JP4446865B2 - 情報記録媒体,同期信号生成方法,情報再生方法,情報再生装置,情報記録方法,情報記録装置 - Google Patents

情報記録媒体,同期信号生成方法,情報再生方法,情報再生装置,情報記録方法,情報記録装置 Download PDF

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Description

この発明は、追記型の光ディスク,書き換え型の光ディスク,相変化型の光ディスク,光磁気型ディスク,再生専用型の光ディスクなどの情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された同期信号パターンから再生信号を復調する際に用いる同期信号を生成する同期信号生成方法と、情報記録媒体の記録情報を再生する情報再生方法と、情報記録媒体の記録情報を再生する情報再生装置と、情報記録媒体に情報を記録する情報記録方法と、情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置とに関する。
従来、再生波形から再生波形の電圧値を取り込むタイミングを与えるクロック(以下、復調クロックと称す)を生成する方式(セルフクロック方式と呼ばれる)においては、多値記録方式における復調クロックの生成は困難であるという課題が挙げられており、情報記録媒体に多値記録によって記録された情報を再生する際に発生する再生ジッターを実用上支障のない範囲におさえ、記録情報を正確に再生することができる情報再生装置を提供するために、(1)記録パルスの変調を行うための変調クロックを用いて復調クロックを生成する、(2)生成すべき記録情報とは別に、クロックビットとしての多値情報を情報記録媒体に記録しておき、このクロックビットとしての多値情報からクロック生成回路を用いて復調クロックを生成する情報再生装置(例えば、特許文献1参照)があった。
また、データと共に同期信号パターンを挿入することの有用性と、同期信号の生成方法について、「セクタを複数のデータブロックに分割すると共に、このデータブロック毎にクロック生成用のクロックパターンをデータと共に記録し、再生時にそれをもとに再生信号をサンプリングすることにより、連続サーボ方式において種々の複雑な再生信号処理が可能なようにし、また、クロック生成方法として、クロックエッジを2回微分することにより抽出する情報記録再生装置(例えば、特許文献2参照)があった。
特開平4−219626号公報 特開平8−22677号公報
しかしながら、上述した従来の情報再生装置では、記録情報を再生するための復調クロックの生成手段として(1)及び(2)の手段を挙げているが、(1)では、記録パルスの変調を行うための変調クロックが、記録マークからの再生信号波形のピーク値と精度良く同期していなければならず、また(2)では、クロックビットとしての多値情報を予め情報記録媒体に記録しておく必要があるという問題があった。
また、上述した従来の情報記録再生装置では、データブロック毎にクロック生成用のクロックパターンをデータ領域中に記録する必要があり、ユーザ情報を記録する領域(以下、ユーザデータ領域と記す)の容量を減少させてしまうという問題があった。
さらに、クロックを生成するために再生信号を2回微分する必要があり、また、生成されたクロックはセル境界において立ち上がりエッジを有するため、位相を調整しなければならず、回路が複雑になるという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、情報記録媒体に記録された情報を正確に再生し、且つユーザデータ領域の減少を抑えるために、セル中心が精度よく特定でき、且つ振幅変調の符号化をすることにより、従来、冗長データとなるような情報を付加情報として格納することができるような同期信号パターンを多値データと共に記録した情報記録媒体を提供することを目的とする。
また、その同期信号パターンから記録された情報を復調するための同期信号を生成する同期信号生成方法を提供することを目的とする。
さらに、その同期信号生成方法により生成した同期信号を用い、情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法及び情報再生装置を提供することを目的とする。
さらにまた、上記同期信号パターンを情報記録媒体に記録する情報記録方法及び情報記録装置を提供することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、次の情報記録媒体,同期信号生成方法,情報再生方法,情報再生装置,情報記録方法,情報記録装置を提供する。
(1)多値データに応じて検出信号レベルが異なる記録マークが形成された情報記録媒体において、多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されており、上記同期信号パターンは、前記同期パターンの中心を特定できる再生信号波形を得られ、且つ振幅変調により符号化することによって複数種類のパターンにすることが可能な多値データ列である情報記録媒体。
(2)上記(1)の情報記録媒体において、上記同期信号パターンが、再生信号におけるピークまたはボトムを1つだけ特定できるようなパターンである情報記録媒体。
(3)上記(2)の情報記録媒体において、上記同期信号パターンを振幅変調する際、再生信号におけるピークまたはボトム位置における信号レベルを変化させることにより、複数種類の同期信号パターンを構成する情報記録媒体。
(4)上記(2)の情報記録媒体において、上記同期信号パターンを振幅変調する際、再生信号におけるピークまたはボトム位置以外における信号レベルを変化させることにより、複数種類の同期信号パターンを構成する情報記録媒体。
(5)上記(2)乃至(4)のいずれかの情報記録媒体に記録された同期信号パターンより得られる再生信号から、ピークまたはボトム検出をする位置検出信号を生成する工程と、その工程によって生成された位置検出信号に基づいて多値データをサンプリングするための同期信号を生成する工程とからなる同期信号生成方法。
(6)上記(1)の情報記録媒体において、上記同期信号パターンは、再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークの少なくとも2個以上の連続と、信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークの少なくとも2個以上の連続とを含んでいる情報記録媒体。
(7)上記(6)の情報記録媒体において、上記再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークと上記信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークは、或る特定の基準レベルに対して対称となる2つの信号レベルが得られる記録マークである情報記録媒体。
(8)上記(7)の情報記録媒体において、上記基準レベルは、多値レベルとして取りうる最大値と最小値の中心レベルである情報記録媒体。
(9)上記(6)の情報記録媒体に記録された同期信号パターンを読み取り、その同期信号パターンに基づいて同期信号を生成する同期信号生成方法。
(10)上記(7)又は(8)の情報記録媒体に記録された同期信号パターンより得られる再生信号から、上記基準レベルを横切るタイミングを検出する位置検出信号を生成する工程と、その工程によって生成された位置検出信号に基づいて多値データをサンプリングするための同期信号を生成する工程とからなる同期信号生成方法。
(11)上記(5)(9)(10)のいずれかの同期信号生成方法によって生成された同期信号に基づいて上記情報記録媒体に記録された情報を復調して再生する情報再生方法。
(12)上記(5)(9)(10)のいずれかの同期信号生成方法によって生成された同期信号に基づいて上記情報記録媒体に記録された情報を復調して再生するようにした情報再生装置。
(13)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入して情報記録媒体に記録する情報記録方法。
(14)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入して情報記録媒体に記録する情報記録装置。
(15)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって、上記付加情報はアドレス情報であり、上記アドレス情報に基づいて記録情報の位置を特定する情報再生方法。
(16)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって、上記付加情報は再生特性を補正するための情報であり、その情報に基づいて記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更する情報再生方法。
(17)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって、上記付加情報はコピープロテクション情報であり、上記コピープロテクション情報に基づいて再生制御する情報再生方法。
(18)上記(15)〜(17)のいずれかの情報再生方法において、上記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ない情報再生方法。
(19)上記(18)の情報再生方法において、上記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されている情報再生方法。
(20)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって、上記付加情報はアドレス情報であり、上記アドレス情報に基づいて記録情報の位置を特定する手段を設けた情報再生装置。
