JP4445817B2 - 被検体内導入装置および被検体内導入システム - Google Patents

被検体内導入装置および被検体内導入システム Download PDF

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Description

本発明は、被検体内に導入され、該被検体内を移動する被検体内導入装置および被検体内導入装置を用いた被検体内導入システムに関するものである。
近年、内視鏡の分野においては、飲込み型のカプセル型内視鏡が提案されている。このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体の口から飲込まれた後、自然排出されるまでの間、体腔内、例えば胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に従って移動し、移動に伴い、例えば0.5秒間隔で被検体内画像の撮像を行う機能を有する。
体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部に設けられたメモリに蓄積される。無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信機を携帯することにより、被検体は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの間に渡って、自由に行動できる。カプセル型内視鏡が排出された後、医者もしくは看護士においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて診断を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−19111号公報
しかしながら、従来のカプセル型内視鏡システムでは、食道等のようにカプセル型内視鏡の通過速度の高い領域では被検体内画像等の被検体内情報を充分に取得することができないと言う課題がある。かかる課題について、以下に説明する。
例えば被検体が直立した状態を維持する場合には、食道は鉛直方向に延伸した状態で口腔と胃とを接続しており、被検体に導入されたカプセル型内視鏡は、口腔を通過後に自由落下と同様の状態で胃まで到達することとなる。食道の全長が30cm程度であることに鑑みると、カプセル型内視鏡は1秒程度で食道を通過することとなり、上記のように0.5秒間隔程度の撮像レートでは、充分な被検体内情報を取得することは容易ではない。
これに対して、例えばカプセル型内視鏡が被検体内画像を撮像する機能を有する場合、撮像レートを向上させることによって充分な被検体内情報を取得することも考えられる。しかしながら、かかる構成を採用した場合には、高速動作に伴う消費電力の増加等の新たな問題が生じることから、少なくとも現時点においては撮像レートを向上させることは好ましくない。
このため、食道等の領域においても許容しうる程度の速度で移動するカプセル型内視鏡が必要となるが、かかるカプセル型内視鏡は、少なくとも公知技術の範囲では未だ提案されていないのが現状である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被検体内情報の取得が十分可能な速度で被検体内を移動するカプセル型内視鏡等の被検体内導入装置を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる被検体内導入装置は、被検体内に導入され、被検体の内部において被検体内情報を取得する被検体内導入装置であって、前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、前記被検体内の通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着する吸着機構と、前記被検体内情報取得手段および前記吸着機構を内蔵する外装ケース部材とを備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、所定の強度で吸着する吸着機構を備えることとしたため、通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着することによって、被検体内における被検体内導入装置の移動速度を低下させることが可能となる。
また、請求項2にかかる被検体内導入装置は、上記の発明において、前記外装ケース部材は、一部領域上に吸引側開口部が形成され、前記吸着機構は、前記吸引側開口部を介して前記吸引側開口部近傍に位置する外部流体を吸引することによって、当該当該被検体内導入装置を吸着させることを特徴とする。
また、請求項3にかかる被検体内導入装置は、上記の発明において、前記外装ケース部材は、吸引側開口部が形成された領域と別の領域に排出側開口部が形成され、前記吸着機構は、前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、前記外部流体が前記吸引側開口部を介して吸引され、前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出されるよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させる吸引動作発生手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項4にかかる被検体内導入装置は、上記の発明において、前記吸引動作発生手段は、所定の軸を中心に回転し、該回転動作によって前記軟性チューブが蠕動運動するよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させるカム部材と、前記カム部材に回転トルクを供給する駆動機構とを備えたことを特徴とする。
また、請求項5にかかる被検体内導入装置は、上記の発明において、前記軟性チューブ部材は、前記吸引側開口部近傍および前記排出側開口部近傍にそれぞれ逆止弁が形成され、前記吸引動作発生手段は、それぞれの前記軟性チューブ部材の中空領域であって、前記逆止弁間の領域の容積が増減するよう前記軟性チューブの形状を変動させることを特徴とする。
また、請求項6にかかる被検体内導入装置は、上記の発明において、前記軟性チューブ部材中空領域の前記吸引側開口部近傍における前記流体の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果が所定値に維持されるよう、前記吸引動作発生手段の駆動状態を制御する制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項7にかかる被検体内導入装置は、被検体内に導入され、該被検体内を移動しつつ被検体内情報を取得する被検体内導入装置であって、前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、前記被検体内情報取得手段を内蔵し、一部領域上に吸引側開口部が形成され、他の領域上に排出側開口部が形成された外装ケース部材と、前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、前記軟性チューブ部材の形状を変動させることによって、前記外部流体を前記吸引側開口部を介して吸引すると共に前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出し、吸引動作および排出動作の反作用力によって当該被検体内導入装置の位置または指向方向の少なくとも一方を変化させる変位動作発生手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8にかかる被検体内導入システムは、被検体内に導入され、該被検体内を移動しつつ被検体内情報を取得し、取得した被検体内情報を含む無線信号を送信する被検体内導入装置と、受信アンテナを介して前記被検体内導入装置から送信された無線信号を受信する外部装置とを備えた被検体内導入システムであって、前記被検体内導入装置は、前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、前記被検体内情報を含む無線信号を送信する無線手段と、前記被検体内情報取得手段および前記無線手段を内蔵する外装ケース部材と、前記被検体内の通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着する吸着機構と、を備え、前記外部装置は、受信アンテナを介して受信した無線信号の受信処理を行う受信回路と、前記受信回路から出力された信号に所定の処理を行うことによって被検体内情報を抽出する信号処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項9にかかる被検体内導入システムは、上記の発明において、前記被検体内導入装置は、前記外装ケース部材上の一部領域に吸引側開口部が形成されると共に他の領域に排出側開口部が形成され、前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、前記外部流体が前記吸引側開口部を介して吸引され、前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出されるよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させる吸引動作発生手段と、所定の制御信号によって定まる値となるよう前記吸引動作発生手段の駆動状態を制御する制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項10にかかる被検体内導入システムは、上記の発明において、前記外部装置は、前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、前記制御信号生成手段によって生成された制御信号を無線送信する送信手段とをさらに備え、前記被検体内導入装置は、前記送信手段から送信された無線信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された無線信号から制御信号を抽出する信号処理手段とをさらに備え、前記制御手段において、前記制御信号に基づく制御を行うことを特徴とする。
本発明にかかる被検体内導入装置および被検体内導入システムは、所定の強度で吸着する吸着機構を備えることとしたため、通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着することによって、被検体内における被検体内導入装置の移動速度を低下させることが可能となるという効果を奏する。
以下、この発明を実施するための最良の形態である被検体内導入装置および被検体内導入システムについて説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかる被検体内導入システムについて説明する。図1は、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムは、被検体1の内部に導入されて通過経路に沿って移動するカプセル型内視鏡2と、カプセル型内視鏡2から送信された、被検体内情報を含む無線信号を受信する外部装置3と、外部装置3によって受信された無線信号に含まれる被検体内情報の内容を表示する表示装置4と、外部装置3と表示装置4との間の情報の受け渡しを行うための携帯型記録媒体5とを備える。
表示装置4は、外部装置3によって受信された、カプセル型内視鏡2によって撮像された被検体内画像等を表示するためのものであり、携帯型記録媒体5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーション等のような構成を有する。具体的には、表示装置4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等によって直接画像等を表示する構成としても良いし、プリンタ等のように、他の媒体に画像等を出力する構成としても良い。
