JP4451947B2 - 櫛付き容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、酸化染毛剤、酸性染毛料(ヘアマニキュア)、毛髪脱色剤等の毛髪化粧料を内部に収容するとともに、その内部に収容された毛髪化粧料を直接髪に塗布することのできる櫛付き容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の櫛付き容器としては、例えば図6(a),(b)に示すような構成のものが知られている。この櫛付き容器41は、毛髪化粧料を収容する容器本体42と、その容器本体42に取付けられた蓋体43とから構成されている。蓋体43は、板状をなす複数の櫛歯44からなる櫛部45を備えており、その櫛歯44内には一定の孔径を有し容器本体42内と連通する連通路46が設けられている。また、櫛歯44の両面には連通路46と連通する吐出口47が形成されている。そして、容器本体42内に収容された毛髪化粧料は連通路46を介して吐出口47から吐出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来構成においては、毛髪化粧料が連通路46に詰まり使用に支障をきたすおそれがあった。そこで、連通路46に毛髪化粧料が詰まるのを防ぐために、次の二つの方法が考えられている。
【0004】
一つは、毛髪化粧料の粘度を下げるという方法である。しかし、粘度を下げると吐出口47から吐出させた毛髪化粧料を櫛歯44間等に保持させるのが困難となり、毛髪化粧料が垂れ落ちる「液だれ」の原因となる。また、毛髪化粧料の種類によっては粘度の高い方が効果の高いものもあり、この方法では上記の問題点を根本的に解消することができない。例えば、白髪染め用の染毛料の場合、その目的からして髪の全体に完全かつ均一に染毛料を塗布することが望ましく、そのためには粘度の高いクリーム状のものが適している。また、高粘度の毛髪化粧料は髪を傷めるおそれが少なく、トリートメント効果も高い。
【0005】
もう一つの方法は、上流側の連通路の断面積を大きくすることであり、具体的には図7(a),(b)に示すノズル式アプリケータや、特開平5−15407号公報に開示される泡状化粧料塗布用具である。
【0006】
ノズル式アプリケータ51は、毛髪化粧料を収容する容器本体52と、その容器本体52に取付けられた蓋体53とから構成されている。蓋体53は、円錐形状のノズル54を一つ備えており、そのノズル54内には上流側に向かうに従って拡径し容器本体52内と連通する連通路55が設けられている。また、ノズル54の先端には連通路55と連通する吐出口56が形成されている。そして、容器本体52内に収容された毛髪化粧料は連通路55を介して吐出口56から吐出されるようになっている。しかし、この場合、毛髪化粧料が連通路55に詰まるおそれを少なくすることはできるが、一旦連通路55が詰まると連通路55が一つしかないために即使用に支障をきたすという問題があった。
【0007】
特開平5−15407号公報に開示される泡状化粧料塗布用具の場合、同公報の図3(a)に示されるように、櫛歯内の連通路は櫛歯の厚さ方向において上流側に向かうほど拡幅するように形成されている。しかし、連通路が拡幅するのに伴って櫛歯の厚みも増すように形成されているため、コーミングするときの抵抗が大きくなり、櫛通りが悪くなるという問題があった。
【0008】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、櫛通りを良好に維持しつつ、櫛歯内に設けられた連通路の詰まりを抑えることができる櫛付き容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の櫛付き容器は、毛髪化粧料を収容する容器本体と、容器本体から延出された複数の櫛歯からなる櫛部とを備え、前記櫛歯は板状をなし、櫛歯をその幅方向がコーミングの際の櫛部の操作方向に平行するように配設するとともに、櫛歯内には容器本体内と連通する連通路を設け、さらに連通路と連通する吐出口を櫛歯に形成し、容器本体内に収容された毛髪化粧料を連通路を介して吐出口から吐出するように構成した櫛付き容器であって、前記櫛歯の厚さ及び櫛歯間の間隔が櫛歯の長さ方向において一定となるように構成するとともに、前記連通路を、櫛歯の厚さ方向においては一定の幅となるように形成し、かつ櫛歯の幅方向においては上流側に向かうに従って連続的に又は段階的に拡幅するように形成することにより、連通路を上流側に向かうに従って断面積が拡大するように形成したことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明の櫛付き容器は、請求項1に記載の発明において、前記毛髪化粧料は酸化染毛剤であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明の櫛付き容器は、請求項1に記載の発明において、前記毛髪化粧料は第1剤と第2剤とからなる二剤式の酸化染毛剤であり、その第1剤と第2剤がともに水中油滴型(O/W型)乳化物であることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明の櫛付き容器は、請求項3に記載の発明において、前記酸化染毛剤の第1剤の粘度は8000〜100000センチポアズ(cps)であり、第2剤の粘度は5000センチポアズ(cps)以下であることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明の櫛付き容器は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記酸化染毛剤の第1剤は5重量%以上の高級アルコールを含む水中油滴型(O/W型)乳化物であることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、櫛付き容器11は、有底円筒状の容器本体12と、その容器本体12の上部開口部に嵌合された蓋体13とから構成されている。容器本体12は可撓性を有する合成樹脂によって形成され、その内部には毛髪化粧料が収容されるようになっている。
【0014】
容器本体12胴部の一側部には、バーコード状に多数の凹凸を形成することによって滑り止め部14が設けられ、容器本体12を把持する際の滑り止めの役割をすることができるとともに、目視しなくても櫛付き容器11の向きを容易に把握することができるように構成されている。また、図2(a),(b)に示すように、容器本体12の上部開口部を構成する開口筒15は、容器本体12の上端部を縮径することによって円筒状に形成され、その外周面には雄ネジ部16が設けられている。
【0015】
蓋体13の下部には、ほぼ円筒状に形成された嵌合筒17が配設されている。この嵌合筒17の内周面には、前記開口筒15の雄ネジ部16と螺合するための雌ネジ部18が設けられている。図1に示すように、嵌合筒17の外周面には、所定間隔をおいて複数の滑り止め突条19が上下方向に延びるように突設され、容器本体12に蓋体13を螺着させる際に滑り止めの役割をすることができるようになっている。
【0016】
嵌合筒17の上方には首部20が設けられ、その首部20の上方には複数の櫛歯21からなる櫛部22が設けられている。図2(a),(b)に示すように、首部20の内側は中空に形成され、容器本体12内の毛髪化粧料を櫛部22に供給するための供給空間23となっている。また、この供給空間23の下端部には、円筒状に形成された嵌合突部24が垂下され、容器本体12に蓋体13を螺着させたとき、容器本体12の開口筒15の上端に内嵌されるようになっている。
【0017】
図1、図2(a),(b)及び図3(a)に示すように、櫛部22は、10枚の櫛歯21から構成されている。10枚の櫛歯21はそれぞれ略三角板状をなすとともに一定の厚みを有し、首部20の上面から上方に突設されている。このとき、各櫛歯21は櫛部22の長さ方向に対し、同一の間隔をおいて一列に並んで配設されるとともに、コーミングの際の櫛部22の操作方向と櫛歯21の幅方向とが平行するようになっている。また、図2(a)に示すように、隣接する櫛歯21間の間隔は櫛歯21の長さ方向において一定となっている。なお、櫛部22を構成する櫛歯21の数は、操作性の点から5〜10枚が好ましい。
【0018】
図2(a)に示すように、櫛部22の両端部にそれぞれ位置する2枚ずつの櫛歯21(計4枚)を除く中央に位置する6枚の櫛歯21内には、供給空間23に連通する連通路25が穿設されている。この連通路25は櫛歯21の長さ方向に延びて櫛歯21の先端部で櫛歯21の厚さ方向に曲がり、各櫛歯21の両面において開口して吐出口26となっている。そして、供給空間23から吐出口26に至る毛髪化粧料の供給路を形成している。
【0019】
連通路25は、図2(a)に示すように、櫛歯21の厚さ方向においては常に一定の幅であるが、図2(b)に示すように、櫛歯21の幅方向においては下流側(櫛歯21の先端側)から上流側(櫛歯21の基端側)に向かうに従って連続的に拡幅するように形成されている。そして、図3(b)に示すように、連通路25の断面形状は、下流側の端部においては円形であるが、それより上流側においては長軸が櫛歯21の幅方向に延びる略楕円形となり、上流側に向かうに従って連続的に断面積が拡大するようになっている。
【0020】
なお、連通路25の下流側の端部における孔径D1の大きさは、好ましくは0.8〜1.9mm、より好ましく1.0〜1.7mm、さらに好ましくは1.2〜1.5mmに設定される(実施形態では1.2mm)。この孔径D1の大きさが0.8mmより小さいと、圧力がかかりすぎるために吐出口26から毛髪化粧料が飛び散るおそれがある。一方、1.9mmを超えると必要量以上の毛髪化粧料が吐出口26から吐出されるおそれがある。