(21)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって、上記付加情報は再生特性を補正するための情報であり、その情報に基づいて記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更する手段を設けた情報再生装置。
(22)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって、上記付加情報はコピープロテクション情報であり、上記コピープロテクション情報に基づいて再生制御する手段を設けた情報再生装置。
(23)上記(20)〜(22)のいずれかの情報再生装置において、上記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ないようにした情報再生装置。
(24)上記(23)の情報再生装置において、上記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値を選択するようにした情報再生装置。
(25)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって、上記付加情報は、記録情報の位置が特定されるアドレス情報である情報記録媒体。
(26)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって、上記付加情報は、記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更し、再生特性を補正するための情報である情報記録媒体。
(27)多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して上記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を上記同期信号パターン中に含むようにし、上記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって、上記付加情報は、再生制御に用いるコピープロテクション情報である情報記録媒体。
(28)上記(25)〜(27)のいずれかの情報記録媒体において、上記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ない情報記録媒体。
(29)上記(28)の情報記録媒体において、上記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されている情報記録媒体。
この発明による情報記録媒体は、セル中心が精度よく特定でき、且つ振幅変調の符号化をすることにより、従来、冗長データとなるような情報を付加情報として格納することができるような同期信号パターンを多値データと共に記録することにより、記録された情報を正確に再生し、且つユーザデータ領域の減少を抑えることができる。また、この発明による同期信号生成方法は、情報記録媒体の同期信号パターンから記録された情報を復調するための同期信号を生成することができる。さらに、この発明による情報再生方法,情報再生装置によれば、情報記録媒体の同期信号パターンから生成した同期信号を用いて情報記録媒体に記録された情報を再生することができる。さらにまた、この発明による情報記録方法,情報記録装置は、情報記録媒体に記録された情報を再生するための同期信号パターンを記録することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
<多値記録信号と記録再生に関する説明>
図1は、多値再生信号の波形の例とセルと称する記録マークを形成する領域の概念図を示す図である。
セルの中心に記録マークを記録し、その面積占有率を変化させることにより(面積変調)、多値記録が可能となる。例えば、面積占有率を8階調にすることで、8値記録が可能となる。
また、ここでの記録マークは、その情報記録媒体の種類によらない。すなわち、反射率が変化するような相変化メディア,主に位相差が変化する色素メディア,再生専用のROMメディアのピットでも同様の効果が得られる。
セル中心を示す同期信号によって再生信号をサンプリングし、その検出信号レベルを判定することにより、多値データを再生することができる。
なお、同期信号の周波数はセル周波数以上であればよく、セル中心を特定できればよい。
図1には、多値データがレベル0であるセルがいくつかあるが、それらの位置における信号レベルに差が見られる。これは、記録再生スポットの径がセルよりも大きいため、或るセルの記録マークを検出する際、前後の記録マークも検出してしまうこと(符号間干渉)によるものである。これは後段の波形等化(EQ:イコライザ)回路によって補正することが可能である。
図2は、多値記録再生装置の構成例を示す図である。
なお、ここでは光ディスクを例にしているが、本発明は情報記録媒体の記録方式にはよらない。すなわち、光磁気型,再生専用型,追記型,書き換え型のいずれの種類の情報記録媒体において同様の効果が得られる。また、図2には、説明に必要な最低限の構成のみを示し、ここでは、多値記録再生に関する最低限の説明のみとする。同期信号パターン中に格納されるデータに関しては、後述にて詳細に説明する。
この多値記録再生装置は、光情報記録媒体1に多値情報を記録する場合、情報データ生成器5に入力されたユーザ情報は、多値データ変換器4で多値データに変換され、LD駆動信号生成器3により、変換された多値データに対応した記録マークを形成するための記録パルスを発生させ、ピックアップヘッド2のレーザダイオード(LD)から光情報記録媒体1の記録面に集光ビームを照射させ、多値情報を記録する。
一方、光情報記録媒体1に記録された多値データを再生する場合、回転する光情報記録媒体1の記録面にピックアップヘッド2のレーザダイオード(LD)から集光ビームを照射し、その反射した戻り光をフォトディテクタ6で光電変換する。次に、AGC制御回路7によって、電気信号に変換された再生信号からセクタマークを検出し、そのセクタマークの最大信号値(レベル0の連続)と最小信号値(レベル7の連続)を検出し、その振幅(上記最大信号値と上記最小信号値との差)が一定になるように自動利得制御(Auto Gain Control:AGC制御)する。その制御信号を、上述のようにセル中心を示す同期信号でサンプリングするため、同期部検出回路10とサンプリング信号生成回路11によって多値データと共に記録された同期信号パターンから同期信号を生成する。この同期信号により再生信号を量子化AD変換器8によって量子化(AD変換:アナログ・ディジタル変換)し、多値信号メモリ9に順次記録される。この多値信号メモリ9に記録されたディジタル信号を、後段の波形等化(EQ:イコライザ)回路や復調回路を通し、多値データを復調する。
<同期信号パターンの必要性と形態について>
再生信号をサンプリングするための同期信号の検出方法は、2値記録と多値記録の場合で大きく異なる。
2値記録の場合は、そのデータエッジにクロック成分が含まれているため、データ領域を再生することにより、クロックを抽出することができる(セルフクロック方式と呼ばれる)。
しかし、多値記録の場合には、データエッジにクロック成分が含まれていないため、データの再生信号からクロックを抽出することができない。
そこで、同期信号を生成するための特殊パターン(同期信号パターン)を周期的に挿入する必要がある。
なお、同期信号パターンとは、特定の多値データ列に対応した記録マークの配列パターンや、再生信号における信号形態をさすこともあるが、ここでは主に多値データ列のことを示している。
しかし、同期信号パターンはユーザデータ領域の一部にデータと共に挿入するため、あまり多くのセルを使用するとユーザデータ領域が減少してしまうという問題もある。
例えば、100セルのユーザデータ領域のうち、5セルを同期信号パターンとして使用すると、5%の容量減少となる。同期信号パターンは、なるべく少ないセル数で、且つ精度よくセル中心を特定できる必要がある。
これ以降の説明では、多値レベルをレベル0からレベル7の8値とした場合について解説する。これ以外の多値レベル数に関しても同様の効果が得られるが、多値レベル数が多いほど効果は大きい。
〔実施例1〕
図3は、この発明の実施例1の説明に供するデータセクタの構成例を示す図である。
図4は、この発明の実施例1の同期信号パターンの挿入箇所の構成例を示す図である。
図3に示すように、データセクタ20は、同期信号パターン(CM)21,データセクタの先頭を示すセクタマーク(SM)22,アドレス情報部(AD)23,アドレス情報のエラー訂正部(CRC)24,ユーザデータ領域(DATA)25の部分から構成されている。
同期信号パターン(CM)21は、多値データ列に周期的に挿入されている。この第1実施例では、図4に示すように、周期的に挿入された同期信号パターン21に振幅変調の符号化を行い、複数種類のパターンを用いて情報を付加できるようにしている。
なお、詳しい同期信号パターンに関しては後述する。
また、付加する情報とは、メディア情報,ドライブ情報,アドレス情報,イコライザパラメータ,最適LDパワーの情報等の様々な情報が考えられる。また、ユーザ情報の一部を挿入するようにしてもよい。
セクタマーク(SM)22は、同期信号パターンの概略位置を特定するための単純なパターンである。アドレス情報部(AD)23,アドレス情報のエラー訂正部(CRC)24は、ユーザデータ領域(DATA)25に含まれていてもよく、また、この例と異なった配列でも構わない。
このようにして、同期信号パターンに振幅変調の符号化を行うことにより、複数種類の同期信号パターンが得られるので、同期信号に情報を入れることができ、付加情報の挿入が可能となる。また、セルの中心が特定できる同期信号パターンなので、精度よく多値情報を再生することが可能となる。
〔実施例2〕
図5は、この発明の実施例2における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
