JP4445157B2

JP4445157B2 - Golf club

Info

Publication number: JP4445157B2
Application number: JP2001135413A
Authority: JP
Inventors: 宏長谷川
Original assignee: Ｓｒｉスポーツ株式会社
Priority date: 2001-05-02
Filing date: 2001-05-02
Publication date: 2010-04-07
Anticipated expiration: 2021-05-02
Also published as: JP2002325871A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリップの外径と硬さとを適切に規制することでスイング時のヘッドスピードを向上させ、手および腕の疲労感を減じうるゴルフクラブに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ゴルフ競技においては、ヘッドスピードが大きいほど打球の飛距離が伸び有利である。従来より、ヘッドスピードを高めるために、様々な方法が考えられており、例えばクラブ全長を長くして遠心力の助けを借りる方法や、或いはシャフトのヘッド側の剛性を小さくし、シャフトのしなりを利かせる方法等が提案されている。しかしながら、ゴルファの体格、筋力等がそれぞれ異なるため、各人毎にスイングの特性も異なり、上記の方法が必ずしもヘッドスピードの向上に適合するわけではない。
【０００３】
一方で、発明者らが種々調査したところ、人間には握りやすいと感じるグリップの外径が存在しており、このグリップの外径は意外にも現在頻繁に使用されているものより大きいことが判明した。そして、このようなやや太いグリップを用いてスイングすると、グリップを把持する手に作用する圧力が小さくなり、さらにヘッドスピードが向上することが判った。このように、グリップの外径を適切に規制することにより、ヘッドスピードは向上しうる。
【０００４】
ところで、従来にもグリップの外径を太く設定することが、例えば特開平９−２９９５２４号公報などに記載されている。しかしながら、グリップの外径を従来に比して大としても、その硬さが適切でないと、上記効果を十分に期待することができない。即ち、グリップが柔らかすぎると、手とグリップとの間にズレが生じたり、或いは握り難いと感じるなど、スイング時に違和感を覚え打球の方向が定まらない場合がある。また、逆にグリップが硬すぎると、握りずらくなったり、或いは打球時の衝撃を受けやすく手の疲労の原因になったりするなど好ましくない。このように、ヘッドスピードを向上させるためには、単にグリップ外径を規制するだけでは足りず、グリップを握ったときの硬さが非常に重要となる。
【０００５】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、グリップの外径とその部分での硬さの関係を適切に規制することを基本として、スイング時のヘッドスピードを向上でき、手および腕の疲労感がなく、打球の方向安定性に優れるゴルフクラブを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項１記載の発明は、シャフトの前端部にヘッドをかつ後端部にグリップを有するゴルフクラブであって、前記グリップは、その後端から該グリップの全長さＬの１０％以上かつ４０％以下の範囲をなす後端側領域の全範囲においてグリップ外径が２７〜３３mmであり、かつ、前記後端側領域は、前端部側に向かって外径を徐々に減じるテーパ部を含み、前記グリップの全長さに亘ってグリップの外径Ａ（mm）とグリップのＪＩＳＡ硬さＢ（度）との比（Ａ／Ｂ）が０．４５〜０．６７であることを特徴としている。
【０００７】
また請求項２記載の発明は、前記グリップは、前記後端側領域におけるグリップの外径が２７〜３０mmであり、かつグリップ全長さに亘ってシャフトの前端部側に向かってグリップ外径が漸増する逆テーパ部がないことを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブである。
【０００８】
また請求項３記載の発明は、前記グリップは、グリップの前端から該グリップの全長さＬの４０％の領域である前端側領域の外径が２６〜２７．６mmであることを特徴とする請求項１又は２記載のゴルフクラブである。
【０００９】
