヘッド27にコネクティングチューブ36を介して接続されるエアクリーナ、37はシリンダヘッド27から後方に延びる排気管、38は排気管37の後端に接続されるマフラ、39は左右の前輪12の地面からの衝撃を吸収するフロントクッションユニットである。
Here,
図1及び図2に示すように、車体フレーム11は、山形に屈曲させた左右一対のフロントアッパフレーム51と、これらのフロントアッパフレーム51の前端に連結した左右一対のフロントミドルフレーム52と、これらのフロントミドルフレーム52の後端及びフロントアッパフレーム51の前部に傾斜させて渡した左右一対のフロント第1傾斜フレーム53と、フロントアッパフレーム51の後端から後方へ略水平に延びる左右一対のリヤアッパフレーム54と、フロントアッパフレーム51の後端部から後方且つ下方へ傾斜して延びるリヤ第1傾斜フレーム55と、リヤアッパフレーム54の中間部及び後端に連結されるシートレール56と、を備える。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
また、車体フレーム11は、前述のフロントミドルフレーム52の後端から下方へ傾斜する左右一対のフロントロア第1フレーム57と、フロントロア第1フレーム57の下端及びリヤ第1傾斜フレーム55の下端に連結することで前後に延ばした左右一対のロアフレーム58と、フロントミドルフレーム52及びロアフレーム58の前部に渡した左右一対のフロントロア第2フレーム59と、ロアフレーム58の後端及びリヤアッパフレーム54の後端に渡した左右一対のリヤ第2傾斜フレーム60と、を備える。更に、車体フレーム11は、フロントアッパフレーム51の後端、リヤアッパフレーム54の前端、及びリヤ第1傾斜フレーム55の上端を接合する集合部である左右一対のジョイント部材61同士を連結する連結フレーム62(図2参照。)と、リヤアッパフレーム54の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の上端との連結箇所近傍、及びリヤ第1傾斜フレーム55の後端とロアフレーム58の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の下端との連結箇所近傍に支持される左右一対の支持フレーム63と、を備える。なお、符号64はフロントミドルフレーム52の前端及びロアフレーム58の前端にそれぞれ取り付けられるフロントガード部材である。
In addition, the
フロントアッパフレーム51は、それぞれパワーユニット16を支持する第1ブラケット71を有する。フロントミドルフレーム52は、それぞれ左右の前輪12を支持するアッパアーム(不図示)を上下スイング自在に取り付けるアッパアーム支持部72,73を備える。また、フロントロア第1フレーム57は、パワーユニット16を支持する第2ブラケット74を備える。
Each front
ロアフレーム58は、前部にそれぞれ左右の前輪12を支持するロアアーム(不図示)を上下スイング自在に取り付けるロアアーム支持部75,76を設けるとともに 、ステアリングシャフト13の下部を支持するステアリングシャフト下部支持部材77を備える。更に、ロアフレーム58は、中間部にパワーユニット16を支持する第3ブラケット78及び第4ブラケット79を備える。また、連結フレーム62は、パワーユニット16を支持する第5ブラケット80を備える。
The
ロアフレーム58の後端とリヤ第1傾斜フレーム55の後端との連結箇所近傍には、左右一対の補強フレーム81が連結される。また、ロアフレーム58には、補強フレーム81との連結箇所近傍に、車体幅方向外側に延出して運転時に運転者が足を載置する左右一対のステップ82が固定される。さらに、リヤ第1傾斜フレーム55の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の下端との連結箇所における隅部には、左右一対の補強プレート83が固定される。
A pair of left and right
左右一対の支持フレーム63には、チェーン34が掛け渡されるドリブンスプロケット200を回転可能に支持するファイナルギヤケース201が取り付けられるとともに、その両側面にアッパアーム101及びロアアーム102からなるサスペンションアーム103が揺動可能に連結されている。
A pair of left and
図3は、支持フレームの構造を説明する上面図であり、図4は、支持フレームの構造を説明する平面図である。図3に示すように、左右一対の支持フレーム63は、互いに突き合わせて結合される分割フレームであり、いずれも鋳物によって一体成形されるものである。これら支持フレーム63の前方側には、リヤアッパフレーム54の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の上端との連結箇所近傍、及びロアフレーム58の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の下端との連結箇所近傍に取り付けられる、ボス部である位置決めボス131が車体内方へ互いの対向位置にそれぞれ形成されており、これら位置決めボス131を突き合わせることにより、互いの支持フレーム63が位置決めされる。
FIG. 3 is a top view illustrating the structure of the support frame, and FIG. 4 is a plan view illustrating the structure of the support frame. As shown in FIG. 3, the pair of left and
