JP4441001B2 - 医療用カテーテル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消化器等の分泌物、例えば胆汁、膵液等を採取するドレナージチューブやその他の各種の医療用カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、医療用カテーテルは中空構造をもつチューブ形状のものであって、その先端部の側壁には孔があけられている。例えば実公平1−19960号公報のように、チューブの先端部の周壁に側孔を設けたものや、実公平2−13002号公報にあるように、チューブに複数の中空部をもち、そのチューブの先端部における側壁に吸引孔を設けたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)
カテーテルの多くはそのチューブの壁部に側孔を開けているが、この側孔を開けた部分が、構造上、強度低下を引き起こす。このため、カテーテルの使用中、その側孔を設けた部分から折れ曲がり易く、手技を行う上で、支障を来たし易かった。また、側孔の部分からチューブの破断が引き起こることもあり、カテーテルを取り扱う手技を難しくしていた。
また、カテーテルを留置したとき、側孔の位置は、手技上重要であるが、その側孔の位置の判別がX線造影下においても困難であるという問題があった。
【0004】
(目的)
本発明は前記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは側孔をもつカテーテルの部分的な強度低下を防止し、同時にX線造影下での側孔の位置を明確に確認可能なカテーテルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】
(手段)
本発明は、中空構造をもつチューブ形状であって先端が開口した樹脂製のカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部における周壁に該カテーテル本体の先端から距離をあけた位置に形成され、前記カテーテル本体の内外に貫通する少なくとも1つの側孔と、前記側孔と同一の位置に前記カテーテル本体の先端から距離をあけて配置された円筒状部材からなり、前記カテーテル本体の内面に密着して前記カテーテル本体に固定されるとともに、前記側孔を補強する補強部材を兼ねたX線造影部材と、を具備し、前記側孔は、前記X線造影部材の部分を貫通するように形成されていることを特徴とする医療用カテーテルである。
また、本発明は、先端を閉塞した中空構造をもつチューブ形状であって樹脂製のカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部における周壁に該カテーテル本体の先端から距離をあけた位置に形成され、前記カテーテル本体の内外に貫通する少なくとも1つの側孔と、前記側孔と同一の位置に前記カテーテル本体の先端から距離をあけて配置された円筒状部材からなり、前記カテーテル本体の内面に密着して前記カテーテル本体に固定されるとともに、前記側孔を補強する補強部材を兼ねたX線造影部材と、を具備し、前記側孔は、前記X線造影部材の部分を貫通するように形成されていることを特徴とする医療用カテーテルである。
【0006】
(作用)
前記側孔の、補強が必要と考えられる部位に、X線造影能と構造補強効果をもつ部材を配置することにより、その側孔部分の強度低下を補い、同時に側孔の位置がX線造影下で明確に同定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1を参照して本発明の第1の実施形態に係る医療用カテーテルを説明する。
(構成)
この実施形態のカテーテル1は中空構造を持つ樹脂製のチューブ形状のカテーテル本体2を有してなる。カテーテル本体2の手元部3にはコック4を設けた手元部材5が被嵌して取着されている。カテーテル本体2の先端は閉塞されている。カテーテル本体2の先端部6に位置するチューブ周壁部には側孔(横孔)7が形成されている。さらに、側孔7と同一の部位に位置してカテーテル本体2内にはX線造影部材8が設けられている。このX線造影部材8はX線不透過性材料で作られた薄い円筒状部材からなり、カテーテル本体2の内腔の内面に密着して固定的に取着されている。前記側孔7はそのX線造影部材8の中央部分を貫通するように形成されている。
【0008】
