JP4458923B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置に関し、特に画像データの符号化処理を行う画像処理装置に関する。
近年、インターネットに代表されるIPネットワークや、携帯電話機に代表される無線ネットワークは急激に進展しており、大容量化、広域化が進められている。また、画像符号化技術の標準化も進み、テレビ会議/テレビ電話を主な適用対象としてDCT(Discrete Cosine Transform)や動き補償予測といった符号化技術が広く用いられている。
このような状況の中で、IPや無線のネットワークを使って符号化画像を配信するサービスが急速に実用化されている。例えば、テレビ会議システムでは、複数のカメラで撮影した映像を符号化して符号化画像を生成し、ネットワークを通じてMCU(Multi point Control Unit)へ送信して、MCUではこれらの画像の分配制御を行ったりする。
ここで、1台のクライアント端末には複数のカメラが接続し、端末内部には例えば、H.261の単一の符号化回路のみが設置されているとする。すると、単一の符号化回路で複数の画像を符号化することになるが、このような場合、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う必要がでてくる。従来では、固定優先順位、回転優先順位により、符号化処理すべき画像を選択していた。
固定優先順位とは、複数のモジュールがあり、それらのモジュールから画像データを1つの符号化回路に入力する場合、モジュールの優先順位を固定的にあらかじめ決めておき、優先度の高いモジュールから出力された画像データを常に選択して符号化するものである。
また、回転優先順位とは、3つのモジュールA、B、Cがあった場合、A→B→C→A→B→C→A→・・・というように優先順位を回転させ、各モジュールから出力される画像データを順に選択して、1つの符号化回路で符号化するものである。
一方、従来技術としては、複数の圧縮符号化手段を有し、通信先との情報交換及び通信経路の状況にもとづき、使用すべき圧縮符号化手段が選択される技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平09−252462号公報(段落番号〔0011〕〜〔0021〕,第1図)
しかし、上記のような固定優先順位の調停方法では、低優先順位側のモジュールは常に符号化されなくなるおそれがあるといった問題があった。また、回転優先順位の調停方法では、固定優先順位の持つ欠点は解消できるが、符号化回路の処理能力に関係なく優先順位が順番に決定されるので、符号化効率の低下を招くといった問題があった。
例えば、高ビットレートの符号化が必要な入力画像と、低ビットレートの符号化でよい入力画像とがある場合、符号化処理能力に余裕がある場合に、低ビットレート側が選択されたり、逆に符号化処理能力に余裕がない場合に、高ビットレート側が選択されたりといった非効率的な選択がなされるおそれがあった。
さらに、回転優先順位の場合、なるべく品質を落としたくない入力画像に対して優先的に処理させるといったことができず、柔軟性に欠けるといった問題があった。
一方、従来技術(特開平09−252462号公報)は、複数の圧縮符号化手段を有し、この中から条件に合う圧縮符号化手段を選択する技術であるので、回路規模の大きな装置を対象にしており、1つのハードウェアの符号化回路のみを有して複数の入力画像の中から符号化すべき1つの画像データを選択するような装置には適用することはできない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の入力画像の符号化を行う場合、画像品質に関わるパラメータにもとづいて、効率よく優先度判定、調停制御を行い、高品質の符号化処理を実行する画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、画像データの符号化処理を行う画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、複数の入力画像データの中から、優先度情報にもとづき、1つの画像データを選択する画像データ選択部と、符号化処理能力が処理限界値以内の場合には、前記入力画像データのフレームレートの高さに応じて優先度を高くし、前記符号化処理能力が前記処理限界値を超える場合には、前記入力画像データのフレームレートの低さに応じて優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う調停制御部と、符号化処理時間内で処理可能な、選択された画像データの符号化処理を実行する符号化実行部とを有する。