携帯型記録媒体5は、外部装置3および表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対する装着時に情報の出力および記録が可能な構造を有する。具体的には、携帯型記録媒体5は、カプセル型内視鏡2が被検体1の体腔内を移動している間は外部装置3に装着されて被検体内画像等を記憶する。そして、カプセル型内視鏡2が被検体1から排出された後に、外部装置3から取り出されて表示装置4に装着され、記録したデータが表示装置4によって読み出される構成を有する。外部装置3と表示装置4との間のデータの受け渡しをコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の携帯型記録媒体5によって行うことで、外部装置3と表示装置4との間が有線接続された場合と異なり、カプセル型内視鏡2が被検体1内部を移動中であっても、被検体1が自由に行動することが可能となる。
受信アンテナ6a〜6hは、例えばループアンテナを用いて形成される。かかるループアンテナは、被検体1の体表面上の所定の位置に固定されていることが好ましく、ループアンテナには体表面上に固定するための固定部材が固着されている。
外部装置3は、受信アンテナ6a〜6hのいずれかを介して受信された無線信号の受信処理を行うためのものである。図2は、外部装置3の構成を示すブロック図である。図2に示すように、外部装置3は、複数存在する受信アンテナ6a〜6hの中から無線信号の受信に適したものを選択するアンテナ選択部9と、アンテナ選択部9によって選択された受信アンテナ6を介して受信された無線信号に対して復調等の処理を行う受信回路10と、処理が施された無線信号に対して検出磁場に関する情報および被検体内画像等を抽出するための信号処理部11とを備える。また、外部装置3は、抽出された情報の出力等に関して所定の制御を行う制御部12と、抽出した情報を記憶する記憶部13と、受信回路10から出力された、受信した無線信号の強度に対応したアナログ信号をA/D変換するA/D変換部14と、各構成要素の駆動電力を供給する電力供給部15とを備える。
アンテナ選択部9は、複数備わる受信アンテナ6a〜6hの中から無線信号の受信に適したアンテナを選択するためのものである。具体的には、アンテナ選択部9は、制御部12の制御に基づいて所定の受信アンテナ6を選択し、選択した受信アンテナ6を介して受信された無線信号を受信回路10に対して出力する機能を有する。
受信回路10は、選択された受信アンテナ6を介して受信された無線信号に対して、復調等の所定の処理を行うためのものである。また、受信回路10は、無線信号の強度に対応したアナログ信号をA/D変換部14に対して出力する機能を有する。
信号処理部11は、受信回路10によって所定の処理が施された信号の中から所定の情報を抽出するためのものである。例えば、外部装置3によって受信される無線信号が撮像機能を有する電子機器から送信される場合には、信号処理部11は、受信回路10から出力された信号の中から画像データを抽出している。
制御部12は、アンテナ選択部9によるアンテナ選択動作を含む全体的な制御を行うためのものである。具体的には、制御部12は、信号処理部11から出力された情報を記憶部13に転送して記憶させると共に、A/D変換部14から出力された、受信強度に対応したディジタル信号(例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator :受信信号強度表示信号))に基づいて、使用する受信アンテナ6を決定し、アンテナ選択部9に対して指示する機能を有する。
記憶部13は、信号処理部11によって抽出された情報を記憶するためのものである。記憶部13の具体的構成としては、メモリ等を備えることによって記憶部13自体が情報を記憶することとしても良いが、本実施の形態1では、後述するように記憶部13は、携帯型記録媒体5に対して情報を書き込む機能を有することとする。
次に、カプセル型内視鏡2について説明する。カプセル型内視鏡2は、特許請求の範囲における被検体内導入装置の一例として機能するものであって、被検体内情報を取得し、取得した被検体内情報を含む無線信号を外部装置3に対して送信する機能を有する。
図3は、カプセル型内視鏡2の構成要素について模式的に示すブロック図である。図3に示すように、カプセル型内視鏡2は、被検体内情報を取得する被検体内情報取得部17と、取得された被検体内情報を含む無線信号を生成し、外部装置3に対して送信する無線部18と、吸着機構19と、被検体内情報取得部17等の駆動状態を制御する制御部21と、被検体内情報取得部17等の構成要素に対して駆動電力を供給する電力供給部22とを備える。
被検体内情報取得部17は、被検体内部の情報を取得するためのものであって、本実施の形態1においては、被検体内画像を取得するためのものである。具体的には、被検体内情報取得部17は、被検体内部を照射する照明光を出力するLED(Light Emitting Diode)24と、LED24の駆動状態を制御するLED駆動回路25と、LED24によって照射された領域の少なくとも一部を撮像する撮像手段として機能するCCD(Charge Coupled Device)26と、CCD26の駆動状態を制御するCCD駆動回路27とを備える。CCD26によって取得された被検体内画像データは、無線部18に出力される。
無線部18は、被検体内情報取得部17から出力された被検体内情報を含む無線信号の生成・送信を行うためのものである。具体的には、無線部18は、送信回路28と、送信アンテナ29とによって構成されており、送信回路28によって無線信号が生成され、送信アンテナ29を介して無線信号の送信が行われる。
次に、吸着機構19について説明する。吸着機構19は、外装ケース部材に対して固定された状態で配置されると共に通過経路に対応した消化器官の内壁に吸着する機能を有し、かかる吸着機能によってカプセル型内視鏡2の移動速度を低減するためのものである。
図4は、吸着機構19の具体的な構造を示す模式図である。図4に示すように、吸着機構19は、外装ケース部材31の一部領域上に形成された吸引側開口部32部と、他の領域上に形成された排出側開口部33とを接続するよう配置された軟性チューブ部材34と、軟性チューブ部材34近傍に配置され、軟性チューブ部材34の形状を変動させることによって吸引動作を発生させる吸引動作発生部20と、軟性チューブ部材34の中空領域の所定領域における圧力を検出する圧力検出部38とを備える。ここで、外装ケース部材31は、図3に示した各構成要素を内蔵するためのものであり、各構成要素を外部から保護するために必要な物理強度を有ずる材料によって形成されている。