本実施形態の場合、前記X線造影部材8は、金、銀、プラチナ、タングステン、酸化ビスマス、パラジウム、タンタリウム、あるいはこれらを主成分とする合金等の、特に金属で作られることが好ましい。また、前記X線造影部材8の形状については、パイプ状、網目状、コイル状等、所望の形状が可能である。さらに前記X線造影部材8はカテーテル本体2の内腔内面に取着する場合に限らず、そのカテーテル本体2の外面、あるいはカテーテル本体2の壁部内に配設する構造のもの、またはそれらの組み合わせのものであってもよい。
【0009】
(作用・効果)
体腔内にカテーテル1を導入し、このカテーテル1を通じて体液を採取する場合について述べる。まず、カテーテル1の先端部6が目的部位に到達したかどうかをX線造影下にて確認する。この場合、X線造影部材8が、カテーテル1の他の部分よりも明確に映し出されるため、X線造影部材8の位置により、先端部6、特に側孔7が目的部位へ到達したかどうかの確認が明確にできる。体腔内での側孔7の位置が確認できたところで側孔7から体液を吸引して体液を採取する。また、症例や使用目的により、手元部3に設けたコック4にシリンジ等の他の器具を付け替えることにより他の注入や吸引等の処置を実施できる。
【0010】
この実施形態によれば、側孔7とX線造影部材8との位置が同一であることから目的部位に対しての側孔7の位置をX線造影下にて直接的に明確に判別して把握できると共に、その側孔の設定が容易で確実に体液を採取することができる。
【0011】
さらに、X線造影部材8は側孔7を形成したチューブ部分を補強し、その側孔7周辺の形状のくずれや、つぶれ、破れ、さらには側孔7の部分でのキンク等を防ぐことができる。つまり、カテーテルの手技を行う上で、前述したような各種の支障が起き難い。このため、そのカテーテルを取り扱う手技が容易になる。また、前記X線造影部材8がパイプ状の場合、側孔7と略同一の孔を構成して体液採取を妨げない工夫も容易である。
【0012】
本構成により、当初の発明の目的であった、側孔7に対する補強と同時に、X線造影下における側孔7の位置の確認が可能であるという効果が得られる。
[第2実施形態]
図2を参照して本発明の第2の実施形態に係る医療用カテーテルを説明する。
【0013】
(構成)
この第2実施形態のカテーテル1はカテーテル本体2の先端部6に形成された側孔7の前後に2つのX線造影部材8a,8bを近接して配置したものであり、この点が前記第1の実施形態のものと相違する。本実施形態でのX線造影部材8a,8bの場合でも前述したようなプラチナ等の金属が好ましい。また、X線造影部材8a,8bの形状についてはリング状、網目状、コイル状等、所望の形状が可能となる。他の点は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0014】
(作用・効果)
体腔内に本カテーテル1を導入し、このカテーテル1を通じて体液を採取する場合について述べる。まず、カテーテル1の先端部6が目的部位に到達したかどうかをX線造影下にて確認する。この場合、2つのX線造影部材8a,8bが、カテーテル1の部分よりも明確に映し出されるため、そのX線造影部材8a,8bの位置により先端部6の位置を確認できる。側孔7がX線造影部材8a,8bと略同一の位置であることから側孔7の目的部位への到達位置を確認できるようになる。特に、側孔7が2つのX線造影部材8a,8bの間にあることからその側孔7の位置の確認が明確にできる。
さらに、X線造影部材8a,8bが側孔7のあるチューブ部分を補強し、側孔7の形状のくずれや、つぶれ等を防ぐことが出来る。
【0015】
本構成により、当初の発明の目的であった、側孔7に対する補強と、X線造影下における側孔7の位置の確認という効果が得られた。
さらに側孔7の前後にそれぞれX線造影部材8a,8bを分散配置することにより、部分的にカテーテル1の硬さに変化がでる影響を最小限に抑えることができる。また、使用するX線造影部材8a,8bの形状についても作成が容易になるという副次的な効果も得られる。
他の点は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0016】
[第3実施形態]
図3を参照して本発明の第3の実施形態に係る医療用カテーテルを説明する。
(構成)
この実施形態のカテーテル1はカテーテル本体2の先端部6に前後2つの側孔7a,7bを設けるものであり、2つの側孔7a,7bの間の位置に1以上のX線造影部材8を配置したものであり、この点が前述した各実施形態のものと相違する。本実施形態でのX線造影部材8は前述したようなプラチナ等の金属が好ましい。また、X線造影部材8の形状についてはリング状、網目状、コイル状等、所望の形状が可能となる。その他の点は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0017】