ここで、画像データ選択部は、複数の入力画像データの中から、優先度情報にもとづき、1つの画像データを選択する。調停制御部は、符号化処理能力が処理限界値以内の場合には、入力画像データのフレームレートの高さに応じて優先度を高くし、符号化処理能力が処理限界値を超える場合には、入力画像データのフレームレートの低さに応じて優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う。符号化実行部は、符号化処理時間内で処理可能な、選択された画像データの符号化処理を実行する。
本発明の画像処理装置は、符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに十分な場合には、フレームレートの高い画像の優先度を高くし、符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに不十分な場合には、フレームレートの低い画像の優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行い、複数の入力画像データの中から、優先度情報にもとづき、1つの画像データを選択して符号化処理を実行する構成とした。これにより、効率よく優先度判定、調停制御を行うことができるので、高品質の符号化処理を実行することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は画像処理装置の原理図である。画像処理装置10は、画像データの符号化処理を行う装置である。
画像データ選択部13は、複数の入力画像データの中から、優先度情報(最も優先順位の高い入力画像の番号)にもとづき、1つの画像データを選択する。調停制御部14は、符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに十分な場合には、フレームレートの高い画像の優先度を高くし、符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに不十分な場合には、フレームレートの低い画像の優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う。優先度の詳細な計算方法については後述する。符号化実行部15は、符号化処理時間内で処理可能であって、画像データ選択部13で選択された画像データの符号化処理を実行する。
図2は画像処理装置の構成を示す図である。画像処理装置10は、入力画像処理部11、優先度判定パラメータ設定部12、画像データ選択部13、調停制御部14、符号化実行部15から構成される。
また、入力画像処理部11は、差分データ生成部11a〜11c、画像格納部11dから構成され、優先度判定パラメータ設定部12は、パラメータレジスタ12a−1〜12a−3、リクエスト生成部12b−1〜12b−3から構成される。なお、図では実際の符号化を行う符号化実行部15を、3系統の入力画像が時分割して使用する場合の構成例を示している。
差分データ生成部11a〜11cは、入力画像と、格納済みの画像との差分を求め、差分データを画像データ選択部13へ送信する。画像格納部11dは、参照用の画像を格納する(入力画像が原フレームなら、参照用画像は前フレームに該当する)。
動画像の符号化は、前後のフレームや、自フレームでデータの差分や相関にもとづいて符号化されるため、時分割で符号化実行を行うためには、フレーム間の差分情報などの相関情報を内部に記憶しておく必要があり、それら参照用の画像を画像格納部11dで格納するものである。
パラメータレジスタ12a−1〜12a−3は、優先度判定に必要な後述の各種パラメータや量子化係数等の値を設定・保持し、これらの情報を出力する。リクエスト生成部12b−1〜12b−3は、同期信号にもとづき、符号化リクエスト信号及びパラメータ情報を調停制御部14へ出力する。
調停制御部14は、リクエスト生成部12b−1〜12b−3からのリクエストに対して、後述の優先度判定計算を行い、符号化を優先すべき入力画像を選択する。そして、入力画像は調停制御部14からの画像番号によって指示されたものが、画像データ選択部13で選択され、後段の符号化実行部15へと入力されて、符号化処理が実行される。
