JP4448920B2 - 高周波加熱装置用アンテナ - Google Patents

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本発明は、高周波加熱装置用アンテナに関する。
従来、物品を加熱するための高周波加熱装置として、マグネトロンを備えたものが知られている。この高周波加熱装置は、金属板による加熱室、加熱室に連結される導波管、および導波管の先端部に設置したマグネトロンを備え、マグネトロンが発生するマイクロ波を、導波管を通じて加熱室に導き、加熱室内の物品へと照射することにより加熱を行う。この場合、電磁波は、導波管の放射口から加熱室内に放射され、加熱室内で反射されながら物品に照射されるため、照射ムラが生じやすく、物品全体を均一に加熱することが困難であった。ここで、照射ムラを低減するため、高周波加熱装置の加熱室に出し入れ自在に設置されて、表面波を発生する表面波発生体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この表面波発生体は、それぞれ起立設置された複数の帯状起立片および所定の高さで突き出し形成された突起を有し、加熱試料の物品を上に載せることが可能となっている。この表面波発生体を物品の材質および形状に適当に合わせることにより、表面波が物品に照射される。
しかしながら、この表面波発生体は、高周波加熱装置のマグネトロンが発生する電磁波を利用するものであり、従来の高周波加熱装置に追加して用いるものであった。ここで追加の装置を用いる手法とは別に、物品の近傍から電磁波をより均一に直接物品に向かって照射する高周波加熱装置が求められていた。
本発明は、物品の近くからより均一な電磁波を直接に物品に向かって照射することが可能な高周波加熱装置用アンテナを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は以下のものを提供する。
(1) 高周波加熱装置に用いるアンテナであって、板状の導体である放射板と、前記放射板と所定の距離をおいて対向する板状の導体である反射板と、を備え、前記放射板は、中央付近から辺縁部に向かい螺線状に延びるスロットと、このスロットの基端側に設けられ、かつ電源を供給する同軸ケーブルが接続されるケーブル接続部と、を有することを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
(1)によれば、高周波加熱装置用アンテナを、螺線状に延びるスロットを有する放射板と、放射板と対向する反射板と、で構成した。これにより、電磁波がスロットを有する放射板の全体から放射される。したがって、高周波加熱装置において、加熱試料に対しより均一な強さの電磁波を照射し、加熱試料内に満遍なく熱を発生させることができる。また、加熱試料以外の空間に電磁波を逃げにくくするため、エネルギー効率を高めることができる。
(2) (1)に記載の高周波加熱装置用アンテナであって、前記スロットの幅は、前記放射板の中央付近から辺縁部に向かうに従い増加することを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
(2)によれば、スロットから放出される電磁波の密度が高い放射板の中心部では、スロットの幅は狭く、この一方、放出される電磁波の密度が低い放射板42の辺縁部付近では、スロットの幅は広い。したがって、放射板の中心部と辺縁部における電磁波の密度の差による放出量の不均衡が抑制され、加熱試料をより均一に加熱することができる。
(3) (1)または(2)に記載の高周波加熱装置用アンテナであって、さらに前記放射板および前記反射板の外周どうしを連結する側板を備えることを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
(3)によれば、前記放射板および前記反射板は、側板を介して連結される。このことにより、誘電体材料として、例えば、樹脂といった誘電体よりも耐熱性に優れた空気を利用できるため、高周波加熱装置用アンテナの耐熱性を高めることができる。
(4) (1)から(3)いずれかに記載の高周波加熱装置用アンテナであって、さらに、前記放射板を挟んで、前記反射板とは反対側に配置される板状の導体である第2反射板を備えることを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
(4)によれば、放射板から放射され、加熱試料を通過した電磁波は、第2反射板で反射され、再び加熱試料に照射されるため、効率良く加熱をすることができる。
本発明によれば、高周波加熱装置に用いるアンテナにおいて、電磁波がスロットを有する放射板の全体から放射される。したがって、加熱試料に対しより均一な強さの電磁波を直接照射することができる。高周波加熱装置用アンテナを用いることによって、加熱試料内に満遍なく熱を発生させる高周波加熱装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを示す斜視図であり、図2は、中央縦断面図である。
高周波加熱装置用アンテナ10は、円形の誘電体基板14と、誘電体基板14の一方の面上に配置された板状の導体である放射板12と、誘電体基板14の他方の面に配置され、放射板12と所定の距離をおいて対向する板状の導体である反射板16を備えている。放射板12および反射板16は、銅や、鉄といった金属板からなる。放射板12および反射板16の形状は、略円形であり、放射板12は、中央付近から辺縁部に向かい螺線状(渦巻き状)に延びるスロット18を有する。ここで、高周波加熱装置用アンテナ10の放射板12が配置されている方の向き(図2紙面上向き)を上向き、反射板16の配置されている方の向き(図2紙面下向き)を下向きとする。
