JP4451941B2 - 手動回転工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバーとソケットレンチを組み合わせた手動回転工具に係わり、更に詳しくは又は六角ボルトあるいは六角ナットの締付け及び緩め作業に用いる手動回転工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に使用されているドライバーには、ハンドル(握り部)にドライバービットを一体的に取付けた固定式ドライバー、あるいは共通のハンドルに数種類のドライバービットを着脱式に取付けるようにした差し替えドライバー等があるが、何れのドライバーにあっても、ねじ回しの用途以外には使用できないものであった。
【0003】
また、ソケットレンチでは、ハンドルの一端部又は両端部に大きさの異なるボルト又はナットを回転させるためのソケット部を設けたものが一般的に提供されているが、従来のソケットレンチはボルト又はナットを回転させる用途以外には使用できないものであった。
【0004】
前述の従来のドライバーやソケットレンチには長い歴史があり、その用途に適したように改良が加えられ、洗練された機能を有する工具として確固たる地位を確立しているものであるが、実際それを使用する現場では大きさの異なる種々のねじやボルト・ナットが存在するので、それに対応できるように複数種類のドライバーやソケットレンチを携帯していなければならず、重量的な労力と使い分けによる手間が常に付きまとうものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、一つの工具で又は最小限数の工具で大きさの異なる種々のねじやボルト・ナットを回転させることができるとともに、大きな回転トルクをねじやボルト・ナットに与えることができる手動回転工具を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、ハンドルの先端部側に該ハンドルの軸方向に向けて形成した挿着孔部に、両端部にそれぞれねじ係合部を形成したドライバービットを反転抜き差し可能且つ回転不能に設けるとともに、ハンドルの先端部と基端部にそれぞれ大きさの異なるボルト又はナットを回転させるための第1ソケット部と第2ソケット部を形成し、更にハンドルの中央部に該ハンドルの軸方向と直交する方向に前記ドライバービットを回転不能に抜き差し可能な貫通孔部を設けてなり、更に前記ドライバービットの外周に沿って軸方向に移動可能且つドライバービットから抜き出し可能であるが回転不能なソケット本体をドライバービットに外嵌し、ソケット本体の両端部には内寸の互いに異なった第3ソケット部と第4ソケット部を形成するとともに、該第3ソケット部と第4ソケット部の外形を前記第1ソケット部と第2ソケット部の何れか一方に回転不能に内嵌する形状となした手動回転工具を構成した。
【0007】
この手動回転工具は、ドライバービットの両端部にそれぞれ形成したねじ係合部で二種類のねじを回転させることが可能であり、またハンドルの先端部と基端部にそれぞれ設けた第1ソケット部と第2ソケット部で大きさの異なるボルト又はナットを回転させることが可能である。また、ボルト又はナットを回転させる際に、ドライバービットをハンドルの挿着孔部から抜き去って、それをハンドルの貫通孔部に挿入し、ハンドルの回転軸方向と直交する方向に突出したドライバービットを持って回転させれば大きな回転トルクが得られるのである。
そして、ソケット本体を用いることにより、第3ソケット部と第4ソケット部を使用して更に大きさの異なるボルト又はナットを回転させることが可能である。実際には、ハンドルに装着したドライバービットにソケット本体を外嵌して、第3ソケット部又は第4ソケット部の一方を使用し、他方を使用する場合はソケット本体の向きを反転させてドライバービットに装着する。ここで、ソケット本体を使用しない場合には、ソケット本体をドライバービットに深く外挿するとともに、第3ソケット部又は第4ソケット部の一方を第1ソケット部に内嵌して装着する。
