JP4448316B2 - 危険物移送情報提供システム - Google Patents

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Description

本発明は、タンクローリーやタンクトレーラー等によって危険物を所定の危険物施設まで移送する際に必要な各種情報を運転者に提供する危険物移送情報提供システムに関する。
例えば、ガソリン、灯油、軽油、重油といった各種危険物は、タンクローリーやタンクトレーラーといった当該危険物の移送専門に製造された所定の危険物移送車両にそのまま積載され、当該危険物を取り扱う所定の危険物施設まで移送される。
危険物とは、図26に示す消防法別表の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいい、第一類から第六類までの区分に分けられて規定されている。また、危険物施設についても、図27に示すように、複数の区分に分けられて法律で規定されており、その類型としては、例えば、ガソリンスタンド・商店・ホームセンタ等の給油取扱所、油槽所、工場・病院等のボイラーの燃料として当該危険物を使用する施設、自家スタンドにて社用車等に給油する目的で当該危険物を使用する施設、空港等において各種空港業務に使用する原動機を搭載した貨物用カートや乗客を航空機まで運送するエアポートバス等に給油を行うための施設、船舶等に給油を行うための施設、刑務所や自衛隊施設、下水処理場やゴミ処理場、ホテルや健康ランド、ゴルフ場、LP(Liquefied Petroleum)ガス等の高圧ガスの製造所等が挙げられる。なお、同図中一般取扱所として規定されている施設のうち、危険物の取り扱い形態が類型化できるものについては危険物に関する政令第19条第1項の基準の特例が定められ、建築物の一部に設けることができる等の一般取扱所として、図28に示すように区分されている。
このような危険物をはじめとする貨物の移送の便宜を図るための技術としては、例えば、特許文献1乃至特許文献5等が提案されている。
登録実用新案第3086486号公報 特開2001−328711号公報 特開2002−230693号公報 特開平8−235263号公報 特開2001−253510号公報
具体的には、特許文献1には、荷物を発送元から集荷して発送先まで配送する物流業務における集荷配送システムが開示されている。この集荷配送システムにおいて、管理センタは、顧客からの集荷依頼を受け付けると、荷物単位でそれを特定できる荷物伝票情報を発行する。また、荷物取扱店は、荷物伝票情報を受信して伝票に印字等を行い、IC(Integrated Circuit)チップ構成の非接触タグに書き込み、顧客が持ち込んだ荷物に取り付けることで伝票処理を行う。さらに、集配トラックは、携帯端末を使用し、伝票情報を受信して印字した伝票を集荷した荷物に取り付け、且つ非接触タグに伝票番号を書き込んで伝票処理を行う。そして、集荷/配送センタは、伝票情報を基に集荷トラックへの集荷指示と、非接触タグを基に集荷した荷物の伝票処理と、入庫/出庫管理及び仕分け作業を行う。このように、集荷配送システムにおいては、荷物の集荷依頼から配送までの物流業務における管理を、無線通信網や携帯電話網、インターネットを利用した伝票情報の授受を行うことにより、集配トラックや荷物取扱店での伝票発行等の処理、及び集荷配送センタにおける仕分け作業、荷物情報管理等を広く効果的に高速化/合理化することができるとしている。
また、特許文献2には、商品及び当該商品を収納するコンテナにICタグを貼付して配送する配送管理方法が開示されている。特に、この配送管理方法は、商品のコンテナに対する収納又は取り出し時に、商品に貼付されたICタグの商品情報と時刻情報とを物流情報センタにおけるサーバに送信するとともに、コンテナの物流結節点に対する搬出入時又は船舶等の大量輸送手段に対する搭載若しくは荷卸し時に、コンテナに貼付されたICタグのコンテナ情報と時刻情報とをサーバに送信し、これら情報の蓄積及び更新を行い、商品及びコンテナの動態把握を行うものである。これにより、この配送管理方法においては、商品の配送を効率よく行うことができるとしている。
さらに、特許文献3には、貨物を車両に搭載して道路上を搬送する道路利用者の情報を取得するために当該道路利用者と通信を行う物流情報提供システムが開示されている。特に、この物流情報提供システムは、道路利用者の車両に搭載された車載機と、少なくとも2つ以上の非接触型ICタグとの間で通信を行い、これら非接触型ICタグの情報を車載機内で結合して結合情報を生成するとともに、道路の路側に設けられた路側機と車載機との間で通信を行い、当該路側機によって車両から結合情報を取得するものである。これにより、物流情報提供システムは、貨物や車両に関する物流情報を統一的に管理・提供することができるとしている。
さらにまた、特許文献4には、輸送物の集配拠点と、この集配拠点間の輸送を中継する中継拠点とを備える輸送ネットワークの輸送経路探索方法が開示されている。特に、この輸送経路探索方法は、輸送ネットワークに関する情報を階層別に整理し、この階層別に整理した輸送ネットワークに関する情報と、輸送便のダイヤに関する情報と、物流に関する制約条件、業務知識又は輸送経路決定の経験則に基づいて設定した規則とを用いて、輸送ネットワークの輸送経路を探索するものである。これにより、この輸送経路探索方法においては、大規模物流ネットワークでの最適輸送経路を効率的に探索することができ、当該大規模物流ネットワークの管理に必要な各種情報を提示することができるとしている。
また、特許文献5には、顧客からの注文品の受注、及び取扱業者への注文品の発注を一元的に管理する物流サーバと、顧客の注文内容を電子通信回線を介して当該物流サーバへ送信する顧客端末とを備える物流システムが開示されている。特に、この物流システムにおいて、物流サーバは、顧客からの要求に応じて注文案内画面を顧客端末上に表示し、顧客から指定された注文品の種類、個数、配送日時、配送場所等をデータベースに登録し、注文品を各取扱業者が取り扱う製品毎に分類し、注文品の発注を該当する取扱業者の受注端末へ電子通信回線を介して行うものである。これにより、この物流システムにおいては、物流サーバによって注文品を共同配送拠点へ預託する旨を指示し、配送日時及び配送場所に関する情報を参照し、共同配送拠点から各顧客へ至る物流業者の配送ルート及び配送スケジュールを自動設定することができるとしている。
ところで、上述した危険物移送車両の運転者は、消防法で定められた危険物取扱者としての資格を有するのが通常であることから、当該運転者の業務は、単に当該危険物移送車両を運転して危険物を移送するにとどまらず、自ら機器を操作して危険物の積み込みから荷卸しまでの重労働を課されるのが通常であり、慢性的な人員不足の影響からも、運転者には甚大なる負担がかかっている。このような状況において、新規の移送先や正確な情報が取得されていない移送先等への移送業務を行う場合には、運転者にさらなる負担がかかることになる。
このように、危険物移送業務は、運転者に対する負担が極めて大きく、これに基づいて、交通事故、流出事故、混油事故といった、大惨事を引き起こしかねない人為的なミスが生じる可能性も高くなる。特に、交通事故や危険物の積み卸しの際に生じる流出事故においては、危険物移送車両に積載されている商品が危険物であることから、即座に爆発・炎上する可能性が高い。また、混油事故においては、例えば移送先にて灯油を荷卸しすべき注入口にガソリンを誤って荷卸ししてしまった場合等には、当該危険物を使用する第三者に危険が及ぶ事態を招来することになる。
勿論、これらの事故を未然に防止するために、運送会社や荷主等によって運転者に対する教育も行われている。しかしながら、運転者にとっては、これら教育も負担の1つとなり、課題である事故を防止することは可能となっても、異なるミスを誘発する原因にもなりかねない。
このように、危険物移送業務においては、運転者の負担は一般人が想定するよりも計り知れないほど大きなものであり、不要な事故を未然に防止するためにも当該負担を軽減することが極めて重要である。