また請求項４記載の発明は、前記ＪＩＳＡ硬さは４５〜５５度でかつ後端から前端部側に向かって徐々に大となる請求項１乃至３のいずれか１に記載のゴルフクラブである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図１は本実施形態のゴルフクラブの正面図、図２はその後端の断面図、図３は図２のＸ−Ｘ断面図をそれぞれ示している。図において、ゴルフクラブ１は、シャフト２と、このシャフト２の前端部２ａ（チップ部）に固着されたヘッド３と、前記シャフト２の後端部２ｂ（バット部）に取り付けられたグリップ４とから構成されたウッド型のものを例示している。
【００１１】
前記シャフト２は、例えば繊維強化樹脂（ＦＲＰ）、金属、木、樹脂等を用いて構成でき、本例では繊維強化樹脂からなるとともに、図２、図３に示すように内部を中空とした断面円形のパイプ状のものを例示している。なおシャフト２の長さ、硬さ、材質などは必要に応じて種々のものが採用できる。
【００１２】
前記グリップ４は、図２に示すように、前記シャフト２の外周面を覆う筒状の主部４ａと、この主部４ａの後端側を透孔５を残して閉塞する閉塞部４ｂとを一体に具えて構成されている。該グリップ４は、例えばゴム、合成樹脂、天然又は人工皮革、コルク等を用いて形成することができ、本実施形態ではゴムからなるものが例示されている。また本実施形態のグリップ４は、その全長さＬに亘り前端側に向かって外径を徐々に減じるテーパ状で形成されている。前記長さＬは、例えば１５０〜３００mm、好ましくは２００〜３００mm程度に設定される。
【００１３】
本実施形態のグリップ４は、その後端４ｅから該グリップの全長さＬの１０％以上かつ４０％以下の範囲Ｌａをなす後端側領域６でのグリップの外径Ａが２７〜３３mmに設定される。なおグリップ４の後端４ｅは、図２に示すように、閉塞部４ｂの最後端ではなく、把持可能な部分の最後端位置として定める。一般に、右利きゴルファを例に挙げると、左腕がスイングをする方向にありかつグリップ４のほぼ前記後端側領域６を左手で握ることになる。また左手のグリップを握る把持力は右手のそれよりも大きい。そして、ゴルフスイングは、このような後端側領域６を握る左手が主体となって行われるため、スイングを安定させるためには、この左手（グリップ後端側領域６を握る手）の動きを安定させることが重要になる。
【００１４】
そして、発明者らの種々の実験の結果、前記グリップ４の後端側領域６の外径を上述の範囲に規制することにより、スイング中の左手の手首の角度変化を小さくでき、スイングを安定させて打球の方向性をも向上しうることが見出された。前記後端側領域６でのグリップ外径Ｄが２７mm未満であると、従来のグリップと大差がなく、スイング中に主体となる腕の手首とグリップ４との相対角度の変化が大きくなるためスイングがぶれやすくなり、逆に３３mmを超えると、グリップ４の外径Ａが過度に大きくなって掌でグリップを覆うことが困難となり自然なスイングを行うことができない。このような観点より、特に好ましくは前記後端側領域６でのグリップの外径Ａは、２７〜３１mm、さらに好ましくは２７〜３０mmとすることが望ましい。そして、このような外径Ａは、左手が密着する部分である前記グリップ４の後端側領域６の全範囲において満たされることが必要となる。
【００１５】
なおグリップ４には、掌との摩擦を高めるために種々の凹凸模様が付されており、またシャフト２との間にバックラインなどが埋め込まれるときがあるなど断面が非円形になる場合がある。従って、このような場合、グリップ４の外径Ａは、ノギス等でグリップ４の最大径と最小径とを測定し、その平均値を用いることとする。
【００１６】
また本実施形態の後端側領域６は、前端部２ａ側に向かって外径を徐々に減じるテーパ部９からなるものが例示される。後端側領域６は、テーパ部９を含むものであれば、その形状は特に限定されないが、図４に示す如く、後端側領域６が実質的に等しい外径で連続する等径部１０のみで形成されたものは含まない。また図５に示すように、グリップ４の後端側領域６は、テーパ部９と等径部１０とをともに含むものとしても構成しうる。さらに図６に示すように、テーパ部９を後端側に等径部１０を前端部側に配することもできる。図５、図６に示した態様では、掌との密着性が確保され易く、よりスイングを安定化させるのに役立つ。
【００１７】
またグリップ４は、グリップの全長さに亘って前記シャフトの前端部２ａ側に向かってグリップ外径が漸増するようないわゆる逆テーパ部がないことが好ましい。このような逆テーパ部は、握った際に違和感を感じやすくかつ十分な把持力が得られ難い。従って、後端側領域６は、テーパ部９、等径部１０又はこれらの組み合わせのいずれかによって形成しうる。
【００１８】
また本発明のゴルフクラブ１は、グリップ４の全長さＬに亘ってグリップ４の外径Ａ（mm）とグリップのＪＩＳＡ硬さＢ（度）との比（Ａ／Ｂ）を０．４５〜０．６７に設定することを特徴事項の一つとしている。発明者らの独自のテストの結果、前記比（Ａ／Ｂ）を上述の範囲に限定することにより、握り易さを向上でき、特にクラブを繰り返し使用した場合における手指の疲労感を大幅に軽減しうることを見出した。