次に調停制御部14で行われる優先度判定計算について説明する。調停制御部14は、リクエスト生成部12b−1〜12b−3からの符号化リクエスト信号にもとづき、符号化優先度を計算し、最も優先度の高い入力画像の番号を優先度情報として画像データ選択部13へ送信する。
優先度の計算式として、符号化実行部15の符号化処理能力Cが処理限界値H以内の場合には、優先度Prは式(1)で計算する。
Figure 0004458923
また、符号化実行部15の符号化処理能力Cが処理限界値Hを超えている場合には、優先度Prは式(2)で計算する。
Figure 0004458923
なお、符号化処理能力Cは、式(3)で表せる。
Figure 0004458923
Totalはリクエスト受付中の入力画像の総数である。Hはハードウェアが1秒あたりに処理できるマクロブロック数を示す数値で、あらかじめ符号化実行部15の性能を見積もっておくことにより、設定値として与えられる。例えば最大30fps、VGA(マクロブロック数1200)であり、すべてフレーム内符号化の場合の入力画像を符号化できる性能を持つ符号化実行部15であれば、H=30×1200となる。
また、Mはレジスタ設定で与えられる入力画像の優先度係数であり、動画品質を落としたくない場合は、レジスタ設定により該当画像の優先度係数を下げて優先度を上げる。Pはフレーム内符号化であるか、フレーム間符号化であるかを示すフラグであり、Sは画像をマクロブロック(16×16)に分割した時のマクロブロックの個数である。
なお、式(1)、式(2)の分母のP・Sは、符号化実行部15の処理負荷の重み値を表している。したがって、Pのフラグ値として、例えば、フレーム内符号化であれば1、フレーム間符号化なら2とする。フレーム間符号化の方がフレーム内符号化よりも値を大きくする理由は、フレーム間符号化は参照画像の読み込みと動きベクトル探索により、フレーム内符号化よりも倍程度の処理時間がかかると想定されるからである(よって、フレーム間符号化の値を大きくして、重み値を大きくする)。
また、Fはフレームレート、Nは入力画像が処理性能の不足により連続で符号化をスキップされた回数(符号化処理時間に間に合わないときに、飛ばされた処理回数のこと)を表す。
ここで、式(1)、式(2)の意味するところについて説明する。C<Hの場合に式(1)では、符号化スキップ回数の累乗の2NとフレームレートFとの掛け算が分子になっている。これは、フレームレートが高く、符号化処理が何度もスキップされるような入力画像に対しては、この入力画像の優先度を上げることを意味している。また、2Nとしているのは、符号化処理が実行されなかった回数が多い入力画像ほど、倍々に値を大きくしてその画像の優先度を上げようとするものである(式(1)、式(2)では2Nとしたが、2以外の数値のべき乗にしてもよい)。
また、優先度係数Mを分母に持ってくることで、特定画像の符号化処理を優先させるには、優先度係数Mを下げることで特定画像の優先度が上がるようになっている。例えば、フレームレートは低いけれども、ある入力画像の重要度が高く、この入力画像の符号化処理を優先させたい場合には、該当のパラメータレジスタにおいて、優先度係数Mの値を下げて分母の値を小さくすることで、優先度を上げたりする。
一方、H≦Cの場合に式(2)では、符号化スキップ回数の累乗の2Nが分子へ、フレームレートFが分母にきている。これは、フレームレートが低く、符号化処理が何度もスキップされるような入力画像に対しては、この入力画像の優先度を上げることを意味している。また、Mを分母に持ってきているので、式(1)と同様に、特定画像の符号化処理を優先させるには、優先度係数Mを下げることで特定画像の優先度が上がるようになっている。
なお、優先度判定の算出の結果、同じ最優先度の値を持つ入力画像が複数あった場合は、C<Hのときならば、その中で一番高いフレームレートの入力画像を選択し、H≦Cのときならば、その中で一番低いフレームレートの入力画像を選択する。または、フレームレートにも差がないような場合には、入力画像の番号の若い方を選択する。
図3は調停制御部14の構成を示す図である。3系統入力画像に対応した構成例を示している。調停制御部14は、処理能力判定部14a、優先度計算部14b、優先度判定部14cから構成される。また、優先度計算部14bは、フレームスキップ数Nカウンタ14b−1〜14b−3、演算部14b−4〜14b−6、優先度判定部14cから構成される。