ここで、これら運転者の負担を除去するためには、主業務である危険物移送車両の運転に際する負担を軽減することが最良であり、上述したように、新規の移送先や正確な情報が取得されていない移送先等への移送業務を行う場合であっても、運転者が不安を感じないほど正確な情報を与えることが重要である。
これを解決するための1つの方法としては、一般車両にも搭載されているGPS(Global Positioning System)等の手段によるカーナビゲーションシステムを用いることが考えられる。しかしながら、一般車両に適用されるカーナビゲーションシステムを危険物移送車両にそのまま適用することは困難である。なぜなら、危険物移送車両は、大きさや構造の特殊性等の観点で一般車両とは大きく異なるものであり、また、移送先たる各種施設も様々な構造からなるものであることから、単に地図情報を提供する一般的なカーナビゲーションシステムでは全く対応することができないのが現状である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、危険物移送車両の運転者の負担を著しく軽減し、不要な事故を未然に防止することに寄与することができる危険物移送情報提供システムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる危険物移送情報提供システムは、各種危険物を所定の移送先まで移送する際に必要な各種情報を危険物移送車両の運転者に提供する危険物移送情報提供システムであって、上記運転者が操作するユーザ端末と、上記ユーザ端末とネットワークを介して接続された移送情報管理サーバとを備え、上記移送情報管理サーバは、少なくとも、移送先の所在地を明確にするための情報、移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報、並びに、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報からなる上記運転者にとって必要な各種情報をデータベースとして管理して記憶する記憶手段と、上記ユーザ端末からの要求に応じて、上記データベースから上記運転者に所望の情報を読み出し、当該ユーザ端末に対して表示可能に配信する配信手段と、上記移送先を特定する移送先特定情報を上記ユーザ端末に対して要求し、当該ユーザ端末からの移送先特定情報に基づいて、当該ユーザ端末に対して配信すべき情報を決定する決定手段とを有することを特徴としている。
このような本発明にかかる危険物移送情報提供システムにおいては、移送情報管理サーバからユーザ端末に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信することができることから、運転者が必要な各種情報を容易に把握することができる。
ここで、上記決定手段は、上記運転者が使用する危険物移送車両の車種を上記ユーザ端末に対して要求し、当該ユーザ端末からの車種選択情報に基づいて、当該ユーザ端末に対して配信すべき情報を決定することもできる。
これにより、本発明にかかる危険物移送情報提供システムにおいては、ユーザ端末に対して配信すべき情報を適切に決定することができる。
また、上記移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先の敷地内の面積及び構造に関する情報、移送先における注入口の設置位置に関する情報、移送先における注入口付近に設けられた傾斜に関する情報、移送先の敷地に対する危険物移送車両の進入方法に関する情報、移送先の敷地における危険物移送車両の停車位置及び停車方向に関する情報、移送先に応じた荷卸し優先順序に関する情報が挙げられる。
これにより、本発明にかかる危険物移送情報提供システムにおいては、移送先の所在地のみならず、当該移送先に到着してから必要となる危険物移送業務に固有の情報も過不足なく運転者が把握することができ、作業の効率化と事故の未然防止を図ることができる。
本発明は、運転者が事前に必要な各種情報を適切に把握することができることから、当該運転者の負担を著しく軽減することができ、不要な事故を未然に防止することに寄与することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、例えばタンクローリーやタンクトレーラー等の危険物移送車両によってガソリン、灯油、軽油、重油といった各種危険物を所定の危険物施設まで移送する際に必要な各種情報を運転者に提供する危険物移送情報提供システムである。この危険物移送情報提供システムは、危険物移送車両の運転者の負担を著しく軽減するために必要な各種情報を適切に提供し、不要な事故を未然に防止することに寄与することができるものである。
まず、具体的な危険物移送情報提供システムの説明に先だって、本発明の有効性を明確化すべく、運転者にとって必要な各種情報について、その必要な理由とともに説明する。
第1に、運転者にとって必要な情報としては、移送先の所在地を明確にするための情報が挙げられる。
住所や電話番号のみの情報に基づいて市販されている地図を視認しながらの移送は、当然のことながら運転者にとって負担が大きい。また、危険物移送車両に適用可能なカーナビゲーションシステムは存在していないことから、危険物移送業務においては、例えば図1に示すように、荷主や運送会社が作成した手書きによる移送先までの地図を頼りに移送するのが大半である。
しかしながら、この手書きの地図は、荷主や運送会社の管理者が実際に車両を運転して移送して作成したものではなく、移送先の人間との電話等を介したやり取りの中で作成したものや、単に市販されている地図を用いて作成したものであることが多いことから、誤っている場合が多い。また、これら手書きの地図は、大型車の走行が不可能な道路である旨を示す情報や、右左折するための目安となる交差点名・建造物・標識等の情報といった、危険物移送車両を運転する際に必要となる特有の情報が欠落している場合が多く、また、これら情報が記載されていても現実には既に撤去されている場合等が多々ある。さらに、これら手書きの地図を過去に移送した経験がある運転者が作成する場合もあり、現状では、かかる地図が最も信頼性が高いものの、この場合であっても、現実に走行しながら作成したものであったり、定かでない記憶を頼りに作成したものであったりすることが多く、信頼性に乏しいものが多い。
このように、危険物移送業務においては、現状では移送先の所在地を明確に示した地図は存在せず、運転者は、地図に誤りがあった場合等には、パニックに陥る危険性があり、無理な運転を強いられる場面も多い。例えば、運転者は、大型車たる危険物移送車両を運転していることから、右左折すべき交差点等を瞬時に把握して行動を起こす必要があるが、かかる地図を頼りにしていることから、本来右左折すべき交差点を見落としてしまう事態が多い。このように、運転者は、本来右左折すべき交差点を見落としてしまった場合には、さらに進行方向先において、運転している危険物移送車両が右左折することが可能な交差点や路地等を探索しながら走行する必要があり、適切な場所を探索することができなかった場合には、危険を感じつつも任意の転回可能な交差点等でUターンを余儀なくされる場合がある。危険物移送業務においては、このような運転を強いられることにより、近隣の交通を一旦遮断する場合があり、大渋滞を引き起こす原因をつくってしまうこともある。
また、現在営業しているガソリンスタンド等においては、石油メーカの運営者の退陣や、同じ運営者であっても特約先の変更等により、同じ危険物施設を利用して新たに異なる石油メーカの特約店として運営することが頻繁に生じている。さらには、近年では、営業活動の多様化にともない、石油メーカの看板を掲げず、自社独自の看板を掲げて営業している特約店等も増加している。
危険物移送業務においては、このような事態が頻発すると、市販されている地図に明記されている情報では伝達が行き届かない場合がある。ここで、運転者は、例えば、"○○商店"や"××スタンド"といった移送先の名称や、その住所及び/又は電話番号を依頼先から聞き、移送するのが通常であるため、市販されている地図に明記されている情報を目安として運転することになる。そのため、危険物移送業務においては、市販されている地図に明記されている情報では伝達が行き届かない場合には、異なる目的地に到達してしまう可能性も生じてしまう。