放射板12および反射板16は、一定の厚みを有する誘電体基板14の両面に、上述の形状の金属板を貼り付けることにより製造することができる。なお、放射板12および反射板16の製造方法としては、誘電体基板14の両面に金属を塗布した後、エッチング等により略円形の形状およびスロット18を形成することとしてもよい。
放射板12には、スロットの基端側である放射板12の中央に、同軸ケーブル22が接続されるケーブル接続部20が設けられている。高周波加熱装置用アンテナ10への給電は、ケーブル接続部20に接続される同軸ケーブル22によりなされる。すなわち、高周波加熱装置が備える高周波発信装置等で発生した高周波電力は、同軸ケーブル22を介して伝えられ、ケーブル接続部20から、高周波加熱装置用アンテナ10へと供給される。供給された高周波電力は、放射板12の表面から上向き、すなわち高周波加熱装置用アンテナ10の外部に向かう電磁波として放出される。また、放射板12の表面から下向きに、すなわち高周波加熱装置用アンテナ10の内部に向かって放出される電磁波は反射板16により反射され、放射板12に形成されたスロット18から上向きに放射される。
スロット18は螺線状であり、高周波加熱装置用アンテナ10の表面を構成する放射板12全体に均一に配置されている。したがって、高周波加熱装置用アンテナ10は、放射板12に向かう一定の範囲の領域において、均一な密度の電磁波を放射することができる。また、高周波加熱装置用アンテナ10は、放射板12と所定の距離をおいて対向する反射板16を備えるため、特定の方向すなわち放射板12が配置された方向に強い指向性を有する電磁波を放出することができる。つまり、特定の方向に対しては所定の範囲の領域に対し均一かつ強力な電磁波を放出することが可能である。これは、高周波加熱装置に高周波加熱装置用アンテナ10を用いた場合、加熱試料物以外の領域に対し不要な電磁波が放射されにくく、かつ加熱試料に対し満遍なく電磁波を吸収させ、より均一に熱を発生させることができる。また、従来の、マグネトロンからの電磁波を加熱室に導く高周波加熱装置では、加熱室が電磁波を共振させる機能を有するため、加熱室の大きさは、使用する電磁波の波長との関係で一定のものに制約されていた。高周波加熱装置用アンテナ10を用いた高周波加熱装置では、電磁波が高周波加熱装置用アンテナ10から均一に直接放射されるものであるため、加熱室の大きさは加熱試料の大きさに合わせて設計することが可能となる。
高周波加熱装置用アンテナ10を用いた高周波加熱装置は、あらゆる物品を加熱するのに適するが、高周波加熱装置に高周波加熱装置用アンテナ10を用いることが好ましい例としては、商店や飲食店に設置されるごみ処分装置や、顔料といった粉体の固化装置がある。例えば、プラスティックや油に混入して使用される顔料は、粉末や液状では運搬が困難であり、混入の際の飛び散りといった弊害が生じるため、顔料を加水・加熱してタイル状に固形化する。顔料を加熱する高周波加熱装置に高周波加熱装置用アンテナ10を用いた場合、加熱試料の顔料に電磁波を直接照射することができ、顔料以外の空間に電磁波が逃げにくくなる。また、顔料に対し均一な強さで電磁波を照射することができ、顔料内に満遍なく熱を発生させることができる。
[実施例1]
次に、第1実施形態の高周波加熱装置用アンテナ10の構成において、スロット18の幅寸法を様々に変化させた解析モデルを想定し、加熱試料への影響をコンピュータシミュレーションにより解析した。解析には、英国KCC社の解析ソフトMicro−Stripes6.0を用いた。
図3は、高周波加熱装置用アンテナの特性解析における加熱試料の配置を示す図であり、図4は、加熱試料の配置を示す断面図である。本実施例の解析では、加熱試料26は、30cm四方の正方形の板状にされた顔料である。この板状の顔料は、4枚並んだ状態で高周波加熱装置用アンテナ10の上方に所定の距離を置いて配置される。加熱試料26全体の縦および横方向長さaは、それぞれ600mmである。また、加熱試料26の厚さbは30mmである。加熱試料26は、高周波加熱装置用アンテナ10からの高さcが50mmの位置に配置される。円形である高周波加熱装置用アンテナ10の直径eは1040mmであり、厚さdは8mmである。高周波加熱装置用アンテナ10に供給されそして放出される高周波の周波数は2.45GHzであり、この電磁波の自由空間波長は122.45mmである。高周波加熱装置用アンテナ10の誘電体基板14の比誘電率は2.2であり、この誘電体内波長は82.56mmである。高周波加熱装置用アンテナ10への電力の供給は、インピーダンス50Ωの同軸ケーブルにより放射板12の中央にあるケーブル接続部20を介して行う。
図5は、本実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析におけるスロットの状態を示す一部断面拡大図である。ここで、fはスロット18の幅を示し、gはスロット18から次のスロット18までのスロット間隔を示す。本実施例では、スロット間隔gを1波長(82.56mm)の一定とし、スロット幅fを、1/2波長(41.28mm)、1/4波長(20.64mm)、1/6波長(13.76mm)、1/8波長(10.32mm)、および1/10波長(8.26mm)の5種類に変化させ、加熱試料の状態を解析した。
