JP4444937B2 - 発光又は受光用半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、発光又は受光用半導体モジュールに関し、特にpn接合と1対の電極を有する複数の粒状の半導体セルを1対のシート体の間に複数群にグループ化して組み込み、各群の複数の半導体セルを並列接続する機構と、各群の複数の半導体セルを隣接する群の複数の半導体セルに直列接続する直列接続機構を設けたものに関する。この半導体モジュールは、太陽電池パネル、照明用パネルなどの種々の用途に適用可能なものである。
従来、p形又はn形の半導体からなる小径の球状の半導体素子の表面部に拡散層を介してpn接合を形成し、それら多数の半導体素子を共通電極に並列接続して太陽電池に活用する技術が研究されている。米国特許第3,998,659号公報には、n形の球状半導体の表面にp形拡散層を形成し、多数の球状半導体の拡散層を共通の膜状の電極(正極)に接続すると共に多数の球状半導体のn形コア部を共通の膜状の電極(負極)に接続して太陽電池を構成する例が記載されている。
米国特許4,021,323号公報には、p形の球状半導体素子と、n形の球状半導体素子を直列状に配置して、それら半導体素子を共通の膜状の電極に接続すると共に、それら半導体素子の拡散層を共通の電界液に接触させて、太陽光を照射して電界液の電気分解を起こさせる太陽エネルギーコンバータ(半導体モジュール)が開示されている。
米国特許第4,583,588号公報や米国特許第5,469,020号公報に示す球状セルを用いたモジュールにおいても、各球状セルはシート状の共通の電極に接続することにより取付けられているため、複数の球状セルを並列接続するのに適するが、複数の球状セルを直列接続するのには適していない。
一方、本願の発明者は、WO98/15983やWO99/10935号国際公開公報に示すように、p形又はn形の半導体からなる球状の半導体素子に拡散層、pn接合、1対の電極を形成した粒状の発光又は受光用の半導体セルを提案した。そして、WO98/15983号公報においては、多数の球状の半導体セルを直列接続したり、その複数の直列接続体を並列接続して、太陽電池、水の電気分解等に供する光触媒装置、種々の発光デバイス、カラーディスプレイなどに適用可能な半導体モジュールを提案した。
米国特許第3,998,659号公報 米国特許第4,021,323号公報 米国特許第4,583,588号公報 米国特許第5,469,020号公報 国際公開WO98/15983号公報 国際公開WO99/10935号公報
前記の半導体モジュールにおいて、何れかの直列接続体の何れかの半導体セルが故障によりオープン状態になると、その半導体素子を含む直列回路には電流が流れなくなり、その直列接続体における残りの正常な半導体セルも機能停止状態となり、半導体モジュールの出力が低下する。そこで、本願の発明者は、複数の半導体セルをマトリックス状に配置し、各列の複数の半導体セルを直列接続すると共に各行の複数の半導体セルを並列する直並列接続構造を着想し、複数の国際特許出願を提出している。
しかし、WO98/15983号公報の半導体モジュールでは、半導体セルの電極同士を接続することにより複数の半導体セルを直列接続し、この直列接続体を複数列平面的に並べた構造を採用していたので、また、半導体セルの1対の電極は非常に小さなものであるので、前記直並列接続構造を採用する場合に、製造技術が複雑になり、大型の半導体モジュールを製造するのが難しく、半導体モジュールの製造コストが高価になる。
即ち、半導体モジュールを製作する場合、第1行目の複数の半導体セルを並列接続し、この上に次段の行の複数の半導体セルを並列接続と直列接続する状態に組み込んで接続し、順次これを繰り返して前記直並列接続構造を組立てなければならない。また、直列接続したセル間の間隔がないので、周囲の反射、散乱した光の取り込みが必ずしも良いとは言えないという問題がある。
本発明の目的は、粒状の複数の半導体セルを組み込んだ発光又は受光用半導体モジュールにおいて、平行に対向させた1対のシート体を主体とする簡単な構造にすること、1対のシート体の内面に形成した導電膜部材を介して各群の半導体セルを並列接続可能にすること、1対のシート体の導電膜部材を接続する球状導電体を介して各群の複数の半導体セルと隣接する群の複数の半導体セルを直列接続可能にすること、などである。