さらに、危険物移送車両は、1種類の危険物を積載するタンク室を法律上4000リットルを超えた容量とすることができないことから、例えば図2に示すように、1つのタンクが複数のタンク室に室割されて構成されている。したがって、危険物移送車両は、各タンク室毎に異なる種類の危険物を積載することが可能である。危険物移送業務においては、これを利用し、異なる移送先との合い積みを行い、一度の移送で複数の移送先への移送を行う場合が多く存在する。かかる場合、危険物移送業務においては、不確かな情報に基づいて複数の移送先への移送を行うことは、極めて困難をともなうことは想像に難くない。
このような問題を解決するために、移送先の所在地を明確にするための情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
第2に、運転者にとって必要な情報としては、移送先の敷地内の様子と、当該移送先に適した車種別進入方法、車種別停車位置、及び車種別停車方向に関する情報といった当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報が挙げられる。
より具体的には、この移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先の敷地内の面積及び構造に関する情報が挙げられる。
危険物移送業務においては、移送先に到着した場合であっても、さらなる問題が生じる場合がある。例えば、図3に示すように、移送先が、乗り付けた危険物移送車両10に対して敷地面積が狭い場所である場合や、図4に示すように、計量器といった障害となる建造物20等が存在するために危険物移送車両10の操作が困難・不可能となる場所である場合には、運転者の負担が増大することになる。
このような問題を解決するために、移送先の敷地内の面積及び構造に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
また、移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先における注入口の設置位置に関する情報が挙げられる。
タンクローリーやタンクトレーラー等の危険物移送車両は、離れた場所から荷卸しすることができる貨物自動車と異なり、例えば図5に示すように、移送先における注入口30と当該危険物移送車両10に設けられた吐出口とをホース40を介して接続して荷卸しを行う必要がある。そのため、危険物移送業務においては、危険物移送車両10と注入口30との間に所定の間隔を設け、後述する注入口付近に設けられた傾斜と当該危険物移送車両10に設けられた傾斜との関係を考慮した上で、所定の停車位置を確保することが要求される。
このような問題を解決するために、移送先における注入口の設置位置に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
さらに、移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先における注入口付近に設けられた傾斜に関する情報が挙げられる。
タンクローリーやタンクトレーラー等の危険物移送車両は、例えば図6(a)及び図6(b)に示すように、荷卸しの便宜を図るために、当該危険物移送車両そのものに所定の傾斜が設けられており、車種毎に傾斜角度も異なる。なお、図6(a)には、車両前方に向かって下り勾配が設けられたタンクローリーを示し、図6(b)には、車両後方に向かって下り勾配が設けられたタンクトレーラーを示している。一方、移送先における注入口付近にも、先に図5中矢印aで示したように、所定の傾斜が設けられていることが多い。
そのため、危険物移送業務においては、例えば図7(a)及び図7(b)に示すように、移送先の敷地内への危険物移送車両の進入方法、停車位置、及び停車方向を、注入口付近に設けられた傾斜に合わせる必要があり、車種毎に異なる運転操作を強いられることになる。
また、危険物移送業務においては、例えば図8に示すように、注入口30の付近に設けられた傾斜に沿って片側独立配管50を備える危険物移送車両10を停車させた場合には、当該危険物移送車両10の構造上、荷卸しが不可能な場合も存在し、運転者の苦労が全くの無駄になってしまうケースも想定される。
このような問題を解決するために、移送先における注入口付近に設けられた傾斜に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
さらにまた、移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先の敷地に対する危険物移送車両の進入方法に関する情報が挙げられる。
危険物移送業務においては、移送先において停車位置や停車方向が瞬時に把握できない場合には、当該移送先の人間に車両の停車位置や停車方向の指示を仰ぐことになる。そして、危険物移送業務においては、敷地内への危険物移送車両の進入後に、当該敷地内での方向転換や他の出入口からの進入やり直しが可能な敷地である場合には、移送先の敷地へ一旦進入して指示を仰ぐことが可能であるが、敷地面積が狭い場合等には、危険物移送車両を無理に進入させることは大変危険である。
また、危険物移送業務においては、移送先の出入口の手前で路肩や車線に一時的に危険物移送車両を停車できる余裕がある場合には、当該危険物移送車両を停車させ、運転者が徒歩で移送先の人間まで指示を仰ぎにいくことは可能であるが、交通量の多い道路や路肩のない片側一車線の道路に面している移送先の場合には、そのような行動をとることができず、移送先の人間の指示があるまで車内で待機せざるを得ないことが多く、交通の妨げとなる可能性が非常に高い。
さらに、危険物移送業務においては、移送先の敷地に対する危険物移送車両の進入方向とは逆方向に当該危険物移送車両を停車させる必要がある場合も多く、この場合には、交通量の多い道路へ当該危険物移送車両を一旦後車させ、進入し直す必要がある。しかしながら、危険物移送車両においては、例えば図9に示すように、特に左後方へ後車するに際して運転者にとって死角が非常に多い。具体的には、危険物移送車両においては、運転者が目視・窓越し・顔を窓から乗り出した場合に視認できる領域は、同図中aで示す領域となり、左右バックミラーを介して視認できる領域は、同図中bで示す領域となる。したがって、危険物移送車両においては、左後方へ後車するに際には、助手席側のバックミラーには牽引してきたトレーラーしか映らず、運転者側のバックミラーには自己が乗車しているトラクタの右後方しか映らないという状況が発生する。このように、死角が極めて多い危険物移送車両を移送先の敷地内から歩道を通過して車道へ後車させることは、特に誘導してもらえない場合等には大変危険な作業であるといえる。
このような問題を解決するために、移送先の敷地に対する危険物移送車両の進入方法に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
また、移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先の敷地における危険物移送車両の停車位置及び停車方向に関する情報が挙げられる。
危険物移送業務においては、仮に上述した各種問題に対する解決策が予め把握できている場合には、大半の業務は運転者自身で推測することが可能である。しかしながら、危険物移送業務においては、移送先の指示によって危険物移送車両の停車位置や停車方法等が定められている場合も多く、この場合、移送先における敷地の傾斜と危険物移送車両の傾斜とが反する方向に停車の指示を受ける場合も存在する。また、危険物移送業務においては、傾斜を一切気にせずに、荷卸し後の退去を考慮して停車を指示・許可する移送先も多い。