処理能力判定部14aは、パラメータ情報(S、F、P)を受信し、式(3)で示した積和計算を行って処理能力Cを求め、あらかじめ与えられている処理限界値Hと比較する。そして比較結果を優先度計算部14bへ送信する。
優先度計算部14bに対し、フレームスキップ数Nカウンタ14b−1〜14b−3は、符号化リクエスト信号をカウントし、Nを出力する。ここで、入力画像#1〜#3に対応するカウンタをフレームスキップ数Nカウンタ14b−1〜14b−3とすると、符号化実行部15によって例えば、入力画像#1の符号化が行われたならば、入力画像#1対応のフレームスキップ数Nカウンタ14b−1は、リセットされてゼロからカウントされる。また、このとき、入力画像#2、#3は符号化されていないので、フレームスキップ数Nカウンタ14b−2、14b−3は+1インクリメントされる。
演算部14b−4〜14b−6は、処理能力判定部14aからの比較結果にもとづき、式(1)または式(2)のいずれかを選択し、受信したパラメータ情報(M、P、S、F)及びNから積算/除算の演算を行い、計算結果を出力する。優先度判定部14cは、計算結果から優先度判定を行い、最も優先度の高い入力画像の番号を優先度情報として、画像データ選択部13へ送信する。
このように、調停制御は、ハードウェアのみで構成することができ、ソフトウェアを用いての複雑な処理を不要とし、簡易な回路構成で式(1)〜式(3)の計算を実行して、符号化すべき入力画像の優先度を効率よく求めることができる。
図4は調停制御の動作を示すフローチャートである。3つの入力画像として、入力画像#1〜#3の調停制御を示す。
〔S1〕処理能力判定部14aは、符号化処理能力Cが処理限界値H以内か否かを判定する。C<HならステップS2へ、H≦CならステップS3へいく。
〔S2〕優先度計算部14bは、式(1)にもとづき優先度を計算する。
〔S3〕優先度計算部14bは、式(2)にもとづき優先度を計算する。
〔S4〕優先度判定部14cは、入力画像#1、#2の判定を行い、#1>#2ならステップS5へ、そうでないならステップS6へいく。
〔S5〕優先度判定部14cは、入力画像#1、#3の判定を行い、#1>#3ならステップS7へ、そうでないならステップS8へいく。
〔S6〕優先度判定部14cは、入力画像#2、#3の判定を行い、#2>#3ならステップS9へ、そうでないならステップS8へいく。
〔S7〕優先度判定部14cは、入力画像#1の選択指示を送信する。
〔S8〕優先度判定部14cは、入力画像#3の選択指示を送信する。
〔S9〕優先度判定部14cは、入力画像#2の選択指示を送信する。
〔S10〕画像データ選択部13は、指示された入力画像を選択し、符号化実行部15へ送信する。
次に優先度判定の処理についてさらに詳しく説明する。符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに十分な場合には、フレームレートの高い画像の優先度を高くし、符号化処理能力が、リクエストされた符号化を実行するのに不十分な場合には、フレームレートの低い画像の優先度を高くしている。この理由について図5、図6を用いて説明する。
最初に、符号化処理性能が、リクエストされたすべての符号化を実行するのに十分な場合(C<H)を考える。図5は低フレームレートの優先度を高くした場合の符号化処理の流れを示す概念図である。入力画像#1のフレームレートを30fps、入力画像#2のフレームレートを15fpsとする。また、入力画像#1の1フレーム画像サイズ<入力画像#2の1フレーム画像サイズである。
入力画像#1のフレームレートは30fpsであるから、1sec間に30フレームあり、1つのフレームの処理時間は最大1/30sec必要とする。また、入力画像#2のフレームレートは15fpsであるから、1sec間に15フレームあり、1つのフレームの処理時間は最大1/15(=2/30)sec必要とする。
図に示すように、入力画像#2の方を優先して先に処理した場合、入力画像#2は、0/30secから処理が開始し、0/30sec〜2/30secまでの時間t3内で処理は終了しているが、入力画像#1の1フレーム目は、入力画像#2の処理終了時に処理が開始するので、0/30sec〜1/30secの時間t1内で処理を開始できない。このため、続く2フレーム目と一緒に、1/30secよりも短い時間内で2つのフレームを処理しなければならなくなるので、1フレーム目に対しては、処理が飛ばされて符号化が行われない可能性がある。