図6は、本実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における加熱試料を示す斜視図である。加熱試料26は顔料を想定したものであり、30cm四方の正方形を有する板状の直方体を4枚並べたものである。顔料の複素比誘電率は4−j4.29であり、質量密度は1000kg/m3である。本実施例では、この加熱試料26の内部に100点×100点×5点の計50000点の解析点を配置し、これらの解析点について電磁波吸収率(Specific Absortion Rate:SAR)分布を解析した。
図7は、本実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。この表より、スロット幅が大きいほどエネルギー効率すなわち、アンテナへの入力電力に対する顔料(加熱試料)発熱量の割合が高い。
[第2実施形態]
図8および図9は、本発明の第2実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナ30を示す断面図である。本実施形態の高周波加熱装置用アンテナ30は、エネルギー効率をより高めるため、加熱試料26の上方すなわち、放射板32を挟んで、反射板36とは反対側に配置される板状の導体である第2反射板34を備えている。本実施形態の他の構成は第1実施形態に同じであり、説明を省略する。この構成により、加熱試料26を通過した電磁波の多くが第2反射板34で反射され、再び加熱試料26に照射される。また、再び照射されたものの再度通過した電磁波の多くが放射板32で反射され、また再び加熱試料26に照射される。このようにして、電磁波のエネルギーが再利用され、エネルギー効率を高めることができる。
[実施例2]
第2実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナ30の構成を想定した解析モデルについて、加熱試料への影響を、コンピュータシミュレーションにより解析した。
本実施例では、第2反射板34の位置が高い設定、および低い設定の2個の状態について解析を行った。図8は、第2反射板34の位置を高く設定した状態を示す。第2反射板34の放射板32からの高さhは、3/2波長相当とした。また、第2反射板34から加熱試料26までの距離jは61.84mm、加熱試料26の高さkは30mm、放射板32から加熱試料26間での高さlは61.84mmとした。放射板32と第2反射板34との距離は、123mm以上184mm以下が好ましいが、特に図8に示す例のように、約153.68mmであることがより好ましい。図9は、第2反射板34の位置を低く設定した状態を示す。第2反射板34の高周波加熱装置用アンテナ10からの高さmは、3/4波長相当とした。また、第2反射板34から加熱試料26までの距離nは0.6mm、加熱試料26の高さoは30mm、高周波加熱装置用アンテナ10から加熱試料26までの高さpは61.84mmとした。なお、図8および図9の設定とも、第2反射板34は円板形であり、その直径は高周波加熱装置用アンテナ10と同じく1040mmとした。また、他の条件は実施例1の解析条件に同じである。
図10は、本実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。この表に示すように、第2反射板34を設けたことによりエネルギー効率が高まった。また、第2反射板34の位置が高い場合は、低い場合に比べエネルギー効率が高く、特にスロット幅1/4波長でのエネルギー効率は0.1538と高かった。
図11は、本実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す加熱試料のSAR分布図である。ここで(a)は第2反射板34の位置が高い設定の結果であり、(b)は位置が低い設定の結果である。この図に示すように、第2反射板34の位置が高い場合は、強い定在波が分布する結果となった。
[第3実施形態]
本実施形態においては、高周波加熱装置用アンテナ40の放射板42に形成されたスパイラル状のスロット44の幅qが、中央付近で細く、辺縁部では太い。すなわち幅qが、放射板42の中央付近から辺縁部へ延びるに従い増加する点が上述の実施形態と異なる。この構成において、放射板42の中心部では、電力が供給されるケーブル接続部20が近接しているためスロット44から放出される電磁波の密度が高いが、スロット44の幅qは狭く抑えられ、この一方で電力が供給されるケーブル接続部20から遠い放射板42の辺縁部付近では、放出される電磁波の密度が低いが、スロット44の幅qは広い。したがって、放射板42の中心部と辺縁部における電磁波の密度の差による放出量の不均衡が抑制される。
図13は、図12の高周波加熱装置用アンテナ40に対し、スロット54の変化の勾配がさらに大きい高周波加熱装置用アンテナ50の例を示す斜視図である。なお、本実施形態の他の構成は、第2実施形態に同じであり、説明を省略する。
[実施例3]
第3実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナ30の構成を想定した解析モデルについて、加熱試料への影響をコンピュータシミュレーションにより解析した。
図14は、本実施形態の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。表は、本実施形態の高周波加熱装置用アンテナ40を緩やかな勾配のものとし、高周波加熱装置用アンテナ50を急な勾配のものとし、実施例2の解析と同一条件で解析を行った。この表に示すように、急な変化の勾配を有する高周波加熱装置用アンテナ50は、エネルギー効率が高く、しかも発熱のムラを示す変動係数も低かった。