さらに、危険物移送業務においては、敷地の傾斜と危険物移送車両の傾斜とに反する当該危険物移送車両の停車を指示される理由として、例えばガソリンスタンドの場合には、図10(a)に示すように、荷卸しを行っている状況においての一般車両の洗車機の使用を阻害しないためや、図10(b)に示すように、給油のために敷地内へ進入してくる一般車両の通路の確保のため等が挙げられる。さらにまた、危険物移送業務においては、敷地の傾斜と反する危険物移送車両の停車方向を指示される理由として、最初の荷卸しを終了した後に、危険物移送車両を移動させて他の場所での荷卸しがある場合等も挙げられる。
このような問題を解決するために、移送先の敷地における危険物移送車両の停車位置及び停車方向に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
また、移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報としては、移送先に応じた荷卸し優先順序に関する情報が挙げられる。
ガソリンスタンド等の移送先における注入口は、2種類に大別される。すなわち、注入口の形態としては、図11(a)に敷地の平面図及び図11(b)に敷地の側面図を示すように、複数の貯蔵タンク60が地下に埋設され、当該複数の貯蔵タンク60のそれぞれから延在する所定の配管70を注入口30へと接続し、注入口30を1箇所又は複数箇所に集約設置した遠方注入口と、図12(a)に敷地の平面図及び図12(b)に敷地の斜視図を示すように、複数の貯蔵タンク60が地下に埋設され、当該複数の貯蔵タンク60のそれぞれから延在する所定の配管70を複数の注入口30のマンホールへと接続することにより、複数の注入口30を設置した直上注入口とがある。
ここで、直上注入口においては、荷卸しする際の優先順序が決まっている場合が多く存在する。また、危険物移送業務においては、上述したように、一度の移送によって必ずしも同じ種類の危険物を運搬するとは限らないが、例えば、今回の移送で危険物移送車両に積載している危険物に灯油が含まれる場合には、1番目の優先順序として決まっている灯油の荷卸しを最初に行うように指定され、灯油が含まれていない場合には、2番目の優先順序として決まっている軽油の荷卸しを最初に行うように指定される、といったように、危険物移送車両に積載している危険物の種類によって異なる順序での荷卸しを指定されることもある。
このような状況を的確に処理するために、移送先に応じた荷卸し優先順序に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
第3に、運転者にとって必要な情報としては、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報が挙げられる。
危険物移送業務においては、移送先が、荷受けにあたり、危険物移送車両の車種や大きさ等の制限を定めている場合がある。これは、移送先の敷地内への進入や荷卸し場所までの移動に不向きであることの他、制限を超えた危険物移送車両での荷受けが移送先の構造上不可能となること等の理由によるものである。しかしながら、危険物移送業務においては、これらの情報の伝達が行き届かない場合が実際には多く、制限を超えた危険物移送車両で移送先に向かってしまう事態も少なくない。
例えば、移送先のピットルームにおいて危険物移送車両を後方から進入して荷卸しを行うことが要求される場合であって、図13(a)に示すように、14000リットルの危険物を積載することが可能な危険物移送車両(以下、14キロ車という。)での荷受けを移送先から指定されている場合を考える。この場合において、高さ制限があるにもかかわらず、それを知らずに例えば16000リットルの危険物を積載することが可能な危険物移送車両(以下、16キロ車という。)で当該移送先に到着してしまった場合には、16キロ車が14キロ車よりも車高が高いことから、図13(b)に示すように、荷卸しが不可能な事態に陥ってしまう。ここで、危険物移送業務においては、通常、移送先から危険物移送車両を指定される際に、「14キロ車でお願いします。16キロ車は入れません。」等の方法で指定され、「車高が地上○メートル以内」といった高さ制限がある旨を直接的に指定されることはほとんど皆無である。これにより、危険物移送業務においては、危険物移送車両の制限についての情報の伝達が行き届かない場合が発生することが多いのが現状である。
また、危険物移送業務においては、例えば、移送先における注入口と危険物移送車両に設けられた吐出口とをホースを介して接続して荷卸しを行う際に必要となるジョイント金具といった荷卸しに必要不可欠な器具を所持していなかったために、荷受けされずに持ち戻りとなってしまうケースや、長時間の荷卸しを課せられる等のケースも後を絶たない。この他にも、危険物移送業務においては、荷卸し可能な時間外に移送先に到着してしまうケースや、把握していない禁止事項を犯してしまうケースも見受けられる。
このような問題を解決するために、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報を運転者に提供することは、極めて有意義である。
さて、本発明の実施の形態として示す危険物移送情報提供システムは、上述してきた各種有意義な情報を危険物移送車両の運転者に予め提供することにより、上述した各種問題を総括的に解決し、不要な事故を未然に防止することに寄与するものである。以下では、このような危険物移送情報提供システムの詳細について説明する。
危険物移送情報提供システムは、図14に示すように、各種情報をデータベースとして管理する移送情報管理サーバ100と、危険物移送車両の運転者たるユーザが操作するパーソナルコンピュータや携帯電話機や携帯情報端末機(Personal Digital Assistant;PDA)等のユーザ端末110とが、インターネット等の所定のネットワークを介して接続されて構成される。
移送情報管理サーバ10は、少なくとも運転者にとって必要な上述した3つの情報、すなわち、移送先の所在地を明確にするための情報、移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報、並びに、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報をデータベースとして管理する。
具体的には、移送情報管理サーバ100は、移送先の所在地を明確にするための情報として、例えば図15に示すように、移送先の名称と、当該移送先の電話番号と、当該移送先の住所と、当該移送先を示す地図情報からなる画像データ及び/又は音声データへのリンク等の情報を、所在地情報データベースとして管理する。また、移送情報管理サーバ100は、上述したように、同じ危険物施設を利用して新たに異なる石油メーカの特約店として運営しているような事態にも対応するために、移送先の所在地を明確にするための情報として、当該移送先について過去に市販された地図ではいかなる石油メーカの看板が掲げられているか、また、現在はその看板がどのように変化しているかといった、当該移送先が過去に特約店として契約していた石油メーカ及び現在特約店として契約している石油メーカ等の情報も、所在地情報データベースとして管理する。
また、移送情報管理サーバ100は、移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報として、例えば図16に示すように、移送先の名称と、当該移送先の敷地内の様子を示す画像データへのリンクと、当該移送先の敷地面積と、当該移送先における注入口の設置位置を示すテキストデータや画像データへのリンクと、当該移送先における注入口付近に設けられた傾斜を示すテキストデータや画像データへのリンクと、当該移送先の敷地に対する危険物移送車両の進入方法を示すテキストデータや画像データへのリンクと、当該移送先の敷地に対する危険物移送車両の停車位置を示すテキストデータや画像データへのリンクと、当該移送先の敷地に対する危険物移送車両の停車方向を示すテキストデータや画像データへのリンクと、当該移送先に適した車種と、必要に応じて、当該車種の画像データへのリンク等の情報を、敷地内情報データベースとして管理する。