【0021】
また、連通路25の上流側の端部における長径D2の大きさは、好ましくは孔径D1の1.5倍以上に設定される。この長径D2の大きさが孔径D1の1.5倍未満であると、特に高粘度の毛髪化粧料の場合に吐出させるのがやや困難となる。実施形態では長径D2の大きさは2.5mmであり、孔径D1の約2倍に設定されている。一方、連通路25の上流側の端部における短径D3の大きさは孔径D1と同じである。
【0022】
次に、容器本体12内に収容される毛髪化粧料について説明する。
容器本体12内に収容される毛髪化粧料としては、例えば酸化染毛剤、酸性染毛料、毛髪脱色剤等の染毛料の他、シャンプー、リンス、整髪剤、パーマ剤、トリートメント剤、ラメ等が挙げられる。剤型は流動性を有する限り特に限定されるものではなく、例えばジェル状、ゲル状、クリーム状、ペースト状等の粘稠なものや、液状等が挙げられる。また、一剤式のものでも第1剤と第2剤とからなる二剤式のものでもよい。
【0023】
例えば二剤式の染毛料としては、酸化染毛剤、毛髪脱色剤等が挙げられる。酸化染毛剤の場合、第1剤には酸化染料中間体や直接染料といった染料のほか、アルカリ剤等が配合され、第2剤には酸化剤としての過酸化水素のほか、安定剤、pH調整剤等が配合されている。毛髪脱色剤の場合には、第1剤は前記酸化染毛剤の第1剤から染料を除いたものが使用され、第2剤は前記酸化染毛剤の第2剤と同成分のものが使用される。
【0024】
酸化染毛剤の第1剤に配合される酸化染料中間体としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類等及びそれらの塩類から選ばれた少なくとも一種が使用される。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。これらの中でもパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。
【0025】
酸化染料中間体の配合量は、第1剤の全重量に対して0.01〜15重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られず、15重量%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらには0.1〜10重量%が特に好ましく、0.1重量%以上配合することにより、より優れた染毛効果が得られる。一方、10重量%を越えた場合は染毛効果の上昇は少なくなる。
【0026】
また、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等及びそれらの塩から選ばれた少なくとも一種を第1剤に配合してもよい。
【0027】
その配合量は0.01〜10重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと十分な染色性が得られず、10重量%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらには0.1〜5重量%が特に好ましく、0.1重量%以上配合することにより、より優れた染色性が得られる。一方、5重量%を越えた場合は染色性の上昇は少なくなる。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されたものを適宜配合してもよい。
【0028】
第1剤に配合される直接染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクリン酸及びそれらの塩、並びに、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料である、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号等から選ばれた少なくとも一種が使用される。そして、この直接染料を配合することにより、染め上がり及び染色性に、より優れた効果が得られる。
【0029】
直接染料の配合量は0.001〜10重量%が好ましく、0.001重量%よりも少ないと十分な染め上がり及び染色性が得られず、10重量%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらには、0.01〜5重量%が特に好ましく、0.01重量%以上配合することにより、より優れた染め上がり及び染色性が得られる。一方、5重量%を越えた場合は染め上がり及び染色性の上昇は少なくなる。
【0030】