図15は、高周波加熱装置用アンテナ50の特性解析の結果を示す加熱試料のSAR分布図である。ここで、(a)は、スロット54の変化の勾配が急なもの、(b)はスロットの幅が1/4で一定の場合の結果を示す。この図の(a)に示すように、急な変化の勾配を有する高周波加熱装置用アンテナ50において、SARが加熱試料全体に渡り均一に分布していることが確認された。
[第4実施形態]
図16は、本実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナ60を示す斜視図である。また、図17は、高周波加熱装置用アンテナ60の中央縦断面図である。本実施形態の高周波加熱装置用アンテナ60においては、放射板および前記反射板の外周どうしを連結する側板63を有することにより、誘電体基板を用いずに、反射板を放射板と所定の距離をおいて対向するよう構成している点が上述の実施形態とは異なる。具体的には、高周波加熱装置用アンテナ60は、金属製の中空の円筒状であり、円筒の上面のスパイラル状の開口であるスロット68が形成されている。高周波加熱装置用アンテナ60は誘電体として空気を用いる。
このように、放射板および反射板は、側板を介して接続されるため、誘電体基板を用いずに放射板および反射板の位置を保つことができる。高周波加熱装置用アンテナには、大電力の電磁波が供給されるため、高周波加熱装置用アンテナ自体も加熱する。高周波加熱装置用アンテナ60によれば、例えば樹脂製の誘電体より耐熱性に優れた空気を誘電体として利用できるため、高周波加熱装置用アンテナ全体としての耐熱性を高めることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナの中央縦断面図である。 本発明の第1実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における加熱試料の配置を示す図である。 本発明の第1実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における加熱試料の配置を示す断面図である。 本発明の第1実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析におけるスロットの状態を示す一部断面拡大である。 第1実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における加熱試料を示す斜視図である。 本発明の第1実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。 本発明の第2実施形態の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における配置を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の高周波加熱装置用アンテナの特性解析における配置を示す断面図である。 本発明の第2実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。 本発明の第2実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す加熱試料のSAR分布図である。 本発明の第3実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを示す斜視図である。 本発明の第3実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す表である。 本発明の第3実施例の高周波加熱装置用アンテナの特性解析の結果を示す加熱試料のSAR分布図である。 本発明の第4実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る高周波加熱装置用アンテナの中央縦断面図である。
符号の説明
10、30、40、50、60 高周波加熱装置用アンテナ
12、32、42、52、62 放射板
14 誘電体基板
16、36 反射板
18、44、54、68 スロット
20 ケーブル接続部
22 同軸ケーブル
26 加熱試料
34 第2反射板
63 側板

Claims (4)

  1. 高周波加熱装置に用いるアンテナであって、
    板状の導体である放射板と、
    前記放射板と所定の距離をおいて対向する板状の導体である反射板と、を備え、
    前記放射板は、中央付近から辺縁部に向かい螺線状に延びるスロットと、
    このスロットの基端側に設けられ、かつ電源を供給する同軸ケーブルが接続されるケーブル接続部と、を有することを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
  2. 請求項1に記載の高周波加熱装置用アンテナであって、
    前記スロットの幅は、前記放射板の中央付近から辺縁部に向かうに従い増加することを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
  3. 請求項1または2に記載の高周波加熱装置用アンテナであって、
    さらに前記放射板および前記反射板の外周どうしを連結する側板を備えることを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
  4. 請求項1から3いずれかに記載の高周波加熱装置用アンテナであって、
    さらに、前記放射板を挟んで、前記反射板とは反対側に配置される板状の導体である第2反射板を備えることを特徴とする高周波加熱装置用アンテナ。
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