JP4456751B2 - 木質合成材に対する木目模様の表出方法 - Google Patents

木質合成材に対する木目模様の表出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木粉等のセルロース系破砕物を主な成形素材とした木質合成材に対する木目模様の表出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物のリサイクルとして、現在、木粉等のセルロース系破砕物と樹脂とを配合し、この配合ペレットを原料として押出成形され、このようにして得られた木質合成材が板材等として建築材料、その他に用いられている。
【0003】
木質合成材の表面は、押出成形時に樹脂成分が表面に浸出する関係で、主として樹脂成分のみの樹脂分が焼けこげたような色合いの樹脂表皮層として形成され、この薄い樹脂表皮層の下にセルローズと樹脂との混合(結合)成分が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この樹脂表皮層の表面はつやつやと光沢があって、それが塗装面に見えるために木質感に劣り、また、木目模様もないこともあって、建材等に使用した場合に、自然木の有する心を落ちつかせる面が感じられなかった。
【0005】
従来、アルミ押出成形においては、特殊なアルマイトの手法により木目模様を表わしているが、アルマイト表面の光沢のために、自然の木目模様の感覚に乏しかった。しかし、いずれにしても、木質合成材にアルマイト加工による木目模様を表わすことは困難である。また、木目模様を表わす他の手段として、押出形材の表面に木目模様の印刷シートを貼着することも行われるが、この手法を採った場合、作業が容易でないことはもちろん、印刷シートを要する等、コスト高となることは避けられなく、しかも、木質合成材の有する木質を何ら活かすことができない難点がある。
【0006】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、サンディング加工により木質合成材の有する木質感をさらに高めながら、それをベースに不規則に木目模様を表わすこととなるために、自然さが感じられる表現となる木質合成材に対する木目模様の表出方法を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、木粉等のセルロース系破砕物と熱可遡性樹脂とが主な成形素材となる押出成形された木質合成材をワークとして、循回するサンド面においてサンディング加工を施こす木目模様の表出方法であって、循回するサンド面に予め複数の線状傷を循回方向に沿って形成しておき、その循回方向に対して線状傷を横行及び/又は蛇行するようにワーク表面とサンド面とを相対移動させることにより、線状傷が当たる部分に、ワーク表面の樹脂表皮層の色調が斑線状に残るようにする木質合成材に対する木目模様の表出方法を提供するものである。
【0008】
木質合成材に対する木目模様の表出方法を上記のように構成したから、循回するサンド面にワークを一端からかけると、樹脂表皮層が少しずつ研削されて地の色に近づく。一方、線状傷が当たる箇所では研削の進行が遅く、その横行、蛇行の幅範囲において、樹脂表皮層が残存して、この残存色が横行、蛇行が複合する線状傷の動きにより太い線、細い線、濃淡の線というように規則性を欠いて発生する。このため、サンド面で研削された面は、粗削りにより木質の繊維様の筋2が見えるように表われ、線状傷が横行、蛇行する箇所では、木質の繊維面に自然木に見られると同様の柾目模様1が表われたような状態となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明において、サンド面8に線状傷10を形成する手段は特に限定するものではないが、軸針23とその治具21を用いると(請求項2)、多数の線状傷10を能率的に形成することができる。また、サンドベルト9にサンド面8を形成する際に、サンド面8の未形成において線状傷(実質的には傷ではないが)を設けることもできる。
【0010】
また、サンド面の循回方向Rに対して線状傷10を横行、蛇行させるものであるが、これはワークとしての木質合成材Wの進行方向との相対関係で意味あることから、逆にそのワークを横行、蛇行させても同様に木目模様1を表出させることができる。
【0011】
サンド面の循回速度は、一定であっても良いが、インバーター等で回転スピードを遅速に制御することにより、さらに木目模様を自然木に近い模様に表わすことができる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、木質合成材の表面に樹脂が浸出して光沢を有し、その樹脂表出層が地の色と濃淡の違いがあることを巧みに利用したもので、サンド面で研削されて表面の光沢を失うことにより木質感が全体的に表出し、線状傷が当たる箇所では、その横行、蛇行によって自然の柾目に似た木目模様が表出されるため、ほとんど自然木と見分けがつかない程度にワークを加工することができ、加えて、その作業が容易で他部材も要しなくコスト的に有利である等の優れた効果がある。