図6は高フレームレートの優先度を高くした場合の符号化処理の流れを示す概念図である。式(1)に示すような演算を行えば、高フレームレートの優先度が高くなる。
図を見ると、高フレームレートの優先度が高い場合には、入力画像#1の1フレーム目は、0/30sec〜1/30secまでの時間t1内で処理が開始し、時間t1内で処理が終了するので、1/30sec以内で符号化できている。また、入力画像#1の2フレーム目は、1/30sec〜2/30secまでの時間t2内で処理が開始し、時間t2内で処理が終了するので、1/30sec以内で符号化できている。さらに、入力画像#2は、時間t1内で処理が開始し、時間t2内で処理が終了するので、2/30sec以内で符号化できている。
このように、すべてのフレームが処理時間内に終了していることがわかる。
一方、符号化処理性能が、リクエストされたすべての符号化を実行するのに不十分な場合は(H≦C)、低フレームレート側を優先する。なぜなら、低フレームレートのほうが1フレームの重みが大きく、符号化し損なった場合の動画品質への影響が大きいと考えられるためである。
に優先度判定の具体的な動作例について説明する。3系統の入力画像があり、それぞれ入力画像#1〜#3とする。そして、入力画像#1〜#3の符号化条件は下記の通りとする。
#1: 30fps、画像サイズ196×128(マクロブロック数96)
#2: 15fps、画像サイズ128×128(マクロブロック数64)
#3: 30fps、画像サイズ128×64(マクロブロック数32)
また、入力画像#1〜#3はすべて優先度係数M=1であり、すべてフレーム内符号化(P=1)とする。そして、符号化実行部15の性能は、事前の性能見積もりにより、2400MB/sec程度と解っているものとする(MBはマクロブロックの意味)。
そして、符号化処理能力Cを式(3)を用いて、入力画像#1〜#3に対するS×Fの総和を計算すると、C=96×30+64×15+32×30=2880+960+960=4800MB/secであり、符号化実行部15の処理性能を超えていることがわかる。したがって、優先度判定には式(2)が選択される。優先度の初期値は、式(2)から計算すると、それぞれ、#1=1/2880、#2=1/960、#3=1/960となる。
図7は符号化処理の流れを示す概念図である。図中では簡単にするため、優先度の逆数を示す(よって、逆数の小さいものほど優先度が高く符号化が優先される)。なお、優先度の逆数の下に書かれている○×は、そのフレームの入力画像の符号化を実行できたかどうかを表している。
ここで、符号化実行部15では、n系統の入力画像を符号化処理する場合には、n+1個の画像データ格納部(画像データ選択部13から出力された画像データを格納するn+1個の格納領域)を有している。これらの画像データ格納部から1つが実際の符号化処理のための格納領域となる。
例えば、入力画像#1〜#3であるならば、取り込み用の3つの画像データ格納部の他に1つの符号化処理用の画像データ格納部がある。この場合、1つの画像データ格納部の中から符号化処理用の画像データの読み出しが終了したならば、他の画像データ格納部を選択してここから画像データを読み出すことになる。このとき、先ほど符号化処理用に使用していた画像データ格納部と他の2つの画像データ格納部が入力画像#1〜#3の取り込み用になる。
〔S21〕#1の優先度=2880、#2の優先度=960、#3の優先度=960であり、なので、#2→#3→#1の順で符号化を行う。1/30sec以内で#2の符号化が終了し、#3の符号化へ移る。また、#1は、ステップS21以内に開始できないのでスキップされる。したがって、#1は×、#2は○、#3は○となる。
〔S22〕#の処理が継続される。#1の優先度=1440(ステップS21で1回スキップされたため2880→1440となる)、#3の優先度=960なので、#2の処理終了後、#3→#1の順で符号化を行う。ステップS22以内で#3の符号化が終了し、#1の符号化へ移る。したがって、#1は○、#3は○となる。なお、#2は15fpsなので、2/30sec間毎に処理が行われればよい。したがって、0/30sec〜2/30sec以内で1つの#2が終了しているので、優先度及び○×の記号は、ここではハイフンで表示している。