図6は、この発明の実施例2における同期信号パターンに対応する多値情報「0047400」における再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
図7は、この発明の実施例2における同期信号パターンの記録マークの形状とその各記録マークの波形等化後の信号の例を示す図である。
図5では、多値レベルを“44044”,“44144”,・・・,“44744”というような振幅変調を行った同期信号パターンを例にとっており、ピークまたはボトム位置を検出することにより、セル中心が特定できる構成にしている。
この例の場合、ピークまたはボトム位置における多値レベルを変化させているが、ピークまたはボトム位置がセル中心で特定できるパターンであればよく、ピークまたはボトム以外のセルにおける多値レベルを変化させても構わない。
また、ピークまたはボトム位置を中心に左右対称となるようなパターンにすることが望ましい。これは、前後の記録マークによる符号間干渉により、ピークまたはボトム位置がずれることを防ぐ効果がある。再生信号は後段の波形等化により符号間干渉の影響を補正し、付加情報を検出する。その付加情報とは、例えば、メディア情報,ドライブ情報,アドレス情報,イコライザパラメータ,最適LDパワーの情報等、様々な情報が考えられる。また、ユーザ情報の一部を挿入してもよい。
図5では、ピークまたはボトム位置における多値レベルとそれ以外の位置における多値レベルの2値の組合せであるが、その多値レベルの組合せに制限はない。
例えば、図6に示す“0047400”というようなパターンでも構わない。しかし、この場合、同期信号パターンを構成するためのセル数を増やす必要がある。
この実施例2の構成を満たす同期信号パターンの条件1は以下の通りである。
条件1:「再生信号におけるピークまたはボトムを1つだけ特定できること」
また、振幅変調の符号化ではないが、条件1を満たす同期信号パターンの例を図7に示す。これは、ピークまたはボトムを1つだけ特定できるパターンとなっているが、振幅変調の符号化ではなく、振幅を固定した状態で同期信号パターンの信号レベルを変化させている。
今後、このような同期信号パターン、つまり、「対応する再生信号におけるピークまたはボトムを1つだけ特定できるようなパターン」をパターンIと称する。
この例の場合、多値レベルを“00400”,“11511”,・・・,“77377”というように、ピークまたはボトム位置における多値レベルとその隣接するセルにおける多値レベルとの差は“4”であり、その値を固定とした構成にしている。振幅はこれ以外の値であっても構わない。
また、図7に示すように、ピークまたはボトム位置における多値レベルとその隣接するセルにおける多値レベルとの振幅を固定していれば、上下反転した形態でも構わない。
これにより、再生信号は、いずれの同期信号パターンにおいても、同等の波形が得られるため、ピークまたはボトムとなる記録マークが受ける前後の記録マークによる符号間干渉の影響が、すべての同期信号パターンにおいて同等となるため、位相ずれを小さくすることができる。
このようにして、再生信号波形のピークまたはボトム位置がセル中心に位置する同期信号パターンを実現することができるので、その位置における同期信号を生成すればよく、後段の同期信号生成回路を簡略化することができる。
〔実施例3〕
図8は、この発明の実施例3における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
この例の場合、ピークまたはボトム位置以外の多値レベルをレベル0で固定し、ピークまたはボトム位置における多値レベルを振幅変調している。
図8に示すように、多値レベルを“00100”,“00200”,・・・,“00700”というような振幅変調を行った同期信号パターンを示しているが、ピークまたはボトム位置以外の多値レベルをレベル1からレベル7というように設定しても構わない。
つまり、この構成を満たす同期信号パターンの条件2は以下の通りである。
条件2:「再生信号におけるピークまたはボトム位置の信号レベルを変化させること」
このようにして、ピークまたはボトム位置以外における多値レベルを固定するので、複数種類の同期信号パターンにおける、ピークまたはボトム位置の記録マークが受ける符号間干渉の影響の差や、同期信号パターンに隣接するユーザデータへの符号間干渉の差を小さくすることができる。
〔実施例4〕
図9は、この発明の実施例4における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
この場合、ピークまたはボトム位置の信号レベルをレベル0で固定し、ピークまたはボトム位置以外における多値レベルを振幅変調している。
図9に示すように、多値レベルを“11011”,“22022”,・・・,“77077”というような振幅変調を行った同期信号パターンを示しているが、ピークまたはボトム位置の信号レベルをレベル1からレベル7というように設定しても構わない。
つまり、この構成を満たす同期信号パターンの条件3は以下の通りである。
条件3:「再生信号におけるピーク又はボトム位置以外の信号レベルを変化させること」
このようにして、ピークまたはボトム位置における多値レベルを固定とするので、挿入した付加情報の信頼性を高めることができる。
〔実施例5〕
上記実施例2〜実施例4で説明した、また、後述の実施例12で説明する同期信号パターンIから同期信号を生成する同期信号生成方法について説明する。
図10は、ピークまたはボトム位置検出による同期信号生成回路の構成例を示すブロック図である。
図11は、図10に示す同期信号生成回路による同期信号生成例を示す波形図である。
この実施例5では、“00700”という同期信号パターンを例にとり説明する。
以下に、同期信号パターンIに対応する同期信号生成工程を示す。
(i)同期信号パターンIに対応した同期信号生成工程
i−1:図10に示すように、再生信号をローパスフィルタ(LPF)31に通すことにより、再生信号からセクタマーク(SM)を検出するためのスライスレベルを生成する。
i−2:LPF30によりノイズを除去した再生信号を、2値化回路32において上記スライスレベルにより2値化し、SM検出器33によってセクタマーク(SM)のパターンを検出する。
i−3:ウインドウ信号生成器34において、i−2で検出したセクタマークのパターンから、ピークまたはボトム位置を検出するウインドウ信号を生成する。
i−4:LPF30からの再生信号と上記ウインドウ信号から同期信号パターンを検出する。
i−5:微分回路35によってi−4の信号を微分し、2値化回路36によってゼロクロス点で2値化することによって、クロックエッジ(クロック信号のエッジ)を検出する。
i−6:i−5で検出したクロックエッジをPLL(Phase Locked Loop:フェーズロックドループ)回路37で逓倍し、多値データに同期したセル周期の同期信号を生成する。このとき、生成した同期信号の立ち上がりエッジがセル中心となる。
このようにして、情報記録媒体に記録された同期信号パターンを検出し、その同期信号パターンに基づいて記録情報を復調するための同期信号を生成することができる。また、再生信号における同期信号パターンのピークまたはボトムがセル中心となるため、同期信号を生成する回路の構成が比較的簡略化できる。
〔実施例6〕
図12は、この発明の実施例6における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
図13は、この発明の実施例6における同期信号パターンに対応する多値情報「776100」における再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
図14は、この発明の実施例6における同期信号パターンの記録マークの形状とその各記録マークの波形等化後の信号の例を示す図である。
図12に示すように、多値レベルを“7700”,“6611”,・・・,“0077”というような振幅変調を行った場合について示している。
これらのパターンはすべて平均レベルが3.5であり、これを基準レベルとしている。
この基準レベルをスライスレベルとしてクロックエッジのタイミングを検出する。再生信号は後段の波形等化により符号間干渉の影響を補正し、付加情報を検出する。
同期信号パターンは、スライスレベルを横切るタイミングが特定できるパターンであればよく、その多値レベルの組合せに制限はない。
例えば、図13に示すような、“776100”というパターンでも構わない。この構成を満たす同期信号パターンの条件4は以下の通りである。
条件4:「再生信号における信号レベルが高い記録マークAの少なくとも2個以上の連続と、信号レベルが低い記録マークBの少なくとも2個以上の連続とが結合された部分を含んでいること」
また、振幅変調の符号化ではないが、条件4を満たす同期信号パターンの例を図14に示す。これは、信号レベルが所定のレベルよりも高い記録マークAの連続と、信号レベルが所定のレベルよりも低い記録マークBの連続が結合された部分を含んでいるパターンとなっているが、振幅変調の符号化ではなく、振幅を固定した状態で同期信号パターンの信号レベルを変化させている。上記所定のレベルは、多値レベルが取りうる最大値と最小値の間の任意の値(上記最大値と上記最小値は除いた値)に設定すると良い。
今後、このような同期信号パターン、つまり「対応する再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークの少なくとも2個以上の連続と、信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークの少なくとも2個以上の連続とを含んでいるようなパターン」をパターンIIと称する。
この例の場合、多値レベルを“0044”,“1155”,・・・,“7733”というように、記録マークAと記録マークBとの多値レベルの差は“4”であり、その値を固定とした構成にしている。その差はこれ以外の値であっても構わない。