本発明に係る発光又は受光用半導体モジュールは、光透過性の絶縁材料製の第1シート体と、この第1シート体に平行に対向させた絶縁材料製の第2シート体とを含む1対のシート体と、これらシート体の間に複数群にグループ化して配設された複数の粒状の半導体セルとを備え、前記の各半導体セルは、粒状のp形又はn形の半導体結晶と、半導体結晶の表層部に形成されたpn接合と、半導体結晶の両端に相対向状に形成されpn接合の両端に接続された1対の電極を備えると共に発光又は受光機能を有し、前記複数の半導体セルは、1対の電極を結ぶ導電方向を1対のシート体と直交する所定の方向に揃えた状態に配設され、前記第2シート体と対向する第1シート体の内面に、複数群の半導体セルの電極に電気的に接続可能な複数の膜状の導電膜部材が形成され、前記第1シート体と対向する第2シート体の内面に、複数群の半導体セルの電極に電気的に接続可能な複数の導電膜部材が形成され、第1,第2シート体の内面の各群に対応する導電膜部材を介して各群の複数の半導体セルを並列接続する複数組の並列接続機構を設け、各群の複数の半導体セルとそれに隣接する群の複数の半導体セルを直列接続する直列接続機構を設け、前記直列接続機構は、第1シート体の導電膜部材と第2シート体の導電膜部材とを電気的に接続する1又は複数の球状導電体で構成されたことを特徴とするものである。
受光用半導体モジュールの場合、第1シート体の上方から太陽光が入射すると、その太陽光が第1シート体を透過して複数の半導体セルが受光し、それら複数の半導体セルにより光起電力が発生し、その光起電力は、各群に対応する並列接続機構と、直列接続機構を介して外部へ出力される。発光用半導体モジュールの場合、外部から並列接続機構と直列接続機構を介して、複数の半導体セルに順方向の電流が供給されると、各半導体セルから半導体結晶や拡散層の材料に応じた波長の光が発光し、その光が少なくとも第1シート体を透過して外部へ放出される。第2シート体とその導電膜部材が光透過性のものである場合には、第2シート体からも光が放出される。
ここで、次のような構成を適宜採用することも可能である。
(1)前記各半導体セルが光電変換を伴う受光機能を有し、前記第1シート体の受光側の外表面に微細な多数のピラミッドカット又は凹凸を形成する。
(2)前記各半導体セルが電光変換を伴う発光機能を有する。
(3)前記粒状の半導体セルが球状の半導体セルである。
(4)前記粒状の半導体セルが円柱状の半導体セルである。
(5)前記第2シート体が光透過性のシート体からなる。
(6)前記第1シート体がガラス製のシート体からなる。
(7)前記1対のシート体は合成樹脂製のフレキシブルなシート体からなる。
(8)前記1対のシート体の間の複数の半導体セルの間の空間に絶縁性の透明合成樹脂が充填されている。
この発光又は受光用半導体モジュールでは、複数の半導体セル、第1,第2シート体、これらシート体の各内面に形成された複数群の半導体セルに対応する導電膜部材、各群の複数の半導体セルと隣接る群の複数の半導体セルとを直列接続する1又は複数の球状導電体などで構成されるため、半導体モジュールの構造が簡単化し、製造技術的にも簡単になり、製造コストを低減することができる。
特に、複数の半導体セルの導電方向を1対のシート体と直交する所定方向に揃えるため、半導体モジュールの製造が簡単になる。
各群の半導体セルが並列接続されているため、故障した半導体セルや電気的接続部により正常な半導体セルの機能が損なわれることがない。しかも、直列接続機構を1又は複数の球状導電体で構成するため、直列接続機構の構造が簡単になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2には粒状の受光用半導体セルとしての球状ソーラセル1,11が示されている。図1に示す球状ソーラセル1は、抵抗率が1Ωm程度のp形シリコン単結晶からなる直径が約0.6〜2.0mmの球状結晶2を素材として形成される。この球状結晶2の下端に直径約0.6mmの平坦面3が形成され、この球状結晶2の表面部にリン(P)を拡散したn形拡散層4(厚さ約0.4〜0.5μm)とpn接合5が形成されている。尚、前記平坦面3の直径0.6mmは直径2.0mmの球状結晶2の場合の大きさである。
球状結晶2の中心を挟んで対向する両端部には、1対の電極6,7(正極6と負極7)が設けられ、負極7が平坦面3に配置されている。正極6は球状結晶2に接続され、負極7はn形拡散層4に接続されている。正極6と負極7を除く全表面にはSiO又はTiOの絶縁膜からなる反射防止膜8(厚さ約0.6〜0.7μm)が形成されている。正極6は例えばアルミニウムペーストを焼成して形成され、負極7は銀ペーストを焼成して形成される。