また、図3及び図4に示すように、各支持フレーム63には、その対向面から突出する固定部且つボス部である4つの固定ボス132a,132b,132c,132dが、各支持フレーム63の外周よりも内側で、且つ、車体内方に形成されており、互いの支持フレーム63を突き合わせることにより、これら固定ボス132a,132b,132c,132dの端面同士が互いに当接される。
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, each
図5は、固定ボス132a位置における支持フレームの接合構造を説明する断面図である。なお、固定ボス132a,132b,132c,132d位置における接合構造は同一であるため、固定ボス132a位置の接合構造のみ説明する。
FIG. 5 is a cross-sectional view for explaining the joining structure of the support frame at the position of the
固定ボス132aは、支持フレーム63の内面側から突出されており、その中心には、ボルト挿通孔133が形成されている。また、支持フレーム63の外表面には、ボルト挿通孔133の形成位置にざぐり部134が形成されている。
The
そして、一対の支持フレーム63は、互いに突き合わせて固定ボス132aの端面同士を当接させ、互いのボルト挿通孔133を連通させた状態にて、これらボルト挿通孔133へ一方側から連結ボルト135を挿入し、他方側にて連結ボルト135にナット136を螺合することにより、互いの支持フレーム63が締結固定される。連結ボルト135は、互いに締結された支持フレーム63の外側面間の距離と略等しい或いは若干短い長さを有しており、連結ボルト135の頭部135a及びナット136が、支持フレーム63の外表面から突出することなく、ざぐり部134内に配置されて収容される。
The pair of
図4に示すように、ファイナルギヤケース201は、その前方側がケース支持ブラケット205を介して支持フレーム63に支持されている。また、このファイナルギヤケース201には、その後方側に調整ねじ孔206が形成されており、この調整ねじ孔206には、支持フレーム63の後端の挿通孔207に挿通された調整ねじ208がねじ込まれている。そして、この調整ねじ208の調整ねじ孔206へのねじ込み量を調整することにより、ファイナルギヤケース201の前後方向の取付位置が調整され、ドリブンスプロケット200に掛け渡されたチェーン34の張力が調整される。
As shown in FIG. 4, the front side of the
また、支持フレーム63に取り付けられるアッパアーム101及びロアアーム102は、これらの先端部を後述する後輪17のハブ204(図6参照。)に連結しており、サスペンションアーム103は、ダブルウィッシュボーン式の独立懸架構造を構成する。図3に示すように、アッパアーム101は、支持フレーム63に対して後方に傾斜して延びるアッパ第1アーム部105と、支持フレーム63に対して略直角に延びるアッパ第2アーム部106と、アッパ第1アーム部105とアッパ第2アーム部106とを連結する連結部107とを有する。また、ロアアーム102も、支持フレーム63に対して後方に傾斜して延びるロア第1アーム部108と、支持フレーム63に対して略直角に延びるロア第2アーム部109と、ロア第1アーム部108とロア第2アーム部109とを連結する連結部110とを有する(図8参照。)。
Further, the
図4に示すように、支持フレーム63の外表面には、アッパアーム101及びロアアーム102、即ち、アッパ第1アーム部105の筒状の取付部105a、アッパ第2アーム部106の筒状の取付部106a、ロア第1アーム部108の筒状の取付部108a、ロア第2アーム部109の筒状の取付部109aを連結する4つのサスペンションアーム支持部(以下、アーム支持部と称す。)137a,137b,137c,137dが設けられている。なお、アーム支持部137a,137b,137c,137dにおけるサスペンションアームの取付構造は同一であるため、アーム支持部137aにおける取付構造のみ説明する。
As shown in FIG. 4, the
アーム支持部137aは、支持フレーム63の表面から立ち上げられた平面視略コの字状の支持壁138を備え、支持壁138の互いに対向する取付壁部138aには支持ボルト139が挿通される孔部138bが形成されている。取付壁部138a間には、アッパ第1アーム部105の取付部105aと、取付部105aの内周面に止め輪140,140で固定される外輪141と、この外輪141に設けた凹状の球面に凸状の球面を滑り自在に嵌合させた内輪142と、この内輪142の両端面に当てたカラー143,143と、これらカラー143,143及び取付部105aとの間に介在させたシール部材144,144が配置される。
The
そして、支持ボルト139を、車両前方から、取付壁部138a、カラー143、内輪142、カラー143、取付壁部138aに順に挿入し、支持ボルト139の先端にナット145を螺合することで、アッパ第1アーム部105がアーム支持部137aに上下方向に揺動可能に取り付けられる。
Then, the
ここで、4つのアーム支持部137a,137b,137c,137dは、それぞれ、剛性の高い、支持フレーム63同士を接合する固定ボス132a,132b,132c,132dの近傍に設けられている。特に、アッパアーム101のアーム支持部137a,137bは、固定ボス132a,132bに設けられた連結ボルト135及びナット136が外部から見えないように、支持フレーム63同士の固定ボス132a,132bと側面視一致した位置に配置されている。