軟性チューブ部材34は、吸引側開口部32と排出側開口部33とを接続し、後述するようにカム部材36の作用によって外部流体を吸引側開口部32から吸引し、排出側開口部33から排出するためのものである。具体的には、軟性チューブ部材34は、吸引側開口部32と排出側開口部33とを連通する中空領域を有し、カム部材36の作用によって形状が容易に変化する軟性材料、例えばゴム材料によって形成されている。
吸引動作発生部20は、軟性チューブ部材34を用いて吸引動作を発生させるためのものである。具体的には、吸引動作発生部20は、所定の回転軸35を軸として回転するカム部材36と、カム部材36に対して回転トルクを供給する駆動機構37とを備える。
カム部材36は、回転軸35を軸として回転することによって軟性チューブ部材34に対して変形力を及ぼし、軟性チューブ部材34の形状を変動させるためのものである。具体的には、カム部材36は、回転軸35に対して外周部分が偏心した構成を有し、かかる構造のカム部材36が回転することによって、軟性チューブ部材34はカム部材36の回転角度に応じた形状変動を生じることとなる。
駆動機構37は、カム部材36に対して回転トルクを供給するためのものである。具体的には、駆動機構37は、例えばモータ等によって構成され、生成した回転トルクを、所定のギアまたはプーリー等の回転伝達機構を介してカム部材36に供給する構造を有する。また、駆動機構37は、後述するように制御部21によって駆動状態が制御される構成を有する。
圧力検出部38は、軟性チューブ部材34の中空領域に存在する流体の圧力を検出するためのものである。より具体的には、軟性チューブ部材34の中空領域のうち、吸引側開口部32とカム部材36によって形状が変動している部分との間、好ましくは吸引側開口部32の近傍における流体の圧力を検出するためのものである。また、圧力検出部38は、検出した圧力値を制御部21に対して出力するよう構成されている。
次に、制御部21について説明する。制御部21は、被検体内情報取得部17および無線部18に対して所定の制御を行う機能を有する他、本実施の形態1では、圧力検出部38の検出結果に基づいて、吸着機構19の駆動状態、より具体的には吸着機構19に備わる駆動機構37の駆動状態を制御する機能を有する。
具体的には、制御部21は、圧力検出部38の検出結果が所定の範囲内に維持されるよう、駆動機構37における回転トルクの供給状態を制御している。後述するように、吸着機構19によるカプセル型内視鏡2の吸着力の大きさは、吸引側開口部32を介した外部流体の吸引の程度に応じたものとなり、流体の吸引の程度は、吸引側開口部32近傍における流体の圧力に応じたものとなる。このため、本実施の形態1では、制御部21が圧力検出部38の検出結果に応じて吸着機構19の駆動状態を制御することとし、かかる制御によって、カプセル型内視鏡2の消化器官の内壁に対する吸着力の大きさを所望の範囲内に維持している。
次に、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムにおいて、被検体1内に導入されたカプセル型内視鏡2の吸着動作について説明する。既に説明したように、従来のカプセル型内視鏡では、例えば食道を通過する際における移動速度が、被検体内情報の取得速度よりも大きく、充分な被検体内情報の取得が困難であるという問題を有していた。このため、本実施の形態1では、新たに吸着機構19を設けることによって、所定の吸着力をもって通過経路の内壁に対してカプセル型内視鏡2を吸着せしめることとし、かかる吸着力の作用によってカプセル型内視鏡2の移動速度を低下させることとしている。
図5および図6は、吸着機構19の吸着作用を説明するための模式図である。まず、図5に示すように、カム部材36が回転軸35を中心として反時計回りに回転する。かかる回転運動によって、カム部材36の外周部分のうち、回転軸35からの距離が所定値以上となる外周部分が軟性チューブ部材34と接触する。かかる接触によってカム部材36から軟性チューブ部材34に対して押圧力が印加され、押圧力が印加された部分の形状が変化することによって、軟性チューブ部材34の中空領域の一部に狭窄領域39が生じる。
狭窄領域39が形成された後もカム部材36は回転を続け、カム部材36の回転動作に応じて狭窄領域39の形成される位置が、図6に示すように吸引側開口部32の側から排出側開口部33の側に移動する。カム部材36が回転し続けることによってかかる狭窄領域39の生成・移動が繰り返され、軟性チューブ部材34は、いわば蠕動運動を行うようにその形状を変動させることとなる。
かかる軟性チューブ部材34の形状の変動により、軟性チューブ部材34の中空領域には吸引側開口部32から排出側開口部33へ向かう流体の流れが生じる。すなわち、中空領域では、狭窄領域39の移動にともなって排出側開口部33の側へ押し出される力を受けることとなり、中空領域に存在する流体は、吸引側開口部32から排出側開口部33へ向かう方向に移動する。かかる流体の移動に伴い、カプセル型内視鏡2の外部領域のうち、吸引側開口部32近傍の領域には、カプセル型内視鏡2の内部に向かう方向に吸着力が生じることとなる。従って、カプセル型内視鏡2が通過する領域における被検体1の生体組織によって形成される通過経路の内壁は、吸引側開口部32と密着し、内壁がカプセル型内視鏡2と密着した状態になることで、カプセル型内視鏡2の移動が阻害されることとなる。
次に、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムの利点について説明する。まず、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムは、カプセル型内視鏡2に吸着機構19を備えることとしたため、吸着機構19によって生じる吸着力によって、カプセル型内視鏡2と通過経路の内壁とが密着し、カプセル型内視鏡2の移動が阻害される。かかる吸着力の作用によってカプセル型内視鏡2の移動速度が低減されることから、本実施の形態1では、カプセル型内視鏡2の移動速度に関して、被検体内情報取得部17が充分に被検体内情報を取得しうる速度にまで低減することが可能であるという利点を有する。