〔S23〕#1の処理が継続される。#1の優先度=2880、#2の優先度=960、#3の優先度=960なので、#1の処理終了後、#2→#3→#1の順で符号化を行う。ただし、#2の処理はステップS23以内に開始できるが、#3及び新たな#1はステップS23以内に開始できないので、#1は×、#2は○、#3は×となる。
〔S24〕#2の処理が継続される。#1の優先度=1440(ステップS23で1回スキップされたから2880→1440)、#3の優先度=480(ステップS23で1回スキップされたから960→480)であり、#2の処理終了後、#3→#1の順で符号化を行う。ただし、#3の処理はステップS24以内に開始できるが、#1はステップS24以内に開始できないので、#1は×、#3は○となる。また、2/30sec〜4/30sec以内で1つの#2の処理が終了しているので、#2の優先度及び○×の記号は、ハイフンで表示している。
〔S25〕#1の優先度=720(ステップS23、S24で2回スキップされたから2880→1440→720)、#2の優先度=960、#3の優先度=960であり、#1→#2→#3の順で符号化を行う。#1の処理はステップS25から開始し、#2は4/30sec〜6/30sec以内に開始し、#3はステップS25以内に開始できないので、#1は○、#2は○、#3は×となる。
〔S26〕#1の処理が継続される。#1の優先度=2880、#2の優先度=960、#3の優先度=480(ステップS25で1回スキップされたから960→480)であり、#1の処理終了後、#3→#2→#1の順で符号化を行う。ただし、#3、#2の処理はステップS26以内に開始し、#1はステップS26以内に開始できないので、#1は×、#3は○となる(#2の○はステップS25で付けたので、ここではハイフンで表示している)。
〔S27〕#2の処理が継続される。#1の優先度=1440(ステップS26で1回スキップされたから2880→1440)、#2の優先度=960、#3の優先度=960であり、#2の処理終了後、#2→#3→#1の順で符号化を行う。ただし、新たな#2の処理はステップS27以内に開始するが、#1と#3はステップS27以内に開始できないので、#1は×、#2は○、#3は×となる。
〔S28〕#2の処理が継続される。#1の優先度=720(ステップS26、S27で2回スキップされたから2880→1440→720)、#3の優先度=480(ステップS27で1回スキップされたから960→480)であり、#2の処理終了後、#3→#1の順で符号化を行う。#3の処理はステップS28以内に開始し、#1もステップS28以内に開始している。したがって、#1は○、#3は○となる。なお、6/30sec〜8/30sec以内で1つの#2の処理が終了しているので、#2の優先度及び○×の記号は、ハイフンで表示している。以降、同様な動作が行われる。
以上説明したように、単一の符号化回路を持つ装置に複数の入力画像がある場合、簡単なハードウェア構成で、符号化効率を上げるための優先度判定計算を行って、最適な1つの入力画像を符号化する構成とした。これにより、入力画像を並列に効率よく符号化することが可能になる。
に携帯電話機に適用した例について説明する。図8は携帯電話機によるブロードキャストを示す図である。携帯電話機20は、カメラ部21、画像処理部22、画像データ配信部23から構成される。カメラ部21は画像を撮影して、撮影画像を格納するメモリを有する。画像処理部22は、画像処理装置10の機能を有する。画像データ配信部23は、受信端末側が要求する仕様(画像サイズ、フレームレート等)に対応した、符号化後の画像データを配信する。
ここで、携帯電話機20では、カメラ部21で撮影した画像を、他の携帯電話機30、パソコン40、デジタル放送対応のテレビ50などにリアルタイムで映像配信を行う。ただし、双方が携帯電話機であっても処理できる画像サイズやフレームレートは異なっているので、その際接続される端末の処理性能によって、画像サイズやフレームレートを最適なものにできることが望ましい。
図では、携帯電話機30には低フレームレート/低画像サイズの画像データを配信し、パソコン40、テレビ50には高フレームレート/高画像サイズの画像データを配信している。
レームレートや画像サイズにもとづき、優先度を計算し、効率よく並列に符号化処理できるようにしたので、受信側の要求する画像サイズ、フレームレートが増大していき、発信側の携帯端末の符号化性能を超えるような場合であっても、複数の受信端末に対応した符号化ストリームを発信することが可能になる。