Here, the four
一方、ロアアーム102のアーム支持部137c,137dは、平面視にてチェーン34軌道の近傍位置となり、チェーン34の軌道と部分的に干渉する位置となる。このため、アーム支持部137c、137dの近傍に配置される下方の固定ボス132c、132dは、チェーンの軌道から外れたチェーン34と干渉しない位置に配置される。
On the other hand, the
図4及び図6に示すように、駆動力伝達部18は、ドライブスプロケット33とドリブンスプロケット200との間に掛け渡されるチェーン34と、ドリブンスプロケット200を回転可能に支持し、左右一対の支持フレーム間に支持されるファイナルギヤケース201と、ファイナルギヤケース201に軸受部202を介して一端が支持される左右のドライブシャフト203と、これらのドライブシャフト203の先端に連結されるハブ204と、を備え、ハブ204には後輪17が取り付けられる。
As shown in FIGS. 4 and 6, the driving
ドライブシャフト203は、軸受部202側に連結したスイング可能で軸方向に伸縮可能な摺動型の等速ジョイント210と、ハブ204側に連結したスイング可能な固定型の等速ジョイント211と、これらの等速ジョイント210,211間に設けたシャフト212とからなる。
The
等速ジョイント211は、後輪17の車軸221に一体成形された外輪222と、シャフト212の一端にスプライン結合した内輪223と、外輪222の内周面に設けた複数のボール溝及び内輪223の外周面に設けた複数のボール溝内に移動可能に配置した複数のボール224と、これらのボール224を保持するケージ225とからなる。
The constant velocity joint 211 includes an
また、アッパアーム101及びロアアーム102の先端部は、連結部230,231にてハブ204を構成するナックルアーム232に連結されており、等速ジョイント211は、ハブ204を構成するナックルアーム232にベアリング233を介して回転自在に支持される。なお、234はベアリング233を固定する止め輪、235はシール部材である。
Further, the tip portions of the
図7に示すように、ファイナルギヤケース201で支持された軸受部202は、ファイナルギヤケース201の嵌合穴201aの内周面に嵌合させたベアリング251と、嵌合穴201a及び等速ジョイント210のそれぞれの間に介在させたシール部材252とを備える。
As shown in FIG. 7, the bearing
等速ジョイント210は、外輪となるハウジング253と、シャフト212の他端にスプライン結合した内輪254と、ハウジング253の内周面に設けた複数のボール溝及び内輪254の外周面に設けた複数のボール溝内に移動可能に配置した複数のボール255と、これらのボール255を保持するケージ256とからなる。
The constant velocity joint 210 includes an
ハウジング253は、外周面をベアリング251に嵌合させるとともに止め輪258でベアリング251の抜け止めをし、一端に形成された小径部253aの外周面に雄スプライン259を形成した有底筒状の部材である。253bはハウジング253の底面である。
The
そして、これらハウジング253同士は、互いに近接されてファイナルギヤケース201に取り付けられ、これらのハウジング253のそれぞれの雄スプライン259にドリブンスプロケット200の雌スプライン200aがスプライン結合されている。
The
図8は、車体フレームに取り付けられる左後輪側の支持構造を示す要部斜視図であり、図9は、後輪側の支持構造を示す上面図である。図8及び図9に示すように、車体フレーム11とサスペンションアーム103との間には、リンク部材112、クッションユニット113、プッシュロッド114が揺動可能に配置されている。
FIG. 8 is a perspective view of the main part showing the support structure on the left rear wheel side attached to the vehicle body frame, and FIG. 9 is a top view showing the support structure on the rear wheel side. As shown in FIGS. 8 and 9, a
ロアフレーム58の後端とリヤ第2傾斜フレーム60の下端との連結箇所には、リンク取り付け部111が設けられており、このリンク取り付け部111には、リンク部材112が後方に向かって車体フレーム11から車体幅方向に離れるように斜めに連結されている。リンク部材112は、平面視略三角形状に形成され、前方に位置する第1の頂部112aをリンク取り付け部111に回動可能に連結するとともに、中間部上方に位置する第2の頂部112bをクッションユニット113に、後方に位置する第3の頂部112cをプッシュロッド114の下端に、更に中間部下方に位置する底辺部112dをスタビライザー115の連結ロッド116の一端に、それぞれ回動可能に連結する。
A
クッションユニット113は、その軸線がリンク部材112と略平行となるように配置され、フロントアッパフレーム51、リヤアッパフレーム54、リヤ第1傾斜フレーム55、及び、連結フレーム62が互いに連結される集合部であるジョイント部材61のクッション支持部61aに回動可能に連結される。ジョイント部材61のクッション支持部61aは、車体フレーム11の内側で、且つ、上面視ステップ82の車体幅方向略内側に位置している。