このような、球状ソーラセル1は、本発明者がWO98/15983号公報に提案した方法で球状結晶2を製作してから、平坦面3、n形拡散層4、1対の電極6,7、反射防止膜8を形成することで製作することができる。球状結晶2を製作する場合、高さ約14mの落下チューブを採用し、原料としてのp形シリコンの粒を落下チューブの上端側の内部で加熱溶融してから自由落下させながら表面張力の作用で真球状を保持しつつ凝固させてほぼ真球状の球状結晶2を製作する。尚、球状結晶2は、落下チューブに依らずに、機械的な研磨方式などの方式により球状またはほぼ球状の結晶に形成してもよい。
前記平坦面3は、球状結晶2の一部を機械的に研磨して形成することができる。この平坦面3を形成するため、球状結晶2が転がりにくくなり、真空ピンセットにて吸着可能となり、正極6と負極7とを識別可能となる。次に、n形拡散層4を形成する場合は、球状結晶2の頂部の一部をマスキングした状態で、n形不純物としてのリン(P)を公知の方法又は前記公報に開示した方法で球状結晶2の表面に拡散させる。1対の電極6,7、反射防止膜8も公知の方法又は前記公報に開示した方法で形成することができる。この球状ソーラセル1は、光電変換機能を有し、太陽光を受光して0.5〜0.6Vの光起電力を発生する。
図2に示す球状ソーラセル11は、図1に示す球状ソーラセル1と比べて、n形拡散層14と1対の電極16,17の位置を逆に構成したものであり、ほぼ同様の構造である。この球状ソーラセル11は、p形シリコン単結晶からなる球状結晶12、平坦面13、n形拡散層14、pn接合15、正極16と負極17とからなる1対の電極16,17、反射防止膜18を有し、これらは前記球状ソーラセル1における球状結晶2、平坦面3、n形拡散層4、pn接合5、1対の電極6,7、反射防止膜8と同様のものであり、同様に製作又は形成することができる。
次に、前記の2種類の球状ソーラセル1,11の何れか一方又は両方を用いて半導体モジュールとしてのパネル状のソーラモジュールを構成することができる。そこで、本実施例では球状ソーラセル11を採用したソーラモジュール20の構造について、図3〜図6に基づいて説明する。
このソーラモジュール80は、第1,第2シート体81,82、これらのシート体81,82の間に組み込んだ3群の72個の球状ソーラセル11、各群の球状ソーラセル11を並列接続する並列接続機構、各群の24個の球状ソーラセル11とそれに隣接する群の24個の球状ソーラセル11を直列接続する直列接続機構などから構成されている。
各群の24個の球状ソーラセル11は、正極16を下に負極17を上にした状態で6行4列のマトリックス状に配置され、第1,第2シート体81,82の導電膜83〜86により並列接続されている。中央の群の左側には1列6個の球状導電体87が配置され、右側の群の左側には1列6個の球状導電体87が配置され、右側の群の球状ソーラセル11と中央の群の球状ソーラセル11は6個の球状導電体87により直列接続され、中央の群の球状ソーラセル11と左側の群の球状ソーラセル11は6個の球状導電体87により直列接続されている。尚、導電膜83〜86が「導電膜部材」に相当する。
第1シート体81は、その上面側にピラミッドカットを形成したガラス板で構成されている。第2シート体82はガラスエポキシなどFRP製のプリント基板で構成されている。図3は第1シート体81を上下逆にして図示したものであり、この第1シート体81の内面には、金属酸化物の透明な導電性薄膜からなる3つの導電膜83が形成されている。 図4に示すように、第2シート体82の内面には、光反射機能のある4つの導電膜84〜86が形成されている。この導電膜84〜86は、表面に微細な凹凸を形成した銅箔の表面に銀メッキを施したものである。
第2シート体82の左端部には、導電膜84に接続された正極端子88であって第2シート体82を貫通するピン状の正極端子88が形成されている。第2シート体82の右端部には、導電膜86に接続された負極端子89であって第2シート体82を貫通するピン状の負極端子89が形成されている。第1シート体81の導電膜83と第2シート体82の導電膜86との間には、正極端子88からソーラモジュール80へ電流が逆流するのを防止する球状ダイオード90が接続されている。
球状導電体87は、鉄合金の小さな球体の表面に銀メッキを施し、上下両端に1対の電極(但し、これは省略可能である)を形成したもので、球状導電体87の高さ(厚さ)は、第1,第2シート体81,82間の間隔と同じ、つまり、端球状ソーラセル11の高さと同じになっている。