さらに、移送情報管理サーバ100は、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報として、例えば図17に示すように、移送先の名称と、車両制限項目と、必要不可欠な器具と、荷卸し可能時間と、禁止事項を示すテキストデータや画像データへのリンク等の情報を、必要情報データベースとして管理する。
なお、移送情報管理サーバ100は、これらデータベースにリンクされる各種画像データ、音声データ、及び/又は文字データを、特に図示しないが、別途データベースとして管理する。このとき、移送情報管理サーバ100は、例えば移送先の敷地内の様子を示す画像データといった各種画像データについては、ユーザ端末110によって所定の縮尺率での拡大表示及び縮小表示が可能なように、複数の縮尺率の画像データをデータベースとして管理する。
このような各種データベースを管理する移送情報管理サーバ100は、これらデータベースからユーザに所望の情報を読み出し、ユーザ端末110に対して配信する。
一方、ユーザ端末110は、危険物移送車両の運転者といった当該危険物移送情報提供システムの会員として登録された情報の提供を受けるユーザが操作するものである。ユーザ端末110は、ユーザの操作のもとに、移送情報管理サーバ100と通信を行い、各種情報を受信する。
ここで、これら移送情報管理サーバ100及びユーザ端末110は、ともに、例えば図18に示すように、各部を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)101と、各種情報を格納する読み取り専用のROM(Read Only Memory)102と、ワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)103と、データベースを含む各種情報を読み出し及び/又は書き込み可能に記憶する記憶手段である記憶部104と、外部のネットワークに接続して通信を行う配信手段及び受信手段である通信部105と、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作の処理及び制御を行う入力操作制御部106と、各種情報を表示する表示手段である表示部107とを備え、これら各部がバス108に接続されて構成される。
CPU101は、ROM102に記録されている所定のプログラムを実行し、各部を統括的に制御する。
ROM102は、各種プログラムをはじめとする各種情報を格納している。このROM102に格納されている情報は、CPU101の制御のもとに読み出される。
RAM103は、CPU101が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU101の制御のもとに、各種情報を一時記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。
記憶部104は、CPU101の制御のもとに、上述したデータベースやナビゲーションを行うのに必要な地図情報等の画像データ及び/又は音声データをはじめとする各種情報を記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。この記憶部104としては、例えば、ハードディスクや不揮発性メモリ等を用いることができる。また、記憶部104としては、本体に対して着脱可能とされるフレキシブルディスクやメモリカード等の記憶媒体に対して、各種情報の読み出し及び/又は書き込みを行うドライブ装置も含まれる。
通信部105は、例えば、アナログ回線、いわゆるイーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくはいわゆるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式、又はいわゆるFOMA(登録商標)等のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式若しくはHDR(High Data Rate)等のCDMA−2000方式といった、各種方式に基づくネットワークに接続するためのインターフェースであり、CPU101の制御のもとに、外部との通信を行う。
入力操作制御部106は、例えば、キーボード、マウス、キーパッド、赤外線リモートコントローラ、スティックキー、又はプッシュボタンといった、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作を受け付け、操作内容を示す制御信号をCPU101に対して供給する。
表示部107は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel;PDP)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった、各種表示デバイスであり、CPU101の制御のもとに、各種画像データや、その他の各種情報を表示画面に表示する。例えば、表示部107は、ユーザ端末110の場合には、移送情報管理サーバ100から配信された各種情報を表示することになる。
このような各部を備える移送情報管理サーバ100とユーザ端末110との間で相互に情報の授受を行う危険物移送情報提供システムにおいては、ユーザ端末110から移送情報管理サーバ100に対してアクセスすることにより、当該移送情報管理サーバ100が管理しているデータベースから所望の情報を読み出し、当該ユーザ端末110に対して配信する。
具体的には、危険物移送情報提供システムにおいては、図19乃至図21に示すような一連の工程を経ることにより、移送情報管理サーバ100からユーザ端末110に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信する。
まず、危険物移送情報提供システムの会員登録を済ませたユーザが操作するユーザ端末110は、図19に示すように、ステップS1において、移送情報管理サーバ100に対してアクセスするために、アクセス要求信号RQACを当該移送情報管理サーバ100に対して送信する。これに応じて、移送情報管理サーバ100は、ステップS2において、ユーザ端末110から送信されたアクセス要求信号RQACを受信する。
続いて、移送情報管理サーバ100は、ステップS3において、ユーザ端末110が会員登録された適正なユーザによって操作されているか否かを認証するために、ステップS3において、会員登録されたユーザに固有に付与されているパスワードを要求するためのパスワード要求信号RQPWをユーザ端末110に対して送信する。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS4において、移送情報管理サーバ100から送信されたパスワード要求信号RQPWを受信し、ステップS5において、ユーザの操作のもとにパスワードを入力し、ステップS6において、当該パスワードPWを当該移送情報管理サーバ100に対して送信する。
移送情報管理サーバ100は、ステップS7において、ユーザ端末110から送信されたパスワードPWを受信すると、ステップS8において、当該パスワードPWの照合を行う。ここで、移送情報管理サーバ100は、パスワードPWの照合の結果、当該パスワードPWが不正なものであるものと判定した場合には、ステップS3からの処理を繰り返す一方で、当該パスワードPWが適正なものであるものと判定した場合には、さらに必要に応じて、ユーザに対して所定の情報を入力して送信するように依頼すること等により、ユーザが適正であるか否かを判定し、ユーザ端末110が会員登録された適正なユーザによって操作されている旨を認証する。