更に、ドライバービットをハンドルの挿着孔部から抜いて、貫通孔部に装着した後、ソケット本体の第3ソケット部又は第4ソケット部の一方を、ハンドルの第1ソケット部又は第2ソケット部の凹部内に嵌合し、他方を利用してドライバービットを持ってハンドルを回転させることにより、更に大きな回転トルクでボルトやナットを回転させることが可能である。
【0008】
また、本発明は、前述の構成に加えて、前記ドライバービットの外周に形成した係合用凹部に弾性係合可能な第1係合手段と第2係合手段を、前記挿着孔部内と前記貫通孔部内に、それぞれ突出可能に設けてなることで、ドライバービットをハンドルの挿着孔部又は貫通孔部に簡単に抜けることなく保持するようになしたものである。
【0009】
また、前記ハンドルの基端部側第2ソケット部でナットを回転する際に、ボルト軸部を逃がし得る退避孔部を、該第2ソケット部内から該ハンドルの中央部に連続して形成してなることで、ナットからボルト軸部が大きく突出した状態でも退避孔部内にボルト軸部を受け入れて該ナットを回転させることが可能である。
【0010】
また、前記ソケット本体に、前記ドライバービットの外周に形成した係合用凹部に係脱可能な第3係合手段を設けて、各第3ソケット部と第4ソケット部が使用可能な位置でソケット本体をドライバービットに保持するようにしてなると、ソケット本体の各第3ソケット部と第4ソケット部でボルト又はナットを回転させる際に、該ソケット本体がドライバービットに沿って不意に移動することがなくなるので好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1〜図4は本発明を構成するドライバーを示し、図5〜図7は本発明を構成するソケット本体を示し、図8及び図9は本発明の手動回転工具の実施形態を示し、図中符号Aはドライバー、Bはソケット本体、1はハンドル、2はドライバービットをそれぞれ示している。
【0012】
本発明の手動回転工具を構成するドライバーAは、ハンドル1の先端部A1側に該ハンドル1の軸方向に向けて形成した挿着孔部3に、両端部にそれぞれねじ係合部4を形成したドライバービット2を反転抜き差し可能且つ回転不能に設けるとともに、ハンドル1の先端部A1と基端部A2にそれぞれ大きさの異なるボルト又はナットを回転させるための第1ソケット部5と第2ソケット部6を形成し、更にハンドル1の中央部A3に該ハンドル1の軸方向と直交する方向に前記ドライバービット2を回転不能に抜き差し可能な貫通孔部7を設けてなるものである。
【0013】
更に詳しくは、前記ハンドル1は、内部に金属芯材8を軸方向に連続して配設するとともに、先端部A1と基端部A2にそれぞれ硬質ゴム製あるいは合成樹脂製の把持材9を一体的に配設したものである。尚、ハンドル1の中央部A3は、金属芯材8が露出していても、把持材9で覆われていても構わない。また、金属芯材8は連続した一体物であっても、複数の部材を溶接接合して一体化したもの、例えば先端部A1側の部材と基端部A2側の部材を中央部A3の部材で溶接接合したものであっても構わない。そして、このようなハンドル1は、把持材9がゴム製の場合は加硫成形により、また合成樹脂製の場合はインサート成形により製造する。
【0014】
そして、ハンドル1の先端部A1側に対応する前記金属芯材8には、前記ドライバービット2の断面形状に応じて、該ドライバービット2を反転抜き差し可能且つ回転不能に装着し得る挿着孔部3を、先端に開放させて形成している。本実施形態では、前記ドライバービット2の断面形状を正六角形としたので、挿着孔部3も略正六角形の孔としている。
【0015】
また、ハンドル1の先端部A1と基端部A2に対応する前記金属芯材8には、それぞれ前記第1ソケット部5と第2ソケット部6を形成している。この第1ソケット部5と第2ソケット部6は、正六角形のボルト頭部又はナットを嵌入し、それを回転できるような形状の凹部である。本実施形態では、第1ソケット部5と第2ソケット部6の凹部形状は、図3に示すように二つの正六角形を30度だけ回転角度をずらせて重ねた図形の外形が作る形状、いわゆる「菊形」となしている。また、第1ソケット部5の大きさは13サイズ、第2ソケット部6の大きさは17サイズとしているが、異なる大きさであれば良く、更に大小の関係が逆であっても構わない。