(作用・効果)
体腔内に本カテーテル1を導入し、体液を採取する場合について述べる。まず本カテーテル1の先端部6が目的部位に到達したかどうかをX線造影下にて確認する。この場合、X線造影部材8が他のカテーテル部分よりも明確に映し出される。これにより先端部6の目的部位への到達が確認できる。目的部位に対して側孔7a,7bの位置もX線造影部材8と略同一の位置であることからその側孔7a,7bの位置も明確に把握できる。
【0018】
また、X線造影部材8が側孔7a,7bの部分を補強し、側孔7a,7bの形状のくずれや、つぶれ等を防ぐことが出来る。さらには、X線造影部材8の前後に2個の側孔7a,7bを配置することにより、一度に大量の体液を採取するという副次的な効果も得られる。
他の点は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0019】
[第4実施形態]
図4を参照して本発明の第4の実施形態に係る医療用カテーテルを説明する。
(構成)
この実施形態のカテーテル1のカテーテル本体2は複数の中空構造を持つチューブによって構成される。カテーテル本体2は大きな内腔の第1の内空部11と小さな内腔の第2の内空部12を設けてなり、その第1の内空部11と前記第2の内空部12の先端はいずれも閉塞されている。第1の内空部11は手元部3のコック4に連通している。
【0020】
カテーテル本体2の先端部6には、第1の内空部11の側壁に形成される側孔7と、この側孔7に近接して前記第2の内空部12の内壁に取着されたX線造影部材8が設けられている。側孔7とX線造影部材8は図4(b)で示す如く、極力近接した側壁に配置され、また、側孔7とX線造影部材8の前後方向の位置は一致する。本実施形態でもX線造影部材8は前述したようなプラチナ等の金属が好ましい。X線造影部材8の形状については、筒状、リング状、網目状、コイル状等、所望の形状が可能である。
他の点は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0021】
(作用・効果)
体腔内に本カテーテル1を導入し、体液を採取する場合について述べる。まず本カテーテル1の先端部6が目的部位に到達したかどうかをX線造影下にて確認する。この場合、X線造影部材8が他のカテーテル部分よりも明確に映し出される。これにより、先端部6の目的部位への到達が確認できる。さらに、目的部位に対して側孔7の位置がX線造影部材8と略同一であることから、その側孔7の位置も明確に把握できる。
さらに、X線造影部材8が側孔7のある部分を補強し、側孔7の形状のくずれやつぶれ等を防ぐことが出来る。
【0022】
また、手元部材5に配されるコック4は目的により、吸引シリンジ等の他の構成部材に付け替えることも実施される。
本構成により、当初の発明の目的であった、側孔7に対する補強と、X線造影下における孔位置の確認という効果が得られる。
さらには、側孔7とX線造影部材8とを、内空部11,12に別々に配することにより、X線造影に必要な最小量の造影部材と、体液採取に必要な最大口径の横孔を構成でき、より安価で一度に大量の体液を採取することができるカテーテル1が得られるという副次的な効果も得られる。
これらの点以外は前記第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0023】
[第5実施形態]
この第5実施形態はカテーテル本体2に側孔7を形成する穿孔手段についてのものである。図5中、20はパイプ形状の金属製刃物であって、樹脂製チューブのカテーテル本体2の周壁部に側孔7をあけるものである。刃物20の先端部は2股に別れ、2つの刃部21を形成してある。各刃部21の先端は鋭く尖っており、各刃部21の縁部には刃22が形成されている。
【0024】
そして、刃物20を図示しない回転軸に取着し、パイプ状の刃物20の中心軸まわりに刃物20を一方向または両方向に回転(図5中のA方向)させながら刃物20の先端をカテーテル本体2の周壁部に突き刺して孔をあける。刃物20の2股に別れた2つの刃部21の先は鋭く尖っており、その縁部には刃22が形成されているため、樹脂製カテーテル本体2のチューブ状周壁部に強く押し付ける必要がなく、軽い押付け力で当てるだけで、孔をあけることができる。従って、穿孔する際にカテーテル本体2のチューブ状周壁部が変形することがない。また、ドリルで孔をあける場合のようにあけた孔の縁にバリが発生することもない。
【0025】
