JP4447089B2 - デスクにおける配線受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は事務用デスクに係り、特に多種のケーブルや長いケーブルを効率よくかつ明瞭に区分けしかつOA機器の接続部に外力が伝わることがなく、電源コンセント類をも最適な状態に収納することができる配線受けに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスにおける急速なOA化に伴い、これらOA機器を載置する事務用デスクも機器の配線等をより良く処理することができるよう種々工夫がなされている。
【0003】
従来の上記OA機器の配線処理は、デスクの後縁と天板との間に配線空間を形成しておき、上記天板と後縁との間に着脱自在な配線カバーを設け、さらにデスクの幕板の内面側にOA機器の余長ケーブルや電源コンセント等を設置するようにした皿状の配線受を設けた構造のデスクが一般に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに従来の事務用デスクの配線受は、デスクの幕板の内面に皿状の部材を取付けてその上にOA機器の余長ケーブルや電源コンセントを設置するようにしただけであるから、電源コンセントへのケーブルと併用して置く場合や、余長ケーブルが非常に長い場合、あるいは様々な種類のケーブルを収納する場合に配線受からこれらの配線がはみ出して外観上も好ましくないばかりでなく、はみ出したケーブル類に足を引掛けたりしてOA機器との接続部に外力を与え、接続部にゆるみを生じたり外れたりするなどの問題があった。
【0005】
また様々な種類のケーブルを収納する場合、どのOA機器から出ているケーブルかを判別することが難しく、OA機器の入れ替えの際に著しく手間どるという問題があった。
【0006】
本発明は上記従来の技術が有する問題点を解消することを課題としてなされたもので、多種のケーブルや長いケーブルを効率よくかつ明瞭に区分けして収納することができるとともに、OA機器への接続部に外力が加わることがなく、電源コンセント類も最適な状態で収納することができる配線受けを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、デスクの幕板の内面に水平方向に固設された係止レールに基部が係着される第1受部材と、一端が前記第1受部材の基部側にスライド可能に取付けられ他端が第1受部材の先端側に係脱自在とされて係着時にループ状をなすようにした第2受部材とを具備することを特徴とする。
【0008】
前記係止レールは外端上下部長手方向に突条を有する構成とし、前記第1受部材はその基部に前記係止レールの一方の突条に係合する係合部と他方の突条に係合する係合部およびその係合を解くための突片とを設け、前記基部から水平方向に延びる載置部の外端には立上片を設け、この立上片が立上がる面とは反対側の面には前記第2受部材の摺動部が嵌挿される断面チャンネル状の摺動レール部と前記第2受部材の自由端が係脱し得る断面コ字状の係止部とを有する構成とすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明による配線受1をデスク2の後部の幕板3に取付けた状態を示すデスクの分解図を示し、図2は同正面図、図3は図2のA−A断面図を示しており、デスク2自体は従来の事務用デスクと同様に左右の脚4,4と、この脚4,4上に固定される天板5と、脚4,4の後部間に固定される幕板3と、この幕板3の上端と天板5の後端との間に形成される通線用ダクト6を開閉する化粧カバー7,7…とで構成されている。
【0011】
図示の実施形態においては、前記幕板3の内面水平方向に上下2条の係止レール8,8が設けられている。この係止レール8は外端の上下部長手方向に突条9,9を有する形状に板金の折曲加工により形成されている。
【0012】
前記配線受1は第1受部材10と第2受部材11とで構成され、いずれも弾性に富む合成樹脂により成形されるものである。
【0013】
上記第1受部材10は、図4〜図7に示すように、所要の長さを有し、その基部10a側には、前記係止レール8の一方の突条9に係合する突部12aを有する係合部12と、他方の突条9に係合する突部13aを有する係合部13とを備えており、この係合部13には係合を解くための手掛けとなる突片14が外方に突出するように形成され、前記係合部13の係合時に前記突片14と幕板3との間に手指が入る程度の間隔Sが空くようになっている。
【0014】
前記係合部12側にはその上面と同一面をなして水平方向に延びる載置部15を有し、この載置部15の外端には立上片16が形成され、この立上片16と幕板3との間にケーブル17が電源コンセント18(図8〜図10示)を載置することができるようになっている。
【0015】
前記第2受部材11は帯状の部片からなり、その一端には、前記第1受部材10の載置部15の基部10a側下面に形成され下端が長手方向に当該第2受部材11の厚み相当の開口幅のスリット状に開口されて断面Cチャンネル状とされた摺動レール部19に図4の矢印方向にスライド可能に嵌挿されるT字状をなす摺動部20を有し、自由端となる他端には、前記第1受部材10の載置部15の前記立上片16とは反対面に形成された断面コ字状を有する係止部21に挿入して突部22,23同士の係合により外れ止めされるU字状に屈曲された係着部24を有している。この係着部24は係着操作を容易にするため手掛け部25,26を有しており、その係着時には第2受部材11が半円形状のループ状をなして図5に示すように第1受部材10に取付くようになっている。なお27は第2受部材11の摺動部20の直下の外面側に突設されたストッパで、第1受部材10の基部10aの側面に対向しておかれ、第2受部材11に過大な負荷が掛ったとき第2受部材11の過剰な撓みを防ぐためのものである。
【0016】
次に作用を説明する。
【0017】
第1受部材10を幕板3の係止レール8に取付けるには、図7(A)のように係止レール8の上側の突条9に係合部12を引掛けるように係合させ、次いで下部の係合部13を下側の突条9に図7(B)のように嵌め込むようにすれば、その突部13aが突条9に係合して図7(C)のように係止レール8に取付けられる。
【0018】
なお第2受部材11は図7(A)のように予め第1受部材10に取付けておく方が望ましい。
【0019】