第2剤に配合される過酸化水素の配合量は、第2剤の全重量に対して0.1〜9重量%が好ましく、0.1重量%よりも少ないと良好な染毛結果あるいはブリーチ結果が得られず、9重量%を越えると毛髪の損傷のおそれがある。さらには、2.0〜6.0重量%が特に好ましく、2.0重量%以上配合することにより、優れた染毛力あるいはブリーチ効果が得られる。一方、6.0重量%以下にすることにより毛髪の損傷のおそれがより少なくなる。
【0031】
第2剤に配合される安定剤としては、例えば、フェナセチン、EDTA、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸、パラベン等から選ばれた少なくとも一種が使用される。
【0032】
第2剤に配合されるpH調整剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等が使用され、第2剤のpHは2〜6、好ましくは3〜5に調整される。
【0033】
次に、上記櫛付き容器11の作用について説明する。
さて、上記のように構成された櫛付き容器11を用いて毛髪化粧料を髪に塗布する場合には、まず、蓋体13を容器本体12と分離した状態で、容器本体12内に毛髪化粧料を注入する。続いて、蓋体13の嵌合筒17を容器本体12の開口筒15に螺合させた後、嵌合筒17の回動が止まるまで螺進させ、蓋体13を容器本体12に嵌合させる。このとき、図2(a)及び(b)に示されるように、蓋体13の嵌合突部24と開口筒15の上端部とによって、容器本体12と蓋体13との隙間が閉鎖され、毛髪化粧料がその部分から漏れ出すのが防止される。
【0034】
次に、容器本体12の胴部を指で把持しながら押圧し、容器本体12内の毛髪化粧料を吐出口26から吐出させつつ、櫛部22を櫛歯21の幅方向に操作して櫛部22で髪をコーミングする。容器本体12を押圧すると、容器本体12内の毛髪化粧料は、供給空間23から連通路25を経て吐出口26から吐出される。吐出口26から吐出された毛髪化粧料は、櫛歯21の外面を伝って、そこに摺接されている髪の表面に塗布される。さらに、同じ部位の頭髪を複数回コーミングすることによって、頭髪に付着された毛髪化粧料が櫛歯21の外面、首部20の上面に付着され、その付着された毛髪化粧料が再度髪の表面に拡散しながら塗布される。
【0035】
以上のように、この実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・ 連通路25は上流側に向かうに従って断面積が拡大するように形成されており、連通路25の上流側の端部における断面積は、図6(a),(b)に示す従来の櫛付き容器41に比べて大きく形成されている。このため、供給空間23から連通路25への毛髪化粧料の移行がスムースであり、連通路25の詰まりを抑えることができる。
【0036】
・ 連通路25は、櫛歯21の厚さ方向においては一定の幅となるように形成され、櫛歯21の幅方向においては上流側に向かうに従って拡幅するように形成されている。このため、従来の櫛付き容器41の櫛歯44と同じ厚さの櫛歯21のままで、連通路25を上流側に向かうに従って断面積が拡大するように形成することができる。従って、櫛歯21を薄く保つことができ、櫛通りを従来のまま良好に維持しつつ、連通路25の詰まりを抑えることができる。
【0037】
・ 櫛部22は10枚の櫛歯21から構成され、そのうちの6枚に連通路25が設けられている。このため、たとえ一部の櫛歯21の連通路25が詰まったとしても、他の櫛歯21の連通路25を介して毛髪化粧料を吐出させることができ、すぐに使用に支障をきたすというおそれがない。
【0038】
・ ところで、毛髪化粧料として、高粘度の染料含有組成物(第1剤)と、過酸化水素の水溶液あるいは水性エマルジョン(第2剤)とからなり、第1剤と第2剤の粘度差が大きい二剤式の染毛料を使用する場合、両者を混合して均一な染毛料とすることは非常に困難であった。特に、第1剤と第2剤が共にO/W型乳化物で、第1剤の粘度が第2剤の粘度の10倍以上ある二剤式の酸化染毛剤の場合、両者を混合しても第1剤が粒状に残ってしまい、これが連通路25を詰まらせる原因となっていた。
【0039】
そこで、第1剤と第2剤の粘度を調整して両者の粘度差を小さくすることにより、両者をより均一に混合する試みがなされているが、両者を混合したときの混合粘度を適切な値に設定することが難しく、良い解決法となっていないのが現状であった。
【0040】
しかし、実施形態の櫛付き容器11では、上記の染毛料を粘度調整することなく使用しても、連通路25が詰まるおそれがない。これは、次に挙げる二つの要因により可能となっている。(1)連通路25の断面積が上流側に向かうに従って拡大するように形成されているため、供給空間23から連通路25への染毛料の移行がスムースである。(2)複数の櫛歯21にそれぞれ連通路25が設けられているため、たとえ一部の連通路25が詰まってもすぐに使用に支障をきたすということがない。