尚、側孔7をあける部位の内側にX線造影部材8を設ける場合には、孔7aをあけたパイプ状のX線造影部材8をカテーテル本体2内に挿入し、カテーテル本体2の外側から上記孔7aをめがけて刃物20を突き刺して側孔7を形成する。
【0026】
また、カテーテル本体2の周壁部にあける側孔7は刃物20を突き刺す方向の一直線上に位置した2つの側孔7を設けると、貫通させて2つの側孔7を一度に穿孔することができる。側孔7をあける部位の内側にX線造影部材8を設ける場合にはそれに対応して2つの孔7aを形成しておく(図5参照)。
【0027】
また、上記刃物20を用いてカテーテル本体2の周壁部に側孔7をあけるため、バリのない側孔7を形成することができる。刃物20の先端が鋭く尖っているため、刃物20がカテーテル本体2の周壁部に突き刺さる際、変形しない。
【0028】
[第6実施形態]
この第6実施形態は図6で示すように、前述した第5実施形態のパイプ状の刃物20の内孔25内に穿刺針26を略密に挿入するようにしたものである。穿刺針26は刃物20よりも長く、先端は鋭く尖っている。刃物20に穿刺針26が嵌合したときには刃物20の芯と穿刺針26の芯が一致するようになっている。
【0029】
カテーテル本体2の周壁部に側孔7をあける場合の加工手順としては、まずカテーテル本体2の周壁部の穿刺位置に穿刺針26の先端を軽く刺して位置決めする。この後、穿刺針26に刃物20を被せるようにして嵌め込み、上述したように刃物20を回転させて側孔7を穿孔する。刃物20により穿孔する際、穿刺針26はそのままでも引き抜いておいてもよい。
この実施形態によれば、孔をあけるときの位置決めがなされ、正確な位置に穿孔することが可能である。
【0030】
本発明は前記各実施形態のものに限定されるものではない。本発明に関連する事項の一例を以下に列挙する。各項のものを組み合わせることも可能である。
<付記>
1.中空構造をもつチューブ形状のカテーテル本体と、
このカテーテル本体の先端部における周壁において内外に貫通する少なくとも1つの側孔(横孔)と、この側孔との相互位置を規定し、かつ側孔の周辺部位を補強する形で前記カテーテル本体の先端部に配設される少なくとも1つの補強部材を兼ねたX線造影部材とを具備したことを特徴とする医療用カテーテル。
2.付記項1の医療用カテーテルにおいて、側孔とX造影部材との少なくとも一部がX線造影下において、同一部位に位置していることを特徴とするもの。
【0031】
3.付記項2の医療用カテーテルにおいて、少なくとも1つの側孔の位置と少なくとも1つのX造影部材に構成された孔の位置とが、X線造影下において略同一の位置で隣接することを特徴とするもの。
【0032】
4.付記項1の医療用カテーテルにおいて、複数の側孔の間に、少なくとも1つのX線造影部材がX線造影下において位置することを特徴とするもの。
5.付記項1の医療用カテーテルにおいて、複数のX線造影部材の間に、少なくとも1つの側孔がX線造影下において位置することを特徴とするもの。
【0033】
6.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、カテーテル本体の先端が開口していることを特徴とするもの。
7.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、前記X線造影部材は高X線造影部材からなり、高X線造影部材は、金、銀、プラチナ、タングステン、酸化ビスマス、パラジウム、タンタリウム、あるいはこれらを主成分とする合金で作られたことを特徴とするもの。
8.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、前記高X線造影部は、付記項7に記載の金属からなり、かつ、コイルまたはパイプ状に構成した部材であることを特徴とするもの。
9.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、前記側孔と、前記X線造影部材は、同一の中空部に構成されてなることを特徴とするもの。
10.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、前記側孔と、前記X線造影部材は、別の中空内に構成されてなることを特徴とするもの。
11.付記項1〜2の医療用カテーテルにおいて、前記X線造影部材は、カテーテル本体の外面、あるいはチューブ本体部内に構成されてなることを特徴とするもの。
【0034】
12.付記項1〜11の医療用カテーテルの側孔をあける刃物であって、先端部が2股に別れて2つの刃部を形成し、各刃部の先端は尖っており、各刃部の縁部には刃が形成されていることを特徴とするもの。
13.付記項12の刃物はパイプ状であるもの。