図6に示すように、球状ダイオード90は、p形シリコンからなる球状結晶95、n形拡散層96、ほぼ半球面状のpn接合97、1対の電極91,92(陽極91と陰極92)、陰極92側の上半分を覆う金属膜92a、絶縁膜98を有するものである。尚、球状ダイオード90の陽極91は導電膜86に接続されている。
次に、このソーラモジュール80を製作する方法について簡単に説明する。
最初に、第1,第2シート体81,82と、72個の球状ソーラセル11と、12個の球状導電体87と、球状ダイオード90などを予め準備する。次に、第1シート体81の内面に導電膜83を形成すると共に、第2シート体82の内面に導電膜84〜86を形成し、正極端子88と負極端子89も形成する。次に、第2シート体82の各導電膜84,85に6行4列の24個の球状ソーラセル11を配置して各球状ソーラセル11の正極16を導電膜84,85に導電性接着剤により接着する。また、導電膜86の中央部に球状ダイオード90を配置してその陽極91を導電性接着剤により導電膜86に接着する。
次に、全部のソーラセル11の負極17と、全部の球状導電体87の頂部と、球状ダイオード90の陰極92に導電性接着剤を塗布する。そして、第2シート体82の内面の外周部にシーラント93を貼り付け、開口部93aを形成する。この状態で、正規の姿勢にした第1シート体81を第2シート体82の上方から対向させて接近させ、第1シート体81の各導電膜83を対応する各群の球状ソーラセル11の負極17に接着し、各列の球状導電体87の頂部を対応する導電膜83に接着する。
そして、シーラント93を第1シート体81に接着させた状態でシーラント93を加熱して硬化させる。その後、シーラント93の開口部93aからアクリル樹脂などの透明合成樹脂の融液を内部に充填し、それを硬化させて透明充填材94とする。こうして、ソーラモジュール80が完成する。
次に、このソーラモジュール80の作用、効果について説明する。
このソーラモジュール80においては、各群の24個の球状ソーラセル11は上下に対向する導電膜83,84;83,85;83,85により並列接続され、左側の群の球状ソーラセル11と中央の群の球状ソーラセル11は6個の球状導電体87により直列接続され、中央の群の球状ソーラセル11と右側の群の球状ソーラセル11は6個の球状導電体87により直列接続されている。
このように、このソーラモジュール80では、72個のソーラセル、第1,第2シート体81,82、これらシート体81,82の各内面に形成された3群のソーラセル11に対応する導電膜83〜86、各群の24個のソーラセル11と隣接する群の24個のソーラセル11とを直列接続する6個の球状導電体87などで構成されるため、ソーラモジュール80の構造が簡単化し、製造技術も簡単になり、製造コストを低減できる。
特に、72個のソーラセル11の導電方向を1対のシート体81,82の主面と直交する所定方向に揃えるため、ソーラモジュール80の製造が簡単になる。各群の24個のソーラセル11が並列接続されているため、故障したソーラセル11や電気的接続部により正常なソーラセル11の機能が損なわれることがない。しかも、直列接続機構を6個の球状導電体87で構成するため、直列接続機構の構造が簡単になる。
第1シート体81に入射する外来光が球状ソーラセル11に到達すると、各群の球状ソーラセル11が約0.6Vの光起電力を発生し、その光起電力(約1.8V)により発生した電流は正極端子88からバッテリや外部負荷へ出力される。このソーラモジュール80では、各群に複数行複数列の球状ソーラセル11を設けるため、ソーラモジュール80の全体では、必要に応じて、出力電流を多くし、出力電圧を低く抑えることができる。
但し、このソーラモジュール80を複数個直列接続することで、出力電圧も高くすることが可能である。また、逆流防止用のダイオード90を組み込んであるため、外部からソーラモジュール80の正極端子88へ流入する逆電流を確実に防止し、逆電流によるソーラセル11の破壊を確実に防止することができる。
このソーラモジュール80では、1種類の球状ソーラセル11を採用しているので、また、全部の半導体セル11の導電方向を1対のシート体81,82と直交する所定の方向に揃えてあるため、球状ソーラセル11の製作と、ソーラモジュール80の組立ての面で有利である。各群に複数行複数列の球状ソーラセル11を設けるため、導電膜83〜85の構造が簡単になる。第2シート体82の導電膜84〜86は光反射機能を有するため、第1シート体81を通って入射した光が反射散乱され球状ソーラセル11に吸収され易くなる。