【0016】
また、ハンドル1の中央部A3に対応する前記金属芯材8には、前記ドライバービット2を回転不能に抜き差し可能な貫通孔部7を、金属芯材8の軸方向と直交する方向に形成している。この貫通孔部7の形状は、前記挿着孔部3と同様に略正六角形の孔としている。
【0017】
更に、前記ハンドル1の基端部A2側の第2ソケット部6で、寸切りボルトに螺合したナットを回転する際に、ボルト軸部を逃がし得る退避孔部10を、ハンドル1の基端部A2に対応する前記金属芯材8に、該第2ソケット部6内から該ハンドル1の中央部A3に連続して形成している。
【0018】
更に本実施形態では、前記ドライバービット2をハンドル1の挿着孔部3と貫通孔部7に挿入して使用する際に、該ドライバービット2が簡単には移動あるいは抜けないようにするための機構を備えている。つまり、前記ドライバービット2の両端部寄りの外周に、それぞれ係合用凹部11,11を形成し、ドライバービット2を挿着孔部3又は貫通孔部7に挿入した場合に、前記係合用凹部11に弾性係合可能な第1係合手段12と第2係合手段13を、前記挿着孔部3内と前記貫通孔部内に、それぞれ突出可能に設けている。
【0019】
前記第1係合手段12は、前記金属芯材8に挿着孔部3に貫通する孔12Aを形成し、該孔12A内に球体12Bを内外移動可能且つ挿着孔部3内に貫通不能に設け、該球体12Bの一部が挿着孔部3内に突出するように内方へ弾性付勢し、挿着孔部3内に突出した球体12Bの一部が前記ドライバービット2の係合用凹部11に係合するものである。つまり、本実施形態では、前記孔12Aの内端部は球体12Bの直径より孔径を小さく設定するとともに、球体12Bの弾性付勢手段として該孔12Aを形成した金属芯材8の肉厚より球体12Bの直径を大きく設定し、常に球体12Bの一部を金属芯材8より外側に突出させ、該突出部を弾性を有する前記把持材9で内方に付勢した構造としている。
【0020】
一方、前記第2係合手段13は、前記金属芯材8に退避孔部10の底部から貫通孔部7に貫通する孔13Aを形成し、該孔13A内に球体13Bを内外移動可能且つ貫通孔部7内に貫通不能に設け、該球体13Bの一部が貫通孔部7内に突出するように内方へ弾性付勢し、貫通孔部7内に突出した球体13Bの一部が前記ドライバービット2の係合用凹部11に係合するものである。つまり、本実施形態では、前記孔13Aの内端部は球体13Bの直径より孔径を小さく設定するとともに、球体13Bの弾性付勢手段として退避孔部10の底部に固定した閉塞部材13Cと球体13Bとの間に圧縮コイルばね13Dを介在させた構造としている。尚、前記第1係合手段12と第2係合手段13は、本実施形態ではボールプランジャー構造としたが、板ばねのような弾性部材を用いて構成することも可能である。
【0021】
このように構成したドライバーAは、ドライバービット2をハンドル1の挿着孔部3に前述のように装着し、該ドライバービット2の両端部にそれぞれ形成したねじ係合部4,4で二種類のねじ、即ちプラスねじとマイナスねじを従来の固定式ドライバーと同様に回転させることが可能である。ここで、ドライバービット2に大きな回転トルクを付与したい場合には、図4に示すように、ドライバービット2を挿着孔部3から抜いて、貫通孔部7に前述のように装着し、ドライバービット2とハンドル1とで略T字形の回転工具を構成し、ハンドル1を持って回転させれば良いのである。また、この状態で、ドライバービット2を持って回転させれば、第1ソケット部5又は第2ソケット部6で大きさの異なるボルト又はナットを回転させることが可能である。この場合も、ハンドル1の回転軸心からドライバービット2が大きく突出するので、大きな回転トルクを付与するこたが可能である。
【0022】