また、図14に示すように、この差を固定していれば、上下反転した形状でも構わない。
これにより、再生信号は、いずれの同期信号パターンにおいても、同等の波形が得られるため、スライスレベルが横切るタイミング位置を中心とした前後のマークが受ける符号間干渉の影響が、すべての同期信号パターンにおいて同等となるため、位相ずれを小さくすることができる。
この同期信号パターンの場合、スライスレベルが複数存在するので、同期信号を生成する工程(後述する)において、スライスレベルを1個に特定するための、例えば、再生信号を2回微分するなどの工程が必要となる。
このようにして、再生信号におけるスライスレベルを横切るタイミングを検出するため、ノイズの影響に強く、位相ずれを小さくすることが可能となる。また、同期信号パターンが、最少で4セルでの構成が可能となるので、ユーザデータ領域の容量減少を抑えることができる。
〔実施例7〕
図15は、この発明の実施例7における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
この場合、上記記録マークAの信号レベルを“0”、上記記録マークBの信号レベルを“6”としており、スライスレベルは2値の中心であるレベル3である。このレベル3を中心に“6600”,“5511”,・・・,“0066”というような振幅変調を行った例である。
この場合、スライスレベルをレベル3としているが、その他の多値レベルをスライスレベルとしても構わない。つまり、この構成を満たす同期信号パターンの条件5は以下の通りである。
条件5:「再生信号における前記Aマーク及び前記Bマークの信号レベルをある特定のスライスレベルに対し対称な信号レベルとすること」
このようにして、再生信号におけるスライスレベルを一定の値に固定することができるため、後段のスライスレベル検出回路を簡略化することが可能となる。
〔実施例8〕
図16は、この発明の実施例8における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
図16に示すように、スライスレベルを、多値レベルとして取りうる最大値と最小値の中心レベルとした構成である。
例えば、多値レベル数をレベル0からレベル7までの8値とした場合、スライスレベルは中心のレベル3.5となり、そのスライスレベルを中心に、多値レベルを“0077”,“1166”,・・・,“7700”というように振幅変調を行う。
これは、実施例7における、情報量が最大となる構成であり、多値レベル数が8値の場合、8種類の同期信号パターンが得られる。この構成を満たす同期信号パターンの条件6は以下の通りである。
条件6:「再生信号における前記Aマーク及び前記Bマークによる信号レベルを、多値レベルとして取りうる最大値と最小値の中心レベルをスライスレベルとする」
このようにして、多値レベルの取りうる最大値と最小値の中心をスライスレベルとするため、情報量が最大となる。
〔実施例9〕
上記実施例6〜実施例8で説明した、また、後述の実施例13乃至15で説明する同期信号パターンIIから同期信号を生成する同期信号生成方法について説明する。
図17は、ピークまたはボトム位置検出による同期信号生成回路の他の構成例を示すブロック図であり、図10と共通する部分には同一符号を付している。
図17は、基準レベル(スライスレベル)が多値レベルとして取りうる最大値(レベル0)と最小値(レベル7)の中心のレベル(レベル3.5)である場合を示している。
基準レベルを上記中心レベル以外とするときには、後述するii−5の工程において、2回微分回路を挿入するなどの必要があるが、同図中では省略した。
図18は、図17に示す同期信号生成回路による同期信号生成例を示す波形図である。
この実施例9では、“0077”という同期信号パターンを例にとり説明する。以下に、同期信号パターンIIに対応する同期信号生成工程を示す。
(ii)同期信号パターンIIに対応した同期信号生成工程
ii−1:図17に示すように、再生信号をローパスフィルタ(LPF)31に通すことにより、再生信号からセクタマーク(SM)を検出するためのスライスレベルを生成する。
ii−2:LPF30によりノイズを除去した再生信号を、2値化回路36において上記スライスレベルにより2値化し、SM検出器83においてセクタマーク(SM)のパターンを検出する。
ii−3:ウインドウ信号生成器34において、ii−2のパターンからスライスレベルが横切るタイミング位置を検出するウインドウ信号を生成する。
ii−4:LPF30からの再生信号と上記ウインドウ信号から同期信号パターンを検出する。
ii−5:基準レベル(スライスレベル)が、多値レベルとして取りうる最大値と最小値との中心のレベル(この場合、レベル3.5)の場合には、2値化回路36によってii−4の信号をゼロクロス点で2値化することによって、クロックエッジを検出する。
なお、基準レベルが上記中心レベル以外の場合には、予め2回微分回路を設け、その2回微分回路によって2回微分をし、その出力信号をゼロクロス点で2値化することによって、クロックエッジを検出するようにするとよい。
ii−6:ii−5で検出したクロックエッジをPLL回路86で逓倍し、多値データに同期し、且つデューティ(Duty)が50%の、セル周期の同期信号を生成する。このとき、生成した同期信号の立ち上がりエッジはセル境界となり、立ち下がりエッジがセル中心となる。
このようにして、情報記録媒体に記録された同期信号パターンを検出し、その同期信号パターンに基づいて記録情報を復調するための同期信号を生成することができる。また、再生信号におけるスライスレベルを横切るタイミングを検出するため、ノイズに強く、位相ずれの小さい同期信号の生成が可能となる。
〔実施例10〕
この発明の情報再生方法及び情報再生装置について説明する。
図19は、この発明の実施例の情報再生装置の構成を示すブロック図である。
この情報再生装置は、同期信号検出回路40が上記実施例5と実施例9で説明した同期信号生成方法により、再生信号からセル中心を特定する同期信号を生成する。この同期信号のタイミングで、アナログ・ディジタル変換器(ADC)41が再生信号をディジタル化する。ADC41で取り込んだディジタルデータを、セクタマークや同期信号パターンの特性に応じて、フィルタ処理や、スライスレベルを横切るタイミング位置検出やピークまたはボトム位置検出を行う。ディジタル化されたデータは、波形等化(EQ:イコライザ)回路42によって符号間干渉による高域信号減衰の補正を行い、復調回路43によって記録情報に変換される。
このようにして、上述した同期信号生成方法により生成された同期信号に基づいて記録情報を再生することができる。
〔実施例11〕
この発明の情報記録方法及び情報記録装置について説明する。
図2に示した情報記録再生装置により、上述した実施例1〜4及び実施例6〜8で説明した同期信号パターンを情報記録媒体中に記録することができる。
基本的にユーザデータと同様の手順で記録される。上記同期信号パターンは、多値化されたユーザ情報のデータ列に挿入され、ユーザデータと同時に、且つ同じ形態で情報記録媒体中に記録される。
このようにして、上述した同期信号パターンを情報記録媒体に記録することができる。
次に、この発明の実施例12〜実施例15について説明する。
<データブロックについての説明>
図20は、実施例12〜実施例15におけるデータブロックの一例を示す図である。
このデータブロックにおいて、2KB(=2048バイト)のユーザデータにアドレスデータ(セクタアドレス)、アドレスECC(Error Correction Code)データ、その他の付加情報を付加したものを1セクタとし、これをセクタブロックと呼ぶ。
セクタアドレスは、2KBのユーザデータに割り当てられた情報記録媒体(光ディスク)上のアドレスデータであり、アドレスECCは、アドレスデータに付加する誤り訂正用のデータである。
その他の付加情報には、ディスク識別情報、今後の拡張性及びユーザ情報、生産者情報などのユーザデータに対する付加情報が含まれる。
64セクタのデータに対して誤り訂正用のデータを付加したデータ構成を1ECCブロックと呼び、1ECCブロックの行をインターリーブした結果が図20に示すデータブロックとなっている。ここで、POは外符号パリティ、PIは内符号パリティを示している。
図20に示すデータブロックは、16行のPO(各行に含まれるPIも含む)を4セクタ(12行)毎に1行挿入している。
このようにすることにより、セクタアドレスを含む行が3行または4行毎に存在し、データをアクセスするときのアドレスの読み取り効率が向上する。光ディスク等の情報記録媒体へのデータの記録再生は、図中に示すように横方向に順次記録再生する。
<参考例のデータ構成>
図21は、図20に示したデータブロック(530ワード×208行)を多値データに変換し、情報記録媒体に記録するときのデータ構成を示す参考例を示す図であり、図20に示すデータブロックの1行分のデータである。
この1行分のデータを1フレームと呼び、1フレームにおいて同期信号パターンから始まる1行分のデータを1クラスタと呼ぶ。ここでは、11ビット(1ワード)の2値データを4個の8値データ(0から7の値をとる)に変調して記録する例を示しており、実施例12〜実施例15においてもこの方式によって説明する。以後、1個の多値データを1シンボルと呼ぶ。情報記録媒体へのデータの記録再生は、同図中に示すように横方向に順次記録再生する。変調後の多値データに対して、以下のセクタマークと同期信号パターン(CM)及びアドレス検出用データ(図21中のAで示す領域に格納)である多値データを挿入して記録する。
セクタマーク=“0007777”
同期信号パターン=“00700”
アドレス検出用データ=“0”:セクタデータの1行目(セクタアドレスあり)
アドレス検出用データ=“3”:セクタデータの2行目
アドレス検出用データ=“5”:セクタデータの3行目