【００１９】
すなわち、前記比（Ａ／Ｂ）が０．４５未満になると、グリップ外径Ａに対するグリップの硬さが過大となり、例えばスイング中に生じる掌とグリップとの間の摩擦で手指の損傷や痛みが生じやすくなる他、握った際のフィーリングも硬く感じられるため好ましくない。逆に前記比（Ａ／Ｂ）が０．６７よりも大になると、グリップの外径Ａに対するグリップの硬さが不足し、把持が不安定となって手の中でグリップが動きやすくなる。したがって、スイング中に手首とグリップとの角度変化が生じやすい。
【００２０】
本実施形態のグリップ４は、そのＪＩＳＡ硬さＢが、グリップ４の後端４ｅから前端部４ｓ側に向かって徐々に大となるものを例示している。例えばグリップ４の後端４ｅでのＪＩＳＡ硬さＢ１と、グリップ４の前端４ｓでのＪＩＳＡ硬さＢ２との比（Ｂ２／Ｂ１）は、１．１〜３．０、より好ましくは１．２〜２．５、さらに好ましくは１．２〜１．５程度とするのが望ましい。つまり、グリップ４において、把持力が大きくなる後端４ｅ側部を柔らかく形成する一方、把持力が小さくなり易い先端部４ｓ側を硬く形成することにより、スイング中の掌とグリップ４との遊びを無くしつつ把持フィーリングを向上できる。またグリップ４の強く握る部分の硬さが相対的に低いため、手指の疲労感、傷付きなどが効果的に防止できる点でも好ましい。なおこのように部分的に硬さが異なるグリップ４は、例えば配合が異なるゴムを用いることによって容易に成形しうる。
【００２１】
またゴムのＪＩＳＡ硬さは、ＪＩＳＫ−６２５３に規格があり、試験片等の寸法が規定されているが、本発明におけるグリップ４のＪＩＳＡ硬さは、図７に示すように、グリップ（ゴムであるか否かを問わない）の外表面にデュロメータ（タイプＡ）１１を押し当てて測定する。このような測定の方が、グリップ４を握った際の硬さをより適切に表すことができる。なおデュロメータを押し当てる位置Ｐの押し込み方向の延長線上にシャフトの中心ＣＬが位置するように設定する。
【００２２】
また本実施形態のグリップ４は、グリップ４の前端４ｓから該グリップ４の全長さＬの４０％の領域である前端側領域７の外径を２６〜２７．６mm、より好ましくは２６〜２７mmに設定している。このようなグリップ４は、握った際のフィーリングが最適となり、かつより違和感の少ないものとなる点で好ましい。とりわけ、前記前端側領域Ｌｂの外径は、後端側領域６の外径よりも小とすることが望ましく、これによりさらにフィーリングを良好としうる。またグリップ４の厚さｔは、シャフト２の外径に応じて種々設定できる。図２の態様では厚さｔを１〜２mmとしているが、図８の如くシャフト２が小径の場合には４〜１２mm程度にも設定しうる。
【００２３】
以上本発明のゴルフクラブについて詳述したが、本発明のゴルフクラブは、スイングする際のヘッドスピードの向上が目的であるため、ヘッドスピードが問題とされないパター型ゴルフクラブを除いた全てのゴルフクラブ（アイアン型、ユーティリティ型）を対象としうるのは言うまでもない。
【００２４】
【実施例】
次に本発明をより具現化した実施例について説明する。
図１に示したウッド型ゴルフクラブ（ヘッドは住友ゴム工業（株）製のチタンヘッド「ＸＸＩＯ」、シャフトはＣＦＲＰ、グリップはゴム）を用いて１０名のテスター（ハンディキャップ１〜２０）によりヘッドスピード、打点のバラツキ、官能評価、疲労感についてテストを行った。なお各供試クラブは、クラブ重量を３００ｇ、バランスをＤ１に統一している。
テスト方法は、次の通りである。
【００２５】
＜ヘッドスピード＞
ヘッドスピード測定器によって各供試クラブでの打球直前のヘッドスピードを１０回測定しその平均ヘッドスピードを求めた、評価は実施例３の平均ヘッドスピードを１００とする指数により表示した。数値が大きいほど良好である。
【００２６】
＜打点のバラツキ＞
各供試クラブそれぞれ１０回の試打を行い、各打点の平均座標を求めるとともに、この座標と各打点との距離の平均値を採用した。数値が大きいほど打点のバラツキが少なくスイングが安定していることを示す。
【００２７】
＜官能評価＞
各供試クラブのスイングのし易さを５点法で評価し、１０名の平均値で表示している。評点５が「最もスイングしやすい」であり、評点１が「最もスイングし難い」とし、数値が大きいほど良好であることを示す。
【００２８】
＜疲労感＞
各テスター毎に、各クラブについて２０秒に１回のテンポで１００回スイングを行ない、下記式により疲労度を求めた。
疲労度＝（スイング前の握力−スイング後の握力）／スイング前の握力
そして、実施例３を１００とする指数で表示した。数値が大きいほど、疲労度が大きいことを示す。