【0013】
【実施例】
図1はロータリー式サンディング加工盤Mに木質合成材Wをかけてプロフィール研削している状態を示したもので、木質合成材Wには、図6に示すように、フルートを有する特殊断面の板材を用い、それが一面が見える使用となる建材であるために、見える上半側に木目模様1を表わした。同図において、下半側の黒塗り部分が未加工面であって、未加工面では樹脂表皮層3がそのまま残存している。その表皮層3を仮に一部切欠したとして地4の部分を説明の都合上図示した。すなわち、側面6および角面を含む上半側の表皮層3がサンディング加工により不完全に研削され、全体的に繊維様の筋2が入る。そして、表皮層3が濃い茶色、地4が薄い茶色(やまぶき色)であるので、不完全研削に伴うわずかな濃淡や色調の差により、筋2を有する木質面に柾目に似た木目模様1が表出される(図5、図6)。
【0014】
サンディング加工盤Mは、上部ドラム5と下部ドラム7との間にサンドベルト9が掛けられ、その上端が露出するように、上部ドラム5を挟む摺動台11、11が置かれ、その上に木質合成材Wが滑走するように、摺動台11、11の上に駆動ベルト13が上下可能に装備される。なお、駆動ベルト13は、前後一対のプレスローラ15、15に掛けられ、その間にプレスパット16が設けられ、プレスパット16により研削の強弱が加減されるようになっている。
【0015】
サンドベルト9には、循回方向Rへ真直ぐに数条の線状傷10が形成されている。また、上部ドラム5は、図2に示すように、その支軸17が出入り(矢印P方向)するようになっているので、その出入りにより、線状傷10は循回方向Rに対して横行する。さらに、支軸17は、図示しないカム機構により継手19を中心に横方向(矢印Q)へ水平に揺動するために、線状傷10は、循回方向Rに対して左右交互に傾斜して蛇行する。この横行と蛇行との複合化された線状傷10の複雑な動きにより木質合成材Wの表面に木目模様1が表われる(図5、図6)。
【0016】
つまり、線状傷10が比較的多く当たる部分では、研削が少ないために元の樹脂表皮層3に近い濃い色となり、サンド面8が当たる箇所が地4の色に近く淡い色となり、淡い色に対する濃い色の部分が自然な木目模様1として表われる。なお、工程的には、側面6からアール面取り(自動かんな)に移り、表面のフロフィールサンダーに移行するのが良い。
【0017】
図3および図4は、サンドベルト9に線状傷10を形成する方法を示したもので、これによれば、前後摺動台11、11の間に治具21を置いて固定し、治具21に取り付けられる複数の軸針23によって、その本数の線状傷10が同時に形成される。24が針先である。
【0018】
治具21は、横長の鋼鉄製部材であって、それには軸針23を嵌入する多数の保持孔25が千鳥状の2列において等間隔に配列され、一端に取付金具27がねじ29により直角に取り付けられ、取付金具27を摺動台11の側面にビス31で締め付けて固定するようにしてある。そのため、取付金具27にビス31の通し孔33を、摺動台11にビス31の螺入孔35がそれぞれ穿設される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法に使用する一例のロータリー式サンディング加工盤を使用状態において示す説明図である。
【図2】同加工盤におけるサンド面を拡大して示す平面図である。
【図3】サンド面に線状傷を形成するための同加工盤の使用状態を示す説明図である。
【図4】同線状傷を形成する軸針およびその取付用の治具を示す斜視図である。
【図5】木質合成材の板表面に表出した木目模様を示す平面図である。
【図6】特殊断面に押出し成形された木質合成材に上半側にのみ木目模様を表わし、下半側を樹脂表皮を一部切欠し地を出して示す斜視図である。
【符号の説明】
M ロータリー式サンディング加工盤
W ワークとしての木質合成材
R 循回方向
1 木目模様
3 樹脂表皮層
8 サンド面
9 サンド面を有するサンドベルト
10 線状傷
11 摺動台
21 治具
23 軸針
24 針先
25 保持孔

Claims (2)

  1. 木粉等のセルロース系破砕物と熱可遡性樹脂とが主な成形素材となる押出成形された木質合成材をワークとして、循回するサンド面においてサンディング加工を施こす木目模様の表出方法であって、循回するサンド面に予め複数の線状傷を循回方向に沿って形成しておき、その循回方向に対して線状傷を横行及び/又は蛇行するようにワーク表面とサンド面とを相対移動させることにより、線状傷が当たる部分に、ワーク表面の樹脂表皮層の色調が斑線状に残るようにすることを特徴とする木質合成材に対する木目模様の表出方法。
  2. サンド面に線状傷を形成する手段において、軸の先端に針先を有する軸針と、軸針を嵌入する多数の保持孔が配列される治具とを用い、ロータリー式サンディング加工盤にその治具を固着し、選択された保持孔に嵌入された軸針を、循回するサンド面に接触させることを特徴とする請求項1記載の木質合成材に対する木目模様の表出方法。
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