アドレス検出用データ=“7”:POデータ行
セクタマークは、図20に示したデータブロック(530ワード×208行)の1行毎の区切りを検出するための信号である。同期信号パターン(CM)は、多値データに同期した同期信号を生成するための信号である。
アドレス検出用データは、その1行分のデータが3行のセクタデータのどの行か、或いはPOデータ行であるかを検出するためのデータである。ここでは、レベル0、レベル3、レベル5、レベル7の4値を用い、1シンボルの多値データとして挿入している。
アドレス検出用データを挿入することによって、セクタアドレスの読み取り処理を容易に行うことができる。
しかし、アドレス検出用データを1フレーム毎(図20に示したデータブロックの全ての行)に付加するため、冗長度が大きくなるという問題がある。
〔実施例12〕
この発明の実施例12を、図22及び図23を用いて説明する。
図22は、この実施例12におけるデータ構成の一例を示す図であり、図20に示したデータブロック(530ワード×208行)を多値データに変換し、情報記録媒体に記録するときのデータ構成を示す図である。
図23は、この実施例12における同期信号パターンの多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示す図である。
実施例12における多値情報記録再生装置では、変調後の多値データに対して以下のセクタマークと同期信号パターンを挿入して記録する。
セクタマーク=“00007777”
同期信号パターン=“00x00”
x=1(パターンA):セクタデータの1行目(セクタアドレスあり)
x=3(パターンB):セクタデータの2行目
x=5(パターンC):セクタデータの3行目
x=7(パターンD):POデータ行
セクタマークと同期信号パターンは、上記参考例と同じ目的で挿入している。
上記参考例のようなセクタアドレス検出用データは挿入せず、その役割を同期信号パターンの中心の多値データが補っている。
ここでは、図22に示したデータ構成における同期信号パターンは、1フレーム(1行分のデータ)内において全て同じパターンとしており、上記の4種類のパターンであるとしている。
光ディスク(情報記録媒体)50中のデータをアクセスするときは、セクタアドレスを読み取って、図20に示したデータブロックを検出する必要がある。
まず、セクタマークを検出し、1行(1フレーム)分のデータの区切りを検出する。検出したセクタマークから同期信号パターンを検出するためのウインドウ信号を生成し、同期信号パターンを検出した後、フェーズロックトループ(Phase Locked Loop:PLL)回路でセル中心に同期した同期信号を生成する。
その後、生成された同期信号により再生信号をサンプリングし、EQ回路により波形等化を行った後、同期信号パターンの中心の多値データを読み取る。
その値によってその1行分のデータが、図20に示したデータブロックにおける3行のセクタデータのどの行か、或いはPOデータ行であるかを検出することができる。
ここでは、上記参考例においてアドレス検出用データを挿入していた1シンボル分の領域をセクタマークに割り当てているが、データ領域として割り当てることも可能である。
セクタマークとして割り当てた場合には、セクタマークの多値データ数を増やすことができるので、セクタマークからの信号をより安定させることができる。
データ領域として割り当てる場合には、ユーザデータ領域を増加させることが可能である。その場合には、図20に示したデータブロックやそのセクタブロックの構成を変更する必要がある。
このように、同期信号パターンが振幅変調により符号化されていることにより、同期信号パターンにセクタ単位のアドレスデータ(セクタアドレス)を検出するためのアドレス情報を格納することができる。
これにより、冗長度を抑えたデータ構成で、セクタ内での位置を特定することができ、セクタアドレスの読み取り処理を容易に行うことができる。
また、ここでは多値記録を8値で行った場合について示しているが、実施例12で示したセクタ内のアドレス情報は、レベル1、レベル3、レベル5、レベル7の4値を使用した4値記録であるため、読み取り時の誤り確率が低くでき、付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
さらに、上記同期信号パターンにおける付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されているため、読み取り時の誤り確率を更に低くでき、付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
また、上記のようなセクタアドレスを検出するためのアドレス情報だけでなく、ディスク上の絶対的なアドレス情報を格納することも可能である。その場合、後述するように、同期信号パターンに格納された3ビット(8値記録の場合)の情報を取り出し、それを順次配列して1バイトずつの区切りとし、Mバイトのデータ領域にアドレス情報を格納する(Mは1以上の整数)(図24参照)。
なお、ここでは、1フレーム内の同期信号パターンは全て同じパターンであるとしており、図23に示すように、再生信号におけるボトム位置における多値レベルをレベル1、レベル3、レベル5、レベル7というように振幅変調の符号化を行っている。
しかし、セクタデータのどの行、或いはPO行かを識別できれば、特に同じパターンである必要はない。
例えば、図22に示したデータ構成において、セクタマークの直前の同期信号パターンのみを上記のような4種類のパターンのいずれかのパターンとし、その他の18個のパターンは全て上記参考例と同じ“00700”とする。
セクタマークの直前のパターンを上記に示した方法で読み取ることにより、そのフレームがセクタデータのどの行、或いはPO行であるかを判別することができる。
また、同期信号パターンのボトム位置における多値データは、多値レベルとしてとりうる値であればよく、実施例中で用いた以外の多値レベルを採用しても構わない。
さらに、この実施例12では、再生信号におけるボトム位置以外の多値レベルをレベル0としているが、他の多値レベル、例えばレベル4やレベル7を用いた“44x44”、“77x77”といったパターンでも構わない。
その場合、同期信号パターンに対応する再生信号は、同期信号パターンの中心であるレベルxにおいてボトムを有する波形だけではなく、ピークを有する波形となることもあるが、同様の効果が得られる。
今後、このような同期信号パターン、つまり、「対応する再生信号におけるピークまたはボトムを1つだけ特定できるようなパターン」をパターンIと呼ぶことにする。
〔実施例13〕
図25は、この発明の実施例13におけるデータ構成の一例を示す図であり、図20に示したデータブロック(530ワード×208行)を多値データに変換し、情報記録媒体に記録するときのデータ構成を示す図である。これは、図22に示した実施例12の同期信号パターンを、4シンボルで構成したものである。
図26は、図25に示した同期信号パターン(CM)の多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示した図である。変調後の多値データに対して以下のセクタマークと同期信号パターンを挿入して記録する。
セクタマーク=“00007777”
同期信号パターン=“xxyy”
x=0,y=7(パターンA):セクタデータの1行目(セクタアドレスあり)
x=2,y=5(パターンB):セクタデータの2行目
x=5,y=2(パターンC):セクタデータの3行目
x=7,y=0(パターンD):POデータ行
実施例12と同様に、上記参考例のようなアドレス検出用データは挿入せず、その情報を同期信号パターンに格納している。
この実施例13では、多値レベルとしてとりうる最大値(レベル0)と最小値(レベル7)の中心の値(レベル3.5)を基準レベルとし、その基準レベルに対して対称となるように前後2セルずつ連続した多値データを配列した同期信号パターンとしている。
図25に示したデータ構成における同期信号パターンは、1フレーム(1行分のデータ)の中では全て同じパターンとしており、検出したその1行分のデータが3行のセクタデータのどの行か、或いはPOデータ行であるかを検出するためのパターンである。
情報記録媒体中のデータをアクセスするときは、実施例12と同様に、まず、セクタマークを検出し、1行(1フレーム)分のデータの区切りを検出する。検出したセクタマークから同期信号パターンを検出するためのウインドウ信号を生成し、同期信号パターンを検出した後、PLL回路でセル中心に同期した同期信号を生成する。
その後、生成された同期信号により再生信号をサンプリングし、EQ回路により波形等化を行った後、同期信号パターンにおけるいずれかの多値データを読み取る。その値によって、その1行分のデータが、図20に示したデータブロックにおける3行のセクタデータのどの行か、或いはPOデータ行であるかを検出することができる。
なお、実施例12と同様に、上記参考例においてアドレス検出用データを挿入していた1シンボル分の領域を、セクタマーク、或いはデータ領域として割り当てることが可能である。データ領域として割り当てる場合には、実施例12と同様に、図20に示したデータブロックやそのセクタブロックを変更する必要がある。
また、同期信号パターンのシンボル数の減少分である、1シンボル×19クラスタ=19シンボル分のデータ領域は、図20に示したデータブロックに関わらないデータ領域であるので、直接的な冗長度減少となる。よって、以下の数1に示す効率増加の値となる。
(数1)
(19シンボル)/(117シンボル×19クラスタ)≒0.85%
このように、同期信号パターンに振幅変調の符号化をすることにより、同期信号パターンにセクタ単位のアドレスデータ(セクタアドレス)を検出するためのアドレス情報を格納することができる。
また、同期信号パターンを構成する多値データ列のシンボル数を減らすことにより、直接的な冗長度を減らすことができる。