テストの結果を表１に示す。
【００２９】
【表１】

【００３０】
テストの結果、参考例１のものは、硬さのみ違えた同形状のグリップを有する比較例１ないし３に比べてヘッドスピード、打点のバラツキ、官能評価、疲労度の全ての項目において最もよい結果を示している。また参考例２では、グリップが等径部で構成されているが、グリップの後端側領域の外径ないし外径と硬さとの比を適切としているため、同形状のグリップを有する比較例４、５に比べて、特に疲労度、官能評価で優れた結果を得ている。また実施例３は、参考例１ベースでありながら、前記比（Ａ／Ｂ）をより最適化しているため、参考例１よりもさらにヘッドスピード、疲労度などを向上している。
【００３１】
他方、比較例１、２は、グリップの後端側領域の外径が小さいため実施例に比べて特にバラツキ、疲労感で劣る。また比較例３は、後端側領域の外径が大きすぎるため、実施例に比較して特にバラツキで劣っており、官能評価も良くない。また比較例４は、比（Ａ／Ｂ）が小さすぎるため、特に疲労度で劣っており、官能評価も良くない。さらに比較例５は、比（Ａ／Ｂ）が大きすぎるため、特にバラツキで劣っている。さらに比較例６も比（Ａ／Ｂ）がグリップの全長さで満たされておらず性能的に劣る。
【００３２】
【発明の効果】
上述したように、本発明のゴルフクラブは、グリップ外径とそのＪＩＳＡ硬さとの関係を適度に規制したことにより、ヘッドスピードを向上させ、手および腕の疲労感を減じうる。また打球の方向性を安定化させるのに役立つ。
【００３３】
また請求項２記載の発明では、グリップ全長さに亘ってシャフトの前端部側に向かってグリップ外径が漸増する逆テーパ部がないことによって、握った際の違和感を防止できる。
【００３４】
また請求項３記載の発明では、前記グリップは、その前端側領域の外径を規制したことにより、さらに握り易さを向上し、ヘッドスピードを高めるのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態の一例を示すゴルフクラブの正面図である。
【図２】そのグリップの断面図である。
【図３】他の実施形態を示すグリップの断面図である。
【図４】他の実施形態を示すグリップの断面図である。
【図５】他の実施形態を示すグリップの断面図である。
【図６】他の実施形態を示すグリップの断面図である。
【図７】グリップの硬度を測定する方法を示す断面図である。
【図８】他の実施形態を示すグリップの断面図である。
【符号の説明】
１ゴルフクラブ
２シャフト
２ａ前端部
２ｂ後端部
３ヘッド
４グリップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club that can improve the head speed during a swing and reduce fatigue of hands and arms by appropriately regulating the outer diameter and hardness of the grip.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In golf competitions, the greater the head speed, the longer the flying distance of the hit ball, which is advantageous. Conventionally, various methods have been considered in order to increase the head speed. For example, a method in which the total length of the club is lengthened and the centrifugal force is assisted or the rigidity of the shaft is reduced by reducing the rigidity of the head side of the shaft. A method for making use of this has been proposed. However, since the golfer's physique, muscle strength, and the like are different, the swing characteristics differ from person to person, and the above method does not necessarily match the improvement in head speed.