また、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムは、圧力検出部38の検出結果に基づいて制御部21が吸着機構19の駆動状態を制御することとしている。このため、軟性チューブ部材34の中空領域のうち、吸引側開口部32近傍領域における吸着機構19の駆動によって生じる吸着力の強度を一定範囲内の値とすることが可能となる。このため、例えば吸着力の強度が強力すぎて被検体1内の体内組織に損傷を与えるといった弊害が生じることを防止することができる。
なお、本実施の形態1において、制御部21による吸着力の制御範囲をあらかじめ適切な値に設定しておくことによって、カプセル型内視鏡2の移動速度を所望の値に制御することが可能である。すなわち、カプセル型内視鏡2の移動速度は、カプセル型内視鏡2の進行方向に与えられる重力等の推進力と、カプセル型内視鏡2が通過経路たる消化器官の内壁に対して及ぼす吸着力に応じて定まるカプセル型内視鏡2の外表面と消化器官の内壁との間に生じる摩擦力との大小関係に応じて定まる。このため、吸着力の強度範囲を適切に設定しておくことにより、カプセル型内視鏡2の移動速度を適切に調整することができる。
また、本実施の形態1では、カム部材36の回転動作に伴う軟性チューブ部材34の形状変動によって吸着機構19の吸着動作を行う構成を有することから、カプセル型内視鏡2の内部において、吸着機構19の占有領域を小さくすることが可能である。すなわち、カム部材36が所定の回転軸35を中心に回転運動する構成とすることによって、カム部材36の動作のために余分に確保する領域を小さくすることが可能である。また、図5および図6に示すように、軟性チューブ部材34は、吸着力を発生させる際には蠕動運動を生じるような形状変動を行うのみであって、カプセル型内視鏡2内部における占有領域の変化はさほど生じることがない。従って、本実施の形態1におけるカプセル型内視鏡2は、吸着機構19の占有体積を小さくすることが可能であるという利点を有することとなる。
(変形例)
次に、本実施の形態1にかかる被検体内導入システムの変形例について説明する。本変形例では、吸着機構に備わる軟性チューブ部材に関して、吸引側開口部32の近傍領域および排出側開口部33の近傍領域に逆止弁を形成している。
図7は、本変形例における吸着機構41の構成を示す模式図である。図7に示すように、本変形例では、吸着機構41は、吸引側開口部32の近傍に逆止弁42が形成され、排出側開口部33の近傍に逆止弁43が形成された軟性チューブ部材44と、軟性チューブ部材44の形状を、所定の領域に狭窄領域が形成されるよう変動させる吸引動作発生部45とを備える。
軟性チューブ部材44に備わる逆止弁42、43は、それぞれ吸引側開口部32から排出側開口部33へ向かう方向(図7における右方向)に流れる流体を通過させ、排出側開口部33から吸引側開口部32へ向かう方向に流れる流体の通過を遮断する機能を有する。なお、逆止弁42、43が形成されている以外の軟性チューブ部材44の形状、材質等は、実施の形態1における軟性チューブ部材34と同様であり、逆止弁42、43の具体的な構造としては上記の機能を果たすものであれば任意の構造を採用することが可能である。
吸引動作発生部45は、軟性チューブ部材44の中空領域の所定の位置に狭窄領域を形成するためのものである。具体的には、吸引動作発生部45は、ガイド部材46によって移動方向が定められた押圧部材47と、押圧部材47に対して動力を供給する駆動機構48とによって形成されている。押圧部材47は、軟性チューブ部材44に対して、ガイド部材46によってあらかじめ定められた方向に押圧力の印加を行うよう機能する。例えば、図7の例の場合には、押圧部材47は、軟性チューブ部材44の長手方向と垂直方向に押圧力を印加するよう動作する。
図8および図9は、本変形例における吸着機構41の吸着作用を説明するための模式図である。具体的には、吸着機構41は、制御部21による制御に基づいて駆動機構48が駆動し、押圧部材47は、駆動機構48から供給された動力に基づいて軟性チューブ部材44の一部領域に対して押圧力を印加する。軟性チューブ部材44は、押圧力の印加によってその形状が変動し、具体的には図8に示す狭窄領域49が形成される。
狭窄領域49の形成に伴って、軟性チューブ部材44の中空領域に存在する流体は、狭窄領域49から離隔する方向に力を受ける。具体的には、図8の矢印に示すように、狭窄領域49と吸引側開口部32との間に存在する流体は、吸引側開口部32に向かう方向に力を受け、狭窄領域49と排出側開口部33との間に存在する流体は、排出側開口部33に向かう方向に力を受ける。
一方で、逆止弁42、43は、それぞれ吸引側開口部32から排出側開口部33へ向かう方向に流れる流体を通過させ、逆方向に流れる流体を遮断する機能を有する。従って、狭窄領域49の形成に伴う流体の流れに対して、逆止弁42は流体の通過を遮断し、逆止弁43は流体を通過させるよう作用する。この結果、狭窄領域49と排出側開口部33との間に存在した流体はカプセル型内視鏡2の外部に排出され留一方、狭窄領域49と吸引側開口部32との間に存在した流体は元の場所に留まることとなる。
その後、図9に示すように、駆動機構48は押圧部材47を元の位置に戻すよう動力を供給し、軟性チューブ部材44は、狭窄領域49の存在しない元の形状に戻る。図8に示した動作において、狭窄領域49と排出側開口部33との間の流体は排出されていることから、狭窄領域49の消滅によって、軟性チューブ部材44の中空領域における流体の両は押圧力印加前に比べて減少し、カプセル型内視鏡2の外部に存在する流体が吸引側開口部32を介して流入することとなる。かかる流入圧力の反作用として、カプセル型内視鏡2を通過経路の内壁に吸着させる吸着力が生じ、カプセル型内視鏡2は、通過経路の内壁に対して吸着することとなる。