次に、本発明の手動回転工具は前記ドライバーAと以下に示すソケット本体Bとを組み合わせれば、更に用途が拡大する。このソケット本体Bは、図5〜図7に示してあり、ドライバーAと組み合わせて使用する例は、図8及び図9に示している。つまり、ソケット本体Bは、前記ドライバービット2の外周に沿って軸方向に移動可能且つドライバービット2から抜き出し可能であるが回転不能なものであり、両端部には内寸の互いに異なった第3ソケット部14と第4ソケット部15を形成するとともに、該第3ソケット部14と第4ソケット部15の外形を前記第1ソケット部5と第2ソケット部6の何れか一方に回転不能に内嵌し得る形状となしたものである。
【0023】
更に詳しくは、前記ソケット本体Bは、軸方向に貫通した筒状のものであり、中央部に前記ドライバービット2を回転不能に嵌挿し得る係合孔部16を形成するとともに、両端部に前記第3ソケット部14と第4ソケット部15とをそれぞれ形成したものである。ここで、第3ソケット部14と第4ソケット部15は、内部が、正六角形のボルト頭部又はナットを嵌入し、それを回転できるような形状の凹部14A、15Aであり、外部が、第1ソケット部5と第2ソケット部6の凹部形状に合わせ、図6に示すように二つの正六角形を30度だけ回転角度をずらせて重ねた図形の外形が作る形状、いわゆる「菊形」となした係合部14B、15Bである。例えば、第3ソケット部14の凹部14Aの大きさは8サイズ、第4ソケット部15の凹部15Aの大きさは12サイズとし、第3ソケット部14の係合部14Bの大きさは13サイズ、第4ソケット部15の係合部15Bの大きさは17サイズとしている。そして、中央部の係合孔部16と、各第3ソケット部14の凹部14Aと第4ソケット部15の凹部15Aとは、連通孔部17,18で連続している。
【0024】
また、前記ソケット本体Bには、前記ドライバービット2の外周に形成した係合用凹部11に係脱可能な第3係合手段19を設けて、各第3ソケット部14と第4ソケット部15が使用可能な位置でソケット本体Bをドライバービット2に保持するようにしている。
【0025】
この第3係合手段19は、ソケット本体Bの中央部であって前記係合孔部16に貫通して設けた前記同様な孔20に、該孔20の深さよりも直径が大きい球体21を嵌合し、その外周にスリーブ22を軸方向にスライド移動可能に設けるとともに、該スリーブ22には球体21の外側に当接して球体21の一部を係合孔部16内に突出した状態に維持する環状凸部22Aと、球体21が係合孔部16内に没入する状態を許容する環状凹溝22Bとを軸方向に連続して形成してあり、当該ソケット本体Bとスリーブ22の間に介在させた圧縮コイルばね23により常時環状凸部22Aが球体21の外側に当接するように、該スリーブ22を一方向に弾性付勢し且つソケット本体Bに外嵌したストップリング24でスリーブ22を当止したものである。更に詳しくは、前記圧縮コイルばね23は、孔20よりも第4ソケット部15側に配設し、一端をソケット本体Bの拡径部25に当止するとともに、他端をスリーブ22の環状凸部22Aの端面に当止し、環状凹溝22Bより第3ソケット部14側に設けた段部26を前記ストップリング24に当止するようにしている。勿論、環状凹溝22Bは環状凸部22Aより第3ソケット部14側に設けてあり、圧縮コイルばね23の弾性力に抗してスリーブ22を移動させて環状凹溝22Bを球体21の外側に位置させるのである。
【0026】
そして、図8に示すように、ソケット本体Bは、ドライバービット2をハンドル1の挿着孔部3に装着した状態で、該ドライバービット2の先端部に外挿して使用する。ここで、ドライバービット2の先端部にソケット本体Bを外挿する場合には、スリーブ22を移動させて環状凹溝22Bを球体21の外側に位置させ、その状態でドライバービット2をソケット本体Bの係合孔部16に挿入した後、スリーブ22を自由にしてソケット本体Bをドライバービット2に沿って移動させると、球体21が係合用凹部11の位置に来ると圧縮コイルばね23の弾性力でスリーブ22が移動し、環状凸部22Aが球体21を係合孔部16内に押し出し、球体21の一部が係合用凹部11に係合するのである。