[0003]
On the other hand, as a result of various investigations by the inventors, there is an outer diameter of a grip that is easily gripped by humans, and the outer diameter of the grip is unexpectedly larger than that frequently used today. found. Then, it was found that when a swing is performed using such a slightly thick grip, the pressure acting on the hand holding the grip is reduced, and the head speed is further improved. Thus, the head speed can be improved by appropriately regulating the outer diameter of the grip.
[0004]
Incidentally, setting the outer diameter of the grip to be thick has been described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-299524. However, even if the outer diameter of the grip is larger than the conventional one, the above effect cannot be sufficiently expected unless the hardness is appropriate. That is, if the grip is too soft, there may be a difference between the hand and the grip, or it may be difficult to grip, causing a sense of incongruity during the swing, and the direction of the hit ball may not be determined. On the other hand, if the grip is too hard, it is not preferable because it becomes difficult to grip, or it is easy to receive an impact at the time of hitting and causes fatigue of the hand. Thus, in order to improve the head speed, it is not sufficient to simply regulate the outer diameter of the grip, and the hardness when gripping the grip is very important.
[0005]
The present invention has been devised in view of the actual situation as described above, and based on appropriately regulating the relationship between the outer diameter of the grip and the hardness at that portion, the head speed at the time of swing can be improved, An object of the present invention is to provide a golf club which has no feeling of fatigue of hands and arms and has excellent directional stability of a hit ball.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present invention is a golf club having a head at the front end of the shaft and a grip at the rear end, wherein the grip is 10% or more of the total length L of the grip from the rear end. In addition , the grip outer diameter is 27 to 33 mm in the entire range of the rear end side region forming the range of 40% or less, and the rear end side region has a tapered portion that gradually decreases the outer diameter toward the front end side. wherein the ratio between the outer diameter a of the grip (mm) and JISA grip hardness B (degrees) along the entire length of the grip (a / B) is a feature that it is from 0.45 to 0.67 Yes.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, the grip has an outer diameter of 27 to 30 mm in the rear end region, and the grip outer diameter gradually increases toward the front end of the shaft over the entire length of the grip. The golf club according to claim 1, wherein there is no reverse taper portion.
[0008]
Further, the invention according to claim 3 is characterized in that the grip has an outer diameter of a front end side region which is a region of 40% of the total length L of the grip from a front end of the grip of 26 to 27.6 mm. 3. A golf club according to

claim

1 or 2.
[0009]
The invention according to claim 4 is the golf club according to any one of claims 1 to 3, wherein the JISA hardness is 45 to 55 degrees and gradually increases from the rear end toward the front end. .
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of the golf club of the present embodiment, FIG. 2 is a sectional view of the rear end thereof, and FIG. 3 is a sectional view taken along line XX of FIG. In the figure, a golf club 1 includes a shaft 2, a head 3 fixed to a front end portion 2a (tip portion) of the shaft 2, and a grip 4 attached to a rear end portion 2b (butt portion) of the shaft 2. The wood type thing comprised from this is illustrated.
[0011]
The shaft 2 can be configured using, for example, fiber reinforced resin (FRP), metal, wood, resin, etc., and in this example is made of fiber reinforced resin, and has a cross section with a hollow inside as shown in FIGS. A circular pipe shape is illustrated. Various lengths, hardnesses, materials, and the like of the shaft 2 can be adopted as necessary.