【0041】
・ 連通路25は上流側に向かうに従って連続的に断面積が拡大するように形成されているため、段階的に拡大する場合に比べて、連通路25における毛髪化粧料の流れをスムースにすることができる。
【0042】
・ 連通路25は下流側に向かうに従って断面積が縮小するように形成されており、連通路25の下流側の端部における孔径D1は、従来の櫛付き容器41と同じ大きさとなるように形成されている。このため、吐出口26から毛髪化粧料を吐出する能力を従来のまま良好に維持することができる。
【0043】
・ 連通路25の詰まりを抑えるために毛髪化粧料の粘度を下げる必要がないので、高粘度の方が効果の高い毛髪化粧料(例えば白髪染め用の染毛料)もそのまま使用することができ、その効果を十分に発揮させることができる。
【0044】
・ 実施形態の櫛付き容器11は、容器本体12内の毛髪化粧料を吐出口26から吐出させつつ、櫛部22で髪をコーミングすることにより、髪に毛髪化粧料を塗布するようになっている。このため、図7(a),(b)に示すノズル式アプリケータ51に比べ、毛髪化粧料を髪の全体に均一に塗布することが容易である。
【0045】
・ 連通路25の下流側の端部における孔径D1の大きさを0.8〜1.9mmに設定することにより、吐出口26から毛髪化粧料が飛び散るおそれを防ぐとともに、必要量以上の毛髪化粧料が吐出口26から吐出されるおそれを防ぎ、吐出能力を向上させることができる。また、1.0〜1.7mmに設定することにより、上記の効果を一層向上させることができる。さらに、1.2〜1.5mmに設定することにより上記の効果をより一層向上させることができる。
【0046】
【実施例】
以下、前記実施形態をさらに具体化した実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1では、実施形態の櫛付き容器11を使用して二剤式の酸化染毛剤Aを髪に塗布したときの操作性(毛髪化粧料の吐出し易さ)と、使用後の連通路25の詰まり具合についてそれぞれ評価した。その結果を表1に示す。
【0047】
なお、実施例1で用いられる酸化染毛剤Aの第1剤は、セタノールを3.0重量%、ベヘニルアルコールを3.0重量%、ワセリンを1.0重量%、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテルを1.5重量%、ポリオキシエチレン(40)オレイルエーテルを2.0重量%、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムを1.0重量%、アンモニア(28%)を5.0重量%、無水亜硫酸ナトリウムを0.1重量%、EDTA二ナトリウムを0.1重量%、パラフェニレンジアミンを0.5重量%、パラアミノフェノールを0.3重量%、5−アミノオルトクレゾールを0.2重量%、パラニトロオルトフェニレンジアミンを0.1重量%、香料を適量、精製水を残部配合したものであり、粘度は約20000cpsである。
【0048】
また、酸化染毛剤Aの第2剤は、過酸化水素を5.0重量%、EDTAを0.5重量%、セタノールを2.0重量%、ラウリル硫酸ナトリウムを0.5重量%、フェナセチンを0.1重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約2500cpsである。
【0049】
(実施例2)
実施例2では、実施例1の酸化染毛剤Aを同じく二剤式の酸化染毛剤Bに変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表1に示す。
【0050】
なお、実施例2で用いられる酸化染毛剤Bの第1剤は、セトステアリルアルコールを7.0重量%、オレイン酸を1.0重量%、ポリエチレングリコールを3.0重量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムを0.5重量%、ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテルを2.0重量%、ポリオキシエチレン(30)セチルエーテルを3.0重量%、ヒドロキシエチルセルロースを0.2重量%、アンモニア(28%)を7.1重量%、無水亜硫酸ナトリウムを0.1重量%、EDTA二ナトリウムを0.1重量%、パラフェニレンジアミンを0.5重量%、メタアミノフェノールを0.3重量%、オルトアミノフェノールを0.1重量%、レゾルシンを0.5重量%、香料を適量、精製水を残部配合したものであり、粘度は約35000cpsである。
【0051】
また、酸化染毛剤Bの第2剤は、過酸化水素を5.0重量%、EDTAを0.5重量%、セタノールを2.0重量%、ラウリル硫酸ナトリウムを0.5重量%、フェナセチンを0.1重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約2500cpsである。