上記のようにして取付けられた第1受部材10に対し、第2受部材11を開けてケーブル18を保持させるとき、あるいは外すときは、手掛け部25,26を手指でつまんで押圧すれば、係着部24が圧縮されてその突部23が第1受部材10の係合部21の突部22から外れ(図7(D)〜(E))、そのまま係合部21から抜けば図7(F)のように開放することができ、ケーブルを自由に出し入れすることができる。その状態を図6に示している。
【0020】
図8〜図10は配線受1の使用形態例を示している。
【0021】
図8(A)は第1受部材10の載置部15上に電源コンセント18を置き、第2受部材11,11にケーブル17をループ状にして保持させた場合を示している。
【0022】
図8(B)は多量の余長ケーブル17を処理する場合であって、2つの第2受部材11,11にケーブル18を「8」の字状に掛止した状態を示している。このような掛け方を行なうことによりOA機器への接続部に外力が伝わらないようにするうえにおいて有効である。
【0023】
図8(C)は第1受部材10の載置部15と第2受部材11とに別々のケーブル17,17を配線した場合を示すもので、このようにすることにより例えば強電系のケーブルと弱電系のケーブルとを仕分けして保持させることができ、その識別を容易にするうえで有効な使い方となる。
【0024】
図8(D)は第1受部材10の載置部15上に電源コンセント18を置き、複数個の第2受部材11,11,11を互いに接触するように位置させ、これら第2受部材11,11…によりループ状のケーブル17を保持させた場合である。こうすることにより重量の大きいケーブルであっても十分に保持させることができる。
【0025】
図8(E)は複数のケーブル17,17を明確に分離するため、幕板3の上下の係止レール8,8に配線受1,1を取付けて使用する例である。この場合には、下側の係止レール8に第1受部材10を上下反転して取付け、第2受部材11が上側になるようにして複数のケーブル17,17を上下左右の第2受部材11,11を使用して左右別々に分離保持させる。
【0026】
なお、図9は前記図8(A)の正面および側面を示し、図10は図8(E)の正面および側面を示したものである。
【0027】
第1受部材10および第2受部材11の位置を変えたいときは、第1受部材10については係止レール8にそってスライドさせればその係合部12,13が係止レール8の突条9,9上を滑って任意所望の位置にセットすることができ、また第2受部材11は第1受部材10の長さの範囲内で摺動レール部19にそってスライドさせることにより任意所望の位置におくことができ、これらを組合わせてセットすることによりケーブル17や電源コンセント18を最適な位置におくことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、デスクの幕板の内面水平方向に固設した係止レールに第1受部材を係着し、この第1受部材に第2受部材をループ状をなして一端を係脱自在としたことにより、様々な種類のケーブルや非常に長いケーブルであっても効率よく支持させることができ、しかもケーブルに足を引掛けることが解消されるのでOA機器の接続部に引張力等の外力が伝わることがなく、かつ電源コンセント等も最適な状態で収納することができるなどの効果を奏し、外観上もケーブルが錯綜するような見苦しさを与えることがなく、オフィス景観を整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した事務用デスクの分解斜視図。
【図2】同、デスクの正面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】本発明による配線受の分解斜視図。
【図5】同、第1受部材に第2受部材を取付けた状態を示す斜視図。
【図6】同、第2受部材にループ状としたケーブルを係止させる過程を示す斜視図。
【図7】(A)〜(F)は第1受部材および第2受部材の取付過程を示す説明図。
【図8】(A)〜(E)は本発明による配線受の使用形態例を示す部分斜視図。
【図9】(A)は図8(A)の正面図、(B)は側面図。
【図10】(A)は図8(E)の正面図、(B)は側面図。
【符号の説明】
1 配線受
3 幕板
5 天板
8 係止レール
9 突条
10 第1受部材
11 第2受部材
12,13 係合部
14 突片
15 載置部
16 立上片
17 ケーブル
18 電源コンセント
19 摺動レール部
20 摺動部
21 係止部
24 係着部
Claims (1)
- デスクの幕板の内面に水平方向に固設された係止レールに基部が係着される第1受部材と、一端が前記第1受部材の基部側にスライド可能に取付けられ他端が第1受部材の先端側に係脱自在とされて係着時にループ状をなすようにした第2受部材とを具備し、
前記係止レールは外端上下部長手方向に突条を有し、前記第1受部材はその基部に前記係止レールの一方の突条に係合する係合部と他方の突条に係合する係合部およびその係合を解くための突片とを有し、前記基部から水平方向に延びる載置部の外端には立上片が設けられ、この立上片が立上がる面とは反対側の面には前記第2受部材の摺動部が嵌挿される断面チャンネル状の摺動レール部と前記第2受部材の自由端が係脱し得る断面コ字状の係止部とを有している
ことを特徴とするデスクにおける配線受。
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JP29508799A JP4447089B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | デスクにおける配線受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29508799A JP4447089B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | デスクにおける配線受 |
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Family
ID=17816148
Family Applications (1)
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JP29508799A Expired - Lifetime JP4447089B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | デスクにおける配線受 |
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