[0012]
As shown in FIG. 2, the grip 4 includes a cylindrical main portion 4 a that covers the outer peripheral surface of the shaft 2, and a closing portion 4 b that closes the rear end side of the main portion 4 a leaving a through hole 5. It is configured to be integrated. The grip 4 can be formed using, for example, rubber, synthetic resin, natural or artificial leather, cork, or the like. In the present embodiment, the grip 4 is exemplified. Moreover, the grip 4 of this embodiment is formed in the taper shape which gradually reduces an outer diameter toward the front end side over the full length L. The length L is set to, for example, about 150 to 300 mm, preferably about 200 to 300 mm.
[0013]
In the grip 4 of this embodiment, the outer diameter A of the grip in the rear end side region 6 that forms a range La of 10% or more and 40% or less of the total length L of the grip from the rear end 4e is set to 27 to 33 mm. The As shown in FIG. 2, the rear end 4e of the grip 4 is determined not as the rear end of the closing portion 4b but as the rear end position of the grippable portion. In general, taking a right-handed golfer as an example, the left arm is in a swinging direction, and the rear end side region 6 of the grip 4 is gripped with the left hand. The gripping force for gripping the left hand grip is greater than that for the right hand. The golf swing, because the left hand grasping such rear end region 6 is carried out the initiative, in order to stabilize the swing movement of the left hand (the hand gripping the grip rear end region 6) It becomes important to stabilize.
[0014]
As a result of various experiments by the inventors, by restricting the outer diameter of the rear end side region 6 of the grip 4 to the above range, the angle change of the wrist of the left hand during the swing can be reduced, and the swing is stabilized. It has been found that the directionality of the hit ball can be improved. If the grip outer diameter D in the rear end side region 6 is less than 27 mm, there is no great difference from the conventional grip, and the change in the relative angle between the wrist of the main arm and the grip 4 during the swing increases. On the other hand, if it exceeds 33 mm, the outer diameter A of the grip 4 becomes excessively large and it becomes difficult to cover the grip with the palm, and natural swinging cannot be performed. From such a viewpoint, it is particularly preferable that the outer diameter A of the grip in the rear end side region 6 is 27 to 31 mm, more preferably 27 to 30 mm. And such an outer diameter A needs to be satisfy | filled in the whole range of the rear-end side area | region 6 of the said grip 4 which is a part which a left hand closely_contact | adheres.
[0015]
The grip 4 is provided with various concavo-convex patterns to increase friction with the palm, and the cross section may be non-circular, such as when a back line is embedded between the grip 2 and the shaft 2. . Therefore, in such a case, the outer diameter A of the grip 4 is determined by measuring the maximum diameter and the minimum diameter of the grip 4 with calipers or the like, and using the average value.
[0016]
Further, the rear end side region 6 of the present embodiment is exemplified by a taper portion 9 that gradually decreases the outer diameter toward the front end portion 2a side. The shape of the rear end side region 6 is not particularly limited as long as it includes the tapered portion 9, but as shown in FIG. 4, the rear end side region 6 is a constant diameter portion 10 continuous with a substantially equal outer diameter. It does not include those formed solely . As shown in FIG. 5 was or, rear end region 6 of the grip 4 may be constructed as including both the cylindrical portion 10 and the tapered portion 9. Further, as shown in FIG. 6, the tapered portion 9 can be disposed on the rear end side, and the equal-diameter portion 10 can be disposed on the front end side. In the mode shown in FIG. 5 and FIG. 6, the close contact with the palm is easily secured, which helps to stabilize the swing.
[0017]
Moreover, it is preferable that the grip 4 does not have what is called a reverse taper part which a grip outer diameter increases gradually toward the front-end part 2a side of the said shaft over the full length of a grip. Such a reverse taper part tends to feel uncomfortable when gripped, and it is difficult to obtain a sufficient gripping force. Therefore, the rear end side region 6 can be formed by any one of the tapered portion 9, the equal diameter portion 10, or a combination thereof.