このような吸着機構41を備えることによって、実施の形態1と同様にカプセル型内視鏡2の移動速度を制御することが可能である。また、本変形例では、単純な機構によって吸着力が生ずる構成であるため、簡易かつ小型の吸着機構41を実現することが可能である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる被検体内導入システムについて説明する。本実施の形態2にかかる被検体内導入システムは、外部装置からカプセル型内視鏡に対して所定の制御信号を含む無線信号を送信し、カプセル型内視鏡は、所定の受信機構を備え、受診機構によって受信した無線信号に含まれる制御信号に基づいて、吸着動作の制御を行う構成を有する。
図10は、本実施の形態2にかかる被検体内導入システムに備わる外部装置51の構成を示すブロック図であり、図11は、被検体内導入システムに備わるカプセル型内視鏡52の構成を示すブロック図である。なお、図示は省略したが、本実施の形態2にかかる被検体内導入システムは、実施の形態1と同様に外部装置3、表示装置4および携帯型記録媒体5を備えることとし、また、実施の形態1と同様の名称・符号が付された構成要素は、以下で特に言及しない限り実施の形態1と同様の構造・作用を有することとする。
図10に示すように、外部装置51は、新たに送信部53を備え、送信部53から所定の制御信号を含む無線信号を送信する機能を有する。具体的には、外部装置51は、制御信号の生成機能を有する制御部54と、無線信号の周波数を規定する発振器55と、制御部54によって生成された制御信号を発振器から出力された信号に重畳する重畳回路56と、送信部53を構成する送信回路57および送信アンテナ58とを備える。
制御部54は、実施の形態1における制御部21と同様にアンテナ選択制御を行う選択制御部54aと、複数の受信アンテナ6を介して受信された無線信号の受信強度に基づいてカプセル型内視鏡52の位置を導出する位置導出部54bと、位置導出部54bによって導出されたカプセル型内視鏡52の位置に基づいて制御信号を生成する制御信号生成部54cとを備えている。
位置導出部54bは、被検体1内部におけるカプセル型内視鏡52の位置を導出するためのものである。実施の形態1でも説明したように、外部装置51は、受信回路10およびA/D変換部14の作用により、受信アンテナ6a〜6hのそれぞれにおける無線信号の受信強度を導出する機構を有する。実施の形態1では、かかる受信強度を用いてアンテナ選択を行うのみであったが、本実施の形態2では、かかる受信強度の値に基づいてカプセル型内視鏡52の位置を導出することとしている。すなわち、カプセル型内視鏡52から送信される無線信号は、カプセル型内視鏡52からの距離に応じて減衰する特性を有することから、受信アンテナにおける受信強度は、カプセル型内視鏡52からの距離を反映したものとなる。
このため、位置導出部54bは、あらかじめ受信アンテナ6a〜6hのそれぞれの被検体1上における位置を把握している一方、無線信号の受信強度に基づいて複数の、例えば3個の受信アンテナ6とカプセル型内視鏡52との距離を導出する。そして、位置導出部54bは、導出した距離と受信アンテナ6の位置とを用いて所定の演算処理を行うことによって、カプセル型内視鏡52の位置を導出している。
制御信号生成部54cは、カプセル型内視鏡52に備わる吸着機構19の動作を制御するための制御信号を生成する機能を有する。制御信号生成部54cは、本実施の形態2では位置導出部54bの導出結果に基づいて制御信号を生成することとし、カプセル型内視鏡52の位置に応じて異なる制御信号を生成することとする。制御信号生成部54cによって生成された制御信号は、送信部53によって無線送信される。
次に、カプセル型内視鏡52について説明する。図11に示すように、カプセル型内視鏡52は、外部装置51に備わる送信部53によって送信された無線信号を受信する受信部61と、受信部61によって受信された無線信号の中から制御信号を抽出する信号処理部62と、所定の制御動作を行う制御部65とを備える。受信部61は、受信アンテナ63と受信回路64とによって構成される。
制御部65は、実施の形態1における制御部21の機能に加え、信号処理部62から入力される制御信号の内容に応じた吸着機構19の駆動制御を行う機能を有する。制御信号は、例えば吸着機構19のオン・オフおよび維持すべき流体の圧力の範囲等に関する情報を含んでおり、制御部65は、かかる情報を含む制御信号の内容に基づいた制御を行う機能を有する。
本実施の形態2にかかる被検体内導入システムの利点について説明する。本実施の形態2にかかる被検体内導入システムに備わるカプセル型内視鏡52は、実施の形態1と同様に吸着機構19を備えた構成を有することから、カプセル型内視鏡52の移動速度を制御できる等、実施の形態1と同様の利点を享受することが可能である。
また、本実施の形態2では、制御信号生成部54cを備え、吸着機構19の動作を外部から制御できるという利点を有する。例えば、本実施の形態2では、制御信号生成部54cは、位置導出部54bの導出結果に基づいて制御信号を生成する機能を有するが、かかる構成とすることで、充分かつ効率的な被検体内情報の取得が可能な速度でカプセル型内視鏡52を移動させることが可能となる。
すなわち、カプセル型内視鏡2は、常に一定の速度で移動する訳ではなく、例えば食道を通過する際には高速で移動する一方、小腸、大腸を通過する際には吸着機構の作用を利用することなく被検体内情報の取得が十分可能な程度の速度で移動している。このため、本実施の形態2では、カプセル型内視鏡52の被検体1内における位置の導出結果に基づいて、例えば食道を通過している間は吸着機構19が高い強度で吸着する旨の制御信号を生成し、小腸、大腸を通過している間は、吸着機構19の駆動を停止する旨の制御信号を生成することが考えられる。このような制御信号に基づく制御を行うことによって、本実施の形態2にかかる被検体内導入システムは、被検体1の内部の位置に応じて吸着機構19の駆動状態を適切に制御することが可能となり、例えば小腸における移動速度が極端に低下するといった弊害を防止し、効率の良い被検体内情報の取得を可能としている。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる被検体内導入システムについて説明する。本実施の形態3では、実施の形態1、2で説明した吸着機構を応用して、被検体1の内部における位置を積極的に変化することが可能なカプセル型内視鏡を備えることとしている。