【0052】
(実施例3)
実施例3では、実施例1の酸化染毛剤Aを同じく二剤式の酸化染毛剤Cに変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表1に示す。
【0053】
なお、実施例3で用いられる酸化染毛剤Cの第1剤は、ステアリルアルコールを8.0重量%、流動パラフィンを2.0重量%、オリーブ油を2.0重量%、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテルを5.0重量%、加水分解コラーゲン末を3.0重量%、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルを1.0重量%、アンモニア(28%)を5.0重量%、無水亜硫酸ナトリウムを0.1重量%、EDTA二ナトリウムを0.1重量%、硫酸トルエン−2,5−ジアミンを1.0重量%、塩酸メタフェニレンジアミンを0.3重量%、レゾルシンを0.5重量%、香料を適量、精製水を残部配合したものであり、粘度は約50000cpsである。
【0054】
また、酸化染毛剤Cの第2剤は、過酸化水素を5.0重量%、EDTAを0.5重量%、セタノールを1.0重量%、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテルを0.5重量%、塩化セチルトリメチルアンモニウムを0.3重量%、フェナセチンを0.1重量%、リン酸を0.05重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約2000cpsである。
【0055】
(比較例1〜3)
比較例1〜3では、実施例1〜3の実施形態の櫛付き容器11を図6に示す従来の櫛付き容器41に変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表1に示す。なお、連通路46の孔径は1.2mmである。
【0056】
(比較例4〜6)
比較例4〜6では、実施例1〜3の実施形態の櫛付き容器11を図7に示すノズル式アプリケータ51に変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表1に示す。なお、連通路55の孔径は先端部においては1.5mm、基端部においては10mmである。
【0057】
(実施例4)
実施例4では、実施例1の酸化染毛剤Aを一剤式の酸性染毛料Xに変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0058】
なお、実施例4で用いられる酸性染毛料Xは、ヒドロキシエチルセルロースを1.0重量%、エタノールを20.0重量%、ベンジルアルコールを10.0重量%、乳酸を5.0重量%、橙色205号を0.3重量%、赤色106号を0.1重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約5000cpsである。
【0059】
(実施例5)
実施例5では、実施例1の酸化染毛剤Aを一剤式の酸性染毛料Yに変更した。その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0060】
なお、実施例5で用いられる酸性染毛料Yは、カルボキシビニルポリマーを3.0重量%、エタノールを30.0重量%、ベンジルアルコールを12.0重量%、レブリン酸を8.0重量%、橙色205号を0.3重量%、赤色106号を0.1重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約30000cpsである。
【0061】
(実施例6)
実施例6では、実施例1の酸化染毛剤Aを一剤式の酸性染毛料Zに変更し、その他は実施例1と同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0062】
なお、実施例6で用いられる酸性染毛料Zは、キサンタンガムを5.0重量%、エタノールを20.0重量%、メチルピロリドンを5.0重量%、ベンジルアルコールを10.0重量%、乳酸を3.0重量%、橙色205号を0.3重量%、赤色106号を0.1重量%、精製水を残部配合したものであり、粘度は約100000cpsである。
【0063】
(比較例7〜9)
比較例7〜9では、実施例4〜6の実施形態の櫛付き容器11を図6に示す従来の櫛付き容器41に変更した。その他は実施例4と同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0064】
(比較例10〜12)