これにより、冗長度を抑えたデータ構成で、セクタ内での位置を特定することができ、セクタアドレスの読み取り処理を容易に行うことができる。
また、ここでは多値記録を8値で行った場合について示したが、同期信号パターンを構成する多値数は上記のようにレベル0、レベル2、レベル5、レベル7の4値を使用した4値記録であるため、読み取り時の誤り確率が低くでき、付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
また、上記同期信号パターンにおける付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されているため、読み取り時の誤り確率を更に低くでき、付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
また、上記のようなセクタアドレスを検出するためのアドレス情報だけでなく、ディスク上のアドレス情報や、ディスクにおける何層目の記録層にアクセスしているのかなどといった記録層情報等の絶対的な位置情報を挿入しても良い。
その場合、後述するように、同期信号パターンに格納された3ビット(8値記録の場合)の情報を取り出し、順次配列して1バイトずつの区切りとし、Mバイトのデータ領域にアドレス情報を格納する(Mは1以上の整数)(図24参照)。
なお、ここでは、1フレーム内の同期信号パターンは全て同じパターンとしているが、セクタデータのどの行、或いはPO行かを識別できれば、異なったパターンでも構わない。
例えば、図25に示したデータ構成において、セクタマークの直前の同期信号パターンのみを上記のような4種類のパターンのいずれかのパターンとし、その他の18個のパターンは全て“7700”とする。
セクタマークの直前のパターンを上記のような方法で読み取ることにより、そのフレームがセクタデータのどの行、或いはPO行であるかを判別することができる。
ただし、基準レベルは多値レベルとして取りうる最大値(レベル0)と最小値(レベル7)の中心のレベル(レベル3.5)であるのが望ましい。
基準レベルが上記中心レベルである場合には、後述するが、セクタマークをローパスフィルタ(LPF)に通して得られるスライスレベルが上記中心レベルと同レベルとなるため、そのスライスレベルで2値化することが可能である。
しかし、基準レベルが上記中心レベルと異なる場合には、上記のスライスレベルと基準レベルが異なるため、そのままでは2値化することができない。再生信号を2回微分することにより解決できるが、回路が複雑化するという問題がある。
また、基準レベルを上記中心レベルとした場合には、最も多くの同期信号パターンを構成することができるため、格納する情報量を大きくすることができ、冗長度減少の効果も大きい。
また、実施例12と同様に、同期信号パターンを構成する多値レベルは、多値レベルとしてとりうる値であればよく、実施例で用いた以外の多値レベルを採用しても構わない。
今後、このような同期信号パターン、つまり「対応する再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークの少なくとも2個以上の連続と、信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークの少なくとも2個以上の連続とを含んでいるようなパターン」をパターンIIと呼ぶことにする。
ここで、所定レベルは、多値レベルが取りうる最大値と最小値との間の任意の値とするのが良い。また、基準レベルは、2つの信号レベルの中心の値とするのが良い。
〔実施例14〕
図27は、この発明の実施例14におけるデータ構成の一例を示す図であり、図20に示したデータブロック(530ワード×208行)を多値データに変換し、情報記録媒体に記録するときのデータ構成を示す図である。
なお、実施例12及び実施例13で示したセクタアドレスを検出するためのアドレス情報については省略した。
図28は、実施例14における同期信号パターンの多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示した図である。
実施例14では、図27に示したデータブロックにおけるCM(同期信号パターン)は1フレームの中でも異なるパターンがあり、パターン1〜NのN個のパターンをもつ。ここで、Nは2以上の整数である。
8値記録の場合、例えば、同期信号パターンを図28に示すようなパターンA〜Hとすると、最大でN=8種類のパターンが存在する。今後、この8種類のパターンで説明する。
情報記録媒体中のデータをアクセスするときは、実施例12及び実施例13と同様に、まず、セクタマークを検出し、1行(1フレーム)分のデータの区切りを検出する。
検出したセクタマークから同期信号パターンを検出するためのウインドウ信号を生成し、同期信号パターンを検出した後、PLL回路でセル中心に同期した同期信号を生成する。
その後、生成された同期信号により再生信号をサンプリングし、EQ回路により波形等化を行った後、同期信号パターンにおけるいずれかの多値データを読み取る。その値を取り出し、配置したのが図24に示す情報となる。
この場合、8種類の同期信号パターンを用いたため、同期信号パターン1個に対して8値(3ビット)の情報となる。それを順次、縦方向に配列し、1バイトずつの区切りとする。バイト1〜Mの情報は、ここでは、再生特性を補正するための情報、例えば、ドライブ情報や光学パラメータ、EQ補正係数などを格納する。それらの情報はシステムコントローラに取り込まれた後、EQ回路へEQ補正データとして送られ、ユーザデータ等の記録情報の補正に使用される。
なお、EQ補正データが送られる前のEQ係数は、多値情報記録再生装置がもっていた標準的な固定EQ係数である。
それをもとに同期信号パターンを含む信号を波形等化し、同期信号パターンに格納されたEQ補正係数等の付加情報を読み取る。その後、その読み取ったEQ補正係数等により、記録情報を復調する際に再生信号を補正することができる。
このように、同期信号パターンに振幅変調の符号化をすることにより、同期信号パターンに、ドライブ情報や光学パラメータ、EQ補正係数等の再生特性を補正する情報を格納することができる。
それにより、EQ補正係数等のフィルタの周波数特性を変更し、記録情報の補正を精度良く行うことができ、且つ、従来この情報を挿入していた領域の冗長度を減らすことができる。
また、同期信号パターンを構成する多値データ列のシンボル数を減らすことにより、直接的な冗長度を減らすことができる。
また、同期信号パターンを4種類とした場合には、4値記録が実現できるため、読み取り時の誤り確率が低くでき、格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
しかしその場合、同期信号パターンに格納できる情報量は8値記録に比べ半分となる。
また、上記同期信号パターンにおける付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されている場合、読み取り時の誤り確率を更に低くでき、格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
〔実施例15〕
実施例15は実施例14と同様のデータ構成で実現できる。この場合、バイト1〜Mの情報は、ここでは、コピープロテクション情報を格納する。その情報はシステムコントローラに取り込まれた後、書き換え回数や著作権情報の有無といった情報をもとに再生制御信号を生成し、復調回路に送られる。その情報により、記録データを再生するか、しないかの判断をする。
以上のように、同期信号パターンを振幅変調の符号化をすることにより、コピープロテクション情報を格納することができる。
それにより、再生制御信号を生成し、記録情報の再生を判断することができるようになり、且つ従来この情報を挿入していた領域の冗長度を減らすことができる。
また、実施例14と同様に、同期信号パターンを4種類とした4値記録の場合、読み取り時の誤り確率が低くでき、格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
しかし、その場合、同期信号パターンに格納できる情報量は8値記録に比べ半分となる。また、上記同期信号パターンにおける付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されている場合、読み取り時の誤り確率を更に低くでき、格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
次に、本発明における多値情報記録装置及び再生装置の動作について説明する。
<多値情報記録装置及び再生装置の動作>
図29は、本発明における多値情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
なお、ここでは情報記録媒体として光ディスクを例にしているが、本発明では媒体の記録方式にはよらない。
すなわち、光磁気型、再生専用型、追記型、書き換え型の媒体において同様の効果が得られる。また、図29には、説明に必要な最低限の構成を示している。
さらに、図29は、図2、図19で説明した機能を含んでいる。すなわち、図2における情報データ生成器5と多値データ変換器4の機能は、図29のシステムコントローラが有しており、同様に図2におけるLD駆動信号生成器3の機能は、図29におけるレーザ駆動回路と変調回路が有している。
また、図2における同期部検出回路10とサンプリング信号生成回路11は、図29の同期信号生成回路と等価であり、図10、図17で説明したものである。
さらに、図2における量子化AD変換器8は、図29ではAD変換回路と称している。
また、図2のフォトディテクタ6、AGC制御回路7、多値信号メモリ9は、図29では省略している。さらに、図19における同期信号検出回路40、ADC41は、図29では同期信号生成回路63、AD変換回路とそれぞれ称している。