図12は、本実施の形態3における被検体内導入システムを構成するカプセル型内視鏡67に備わる変位機構68〜70の構成を示す模式図である。なお、図示は省略したが、本実施の形態3にかかる被検体内導入システムは、実施の形態1と同様に外部装置3、表示装置4および携帯型記録媒体5を備えることとし、また、カプセル型内視鏡67の内部には、図3に示す構成のうち吸着機構19および制御部21を除く機構が備わるものとする。
図12にも示すように、変位機構68〜70は、それぞれ互いに異なる方向、例えば互いに直交する方向に延伸する軟性チューブ部材71〜73と、軟性チューブ部材71の形状を変動させる変位動作発生部74〜76とをそれぞれ備えた構成を有する。変位動作発生部74〜76は、制御部77の制御に基づいて軟性チューブ部材71の形状を変動させる機能を有する。
軟性チューブ部材71〜73は、例えば実施の形態1における軟性チューブ部材34と同様の形状、材料によって構成される。すなわち、軟性チューブ部材71〜73は、それぞれに対応してカプセル型内視鏡67の外表面上に形成された吸引側開口部および排出側開口部を連通するように形成されると共に、変位動作発生部74〜76によって与えられる押圧力によって、例えば蠕動動作を行うよう形状が変動する構成を有する。
変位動作発生部74〜76は、実施の形態1における吸引動作発生部20と同様の構成を有する。すなわち、例えば所定回転軸を中心に回転動作を行うカム部材と、カム部材に対して、制御部77の制御に従った大きさの回転トルクを供給する駆動機構とを備える。
本実施の形態3では、吸引側開口部のみならず、排出側開口部における流体の流れをも利用してカプセル型内視鏡67の位置を変化させることとしている。すなわち、吸引側開口部を介して吸引された外部流体は、軟性チューブ部材の中空領域を経由して、排出側開口部を介して外部に排出される。かかる排出動作の際に、カプセル型内視鏡67は、排出する流体から排出方向と反対方向の反作用力を受ける。従って、本実施の形態3では、吸引側開口部近傍に生じる吸着力に対応した力と、排出流体から受ける反作用力とを推進力として、カプセル型内視鏡67の位置を変化させることとしている。
なお、軟性チューブ部材71〜73がカプセル型内視鏡67の重心位置を通過する要は位置された場合には、カプセル型内視鏡67は軟性チューブ部材71〜73の延伸方向と平行な方向に並進移動することとなる。カプセル型内視鏡67の移動を可能とする観点からはかかる構成を採用することが好ましいが、一方で、軟性チューブ部材71の配置位置を、カプセル型内視鏡67の重心位置を通過しない領域とすることによってカプセル型内視鏡67の指向方向を変化させることとしても良い。すなわち、軟性チューブ部材71等の端部に対応する吸引側開口部または排出側開口部において、外部流体の移動方向と、開口部とカプセル型内視鏡67の重心位置とを結ぶ方向とが非平行となる場合には、互いがなす角度に応じてカプセル型内視鏡67は回転することとなる。かかる回転動作を行うよう軟性チューブ部材71等の配置を工夫することによって、指向方向を制御しうるカプセル型内視鏡を実現することも可能である。
実施の形態1にかかる被検体内導入システムの全体構成を示す模式図である。 実施の形態1にかかる被検体内導入システムに備わる外部装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる被検体内導入システムに備わるカプセル型内視鏡の構成を示すブロック図である。 カプセル型内視鏡に備わる吸着機構の構造を示す模式図である。 吸着機構の動作を説明するための模式図である。 吸着機構の動作を説明するための模式図である。 実施の形態1の変形例にかかるカプセル型内視鏡に備わる吸着機構の構造を示す模式図である。 吸着機構の動作を説明するための模式図である。 吸着機構の動作を説明するための模式図である。 実施の形態2にかかる被検体内導入システムに備わる外部装置の構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかる被検体内導入システムに備わるカプセル型内視鏡の構成を示す模式図である。 実施の形態3にかかる被検体内導入システムに備わるカプセル型内視鏡の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 被検体
2 カプセル型内視鏡
3 外部装置
4 表示装置
5 携帯型記録媒体
6a〜6h 受信アンテナ
9 アンテナ選択部
10 受信回路
11 信号処理部
12 制御部
13 記憶部
14 変換部
15 電力供給部
17 被検体内情報取得部
18 無線部
19 吸着機構
21 制御部
22 電力供給部
24 LED
25 LED駆動回路
26 CCD
27 CCD駆動回路
28 送信回路
29 送信アンテナ
31 外装ケース部材
32 吸引側開口部
33 排出側開口部
34 軟性チューブ部材
35 回転軸
36 カム部材
37 駆動機構
38 圧力検出部
39 狭窄領域
41 吸着機構
42 逆止弁
43 逆止弁
44 軟性チューブ部材
45 吸引動作発生部
46 ガイド部材
47 押圧部材
48 駆動機構
49 狭窄領域
51 外部装置
52 カプセル型内視鏡
53 送信部
54 制御部
54a 選択制御部
54b 位置導出部
54c 制御信号生成部
55 発振器
56 重畳回路
57 送信回路
58 送信アンテナ
61 受信部
62 信号処理部
63 受信アンテナ
64 受信回路
65 制御部
67 カプセル型内視鏡
68〜70 変位機構
71〜73 軟性チューブ部材
74〜76 変位動作発生部
77 制御部

Claims (10)

  1. 被検体内に導入され、被検体の内部において被検体内情報を取得する被検体内導入装置であって、
    前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、
    前記被検体内の通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着する吸着機構と、