危険物移送情報提供システムにおいては、このようにしてユーザ端末110の認証を行う。そして、移送情報管理サーバ100は、図20に示すように、ステップS9において、移送先を特定する移送先特定情報を要求するための移送先特定情報要求信号RQIDをユーザ端末110に対して送信する。この移送先特定情報としては、例えば、当該移送先の電話番号及び/又は住所等が挙げられる。ここでは、説明の便宜上、移送先特定情報として、移送先の電話番号を用いるものとする。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS10において、移送情報管理サーバ100から送信された移送先特定情報要求信号RQIDを受信し、ステップS11において、ユーザの操作のもとに移送先特定情報としての電話番号を入力し、ステップS12において、当該電話番号を移送先特定情報IDとして当該移送情報管理サーバ100に対して送信する。
移送情報管理サーバ100は、ステップS13において、ユーザ端末110から送信された移送先特定情報IDを受信すると、ステップS14において、当該移送先特定情報IDの照合を行う。ここで、移送情報管理サーバ100は、移送先特定情報IDの照合の結果、当該移送先特定情報IDに基づく移送先がデータベースに登録されていないものと判定した場合には、ステップS9からの処理を繰り返す一方で、当該移送先特定情報IDに基づく移送先がデータベースに登録されているものと判定した場合には、ステップS15において、照合された移送先をユーザに確認させるべく、当該移送先の名称を示す移送先名称NMをユーザ端末110に対して送信する。
そして、ユーザ端末110は、ステップS16において、移送情報管理サーバ100から送信された移送先名称NMを受信して表示部107に表示し、ステップS17において、ユーザが表示部107に表示された移送先名称NMを視認することにより、移送先の照合を行う。ここで、ユーザ端末110は、移送先名称NMの照合の結果、当該移送先名称NMに基づく移送先が所望のものでないものと判定した場合には、ステップS11からの処理を繰り返す一方で、当該移送先名称NMに基づく移送先が所望のものであるものと判定した場合には、ステップS18において、移送先が所望のものである旨の意思表示を行うべく、確認情報ACKを移送情報管理サーバ100に対して送信する。これに応じて、移送情報管理サーバ100は、ステップS19において、ユーザ端末110から送信された確認情報ACKを受信する。
続いて、移送情報管理サーバ100は、図21に示すように、ステップS20において、使用する危険物移送車両の車種をユーザに選択させるべく、車種選択要求信号RQTYをユーザ端末110に対して送信する。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS21において、移送情報管理サーバ100から送信された車種選択要求信号RQTYを受信し、ステップS22において、選択した車種を示す車種選択情報TYを移送情報管理サーバ100に対して送信する。そして、移送情報管理サーバ100は、ステップS23において、ユーザ端末110から送信された車種選択情報TYを受信する。
危険物移送情報提供システムにおいては、これまでの工程により、ユーザ端末110に対して配信すべき情報が移送情報管理サーバ100によって決定される。
そして、移送情報管理サーバ100は、ステップS24において、先に図15に示したような所在地情報データベースとの照合を行って必要な情報を読み出し、ステップS25において、移送先の所在地を明確にするための情報IMとして、ユーザ端末110に対して配信する。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS26において、移送情報管理サーバ100から配信された移送先の所在地を明確にするための情報IMを受信する。
また、移送情報管理サーバ100は、ステップS27において、先に図16に示したような敷地内情報データベースとの照合を行って必要な情報を読み出し、ステップS28において、移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報IMとして、ユーザ端末110に対して配信する。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS29において、移送情報管理サーバ100から配信された移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報IMを受信する。
さらに、移送情報管理サーバ100は、ステップS30において、先に図17に示したような必要情報データベースとの照合を行って必要な情報を読み出し、ステップS31において、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報IMとして、ユーザ端末110に対して配信する。これに応じて、ユーザ端末110は、ステップS32において、移送情報管理サーバ100から配信された移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報IMを受信する。
危険物移送情報提供システムにおいては、このような一連の工程を経ることにより、移送情報管理サーバ100からユーザ端末110に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信することができる。そして、ユーザは、現実に移送先まで危険物を移送するのに先だって、ユーザ端末110によってかかる情報を受信して表示部107に表示することにより、必要な各種情報を把握することができる。
具体的には、ユーザ端末110は、例えば図22に示すような情報を表示部107に表示する。すなわち、ユーザ端末110は、移送先の所在地を明確にするための当該移送先を示す地図情報201と、当該移送先の名称、住所、及び電話番号、並びに当該移送先の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報等からなる移送先情報202と、当該移送先の敷地内の様子を視覚的に表した敷地内情報203とを表示部107に表示する。
そして、ユーザ端末110は、当該移送先までの参考経路を表示部107表示させたい場合には、ユーザが参考経路を表示させるための参考経路表示ボタン204を選択操作することにより、参考経路を地図情報201に重畳させて表示することができる。
ここで、移送先まで到達するために使用する経路は、同一の移送先に向かう場合であっても、危険物の積載場所等の出発地点が異なる場合や、同じ出発地点においても高速道路や有料道路の使用の有無等によって実際に使用する道路が異なる。そのため、危険物移送情報提供システムにおいては、最初から移送先の所在地までの経路をユーザ端末110における表示部107に表示させるのではなく、ユーザによる明示的な操作を経てから当該経路を、付近の国道やインターチェンジ等の目標物とともに表示部107に表示させ、必要に応じて、この情報を印刷したり所定の記憶手段に記憶させたりするようにしている。このとき、危険物移送情報提供システムにおいては、意図的に、通行不可能な経路をユーザ端末110における表示部107に表示させないようにすることもできる。勿論、危険物移送情報提供システムにおいては、ユーザ端末110における表示部107に参考経路を表示させた状態ではユーザが却って困惑する可能性がある場合等には、ユーザの任意の操作に応じて、参考経路を表示部107に表示させないようにすることもできる。
また、危険物移送情報提供システムにおいては、移送先の所在地をユーザ端末110における表示部107に表示する際に、上述した移送先特定情報IDによって特定された移送先及びその関連施設のみを、その緯度及び経度をもって表示する。これにより、危険物移送情報提供システムにおいては、運転者に、移送先に関連のない他人の個人情報を不用意に与えてしまうことがなく、目的である当該移送先以外の施設への営業行為等を防止することができる。
さらに、危険物移送情報提供システムにおいては、上述した複数の移送先との合い積みを行う場合に対応すべく、複数の移送先を追加的に検索する機能も備える。具体的には、ユーザ端末110は、ある移送先に関する情報を表示部107に表示させた上で、さらに他の移送先に関する情報を表示させたい場合には、ユーザが移送先を追加的に検索するための追加検索ボタン205を選択操作することにより、先に図20及び図21に示した一連の工程を経て、例えば図23に示すように、先に表示していたある移送先に関する移送先情報202a及び敷地内情報203aに加え、他の移送先に関する移送先情報202b及び敷地内情報203bを表示することができる。このとき、ユーザ端末110は、先に表示していた移送先と新たに表示した移送先とが地理的に近い場所にある場合には、1つの地図情報201にまとめて参考経路を表示することができる。