尚、第2シート体82を透明材料で構成し、第2シート体82の導線膜84〜86を透明な導電性の金属酸化物や合成樹脂で構成し、ソーラモジュール80の両面から受光する構造にすることも可能である。また、前記ソーラセル11の代わりにソーラセル1を採用したソーラモジュールに構成してもよい。或いは、ソーラモジュール80を曲面的にまげ得る可撓性の構造にしてもよい。前記各列の球状導電体87の代わりに、第1,第2シート体81,82の間の間隔とほぼ等しい厚さ(高さ寸法)を有する金属製の1つのロッドを適用することも可能であり、また、複数の球状ダイオード90を設けてもよい。更に、前記第1シート体81の代わりに、図7に示す第1シート体81Aを採用してもよい。この第1シート体81Aにおいては、3つの導電膜83の代わりに図示のような導電膜としての3組のプリント配線99(「導電膜部材」に相当する)が形成されている。
次に、前記の実施形態や変更実施形態を変更する種々の例について説明する。
1〕図8,図9に示す粒状の球状ソーラセル100,110は、前記の球状ソーラセル1,11と同様の大きさで、同様の発電機能を有するものであるので、球状ソーラセル1,11と共に或いは球状ソーラセル1,11の代わりにソーラモジュールに適用することができる。
図8に示すソーラセル100は、n形シリコン単結晶の球状結晶101、この球状結晶101の一端部に形成した平坦面102、p形拡散層103、pn接合104、平坦面102に形成した負極107、球状結晶101の中心を挟んで負極107に対向する正極106、絶縁膜からなる反射防止膜105などを有する。
図9に示す球状ソーラセル110は、p形シリコン単結晶の球状結晶111、この球状結晶111の両端部に形成した大きさの異なる平坦面112,113、n形拡散層114、pn接合115、大きい方の平坦面112に形成した正極117、球状結晶111の中心を挟んで正極117に対向し小さい方の平坦面113に形成した負極118、絶縁膜からなる反射防止膜116などを有する。
2〕図10に示す粒状の円柱状ソーラセル120は、前記の球状ソーラセル1,11と同様の大きさで、同様の発電機能を有するものであるので、球状ソーラセル1,11と共に或いは球状ソーラセル1,11の代わりにソーラモジュールに適用することができる。この円柱状ソーラセル120は、1Ωm程度の抵抗率のp形シリコンからなる直径が1.5mmの円柱体を素材として製作されるものである。この円柱状ソーラセル120は、p形シリコンからなる円柱状結晶121、n形拡散層122、pn接合123、p形拡散層124、円柱状ソーラセル120の軸心方向の両端に設けられた1対の電極125,126(正極125と負極126)、絶縁膜からなる反射防止膜127などを有するものである。
3〕前記のソーラモジュールは受光用半導体モジュールの例であるが、前記のソーラモジュールにおける球状ソーラセル1,11の代わりに電光変換により発光する粒状の発光ダイオード(LED)であって前記球状ソーラセル1,11と同様の構造の発光ダイオードを組み込むことにより、平面的に発光する発光用半導体モジュールを製作することができる。発光ダイオードの場合、p形結晶又は拡散層と接する電極が陽極となり、n形拡散層又は結晶と接する電極が陰極となり、陽極から陰極へ順方向に電流を流すと、pn接合近傍から結晶や拡散層の材料に応じた波長の光を発生し、外部へ放射する。
尚、本願の発明者がWO98/15983号公報に提案した球状発光ダイオードやそれに類似の構造の球状発光ダイオードも採用可能である。発光用半導体モジュールでは、透明な第1,第2シート体を用いて、両面から発光するモジュール、あるいは、透明な第1シート体と第1シート体の方へ光を反射する不透明な第2シート体を用いて片面へのみ発光するモジュール、などの形態が採用される。
4〕前記ソーラモジュール80では、第1シート体81の外面にのみ多数の凸部やピラミッドカットを形成した場合を例にして説明したが、第2シート体82からも受光する場合には、第2シート体82の外面にも、第1シート体81の外面と同様に多数の凸部やピラミッドカットを形成してもよい。但し、前記ソーラモジュール80の第1シート体81の表面のピラミッドカットは必須のものではなく、第1シート体81の表面を凹凸のない平面に形成してもよい。
5〕前記球状ソーラセル1,11は、シリコンの半導体で製作した受光用半導体セルを例にして説明したが、SiGe,GaAs及びその化合物、InP及びその化合物、CuInSe及びその化合物、CdTe及びその化合物、などの半導体で光電変換機能のある受光用半導体セルを構成することもできる。或いは、発光用半導体セルを組み込んで発光用半導体モジュールを構成する場合には、GaAs及びその化合物、InP及びその化合物、GaP及びその化合物、GaN及びその化合物、SiC及びその化合物、などの半導体で電光変換機能のある発光用半導体セルを構成することもできる。