(iii)記録時の動作
iii−1:同期信号付加回路55において、システムコントローラからの多値化されたユーザ情報にセクタマーク(SM)、同期信号パターン(CM)をフレーム毎(図20に示したデータブロックの1行)に挿入する。その結果が、図21、図22、図25、図27に示すデータ構成となる。
iii−2:多値データの各値に対応した記録マークを光ディスク50に記録するため、変調回路54でレーザを駆動する信号を生成する。
iii−3:iii−2で変換された多値データに対応した記録マークを形成するための記録パルスをレーザ駆動回路53によってピックアップヘッド52のLDから発生させる。
iii−4:ピックアップヘッド52により、光ディスク50の記録面に集光ビームを照射させ、記録マークが記録される。
(iv)再生時の動作
iv−1:回転する光ディスク50の記録面に、ピックアップヘッド52により集光ビームを照射し、反射した戻り光を光電変換する。
iv−2:電気信号に変換された信号を演算増幅回路58に入力し、サーボ回路57により光ディスク50を安定に回転させ、ピックアップヘッド52のトラッキングやフォーカス制御を行い、多値信号を再生する。
iv−3:再生信号を、上述の同期信号生成工程により生成した同期信号によって、アナログ・ディジタル(AD)変換回路59において量子化する。
iv−4:iv−3で得られたディジタル信号を、EQ回路60にて波形等化(符号間干渉により減衰された高周波信号の補正)する。
iv−5:多値判定回路61にて判定された多値情報は、復調回路62にてユーザ情報に復調され、また同期信号パターン(CM)情報検出回路64にて同期信号パターンに格納された付加情報を検出する。
iv−6:iv−5にて検出された付加情報をシステムコントローラ56へ入力し、同期信号パターンに格納された情報が、イ)アドレス情報のときには、位置情報信号を復調回路62に送り、ユーザデータを復調する際の位置情報として用いられる。ロ)再生特性補正情報のときは、EQ回路60にEQ補正係数等のフィルタ特性補正データを送り、ユーザデータ等の記録情報を復調する際の再生特性の補正に用いられる。ハ)コピーコントロール情報のときは、再生制御信号を生成し、復調回路62に送り、記録情報の再生可否を判断する。
本発明における多値情報記録再生装置では、同期信号パターンに振幅変調の符号化をすることにより、セクタ内のアドレス情報を格納することができ、冗長度を抑えたデータ構成においてセクタアドレスの読み取り処理を容易に行うことができ、また、ディスク上の絶対的なアドレス情報を格納することにより、冗長度を抑えたデータ構成で記録情報の位置を特定することができる。
また、同期信号パターンに再生特性を補正する情報を格納することにより、EQ係数等のフィルタの周波数特性を補正し、ユーザデータ等の記録情報の補正を精度良く行うことができる。
さらに、従来では冗長データとなっていたデータ領域を、ユーザデータ領域として使用できる等、ユーザデータ領域減少を抑えることができる。
また、同期信号パターンを振幅変調の符号化をすることにより、コピープロテクション情報を格納することができる。それにより、再生制御信号を生成し、記録情報の再生を判断することができるようになり、且つ、従来この情報を挿入していた領域の冗長度を減らすことができる。
さらに、図23及び図26に示すように、多値記録を4値記録とすることにより、読み取り時の誤り確率が低くでき、同期信号パターンに格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
また、上記同期信号パターンにおける付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されている場合、読み取り時の誤り確率を更に低くでき、格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
次に、上記実施例12〜15の多値情報記録再生装置における効果を列挙する。
(1)振幅変調により符号化された同期信号パターンに、付加情報としてセクタ内のアドレス情報を格納することにより、記録情報の位置を特定することができ、冗長度が低いデータ構成で、セクタアドレスの検出を容易に行うことができる。また、情報記録媒体上のアドレス情報を格納することにより、冗長度が低いデータ構成で記録情報の位置を特定することができ、ユーザデータ領域の冗長度を抑えた情報再生を実現できる。
(2)振幅変調により符号化された同期信号パターンに、付加情報として記録ドライブ情報、光学パラメータ、EQ補正係数等の再生特性を補正するための情報を格納することにより、記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更し、記録情報を精度良く再生することができ、記録情報の補正を精度良く行うことができ、且つ、従来これらの情報を挿入していたデータ領域の冗長度を抑えることができる。
(3)振幅変調により符号化された同期信号パターンに、付加情報としてコピープロテクション情報を格納することにより、書き換え回数や著作権情報などの情報を得て、それをもとに再生制御することができる。また、従来においてこの情報を挿入していたデータ領域の冗長度を抑えることができる。
(4)更に同期信号パターンの多値数をユーザデータの多値数よりも少なくすることにより、読み取り時の誤り確率を低くでき、付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
(5)同期信号パターンの多値数をユーザデータの多値数よりも少なくし、且つ付加情報が格納された振幅変調部の多値データに、少なくとも1値以上飛ばした値を選択することにより、読み取り時の誤り確率を更に低くすることができ、上記格納された付加情報検出の信頼性を高くすることができる。
(6)振幅変調により符号化された同期信号パターンに、付加情報としてセクタ内のアドレス情報を格納することにより、冗長度が低いデータ構成で、セクタアドレスの検出を容易に行うことができる。また、情報記録媒体上の絶対的なアドレス情報を格納することにより、冗長度が低いデータ構成で記録情報の位置を特定することができる。
この発明による情報記録媒体は、追記型の光ディスク,書き換え型の光ディスク,相変化型の光ディスク,光磁気型ディスク,再生専用型の光ディスクなどの情報記録媒体に適用することができる。また、この発明による同期信号生成方法,情報再生方法,情報再生装置,情報記録方法,情報記録装置は、デスクトップパソコン,ノートブックパソコン等のパーソナルコンピュータにおいても適用することができる。
多値再生信号の波形の例とセルと称する記録マークを形成する領域の概念図を示す図である。 多値記録再生装置の構成例を示す図である。 この発明の実施例1の説明に供するデータセクタの構成例を示す図である。 この発明の実施例1の同期信号パターンの挿入箇所の構成例を示す図である。 この発明の実施例2における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
この発明の実施例2における同期信号パターンに対応する多値情報「0047400」における再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例2における同期信号パターンの記録マークの形状とその各記録マークの波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例3における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例4における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 ピークまたはボトム位置検出による同期信号生成回路の構成例を示すブロック図である。
図10に示す同期信号生成回路による同期信号生成例を示す波形図である。 この発明の実施例6における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例6における同期信号パターンに対応する多値情報「776100」における再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例6における同期信号パターンの記録マークの形状とその各記録マークの波形等化後の信号の例を示す図である。 この発明の実施例7における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。
この発明の実施例8における同期信号パターンに対応する多値情報,再生信号波形及び波形等化後の信号の例を示す図である。 或る特定の基準レベルを横切るタイミング位置検出による同期信号生成回路の構成例を示すブロック図である。 図17に示す同期信号生成回路による同期信号生成例を示す波形図である。 この発明の実施例の情報再生装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施例12〜実施例15におけるデータブロックの一例を示す図である。 図20に示すデータブロックを多値データに変換して情報記録媒体に記録するときのデータ構成を示す参考例を示す図である。 この発明の実施例12におけるデータ構成の一例を示す図である。 この発明の実施例12における同期信号パターンの多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示す図である。 同期信号パターン(CM)から抽出した情報のフォーマットを示す図である。