[0018]
Further, the golf club 1 of the present invention has a ratio (A / B) between the outer diameter A (mm) of the grip 4 and the JISA hardness B (degree) of the grip of 0.45 to the entire length L of the grip 4. One feature is to set the value to 0.67 . As a result of the inventors' own tests, by limiting the ratio (A / B) to the above range, it is possible to improve the ease of gripping, and greatly reduce the fatigue of fingers especially when the club is used repeatedly. I found that I could do it.
[0019]
That is, when the ratio (A / B) is less than 0.45 , the grip hardness with respect to the grip outer diameter A becomes excessive. For example, the finger is damaged or pained by the friction between the palm and the grip generated during the swing. In addition to being easy to occur, the feeling when grasped is also felt hard, which is not preferable. On the other hand, when the ratio (A / B) is larger than 0.67 , the grip does not have enough hardness with respect to the outer diameter A of the grip, and the grip becomes unstable and the grip can easily move in the hand. Therefore, an angle change between the wrist and the grip tends to occur during the swing .
[0020]
The grip 4 of the present embodiment exemplifies a grip whose BISA gradually increases from the rear end 4e of the grip 4 toward the front end 4s side. For example, the ratio (B2 / B1) between the JISA hardness B1 at the rear end 4e of the grip 4 and the JISA hardness B2 at the front end 4s of the grip 4 is 1.1 to 3.0, more preferably 1.2. It is desirable to set it to about -2.5, more preferably about 1.2-1.5. That is, in the grip 4, the rear end 4 e side portion where the gripping force is increased is softly formed, while the tip portion 4 s side where the gripping force is likely to be decreased is formed hard, thereby allowing the palm and the grip 4 to play freely during the swing. The grip feeling can be improved while eliminating the loss. Moreover, since the hardness of the grip part of the grip 4 is relatively low, it is preferable in that it can effectively prevent the feeling of fatigue and scratches of fingers. The grip 4 having a partially different hardness can be easily formed by using rubbers having different blends, for example.
[0021]
Further, the JIS hardness of rubber is specified in JIS K-6253, and the dimensions of test pieces and the like are defined. However, the JIS hardness of the grip 4 in the present invention is as shown in FIG. The durometer (type A) 11 is pressed against the outer surface of the substrate (whether or not). Such measurement can more appropriately represent the hardness when the grip 4 is gripped. It is set so that the center CL of the shaft is positioned on the extension line in the pushing direction of the position P where the durometer is pressed.
[0022]
Further, in the grip 4 of this embodiment, the outer diameter of the front end side region 7 which is 40% of the total length L of the grip 4 from the front end 4s of the grip 4 is 26 to 27.6 mm, more preferably 26 to 27 mm. It is set. Such a grip 4 is preferable in that the feeling when gripped is optimal and the feeling of discomfort is less. In particular, the outer diameter of the front end side region Lb is desirably smaller than the outer diameter of the rear end side region 6, which can further improve the feeling. The thickness t of the grip 4 can be variously set according to the outer diameter of the shaft 2. In the embodiment of FIG. 2, the thickness t is 1 to 2 mm. However, when the shaft 2 has a small diameter as shown in FIG. 8, it can be set to about 4 to 12 mm.
[0023]
Although the golf club of the present invention has been described in detail above, the golf club of the present invention is intended to improve the head speed when swinging. Therefore, all golf clubs except the putter type golf club in which the head speed is not a problem. It goes without saying that (iron type, utility type) can be targeted.
[0024]
【Example】
Next, an embodiment that further embodies the present invention will be described.
Using the wood-type golf club shown in FIG. 1 (the head is a titanium head “XXIO” manufactured by Sumitomo Rubber Industries, Ltd., the shaft is CFRP, and the grip is rubber), ten testers (handicap 1 to 20) are used. Tests were conducted on speed, variation in hit points, sensory evaluation, and fatigue. Each test club has a club weight of 300 g and a balance of D1.
The test method is as follows.
[0025]
<Head speed>
The head speed immediately before hitting in each test club was measured 10 times with a head speed measuring device, and the average head speed was determined. The evaluation was expressed by an index in Example 3 where the average head speed was 100. The larger the value, the better.