The
このため、クッションユニット113では、一端で車体フレーム11のクッション支持部61aに支持される第1の端部113aが、車体フレーム11の車体幅方向内側に位置し、サスペンションアーム側であるリンク部材112に支持される第2の端部113bが車体フレーム11の車体幅方向外側に位置する。また、クッションユニット113は、その軸線が車体フレーム11に交差して車体前後方向に延びるように、第1の端部113aと第2の端部113bが車体前後方向にずれて配置されている。これにより、クッションユニット113のストローク長を無理なく長くとることができ、サスペンションアーム103、プッシュロッド114、リンク部材112を介して伝達される後輪17からの衝撃を確実に吸収する。
Therefore, in the
また、リンク取り付け部111に連結されるリンク部材112の第1の頂部112aは、ジョイント部材61に支持されるクッションユニット113の第1の端部113aよりも車体後方に位置させており、第1の頂部112aはクッションユニット113の第2の端部113bとの距離を近づけ、クッションユニット113のストロークによるリンク部材112の揺動半径を小さくしている。
Further, the first
リンク部材112の第3の頂部112cに連結されたプッシュロッド114は、その軸線がリンク部材112と略平行となるように配置され、その上端がボールジョイント118を介してアッパアーム102に揺動可能に連結される。従って、リンク部材112は、クッションユニット113のストロークに応じてリンク取り付け部111を中心として揺動し、その揺動方向がアッパアーム101及びロアアーム102の揺動方向と異なり、略直交している。
The
ボールジョイント118は、アッパ第1アーム部105の中間部に、クッションユニット113及びリンク部材112との干渉を避けるように屈曲して形成された逃げ部105bに取り付けられている。なお、ロア第1アーム部108の中間部にも、同様に逃げ部108bが形成されている。
The ball joint 118 is attached to an intermediate portion of the upper
図10(a)及び図10(b)に示すように、ボールジョイント118は、アッパアーム101に固定され、収納孔119aを有するハウジング119と、プッシュロッド114の先端部に固定され、ハウジング119の収納孔119aに配置されるボール部120と、ハウジング119の上部側の開口部に設けられ、ボール部120と摺動可能に接するベアリング部121aを有するプラグ121とを有する。これにより、ボール部120が、ハウジング119の収納孔119a内にて摺動可能に保持され、プッシュロッド114は、アッパアーム101に対して揺動自在となる。また、ハウジング119には、その下方側に形成された開口部を覆う樹脂製のブーツ122が取り付けられており、ブーツ122は、プッシュロッド114の揺動を許容しつつ、ハウジング119内への塵や水などの侵入を阻止する。
As shown in FIGS. 10A and 10B, the ball joint 118 is fixed to the
リンク部材112の中間部底辺部に連結ロッド116の一端が連結されるスタビライザー115は、この左右一対の連結ロッド116と、これら連結ロッド116の他端間を連結するスタビライザー本体123とを備える。スタビライザー本体123は、その中間部が左右一対の補強プレート83に支持ブラケット124を介して保持されており、車体フレーム11を構成するフロントアッパフレーム51と、クッションユニット113と、リンク部材112とから形成される空間部125に挿通される。また、一対の補強プレート83から突出するスタビライザー本体123の両端部は、後方に屈曲してリンク部材112と略平行に延び、左右一対の連結ロッド116の他端に連結される。
The
上記構造の鞍乗型車両10では、走行時に後輪17が地面から衝撃を受けると、後輪17を支持するサスペンションアーム103が揺動し、さらに、ボールジョイント118によって連結されたプッシュロッド114を介してリンク部材112が揺動する。したがって、後輪17の衝撃が、リンク部材112及び車体フレーム11に連結されて車体の前後方向に沿って配置されたクッションユニット113に伝達され、このクッションユニット113によって確実に吸収される。これにより、車体フレーム11への後輪17からの衝撃の伝達が大幅に抑えられ、車両10の良好な乗り心地が確保される。
In the straddle-
以上、説明したように、上記実施形態に係る鞍乗型車両10に用いられた車両のクッション取付構造によれば、一対の支持フレーム63を結合するための固定ボス132a,132b,132c,132dが、一対の支持フレーム63の外周よりも内側で、且つ、サスペンションアーム支持部137a,137b,137c,137dの近傍に設けられるので、固定ボス132a,132b,132c,132dが一対の支持フレーム63の内方であっても一対の支持フレーム63を確実に固定することができ、また、固定ボス132a,132b,132c,132dがサスペンションアーム103によって隠れて設けられるので、鞍乗型車両10の外観性を向上することができる。さらに、近傍に設けられた固定ボス132a,132b,132c,132dにより、サスペンションアーム支持部137a,137b,137c,137dの剛性を向上することができる。
As described above, according to the vehicle cushion mounting structure used in the saddle riding