さらにまた、危険物移送情報提供システムにおいては、ユーザ端末110における表示部107に表示された操作ボタン206をユーザが操作することにより、地図情報201を任意方向にスクロール表示したり、任意の縮尺率で表示したりすることもできる。例えば、ユーザ端末110は、デフォルトの縮尺率で表示部107に表示されている地図情報201を詳細に視認したい場合等には、操作ボタン206の操作に応じて、図24に示すように、拡大した地図情報201'を表示することができる。
また、危険物移送情報提供システムにおいては、ユーザ端末110における表示部107に表示された敷地内情報203をユーザが選択操作することにより、例えば図25(a)乃至図25(d)に示すように、選択された移送先の敷地内の様子を拡大して表示することができる。
このとき、ユーザ端末110は、当該移送先に複数の注入口が設けられており、荷卸しする際の優先順序が決まっている場合には、同図に示すように、矢印等によって危険物移送車両の進行方向を指示するための情報とともに、番号等によって注入口の優先順序を示す情報を敷地内情報203に重畳させて表示部107に表示することができる。
具体的には、ユーザ端末110は、まず図25(a)に示すように、移送先の敷地内に後方から進入して1番目の優先順序として指定されている灯油の注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示部107に表示する。続いて、ユーザ端末110は、灯油の注入を終了した場合には、図25(b)に示すように、灯油の注入口から一旦車道へと出車し、別の入り口から敷地内に進入して2番目の優先順序として指定されている軽油の注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示部107に表示する。さらに、ユーザ端末110は、軽油の注入を終了した場合には、図25(c)に示すように、3番目の優先順序として指定されているガソリンの注入口に対する注入を行わせるべく、そのままの位置で、危険物移送車両における別の吐出口からガソリンの注入を案内するための情報を表示部107に表示する。そして、ユーザ端末110は、ガソリンの注入を終了した場合には、図25(d)に示すように、ガソリンの注入口から前進して4番目の優先順序として指定されているハイオクガソリンの注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示部107に表示する。
このように、危険物移送情報提供システムにおいては、図22乃至図24、及び図25(a)乃至図25(d)に示すような各種情報をユーザ端末110における表示部107に表示することができ、ユーザが必要な各種情報を的確に把握することができる。
なお、ユーザは、ユーザ端末110として、携帯電話機や携帯情報端末機といった携帯型の電子機器を用いることにより、現実に危険物移送車両を運転している最中や、移送先に到着した段階であっても、かかる情報による利益を享受することができる。
以上詳細に説明したように、本発明の実施の形態として示す危険物移送情報提供システムにおいては、移送情報管理サーバ100からユーザ端末110に対して、危険物移送車両の運転者にとって必要な各種情報を配信し、これをユーザ端末110の表示部107に表示することにより、運転者が事前に必要な各種情報を適切に把握することができ、当該運転者の負担を著しく軽減することができる。したがって、この危険物移送情報提供システムは、従来のカーナビゲーションシステムや、いわゆる地理情報システム(Geographic Information System;以下、GISという。)とは一線を画す情報を提供することができ、不要な事故を未然に防止することに寄与することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、ユーザ端末110が、例えば運送会社に設置されているパーソナルコンピュータや、携帯電話機や携帯情報端末機といったユーザが所持する携帯型の電子機器であるものとして説明したが、本発明は、カーナビゲーションシステムのように、ユーザ端末を危険物移送車両に搭載する場合であっても適用することができる。これにより、本発明は、GPS(Global Positioning System)等の手段によるカーナビゲーションシステムと連動させた動作を実現することも容易となる。
また、上述した実施の形態では、先に図15乃至図17に示したように、移送情報管理サーバ100によって管理する各種データベースを別個に設けるものとして説明したが、本発明において、これらデータベースは1つにまとめてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、移送情報管理サーバ100によって管理するデータベースの内容として、図15乃至図17に示すものを挙げたが、本発明は、これら以外の任意の情報を付加してもよい。例えば、運転者にとって必要な情報としては、最大納入車両、移送先の定休日、移送先の平日営業日、移送先の休日営業日、移送先の休日荷卸し可能時間、移送先の荷扱い可能時間、移送先の休日荷扱い可能時間、車両進入禁止時間、車両移動禁止時間、移送先での車両移動禁止時間における荷扱いの可・不可、移送先の敷地内での危険物移送車両の待機の可・不可、移送先の敷地内での危険物移送車両の待機が不可である場合の近隣待機場所、移送先の危険物保安監督責任者若しくは荷受担当者の氏名、移送先の危険物保安監督責任者若しくは荷受担当者が在籍する部署・施設の所在地、移送先における危険物を注入する各タンクの最大容量、移送先における危険物を注入する各タンクの液面計及び計量口の設置場所、キロリットルやメートルといった移送先の屋外タンク貯蔵所における液量自動表示装置等の単位、荷卸しの際における危険物移送車両側のポンプの必要性の有無、移送先におけるローリーアース接地端子の設置位置、移送先における通気管の設置位置、移送先における可燃性蒸気回収設備の有無、移送先が工場等の場合において計量するための設備の有無・使用方法等が挙げられ、本発明は、これらの情報をデータベースとして管理するようにしてもよい。
さらにまた、本発明は、ユーザの要求に応じて、危険物移送車両の車種の画像データを敷地内の様子を示す画像データに重畳させるような処理を移送情報管理サーバ100によって行い、この画像データをユーザ端末110に対して配信することにより、実際の移送先における危険物移送車両の運転操作をはじめとする各種操作のシミュレーションを実現するような構成としてもよい。
なお、本発明は、消防法別表に規定する各種危険物について適用することができる。特に、本発明は、消防法別表第四類に規定する引火性液体を危険物として取り扱う場合に極めて有効である。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