6〕前記第2シート体82をプリント基板や、セラミック配線基板や、金属配線ガラス基板で構成してもよく、透明ガラス板で構成してもよい。
7〕前記導電性接着剤の代わりに、半だや、インジウム合金を採用してもよい。前記充填材94は必須のもではなく、省略してもよい。前記逆流防止用球状ダイオード90は必須のものではなく、省略してもよい。
本発明の実施例に係る球状ソーラセルの断面図である。 別の球状ソーラセルの断面図である。 ソーラモジュールの第1シート体の裏面図である。 第2シート体の平面図である。 ソーラモジュールの断面図である。 球状ダイオードの断面図である。 変更例に係る第1シート体の裏面図である。 別の球状ソーラセルの断面図である。 別の球状ソーラセルの断面図である。 円柱状ソーラセルの断面図である。
80 ソーラモジュール
1,11 球状ソーラセル
81 第1シート体
82 第2シート体
6,7,16,17 電極
91,92,106,107 電極
117,118 電極
100,110 球状ソーラセル
120 円柱状ソーラセル

Claims (9)

  1. 光透過性の絶縁材料製の第1シート体と、この第1シート体に平行に対向させた絶縁材料製の第2シート体とを含む1対のシート体と、これらシート体の間に複数群にグループ化して配設された複数の粒状の半導体セルとを備え、
    前記の各半導体セルは、粒状のp形又はn形の半導体結晶と、半導体結晶の表層部に形成されたpn接合と、半導体結晶の両端に相対向状に形成されpn接合の両端に接続された1対の電極を備えると共に発光又は受光機能を有し、
    前記複数の半導体セルは、1対の電極を結ぶ導電方向を1対のシート体と直交する所定の方向に揃えた状態に配設され、
    前記第2シート体と対向する第1シート体の内面に、複数群の半導体セルの電極に電気的に接続可能な複数の膜状の導電膜部材が形成され、
    前記第1シート体と対向する第2シート体の内面に、複数群の半導体セルの電極に電気的に接続可能な複数の導電膜部材が形成され、
    第1,第2シート体の内面の各群に対応する導電膜部材を介して各群の複数の半導体セルを並列接続する複数組の並列接続機構を設け、
    各群の複数の半導体セルとそれに隣接する群の複数の半導体セルを直列接続する直列接続機構を設け、
    前記直列接続機構は、第1シート体の導電膜部材と第2シート体の導電膜部材とを電気的に接続する1又は複数の球状導電体で構成された、
    ことを特徴とする発光又は受光用半導体モジュール。
  2. 前記各半導体セルが光電変換を伴う受光機能を有し、前記第1シート体の受光側の外表面に微細な多数のピラミッドカット又は凹凸を形成したことを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  3. 前記各半導体セルが電光変換を伴う発光機能を有することを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  4. 前記粒状の半導体セルが球状の半導体セルであることを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  5. 前記粒状の半導体セルが円柱状の半導体セルであることを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  6. 前記第2シート体が光透過性のシート体からなることを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  7. 前記第1シート体がガラス製のシート体からなることを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  8. 前記1対のシート体は合成樹脂製のフレキシブルなシート体からなることを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
  9. 前記1対のシート体の間の複数の半導体セルの間の空間に絶縁性の透明合成樹脂が充填されたことを特徴とする請求項1に記載の発光又は受光用半導体モジュール。
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