なお、上記の説明では、画像処理装置10を携帯電話機に応用した例を示したが、携帯電話機に限らず、テレビ会議システムのクライアント端末やその他の映像処理機器に幅広く適用可能である。
像処理装置の原理図である。 画像処理装置の構成を示す図である。 調停制御部の構成を示す図である。 調停制御の動作を示すフローチャートである。 低フレームレートの優先度を高くした場合の符号化処理の流れを示す概念図である。 高フレームレートの優先度を高くした場合の符号化処理の流れを示す概念図である。 符号化処理の流れを示す概念図である。 帯電話機によるブロードキャストを示す図である。
符号の説明
10 画像処理装置
13 画像データ選択部
14 調停制御部
15 符号化実行部

Claims (5)

  1. 画像データの符号化処理を行う画像処理装置において、
    複数の入力画像データの中から、優先度情報にもとづき、1つの画像データを選択する画像データ選択部と、
    符号化処理能力が処理限界値以内の場合には、前記入力画像データのフレームレートの高さに応じて優先度を高くし、前記符号化処理能力が前記処理限界値を超える場合には、前記入力画像データのフレームレートの低さに応じて優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う調停制御部と、
    符号化処理時間内で処理可能な、選択された画像データの符号化処理を実行する符号化実行部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記調停制御部は、符号化スキップ回数をN、フレームレートをF、優先度係数をM、フレーム内符号化またはフレーム間符号化のいずれであるかを示すP、マクロブロック数をSとし、前記符号化実行部の符号化処理能力が処理限界値以内の場合、優先度は、(2N・F)/(M・P・S)で計算して、符号化スキップ回数Nが多く、フレームレートFが高い画像の優先度を上げ、特定画像の符号化処理を優先させるには優先度係数Mを下げることで特定画像の優先度を上げる調停制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記調停制御部は、符号化スキップ回数をN、フレームレートをF、優先度係数をM、フレーム内符号化またはフレーム間符号化のいずれであるかを示すP、マクロブロック数をSとし、前記符号化実行部の符号化処理能力が処理限界値を超える場合には、優先度は、2N/(M・P・S・F)で計算して、符号化スキップ回数Nが多く、フレームレートFが低い画像の優先度を上げ、特定画像の符号化処理を優先させるには優先度係数Mを下げることで特定画像の優先度を上げる調停制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. カメラ機能を有する携帯電話機において、
    カメラで撮影された複数の入力画像データの中から、優先度情報にもとづき、1つの画像データを選択する画像データ選択部と、符号化処理能力が処理限界値以内の場合には、前記入力画像データのフレームレートの高さに応じて優先度を高くし、前記符号化処理能力が前記処理限界値を超える場合には、前記入力画像データのフレームレートの低さに応じて優先度を高くするように、優先度を計算して、どの入力画像を優先して符号化するかの調停制御を行う調停制御部と、符号化処理時間内で処理可能な、選択された画像データの符号化処理を実行する符号化実行部と、から構成される画像処理部と、
    受信端末側が要求する仕様に対応した、符号化後の画像データを配信する画像データ配信部と、
    を有することを特徴とする携帯電話機。
  5. 前記調停制御部は、符号化スキップ回数をN、フレームレートをF、優先度係数をM、フレーム内符号化またはフレーム間符号化のいずれであるかを示すP、マクロブロック数をSとし、前記符号化実行部の符号化処理能力が処理限界値以内の場合、優先度は、(2N・F)/(M・P・S)で計算して、符号化スキップ回数Nが多く、フレームレートFが高い画像の優先度を上げ、前記符号化実行部の符号化処理能力が処理限界値を超える場合には、優先度は、2N/(M・P・S・F)で計算して、符号化スキップ回数Nが多く、フレームレートFが低い画像の優先度を上げ、または特定画像の符号化処理を優先させるには優先度係数Mを下げることで特定画像の優先度を上げる調停制御を行うことを特徴とする請求項4記載の携帯電話機。
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