【0027】
この状態で、第3ソケット部14の凹部14A又は第4ソケット部15の凹部15Aに、ボルトやナットを嵌合して回転させるのである。第3ソケット部14又は第4ソケット部15の選択は、ドライバービット2に挿入するソケット本体Bの向きで決定する。尚、ソケット本体Bを使用しない時には、図8の状態から、圧縮コイルばね23の弾性力に抗してスリーブ22を移動させて環状凹溝22Bを球体21の外側に位置させながら、ソケット本体Bをドライバービット2の根元部まで移動させ、第3ソケット部14の係合部14Bを第1ソケット部5の凹部内に嵌合しておくのである。
【0028】
また、ソケット本体Bの第3ソケット部14又は第4ソケット部15を利用して更に大きな回転トルクでボルトやナットを回転させるには、図9に示すように、先ずドライバービット2をハンドル1の挿着孔部3から抜いて、貫通孔部7に前述のように装着した後、図中に実線で示す如く第3ソケット部14の係合部14Bを第1ソケット部5の凹部内に嵌合するか、又は図中に想像線で示す如く第4ソケット部15の係合部15Bを第2ソケット部6の凹部内に嵌合し、ドライバービット2を持ってハンドル1を回転させるのである。あるいは、ドライバービット2の先端部にソケット本体Bを装着したまま、ドライバービット2をハンドル1の挿着孔部3から抜いて貫通孔部7に装着し、ハンドル1を持ってドライバービット2を回転させるのである。
【0029】
また、ハンドル1の第1ソケット部5又は第2ソケット部6でボルトやナットを回転させる場合で、貫通孔部7にドライバービット2を装着して、ドライバービット2を持って回転させる際に、ドライバービット2の先端のねじ係合部4が手のひらに直接当たって痛い場合には、該ドライバービット2の先端部に前記ソケット本体Bを装着してねじ係合部4が隠れた状態にすることも好ましいのである。
【0030】
以上説明した本実施形態は、本発明を実施する上で最も好ましいものであるが、本発明の主旨を変更しない限り種々の変更を加えることが可能である。例えば、各部の嵌合形状は正六角形に限らず、正四角形や正八角形等の正多角形でも良く、また各ソケット部は対象とするボルトやナットの形状に応じて変更可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の手動回転工具は、ドライバービットの両端部にそれぞれ形成したねじ係合部で二種類のねじを回転させることができることは勿論、ハンドルの先端部と基端部にそれぞれ設けた第1ソケット部と第2ソケット部で大きさの異なるボルト又はナットを回転させることができ、更にボルト又はナットを回転させる際に、ドライバービットをハンドルの挿着孔部から抜き去って、それをハンドルの貫通孔部に挿入し、ハンドルの回転軸方向と直交する方向に突出したドライバービットを持って回転させれば大きな回転トルクが得られるのである。更に、前述のハンドルとドライバービットとからなるドライバーと、ソケット本体とを組み合わせて用いることにより、ソケット本体の第3ソケット部と第4ソケット部を使用して更に大きさの異なるボルト又はナットを回転させることができ、またソケット本体をドライバービットから抜いて、第3ソケット部又は第4ソケット部の一方をハンドルの第1ソケット部又は第2ソケット部に内嵌し、他方を用いてボルト又はナットを回転させることもでき、更にドライバービットをハンドルの貫通孔部7に装着して、ドライバービットを持ってハンドルを回転させれば、ソケット本体の第3ソケット部又は第4ソケット部を利用して更に大きな回転トルクでボルトやナットを回転させることができる。
【0032】
請求項2に係る発明の手動回転工具は、ドライバービットをハンドルの挿着孔部又は貫通孔部に簡単に抜けることなく保持することができ、使用中に不意にドライバービットが移動したり、抜けたりすることがないのである。
【0033】