また、一対の支持フレーム63を結合するための固定ボス132a,132bは、サスペンションアーム支持部137a,137bで覆われるので、鞍乗型車両10の外観性を向上することができ、また、サスペンションアーム支持部137a,137bの剛性を向上することができる。なお、一対の支持フレーム63を結合するための固定ボス132a,132b,132c,132dの少なくとも一つは、他の部材で覆われてもよく、この場合にも、鞍乗型車両10の外観性を向上することができる。
Further, since the fixed
また、一対の支持フレーム63を固定ボス132a,132b,132c,132dにて結合する連結ボルト135及びナット136は、支持フレーム63の外表面から突出しないように配置されるので、鞍乗型車両10の外観性をさらに向上することができる。
Further, the connecting
さらに、固定ボス132a,132b,132c,132dは、車輪17へ駆動力を伝達するチェーン34の軌道から外れた位置に配置されるので、固定ボス132a,132b,132c,132dがチェーン34と干渉することを防止することができる。
Further, since the fixed
また、一対の支持フレーム63の少なくとも一方は、車体内方に形成される位置決めボス131及び固定ボス132a,132b,132c,132dを有するので、チェーン34の周囲を完全に覆うことがなく、メンテナンス性を向上でき、且つ、一対の支持フレーム63の剛性を確保することができる。
In addition, since at least one of the pair of support frames 63 includes the
さらに、本実施形態では、固定部及びボス部として固定ボス132a,132b,132c,132dが用いられており、車体内方に形成されるボス部が、一対の分割フレームを結合するための固定部の延長線上に設けられるので、一対の支持フレーム63の内部構成が簡潔となり、チェーン34の周囲を完全に覆うことがなく、メンテナンス性を向上でき、且つ、一対の支持フレーム63の剛性を確保することができる。
Furthermore, in the present embodiment, fixed
10 鞍乗型車両
17 後輪(車輪)
34 チェーン
63 支持フレーム(分割フレーム)
103 サスペンションアーム
131 位置決めボス(ボス部)
132a,132b,132c,132d 固定ボス(固定部,ボス部)
135 連結ボルト(ボルト)
136 ナット
137a,137b,137c,137d サスペンションアーム支持部
10
34
103
132a, 132b, 132c, 132d Fixed boss (fixed part, boss part)
135 Connecting bolt (bolt)
136
Claims (4)
互いに突き合わせて結合される左右一対の分割フレームを備え、
前記一対の分割フレームの外表面には、車輪を懸架するサスペンションアームを支持するサスペンションアーム支持部を複数個備えるとともに、前記一対の分割フレームを結合するための固定部を複数個備え、
前記固定部は、前記サスペンションアーム支持部の近傍に設けられるとともに、ボルト及びナットによって結合され、前記ボルト及びナットは、該左右一対の分割フレームの外周よりも内側で外表面から突出しないように、前記分割フレームの外面に形成されたざぐり部内に配置され、
前記固定部の少なくとも一つは、前記サスペンションアーム支持部で覆われる
ことを特徴とする鞍乗型車両のフレーム構造。 A straddle-type vehicle frame structure,
Comprising a pair of left and right divided frames that will be bonded against each other,
The outer surface of the pair of divided frames includes a plurality of suspension arm support portions for supporting a suspension arm for suspending a wheel, and includes a plurality of fixing portions for coupling the pair of divided frames .
The fixing portion is provided in the vicinity of the suspension arm support portion and is coupled by a bolt and a nut, and the bolt and the nut do not protrude from the outer surface inside the outer periphery of the pair of left and right divided frames . It is arranged in a spot facing formed on the outer surface of the divided frame,
The straddle-type vehicle frame structure , wherein at least one of the fixed portions is covered with the suspension arm support portion .
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