比較例10〜12では、実施例4〜6の実施形態の櫛付き容器11を図7に示すノズル式アプリケータ51に変更した。その他は実施例4と同様に評価を行った。その結果を表2に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
表1及び表2の結果より、実施形態の櫛付き容器11を使用した場合には、二剤式の酸化染毛剤であっても一剤式の酸性染毛料であっても、通常の押圧で容易に毛髪化粧料を吐出させることができ、操作性が良好であることが示された。連通路25の詰まりについても、第1剤と第2剤の粘度の比が約25:1と粘度差が最大となる酸化染毛剤Cの場合を除いて認められなかった。また、この場合の詰まりも、使用に支障をきたす程度ものではなかった。
【0067】
それに対して、従来の櫛付き容器41を使って酸化染毛剤A〜Cを髪に塗布する場合には、酸化染毛剤A〜Cを吐出させるために容器本体42を強く押圧する必要があり、操作性にやや難があることが示された。また、第1剤と第2剤の粘度の差が大きくなるほど連通路46に詰まりが生じやすくなることも示された。酸性染毛料X〜Zの場合には粘度が100000cpsと高い酸性染毛料Zの場合に、吐出させるために容器本体42を強く押圧する必要があり、粘度が高くなると操作性にやや難があることが示された。また、粘度が高くなるほど連通路46に詰まりが生じやすくなることも示された。
【0068】
また、ノズル式アプリケータ51を使って酸化染毛剤A〜Cを髪に塗布する場合には、連通路55が詰まって使用に支障をきたすことが示された。酸性染毛料X〜Zの場合には連通路55に詰まりは認められないが、吐出させるために容器本体52を強く押圧する必要があり、操作性にやや難があることが示された。
【0069】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 連通路25を、図4(a)に示すように、櫛歯21の厚さ方向においては常に一定の幅であるが、図4(b)に示すように、櫛歯21の幅方向においては上流側に向かうに従って段階的に拡幅するように形成すること。このように構成した場合でも実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0070】
・ 櫛歯21の形状を、実施形態の略三角形板状に代えて、任意の板状形状に変更すること。例えば図4(a),(b)に示すように、四角板部21aとその四角板部21aの先端に設けられた略三角板部21bとからなる櫛歯21に変更すること。このように構成した場合、実施形態の場合より多くの毛髪化粧料を櫛歯21間に保持させることができ、髪の根元から毛先まで均一かつ速やかに毛髪化粧料を塗布することができる。
【0071】
・ 実施形態の櫛付き容器11では、櫛歯21を含めた蓋体13が一体成形されているが、少なくとも一部の櫛歯21を蓋体13とは別体に成形するようにしてもよい。つまり、図5(a)、(b)に示すように、例えば6枚の櫛歯21を備えた櫛付き容器11において、両側の2枚を除く中央に位置する4枚の櫛歯21を蓋体13とは別体に成形し、成形後に組付けて一体に形成するようにしてもよい。
【0072】
・ 櫛歯21の厚さは、櫛歯21の長手方向においてほぼ一定であればよく、櫛通りが悪くならない程度であれば、例えば図5(a)に示すように、基端に向かうほど厚さが若干増すように構成してもよい。
【0073】
・ 櫛歯21間の間隔は、櫛歯21の長手方向においてほぼ一定であればよく、櫛通りが悪くならない程度であれば、例えば図5(a)に示すように、基端に向かうほど間隔が若干小さくなるように構成してもよい。
【0074】
・ 櫛歯21の厚さは、櫛歯21毎に異なってもよい。
・ 櫛歯21の間隔は、櫛歯21間毎に異なってもよい。
・ 実施形態の櫛部22は櫛歯21が上向きに延びるタイプ(縦型コーム)のものであるが、櫛歯21が横向きに延びるタイプの櫛部(横型コーム)に変更してもよい。なお、その櫛部を構成する櫛歯21の数は、操作性の点から10〜16本が好ましい。
【0075】
・ 実施形態では手で押し潰して毛髪化粧料を吐出させる、いわゆるスクイズ式の櫛付き容器11として示したが、いわゆるエアゾール式の櫛付き容器としてもよい。即ち、耐圧性を有する容器内に加圧された状態の毛髪化粧料を封入しておき、押ボタンを押圧することによって弁を開いて毛髪化粧料が噴出されるように構成してもよい。
【0076】
・ 実施形態の容器本体12を二重容器に変更して構成すること。即ち、この二重容器は、ともに可撓性を有する内容器と外容器とによって構成され、これら両容器は共有開口するように形成されているうえ、内容器のみに毛髪化粧料が収容されるようになっている。さらに、外容器には空気流入用の逆止弁を設け、この逆止弁を介して内容器と外容器の間の空間に空気が流入するように構成されている。
【0077】