[0026]
<Dispersion of RBI>
Each test club was tested 10 times to obtain the average coordinates of each hit point, and the average value of the distance between this coordinate and each hit point was adopted. The larger the value, the less the variation in the hit points and the more stable the swing.
[0027]
<Sensory evaluation>
The ease of swinging of each test club was evaluated by the 5-point method and displayed as the average value of 10 players. The score 5 is “easy to swing”, the score 1 is “hardest to swing”, and the larger the value, the better.
[0028]
<Fatigue>
For each tester, each club was swung 100 times at a tempo of once every 20 seconds, and the degree of fatigue was determined by the following formula.
Fatigue degree = (grip strength before swing−grip strength after swing) / grip strength before swing and the index of Example 3 is 100. The larger the value, the greater the degree of fatigue.
The test results are shown in Table 1.
[0029]
[Table 1]

[0030]
As a result of the test, the result of Reference Example 1 is the best in all items of head speed, variation in hit points, sensory evaluation, and fatigue compared to Comparative Examples 1 to 3 having grips of the same shape with different hardness. Is shown. Further, in Reference Example 2, the grip is composed of an equal-diameter portion, but since the ratio of the outer diameter or the outer diameter and the hardness of the rear end side region of the grip is appropriate, Comparative Example 4 having the same-shaped grip. Compared to 5, excellent results were obtained particularly in the degree of fatigue and sensory evaluation. In addition, although Example 3 is based on Reference Example 1, the ratio (A / B) is further optimized, so that the head speed, fatigue level, and the like are further improved than Reference Example 1.
[0031]
On the other hand, Comparative Examples 1 and 2 are particularly inferior in variation and feeling of fatigue as compared to the example because the outer diameter of the rear end side region of the grip is small. In Comparative Example 3, since the outer diameter of the rear end region is too large, the variation is particularly inferior to the Examples and the sensory evaluation is not good. Moreover, since the ratio (A / B) is too small, the comparative example 4 is especially inferior in a fatigue degree, and sensory evaluation is also not good. Furthermore, since the ratio (A / B) is too large, the comparative example 5 is particularly inferior in variation. Further, Comparative Example 6 is inferior in performance because the ratio (A / B) is not satisfied by the total length of the grip.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, the golf club of the present invention can improve the head speed and reduce the feeling of fatigue of hands and arms by appropriately regulating the relationship between the grip outer diameter and its JISA hardness. It also helps to stabilize the direction of the hit ball.
[0033]
Further, in the invention according to claim 2, since there is no reverse taper portion in which the grip outer diameter gradually increases toward the front end portion of the shaft over the entire length of the grip, it is possible to prevent a sense of discomfort when gripping.
[0034]
In the invention according to claim 3, since the grip regulates the outer diameter of the front end side region, the grip further improves the ease of gripping and helps to increase the head speed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a golf club showing an example of an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the grip.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a grip showing another embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a grip showing another embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a grip showing another embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a grip showing another embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a method for measuring grip hardness.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a grip showing another embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Golf Club 2 Shaft

2a Front End

2b Rear End 3 Head 4 Grip

Claims

A golf club having a head at the front end of the shaft and a grip at the rear end,
The grip, the grip outer diameter in the entire range of the rear end region of its rear end forming a total length of 10% or more and 40% or less of the range L of the grip is 27～33Mm, and,
The rear end region includes a tapered portion that gradually reduces the outer diameter toward the front end portion side,
Golf wherein the ratio of grip between the outer diameter A of the grip over the entire length (mm) and JISA grip hardness B (degrees) (A / B) is 0.45 to 0.67 club.

The grip has a grip outer diameter of 27 to 30 mm in the rear end side region, and has no reverse taper portion in which the grip outer diameter gradually increases toward the front end of the shaft over the entire length of the grip. The golf club according to claim 1.

3. The golf club according to claim 1, wherein an outer diameter of a front end side region, which is a region of 40% of a total length L of the grip, is 26 to 27.6 mm from the front end of the grip. .

The golf club according to claim 1, wherein the JISA hardness is 45 to 55 degrees and gradually increases from the rear end toward the front end .