    前記被検体内情報取得手段および前記吸着機構を内蔵する外装ケース部材と、
    を備えたことを特徴とする被検体内導入装置。
  2. 前記外装ケース部材は、一部領域上に吸引側開口部が形成され、
    前記吸着機構は、前記吸引側開口部を介して前記吸引側開口部近傍に位置する外部流体を吸引することによって、当該当該被検体内導入装置を吸着させることを特徴とする請求項1に記載の被検体内導入装置。
  3. 前記外装ケース部材は、吸引側開口部が形成された領域と別の領域に排出側開口部が形成され、
    前記吸着機構は、
    前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、
    前記外部流体が前記吸引側開口部を介して吸引され、前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出されるよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させる吸引動作発生手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の被検体内導入装置。
  4. 前記吸引動作発生手段は、
    所定の軸を中心に回転し、該回転動作によって前記軟性チューブが蠕動運動するよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させるカム部材と、
    前記カム部材に回転トルクを供給する駆動機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の被検体内導入装置。
  5. 前記軟性チューブ部材は、前記吸引側開口部近傍および前記排出側開口部近傍にそれぞれ逆止弁が形成され、
    前記吸引動作発生手段は、それぞれの前記軟性チューブ部材の中空領域であって、前記逆止弁間の領域の容積が増減するよう前記軟性チューブの形状を変動させることを特徴とする請求項3に記載の被検体内導入装置。
  6. 前記軟性チューブ部材中空領域の前記吸引側開口部近傍における前記流体の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の検出結果が所定値に維持されるよう、前記吸引動作発生手段の駆動状態を制御する制御手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の被検体内導入装置。
  7. 被検体内に導入され、該被検体内を移動しつつ被検体内情報を取得する被検体内導入装置であって、
    前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、
    前記被検体内情報取得手段を内蔵し、一部領域上に吸引側開口部が形成され、他の領域上に排出側開口部が形成された外装ケース部材と、
    前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、
    前記軟性チューブ部材の形状を変動させることによって、前記外部流体を前記吸引側開口部を介して吸引すると共に前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出し、吸引動作および排出動作の反作用力によって当該被検体内導入装置の位置または指向方向の少なくとも一方を変化させる変位動作発生手段と、
    を備えたことを特徴とする被検体内導入装置。
  8. 被検体内に導入され、該被検体内を移動しつつ被検体内情報を取得し、取得した被検体内情報を含む無線信号を送信する被検体内導入装置と、受信アンテナを介して前記被検体内導入装置から送信された無線信号を受信する外部装置とを備えた被検体内導入システムであって、
    前記被検体内導入装置は、
    前記被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、
    前記被検体内情報を含む無線信号を送信する無線手段と、
    前記被検体内情報取得手段および前記無線手段を内蔵する外装ケース部材と、
    前記被検体内の通過経路の内壁に対して所定の強度で吸着する吸着機構と、
    を備え、
    前記外部装置は、
    受信アンテナを介して受信した無線信号の受信処理を行う受信回路と、
    前記受信回路から出力された信号に所定の処理を行うことによって被検体内情報を抽出する信号処理手段と、
    を備えたことを特徴とする被検体内導入システム。
  9. 前記被検体内導入装置は、
    前記外装ケース部材上の一部領域に吸引側開口部が形成されると共に他の領域に排出側開口部が形成され、
    前記吸引側開口部と前記排出側開口部とを接続する軟性チューブ部材と、
    前記外部流体が前記吸引側開口部を介して吸引され、前記軟性チューブ部材を経由して前記排出側開口部から排出されるよう前記軟性チューブ部材の形状を変動させる吸引動作発生手段と、
    所定の制御信号によって定まる値となるよう前記吸引動作発生手段の駆動状態を制御する制御手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の被検体内導入システム。
  10. 前記外部装置は、
    前記制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記制御信号生成手段によって生成された制御信号を無線送信する送信手段と、
    をさらに備え、
    前記被検体内導入装置は、
    前記送信手段から送信された無線信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された無線信号から制御信号を抽出する信号処理手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段において、前記制御信号に基づく制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の被検体内導入システム。
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