14.付記項12の刃物はパイプ状であって、内部に位置決め用穿刺針を挿入するようにしたもの。
【0035】
15.付記項1〜11の医療用カテーテルの側孔をあける方法であって、付記項12〜13の刃物を用い、中心軸まわりに刃物を回転させながら刃物の先端をカテーテル本体の周壁部に突き刺して孔をあけるもの。
15.付記項1〜11の医療用カテーテルの側孔をあける方法であって、付記項14の刃物を用い、あらかじめカテーテル本体の周壁部の穿刺位置に穿刺針の先端を軽く刺して位置決めした後、この穿刺針に刃物を被せるようにして嵌め込み、この刃物を中心軸まわりに刃物を回転させながら刃物の先端をカテーテル本体の周壁部に突き刺して孔をあけるもの。
【0036】
付記項1〜11に記載の構成によると、側孔の部分に対する補強と、X線造影下における側孔の位置の明確な確認という効果が得られる。さらに、側孔の略同一部位にX線造影部材を配することにより、その側孔の位置が直接的に判別して把握することができるという副次的な効果と、その側孔からの体液の採取操作が容易になるという副次的な効果も得られる。
また、付記項4に記載の構成によると、さらに、X線造影部材の前後に2個の側孔を配することにより、一度に大量の体液を採取するという副次的な効果も得られた。
また、付記項5に記載の構成によると、さらに、側孔の前後にX線造影部材を配することにより、部分的にカテーテルの硬さに変化がでる影響を最小限に抑えることができ、また、使用するX線造影部材の形状についても作成が容易になるという、副次的な効果も得られた。
また、付記項6に記載の構成によると、さらに、カテーテル本体の先端に孔が開いていることにより、体液採取の部分について方向の違う部分からも採取が可能で、かつ造影等の別の機能をカテーテルに与えることができるという、副次的な効果も得られる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、中空構造をもつチューブ形状のカテーテル本体の先端部における周壁において内外に貫通するように設けた側孔の部分に対する補強が図られると同時に、X線造影下においてその側孔の位置の確認が容易であり、さらに、側孔の位置が確認できることにより、その側孔からの例えば体液の採取が容易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るカテーテルの縦断面図。
【図2】第2の実施形態に係るカテーテルの縦断面図。
【図3】第3の実施形態に係るカテーテルの縦断面図。
【図4】(a)は第4の実施形態に係るカテーテルの縦断面図、(b)は(a)中A−A線に沿う横断面図。
【図5】カテーテル本体の側孔を穿孔する手段についての刃物とその方法を示す第5の実施形態の説明図。
【図6】カテーテル本体の側孔を穿孔する手段についての刃物とその方法を示す第6の実施形態の説明図。
【符号の説明】
1…カテーテル
2…カテーテル本体
3…手元部材
6…カテーテル本体の先端部
7…側孔(横孔)
8…X線造影部材
20…刃物
Claims (2)
- 中空構造をもつチューブ形状であって先端が開口した樹脂製のカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の先端部における周壁に該カテーテル本体の先端から距離をあけた位置に形成され、前記カテーテル本体の内外に貫通する少なくとも1つの側孔と、
前記側孔と同一の位置に前記カテーテル本体の先端から距離をあけて配置された円筒状部材からなり、前記カテーテル本体の内面に密着して前記カテーテル本体に固定されるとともに、前記側孔を補強する補強部材を兼ねたX線造影部材と、
を具備し、
前記側孔は、前記X線造影部材の部分を貫通するように形成されていることを特徴とする医療用カテーテル。 - 先端を閉塞した中空構造をもつチューブ形状であって樹脂製のカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の先端部における周壁に該カテーテル本体の先端から距離をあけた位置に形成され、前記カテーテル本体の内外に貫通する少なくとも1つの側孔と、
前記側孔と同一の位置に前記カテーテル本体の先端から距離をあけて配置された円筒状部材からなり、前記カテーテル本体の内面に密着して前記カテーテル本体に固定されるとともに、前記側孔を補強する補強部材を兼ねたX線造影部材と、
を具備し、
前記側孔は、前記X線造影部材の部分を貫通するように形成されていることを特徴とする医療用カテーテル。
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