この発明の実施例13におけるデータ構成の一例を示す図である。 図25に示す同期信号パターン(CM)の多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示す図である。 この発明の実施例14におけるデータ構成の一例を示す図である。 この発明の実施例14における同期信号パターンの多値データ列とその再生信号及び波形等化後の信号波形を示す図である。 本発明における多値情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1:光情報記録媒体 2,52:ピックアップヘッド 3:LD駆動信号生成器 4:多値データ変換器 5:情報データ生成器 6:フォトディテクタ 7:AGC制御回路 8:量子化AD変換器 9:多値信号メモリ 10:同期部検出回路 11:サンプリング信号生成回路 20:データセクタ 21:同期信号パターン 22:セクタマーク 23:アドレス情報部 24:アドレス情報のエラー訂正部 25:ユーザデータ領域 30,31:LPF 32,36:2値化回路 33:SM検出器 34:ウインドウ信号生成器 35:微分回路 37:PLL回路 40:同期信号検出回路 41:ADC 42,60:EQ回路 43,62:復調回路 50:光ディスク 51:モータ 53:レーザ駆動回路 54:変調回路 55:同期信号付加回路 56:システムコントローラ 57:サーボ回路 58:演算増幅回路 59:AD変換回路 61:多値判定回路 63:同期信号生成回路 64:CM情報検出回路

Claims (29)

  1. 多値データに応じて検出信号レベルが異なる記録マークが形成された情報記録媒体において、多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されており、前記同期信号パターンは、前記同期パターンの中心を特定できる再生信号波形を得られ、且つ振幅変調により符号化することによって複数種類のパターンにすることが可能な多値データ列であることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 請求項1記載の情報記録媒体において、前記同期信号パターンが、再生信号におけるピークまたはボトムを1つだけ特定できるようなパターンであることを特徴とする情報記録媒体。
  3. 請求項2記載の情報記録媒体において、前記同期信号パターンを振幅変調する際、再生信号におけるピークまたはボトム位置における信号レベルを変化させることにより、複数種類の同期信号パターンを構成することを特徴とする情報記録媒体。
  4. 請求項2記載の情報記録媒体において、前記同期信号パターンを振幅変調する際、再生信号におけるピークまたはボトム位置以外における信号レベルを変化させることにより、複数種類の同期信号パターンを構成することを特徴とする情報記録媒体。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の情報記録媒体に記録された同期信号パターンより得られる再生信号から、ピークまたはボトム検出をする位置検出信号を生成する工程と、該工程によって生成された位置検出信号に基づいて多値データをサンプリングするための同期信号を生成する工程とからなることを特徴とする同期信号生成方法。
  6. 請求項1記載の情報記録媒体において、前記同期信号パターンは、再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークの少なくとも2個以上の連続と、信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークの少なくとも2個以上の連続とを含んでいることを特徴とする情報記録媒体。
  7. 請求項6記載の情報記録媒体において、前記再生信号における信号レベルが所定レベルよりも高い記録マークと前記信号レベルが所定レベルよりも低い記録マークは、或る特定の基準レベルに対して対称となる2つの信号レベルが得られる記録マークであることを特徴とする情報記録媒体。
  8. 請求項7記載の情報記録媒体において、前記基準レベルは、多値レベルとして取りうる最大値と最小値の中心レベルであることを特徴とする情報記録媒体。
  9. 請求項6記載の情報記録媒体に記録された同期信号パターンを読み取り、該同期信号パターンに基づいて同期信号を生成することを特徴とする同期信号生成方法。
  10. 請求項7又は8記載の情報記録媒体に記録された同期信号パターンより得られる再生信号から、前記基準レベルを横切るタイミングを検出する位置検出信号を生成する工程と、該工程によって生成された位置検出信号に基づいて多値データをサンプリングするための同期信号を生成する工程とからなることを特徴とする同期信号生成方法。
  11. 請求項5,9,10のいずれか一項に記載の同期信号生成方法によって生成された同期信号に基づいて前記情報記録媒体に記録された情報を復調して再生することを特徴とする情報再生方法。
  12. 請求項5,9,10のいずれか一項に記載の同期信号生成方法によって生成された同期信号に基づいて前記情報記録媒体に記録された情報を復調して再生するようにしたことを特徴とする情報再生装置。
  13. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入して情報記録媒体に記録することを特徴とする情報記録方法。
  14. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入して情報記録媒体に記録するようにしたことを特徴とする情報記録装置。
  15. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって
    前記付加情報はアドレス情報であり、前記アドレス情報に基づいて記録情報の位置を特定することを特徴とする情報再生方法。
  16. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって
    前記付加情報は再生特性を補正するための情報であり、該情報に基づいて記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更することを特徴とする情報再生方法。
  17. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する情報再生方法であって
    前記付加情報はコピープロテクション情報であり、前記コピープロテクション情報に基づいて再生制御することを特徴とする情報再生方法。
  18. 請求項15乃至17のいずれか一項に記載の情報再生方法において、
    前記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ないことを特徴とする情報再生方法。
  19. 請求項18記載の情報再生方法において、
    前記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されていることを特徴とする情報再生方法。
  20. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって
    前記付加情報はアドレス情報であり、前記アドレス情報に基づいて記録情報の位置を特定する手段を設けたことを特徴とする情報再生装置。
  21. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって
    前記付加情報は再生特性を補正するための情報であり、該情報に基づいて記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更する手段を設けたことを特徴とする情報再生装置。
  22. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンをデータ領域中に周期的に挿入している情報記録媒体を再生する手段を備えた情報再生装置であって
    前記付加情報はコピープロテクション情報であり、前記コピープロテクション情報に基づいて再生制御する手段を設けたことを特徴とする情報再生装置。
  23. 請求項20乃至22のいずれか一項に記載の情報再生装置において、
    前記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ないようにしたことを特徴とする情報再生装置。
  24. 請求項23記載の情報再生装置において、
    前記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値を選択するようにしたことを特徴とする情報再生装置。
  25. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって
    前記付加情報は、記録情報の位置が特定されるアドレス情報であることを特徴とする情報記録媒体。
  26. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって
    前記付加情報は、記録情報を復調する工程におけるフィルタの周波数特性を変更し、再生特性を補正するための情報であることを特徴とする情報記録媒体。
  27. 多値データを復調する際に用いる同期信号を抽出するための同期信号パターンを振幅変調により符号化して前記同期信号パターン中の複数の多値の多値レベルパターンによって表される付加情報を前記同期信号パターン中に含むようにし、前記付加情報を含む同期信号パターンがデータ領域中に周期的に挿入されている情報記録媒体であって
    前記付加情報は、再生制御に用いるコピープロテクション情報であることを特徴とする情報記録媒体。
  28. 請求項25乃至27のいずれか一項に記載の情報記録媒体において、
    前記同期信号パターンの多値数が、ユーザデータの多値数よりも少ないことを特徴とする情報記録媒体。
  29. 請求項28記載の情報記録媒体において、
    前記同期信号パターンにおける振幅変調部の多値は、少なくとも1値以上飛ばした値が選択されていることを特徴とする情報記録媒体。
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