荷主や運送会社が作成した手書きによる移送先までの地図の例を説明する図である。 危険物移送車両の平面図であって、1つのタンクが複数のタンク室に室割されて構成されている様子を説明するための図である。 乗り付けた危険物移送車両に対して敷地面積が狭い移送先の様子を説明するための当該移送先の敷地の平面図である。 障害となる建造物が存在するために危険物移送車両の操作が困難・不可能となる移送先の様子を説明するための当該移送先の敷地の平面図である。 移送先における注入口と危険物移送車両に設けられた吐出口とをホースを介して接続して荷卸しを行う様子を説明するための当該移送先の敷地の平面図である。 危険物移送車両に設けられている傾斜を説明するための当該危険物移送車両の側面図であって、車両前方に向かって下り勾配が設けられたタンクローリーの側面図である。 危険物移送車両に設けられている傾斜を説明するための当該危険物移送車両の側面図であって、車両後方に向かって下り勾配が設けられたタンクトレーラーの側面図である。 移送先の敷地内への危険物移送車両の進入方法、停車位置、及び停車方向を、注入口付近に設けられた傾斜に合わせる必要がある様子を説明するための当該危険物移送車両の側面図であって、車両前方に向かって下り勾配が設けられたタンクローリーの側面図である。 移送先の敷地内への危険物移送車両の進入方法、停車位置、及び停車方向を、注入口付近に設けられた傾斜に合わせる必要がある様子を説明するための当該危険物移送車両の側面図であって、車両後方に向かって下り勾配が設けられたタンクトレーラーの側面図である。 移送先における注入口の付近に設けられた傾斜に沿って片側独立配管を備える危険物移送車両を停車させた様子を説明するための当該移送先の敷地の平面図である。 危険物移送車両の死角を説明するための当該危険物移送車両の平面図である。 移送先の敷地の傾斜と危険物移送車両の傾斜とに反する当該危険物移送車両の停車を指示される理由を説明するための当該移送先の敷地の平面図であって、荷卸しを行っている状況においての一般車両の洗車機の使用を阻害しないことを理由とする場合を説明するための図である。 移送先の敷地の傾斜と危険物移送車両の傾斜とに反する当該危険物移送車両の停車を指示される理由を説明するための当該移送先の敷地の平面図であって、給油のために敷地内へ進入してくる一般車両の通路の確保を理由とする場合を説明するための図である。 移送先の敷地の平面図であって、遠方注入口を説明するための図である。 移送先の敷地の側面図であって、遠方注入口を説明するための図である。 移送先の敷地の平面図であって、直上注入口を説明するための図である。 移送先の敷地の斜視図であって、直上注入口を説明するための図である。 移送先毎の車両制限項目の例を説明するための危険物移送車両の側面図であって、移送先のピットルームに14キロ車が後方から進入した様子を説明するための図である。 移送先毎の車両制限項目の例を説明するための危険物移送車両の側面図であって、移送先のピットルームに高さ制限のため14キロ車よりも車高が高くなる16キロ車が後方から進入することができない様子を説明するための図である。 本発明の実施の形態として示す危険物移送情報提供システムの構成を説明する図である。 所在地情報データベースの内容を説明する図である。 敷地内情報データベースの内容を説明する図である。 必要情報データベースの内容を説明する図である。 同危険物移送情報提供システムにおける移送情報管理サーバ及びユーザ端末の構成を説明するブロック図である。 同危険物移送情報提供システムにおいて、移送情報管理サーバからユーザ端末に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信する際の一連の工程を説明するフローチャートである。 同危険物移送情報提供システムにおいて、移送情報管理サーバからユーザ端末に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信する際の一連の工程を説明するフローチャートであって、図19に示す工程の続きを説明する図である。 同危険物移送情報提供システムにおいて、移送情報管理サーバからユーザ端末に対して、運転者にとって必要な各種情報を配信する際の一連の工程を説明するフローチャートであって、図20に示す工程の続きを説明する図である。 ユーザ端末における表示部に表示される各種情報の例を説明する図である。 ユーザ端末における表示部に表示される各種情報の例を説明する図であって、ある移送先に関する情報に加え、追加的に検索した他の移送先に関する情報を表示している様子を説明するための図である。 ユーザ端末における表示部に表示される各種情報の例を説明する図であって、拡大した地図情報を表示している様子を説明するための図である。 ユーザ端末における表示部に表示される敷地内情報の例を説明する図であって、1番目の優先順序として指定されている灯油の注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示している様子を説明するための図である。 ユーザ端末における表示部に表示される敷地内情報の例を説明する図であって、2番目の優先順序として指定されている軽油の注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示している様子を説明するための図である。 ユーザ端末における表示部に表示される敷地内情報の例を説明する図であって、3番目の優先順序として指定されているガソリンの注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示している様子を説明するための図である。 ユーザ端末における表示部に表示される敷地内情報の例を説明する図であって、4番目の優先順序として指定されているハイオクガソリンの注入口へと危険物移送車両を案内するための情報を表示している様子を説明するための図である。 消防法別表に規定されている危険物を説明するための図である。 危険物施設の区分について説明するための図である。 類型化された一般取扱所について説明するための図である。
符号の説明
10 危険物移送車両
20 建造物
30 注入口
40 ホース
50 片側独立配管
60 貯蔵タンク
70 配管
100 移送情報管理サーバ
110 ユーザ端末
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 記憶部
105 通信部
106 入力操作制御部
107 表示部
108 バス
201,201' 地図情報
202,202a,202b 移送先情報
203,203a,203b 敷地内情報
204 参考経路表示ボタン
205 追加検索ボタン
206 操作ボタン

Claims (3)

  1. 各種危険物を所定の移送先まで移送する際に必要な各種情報を危険物移送車両の運転者に提供する危険物移送情報提供システムであって、
    上記運転者が操作するユーザ端末と、
    上記ユーザ端末とネットワークを介して接続された移送情報管理サーバとを備え、
    上記移送情報管理サーバは、
    少なくとも、移送先の所在地を明確にするための情報、移送先の敷地内の様子と当該移送先に適した危険物移送車両の車種とに関する情報、並びに、移送先毎の車両制限項目、荷卸しに必要不可欠な器具、荷卸し可能時間、及び禁止事項に関する情報からなる上記運転者にとって必要な各種情報をデータベースとして管理して記憶する記憶手段と、
    上記ユーザ端末からの要求に応じて、上記データベースから上記運転者に所望の情報を読み出し、当該ユーザ端末に対して表示可能に配信する配信手段と
    上記移送先を特定する移送先特定情報を上記ユーザ端末に対して要求し、当該ユーザ端末からの移送先特定情報に基づいて、当該ユーザ端末に対して配信すべき情報を決定する決定手段とを有すること
    を特徴とする危険物移送情報提供システム。
  2. 上記決定手段は、上記運転者が使用する危険物移送車両の車種を上記ユーザ端末に対して要求し、当該ユーザ端末からの車種選択情報に基づいて、当該ユーザ端末に対して配信すべき情報を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の危険物移送情報提供システム。
  3. 上記移送先の敷地内の様子及び車種に関する情報は、移送先の敷地内の面積及び構造に関する情報、移送先における注入口の設置位置に関する情報、移送先における注入口付近に設けられた傾斜に関する情報、移送先の敷地に対する危険物移動車両の進入方法に関する情報、移送先の敷地における危険物移送車両の停車位置及び停車方向に関する情報、移送先に応じた荷卸し優先順序に関する情報からなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2のうちいずれか1項記載の危険物移送情報提供システム。
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