請求項3に係る発明の手動回転工具は、ナットからボルト軸部が大きく突出した状態でも、また寸切りボルトの中間部にナットが螺合した場合でも、退避孔部内にボルト軸部あるいは寸切りボルトを受け入れて該ナットを回転させることができ、照明器具などの取付作業に便利である。
【0034】
請求項4に係る発明の手動回転工具は、ハンドルの挿着孔部に装着したドライバービットの先端部に、ソケット本体を装着して各第3ソケット部又は第4ソケット部でボルト又はナットを回転させる際に、ドライバービットの外周に形成した係合用凹部に第3係合手段が係合するので、該ソケット本体がドライバービットに沿って不意に移動することがなく、更にソケット本体を使用しない場合には、第3係合手段による係合を解除してソケット本体をドライバービットに根元部まで移動させれば、ドライバービット先端部のねじ係合部を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の手動回転工具を構成するドライバーの断面図である。
【図2】 同じくハンドルの正面図である。
【図3】 (a)は図2のハンドルの平面図、(b)は図2のハンドルの底面図である。
【図4】 ドライバービットをハンドルの貫通孔部に装着した状態の断面図である。
【図5】 本発明の手動回転工具を構成するソケット本体の断面図である。
【図6】 (a)は図5のソケット本体の左側面図、(b)は図5のソケット本体の右側面図である。
【図7】 ソケット本体の正面図である。
【図8】 ドライバーとソケット本体とを組み合わせて使用する代表例を示した断面図である。
【図9】 同じく他の使用例を示した断面図である。
【符号の説明】
A ドライバー B ソケット本体
1 ハンドル 2 ドライバービット
3 挿着孔部 4 ねじ係合部
5 第1ソケット部 6 第2ソケット部
7 貫通孔部 8 金属芯材
9 前記把持材 10 退避孔部
11 係合用凹部 12 第1係合手段
12A 孔 12B 球体
13 第2係合手段 13A 孔
13B 球体 14 第3ソケット部
15 第4ソケット部 14A,15A 凹部
14B,15B 係合部 16 係合孔部
17,18 連通孔部 19 第3係合手段
20 孔 21 球体
22 スリーブ 22 スリーブ
22A 環状凸部 22B 環状凹溝
23 圧縮コイルばね 24 ストップリング
25 拡径部 26 段部
Claims (4)
- ハンドルの先端部側に該ハンドルの軸方向に向けて形成した挿着孔部に、両端部にそれぞれねじ係合部を形成したドライバービットを反転抜き差し可能且つ回転不能に設けるとともに、ハンドルの先端部と基端部にそれぞれ大きさの異なるボルト又はナットを回転させるための第1ソケット部と第2ソケット部を形成し、更にハンドルの中央部に該ハンドルの軸方向と直交する方向に前記ドライバービットを回転不能に抜き差し可能な貫通孔部を設けてなり、更に前記ドライバービットの外周に沿って軸方向に移動可能且つドライバービットから抜き出し可能であるが回転不能なソケット本体をドライバービットに外嵌し、ソケット本体の両端部には内寸の互いに異なった第3ソケット部と第4ソケット部を形成するとともに、該第3ソケット部と第4ソケット部の外形を前記第1ソケット部と第2ソケット部の何れか一方に回転不能に内嵌する形状となしたことを特徴とする手動回転工具。
- 前記ドライバービットの外周に形成した係合用凹部に弾性係合可能な第1係合手段と第2係合手段を、前記挿着孔部内と前記貫通孔部内に、それぞれ突出可能に設けてなる請求項1記載の手動回転工具。
- 前記ハンドルの基端部側第2ソケット部でナットを回転する際に、ボルト軸部を逃がし得る退避孔部を、該第2ソケット部内から該ハンドルの中央部に連続して形成してなる請求項1又は2記載の手動回転工具。
- 前記ソケット本体に、前記ドライバービットの外周に形成した係合用凹部に係脱可能な第3係合手段を設けて、各第3ソケット部と第4ソケット部が使用可能な位置でソケット本体をドライバービットに保持するようにしてなる請求項1記載の手動回転工具。
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