このように構成した場合、外容器を押圧することによって、内容器が潰れて毛髪化粧料が吐出される。そして、押圧を止めると、内容器と外容器の間の空間に、逆止弁を通して外部から空気が流入され、外容器は元の形状に復元する一方、内容器は潰れた状態を維持することができる。このため、使用のたびに内容器は縮んでいき、毛髪化粧料を最後まで確実に使い切ることができる。なお、内容器と外容器とを分離可能に構成し、少なくとも外容器を再利用できるようにしてもよい。
【0078】
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記連通路を、櫛歯の厚さ方向においては一定の幅となるように形成し、かつ櫛歯の幅方向においては上流側に向かうに従って連続的に又は段階的に拡幅するように形成することにより、連通路を上流側に向かうに従って断面積が拡大するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の櫛付き容器。
【0079】
このように構成した場合、櫛歯の厚さを大きくすることなく連通路を上流側に向かうに従って断面積が拡大するように構成することができる。従って、櫛通りを良好に維持しつつ、櫛歯内に設けられた連通路の詰まりを抑えることができる。
【0080】
・ 前記連通路の断面形状を円形、楕円形又は略楕円形に形成した請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の櫛付き容器。このように構成した場合、連通路における毛髪化粧料の流れをスムースにすることができる。
【0081】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の櫛付き容器によれば、櫛通りを良好に維持しつつ、櫛歯内に設けられた連通路の詰まりを抑えることができる。
【0082】
請求項2から請求項4に記載の発明の櫛付き容器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、容器本体内に収容される毛髪化粧料が高粘度であっても連通路の詰まりを抑えることができる。
【0083】
請求項5に記載の発明の櫛付き容器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、容器本体内に収容される毛髪化粧料がクリーム状であっても連通路の詰まりを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の櫛付き容器を示す斜視図。
【図2】 (a)は実施形態の櫛付き容器を示す部分正断面図、(b)は同じく部分側断面図。
【図3】 (a)は図2(a)の3a−3a線における断面図、(b)は(a)の一本の櫛歯を拡大して示す平断面図。
【図4】 (a)は実施形態以外の櫛付き容器を示す部分正断面図、(b)は同じく部分側断面図。
【図5】 (a)は実施形態以外の櫛付き容器を示す部分正断面図、(b)は同じく部分側断面図。
【図6】 (a)は従来の櫛付き容器を示す部分正断面図、(b)は同じく部分側断面図。
【図7】 (a)はノズル式アプリケータを示す部分斜視図、(b)は同じく部分正断面図。
【符号の説明】
11…櫛付き容器、12…容器本体、21…櫛歯、22…櫛部、25…連通路、26…吐出口。
Claims (5)
- 毛髪化粧料を収容する容器本体と、容器本体から延出された複数の櫛歯からなる櫛部とを備え、前記櫛歯は板状をなし、櫛歯をその幅方向がコーミングの際の櫛部の操作方向に平行するように配設するとともに、櫛歯内には容器本体内と連通する連通路を設け、さらに連通路と連通する吐出口を櫛歯に形成し、容器本体内に収容された毛髪化粧料を連通路を介して吐出口から吐出するように構成した櫛付き容器であって、
前記櫛歯の厚さ及び櫛歯間の間隔が櫛歯の長さ方向において一定となるように構成するとともに、前記連通路を、櫛歯の厚さ方向においては一定の幅となるように形成し、かつ櫛歯の幅方向においては上流側に向かうに従って連続的に又は段階的に拡幅するように形成することにより、連通路を上流側に向かうに従って断面積が拡大するように形成したことを特徴とする櫛付き容器。 - 前記毛髪化粧料は酸化染毛剤である請求項1に記載の櫛付き容器。
- 前記毛髪化粧料は第1剤と第2剤とからなる二剤式の酸化染毛剤であり、その第1剤と第2剤がともに水中油滴型(O/W型)乳化物である請求項1に記載の櫛付き容器。
- 前記酸化染毛剤の第1剤の粘度は8000〜100000センチポアズ(cps)であり、第2剤の粘度は5000センチポアズ(cps)以下である請求項3に記載の櫛付き容器。
- 前記酸化染毛剤の第1剤は5重量%以上の高級アルコールを含む水中油滴型(O/W型)乳化物である請求項3又は請求項4に記載の櫛付き容器。
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